JP2001135054A - ヘッドキャリッジ装置 - Google Patents

ヘッドキャリッジ装置

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JP2001135054A
JP2001135054A JP31429599A JP31429599A JP2001135054A JP 2001135054 A JP2001135054 A JP 2001135054A JP 31429599 A JP31429599 A JP 31429599A JP 31429599 A JP31429599 A JP 31429599A JP 2001135054 A JP2001135054 A JP 2001135054A
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disk
magnetic
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arm
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JP31429599A
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English (en)
Inventor
Takashi Niinuma
孝 新沼
Hideaki Kumagai
秀昭 熊谷
Isao Asano
功 浅野
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Teac Corp
Sony Corp
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Teac Corp
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はディスクに対するヘッドの角度を調
整できるように構成することを課題とする。 【解決手段】 ヘッド調整機構50は、キャリッジ本体
30のヘッドアーム支持部30eに設けられており、ヘ
ッドアーム22の基端が固定された固定板54を回動可
能に支持する突部56と、突部56を支点としてヘッド
アーム22の基端の固定位置を調整可能に螺合された一
対の調整ネジ58,60とからなる。一対の調整ネジ5
8,60の何れか一方をゆるめる方向に回し、他方を締
め付ける方向に回すことにより、固定板54は突部56
を支点としてC方向に回動する。また、ヘッド調整機構
51は、キャリッジアーム32のヘッドアーム支持部3
2eに設けられ、一対の調整ネジ58,60の何れか一
方をゆるめる方向に回し、他方を締め付ける方向に回す
ことにより、固定板54が突部56を支点としてD方向
に回動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヘッドキャリッジ装
置に係り、特にディスクに対向するヘッドの向きを調整
できるよう構成されたヘッドキャリッジ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ワードプロセッサあるいはパー
ソナルコンピュータ等の電子装置には、各種情報を記憶
させる手段として磁気ディスク装置が組み込まれてい
る。この種の磁気ディスク装置では、ディスクカートリ
ッジが装着されることにより磁気ヘッドがカートリッジ
内で回転するディスク状記録媒体に摺接して情報の書き
込み又は読み取りを行う。
【0003】ディスクカートリッジには、記憶容量の異
なる複数の種類があり、ディスク状記録媒体の記憶容量
に応じて両面倍密度倍トラックディスク(一般に「2D
D」と呼ばれる)、両面高密度ディスク(一般に「2H
D」と呼ばれる)が規格化されている。この2DD、2
HDのディスクカートリッジが磁気ディスク装置に装着
された場合、磁気ディスク装置は、ヘッドキャリッジに
支持された磁気ヘッドをカートリッジ内に収納された可
撓性磁気ディスクに摺接させながら磁気記録再生を行
う。
【0004】さらに、近年、上記ディスクカートリッジ
の大容量化が進められており、例えば約200MBの記
憶容量を有するディスクカートリッジ(一般に「HiF
D」と呼ばれる。「HiFD」は、ソニー株式会社の登
録商標である。)が開発されつつある。この方式の磁気
ディスク装置では、磁気ヘッドが可撓性磁気ディスクの
高速回転に伴って形成される空気流によってディスク面
から微小距離浮上して磁気記録再生を行うように構成さ
れている。
【0005】一方、磁気ヘッドは、薄い金属板からなる
ヘッドアームの先端にジンバルプレートを介して支持さ
れ、ヘッドアームの基端がヘッドキャリッジに固定され
