JPH0722598Y2 - ロースターにおける立消え安全装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 産業上の利用分野 本考案は点火操作時の点火ミス或いは立消えによる未燃
焼ガスの放出の防止を図ると共に、洗浄の為の各構成部
品の脱着を容易としたロースターにおける立消え安全装
置に関するものである。

従来の技術 従来、家庭用のガスコンロにはバーナー付近に立消えセ
ンサーを設置して点火操作時の点火ミス或いは立消えに
よるガス放出を防止していたが、かかる立消えセンサー
をロースターのバーナー付近に取付けることは出来なか
った。

それはロースターの燃焼部は洗浄の為に、毎日バーナ
ー、ドレンパン、内箱、トッププレート等各構成部品の
脱着を要し、かかる洗浄時に立消えセンサーを損傷させ
たり、その精度を損なう等の欠点を有するためで、その
結果立消えの発見が出来なかったり、又は遅れることが
ある危険性を有していた。

考案が解決しようとする課題 本考案は点火操作時の点火ミス或いは立消えによる未燃
焼ガスの放出を遮断すると共に、洗浄の為の各構成部品
の脱着を容易としたロースターにおける立消え安全装置
を提供せんとするものである。

〔考案の構成〕

課題を解決するための手段 本考案はかかる点に鑑み、燃焼部に設けたバーナーの点
火部の高さ位置と同一平面上にしてドレンパン、内箱、
外箱の各側壁に貫通孔を貫設し、外箱の貫通孔の外方で
テーブルの底部にバーナーの炎から照射される紫外線を
検知する炎センサーを対向配置し、該炎センサーを燃焼
ガスを供給するガス流入経路中に配設した電磁弁に炎セ
ンサーの作動によりガス流入経路を開閉する様に接続し
たロースターにおける立消え安全装置を提供して上記欠
点を解消せんとしたものである。

作用 本考案は点火操作時には電磁弁がガス流入経路を開口し
て燃焼部のバーナーにガスを供給し、バーナーを点火さ
せている。

かかる点火時には炎センサーがドレンパン、内箱、外箱
の各貫通孔を通してバーナーの炎から照射される紫外線
を検知している。

そして、かかる点火操作時の点火ミス或いは立消えの際
には、炎センサーは前記した紫外線を検知しないため、
電磁弁にてガス流入経路を閉口させてバーナーへのガス
供給を遮断するのである。

実施例 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、 １は立消え安全装置であり、該立消え安全装置１は燃焼
部２に設けたバーナー３の点火部４の高さ位置と同一平
面上に対応させてドレンパン５、内箱６、外箱７の側壁
に貫通孔８、９、10を貫設し、外箱７の貫通孔10の外方
に炎センサー11を対向配置してテーブル12底部に固設
し、前記炎センサー11にガス流入経路中におけるガス導
入部13とガス管14末端との間に介在させた電磁弁15と、
ロースター本体16の外側に設置した点火確認ランプ17と
を電気接続している。

炎センサー11は広い視野感度特性を有し、又感度波長範
囲が185〜260nmの紫外線域のみに感度を有し、バーナー
３の炎から放射される紫外線を検知するものであり、炎
センサー11の検知により、電磁弁15の弁体18がスプリン
グ19の付勢にてガス管14末端のガス導入口20を開閉自在
する様に成している。

21は過熱防止装置であり、該過熱防止装置21は温度セン
サー22を電磁弁15と点火確認ランプ17及び警報ブザー23
を電気接続し、温度センサー22の検知により、電磁弁15
の弁体18がスプリング19の付勢にてガス管14末端のガス
導入口20を開閉自在する様に成している。

温度センサー22はバイメタルを使用し、所定温度に達す
ると電気接点の開閉を自動的に行わさせるものであり、
該温度センサー22はロースター本体16のロースターユニ
ット24の外箱７の下方外側壁25に当接固定し、ロースタ
ーユニット24の温度が所定温度、好ましくは約70℃に達
した時に作動する様に設定されている。

尚、26は警報ブザー23を設けると共に、立消え安全装置
１及び過熱防止装置21のメインスイッチ27及びモーメン
タリースイッチ28を設けたボックス、29は炎センサー11
に接続すると共に、交流電源を整流するアダプターであ
る。

ここで、立消え安全装置１及び過熱防止装置21の電気接
続について説明すると、 炎センサー11の出力側に点火確認ランプ17を接続し、該
点火確認ランプ17に電磁弁15の駆動部を接続し、該電磁
弁15の駆動部と炎センサー11の入力側間に温度センサー
22におけるバイメタルスイッチ30を介在し、該バイメタ
ルスイッチ30が所定温度に達するまで電磁弁15の駆動部
と炎センサー11の入力側を接続する様に成している。

又、炎センサー11の入力側間に直流電源31の正極を接続
し、該直流電源31の負極に警報ブザー23を接続し、該警
報ブザー23に前記バイメタルスイッチ30を接続し、バイ
メタルスイッチ30が所定温度に達すると警報ブザー23と
直流電源31の正極を接続する様に成している。

ロースター本体16のロースターユニット24はテーブル12
の略中央位置を切設した開口部32の端縁に耐火布、石綿
板より成る防火板33を介装して外箱７を嵌合支持してお
り、該外箱７は調理部34側に開口し下部が適宜吸引位置
により吸引作用せられる排気部35側に開口すると共に、
外箱７の内部に所定間隔の吸引流路36を外箱７との間に
有する様にして内箱６を取付けている。

