JPH07225981A - 光磁気記録用磁気ヘッド - Google Patents

光磁気記録用磁気ヘッド

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Publication number
JPH07225981A
JPH07225981A JP1814894A JP1814894A JPH07225981A JP H07225981 A JPH07225981 A JP H07225981A JP 1814894 A JP1814894 A JP 1814894A JP 1814894 A JP1814894 A JP 1814894A JP H07225981 A JPH07225981 A JP H07225981A
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JP
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slider
magneto
disk
magnetic head
resin
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Withdrawn
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JP1814894A
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English (en)
Inventor
Takashi Ogata
隆司 緒方
Koji Maruyama
幸司 丸山
Koji Uchikoshi
剛二 打越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ADO FUOKUSU KK
Olympus Corp
Original Assignee
ADO FUOKUSU KK
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主磁極と光ピックアップの光軸との位置合わ
せ精度を高めると共に安定した浮上姿勢を得る。 【構成】 コイル及び主磁極コアを備えたスライダ6
と、スライダ6にディスク4側の付勢力を与えるロード
ビーム10と、ビーム10及びスライダ6を接合する可
撓片12とを樹脂を含む同一の材料により一体的に形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスクに対し
て変調磁界を印加して記録信号の重書き(オーバライ
ト)を可能にする光磁気記録用磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録において、消去と記録を同時
に行うオーバライト(重ね書き)方式の1つとして磁界
変調方式が知られている。この磁界変調方式の原理を図
10を用いて説明する。
【0003】この方式は、半導体レーザ素子75から照
射された一定強度のレーザ光をレンズ74によって光磁
気ディスク(以下、単に「ディスク」と称する)71の
垂直磁化膜71aに集光させ、ディスク基板71bを経
て上記垂直磁化膜71aの温度を、この磁化膜71aの
キュリー点以上に上げておき、磁気ヘッド72による磁
界を磁界変調回路73によって記録信号に応じて変調
し、磁界の変化に応じた磁気パターンを磁化膜71aに
残すことにより情報の記録を行うものである。
【0004】このような磁界変調方式で記録を行う場
合、垂直磁化膜71aの磁化を反転させるのに必要な磁
界は、垂直磁化膜71aの膜特性にも依存するが、一般
に数百Oe以上の大きな磁界が必要であり、かつ高密度
記録を行うには磁界の反転周波数も数MHz以上必要と
なる。
【0005】このような大きな記録磁界をディスクに効
率良く印加するためには、磁気ヘッドを数μm程度の距
離でディスクに接近させる必要がある。このため、従来
の高速回転の光磁気ドライブでは、浮上型の磁気ヘッド
が用いられている。
【0006】この浮上型の磁気ヘッドを図11において
符号80で示す。この磁気ヘッド80は、スライダ82
を有している。このスライダ82には、ディスク84の
回転方向Cに対して傾いた傾斜面86が形成されてい
