JPH07230114A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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Publication number
JPH07230114A
JPH07230114A JP1946994A JP1946994A JPH07230114A JP H07230114 A JPH07230114 A JP H07230114A JP 1946994 A JP1946994 A JP 1946994A JP 1946994 A JP1946994 A JP 1946994A JP H07230114 A JPH07230114 A JP H07230114A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
lens
unit
lever
shutter
Prior art date
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Pending
Application number
JP1946994A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoji Katsura
洋史 桂
Hideo Sasajima
秀夫 笹島
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Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd, Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP1946994A priority Critical patent/JPH07230114A/ja
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトなボディを損なうことなく、10
0mm以上の長焦点距離の撮影レンズを内蔵する。 【構成】 未露光フイルムを収納したフイルム収納室と
露光済みフイルムを巻き込むフイルム巻取室との間で、
且つ該ユニットの上方に焦点距離が100mm以上であ
る撮影レンズ14を配置し、このレンズ14の撮影光軸
42を前方下方へ反射させる増反射ミラー51と、この
反射光をフイルム31aの面へ反射させる増反射ミラー
52とを前記両室の間に配置するとともに、撮影レンズ
14に水平に入射した光軸42をフイルム31aの面に
水平に入射させるためにこれら反射ミラー51,52を
同じ傾斜角で傾け、長い光路長を得るために増反射ミラ
ー52を該ユニットの輪郭形状から前方に突出させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ付きフイルムユ
ニットに関し、詳しくは2枚のミラーを内蔵させて撮影
レンズ以降の光路長を延長し、望遠撮影を可能としたレ
ンズ付きフイルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】誰でも簡単に撮影を楽しめるように、簡
単な撮影機構を備え、そして国際標準規格ISOの10
07−1979年で規定された135タイプのパトロー
ネ付き写真フイルムを予め装填したレンズ付きフイルム
ユニット(以下、「フイルムユニット」と称す。)が良
く知られている。
【0003】このようなフイルムユニットとしては、望
遠タイプが実開平2−104340号公報に同出願人か
ら提案されている。このタイプは、焦点距離が70〜8
0mm程度、Fナンバーが12〜14の条件の撮影レン
ズがフイルムユニットの輪郭内に配置され、ユニットを
厚くしなくても長い光路長が得られるように2枚のミラ
ーを内蔵して、撮影レンズ以降の光路をZ形にしてい
る。
【0004】ところで、最近、サッカーの人気が高く、
例えばスタンドから競技場内のサッカー選手の姿を大き
く写せるようなフイルムユニットが望まれている。これ
を解決するには、焦点距離が、例えば100mm以上の
撮影レンズを用いることが必要である。そこで、前述し
た望遠タイプのように、撮影レンズ以降の光路がZ形と
なるように2枚のミラーを配置し、撮影レンズだけを前
