JP2000215405A - 磁気ヘッド装置及び磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド装置及び磁気ヘッド

Info

Publication number
JP2000215405A
JP2000215405A JP11010838A JP1083899A JP2000215405A JP 2000215405 A JP2000215405 A JP 2000215405A JP 11010838 A JP11010838 A JP 11010838A JP 1083899 A JP1083899 A JP 1083899A JP 2000215405 A JP2000215405 A JP 2000215405A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic head
disk
magnetic
recording
slider
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11010838A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Ota
清志 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11010838A priority Critical patent/JP2000215405A/ja
Publication of JP2000215405A publication Critical patent/JP2000215405A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対の支持アームに支持された磁気ヘッド部
間で、出力のばらつきを生じさせずに、ディスク状記録
媒体に対するデータの記録及び/又は再生を適切に行
う。 【解決手段】 第2の磁気ヘッド素子132の磁気ギャ
ップが、第1の磁気ヘッド部250と第2の磁気ヘッド
部251との双方において、共に第2のレール150上
から外部を臨み、互いに対向した位置にて第2のフレキ
シブルディスク22に対してデータの書き込み及び/又
は読み出しを行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク等の
ディスク状記録媒体に対してデータの記録及び/又は再
生を行う磁気ヘッド装置及びこの磁気ヘッド装置に用い
られる磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、可撓性を有するディスク基板上に
信号記録層が形成されてなる、いわゆるフレキシブルデ
ィスクをカートリッジ内に収納したディスクカートリッ
ジが普及している。このディスクカートリッジを記録媒
体として用いるディスクドライブ装置は、ディスクドラ
イブ装置内に挿入されたディスクカートリッジを所定の
記録再生位置に移送するローディング機構と、このロー
ディング機構により所定の記録再生位置に移送されたデ
ィスクカートリッジ内のフレキシブルディスクを把持し
て回転操作する回転駆動機構と、この回転駆動機構によ
り回転操作されるフレキシブルディスクに対してデータ
の記録再生を行う磁気ヘッド装置と、この磁気ヘッド装
置をフレキシブルディスクの径方向に移動する移動機構
とを備えている。
【0003】ところで、近年、実用化されているフレキ
シブルディスクよりも記録密度の高い高密度フレキシブ
ルディスクが提案されている。この高密度フレキシブル
ディスクは、従来のフレキシブルディスクと外形寸法を
同じくしながら、記憶容量を、従来のフレキシブルディ
スクの1メガバイト乃至2メガバイトから約200メガ
バイトへと飛躍的に増大させている。
【0004】このような高密度フレキシブルディスクを
記録媒体として用いるディスクドライブ装置としては、
利便性等の観点から、高密度フレキシブルディスクに対
して高密度記録モードで記録及び/又は再生を行うこと
を可能としながら、従来のフレキシブルディスク(以
下、低密度フレキシブルディスクという。)に対しても
低密度記録モードで記録及び/又は再生を行うことがで
きる、いわゆる下位互換を有するものが提案されてい
る。
【0005】このような下位互換を実現したディスクド
ライブ装置の備える磁気ヘッド装置の一例を図32に示
す。この図32に示す磁気ヘッド装置300は、図示し
ないベースに対して移動可能に取り付けられたキャリッ
ジ本体301を備える。このキャリッジ本体301は、
図示しない移動機構によって、図32中矢印Aで示すフ
レキシブルディスク320の径方向に送り操作される。
【0006】キャリッジ本体301の下端部には、回転
駆動機構により把持されたフレキシブルディスク320
の下方側の主面に向かって延長される第1の支持アーム
302が取り付けられている。また、キャリッジ本体3
01の上端部には、回転駆動機構により把持されたフレ
キシブルディスク320の上方側の主面に向かって延長
される第2の支持アーム303が取り付けられている。
【0007】第1及び第2の支持アーム302,303
は、板バネとしての機能を有する金属板等が長尺状に成
形されてなる。そして、第1及び第2の支持アーム30
2,303は、その基端側がキャリッジ本体301に取
り付けられている。また、第1及び第2の支持アーム3
02,303の先端側には、フレキシブルディスク32
0と対向する側に、磁気ヘッド部304が取り付けられ
ている。すなわち、この磁気ヘッド装置301は、第1
の支持アーム302の先端側に取り付けられた磁気ヘッ
ド部304と、第2の支持アーム303の先端側に取り
付けられた磁気ヘッド部304とにより、回転駆動機構
により把持されたフレキシブルディスク320が挟み込
まれる構成とされている。
【0008】磁気ヘッド部304は、図33及び図34
に示すように、フレキシブルディスク320の主面と対
向する面に2本のレール311、312が互いに平行に
形成されたスライダ310と、このスライダ310に組
み込まれた第1及び第2の磁気ヘッド素子313,31
4とを備える。
【0009】2本のレール311,312は、フレキシ
ブルディスク320が回転駆動機構により回転操作され
た際に、その長手方向が、図33及び図34中矢印Bで
示すフレキシブルディスク320の記録トラックが進行
する方向と略平行となるように、スライダ310のフレ
キシブルディスク320に対する対向面に形成されてい
る。
【0010】そして、第1の支持アーム302の先端側
に支持された磁気ヘッド部304においては、図33に
示すように、2本のレール311,312のうち、回転
駆動機構に把持されたフレキシブルディスク320の径
方向の外周側と対向するスライダ310の一端側に形成
されたレール(以下、第2のレール312という。)か
ら磁気ギャップが外部を臨むように、低密度フレキシブ
ルディスクに対してデータの書き込み及び/又は読み出
しを行う第1の磁気ヘッド素子313がスライダ310
に組み込まれている。
【0011】また、第1の支持アーム302の先端側に
支持された磁気ヘッド部304においては、2本のレー
ル311,312のうち、回転駆動機構に把持されたフ
レキシブルディスク320の径方向の内周側と対向する
スライダ310の他端側に形成されたレール(以下、第
1のレール311という。)から磁気ギャップが外部を
臨むように、高密度フレキシブルディスクに対してデー
タの書き込み及び/又は読み出しを行う第2の磁気ヘッ
ド素子314がスライダ310に組み込まれている。詳
しくは、第1の支持アーム302の先端側に支持された
磁気ヘッド部304において、第2の磁気ヘッド素子3
14は、磁気ギャップが回転駆動機構により回転操作さ
れるフレキシブルディスク320の記録トラックが退出
する第1のレール311の後端側から外部を臨むよう
に、スライダ310に組み込まれている。
【0012】一方、第2の支持アーム303の先端側に
支持された磁気ヘッド部304においては、図34に示
すように、第1のレール311から磁気ギャップが外部
を臨むように、低密度フレキシブルディスクに対してデ
ータの書き込み及び/又は読み出しを行う第1の磁気ヘ
ッド素子313がスライダ310に組み込まれている。
【0013】また、第2の支持アーム303の先端側に
支持された磁気ヘッド部304においては、第2のレー
ル312から磁気ギャップが外部を臨むように、高密度
フレキシブルディスクに対してデータの書き込み及び/
又は読み出しを行う第2の磁気ヘッド素子312がスラ
イダ310に組み込まれている。詳しくは、第2の支持
アーム303の先端側に支持された磁気ヘッド部304
において、第2の磁気ヘッド素子314は、磁気ギャッ
プが回転駆動機構により回転操作されるフレキシブルデ
ィスク320の記録トラックが退出する第2のレール3
12の後端側から外部を臨むように、スライダ310に
組み込まれている。
【0014】これら第1の支持アーム302に支持され
る磁気ヘッド部304と第2の支持アーム303に支持
される磁気ヘッド部304とは、共に同一形状に形成さ
れている。そして、第1の支持アーム302に支持され
る磁気ヘッド部304は、第2の磁気ヘッド素子314
が、回転駆動機構に把持されたフレキシブルディスク3
20の径方向の内周側に位置するように第1の支持アー
ム302に取り付けられ、第2の支持アーム303に支
持される磁気ヘッド部304は、第2の磁気ヘッド素子
314が、回転駆動機構に把持されたフレキシブルディ
スク320の径方向の外周側に位置するように第2の支
持アーム303に取り付けられることにより、第1の支
持アーム302に支持される磁気ヘッド部304の第2
の磁気ヘッド素子314の磁気ギャップと、第2の支持
アーム303に支持される磁気ヘッド部304の第2の
磁気ヘッド素子314の磁気ギャップとが、共に回転駆
動機構により回転操作されるフレキシブルディスク32
0の記録トラックが退出する側に位置するようになされ
ている。
【0015】以上のように構成される磁気ヘッド装置3
00を備えるディスクドライブ装置内に低密度フレキシ
ブルディスクを収納したディスクカートリッジが挿入さ
れると、このディスクカートリッジは、ローディング機
構により所定の記録再生位置に移送され、ディスクカー
トリッジ内の低密度フレキシブルディスクが回転駆動機
構により把持され、例えば300rpm程度の回転速度
で回転操作される。
【0016】そして、回転操作される低密度フレキシブ
ルディスクのデータ記録領域上を、磁気ヘッド装置30
0の備える磁気ヘッド部304のスライダ310が摺動
し、磁気ヘッド部304の第1の磁気ヘッド素子313
により、低密度フレキシブルディスクの記録トラックに
データが順次書き込まれ、又は、低密度フレキシブルデ
ィスクの記録トラックに記録されたデータが順次読み出
される。
【0017】また、ディスクドライブ装置内に高密度フ
レキシブルディスクを収納したディスクカートリッジが
挿入されると、このディスクカートリッジは、ローディ
ング機構により所定の記録再生位置に移送され、ディス
クカートリッジ内の高密度フレキシブルディスクが回転
駆動機構により把持され、例えば3600rpm程度の
高回転速度で回転操作される。
【0018】そして、高密度フレキシブルディスクが高
回転速度で回転操作されることにより生じる空気流を受
けて、磁気ヘッド装置300の備える磁気ヘッド部30
4のスライダ310が、高密度フレキシブルディスクの
信号記録領域上を例えば50nm程度のの浮上量で浮上
し、磁気ヘッド部304の第2の磁気ヘッド素子314
により、高密度フレキシブルディスクの記録トラックに
データが順次書き込まれ、又は、高密度フレキシブルデ
ィスクの記録トラックに記録されたデータが順次読み出
される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した磁
気ヘッド装置300において、磁気ヘッド部304の第
1のレール311と第2のレール312とは、フレキシ
ブルディスク320に対して均等に当たるように設計さ
れている。
【0020】しかしながら、例えば、回転操作されるフ
レキシブルディスク320に面振れ等が生じて、キャリ
ッジ本体301に取り付けられる第1又は第2の支持ア
ーム302,303の基端側の高さ位置と、第1又は第
2の支持アーム302,303の先端側に取り付けられ
た磁気ヘッド部304のフレキシブルディスク320に
対する対向面の高さ位置との間の距離(以下、Z−ハイ
トという。)が変動すると、第1のレール311と第2
のレール312とでフレキシブルディスク320に対す
る当たりの不均衡が生じる。
【0021】例えば、図35に示すように、Z−ハイト
が大きくなると、磁気ヘッド部304は、フレキシブル
ディスク320の径方向の外周側に位置する第2のレー
ル312がフレキシブルディスク320から離間するよ
うに変位し、その結果、第2のレール312のフレキシ
ブルディスク320に対する当たりが、第1のレール3
11のフレキシブルディスク320に対する当たりに比
べて弱くなる。
【0022】このように、第2のレール312と第1の
レール311とでフレキシブルディスク320に対する
当たりの不均衡が生じると、第2のレール312上から
磁気ギャップが外部に臨むように設けられた磁気ヘッド
素子と、第1のレール311上から磁気ギャップが外部
に臨むように設けられた磁気ヘッド素子とで、出力の差
が生じることになる。
【0023】従来の磁気ヘッド装置300においては、
上述したように、第1の磁気ヘッド素子313の磁気ギ
ャップ又は第2の磁気ヘッド素子314の磁気ギャップ
が、第1の支持アーム302に支持された磁気ヘッド部
304と第2の支持アーム303に支持された磁気ヘッ
ド部304とで、それぞれ異なるレール上から外部を臨
むように設けられている。このため、従来の磁気ヘッド
装置300においては、低密度フレキシブルディスク或
いは高密度フレキシブルディスクに対する記録再生時に
