JPH07226357A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JPH07226357A
JPH07226357A JP5334499A JP33449993A JPH07226357A JP H07226357 A JPH07226357 A JP H07226357A JP 5334499 A JP5334499 A JP 5334499A JP 33449993 A JP33449993 A JP 33449993A JP H07226357 A JPH07226357 A JP H07226357A
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JP
Japan
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optical system
alignment
mask
reticle
variable power
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JP5334499A
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English (en)
Inventor
Hideo Mizutani
英夫 水谷
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Priority to US08/358,223 priority patent/US5572288A/en
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精度な位置検出のできるコンパクトな位置
検出装置を提供する。 【構成】 マスク(R) 上のマーク(RMa,RMb) を対物レン
ズ(42a,42b) を介して光学的に検出する位置検出装置
は、マスクと対物レンズとの間の光路中に配置された変
倍光学系(30)を有する。アライメント系(50a,50b) は、
縮小されたマスクの像(r) を対物レンズを介して検出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,投影露光装置に好適な
位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、リソグラフィ工程では微細パター
ンを高分解能で感光基板(レジスト層が形成された半導
体ウェハ)上に転写する装置として、ステップ・アンド
・リピート方式の縮小投影型露光装置(ステッパー)が
多用されるようになっている。この種のステッパーでは
半導体素子の高集積化に伴い、露光光の短波長化や高開
口数(N.A.)の投影レンズの開発が行われ、最近ではウェ
ハ上での解像線幅がサブ・ミクロン(0.5μm程度)に達
している。このような高解像パターンを転写するには、
その解像度に見合ったアライメント精度(通常、解像線
幅の1/5程度)で、マスクまたはレチクル(以下、レ
チクルと称す)のパターンとウェハ上の1つのショット
領域との位置合わせを行う必要がある。このようなステ
ッパーのアライメント方式としては、例えばレチクルの
回路パターン周辺に形成されたアライメントマークと、
ウェハ上のショット領域周辺に形成されたアライメント
マークとを同時に検出するTTR(Through The Reticl
e)方式が従来から知られている。
【0003】TTR方式のアライメント系は、レチクル
上のアライメントマーク(レチクルマーク)とウェハ上
のアライメントマーク(ウェハマーク)とを共に、光学
的に高精度に検出し、その相対位置ずれ量を求め、この
ずれ量が補正されるようにレチクルまたはウェハを微動
させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の如きTTR方式
のアライメント系が採用される露光装置においては、ス
ループットを向上させるために、ショット領域の拡大化
がなされており、それに伴いレチクルサイズも拡大する
傾向にある。通常、ステッパーでは、レチクル上のパタ
ーンを投影光学系を介して縮小しウェハ上に投影してい
る。すなわち、ウェハ上のショット領域を拡大化を図る
ためには、レチクルサイズも投影光学系の縮小倍率の逆
数倍だけ拡大する。
【0005】その結果、レチクル上のパターンを検出す
るアライメント光学系は、必然的に大型化する。このと
き、アライメント光学系の光路長が長くなるため、空気
揺らぎの影響を受けやすくなり、位置検出精度が劣化す
る問題点がある。また、位置検出装置は、通常、レチク
