JPH07225982A - 光磁気記録用磁気ヘッド - Google Patents
光磁気記録用磁気ヘッドInfo
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- JPH07225982A JPH07225982A JP1814994A JP1814994A JPH07225982A JP H07225982 A JPH07225982 A JP H07225982A JP 1814994 A JP1814994 A JP 1814994A JP 1814994 A JP1814994 A JP 1814994A JP H07225982 A JPH07225982 A JP H07225982A
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- disk
- magneto
- magnetic head
- frame
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 支持部材がスライダを支持する強度を高め、
スライダ上面の凹凸を小さくし、ディスクに対して安定
した浮上を行う。 【構成】 2つのビーム4,6をピン14と穴10で回
転可能に連結し、板ばね18でビーム6を下方に付勢す
る。支持部材としてのビーム6のX1 側の端部にアーム
26を形成し、アーム26の先端部にピン28を突設す
る。ピン28を枠30の小孔32に嵌合して枠30をデ
ィスクトラックの接線方向を中心として回転可能にす
る。枠30の下部に突起部34を設け、ピン36を形成
する。ピン36とスライダ40の側面38a,38bに
形成された小孔44とを嵌合させ、ディスク径方向を中
心として回転可能にする。
スライダ上面の凹凸を小さくし、ディスクに対して安定
した浮上を行う。 【構成】 2つのビーム4,6をピン14と穴10で回
転可能に連結し、板ばね18でビーム6を下方に付勢す
る。支持部材としてのビーム6のX1 側の端部にアーム
26を形成し、アーム26の先端部にピン28を突設す
る。ピン28を枠30の小孔32に嵌合して枠30をデ
ィスクトラックの接線方向を中心として回転可能にす
る。枠30の下部に突起部34を設け、ピン36を形成
する。ピン36とスライダ40の側面38a,38bに
形成された小孔44とを嵌合させ、ディスク径方向を中
心として回転可能にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスクに対し
て変調磁界を印加して記録信号の重書き(オーバライ
ト)を可能にする光磁気記録用磁気ヘッドに関する。
て変調磁界を印加して記録信号の重書き(オーバライ
ト)を可能にする光磁気記録用磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録において、消去と記録を同時
に行うオーバライト(重ね書き)方式の1つとして磁界
変調方式が知られている。この磁界変調方式の原理を図
6を用いて説明する。
に行うオーバライト(重ね書き)方式の1つとして磁界
変調方式が知られている。この磁界変調方式の原理を図
6を用いて説明する。
【0003】この方式は、半導体レーザ素子75から照
射された一定強度のレーザ光をレンズ74によって光磁
気ディスク(以下、単に「ディスク」と称する)71の
垂直磁化膜71aに集光させ、ディスク基板71bを経
て上記垂直磁化膜71aの温度を、この磁化膜71aの
キュリー点以上に上げておき、磁気ヘッド72による磁
界を磁界変調回路73によって記録信号に応じて変調
し、磁界の変化に応じた磁気パターンを磁化膜71aに
残すことにより情報の記録を行うものである。
射された一定強度のレーザ光をレンズ74によって光磁
気ディスク(以下、単に「ディスク」と称する)71の
垂直磁化膜71aに集光させ、ディスク基板71bを経
て上記垂直磁化膜71aの温度を、この磁化膜71aの
キュリー点以上に上げておき、磁気ヘッド72による磁
界を磁界変調回路73によって記録信号に応じて変調
し、磁界の変化に応じた磁気パターンを磁化膜71aに
残すことにより情報の記録を行うものである。
【0004】このような磁界変調方式で記録を行う場
合、垂直磁化膜71aの磁化を反転させるのに必要な磁
界は、垂直磁化膜71aの膜特性にも依存するが、一般
に数百Oe以上の大きな磁界が必要であり、かつ高密度
記録を行うには磁界の反転周波数も数MHz以上必要と
なる。
合、垂直磁化膜71aの磁化を反転させるのに必要な磁
界は、垂直磁化膜71aの膜特性にも依存するが、一般
に数百Oe以上の大きな磁界が必要であり、かつ高密度
記録を行うには磁界の反転周波数も数MHz以上必要と
なる。
【0005】このような大きな記録磁界をディスクに効
率良く印加するためには、磁気ヘッドを数μm程度の距
離でディスクに接近させる必要がある。このため、従来
の高速回転の光磁気ドライブでは、浮上型の磁気ヘッド
が用いられている。
率良く印加するためには、磁気ヘッドを数μm程度の距
離でディスクに接近させる必要がある。このため、従来
の高速回転の光磁気ドライブでは、浮上型の磁気ヘッド
が用いられている。
【0006】この浮上型の磁気ヘッドを図7及び図8に
おいて符号80で示す。この磁気ヘッド80は、スライ
ダ82を有している。図示しないディスクに対向するス
ライダ82の対向面82aには、スライダ82の浮上量
を低くおさえて、かつ、浮上姿勢を安定化するための溝
84が形成されている。また、このスライダ82には、
ディスクの回転方向Cに対して傾いた斜面86が形成さ
れている。このスライダ82は、ジンバル部材88によ
って支持されている。このジンバル部材88は、夫々金
属性であるロードビーム90と可撓片92とを備えてい
る。ロードビーム90は、スライダ82にディスク側へ
の押圧力を与える付勢部材としての役目を果たしてい
る。可撓片92は作製現場では「フレキシャ」と呼称さ
れており、薄い板ばねによって形成されている。
おいて符号80で示す。この磁気ヘッド80は、スライ
ダ82を有している。図示しないディスクに対向するス
ライダ82の対向面82aには、スライダ82の浮上量
