JPH07232561A - オープンルーフ装置 - Google Patents

オープンルーフ装置

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Publication number
JPH07232561A
JPH07232561A JP4645694A JP4645694A JPH07232561A JP H07232561 A JPH07232561 A JP H07232561A JP 4645694 A JP4645694 A JP 4645694A JP 4645694 A JP4645694 A JP 4645694A JP H07232561 A JPH07232561 A JP H07232561A
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JP
Japan
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roof
arm
hard roof
hard
link
Prior art date
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Pending
Application number
JP4645694A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Kamata
光雄 鎌田
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Nissan Shatai Co Ltd
Original Assignee
Nissan Shatai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リンク機構の調整作業を伴うことなく、前部
ハードルーフの適正な展開位置への到達を確保したオー
プンルーフ装置を提供する。 【構成】 ルーフ1は車室Rの上部を覆う展開位置A
(実線図示)と、車体の後部に設けられている格納部2
内に格納される格納位置B(鎖線図示)とに移動可能で
あって、前部ハードルーフ3と後部ハードルーフ4とか
ら構成されている。前部ハードルーフ3の後端部と後部
ハードルーフ4の前端部とを連結するアーム部材9は、
第1アーム91と、第2アーム92とで構成されてい
る。第1アーム91は前部ハードルーフ3に固定されて
いるとともに、図において時計方向に付勢され、第2ア
ーム92は、第1アーム91と後部ハードルーフ4とに
枢支されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車室の上部を覆う展開
位置と車体の後部に格納される格納位置と移動可能なオ
ープンルーフ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のオープンルーフ装置としては、図
11に示したものが提案されている(特公平4−416
7号公報参照)。すなわち、ルーフ70は、実線で示し
たように車室Rの上部を覆う展開位置Aと、車体の後部
に設けられている格納部72内に格納される格納位置B
とに移動可能であって、前部ハードルーフ73と後部ハ
ードルーフ74とから構成されている。両ハードルーフ
73,74は、前記展開位置Aで内面を車室R側に向け
て連なり、前部ハードルーフ73の後端部にはアーム部
材71の一端が固定され、該アーム部材71の他端は後
部ハードルーフ74の前端部に枢支されている。
【0003】このアーム部材71の他端には、さらに第
1リンク75が枢支されており、該第1リンク75はベ
ルクランク76、第2リンク77を介して、後部ハード
ルーフ74に回動自在に支持されたジョイントブラケッ
ト78に枢支されている。該ジョイントブラケット78
には、第3リンク79の一端部が枢支されており、該第
3リンク79の他端部は車体に固定された取付具80に
枢支されている。
【0004】該取付具80にはルーフセットブラケット
81の一端部が枢支されており、該ルーフセットブラケ
ット81の他端部は前部ハードルーフ74の下端部に固
定されている。前記ルーフセットブラケット81は、第
4リンク82を介して、第5リンク83に枢支され、該
第5リンク83は駆動モータ84により矢印a,b各方
向に駆動されるようになっている。なお、85は一端部