方に突出させて長い光路長を得るようにすればよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように撮影レンズだけを前方に突出させて配置すると、
フイルムユニットの輪郭からかなり長く突出するため、
フイルムユニットの薄型化を阻害する一因になってい
た。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、100mm以上の長焦点距離
の撮影レンズを用いてもボディの薄型化が図れる構造と
したレンズ付きフイルムユニットを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、未露光フイルムを収納し
たフイルム収納室と露光済みフイルムを巻き込むフイル
ム巻取室との間あって該ユニットの上方に焦点距離が1
00mm以上である撮影レンズを配置し、このレンズの
撮影光軸を前方下方へ反射させる第1反射手段と、この
反射光をフイルム面へ反射させる第2反射手段とを前記
両室の間に配置するとともに、撮影レンズに水平に入射
した光軸をフイルム面に水平に入射させるために、これ
ら反射手段を同じ傾斜角で傾け、長い光路長を得るため
に第2反射手段を該ユニットの輪郭形状から前方に突出
させたものである。
【0008】
【作用】撮影レンズからの光は、フイルム収納室とフイ
ルム巻取室との間に配置された第1、及び第2反射手段
によってZ形に折り曲げられてからフイルム面に達して
露光が行われる。上記第1、及び第2反射手段は、フイ
ルム収納室とフイルム巻取室との間のスペース内に効率
的に収容できる。そして、第2反射手段を該ユニットの
輪郭形状から前方に突出させているため、第2反射手段
の突出量に対して光路長が約2倍に延長でき、それほど
第2反射手段を突出させなくても長い光路長が得られ
る。また、第2反射手段は、第1反射手段と同じ傾斜角
で傾けて配置されているから、該ユニットの輪郭形状を
第2反射手段と同じ傾きに形成することにより、この突
出した輪郭部分が下方に向けて薄くなる形状となる。
【0009】また、請求項2記載の発明では、撮影レン
ズを該ユニットの輪郭から前方に突出して配置したか
ら、それほど第2反射手段を突出させなくても長い光路
長が得られるとともに、該ユニットの輪郭形状が撮影レ
ンズの突出した部分から下方に向けて第2反射手段の傾
きに沿って薄くなる形状となる。
【0010】
【実施例】図2において、レンズ付きフイルムユニット
11は、ユニット本体12と、これを収納した外ケース
13とからなる。外ケース13には、綺麗なカラー印刷
が施され、また撮影時の注意事項等が印刷されている。
【0011】ユニット本体12には、外ケース13の開
口から露呈している撮影レンズ14、ファインダー対物
窓15、シャッタボタン16、フイルム残数表示窓1
7、巻き上げノブ18、及び撮影モード切替え摘み19
とが設けられている。撮影レンズ14は、前面上方にフ
イルムユニット11の輪郭形状から前方に突出して配置
されており、焦点距離が、例えば100mmのものが用
いられている。ファインダーは、2個のファインダーレ
ンズによって構成されており、これらのファインダーレ
ンズの間にNDフィルター又はカラーフィルター等のフ
ィルターが出入り自在に配置されている。
【0012】撮影モード切替え摘み19は、日中撮影モ
ードと夜景撮影モードとの1つを選択するためのもので
あり、図2に示す位置で日中撮影モードが選択され、こ
れからスロット20の左端にスライド操作した場合には
夜景撮影モードが選択される。日中撮影モードの際に
は、フィルターがファインダー内に入り込み、また撮影
レンズ14の光軸上に小口径の絞り開口が位置する。さ
らに夜景撮影モードの際には、ファインダー内からフィ
ルターが退避し、このフィルターの退避移動に連動して
撮影レンズ14の光軸上に大口径の絞り開口が位置す
る。
【0013】ユニット本体12は、図3に示すように、
本体基部26、後カバー27、露光ユニット28、及び
前カバー29とからなる。本体基部26には、国際標準
規格(ISO:1007−1979年版)で規定された
135タイプの写真フイルムパトローネ31が装填され
る。この写真フイルムパトローネ31には、例えばIS
O800の高感度写真フイルム31aが用いられてい
る。
【0014】本体基部26の前面には、露光ユニット2
