JPH0723256Y2 - 包装材 - Google Patents

包装材

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JPH0723256Y2
JPH0723256Y2 JP1990087932U JP8793290U JPH0723256Y2 JP H0723256 Y2 JPH0723256 Y2 JP H0723256Y2 JP 1990087932 U JP1990087932 U JP 1990087932U JP 8793290 U JP8793290 U JP 8793290U JP H0723256 Y2 JPH0723256 Y2 JP H0723256Y2
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JP
Japan
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film
uniaxially oriented
packaging material
polyethylene
thickness
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JP1990087932U
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Inventor
勉 徳山
琢持 杉山
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サンエー化学工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、引き裂き開封が容易なプラスチック製密封袋
を製造するための包装材に関するものである。
〔従来の技術〕
菓子類、ジャム、練り食品、スープ、そのた各種の加工
食品の包装にはプラスチック製の密封袋が使われること
が多いが、これら軽包装袋は、開封するとき袋を手で容
易に引き裂くことができるのが望ましく、引き裂きが困
難であると、不快なほど強い力を必要とするばかりか、
開封によるショックで内容物がこぼれて周囲を汚したり
する。
プラスチック製袋の引き裂きによる開封を容易にする手
段として従来普通に採用されているのは、ポリエチレン
またはポリプロピレンの1軸配向フィルムを用い、その
配向方向を引き裂き方向に配置して袋を製造する方法で
あるが、それでも、フィルム厚さが約30μ以上になると
引き裂きは容易でなくなる。
また、上述のようにして製造された袋は、表面層基材と
して使うポリエチレンもしくはポリプロピレンの1軸配
向フィルムの配向方向と交差する方向には引き裂きにく
い。すなわち、縦方向のみに引き裂き易いか横方向のみ
に引き裂き易いかのいずれかである。このため、内容物
を取り出すときに引き裂き線上にある内容物を破壊して
しまうことがあり、また、内容物が硬いものであったり
すると開封途中で引き裂きが止められて、完全な開封が
困難になったりする。
さらに、袋を1方向に引き裂いて口部を開けたのち袋内
に指を差し込んで内容物を取り出したい場合、さらに別
方向にも袋を引き裂いて開口部を大きくすることができ
れば指先の入るスペースが大きくなって取り出し作業が
容易になるが、1軸配向フィルムからなる袋ではそれは
ほとんど不可能である。
そして、これら1軸配向フィルムを基材として使った包
装材は、どうしても密封袋とした場合の強度が不十分で
あるという問題点もあった。
1軸配向フィルムを用いた製袋用包装材の上述のような
問題点を解消する手段として、横方向1軸配向フィルム
と縦方向1軸配向フィルムとを互いに配向方向を交叉さ
せて積層したものを基材として用い、これにシーラント
層を積層して3層積層フィルムとすることが提案されて
いる。しかしながら、このような3層積層フィルムから
作られた密封袋は、交叉する2方向にある程度の引き裂
き性は得られるものの、実用的に十分満足できるもので
はない。これは、互いに交叉する配向方向が他方のフィ
ルムの引き裂き性を阻害するためであって、本来の引き
裂き易さはいずれの方向にも期待できなくなってしま
う。
配向方向が異なる2種類のフィルムを積層したものの上
述のような欠点を解消するため、中間にアルミニウム箔
を積層したものも提案されており、ある程度の引き裂き
性向上が認められる。しかしながら、この場合はアルミ
ニウム箔によって不透明な材料となり、内容物が見えな
い袋となるから、用途は限られてしまう。また、高価な
アルミニウム箔の使用によるコストアップも問題であ
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
そこで本考案の目的は、従来の易引き裂き性包装材の上
述のような問題点を解決し、縦方向にも横方向にも引き
裂き易く、しかも透明で内容物の透視確認が可能な、密
封袋用の包装材を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案が提供することに成功した包装材は、図面に示し
たように、表面層として横方向1軸配向したポリエチレ
ンフィルムもしくはポリプロピレンフィルム1を用い、
その片面(製袋時に内側を向く面)に縦1軸配向圧延フ
ィルム2およびシーラント層3を順次積層してなるもの
である。なお、図中4は積層に用いられた接着剤であ
る。
本考案の包装材において、表面層を構成するポリエチレ
ンフィルムもしくはポリプロピレンフィルムとして好ま
しいのは、いわゆるテンター法により横1軸延伸された
ものであって延伸倍率が3〜8倍程度、厚さが9〜30μ
程度のものである。
中間層となる縦1軸配向圧延フィルムは、特公昭55-176
94号公報、特公昭63-51092号公報等に記載されている圧
延法により縦1軸配向を付与された共押出しフィルムで
ある。その厚さは、約15〜30μが適当である。この縦1
軸配向圧延フィルムは、複数層からなる積層フィルムで
あってもよい。その好ましい具体例としては、芯層にエ
チレンビニルアルコール共重合体を用いて酸素遮断性を
付与し、その両面にポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リアミド、ポリエチレンテレフタレート等を配したもの