おいて、図36に示すように、第1の支持アーム302
に支持された磁気ヘッド部304と第2の支持アーム3
03に支持された磁気ヘッド部304とで、出力のばら
つきを生じさせ、記録再生特性の劣化を招いてしまう場
合があった。なお、図36は、Z−ハイトの値と第1の
支持アーム302に支持された磁気ヘッド部304及び
第2の支持アーム303に支持された磁気ヘッド部30
4からの出力との関係を示す図であり、横軸は第1及び
第2の支持アーム302,303が図32中+方向或い
は−方向に変位した際のZ−ハイトの値を示し、縦軸は
第1の支持アーム302に支持された磁気ヘッド部30
4及び第2の支持アーム303に支持された磁気ヘッド
部304からの出力の値を示している。
【0024】本発明は、以上の点に鑑みて創案されたも
のであって、一対の支持アームに支持された磁気ヘッド
部間で、出力のばらつきを生じさせない磁気ヘッド装置
及びこれに用いられる磁気ヘッドを提供することを目的
とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係る磁気ヘッド装置は、回転操作される
ディスク状記録媒体と対向して配設され、上記ディスク
状記録媒体の記録トラックの接線方向と略平行に第1及
び第2のレールが形成されたスライダと、磁気ギャップ
が上記ディスク状記録媒体と対向するように上記スライ
ダに組み込まれ、第1の記録密度でデータが記録される
第1のディスク状記録媒体に対してデータの書き込み及
び/又は読み出しを行う第1の磁気ヘッド素子と、磁気
ギャップが上記ディスク状記録媒体と対向するように上
記スライダに組み込まれ、上記第1の記録密度よりも記
録密度が高い第2の記録密度でデータが記録される第2
のディスク状記録媒体に対してデータの書き込み及び/
又は読み出しを行う第2の磁気ヘッド素子とを備える磁
気ヘッド部と、先端側に上記磁気ヘッド部を支持し、上
記ディスク状記録媒体を間に挟んで対向して配置された
一対の支持アームとを備えている。
【0026】そして、この磁気ヘッド装置において、上
記一対の支持アームのうち一方の支持アームの先端側に
支持された上記磁気ヘッド部は、上記第1の磁気ヘッド
素子の磁気ギャップが上記第1のレール上から外部を臨
むと共に、上記第2の磁気ヘッド素子の磁気ギャップが
上記第2のレール上から外部を臨むように、上記第1及
び第2の磁気ヘッド素子が上記スライダに組み込まれて
いる。
【0027】また、この磁気ヘッド装置において、上記
一対の支持アームのうち他方の支持アームの先端側に支
持された上記磁気ヘッド部は、上記第1の磁気ヘッド素
子の磁気ギャップ及び上記第2の磁気ヘッド素子の磁気
ギャップが共に上記第2のレール上から外部を臨むよう
に、上記第1及び第2の磁気ヘッド素子が上記スライダ
に組み込まれている。
【0028】以上のように構成される本発明に係る磁気
ヘッド装置は、ディスクドライブ装置等の記録及び/又
は再生装置に設けられ、一対の支持アームの先端部に支
持された磁気ヘッド部の有するスライダが、例えば、記
録及び/又は再生装置内に装着された第1のディスク状
記録媒体のデータ記録領域上を摺動し、このスライダに
組み込まれた第1の磁気ヘッド素子が、第1のディスク
状記録媒体のデータ記録領域に対してデータの書き込み
及び/又は読み出しを行う。また、この磁気ヘッド装置
は、一対の支持アームの先端部に支持された磁気ヘッド
部の有するスライダが、例えば、記録及び/又は再生装
置内に装着された第2のディスク状記録媒体のデータ記
録領域上を浮上し、このスライダに組み込まれた第2の
磁気ヘッド素子が、第2のディスク状記録媒体のデータ
記録領域に対してデータの書き込み及び/又は読み出し
を行う。
【0029】本発明に係る磁気ヘッド装置において、一
対の支持アームのうち一方の支持アームの先端側に支持
された磁気ヘッド部は、第1の磁気ヘッド素子の磁気ギ
ャップが第1のレール上から外部を臨むと共に、第2の
磁気ヘッド素子の磁気ギャップが第2のレール上から外
部を臨むようになされており、一対の支持アームのうち
他方の支持アームの先端側に支持された磁気ヘッド部
は、第1の磁気ヘッド素子の磁気ギャップ及び第2の磁
気ヘッド素子の磁気ギャップが共に第2のレール上から
外部を臨むようになされている。
【0030】したがって、この磁気ヘッド装置において
は、第2の磁気ヘッド素子の磁気ギャップが、一対の支
持アームに支持された磁気ヘッド部の双方において、共
に第2のレール上から外部を臨み、互いに対向した位置
にて第2のディスク状記録媒体に対してデータの記録及
び/又は再生を行うことができる。
【0031】また、本発明に係る磁気ヘッドは、回転操
作されるディスク状記録媒体と対向して配設され、上記
ディスク状記録媒体の記録トラックの接線方向と略平行
に第1及び第2のレールが形成されたスライダと、磁気
ギャップが上記ディスク状記録媒体と対向するように上
記スライダに組み込まれ、第1の記録密度でデータが記
録される第1のディスク状記録媒体に対してデータの書
き込み及び/又は読み出しを行う第1の磁気ヘッド素子
と、磁気ギャップが上記ディスク状記録媒体と対向する
ように上記スライダに組み込まれ、上記第1の記録密度
よりも記録密度が高い第2の記録密度でデータが記録さ
れる第2のディスク状記録媒体に対してデータの書き込
み及び/又は読み出しを行う第2の磁気ヘッド素子とを
備えている。
【0032】そして、この磁気ヘッドは、上記第1の磁
気ヘッド素子の磁気ギャップ及び第2の磁気ヘッド素子
の磁気ギャップが共に上記第2のレール上から外部を臨
むように、上記第1及び第2の磁気ヘッド素子が上記ス
ライダに組み込まれていることを特徴としている。
【0033】この磁気ヘッドは、磁気ヘッド装置を構成
する支持アームの先端側に取り付けられ、この支持アー
ムにより支持された状態で、回転操作されるディスク状
記録媒体と対向するように配設される。
【0034】そして、この磁気ヘッドは、第1及び第2
のレールが形成されたスライダが、例えば、回転操作さ
れる第1のディスク状記録媒体のデータ記録領域上を摺
動し、磁気ギャップが第2のレール上から外部を臨むよ
うにスライダに組み込まれた第1の磁気ヘッド素子が、
第1のディスク状記録媒体のデータ記録領域に対してデ
ータの書き込み及び/又は読み出しを行う。また、この
磁気ヘッドは、第1及び第2のレールが形成されたスラ
イダが、例えば、回転操作される第2のディスク状記録
媒体のデータ記録領域上を浮上し、磁気ギャップが第2
のレール上から外部を臨むようにスライダに組み込まれ
た第2の磁気ヘッド素子が、第2のディスク状記録媒体
のデータ記録領域に対してデータの書き込み及び/又は
読み出しを行う。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0036】この実施の形態は、第1の記録密度でデー
タが記録される第1のフレキシブルディスクを収納した
第1のディスクカートリッジと、第1の記録密度より記
録密度が高い第2の記録密度でデータが記録される第2
のフレキシブルディスクを収納した第2のディスクカー
トリッジのいずれか一方を選択的に用いてデータの記録
及び/又は再生を行うことを可能とした磁気ディスク装
置の備える磁気ヘッド装置に本発明を適用した例であ
る。なお、本発明に係る磁気ヘッド装置は、この例に限
定されるものではなく、1種類又は3種類以上のディス
クカートリッジを用いる磁気ディスク装置の備える磁気
ヘッド装置や、光磁気ディスクを記録媒体として用いる
光磁気ディスク装置の備える磁気ヘッド装置等に適用可
能であることは勿論である。
【0037】ディスクカートリッジ 先ず、本発明を適用した磁気ヘッド装置を備える磁気デ
ィスク装置の説明に先立って、この磁気ディスク装置に
用いられる第1及び第2のディスクカートリッジについ
て説明する。これらディスクカートリッジに収納される
磁気ディスクは、いずれも直径を3.5インチとして形
成されている。
【0038】第1のディスクカートリッジ1は、図1及
び図2に示すように、第1の記録密度でデータが記録さ
れ、2メガバイト程度の記録容量を有する第1のフレキ
シブルディスク2を収納するものである。
【0039】第1のディスクカートリッジ1に収納され
る第1のフレキシブルディスク2は、可撓性を有する合
成樹脂製のディスク基板3を有し、このディスク基板3
の両主面に磁性層を被着してデータ記録部を形成してい
る。ディスク基板3の中心には円形の中心孔が穿設さ
れ、この中心孔を閉塞するようにハブ4が取り付けられ
ている。
【0040】ハブ4は、ステンレスや鉄等の磁性材料を
用いて形成され、筒状に形成した突出部を中心孔に嵌合
し、突出部の外周囲に設けたフランジ部を中心孔の周縁
に接着させてディスク基板3に取り付けられている。ハ
ブ4の中心部には、磁気ディスク装置側に設けられるデ
ィスク回転駆動機構のスピンドルが挿通される矩形状を
なすスピンドル孔4aが穿設され、中心部に対し偏心し
た位置にディスク回転駆動機構に設けられる駆動ピンが
係合する長方形状をなす駆動ピン係合孔4bが穿設され
ている。
【0041】以上のように形成された第1のフレキシブ
ルディスク2は、上下一対のハーフ5,6を突き合わせ
結合して形成したカートリッジ本体7内に回転可能に収
納される。
【0042】第1のフレキシブルディスク2を収納した
カートリッジ本体7の下面側の略中央部には、図2に示
すように、ディスク回転駆動機構を構成するディスクテ
ーブルが進入する円形をなす中央開口部8が設けられて
いる。また、カートリッジ本体7の上下面の相対向する
位置には、図1及び図2に示すように、矩形状の記録及
び/又は再生用の開口部9,10が設けられている。こ
れら記録及び/又は再生用の開口部9,10は、カート
リッジ本体7の左右方向の中央部に位置し、中央開口部
8の近傍からカートリッジ本体7の前面側に亘って形成
されている。
【0043】カートリッジ本体7に収納された第1のフ
レキシブルディスク2は、記録及び/又は再生用の開口
部9,10を介して、データ記録部の一部が内外周に亘
って外方に臨まされる。
【0044】さらに、カートリッジ本体7の背面側の一
方のコーナ部には、図1及び図2に示すように、収納さ
れているフレキシブルディスク2にデータの重ね記録を
規制する誤記録防止孔11が設けられている。また、カ
ートリッジ本体7の下面側の誤記録防止孔11が設けら
れた側とは反対側の他方のコーナ部には、図1に示すよ
うに、カートリッジ本体7に収納されたフレキシブルデ
ィスクの種類を示すディスク識別孔12が設けられてい
る。このディスク識別孔12を検出することによって、
カートリッジ本体7に収納されたフレキシブルディスク
が2メガバイトの記録容量を有するものであることが識
別される。
【0045】また、カートリッジ本体7の下面側には、
図2に示すように、第1のディスクカートリッジ1を磁
気ディスク装置に装着したとき、この第1のディスクカ
ートリッジ1を磁気ディスク装置側に設けられた装着位
置に位置決めするための位置決めピン係合孔18,19
が設けられている。これら位置決めピン係合孔18,1
9は、図2に示すように、記録及び/又は再生用の開口
部9,10の両側に位置するように設けられている。
【0046】第1のディスクカートリッジ1には、図1
及び図2に示すように、記録及び/又は再生用の開口部
9,10を開閉するシャッタ部材13が取り付けられて
いる。シャッタ部材13は、アルミニウム、ステンレス
等の金属板を用いて、あるいは合成樹脂を成形して断面
コ字状に形成され、カートリッジ本体7の前面側から記
録及び/又は再生用の開口部9,10を覆うように嵌合
され、これら開口部9,10を開閉する方向、すなわち
図3及び図4中矢印C1方向及び矢印C2方向に移動可能
に取り付けられている。
【0047】シャッタ部材13のカートリッジ本体7の
上下面に延在され記録及び/又は再生用の開口部9,1
0を覆うシャッタ部13a,13bには、シャッタ部材
13が図1及び図2中矢印C1方向に移動され、記録及
び/又は再生用の開口部9,10を開放した位置に移動
したとき 開口部9,10に対応してこれら記録及び/
又は再生用の開口部9,10を開放する矩形状の切り欠
き穴14,15が設けられている。
【0048】なお、シャッタ部材13は、シャッタ部1
3a,13bが記録及び/又は再生用の開口部9,10
を閉塞する図1及び図2中矢印C2方向へ、カートリッ
ジ本体7内に配設された図示しないバネ部材により付勢
されている。
【0049】第2のディスクカートリッジ21は、図3
及び図4に示すように、第1の記録密度よりも記録密度
が高い第2の記録密度でデータが記録され、200メガ
バイト程度の記録容量を有する第2のフレキシブルディ
スク22を収納するものである。そして、この第2のデ
ィスクカートリッジ21は、前述した第1のディスクカ
ートリッジ1と大きさ及び厚さを共通に形成されてい
る。
【0050】第2のディスクカートリッジ21に収納さ
れる第2のフレキシブルディスク22は、前述した第1
のフレキシブルディスク2と同様に、可撓性を有する合
成樹脂製のディスク基板23を有し、このディスク基板
23の両主面に磁性層を被着してデータ記録部を形成し
ている。ディスク基板23の中心には円形の中心孔が穿
設され、この中心孔を閉塞するようにハブ24が取り付
けられている。
【0051】ハブ24は、ステンレスや鉄等の磁性材料
を用いて形成され、筒状に形成した突出部を中心孔に嵌
合し、突出部の外周囲に設けたフランジ部を中心孔の周
縁に接着させてディスク基板23に取り付けられてい
る。このハブ24の中心部には、磁気ディスク装置側に
設けられるディスク回転駆動機構のスピンドルが挿通さ
れる円形をなすスピンドル孔24aが穿設され、中心部
に対し偏心した位置にディスク回転駆動機構に設けられ
る駆動ピンが挿通する長方形状をなす駆動ピン挿通孔2
4bが穿設されている。
【0052】以上のように形成された第2のフレキシブ
ルディスク22は、上下一対のハーフ25,26を突き
