JPH07231062A - リードフレームの加工方法 - Google Patents

リードフレームの加工方法

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JPH07231062A
JPH07231062A JP4337494A JP4337494A JPH07231062A JP H07231062 A JPH07231062 A JP H07231062A JP 4337494 A JP4337494 A JP 4337494A JP 4337494 A JP4337494 A JP 4337494A JP H07231062 A JPH07231062 A JP H07231062A
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JP
Japan
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plating
etching
lead frame
pattern
resist pattern
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JP4337494A
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Atsushi Kobayashi
厚志 小林
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 後加工用の部分メッキ用の治具を必要とせ
ず,部分メッキを所定の箇所とサイズに的確に設けるこ
とを課題とする。 【構成】 金属材料1に第1のメッキ層2を施した後,
所定部分に第2のメッキ処理を部分的に行うための第1
のレジストパターン3aを形成し,第1のレジストパタ
ーン3aが形成されず露出している第1のメッキ層の表
面に第2のメッキ層4を形成し,第1のレジストパター
ン3aを除去した後,第2のメッキ層4の上に,エッチ
ング加工用の第2のレジストパターン5aを形成し,第
2のメッキ層4をエッチング加工により第2のメッキパ
ターン4aとして形成し,第2のレジストパターン5a
と第2のメッキパターン4aとを加工パターンとして金
属材料1及び第1のメッキ層2を貫通エッチング加工し
た後,第2のメッキパターン4aの張り出し部を除去
し,第2のレジストパターン5a及び必要に応じて不要
の第1のメッキ層2を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,IC,LSI等の半導
体装置に用いられるリードフレームの加工方法に関し,
詳しくは,IC,LSI等の半導体装置の高集積度化,
小型化に伴なうリードフレーム多ピン化やインナーリー
ドピッチの狭ピッチ化に対応できるリードフレームの加
工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より,IC,LSI等の半導体装置
に用いられるリードフレームは,鉄,ニッケル合金であ
る42合金や銅を用い,エッチング加工やプレス加工に
よりその外形加工を行った後に,部分メッキ用治具(装
置)を用いて,必要部のみを部分的にメッキしていた。
しかしながら,IC,LSI等の半導体装置の高集積度
化,小型化に伴い,リードフレーム多ピン化やインナー
リードピッチの狭ピッチ化が進み,従来の部分メッキ用
治具(装置)では,サイズ的,精度的,品質上対応出来
ない場合が出てきた。
【0003】これに対応するものとして,特開平5−2
26536号公報に示すような提案もなされている。こ
の方法では,部分的に銀メッキした後に,レジストパタ
ーンを表裏に形成し,銀部,次いでリードフレーム素材
をエッチング加工するものである。しかし,この方法に
おいては,リードフレーム用素材のエッチングの際に
は,該リードフレーム素材のサイドエッチングが進み,
素材上の銀メッキ部の下側が本発明実施例の図1(h)
に示すと同様に大きくえぐり取られるのが一般的であ
る。このえぐり取られる部分を「えぐれ」と呼ぶ。ま
た,リードフレーム素材の端部にエッチングが不完全な
銀部が一部突き出た状態になるが,これを「張り出し
部」と呼ぶ。例えば,150μmの板厚のリードフレー
ム素材を両面からエッチング加工する場合には,片側で
30〜40μm程度で,インナーリード先端部では,両
側でほぼ板厚の半分の60〜80μmが張り出し部4b
となる。銀メッキ厚さは,5μm程度で,特に,レジス
トを剥離した後は,不安定となる。張り出し部4bは,
