JP2000123337A - 磁気ヘッド装置 - Google Patents

磁気ヘッド装置

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JP2000123337A
JP2000123337A JP10288559A JP28855998A JP2000123337A JP 2000123337 A JP2000123337 A JP 2000123337A JP 10288559 A JP10288559 A JP 10288559A JP 28855998 A JP28855998 A JP 28855998A JP 2000123337 A JP2000123337 A JP 2000123337A
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head
magnetic head
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magnetic
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Teruya Sato
光弥 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ディスク装置等の記録及び/又は再生装
置の薄型化を可能とすると共に、磁気ヘッド素子のコイ
ルを構成する線材の損傷を有効に防止する磁気ヘッド装
置を提供する。 【解決手段】 フレキシブル配線基板を124をその一
端側がスペーサ181の突出部187と支持アーム10
2,103の先端部とに跨るように取り付け、このフレ
キシブル配線基板124のスペーサ181の突出部18
7上に位置する部分に設けられた端子領域127に、磁
気ヘッド部105の備えるコイルを構成する線材の一端
側を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク状記録媒
体に対してデータの記録及び/又は再生を行う磁気ヘッ
ド装置に関し、特に、記録密度の異なる複数のディスク
状記録媒体に対応した磁気ヘッド装置に適用して好適な
磁気ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、可撓性を有するディスク基板の主
面に信号記録部が形成されてなる直径3.5インチの磁
気ディスク(フレキシブルディスク)を記録媒体として
用いる磁気ディスク装置が、パーソナルコンピュータを
始めとしてオフィスコンピュータやワードプロセッサー
等の外部記憶装置として広く用いられている。
【0003】このような磁気ディスク装置は、磁気ヘッ
ド装置を備え、この磁気ヘッド装置を用いて、装着され
たフレキシブルディスクに対してデータの記録及び/又
は再生を行っている。
【0004】磁気ディスク装置の備える磁気ヘッド装置
の一例を図32に示す。この図32に示す磁気ヘッド装
置300は、磁気ディスク装置内に装着されたフレキシ
ブルディスク301の径方向に移動可能に図示しないベ
ースに取り付けられ、図示しないヘッド送り機構によっ
てフレキシブルディスク301の径方向に送り操作され
るキャリッジ本体302を備える。
【0005】キャリッジ本体302の下端側からは、デ
ィスクテーブル303上に載置されたフレキシブルディ
スク301の下面側に延長される第1のヘッド支持アー
ム304が突設されている。また、キャリッジ本体30
2の上端面側には、ディスクテーブル303上に載置さ
れたフレキシブルディスク301の上面側に第1のヘッ
ド支持アーム304と相対向するように延長する第2の
ヘッド支持アーム305の基端部が板バネ306を介し
てフレキシブルディスク301に近接離間する方向に回
動可能に取り付けられている。
【0006】なお、第2のヘッド支持アーム305は、
板バネ306の付勢力を受けて、先端側がディスクテー
ブル303上のフレキシブルディスク301に近接する
方向に回動付勢されている。
【0007】フレキシブルディスク301の上下面に延
長された第1及び第2のヘッド支持アーム304,30
5の先端側の相対向する面には、第1及び第2の磁気ヘ
ッド307,308がそれぞれ取り付けられている。第
1及び第2の磁気ヘッド307,308は、ディスクテ
ーブル303上のフレキシブルディスク301と対向す
る側にて磁気ギャップが露呈する磁気ヘッド素子をそれ
ぞれ備えている。
【0008】また、第1及び第2のヘッド支持アーム3
04,305の主面304a,305a上には、図33
に示すように、フレキシブルディスク301に書き込む
べきデータを第1及び第2の磁気ヘッド307,308
に供給し、又は第1及び第2の磁気ヘッド307,30
8によりフレキシブルディスク301から読み出された
データを図示しない信号処理回路に供給するための中継
回路となる配線基板309が設けられている。そして、
この配線基板309の端子部310に、第1及び第2の
磁気ヘッド307,308の備える磁気ヘッド素子のコ
イルを構成する線材の一端部が接続されている。
【0009】磁気ヘッド装置300は、第2のヘッド支
持アーム305を板バネ306の付勢力に抗してディス
クテーブル303から離間する方向に回動操作してディ
スクテーブル303上にフレキシブルディスク301を
装着した後に、第2のヘッド支持アーム305をフレキ
シブルディスク301に近接する方向に回動操作して、
第1のヘッド支持アーム304の先端側に取り付けられ
た第1の磁気ヘッド307と、第2のヘッド支持アーム
305の先端側に取り付けられた第2の磁気ヘッド30
8との間に、ディスクテーブル303上のフレキシブル
ディスク301を挟み込んで、第1の磁気ヘッド307
の備える磁気ヘッド素子又は第2の磁気ヘッド308の
備える磁気ヘッド素子により、フレキシブルディスク3
01に対してデータの書き込み及び/又は読み出しを行
うようにしている。
【0010】ところで、近年、実用化されているフレキ
シブルディスクよりも記録密度の高い高密度フレキシブ
ルディスクが提案されている。この高密度フレキシブル
ディスクは、従来のフレキシブルディスクと外形寸法を
同じくしながら、記憶容量を、従来のフレキシブルディ
スクの2メガバイトから数10メガバイト乃至数100
メガバイトへと飛躍的に増大させている。
【0011】このような高密度フレキシブルディスクに
対して記録及び/又は再生を行う磁気ディスク装置とし
ては、利便性等の観点から、高密度フレキシブルディス
クに対して高密度記録モードで記録及び/又は再生を行
うことを可能としながら、従来のフレキシブルディスク
に対しても低密度記録モードで記録及び/又は再生を行
うことができる、いわゆる下位互換を有するものが提案
されている。
【0012】このような下位互換を実現した磁気ディス
ク装置の備える磁気ヘッド装置は、磁気ヘッド部が、高
密度フレキシブルディスクに対応した上位の磁気ヘッド
素子と、従来のフレキシブルディスクに対応した下位の
磁気ヘッド素子とをそれぞれ備えている。
【0013】そして、磁気ディスク装置は、高密度フレ
キシブルディスクが装着されたときは、この高密度フレ
キシブルディスクを例えば3600rpm程度の回転数
で回転させて、上位の磁気ヘッド素子によりデータの書
き込み又は読み出しを行う。また、この磁気ディスク装
置は、従来のフレキシブルディスクが装着されたとき
は、この従来のフレキシブルディスクを例えば300r
pm程度の回転数で回転させて、下位の磁気ヘッド素子
により情報の書き込み又は読み出しを行う。
【0014】ところで、高密度フレキシブルディスクに
対応した磁気ディスク装置の備える磁気ヘッド装置は、
上述したように、磁気ヘッド部が、高密度フレキシブル
ディスクに対応した上位の磁気ヘッド素子と、従来のフ
レキシブルディスクに対応した下位の磁気ヘッド素子と
をそれぞれ備えており、磁気ヘッド部の重量がこれまで
の磁気ヘッド装置の磁気ヘッド部の重量よりも重くなっ
ている。
【0015】このように重量が重くなった磁気ヘッド部
を適切に支持するために、この磁気ヘッド装置において
は、図32に示すように、ヘッド支持アーム304,3
05の幅方向の両端部をヘッド支持アーム304,30
5の主面304a,305aに対して略垂直な方向に立
ち上げて折り返しリブ311を形成し、この折り返しリ
ブ311によりヘッド支持アーム304,305の強度
を高めるようになされている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ヘッド支持アーム30
4,305の幅方向の両端部に折り返しリブ311が形
成された磁気ヘッド装置においては、一般に、磁気ヘッ
ド素子のコイルを構成する線材の一端部は、図33及び
図34に示すように、折り返しリブ311を跨いだ状態
で、ヘッド支持アーム304,305の主面304a,
305a上に設けられた配線基板309の端子部310
に接続されていた。
【0017】そして、この磁気ヘッド装置においては、
フレキシブルディスクを装脱する際に、第2のヘッド支
持アーム305がディスクテーブル303から離間する
方向に回動操作されると、磁気ディスク装置の天板部と
第2のヘッド支持アーム305の折り返しリブ311と
の間にコイルを構成する線材が挟まれて、この線材が損
傷してしまい、断線が生じてしまう場合があった。
【0018】特に、近年、この種の磁気ディスク装置に
おいては装置全体の薄型化が望まれており、このような
装置全体の薄型化を実現するためには、第2のヘッド支
持アーム305がディスクテーブル303から離間する
方向に回動操作された状態における第2のヘッド支持ア
ーム305と天板部との間の距離を小さくする必要があ
ることから、このように第2のヘッド支持アーム305
と天板部との間の距離を小さくなった場合であってもコ
イルを構成する線材の損傷が有効に防止されることが望
まれている。
【0019】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あり、磁気ディスク装置等の記録及び/又は再生装置の
薄型化を可能とすると共に、磁気ヘッド素子のコイルを
構成する線材の損傷を有効に防止する磁気ヘッド装置を
提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために提案される本発明に係る磁気ヘッド装置は、ディ
スク状記録媒体に対して情報の書き込み及び/又は読み
出しを行う磁気ヘッド素子を有する磁気ヘッドと、先端
部に上記磁気ヘッドを支持する支持アームと、上記支持
アームの基端部を支持するキャリッジ本体と、上記磁気
ヘッドと上記支持アームとの間に位置して配設され、上
記支持アームの幅方向の両端部から突出する突出部分を
有し、上記支持アームに支持されたスペーサと、一端側
が上記スペーサの突出部分と上記支持アームの先端部と
に跨って設けられ、上記スペーサの突出部分に設けられ
た一端側に、上記磁気ヘッド素子のコイルを構成する線
材の一端部が接続される端子部を有するフレキシブル配
線基板とを備えることを特徴としている。
【0021】以上のように構成される本発明に係る磁気
ヘッド装置は、磁気ディスク装置等の記録及び/又は再
生装置に設けられ、磁気ヘッドが、記録及び/又は再生
装置に装着されたディスク状記録媒体の信号記録領域に
磁気ヘッドが摺接又は対向して、このディスク状記録媒
体の信号記録領域に情報の書き込み及び/又は読み出し
を行う。
【0022】磁気ヘッドは、スペーサを介して支持アー
ムの先端部に支持されている。また、支持アームの基端
部はキャリッジ本体に支持されている。スペーサは、支
持アームの幅方向の両端部から突出する突出部分を有す
るように、支持アームに支持されている。
【0023】支持アーム及びスペーサ上には、磁気ヘッ
ドとキャリッジ本体上に設けられた回路部とを電気的に
接続するための中継基板となるフレキシブル配線基板が
設けられている。このフレキシブル配線基板は、一端側
がスペーサの突出部分と支持アームの先端部とに跨って
設けられている。そして、このフレキシブル配線基板の
スペーサの突出部分に設けられた一端側に設けられた端
子部に、磁気ヘッドの備える磁気ヘッド素子のコイルを
構成する線材の一端部が接続されている。
【0024】この磁気ヘッド装置においては、磁気ヘッ
ド素子のコイルを構成する線材の一端部がスペーサ上に
てフレキシブル配線基板の端子部に接続され、磁気ヘッ
ド素子のコイルを構成する線材の一端部が支持アームを
跨がないので、支持アームの移動に起因する線材の損傷
が効果的に抑制される。
【0025】なお、この磁気ヘッド装置においては、上
記フレキシブル配線基板が、上記スペーサの突出部分と
上記支持アームの先端部とに跨って設けられる基板本体
部と、この基板本体部と一体に形成され、上記支持アー
ムの先端側から上記キャリッジ本体上に亘って延在され
る延在部とを備え、上記延在部の端部には、上記キャリ
ッジ本体上に設けられた回路部に接続される接続端子部
が設けられていることが望ましい。
【0026】磁気ヘッド装置においては、以上のように
フレキシブル配線基板を構成することにより、フレキシ