ルの上部に設けられるものであるため、アライメント光
学系が大型化すると、位置検出装置自体の重量の増加を
招き、露光装置が不安定となる問題点もある。さらに、
アライメント光学系の大型化により、コスト高を招く問
題点もある。
【0006】そこで、本発明は、高精度な位置検出が可
能であり、コンパクトな位置検出装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明による位置検出装置は、例えば図1に示す
如く、マスク上のパターンを投影光学系を介して被露光
基板上に転写する露光装置に設けられ、マスク上の所定
のマークを対物レンズを介して光学的に検出する位置検
出装置であって、マスクと対物レンズとの間の光路中に
は、マスクの縮小像を形成するための変倍光学系が設け
られるように構成される。
【0008】
【作用】上述の構成により、アライメント系の対物レン
ズ側から観察されるマスクの像は、縮小像となる。ここ
で、アライメント系の大きさは、観察するマスクの大き
さにほぼ比例し、アライメント系の面積は、変倍光学系
による縮小倍率の二乗に比例するため、アライメント系
の大幅な小型化を達成することが可能となる。
【0009】これにより、アライメント系の光路も短く
なるため、空気揺らぎの影響を受ける部分が少なくな
り、位置検出精度の向上に寄与する。特に、TTR方式
のアライメント系においては、アライメント系が露光光
の熱により空気揺らぎの影響を受けやすいため、検出精
度の大幅な向上を達成できる。また、アライメント系の
小型化により、位置検出装置自体の占める大きさも小さ
くなるため、露光装置自体の安定性が増す利点がある。
ここで、TTR方式のアライメント系では、アライメン
ト系自体が露光装置の上部に位置するため、特に効果的
である。
【0010】なお、上述の構成において、投影光学系が
マスク側でテレセントリック(物側テレセントリック)
である場合には、変倍光学系は、アフォーカル光学系で
構成することが好ましい。また、投影光学系がマスク側
でテレセントリックでない場合(例えば像側テレセント
リックの場合)には、変倍光学系は、アライメント系側
がテレセントリックとなるように構成することが望まし
い。これにより、例えばウェハ上のマークの打ち変えや
レチクルサイズの変更に伴うアライメント系の移動の際
にも、アライメント系に入射する光束の光軸の傾きが変
動しない利点がある。この場合には、アライメント系内
に配置される補正用の光学素子を省くことができるた
め、アライメント系の構成の簡素化を図ることができ
る。
【0011】また、別波長アライメント(露光光の波長
とは異なる波長のアライメント光を用いるアライメン
ト)の際には、アライメント光が投影光学系を通過する
ことにより、歪曲収差を発生する場合がある。このと
き、変倍光学系は、その歪曲収差を補正するような収差
特性を持たせることが望ましい。この構成によると、ア
ライメント系では、変倍光学系を介してアライメントを
行なうため、アライメント光における投影光学系の歪曲
収差の影響を除去できる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による実施例を
説明する。図1は、本発明による位置検出装置を投影露
光装置に適用した例を示す模式図である。図1におい
て、図示なき照明光学系は、例えばエキシマレーザ光
(249nm:KrF,193nm:ArF)やg線(436nm )、i線(365
nm )等の露光光ILを供給する。この露光光ILは、
照明光学系のコンデンサレンズ10を介して、露光光を
反射するダイクロイックミラーDMを介して、所定の回
路パターンが形成されたレチクルR上を均一に照明す
る。照明されたレチクルRの像は、所定の縮小倍率(例
えば1/5倍)を持つ投影光学系PLによって、縮小さ
れたレチクルRの像を形成する。そして、レチクルRの
像が形成される位置には、レジスト等の感光剤が塗布さ
れたウェハWが設けられており、このウェハWは、2次
元的に移動可能なウェハステージWS上に載置されてい
る。
【0013】ここで、レチクルR上には、所定ピッチの
回折格子であるレチクルマークRMa,RMbが設けら
れており、また、ウェハW上には、所定ピッチの回折格
子であるウェハマークWMa,WMbが設けられてい
る。さて、ウェハWに対する2回目以降の露光の際に
は、1回目の露光により形成されたウェハマークWM
a,WMbと、レチクルマークRMa,RMbとの相対
的な位置ずれを検出して、この位置ずれが無い状態のも
とで、露光を行なう必要がある。
【0014】本実施例では、アライメント系50a,5
0bの対物レンズ42a,42bによって、ウェハマー
