JPH07228642A - 粘度指数向上剤および粘度指数向上方法 - Google Patents

粘度指数向上剤および粘度指数向上方法

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JPH07228642A
JPH07228642A JP4487294A JP4487294A JPH07228642A JP H07228642 A JPH07228642 A JP H07228642A JP 4487294 A JP4487294 A JP 4487294A JP 4487294 A JP4487294 A JP 4487294A JP H07228642 A JPH07228642 A JP H07228642A
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meth
oil
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JP4487294A
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Shoji Takigawa
尚二 滝川
Yoshio Kano
美雄 狩野
Masanori Koike
政法 小池
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B1/00Engines characterised by fuel-air mixture compression
    • F02B1/02Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition
    • F02B1/04Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition with fuel-air mixture admission into cylinder

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  • Lubricants (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来技術と比較し、酸化安定性に優れた粘度
指数向上剤を提供する。 【構成】 特定のアルキル(メタ)アクリレートとN,
N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートを
特定の比率でランダム共重合したものに特定の比率のビ
ニルラクタム単量体をグラフト重合したグラフト共重合
体である粘度指数向上剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘度指数向上剤に関す
るものである。さらに詳しくは、抗酸化性に優れた粘度
指数向上剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、抗酸化性を付与した粘度指数向上
剤としてオレフィンコポリマーにフェレンジアミン誘導
体やビニルチアゾール誘導体などをグラフトさせたポリ
マーなどが特許、文献に記載されている。例えば、特開
昭63−51497号公報にはエチレン−プロピレンコ
ポリマーのような炭化水素ポリマーに例えば4−メチル
−5−ビニルチアゾールをパーオキサイド系触媒でグラ
フト重合したものが抗酸化性に優れた粘度指数向上剤と
して記載されている。また、特開平2−235993号
公報にはエチレン−プロピレンコポリマーに無水マレイ
ン酸をグラフト重合し、更にN−フェニル−1,4−フ
ェニレンジアミンを反応させた形の粘度指数向上剤が抗
酸化性に優れた粘度指数向上剤として記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年のエンジ
ンの小型化、高出力化のため潤滑油はより過酷な条件に
耐える必要があり、あるいは、潤滑油の寿命を延ばした
いとの要望に対して従来技術による抗酸化性を付与した
粘度指数向上剤では抗酸化性が十分でないという問題が
でてきた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この課
題、すなわち優れた抗酸化性を有する粘度指数向上剤に
関し鋭意検討した結果、(メタ)アクリレート単量体と
N,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレー
ト単量体を特定の比率で共重合したものに、さらに特定
の比率のビニルラクタム単量体をグラフト重合すると抗
酸化性が著しく向上することを見いだした。すなわち、
アルキルエステル単量体と比較的少量のN,N−ジアル
キルアミノアルキル(メタ)アクリレート単量体とのラ
ンダム共重合体にビニルラクタム単量体を特定量グラフ
トしたものは著しく抗酸化性に優れていることを見いだ
し本発明に到達した。
【0005】すなわち本発明は、炭素数1〜24のアル
キル基を有する(メタ)アクリレート単量体(1)単位
99.9〜96重量%およびN,N−ジアルキルアミノ
アルキル(メタ)アクリレート単量体(2)単位0.1
〜4重量%からなるランダム共重合体(A)100重量
部当り、ビニルラクタム単量体(3)が0.5〜8重量
部グラフトしたグラフト共重合体(B)からなる粘度指
数向上剤である。
【0006】本発明において単量体(1)の例として
は、(1a)炭素数1〜4のアルキル基を有する(メ
タ)アクリレート単量体、{メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)ア
クリレート、ブチル(メタ)アクリレート};炭素数5
〜7のアルキル基を有する(メタ)アクリレート単量体
{ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)ア
クリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート};(1
b)炭素数8〜20のアルキル基を有する(メタ)アク
リレート単量体{オクチル(メタ)アクリレート、デシ
ル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル
(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレ
ート、オクタデシル(メタ)アクリレートなど};炭素
数21〜24のアルキル基を有する(メタ)アクリレー
ト単量体{ナフオール20+およびナフオール22+
(いずれもコンデアヘミー社製)等の高級アルコールの
(メタ)アクリレート};およびこれらの混合物が挙げ
られる。なお、単量体(1)のアルキル基は直鎖のもの
側鎖を有するものいずれでも良い。これらのうち好まし
いものは、(1a)と(1b)の混合物である。また、
(1b)の平均炭素数は通常10以上である。
【0007】本発明において、単量体(2)の例として
は、アルキル基の炭素数が10以下、N原子とエステル
基の間にあるアルキレン基の炭素数が10以下のもので
あり、これらの例としてはN,N−ジメチルアミノエチ
ルメタクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルメタ
クリレート、N,N−ジエチルアミノプロピルメタクリ
レート、N,N−ジブチルアミノエチルメタクリレー
ト、N,N−ジヘキシルアミノブチルメタクリレート、
N,N−ジオクチルアミノエチルメタクリレート、N,
N−ジメチルアミノヘキシルアクリレート、N,N−ジ
エチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジエチルア
ミノプロピルアクリレート、N,N−ジオクチルアミノ
プロピルアクリレートなどが挙げられる。これらの内、
好ましいのはアルキル基がメチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基などの炭素数4以下のアルキル基の場合
であり、特にメチル基、エチル基が好ましい。また、こ
のアルキル基は、直鎖のもの側鎖を有するもののいずれ
でも良く、またアルキル基の炭素数が単一のものでも混
合されたものでも良い。また、アルキレン基の炭素数
は、4以下のものが好ましく、特に2〜3の場合に優れ
た抗酸化性を与える。
【0008】本発明において、性能を阻害しない範囲で
共重合体(A)は単量体(1)、単量体(2)と、それ
以外の異なる重合可能な二重結合を有する単量体(任意
単量体)、例えば不飽和ジカルボン酸の炭素数1〜20
のアルキルエステル類{例えばジブチルマレエート、ジ
オクチルマレエート、ジラウリルマレエート、ジステア
リルマレエート、ジオクチルフマレート、ジラウリルフ
マレートなど}、炭素数1〜7の脂肪族飽和カルボン酸
ビニルエステル(酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルな
ど)、ビニル芳香族化合物(スチレン、4−メチルスチ
レンなど)、ビニルエーテルなどを共重合したものも使
用出来る。これらの任意単量体の内で特に好ましいもの
は、増粘効果の点からスチレンである。通常、これらの
任意に用いられる単量体の量は共重合体(A)中に30
重量%以内、好ましくは20重量%以内である。
【0009】本発明において、(3)成分の例として
は、N−ビニルピロリドンや3−メチル−N−ビニルピ
ロリドン、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルチオ
ピロリドンなどが挙げられる。この内、N−ビニルピロ
リドンが抗酸化性の点より好ましい。また、この(3)
成分を共重合体(A)にグラフト重合させる際には、単
量体(3)を単独で用いても良く、また単量体(1
a)、単量体(1b)や前記の任意単量体を併用しても
良い。併用する場合には、これら単量体(1a)、(1
b)や任意単量体の量は、抗酸化性の点からビニルラク
タム100重量部当り300重量部以下、好ましくは2
00重量部以下である。さらには、ビニルラクタム以外
のN原子含有の他のモノマー(例えば、N−ビニルイミ
ダゾール、2−メチル−N−ビニルイミダゾールのよう
なビニルイミダゾール類、N−ビニルスクシイミド、N
−ビニルマレイミドのようなビニル環状イミド類、4−
メチル−5−ビニルチアゾールのようなビニルチアゾー
ル類、ビニルフェノチアジン類、ジメチルアミノプロピ
ル(メタ)アクリルアミド、ジブチル(メタ)アクリル
アミド、N−2−チアゾリル−(メタ)アクリルアミ
ド、フマル酸ジブチルジアミドのような不飽和カルボン
酸アミド類、モルフォリノエチル(メタ)アクリレート
のようなモルフォリノアルキル(メタ)アクリレート
類、(メタ)アクリロニトリルなどをビニルラクタム単
量体と抗酸化性を阻害しない範囲で併用しても良い。併
用する場合には、ビニルラクタム単量体100重量部当
り、通常100重量部以下、好ましくは30重量部以下
である。
【0010】重合体(A)中で、単量体(1)のうち単
量体(1a)単位の量は通常0〜30重量%であり、粘
度指数の点から好ましくは10〜25重量%である。
(1a)単位が30重量%を越えると、使用される潤滑
油(鉱物油や合成潤滑油)にもよるが十分な粘度指数向
上能が得られないとか、また潤滑油に対する溶解性が低
下する場合がある。また、(1b)単位の量は、通常9
9.9〜66重量%であり、粘度指数の点から好ましく
は89.4〜71重量%である。(2)単位の量は特に
重要であり0.1重量%未満であると十分な抗酸化性が
得られない、また4重量%を越えると抗酸化性が悪くな
る。抗酸化性の点から、(2)単位の量は通常0.1〜
4重量%、好ましくは0.2〜2重量%であり、特に
0.3〜1重量%という極めて少量の範囲にあるときに
好ましい。また、グラフトさせる単量体(3)の量は、
抗酸化性の点から共重合体(A)100重量部当り0.