エッチング工程を含めた以降の工程で,変形し易く,剥
がれやすい上,張り出し部分4cのみが折れ易くなる。
その結果張り出し部分4cのみが折れて,銀メッキ部の
幅が変化したり,折れた張り出し部分が他の箇所に付着
する等障害となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,前記のよう
な問題点を排除して,リードフレームの多ピン化やイン
ナーリードピッチの狭ピッチ化に対応でき,かつ,イン
ナーリード部やアイランド部の部分メッキ処理部に張り
出し部のない,品質的に信頼性の高いリードフレームの
加工方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
手段は,IC,LSI等の半導体装置に用いられるリー
ドフレームの加工方法であって,順に,(A)少なくと
も,リードフレーム材料の一方の面に第1のメッキ処理
を行う工程,(B)所定部分に第2のメッキ処理を部分
的に行うための第1のレジストパターンを形成する工
程,(C)前記第1のレジストパターンが形成されず露
出している前記第1のメッキ層の表面に第2のメッキ処
理を行い,第2のメッキ層を形成する工程,(D)前記
第1のレジストパターンを除去する工程,(E)前記第
2のメッキ処理により形成された第2のメッキ層の上
に,エッチング加工用の第2のレジストパターンを形成
する工程,(F)前記第2のレジストパターンにしたが
い,前記第2のメッキ層をエッチングして第2のメッキ
パターンを形成する第1のエッチング加工工程,(G)
少なくとも,前記第2のメッキパターン側から,リード
フレーム材料を貫通エッチングする第2のエッチング加
工工程,(H)前記第2のエッチング加工によって形成
された第2のメッキパターンの張り出し部をエッチング
除去する第3のエッチング加工工程,(I)前記第2の
レジストパターンを除去する工程,を有することを特徴
とするリードフレームの加工方法である。本発明の請求
項2記載の手段は,前記第1のレジストパターンが部分
メッキ用の治具パターンであることを特徴とする請求項
1記載のリードフレームの加工方法である。本発明の請
求項3記載の手段は,第1のメッキ処理を銅ストライク
メッキ処理としたことを特徴とする請求項1ないし2記
載のリードフレームの加工方法である。本発明の請求項
4記載の手段は,第2のメッキ処理を銀メッキ処理とし
たことを特徴とする請求項1ないし3記載のリードフレ
ームの加工方法である。本発明の請求項5記載の手段
は,第1のメッキ処理をニッケルメッキ処理とし,第2
のメッキ処理をパラジュームメッキ処理としたことを特
徴とする請求項1ないし2記載のリードフレームの加工
方法である。本発明の請求項6記載の手段は,第2のエ
ッチング加工のエッチング液として,前記第2のメッキ
パターンを実質的にエッチングしないエッチング液を用
いることを特徴とする請求項1ないし5記載のリードフ
レームの加工方法である。本発明の請求項7記載の手段
は,第2のメッキ層の厚みが5μm以上であることを特
徴とする請求項1〜6記載のリードフレームの加工方法
である。
【0006】以下,本発明のリードフレームの加工方法
を図1をもとに,各工程を順を追ってさらに詳述する。
まず,少なくともリードフレーム素材(以下金属材料1
と呼ぶ)の汚れ等をとるため,第1のメッキ処理をする
前処理として,脱脂処理,電解研磨処理,化学研磨処理
等を行うが,これらを組み合わせて行ってもよい。〔図
1(a)〕
【0007】(A)工程 少なくとも金属材料1の片面に第1のメッキ処理をし,
第1のメッキ層2を形成する。〔図1(b)〕 通常,金属材料1としては,42合金(42%ニッケル
−鉄合金),50合金(50%ニッケル−鉄合金),銅
合金,コバール等が用いられる。第1のメッキ処理とし
ては,引き続く第2のメッキ層4の金属材料1への密着
性をあげるためのもので,金属材料1がニッケル−鉄合
金や銅合金の場合は,銅ストライクメッキが一般に用い
られ,0.1〜0.5μm程度に薄くつける。なお,金
属材料1に銅合金を使用した場合でも,母材である銅合
金には,銅以外に不純物が含まれており,材種によって
第2のメッキ層4との密着性のバラツキがでるので,均
一な銅層を作る必要がある。銅ストライクメッキを行う
ことが効果的である。また,この工程では,裏面のメッ
キ付着防止用シートにより被覆して,裏面の銅ストライ
クめっきは必ずしも行わなくても良い。
【0008】(B)工程 所定部分に第2のメッキ処理を部分的に行うための第1