を車体に枢支され、他端部を前記ルーフセットブラケッ
ト81に枢支されたガスステイである。
【0005】かかる構造において、展開位置Aにあるル
ーフ70を格納位置Bに移動させるべく、駆動モータ8
4を作動させると、第5リンク83が矢印a方向に回動
する。すると、第4リンク82はルーフセットブラケッ
ト81を引張し、該ルーフセットブラケット81は取付
具80との枢支点を中心に後方に回動する。これによ
り、後部ハードルーフ74もルーフセットブラケット8
1と一体的に後方に回動するとともに、第3リンク79
も同方向に回動する。
【0006】このとき、第3リンク79は、その回動中
心が後部ハードルーフ74の回動中心であるルーフセッ
トブラケット81の回動中心とは異なり、かつ、枢支点
間距離も異なることから、回動に伴ってジョイントブラ
ケット78を回転駆動する。すると、該ジョイントブラ
ケット78の回転に伴って、第2リンク77が引張され
て、ベルクランク76が回転し、該ベルクランク76の
回転に伴って第1リンク75が押圧される。
【0007】その結果、アーム部材71が駆動されて、
前部ハードルーフ73は、その内面が前記後部ハードル
ーフ74の内面と向き合うように回動する。そして、最
終的には鎖線で示したように両ハードルーフ73,74
内面が向き合った形態で、ルーフ10は格納部72に収
容された格納位置Bに到達する。
【0008】また、格納位置Bにあるルーフ70を展開
位置Aに移動させるべく、駆動モータ84を作動させる
と、第5リンク83が矢印b方向に回動する。すると、
第4リンク82はルーフセットブラケット81を押し上
げ、該ルーフセットブラケット81は取付具80との枢
支点を中心に前方に回動する。これにより、後部ハード
ルーフ74もルーフセットブラケット81と一体的に前
方に回動するとともに、第3リンク79も同方向に回動
する。
【0009】このとき、第3リンク79は、その回動中
心が後部ハードルーフ74の回動中心であるルーフセッ
トブラケット81の回動中心とは異なり、かつ、枢支点
間距離も異なることから、回動に伴ってジョイントブラ
ケット78を回転駆動する。すると、該ジョイントブラ
ケット78の回転に伴って、第2リンク77が押圧され
て、ベルクランク76が回転し、該ベルクランク76の
回転に伴って第1リンク75が引張される。その結果、
アーム部材71が駆動されて、前部ハードルーフ73
は、後部ハードルーフ74の前端に連なるように回動す
る。そして、最終的には実線で示したように後部ハード
ルーフ74の前端部に後部ハードルーフ73の後端部が
連なった形態で、両ハードルーフ73,74はその内面
を車室R側に向けて、該車室Rの上部を覆う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のオー
プンルーフ装置にあっては、駆動モータ84の回転に伴
って、多数のリンク83,82,79,77,75を順
次駆動することにより、ルーフ70を格納位置Bから展
開位置Aに到達させるように構成されている。このた
め、多数のリンク83,82,79,77,75の寸法
誤差や組付誤差によるバラツキが生じ易く、該バラツキ
に起因して、展開位置Aにおいて前部ハードルーフ73
が所定の位置に到達しない場合が多発する。その結果、
該前部ハードルーフ73の後端部と後部ハードルーフ7
4の前端部との間Pに間隙が生じて、展開位置Aにおけ
る外観品質が低下してしまう。
【0011】また、前部ハードルーフ73の後端部と後
部ハードルーフ74の前端部との間Pには、当該部位に
おけるシール性を確保すべく、ウエザーストリップが介
挿されている。該ウエザーストリップにあっては、前部
ハードルーフ73の後端部と後部ハードルーフ74の前
端部とにより挟圧されたとき、その反力によりシール性
を発揮する。したがって、前記両端部間Pに間隙が生ず
ると、ウェザーストリップに適切なシール反力が得られ
ず、両端部間Pのシール性が悪化してしまう。無論、各
リンク83,32,79,77,75の寸法誤差や組付
誤差を調整すれば、前記両端部間Pに間隙が生じたり、
シール性が悪化する不都合を解消することができるが、
かかる多数のリンクの誤差を調整することは、極めて困
難な作業となる。
【0012】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、リンク機構の調整作業を伴うこと
なく、前部ハードルーフの適正な展開位置への到達を確