合わせ結合して形成したカートリッジ本体27内に回転
可能に収納される。
【0053】第2のフレキシブルディスク22を収納し
たカートリッジ本体27の下面側の略中央部には、図3
に示すように、ディスク回転駆動機構を構成するディス
クテーブルが進入する円形をなす中央開口部28が設け
られている。また、カートリッジ本体27の上下面の相
対向する位置には、図3及び図4に示すように、矩形状
の記録及び/又は再生用の開口部29,30が設けられ
ている。これら記録及び/又は再生用の開口部29,3
0は、カートリッジ本体27の左右方向の中央部に位置
し、中央開口部28の近傍からカートリッジ本体27の
前面側に亘って形成されている。
【0054】カートリッジ本体27に収納された第2の
フレキシブルディスク22は、記録及び/又は再生用の
開口部29,30を介してはデータ記録部の一部が内外
周に亘って外方に臨まされる。
【0055】ところで、第2のフレキシブルディスク2
2は、高容量化を実現するため、外周縁近傍までデータ
記録部としている。第2のフレキシブルディスク22の
外周縁近傍まで形成されたデータ記録部をカートリッジ
本体27の外方のに臨ませ、磁気ディスク装置側の磁気
ヘッドによってアクセスし得るように、記録及び/又は
再生用の開口部29,30は、前述した第1のディスク
カートリッジ1に設けた記録及び/又は再生用の開口部
9,10に比し大きく形成されている。すなわち、第2
のディスクカートリッジ21に設けられる記録及び/又
は再生用の開口部29,30は、図3に示すように、カ
ートリッジ本体27の前面近傍まで拡大して形成されて
いる。
【0056】さらに、カートリッジ本体27の背面側の
他方のコーナ部には、図3及び図4に示すように、収納
されている第2のフレキシブルディスク22にデータの
重ね記録を規制する誤記録防止孔31が設けられてい
る。誤記録防止孔31は、第1のディスクカートリッジ
1とは逆の位置に設けられている。また、カートリッジ
本体27の下面側の誤記録防止孔31が設けられた側と
は反対側の一方のコーナ部には、図4に示すように、検
出孔32が設けられている。この検出孔32は、第1の
ディスクカートリッジ1の誤記録防止孔11が設けられ
る位置に設けられて、第1のディスクカートリッジ1の
みを用いる磁気ディスク装置に装着されたとき、この磁
気ディスク装置に設けられた誤記録検出機構によって検
出され、第2のフレキシブルディスク22へのデータの
記録を禁止し、第2のフレキシブルディスク22に高密
度で記録されたデータが消去されてしまうことを防止す
るものである。
【0057】また、カートリッジ本体27の下面側に
は、図4に示すように、第2のディスクカートリッジ2
1を磁気ディスク装置に装着したとき、この装置側に設
けられた装着位置を位置決めする位置決めピン係合孔3
8,39が設けられている。これら位置決めピン係合3
8,39は、図4に示すように、記録及び/又は再生用
の開口部29,30の両側に位置するように設けられて
いる。そして、カートリッジ本体27の下面側には、図
4に示すように、一方の位置決めピン係合孔38に隣接
するようにして、カートリッジ本体27に収納されたフ
レキシブルディスクの種類を示すディスク識別孔33が
設けられている。このディスク識別孔33を検出するこ
とによって、カートリッジ本体27に収納されたフレキ
シブルディスクが200メガバイトの記録容量を有する
ものであることが識別される。
【0058】さらに、カートリッジ本体27の上面側
で、記録及び/又は再生用の開口部29,30が設けら
れる前面側の一方のコーナ部に位置して、磁気ディスク
装置への挿入方向を規制する誤挿入防止用の溝部40が
設けられている。
【0059】また、第2のディスクカートリッジ21に
は、第1のディスクカートリッジ1と同様に記録及び/
又は再生用の開口部29,30を開閉するシャッタ部材
43が取り付けられている。このシャッタ部材43は、
第1のディスクカートリッジ1のシャッタ部材13と同
様にアルミニウム、ステンレス等の金属板を用いて、あ
るいは合成樹脂を成形して形成されている。
【0060】第2のディスクカートリッジ21に設けら
れるシャッタ部材43は、記録及び/又は再生用の開口
部29,30を閉塞するに足る大きさのシャッタ部43
a,43bを有し、これらシャッタ部43a,43bを
連結するとともに、このシャッタ部材43をカートリッ
ジ本体27に支持させるための断面コ字状をなすシャッ
タ支持部44,45がシャッタ部43a,43bの基端
部側の両側に突設され、全体で略T字状をなすように形
成されている。
【0061】ところで、第2のディスクカートリッジ2
1に設けられる記録及び/又は再生用の開口部29,3
0は、第2のフレキシブルディスク22の外周縁近傍ま
で形成されたデータ記録部をカートリッジ本体27の外
方のに臨ませるようにするため、カートリッジ本体27
の前面近傍まで形成され、前述した第1のディスクカー
トリッジ1に設けた記録及び/又は再生用の開口部9,
10に比し大きく形成されている。このように大型化さ
れた記録及び/又は再生用の開口部29,30を確実に
開放するため、図3に示すように、シャッタ部材43の
一方のシャッタ支持部44には、シャッタ部材43が記
録及び/又は再生用の開口部29,30を開放した位置
に移動されたとき、これら記録及び/又は再生用の開口
部29,30のカートリッジ本体27の前面側を開放す
る切り欠き凹部46が形成されている。すなわち、シャ
ッタ支持部44のカートリッジ本体27の上下面に延長
される部分に切り欠き凹部46が形成されている。
【0062】上述のように形成されたシャッタ部材43
は、カートリッジ本体27の前面側からシャッタ部43
a,43bが記録及び/又は再生用の開口部29,30
上に延長されるように嵌合され、シャッタ部43a,4
3bがこれら開口部29,30を開閉する図3及び図4
中矢印C1方向及び矢印C2方向に移動可能に取り付けら
れている。
【0063】なお、シャッタ部材43は、シャッタ部4
3a,43bが記録及び/又は再生用の開口部29,3
0を閉塞する図3及び図4中矢印C2方向に、カートリ
ッジ本体27内に配設された図示しないバネ部材により
付勢されている。
【0064】磁気ディスク装置 次に、上述したように構成された第1の記録密度でデー
タが記録される第1のフレキシブルディスク2を収納し
た第1のディスクカートリッジ1と、第1の記録密度よ
り記録密度が高い第2の記録密度でデータが記録される
第2のフレキシブルディスク22を収納した第2のディ
スクカートリッジ21のいずれか一方を選択的に用いて
データの記録及び/又は再生を行うことを可能とする磁
気ディスク装置について説明する。
【0065】この磁気ディスク装置50は、図5及び図
6に示すように、薄い金属板を断面コ字状に折り曲げて
形成した一対の上下カバー51,52突き合わせて形成
した装置本体53を有し、この装置本体53内に金属板
やアルミダイキャスト等により形成されたベース54を
収納している。
【0066】装置本体53の前面側には、合成樹脂など
によって形成されたフロントパネル55が着脱自在に取
り付けられている。フロントパネル55の上縁側には、
第1又は第2のディスクカートリッジ1,21がシャッ
タ部材13,43が取り付けられた前面側を挿入端とし
て水平に挿入されるに足る大きさを有するカートリッジ
挿脱口56が設けられている。カートリッジ挿脱口56
は、第1又は第2のディスクカートリッジ1,21が装
置本体53内に装着されない状態において、装置本体5
3の内方に向かって回動可能にフロントパネル55に取
り付けられた開閉蓋57により閉塞されている。
【0067】フロントパネル54の下縁側には、装置本
体53内に装着された第1又は第2のディスクカートリ
ッジ1,21を装置本体53内から排出させるイジェク
ト機構を動作させるイジェクト釦58が設けられてい
る。
【0068】装置本体53内に配設されたベース54に
は、装置本体53内に装着された第1又は第2のディス
クカートリッジ1,21に収納された第1又は第2の磁
気ディスク2,22を回転駆動するディスク回転駆動機
構61が配設されている。このディスク回転駆動機構6
1は、図6に示すように、ベース54に取り付けられた
スピンドルモータ62と、スピンドルモータ62のスピ
ンドル63の先端側にこのスピンドル63と一体に回転
するように取り付けられたディスクテーブル64を備え
ている。
【0069】ディスクテーブル64の第1又は第2のフ
レキシブルディスク2,22が載置される面側には、フ
レキシブルディスク2,22に取り付けたハブ4,24
を吸引するためのマグネット65が取り付けられてい
る。また、ディスクテーブル64のフレキシブルディス
ク2,22の載置面側には、スピンドル63に対し偏心
した位置にハブ4,24に設けた駆動ピン係合孔4b又
は駆動ピン挿通孔24bに係合又は挿通する駆動ピン6
6が突設されている。駆動ピン66は、ディスクテーブ
ル64の外周側に向かって図示しない引っ張りバネなど
の付勢部材を介して付勢されている。
【0070】そして、ベース54の下面側には、電子回
路基板70が取り付けけられている。この電子回路基板
70上には、種々の電子回路及び検出スイッチが配設さ
れている。
【0071】また、ベース54のディスクテーブル64
が配設される上面側には、カートリッジ挿脱口56を介
して装置本体53内に挿入された第1又は第2のディス
クカートリッジ1,21を保持するカートリッジ保持部
材を構成するカートリッジホルダ71が配設されてい
る。
【0072】このカートリッジホルダ71は、相対向す
る両側に装置本体53内に挿入された第1又は第2のデ
ィスクカートリッジ1,21の両側を保持するカートリ
ッジ保持部71a,71bを有し、前方側及び下方側が
開放された薄い筐体状に形成されている。このカートリ
ッジホルダ71は、カートリッジ挿脱口56を介して装
置本体53内に挿入された第1又は第2のディスクカー
トリッジ1,21を保持してベース54に組み込まされ
たカートリッジローディング機構によって、ディスク回
転駆動機構61のディスクテーブル64から離間した位
置とディスクテーブル64側に近接した位置間に亘る上
下方向に移動操作され、このカートリッジホルダ71に
保持した第1又は第2のディスクカートリッジ1,21
に収納された第1又は第2のフレキシブルディスク2,
22をディスクテーブル64上にローディングさせ、又
はディスクテーブル64上にローディングされたフレキ
シブルディスク2,22をアンローディングさせる。
【0073】そして、ベース54の上面側には、このベ
ース54とカートリッジホルダ71間に位置して、カー
トリッジホルダ71をベース54に配設されたディスク
回転駆動機構61に対し近接離間する方向に昇降操作す
るカートリッジローディング機構を構成する昇降操作板
72が配設されている。
【0074】この昇降操作板72の相対向する両側に
は、図6に示すように、傾斜面を設けたカム片73,7
4が立ち上がり形成されている。これらカム片73,7
4上には、カートリッジホルダ71の両側に突設した支
持ピン69が載置されている。そして、昇降操作板72
は、図示しない付勢部材により、図6中矢印X2方向に
移動付勢されている。また、ベース54上の後方側に
は、昇降操作板72が図6中矢印X1方向の後方側に移
動されたとき、昇降操作板72を後方側に移動させた位
置にロックするためのロックレバー77が設けられてい
る。
【0075】また、ベース54上の後方側には、図示し
ないが、昇降操作板72を付勢部材の付勢力に抗して図
6中矢印X1方向に移動操作するイジェクト用モータが
配設されている。
【0076】昇降操作板72は、カートリッジ挿脱口5
6を介して装置本体53内に第1又は第2のディスクカ
ートリッジ1,21を挿入可能な状態とするとき、イジ
ェクト用モータにより図6中矢印X1方向に移動操作さ
れ、ベース54の後方側の位置に移動されている。この
とき、昇降操作板72は、ロックレバー77にロックさ
れ、ベース54の後方側に移動された位置に保持されて
いる。昇降操作板72がロックレバー77にロックされ
た状態にあるとき、カートリッジホルダ71は、支持ピ
ン69を昇降操作板72のカム片73,74の上面側に
支持され、ディスク回転駆動機構61のディスクテーブ
ル64から離間された上昇位置に保持されている。
【0077】カートリッジホルダ71は、上昇位置に保
持されているとき、前面側の開放端をカートリッジ挿脱
口56に対向させた状態に置かれている。ここで、カー
トリッジ挿脱口56を介して第1又は第2のディスクカ
ートリッジ1,21をカートリッジホルダ71内に挿入
すると、ロックレバー77が第1又は第2のディスクカ
ートリッジ1,21によって回動操作される。第1又は
第2のディスクカートリッジ1,21が、カートリッジ
ホルダ71内のカートリッジ挿入位置まで挿入される
と、ロックレバー77の昇降操作板72に対するロック
が解除される。
【0078】昇降操作板72は、ロックレバー77によ
るロックが解除されると、付勢部材の付勢力を受けて図
6中矢印X2方向に移動操作される。昇降操作板72が
図6中矢印X2方向に移動すると、支持ピン69がカム
片72,73の傾斜面に沿って移動し、カートリッジホ
ルダ71が図6中矢印L1方向のベース54側のディス
クテーブル64側に降下され、カートリッジホルダ71
に保持された第1又は第2のディスクカートリッジ1,
21をベース54上に構成されたカートリッジ装着部7
5に位置決め装着させるとともに第1又は第2のディス
クカートリッジ1,21に収納された第1又は第2のフ
レキシブルディスク2,22をディスクテーブル64上
にローディングする。このとき、第1又は第2のフレキ
シブルディスク2,22は、スピンドル63がハブ4,
24に設けたスピンドル孔4a,24aに挿通し、駆動
ピン66が駆動ピン係合孔4b又は駆動ピン挿通孔24
bに挿通し、マグネット65によりハブ4,24が吸引
されてディスクテーブル64上に載置され、ディスクテ