のレジストパターンを形成する。第1のレジストパター
ン3aは高い位置精度は要求されない〔図1(c)〕 次に行う第2のメッキ処理は,インナーリード部12の
先端部,アイランド部13の所定領域を含む範囲であれ
ば良いが,メッキに用いる金,銀,パラジューム等の金
属は高価なため,できるだけ狭い範囲とすることが好ま
しい。レジスト材料としては,カゼイン,PVA等の水
系レジスト,ネガ型,ポジ型の液状レジスト,ドライフ
ィルム等を使用できる。第1のレジストパターン3aを
部分メッキ用治具とした場合は,部分メッキ用治具とし
ては,例えば,ガラスエポキシ等の基材に,シリコ−ン
ゴム等の弾性体を積層し,メッキすべき領域を開口した
構造からなる弾性体を金属材料1に密着させて開口部の
みにメッキ液を施す方式とする。
【0009】(C)工程 前記第1のレジストパターンが形成されず露出している
前記第1のメッキ層の表面に第2のメッキ処理を行い,
第2のメッキ層を形成する。〔図1(d)〕 第1のレジストパターンとして前記の部分メッキ用治具
を用いる場合には,例えば,図3に示すような,メッキ
装置において,前記の金属材料1をプレス部にて,部分
メッキ用治具の弾性体面側に押しつけ,部分メッキ用治
具の開口部にメッキ液をノズル等により吹きつけを行
う。第2のメッキ層4としては,金などのワイヤボンデ
ィングに対する接続性,半導体素子のアイランド部13
への半田密着性から,金,銀,パラジューム等が好まし
い。第2のメッキ層4の厚みは,ワイヤボンディングに
対する接続性等から,また,ポーラスでない膜を得るた
めには,3μm程度は必要であり,さらに,後述する第
2のエッチング加工において,第2のメッキ層4が実質
的にエッチングされないエッチング液を使用した場合,
エッチング処理時に第2のメッキパターン4aの張り出
し部4bはエッチングされず,その上のレジストと一体
で強度的に十分エッチングスプレー圧に耐えるようにな
り,張り出し部4bの折れや分離が局部的に発生するこ
ともなく,エッチング断面形状は均一になる。この効果
は,第2のメッキ層4の厚みが5μm以上のときにより
効果的となる。
【0010】(D)工程 前記第1のレジストパターンを,それぞれのレジストに
対応するレジスト除去剤により除去する。また,第1の
レジストパターン3aを部分メッキ用治具とした場合
は,これを取り外して除去するのみでよい。〔図1
(e)〕
【0011】(E)工程 前記第2のメッキ処理により形成された第2のメッキ層
の上に,エッチング加工用の第2のレジストパターンを
形成する。〔図1(f)〕 第2のレジストとしては,後のエッチング工程に耐える
もので,剥離性の良いものが好ましく,一般には,重ク
ロム酸塩を感光剤とした水系のカゼインやPVAが用い
られるがこれに限定されない。各種ネガ型,ポジ型の液
状レジスト,場合によっては,感光性のドライフィルム
でもよい。第2のレジストパターン5aの形成は,後工
程において金属材料1を表裏両面からエッチング加工す
る場合は,金属材料1の両面のレジストに対して行う
が,片面エッチングのみで金属材料1をエッチング加工
する場合には,第2のメッキ層4と反対側は行わずに,
レジストが全面を覆うようにしておく。
【0012】(F)工程 前記第2のレジストパターンにしたがい,前記第2のメ
ッキ層をエッチングして第2のメッキパターン4aを形
成する第1のエッチング加工を行う。〔図1(g)〕 第1のエッチング加工に用いるエッチング液としては,
第2のメッキ処理により形成されたメッキ層のみを選択
的にエッチングすることが好ましく,第1のメッキ層2
や金属材料1を実質的にエッチングしないものである。
【0013】(G)工程 少なくとも,前記第2のメッキパターン側から,リード
フレーム材料を貫通エッチングする第2のエッチング加
工である。〔図1(h)〕 第2のエッチング加工は,第2のメッキパターン4aの
張り出し部4bを小とするために,通常は,金属材料1
の両面からエッチングして加工するが,金属材料1自体
が板厚100μm以下程度と薄くなった場合には,両面
からのエッチングに代え,片面からのみのエッチングを
行うこともできる。前述のように,片面からのみのエッ
チングの際には,金属材料1のエッチングされない側の
面は,レジストを全面塗布しておく等の処置をしてお
く。第2のエッチング加工におけるエッチング液は,第
1のメッキ層2と金属材料1をエッチングできるもので
あり,好ましくは,第2のメッキパターン4aを実質的
にエッチングしないエッチング液を使用する。実質的に
エッチングしないエッチング液とは,相手をエッチング