8が着脱自在に取り付けられる。露光ユニット28は、
撮影レンズ14を備えた露光付与機構、フイルムカウン
タ機構、絞り切替え機構、フィルター出入り機構、及び
フイルム巻き止め機構等が組み込まれており、これらは
一体化されている。後カバー27は、本体基部26の背
後に着脱自在に取り付けられ、本体基部26との間で写
真フイルム31aを光密にする。前カバー29は、本体
基部26の前面に着脱自在に取り付けられる。
【0015】写真フイルムパトローネ31は、写真フイ
ルム31aと、この写真フイルム31aを光密に収納す
るパトローネ31bとからなる。このパトローネ31b
は、写真フイルム31aの末端が固定されたスプール3
1cを備え、スプール31cが回転されたときに、その
外周に露光済みの写真フイルム31aを巻き取る。
【0016】本体基部26には、パトローネ31bを収
納するためのパトローネ収納室33と、パトローネ31
bから引き出した未露光の写真フイルム31aのロール
31dを収納するためのフイルム収納室34とが一体成
形されている。これらの底は開口となっており、後カバ
ー27に設けたプルトップ式の底蓋35,36によって
それぞれ塞がれる。底蓋36は写真フイルム31aをロ
ール状に巻き取るための治具等を挿入するための蓋であ
り、また、底蓋35は全コマ撮影終了後に撮影済みの写
真フイルム31aが収納されたパトローネ31bを取り
出す時の蓋となる。
【0017】巻き上げノブ18は、パトローネ収納室3
3の上面に回動自在に配置され、外部から操作が可能な
ように一部が後カバー27の開口37から露呈してい
る。そして、パトローネ31bが装填された際には巻き
上げノブ18の軸がパトローネ31bのスプール31c
に係合する。
【0018】パトローネ収納室33とフイルム収納室3
4との間には、露光枠38が位置しており、これには、
24×36mmのサイズの露光開口39が形成されてい
る。この露光開口39には、露光ユニット28の撮影レ
ンズ14を透過した被写体光が導かれる。なお、後カバ
ー27の右上端には、ファインダー接眼窓40が一体に
設けられている。また前カバー29には、右上端に設け
たファインダー対物窓15の他に、上面にスロット20
とシャッタボタン16とが一体に設けられている。
【0019】図4に露光ユニット28を示す。露光ユニ
ット28には、暗箱41にシャッタ機構、フイルム巻き
上げ機構、フイルムカウンタ機構、レンズユニット、絞
り切替え機構、及びフィルター出入り機構とが組み込ま
れている。
【0020】暗箱41は、撮影レンズ14の光軸42を
Z形にするために、正面上方に設けた正面上開口枠4
3、背面上方に設けた背面上開口枠44、正面下方に設
けた正面下開口枠45、及び背面下方に設けた背面下開
口枠46とがそれぞれ一体に形成された形状となってい
る。正面上開口枠43の前面には、カバー板47を介し
てシャッタユニット48、絞り切替えレバー49、及び
レンズユニット50とが順に組み込まれる。
【0021】背面上開口枠44には増反射ミラー51が
取付けられ、さらに正面下開口枠45には増反射ミラー
52が取り付けられる。この増反射ミラー52は、長い
光路長を得るために、撮影レンズ14の下方にフイルム
ユニット11の輪郭形状から前方に突出して設けられて
いる。そして、撮影レンズ14の光軸42は、増反射ミ
ラー51及び増反射ミラー52とによりZ形に折り畳ま
れた後、露光開口39の背後に位置決めされた写真フイ
ルム31bに達する。撮影レンズ14を通った被写体光
束は、広がりながら写真フイルム31bに達するから、
増反射ミラー51は増反射ミラー52よりも小サイズで
よい。また、これらのミラー51,52を同じ傾斜角で
傾けることによって、撮影レンズ14に水平に入射した
光軸42を写真フイルム31bに水平に入射させること
ができる。
【0022】なお、増反射ミラー51,52は、ガラス
基板の上にアルミニウム層、酸化セリウム層、及び、酸
化チタン層を順に層設し、700nmでの反射率が85
%以上とした反射ミラーである。また、正面上開口枠4
3と増反射ミラーとの間には、有効画角外からの斜入光
をカットするための遮光板53が取り付けられている。
さらに、正面上開口枠43と背面上開口枠44との上面
は開口54となっている。
【0023】暗箱41の右上には、対物レンズ55と接