ーブル64と一体に回転可能な状態となる。
【0079】ここで、スピンドルモータ62が駆動され
ることにより、第1又は第2のフレキシブルディスク
2,22はディスクテーブル64と一体に回転駆動され
る。
【0080】なお、第1のフレキシブルディスク2は、
ディスクテーブル64と一体に回転駆動されることによ
り、駆動ピン66が駆動ピン係合孔4bの外周側の一側
面に圧着することにより、矩形状に形成されたスピンド
ル孔4aのコーナ部をスピンドル63の周面に圧着さ
せ、スピンドル63の回転中心に回転中心を一致させた
センタリングが図られる。
【0081】なお、カートリッジ装着部75には、第1
又は第2のディスクカートリッジ1,21に設けた位置
決めピン係合孔18,19又は38,39に相対係合す
る位置決めピンが設けられている。これら位置決めピン
が、位置決めピン係合孔18,19又は38,39に係
合することにより、カートリッジ装着部75に装着され
る第1又は第2のディスクカートリッジ1,21の水平
方向及び高さ方向の位置決めが図られる。
【0082】第1又は第2のフレキシブルディスク2,
22がディスクテーブル64上にローディングされたと
き、第1又は第2のディスクカートリッジ1,21は位
置決めピンにより水平方向及び高さ方向の位置決めが図
られてカートリッジ装着部75に装着されることから、
第1又は第2のフレキシブルディスク2,22は、カー
トリッジ本体7,27の上下面の略中間位置に位置して
カートリッジ本体7,27の上下の内面に接触しないよ
うに回転駆動される。
【0083】また、第1又は第2のディスクカートリッ
ジ1,21に設けたシャッタ部材13,43は、カート
リッジホルダ71に挿入されるとき、ロックレバー77
と一体に設けられたシャッタ部材開放ピン78により記
録及び/又は再生用の開口部9,10又は29,30を
開放する方向に移動され、これら開口部9,10又は2
9,30を開放する。
【0084】第1又は第2のフレキシブルディスク2,
22をディスクテーブル64上にローディングさせるよ
うにカートリッジ装着部75に装着された第1又は第2
のディスクカートリッジ1,21を装置本体53内から
イジェクトするには、フロントパネル54に設けたイジ
ェクト釦58を操作する。イジェクト釦58が操作され
ると、イジェクト用モータが駆動され、このモータによ
って昇降操作板72が付勢部材の付勢力に抗して図6中
矢印X1方向に移動操作される。昇降操作板72が図6
中矢印X1方向に移動されると、支持ピン69がカム片
72,73の傾斜面に沿って移動し、カートリッジホル
ダ71が図6中矢印L2方向のベース54から離間する
方向の上昇方向に移動され、第1又は第2のディスクカ
ートリッジ1,21をベース54上に構成されたカート
リッジ装着部75から上昇させ、第1又は第2のフレキ
シブルディスク2,22をディスクテーブル64からア
ンローディングする。
【0085】カートリッジホルダ71がベース54から
離間した上昇位置に移動されると、ロックレバー77が
回動され、カートリッジホルダ71に保持された第1又
は第2のディスクカートリッジ1,21をカートリッジ
ホルダ71から排出する方向に押圧操作し、その一部を
カートリッジ挿脱口56から突出させる。
【0086】ロックレバー77は、第1又は第2のディ
スクカートリッジ1,21をカートリッジホルダ71か
ら排出する方向に押圧操作すように回動したとき、昇降
操作板72に係合し、この昇降操作板72を付勢部材の
付勢力に抗して図6中矢印X1方向に移動させたイジェ
クト位置に保持する。
【0087】装置本体53内に配設されるベース54の
下面側に配設される電子回路基板70上には、図6に示
すように、操作子をベース54の上面側に突出させるよ
うにして、第1又は第2のディスクカートリッジ1,2
1の装着の有無を有無を検出するディスクイン検出スイ
ッチ81と、第1又は第2のディスクカートリッジ1,
21に設けた誤記録防止穴11,31の開放の有無を検
出する第1及び第2の誤記録防止検出スイッチ82,8
3が設けられている。また、電子回路基板70上には、
図6に示すように、第2のディスクカートリッジ21に
設けたディスク識別孔33を検出するディスク容量検出
スイッチ84が設けられている。このディスク容量検出
スイッチ84は、カートリッジ装着部75に装着する第
2のディスクカートリッジ21に設けたディスク識別孔
33に対応する位置に設けられ、カートリッジ装着部7
5に装着されるディスクカートリッジに設けたディスク
識別孔の有無を検出することによってディスクカートリ
ッジに収納された磁気ディスクの容量を検出する。
【0088】また、電子回路基板70上には、磁気ディ
スク装置50の動作状態を表示する発光表示器85が設
けられている。この発光表示器85は、表示部が、装置
本体53の前面側に取り付けられたフロントパネル55
に設けられた開口部を介して外部に露呈され、磁気ディ
スク装置50の動作状態に応じて発光又は消灯すること
により、磁気ディスク装置50の動作状態を表示する。
【0089】ベース54上には、ディスクテーブル64
上にローディングされ、ディスクテーブル64と一体に
回転操作される第1又は第2のフレキシブルディスク
2,22の両主面に形成されたデータ記録部をアクセス
してデータの記録及び/又は再生を行う磁気ヘッド装置
100が配設されている。以下、この磁気ヘッド装置1
00について、詳細に説明する。
【0090】磁気ヘッド装置 磁気ヘッド装置100は、図6に示すように、装置本体
53の内方側に位置して、装置本体53に装着される第
1又は第2のディスクカートリッジ1,21と対向する
ように配設されている。そして、磁気ヘッド装置100
は、ディスクテーブル64上にローディングされた第1
又は第2のフレキシブルディスク2,22のデータ記録
部が形成された両主面側にそれぞれ延長される第1及び
第2のヘッド支持アーム102,103を備え、これら
ヘッド支持アーム102,103の先端側に第1又は第
2のフレキシブルディスク2,22の両主面に形成され
たデータ記録部にそれぞれアクセスする第1及び第2の
磁気ヘッド部250,251が取り付けられている。
【0091】本発明に係る磁気ヘッド装置100をさら
に詳細に説明すると、この磁気ヘッド装置100は、図
7乃至図9に示すように、第1の磁気ヘッド部250を
支持した第1のヘッド支持アーム102及び第2の磁気
ヘッド部251を支持した第2のヘッド支持アーム10
3が連結され、これらヘッド支持アーム102,103
と一体に、ディスクテーブル64上にローディングされ
た第1又は第2のフレキシブルディスク2,22の径方
向に移動操作されるヘッドキャリッジ本体106を備え
る。
【0092】ヘッドキャリッジ本体106は、合成樹脂
やアルミニウム、マグネシウム合金などの剛性を有する
材料を用いて形成されている。ヘッドキャリッジ本体1
06は、ディスクテーブル64上にローディングされる
第1又は第2のフレキシブルディスク2,22の径方向
と平行にベース54上に配設される主ガイド軸107及
び図示しない副ガイド軸に支持されている。ヘッドキャ
リッジ本体106の基端部側の両側には一対のコイル支
持片108,109が突設され、これらコイル支持片1
08,109を介して、ベース54上に配設される図示
しないボイスコイルモータのヨークに挿通される駆動用
コイル110,111が取り付けられている。ヘッドキ
ャリッジ本体106は、駆動用コイル110,111に
駆動電流が供給されることにより、ディスクテーブル6
4上にローディングされた第1又は第2のフレキシブル
ディスク2,22の径方向に移動操作される。
【0093】ヘッドキャリッジ本体106に連結される
第1及び第2のヘッド支持アーム102,103は、ヘ
ッドキャリッジ本体106への連結部となる連結板11
2と、この連結板112の先端側に取り付けられるヘッ
ド支持バネ113とから構成されている。連結板112
は、合成樹脂やアルミニウム、マグネシウム合金などの
合成を有する材料を用いて形成され、ヘッド支持バネ1
13は、板バネを用いて形成されている。
【0094】ヘッド支持バネ113は、図7に示すよう
に、先端側に向かって先細り状となす略三角形状に形成
され、その先端側に磁気ヘッド部105が取り付けら
れ、基端部側が連結板112の先端側に固定ネジ114
を用いて固定されている。
【0095】また、ヘッド支持バネ113の幅方向の両
端部には、ヘッド支持バネ113の主面113aに対し
て略垂直に立設された折り返しリブ115が形成されて
いる。この折り返しリブ115は、ヘッド支持バネ11
3を構成する板バネの幅方向の両端部がヘッド支持バネ
113の主面113aに対して略垂直な方向へ立ち上げ
られることにより形成される。ヘッド支持バネ113
は、このように幅方向の両端部に折り返しリブ115が
形成されることにより、強度の向上が図られている。
【0096】第1のヘッド支持アーム102を構成する
連結板112は、ヘッドキャリッジ本体106の下端側
一側から一体に延長されている。すなわち、第1のヘッ
ド支持アーム102は、図10に示すように、ヘッドキ
ャリッジ本体106に固定された状態で、ディスクテー
ブル64上にローディングされる第1又は第2のフレキ
シブルディスク2,22の下方側の主面に向かって延長
されている。
【0097】一方、第2のヘッド支持アーム103は、
先端側に取り付けた磁気ヘッド部105が第1のヘッド
支持アーム102側の磁気ヘッド部105に近接離間す
る図10中矢印E方向及び図11中矢印F方向に回動可
能にヘッドキャリッジ本体106に支持されている。す
なわち、第2のヘッド支持アーム103は、連結板11
2の基端部側の両側に突設した図示しない一対の支軸を
ヘッドキャリッジ本体106の上端面側に形成した図示
しない軸係合溝に係合して取り付けられることにより、
これら支軸を中心にして図10中矢印E方向及び図11
中矢印F方向に回動可能に取り付けられている。
【0098】第2のヘッド支持アーム103は、上述し
たカートリッジホルダ71のベース54に対する昇降操
作に連動して図10中矢印E方向及び図11中矢印F方
向に回動操作される。第2のヘッド支持アーム103
は、連結板112の先端側の両側に突設した係止片11
7,117を、図6に示すように、カートリッジホルダ
71に形成した磁気ヘッド装置進入用開口部118の両
側に係止させることによりカートリッジホルダ71の昇
降に連動して図10中矢印E方向及び図11中矢印F方
向に回動操作される。
【0099】また、第2のヘッド支持アーム103は、
図8に示すように、連結板112とヘッドキャリッジ本
体106との間に亘って配設されたねじりコイルバネ1
20により、先端側の磁気ヘッド部105が第1のヘッ
ド支持アーム102側の磁気ヘッド部105に近接する
図10中矢印E方向に回動付勢されている。
【0100】なお、第2のヘッド支持アーム103を回
動付勢するねじりコイルバネ120は、図8に示すよう
に、ヘッドキャリッジ本体106の上端面側に固定ネジ
121を介して取り付けられる支持板122により支持
されて、ヘッドキャリッジ本体106からの脱落が防止
されている。
【0101】そして、第2のヘッド支持アーム103
は、カートリッジホルダ71がベース54から上昇さ
れ、第1又は第2のディスクカートリッジ1,21の挿
脱を可能となすイジェクト位置に上昇されたとき、上記
支軸を中心にして図11中矢印F方向に回動される。
【0102】また、第2のヘッド支持アーム103は、
カートリッジホルダ71に第1又は第2のディスクカー
トリッジ1,21が挿入され、カートリッジホルダ71
がベース54側に降下されると、ねじりコイルバネ12
0の付勢力を受け、カートリッジホルダ71の降下に連
動して上記支軸を中心にして図10中矢印E方向に回動
される。第2のヘッド支持アーム103が図10中矢印
E方向に回動されると、この第2のヘッド支持アーム1
03の先端側に取り付けられた第2の磁気ヘッド部25
1が、図10に示すように、カートリッジホルダ71に
保持された第1又は第2のディスクカートリッジ1,2
1内に開放された記録及び/又は再生用の開口部9,1
0又は29,30を介して進入し、ディスクテーブル6
4上にローディングされる第1又は第2のフレキシブル
ディスク2,22の上方側の主面に接触する。
【0103】カートリッジホルダ71がベース54側に
降下し、このカートリッジホルダ71に保持された第1
又は第2のディスクカートリッジ1,21がベース54
上に構成されたカートリッジ装着部75に装着される
と、第1のヘッド支持アーム102の先端側に取り付け
られた第1の磁気ヘッド部250が、図10に示すよう
に、カートリッジホルダ71に保持された第1又は第2
のディスクカートリッジ1,21内に、開放された記録
及び/又は再生用の開口部9,10又は29,30を介
して進入し、ディスクテーブル64上にローディングさ
れる第1又は第2のフレキシブルディスク2,22の下
方側の主面に接触する。
【0104】磁気ヘッド装置100の裏面側には、図9
に示すように、キャリッジ本体106上に位置して、第
1のフレキシブルディスク2又は第2のフレキシブルデ
ィスク22に記録すべきデータを第1及び第2の磁気ヘ
ッド部250,251に供給し、又は第1及び第2の磁
気ヘッド部250,251により第1のフレキシブルデ
ィスク2又は第2のフレキシブルディスク22から読み
出されたデータを電子回路基板70に設けられた図示し
ない信号処理回路に供給するための記録再生用IC回路
123が設けられている。この記録再生用IC回路12
3は、例えば可撓性を有するフレキシブル配線基板上に
ICチップ等の電子部品が搭載されてなり、磁気ヘッド
装置100の裏面側のキャリッジ本体106上に、接着
剤等により取り付けられている。また、この記録再生用
IC回路123は、図示しないコネクタを備えており、
このコネクタを介して電子回路基板70上に設けられた
図示しない信号処理回路に接続される。
【0105】また、第1のヘッド支持アーム102の第