保したオープンルーフ装置を提供することを目的とする
ものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にあっては、車室の上部を覆う展開位置と、車
体の後部に格納される格納位置とに移動可能なルーフを
備え、該ルーフは後端部にアーム部材の一端が固定され
た前部ハードルーフと、前端部に前記アーム部材の他端
が枢支された後部ハードルーフとから構成され、前記展
開位置から格納位置への移動に伴って、両ハードルーフ
の内面が相互に向き合うように前記アーム部材を駆動
し、かつ、前記格納位置から展開位置への移動に伴っ
て、前記内面を車室側に向けて前記後部ハードルーフの
前端部に前部ハードルーフの後端部が連なるように前記
アーム部材を駆動するリンク機構が設けられたオープン
ルーフ装置において、前記アーム部材を、前記前部ルー
フに固定された第1アームと、一端を該第1アームに枢
支され他端を前記後部ハードルーフに枢支された第2ア
ームとで構成するとともに、前記第1アームを、前記格
納位置から展開位置への移動時における前記アーム部材
の駆動方向と同一方向に付勢する付勢手段を設けてあ
る。
【0014】
【作用】前記格納位置においては、ルーフを構成する両
ハードルーフはその内面が向き合った状態に駆動され
て、車体の後部に格納されている。そして、格納位置に
あるルーフを展開位置に移動させるべく、リンク機構を
作動させるとアーム部材が駆動されて、両ハードルーフ
の内面が車室側に向くとともに、前記後部ハードルーフ
の前端部に前部ハードルーフの後端部が連なる。この展
開位置の状態において、アーム部材を構成する第1アー
ムは、付勢手段により、格納位置から展開位置への移動
時における前記アーム部材の駆動方向と同一方向に、付
勢されている。したがって、リンク機構の誤差等によ
り、前部ハードルーフの展開位置への駆動量が過少であ
っても、第1アームが前記方向に付勢されていることに
より、該第1アームが固定されている前部ハードルーフ
も同方向に付勢されて、所定の展開位置に弾持される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図にしたがって説
明する。すなわち、図1に示すように、ルーフ1は車室
Rの上部を覆う展開位置A(実線図示)と、車体の後部
に設けられている格納部2内に格納される格納位置B
(鎖線図示)とに移動可能であって、前部ハードルーフ
3と後部ハードルーフ4とから構成され、両ハードルー
フ3,4は、前記展開位置Aで内面を車室R側に向けて
連なっている。前部ハードルーフ3は、図2のa−aに
沿う断面図である図3に示すようにルーフアウタ5と、
該ルーフアウタ5の内面側に結合されたルーフインナ6
とからなり、該ルーフインナ6の側部にはナット7,7
とボルト8,8によって、車体後方に延びる第1アーム
91の前端部が固定されている。
【0016】また、図4に示すように、後部ハードルー
フ4も、ルーフアウタ10と該ルーフアウタ10の内面
に結合されたルーフインナ11とからなり、該ルーフイ
ンナ11の側部であって、前部寄りにはナット12とボ
ルト13により第1ブラケット14が固定されている。
該第1ブラケット14には、ナット15に螺合されたボ
ルト16が突設されており、該ボルト16にはブッシュ
18を介挿して、前記第1アーム91の後端部と、第2
アーム92の前端部とが回動可能な状態で支持されてい
る。
【0017】すなわち、図5に示すように、前記ボルト
16にて枢支された、第1アーム91と第2アーム92
とによりアーム部材9が構成されている。そして、第1
アーム91にあっては、そのの内側面に雌ねじ部材93
と第1ピン94とが固着されているとともに、第1ピン
94とボルト16間には、該ボルト16を中心とする円
弧状の長孔95が設けられいる。一方、第2アーム92
には、その外側面に前記長孔95に遊挿されたガイドピ
ン96、及び該ガイドピン96と前記ボルト16間に配
置された第2ピン97とが固着されている。
【0018】両アーム91,92間には、前記ガイドピ
ン96の周囲に付勢手段としてのバランススプリング9
8が介挿されている。該バランススプリング98は、ね
じりコイルばねからなり、一端部98aは第2ピン97
に係止され、他端部98bは前記第1ピン94の下面に
圧接している。これにより、第1アーム91は、バラン