5〜8重量部であり、好ましくは3〜6重量部である。
【0011】共重合体(A)の重量平均分子量は通常1
0,000〜900,000であり、好ましくは30,
000〜600,000である。重量平均分子量が1
0,000未満であると十分な増粘効果が得られない、
また900,000を越えるとせん断安定性が悪く実用
上、問題になる場合がある。また、分子量分布は重量平
均分子量(MW)/数平均分子量(MN)で表示した場
合、1.3〜6.0であり、好ましくは1.6〜5.5
である。なお、本重量平均分子量および分子量分布は、
GPCによって測定され、ポリスチレンを検量線として
得られる値である。
【0012】共重合体(A)は公知の方法で製造するこ
とが出来る。例えば溶媒を使用してあるいは使用せずに
単量体(1)、単量体(2)、場合により前記した任意
単量体をアゾ系やパーオキシド系のようなラジカル重合
触媒を使用して重合することにより製造することが出来
る。溶媒としては、鉱物油、ドデセンオリゴマーのよう
なオレフィン系合成潤滑油、ジオクチルアジペートやト
リメチロールプロパンと脂肪酸とのエステルなどのエス
テル系合成潤滑油が好ましい。また、共重合体(A)に
単量体(3)をグラフト共重合する場合にも、ラジカル
重合触媒を用いて容易に得ることが出来る。特に、グラ
フト共重合体を得る場合にはパーオキシド系の触媒を用
いると高いグラフト率の共重合体を得ることが出来好ま
しい。
【0013】本発明の粘度指数向上剤は他の公知の粘度
指数向上剤{例えば、エチレン・プロピレン共重合体や
スチレン・イソプレン共重合体の水添物などの公知のも
の、さらにはこれらオレフィン系粘度指数向上剤中にN
原子を含有させた公知の清浄分散性を付与したもの、公
知のポリ(メタ)アクリレート系粘度指数向上剤など}
と混合した形態で用いることも出来る。他の公知の粘度
指数向上剤の量は(B)100重量部当り、10重量部
以下、好ましくは5重量部以下である。また、本発明の
粘度指数向上剤は他の潤滑油添加剤例えば極圧添加剤、
清浄剤、分散剤、酸化防止剤、摩擦低減剤、流動点降下
剤などと混合した形態で用いることが出来る。他の潤滑
油添加剤の量は(B)100重量部当り、20重量部以
下、好ましくは15重量部以下である。
【0014】本発明の粘度指数向上剤の対象とする潤滑
油としては、ガソリンエンジン油、ジーゼルエンジン
油、ギヤ油、自動変速機油、作動油、トラクター油、パ
ワーステアリング油、ショックアブソーバー油、コンプ
レッサー油などが挙げられ、特にガソリンエンジン油や
ディーゼルエンジン油に用いられると、その優れた性能
を十分に発揮し好ましい。上記油に、その100重量部
当り、本発明の粘度指数向上剤を0.5〜30重量部、
好ましくは3〜25重量部含有させることにより、粘度
指数を向上させることができる。
【0015】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお
実施例中、部および%はそれぞれ重量部ならびに重量%
を表すものとする。
【0016】実施例1 攪拌装置、加熱装置、温度計、窒素吹き込み管、冷却管
を備えた反応装置に100ニュートラルの鉱物油を30
0部仕込み、窒素置換を行った後85℃に昇温した。メ
チルメタクリレート96.5部、C12〜C18混合ア
ルキルメタクリレート600部、N,N−ジメチルアミ