る。このスライダ82は、ジンバル部材88によって支
持されている。このジンバル部材88は、夫々金属性で
あるロードビーム90と可撓片92とを備えている。ロ
ードビーム90は、スライダ82にディスク84側への
押圧力を与える付勢部材としての役目を果たしている。
可撓片92は、作製現場では「フレキシャ」と呼称され
ており、薄い板ばねによって形成され、ロードビーム9
0に対してスライダ82を揺動可能に連結する接合部と
して機能する。
【0007】ディスク84が回転していない状態では、
スライダ82はロードビーム90の押圧力によってディ
スク84に接触している。ディスク84が回転すると、
この回転により生じる空気流がスライダ82の傾斜面8
6とディスク84との間に入り込んでスライダ82がデ
ィスク84から浮上しようとする。この浮上力とロード
ビーム90による押圧力とが釣り合うことにより、スラ
イダ82はディスク84より数μmの位置で浮上する。
このとき、浮上力と押圧力との釣り合い状態に応じて可
撓片92が変形する事により、スライダ82はディスク
84に対して常に安定した姿勢を保つことができる。
【0008】この様な浮上型磁気ヘッドは、スライダ8
2表面に形成された僅かな傾斜部86により浮力を発生
させているため、スライダ82には高い加工精度が要求
される。一方、この様な浮上型磁気ヘッドは従来ハード
ディスク用のドライブ装置に多く用いられている。ハー
ドディスクの基板は金属やガラスなどの硬度の高い材料
が使用されている。従ってヘッドとディスクが接触して
もヘッドのスライダが損傷しないように、スライダを硬
度の高い材料で形成することが要求される。従って、こ
れらの2つの要求、即ち、加工精度が得やすく硬度の高
いという要求を満たすスライダの材料として、従来のハ
ードディスクのヘッドではセラミクスが用いられてい
る。
【0009】しかし樹脂基板を用いたディスク、即ち樹
脂ディスクにおいては、金属やガラスと比べ基板の硬度
が低い。従って、セラミクスの様な硬い材料で形成され
たスライダを樹脂ディスクに使用すると、スライダと樹
脂ディスクが万一接触した場合、ディスクが損傷して、
ディスクの記録膜が破壊される問題がある。
【0010】この問題を解決するため、特開平3−29
5080号に開示されているように、スライダのディス
クに対向する部分にフィラー及び潤滑材を含んだ樹脂を
用いた光磁気記録用磁気ヘッドが考案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】一般的に浮上型の磁気
ヘッドにおいては、ヘッドコイルのインピーダンスを下
げる必要から、コイルの磁心に相当する主磁極の断面積
を小さくしなければならず、この結果、ディスク上に印
加する均一強度の磁界の範囲が0.005mm2以下と
極めて小さくなる。
【0012】従って、主磁極と光ピックアップの光軸と
の位置合わせには高い精度が要求される。しかし、従来
の浮上型磁気ヘッドでは、主磁極コアを有するスライダ
が、このスライダを支持するジンバル部材とは別部材で
構成されているため、スライダとジンバル部材との接着
時に高い位置決め精度が要求される。
【0013】特に、上述の公報に開示されている浮上ヘ
ッド、即ちスライダを樹脂で形成した浮上ヘッドにおい
ては、スライダの樹脂が熱変形し易い上、金属で形成さ
れたジンバル部材とは熱膨張係数も異なるため、加熱を
伴う接着では位置決め精度を上げるのが困難である。一
方、加熱しない常温での接着は化学反応時間が大きくな
るので、量産には適さない上、接着後の耐久性が得られ
ない問題がある。
【0014】また、ジンバル部材が金属製の従来のヘッ
ドにおいては、スライダの浮上姿勢を安定に保つために
ロードビームとスライダとの間に設けられた可撓片が、
外力に対して弱い。可撓片が外力に対して弱いと、以下
のような問題が生じる。
【0015】即ち、光磁気記録装置の記録媒体として用
いられる樹脂ディスクは可換媒体であるため、装置外部
においてディスク上に付着したゴミが装置内部に持ち込
まれてスライダに衝突する。またこのディスクは樹脂製
のため反りが大きい場合があり、この場合、回転に伴う
振動が大きくなることがある。これらの結果、浮上ヘッ
ドを用いたハードディスク装置に比べて、樹脂ディスク