を低くおさえて、かつ、浮上姿勢を安定化するための溝
84が形成されている。また、このスライダ82には、
ディスクの回転方向Cに対して傾いた斜面86が形成さ
れている。このスライダ82は、ジンバル部材88によ
って支持されている。このジンバル部材88は、夫々金
属性であるロードビーム90と可撓片92とを備えてい
る。ロードビーム90は、スライダ82にディスク側へ
の押圧力を与える付勢部材としての役目を果たしてい
る。可撓片92は作製現場では「フレキシャ」と呼称さ
れており、薄い板ばねによって形成されている。
【0007】図8に示すように、スライダ82に固着さ
れた可撓片92の部分には突起94が形成されている。
この突起94はロードビーム90の先端部90aの下面
に当接している。かくして、スライダ82はロードビー
ム90に対して突起94を中心に揺動可能となってい
る。
れた可撓片92の部分には突起94が形成されている。
この突起94はロードビーム90の先端部90aの下面
に当接している。かくして、スライダ82はロードビー
ム90に対して突起94を中心に揺動可能となってい
る。
【0008】ディスクが回転していない状態では、スラ
イダ82はロードビーム90の押圧力によってディスク
に接触している。ディスクが矢印C方向へ回転すると、
この回転により生じる空気流が斜面86に沿ってスライ
ダ82の対向面82aとディスクとの間に入り込む。こ
の空気流によって、対向面82aと周囲大気との間に差
圧が生じ、スライダ82がディスクから浮上しようとす
る。この浮上力とロードビーム90による押圧力とが釣
り合うことにより、スライダ82はディスクより数μm
の位置で浮上する。このとき、浮上力と押圧力との釣り
合い状態に応じて可撓片92が変形する事により、スラ
イダ82はディスクに対して常に安定した姿勢を保つこ
とができる。
イダ82はロードビーム90の押圧力によってディスク
に接触している。ディスクが矢印C方向へ回転すると、
この回転により生じる空気流が斜面86に沿ってスライ
ダ82の対向面82aとディスクとの間に入り込む。こ
の空気流によって、対向面82aと周囲大気との間に差
圧が生じ、スライダ82がディスクから浮上しようとす
る。この浮上力とロードビーム90による押圧力とが釣
り合うことにより、スライダ82はディスクより数μm
の位置で浮上する。このとき、浮上力と押圧力との釣り
合い状態に応じて可撓片92が変形する事により、スラ
イダ82はディスクに対して常に安定した姿勢を保つこ
とができる。
【0009】しかし一般的にスライダは数十Gの加速度
でディスクの半径方向(図7及び図8において矢印D方
向)にシークされるため、スライダは慣性力を受けて、
半径方向に直交するディスクの接線方向を中心としてロ
ーリング運動を起こし、ディスクに対し傾き、スライダ
とディスクとが接触してしまう。
でディスクの半径方向(図7及び図8において矢印D方
向)にシークされるため、スライダは慣性力を受けて、
半径方向に直交するディスクの接線方向を中心としてロ
ーリング運動を起こし、ディスクに対し傾き、スライダ
とディスクとが接触してしまう。
【0010】このローリング運動を抑制するために、特
開昭62−66482号公報に開示された浮上型磁気ヘ
ッドも考案されている。この磁気ヘッドでは、図9に示
すように、ディスクの半径方向Dと平行にスライダ82
の上部82bに深い溝96を設け、スライダ82内部に
可撓片92の突起94を配置して、スライダ82の重心
と、スライダ82の揺動中心として機能する支点、すな
わち突起94とロードビーム90(図8及び図9に図
示)の先端部90aとの接触点とを一致させている。
開昭62−66482号公報に開示された浮上型磁気ヘ
ッドも考案されている。この磁気ヘッドでは、図9に示
すように、ディスクの半径方向Dと平行にスライダ82
の上部82bに深い溝96を設け、スライダ82内部に
可撓片92の突起94を配置して、スライダ82の重心
と、スライダ82の揺動中心として機能する支点、すな
わち突起94とロードビーム90(図8及び図9に図
示)の先端部90aとの接触点とを一致させている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光磁気
ディスクは交換可能な媒体でかつ樹脂製となっている。
この樹脂ディスクに対して、図7乃至図9に示すような
突起による一点支持構造を適用した磁気ヘッドを使用す
ると、ハードディスクのような平坦な金属ディスクを密
閉空間で使用する場合と異なり、様々な問題が生じる。
例えば、ディスクに付着したゴミやディスクの凹凸等に
よりスライダにディスク回転方向の大きな負荷が働いた
り振動が負荷されたりすると、可撓片92が必要以上に
変形したり、最悪の場合破損したりして、安定した浮上
状態が得られなくなることがある。
ディスクは交換可能な媒体でかつ樹脂製となっている。
この樹脂ディスクに対して、図7乃至図9に示すような
突起による一点支持構造を適用した磁気ヘッドを使用す
ると、ハードディスクのような平坦な金属ディスクを密
閉空間で使用する場合と異なり、様々な問題が生じる。
例えば、ディスクに付着したゴミやディスクの凹凸等に
よりスライダにディスク回転方向の大きな負荷が働いた
り振動が負荷されたりすると、可撓片92が必要以上に
変形したり、最悪の場合破損したりして、安定した浮上
状態が得られなくなることがある。
【0012】特に、図7乃至図9に示す一点支持構造の
従来ヘッドでは、ディスク面に水平な方向、換言すれ
ば、ディスクの回転方向Cに沿った空気流によってスラ
イダ82に負荷力が印加されるため、揺動支点を形成す
る突起94が設けられた可撓片92にねじれの力が働い
て、突起94を含む可撓片92やロードビーム90の先
端部90aが変形したり破損し易い問題がある。
従来ヘッドでは、ディスク面に水平な方向、換言すれ
ば、ディスクの回転方向Cに沿った空気流によってスラ
イダ82に負荷力が印加されるため、揺動支点を形成す
る突起94が設けられた可撓片92にねじれの力が働い
て、突起94を含む可撓片92やロードビーム90の先
端部90aが変形したり破損し易い問題がある。
【0013】また、図9に示すヘッドの場合、可撓片9
2をスライダ82の上部に配置しているため、突起94
