JPH07227776A - ワーク搬送装置 - Google Patents

ワーク搬送装置

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JPH07227776A
JPH07227776A JP2295994A JP2295994A JPH07227776A JP H07227776 A JPH07227776 A JP H07227776A JP 2295994 A JP2295994 A JP 2295994A JP 2295994 A JP2295994 A JP 2295994A JP H07227776 A JPH07227776 A JP H07227776A
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JP
Japan
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arm
work
support shaft
bending
transfer device
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JP2295994A
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Takaharu Yamaguchi
隆春 山口
Toshiro Shiraki
俊郎 白木
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Toyota Motor Corp
Taiho Seiki Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Taiho Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークの搬送経路の横方向に余分なスペース
を確保する必要がなく、搬送中のワークに作用する力が
小さく、長距離搬送にも容易に対応可能なワーク搬送装
置を提供することである。 【構成】 第1プレス装置2と第2プレス装置4との間
に水平なレール6を配設し、レール6に無端ベルト8に
より移動可能な移動体14を取付ける。移動体14に屈
伸アーム20を取付け、屈伸アーム20の先端にバキュ
ウム式吸着器56を取付ける。第1プレス装置2のワー
ク58を吸着器56で吸着保持し、移動体14を第2プ
レス装置4方向へ移動させつつ、屈伸アーム20をいっ
たん上方に屈曲させ、次いで第2プレス装置4側にほぼ
水平に伸ばすことによりワーク58を第2プレス装置4
まで搬送し、第2プレス装置4の下型4bに載置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプレス装置間な
どでワークを移動するために使用するワーク搬送装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板などのワークを複数のプレス装置に
よって順次プレスする作業においては、プレス装置間で
ワークを移動するために通常はロボットが使用される。
このロボットは6軸ないし7軸の汎用ロボットであっ
て、ロボット本体から横方向に伸びる屈伸式アームの先
端にバキュウム式の吸着器が取付けられている。
【0003】このような搬送装置において、第1工程の
プレス装置にセットされたワークはロボットアームの先
端の吸着器により吸着保持され、アームの旋回により後
段の第2工程のプレス装置に搬送され、吸着器の作動停
止により後段のプレス装置に載置される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ロボットによるワーク
の搬送は、基本的にアームを水平面内で旋回させ、ワー
クを円弧状に横振りすることにより行なうため、このと
きのワークの移動軌跡は理想的な直線搬送での最短移動
軌跡に比べてかなり無駄がある。このため搬送速度が同
じであればこの無駄な分だけワークの搬送時間は長くな
ってしまう。従来は理想的な直線搬送が実現できなかっ
たので、搬送速度を限界まで増大させて搬送時間の短縮
化を図っていた。しかし搬送速度が高速になるに従い、