を媒体とした光磁気記録装置では、スライダの受ける外
力が大きくなる。この結果、可撓片の強度が弱いと可撓
片が許容値以上に変形して、安定した浮上姿勢が得られ
ず、ディスクとスライダとが接触する問題が生じる。
【0016】本発明は上述の問題に鑑みてなされたもの
で、樹脂製のスライダを用いた浮上型磁気ヘッドにおい
ても、主磁極と光ピックアップの光軸との位置合わせ精
度を高めるとともに、ジンバル部材がスライダを支持す
る強度を高めて、安定した浮上姿勢が得られる光磁気記
録用磁気ヘッドを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】光磁気ディスクに磁界を
印加するための主磁極と、主磁極を励磁するコイルと、
光磁気ディスクに対向した対向面を有し、前記主磁極を
保持するスライダと、このスライダを光磁気ディスクの
方向に付勢する付勢部材を有しスライダを支持するジン
バル部材とを備えた光磁気記録用磁気ヘッドにおいて、
前記ジンバル部材は、前記スライダと付勢部材とを接合
する接合部をさらに有しており、これらスライダと付勢
部材と接合部とは、樹脂を含む同一の材料により一体に
形成されていることを特徴とする。
【0018】
【作用】光磁気ディスクが回転を始めると、このディス
クの回転から生じる空気流がディスクとスライダの対向
面との間に入り込み、スライダに浮上力が発生する。ス
ライダを付勢する付勢部材の付勢力とこの浮上力とが均
衡して、スライダは光磁気ディスクから浮上する。この
間、付勢部材および接合部と同一の材料で一体的に形成
されたスライダは、接合部を中心として揺動することに
よりディスクに対して安定した姿勢を保つ。
【0019】
【実施例】以下に添付図面を参照して本発明による光磁
気記録用磁気ヘッドの一実施例を説明する。図1乃至図
3は第1実施例の光磁気記録用磁気ヘッド(以下、「磁
気ヘッド」と称する)を示す。
【0020】本実施例の磁気ヘッド2は浮上型に構成さ
れている。図1及び図2に示すようにこの磁気ヘッド2
は光磁気ディスク(以下、単に「ディスク」と称する)
4に対向する対向面6aを有するスライダ6を有してい
る。このスライダ6には、ディスク4の回転方向Cに対
して傾斜した傾斜面6cが形成されている。
【0021】このスライダ6は、ジンバル部材としての
支持部材8によって図示しない光ピックアップのベース
に対して支持されている。この支持部材8は、付勢部材
としてのロードビーム10と、接合部としての可撓片1
2とを有している。このロードビーム10はディスク4
の記録面と平行な面内に延在した板状に形成されてお
り、記録面と垂直な方向に薄くなっている。このロード
ビーム10は、ディスク4の外周側の端部即ち基端部1
0aからディスク4内周側の端部即ち先端部10bにか
けて幅が小さくなっており、この結果先細り形状となっ
ている。
【0022】このロードビーム10において基端部10
aには2個の穴14が形成されており、これら穴14を
介してねじを挿入することにより、支持部材8は前述の
光ピックアップのベースに固定される。この基端部10
aの近傍には、ディスク4のトラックの接線方向と平行
な軸に沿って延在した2つの湾曲状の溝16が上面と下
面とに夫々1つずつ形成されている。これら溝16によ
って、固定された基端部10aを除いたロードビーム1
0の部分がディスク4に対して撓み易くなる。
【0023】支持部材8の可撓片12は、ロードビーム
10の先端部10bにヒンジ状に形成されており、ロー
ドビーム10の先端部10bとスライダ6とを接合して
いる。この可撓片12は、図2に示すように、ロードビ
ーム10の先端部10bに連結された円柱部18と、ス
ライダ6の裏面(上面)6bに連結され中央が括れた円
柱形状の括れ部20とを有している。この括れ部20に
おいて径が一番小さい部分20aを中心として、スライ
ダ6は全方位に回転自在となっている。
【0024】図3に示すように可撓片12は、詳しくは
括れ部20において径の一番小さい部分20aは、基本
的には、スライダ6の浮上時において浮上力が加わる点
即ち浮上中心点を通る軸(以下、この軸を「浮上中心
軸」と称する)D上に配置するのが望ましく、さらに浮
上中心点とスライダ6の重心とが一致するように設計す
れば、スライダ6の対向面6aは、ディスク4の面振れ
