JP2563836B2 - ロースターにおける安全装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 産業上の利用分野 本発明は点火操作時の点火ミス或いは立消えによる未
燃焼ガスの放出の防止を図ると共に、洗浄の為の各構成
部品の脱着を容易とし、又ロースター本体の過熱防止を
図る様にしたロースターにおける安全装置に関するもの
である。

従来の技術 従来、家庭用のガスコンロにはバーナー付近に立消え
センサーを設置して点火操作時の点火ミス或いは立消え
によるガス放出を防止していたが、かかる立消えセンサ
ーをロースターのバーナー付近に取付けることは出来な
かった。

それはロースーターの燃焼部は洗浄の為に、毎日バー
ナー、ドレンパン、内箱、トッププレート等各構成部品
の脱着を要し、かかる洗浄時に立消えセンサーを損傷さ
せたり、その精度を損なう等の欠点を有するためで、そ
の結果立消えの発見が出来なかったり、又は遅れること
がある危険性を有していた。

又、ロースターはガスのカロリーが高いと共に、長時
間使用することがあるため、ロースター本体が必要以上
に過熱されて危険な状態に達する欠点を有していた。

発明が解決しようとする課題 本発明は点火操作時の点火ミス或いは立消えによる未
燃焼ガスの放出を遮断すると共に、洗浄の為の各構成部
品の脱着を容易とし、又ロースター本体が必要以上に加
熱された時にガスの供給を遮断するロースターにおける
安全装置を提供せんとするものである。

〔発明の構成〕

課題を解決するための手段 本発明はかかる点に鑑み、バーナーを設けた燃焼部
と、該燃焼部の外方とを連通させた光線通路をロースタ
ーユニットに形成し、光線通路を通過したバーナーの炎
から照射される紫外線を検知する様に、燃焼部落及びロ
ースターユニットの外方に炎センサーを配設すると共
に、ロースターユニットの排ガス吸引流路を形成する部
材の外側壁に温度センサーを取付け、燃焼ガスを供給す
るガス流入経路中に配設した電磁弁に、炎センサー或い
は温度センサーの作動によりガス流入経路を夫々開閉す
る様に、炎センサー及び温度センサーを接続すると共
に、炎センサーの作動で点火確認ランプが点灯する様
に、炎センサーと点火確認ランプを接続し、且つ、温度
センサーの作動で警報ブザーが作動する様に、温度セン
サーと警報ブザーを接続したロースターにおける安全装
置を提供して上記欠点を解消せんとしたものである。

作 用 本発明は点火操作時には電磁弁がガス流入経路を開口
してロースターユニットの燃焼部のバーナーにガスを供
給し、バーナーを点火させている。

かかる点火時には炎センサーが光線通路を通してバー
ナーの炎から照射される紫外線を検知し、点火確認ラン
プを点灯させている。

そして、かかる点火操作時の点火ミス或いは立消えの
際には、炎センサーは光線通路を通して前記した紫外線
を検知しないため、電磁弁にてガス流入経路を閉口させ
てバーナーへのガス供給を遮断すると共に、点火確認ラ
ンプを消灯させるのである。

又、使用中にロースターユニットが必要以上に加熱さ
れて所定の温度以上に達した時には、温度センサーによ
り電磁弁はガス流入経路を閉口して、バーナーへのガス
供給を遮断し、バーナーの炎を消火させると共に、点火
確認ランプは消灯し、警報ブザーは警報音を発するので
ある。

実施例 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明すると、 １はロースターユニット２と安全装置３にて構成され
るロースター本体であり、該ロースター本体１のロース
ターユニット２はテーブル４の略中央位置を切設した開
口部５の端縁に耐火布、石綿板より成る防火板６を介装
して外箱７を嵌合支持しており、該外箱７は調理部８側
に開口し下部が適宜吸引装置により吸引作用せられる排
気部９側に開口すると共に、外箱７の内部に所定間隔の
吸引流路10を外箱７との間に有する様にして内箱11を取
付けている。