ワークに作用する加速度及び風圧も無視できないほど大
きくなり、これによってワークに歪みが発生して不良品
を発生する可能性が増大する。
【0005】またロボットによるワークの横振り搬送で
は、プレス装置の横方向にワークが通るための比較的広
いスペースを確保しておく必要があるし、このスペース
内は作業中危険であるから立ち入り防止柵などを広範囲
に設置する必要もある。
【0006】またアームを旋回させる時にワークに遠心
力が作用するため、ワークの重量に対してバキュウム吸
着装置の吸着力が十分でないとワークの吸着保持位置が
ズレるおそれがある。このような位置ズレが万一発生す
ると、後段のプレス装置へのワークの載置位置がずれて
プレス不良を引き起こす。
【0007】またロボットによる搬送ではワークを移動
できる範囲は原則としてアームの旋回範囲内であるか
ら、プレス装置間の距離が長くアームの旋回範囲ではカ
バーできない場合、ロボット本体を定位置に固定したま
まではこのような長距離搬送に対応できない。これを解
決するにはロボット本体を専用の台車に乗せ、プレス装
置間で往復動させる必要があるが、重量のあるロボット
本体を移動するには台車が大がかりとなってコストも嵩
む。
【0008】本発明の目的は、ワークの搬送経路をでき
るだけ直線に近付けることにより、搬送速度を無理に増
大させることなく搬送時間の短縮化を図り、また搬送経
路の横方向に余分なスペースを確保する必要性をなく
し、搬送中のワークに作用する力を小さくし、かつ長距
離搬送にも容易に対応できるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明のワーク搬送装置は、第1工程と第2工程との
間の移動経路に沿って往復移動可能な移動体と、移動体
に配設された第1支軸を中心として垂直面内で回動自在
な第1アーム及び第1アームの先端の第2支軸を中心と
して垂直面内で回動自在な第2アームとからなる屈伸ア
ームと、第2アームの先端の第3支軸を中心として垂直
面内で揺動自在であって、ワークを常に水平状態で吸着
支持する吸着器と、第1支軸、第2支軸及び第3支軸を
それぞれ独立に回動させる軸駆動手段と、移動体を第1
工程側に移動させた状態で、軸駆動手段を制御して屈伸
アームを第1工程側へ伸ばし、吸着器で第1工程のワー
クを吸着支持し、移動体を第2工程側へ移動させると共
に、この移動の間、軸駆動手段を制御して屈伸アームを
いったん逆V字状に屈曲させ、さらに第2工程側に伸ば
すことによりワークを第2工程まで搬送し、吸着器を非
作動にしてワークを第2工程に載置するように制御する
制御手段とを具備している。
【0010】
【作用】第1工程で屈伸アームの先端の吸着器に保持さ
れたワークは、移動体の移動と屈伸アームの屈伸作用に
よって第1工程から第2工程へとほぼ直線状に搬送され
る。この直線状搬送によりワーク搬送時間が短縮され、
搬送速度を無理に増大させる必要性を解消し、もってワ
ークに作用する加速度及び風圧等の外力を低減してワー
クの歪み発生の可能性を減少させることが可能になる。
また搬送中のワークに遠心力のような余分の力が作用せ
ず、吸着器に対するワークの位置ずれのおそれがない。
またワークを横振りしないので、第1及び第2工程間に
横方向のスペースを確保する必要がない。さらに移動体
が第1工程から第2工程へと移動する速度に加えて、屈
伸アームの逆V字状の屈曲動作とこの屈曲状態から第2
工程側へ伸びる伸長動作による増速作用がワークに働く
ので、移動体の速度の割にワークの搬送速度が高い。ま
たさらに屈伸アームの屈伸距離をワークの搬送ストロー
クの一部に利用しているので、その分だけ移動体の移動
ストロークが短くてすむ。
【0011】なお、本発明と類似の屈伸アームと移動体
を利用した搬送装置は特開昭63−251180号公報
で知られているが、同公報記載の搬送装置は、ギヤと歯
付きベルトを使用して第1及び第2アームの回動ないし
屈伸を行なうため、第2アームの先端の移動軌跡は常に
水平線となり一義的であり、第1アームを停止したまま
第2アームのみ上下方向に揺動させることは不可能であ
る。このため同装置ではプレス装置においてワークの持