ブル配線基板とキャリッジ本体上に設けられた回路部と
を接続するための接続線材を備える必要がなく、部品点
数を削減して製造コストの低減を図ることが可能となる
と共に、例えば接続線材を支持アームに固定する際に支
持アームが変形するといった不都合を生じさせることな
く、フレキシブル配線基板とキャリッジ本体上に設けら
れた回路部との接続作業を適切且つ簡便に行うことが可
能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0028】この実施の形態は、第1の記録密度でデー
タが記録される第1のフレキシブルディスクを収納した
第1のディスクカートリッジと、第1の記録密度より記
録密度が高い第2の記録密度でデータが記録される第2
のフレキシブルディスクを収納した第2のディスクカー
トリッジのいずれか一方を選択的に用いてデータの記録
及び/又は再生を行うことを可能とした磁気ディスク装
置の備える磁気ヘッド装置に本発明を適用した例であ
る。なお、本発明に係る磁気ヘッド装置は、この例に限
定されるものではなく、1種類又は3種類以上のディス
クカートリッジを用いる磁気ディスク装置の備える磁気
ヘッド装置や、光磁気ディスクを記録媒体として用いる
光磁気ディスク装置の備える磁気ヘッド装置等に適用可
能であることは勿論である。
【0029】ディスクカートリッジ 先ず、本発明を適用した磁気ヘッド装置を備える磁気デ
ィスク装置の説明に先立って、この磁気ディスク装置に
用いられる第1及び第2のディスクカートリッジについ
て説明する。これらディスクカートリッジに収納される
磁気ディスクは、いずれも直径を3.5インチとして形
成されている。
【0030】第1のディスクカートリッジ1は、図1及
び図2に示すように、第1の記録密度でデータが記録さ
れ、2メガバイト程度の記録容量を有する第1のフレキ
シブルディスク2を収納するものである。
【0031】第1のディスクカートリッジ1に収納され
る第1のフレキシブルディスク2は、可撓性を有する合
成樹脂製のディスク基板3を有し、このディスク基板3
の両主面に磁性層を被着して信号記録部を形成してい
る。ディスク基板3の中心には円形の中心孔が穿設さ
れ、この中心孔を閉塞するようにハブ4が取り付けられ
ている。
【0032】ハブ4は、ステンレスや鉄等の磁性材料を
用いて形成され、筒状に形成した突出部を中心孔に嵌合
し、突出部の外周囲に設けたフランジ部を中心孔の周縁
に接着させてディスク基板3に取り付けられている。ハ
ブ4の中心部には、磁気ディスク装置側に設けられるデ
ィスク回転駆動機構のスピンドルが挿通される矩形状を
なすスピンドル孔4aが穿設され、中心部に対し偏心し
た位置にディスク回転駆動機構に設けられる駆動ピンが
係合する長方形状をなす駆動ピン係合孔4bが穿設され
ている。
【0033】以上のように形成された第1のフレキシブ
ルディスク2は、上下一対のハーフ5,6を突き合わせ
結合して形成したカートリッジ本体7内に回転可能に収
納される。
【0034】第1のフレキシブルディスク2を収納した
カートリッジ本体7の下面側の略中央部には、図2に示
すように、ディスク回転駆動機構を構成するディスクテ
ーブルが進入する円形をなす中央開口部8が設けられて
いる。また、カートリッジ本体7の上下面の相対向する
位置には、図1及び図2に示すように、矩形状の記録及
び/又は再生用の開口部9,10が設けられている。こ
れら記録及び/又は再生用の開口部9,10は、カート
リッジ本体7の左右方向の中央部に位置し、中央開口部
8の近傍からカートリッジ本体7の前面側に亘って形成
されている。
【0035】カートリッジ本体7に収納された第1のフ
レキシブルディスク2は、記録及び/又は再生用の開口
部9,10を介して、信号記録部の一部が内外周に亘っ
て外方に臨まされる。
【0036】さらに、カートリッジ本体7の背面側の一
方のコーナ部には、図1及び図2に示すように、収納さ
れているフレキシブルディスク2にデータの重ね記録を
規制する誤記録防止孔11が設けられている。また、カ
ートリッジ本体7の下面側の誤記録防止孔11が設けら
れた側とは反対側の他方のコーナ部には、図1に示すよ
うに、カートリッジ本体7に収納されたフレキシブルデ
ィスクの種類を示すディスク識別孔12が設けられてい
る。このディスク識別孔12を検出することによって、
カートリッジ本体7に収納されたフレキシブルディスク
が2メガバイトの記録容量を有するものであることが識
別される。
【0037】また、カートリッジ本体7の下面側には、
図2に示すように、第1のディスクカートリッジ1を磁
気ディスク装置に装着したとき、この第1のディスクカ
ートリッジ1を磁気ディスク装置側に設けられた装着位
置に位置決めするための位置決めピン係合孔18,19
が設けられている。これら位置決めピン係合孔18,1
9は、図2に示すように、記録及び/又は再生用の開口
部9,10の両側に位置するように設けられている。
【0038】第1のディスクカートリッジ1には、図1
及び図2に示すように、記録及び/又は再生用の開口部
9,10を開閉するシャッタ部材13が取り付けられて
いる。シャッタ部材13は、アルミニウム、ステンレス
等の金属板を用いて、あるいは合成樹脂を成形して断面
コ字状に形成され、カートリッジ本体7の前面側から記
録及び/又は再生用の開口部9,10を覆うように嵌合
され、これら開口部9,10を開閉する方向、すなわち
図3及び図4中矢印C1方向及び矢印C2方向に移動可能
に取り付けられている。
【0039】シャッタ部材13のカートリッジ本体7の
上下面に延在され記録及び/又は再生用の開口部9,1
0を覆うシャッタ部13a,13bには、シャッタ部材
13が図1及び図2中矢印C1方向に移動され、記録及
び/又は再生用の開口部9,10を開放した位置に移動
したとき 開口部9,10に対応してこれら記録及び/
又は再生用の開口部9,10を開放する矩形状の切り欠
き穴14,15が設けられている。
【0040】なお、シャッタ部材13は、シャッタ部1
3a,13bが記録及び/又は再生用の開口部9,10
を閉塞する図1及び図2中矢印C2方向へ、カートリッ
ジ本体7内に配設された図示しないバネ部材により付勢
されている。
【0041】第2のディスクカートリッジ21は、図3
及び図4に示すように、第1の記録密度よりも記録密度
が高い第2の記録密度でデータが記録され、200メガ
バイト程度の記録容量を有する第2のフレキシブルディ
スク22を収納するものである。そして、この第2のデ
ィスクカートリッジ21は、前述した第1のディスクカ
ートリッジ1と大きさ及び厚さを共通に形成されてい
る。
【0042】第2のディスクカートリッジ21に収納さ
れる第2のフレキシブルディスク22は、前述した第1
のフレキシブルディスク2と同様に、可撓性を有する合
成樹脂製のディスク基板23を有し、このディスク基板
23の両主面に磁性層を被着して信号記録部を形成して
いる。ディスク基板23の中心には円形の中心孔が穿設
され、この中心孔を閉塞するようにハブ24が取り付け
られている。
【0043】ハブ24は、ステンレスや鉄等の磁性材料
を用いて形成され、筒状に形成した突出部を中心孔に嵌
合し、突出部の外周囲に設けたフランジ部を中心孔の周
縁に接着させてディスク基板23に取り付けられてい
る。このハブ24の中心部には、磁気ディスク装置側に
設けられるディスク回転駆動機構のスピンドルが挿通さ
れる円形をなすスピンドル孔24aが穿設され、中心部
に対し偏心した位置にディスク回転駆動機構に設けられ
る駆動ピンが挿通する長方形状をなす駆動ピン挿通孔2
4bが穿設されている。
【0044】以上のように形成された第2のフレキシブ
ルディスク22は、上下一対のハーフ25,26を突き
合わせ結合して形成したカートリッジ本体27内に回転
可能に収納される。
【0045】第2のフレキシブルディスク22を収納し
たカートリッジ本体27の下面側の略中央部には、図3
に示すように、ディスク回転駆動機構を構成するディス
クテーブルが進入する円形をなす中央開口部28が設け
られている。また、カートリッジ本体27の上下面の相
対向する位置には、図3及び図4に示すように、矩形状
の記録及び/又は再生用の開口部29,30が設けられ
ている。これら記録及び/又は再生用の開口部29,3
0は、カートリッジ本体27の左右方向の中央部に位置
し、中央開口部28の近傍からカートリッジ本体27の
前面側に亘って形成されている。
【0046】カートリッジ本体27に収納された第2の
フレキシブルディスク22は、記録及び/又は再生用の
開口部29,30を介しては信号記録部の一部が内外周
に亘って外方に臨まされる。
【0047】ところで、第2のフレキシブルディスク2
2は、高容量化を実現するため、外周縁近傍まで信号記
録部としている。第2のフレキシブルディスク22の外
周縁近傍まで形成された信号記録部をカートリッジ本体
27の外方のに臨ませ、磁気ディスク装置側の磁気ヘッ
ドによってアクセスし得るように、記録及び/又は再生
用の開口部29,30は、前述した第1のディスクカー
トリッジ1に設けた記録及び/又は再生用の開口部9,
10に比し大きく形成されている。すなわち、第2のデ
ィスクカートリッジ21に設けられる記録及び/又は再
生用の開口部29,30は、図3に示すように、カート
リッジ本体27の前面近傍まで拡大して形成されてい
る。
【0048】さらに、カートリッジ本体27の背面側の
他方のコーナ部には、図3及び図4に示すように、収納
されている第2のフレキシブルディスク22にデータの
重ね記録を規制する誤記録防止孔31が設けられてい
る。誤記録防止孔31は、第1のディスクカートリッジ
1とは逆の位置に設けられている。また、カートリッジ
本体27の下面側の誤記録防止孔31が設けられた側と
は反対側の一方のコーナ部には、図4に示すように、検
出孔32が設けられている。この検出孔32は、第1の
ディスクカートリッジ1の誤記録防止孔11が設けられ
る位置に設けられて、第1のディスクカートリッジ1の
みを用いる磁気ディスク装置に装着されたとき、この磁
気ディスク装置に設けられた誤記録検出機構によって検
出され、第2のフレキシブルディスク22へのデータの
記録を禁止し、第2のフレキシブルディスク22に高密
度で記録されたデータが消去されてしまうことを防止す
るものである。
【0049】また、カートリッジ本体27の下面側に
は、図4に示すように、第2のディスクカートリッジ2
1を磁気ディスク装置に装着したとき、この装置側に設
けられた装着位置を位置決めする位置決めピン係合孔3
8,39が設けられている。これら位置決めピン係合3
8,39は、図4に示すように、記録及び/又は再生用
の開口部29,30の両側に位置するように設けられて
いる。そして、カートリッジ本体27の下面側には、図
4に示すように、一方の位置決めピン係合孔38に隣接
するようにして、カートリッジ本体27に収納されたフ
レキシブルディスクの種類を示すディスク識別孔33が
設けられている。このディスク識別孔33を検出するこ
とによって、カートリッジ本体27に収納されたフレキ
シブルディスクが200メガバイトの記録容量を有する
ものであることが識別される。
【0050】さらに、カートリッジ本体27の上面側
で、記録及び/又は再生用の開口部29,30が設けら
れる前面側の一方のコーナ部に位置して、磁気ディスク
装置への挿入方向を規制する誤挿入防止用の溝部40が
設けられている。
【0051】また、第2のディスクカートリッジ21に
は、第1のディスクカートリッジ1と同様に記録及び/
又は再生用の開口部29,30を開閉するシャッタ部材
43が取り付けられている。このシャッタ部材43は、
第1のディスクカートリッジ1のシャッタ部材13と同
様にアルミニウム、ステンレス等の金属板を用いて、あ
るいは合成樹脂を成形して形成されている。
【0052】第2のディスクカートリッジ21に設けら
れるシャッタ部材43は、記録及び/又は再生用の開口
部29,30を閉塞するに足る大きさのシャッタ部43
a,43bを有し、これらシャッタ部43a,43bを
連結するとともに、このシャッタ部材43をカートリッ
ジ本体27に支持させるための断面コ字状をなすシャッ
タ支持部44,45がシャッタ部43a,43bの基端
部側の両側に突設され、全体で略T字状をなすように形
成されている。
【0053】ところで、第2のディスクカートリッジ2
1に設けられる記録及び/又は再生用の開口部29,3
0は、第2のフレキシブルディスク22の外周縁近傍ま
で形成された信号記録部をカートリッジ本体27の外方
のに臨ませるようにするため、カートリッジ本体27の
前面近傍まで形成され、前述した第1のディスクカート
リッジ1に設けた記録及び/又は再生用の開口部9,1
0に比し大きく形成されている。このように大型化され
た記録及び/又は再生用の開口部29,30を確実に開
放するため、図3に示すように、シャッタ部材43の一
方のシャッタ支持部44には、シャッタ部材43が記録
及び/又は再生用の開口部29,30を開放した位置に
移動されたとき、これら記録及び/又は再生用の開口部
29,30のカートリッジ本体27の前面側を開放する
切り欠き凹部46が形成されている。すなわち、シャッ