クWMa,WMbとレチクルマークRMa,RMbとを
観察することで、これらのウェハマークWMa,WMb
とレチクルマークRMa,RMbとの相対的な位置ずれ
を検出している。なお、図1では、アライメント系50
aのみを図示しているが、実際には複数のアライメント
系が配置される。このアライメント系50aの構成とし
ては、例えば特開平5-160001号公報に開示される構成を
用いることができる。
【0015】ここで、アライメント50aの要部を示す
図2を参照してアライメント系を説明する。なお、アラ
イメント系50aにおいての光路及びその動作について
は、特開平5-160001号公報に開示されているため、ここ
では簡単に説明する。図2において、光源51は、露光
光ILとは異なる波長のアライメント光を供給し、この
アライメント光は、ビームスプリッタ52、ミラー53
によって、所定の周波数差で駆動される2つの音響光学
素子(AOM)54,55に入射する。これらの音響光
学素子54,55を介したアライメント光は、所定の周
波数差を持つ2本の送光ビームとして、ハーフミラー5
6を透過し、対物レンズ42aに入射する。
【0016】次に、図1に戻って、対物レンズ42aか
らの2本の送光ビームは、露光光ILを反射しかつアラ
イメント光を透過するダイクロイックミラーDMを通過
して、レチクルマークRMaに達する。ここで、レチク
ルマークRMaの近傍には、図示なき窓が設けられてお
り、2本の送光ビームは、レチクルマークRMaと窓と
を同時に照射する。
【0017】レチクルマーク近傍の窓を透過した2本の
送光ビームは、投影光学系PLに入射し、この投影光学
系PLの瞳位置近傍に設けられた回折格子板20を介し
て所定の角度だけ偏向された後、ウェハマークWMa上
を所定の開き角で照射する。このとき、ウェハマークW
Ma上では、所定の周波数で光強度が変動するビート光
が発生する。このビート光は、ウェハW面に対して垂直
に進行し、投影光学系PLに再入射する。投影光学系P
Lに入射したビート光は、回折格子板20により所定の
角度だけ偏向された後、レチクルR上の図示なき窓を通
過するように、投影光学系PLから射出される。このビ
ート光は、ダイクロイックミラーDM、対物レンズ42
aを介して再びアライメント系50aへ入射する。
【0018】図2において、ウェハマークWMaにて発
生したビート光は、対物レンズ42aの光軸近傍を通過
した後、ハーフミラー56にて反射され、例えばフォト
マルで構成された光電変換素子62に達し、光ビート光
の周期に応じた正弦波状の交流信号に変換される。さ
て、図1に戻って、レチクルマークRMaに照射された
2本の送光ビームのうち、一方の送光ビームの+1次回
折光成分は、他方の送光ビームの光路を逆進するように
回折され、他方の送光ビームの−1次回折光成分は、一
方の送光ビームの光路を逆進するように回折される。こ
こで、これらの±1次回折光成分と正反射光成分(0次
光成分)とは、再び、ダイクロイックミラーDM、対物
レンズ42aを介して、アライメント系50aへ入射す
る。
【0019】図2において、これらの0次及び±1次光
は、ハーフミラー56にて反射され、光電変換素子6
0,61に入射する。ここで、光電変換素子60,61
は、レチクルマークRMaからの0次及び±1次光を光
電変換し、正弦波状の交流信号を発生させる。また、2
つの音響光学素子54,55からの送光ビームのうち、
ハーフミラー56にて反射される光は、レンズ57によ
って、所定のピッチの回折格子58上で交差し、送光ビ
ームの周波数差に応じた光ビートを発生させる。この光
ビートは、光電変換素子59にて光電変換され、基準と
なる交流信号を生成する。
【0020】ここで、光電変換素子59にて生成される
交流信号(基準信号)と、光電変換素子62にて生成さ
れる交流信号との位相差を検出すれば、ウェハマークW
Maの位置を検出できる。また、上記基準信号と、光電
変換素子60,61にて生成される交流信号との位相差
を検出することで、レチクルマークRMaの位置を検出
することができる。
【0021】図1及び図2においては、不図示ではある
が、これらの光電変換素子59〜62からの信号は、制
御部に伝達され、この制御部は、ウェハステージWSま
たは図示なきレチクルステージを駆動するような制御を
行なう。尚、上述の説明では、アライメント系50aの
みにつき説明したが、アライメント系50bに関しては
同様の機能を有するためここでは説明しない。
【0022】さて、本実施例においては、レチクルRと
アライメント系の対物レンズ42a,42bとの間の光
路中に、変倍光学系30を配置している。この変倍光学