上記内箱11の上端開口部内周壁面には適宜数の突片1
2、12aを中心方向へ突設して、該突片12、12a上に調理
物の油汁等を受けるためのドレンパン13外周縁部に周設
した鍔部14を載置させると共に、該鍔部14上に多数のス
リット15、15aを規律的に貫設して成る調理物を載置す
るためのロストル16を着脱自在に載置支持している。

17、18は外箱７外方と内箱11内方を連通させた室内の
新鮮な２次空気を供給する採気孔であり、又採気孔17、
18を貫通して外部より導入したガス管19先端のバーナー
20を内箱11の底部中央にしてドレンパン13の中央部より
突出させて燃焼部21と成しており、又22、22aはドレン
パン13の上方に貫設した吸気スリットであり、該吸気ス
リット22は外箱７の採気孔17、内箱11の採気孔18と同方
向にあって、吸気と兼用して吸気パイロットノズル23に
よる点火にも使用され、又吸気スリット22、採気孔17、
18にて燃焼部21のバーナー20の炎から照射される光線が
ロースターユニット２の外方へ通過する光線通路Ｘを形
成している。

尚、24はガス管19と吸気パイロットノズル23を支持す
る様にテーブル４の底部から垂下形成した支持体であ
り、該支持体24は吸気スリット22、採気孔17、18にて形
成される光線通路Ｘを遮断しない様に成している。

安全装置３はロースターユニット２の外方に配設して
おり、炎センサー25及び温度センサー26をガス流入経路
中におけるガス導入部27とガス管19末端との間に介在し
た電磁弁28に接続し、炎センサー25或いは温度センサー
26の各々の作動により、電磁弁28の弁体29がスプリング
30の付勢にてガス管19末端のガス導入口31を夫々開閉す
る様に成している。

即ち、炎センサー25の作動によりガス流入経路を連通
開放し、温度センサー26の作動によりガス流入経路を遮
断閉鎖し、又炎センサー25にロースター本体１の外側に
設置した点火確認ランプ32を、温度センサー26に点火確
認ランプ32及び警報ブザー33を夫々接続しており、炎セ
ンサー25の作動で点火確認ランプ32が点灯する様に成す
と共に、温度センサー26の作動で警報ブザー33が作動す
る様に成している。

炎センサー25は広い視野感度特性を有し、又感度波長
範囲が185〜260nmの紫外線域のみに感度を有し、燃焼部
21におけるバーナー20の炎から放射される紫外線を検知
するものであり、かかる炎センサー25は燃焼部21とロー
スターユニット２の外方と連通する採気孔17の外方対向
位置、即ち炎センサー25がバーナー20の炎を検知出来る
光線通路Ｘ上の位置にしてテーブル４の底部に固設して
おり、即ち、各種構成部材を着脱する燃焼部21及びロー
スターユニット２の外方に炎センサー25を配設してい
る。

温度センサー26はバイメタルを使用し、所定温度に達
すると電気接点の開閉を自動的に行わさせるものであ
り、該温度センサー26はロースターユニット２の外箱７
の下方外側壁34に当接固定し、ロースターユニット２の
温度が所定温度、好ましくは約70℃に達した時に作動す
る様に設定されており、即ち、外箱７及び内箱11で形成
され、ロースターユニット２の排ガスの吸引流路10を形
成する部材（外箱７）の外側壁34に温度センサー26を取
付けている。

尚、35は警報ブザー33を設けると共に、安全装置３の
メインスイッチ36及びモーメンタリースイッチ37を設け
たボックス、38は炎センサー25に接続すると共に、交流
電源を整流するアダプターである。