眼レンズ56とを所定間隔で保持する保持枠57が一体
に形成されている。この保持枠57の上面も開口58と
なっている。これらの開口54,58の上には、これら
の内部を光密に塞ぎ、且つファインダーレンズ55,5
6を押さえるための天板59が着脱自在に取り付けられ
る。この天板59には、増反射ミラー51の非ミラー面
51aを覆う保護板60が一体に形成されている。この
保護板60によって増反射ミラー51が暗箱41に保持
される。
【0024】ファインダーレンズ55,56は、露光ユ
ニット28が本体基部26に取り付けられた際に、ファ
インダー対物窓15とファインダー接眼窓40との間に
配置され、対物レンズ55を凸、接眼レンズ56を凹と
の構成として写る範囲と同じ、又はこれよりも80%小
さめの視野範囲としている。
【0025】天板59の上には、光軸42に対して直交
する方向に移動自在な撮影モード切替えレバー62が取
り付けられている。この撮影モード切替えレバー62に
は、上面に撮影モード切替え摘み19が一体に形成さ
れ、また下面にフィルター63が取り付けられており、
これらでフィルター出入り機構を構成している。
【0026】撮影モード切替え摘み19を日中撮影モー
ドの位置に操作した際に、ファインダーレンズ55,5
6の間に挿入され、また、夜景撮影モードの位置に操作
した際に、ファインダーレンズ55,56の間から退避
する。この撮影モード切替えレバー62は、トグルバネ
64により日中撮影モード又は夜景撮影モードとのどち
らかの位置に向けて付勢されている。
【0027】フィルター63は、前述したようにNDフ
ィルターやカラーフィルター等が用いられ、ファインダ
ー対物窓15からファインダー接眼窓40に入射してく
る被写体光を減光し、減光された被写体光を撮影者が見
ることが可能な場合には、撮影者にそのままシャッタレ
リーズが可能であることを把握させる。また、減光され
た被写体光を撮影者が見ることができない場合には、撮
影者に夜景撮影モードに切替えることを把握させる。
【0028】フィルター出入り機構には、絞り切替え機
構が連動している。絞り切替え機構は、連動板65、及
び絞り切替えレバー49とから構成されている。連動板
65は、天板59の上面に光軸42に対して直交する方
向に向けて移動自在に取り付けられており、撮影モード
切替えレバー62の移動量よりも絞り切替えレバー49
の移動量を少なくするために、一端65aが遊びを持っ
た状態で撮影モード切替えレバー62に連結されてい
る。また、連動板65の他端65bは、絞り切替えレバ
ー49の一端49aに係合している。
【0029】絞り切替えレバー49は、カバー板47に
設けられた光軸42と平行な軸47aを中心に回動自在
に配置されており、軸47を挟んだ他端に小口径、例え
ば直径2〜3mmの絞り開口49bが形成されている。
この小口径の絞り開口49bは、撮影モード切替え摘み
19が日中撮影モードの位置の際に光軸42の上のシャ
ッタユニット48とレンズユニット50との間に挿入さ
れ、また夜景撮影モードの位置の際に光軸42の上から
退避する。
【0030】暗箱41の左上には、撮影レンズ14以降
の光軸42をフイルム収納室34側により接近させるよ
うに、撮影レンズ14、2枚の増反射ミラー51,5
2、及び露光開口39等を配置したから空きスペースが
生じている。このスペースに、周知のシャッタ機構、フ
イルム巻き上げ機構、及び、フイルムカウンタ機構を構
成する従動スプロケット67、カム部材68、係止レバ
ー69、バネ70、蹴飛ばしレバー71、及び枚数表示
板72とを取り付け、フイルムユニット11のコンパク
ト化を図っている。
【0031】カム部材68の軸には従動スプロケット6
7が係合しており、これらはフイルム1コマ送りに従動
して1回転する。カム部材68の回転によって蹴飛ばし
レバー71が軸73を中心に時計方向に回転するととも
に、係止レバー69が軸74を中心として反時計方向に
回転する。カム部材68が一回転すると、係止レバー6
9がカム部材68の回転をロックしてフイルム巻き止め
を行うとともに、蹴飛ばしレバー71をチャージ位置に
保持する。バネ70は、捩じりバネとなっており、係止
レバー69を時計方向に、また蹴飛ばしレバー71を反
時計方向に向けてそれぞれ付勢している。カム部材68