とスライダ82の重心とを一致させるためには、スライ
ダ82の上部82bに深い溝96を形成して突起94を
スライダ82の内部に配置する必要がある。従って、こ
の溝96によって、ヘッド浮上時にスライダ82の上部
82bを通過する気流に乱れが生じたり、埃が溝96に
付着又は滞積しやすくなり、安定した浮上ができないこ
ともある。
2をスライダ82の上部に配置しているため、突起94
とスライダ82の重心とを一致させるためには、スライ
ダ82の上部82bに深い溝96を形成して突起94を
スライダ82の内部に配置する必要がある。従って、こ
の溝96によって、ヘッド浮上時にスライダ82の上部
82bを通過する気流に乱れが生じたり、埃が溝96に
付着又は滞積しやすくなり、安定した浮上ができないこ
ともある。
【0014】本発明は上記問題点を解決するために考案
されたものであり、その目的とするところは、支持部材
がスライダを支持する強度を高め、かつスライダ上面の
凹凸を小さくして、光磁気ディスクに対して安定した浮
上が可能な浮上型磁気ヘッドを提供することにある。
されたものであり、その目的とするところは、支持部材
がスライダを支持する強度を高め、かつスライダ上面の
凹凸を小さくして、光磁気ディスクに対して安定した浮
上が可能な浮上型磁気ヘッドを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】従って本発明は、光磁気
ディスクに磁界を印加するための主磁極と、主磁極を励
磁するコイルと、光磁気ディスクに対向した対向面を有
し前記主磁極及びコイルを保持するスライダと、支持部
材を有しスライダを光磁気ディスクの方向に付勢する付
勢手段と、スライダと支持部材とを連結する連結手段と
を具備する光磁気記録用磁気ヘッドにおいて、前記連結
手段はピボット部材を備え、このピボット部材は、少な
くとも前記スライダを含む回転体が回転軸を中心として
回転して前記対向面がディスクに対し回転変位するよう
に前記回転体を支持していることを特徴とする光磁気記
録用磁気ヘッド。
ディスクに磁界を印加するための主磁極と、主磁極を励
磁するコイルと、光磁気ディスクに対向した対向面を有
し前記主磁極及びコイルを保持するスライダと、支持部
材を有しスライダを光磁気ディスクの方向に付勢する付
勢手段と、スライダと支持部材とを連結する連結手段と
を具備する光磁気記録用磁気ヘッドにおいて、前記連結
手段はピボット部材を備え、このピボット部材は、少な
くとも前記スライダを含む回転体が回転軸を中心として
回転して前記対向面がディスクに対し回転変位するよう
に前記回転体を支持していることを特徴とする光磁気記
録用磁気ヘッド。
【0016】
【作用】光磁気ディスクが回転したときに生じる空気流
によってディスクとスライダの対向面との間に空気流が
入り込んでスライダを含む回転体がディスクから浮上す
る。このとき、回転体はスライダの対向面がディスクに
対して回転変位するように回転軸を中心として回転し、
この回転によってディスクに対して安定した浮上姿勢を
保つ。
によってディスクとスライダの対向面との間に空気流が
入り込んでスライダを含む回転体がディスクから浮上す
る。このとき、回転体はスライダの対向面がディスクに
対して回転変位するように回転軸を中心として回転し、
この回転によってディスクに対して安定した浮上姿勢を
保つ。
【0017】
【実施例】以下、本発明による光磁気記録用磁気ヘッド
の一実施例を添付図面を参照して説明する。添付図面
中、X軸は光磁気ディスクの半径方向を、Y軸は光磁気
ディスクのトラックの接線方向を、Z軸は光磁気ディス
クの記録面に垂直な方向を、それぞれ示している。
の一実施例を添付図面を参照して説明する。添付図面
中、X軸は光磁気ディスクの半径方向を、Y軸は光磁気
ディスクのトラックの接線方向を、Z軸は光磁気ディス
クの記録面に垂直な方向を、それぞれ示している。
【0018】図1及び図2において符号2は第1実施例
の光磁気記録用磁気ヘッド(以下、単に「ヘッド」と称
する)を示す。このヘッド2は支持部材としての第1及
び第2のビーム4,6を有している。第1のビーム4の
X1 側の端部からは、凸部8が延出している。図2にお
いて、凸部8のY1 側面及びY2 側面には穴10がそれ
ぞれ配設されている。
の光磁気記録用磁気ヘッド(以下、単に「ヘッド」と称
する)を示す。このヘッド2は支持部材としての第1及
び第2のビーム4,6を有している。第1のビーム4の
X1 側の端部からは、凸部8が延出している。図2にお
いて、凸部8のY1 側面及びY2 側面には穴10がそれ
ぞれ配設されている。
【0019】第2のビーム6のX2 側の端部には、第1
のビーム4の凸部8のディメンションよりも僅かに大き
い凹部12が形成されている。この凹部12の両内側面
からは、ピボット部材としての第1のピン14がY軸に
沿って延出している。第1のピン14を第1のビーム4
の穴10に嵌合することにより、第1及び第2のビーム
4,6は互いに連結され、光磁気ディスク(以下単に
「ディスク」と称する)16のトラックの接線方向、即
ちY軸方向に平行な軸Aを中心として互いに回転可能と
なる。
のビーム4の凸部8のディメンションよりも僅かに大き
い凹部12が形成されている。この凹部12の両内側面
からは、ピボット部材としての第1のピン14がY軸に
沿って延出している。第1のピン14を第1のビーム4
の穴10に嵌合することにより、第1及び第2のビーム
4,6は互いに連結され、光磁気ディスク(以下単に
「ディスク」と称する)16のトラックの接線方向、即
ちY軸方向に平行な軸Aを中心として互いに回転可能と
なる。
【0020】第1及び第2のビーム4,6上には、金属
性の薄板状の板ばね18が設置されている。この板ばね
18は付勢手段の一部を構成している。この板ばね18
の厚み(Z軸方向における長さ)は、均一となってい
る。この板ばね18はX1 側に位置するほぼ半分が下方
に僅かに折曲されており、この結果、板ばね18のX1
側の先端部が第2のビーム6に接触している。
性の薄板状の板ばね18が設置されている。この板ばね
18は付勢手段の一部を構成している。この板ばね18
の厚み(Z軸方向における長さ)は、均一となってい