や外部振動によるディスクの面の動きに追従して動き、
安定して浮上することが可能になる。
【0025】これらスライダ6と可撓片12とロードビ
ーム10とは、同一の合成樹脂材料により一体的に形成
されている。この材料としては、温度特性及び摩耗性の
良い材料、例えばフェノール樹脂等が適している。
【0026】スライダ6内には、図1に示すように主磁
極コア22とこの主磁極コア22の主磁極23上に巻回
されたコイル24とが配設されている。これら主磁極コ
ア22とコイル24とは、主磁極コア22上にコイル2
4を設置した後、これら合体を鋳型の所定位置に固定
し、しかる後にスライダ6の材料である合成樹脂を鋳型
に流し込むことによってスライダ6内に配設される。或
いは、主磁極コア22のみを鋳型に設置して材料を流し
込み、固まった樹脂を加工することによりコイル24を
形成して両者をスライダ6内に配設しても良い。
【0027】スライダ6とロードビーム10と可撓片1
2とは樹脂で一体に成形されているため、スライダ6の
基準面(例えば図1に示すスライダ6の側面6d)の位
置はロードビーム10の基端部10aに対して常に一定
となり、従来の浮上型磁気ヘッドのように、支持部材と
スライダとの接着による位置ずれは起こらない。
【0028】また、スライダ6とロードビーム10と可
撓片12とは同一の樹脂材料で形成されているため、異
種材料の接合に伴う、熱膨張係数の差異による変形が起
こりにくい上、各部を一体の部材として、変形、共振が
起こりにくく設計することができる。
【0029】また、スライダ6とロードビーム10と
は、接合部としての可撓片12を介して樹脂成形により
接合されるために、従来の薄い金属ばねを用いた接合部
と比べ、可撓片12の数や配置を工夫することにより、
スライダ6の可動の自由度を保ちながらスライダ6の支
持強度を高めることができ、スライダ6外部からの衝撃
や振動に対しても安定に浮上できる。
【0030】さらに、本発明の浮上型磁気ヘッドを用い
れば、支持部材8とスライダ6とを樹脂で一体に成形で
きるため、スライダ6と支持部材8を1つの成形型で成
形することにより、スライダ6と支持部材8との組立作
業が不要のため、ヘッドの量産が容易となる。
【0031】本発明の第2実施例を図4及び図5を用い
て説明する。図4及び図5において、本実施例の浮上型
磁気ヘッド2は、基本的な構成は第1実施例と同じであ
るが、スライダを支持する可撓片の形状や数等が第1実
施例と異なる。従って本実施例では第1実施例と異なる
部分のみを説明し、第1実施例と同一の部分には同一の
参照符号を付す。
【0032】図4および図5の(A)に示すように、ロ
ードビーム10の先端部10bには、ほぼ正四角形状の
開口26が配設されている。この開口26の中央には、
スライダ6が配置されている。
【0033】スライダ6の周囲には第1の枠28が形成
されている。この第1の枠28は、2つの第1の可撓片
30によって第2の枠32に接合されている。これら第
1の可撓片30は、ディスク4(図1に図示)のトラッ
クの接線と平行な軸(以下、「接線軸」と称する)Eに
沿って並列している。
【0034】第2の枠32は、2つの第2の可撓片34
によってロードビーム10の先端部10bに接合されて
いる。これら第2の可撓片34は、ディスク4(図1に
図示)の半径に平行な軸(以下、「半径軸」と称する)
Fに沿って並列している。
【0035】図5の(B)に示すように、ロードビーム
10からは、アーム36が開口26のほぼ中央にまで延
出している。このアーム36の先端部とスライダ6の裏
面6bとは、第3の可撓片38によって接合されてい
る。この第3の可撓片38は、スライダ6の浮上中心軸
Dを通っている。
【0036】この様に構成することで、スライダ6は図
5の(A)に示す2つの軸即ち接線軸E及び半径軸Fを
中心として回転可能となり、また、図5の(B)に示す
浮上中心軸D上にある第3の可撓片38でスライダ6を
支持することによって、第1および第2の可撓片30,
34によるスライダの動きが接線軸E及び半径軸Fの中
心よりずれるのを防止している。
【0037】なお、図5の(B)においてはスライダ6
の裏面6bには第3の可撓片38が接合されているが、
可撓片38の代りにアーム36より突出した支点がスラ
