JPH07227903A - 離型用二軸延伸ポリエステルフィルムロール - Google Patents
離型用二軸延伸ポリエステルフィルムロールInfo
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- JPH07227903A JPH07227903A JP1921794A JP1921794A JPH07227903A JP H07227903 A JPH07227903 A JP H07227903A JP 1921794 A JP1921794 A JP 1921794A JP 1921794 A JP1921794 A JP 1921794A JP H07227903 A JPH07227903 A JP H07227903A
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Abstract
り、30μm以上のフィッシュアイ個数が5個/100
0cm2 以下であり、フィルム両端の長手方向の熱収縮
率差が0〜0.3%であり、かつ異方性差が0〜0.2
0であることを特徴とする離型用二軸延伸ポリエステル
フィルムロール。 【効果】本発明により、コーティング時のタルミ、シワ
を防止でき、また不良率が減少し工程紙としての利用が
有効になった。
Description
れる離型用ポリエステルフィルムに関するものである。
とも呼ばれ粘着剤などを剥離することによって使用され
る。従来から「工業用プラスチックフィルム」(加工技
術研究会発行、南・小坂田著、1991年3月、47
頁)などに公知のようにベース材料として、二軸延伸ポ
リエステルフィルムが使用され離型剤を片面または両面
にコーティングして製造することが知られている。
リエステルフィルムが幅方向の片側にタルミを生じて蛇
行したり、あるいはタルミがニップロールのところでフ
ィルムの噛込みになり均一な塗布ができないという問題
があった。また、セラミックシートなどの工程紙として
用いた時にセラミックシート部にベースフィルムの欠陥
が転写するという問題もあった。
ーティングする時に発生するタルミ、および工程紙とし
て用いる時の欠陥による不良率を減少することを目的と
する。
成するため次の構成、すなわち、表面粗さが0.005
〜0.050μmであり、30μm以上のフィッシュア
イ個数が5個/1000cm2 以下であり、フィルム両
端の長手方向の熱収縮率差が0〜0.3%であり、かつ
異方性差が0〜0.20である離型用二軸延伸ポリエス
テルフィルムロールを特徴とするものである。
ばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6
−ナフタレートまたはポリエチレン−ビス−α,β(2
−クロロフェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボキシ
レート等を70重量%以上含む重合体、共重合体、ある
いはこれを主成分とする混合体からなるフィルムである
が特にポリエチレンテレフタレートからなるフィルムが
望ましい。なお、フィルムには、リン酸、亜リン酸およ
びそれらのエステルなどの安定剤、酸化チタン、微粒子
シリカ、炭酸カルシウムその他の公知の滑剤、着色剤、
さらに帯電防止剤等が含まれていてもよい。
より逐次二軸延伸または同時二軸延伸された二軸配向フ
ィルムである。厚みは、離型用である12〜188μm
が好ましく、さらに好ましくは、25〜150μmであ
る。
は、0.005〜0.050μmであり、好ましくは
0.008〜0.037μmである。この範囲より小さ
いとコーティング前のフィルムを保管中にブロッキング
を起こしやすく、大きいと転写がおこり離型用フィルム
の表面欠点になりやすい。表面粗さがこの範囲に入って
おれば、片面が平坦で片面が粗れている異なる表面を持
つフィルムであってもよい。
以上のフィッシュアイは5個/1000cm2 以下であ
り、好ましくは3個/1000cm2 以下である。5個
/1000cm2 を超えると離型剤をコーティングする
時に欠陥が発生して不良率が増加する。
ム両端の長手方向の熱収縮率差が0〜0.3%であり、
好ましくは0〜0.2%である。0.3%を超えると、
シワやタルミが発生し蛇行の原因になる。
異方性差が0〜0.20であり、好ましくは0〜0.1
5である。0.20を超えると、離型剤をコーティング
した後の巻取時に、ニップロールにフィルムが噛込まれ
やすくなる。
はないが、好ましくは400mm以上3000mm以下
である。
は、次のようなものである。まず、ポリエステルのチッ
プを焼結金属のフィルターなどを利用して十分に濾過
し、押出機に供給しT型口金から溶融押出し、急冷固化
して実質的に無配向の未延伸シートをつくる。このシー
トを3.0〜6.0倍長手方向に延伸し、次いで幅方向
に少なくとも長手方向延伸温度より高い温度で段階昇温
しながら3.0〜5.0倍延伸する。できたフィルム
は、180〜240℃の範囲で熱固定を行う。熱固定の
最後に7.5%以内の範囲で幅方向にリラックスさせて
もよいし、また、長手方向に2%以内の範囲で、リラッ
クスさせてもよい。
公知の離型剤をコーティングして離型用フィルムとして
使用することができる。
る。
触針式表面粗さ計を用いて平均表面粗さを測定した。
観測しマーキングする。マーキングした異物の長径が3
0μm以上のものの個数をカウントした。
ぞれ幅10mm、長さ250mmの短冊をサンプリング
し、約200mmの間隔で2本の標線を入れ、2gの重
りをつけ、その間隔を正確に測定した。この長さをL0
とし、次いでオーブンに入れ150℃、30分保ち、取
り出して冷却後の長さLを測定した。それぞれの熱収縮
率を次式で求めた。
の縦波を通過させその伝播速度を測定することにより求
める。
ンプリングし、フィルム面内の音速分布を角度を変えて
測定し、それぞれの楕円体のデータを得る。これらの楕
円体から(長軸/短軸)の比を求め、比の両端の差を計
算して異方性差とした。
タルミ、シワによる蛇行、巻取時のニップロールの噛込
み不良、および離型剤塗布後のベースフィルムの欠陥の
転写状態を調べ、全体製品に対する不良品の割合を不良
率として算出した。
明する。
5、平均粒径1.1μmの乾式シリカ0.08重量%を
含有)を溶融し6μm以上カットの、ステンレスファイ
バーフィルターおよび焼結金属フィルターを使用して濾
過しT型口金から吐出し、急冷固化して無配向の未延伸
シートをつくった。
延伸し、次いでテンターで100℃で2.9倍、さらに
140℃で1.25倍幅方向に延伸し、220℃で熱固
定を行い、幅方向に6.0%リラックスを施し、室温ま
で徐冷して巻き取った。このフィルムの厚みは50μm
であり、1000mmの製品幅にスリットした。一番端
の位置の製品フィルムの特性を測定すると、表面粗さは