ノエチルメタクリレート3.5部及びアゾビスイソブチ
ロニトリル2.1部の混合物を3時間にわたり連続的に
滴下し、さらに3時間後、アゾビスイソブチロニトリル
0.5gを追加し更に4時間攪拌して共重合体(A−
1)を合成した。その後、N−ビニルピロリドン28部
を加え攪拌下130℃まで昇温した。ジクミルパーオキ
シド1.0部と100ニュートラルの鉱物油100部と
の混合物を2時間にわたり滴下し、更に6時間攪拌を行
い重量平均分子量33万、分子量分布4.0の本発明の
粘度指数向上剤溶液(B−1)を得た。
【0017】実施例2〜5 N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートの量を、
各々0.7部、2.1部、7.0部、10.5部用い、
またメチルメタクリレートの量を各々99.3部、9
7.9部、93部、89.5部用いた以外は実施例1と
同様に重合を行い、重量平均分子量が各々38万、35
万、31万、28万、分子量分布が各各4.8、4.
1、3.9、3.4の本発明の粘度指数向上剤溶液を得
た。なお、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレー
トを0.7部用いたものを(B−2)、2.1部用いた
ものを(B−3)、7.0部用いたものを(B−4)、
10.5部用いたものを(B−5)の粘度指数向上剤溶
液とする。
【0018】実施例6〜10 単量体(2)としてN,N−ジエチルアミノプロピルメ
タクリレートを、各々0.7部、2.1部、3.5部、
7.0部、10.5部を用い、またメチルメタクリレー
トを各々99.3部、97.9部、96.5部、93
部、89.5部以外は実施例1と同様な方法で重合を行
い、各々重量平均分子量40万、38万、37万、32
万、30万、分子量分布が各各5.0、4.8、4.
5、4.0、3.9の本発明の粘度指数向上剤溶液を得
た。なお、N,N−ジエチルアミノプロピルメタクリレ
ートを0.7部用いたものを(B−6)、2.1部用い
たものを(B−7)、4.0部用いたものを(B−
8)、7.0部用いたものを(B−9)、10.5部用
いたものを(B−10)の粘度指数向上剤溶液とする。
【0019】実施例11〜13 単量体(3)としてN−ビニルピロリドンを21部、3
5部、42部を用いた以外は実施例1と同様な方法で重
合を行い、各々重量平均分子量37万、36万、35
万、分子量分布が4.5、4.1、4.2の本発明の粘
度指数向上剤溶液を得た。なお、N−ビニルピロリドン
を21部用いたものを(B−11)、35部用いたもの
を(B−12)、42部用いたものを(B−13)の粘
度指数向上剤溶液とする。
【0020】比較例1〜3 単量体(2)としてN,N−ジメチルアミノエチルメタ
クリレートを、各々0部、35部、56部を用い、また
メチルメタクリレートを各々100部、65部、44部
用いた以外は合成例1と同様な方法で重合を行い、各々
重量平均分子量42万、26万、24万、分子量分布が
5.0、3.2、3.0の比較(本発明外)の粘度指数
向上剤溶液を得た。なお、0部用いたものを(H−
1)、35部用いたものを(H−2)、56部用いたも
のを(H−3)の粘度指数向上剤溶液とする。 比較例4 実施例1と同じ装置にエチレン−プロピレンコポリマー
(重量平均分子量 50,000、分子量分布2.