が一回転した際には、枚数表示板72が1目盛分だけ回
転する。
【0032】シャッタボタン16の押下によって係止レ
バー69が反時計方向に押圧される。これによりフイル
ム巻き止めが解除されるとともに、蹴飛ばしレバー71
がバネ70の付勢によってチャージ位置から初期位置に
向けて回転する。このシャッタ駆動レバー71の立ち下
がり片71aには、蹴飛ばしアーム71bが一体に形成
されている。蹴飛ばしアーム71bの移動路には、回動
レバー76の爪部76aが君臨している。
【0033】蹴飛ばしレバー71の蹴飛ばし力は、回動
レバー76、シャッタ駆動レバー78、及びシャッタユ
ニット48に順に伝達される。回動レバー76は、光軸
42と平行に設けられた軸75に回動自在に取り付けら
れており、詳しくは図5に示すように、軸75の上方に
設けられた爪部76aの他に、軸75を挟んだ両側にセ
クター片76bと突出片76cとがそれぞれ一体に形成
されている。セクター片76bは、シャッタ駆動レバー
78の回転振れを防止するために扇形状となっており、
前面側が前方に向けて一段突出している。このセクター
片76cの突出した面には、連結ピン76dが植設され
ている。この連結ピン76dは、シャッタ駆動レバー7
8に連結され、回動レバー76の回転力をシャッタ駆動
レバー78に伝達する。
【0034】バネ77は、一端のフック77aが突出片
76cに形成したピン76eに、また他端のフック77
bが暗箱41に一体に形成したピン80にそれぞれ引っ
かけられ、回動レバー76を反時計方向に付勢してい
る。そして、暗箱41には、突出片76cに当接し、バ
ネ77の付勢に抗して回動レバー76の回動を阻止する
ストッパー79が一体に形成されている。
【0035】シャッタ駆動レバー78は、光軸42と平
行な軸81を中心として回動自在に取り付けられてお
り、軸81に嵌め込まれる軸受部78a、軸受部78a
を挟んだ両端側にレバー78b,78cがそれぞれ一体
に形成されている。レバー78bには、前方に向けて突
出した連結ピン78dが一体に形成され、またセクター
片76bに摺動するレバー78cには、カム孔78eが
形成されている。連結ピン78dは、シャッタユニット
48のシャッタ羽根84,85に係合される。カム孔7
8eには、前記連結ピン76bが嵌入される。
【0036】このシャッタ駆動レバー78は、前方に突
出した撮影レンズ14の直後で開閉するシャッタ羽根
に、これから光軸42に沿って凹んだ位置に配置された
回動レバー76の回転力を伝達するために、断面がクラ
ンク状に折り曲げて形成されている。
【0037】シャッタユニット48は、シャッタベース
83、同形状をなす一対のシャッタ羽根84,85、及
びシャッタカバー86とから構成されている。シャッタ
ベース83には、光軸42の上に設けられたシャッタ開
口83aと、増反射ミラー52の非ミラー面52aを覆
う保護板83bとが一体に形成されている。また、シャ
ッタカバー86には、光軸42の上に、絞り切替えレバ
ー49の絞り開口49bよりも大きい大口径、例えば直
径約5〜6mmの絞り開口86aが形成されている。
【0038】一対のシャッタ羽根84,85は、シャッ
タベース83に形成された2つの軸83c,83dを中
心にそれぞれ回動自在に配置されており、これらの軸8
3c,83dの間にはシャッタベース83の開口83e
を介して前記シャッタ連結ピン78dが入り込む係合孔
84a,85aがそれぞれに設けられている。シャッタ
羽根84,85の開閉は、シャッタ開口83aを閉じた
閉じ位置と、シャッタ開口83aを全開した開き位置と
の間で行われる。
【0039】また、露光ムラの防止と低輝度被写体に適
した露出が得られるようにするために、シャッタ駆動レ
バー78のカム孔78eは、駆動用カム孔78fと保持
用カム孔78gとから構成されている。駆動用カム孔7
8fは、回動レバー76の回動をシャッタ羽根84,8
5に伝達してシャッタ羽根84,85を開閉する。保持
用カム孔78gは、回動レバー76の回動をシャッタ羽
根84,85に伝達させず、シャッタ羽根84,85を
開き位置に保持する。そして、レンズユニット50に
は、撮影レンズ14を構成する2枚のプラスチックレン
ズが組み込まれている。
【0040】レンズユニット50は、前述したように前
方に突出して配置される。このレンズユニット50は、