ススプリング98により、ボルト16を回動中心とし
て、図5において時計方向Eに回動付勢されているとと
もに、図6に示すように、ガイドピン96が長孔95の
上下端部に当接する位置R1−R2間で、第2アーム9
2に対する回動自在性を有している。
【0019】また、前記雌ねじ部材93にはストッパピ
ン99が螺合されており、該ストッパピン99は、バラ
ンススプリング98により付勢された第1アーム91の
付勢方向に突出している。他方、図1に示すように、後
部ハードルーフ4には、このストッパピン99の上部先
端に当接するストッパ100が固着されている。そし
て、ストッパピン99は、展開位置Aにおいて、後部ハ
ードルーフ4の前端部に、前部ハードルーフ3の後端部
が適正位置で連なった際に、その上部先端がストッパ1
00に当接するように、雌ねじ部材93に対する螺合量
が調整されている。また、このストッパピン99の上部
先端がストッパ100に当接した状態において、ガイド
ピン96は、図6に示すように、前記位置R1よりやや
下方の基準位置RNに定位するように調整されている。
【0020】なお、図3において46はサイドウインド
ウガラス、47はウェザーストリップであり、また、前
記ボルト16による第1アーム91と第2アーム92と
の枢支点が、図1に示した第1枢支点P1に対応する。
そして、第1枢支点P1より後方に延びた第2アーム9
2の後端部には、この第1枢支点P1より上部に第1リ
ンク20の前端部が枢支されている。
【0021】さらに、後部ハードルーフ4には、前記第
1ブラケット14より後方に図7に示すように、第2ブ
ラケット21が固着されている。該第2ブラケット21
には、ナット22に螺合されたボルト23が設けられて
おり、該ボルト23にはブッシュ25を介挿して、ベル
クランク26が回動可能な状態で支持されている。そし
て、図1に示すように、該ベルクランク26の一方の突
片27には、前後方向に延在する前記第1リンク20の
後端部が枢支され、他方の突片28には、上下方向に延
在する第2リンク29の上端部が枢支されている。な
お、前記ボルト23によるベルクランク26の枢支点
が、図1に示した第2枢支点P2に対応し、また、第
1、第2リンク20,29及びベルクランク26により
リンク機構が形成されている。
【0022】一方、前記格納部2の側方は、図8に示す
ように、第3ブラケット32が固着されている。該第3
ブラケット32には、上部ピン56が突設されおり、該
上部ピン56にはルーフセットブラケット36が回動可
能な状態で支持され、該ルーフセットブラケット36の
上端部は前記後部ハードルーフ4の下端部に固着されて
いる。
【0023】さらに、前記第3ブラケット32には、前
記上部ピン56の直下に下部ピン57が突設されてお
り、該下部ピン57にはカム58が枢支されている。該
カム58には、図1にも示したように、上端部にカム穴
59が形成されており、該カム穴59には前記ルーフセ
ットブラケット36に植設されたカムピン60が遊挿さ
れている。さらに、カム58には球面継ぎ手61によ
り、第2リンク29の下端部が枢支されている。したが
って、カム58が下部ピン57を中心に、図1において
反時計方向に回動すると、第2リンク29の枢支点が移
動するように構成されている。
【0024】なお、前記上部ピン56によるルーフセッ
トブラケット36の枢支点が、図1に示した第3枢支点
P3に対応する。また、前記ルーフセットブラケット3
6の下端部には、図1,2に示すように、駆動リンク4
4の上端部が枢支されており、該駆動リンク44の下端
部は円形ギヤ42の中心より前側であって、下端寄りに
枢支されている。該円形ギヤ42は、モータ45に連結
されて回転駆動される。
【0025】以上の構成にかかる本実施例において、展
開位置Aにあるルーフ1を格納位置Bに移動する際に
は、モータ45を作動させて、円形ギヤ42を図1にお
いて時計方向に回転させる。すると、円形ギア42の回
転開始と同時に駆動リンク44の下端部は、円弧軌跡を
描きながら上方に移動する。したがって、ルーフセット
ブラケット36の下端部が、駆動リンク44によって押
し上げられ、ルーフセットブラケット36は枢支点P3
を中心に上端部を後方に傾倒させながら回動する。これ
により、ルーフセットブラケット36と一体的に後部ハ
ードルーフ4も後方に回動し始める。
【0026】また、このようにルーフセットブラケット
36が第3枢支点P3を中心に時計方向に回転すると、