ている。そのため、磁気ヘッドは、高速回転する可撓性
磁気ディスクの表面に生じる空気流によって浮上力を受
けると、ヘッドアームが弾性変形してディスク面から微
小距離離間した位置に支持され、ディスク面に対し非接
触で磁気記録再生を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ヘッドキャリッジ装置では、ディスク面に対する磁気ヘ
ッドの姿勢がヘッドアームやジンバルプレートの形状に
よって決まるため、ヘッドアームやジンバルプレートの
形状的バラツキによってディスク面に対する磁気ヘッド
の姿勢がずれてしまうおそれがあった。
【0007】このように、ディスク面に対する磁気ヘッ
ドの姿勢がばらつくと、磁気ヘッドからの出力が安定せ
ず、磁気記録再生の性能が低下してしまう。そのため、
組立工程の後、ヘッド浮上量測定装置等を用いて磁気ヘ
ッドの浮上姿勢を測定し、ヘッドアームあるいはジンバ
ルプレートの形状を変形させて磁気ヘッドが磁気ディス
クに対し所定の浮上量を保つように調整作業を行ってい
る。しかしながら、このような調整作業では、正確に磁
気ヘッドの浮上姿勢を調整することが難しく、調整後も
磁気ヘッドの出力が安定しないといった問題がある。
【0008】特に互いに対向する磁気ヘッドのヘッド面
と磁気ディスクの表面との間には、空気が流れやすくす
るため、磁気ディスクの表面に対し磁気ヘッドのヘッド
面を所定角度傾斜させている。しかしながら、磁気ヘッ
ドは、磁気ディスクに対する傾斜角度が所定角度より小
さい場合でも、大きい場合でも出力が安定しない。その
ため、磁気ヘッドの出力が変動しないように磁気ヘッド
の傾斜角度を一定に調整することが難しかった。
【0009】そこで、本発明は上記課題を解決したヘッ
ドキャリッジ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、以下のような特徴を有する。上記請求項
1記載の発明は、一端に記録再生を行うヘッドが配され
たヘッドアームと、該ヘッドアームの他端を揺動可能に
支持するヘッドアーム支持部を有するキャリッジ本体
と、該キャリッジ本体をディスク状記録媒体の半径方向
へ移動させる移動手段と、を有するヘッドキャリッジ装
置において、前記ディスクと前記ヘッドとの間に空気流
を導くように前記ディスクに対する前記ヘッドの傾斜角
度を調整するヘッド調整機構を設けたことを特徴とする
ものである。
【0011】従って、請求項1記載の発明によれば、デ
ィスクとヘッドとの間に空気流を導くようにディスクに
対するヘッドの傾斜角度を調整するヘッド調整機構を設
けたため、ディスクとヘッドとの間にディスクの高速回
転に伴う空気流を安定的に導くことができ、ヘッドの出
力の変動を抑制することができる。また、請求項2記載
の発明は、前記請求項1記載のヘッドキャリッジ装置で
あって、前記ヘッド調整機構は、前記ヘッドアームの他
端と前記ヘッドアーム支持部とのいずれか一方に設けら
れた突部と、該突部を支点として前記ヘッドアームの他
端の固定位置を調整可能に螺合された調整ネジと、を備
えてなることを特徴とするものである。
【0012】従って、請求項2記載の発明によれば、調
整ネジを回して突部を支点としてヘッドアームの他端の
固定位置を調整することができるので、比較的容易にデ
ィスクに対するヘッドの傾斜角度を調整することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になるヘッドキャ
リッジ装置が適用された磁気ディスク装置の一実施例を
示す斜視図である。また、図2は磁気ディスク装置の概
略構成を示す分解斜視図である。
【0014】図1及び図2に示されるように、磁気ディ
スク装置11は、フレーム14上にディスクカートリッ
ジ(図示せず)が挿入されるディスクホルダ12と、前
後方向に摺動してディスクホルダ12を昇降させるスラ
イダ13とが取り付けられるようになっている。また、
フレーム14の平面部14a上には、磁気ヘッド16,
18を支持するヘッドキャリッジ20とが設けられてい
る。磁気ヘッド16,18は、ばね性を有する板金製の
ヘッドアーム22,24の先端に支持されたジンバルプ
レート26,28に固定されている。
【0015】ヘッドキャリッジ20は、ディスク半径方
向(A,B方向)に移動可能に設けられたキャリッジ本
体30と、キャリッジ本体30に支持されたキャリッジ
アーム32とを有する。下側のヘッドアーム22は基端
がキャリッジ本体30に固定され、上側のヘッドアーム
24は基端がキャリッジアーム32に固定されている。
尚、ヘッドアーム22,24の基端は、後述するヘッド
調整機構を介してキャリッジ本体30,キャリッジアー
ム32に設けられたヘッドアーム支持部30e,32e
に固定される。