る。この板ばね18はX1 側に位置するほぼ半分が下方
に僅かに折曲されており、この結果、板ばね18のX1
側の先端部が第2のビーム6に接触している。
【0021】この板ばね18のX2 側の端部には、Z軸
方向、即ち垂直方向に貫通した2個の貫通孔20が形成
されている。これら貫通孔20に対応するようにして、
第1のビーム4のX2 側の端部には2個の垂直孔22が
形成されている。これら貫通孔20及び垂直孔22に
は、2本のねじ24がそれぞれ挿入されている。これら
ねじ24の先端部は、図示しない光ピックアップの基台
に螺合されており、かくして第1のビーム4と板ばね1
8とがこの基台に固定され、板ばね18のX1 側の先端
部が第2のビーム6に摺接し、この第2のビーム6が板
ばね18によって下方に付勢される。本実施例では2本
のねじで第1のビーム4を基台に固定しているが、他の
固定法(1本のねじ、溶接、接着等)でもかまわない。
方向、即ち垂直方向に貫通した2個の貫通孔20が形成
されている。これら貫通孔20に対応するようにして、
第1のビーム4のX2 側の端部には2個の垂直孔22が
形成されている。これら貫通孔20及び垂直孔22に
は、2本のねじ24がそれぞれ挿入されている。これら
ねじ24の先端部は、図示しない光ピックアップの基台
に螺合されており、かくして第1のビーム4と板ばね1
8とがこの基台に固定され、板ばね18のX1 側の先端
部が第2のビーム6に摺接し、この第2のビーム6が板
ばね18によって下方に付勢される。本実施例では2本
のねじで第1のビーム4を基台に固定しているが、他の
固定法(1本のねじ、溶接、接着等)でもかまわない。
【0022】第2のビーム6のX1 側の端部からは互い
に平行な2本のアーム26がX1 方向に延出している。
これらアーム26の内側面からは、ピボット部材として
の2個の第2のピン28がY軸方向に突出している。
に平行な2本のアーム26がX1 方向に延出している。
これらアーム26の内側面からは、ピボット部材として
の2個の第2のピン28がY軸方向に突出している。
【0023】これら2本のアーム26の間には、中継部
材としての枠30が配置されている。この枠30は、ほ
ぼ四角形状の外径を有している。この枠30のY1 側面
及びY2 側面には小孔32が形成されている。これら小
孔32には、アーム26の第2のピン28が嵌合されて
いる。かくして、枠30はY軸と平行に延在する軸、即
ち図1に示す回転軸Bを中心として第2のビーム6に対
して回転可能に支持されている。
材としての枠30が配置されている。この枠30は、ほ
ぼ四角形状の外径を有している。この枠30のY1 側面
及びY2 側面には小孔32が形成されている。これら小
孔32には、アーム26の第2のピン28が嵌合されて
いる。かくして、枠30はY軸と平行に延在する軸、即
ち図1に示す回転軸Bを中心として第2のビーム6に対
して回転可能に支持されている。
【0024】図2に示すように、この枠30のX1 側壁
及びX2 側壁の下面には、下方に突出した突出部34が
それぞれ形成されている。これら突出部34の内側面か
らは、ピボット部材としての2個の第3のピン36がX
軸方向に延出している。
及びX2 側壁の下面には、下方に突出した突出部34が
それぞれ形成されている。これら突出部34の内側面か
らは、ピボット部材としての2個の第3のピン36がX
軸方向に延出している。
【0025】枠30内には、スライダ38が配置されて
いる。これらスライダ38及び枠30とは、回転体をな
している。このスライダ38の下面は、図1に示すディ
スク16に対向する対向面40を構成している。この対
向面40の一部は、ディスク16の回転方向Cに対して
傾斜した傾斜面42となっている。
いる。これらスライダ38及び枠30とは、回転体をな
している。このスライダ38の下面は、図1に示すディ
スク16に対向する対向面40を構成している。この対
向面40の一部は、ディスク16の回転方向Cに対して
傾斜した傾斜面42となっている。
【0026】このスライダ38の対向面40に交わる2
つの側面、詳しくは図2に示すX1側面38a及びX2
側面38bには、小孔44が形成されている。これら小
孔44には、枠30の第3のピン36が嵌合されてい
る。かくしてスライダ38は、X軸と平行に延在する
軸、即ち図1に示す回転軸Dを中心として枠30に対し
て回転可能に支持されている。上述の孔10と、小孔3
2と、小孔44は、連結手段の一部を構成している。
つの側面、詳しくは図2に示すX1側面38a及びX2
側面38bには、小孔44が形成されている。これら小
孔44には、枠30の第3のピン36が嵌合されてい
る。かくしてスライダ38は、X軸と平行に延在する
軸、即ち図1に示す回転軸Dを中心として枠30に対し
て回転可能に支持されている。上述の孔10と、小孔3
2と、小孔44は、連結手段の一部を構成している。
【0027】この様に構成された本実施例のヘッド2に
おいて、図1に示すディスク16が回転していない状態
では、板ばね18の付勢力によって第2のビーム6は第
1のビーム4に対して下方に傾いている。この結果スラ
イダ38の対向面40はディスク16に接触している。
おいて、図1に示すディスク16が回転していない状態
では、板ばね18の付勢力によって第2のビーム6は第
1のビーム4に対して下方に傾いている。この結果スラ
イダ38の対向面40はディスク16に接触している。
【0028】ディスク16が矢印C方向に回転すると、
この回転から生じる空気流が傾斜面42とディスク16
との間に入り込んでスライダ38に浮上力が生じ、この
浮上力と板ばね18による付勢力とがバランスすること
によりスライダ38はディスク16から所定の間隔浮上
する。
この回転から生じる空気流が傾斜面42とディスク16
との間に入り込んでスライダ38に浮上力が生じ、この
浮上力と板ばね18による付勢力とがバランスすること
によりスライダ38はディスク16から所定の間隔浮上
する。
【0029】このとき、スライダ38は枠30と第2及
び第3のピン28,36(図2に図示)との介在によっ
て、ディスク16のトラックの接線方向(Y軸)に平行
な回転軸Bとディスク16の半径方向(X軸)に平行な