1の磁気ヘッド部250が取り付けられた先端側及び第
2のヘッド支持アーム103の第2の磁気ヘッド部25
1が取り付けられた先端側には、図7乃至図9に示すよ
うに、ヘッド支持バネ113上とこのヘッド支持バネ1
13に支持された第1の磁気ヘッド部250又は第2の
磁気ヘッド部251上とに跨って、可撓性を有するフレ
キシブル配線基板124が取り付けられている。
【0106】このフレキシブル配線基板124は、上記
記録再生用IC回路123と第1の磁気ヘッド部250
又は第2の磁気ヘッド部251との中継基板となるもの
であり、例えば、全体として略E字状を呈するように形
成されている。そして、このフレキシブル配線基板12
4は、図7乃至図9に示すように、その一部がヘッド支
持バネ113上に位置し、他の一部が第1の磁気ヘッド
部250又は第2の磁気ヘッド部251上に位置するよ
うに取り付けられている。
【0107】第1及び第2の磁気ヘッド部250,25
1は、コイルを構成する線材の一端部がこのフレキシブ
ル配線基板124の端子領域にはんだ付けされることに
より、フレキシブル配線基板124、接続線材125、
記録再生用IC回路123を介して、電子回路基板70
上に設けられた図示しない信号処理回路に接続される。
【0108】磁気ヘッド部 次に、第1のヘッド支持アーム102の先端側に取り付
けられる第1の磁気ヘッド部250及び第2のヘッド支
持アーム103の先端側に取り付けられる第2の磁気ヘ
ッド部251について詳細に説明する。第1の磁気ヘッ
ド部250と第2の磁気ヘッド部251は、ヘッドスラ
イダを除く他の部分が共通の構成を有するので、以下の
説明では、共通の部分については、一方のみを例に挙げ
て説明する。
【0109】第1のヘッド支持アーム102の先端側に
取り付けられる第1の磁気ヘッド部250は、図12に
示すようなヘッドスライダ252を備える。このヘッド
スライダ252には、低容量の記録容量を有し、低記録
密度型の第1のフレキシブルディスク2がディスクテー
ブル64にローディングされたとき、この第1のフレキ
シブルディスク2に対しデータの記録及び/又は再生を
行うために用いられる第1の磁気ヘッド素子131と、
高容量の記録容量を有し高記録密度型の第2のフレキシ
ブルディスク22がディスクテーブル64にローディン
グされたとき、この第2のフレキシブルディスク22に
対しデータの記録及び/又は再生を行う高記録密度用の
第2の磁気ヘッド素子132が組み込まれている。
【0110】ヘッドスライダ252の第1又は第2のフ
レキシブルディスク2,22と対向する面側には、この
ヘッドスライダ252を用いて構成された第1の磁気ヘ
ッド部250が第1のヘッド支持アーム102に取り付
けられて磁気ディスク装置に配設されたとき、第1及び
第2のフレキシブルディスク2,22に形成される図1
2に示す記録トラックの接線方向Rと略平行に、第1の
レール部149と第2のレール部150とが互いに平行
に形成されている。これら2本のレールのうち、第1の
レール部149は、第1及び第2のフレキシブルディス
ク2,22の径方向の内周側に形成され、第2のレール
部150は、第1及び第2のフレキシブルディスク2,
22の径方向の外周側に形成されている。
【0111】これら第1及び第2のレール部149,1
50は、第2のフレキシブルディスク22が図12中矢
印R方向に3600rpm程度の回転速度で回転操作さ
れたとき、この第2のフレキシブルディスク22に近接
されたヘッドスライダ252と第2のフレキシブルディ
スク22との間にエアーフィルムを形成し、ヘッドスラ
イダ252を第2のフレキシブルディスク22の主面か
ら浮上させる機能を有する。
【0112】第1及び第2のレール部149,150に
は、ディスクテーブル64上にローディングされたフレ
キシブルディスク2,22が図12中矢印R方向に回転
操作されたとき、この回転操作されるフレキシブルディ
スク2,22の記録トラックが進入する前端側に、フロ
ントテーパ部151,151が形成されている。また、
第1及び第2のレール部149,150には、回転操作
されるフレキシブルディスク2,22の記録トラックが
退出する後端側に、リアテーパ部152,152が形成
されている。フロントテーパ部151,151は、ヘッ
ドスライダ252がフレキシブルディスク2,22の主
面に平行に接触した状態にあるとき、フレキシブルディ
スク2,22の主面に対して、例えば約0.5゜の傾斜
角度を有するように形成され、リアテーパ部152,1
52は、ヘッドスライダ252がフレキシブルディスク
2,22の主面に平行に接触した状態にあるとき、フレ
キシブルディスク2,22の主面に表面に対して、例え
ば約10゜の傾斜角度を有するように形成されている。
【0113】ヘッドスライダ252に組み込まれた第1
の磁気ヘッド素子131は、記録再生用ヘッド部153
と消去用ヘッド部154とが一体化されてなる。記録再
生用ヘッド部153は、第1のフレキシブルディスク2
の記録トラックのトラック幅よりやや大きな幅の磁気ギ
ャップG1を有する。また、消去用ヘッド部154は、
記録再生用ヘッド部153の磁気ギャップG1よりも第
1のフレキシブルディスク2の記録トラックが進行する
方向の後方に位置し、この磁気ギャップG1の幅方向の
両端部に位置する部分に磁気ギャップG2,G3を有す
る。
【0114】第1の磁気ヘッド素子131は、記録再生
用ヘッド部153の磁気ギャップG1及び消去用ヘッド
部154の磁気ギャップG2,G3が第2のレール部1
50上から外部を臨むように、ヘッドスライダ252に
組み込まれている。
【0115】この第1の磁気ヘッド素子131は、第1
のフレキシブルディスク2に対しデータの記録を行う場
合には、記録再生用ヘッド部153の磁気ギャップG1
により第1のフレキシブルディスク2に対しデータの記
録を行う。そして、記録再生用ヘッド部153の磁気ギ
ャップG1によりデータの記録を行った直後に、この記
録再生用ヘッド部153の磁気ギャップG1よりも第1
のフレキシブルディスク2の記録トラックが進行する方
向の後方に位置する消去用ヘッド部154の磁気ギャッ
プG2,G3により、記録再生用ヘッド部153により
形成される記録トラックの幅方向の両側を一定幅に亘っ
て消去する。これにより、互いに隣接する記録トラック
間にガードバンドが形成される。
【0116】また、ヘッドスライダ252には、第2の
磁気ヘッド素子132として、例えば、MIG(Metal i
n Gap)ヘッドが組み込まれている。このMIGヘッド
は、上述した記録再生用ヘッド部153よりも幅狭な記
録トラックを形成することができる磁気ギャップG4を
有する。そして、このMIGヘッドよりなる第2の磁気
ヘッド素子132は、磁気ギャップG4が第2のレール
部150のリアテーパ部152が形成された後端側から
外部を臨むように、ヘッドスライダ252の後端側に組
み込まれている。
【0117】ヘッドスライダ252の第2の磁気ヘッド
素子132が組み込まれた部分には、図12に示すよう
に、第2の磁気ヘッド素子132の一部を外方へ露出さ
せる切欠き凹部155が形成されている。この切欠き凹
部155内において、第2の磁気ヘッド素子132の磁
気コアである第2のコア部を構成する部分の一部が外方
へ臨まされる。そして、この切欠き凹部155を介して
外方に臨まされる第2の磁気ヘッド素子132の一部に
は、第2の磁気ヘッド素子132用のコイルが巻装され
る。
【0118】一方、第2のヘッド支持アーム103の先
端側に取り付けられる第2の磁気ヘッド部251は、図
13に示すようなヘッドスライダ253を備える。この
ヘッドスライダ253には、上述したヘッドスライダ2
52と同様に、第1のフレキシブルディスク2に対しデ
ータの記録及び/又は再生を行うために用いられる第1
の磁気ヘッド素子131と、第2のフレキシブルディス
ク22に対しデータの記録及び/又は再生を行う高記録
密度用の第2の磁気ヘッド素子132が組み込まれてい
る。
【0119】このヘッドスライダ253の第1又は第2
のフレキシブルディスク2,22と対向する面側には、
上述したヘッドスライダ252と同様に、第1及び第2
のフレキシブルディスク2,22に形成される図13に
示す記録トラックの接線方向Rと略平行に、第1のレー
ル部149と第2のレール部150とが互いに平行に形
成されている。これら2本のレールのうち、第1のレー
ル部149は、第1及び第2のフレキシブルディスク
2,22の径方向の内周側に形成され、第2のレール部
150は、第1及び第2のフレキシブルディスク2,2
2の径方向の外周側に形成されている。そして、これら
第1及び第2のレール部149,150の前端側には、
フロントテーパ部151,151が形成され、第1及び
第2のレール部149,150の後端側には、リアテー
パ部152,152が形成されている。
【0120】ヘッドスライダ253に組み込まれた第1
の磁気ヘッド素子131は、ヘッドスライダ252に組
み込まれた第1の磁気ヘッド素子131と同様に、記録
再生用ヘッド部153と消去用ヘッド部154とが一体
化されてなる。記録再生用ヘッド部153は、第1のフ
レキシブルディスク2の記録トラックのトラック幅より
やや大きな幅の磁気ギャップG1を有する。また、消去
用ヘッド部154は、記録再生用ヘッド部153の磁気
ギャップG1よりも第1のフレキシブルディスク2の記
録トラックが進行する方向の後方に位置し、この磁気ギ
ャップG1の幅方向の両端部に位置する部分に磁気ギャ
ップG2,G3を有する。
【0121】そして、この第1の磁気ヘッド素子131
は、記録再生用ヘッド部153の磁気ギャップG1及び
消去用ヘッド部154の磁気ギャップG2,G3が第1
のレール部149上から外部を臨むように、ヘッドスラ
イダ253に組み込まれている。
【0122】すなわち、上述した第1の磁気ヘッド部2
50が備えるヘッドスライダ252には、第1の磁気ヘ
ッド素子131が、その磁気ギャップG1,G2,G3
が第2のレール150上から外部を臨むように組み込ま
れていたのに対して、第2の磁気ヘッド部251が備え
るヘッドスライダには、第1の磁気ヘッド素子131
が、その磁気ギャップG1,G2,G3が第1のレール
149上から外部を臨むように組み込まれている。
【0123】また、このヘッドスライダ253には、上
述したヘッドスライダ252と同様に、第2の磁気ヘッ
ド素子132として、例えば、MIGヘッドが組み込ま
れている。このMIGヘッドは、上述した記録再生用ヘ
ッド部153よりも幅狭な記録トラックを形成すること
ができる磁気ギャップG4を有する。そして、このMI
Gヘッドよりなる第2の磁気ヘッド素子132は、上述
したヘッドスライダ252に組み込まれた第2の磁気ヘ
ッド素子132と同様に、磁気ギャップG4が第2のレ
ール部150のリアテーパ部152が形成された後端側
から外部を臨むように、ヘッドスライダ253の後端側
に組み込まれている。
【0124】ヘッドスライダ253の第2の磁気ヘッド
素子132が組み込まれた部分には、図13に示すよう
に、第2の磁気ヘッド素子132の一部を外方へ露出さ
せる切欠き凹部155が形成されている。この切欠き凹
部155内において、第2の磁気ヘッド素子132の磁
気コアである第2のコア部を構成する部分の一部が外方
へ臨まされる。そして、この切欠き凹部155を介して
外方に臨まされる第2の磁気ヘッド素子132の一部に
は、第2の磁気ヘッド素子132用のコイルが巻装され
る。
【0125】以上のように構成された2つのヘッドスラ
イダ252,253は、最終的に第1の磁気ヘッド部2
50又は第2の磁気ヘッド部251を構成して第1のヘ
ッド支持アーム102の先端側又は第2のヘッド支持ア
ーム103の先端側に取り付けられたときに、図14に
示すように、第1又は第2のフレキシブルディスク2,
22を間に挟んで互いに対向するように配置される。
【0126】このとき、第1の磁気ヘッド部250のヘ
ッドスライダ252に組み込まれた第2の磁気ヘッド素
子132の磁気ギャップG4と、第2の磁気ヘッド部2
51のヘッドスライダ253に組み込まれた第2の磁気
ヘッド素子132の磁気ギャップG4とは、共に第2の
レール上から外部を臨むように設けられているので、フ
レキシブルディスク2,22の径方向の外周側に位置し
て互いに対向することになる。
【0127】以上のように、第1の磁気ヘッド部250
と第2の磁気ヘッド部251とで、それぞれの第2の磁
気ヘッド素子132の磁気ギャップG4が互いに対向す
るようになされた本発明に係る磁気ヘッド装置100
は、フレキシブルディスク2,22が変位し、このフレ
キシブルディスク2,22の変位に追従するように第1
及び第2の磁気ヘッド部250,251の高さ位置が変
動した場合であっても、第2の磁気ヘッド素子132の
フレキシブルディスク2,22に対する当たりが第1の
磁気ヘッド部250と第2の磁気ヘッド部251とで均
等となる。したがって、この磁気ヘッド装置100にお
いては、第2のフレキシブルディスク22に対してデー
タの記録再生を行う場合に、第1の磁気ヘッド部250
と第2の磁気ヘッド部251とで出力のばらつきが生じ
ることはなく、良好な記録再生特性を発揮することがで
きる。
【0128】また、この磁気ヘッド装置100において
は、第1及び第2の磁気ヘッド部250,251の第2
の磁気ヘッド素子132の磁気ギャップG4が、共にフ
レキシブルディスク2,22の径方向の外周側に位置す
るように配設されているので、大容量でデータが記録さ
れる第2のフレキシブルディスク22に対しては、その
最外周部付近にまでデータの記録再生を行うことができ
る。一般に、フレキシブルディスク2,22の径方向の
外周側は、内周側に比べて電磁変換特性に有利である。
したがって、この磁気ヘッド装置100は、第2のフレ
キシブルディスク22の最外周部付近にまでデータの記
録再生を行うことで、電磁変換特性の向上を図ることが
できる。
【0129】ところで、第1の磁気ヘッド部250を構