カムピン60も第3枢支点P3を中心に回動する。した
がって、カムピン60がカム穴59に摺接して、カム5
8は下部ピン57を中心に反時計方向に回動し、よっ
て、第2リンク29の下端部は前方に移動する。このた
め、ベルクランク26は第2リンク29により回転駆動
されることなく放置され、第1リンク20も展開位置A
での状態とほぼ同様に後部ハードルーフ4に沿った状態
を維持する。
【0027】したがって、第1アーム91及び第2アー
ム91も展開位置Aとほぼ同状態を維持する結果、前部
ハードルーフ3も展開位置Aと同様に、後部ハードルー
フ4の前端部に連なった状態を維持する。よって、この
状態で前部ハードルーフ3が後部ハードルーフ4と一体
的に回動することにより、前部ハードルーフ3の前端部
3aは、図9に示すように、車室Rから上方に遠ざかる
軌跡Gをとる。
【0028】そして、円弧軌跡を描くカムピン60が当
該軌跡の最前端に到達すると、カムピン60は円弧軌跡
上を上方へ移動し始める。したがって、カムピン60が
カム穴59に摺接することによって、カム58は時計方
向へ回動し始める。その結果、第2リンク29の下端部
は、展開位置Aと同一位置に戻る方向に移動する。
【0029】このため、ベルクランク26は第2リンク
29により、第2枢支点P2を中心に反時計方向に回転
駆動され、第1リンク20は第2アーム92の後端部を
押圧する。したがって、第2アーム92は第1枢支点P
1を中心に、バランススプリング98に抗して反時計方
向への回動を開始し、これによりガイドピン96が長孔
95の下端部に当接する位置(図6の位置R2)まで移
動する。したがって、以降は第1アーム91と第2アー
ム92とが、一体的に第1リンク20により反時計方向
に駆動され、その結果、前部ハードルーフ3は内面が後
部ハードルーフ4の内面と向き合うように折り畳まれて
行く。そして、円形ギヤ42が約1/3回転すると、鎖
線で示したように前部ハードルーフ3と後部ハードルー
フ4とは格納部2に収容された格納位置Bに到達する。
【0030】この格納位置Bに到達した状態において、
前部ハードルーフ3はバランススプリング98の作用に
より、前端部3aを上方に回動させた弾持位置B1の状
態にある。しかし、格納部2の上面を閉鎖するストレー
ジリッドS(図1参照)により、前部ハードルーフ3を
押さえ付けて格納することにより、該前部ハードルーフ
3は第1アーム91とともに、バランススプリング98
に抗して、図9に示した下動位置B2に回動し、これに
より支障なく格納部2内に前部ハードルーフ3を収容す
ることができる。
【0031】また、格納位置Bにあるルーフ1を展開位
置Aに移動する際に、ストレージリッドSを開放する
と、バランススプリング98の付勢作用により、前部ハ
ードルーフ3は、可動位置B2から弾持位置B1に回動
する。しかる後に、モータ45を作動させて、円形ギヤ
42を図1において反時計方向に回転させる。すると、
円形ギア42から第1リンク20までの機構が前述とは
逆方向に作動し、前部ハードルーフ3は、前記軌跡Gに
沿って、前端部3aを前述と逆方向に移動させる。
【0032】そして、ルーフ1が展開位置Aに達する
と、図10に示すように、ストッパピン99の上部先端
がストッパ100に当接し、これにより前部ハードルー
フ3の後端部と後部ハードルーフ4の先端部とが適正位
置で連なる。このとき、第1アーム91は、バランスス
プリング98により常に時計方向Eに付勢されている。
したがって、リンク機構の寸法誤差や組付誤差より、第
1リンク20と第2アーム92との枢支点P4が、上方
Dあるいは下方Cに変位している場合であっても、スト
ッパピン99がストッパ100に当接した適正位置に
て、両ハードルーフを連ならせることができる。
【0033】また、第1アーム91は、バランススプリ
ング98により常に、ストッパピン99がストッパ10
0に当接した適正位置に弾持されることから、前部ハー
ドルーフ3の後端部と後部ハードルーフ4の先端部間に
介挿される図示しないウェザーストリップに適切なシー
ル反力を付与する。これにより、リンク機構の寸法誤差
や組付誤差に左右されることなく、前部ハードルーフ3
の後端部と後部ハードルーフ4の先端部間に、確実なシ
ール性を確保することができる。
【0034】なお、ストッパピン99は、前述のように
雌ねじ部材93に螺合されていることから、突出量の調