図3に示すように、前カバー29の前面から円形状で前
方に突出して設けた円柱部29aの内部に配置される。
この円柱部29aの下方には、斜面部29bが形成され
ている。この斜面部29bは、内部に増反射ミラー52
が配置されており、横幅が増反射ミラー52よりも僅か
に長く、増反射ミラー52の傾きと同じに傾斜して形成
されている。このため、図1に示すように、フイルムユ
ニット11の断面は、前面上方に突出した円柱部29a
から下方に向けて厚みが薄くなるように傾斜した形状に
なっている。
【0041】ファインダー対物窓15、ファインダーレ
ンズ55,56及びファインダー接眼窓40からなるフ
ァインダーは、図6に示すようにパトローネ31bより
も背の低いフイルムロール31dを収納するフイルム収
納室34の上で、且つ撮影レンズ14と同じ高さで配置
されている。また、フイルムユニット11の厚みは、図
7に示すように、斜面部29b及び円柱部29aの部分
が最も厚くなっており、これ以外の部分ではパトローネ
31bが収納できるだけの薄い厚みとし、薄型化を図っ
ている。また、光軸42をフイルム収納室34側に近寄
せて配置していることから、当然円柱部29a及び斜面
部29bもフイルム収納室34側によっており、フイル
ムユニット11を操作する右手が広範囲でグリップでき
る。しかも、円柱部29a及び斜面部29bとを前方に
突出して配置したから、グリップした手が撮影レンズ1
4の画角範囲内に入り込むことが防止できる利点があ
る。
【0042】次に上記実施例の作用を説明する。フイル
ムユニット11は、撮影モード切替え摘み19が日中撮
影モードにセットされた状態で防湿防温のガゼット袋に
収納されている。購入後、ガゼット袋を破いて、フイル
ムユニット11を取り出す。この取り出したときには、
外ケース13のスロット20の両端の部分に、図2に示
すように、太陽マーク13aと月マーク13bとが施さ
れているので、写真知識を有するユーザーでは日中撮影
と夜景撮影とが随時切替えできるタイプであることが確
実に理解できる。
【0043】日中撮影モードの状態では、光軸42の上
に小口径の絞り開口49bが位置しており、また、ファ
インダーレンズ55,56の間にフィルター63が挿入
された状態となっている。
【0044】撮影を行う場合には、先ず、巻き上げノブ
18を回してフイルム巻き上げを行う。このフイルム巻
き上げによって、写真フイルム31aがパトローネ31
bのスプール31cに巻かれる。写真フイルム31aが
パトローネ31bに巻き戻されると、従動スプロケット
67を介してカム部材68が僅かに回転し、係止レバー
69によって蹴飛ばしレバー71がチャージ位置で保持
される。このとき、フイルム巻き止め機構が作動して従
動スプロケット67の回転が阻止される。
【0045】シャッタチャージ後、ユーザーは、ファイ
ンダー接眼窓40から、撮影すべきシーンを観察する。
このとき、フィンダーレンズ55,56の間にフィルタ
ー63が挿入された状態となっている。そこで、このフ
ァインダーを覗いたときに、フィルター63によって減
光された被写体光を観察することになるので違和感を持
つ。この時点で外ケース13の印刷を読むことによっ
て、このフイルムユニット11が、日中撮影/夜景撮影
の両方ができるタイプであることに気がつく。したがっ
て、初心者であっても、日中撮影もしくは夜景撮影を適
宜選択して、撮影を行うことが可能となる。
【0046】ファインダー接眼窓40を覗いてフレーミ
ングを行う。ファインダーレンズ55,56の光軸は、
撮影レンズ14の光軸42と平行で、しかもほぼ同じ高
さ位置で接近した位置にあるため、近距離にある被写体
に対してもパララックスがほとんど生じることがない。
【0047】シャッタボタン16を押下すると、係止レ
バー69が反時計方向に付勢される。これにより、蹴飛
ばしレバー71がバネ70の付勢によって軸73を中心
に時計方向に回転し、このとき、フイルム巻き止め機構
のロックが解除される。
【0048】蹴飛ばしレバー71がチャージ位置から初
期位置に向けて回転すると、蹴飛ばしアーム71bが回
動レバー76の爪部76aを蹴飛ばし、回動レバー76
がバネ77の付勢に抗して軸75を中心に時計方向に回
転する。これにより連結ピン76dは、駆動用カム孔7
8fの最下部に向けて移動してシャッタ駆動レバー78