【0016】キャリッジ本体30は、ディスク半径方向
(A,B方向)に延在する一対のガイドシャフト34,
36により移動方向をガイドされる。そして、キャリッ
ジ本体30の左右両側には、リニアアクチュエータを構
成するボイスコイルモータ38,40のコイル38a,
40aが取り付けられている。また、ボイスコイルモー
タ38,40のヨーク38b,40bは、ディスク半径
方向(A,B方向)に延在形成されており、コイル38
a,40a内に挿通されている。
【0017】キャリッジアーム32は、キャリッジ本体
30に設けられたU字状の軸受30a,30bに嵌合さ
れる軸32a,32bを両側に有する。従って、キャリ
ッジアーム32は、軸受30a,30bにより回動可能
に軸支される軸32a,32bを中心に上下方向に回動
する。尚、軸32a,32bは、板ばね製の押さえ部材
(図示せず)により軸受30a,30bから外れるのを
防止されている。
【0018】また、キャリッジアーム32は、両側に突
出部32c,32dを有しており、突出部32c,32
dがディスクホルダ12の天板12aよりA方向に延在
する当接部12bに当接している。そのため、キャリッ
ジアーム32は、ディスクホルダ12の昇降動作に連動
して上下方向に回動する。そして、キャリッジ本体30
には、キャリッジアーム32が下方に回動したときのキ
ャリッジアーム32の位置を規制するストッパ30cが
設けられている。
【0019】また、フレーム14の前側端部には、ディ
スク挿入口42を有する前面ベゼル44が取り付けられ
ている。ディスク挿入口42からディスクホルダ12内
にディスクカートリッジ(図示せず)が挿入されると、
ディスクホルダ12の上面に設けられたラッチレバー4
6がディスクカートリッジに押圧されて時計方向に回動
する。
【0020】これにより、ディスクカートリッジのシャ
ッタがラッチレバー46により開方向に押圧されるとと
もに、ラッチレバー46によるスライダ13に対する係
止が解除される。そのため、スライダ13はコイルバネ
48のバネ力によりB方向に摺動する。スライダ13が
B方向に摺動することにより、ディスクホルダ12が装
着位置に降下する。これに伴って、キャリッジアーム3
2が降下して磁気ヘッド16,18をディスクカートリ
ッジ内の磁気ディスク(図示せず)に近接対向させる。
【0021】ここで、ヘッド調整機構について説明す
る。図3はヘッドキャリッジ18の側面図である。ま
た、図4は図3中IV−IVに沿う縦断面図である。図
3及び図4に示されるように、ヘッド調整機構50,5
1は、キャリッジ本体30、キャリッジアーム32に設
けられており、ヘッドアーム22,24をC,D方向に
回動させて磁気ヘッド16,18と磁気ディスク52と
の間に空気流を導くように磁気ディスク52に対する磁
気ヘッド16,18の傾斜角度を調整するように構成さ
れている。
【0022】尚、ヘッド調整機構50と51とは、同一
構成であるので、以下ヘッド調整機構50の構成につい
て説明し、ヘッド調整機構51の説明は省略する。本実
施例のヘッド調整機構50は、キャリッジ本体30のヘ
ッドアーム支持部30eに一体成形されて設けられてお
り、ヘッドアーム22の基端が固定された固定板54を
回動可能に支持する突部56と、ヘッドアーム支持部3
0eに上下方向に貫通して設けられた孔30fに挿通さ
れた一対の調整ネジ58,60とからなる。
【0023】突部56は、断面形状が三角形とされ、且
つヘッドアーム22,24の延在方向(A,B方向)に
延在形成されており、一対の調整ネジ58,60の中間
位置に設けられている。また、固定板54には、一対の
調整ネジ58,60が螺入されるねじ孔54a,54b
が設けられている。そのため、一対の調整ネジ58,6
0の何れか一方をゆるめる方向に回し、他方を締め付け
る方向に回すことにより、固定板54は突部56を支点
としてC方向に回動する。
【0024】また、ヘッド調整機構51は、キャリッジ
アーム32のヘッドアーム支持部32eに設けられ、一
対の調整ネジ58,60の何れか一方をゆるめる方向に
回し、他方を締め付ける方向に回すことにより、固定板
54が突部56を支点としてD方向に回動する。ここ
で、上記ヘッド調整機構50,51の調整操作について
説明する。
【0025】図5はヘッド調整機構50,51の調整前
の状態を示す縦断面図である。また、図6はヘッド調整
機構50,51の調整後の状態を示す縦断面図である。
図5に示されるように、ヘッドキャリッジ18の組立工
程が終了した段階において、調整前の状態のヘッド調整
機構50,51は、固定板54がキャリッジ本体30の
ヘッドアーム支持部30e及びキャリッジアーム32の
ヘッドアーム支持部32eと略平行になっている。この
取付状態では、ヘッドアーム22,24の先端に支持さ