タ支持部44のカートリッジ本体27の上下面に延長さ
れる部分に切り欠き凹部46が形成されている。
【0054】上述のように形成されたシャッタ部材43
は、カートリッジ本体27の前面側からシャッタ部43
a,43bが記録及び/又は再生用の開口部29,30
上に延長されるように嵌合され、シャッタ部43a,4
3bがこれら開口部29,30を開閉する図3及び図4
中矢印C1方向及び矢印C2方向に移動可能に取り付けら
れている。
【0055】なお、シャッタ部材43は、シャッタ部4
3a,43bが記録及び/又は再生用の開口部29,3
0を閉塞する図3及び図4中矢印C2方向に、カートリ
ッジ本体27内に配設された図示しないバネ部材により
付勢されている。
【0056】磁気ディスク装置 次に、上述したように構成された第1の記録密度でデー
タが記録される第1のフレキシブルディスク2を収納し
た第1のディスクカートリッジ1と、第1の記録密度よ
り記録密度が高い第2の記録密度でデータが記録される
第2のフレキシブルディスク22を収納した第2のディ
スクカートリッジ21のいずれか一方を選択的に用いて
データの記録及び/又は再生を行うことを可能とする磁
気ディスク装置について説明する。
【0057】この磁気ディスク装置50は、図5及び図
6に示すように、薄い金属板を断面コ字状に折り曲げて
形成した一対の上下カバー51,52突き合わせて形成
した装置本体53を有し、この装置本体53内に金属板
やアルミダイキャスト等により形成されたベース54を
収納している。
【0058】装置本体53の前面側には、合成樹脂など
によって形成されたフロントパネル55が着脱自在に取
り付けられている。フロントパネル55の上縁側には、
第1又は第2のディスクカートリッジ1,21がシャッ
タ部材13,43が取り付けられた前面側を挿入端とし
て水平に挿入されるに足る大きさを有するカートリッジ
挿脱口56が設けられている。カートリッジ挿脱口56
は、第1又は第2のディスクカートリッジ1,21が装
置本体53内に装着されない状態において、装置本体5
3の内方に向かって回動可能にフロントパネル55に取
り付けられた開閉蓋57により閉塞されている。
【0059】フロントパネル54の下縁側には、装置本
体53内に装着された第1又は第2のディスクカートリ
ッジ1,21を装置本体53内から排出させるイジェク
ト機構を動作させるイジェクト釦58が設けられてい
る。
【0060】装置本体53内に配設されたベース54に
は、装置本体53内に装着された第1又は第2のディス
クカートリッジ1,21に収納された第1又は第2の磁
気ディスク2,22を回転駆動するディスク回転駆動機
構61が配設されている。このディスク回転駆動機構6
1は、図6に示すように、ベース54に取り付けられた
スピンドルモータ62と、スピンドルモータ62のスピ
ンドル63の先端側にこのスピンドル63と一体に回転
するように取り付けられたディスクテーブル64を備え
ている。
【0061】ディスクテーブル64の第1又は第2のフ
レキシブルディスク2,22が載置される面側には、フ
レキシブルディスク2,22に取り付けたハブ4,24
を吸引するためのマグネット65が取り付けられてい
る。また、ディスクテーブル64のフレキシブルディス
ク2,22の載置面側には、スピンドル63に対し偏心
した位置にハブ4,24に設けた駆動ピン係合孔4b又
は駆動ピン挿通孔24bに係合又は挿通する駆動ピン6
6が突設されている。駆動ピン66は、ディスクテーブ
ル64の外周側に向かって図示しない引っ張りバネなど
の付勢部材を介して付勢されている。
【0062】そして、ベース54の下面側には、電子回
路基板70が取り付けけられている。この電子回路基板
70上には、種々の電子回路及び検出スイッチが配設さ
れている。
【0063】また、ベース54のディスクテーブル64
が配設される上面側には、カートリッジ挿脱口56を介
して装置本体53内に挿入された第1又は第2のディス
クカートリッジ1,21を保持するカートリッジ保持部
材を構成するカートリッジホルダ71が配設されてい
る。
【0064】このカートリッジホルダ71は、相対向す
る両側に装置本体53内に挿入された第1又は第2のデ
ィスクカートリッジ1,21の両側を保持するカートリ
ッジ保持部71a,71bを有し、前方側及び下方側が
開放された薄い筐体状に形成されている。このカートリ
ッジホルダ71は、カートリッジ挿脱口56を介して装
置本体53内に挿入された第1又は第2のディスクカー
トリッジ1,21を保持してベース54に組み込まされ
たカートリッジローディング機構によって、ディスク回
転駆動機構61のディスクテーブル64から離間した位
置とディスクテーブル64側に近接した位置間に亘る上
下方向に移動操作され、このカートリッジホルダ71に
保持した第1又は第2のディスクカートリッジ1,21
に収納された第1又は第2のフレキシブルディスク2,
22をディスクテーブル64上にローディングさせ、又
はディスクテーブル64上にローディングされたフレキ
シブルディスク2,22をアンローディングさせる。
【0065】そして、ベース54の上面側には、このベ
ース54とカートリッジホルダ71間に位置して、カー
トリッジホルダ71をベース54に配設されたディスク
回転駆動機構61に対し近接離間する方向に昇降操作す
るカートリッジローディング機構を構成する昇降操作板
72が配設されている。
【0066】この昇降操作板72の相対向する両側に
は、図6に示すように、傾斜面を設けたカム片73,7
4が立ち上がり形成されている。これらカム片73,7
4上には、カートリッジホルダ71の両側に突設した支
持ピン69が載置されている。そして、昇降操作板72
は、図示しない付勢部材により、図6中矢印X2方向に
移動付勢されている。また、ベース54上の後方側に
は、昇降操作板72が図6中矢印X1方向の後方側に移
動されたとき、昇降操作板72を後方側に移動させた位
置にロックするためのロックレバー77が設けられてい
る。
【0067】また、ベース54上の後方側には、図示し
ないが、昇降操作板72を付勢部材の付勢力に抗して図
6中矢印X1方向に移動操作するイジェクト用モータが
配設されている。
【0068】昇降操作板72は、カートリッジ挿脱口5
6を介して装置本体53内に第1又は第2のディスクカ
ートリッジ1,21を挿入可能な状態とするとき、イジ
ェクト用モータにより図6中矢印X1方向に移動操作さ
れ、ベース54の後方側の位置に移動されている。この
とき、昇降操作板72は、ロックレバー77にロックさ
れ、ベース54の後方側に移動された位置に保持されて
いる。昇降操作板72がロックレバー77にロックされ
た状態にあるとき、カートリッジホルダ71は、支持ピ
ン69を昇降操作板72のカム片73,74の上面側に
支持され、ディスク回転駆動機構61のディスクテーブ
ル64から離間された上昇位置に保持されている。
【0069】カートリッジホルダ71は、上昇位置に保
持されているとき、前面側の開放端をカートリッジ挿脱
口56に対向させた状態に置かれている。ここで、カー
トリッジ挿脱口56を介して第1又は第2のディスクカ
ートリッジ1,21をカートリッジホルダ71内に挿入
すると、ロックレバー77が第1又は第2のディスクカ
ートリッジ1,21によって回動操作される。第1又は
第2のディスクカートリッジ1,21が、カートリッジ
ホルダ71内のカートリッジ挿入位置まで挿入される
と、ロックレバー77の昇降操作板72に対するロック
が解除される。
【0070】昇降操作板72は、ロックレバー77によ
るロックが解除されると、付勢部材の付勢力を受けて図
6中矢印X2方向に移動操作される。昇降操作板72が
図6中矢印X2方向に移動すると、支持ピン69がカム
片72,73の傾斜面に沿って移動し、カートリッジホ
ルダ71が図6中矢印L1方向のベース54側のディス
クテーブル64側に降下され、カートリッジホルダ71
に保持された第1又は第2のディスクカートリッジ1,
21をベース54上に構成されたカートリッジ装着部7
5に位置決め装着させるとともに第1又は第2のディス
クカートリッジ1,21に収納された第1又は第2のフ
レキシブルディスク2,22をディスクテーブル64上
にローディングする。このとき、第1又は第2のフレキ
シブルディスク2,22は、スピンドル63がハブ4,
24に設けたスピンドル孔4a,24aに挿通し、駆動
ピン66が駆動ピン係合孔4b又は駆動ピン挿通孔24
bに挿通し、マグネット65によりハブ4,24が吸引
されてディスクテーブル64上に載置され、ディスクテ
ーブル64と一体に回転可能な状態となる。
【0071】ここで、スピンドルモータ62が駆動され
ることにより、第1又は第2のフレキシブルディスク
2,22はディスクテーブル64と一体に回転駆動され
る。
【0072】なお、第1のフレキシブルディスク2は、
ディスクテーブル64と一体に回転駆動されることによ
り、駆動ピン66が駆動ピン係合孔4bの外周側の一側
面に圧着することにより、矩形状に形成されたスピンド
ル孔4aのコーナ部をスピンドル63の周面に圧着さ
せ、スピンドル63の回転中心に回転中心を一致させた
センタリングが図られる。
【0073】なお、カートリッジ装着部75には、第1
又は第2のディスクカートリッジ1,21に設けた位置
決めピン係合孔18,19又は38,39に相対係合す
る位置決めピンが設けられている。これら位置決めピン
が、位置決めピン係合孔18,19又は38,39に係
合することにより、カートリッジ装着部75に装着され
る第1又は第2のディスクカートリッジ1,21の水平
方向及び高さ方向の位置決めが図られる。
【0074】第1又は第2のフレキシブルディスク2,
22がディスクテーブル64上にローディングされたと
き、第1又は第2のディスクカートリッジ1,21は位
置決めピンにより水平方向及び高さ方向の位置決めが図
られてカートリッジ装着部75に装着されることから、
第1又は第2のフレキシブルディスク2,22は、カー
トリッジ本体7,27の上下面の略中間位置に位置して
カートリッジ本体7,27の上下の内面に接触しないよ
うに回転駆動される。
【0075】また、第1又は第2のディスクカートリッ
ジ1,21に設けたシャッタ部材13,43は、カート
リッジホルダ71に挿入されるとき、ロックレバー77
と一体に設けられたシャッタ部材開放ピン78により記
録及び/又は再生用の開口部9,10又は29,30を
開放する方向に移動され、これら開口部9,10又は2
9,30を開放する。
【0076】第1又は第2のフレキシブルディスク2,
22をディスクテーブル64上にローディングさせるよ
うにカートリッジ装着部75に装着された第1又は第2
のディスクカートリッジ1,21を装置本体53内から
イジェクトするには、フロントパネル54に設けたイジ
ェクト釦58を操作する。イジェクト釦58が操作され
ると、イジェクト用モータが駆動され、このモータによ
って昇降操作板72が付勢部材の付勢力に抗して図6中
矢印X1方向に移動操作される。昇降操作板72が図6
中矢印X1方向に移動されると、支持ピン69がカム片
72,73の傾斜面に沿って移動し、カートリッジホル
ダ71が図6中矢印L2方向のベース54から離間する
方向の上昇方向に移動され、第1又は第2のディスクカ
ートリッジ1,21をベース54上に構成されたカート
リッジ装着部75から上昇させ、第1又は第2のフレキ
シブルディスク2,22をディスクテーブル64からア
ンローディングする。
【0077】カートリッジホルダ71がベース54から
離間した上昇位置に移動されると、ロックレバー77が
回動され、カートリッジホルダ71に保持された第1又
は第2のディスクカートリッジ1,21をカートリッジ
ホルダ71から排出する方向に押圧操作し、その一部を
カートリッジ挿脱口56から突出させる。
【0078】ロックレバー77は、第1又は第2のディ
スクカートリッジ1,21をカートリッジホルダ71か
ら排出する方向に押圧操作すように回動したとき、昇降
操作板72に係合し、この昇降操作板72を付勢部材の
付勢力に抗して図6中矢印X1方向に移動させたイジェ
クト位置に保持する。
【0079】装置本体53内に配設されるベース54の
下面側に配設される電子回路基板70上には、図6に示
すように、操作子をベース54の上面側に突出させるよ
うにして、第1又は第2のディスクカートリッジ1,2
1の装着の有無を有無を検出するディスクイン検出スイ
ッチ81と、第1又は第2のディスクカートリッジ1,
21に設けた誤記録防止穴11,31の開放の有無を検
出する第1及び第2の誤記録防止検出スイッチ82,8
3が設けられている。また、電子回路基板70上には、
図6に示すように、第2のディスクカートリッジ21に
設けたディスク識別孔33を検出するディスク容量検出
スイッチ84が設けられている。このディスク容量検出
スイッチ84は、カートリッジ装着部75に装着する第
2のディスクカートリッジ21に設けたディスク識別孔
33に対応する位置に設けられ、カートリッジ装着部7
5に装着されるディスクカートリッジに設けたディスク
識別孔の有無を検出することによってディスクカートリ
ッジに収納された磁気ディスクの容量を検出する。