成するヘッドスライダ252及び第2の磁気ヘッド部2
51を構成するヘッドスライダ253の第1又は第2の
フレキシブルディスク2,22と対向する面とは反対側
の基端面側には、図15に示すように、第1の磁気ヘッ
ド部250又は第2の磁気ヘッド部251の基部を構成
するコア形成部材135と、このコア形成部材135の
両側に取り付けられる第1及び第2のボビン139,1
40とからなる第1のコア部138が設けられる。そし
て、第1のコア部138を構成する第1及び第2のボビ
ン139,140には、図15に示すように、第1及び
第2のコイル141,142が巻回されている。なお、
以下で説明する磁気ヘッド部の構成は、第1の磁気ヘッ
ド部250と第2の磁気ヘッド部251とで同様である
ので、以下、第2の磁気ヘッド部251のみを図示して
説明し、第1の磁気ヘッド部250については、特に第
2の磁気ヘッド部251と異なる部分を除いては、詳細
な説明を省略する。
【0130】上述したヘッドスライダ253に取り付け
られるコア形成部材135は、図15に示すように、磁
性体からなる略コ字状に形成された連結部157と、連
結部157の端部上に略垂直に立設された非磁性体から
なる第1及び第2の脚部145,160と、連結部15
7の一側に略垂直に立設された磁性体からなる第3、第
4及び第5の脚部161,162及び163とを備え
る。ここで、第3及び第5の脚部161,165は、連
結部157のコーナ部に位置して立設され、第4の脚部
162は、第3の脚部161と第5の脚部163との間
に立設されている。第4の脚部162のヘッドスライダ
253と対向する上端面側には、溝部164が形成さ
れ、この溝部164の両側に第1及び第2の突部16
5,166が形成されている。
【0131】そして、コア形成部材135には、筒状に
形成され、両端にフランジ部139a,139bが形成
された第1のボビン139が取り付けられ、このボビン
129の周面に第1のコイル141が巻回されている。
第1のボビン139は、中心部に、第3の脚部161が
挿通し得るように、第3の脚部161に対応する貫通孔
139cが形成されている。
【0132】また、コア形成部材135には、第1のボ
ビン139と同様に、筒状に形成され、両端にフランジ
部140a,140bが形成された第2のボビン140
が設けられ、このボビン140の周面に第2のコイル1
42が巻回されている。第2のボビン140は、中心部
に、第5の脚部163が挿通し得るように、第5の脚部
163に対応する貫通孔140cが形成されている。
【0133】そして、第1のボビン139及び第2のボ
ビン140は、それぞれ第1及び第2のコイル141,
142を巻回した状態で、貫通孔139c,140cを
第3及び第5の脚部161,163に挿通し、コア形成
部材135の両側に相対向して取り付けられて第1のコ
ア部138を構成する。
【0134】なお、第1のボビン139に巻回された第
1のコイル141を構成する線材の一端部及び第2のボ
ビン140に巻回された第2のコイル142を構成する
線材の一端部は、上述したように、記録再生用IC回路
112と磁気ヘッド部251との中継基板となるフレキ
シブル配線基板123のコイル用端子領域126にはん
だ付けされている。
【0135】第1のコア部138は、図16乃至図18
に示すように、コア形成部材135に設けた第1〜第5
の脚部159〜163の先端面をヘッドスライダ253
の第1又は第2のフレキシブルディスク2,22対向す
る面とは反対側の下面側に当接させ、エポキシ系樹脂な
どからなる接着剤を用いてヘッドスライダ253に接合
されて一体化される。このとき、第1及び第2の脚部1
59,160は、図16に示すように、ヘッドスライダ
253に形成された第2のレール部150の前後両端部
付近に位置して当接される。また、第3の脚部161
は、先端面を第1の磁気ヘッド素子131を構成する記
録再生用ヘッド部153と磁気的に結合するように、第
1のレール部149が形成された部分に位置して、ヘッ
ドスライダ253の下面側に当接され、第5の脚部16
3は、先端面を第1の磁気ヘッド素子131を構成する
消去用ヘッド部154と磁気的に結合するように、第1
のレール部149が形成された部分に位置して、ヘッド
スライダ253の下面側に当接される。さらにまた、第
4の脚部162は、記録再生用ヘッド部153と消去用
ヘッド部154との間に位置し、第1の突部165の先
端面が記録再生用ヘッド部153と磁気的に結合され、
第2の突部166の先端面が消去用ヘッド部154と磁
気的に結合されるように、第1のレール部149が形成
された部分に位置して、ヘッドスライダ253の下面側
に当接される。
【0136】なお、第1の磁気ヘッド部250において
は、コア形成部材135の第1及び第2の脚部159,
160は、ヘッドスライダ252に形成された第1のレ
ール部149の前後両端部付近に位置して当接される。
また、第3の脚部161は、先端面を第1の磁気ヘッド
素子131を構成する記録再生用ヘッド部153と磁気
的に結合するように、第2のレール部150が形成され
た部分に位置して、ヘッドスライダ252の下面側に当
接され、第5の脚部163は、先端面を第1の磁気ヘッ
ド素子131を構成する消去用ヘッド部154と磁気的
に結合するように、第2のレール部150が形成された
部分に位置して、ヘッドスライダ252の下面側に当接
される。さらにまた、第4の脚部162は、記録再生用
ヘッド部153と消去用ヘッド部154との間に位置
し、第1の突部165の先端面が記録再生用ヘッド部1
53と磁気的に結合され、第2の突部166の先端面が
消去用ヘッド部154と磁気的に結合されるように、第
2のレール部150が形成された部分に位置して、ヘッ
ドスライダ252の下面側に当接される。
【0137】以上のように第1のコア部138とヘッド
スライダ252,253とが当接されることにより、第
3の脚部161と第4の脚部162とが記録再生用ヘッ
ド部153の磁気コアを構成する。すなわち、記録再生
用ヘッド部153は、第1のコイル141が取り付けら
れた第3の脚部161と第4の脚部162の第1の突部
165との間に磁路が形成される。また、第1のコア部
138とヘッドスライダ252,253とが当接される
ことにより、第5の脚部163と第4の脚部162とが
消去用ヘッド部154の磁気コアを構成する。すなわ
ち、消去用ヘッド部154は、第2のコイル142が取
り付けられた第5の脚部163と第4の脚部162に設
けられた第2の突部166との間に磁路が形成される。
【0138】磁気ヘッド装置100は、上述のように構
成された第1又は第2の磁気ヘッド部250,251を
第1又は第2のヘッド支持アーム102,103の先端
側に揺動可能に支持するためのジンバルバネ171を備
えている。このジンバルバネ171は、ステンレス板や
リン青銅などの薄い金属板を打ち抜いて形成されなるも
のであって、図19に示すように、平板な矩形状に形成
され、中央部に第1又は第2の磁気ヘッド部250,2
51を構成するヘッドスライダ252,253が取り付
けられるヘッド取付部172が設けられている。
【0139】また、ジンバルバネ171には、ヘッド取
付部172の外周囲を囲むように第1の環状枠部173
が形成されている。ヘッド取付部172は、短辺方向の
相対向する両側から突設された一対の第1の連結部17
4,175を介して第1の環状枠部173に連結されて
いる。ヘッド取付部172は、第1の連結部174,1
75を回動軸として回動変位可能となされている。
【0140】さらに、ジンバルバネ171には、第1の
環状枠部173の外周囲を囲むように第2の環状枠部1
76が形成されている。第1の環状枠部173は、一対
の第1の連結部174,175が設けられた短辺方向と
直交する長辺方向の相対向する両側から突設された一対
の第2の連結部177,178を介して第2の環状枠部
176に連結されている。第1の環状枠部173は、ヘ
ッド取付部172とともに第2の連結部177,178
を回動軸として回動変位可能となされている。
【0141】このジンバルバネ171は、第1又は第2
の磁気ヘッド部250,251に組み込まれて磁気ヘッ
ド装置100に取り付けられるとき、第1の連結部17
4,175の連結方向が第1又は第2のフレキシブルデ
ィスク2,22に形成される記録トラックの接線方向R
と平行となされる。また、このジンバルバネ171に形
成されたヘッド取付部172には、第1又は第2のフレ
キシブルディスク2,22に形成される記録トラックの
接線方向Rと平行となされる第1の連結部174,17
5の連結方向と平行に、一対の第1及び第2の開口部1
79,180が形成されている。
【0142】上述のように形成されたジンバルバネ17
1は、第1及び第2の磁気ヘッド部250,251に取
り付けられる。具体的には、ジンバルバネ171は、ヘ
ッドスライダ253と第1のコア部138との間に取り
付けられる。このとき、ヘッドスライダ252,253
は、第1のレール部149が形成された部分を第1の開
口部179に位置させ、第2のレール部150が形成さ
れた部分を第2の開口部180に位置させ、ジンバルバ
ネ171のヘッド取付部172上に取り付けられる。
【0143】そして、第2の磁気ヘッド部251にジン
バルバネ171を取り付ける場合には、第1のコア部1
38は、第1の開口部179にコア形成部材135の第
1及び第2の脚部149,150を挿通し、これら第1
及び第2の脚部149,150の先端面をヘッドスライ
ダ253の第2のレール部150が形成された部分の下
面側に当接させ、第2の開口部180にコア形成部材1
35の第3〜第5の脚部151,152,153を挿通
し、これら第3〜第5の脚部151,152,153の
先端面をヘッドスライダ253の第1のレール部149
が形成された部分の下面側に当接させてヘッドスライダ
253に一体化される。この場合にも、コア形成部材1
35は、エポキシ系樹脂等の接着剤を用いてヘッドスラ
イダ253に接合されて一体化される。
【0144】一方、第1の磁気ヘッド部250にジンバ
ルバネ171を取り付ける場合には、第1のコア部13
8は、第2の開口部180にコア形成部材135の第1
及び第2の脚部149,150を挿通し、これら第1及
び第2の脚部149,150の先端面をヘッドスライダ
252の第1のレール部149が形成された部分の下面
側に当接させ、第1の開口部179にコア形成部材13
5の第3〜第5の脚部151,152,153を挿通
し、これら第3〜第5の脚部151,152,153の
先端面をヘッドスライダ252の第2のレール部150
が形成された部分の下面側に当接させてヘッドスライダ
253に一体化される。この場合にも、コア形成部材1
35は、エポキシ系樹脂等の接着剤を用いてヘッドスラ
イダ252に接合されて一体化される。
【0145】第1及び第2の磁気ヘッド部250,25
1は、ジンバルバネ171の一方の面側にヘッドスライ
ダ252,253が取り付けられ、ジンバルバネ171
の他方の面側から第1のコア部138のコア形成部材1
35をヘッドスライダ252,253に突き当て一体化
して形成されてなる。すなわち、この第1及び第2の磁
気ヘッド部250,251においては、ヘッドスライダ
252,253と第1のコア部138との間である第1
及び第2の磁気ヘッド部250,251の高さ方向の中
間に位置して、ジンバルバネ171が配設されている。
【0146】そして、第1及び第2の磁気ヘッド部25
0,251は、第1及び第2のヘッド支持アーム10
2,103の先端側に取り付けられるスペーサ181の
先端面側にジンバルバネ171の第2の環状枠部176
を接合して、第1及び第2のヘッド支持アーム102,
103に支持される。
【0147】第1及び第2の磁気ヘッド部250,25
1を第1及び第2のヘッド支持アーム102,103の
先端側に取り付けるためのスペーサ181は、図20乃
至図23に示すように、矩形状をなす筒状に形成された
スペーサ本体182を有し、このスペーサ本体182の
基端部側の一側からスペーサ本体182の中心に向かっ
て突設された突出部183の先端部に略半球状をなすピ
ボット184を突設している。
【0148】スペーサ181を構成するスペーサ本体1
82は、第1及び第2の磁気ヘッド部250,251の
第1のコア部138を収納するに足る大きさの筒状に形
成され、ジンバルバネ171の第2の環状枠部176と
略等しい大きさに形成されている。また、突出部183
の先端部に形成されたピボット184は、図21に示す
ように、先端がスペーサ本体182の先端側のジンバル
バネ171が取り付けられるバネ取り付け面182aか
ら僅かに突出する高さを有する。
【0149】このように構成されたスペーサ181は合
成樹脂により形成され、スペーサ本体182、突出部1
83及びピボット184が一体に成形される。なお、こ
のスペーサ181は、第1及び第2のヘッド支持アーム
102,103の先端側に取り付けた第1及び第2の磁
気ヘッド部250,251がディスクテーブル64上の
第1又は第2のフレキシブルディスク2,22の両主面
に接触されたとき、第1及び第2のヘッド支持アーム1
02,103がカートリッジ装着部75に装着された第
1又は第2のディスクカートリッジ1,21に接触する
ことなく第1又は第2のディスクカートリッジ1,21
の上下面上に延在させるに足る高さを有するように形成
されている。
【0150】スペーサ本体182の内周側には、図24
に示すように、このスペーサ本体182の内周面に沿っ
て、磁気シールドリング185が配設される。この磁気
シールドリング185は、透磁率の高い磁性材料が矩形
状の筒状に形成されて矩形状の筒状に形成されてなり、
スペーサ本体182の内周面に沿って嵌合される。この
磁気シールドリング185は、スペーサ本体182の内
周面に形成した突出部183が取り付けられた部分に対
応して切り欠き部186が形成されている。このよう
に、切り欠き部186を形成することにより、磁気シー
ルドリング185は、スペーサ本体182の内周面の略