しない,または,しにくいエッチング液をいう(以下同
様)。ニッケル−鉄合金や銅合金を金属材料1とした場
合には,エッチング液としては,塩化第二鉄,塩化第二
銅が用いられる。
【0014】(H)工程 前記第2のエッチング加工によって形成された第2のメ
ッキパターンの張り出し部をエッチング除去する第3の
エッチング加工を行う。〔図1(i)〕 張り出し部をエッチング除去する際のエッチング液も第
1のメッキ層2の処理に用いたものと同様に,第2のメ
ッキパターン4aのみを選択的にエッチング液すること
が好ましく,第1のメッキ層2や金属材料1を実質的に
エッチングしないものである。この処理により,たと
え,第2のエッチング加工により,張り出し部4bが不
安定となり,折れて分離したとしても,分離された部分
もエッチングにより除去することができる。
【0015】(I)工程 前記第2のレジストパターンを,それぞれのレジストに
対応するレジスト除去剤により除去する。〔図1
(j)〕 第2のレジストパターン5aの除去剤としては,第2の
レジストパターン5aを除去でき,かつ,金属材料1,
第2のメッキパターン4aをいためないものが好まし
く,カゼインレジストの場合には,除去剤としては,カ
セイソーダを主成分とする除去溶液を用いる。
【0016】さらに,第2のレジストパターン5aを剥
離した後,露出している第1のメッキ層2部は必要に応
じて除去する。〔図1(k)〕 この際の除去液としては,第1のメッキ層2のみをエッ
チングできるものが好ましい。金属材料1がニッケル−
鉄系の合金であり,第1のメッキ層2を銅ストライクと
した場合には,第2のレジストパターン5aを剥離した
後に露出している第1のメッキ層2である銅部は不安定
であるため,除去するが,金属材料1が銅合金であり,
第1のメッキ層2を銅ストライクとした場合には,メッ
キによる純銅の方が酸化銅層がうすいため変色しにくい
というメリットがあり,この工程は必要ではない。
【0017】なお,本発明のリードフレームの加工方法
は,金属材料1を素材の両面からエッチングを行った方
が,片面のみからエッチングした場合に比べ,第2のメ
ッキパターン4aの張り出し部4bが小となるため,エ
ッチング工程における安定性は優れる。また,第1のメ
ッキ層2及び金属材料1を貫通させる第2のエッチング
加工としては,通常はスプレーエッチング方法が用いら
れるが,浸漬エッチング方法を用いる場合もある。第2
のメッキ層4をエッチングする第1のエッチング加工及
び貫通後に残った不要な第1のメッキ層2を除去する方
法におけるエッチング方法としては,スプレーエッチン
グ方法,浸漬エッチング方法,浸漬電解エッチング方法
のいずれも使用できる。
【0018】
【作用】本発明のリードフレームの加工方法は,前記の
ような構成,特に,(G)及び(H)の工程により,リ
ードフレームのサイドエッチングが進み,リードフレー
ム上の第2のメッキパターンの下側が大きくえぐり取ら
れて,エッチング工程以降に,第2のメッキパターンが
剥がれたり,張り出し部分が折れて第2のメッキパター
ンの幅が変化してしまったり,折れた張り出し部分が,
エッチング工程以降,他の箇所に付着する等の障害とな
る問題点を,第3のエッチング加工により積極的にエッ
チング除去することにより解決することができる。
【0019】
【実施例】以下,図を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は,本発明の実施例の加工方法の工程を説明す
る模式断面図である。図2は,本発明の実施例の加工方
法により形成されたリードフレームの平面図を示す。 (実施例1)前処理の工程である。リードフレームの金
属材料1として板厚0.15mmの42合金を用い,汚
れ等をとるための脱脂処理を行った。〔図1(a)〕
【0020】(A)工程 前記金属材料1の表裏面にシアン化銅を主成分としたメ
ッキ液を使用して約0.3μmの銅ストライクメッキを
行い,第1のメッキ層2を形成した。〔図1(b)〕 (B)工程 図1(d)で行う第2のメッキ層4形成の前処理として
第2のメッキ層4の不要な箇所に第1のレジストパター
ン3aを形成した。第1のレジストパターン3aとして
は,カゼイン系レジストを使用した。〔図1(c)〕 (C)工程 前記第1のレジストパターン3aが形成されず露出して
いる第1のメッキ層2の表面に第2のメッキであるシア
ン化銀カリウム(日本高純度化学(株)テンペレジスト
AGR−Hタイプ)にて約5μm厚みの銀メッキ処理を
行った。〔図1(d)〕 (D)工程 図1(c)で塗布された第1のレジストパターン3a