上げ又は降ろし動作時に第1アームの基端部を昇降装置
によって上下動させなければならない。
【0012】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図に基づき説明す
る。図1のように第1工程としての第1プレス装置2と
第2工程としての第2プレス装置4が水平方向に所定の
間隔をあけて設置されている。第1及び第2プレス装置
2,4間には、図2及び図3のようにレール6が水平方
向に固定的に配設されている。そしてこのレール6の上
下に沿って、無端ベルト8が架け渡されている。無端ベ
ルト8はレール6の両端に配設されたプーリ10(図2
では一方のみ示す)に巻回され、一方のプーリ10は第
1モータ12にて正逆両方向に回転自在とされている。
【0013】レール6の下面には、レール6の長手方向
に沿って係合部6aが形成されている。そしてこの係合
部6aに移動体14の係合溝16が摺動自在に係合され
ている。移動体14の上面に一体的に突設された結合部
18は、無端ベルト8の一ヶ所と連結され、無端ベルト
8の駆動により移動体14がレール6に沿って往復移動
するようになっている。
【0014】移動体14には、第1アーム20aと第2
アーム20bとからなる屈伸アーム20が取付けられて
いる。第2アーム20bは第1アーム20aよりも若干
長くされている。この屈伸アーム20は垂直面内で屈伸
可能とされている。すなわち第1アーム20aの基端部
は、移動体14に配設された第2モータ22により減速
機24を介して回転駆動される第1支軸26に結合され
ている。また第2アーム20bの基端部は、第1アーム
20aの先端部に配設された第2支軸28に結合されて
いる。第1支軸26の外周には従動傘歯車30が回転自
在に支持され、移動体14に取付けられた第3モータ3
2の回転軸に結合された駆動傘歯車34が従動傘歯車3
0と噛合している。従動傘歯車30には、これと一体を
なす駆動プーリ36が取付けられている。一方、第2支
軸28に減速機37を介して従動プーリ38が取付けら
れている。そして駆動プーリ36と従動プーリ38との
間に伝動ベルト40が巻回されている。
【0015】第2アーム20bの基端部には第4モータ
42が配設されている。この第4モータ42の回転軸
に、第2アーム20bの長手方向に伸びる駆動軸44が
連結されている。駆動軸44の先端部は第2アーム20
bの先端に配設された歯車箱46に回転自在に支持され
ている。この歯車箱46内には駆動軸44の先端に結合
された駆動傘歯車48が収納されている。また歯車箱4
6の外側にはブラケット50が配設され、このブラケッ
ト50はブラケット50と一体をなす軸50aによって
歯車箱46に回転自在に支持されている。歯車箱46内
を通る軸50aには従動傘歯車52が一体に取付けら
れ、この従動傘歯車52と駆動傘歯車48とが噛合され
ている。
【0016】ブラケット50にはフレーム体54の中央
が一体に結合され、このフレーム体54には複数のバキ
ュウム式吸着器56が取付けられている。この吸着器5
6は第1、第2アーム20a,20bに沿って配設され
た図示しないバキュウムチューブを介して所定の負圧源
に結合されている。
【0017】次に、前述したワーク搬送装置により鋼板
製ワーク58を第1プレス装置2から第2プレス装置4
に搬送する工程を説明する。なお第1〜第4モータ1
2、22、32、42は図2の制御装置66によって以
下の作動をするようにそれぞれ制御される。まず移動体
14を第1プレス装置2に最も近付け(このとき移動体
14の第1支軸26が図1のA位置に来る。)、屈伸ア
ーム20を伸ばしてその先端、すなわち第2アーム20
bの先端のフレーム体54を第1プレス装置2の上下金
型2a,2bの間に挿入する。吸着器56をワーク58
の上面に付けてワーク58を吸着し、この状態で第1、
第2アーム20a,20bを適宜駆動してワーク58を
垂直方向に持ち上げる。垂直に持ち上げるのは、下型2
bからのワーク58の脱型をスムーズにするためであ
る。
【0018】次に第2アーム20bが水平に伸びた状態
のまま、第1、第2アーム20a,20bは駆動せず
に、第1モータ12のみを駆動して移動体14を第2プ