系30は、レチクル側から順に、正レンズ群31と負レ
ンズ群32とを有するように構成され、正レンズ群31
と負レンズ群32との間の光路中に、縮小されたレチク
ルRの虚像rを形成する。
【0023】なお、変倍光学系30の全長を短くするた
めには、本実施例の如きガリレオ型の光学系が望まし
い。ここで、アライメント系50a,50b側から観察
されるレチクルの像は、縮小像rとなる。アライメント
系50a,50bの大きさは、観察する縮小像rの大き
さに比例し、アライメント系50a,50bが占める面
積は、変倍光学系30による縮小倍率の二乗に比例す
る。従って、アライメント系50a,50bの大幅な小
型化を達成することができる。例えば、投影光学系PL
の縮小倍率を1/5とし、ウェハW上のショット領域
(露光領域)を20mm×20mm(20mm角)とすると、
レチクルRの回路パターンは、100mm×100mm(1
00mm角)となる。ここで、変倍光学系30の縮小倍率
を1/2とした場合には、アライメント系50a,50
bの大きさは約1/2となり、その面積は約1/4とな
る。これにより、アライメント系50a,50bの重量
を数分の一にまで軽減することが可能となり、露光装置
全体の安定性を増すことができる。
【0024】特に、本実施例の如きダイクロイックミラ
ーDMを介してアライメントを行なう所謂TTR方式の
アライメント系では、露光光ILの発する熱により空気
揺らぎが生じやすいが、本実施例では、アライメント系
50a,50bを小型化することで、空気揺らぎの影響
を受ける部分の光路を短くできるため、空気揺らぎによ
る位置検出精度の悪化を大幅に低減できる。
【0025】次に、図3を参照して、変倍光学系30の
構成について説明する。なお、図3においては、説明を
簡単にするため、ダイクロイックミラーDM及び光路折
曲げミラー41は図示省略している。図3において、一
対の対物レンズ42a,42bの間隔をy、各アライメ
ント光のレチクルR上での開口数をNA、変倍光学系3
0の縮小倍率をβ(0<β<1)とするとき、以下の式
(1)を満足することが望ましい。
【0026】
【数1】 y>2・x・NA/β …(1) ここで、x(x>0)は、負レンズ群32と虚像rとの
距離であり、以下の式(2)で表される。
【0027】
【数2】 x=(β/(1+(h−f1 )/L))・(f1 +βh−f1 β) …(2) 但し、h :変倍光学系30とレチクルRとの距離、f
1 :正レンズ群31の焦点距離、L :レチクルRと投
影光学系PLの入射瞳Pまでの距離、である。
【0028】また、上記式(2)を式(1)に代入する
と、以下の式(3)が得られる。
【0029】
【数3】 h< (1−K) -1[(y/(2β・NA))・ (1−f1 /L) − (β-1−1) ・f1] …(3) ただし、K = y/(2βL・NA)、である。な
お、上述の式(1)〜(3)は、変倍光学系30がアラ
イメント光学系側でテレセントリックである状態を仮定
している。
【0030】これらの式(1)と式(2)、または式
(3)が満足されない場合には、変倍光学系30にて形
成される虚像rの位置がレチクルR側に近づくことによ
り、ある程度のN.A.を持った光束が一対の対物レン
ズ42a,42bにそれぞれ入射するときに、互いに重
なってしまう。言い換えると、変倍光学系30とレチク
ルRとの距離hがある程度短くないと、虚像rの位置が
レチクルR側に近づき光束が重なってしまうことにな
る。この場合には、一対の対物レンズ42a,42b
(または光路折曲げミラー41a,41b)の大きさが
大きくなり、アライメント系50a,50bの観察位置
の移動に制約が生じるため好ましくない。
【0031】また、変倍光学系30がアライメント系側
でテレセントリックであるという条件から、負レンズ群
32の焦点距離f2 及び正レンズ群31と負レンズ群3
2との主平面間隔dは、以下の式(4)、式(5)の関
係を満足する。
【0032】
【数4】 f2 = −βf1 /(1+((h−f1 )/L)) …(4)
【0033】
【数5】 d = f1 (1−β+h/L)/(1+((h−f1 )/L)) …(5) また、投影光学系PLが両側テレセントリック光学系
(ウェハW側及びレチクルR側でテレセントリック)で
ある場合には、上記のレチクルRと投影光学系PLの入
射瞳Pまでの距離Lを無限大とすれば良いので、変倍光
学系30は、以下の式(6)〜(8)を満足することが
望ましい。
【0034】
【数6】 h<(y/(2β・NA))−((β-1−1)・f1 ) …(6)
【0035】
【数7】 f2 = −β・f1 …(7)
【0036】