を,第2のメッキ層4の部分メッキ終了後に,カセイソ
ーダを主成分とした剥離液を使用することにより除去し
た。〔図1(e)〕
【0021】(E)工程 前記第2のメッキ層4の表面上にリードフレーム11の
リードパターンを形成するようにエッチング用の第2の
レジストパターン5aを設ける。第2のレジスト層5と
しては,カゼイン系レジストを使用した。〔図1
(f)〕 (F)工程 第2のレジストパターン5aが施されていない第2のメ
ッキ層4(銀メッキ)の表面に,対象のリードフレーム
の金属材料1(42合金)を実質的にエッチングしない
エッチング液を使用することで,第2のメッキ層4(銀
メッキ)を第1のエッチング加工により除去した。ここ
ではエッチング液として錯化剤(日本高純度化学(株)
シルバーストリッパーD−23)を主成分とした液を使
用し,電解エッチングにより除去した。〔図1(g)〕 (G)工程 第1のメッキ層2(銅材料)や対象のリードフレームで
ある金属材料1(42合金)を表裏面よりエッチング加
工して,第1のメッキ層2(銅材料)や対象のリードフ
レームである金属材料1を貫通させる。ここでは少なく
とも銀メッキ材料を実質的にエッチングしないエッチン
グ液として塩化第二鉄を使用した。第2のメッキパター
ン4aの張り出し部4bの形状のくずれが少なく,レジ
ストパターン5aとともに残存して,エッチング工程中
に剥がれたり,張り出し部分が折れて第2のメッキパタ
ーン4a(銀メッキ)の幅が変化してしまったり,折れ
た張り出し部分が他の箇所に障害となることはなかっ
た。〔図1(h)〕
【0022】(H)工程 図1(h)で残存した第2のメッキパターン4a(銀メ
ッキ)の張り出し部4bを,対象のリードフレームであ
る金属材料1(42合金)を実質的にエッチングしない
エッチング液として,錯化剤(日本高純度化学(株)シ
ルバーストリッパーD−23)を主成分としたエッチン
グ液を使用し,電解エッチングにより除去した。〔図1
(i)〕 (I)工程 カセイソーダを主成分とした剥離液を使用することによ
り塗布形成した第2のレジストパターン5aを剥離,除
去した。〔図1(j)〕
【0023】次いで,図1(k)は,不要な第1のメッ
キ層2(銅メッキ)除去する工程であり,第2のメッキ
パターン4a(銀メッキ)の下地でない第1のメッキ層
2(銅メッキ)部分のみ及び裏面の第1のメッキ層2を
シアン化カリウムと水酸化カリウムと錯化剤(日本高純
度化学(株)ハクレックスCS)との混合物を主成分と
したエッチング液を使用することにより除去して図2に
その平面図を示す所望のリードフレーム11を得ること
ができた。このようにして得られた,リードフレーム
は,従来の加工後にメッキを施した場合にみられたイン
ナーリード側面の銀の付着や裏面の銀の付着はなく,か
つ,張り出し部4bは除去されているため,銀部剥離や
銀部の折れは無く,パッケージング後も,これに起因す
るインナーリード間のショート等の問題は皆無であっ
た。
【0024】(実施例2)前記実施例1において,リー
ドフレーム11の金属材料1を銅板とし,(A)工程の
第1のメッキ層2をスルファミン酸ニッケル浴でニッケ
ル層を形成し,(C)工程の第2のメッキ層4を日本高
純度化学(株)パラプライトSST浴でパラジュームで
形成し,図1(k)の不要の第1のメッキ層2(ニッケ
ル)の除去工程は実施しなかったほか,ほぼ同一の条件
で実施し,同様の結果を得た。 (実施例3)実施例1,2において,第1のレジストパ
ターン3aをシリコ−ンゴムによる部分メッキ用治具と
したほか,ほぼ同一条件で実施し,同様の結果を得た。
【0026】
【発明の効果】以上のように,本発明によれば,繁雑で
困難な後加工用の部分メッキ用の治具を必要としないだ
けでなく,リードフレームのサイドエッチングが進み,
リードフレーム上の第2のメッキパターンの下側が大き
く「えぐり」取られて,第2のメッキパターンが剥がれ
たり,張り出し部分が折れて第2のメッキパターンの幅
が変化してしまったり,折れた張り出し部分が他の箇所
に付着する等の障害となるエッチング工程以降の問題点
を解決し,IC,LSI等の半導体装置の高集積度化,
小型化に伴なうリードフレーム多ピン化やインナーリー
ドピッチの狭ピッチ化に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の加工方法の工程を説明する模
式断面図である。
【図2】本発明の実施例の加工方法により形成されたリ
ードフレームの平面図を示す。
【図3】本発明の実施例3の加工方法において用いたメ