【0080】また、電子回路基板70上には、磁気ディ
スク装置50の動作状態を表示する発光表示器85が設
けられている。この発光表示器85は、表示部が、装置
本体53の前面側に取り付けられたフロントパネル55
に設けられた開口部を介して外部に露呈され、磁気ディ
スク装置50の動作状態に応じて発光又は消灯すること
により、磁気ディスク装置50の動作状態を表示する。
【0081】ベース54上には、ディスクテーブル64
上にローディングされ、ディスクテーブル64と一体に
回転操作される第1又は第2のフレキシブルディスク
2,22の両主面に形成された信号記録部をアクセスし
てデータの記録及び/又は再生を行う磁気ヘッド装置1
00が配設されている。以下、この磁気ヘッド装置10
0について、詳細に説明する。
【0082】磁気ヘッド装置 磁気ヘッド装置100は、図6に示すように、装置本体
53の内方側に位置して、装置本体53に装着される第
1又は第2のディスクカートリッジ1,21と対向する
ように配設されている。そして、磁気ヘッド装置100
は、ディスクテーブル64上にローディングされた第1
又は第2のフレキシブルディスク2,22の信号記録部
が形成された両主面側にそれぞれ延長される第1及び第
2のヘッド支持アーム102,103を備え、これらヘ
ッド支持アーム102,103の先端側に第1又は第2
のフレキシブルディスク2,22の両主面に形成された
信号記録部にそれぞれアクセスする磁気ヘッド部10
5,105が取り付けられている。
【0083】本発明に係る磁気ヘッド装置100をさら
に詳細に説明すると、この磁気ヘッド装置100は、図
7乃至図9に示すように、磁気ヘッド部105,105
を支持した第1及び第2のヘッド支持アーム102,1
03が連結され、これらヘッド支持アーム102,10
3と一体にディスクテーブル64上にローディングされ
た第1又は第2のフレキシブルディスク2,22の径方
向に移動操作されるヘッドキャリッジ本体106を備え
る。
【0084】ヘッドキャリッジ本体106は、合成樹脂
やアルミニウム、マグネシウム合金などの合成を有する
材料を用いて形成されている。ヘッドキャリッジ本体1
06は、ディスクテーブル64上にローディングされる
第1又は第2のフレキシブルディスク2,22の径方向
と平行にベース54上に配設される主ガイド軸107及
び図示しない副ガイド軸に支持されてに支持されてい
る。ヘッドキャリッジ本体106の基端部側の両側には
一対のコイル支持片108,109が突設され、これら
コイル支持片108,109を介して、ベース54上に
配設される図示しないボイスコイルモータのヨークに挿
通される駆動用コイル110,111が取り付けられて
いる。ヘッドキャリッジ本体106は、駆動用コイル1
10,111に駆動電流が供給されることにより、ディ
スクテーブル64上にローディングされた第1又は第2
のフレキシブルディスク2,22の径方向に移動操作さ
れる。
【0085】ヘッドキャリッジ本体106に連結される
第1及び第2のヘッド支持アーム102,103は、ヘ
ッドキャリッジ本体106への連結部となる連結板11
2と連結板112の先端側に取り付けられるヘッド支持
バネ113とから構成されている。連結板112は、合
成樹脂やアルミニウム、マグネシウム合金などの合成を
有する材料を用いて形成され、ヘッド支持バネ113
は、板バネを用いて形成されている。
【0086】ヘッド支持バネ113は、図7に示すよう
に、先端側に向かって先細り状となす略三角形状に形成
され、その先端側に磁気ヘッド部105が取り付けら
れ、基端部側が連結板112の先端側に固定ネジ114
を用いて固定されている。
【0087】また、ヘッド支持バネ113の幅方向の両
端部には、ヘッド支持バネ113の主面113aに対し
て略垂直に立設された折り返しリブ115が形成されて
いる。この折り返しリブ115は、ヘッド支持バネ11
3を構成する板バネの幅方向の両端部がヘッド支持バネ
113の主面113aに対して略垂直な方向へ立ち上げ
られることにより形成される。ヘッド支持バネ113
は、このように幅方向の両端部に折り返しリブ115が
形成されることにより、強度の向上が図られている。
【0088】第1のヘッド支持アーム102を構成する
連結板112は、ヘッドキャリッジ本体106の下端側
一側から一体に延長されている。すなわち、第1のヘッ
ド支持アーム102は、図10に示すように、ヘッドキ
ャリッジ本体106に固定された状態で、ディスクテー
ブル64上にローディングされる第1又は第2のフレキ
シブルディスク2,22の下方側の主面に向かって延長
されている。
【0089】一方、第2のヘッド支持アーム103は、
先端側に取り付けた磁気ヘッド部105が第1のヘッド
支持アーム102側の磁気ヘッド部105に近接離間す
る図10及び図11中矢印E方向及び矢印F方向に回動
可能にヘッドキャリッジ本体106に支持されている。
すなわち、第2のヘッド支持アーム103は、連結板1
12の基端部側の両側に突設した図示しない一対の支軸
をヘッドキャリッジ本体106の上端面側に形成した図
示しない軸係合溝に係合して取り付けられることによ
り、これら支軸を中心にして図10及び図11中矢印E
方向及び矢印F方向に回動可能に取り付けられている。
【0090】第2のヘッド支持アーム103は、上述し
たカートリッジホルダ71のベース54に対する昇降操
作に連動して図10及び図11中矢印E方向及び矢印F
方向に回動操作される。第2のヘッド支持アーム103
は、連結板112の先端側の両側に突設した係止片11
7,117を、図6に示すように、カートリッジホルダ
71に形成した磁気ヘッド装置進入用開口部118の両
側に係止させることによりカートリッジホルダ71の昇
降に連動して図10及び図11中矢印E方向及び矢印F
方向に回動操作される。
【0091】また、第2のヘッド支持アーム103は、
図8に示すように、連結板112とヘッドキャリッジ本
体106との間に亘って配設されたねじりコイルバネ1
20により、先端側の磁気ヘッド部105が第1のヘッ
ド支持アーム102側の磁気ヘッド部105に近接する
図10中矢印E方向に回動付勢されている。
【0092】なお、第2のヘッド支持アーム103を回
動付勢するねじりコイルバネ120は、図8に示すよう
に、ヘッドキャリッジ本体106の上端面側に固定ネジ
121を介して取り付けられる支持板122により支持
されて、ヘッドキャリッジ本体106からの脱落が防止
されている。
【0093】そして、第2のヘッド支持アーム103
は、カートリッジホルダ71がベース54から上昇さ
れ、第1又は第2のディスクカートリッジ1,21の挿
脱を可能となすイジェクト位置に上昇されたとき、上記
支軸を中心にして図11中矢印F方向に回動される。こ
のとき、第2のヘッド支持アーム103と第1のヘッド
支持アーム102との間に、第1及び第2のヘッド支持
アーム102,103の先端側に取り付けた磁気ヘッド
部105,105に接触させることなく第1又は第2の
ディスクカートリッジ1,21を挿入されるに足る空間
2が構成される。
【0094】また、このとき、第2のヘッド支持アーム
102は僅かな空間H4を介して磁気ディスク装置50
の装置本体53を構成する上カバー51に近接した状態
とされる。磁気ディスク装置50は、この第2の支持ア
ーム103がイジェクト位置に上昇されたときの第2の
支持アーム103と上カバー51との間の空間H4を小
さくすることにより、装置本体53の薄型化が図られ
る。
【0095】また、第2のヘッド支持アーム103は、
カートリッジホルダ71に第1又は第2のディスクカー
トリッジ1,21が挿入され、カートリッジホルダ71
がベース54側に降下されると、ねじりコイルバネ12
0の付勢力を受け、カートリッジホルダ71の降下に連
動して上記支軸を中心にして図10中矢印E方向に回動
される。第2のヘッド支持アーム103が図10中矢印
E方向に回動されると、この第2のヘッド支持アーム1
03の先端側に取り付けられた磁気ヘッド部105が、
図10に示すように、カートリッジホルダ71に保持さ
れた第1又は第2のディスクカートリッジ1,21内に
開放された記録及び/又は再生用の開口部9,10又は
29,30を介して進入し、ディスクテーブル64上に
ローディングされる第1又は第2のフレキシブルディス
ク2,22の上方側の主面に接触する。
【0096】カートリッジホルダ71がベース54側に
降下し、このカートリッジホルダ71に保持された第1
又は第2のディスクカートリッジ1,21がベース54
上に構成されたカートリッジ装着部75に装着される
と、第1のヘッド支持アーム102の先端側に取り付け
られた磁気ヘッド部105が、図10に示すように、カ
ートリッジホルダ71に保持された第1又は第2のディ
スクカートリッジ1,21内に、開放された記録及び/
又は再生用の開口部9,10又は29,30を介して進
入し、ディスクテーブル64上にローディングされる第
1又は第2のフレキシブルディスク2,22の下方側の
主面に接触する。
【0097】第1及び第2のヘッド支持アーム102,
103の先端側に取り付けた磁気ヘッド部105,10
5がディスクテーブル64上の第1又は第2の磁気ディ
スク2,22の両主面に接触されたとき、第1及び第2
のヘッド支持アーム102,103は、図10に示すよ
うに、カートリッジ装着部75に装着された第1又は第
2のディスクカートリッジ1,21に接触することなく
第1又は第2のディスクカートリッジ1,21の上下面
上に延在されている。すなわち、これら磁気ヘッド部1
05,105は、第1及び第2のヘッド支持アーム10
2,103が第1又は第2のディスクカートリッジ1,
21に接触することなく第1又は第2のディスクカート
リッジ1,21の上下面上に延在された状態でカートリ
ッジ本体7,27内に進入し、カートリッジ本体7,2
7の上下面の中間位置で回転駆動される第1又は第2の
フレキシブルディスク2,22の両主面に接触し得る高
さH3を有するように形成されている。
【0098】また、磁気ヘッド装置100の裏面側に
は、図9に示すように、キャリッジ本体106上に位置
して、第1のフレキシブルディスク2又は第2のフレキ
シブルディスク22に記録すべきデータを磁気ヘッド部
105に供給し、又は磁気ヘッド部105により第1の
フレキシブルディスク2又は第2のフレキシブルディス
ク22から読み出されたデータを電子回路基板70に設
けられた図示しない信号処理回路に供給するための記録
再生用IC回路123が設けられている。この記録再生
用IC回路123は、例えば可撓性を有するフレキシブ
ル配線基板上にICチップ等の電子部品が搭載されてな
り、磁気ヘッド装置100の裏面側のキャリッジ本体1
06上に、接着剤等により取り付けられている。また、
この記録再生用IC回路123は、図示しないコネクタ
を備えており、このコネクタを介して電子回路基板70
上に設けられた図示しない信号処理回路に接続される。
【0099】また、第1及び第2のヘッド支持アーム1
02,103の磁気ヘッド部105,105が取り付け
られた先端側には、図7乃至図9に示すように、ヘッド
支持バネ113上とこのヘッド支持バネ113に支持さ
れた磁気ヘッド部105上とに跨って、可撓性を有する
フレキシブル配線基板124が取り付けられている。
【0100】このフレキシブル配線基板124は、上記
記録再生用IC回路123と磁気ヘッド部105との中
継基板となるものであり、図12に示すように、ヘッド
支持バネ113の先端側の形状に応じて台形に形成され
た基部124aと、この基部124aの左右両側に互い
に平行に形成されたコイル用端子領域形成部124b,
124cと、基部124aとコイル用端子領域形成部1
24b,124cとを連結する連結部124dとを有
し、全体として略E字状を呈するように形成されてい
る。そして、このフレキシブル配線基板124は、図1
2及び図13に示すように、基部124aがヘッド支持
バネ113上に位置し、コイル用端子領域形成部124
b,124c及び連結部123dがヘッド支持バネ11
3に支持された磁気ヘッド部105上、詳しくは磁気ヘ
ッド部105の後述するスペーサ181上に位置するよ
うに取り付けられている。
【0101】磁気ヘッド部105のスペーサ181は、
詳細を後述するが、第1及び第2のヘッド支持アーム1
02,103の幅方向の両端部、すなわちヘッド支持バ
ネ113の幅方向の両端部から突出する突出部187を
有するように、ヘッド支持バネ113の先端側の第1又
は第2のフレキシブルディスク2,22と対向する側に
取り付けられている。フレキシブル配線基板124のコ
イル用端子領域形成部123b,123c及び連結部1
23dは、このスペーサ181の突出部187上に取り
付けられている。すなわち、このフレキシブル配線基板
124の第1及び第2のヘッド支持アーム102の先端
部に位置する一端側は、ヘッド支持バネ113の先端部
上とスペーサ181の突出部187上とに跨って取り付
けられている。
【0102】フレキシブル配線基板124の基部124
aには、上記記録再生用IC回路123とこのフレキシ
ブル配線基板124とを電気的に接続するための接続線