れた磁気ヘッド16,18が磁気ディスク52に対し平
行な状態で対向しており、磁気ヘッド16,18の傾斜
角はゼロである。
【0026】このように、磁気ヘッド16,18のヘッ
ド面16a,18aが磁気ディスク52の記録面52
a,52bに対向した状態では、磁気ディスク52が高
速回転してもヘッド面16a,18aと記録面52a,
52bとの間に導入される空気量が小さいので、磁気ヘ
ッド16,18に対して作用する空気流による浮上力が
小さい。そのため、磁気ヘッド16,18は、ヘッド面
16a,18aが磁気ディスク52の記録面52a,5
2bから十分に離間せず、安定した磁気記録再生が行え
ない。
【0027】図6に示されるように、例えば一対の調整
ネジ58,60のうち、一方の調整ネジ60をゆるめる
方向に回し、他方の調整ネジ58を締める方向に回す。
これにより、ヘッドアーム22,24に固定された固定
板54が突部56を支点としてC1 ,D1 方向に回動す
る。このとき、ヘッドアーム22,24の先端に支持さ
れた磁気ヘッド16,18は、磁気ディスク52の記録
面52a,52bに対し所定角度θで傾斜する。従っ
て、ヘッド調整機構50,51では、調整ネジ58,6
0を回すだけで簡単にヘッド面16a,18aの傾斜角
度θを任意の角度に調整することができる。
【0028】その結果、磁気ヘッド16,18は、磁気
ディスク52の進入側が離間し、磁気ディスク52の退
出側が近接するように傾斜した状態に保持されており、
空気流入側の磁気ディスク52との離間距離が大きく、
空気流出側の磁気ディスク52との離間距離が小さくな
るように傾斜している。これにより、磁気ディスク52
の高速回転に伴う空気流が所定角度θで傾斜した磁気ヘ
ッド16,18のヘッド面16a,18aに導かれて磁
気ヘッド16,18のヘッド面16a,18aと磁気デ
ィスク52との間に流入される。
【0029】その結果、磁気ヘッド16,18は、磁気
ディスク52に対し十分な浮上力が得られ、磁気記録再
生を安定的に行える。そして、ヘッド調整機構50,5
1による調整後は、磁気ヘッド16,18により予め用
意されたデータを磁気ディスク52に磁気記録した後、
記録されたデータを読み取る際の出力が安定しているか
どうかを検査する。
【0030】磁気ヘッド16,18の出力が安定してい
る場合、検査結果を合格として上記ヘッド調整機構5
0,51の調整ネジ58,60を接着剤によりロックさ
せる。尚、磁気ヘッド16,18の出力が変動している
場合には、上記調整ネジ58,60を回して磁気ディス
ク52に対する磁気ヘッド16,18の傾斜角度を再調
整する。
【0031】次に本発明の変形例について説明する。図
7はヘッド調整機構の変形例1の調整前の状態を示す縦
断面図である。また、図8はヘッド調整機構の変形例1
の調整後の状態を示す縦断面図である。図7に示される
ように、変形例1のヘッド調整機構62では、上記調整
ネジ58の代わりにコ字状に形成された把持部材64が
装着されている。この把持部材64は、板バネ材をコ字
状に折曲しており、固定板54に当接する第1の当接部
64aと、ヘッドアーム支持部30e,32eに当接す
る第2の当接部64bと、円弧状に湾曲して第1の当接
部64aと第2の当接部64bとが近接する方向に附勢
する湾曲部64cとからなる。
【0032】把持部材64は、固定板54の側部とヘッ
ドアーム支持部30e,32eの側部とが互いに近接す
るように挟持している。図8に示されるように、把持部
材64の反対側の側部近傍に螺合された、調整ネジ60
をゆるめる方向に回すと、ヘッドアーム22,24に固
定された固定板54が突部56を支点としてC1 ,D1
方向に回動する。このとき、ヘッドアーム22,24の
先端に支持された磁気ヘッド16,18は、磁気ディス
ク52の記録面52a,52bに対し所定角度θで傾斜
する。
【0033】従って、ヘッド調整機構62では、調整ネ
ジ60のみを回すだけで簡単にヘッド面16a,18a
の傾斜角度θを任意の角度に調整することができる。そ
の結果、磁気ディスク52の高速回転に伴う空気流が所
定角度θで傾斜した磁気ヘッド16,18のヘッド面1
6a,18aに導かれて磁気ヘッド16,18のヘッド
面16a,18aと磁気ディスク52との間に流入され
る。
【0034】その結果、磁気ヘッド16,18は、磁気
ディスク52に対し十分な浮上力が得られ、磁気記録再
生を安定的に行える。図9は変形例2のヘッドキャリッ
ジ装置の側面図である。また、図10は図9中X−X線
に沿う縦断面図である。また、図11はヘッドキャリッ
ジ装置の平面図である。
【0035】図9乃至図11に示されるように、ヘッド
調整機構70は、キャリッジ本体30のヘッドアーム支