上記内箱６の上端開口部内周壁面には適宜数の突片37、
37aを中心方向へ突設して、該突片37、37a上に調理物の
油汁等を受けるためのドレンパン５外周縁部に周設した
鍔部38を載置させると共に、該鍔部38上に多数のスリッ
ト39、39aを規律的に貫設して成る調理物を載置するた
めのロストル40を着脱自在に載置支持しており、又外箱
７、内箱６を貫通して外方より導入したガス管14先端の
バーナー３を内箱６の底部中央にしてドレンパン５の中
央部より突出させて燃焼部２と成している。

41はガス管14とパイロットノズル42を支持する様にテー
ブル12の底部から垂下形成した支持体であり、該支持体
41は貫通孔８、９、10を通過する紫外線を遮断しない様
に成している。

43はガスコックを開放すると共に、パイロットノズル42
を発火してバーナー３を点火させる点火スイッチであ
り、点火確認ランプ17と隣接するロースター本体16の外
側に設置している。

44は内箱６上端開口部に対向した開口部45を有するトッ
ププレートであり、該トッププレート44は外箱７の上端
開口部に固設した環状の突片46に外方に折曲した鍔47を
嵌合載置する様に安定支持しており、又開口部45より内
箱６の上部周囲に接して垂設された周壁48を一体形成
し、該周壁48に全周に渉り外箱７内に連通する所定の吸
気孔49、49a…を貫設形成している。

尚、上記排気部35はロースター本体16の下方に亘って狭
小なるテーパー状に形成しており、排気部35の内周壁に
は中央方向へ適宜数の突片50、50aを対向形成し、該突
片50、50a上にプレフィルター51を載置支持している。

次に本考案に係るロースターにおける立消え安全装置の
作用について説明すると、 点火操作時には電磁弁15がガス管14のガス導入口20を開
口して燃焼部２のバーナー３へガスを供給し、点火スイ
ッチ43にてパイロットノズル42を作動させ、バーナー３
を点火させるのである。

かかる点火時には温度センサー22のバイメタルスイッチ
30にて電磁弁15の駆動部と炎センサー11の入力側を接続
しており、炎センサー11が貫通孔８、９、10を通してバ
ーナー３の炎から照射される紫外線を検知し、点火確認
ランプ17を点灯させると共に、電磁弁15がガス管14のガ
ス導入口20を開口した状態と成している。

そして、かかる点火操作時の点火ミス或いは立消えの際
には、炎センサー11はバーナー３の炎から照射される紫
外線を検知しないため、炎センサー11により電磁弁15の
弁体18がスプリング19の復元力にてガス管14のガス導入
口20を閉口してバーナー３へのガス供給を遮断すると共
に、点火確認ランプ17を消灯させるのである。

又、使用中にロースターユニット24が必要以上に加熱さ
れて約70℃以上に達した時には、温度センサー22のバイ
メタルスイッチ30が直流電源31と警報ブザー23を接続さ
せるため、電磁弁15は温度センサー22によりガス管14の
ガス導入口20を閉口し、バーナー３へのガス供給を遮断
しバーナー３の炎を消火させると共に、点火確認ランプ
17は消灯し、警報ブザー23は警報音を発するのである。

〔考案の効果〕

要するに本考案は、燃焼部２に設けたバーナー３の点火
部４の高さ位置と同一平面上にしてドレンパン５、内箱
６、外箱７の各側壁に貫通孔８、９、10を貫設し、外箱
７の貫通孔10の外方でテーブル12の底部にバーナー３の
炎から照射される紫外線を検知する炎センサー11を対向
配置したので、日々洗浄時におけるロースター本体16の
各構成部品の脱着に際し、炎センサー11を損傷させるこ
となく、バーナー３、ドレンパン５、内箱６等を着脱出
来、且つ炎センサー11に接続するリード線も外箱７の外
方に位置するために、内箱６等の着脱に支障を生せず、
又既存のロースターにおいても、ロースターユニット24
を何ら改造することなく簡易に炎センサー11を取付ける
ことが出来る。

又、炎センサー11を燃焼ガスを供給するガス流入経路中
に配設した電磁弁15に炎センサー11の作動によりガス流
入経路を開閉する様に接続したので、点火操作時の点火
ミス或いは立消えの際に、炎センサー11は貫通孔８、
９、10を通してバーナー３の炎から照射される紫外線を
検知しないため、電磁弁15はガス流入経路を閉口して、
バーナー３からの未燃焼ガスの放出を防止することが出
来る。

又、炎センサー11は紫外線を検知するものであるため、
従来の赤外線検出センサー、光センサーに比して、紫外
線量、或いは飲食時におけるガス火力の強弱に影響され
ず、点火ミス等の検出を確実に行うことが出来ると共
に、炎を直接検出しているために、赤外線検出センサー
の場合に必要であった反応向上のための別途部材を必要
とせず構造簡易にすることが出来る。

又、炎センサー11は作動速度を調整することにより、バ
ーナー３の炎が消えてから、電磁弁15を作動させる反応
時間を約１秒以下に短縮することも出来る等その実用的
効果甚だ大なるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すものにして、 第１図は本考案に係るタイプのロースターの斜視図、第
２図は同上中央断面図、第３図は立消え安全装置及び過
熱防止装置の電気接続を示す図である。 ２燃焼部、３バーナー、４点火部 ５ドレンパン、６内箱、７外箱 ８、９、10貫通孔、11炎センサー、15電磁弁

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】燃焼部に設けたバーナーの点火部の高さ位
   置と同一平面上にしてドレンパン、内箱、外箱の各側壁
   に貫通孔を貫設し、外箱の貫通孔の外方でテーブルの底
   部にバーナーの炎から照射される紫外線を検知する炎セ
   ンサーを対向配置し、該炎センサーを燃焼ガスを供給す
   るガス流入経路中に配設した電磁弁に炎センサーの作動
   によりガス流入経路を開閉する様に接続したことを特徴
   とするロースターにおける立消え安全装置。