全面を覆うことができる。
【0151】そして、スペーサ181には、図25乃至
図28に示すように、第1及び第2の磁気ヘッド部25
0,251を支持したジンバルバネ171が取り付けら
れる。なお、図25乃至図28においては、第2の磁気
ヘッド部251を例に図示している。
【0152】ジンバルバネ171は、一方の面側に取り
付けたヘッドスライダ252を上方に向け、第2の環状
枠部176の他方の面側をスペーサ本体182の先端側
のバネ取り付け面182aに接合し、ヘッド取付部17
2をピボット184上に載置させてスペーサ181の先
端側に取り付けられる。このようにジンバルバネ171
をスペーサ181に取り付けることにより、ヘッド取付
部172の略中心部がバネ取り付け面182aから僅か
に突出する高さを有するピボット184により支持され
る。
【0153】ヘッド取付部172は、略中心部をピボッ
ト184により一点で支持されるため、ピボット184
を支点にして、一対の第1の連結部174,175及び
一対の第2の連結部177,178を回動軸として互い
に直交する2軸方向に回動変位される。これにより、ジ
ンバルバネ171のヘッド取付部172に取り付けられ
たヘッドスライダ252とこのヘッドスライダ252に
接合された第1のコア部138は、揺動変位が可能とな
される。
【0154】上述のようにジンバルバネ171が取り付
けられたスペーサ181は、図29に示すように、ジン
バルバネ171が取り付けられた先端面とは反対側の基
端面を第2のヘッド支持アーム103の先端部に取り付
けられる。なお、図29においては、第2のヘッド支持
アーム103にスペーサ181を取り付けた状態を例に
図示しているが、第1のヘッド支持アーム102にスペ
ーサ181を取り付ける場合も、この例と同様とされ
る。そして、第1及び第2のヘッド支持アーム102,
103には、スペーサ181,181が互いに対向する
ように配される。
【0155】以上のように構成される本発明に係る磁気
ヘッド装置100においては、フレキシブルディスク
2,22が面振れ等により変位すると、第1のヘッド支
持アーム102に支持された第1の磁気ヘッド部250
と第2のヘッド支持アーム103に支持された第2の磁
気ヘッド部251が、このフレキシブルディスク2,2
2の変位に追従するように高さ位置を変動させる。
【0156】しかしながら、この磁気ヘッド装置100
においては、上述したように、第1の磁気ヘッド部25
0と第2の磁気ヘッド部251とで、それぞれの第2の
磁気ヘッド素子132の磁気ギャップG4が互いに対向
するようになされているので、第1及び第2の磁気ヘッ
ド部250,251の高さ位置が変動した場合であって
も、第2の磁気ヘッド素子132のフレキシブルディス
ク2,22に対する当たりが第1の磁気ヘッド部250
と第2の磁気ヘッド部251とで均等となる。したがっ
て、この磁気ヘッド装置100においては、第2のフレ
キシブルディスク22に対してデータの記録再生を行う
場合に、図30に示すように、第1の磁気ヘッド部25
0と第2の磁気ヘッド部251とで出力のばらつきが生
じることはなく、良好な記録再生特性を発揮することが
できる。なお、図30は、第1及び第2のヘッド支持ア
ーム102,103の連結板112に連結されるヘッド
支持バネ113の基端側の高さ位置と第1及び第2の磁
気ヘッド部250,251のスライダ252,253上
面の高さ位置との間の距離(Z−ハイト)の値と、第1
及び第2の磁気ヘッド部252,253からの出力との
関係を示す図であり、横軸は第1及び第2のヘッド支持
アーム102,103が両者の中間点から第2のヘッド
支持アーム103側に偏った方向(+方向)或いは第1
のヘッド支持アーム102側に偏った方向(−方向)に
変位した際のZ−ハイトの値を示し、縦軸は第1のヘッ
ド支持アーム102に支持された第1の磁気ヘッド部2
50及び第2のヘッド支持アーム103に支持された第
2の磁気ヘッド部251からの出力の値を示している。
【0157】また、この磁気ヘッド装置100において
は、上述したように、第1及び第2の磁気ヘッド部25
0,251の第2の磁気ヘッド素子132の磁気ギャッ
プG4が、共にフレキシブルディスク2,22の径方向
の外周側に位置するように配設されているので、大容量
でデータが記録される第2のフレキシブルディスク22
に対しては、その最外周部付近にまでデータの記録再生
を行うことができる。
【0158】磁気ヘッド装置の動作 次に、本発明に係る磁気ヘッド装置100の動作につい
て説明する。この磁気ヘッド装置100は、上述したよ
うに、第1の記録密度でデータが記録される第1のフレ
キシブルディスク2と、第1の記録密度より記録密度が
高い第2の記録密度でデータが記録される第2のフレキ
シブルディスク22の双方に対してデータの記録及び/
又は再生を行うことが可能とされており、磁気ディスク
装置50に装着された第1のフレキシブルディスク2又
は第2のフレキシブルディスク22に対してデータの記
録及び/又は再生を行う。
【0159】第1のフレキシブルディスク2がディスク
回転駆動機構61のディスクテーブル64にローディン
グされると、第1及び第2のヘッド支持アーム102,
103の先端側に取り付けた第1及び第2の磁気ヘッド
部250,251が第1のフレキシブルディスク2のデ
ータ記録部に接触した状態で、第1のフレキシブルディ
スク2が回転駆動される。このとき、第1のフレキシブ
ルディスク2は、約300rpmの回転速度で回転さ
れ、第1及び第2の磁気ヘッド部250の第1の磁気ヘ
ッド素子131によりデータの記録再生が行われる。
【0160】第1の磁気ヘッド素子131は、第1のボ
ビン139に巻回された第1のコイル141から発生す
る磁界により、第2の脚部161、第3の脚部162及
び記録再生用ヘッド部153の間に磁路が形成される。
そして、ディスクテーブル64と一体に回転駆動される
第1のフレキシブルディスク2に対して、記録再生用ヘ
ッド部153によりデータの記録再生が行われる。な
お、第1の磁気ヘッド素子131を用いて第1のフレキ
シブルディスク2にデータの記録を行うときには、第2
のボビン140に巻回された第2のコイル142から発
生する磁界により、第4の脚部163、第3の脚部16
2及び消去用ヘッド部154の間に形成される磁界によ
り、記録再生用ヘッド部153により形成された記録ト
ラックのトラック幅方向の両側付近のみが消去され、デ
ータの記録を行うことによって形成される記録トラック
間にガードバンドが形成される。
【0161】一方、第2の記録密度でデータが記録され
る第2のフレキシブルディスク22がディスクテーブル
64にローディングされると、ディスク回転駆動機構6
1により第2のフレキシブルディスク22は約3600
rpmの回転速度で回転駆動される。このように、第2
のフレキシブルディスク22が高速で回転されると、ヘ
ッドスライダ133に形成されたレール部149,15
0と第2のフレキシブルディスク22との間に空気の対
流が発生し、いわゆるエアーフィルムが形成される。そ
して、第1及び第2のヘッド支持アーム102,103
の先端側に取り付けた第1及び第2の磁気ヘッド部25
0,251が、このエアーフィルムの作用により、第2
のフレキシブルディスク22の主面から一定量、例えば
50nm程度浮上される。
【0162】第1及び第2の磁気ヘッド部250,25
1は、このように第2のフレキシブルディスク22の主
面上を一定量浮上した状態で、第2の磁気ヘッド素子1
32により第2のフレキシブルディスク22に対しデー
タの記録再生を行う。
【0163】磁気ディスク装置の動作 次に、磁気ヘッド装置100を備える磁気ディスク装置
50により、第1のフレキシブルディスク2又は第2の
フレキシブルディスク22に対してデータの記録再生を
行う動作について説明する。
【0164】磁気ヘッド装置100を備える磁気ディス
ク装置50は、図31に示すように、装置全体の制御を
行うコントローラとしてのDSP(digital signal pro
cessor)201を有している。DSP201によって、
ディスクテーブル64上にローディングされて回転駆動
される第1又は第2のフレキシブルディスク2,22の
回転制御や磁気ヘッド装置100の移動制御、データが
高記録密度される第2のフレキシブルディスク22用の
記録再生系の制御などが行われる。DSP201はバス
202に接続されている。DSP201は、バス202
に接続されているフラッシュメモリ203に記憶されて
いるプログラムを読み出し、そのプログラムに従って制
御動作を実行する。
【0165】また、磁気ディスク装置50は、ディスク
テーブル64にローディングされたフレキシブルディス
クが第1の記録密度でデータが記録される第1のフレキ
シブルディスク2であるか、第1の記録密度より記録密
度が高い第2の記録密度でデータが記録される第2のフ
レキシブルディスク22であるかをカートリッジ本体
7,27に設けたディスク識別孔12,33等を利用し
て検出するディスク種類検出部204を有している。こ
のディスク種類検出部204の出力信号は、モード信号
SMDとしてDSP201に供給される。DSP201
は、このモード信号SMDに応じて、ディスク回転駆動
機構61のディスクテーブル64にローディングされる
第1又は第2のフレキシブルディスク2,22の回転速
度を切換制御をする。
【0166】また、磁気ディスク装置50は、第1又は
第2のフレキシブルディスク2,22を回転駆動するデ
ィスク回転駆動機構61のスピンドルモータ62を駆動
するためのモータ駆動回路206を有している。スピン
ドルモータ62より得られるその回転速度に対応した周
波数の周波数信号SFGはモータ駆動回路206を介し
てDSP201に供給される。DSP201は、周波数
信号SFGを参照し、ディスクテーブル64にローディ
ングにされた第1又は第2のフレキシブルディスク2,
22の回転速度が所定値となるようにモータ駆動回路2
06を制御する。
【0167】また、磁気ディスク装置50は、磁気ヘッ
ド装置100を構成する第1及び第2の磁気ヘッド部2
50,251をそれぞれ支持する第1及び第2のヘッド
支持アーム102,103が連結されたヘッドキャリッ
ジ本体106をディスクテーブル64にローディングに
された第1又は第2のフレキシブルディスク2,22の
半径方向に移動させるVCM(ボイスコイルモータ)2
08と、このVCM208を駆動するためのVCMドラ
イバ209とを有している。DSP201は、後述する
R/WチャネルIC313より出力される磁気ヘッド装
置50のトラッキングデータなどに基づき、磁気ヘッド
装置50が第1又は第2のフレキシブルディスク2,2
2の目標トラックに正しく位置するようにVCMドライ
バ209を制御する。
【0168】また、磁気ディスク装置50は、第2のフ
レキシブルディスク22を用いた高記録密度用の記録再
生系と、第1のフレキシブルディスク2を用いた標準記
録密度用の記録再生系とを有する。高記録密度(上位モ
ード)用の記録再生系は、ホストコンピュータ側とデー
タ、ステータス、コマンドのやり取りを行うためのディ
スクコントローラ211と、データバッファとしてのD
RAM(Dynamic random access memory)212と、記
録信号処理および再生信号処理を行うR/WチャネルI
C213と、R/WチャネルIC213より出力される
記録信号を増幅して第1及び第2の磁気ヘッド部25
0,251のヘッドスライダ252,253に設けられ
た高記録密度(上位モード)用の第2の磁気ヘッド素子
132に供給する記録アンプ及び第2の磁気ヘッド素子
132で再生された再生信号を増幅してR/Wチャネル
IC213に供給する再生アンプを備えるアンプ部21
4とを有している。
【0169】ディスクコントローラ211はバス202
に接続されている。ディスクコントローラ211及びR
/WチャネルIC213の動作は、それぞれDSP20
1によって制御される。ディスクコントローラ211
は、図示しないホストコンピュータとEIDE(Extend
ed Intelligent Drive Electronics)インタフェースで
接続されている。
【0170】また、本発明に係る磁気ディスク装置50
は、第1の記録密度の第1のフレキシブルディスク2に
対しデータの記録再生を行う標準記録密度用の記録再生
系として、FDDコントローラ215を有している。こ
のFDDコントローラ215はホストコンピュータ(図
示せず)とFDD(Floppy Disk Drive)インタフェー
スで接続されている。このFDDコントローラ215
は、データの記録時にホストコンピュータより送られて
くるMFM(Modified Frequency Moduration)デー
タより記録信号を生成して第1及び第2の磁気ヘッド部
250,251の第1の磁気ヘッド素子131の記録再
生用ヘッド部153に供給すると共に、再生時に記録再
生用ヘッド部153からの再生信号よりMFMデータを
得てホストコンピュータに供給する機能等を備えてい
る。
【0171】以上のように構成される磁気ディスク装置
50に標準記録密度の第1のフレキシブルディスク2を
収納した第1のディスクカートリッジ1が装着される
と、ディスク種類検出部204よりDSP201に供給
されるモード信号SMDは下位モードを示すものとな
る。これにより、ディスク回転駆動機構61のスピンド
ルモータ62からの周波数信号SFGに基づき、DSP
201によってモータ駆動回路206が制御され、第1
のフレキシブルディスク2が標準速度の例えば300r
pmで回転駆動される。また、DSP201の制御によ
って第1の記録密度である標準記録密度用の記録再生系
が使用される状態とされる。
【0172】次に、第1のフレキシブルディスク2にデ
ータを記録するときには、第1及び第2の磁気ヘッド部
250,251が第1のフレキシブルディスク2の両主
面に接触した状態で、ホストコンピュータよりFDDイ