持部30e及びキャリッジアーム32のヘッドアーム支
持部32eに設けられ、ヘッドアーム22,24の基端
が固定された固定板72を回動可能に支持する三角錐形
状の突部74と、ヘッドアーム支持部30eに上下方向
に貫通して設けられた孔30fに挿通された三本の調整
ネジ76,78,80とからなる。
【0036】突部74は、各調整ネジ76,78,80
の中心に位置しており、点接触で固定板72を回動可能
に支持している。また、各調整ネジ76,78,80
は、固定板72のネジ孔72aに螺入されており、いず
れかをゆるめる方向かあるいは締め付ける方向に回すこ
とにより固定板72の取付角度を調整することができ
る。従って、固定板72に固定されたヘッドアーム2
2,24及び磁気ヘッド16,18の角度は、各調整ネ
ジ76,78,80により調整される。
【0037】ヘッド調整機構70では、三本の調整ネジ
76,78,80を有し、その中心に固定板72の支点
となる突部74が設けられているので、C,D方向だけ
でなく、C,D方向と直交するE,F方向の角度も調整
することができる。ここで、ヘッド調整機構70による
磁気ヘッド16,18の位置調整操作について説明す
る。
【0038】尚、上記のように構成されたヘッド調整機
構70において、C,D方向へのヘッド位置調整操作は
前述した実施例の場合と同様であるので、ここではその
調整操作の説明を省略する。図12はヘッド位置調整前
の状態を示す側面図である。また、図13はヘッド位置
調整後の状態を示す側面図である。
【0039】図12に示されるように、ヘッドキャリッ
ジ18の組立工程が終了した段階において、調整前の磁
気ヘッド16,18は、磁気ディスク52に対しE,F
方向に傾斜している。すなわち、磁気ヘッド16,18
は、前端角部が磁気ディスク52の記録面52a,52
bに近接し、後端角部が磁気ディスク52の記録面52
a,52bから離間した状態になっている。
【0040】この取付状態では、ヘッドアーム22,2
4の先端に支持された磁気ヘッド16,18が磁気ディ
スク52に対しE2 ,F2 方向に傾斜した状態で対向し
ている。このように、磁気ヘッド16,18のヘッド面
16a,18aが磁気ディスク52の記録面52a,5
2bにE2 ,F2 方向に傾斜した状態であると、磁気デ
ィスク52を傷つけてしまうおそれがある。
【0041】図13に示されるように、例えば三本の調
整ネジ76,78,80のうち、後側の調整ネジ80を
ゆるめる方向に回し、前側の調整ネジ76,78を締め
る方向に回す。これにより、ヘッドアーム22,24に
固定された固定板72が突部74を支点としてE1 ,F
1 方向に回動する。そして、ヘッドアーム22,24の
先端に支持された磁気ヘッド16,18は、E,F方向
において、磁気ディスク52の記録面52a,52bと
平行となる。従って、磁気ヘッド16,18のヘッド面
16a,18aは、前側及び後側が磁気ディスク52の
記録面52a,52bと等距離になる。
【0042】従って、ヘッド調整機構70では、調整ネ
ジ76,78,80を回すだけでヘッド面16a,18
aのC,D方向及びE,F方向の向きを調整することが
できる。そして、調整後は、磁気ヘッド16,18の出
力変化を検査し、磁気ヘッド16,18の出力が安定し
ている場合には、各調整ネジ76,78,80を接着剤
等によりロックする。
【0043】その結果、磁気ヘッド16,18は、磁気
ディスク52に対し十分な浮上力が得られると共に磁気
ディスク52を損傷させることなく、磁気記録再生を安
定的に行える。尚、上記した実施例では、キャリッジ本
体30のヘッドアーム支持部30e及びキャリッジアー
ム32のヘッドアーム支持部32eに突部56,74を
設ける構成を一例として挙げたが、これに限らず、突部
56,74をヘッドアーム22,24に固定された固定
板54,72に設ける構成としても良いのは勿論であ
る。
【0044】また、上記した実施例では、磁気ディスク
装置11に適用した例を挙げて説明したが、本発明の適
用は磁気ディスク装置に限定されるものではなく、他の
形式の装置、例えばリードスクリュウを用いてモータの
回転駆動力をキャリッジに伝達する構成のものにも適用
できるのは勿論である。
【0045】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、ディスクとヘッドとの間に空気流を導くようにディ
スクに対するヘッドの傾斜角度を調整するヘッド調整機
構を設けたため、ディスクとヘッドとの間にディスクの
高速回転に伴う空気流を安定的に導くことができ、ヘッ
ドの出力の変動を抑制することができる。また、ヘッド
がディスクを損傷させないようにディスクに対するヘッ
ドの姿勢を調整することができる。
【0046】また、請求項2記載の発明によれば、調整