ここで、安全装置３の制御回路について説明すると、 炎センサー25の出力側に点火確認ランプ32を接続し、
該点火確認ランプ32に電磁弁28の駆動部を接続し、該電
磁弁28の駆動部と炎センサー25の入力側間に温度センサ
ー26におけるバイメタルスイッチ39を介在し、該バイメ
タルスイッチ39が所定温度に達するまで電磁弁28の駆動
部と炎センサー25の入力側を接続する様に成している。

又、バイメタルスイッチ39と炎センサー25の入力側間
に直流電源40の正極を接続し、該直流電源40の負極に警
報ブザー33を接続し、該警報ブザー33に前記バイメタル
スイッチ39を接続し、バイメタルスイッチ39が所定温度
に達すると警報ブザー33と直流電源40の正極を接続する
様に成している。

即ち、炎センサー25の作動及び温度センサー26の非作
動で電磁弁28及び点火確認ランプ32を作動状態と成し、
炎センサー25の非作動で電磁弁28及び点火確認ランプ32
を非作動状態と成し、又温度センサー26の非作動で電磁
弁28及び点火確認ランプ32を非作動状態と成すと共に、
警報ブザー33を作動状態と成している。

41はガスコックを開放すると共に、吸気パイロットノ
ズル23を発火してバーナー20を点火させる点火スイッチ
であり、点火確認ランプ32と隣接するロースター本体１
の外側に設置している。

42は内箱11上端部開口部に対向した開口部43を有する
トッププレートであり、該トッププレート42は外箱７の
上端開口部に固設した環状の突片44上に外方に折曲した
鍔45を嵌合載置する様に安定支持しており、又開口部43
より内箱11の上部周囲に接して垂設された周壁46を一体
形成し、該周壁46に全周に渉り外箱７に連通する所定の
吸気孔47、47a…を貫設形成している。

尚、上記排気部９はロースター本体１の下方に亘って
狭小なるテーパー状に形成しており、排気部９の内周壁
には中央方向へ適宜数の突片48、48aを対向形成し、該
突片48、48a上にプレフィルター49を載置支持してい
る。

次に本発明に係るロースターにおける安全装置の作用
について説明すると、 点火操作時には電磁弁28がガス管19のガス導入口31を
開口して燃焼部21のバーナー20へガスを供給し、点火ス
イッチ41にて吸気パイロットノズル23を作動させ、バー
ナー20を点火させるのである。

かかる点火時には温度センサー26のバイメタルスイッ
チ39にて電磁弁28の駆動部と炎センサー28の入力側を接
続しており、炎センサー25が吸気スリット22、採気孔1
7、18にて形成される光線通路Ｘを通してバーナー20の
炎をから照射される紫外線を検知し、点火確認ランプ32
を点灯させると共に、電磁弁28がガス管19のガス導入口
31を開口した状態と成している。

そして、かかる点火操作時の点火ミス或いは立消えの
際には、炎センサー25はバーナー20の炎から照射される
紫外線を検知しないため、炎センサー25により電磁弁28
の弁体29がスプリング30の復元力にてガス管19のガス導
入口31を閉口して燃焼部21へのガス供給を遮断すると共
に、点火確認ランプ32を消灯させるのである。又、使用
中にロースターユニット２が必要以上に加熱されて約70
℃以上に達した時には、温度センサー26のバイメタルス
イッチ39が直流電源40と警報ブザー33を接続させるた
め、電磁弁28によりガス管19のガス導入口31を閉口し、
バーナー20へのガス供給を遮断しバーナー20の炎を消火
させると共に、点火確認ランプ32は消灯し、警報ブザー
33は警報音を発するのである。