回転軸Dを中心として第2のビーム6に対して回転しな
がら、安定した浮上姿勢を保っている。かくして、2つ
の回転軸B,Dに関してスライダ38を回転自在とする
ことができるため、ディスク16の回転に伴うディスク
の振動や気流の変化に対して追従可能となる。
び第3のピン28,36(図2に図示)との介在によっ
て、ディスク16のトラックの接線方向(Y軸)に平行
な回転軸Bとディスク16の半径方向(X軸)に平行な
回転軸Dを中心として第2のビーム6に対して回転しな
がら、安定した浮上姿勢を保っている。かくして、2つ
の回転軸B,Dに関してスライダ38を回転自在とする
ことができるため、ディスク16の回転に伴うディスク
の振動や気流の変化に対して追従可能となる。
【0030】しかもスライダ38を2軸方向4点で支持
しているため、従来の浮上型磁気ヘッドのスライダ上面
での1点支持構造に比べ、ディスク16に平行な横方向
からの外力に対して支持部分(第2及び第3のピン2
8,36)に働くねじれの力が小さくできるため、スラ
イダ38の支持強度が向上している。
しているため、従来の浮上型磁気ヘッドのスライダ上面
での1点支持構造に比べ、ディスク16に平行な横方向
からの外力に対して支持部分(第2及び第3のピン2
8,36)に働くねじれの力が小さくできるため、スラ
イダ38の支持強度が向上している。
【0031】従って、ディスク16上に付着したゴミが
スライダ38の下に入った場合や、ドライブ装置外部か
らの振動がヘッド2に加えられても、ヘッド2のスライ
ダ38を支持する部材が破損し難く、安定した浮上状態
が得られる。
スライダ38の下に入った場合や、ドライブ装置外部か
らの振動がヘッド2に加えられても、ヘッド2のスライ
ダ38を支持する部材が破損し難く、安定した浮上状態
が得られる。
【0032】また、第1及び第2のビーム4,6を基準
としたスライダ38の位置は、複数個存在する第2及び
第3のピン28,36で規定され、第2及び第3のピン
28,36の位置を第1及び第2のビーム4,6に対し
て正確に形成すれば、スライダ38を枠30に、そして
枠30を第2のビーム6のアーム26に夫々組み込むだ
けで、スライダ38は第1及び第2のビーム4,6に対
し正確に固定できる。従って、図7に示す従来の磁気ヘ
ッド80のように、可撓片92を介してスライダ82を
ロードビーム90に接着してスライダ82の位置決めを
する方法に比べ、位置決めに伴う工程を省略でき、磁気
ヘッドの量産性を向上できる。
としたスライダ38の位置は、複数個存在する第2及び
第3のピン28,36で規定され、第2及び第3のピン
28,36の位置を第1及び第2のビーム4,6に対し
て正確に形成すれば、スライダ38を枠30に、そして
枠30を第2のビーム6のアーム26に夫々組み込むだ
けで、スライダ38は第1及び第2のビーム4,6に対
し正確に固定できる。従って、図7に示す従来の磁気ヘ
ッド80のように、可撓片92を介してスライダ82を
ロードビーム90に接着してスライダ82の位置決めを
する方法に比べ、位置決めに伴う工程を省略でき、磁気
ヘッドの量産性を向上できる。
【0033】特に、図2に示す第1乃至第3のピン1
4,28,36と、第1及び第2のビーム4,6と、枠
30とを、変形可能となるように弾性を有する材料、例
えば樹脂で形成した場合は以下の効果が得られる。 1. 第1及び第2のピン14,28と第2のビーム6
とを一度の樹脂成形により、また、第3のピン36と枠
30とを一度の樹脂成形により、夫々形成できる。 2. 第2のビーム6及び枠30の材料である樹脂に弾
力性があるために、枠30を押し広げることによりスラ
イダ38を枠30内に挿入配置し、第2のビーム6のア
ーム26を押し広げることにより枠30を第2のビーム
6に支持し、さらに第2のビーム6の凹部12を押し広
げることにより第2のビーム6を第1のビーム4に枢支
することができる。このため、スライダ38を支持機構
に設置する作業が容易となる等の量産性に適した磁気ヘ
ッドの加工を実現できる。
4,28,36と、第1及び第2のビーム4,6と、枠
30とを、変形可能となるように弾性を有する材料、例
えば樹脂で形成した場合は以下の効果が得られる。 1. 第1及び第2のピン14,28と第2のビーム6
とを一度の樹脂成形により、また、第3のピン36と枠
30とを一度の樹脂成形により、夫々形成できる。 2. 第2のビーム6及び枠30の材料である樹脂に弾
力性があるために、枠30を押し広げることによりスラ
イダ38を枠30内に挿入配置し、第2のビーム6のア
ーム26を押し広げることにより枠30を第2のビーム
6に支持し、さらに第2のビーム6の凹部12を押し広
げることにより第2のビーム6を第1のビーム4に枢支
することができる。このため、スライダ38を支持機構
に設置する作業が容易となる等の量産性に適した磁気ヘ
ッドの加工を実現できる。
【0034】本実施例では、板ばね18のY軸方向にお
ける長さ即ち幅は均一としてあるが、これに限らず、例
えばX2 側からX1 側に向かうにつれて幅が狭くなるよ
うな先細り形状に板ばね18を形成してもよい。このよ
うな先細り形状により、共振を抑えることができる。ま
た本実施例では板ばね18のZ軸方向の長さ即ち厚みは
均一となっているが、X1 側とX2 側とで異なるように
しても良い。
ける長さ即ち幅は均一としてあるが、これに限らず、例
えばX2 側からX1 側に向かうにつれて幅が狭くなるよ
うな先細り形状に板ばね18を形成してもよい。このよ
うな先細り形状により、共振を抑えることができる。ま
た本実施例では板ばね18のZ軸方向の長さ即ち厚みは
均一となっているが、X1 側とX2 側とで異なるように
しても良い。
【0035】次に図3及び図4を参照して第2実施例を
説明する。なお、本実施例は第1実施例とほぼ同様の構
成となっているので同一の部分には同一の参照符号を付
しことなるところのみを説明する。
説明する。なお、本実施例は第1実施例とほぼ同様の構
成となっているので同一の部分には同一の参照符号を付
しことなるところのみを説明する。
【0036】本実施例のヘッド2は、第2及び第3のピ
ン28,36の回転軸B,Dが交差しており、さらにこ
の交点がスライダ38の重心点Eと一致している点が第