ネジを回して突部を支点としてヘッドアームの他端の固
定位置を調整することができるので、比較的容易にディ
スクに対するヘッドの傾斜角度を調整することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるヘッドキャリッジ装置が適用され
た磁気ディスク装置の一実施例を示す斜視図である。
【図2】磁気ディスク装置の概略構成を示す分解斜視図
である。
【図3】図3はヘッドキャリッジ18の側面図である。
【図4】図3中IV−IVに沿う縦断面図である。
【図5】ヘッド調整機構50,51の調整前の状態を示
す縦断面図である。
【図6】ヘッド調整機構50,51の調整後の状態を示
す縦断面図である。
【図7】ヘッド調整機構の変形例1の調整前の状態を示
す縦断面図である。
【図8】ヘッド調整機構の変形例1の調整後の状態を示
す縦断面図である。
【図9】変形例2のヘッドキャリッジ装置の側面図であ
る。
【図10】図9中X−X線に沿う縦断面図である。
【図11】ヘッドキャリッジ装置の平面図である。
【図12】ヘッド位置調整前の状態を示す側面図であ
る。
【図13】ヘッド位置調整後の状態を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
11 磁気ディスク装置 12 ディスクホルダ 13 スライダ 14 フレーム 16,18 磁気ヘッド 20 ヘッドキャリッジ 22,24 ヘッドアーム 26,28 ジンバルプレート 30 キャリッジ本体 32 キャリッジアーム 30e,32e ヘッドアーム支持部 34,36 ガイドシャフト 38,40 ボイスコイルモータ 50,51,62,70 ヘッド調整機構 52 磁気ディスク 54 固定板 56,74 突部 58,60,76,78,80 調整ネジ 64 把持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新沼 孝 東京都武蔵野市中町3丁目7番3号 ティ アック株式会社内 (72)発明者 熊谷 秀昭 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 浅野 功 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 Fターム(参考) 5D039 AA01 BA01 BB02 BC25 5D059 AA01 BA03 CA16 DA17 DA37 EA08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に記録再生を行うヘッドが配された
    ヘッドアームと、 該ヘッドアームの他端を揺動可能に支持するヘッドアー
    ム支持部を有するキャリッジ本体と、 該キャリッジ本体をディスク状記録媒体の半径方向へ移
    動させる移動手段と、 を有するヘッドキャリッジ装置において、 前記ディスクと前記ヘッドとの間に空気流を導くように
    前記ディスクに対する前記ヘッドの傾斜角度を調整する
    ヘッド調整機構を設けたことを特徴とするヘッドキャリ
    ッジ装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載のヘッドキャリッジ装
    置であって、 前記ヘッド調整機構は、 前記ヘッドアームの他端と前記ヘッドアーム支持部との
    いずれか一方に設けられた突部と、 該突部を支点として前記ヘッドアームの他端の固定位置
    を調整可能に螺合された調整ネジと、 を備えてなることを特徴とするヘッドキャリッジ装置。
JP31429599A 1999-11-04 1999-11-04 ヘッドキャリッジ装置 Pending JP2001135054A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7230798B2 (en) * 2003-03-20 2007-06-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Head support device and disk drive using the same

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US7230798B2 (en) * 2003-03-20 2007-06-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Head support device and disk drive using the same

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