0.025μmであり、フィッシュアイ個数は2個/1
000cm2 であった。また、長手方向の熱収縮率差は
0.1%、異方性差は0.08であった(表1)。
型剤をコーティングしたところ、走行性、表面欠陥の転
写状態ともに全く問題なく不良率は0%であった。
2、平均粒径0.8μmの乾式シリカ0.1重量%を含
有)を溶融し5μm以上カットの、ステンレスファイバ
ーフィルターと焼結金属フィルターを連続的に使用して
濾過しT型口金から吐出し、急冷固化して無配向の未延
伸シートをつくった。
延伸し、次いでテンターで105℃で1.75倍、13
0℃で1.4倍、150℃で1.3倍、さらに160℃
で1.15倍幅方向に延伸し、215℃で熱固定を行
い、幅方向に5.5%リラックスを施し、室温まで徐冷
して巻き取った。このフィルムの厚みは38μmであ
り、1000mmの製品幅にスリットした。一番端の位
置の製品フィルムの特性を測定すると、表1のとおりで
あった。
たところ、走行性、表面欠陥の転写状態ともに全く問題
なく不良率は0%であった。
結金属フィルターを使用して濾過しT型口金から吐出
し、急冷固化して無配向の未延伸シートをつくった。8
5℃で3.4倍長手方向に延伸し、次いでテンターを使
用し105℃で3.6倍幅方向に延伸し231℃で熱固
定を行い、5.8%幅方向にリラックスを施し、室温ま
で徐冷して巻き取った。このフィルムの厚みは50μm
であり、1000mmの製品幅にスリットした。一番端
の位置の製品フィルムの特性を測定すると、表1のとお
りであった。
たところ、タルミによる蛇行が発生し、表面欠陥の転写
状態も悪く、不良率は18%で良くなかった。
テンレスファイバーフィルターを使用して濾過しT型口
金から吐出し、急冷固化して無配向の未延伸シートをつ
くった。90℃で3.4倍長手方向に延伸し、次いでテ
ンターを使用し105℃で4.5倍幅方向に延伸し、2
24℃で熱固定を行い、5.5%幅方向にリラックスを
施し、室温まで徐冷して巻き取った。このフィルムの厚
みは50μmであり、1000mmの製品幅にスリット
した。一番端の位置の製品フィルムの特性を測定する
と、表1のとおりであった。実施例1と同様に離型剤を
コーティングしたところ、巻取時のニップロールでのフ
ィルム噛込み、表面欠陥の転写があり、不良率は25%
と悪かった。
異方性差を特定範囲にすることによりコーティング時の
タルミ、シワを防止でき、また、表面粗さ、フィッシュ
アイ個数を特定範囲にすることにより不良率が減少し工
程紙としての利用が有効になった。
Claims (1)
- 【請求項1】 表面粗さが0.005〜0.050μm
であり、30μm以上のフィッシュアイ個数が5個/1
000cm2 以下であり、フィルム両端の長手方向の熱
収縮率差が0〜0.3%であり、かつ異方性差が0〜
0.20であることを特徴とする離型用二軸延伸ポリエ
ステルフィルムロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1921794A JP3031520B2 (ja) | 1994-02-16 | 1994-02-16 | 離型用二軸延伸ポリエステルフィルムロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1921794A JP3031520B2 (ja) | 1994-02-16 | 1994-02-16 | 離型用二軸延伸ポリエステルフィルムロール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07227903A true JPH07227903A (ja) | 1995-08-29 |
JP3031520B2 JP3031520B2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=11993209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1921794A Expired - Fee Related JP3031520B2 (ja) | 1994-02-16 | 1994-02-16 | 離型用二軸延伸ポリエステルフィルムロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3031520B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6793751B2 (en) * | 2002-01-07 | 2004-09-21 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Method for manufacturing laminated ceramic electronic component |
US6939616B2 (en) * | 2001-04-26 | 2005-09-06 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Heat-shrinkable polyester film roll and a process for producing the same |
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---|---|---|---|---|
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-
1994
- 1994-02-16 JP JP1921794A patent/JP3031520B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7939174B2 (en) | 2001-04-26 | 2011-05-10 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Heat-shrinkable polyester film roll and a process for producing the same |
US6793751B2 (en) * | 2002-01-07 | 2004-09-21 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Method for manufacturing laminated ceramic electronic component |
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JP3031520B2 (ja) | 2000-04-10 |
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