材125,125の一端がはんだ付けされる第1の端子
領域126が設けられている。すなわち、フレキシブル
配線基板124と記録再生用IC回路123とは、一端
がフレキシブル配線基板124の第1の端子領域126
に接続され、他端が記録再生用IC回路123に接続さ
れる接続線材125,125を介して電気的に接続され
る。
【0103】また、フレキシブル配線基板124のコイ
ル用端子領域形成部124b,124cには、磁気ヘッ
ド部105の備える後述するコイルを構成する線材の一
端部がはんだ付けされる第2の端子領域127が設けら
れている。磁気ヘッド部105は、コイルを構成する線
材の一端部がこのフレキシブル配線基板124の第2の
端子領域127にはんだ付けされることにより、フレキ
シブル配線基板124、接続線材125、記録再生用I
C回路123を介して、電子回路基板70上に設けられ
た図示しない信号処理回路に接続される。
【0104】本発明に係る磁気ヘッド装置100におい
ては、以上のように、スペーサ181の突出部187上
に位置して取り付けられたフレキシブル配線基板124
のコイル用端子領域形成部124b,124cに第2の
端子領域127が設けられ、磁気ヘッド部105の備え
るコイルを構成する線材の一端部がこの第2の端子領域
127にはんだ付けされるようになされているので、コ
イルを構成する線材は、ヘッド支持バネ113の幅方向
の両端部に設けられた折り返しリブ115を跨ぐことな
くスペーサ181の突出部187上にてフレキシブル配
線基板124に接続されることになる。
【0105】すなわち、ヘッド支持バネ上に設けられた
フレキシブル配線基板の端子部にコイルを構成する線材
の一端部をはんだ付けするタイプの磁気ヘッド装置にお
いては、コイルを構成する線材は、ヘッド支持バネの折
り返しリブを跨いだ状態でフレキシブル配線基板に接続
されていたが、本発明に係る磁気ヘッド装置50におい
ては、コイルを構成する線材は、その一端部がスペーサ
181の突出部187上に位置して設けられた第2の端
子領域127にはんだ付けされ、ヘッド支持バネ113
に設けられた折り返しリブ115を跨ぐことがない。
【0106】したがって、この磁気ヘッド装置100に
おいては、コイルを構成する線材がヘッド支持バネ11
3に設けられた折り返しリブ115に擦れ合わされてコ
イルを構成する線材に損傷が生じるといった不都合を未
然に防止することが可能となる。
【0107】特に、この磁気ヘッド装置100が設けら
れる磁気ディスク装置50は、上述したように、装置本
体53の薄型化を図るために、第2のヘッド支持アーム
102がイジェクト位置に回動操作された状態における
第2のヘッド支持アーム102と装置本体53の上カバ
ー51との間の空間H4が非常に小さく設定されてい
る。したがって、この磁気ディスク装置50に設けられ
る磁気ヘッド装置100は、コイルを構成する線材がヘ
ッド支持バネ113に設けられた折り返しリブ115を
跨いでフレキシブル配線基板124に接続されている
と、磁気ディスク装置50の装置本体53の上カバー5
1とヘッド支持バネ113に設けられた折り返しリブ1
15との間にコイルを構成する線材が挟まれて、この線
材に損傷、更には断線が生じてしまう可能性がある。
【0108】本発明に係る磁気ヘッド装置100は、コ
イルを構成する線材がヘッド支持バネ113に設けられ
た折り返しリブ115を跨がずにフレキシブル配線基板
124に接続される構成とされているので、コイルを構
成する線材が磁気ディスク装置50の装置本体53の上
カバー51と折り返しリブ115との間に挟まれること
に起因するこの線材の損傷或いは断線を確実に防止する
ことができる。
【0109】ところで、以上は、基部124aに第1の
端子領域126が設けられ、この第1の端子領域126
に、フレキシブル配線基板124と記録再生用IC回路
123とを電気的に接続する接続線材125,125の
一端がはんだ付けされるようになされたフレキシブル配
線基板124を例に説明したが、本発明に係る磁気ヘッ
ド装置100の備えるフレキシブル配線基板は、この例
に限定されるものではなく、例えば図14に示すような
構成とされていてもよい。
【0110】この図14に示すフレキシブル配線基板1
28は、上述した例における接続線材125,125に
相当する部分が上述したフレキシブル配線基板124と
一体に形成されてなるものであり、ヘッド支持バネ11
3上からキャリッジ本体106上に亘って延在された延
在部128aと、この延在部128aの先端側の左右両
側に互いに平行に形成されたコイル用端子領域形成部1
28b,128cと、延在部128aの先端部とコイル
用端子領域形成部128b,128cとを連結する連結
部128dとを有するように形成される。そして、この
フレキシブル配線基板128は、延在部128aが第1
及び第2のヘッド支持アーム102,103からキャリ
ッジ本体106に亘って取り付けられ、コイル用端子領
域形成部128b,128c及び連結部128dがスペ
ーサ181の突出部187上に取り付けられている。す
なわち、このフレキシブル配線基板128も、上述した
フレキシブル配線基板124と同様に、第1及び第2の
ヘッド支持アーム102の先端部に位置する一端側が、
ヘッド支持バネ113の先端部上とスペーサ181の突
出部187上とに跨って取り付けられている。
【0111】フレキシブル配線基板128の基部128
aのキャリッジ本体106側に取り付けられる端部に
は、キャリッジ本体に設けられた記録再生用IC回路1
23のコネクタ123aに接続されるコネクタ端子12
9が設けられている。フレキシブル配線基板128は、
このコネクタ端子129を記録再生用IC回路123の
コネクタ123aに接続することにより、記録再生用I
C回路123と電気的に接続される。
【0112】また、フレキシブル配線基板128のコイ
ル用端子領域形成部128b,128cには、磁気ヘッ
ド部105の備えるコイルを構成する線材の一端部がは
んだ付けされる端子領域130が設けられている。磁気
ヘッド部105は、コイルを構成する線材の一端部がこ
のフレキシブル配線基板128の端子領域130にはん
だ付けされることにより、フレキシブル配線基板12
8、記録再生用IC回路123を介して、電子回路基板
70上に設けられた図示しない信号処理回路に接続され
る。
【0113】ところで、ヘッド支持バネ113の連結板
112に支持される基端側は、磁気ヘッド部105が取
り付けられる面とは逆側の主面113aを、ヘッド支持
バネ113を連結板112に連結する際の基準面として
いる。したがって、ヘッド支持バネ113の基端側の主
面113aにフレキシブル配線基板128の延在部12
8aを引き回すこととすると、厚みのばらつきが生じて
ヘッド支持バネ113と連結板112との良好な連結状
態を阻害する。そこで、フレキシブル配線基板128を
取り付ける際は、図14に示すように、延在部128a
をヘッド支持バネ113の基端側にてその裏面側に引き
回し、連結板112のキャリッジ本体106に支持され
る基端側にて更に連結板112の表面側に引き回してコ
ネクタ端子129を記録再生用IC回路123ののコネ
クタ123aに接続することが望ましい。
【0114】本発明に係る磁気ヘッド装置100は、以
上のようなフレキシブル配線基板128を用いた場合
も、上述したフレキシブル配線基板124を用いた場合
と同様に、磁気ヘッド部105の備えるコイルを構成す
る線材の一端部がヘッド支持バネ113の幅方向の両端
部に設けられた折り返しリブ115を跨ぐことなくスペ
ーサ181の突出部187上にてフレキシブル配線基板
124に接続されることになるので、この線材の損傷或
いは断線が未然に防止されることになる。
【0115】また、以上のように接続線材125,12
5に相当する部分を一体に形成したフレキシブル配線基
板128を用いた場合は、接続線材125,125を用
いることに起因する種々の不都合が回避される。
【0116】例えば、接続線材125,125を用いる
場合には、この接続線材125,125の不要な動きを
抑制するために、接続線材125,125をかしめ付け
等によりヘッド支持バネ113に固定する必要がある。
そして、このように接続線材125,125をヘッド支
持バネ113にかしめ付けした場合、ヘッド支持バネ1
13に変形が生じて磁気ヘッド部105を適切に支持す
る状態を維持できなくなる場合がある。
【0117】また、接続線材125,125は、その剛
性によって、ヘッド支持バネ113のバネ特性に悪影響
を及ぼす場合がある。更に、接続線材125,125に
へこみや傷等が生じた場合、ヘッド支持バネ113の左
右の重量バランスに不均衡が生じて磁気ヘッド部105
のフレキシブルディスク2,22に対する姿勢を悪化さ
せ、磁気ヘッド部105の電磁変換特性の劣化を招く場
合がある。
【0118】しかしながら、接続線材125,125に
相当する部分を一体に形成したフレキシブル配線基板1
28を用いた場合は、接続線材125,125を用いる
必要がないので、上述したような種々の不都合が未然に
回避される。さらに、この場合は、部品点数が削減する
により、磁気ヘッド装置100の製造コストが低下し、
また磁気ヘッド装置100の製造工程の簡素化が図られ
る。
【0119】磁気ヘッド部 次に、第1及び第2のヘッド支持アーム102,103
の先端側に取り付けられる磁気ヘッド部105について
詳細に説明する。各ヘッド支持アーム102,103の
先端側に取り付けられる磁気ヘッド部105は共通の構
成を有するので、以下の説明では一方のみを挙げて説明
する。
【0120】本発明に係る磁気ディスク装置に用いられ
る磁気ヘッド部105は、図15に示すように、低容量
の記録容量を有し、低記録密度型の第1のフレキシブル
ディスク2がディスクテーブル64にローディングされ
たとき、この第1のフレキシブルディスク2に対しデー
タの記録及び/又は再生を行うために用いられる第1の
ヘッドチップ131と、高容量の記録容量を有し高記録
密度型の第2のフレキシブルディスク22がディスクテ
ーブル64にローディングされたとき、この第2のフレ
キシブルディスク22に対しデータの記録及び/又は再
生を行う高記録密度用の第2のヘッドチップ132が組
み込まれたヘッドスライダ133を備える。
【0121】ヘッドスライダ133の第1又は第2のフ
レキシブルディスク2,22と対向する面とは反対側の
基端面側には、図15に示すように、磁気ヘッド部10
5の基部を構成するコア形成部材135と、このコア形
成部材135の両側に取り付けられる第1及び第2のボ
ビン139,140とからなる第1のコア部138が設
けられる。第1のコア部138を構成する第1及び第2
のボビン139,140には、図15に示すように、第
1及び第2のコイル141,142が巻回されている。
【0122】磁気ヘッド部105を構成するヘッドスラ
イダ133は、第2のヘッドチップ132が組み込まれ
た第1のスライダ部146と、この第1のスライダ部1
46と第1のヘッドチップ131との間に配される第2
のスライダ部147と、この第2のスライダ部147と
ともに第1のヘッドチップ131を挟み込むように配さ
れる第3のスライダ部148とから構成される。すなわ
ち、ヘッドスライダ133は、図15及び図16に示す
ように、中央に配設される第2のスライダ部147の両
側に第1のスライダ部146と第1のヘッドチップ13
1をそれぞれ接合し、さらに第1のヘッドチップ131
の側面に第3のスライダ部137を接合して構成されて
いる。
【0123】ヘッドスライダ133の第1又は第2のフ
レキシブルディスク2,22と対向する面側には、この
ヘッドスライダ133を用いて構成された磁気ヘッド部
105が第1及び第2のヘッド支持アーム102,10
3に取り付けられて磁気ディスク装置に配設されたと
き、第1及び第2のフレキシブルディスク2,22に形
成される図15に示す記録トラックの接線方向Rと略平
行に2本のレール部149,150が互いに平行に形成
されている。これらレール部149,150は、第2の
フレキシブルディスク22が図15中矢印R方向に36
00rpm程度の回転速度で回転されたとき、この第2
のフレキシブルディスク22に近接されたヘッドスライ
ダ133と第2のフレキシブルディスク22との間にエ
アーフィルムを形成し、ヘッドスライダ133を第2の
フレキシブルディスク22の主面から浮上させる機能を
有する。
【0124】ディスクテーブル64上にローディングさ
れ、このディスクテーブル64と一体に回転駆動される
フレキシブルディスク2,22が図15中矢印R方向に
回転するとき、レール部149,150のフレキシブル
ディスク2,22が進入する側に、図15に示すよう
に、フロントテーパ部151,151が形成され、フレ
キシブルディスク2,22の退出側にリアテーパ部15
2,152が形成されている。フロントテーパ部15
1,151は、ヘッドスライダ133がフレキシブルデ
ィスク2,22の主面に平行に接触した状態にあると
き、フレキシブルディスク2,22の主面に対して、例
えば約0.5゜の傾斜角度を有するように形成され、リ
アテーパ部152,152は、フレキシブルディスク