1実施例との主な相違点である。
ン28,36の回転軸B,Dが交差しており、さらにこ
の交点がスライダ38の重心点Eと一致している点が第
1実施例との主な相違点である。
【0037】図4に示すように、第1乃至第3のピン1
4,28,36は、第1実施例のように第2のビーム6
及び枠30と一体的に形成されてはおらず、個別の部材
として形成されている。図4に示すように、第1のビー
ム4のX1 側の端部には凸部ではなく凹部12が形成さ
れている。この凹部12には、Y軸と平行な方向に貫通
した第1の小孔46が形成されている。第2のビーム6
には、凹部ではなく凸部8が形成されている。この凸部
8には、第1のビーム4の第1の小孔46に対応する第
2の小孔48が形成されている。これら第1及び第2の
小孔46,48には、第1のピン14が嵌合されてい
る。
4,28,36は、第1実施例のように第2のビーム6
及び枠30と一体的に形成されてはおらず、個別の部材
として形成されている。図4に示すように、第1のビー
ム4のX1 側の端部には凸部ではなく凹部12が形成さ
れている。この凹部12には、Y軸と平行な方向に貫通
した第1の小孔46が形成されている。第2のビーム6
には、凹部ではなく凸部8が形成されている。この凸部
8には、第1のビーム4の第1の小孔46に対応する第
2の小孔48が形成されている。これら第1及び第2の
小孔46,48には、第1のピン14が嵌合されてい
る。
【0038】第2のビーム6のX1 側の端部には、アー
ムではなく四角形状の開口50が配設されている。この
開口50に通じるようにして、第2のビーム6にはY軸
と平行に貫通した第3の小孔52が形成されている。こ
の第2のビーム6の第3の小孔52と、枠30の小孔
(第4の小孔)32とには、第2のピン28が嵌合され
ている。さらに枠30にはX軸と平行な方向に貫通した
第5の小孔54が形成されている。この第5の小孔54
とスライダ38のX1 側面38a及びX2 側面38bに
形成された小孔(第6の小孔)44とには、第3のピン
36が嵌合されている。なお上述の第1乃至第6の小孔
46,48,52,32,54,44は、連結手段の一
部を構成している。
ムではなく四角形状の開口50が配設されている。この
開口50に通じるようにして、第2のビーム6にはY軸
と平行に貫通した第3の小孔52が形成されている。こ
の第2のビーム6の第3の小孔52と、枠30の小孔
(第4の小孔)32とには、第2のピン28が嵌合され
ている。さらに枠30にはX軸と平行な方向に貫通した
第5の小孔54が形成されている。この第5の小孔54
とスライダ38のX1 側面38a及びX2 側面38bに
形成された小孔(第6の小孔)44とには、第3のピン
36が嵌合されている。なお上述の第1乃至第6の小孔
46,48,52,32,54,44は、連結手段の一
部を構成している。
【0039】この様な構成により、スライダ38が可動
する基準となる回転軸B,D(図3に図示)を交差させ
ることができ、これら回転軸B,Dの交点をスライダ3
8の重心点Eを通過させることができる。従って、ヘッ
ド2をディスク16の半径方向(X軸方向)に高速でシ
ークさせた時に、スライダ38が回転軸B,Dに対して
与える慣性力を小さく抑えてスライダ38の浮上姿勢を
安定化できる。
する基準となる回転軸B,D(図3に図示)を交差させ
ることができ、これら回転軸B,Dの交点をスライダ3
8の重心点Eを通過させることができる。従って、ヘッ
ド2をディスク16の半径方向(X軸方向)に高速でシ
ークさせた時に、スライダ38が回転軸B,Dに対して
与える慣性力を小さく抑えてスライダ38の浮上姿勢を
安定化できる。
【0040】この場合、本実施例では、第3のピン36
をスライダ38の側面38a,38bに設けた構造のた
め、従来ヘッドのようにスライダに溝を設けて可動中心
部分をスライダ内部に設ける必要はない。従って、スラ
イダ38の上面38c(対向面40と反対の面)に溝を
設ける必要はなくこの上面38cを平坦にできるため、
スライダ上面38cを通過する気流を乱すことなく、ス
ライダ38の浮上姿勢を安定化することができる。
をスライダ38の側面38a,38bに設けた構造のた
め、従来ヘッドのようにスライダに溝を設けて可動中心
部分をスライダ内部に設ける必要はない。従って、スラ
イダ38の上面38c(対向面40と反対の面)に溝を
設ける必要はなくこの上面38cを平坦にできるため、
スライダ上面38cを通過する気流を乱すことなく、ス
ライダ38の浮上姿勢を安定化することができる。
【0041】また、磁気ヘッド2を塵埃中で浮上させて
もスライダ38の周囲の凹凸が小さいため、埃がスライ
ダ38に付着しにくく、埃が集積してスライダ38の浮
上を損ねたり、スライダ38上に集積した埃がディスク
16とスライダ38に入り込んでヘッド2やディスク1
6を損傷することを防止できる。
もスライダ38の周囲の凹凸が小さいため、埃がスライ
ダ38に付着しにくく、埃が集積してスライダ38の浮
上を損ねたり、スライダ38上に集積した埃がディスク
16とスライダ38に入り込んでヘッド2やディスク1
6を損傷することを防止できる。
【0042】なお、本実施例では第1乃至第3のピン1
4,28,36が第1及び第2のビーム4,6や枠30
と一体に形成されておらず、独立した部品で構成してい
るが、第1実施例と同じように一体に形成しても良い。
4,28,36が第1及び第2のビーム4,6や枠30
と一体に形成されておらず、独立した部品で構成してい
るが、第1実施例と同じように一体に形成しても良い。
【0043】次に図5を用いて第3実施例を説明する。
本実施例は第2実施例とほぼ同様の構成であるので異な
るところのみを説明する。第1及び第2実施例では、板
ばね18と第1及び第2のビーム4,6とを用いて枠3
0とスライダ38とを支持しかる付勢しているが、本実
施例ではディスク16の回転方向Cにおける断面が流線
形のロードビーム56を用いて枠30及びスライダ38
を支持しかつ付勢している。また、枠30の断面形状も
ロードビーム56の断面形状に合わせて流線形となって
いる。
本実施例は第2実施例とほぼ同様の構成であるので異な
るところのみを説明する。第1及び第2実施例では、板