【数8】 d=f1 (1−β) …(8) 上述の式(1)〜(8)が満足される場合には、アライ
メント系50a,50bの対物レンズ42a,42bに
おいて、光束が重ならず、レチクルRまたはウェハW上
の複数のマークの観察が可能となる。ここで、対物レン
ズ42a,42bの大きさを小さくするためには、レチ
クルRの虚像rの位置を負レンズ群32に近づけること
が好ましい。
【0037】なお、上述の式(1)〜(8)の説明にお
いては、アライメント系の対物レンズ42a,42bを
一対としてあるが、上記式(1)〜(8)は、一対の対
物レンズの場合のみに適用できるものではなく、2組以
上の対物レンズがある場合にも適用できる。さらに、上
記式(1)〜(8)は、変倍光学系30と対物レンズ4
2a,42bとの間に光路折曲げミラー41a,41b
が配置されている場合にも適用できる。
【0038】また、上述の実施例では、変倍光学系30
をガリレオ型光学系としたが、この変倍光学系30とし
てはケプラー型光学系で構成しても良い。以下、図4を
参照して変倍光学系30がケプラー型光学系であるとき
の構成について説明する。なお、図4においては、説明
を簡単にするために、図1に示す実施例と同様の機能を
有する部材には、同一の符号を付してある。
【0039】図4において、変倍光学系30は、レチク
ルR側から順に、正レンズ群33と正レンズ群34とを
有する。ここで、正レンズ群33により、正レンズ群3
3と正レンズ群34との間の光路中には、投影光学系P
Lの瞳の像pが形成される。この瞳の像pからの光は、
正レンズ群34を介して、変倍光学系30と対物レンズ
42a,42bとの間に、縮小されたレチクルRの実像
rを形成する。この構成によっても、前述の実施例と同
様に、アライメント系50a,50b(不図示)は、レ
チクルRの縮小像rを観察することになるため、アライ
メント系50a,50bの小型化を図ることができる。
なお、図4に示す例においては、図1の実施例に比べて
変倍光学系30の全長が長くなるが、投影光学系PLの
瞳の像pが形成されるため、この瞳の像pの位置に迷光
防止のための絞りを配置することが可能となる。また、
一対の正レンズ群33,34の間の光路中にビームスプ
リッタ等の光路分割部材を配置することも可能であり、
例えばレチクルのアライメントをチェックする検出系を
光路分割部材の反射方向側に設けることができる。ま
た、図4の例においては、レチクルRの像rと対物レン
ズ42a,42bとの間隔が短い場合でも一対の対物レ
ンズ42a,42bへ入射する光束同士が互いに重なり
合う恐れが少なくなる利点がある。
【0040】ところで、アライメント系50a,50b
およびその対物レンズ42a,42bは、ウェハW上の
ウェハマークWMの打ち変え、またはレチクルRのサイ
ズ変更に伴って、投影光学系PLの光軸を法線とする平
面内で移動可能な構成とされる場合が多い。このときに
は、変倍光学系30は、アライメント系50a,50b
側(対物レンズ42a,42b側)がテレセントリック
で構成されることが好ましい。
【0041】ここで、変倍光学系30がアライメント系
側テレセントリックでない場合には、アライメント系5
0a,50bの移動に伴い、対物レンズ42a,42b
へ入射する光束の角度が変化することになる。このと
き、対物レンズ42a,42bは、光束に角度変化があ
った場合にもその光束を受光するために有効径を大きく
する必要が生じ、アライメント系50a,50b内に光
束の角度変化を補正するための補正光学素子(例えば揺
動可能な平行平面板)を設ける必要が生じる。
【0042】変倍光学系30がアライメント系側テレセ
ントリックである場合には、対物レンズ42a,42b
の小口径化を図ることができると共に、アライメント系
50a,50bの構成を簡略化することができる利点が
ある。なお、投影光学系PLが両側テレセントリック光
学系である場合には、変倍光学系は、アフォーカル系で
構成すれば良い。
【0043】また、図1に示す実施例のように、アライ
メント光の波長が露光光ILの波長と異なる場合には、
投影光学系PLにより、レチクルR上に形成されるウェ
ハWの像にディストーション(歪曲収差)が生じること
がある。その場合においても、上記ディストーションを
打ち消すように変倍光学系30を設計すれば、アライメ
ント系50a,50bにおいては、ディストーションの
ないウェハ像の観察が可能となる。
【0044】上述の実施例においては、変倍光学系30
は、ダイクロイックミラーDMと対物レンズ42a,4
2bとの間の光路中に配置されていたが、変倍光学系3
0の配置はそれに限られるものではない。例えば図5に
示すように、変倍光学系30をダイクロイックミラーD