〔発明の効果〕

要するに本考案は、バーナー20を設けた燃焼部21と、
該燃焼部21の外方とを連通させた光線通路Ｘをロースタ
ーユニット２に形成し、光線通路Ｘを通過したバーナー
20の炎から照射される紫外線を検知する様に、燃焼部21
及びロースターユニット２の外方に炎センサー25を配設
すると共に、ロースターユニット２の排ガス吸引流路10
を形成する部材の外側壁34に温度センサー26を取付けた
ので、日々洗浄時におけるロースター本体１及びロース
ターユニット２における燃焼部21の各構成部品の脱着に
際し、炎センサー25及び温度センサー26を損傷させるこ
となく、バーナー20、ドレンパン13、内箱11等を着脱出
来、且つ炎センサー25及び温度センサー26に接続するリ
ード線も燃焼部21の外箱７の外方に位置するために、内
箱11等の着脱に支障を生ぜず、又既存のロースターにお
いても、ロースターユニット２を何ら改造することなく
簡易に炎センサー25及び温度センサー26を取付けること
が出来る。

又、燃焼ガスを供給するガス流入経路中に配設した電
磁弁28に、炎センサー25或いは温度センサー26の作動に
よりガス流入経路を夫々開閉する様に、炎センサー25及
び温度センサー26を接続したので、点火操作時の点火ミ
ス或いは立消えの際には、炎センサー25は光線通路Ｘを
通してバーナー20の炎から照射される紫外線を検知しな
いため、電磁弁28はガス流入経路を閉口して、バーナー
20からの未燃焼ガスの放出を防止することが出来る、又
使用中にロースターユニット２における排ガスが必要以
上に加熱されて所定温度以上に達した時には、温度セン
サー26により電磁弁28がガス供給を遮断してバーナー20
の炎を消火してロースター本体１の過熱による危険を防
止することが出来る。

又、炎センサー25は紫外線を検知するものであるた
め、従来のバーナーに近接配置せねばならない熱電対セ
ンサー、或いは赤外線検出センサー、光センサーに比し
て、紫外線量、或いは飲食時におけるガス火力の強弱に
影響されず、点火ミス等の検出を確実に行うことが出来
ると共に、炎を直接検出しているために、赤外線検出セ
ンサーの場合に必要であった反応向上のための別途部材
を必要とせず構造簡易にすることが出来る。

又、炎センサー25の作動で点火確認ランプ32が点灯す
る様に、炎センサー25と点火確認ランプ32を接続したの
で、電磁弁28がガス流入経路を閉口して、燃焼部21のバ
ーナー20の未燃焼ガスの放出を防止した時には、点火確
認ランプ32の消灯により、使用者は点火ミス及び立消え
を確実且つ早期に発見することが出来、又温度センサー
26の作動で警報ブザー33が作動する様に、温度センサー
26と警報ブザー33を接続したので、危険時には警報ブザ
ー33が警報音を発すると共に、点火確認ランプ32は消灯
するため、従業員或いは使用者はロースター本体１の過
熱による危険を察知することが出来る等その実用効果甚
だ大なるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示すものにして、 第１図は本発明に係るタイプのロースターの斜視図、第
２図は同上中央断面図、第３図は安定装置の制御回路を
示す図である。 ２ロースターユニット、20バーナー 21燃焼部、25炎センサー、26温度センサー 28電磁弁、32点火確認ランプ、33警報ブザー 34外側壁、39バイメタルスイッチ、40直流電源

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】バーナーを設けた燃焼部と、該燃焼部の外
   方とを連通させた光線通路をロースターユニットに形成
   し、光線通路を通過したバーナーの炎から照射される紫
   外線を検知する様に、燃焼部及びロースターユニットの
   外方に炎センサーを配設すると共に、ロースターユニッ
   トの排ガス吸引流路を形成する部材の外側壁に温度セン
   サーを取付け、燃焼ガスを供給するガス流入経路中に配
   設した電磁弁に、炎センサー或いは温度センサーの作動
   によりガス流入経路を夫々開閉する様に、炎センサー及
   び温度センサーを接続すると共に、炎センサーの作動で
   点火確認ランプが点灯する様に、炎センサーと点火確認
   ランプを接続し、且つ、温度センサーの作動で警報ブザ
   ーが作動する様に、温度センサーと警報ブザーを接続し
   たことを特徴とするロースターにおける安全装置。