レス装置4に向かって水平方向に移動させる。距離Xだ
け移動させた段階で(移動体14の第1支軸26が図1
のB位置に来る。)、第1、第2アーム20a,20b
を第2支軸28が上方に移動するように、すなわち屈伸
アーム20が逆V字状となるように屈曲させ、同時に移
動体14も距離Yだけ移動させる(移動体14の第1支
軸26が図1のC位置に来る。)。C位置では第1アー
ム20aと第2アームとが共に垂直となって重なる。こ
の状態からさらに第1、第2アーム20a,20bを第
2プレス装置4側に回動させて第2アームを水平にす
る。この状態で第1、第2アーム20a,20bは動か
さないで移動体14のみさらに距離Zだけ移動させ、第
2アーム20bの先端のフレーム体54を第2プレス装
置4の上下金型4a,4bの間に挿入する。ワーク58
が第2プレス装置4の下型4bの真上に来た状態で吸着
器56の真空をカットし、ワーク58を吸着器56から
下型4b上に載置する。
【0019】吸着器56を元の第1プレス装置2まで戻
すには、移動体14及び第1、第2アーム20a,20
bを前述とほぼ逆作動させる。この場合、往路と異なる
のは第1支軸26がD位置からC位置へ移動する時は第
1、第2アーム20a,20bを伸ばしたままで移動さ
せ、B位置で第1、第2アーム20a,20bが共に垂
直状態となって重なるようにすることである。なお、前
記C位置およびB位置での重なりは、これら2つの位置
だけに限定されるのではなく、B−C位置間の任意の位
置で重ならせるようにしてもよい。このような作動を繰
り返して、ワーク58を第1プレス装置2から第2プレ
ス装置4へと一つずつ搬送する。
【0020】なお搬送時間を最短にするため、各軸の同
時動作を行なうこともメカ的及び制御的に可能である。
【0021】次に本発明の第2実施例を図4に基づき説
明する。このワーク搬送装置は第1実施例のレール6の
代わりに、第1プレス装置2と第2プレス装置4の中間
の上方に固定的な回動支点60を有する揺動アーム62
を配設し、この揺動アーム62の下端部に前述の移動体
14を結合したものである(図では第1支軸26のみ示
す。)。なお揺動アーム62は第1モータ64により駆
動される。その他の構成は第1実施例と同様である。こ
の第2実施例では、第1実施例のレール6による移動方
式に比べて、移動体に接続される配線、配管などを揺動
アーム62に固定的に設置できるという利点がある。ま
た屈伸アーム20などを回動支点60の一点で支持する
ため、レール6による支持構造に比べて構造的にコンパ
クトになる。
【0022】この第2実施例のワーク搬送装置において
は、ワーク58を吸着保持する時は図4のようにA位置
において第1、第2アーム20a,20bを揺動アーム
62とほぼ直線状になるように伸ばし、第2アーム20
bの先端のフレーム体54を第1プレス装置2の上下型
2a,2bの間に挿入する。この状態から第1、第2ア
ーム20a,20bを適宜操作し、ワーク58を垂直方
向に持ち上げる。その後揺動アーム62を右方へB位置
まで揺動させつつ、第1、第2アーム20a,20bを
ほぼ左方に水平に伸ばすことによりワーク58の高さ方
向の位置が下がるのを回避する。
【0023】次に揺動アーム62をB位置からC位置に
揺動させつつ、第1、第2アーム20a,20bを逆V
字状に屈曲させ、C位置で第1、第2アーム20a,2
0bが共に垂直状態となって重なるようにする。このC
位置で重ねるのは必然的な理由に基づくものではない。
移動体14と屈伸アーム20の連続的な動作の結果第
1、第2アーム20a,20bがC位置で重なる結果に
なっただけで、移動体14と屈伸アーム20の相対的な
動作速度の差によって、B−D位置間の任意の位置で第
1、第2アーム20a,20bを垂直状態で重ねるよう
にすることもできる。その後揺動アーム62をC位置か
らD位置へ揺動させつつ、第1、第2アーム20a,2
0bを右方へ水平に伸ばし、さらに揺動アーム62をD
位置からE位置へ揺動させつつ第1、第2アーム20
a,20bを適宜操作して第2アーム20bの先端のフ
レーム体54が第2プレス装置4の上下型4a,4bの
間に挿入されるようにする。ワーク58が第2プレス装
置4の下型4bの真上に来た段階で吸着器56の真空を