がある。縦1軸配向圧延フィルムとして単層フィルムを
用いる場合、その素材としてはポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等を
用いることができる。
縦1軸圧延フィルム層の表面に積層するシーラントとし
ては、ポリオレフィン系の樹脂からなるものが好まし
く、特に好ましい具体例としては低密度ポリエチレン、
エチレンビニルアセテート共重合体、ポリプロピレンな
どである。その厚さは約15〜60μが適当で、厚すぎると
引き裂き性を悪くする。
上記各層構成材料から本考案の包装材を製造する方法の
一つは、いわゆるタンデム押し出しラミネート法により
3層を同時に積層する方法である。この場合、基材フィ
ルムにはあらかじめアンカーコート剤を施し、上記2種
類の配向フィルムの間にはポリエチレンまたはポリプロ
ピレンを押出ラミネートして接着剤層とする。いま一つ
の方法は、接着剤を用いるいわゆるドライラミネート法
であって、この場合に用いる接着剤として適当なもの
は、ポリウレタン系接着剤である。積層にあたり、全厚
さは45〜100μ程度になるようにすることが望ましく、
厚すぎると引き裂き性が悪くなる。
〔作用〕
本考案の包装材において、横1軸配向フィルムと縦1軸
配向圧延フィルムは、従来の引き裂き可能な包装材にお
ける1軸延伸フィルムと同様に、積層状態においてもそ
れらの分子配向の方向に、すなわち縦横2方向へ、容易
な引き裂きを可能にする。
なお、縦1軸配向圧延フィルムは、テンター法による延
伸によって配向を与えられたフィルムと違って横1軸配
向フィルムの横方向引き裂き性をあまり阻害しない。そ
の理由はまだ解明されていないが、おそらく、圧延を受
けたためにフィルム内部が脆くなっており、それによ
り、配向方向と直交する方向への引き裂きに対する抵抗
が少ないためと思われる。
本考案の包装材は、従来の易引き裂き性包装材を用いて
密封袋を製造する場合と同様に、シーラント層を内側に
してヒートシールすることにより容易に袋にすることが
できる。
〔実施例〕
以下、実施例および比較例を示して本考案を説明する。
なお、物性の試験法は次のとおりである。
引き裂き強度 JIS P8116による。
引張弾性率 JIS K7113による。
耐圧強度 JIS Z0238に従い、四方シール包装袋を作り、水を充填
して80kgの荷重をかけ、1分間放置する。破損がなかっ
た場合を“合格”、破裂した場合を“破裂”とした。
実施例1 テンター延伸された横1軸配向ポリプロピレンフィルム
(厚さ25μ)の片面にイソシアネート系アンカーコート
剤を塗布し、塗布面に、溶融押出直後のポリエチレンの
薄膜(厚さ15μ)を接着剤として縦1軸配向圧延多層フ
ィルム(厚さ20μ;層構成:ポリエチレン/エチレンビ
ニルアルコール共重合体/ポリエチレン)を接着し、同
時に、縦1軸配向圧延多層フィルム層の表面にシーラン
トとしてエチレンビニルアセテート共重合体の薄膜(厚
さ30μ)を押出ラミネートして、3層構造の包装材を得
た。
実施例2 横1軸配向ポリプロピレンフィルムの代わりに同じ厚さ
の横1軸配向ポリエチレンフィルムを用いたほかは実施
例1と同様にして、3層構造の包装材を得た。
実施例3 テンター延伸された横1軸配向ポリプロピレンフィルム
(厚さ25μ)、縦1軸配向圧延多層フィルム(厚さ20
μ;層構成:ポリエチレン/エチレンビニルアルコール
共重合体/ポリエチレン)およびシーラントとしてのエ
チレンビニルアセテート共重合体フィルム(厚さ30μ)
をウレタン系接着剤により上記の順でドライラミネート
して、3層構造の包装材を得た。
比較例1 テンター延伸された横1軸配向ポリプロピレンフィルム
(厚さ25μ)の片面にイソシアネート系アンカーコート
剤を塗布し、塗布面に、溶融押出直後のポリエチレンの
薄膜(厚さ15μ)を押出ラミネートし、さらに、ラミネ
ートされたポリエチレン層の表面にシーラントとしてエ
チレンビニルアセテート共重合体の薄膜(厚さ30μ)を
押出ラミネートして、2層構造の包装材を得た。
比較例2 テンター延伸された横1軸配向ポリプロピレンフィルム
(厚さ25μ)の片面にイソシアネート系アンカーコート
剤を塗布し、塗布面に、溶融押出直後のポリエチレンの
薄膜(厚さ15μ)を接着剤としてテンター延伸された縦
1軸配向ポリエチレンフィルム(厚さ20μ)を接着し、
同時に、縦1軸配向ポリエチレンフィルム層の表面にシ
ーラントとしてエチレンビニルアセテート共重合体の薄
膜(厚さ30μ)を押出ラミネートして、3層構造の包装
材を得た。
比較例3 テンター延伸された横1軸配向ポリプロピレンフィルム
(厚さ25μ)、テンター延伸された縦1軸配向ポリエチ
レンフィルム(厚さ20μ)、およびシーラントとしての
エチレンビニルアセテート共重合体フィルム(厚さ30
μ)をウレタン系接着剤により上記の順でドライラミネ
ートして、3層構造の包装材を得た。
上記各例の包装材の物性をまとめて表1に示す。
〔考案の効果〕 上述のように、横1軸配向フィルムと縦1軸配向圧延フ
ィルムとが積層されていることを特徴とする本考案包装
材は、縦横両方向の引裂き強度が同程度に低く、しかも
通常の用途には十分な引張強度を備えている透明フィル
ムである。したがって、これを用いれば、取り扱い中に
は破れにくく、開封するときはいずれの方向にも手で容
易に引き裂くことができ、内容物の確認も可能な透明な
密封袋を安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の包装材の断面図である。 1:横1軸配向フィルム 2:縦1軸配向圧延フィルム 3:シーラント層 4:接着剤層

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレンもしくはポリプロピレンから
    なる横1軸配向フィルムの片面に縦1軸配向圧延フィル
    ムおよびシーラント層を順次積層してなる包装材。
  2. 【請求項2】縦1軸配向圧延フィルムがエチレンビニル
    アルコール共重合体層を有する積層フィルムである請求
    項1記載の包装材。
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