0))100部と100ニュートラルの鉱油400部を
仕込み155℃に加熱し均一に溶解した。次に窒素雰囲
気下、鉱油5部で希釈した4−メチル−5−ビニルチア
ゾール5部を加えて混合し、さらに鉱油6部で希釈した
ジクミルパーオキサイド2部を加えた。その後、155
℃で1時間反応した。反応後、490部の100ニュー
トラルの鉱油を加え希釈して粘度指数向上剤溶液(H−
4)を得た。 比較例5 実施例1と同じ装置にエチレン−プロピレンコポリマー
(重量平均分子量60,000、分子量分布2.1)に
1.5重量%無水マレイン酸をグラフトしたグラフトポ
リマーを60部と100ニュートラルの鉱油485部を
仕込み、窒素雰囲気下、均一に溶解した。次にN−フェ
ニル−1−フェニレンジアミン1.85部を加え、16
0℃で反応し粘度指数向上剤溶液(H−5)を得た。
【0021】(性能試験1)100ニュートラルの鉱物
油100部に、粘度指数向上剤溶液(実施例1〜13、
比較例1〜5)を4.5部、ガソリンエンジン油用SF
パッケージを6部加え、均一にしたエンジン油を用いて
JISK2514に従い165.5℃で120時間、酸
化安定度試験を行い、石油学会規格JPI−5S−18
−80に従い凝集ペンタン不溶解分を測定した。結果を
表1に示す。ここで、凝集ペンタン不溶解分とは試験後
の潤滑油にスラッジ凝集剤を加えて遠心分離し沈降する
スラッジ量を測定した値であり、この方法のスラッジ量
が少ないほど抗酸化性が良いこと示す。 (性能試験2)性能試験1で調製したエンジン油を用い
てJISK2283に従って40℃と100℃の動粘度
を測定し、JISK2283に従って粘度指数(VI)
を算出した。結果を表1に示す。粘度指数が大きいエン
ジン油ほど温度による粘度変化が少ない、よい油である
ことを示す。
【0022】
【表1】
【0024】表1中において、DMEMはN,N−ジメ
チルアミノエチルメタクリレート、DEPMはN,N−
ジエチルアミノプロピルメタクリレート、NVPはN−
ビニルピロリドンを表す。
【0025】表1から明かなように本発明の粘度指数向
上剤は、比較例と比べ抗酸化性に優れていることが判
る。
【0026】
【発明の効果】本発明の粘度指数向上剤は従来のものに
比較し、抗酸化性に優れている。従って、本発明の粘度
指数向上剤を使用した潤滑油はより過酷な条件で使用で
き、また長期間使用できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C10N 20:04 30:02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数1〜24のアルキル基を有する
    (メタ)アクリレート単量体(1)単位99.9〜96
    重量%およびN,N−ジアルキルアミノアルキル(メ
    タ)アクリレート単量体(2)単位0.1〜4重量%か
    らなるランダム共重合体(A)100重量部当り、ビニ
    ルラクタム単量体(3)が0.5〜8重量部グラフトし
    たグラフト共重合体(B)からなる粘度指数向上剤。
  2. 【請求項2】 重合体(A)中で、単量体(1)単位の
    うちの炭素数1〜4のアルキル基を有する(メタ)アク
    リレート単量体(1a)単位の量が0〜30重量%であ
    り、炭素数8〜20のアルキル基を有する(メタ)アク
    リレート単量体(1b)単位の量が99.9〜66重量
    %である請求項1記載の向上剤。
  3. 【請求項3】 (3)が、N−ビニルピロリドンである
    請求項1または2に記載の向上剤。
  4. 【請求項4】 重合体(A)の重量平均分子量が30,
    000〜600,000である請求項1〜3のいずれか
    記載の向上剤。
  5. 【請求項5】 重合体(A)の分子量分布[重量平均分
    子量(MW)/数平均分子量(MN)]が1.3〜6.0
    である請求項1〜4のいずれか記載の向上剤。
  6. 【請求項6】 ガソリンエンジン油、ジーゼルエンジン
    油、ギヤ油、自動変速機油、作動油、トラクター油、パ
    ワーステアリング油、ショックアブソーバー油およびコ
    ンプレッサー油の群より選ばれる油に、その100重量
    部当り0.5〜35重量部、請求項1〜5のいずれか記
    載の向上剤を含有させることを特徴とする粘度指数向上
    方法。
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