ッキ装置の構成を説明する概略図である。
【符号の説明】
1 金属材料 2 第1のメッキ層 2a 第1のメッキパターン 3 第1のレジスト層 3a 第1のレジストパターン 4 第2のメッキ層 4a 第2のメッキパターン 4b 張り出し部 5 第2のレジスト層 5a 第2のレジストパターン 11 リードフレーム 12 インナーリード部 13 アイランド部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 IC,LSI等の半導体装置に用いられ
    るリードフレームの加工方法であって,順に,(A)少
    なくとも,リードフレーム材料の一方の面に第1のメッ
    キ処理を行う工程,(B)所定部分に第2のメッキ処理
    を部分的に行うための第1のレジストパターンを形成す
    る工程,(C)前記第1のレジストパターンが形成され
    ず露出している前記第1のメッキ層の表面に第2のメッ
    キ処理を行い,第2のメッキ層を形成する工程,(D)
    前記第1のレジストパターンを除去する工程,(E)前
    記第2のメッキ処理により形成された第2のメッキ層の
    上に,エッチング加工用の第2のレジストパターンを形
    成する工程,(F)前記第2のレジストパターンにした
    がい,前記第2のメッキ層をエッチングして第2のメッ
    キパターンを形成する第1のエッチング加工工程,
    (G)少なくとも,前記第2のメッキパターン側から,
    リードフレーム材料を貫通エッチングする第2のエッチ
    ング加工工程,(H)前記第2のエッチング加工によっ
    て形成された第2のメッキパターンの張り出し部をエッ
    チング除去する第3のエッチング加工工程,(I)前記
    第2のレジストパターンを除去する工程,を有すること
    を特徴とするリードフレームの加工方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のレジストパターンを部分メッ
    キ用の治具パターンとしたことを特徴とする請求項1記
    載のリードフレームの加工方法。
  3. 【請求項3】 第1のメッキ処理を銅ストライクメッキ
    処理としたことを特徴とする請求項1〜2記載のリード
    フレームの加工方法。
  4. 【請求項4】 第2のメッキ処理を銀メッキ処理とした
    ことを特徴とする請求項1ないし3記載のリードフレー
    ムの加工方法。
  5. 【請求項5】 第1のメッキ処理をニッケルメッキ処理
    とし,第2のメッキ処理をパラジュームメッキ処理とし
    たことを特徴とする請求項1ないし2記載のリードフレ
    ームの加工方法。
  6. 【請求項6】 第2のエッチング加工のエッチング液と
    して,前記第2のメッキパターンを実質的にエッチング
    しないエッチング液を用いることを特徴とする請求項1
    ないし5記載のリードフレームの加工方法。
  7. 【請求項7】 第2のメッキ層の厚みが5μm以上であ
    ることを特徴とする請求項1〜6記載のリードフレーム
    の加工方法。
JP4337494A 1994-02-18 1994-02-18 リードフレームの加工方法 Pending JPH07231062A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009193997A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 部分めっきリードフレームの製造方法
US8003444B2 (en) 2005-08-10 2011-08-23 Mitsui High-Tec, Inc. Semiconductor device and manufacturing method thereof
JP2012235083A (ja) * 2011-05-03 2012-11-29 Kyokutoku Kagi Kofun Yugenkoshi パッケージ構造およびその製造方法
KR20140050387A (ko) * 2012-10-19 2014-04-29 삼성테크윈 주식회사 반도체 패키지용 리이드 프레임과, 이를 제조하는 방법
JP2016072578A (ja) * 2014-10-02 2016-05-09 Shマテリアル株式会社 リードフレームの製造方法

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