を軸81を中心に反時計方向に回転させる。このシャッ
タ駆動レバー78の回転により、シャッタ羽根84が軸
83cを中心に反時計方向に回転され、またこれと同時
にシャッタ羽根85が軸83dを中心として時計方向に
回転する。そして、連結ピン76dが駆動用カム孔78
fの最下部に位置した時点で、シャッタ羽根84,85
が開き位置の状態となる。この間のシャッタ羽根84,
85の移動は、2枚のシャッタ羽根84,85によって
行われるため、また、回動レバー76の僅かな回転によ
って瞬時に行われるため、露光ムラの防止が図れる。
【0049】蹴飛ばしアーム71bの蹴飛ばしが継続さ
れてゆくと、回動レバー76の連結ピン76dは、保持
用カム孔78gに入り込んで保持用カム孔78gの最下
部の位置まで移動する。この保持用カム孔78gは軸7
5を中心とする同一半径上に形成されているため、回動
レバー76の回動がシャッタ駆動レバー78に伝達され
ず、シャッタ羽根84,85を開き位置の状態で保持す
る。
【0050】蹴飛ばしアーム71bが爪部76aを乗り
越えた時点で回動レバー76がバネ77の付勢によって
初期位置に引き戻され、連結ピン76dが保持用カム孔
78gの最上部の位置に戻る。この間も保持用カム孔7
8gが回動レバー76の回動をシャッタ駆動レバー78
に伝達しないため、シャッタ羽根84,85を開き位置
の状態で保持する。そして、連結ピン76dが駆動用カ
ム孔78fに入り込むこにより、シャッタ駆動レバー7
8が軸81を中心に時計方向に回転され、シャッタ羽根
84,85が閉じ位置に向けて回転する。その後、回動
レバー76が初期位置に戻った時点で、シャッタ羽根8
4,85が閉じ位置の状態となる。このとき、回動レバ
ー76の突出片76cがストッパー79に当接し、回動
レバー76のバウンドが防止される。
【0051】シャッタ羽根84,85が開閉中には、撮
影レンズ14を透過した被写体光が小口径の絞り開口4
9bを通過してシャッタ開口83aから入射する。この
被写体光は、遮光板53を通って増反射ミラー51で増
反射ミラー52に向けて反射され、さらに増反射ミラー
52で露光開口39に向けて反射され、写真フイルム3
1aに照射される。写真フイルム31aへの露光は、絞
り開口49bが小口径となっているから、高輝度被写体
に適した露出で行われる。
【0052】ファインダーを覗いたときに、フィルター
63によって減光された被写体光を観察することができ
ない場合には、撮影モード切替え摘み19を夜景撮影モ
ードの位置に切替える。これにより、撮影モード切替え
レバー62が光軸42に対して直交する方向にスライド
移動し、ファインダーレンズ55,56の間からフィル
ター63が退避する。さらに、撮影モード切替えレバー
62の移動によって絞り切替えレバー49が軸47aを
中心として反時計方向に回転し、絞り開口49bが光軸
42の上から退避する。
【0053】フィルター63が退避すると、ファインダ
ーに入射する被写体光をそのまま観察することができる
ので、フレーミングを行ってからシャッタボタン16を
押下する。これにより、前述したと同じにシャッタ羽根
84,85が開閉し、撮影レンズ14を通過した被写体
光が大口径の絞り開口86aを通過して、写真フイルム
31aに入射する。この露光は、絞り開口86aが大口
径となっているから、低輝度被写体に適した露出で行わ
れる。
【0054】以下、フイルム巻き上げの前又は後に、撮
影モード切替え摘み19を操作して日中撮影と夜景撮影
とのいずれか一方を選択しながら撮影を行う。そして、
全てのコマの撮影が終了した後に、フイルムユニット1
1は、写真フイルムパトローネ31を入れたままの状態
で現像所に提出される。現像所では、フイルムユニット
11から、写真フイルムパトローネ31を取り出し、パ
トローネ31bから写真フイルム31aを引き出して周
知の現像及びプリント処理を行う。そして、ユーザーに
プリント写真と現像済みの写真フイルム31aとを返却
する。空となったフイルムユニット11は、ユーザーに
返却されることなく、工場に回収されてリサイクルされ
る。
【0055】上記のように、このフイルムユニット11
では、2枚のミラー51,52によって撮影レンズ14
以降の光軸42をZ形に折り曲げ、しかも撮影レンズ1
4とこれの下方に位置する増反射ミラー52とをフイル