カットし、ワーク58を吸着器56から下型4bに載置
する。
【0024】吸着器56を元の第1プレス装置2まで戻
すには、揺動アーム62及び屈伸アーム20を前述と全
く逆作動させる。このような作動を繰り返しながら、ワ
ーク58を第1プレス装置2から第2プレス装置4へと
一つずつ搬送する。
【0025】次に本発明の第3実施例を図5に基づき説
明する。この実施例は屈伸アーム20の第2アーム20
bを第1アーム20aより若干長めにすると共に、第1
アーム20aと第2アーム20bとを連結する第2支軸
28を、第1アーム20aの長手方向に直線状に設けた
スライドガイド70に沿って移動可能にしたものであ
る。第2支軸28の移動機構は特に図示しないが、第2
支軸28にスライド部材を介して固定した歯付きベル
ト、スライドガイド70の両端部にあって歯付きベルト
が掛けられた一対の歯車、いずれかの歯車を駆動するモ
ータの組合せが一例として考えられる。あるいはスライ
ドガイド70にラックを形成して前記スライド部材をピ
ニオンにより自走させることもできる。その他の構造は
前述の実施例と同様である。
【0026】第2支軸28を第1アーム20aの先端に
固定的に配設した場合は第2アーム20bの先端軌跡が
円弧を描くが、第1アーム20aと第2アーム20bの
動作と関連して第2支軸28をスライドガイド70に沿
って適宜移動させることにより、第2アーム20bの先
端軌跡を水平方向の直線とすることができる。この第3
実施例では第1アーム20aと第2アーム20bの傾斜
ないし回動角度を検出する検出手段を設け、ワーク54
が水平方向に一直線に搬送されるようにスライドガイド
70内での第2支軸28の位置を制御手段により制御す
る。ワーク54が水平に搬送されるので搬送距離の無駄
がないのは勿論のこと、ワーク54を高速搬送してもワ
ーク54に作用する風圧を最小にできるから、風圧によ
るワーク54の歪みで不良品が発生するのを防止でき
る。
【0027】以上本発明の一実施例につき説明したが、
本発明は前記実施例に限定されることなく種々の変形が
可能である。例えば第1実施例のレール6は直線状とし
たが、ワーク58の下向き凸の緩い円弧状移動軌跡を上
下反転させた形状のレールを使用すれば、ワークの水平
直線搬送が可能になり、この場合ワーク58の上下動が
ないのでワーク58に無理な力が作用しないし、搬送距
離も最短になるから搬送時間の短縮にもなる。また、特
開昭63−251180号公報記載の搬送装置でワーク
の厳密な意味での水平直線搬送を実現するには、第1及
び第2アーム(正確にはヘッド先端まで)を等長とする
必要があるが、その場合ワークと第1アームの基端部と
の干渉の問題があるので大型ワークの搬送は困難であ
る。これに対して本発明のように曲がりレールを使用す
れば、水平直線搬送を実現しつつ第1アームよりも第2
アームを長くすることができ、従って大型ワークでも第
1アーム基端部と干渉することなく搬送可能である。ま
た第2実施例では回動支点60を固定としたが、第1プ
レス装置2と第2プレス装置4との間の距離がより長い
場合は、回動支点60の高さに新たに水平レールを配設
し、この水平レールに台車を取付け、台車に回動支点6
0を配設することにより、水平レールの延設のみで任意
の長距離搬送に対応することができるようになる。また
前記実施例ではバキュウム式の吸着器を使用したが、ワ
ークの種類によっては電磁マグネット式の吸着器を使用
することも可能である。また本発明はプレス装置間の搬
送だけでなく、各種工程間のワーク搬送にも同様に利用
できる。
【0028】
【発明の効果】本発明は前述のように、移動体を第1工
程と第2工程との間を移動させつつ、屈伸アームを屈伸
してワークをほぼ水平方向に直線状に搬送するのでワー
ク搬送時間を短縮でき、これに伴いワーク搬送速度を無
理に増大させる必要性を解消でき、高速搬送に生じがち
な加速度及び風圧によるワーク歪み発生の可能性を解消
できる。またワークを円弧状に振らないので搬送中のワ
ークに無用な遠心力が作用せず、吸着器に対するワーク
の位置ズレのおそれがない。またワークを横振りせずに
ほぼ直線的に搬送するので、万一搬送にトラブルがあっ