ばね18と第1及び第2のビーム4,6とを用いて枠3
0とスライダ38とを支持しかる付勢しているが、本実
施例ではディスク16の回転方向Cにおける断面が流線
形のロードビーム56を用いて枠30及びスライダ38
を支持しかつ付勢している。また、枠30の断面形状も
ロードビーム56の断面形状に合わせて流線形となって
いる。
【0044】また、枠30とスライダ38とをピンによ
って連結する代わりに板ばねよりなる支持ばね58で連
結して、スライダ38を枠30に対して支持している。
この支持ばね58は、図5に示すようにスライダ38の
Y1 側の端部と枠30のY1側の端部との間に配設され
ている。従ってスライダ38の可動中心軸Dは、第1及
び第2実施例においてはほぼスライダ38の中心を通っ
ているのに対して、本実施例ではスライダ38のY1 側
の端部に位置している。
って連結する代わりに板ばねよりなる支持ばね58で連
結して、スライダ38を枠30に対して支持している。
この支持ばね58は、図5に示すようにスライダ38の
Y1 側の端部と枠30のY1側の端部との間に配設され
ている。従ってスライダ38の可動中心軸Dは、第1及
び第2実施例においてはほぼスライダ38の中心を通っ
ているのに対して、本実施例ではスライダ38のY1 側
の端部に位置している。
【0045】この結果、ディスク16とスライダ38と
の間に空気流が入り込んだ場合には、スライダ38全体
がディスク16に対して上方に回転変位する。従ってス
ライダ38をディスク16にローディングする時、即
ち、ディスク16が回転し始めたときには、スライダ3
8の先端部がディスク16に衝突するのを、即ち不必要
にかつ急激に接触するのを防いでローディング時の浮上
姿勢を安定にしている。
の間に空気流が入り込んだ場合には、スライダ38全体
がディスク16に対して上方に回転変位する。従ってス
ライダ38をディスク16にローディングする時、即
ち、ディスク16が回転し始めたときには、スライダ3
8の先端部がディスク16に衝突するのを、即ち不必要
にかつ急激に接触するのを防いでローディング時の浮上
姿勢を安定にしている。
【0046】図5に示す例に限らず、スライダ38と枠
30とをピボットで連結し、枠30とロードビーム56
とを支持ばね58で連結しても良い。この場合、板ばね
58はスライダ38の斜面42(図4参照)とは反対側
に設ける。この様にすることで、図5に示すヘッド2と
同様の効果を得ることもできる。
30とをピボットで連結し、枠30とロードビーム56
とを支持ばね58で連結しても良い。この場合、板ばね
58はスライダ38の斜面42(図4参照)とは反対側
に設ける。この様にすることで、図5に示すヘッド2と
同様の効果を得ることもできる。
【0047】また、本実施例では、スライダ38を回転
軸Bを中心として回転可能に設けることで、ロードビー
ム56及び枠30をディスク16の回転方向Cに関して
流線形状にして、ディスク16上の気流を乱さない形状
とすることが可能であり、スライダ38の浮上姿勢を安
定化するとともに、スライダ38やロードビーム56に
おける凹凸を減らして、ゴミを付きにくくすることがで
きる。
軸Bを中心として回転可能に設けることで、ロードビー
ム56及び枠30をディスク16の回転方向Cに関して
流線形状にして、ディスク16上の気流を乱さない形状
とすることが可能であり、スライダ38の浮上姿勢を安
定化するとともに、スライダ38やロードビーム56に
おける凹凸を減らして、ゴミを付きにくくすることがで
きる。
【0048】本発明による光磁気記録用磁気ヘッドを以
下のように構成しても良い。即ち、 (1) 光磁気ディスクに磁界を印加するための主磁極
と、主磁極を励磁するコイルと、光磁気ディスクに対向
した対向面を有し前記主磁極及びコイルを保持するスラ
イダと、支持部材を有しスライダを光磁気ディスクの方
向に付勢する付勢手段と、スライダと支持部材とを連結
する連結手段とを具備する光磁気記録用磁気ヘッドにお
いて、前記連結手段はピボット部材を備え、このピボッ
ト部材は、少なくとも前記スライダを含む回転体が回転
軸を中心として回転して前記対向面がディスクに対し回
転変位するように前記回転体を支持していることを特徴
とする光磁気記録用磁気ヘッドとしても良い。 (2) 前記ピボットの回転軸が前記スライダの重心と
交差していることを特徴とする(1)に記載の光磁気記
録用磁気ヘッドとしてもよい。 (3) 前記回転体は、前記ピボット部材によってスラ
イダに連結された中継部材をさらに含み、前記連結手段
は、前記回転軸とは別の回転軸を中心として前記中継部
材が前記支持部材と相対的に回転して中継部材がディス
クに対し回転変位するように中継部材を支持する別のピ
ボット部材を備えており、前記スライダは2つの回転軸
を中心として支持部材に対して回転可能に設置されてい
ることを特徴とする(1)に記載の光磁気記録用磁気ヘ
ッドとしても良い。 (4) 前記2つのピボット部材と、中継部材と、支持
部材とは、変形が可能となるように弾性を有する材料に
よって形成されていることを特徴とする(3)に記載の
光磁気記録用磁気ヘッドとしても良い。 (5) 前記2つの回転軸のうち一方はスライダの重心
よりずれていることを特徴とする(3)に記載の光磁気
記録用磁気ヘッドとしても良い。
下のように構成しても良い。即ち、 (1) 光磁気ディスクに磁界を印加するための主磁極
と、主磁極を励磁するコイルと、光磁気ディスクに対向
した対向面を有し前記主磁極及びコイルを保持するスラ
イダと、支持部材を有しスライダを光磁気ディスクの方
向に付勢する付勢手段と、スライダと支持部材とを連結
する連結手段とを具備する光磁気記録用磁気ヘッドにお
いて、前記連結手段はピボット部材を備え、このピボッ
ト部材は、少なくとも前記スライダを含む回転体が回転
軸を中心として回転して前記対向面がディスクに対し回
転変位するように前記回転体を支持していることを特徴
とする光磁気記録用磁気ヘッドとしても良い。 (2) 前記ピボットの回転軸が前記スライダの重心と
交差していることを特徴とする(1)に記載の光磁気記
録用磁気ヘッドとしてもよい。 (3) 前記回転体は、前記ピボット部材によってスラ