MとレチクルRとの間の光路中に配置することも可能で
ある。このときには、露光光ILを照明する図示なき照
明光学系は、ダイクロイックミラーDMで反射され、変
倍光学系30を介してレチクルRを照明することにな
る。従って、照明光学系は、変倍光学系30を含めて光
学設計されることが望ましい。また、このとき、アライ
メント系50a,50bのみならず、照明光学系の大き
さを小さくすることも可能となる。
【0045】さらには、図6に示す如く、変倍光学系3
0の一部と照明光学系の一部とを共用することも可能で
ある。図6においては、アライメント系は、正レンズ群
31、ダイクロイックミラーDM及び負レンズ群32を
順に介した光により、レチクルマークまたはウェハマー
クを検出する。また、図示なき照明光学系は、ダイクロ
イックミラーDM及び正レンズ群31を介した光によ
り、レチクルRを照明する。この構成によると、露光装
置の簡略化を図ることができる利点がある。
【0046】なお、上述の各実施例では、所定の周波数
差を持つビームによりアライメントを行なう所謂LIA
(Laser interferometic Alignment)について説明した
が、本発明は、例えばレーザビームとマーク(レチクル
マークまたはウェハマーク)とを走査してマークにて発
生する回折光を受光する所謂LSA(Laser Step Align
ment)や、マークを画像検出するアライメント系にも適
用できる。
【0047】また、上述の実施例において、変倍光学系
30を構成するレンズ群31〜34は、各々1枚のみ図
示しているが、これらのレンズ群は、それぞれ1枚以上
で構成されても良いことは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、位置検出
装置の大幅な小型軽量化が可能となり、装置の安定性の
向上とコストダウンを図ることができる。また、装置自
身の小型化により、アライメント系の光路長を短縮で
き、空気揺らぎの影響を受け難くなるため位置検出精度
の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例の構成を模式的に示す図で
ある。
【図2】アライメント系の要部の構成を模式的に示す図
である。
【図3】変倍光学系の配置に関する条件を説明するため
の図である。
【図4】変倍光学系の変形例を示す図である。
【図5】変倍光学系の変形例を示す図である。
【図6】変倍光学系の変形例を示す図である。
【符号の説明】
30 … 変倍光学系、 31 … 正レンズ群、 32 … 負レンズ群、 42a,42b … 対物レンズ、 50a,50b … アライメント系、 PL … 投影光学系、 R … レチクル、 W … ウェハ、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 27/53 G03F 9/00 H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスク上のパターンを投影光学系を介して
    被露光基板上に転写する露光装置に設けられ、前記マス
    ク上の所定のマークを対物レンズを介して光学的に検出
    する位置検出装置において、 前記マスクと前記対物レンズとの間の光路中には、前記
    マスクの縮小像を形成するための変倍光学系が設けられ
    ることを特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】前記変倍光学系は、前記マスク側から順
    に、正レンズ群と負レンズ群とを有するガリレオ型光学
    系であることを特徴とする請求項1に記載の位置検出装
    置。
  3. 【請求項3】前記変倍光学系は、以下の条件を満足する
    ように構成されることを特徴とする請求項2に記載の位
    置検出装置。 h< (1−K) -1[(y/(2β・NA))・ (1−f1
    L) − (β-1−1) ・f1] K = y/(2βL・NA) f2 = −βf1 /(1+((h−f1 )/L)) d = f1 (1−β+h/L)/(1+((h−
    1 )/L)) 但し、h :前記マスクと前記正レンズ群との距離、 NA:前記マスク上における前記対物レンズの開口数、 β :前記変倍光学系の縮小倍率(0<β<1)、 f1 :前記正レンズ群の焦点距離、 f2 :前記負レンズ群の焦点距離、 L :前記マスクと前記投影光学系の瞳との距離、 d :前記正レンズ群と前記負レンズ群との主平面間
    隔、 である。
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