整が可能である。そして、ストッパピン99突出量を調
整すれば、該ストッパピン99がストッパ100と当接
した状態における、第1アーム91の第2アーム92に
対する角度を、図6に示すようにガイドピン96の長孔
95内の移動範囲内において、基準位置RNから各方向
にθ1とθ2ずつ変更することができる。よって、使用
期間の経過に伴って、リンク機構に誤差が生じた場合で
あっても、ストッパピン99の調整により、常に適正位
置にて、前部ハードルーフ3の後端部と後部ハードルー
フ4の先端部とを連続させることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、前部ハー
ドルーフの後端部と後部ハードルーフの前端部とを連結
するアーム部材を、前部ルーフに固定された第1アーム
と、該第1アームに及び後部ハードルーフに枢支された
第2アームとで構成するとともに、前記第1アームを、
前記格納位置から展開位置への移動時における前記アー
ム部材の駆動方向と同一方向に付勢するようにした。よ
って、アーム部材を駆動するリンク機構に寸法誤差や組
付誤差等のバラツキがある場合であっても、各誤差を調
整する困難な作業を伴うことなく、前部ハードルーフの
後端部と後部ハードルーフの前端部との間に、間隙が生
ずる不都合を解消することができ、これにより展開位置
における外観品質の向上を図ることができる。
【0036】また、前部ハードルーフは常時付勢手段に
より、前記方向に付勢されることから、前部ハードルー
フの後端部と後部ハードルーフの前端部との間に介挿さ
れるウェザーストリップに反力を付与することができ、
これにより、前部ハードルーフの後端部と後部ハードル
ーフの前端部との間のシール性を向上させることもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】同実施例の斜視図である。
【図3】図2のa−a線に沿う断面図である。
【図4】図2のb−b線に沿う断面図である。
【図5】第1アームと第2アームの枢支部の構成を示す
斜視図である。
【図6】長孔とガイドピンとの位置関係を示す説明図で
ある。
【図7】図2のc−c線に沿う断面図である。
【図8】図1のd−d線に沿う断面図である。
【図9】本実施例の移動軌跡図である。
【図10】アーム部材とその周辺部の構成を示す側面図
である。
【図11】従来のオープンルーフ装置を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 ルーフ 2 格納部 3 前部ハードルーフ 4 後部ハードルーフ 9 アーム部材 20 第1リンク 26 ベルクランク 29 第2リンク 36 ルーフセットブラケット 44 駆動リンク 91 第1アーム 92 第2アーム 95 長孔 96 ガイドピン 98 バランススプリング(付勢手段) 99 ストッパピン 100 ストッパ A 展開位置 B 格納位置 R 車室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室の上部を覆う展開位置と、車体の後
    部に格納される格納位置とに移動可能なルーフを備え、
    該ルーフは後端部にアーム部材の一端部が固定された前
    部ハードルーフと、前端部に前記アーム部材の他端部が
    枢支された後部ハードルーフとから構成され、前記展開
    位置から格納位置への移動に伴って、両ハードルーフの
    内面が相互に向き合うように前記アーム部材を駆動し、
    かつ、前記格納位置から展開位置への移動に伴って、前
    記内面を車室側に向けて前記後部ハードルーフの前端部
    に前部ハードルーフの後端部が連なるように前記アーム
    部材を駆動するリンク機構が設けられたオープンルーフ
    装置において、 前記アーム部材を、前記前部ルーフに固定された第1ア
    ームと、該第1アーム及び前記後部ハードルーフに枢支
    された第2アームとで構成するとともに、前記第1アー
    ムを、前記格納位置から展開位置への移動時における前
    記アーム部材の駆動方向と同一方向に付勢する付勢手段
    を設けたことを特徴とするオープンルーフ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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