ムユニット11の横幅に対して被写体光路の範囲だけで
前方に向けて突出して配置したから、フイルムユニット
11をコンパクトにまとめながら、撮影レンズ14以降
の光路長を延長することができる。
【0056】上記実施例では、撮影レンズ14以降の光
路長を延長するために、撮影レンズ14と増反射ミラー
52とをフイルムユニット1の輪郭形状から前方に突出
させた例としているが、本発明ではこれに限らず、増反
射ミラー52だけをフイルムユニット1の輪郭形状から
前方に突出させてもよい。これによれば、増反射ミラー
52の突出量に対して光路長が約2倍に延長できるか
ら、撮影レンズ14をフイルムユニット11の輪郭内に
収めて配置でき、コンパクト化を図ることができる。
【0057】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1記
載の発明によれば、第2反射手段を該ユニットの輪郭形
状から前方に突出させているため、第2反射手段の突出
量に対して光路長が約2倍に延長でき、それほど第2反
射手段を突出させなくても長い光路長が得られる。ま
た、第2反射手段を第1反射手段と同じ傾斜角で傾けて
配置したから、該ユニットの輪郭形状を第2反射手段と
同じ傾きに形成すれば、この突出した輪郭部分が下方に
向けて薄くなる形状となり、フイルムユニットのコンパ
クト化を維持しながら撮影レンズ以降の光路長を延長す
ることができる。
【0058】また、請求項2記載の発明では、撮影レン
ズを該ユニットの輪郭から前方に突出して配置したか
ら、それほど第2反射手段を突出させなくても長い光路
長が得られるとともに、該ユニットの輪郭形状を撮影レ
ンズの突出した部分から第2反射手段と同じ傾きに形成
すれば、下方に向けて薄くなる形状となり、フイルムユ
ニットのコンパクト化が維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフイルムユニットの断面図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図3】ユニット本体を示す分解斜視図である。
【図4】露光ユニットの分解斜視図である。
【図5】シャッタユニットの分解斜視図である。
【図6】レンズ付きフイルムユニットの正面図である。
【図7】レンズ付きフイルムユニットの平面図である。
【符号の説明】
11 レンズ付きフイルムユニット 12 ユニット本体 13 外ケース 14 撮影レンズ 26 本体基部 27 後カバー 28 露光ユニット 29 前カバー 29a 円柱部 29b 傾斜部 41 暗箱 49b,86a 絞り開口 51,52 増反射ミラー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影機構を備えるとともに、予め写真フ
    イルムを内蔵したレンズ付きフイルムユニットにおい
    て、 未露光フイルムを収納したフイルム収納室と露光済みフ
    イルムを巻き込むフイルム巻取室との間にあって該ユニ
    ットの上方に焦点距離が100mm以上である撮影レン
    ズを配置し、このレンズの撮影光軸を前方下方へ反射さ
    せる第1反射手段と、この反射光をフイルム面へ反射さ
    せる第2反射手段とを前記両室の間に配置するととも
    に、撮影レンズに水平に入射した光軸をフイルム面に水
    平に入射させるためにこれら反射手段を同じ傾斜角で傾
    け、長い光路長を得るために第2反射手段を該ユニット
    の輪郭形状から前方に突出させたことを特徴とするレン
    ズ付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記撮影レンズは、該ユニットの輪郭か
    ら前方に突出して配置されていることを特徴とする請求
    項1記載のレンズ付きフイルムユニット。
  3. 【請求項3】 正面から見て前記フイルム収納室の上に
    ファインダーが配置されていることを特徴とする請求項
    1又は2記載のレンズ付きフイルムユニット。
JP1946994A 1994-02-16 1994-02-16 レンズ付きフイルムユニット Pending JPH07230114A (ja)

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