イダに連結された中継部材をさらに含み、前記連結手段
は、前記回転軸とは別の回転軸を中心として前記中継部
材が前記支持部材と相対的に回転して中継部材がディス
クに対し回転変位するように中継部材を支持する別のピ
ボット部材を備えており、前記スライダは2つの回転軸
を中心として支持部材に対して回転可能に設置されてい
ることを特徴とする(1)に記載の光磁気記録用磁気ヘ
ッドとしても良い。 (4) 前記2つのピボット部材と、中継部材と、支持
部材とは、変形が可能となるように弾性を有する材料に
よって形成されていることを特徴とする(3)に記載の
光磁気記録用磁気ヘッドとしても良い。 (5) 前記2つの回転軸のうち一方はスライダの重心
よりずれていることを特徴とする(3)に記載の光磁気
記録用磁気ヘッドとしても良い。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による光磁気
記録用磁気ヘッドによれば、ディスクに対して対向面が
変位するようにスライダを含む回転体を回転可能に支持
するピボット部材を設けたことにより、支持部材がスラ
イダを支持する強度が向上するとともに、スライダ及び
支持部材の形状の凹凸を小さくした空気抵抗の小さい浮
上ヘッドを構成でき、表面に埃や凹凸の多い樹脂ディス
クとしての光磁気ディスクに対しても安定した浮上姿勢
を保つことができる。また、ピボット部材の形成や支持
部材に対するスライダの位置決めが容易になるため、量
産性の優れた磁気ヘッドを提供できる。
記録用磁気ヘッドによれば、ディスクに対して対向面が
変位するようにスライダを含む回転体を回転可能に支持
するピボット部材を設けたことにより、支持部材がスラ
イダを支持する強度が向上するとともに、スライダ及び
支持部材の形状の凹凸を小さくした空気抵抗の小さい浮
上ヘッドを構成でき、表面に埃や凹凸の多い樹脂ディス
クとしての光磁気ディスクに対しても安定した浮上姿勢
を保つことができる。また、ピボット部材の形成や支持
部材に対するスライダの位置決めが容易になるため、量
産性の優れた磁気ヘッドを提供できる。
【図1】本発明による光磁気記録用磁気ヘッドの第1実
施例を示す斜視図。
施例を示す斜視図。
【図2】図1に示すヘッドの分解斜視図。
【図3】第2実施例のヘッドを示す斜視図。
【図4】図3に示すヘッドの分解斜視図。
【図5】第3実施例のヘッドを示す斜視図。
【図6】磁界変調記録方式の原理を説明するために記録
装置の構成を示す図。
装置の構成を示す図。
【図7】従来の浮上型磁気ヘッドを示す斜視図。
【図8】図7に示すヘッドの縦断面図。
【図9】別の従来の浮上型磁気ヘッドを示す正面断面
図。
図。
2…ヘッド、4…第1のビーム、6…第2のビーム、1
0…穴、16…ディスク、18…板ばね、28…第2の
ピン、30…枠、32…小孔、36…第3のピン、38
…スライダ、40…対向面、44…小孔。
0…穴、16…ディスク、18…板ばね、28…第2の
ピン、30…枠、32…小孔、36…第3のピン、38
…スライダ、40…対向面、44…小孔。
フロントページの続き (72)発明者 打越 剛二 東京都青梅市河辺町10丁目6番地1 アド フォクス株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 光磁気ディスクに磁界を印加するための
主磁極と、主磁極を励磁するコイルと、光磁気ディスク
に対向した対向面を有し前記主磁極及びコイルを保持す
るスライダと、支持部材を有しスライダを光磁気ディス
クの方向に付勢する付勢手段と、スライダと支持部材と
を連結する連結手段とを具備する光磁気記録用磁気ヘッ
ドにおいて、 前記連結手段はピボット部材を備え、このピボット部材
は、少なくとも前記スライダを含む回転体が回転軸を中
心として回転して前記対向面がディスクに対し回転変位
するように前記回転体を支持していることを特徴とする
光磁気記録用磁気ヘッド。 - 【請求項2】 前記ピボットの回転軸が前記スライダの
重心と交差していることを特徴とする請求項1に記載の
光磁気記録用磁気ヘッド。 - 【請求項3】 前記回転体は、前記ピボット部材によっ
てスライダに連結された中継部材をさらに含み、前記連
結手段は、前記回転軸とは別の回転軸を中心として前記
中継部材が前記支持部材と相対的に回転して中継部材が
ディスクに対し回転変位するように中継部材を支持する
別のピボット部材を備えており、前記スライダは2つの
回転軸を中心として支持部材に対して回転可能に設置さ
れていることを特徴とする請求項1に記載の光磁気記録
用磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1814994A JPH07225982A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 光磁気記録用磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1814994A JPH07225982A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 光磁気記録用磁気ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07225982A true JPH07225982A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=11963562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1814994A Withdrawn JPH07225982A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 光磁気記録用磁気ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07225982A (ja) |
-
1994
- 1994-02-15 JP JP1814994A patent/JPH07225982A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010508 |