2,22の主面に表面に対して、例えば約10゜の傾斜
角度を有するように形成されている。
【0125】ヘッドスライダ133を構成する第1のヘ
ッドチップ131は、その長手方向の略中心付近に記録
再生用ヘッド部153と消去用ヘッド部154が設けら
れている。消去用ヘッド部154は、フレキシブルディ
スク2,22が図15中矢印R方向に回転するとき、記
録再生用ヘッド部153よりもフレキシブルディスク
2,22の回転方向の下流側に位置して設けられてい
る。
【0126】第1のヘッドチップ131に設けられる記
録再生用ヘッド部153は、第1のフレキシブルディス
ク2に形成される記録トラックのトラック幅よりやや大
きな幅の磁気ギャップG1を有する。また、消去用ヘッ
ド部154は、記録再生用ヘッド部153の磁気ギャッ
プG1よりも第1のフレキシブルディスク2の回転方向
の下流側に位置し、この磁気ギャップG1の幅方向の両
端部に位置する部分に磁気ギャップG2,G3を有す
る。
【0127】第1のフレキシブルディスク2に対しデー
タの記録再生を行う第1のヘッドチップ131は、第1
のフレキシブルディスク2に対しデータの記録を行う場
合には、記録再生用ヘッド部153の磁気ギャップG1
により第1のフレキシブルディスク2に対しデータの記
録を行い、消去用ヘッド部154の磁気ギャップG2,
G3により、記録再生用ヘッド部153によりデータが
記録されることにより形成される記録トラックの幅方向
の両側を一定幅に亘って消去することにより、互いに隣
接する記録トラック間にガードバンドを形成している。
【0128】また、ヘッドスライダ133を構成する第
1のスライダ部146に組み込まれた第2のヘッドチッ
プ132としては、例えば、MIG(Metal in Gap)ヘッ
ドが用いられ、上述した記録再生用ヘッド部153より
も幅狭な記録トラックを形成することができる磁気ギャ
ップを有する。この第1のスライダ部146は、この第
2のヘッドチップ132がセラミック等を用いて形成さ
れたヘッドスライダ133に埋め込まれることにより形
成される。
【0129】第2のヘッドチップ132が組み込まれた
第1のスライダ部146には、図15及び図17に示す
ように、第2のヘッドチップ132の一部を外方へ露出
させる切欠き凹部155が形成されている。この切欠き
凹部155内において、第2のヘッドチップ132の磁
気コアである第2のコア部を構成する部分の一部が外方
へ臨まされる。そして、この切欠き凹部155を介して
外方に臨まされる第2のヘッドチップ132の一部に
は、図17に示すように、第2のヘッドチップ132用
のコイル156が巻装されている。
【0130】第2のヘッドチップ132用のコイル15
6は、小型の第2のヘッドチップ132に対応して小型
に形成されている。そして、第2のヘッドチップ132
用のコイル156を構成する線材の一端部は、上述した
ように、記録再生用IC回路123と磁気ヘッド部10
5との中継基板となるフレキシブル配線基板124の第
2の端子領域127又はフレキシブル配線基板128の
端子領域130にはんだ付けされている。
【0131】上述したヘッドスライダ133に取り付け
られるコア形成部材135は、図15に示すように、磁
性体からなる略コ字状に形成された連結部157と、連
結部157の端部上に略垂直に立設された非磁性体から
なる第1及び第2の脚部145,160と、連結部15
7の一側に略垂直に立設された磁性体からなる第3、第
4及び第5の脚部161,162及び163とを備え
る。ここで、第3及び第5の脚部161,165は、連
結部157のコーナ部に位置して立設され、第4の脚部
162は、第3の脚部161と第5の脚部163との間
に立設されている。第4の脚部162のヘッドスライダ
133と対向する上端面側には、溝部164が形成さ
れ、この溝部164の両側に第1及び第2の突部16
5,166が形成されている。
【0132】そして、コア形成部材135には、筒状に
形成され、両端にフランジ部139a,139bが形成
された第1のボビン139が取り付けられ、このボビン
129の周面に第1のコイル141が巻回されている。
第1のボビン139は、中心部に、第3の脚部161が
挿通し得るように、第3の脚部161に対応する貫通孔
139cが形成されている。
【0133】また、コア形成部材135には、第1のボ
ビン139と同様に、筒状に形成され、両端にフランジ
部140a,140bが形成された第2のボビン140
が設けられ、このボビン140の周面に第2のコイル1
42が巻回されている。第2のボビン140は、中心部
に、第5の脚部163が挿通し得るように、第5の脚部
163に対応する貫通孔140cが形成されている。
【0134】そして、第1のボビン139及び第2のボ
ビン140は、それぞれ第1及び第2のコイル141,
142を巻回した状態で、貫通孔139c,140cを
第3及び第5の脚部161,163に挿通し、コア形成
部材135の両側に相対向して取り付けられて第1のコ
ア部138を構成する。
【0135】なお、第1のボビン139に巻回された第
1のコイル141を構成する線材の一端部及び第2のボ
ビン140に巻回された第2のコイル142を構成する
線材の一端部は、上述したように、記録再生用IC回路
123と磁気ヘッド部105との中継基板となるフレキ
シブル配線基板124の第2の端子領域127又はフレ
キシブル配線基板128の端子領域130にはんだ付け
されている。
【0136】第1のコア部138は、図17及至図19
に示すように、コア形成部材135に設けた第1〜第5
の脚部159〜163の先端面をヘッドスライダ133
の第1又は第2のフレキシブルディスク2,22対向す
る面とは反対側の下面側に当接させ、エポキシ系樹脂な
どからなる接着剤を用いてヘッドスライダ133に接合
されて一体化される。このとき、第1及び第2の脚部1
59,160は、図17に示すように、ヘッドスライダ
133を構成する第1のスライダ部146の両端部付近
に当接される。また、第3の脚部161は、先端面を第
1のヘッドチップ131を構成する記録再生用ヘッド部
153と磁気的に結合するようにヘッドスライダ133
の下面側に当接され、第5の脚部163は、先端面を第
1のヘッドチップ131を構成する消去用ヘッド部15
4と磁気的に結合するようにヘッドスライダ133の下
面側に当接される。さらにまた、第4の脚部162は、
記録再生用ヘッド部153と消去用ヘッド部154との
間に位置し、第1の突部165の先端面が記録再生用ヘ
ッド部153と磁気的に結合され、第2の突部166の
先端面が消去用ヘッド部154と磁気的に結合されるよ
うにヘッドスライダ133の下面側に当接される。
【0137】このように第1のコア部138とヘッドス
ライダ133とが当接されることにより、第3の脚部1
61と第4の脚部162とが記録再生用ヘッド部153
の磁気コアを構成する。すなわち、記録再生用ヘッド部
153は、第1のコイル141が取り付けられた第3の
脚部161と第4の脚部162の第1の突部165との
間に磁路が形成される。また、第1のコア部138とヘ
ッドスライダ133とが当接されることにより、第5の
脚部163と第4の脚部162とが消去用ヘッド部15
4の磁気コアを構成する。すなわち、消去用ヘッド部1
54は、第2のコイル142が取り付けられた第5の脚
部163と第4の脚部162に設けられた第2の突部1
66との間に磁路が形成される。
【0138】磁気ヘッド装置100は、上述のように構
成された磁気ヘッド部105を第1及び第2のヘッド支
持アーム102,103の先端側に、揺動可能に支持す
るためのジンバルバネ171を備えている。このジンバ
ルバネ171は、ステンレス板やリン青銅などの薄い金
属板を打ち抜いて形成されなるものであって、図20に
示すように、平板な矩形状に形成され、中央部に磁気ヘ
ッド部105を構成するヘッドスライダ133が取り付
けられるヘッド取付部172が設けられている。
【0139】また、ジンバルバネ171には、図20に
示すように、ヘッド取付部172の外周囲を囲むように
第1の環状枠部173が形成されている。ヘッド取付部
172は、短辺方向の相対向する両側から突設された一
対の第1の連結部174,175を介して第1の環状枠
部173に連結されている。ヘッド取付部172は、第
1の連結部174,175を回動軸として回動変位可能
となされている。
【0140】さらに、ジンバルバネ171には、図20
に示すように、第1の環状枠部173の外周囲を囲むよ
うに第2の環状枠部176が形成されている。第1の環
状枠部173は、一対の第1の連結部174,175が
設けられた短辺方向と直交する長辺方向の相対向する両
側から突設された一対の第2の連結部177,178を
介して第2の環状枠部176に連結されている。第1の
環状枠部173は、ヘッド取付部172とともに第2の
連結部177,178を回動軸として回動変位可能とな
されている。
【0141】このジンバルバネ171は、図20に示す
ように、磁気ヘッド部105に組み込まれて磁気ヘッド
装置100に取り付けられるとき、第1の連結部17
4,175の連結方向が第1又は第2のフレキシブルデ
ィスク2,22に形成される記録トラックの接線方向R
と平行となされる。
【0142】また、ジンバルバネ171に形成されたヘ
ッド取付部172には、第1又は第2のフレキシブルデ
ィスク2,22に形成される記録トラックの接線方向R
と平行となされる第1の連結部174,175の連結方
向と平行に、一対の第1及び第2の開口部179,18
0が形成されている。
【0143】上述のように形成されたジンバルバネ17
1は、ヘッドスライダ133と第1のコア部138を備
えた磁気ヘッド部105に取り付けられる。具体的に
は、ジンバルバネ171は、ヘッドスライダ133と第
1のコア部138との間に取り付けられる。このとき、
ヘッドスライダ133は、第1のスライダ部146を第
1の開口部169に位置させ、第1のヘッドチップ13
1を第2の開口部170に位置させ、ジンバルバネ17
1のヘッド取付部172上に取り付けられる。
【0144】そして、第1のコア部138は、第1の開
口部179にコア形成部材135の第1及び第2の脚部
149,150を挿通し、これら脚部149,150の
先端面を第1のスライダ部146の下面側に当接させ、
第2の開口部180にコア形成部材135の第3〜第5
の脚部151,152,153を挿通し、これら第3〜
第5の脚部151,152,153の先端面を第1のヘ
ッドチップ131の下面側に当接させてヘッドスライダ
133に一体化される。この場合にも、コア形成部材1
35は、エポキシ系樹脂等の接着剤を用いてヘッドスラ
イダ133に接合されて一体化される。
【0145】磁気ヘッド部105は、ジンバルバネ17
1の一方の面側にヘッドスライダ133が取り付けら
れ、ジンバルバネ171の他方の面側から第1のコア部
138のコア形成部材135をヘッドスライダ133に
突き当て一体化して形成されてなる。すなわち、この磁
気ヘッド部105においては、ヘッドスライダ133と
第1のコア部138との間である磁気ヘッド部105の
高さ方向の中間に位置して、ジンバルバネ171が配設
されている。
【0146】そして、磁気ヘッド部105は、第1及び
第2のヘッド支持アーム102,103の先端側に取り
付けられるスペーサ181の先端面側にジンバルバネ1
71の第2の環状枠部176を接合して、第1及び第2
のヘッド支持アーム102,103に支持される。
【0147】磁気ヘッド部105をヘッド支持アーム1
02,103の先端側に取り付けるためのスペーサ18
1は、図21乃至図24に示すように、矩形状をなす筒
状に形成されたスペーサ本体182を有し、このスペー
サ本体182の基端部側の一側からスペーサ本体182
の中心に向かって突設された突出部183の先端部に略
半球状をなすピボット184を突設している。
【0148】スペーサ181を構成するスペーサ本体1
82は、磁気ヘッド部105の第1のコア部138を収
納するに足る大きさの筒状に形成され、ジンバルバネ1
71の第2の環状枠部176と略等しい大きさに形成さ
れている。また、突出部183の先端部に形成されたピ
ボット184は、図22に示すように、先端がスペーサ
本体182の先端側のジンバルバネ171が取り付けら
れるバネ取り付け面182aから僅かに突出する高さを
有する。
【0149】このように構成されたスペーサ181は合
成樹脂により形成され、スペーサ本体182、突出部1
83及びピボット184が一体に成形される。なお、こ
のスペーサ181は、第1及び第2のヘッド支持アーム
102,103の先端側に取り付けた磁気ヘッド部10
5,105がディスクテーブル64上の第1又は第2の
フレキシブルディスク2,22の両主面に接触されたと
き、第1及び第2のヘッド支持アーム102,103が
カートリッジ装着部75に装着された第1又は第2のデ
ィスクカートリッジ1,21に接触することなく第1又
は第2のディスクカートリッジ1,21の上下面上に延
在させるに足る高さを有するように形成されている。
【0150】スペーサ本体182の内周側には、図25
に示すように、このスペーサ本体182の内周面に沿っ