イダ6の裏面6bに接触するように設けても良く、この
場合はアーム36とスライダ6とを接合する必要はな
い。
【0038】また、第3の可撓片38やアーム36を省
略することもでき、可撓片30,34のみで支持しても
スライダ6を支持することは可能であるが、可撓片38
がある方が浮上安定性は高くなる。
【0039】本実施例における支持部材8は、上述の第
1及び第2の枠28,32と、第1乃至第3の可撓片3
0,34,38と、スライダ6と、ロードビーム10と
を備えている。これらの部材は全て同一の合成樹脂材料
で一体に形成されている。
【0040】このようにスライダ6の対向面6aは、樹
脂製の複数の可撓片30,34,38により安定に支持
されているため、第1実施例と比較して磁気ヘッドの高
速アクセス動作や外部振動に対してもスライダ6を安定
に保持することができる。
【0041】従って、本実施例の構成を用いると、接合
部としての可撓片30,34,38を樹脂で形成しても
スライダ6の姿勢を安定に保持できる上、ディスク4の
面振れによるディスク面の微妙な動きに追従して動くこ
とが可能になる。
【0042】次に本発明の第3実施例について図6乃至
図8を用いて説明する。本実施例の磁気ヘッドの基本的
な形状は第2実施例とほぼ同じであるので、第2実施例
と同一の部材には同一の参照符号を付し、異なる部分の
みを説明する。
【0043】本実施例においては、図7及び図8に示す
ように、スライダ6からコイル24の引き出し線が導電
体40で構成されている。この導電体40は、スライダ
6の裏面6b及び支持部材8の裏面8aに付着されてい
る。
【0044】ここで引き出し線である導電体40は、例
えば、導電体からなる箔をスライダ6の裏面6b及び支
持部材8の裏面8aの全面に接着した後、エッチングに
よりラインを形成したり、導電体粉末を含む塗料により
印刷することにより形成される。
【0045】このように、スライダ6と支持部材8とを
同一の樹脂材料で一体的に形成しているので、絶縁体の
樹脂上にエッチングや印刷により容易に引き出し線を形
成できるため、従来のようにワイヤをスライダ上に引き
回して固定したりする作業をしなくてよく、ヘッド組立
時の工数を削減できヘッドコストを下げることができ
る。
【0046】次に本発明の第4実施例について図9によ
り説明する。本実施例は基本的な構成は第2及び第3実
施例と同じであるが、ロードビーム10の形状が異なっ
ている。
【0047】図9においてロードビーム10は、ディス
クの回転方向Cにおける断面が流線形となっており、樹
脂で形成した支持部材8の剛性を高めるために樹脂を厚
くした場合にも、本実施例のような流線形状とすること
により、ディスク上の気流を乱すことなく、スライダの
浮上を安定させることができる。
【0048】以上説明した実施例は、いづれもスライダ
6及び支持部材8を形成する同一の材料(以下、「構成
材料」と称する)を樹脂のみとしているが、スライダ6
または支持部材8の強度を上げるために樹脂以外の補強
要素をこの構成材料に含めても良い。例えば、金属粉末
や無機材料粉末フィラーなどの耐摩耗性及び熱伝導性が
良い材料を樹脂に混入したり、或いは薄い金属板をサン
ドウィッチ状に樹脂内に挟んだ板材、例えば市場で容易
に入手できる制振鋼板を構成材料として使用しても良
い。さらに、構成材料は、ロードビーム内及び/又は可
撓片内のみに配設された補強要素を含んでいてもよい。
【0049】またさらに本発明による光磁気記録用ヘッ
ドを以下のように構成しても良い。即ち、 (1) 光磁気ディスクに磁界を印加するための主磁極
と、主磁極を励磁するコイルと、光磁気ディスクに対向
した対向面を有し、前記主磁極を保持するスライダと、
このスライダを光磁気ディスクの方向に付勢する付勢部
材を有しスライダを支持するジンバル部材とを備えた光
磁気記録用磁気ヘッドにおいて、前記ジンバル部材は、
前記スライダと付勢部材とを接合する接合部をさらに有
しており、これらスライダと付勢部材と接合部とは、樹
脂を含む同一の材料により一体に形成されていることを
特徴とする光磁気記録用磁気ヘッドとしても良い。 (2) 前記接合部は、ヒンジ状に付勢部材とスライダ
とを接合していることを特徴とする(1)に記載の光磁