ても第1及び第2工程間の側方は安全であるため、側方
に余分のスペースを確保しておく必要がない。これに伴
い安全防護柵を縮小ないし廃止できる。また移動体の移
動にレールを使用した場合は、レールを延設するだけで
どのような長距離搬送にも簡単かつ低コストで対応でき
る。また第1、第2及び第3支軸を軸駆動手段によって
独立に回動可能なので、第1及び第2アームの回動動作
によるワークの上げ下ろしが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るワーク搬送装置の側
面図。
【図2】同装置の要部側面図。
【図3】同装置の要部正面図。
【図4】本発明の第2実施例に係るワーク搬送装置の側
面図。
【図5】本発明の第3実施例に係るワーク搬送装置の側
面図。
【符号の説明】
2 第1プレス装置 4 第2プレス装置 6 レール 8 無端ベルト 12 第1モータ 14 移動体 20 屈伸アーム 22 第2モータ(軸駆動手段) 26 第1支軸 28 第2支軸 32 第3モータ(軸駆動手段) 42 第4モータ(軸駆動手段) 56 バキュウム式吸着器 58 ワーク 62 揺動アーム 66 制御装置 70 スライドガイド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを第1工程から第2工程に搬送す
    るワーク搬送装置において、 前記第1工程と第2工程との間の移動経路に沿って往復
    移動可能な移動体と、 前記移動体に配設された第1支軸を中心として垂直面内
    で回動自在な第1アーム及び前記第1アームの先端の第
    2支軸を中心として垂直面内で回動自在な第2アームと
    からなる屈伸アームと、 前記第2アームの先端の第3支軸を中心として垂直面内
    で揺動自在であって、ワークを常に水平状態で吸着支持
    する吸着器と、 前記第1支軸、第2支軸及び第3支軸をそれぞれ独立に
    回動させる軸駆動手段と、 前記移動体を前記第1工程側に移動させた状態で、前記
    軸駆動手段を制御して前記屈伸アームを前記第1工程側
    へ伸ばし、前記吸着器で第1工程のワークを吸着支持
    し、前記移動体を前記第2工程側へ移動させると共に、
    この移動の間、前記軸駆動手段を制御して前記屈伸アー
    ムをいったん逆V字状に屈曲させ、さらに第2工程側に
    伸ばすことによりワークを第2工程まで搬送し、前記吸
    着器を非作動にしてワークを第2工程に載置するように
    制御する制御手段とを具備したことを特徴とするワーク
    搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記移動経路が、直線状のレールである
    ことを特徴とする請求項1記載のワーク搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記移動経路が、ワークの移動軌跡を水
    平にするように上方に屈曲した曲りレールであることを
    特徴とする請求項1記載のワーク搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記移動経路が、第1工程と第2工程と
    の中間の上方位置に揺動支点を有する揺動アームの下端
    部が描く円弧状の移動経路であって、前記移動体が揺動
    アームの下端部に結合されていることを特徴とする請求
    項1記載のワーク搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記第2アームを第1アームより長くす
    ると共に、前記第2支軸を第1アームの長手方向に沿っ
    て移動可能とし、前記第2アームの先端軌跡が水平方向
    に直線となるように前記第2支軸を前記制御手段によっ
    て移動制御するようにしたことを特徴とする請求項1記
    載のワーク搬送装置。
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Cited By (6)

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