て、磁気シールドリング185が配設される。この磁気
シールドリング185は、透磁率の高い磁性材料が矩形
状の筒状に形成されて矩形状の筒状に形成されてなり、
スペーサ本体182の内周面に沿って嵌合される。この
磁気シールドリング185は、スペーサ本体182の内
周面に形成した突出部183が取り付けられた部分に対
応して切り欠き部186が形成されている。このよう
に、切り欠き部186を形成することにより、磁気シー
ルドリング185は、スペーサ本体182の内周面の略
全面を覆うことができる。
【0151】そして、スペーサ181には、図26乃至
図29に示すように、磁気ヘッド部105を支持したジ
ンバルバネ171が取り付けられる。ジンバルバネ17
1は、一方の面側に取り付けたヘッドスライダ133を
上方に向け、第2の環状枠部176の他方の面側をスペ
ーサ本体182の先端側のバネ取り付け面182aに接
合し、ヘッド取付部172をピボット184上に載置さ
せてスペーサ181の先端側に取り付けられる。このよ
うにジンバルバネ171をスペーサ181に取り付ける
ことにより、ヘッド取付部172の略中心部がバネ取り
付け面182aから僅かに突出する高さを有するピボッ
ト184により支持される。
【0152】ヘッド取付部172は、略中心部をピボッ
ト184により一点で支持されるため、ピボット184
を支点にして、一対の第1の連結部174,175及び
一対の第2の連結部177,178を回動軸として互い
に直交する2軸方向に回動変位される。これにより、ジ
ンバルバネ171のヘッド取付部172に取り付けられ
たヘッドスライダ133とこのヘッドスライダ133に
接合された第1のコア部138は、揺動変位が可能とな
される。
【0153】上述のようにジンバルバネ171が取り付
けられたスペーサ181は、図30に示すように、ジン
バルバネ171が取り付けられた先端面とは反対側の基
端面を第1及び第2のヘッド支持アーム102,103
の先端部に取り付けられる。このとき、スペーサ181
は、フレキシブルディスク2,22の記録トラックの接
線方向と平行な方向の両端部が、第1及び第2のヘッド
支持アーム102,103の幅方向の両端部、詳しくは
ヘッド支持バネ113の幅方向の両端部から突出するよ
うに第1及び第2のヘッド支持アーム102,103の
先端部に取り付けられ、上述した突出部187が形成さ
れる。このスペーサ181の突出部187には、上述し
たように、フレキシブル配線基板124のコイル用端子
領域形成部124b,124c及び連結部124d又は
フレキシブル配線基板128のコイル用端子領域形成部
128b,128c及び連結部128dが取り付けられ
る。
【0154】なお、第1及び第2のヘッド支持アーム1
02,103には、スペーサ181,181が互いに対
向するように配される。
【0155】以上のように構成される磁気ヘッド部10
5によりデータの書き込み及び/又は読み出しが行われ
る第1又は第2のフレキシブルディスク2,22は、デ
ィスク自体の平坦性の不均一性などにより、ディスクテ
ーブル64にローディングされて回転駆動されるときに
面振れが発生してしまう場合がある。
【0156】しかしながら、上述した磁気ヘッド部10
5においては、第1及び第2のヘッドチップ131,1
32が組み込まれたヘッドスライダ133と、このヘッ
ドスライダ133に接合された第1のコア部138と
が、ジンバルバネ171を介して、第1及び第2のヘッ
ド支持アーム102,103の先端部に取り付けられた
スペーサ181に取り付けられており、ヘッドスライダ
133と第1のコア部138とが第1及び第2のヘッド
支持アーム102,103に対して揺動可能とされてい
るので、第1又は第2のフレキシブルディスク2,22
に面振れが生じた場合であっても、ヘッドスライダ13
3及び第1のコア部138は、この第1又は第2のフレ
キシブルディスク2,22の面振れに追随するように、
第1及び第2のヘッド支持アーム102,103に対す
る姿勢を変位させる。
【0157】これにより、磁気ヘッド部105は、磁気
ディスク装置50のディスクテーブル64にローディン
グされた第1のフレキシブルディスク2又は第2のフレ
キシブルディスク22の信号記録部に形成された記録ト
ラックに正確にアクセスすることが可能となり、第1又
は第2のフレキシブルディスク2,22に対して安定的
にデータの書き込みを行い、又は第1又は第2のフレキ
シブルディスク2,22からデータを安定的に読み出す
ことができる。
【0158】磁気ヘッド装置の動作 次に、以上のような磁気ヘッド部105を備える磁気ヘ
ッド装置100の動作について説明する。この磁気ヘッ
ド装置100は、上述したように、第1の記録密度でデ
ータが記録される第1のフレキシブルディスク2と、第
1の記録密度より記録密度が高い第2の記録密度でデー
タが記録される第2のフレキシブルディスク22の双方
に対してデータの記録及び/又は再生を行うことが可能
とされており、磁気ディスク装置50に装着された第1
のフレキシブルディスク2又は第2のフレキシブルディ
スク22に対してデータの記録及び/又は再生を行う。
【0159】第1のフレキシブルディスク2がディスク
回転駆動機構61のディスクテーブル64にローディン
グされると、第1及び第2のヘッド支持アーム102,
103の先端側に取り付けた磁気ヘッド部105,10
5が第1のフレキシブルディスク2の信号記録部に接触
した状態で、第1のフレキシブルディスク2が回転駆動
される。このとき、第1のディスク2は、約300rp
mの回転速度で回転され、磁気ヘッド部105の第1の
ヘッドチップ131によりデータの記録再生が行われ
る。
【0160】第1のヘッドチップ131は、第1のボビ
ン139に巻回された第1のコイル141から発生する
磁界により、第3の脚部151、第4の脚部152及び
記録再生用ヘッド部153の間に磁路が形成される。そ
して、ディスクテーブル64と一体に回転駆動される第
1のフレキシブルディスク2に対して、記録再生用ヘッ
ド部153によりデータの記録再生が行われる。なお、
第1のヘッドチップ131を用いて第1のフレキシブル
ディスク2にデータの記録を行うときには、第2のボビ
ン140に巻回された第2のコイル142から発生する
磁界により、第5の脚部153、第4の脚部152及び
消去用ヘッド部154の間に形成される磁界により、記
録再生用ヘッド部153により形成された記録トラック
のトラック幅方向の両側付近のみが消去され、データの
記録を行うことによって形成される記録トラック間にガ
ードバンドが形成される。
【0161】一方、第2の記録密度でデータが記録され
る第2のフレキシブルディスク22がディスクテーブル
64にローディングされると、ディスク回転駆動機構6
1により第2のフレキシブルディスク22は約3600
rpmの回転速度で回転駆動される。このように、第2
のフレキシブルディスク22が高速で回転されると、ヘ
ッドスライダ133に形成されたレール部149,15
0と第2のフレキシブルディスク22との間に空気の対
流が発生し、いわゆるエアーフィルムが形成される。そ
して、第1及び第2のヘッド支持アーム102,103
の先端側に取り付けた磁気ヘッド部105,105が、
このエアーフィルムの作用により、第2のフレキシブル
ディスク22の主面から一定量、例えば50nm程度浮
上される。
【0162】磁気ヘッド部105,105は、このよう
に第2のフレキシブルディスク22の主面上を一定量浮
上した状態で、第2のヘッドチップ132により第2の
フレキシブルディスク22に対しデータの記録再生を行
う。
【0163】磁気ディスク装置の動作 次に、磁気ヘッド装置100を備える磁気ディスク装置
50により、第1のフレキシブルディスク2又は第2の
フレキシブルディスク22に対してデータの記録再生を
行う動作について説明する。
【0164】磁気ヘッド装置100を備える磁気ディス
ク装置50は、図31に示すように、装置全体の制御を
行うコントローラとしてのDSP(digital signal pro
cessor)201を有している。DSP201によって、
ディスクテーブル64上にローディングされて回転駆動
される第1又は第2のフレキシブルディスク2,22の
回転制御や磁気ヘッド装置100の移動制御、データが
高記録密度される第2のフレキシブルディスク22用の
記録再生系の制御などが行われる。DSP201はバス
202に接続されている。DSP201は、バス202
に接続されているフラッシュメモリ203に記憶されて
いるプログラムを読み出し、そのプログラムに従って制
御動作を実行する。
【0165】また、磁気ディスク装置50は、ディスク
テーブル64にローディングされたフレキシブルディス
クが第1の記録密度でデータが記録される第1のフレキ
シブルディスク2であるか、第1の記録密度より記録密
度が高い第2の記録密度でデータが記録される第2のフ
レキシブルディスク22であるかをカートリッジ本体
7,27に設けたディスク識別孔12,33等を利用し
て検出するディスク種類検出部204を有している。こ
のディスク種類検出部204の出力信号は、モード信号
SMDとしてDSP201に供給される。DSP201
は、このモード信号SMDに応じて、ディスク回転駆動
機構61のディスクテーブル64にローディングされる
第1又は第2のフレキシブルディスク2,22の回転速
度を切換制御をする。
【0166】また、磁気ディスク装置50は、第1又は
第2のフレキシブルディスク2,22を回転駆動するデ
ィスク回転駆動機構61のスピンドルモータ62を駆動
するためのモータ駆動回路206を有している。スピン
ドルモータ62より得られるその回転速度に対応した周
波数の周波数信号SFGはモータ駆動回路206を介し
てDSP201に供給される。DSP201は、周波数
信号SFGを参照し、ディスクテーブル64にローディ
ングにされた第1又は第2のフレキシブルディスク2,
22の回転速度が所定値となるようにモータ駆動回路2
06を制御する。
【0167】また、磁気ディスク装置50は、磁気ヘッ
ド装置100を構成する磁気ヘッド部105,155を
それぞれ支持する第1及び第2のヘッド支持アーム10
2,103が連結されたヘッドキャリッジ本体106を
ディスクテーブル64にローディングにされた第1又は
第2のフレキシブルディスク2,22の半径方向に移動
させるVCM(ボイスコイルモータ)208と、このV
CM208を駆動するためのVCMドライバ209とを
有している。DSP201は、後述するR/Wチャネル
IC313より出力される磁気ヘッド装置50のトラッ
キング情報などに基づき、磁気ヘッド装置50が第1又
は第2のフレキシブルディスク2,22の目標トラック
に正しく位置するようにVCMドライバ209を制御す
る。
【0168】また、磁気ディスク装置50は、第2のフ
レキシブルディスク22を用いた高記録密度用の記録再
生系と、第1の磁気ディスク2を用いた標準記録密度用
の記録再生系とを有する。高記録密度(上位モード)用
の記録再生系は、ホストコンピュータ側とデータ、ステ
ータス、コマンドのやり取りを行うためのディスクコン
トローラ211と、データバッファとしてのDRAM
(Dynamic random access memory)212と、記録信号
処理および再生信号処理を行うR/WチャネルIC21
3と、R/WチャネルIC213より出力される記録信
号を増幅して磁気ヘッド部105,105のヘッドスラ
イダ133に設けられた高記録密度(上位モード)用の
第2のヘッドチップ132に供給する記録アンプ及び第
2のヘッドチップ132で再生された再生信号を増幅し
てR/WチャネルIC213に供給する再生アンプを備
えるアンプ部214とを有している。
【0169】ディスクコントローラ211はバス202
に接続されている。ディスクコントローラ211及びR
/WチャネルIC213の動作は、それぞれDSP20
1によって制御される。ディスクコントローラ211
は、図示しないホストコンピュータとEIDE(Extend
ed Intelligent Drive Electronics)インタフェースで
接続されている。
【0170】また、本発明に係る磁気ディスク装置50
は、第1の記録密度の第1のフレキシブルディスク2に
対しデータの記録再生を行う標準記録密度用の記録再生
系として、FDDコントローラ215を有している。こ
のFDDコントローラ215はホストコンピュータ(図
示せず)とFDD(Floppy Disk Drive)インタフェー
スで接続されている。このFDDコントローラ215
は、データの記録時にホストコンピュータより送られて
くるMFM(Modified Frequency Moduration)デー
タより記録信号を生成して磁気ヘッド部105,105
の第1のヘッドチップ131の記録再生用ヘッド部15
3に供給すると共に、再生時に記録再生用ヘッド部15
3からの再生信号よりMFMデータを得てホストコンピ
ュータに供給する機能等を備えている。
【0171】以上のように構成される磁気ディスク装置
50に標準記録密度の第1のフレキシブルディスク2を
収納した第1のディスクカートリッジ1が装着される