気記録用磁気ヘッドとしても良い。 (3) 前記接合部は、付勢部材に対してスライダが全
方位に回転自在となるように付勢部材とスライダとを接
合していることを特徴とする(2)に記載の光磁気記録
用磁気ヘッドとしても良い。 (4) 前記接合部は、光磁気ディスクのトラックの接
線方向に平行な軸と光ディスクの半径方向に平行な軸と
を中心として、付勢部材に対してスライダが回転可能と
なるように付勢部材とスライダとを接合していることを
特徴とする、(2)に記載の光磁気記録用磁気ヘッドと
しても良い。 (5) 前記同一の材料は、少なくとも付勢部材を補強
する補強要素を含んでいることを特徴とする(1)に記
載の磁気ヘッドとしても良い。 (6) 前記コイルの引き出し線の導体が、前記スライ
ダと付勢部材と接合部とに形成されていることを特徴と
する(1)に記載の光磁気記録用磁気ヘッドとしても良
い。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スライダとジンバル部材とを樹脂を含む同一の材料で一
体に成形して接合したことにより、ジンバル部材に対す
るスライダの位置を正確に設定できると同時にスライダ
の外力に対する支持強度を高めることができるため、ヘ
ッド主磁極と光ピックアップの光軸との位置合わせが容
易で、光磁気ディスクに対しても浮上姿勢の安定した光
磁気記録用磁気ヘッドを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光磁気記録用磁気ヘッドの第1実
施例を示す斜視図。
【図2】図1に示す磁気ヘッドの断面図。
【図3】図2に示す磁気ヘッドを部分的に拡大した断面
図。
【図4】第2実施例の磁気ヘッドを示す斜視図。
【図5】(A)は図4に示す磁気ヘッドを対向面側から
見たときの平面図、(B)は(A)の縦断面図。
【図6】第3実施例の磁気ヘッドを対向面側から見たと
きの斜視図。
【図7】図6に示す磁気ヘッドを裏面側から見たときの
斜視図。
【図8】図7の部分的拡大図。
【図9】第4実施例の磁気ヘッドを対後面側から見たと
きの斜視図。
【図10】磁界変調記録方式の原理を説明するために記
録装置の構成を示す図。
【図11】従来の浮上型磁気ヘッドを示す斜視図。
【符号の説明】
2…磁気ヘッド、4…ディスク、6…スライダ、6a…
対向面、8…支持部材、10…ロードビーム、12…可
撓片、22…主磁極コア、24…コイル、30…第1の
可撓片、34…第2の可撓片、38…第3の可撓片。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 打越 剛二 東京都青梅市河辺町10丁目6番地1 アド フォクス株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光磁気ディスクに磁界を印加するための
    主磁極と、主磁極を励磁するコイルと、光磁気ディスク
    に対向した対向面を有し、前記主磁極を保持するスライ
    ダと、このスライダを光磁気ディスクの方向に付勢する
    付勢部材を有しスライダを支持するジンバル部材とを備
    えた光磁気記録用磁気ヘッドにおいて、 前記ジンバル
    部材は、前記スライダと付勢部材とを接合する接合部を
    さらに有しており、これらスライダと付勢部材と接合部
    とは、樹脂を含む同一の材料により一体に形成されてい
    ることを特徴とする光磁気記録用磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記接合部は、ヒンジ状に付勢部材とス
    ライダとを接合していることを特徴とする請求項1に記
    載の光磁気記録用磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記接合部は、付勢部材に対してスライ
    ダが全方位に回転自在となるように付勢部材とスライダ
    とを接合していることを特徴とする請求項2に記載の光
    磁気記録用磁気ヘッド。
JP1814894A 1994-02-15 1994-02-15 光磁気記録用磁気ヘッド Withdrawn JPH07225981A (ja)

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