と、ディスク種類検出部204よりDSP201に供給
されるモード信号SMDは下位モードを示すものとな
る。これにより、ディスク回転駆動機構61のスピンド
ルモータ62からの周波数信号SFGに基づき、DSP
201によってモータ駆動回路206が制御され、第1
のフレキシブルディスク2が標準速度の例えば300r
pmで回転駆動される。また、DSP201の制御によ
って第1の記録密度である標準記録密度用の記録再生系
が使用される状態とされる。次に、第1のフレキシブル
ディスク2にデータを記録するときには、磁気ヘッド部
105,105が第1のフレキシブルディスク2の両主
面に接触した状態で、ホストコンピュータよりFDDイ
ンタフェースを介してFDDコントローラ215に書き
込みデータとしてのMFMデータが供給される。そし
て、このFDDコントローラ215よりMFMデータに
対応する記録信号が出力され、この記録信号が第1のヘ
ッドチップ131の記録再生用ヘッド部153に供給さ
れて、第1のフレキシブルディスク2の目標トラックの
所定セクタに記録される。
【0172】一方、第1のフレキシブルディスク2に記
録されたデータを再生するときには、第1のフレキシブ
ルディスク2の目標トラックの所定セクタより第1のヘ
ッドチップ131の記録再生用ヘッド部153で再生さ
れた信号がFDDコントローラ215に供給され、この
FDDコントローラ215より再生信号に対応するMF
Mデータが出力されてホストコンピュータに供給され
る。
【0173】次に、ディスク装置50に第1の記録密度
より記録密度が高い第2の記録密度でデータが記録され
る第2のフレキシブルディスク22を収納した第2のデ
ィスクカートリッジ21が装着されると、ディスク種類
検出部204よりDSP201に供給されるモード信号
SMDは上位モードを示すものとなる。これにより、ス
ピンドルモータ62からの周波数信号SFGに基づき、
DSP201によってモータ駆動回路206が制御さ
れ、ディスクテーブル64にローディングされた第2の
フレキシブルディスク22が高速度で、例えば3600
rpmで回転駆動される。また、DSP201の制御に
よって高記録密度(上位モード)用の記録再生系が使用
される状態とされる。
【0174】次に、第2のフレキシブルディスク22に
データを記録するときは、磁気ヘッド部105,105
が第2のフレキシブルディスク22の両主面に近接され
た状態にあるデータの記録可能状態にあるとき、ホスト
コンピュータよりEIDEインタフェースを使用してデ
ィスクコントローラ211に書き込み用のデータが供給
される。この書き込み用のデータはDRAM212に一
時的に格納される。そして、この書き込み用のデータに
対して、ディスクコントローラ211で誤り訂正符号の
付加処理やインターリーブ処理が施されて書き込みデー
タWDが生成される。生成された書き込みデータWD
は、ディスクコントローラ211よりR/WチャネルI
C213に供給される。そして、このR/WチャネルI
C213より書き込みデータWDに対応する記録信号S
Rが出力され、この記録信号SRがアンプ部214の記
録アンプを介して磁気ヘッド部105,105のヘッド
スライダ133に設けられた第2のヘッドチップ132
に供給され、第2のフレキシブルディスク22の目標ト
ラックの所定セクタに記録される。
【0175】一方、第2のフレキシブルディスク22に
記録されたデータを再生するときには、第2のフレキシ
ブルディスク22の目標トラックの所定セクタより第2
のヘッドチップ132で再生された信号がアンプ部21
4の再生アンプで増幅されてR/WチャネルIC213
に供給される。そして、このR/WチャネルIC213
で波形等化処理、データ識別処理や16/17符号の復
号化処理等が行われて読み出しデータRDが得られる。
この読み出しデータRDがディスクコントローラ211
に供給されてデインターリーブ処理や誤り訂正処理が行
われて最終的な読み出しデータが得られ、この読み出し
データがDRAM212に一時的に格納された後にホス
トコンピュータに供給される。
【0176】以上説明したように、この磁気ディスク装
置50は、標準記録密度である第1の記録密度の第1の
フレキシブルディスク2が装着される場合、磁気ヘッド
部105,105の第1のヘッドチップ131の記録再
生用ヘッド部153が第1のフレキシブルディスク2の
主面に形成した信号記録部に接触した状態でデータの記
録再生が行われる。一方、磁気ディスク装置50は、高
記録密度である第2の記録密度の第2のフレキシブルデ
ィスク22が装着される場合、磁気ヘッド部105,1
05を構成するヘッドスライダ133が第2のフレキシ
ブルディスク22の信号記録部が形成された両主面から
浮上した状態でデータの記録再生が行われる。
【0177】このように、本発明に係る磁気ディスク装
置50は、高記録密度の第2のフレキシブルディスク2
2の他に標準記録密度の第1のフレキシブルディスク2
に対してもデータの記録再生を行うことが可能となり、
下位互換性を有するものとなる。
【0178】
【発明の効果】上述したように、本発明に係る磁気ヘッ
ド装置においては、磁気ヘッドとキャリッジ本体上に設
けられた回路部とを電気的に接続するための中継基板と
なるフレキシブル配線基板の一端側がスペーサの突出部
分と支持アームの先端部とに跨って設けられ、このフレ
キシブル配線基板のスペーサの突出部分に設けられた一
端側に設けられた端子部に、磁気ヘッドの備える磁気ヘ
ッド素子のコイルを構成する線材の一端部が接続されて
おり、磁気ヘッド素子のコイルを構成する線材の一端部
が支持アームを跨がないので、この線材の損傷が有効に
防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の記録密度の第1の磁気ディスクを収納し
た第1のディスクカートリッジを示す斜視図である。
【図2】上記第1のディスクカートリッジの下面側を示
す底面図である。
【図3】第2の記録密度の第2の磁気ディスクを収納し
た第2のディスクカートリッジを示す斜視図である。
【図4】上記第2のディスクカートリッジの下面側を示
す底面図である。
【図5】本発明に係る磁気ヘッド装置を用いた磁気ディ
スク装置の外観を示す斜視図である。
【図6】上記磁気ディスク装置を示す分解斜視図であ
る。
【図7】本発明に係る磁気ヘッド装置を示す斜視図であ
る。
【図8】上記磁気ヘッド装置の平面図である。
【図9】上記磁気ヘッド装置の底面図である。
【図10】磁気ヘッドを取り付けた第1及び第2のヘッ
ド支持アームがディスクカートリッジ内に進入してデー
タの記録再生を行う状態を示す上記磁気ヘッド装置の側
面図である。
【図11】磁気ヘッドを取り付けた第2のヘッド支持ア
ームが第1のヘッド支持アームから離間する方向に回動
され、ディスクカートリッジをイジェクトする状態を示
す上記磁気ヘッド装置の側面図である。
【図12】フレキシブル配線基板が取り付けられたヘッ
ド支持アームの先端側を拡大して示す平面図である。
【図13】フレキシブル配線基板が取り付けられたヘッ
ド支持アームの先端側を磁気ヘッド部側から見た様子拡
大して示す側面図である。
【図14】他のフレキシブル配線基板が取り付けられた
ヘッド支持アームの要部を示す平面図である。
【図15】本発明に係る磁気ヘッド装置の備える磁気ヘ
ッド部を示す分解斜視図である。
【図16】上記磁気ヘッド部の平面図である。
【図17】上記磁気ヘッド部の側面図である。
【図18】上記磁気ヘッド部の底面図である。
【図19】上記磁気ヘッド部の側面図である。
【図20】磁気ヘッドをヘッド支持アームに揺動可能に
支持するジンバルバネを示す平面図である。
【図21】磁気ヘッドに組み込まれたジンバルバネが取
り付けられるスペーサを示す平面図である。
【図22】上記スペーサの断面図である。
【図23】上記スペーサの底面図である。
【図24】上記スペーサの断面図である。
【図25】上記スペーサに磁気シールドリングを取り付
ける状態を示す斜視図である。
【図26】ジンバルバネに支持された磁気ヘッド部を示
す平面図である。
【図27】ジンバルバネに支持された磁気ヘッド部を示
す断面図である。
【図28】ジンバルバネに支持された磁気ヘッド部を示
す底面図である。
【図29】ジンバルバネに支持された磁気ヘッド部を示
す断面図である。
【図30】ヘッド支持アームの先端側に取り付けられた
磁気ヘッド部を一部切り欠いて示す斜視図である。
【図31】上記磁気ディスク装置の記録再生系を示すブ
ロック回路図である。
【図32】従来の磁気ディスク装置を模式的に示す断面
図である。
【図33】従来の磁気ヘッド装置のヘッド支持アーム先
端側を拡大して示す平面図である。
【図34】従来の磁気ヘッド装置の磁気ヘッド部近傍を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 第1のディスクカートリッジ、2 第1のフレキシ
ブルディスク、21第2のディスクカートリッジ、22
第2のフレキシブルディスク、50 磁気ディスク装
置、100 磁気ヘッド装置、102,103 ヘッド
支持アーム、112 連結板、113 ヘッド支持バ
ネ、115 折り返しリブ、105 磁気ヘッド部、1
23 記録再生用IC回路、123a コネクタ、12
4 フレキシブル配線基板、124a 基部、124
b,124c コイル用端子領域形成部、124d 連
結部、125 接続線材、126 第1の端子領域、1
27第2の端子領域、128 フレキシブル配線基板、
128a 延在部、128b,128c コイル用端子
領域形成部、128d 連結部、129 コネクタ端
子、130 端子領域、131 第1のヘッドチップ、
132 第2のヘッドチップ、133 ヘッドスライ
ダ、138 第1のコア部、141 第1のコイル、1
42 第2のコイル、156 第2のヘッドチップ用の
コイル、181スペーサ、187 突出部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年12月11日(1998.12.
11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図13】
【図22】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図8】
【図7】
【図9】
【図10】
【図12】
【図16】
【図17】
【図11】
【図14】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図24】
【図15】
【図23】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体に対して情報の書き
    込み及び/又は読み出しを行う磁気ヘッド素子を有する
    磁気ヘッドと、 先端部に上記磁気ヘッドを支持する支持アームと、 上記支持アームの基端部を支持するキャリッジ本体と、 上記磁気ヘッドと上記支持アームとの間に位置して配設
    され、上記支持アームの幅方向の両端部から突出する突
    出部分を有し、上記支持アームに支持されたスペーサ
    と、 一端側が上記スペーサの突出部分と上記支持アームの先
    端部とに跨って設けられ、上記スペーサの突出部分に設
    けられた一端側に、上記磁気ヘッド素子のコイルを構成
    する線材の一端部が接続される端子部を有するフレキシ
    ブル配線基板とを備えることを特徴とする磁気ヘッド装
    置。
  2. 【請求項2】 上記フレキシブル配線基板は、上記スペ
    ーサの突出部分と上記支持アームの先端部とに跨って設
    けられる基板本体部と、この基板本体部と一体に形成さ
    れ、上記支持アームの先端側から上記キャリッジ本体上
    に亘って延在される延在部とを備え、上記延在部の端部
    には、上記キャリッジ本体上に設けられた回路部に接続
    される接続端子部が設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の磁気ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 上記磁気ヘッドは、記録密度の異なる複
    数のディスク状記録媒体に対応して、それぞれ異なる記
    録密度でディスク状記録媒体に対して情報の書き込み及
    び/又は読み出しを行う複数の磁気ヘッド素子を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 上記磁気ヘッドは、第1の記録密度で情
    報が記録される第1のディスク状記録媒体に対して情報
    の書き込み及び/又は読み出しを行う第1の磁気ヘッド
    素子と、上記第1の記録密度よりも記録密度が高い第2
    の記録密度で情報が記録される第2のディスク状記録媒
    体に対して情報の書き込み及び/又は読み出しを行う第
    2の磁気ヘッド素子とを備えることを特徴とする請求項
    1記載の磁気ヘッド装置。
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