ンタフェースを介してFDDコントローラ215に書き
込みデータとしてのMFMデータが供給される。そし
て、このFDDコントローラ215よりMFMデータに
対応する記録信号が出力され、この記録信号が第1の磁
気ヘッド素子131の記録再生用ヘッド部153に供給
されて、第1のフレキシブルディスク2の目標トラック
の所定セクタに記録される。
【0173】一方、第1のフレキシブルディスク2に記
録されたデータを再生するときには、第1のフレキシブ
ルディスク2の目標トラックの所定セクタより第1の磁
気ヘッド素子131の記録再生用ヘッド部153で再生
された信号がFDDコントローラ215に供給され、こ
のFDDコントローラ215より再生信号に対応するM
FMデータが出力されてホストコンピュータに供給され
る。
【0174】次に、ディスク装置50に第1の記録密度
より記録密度が高い第2の記録密度でデータが記録され
る第2のフレキシブルディスク22を収納した第2のデ
ィスクカートリッジ21が装着されると、ディスク種類
検出部204よりDSP201に供給されるモード信号
SMDは上位モードを示すものとなる。これにより、ス
ピンドルモータ62からの周波数信号SFGに基づき、
DSP201によってモータ駆動回路206が制御さ
れ、ディスクテーブル64にローディングされた第2の
フレキシブルディスク22が高速度で、例えば3600
rpmで回転駆動される。また、DSP201の制御に
よって高記録密度(上位モード)用の記録再生系が使用
される状態とされる。
【0175】次に、第2のフレキシブルディスク22に
データを記録するときは、第1及び第2の磁気ヘッド部
250,251が第2のフレキシブルディスク22の両
主面に近接された状態にあるデータの記録可能状態にあ
るとき、ホストコンピュータよりEIDEインタフェー
スを使用してディスクコントローラ211に書き込み用
のデータが供給される。この書き込み用のデータはDR
AM212に一時的に格納される。そして、この書き込
み用のデータに対して、ディスクコントローラ211で
誤り訂正符号の付加処理やインターリーブ処理が施され
て書き込みデータWDが生成される。生成された書き込
みデータWDは、ディスクコントローラ211よりR/
WチャネルIC213に供給される。そして、このR/
WチャネルIC213より書き込みデータWDに対応す
る記録信号SRが出力され、この記録信号SRがアンプ
部214の記録アンプを介して第1及び第2の磁気ヘッ
ド部250,251のヘッドスライダ252,253に
設けられた第2の磁気ヘッド素子132に供給され、第
2のフレキシブルディスク22の目標トラックの所定セ
クタに記録される。
【0176】一方、第2のフレキシブルディスク22に
記録されたデータを再生するときには、第2のフレキシ
ブルディスク22の目標トラックの所定セクタより第2
の磁気ヘッド素子132で再生された信号がアンプ部2
14の再生アンプで増幅されてR/WチャネルIC21
3に供給される。そして、このR/WチャネルIC21
3で波形等化処理、データ識別処理や16/17符号の
復号化処理等が行われて読み出しデータRDが得られ
る。この読み出しデータRDがディスクコントローラ2
11に供給されてデインターリーブ処理や誤り訂正処理
が行われて最終的な読み出しデータが得られ、この読み
出しデータがDRAM212に一時的に格納された後に
ホストコンピュータに供給される。
【0177】以上説明したように、この磁気ディスク装
置50は、標準記録密度である第1の記録密度の第1の
フレキシブルディスク2が装着される場合、第1及び第
2の磁気ヘッド部250,251の第1の磁気ヘッド素
子131の記録再生用ヘッド部153が第1のフレキシ
ブルディスク2の主面に形成したデータ記録部に接触し
た状態でデータの記録再生が行われる。一方、磁気ディ
スク装置50は、高記録密度である第2の記録密度の第
2のフレキシブルディスク22が装着される場合、第1
及び第2の磁気ヘッド部250,251を構成するヘッ
ドスライダ252,253が第2のフレキシブルディス
ク22のデータ記録部が形成された両主面から浮上した
状態でデータの記録再生が行われる。
【0178】以上のように、磁気ディスク装置50は、
高記録密度の第2のフレキシブルディスク22の他に標
準記録密度の第1のフレキシブルディスク2に対しても
データの記録再生を行うことが可能となり、下位互換性
を有するものとなる。
【0179】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る磁気
ヘッド装置によれば、第2の磁気ヘッド素子の磁気ギャ
ップが、一対の支持アームに支持された磁気ヘッド部の
双方において、共に第2のレール上から外部を臨み、互
いに対向した位置にて第2のディスク状記録媒体に対し
てデータの記録及び/又は再生を行うことができるの
で、第2のディスク状記録媒体に対してデータの記録及
び/又は再生を行う場合に、一対のヘッド支持アームに
支持された磁気ヘッド部間においてで出力のばらつきが
生じることはなく、良好な記録再生特性を発揮すること
ができる。
【0180】また、本発明に係る磁気ヘッドを用いれ
ば、一対の支持アームのうち一方に支持された磁気ヘッ
ド部の第2の磁気ヘッド素子の磁気ギャップを、他方に
支持された磁気ヘッド部の第2の磁気ヘッド素子の磁気
ギャップに対向させた磁気ヘッド装置を構成することが
できる。そして、このように構成された磁気ヘッド装置
により第2のディスク状記録媒体に対してデータの記録
及び/又は再生を行うようにすれば、一対のヘッド支持
アームに支持された磁気ヘッド部間においてで出力のば
らつきを生じさせることなく、第2のディスク状記録媒
体に対して良好にデータの記録及び/又は再生を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の記録密度の第1の磁気ディスクを収納し
た第1のディスクカートリッジを示す斜視図である。
【図2】上記第1のディスクカートリッジの下面側を示
す底面図である。
【図3】第2の記録密度の第2の磁気ディスクを収納し
た第2のディスクカートリッジを示す斜視図である。
【図4】上記第2のディスクカートリッジの下面側を示
す底面図である。
【図5】本発明に係る磁気ヘッド装置を用いた磁気ディ
スク装置の外観を示す斜視図である。
【図6】上記磁気ディスク装置を示す分解斜視図であ
る。
【図7】本発明に係る磁気ヘッド装置を示す斜視図であ
る。
【図8】上記磁気ヘッド装置の平面図である。
【図9】上記磁気ヘッド装置の底面図である。
【図10】第1の磁気ヘッド部が取り付けられた第1の
ヘッド支持アームと第2の磁気ヘッド部が取り付けられ
た第2のヘッド支持アームがディスクカートリッジ内に
進入してデータの記録再生を行う状態を示す上記磁気ヘ
ッド装置の側面図である。
【図11】第2の磁気ヘッド部が取り付けられた第2の
ヘッド支持アームが第1の磁気ヘッド部が取り付けられ
た第1のヘッド支持アームから離間する方向に回動さ
れ、ディスクカートリッジをイジェクトする状態を示す
上記磁気ヘッド装置の側面図である。
【図12】第1の磁気ヘッド部が備えるヘッドスライダ
の斜視図である。
【図13】第2の磁気ヘッド部が備えるヘッドスライダ
の斜視図である。
【図14】第1の磁気ヘッド部が備えるヘッドスライダ
と第2の磁気ヘッド部が備えるヘッドスライダとが対向
して配置された状態を模式的に示す図である。
【図15】本発明に係る磁気ヘッド装置の備える第2の
磁気ヘッド部を示す分解斜視図である。
【図16】上記第2の磁気ヘッド部の側面図である。
【図17】上記第2の磁気ヘッド部の底面図である。
【図18】上記第2の磁気ヘッド部の側面図である。
【図19】ジンバルバネの平面図である。
【図20】スペーサの平面図である。
【図21】上記スペーサの断面図である。
【図22】上記スペーサの底面図である。
【図23】上記スペーサの断面図である。
【図24】上記スペーサとこのスペーサ内に配設される
磁気シールドリングを示す斜視図である。
【図25】上記第2の磁気ヘッド部がジンバルバネに支
持された状態を示す平面図である。
【図26】上記第2の磁気ヘッド部がジンバルバネに支
持された状態を示す断面図である。
【図27】上記第2の磁気ヘッド部がジンバルバネに支
持された状態を示す底面図である。
【図28】上記第2の磁気ヘッド部がジンバルバネに支
持された状態を示す断面図である。
【図29】第2の磁気ヘッド部が第2のヘッド支持アー
ムの先端側に取り付けられた状態を一部切り欠いて示す
斜視図である。
【図30】Z−ハイトと第1及び第2の磁気ヘッド部の
出力との関係を示す図である。
【図31】上記磁気ディスク装置の記録再生系を示すブ
ロック回路図である。
【図32】従来の磁気ヘッド装置の模式図である。
【図33】従来の磁気ヘッド装置の第1の支持アームに
支持された磁気ヘッド部を示す平面図である。
【図34】従来の磁気ヘッド装置の第2の支持アームに
支持された磁気ヘッド部を示す平面図である。
【図35】Z−ハイトが大となった場合の従来の磁気ヘ
ッド装置の状態を説明する模式図である。
【図36】従来の磁気ヘッド装置におけるZ−ハイトと
磁気ヘッド部の出力との関係を示す図である。
【符号の説明】
2 第1のフレキシブルディスク、22 第2のフレキ
シブルディスク、50磁気ディスク装置、100 磁気
ヘッド装置、102 第1のヘッド支持アーム、103
第2のヘッド支持アーム、131 第1の磁気ヘッド
素子、132第2の磁気ヘッド素子、149 第1のレ
ール部、150 第2のレール部、250 第1の磁気
ヘッド部、251 第2の磁気ヘッド部、252,25
3ヘッドスライダ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転操作されるディスク状記録媒体と対
    向して配設され、上記ディスク状記録媒体の記録トラッ
    クの接線方向と略平行に第1及び第2のレールが形成さ
    れたスライダと、磁気ギャップが上記ディスク状記録媒
    体と対向するように上記スライダに組み込まれ、第1の
    記録密度でデータが記録される第1のディスク状記録媒
    体に対してデータの書き込み及び/又は読み出しを行う
    第1の磁気ヘッド素子と、磁気ギャップが上記ディスク
    状記録媒体と対向するように上記スライダに組み込ま
    れ、上記第1の記録密度よりも記録密度が高い第2の記
    録密度でデータが記録される第2のディスク状記録媒体
    に対してデータの書き込み及び/又は読み出しを行う第
    2の磁気ヘッド素子とを備える磁気ヘッド部と、 先端側に上記磁気ヘッド部を支持し、上記ディスク状記
    録媒体を間に挟んで対向して配置された一対の支持アー
    ムとを備え、 上記一対の支持アームのうち一方の支持アームの先端側
    に支持された上記磁気ヘッド部は、上記第1の磁気ヘッ
    ド素子の磁気ギャップが上記第1のレール上から外部を
    臨むと共に、上記第2の磁気ヘッド素子の磁気ギャップ
    が上記第2のレール上から外部を臨むように、上記第1
    及び第2の磁気ヘッド素子が上記スライダに組み込まれ
    ており、 上記一対の支持アームのうち他方の支持アームの先端側
    に支持された上記磁気ヘッド部は、上記第1の磁気ヘッ
    ド素子の磁気ギャップ及び上記第2の磁気ヘッド素子の
    磁気ギャップが共に上記第2のレール上から外部を臨む
    ように、上記第1及び第2の磁気ヘッド素子が上記スラ
    イダに組み込まれていることを特徴とする磁気ヘッド装
    置。
  2. 【請求項2】 上記第2のレールは、上記ディスク状記
    録媒体の径方向の外周側と対向する上記スライダの一端
    側に形成されていることを特徴とする請求項1記載の磁
    気ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 上記第2の磁気ヘッド素子は、磁気ギャ
    ップが回転操作される上記ディスク状記録媒体の記録ト
    ラックが退出する上記第2のレールの後端側から外部を
    臨むように上記スライダに組み込まれていることを特徴
    とする請求項1記載の磁気ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 回転操作されるディスク状記録媒体と対
    向して配設され、上記ディスク状記録媒体の記録トラッ
    クの接線方向と略平行に第1及び第2のレールが形成さ
    れたスライダと、 磁気ギャップが上記ディスク状記録媒体と対向するよう
    に上記スライダに組み込まれ、第1の記録密度でデータ
    が記録される第1のディスク状記録媒体に対してデータ
    の書き込み及び/又は読み出しを行う第1の磁気ヘッド
    素子と、 磁気ギャップが上記ディスク状記録媒体と対向するよう
    に上記スライダに組み込まれ、上記第1の記録密度より
    も記録密度が高い第2の記録密度でデータが記録される
    第2のディスク状記録媒体に対してデータの書き込み及
    び/又は読み出しを行う第2の磁気ヘッド素子とを備
    え、 上記第1の磁気ヘッド素子の磁気ギャップ及び第2の磁
    気ヘッド素子の磁気ギャップが共に上記第2のレール上
    から外部を臨むように、上記第1及び第2の磁気ヘッド
    素子が上記スライダに組み込まれていることを特徴とす
    る磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 上記第2のレールは、上記ディスク状記
    録媒体の径方向の外周側と対向する上記スライダの一端
    側に形成されていることを特徴とする請求項4記載の磁
    気ヘッド。
  6. 【請求項6】 上記第2の磁気ヘッド素子は、磁気ギャ
    ップが回転操作される上記ディスク状記録媒体の記録ト
    ラックが退出する上記第2のレールの後端側から外部を
    臨むように上記スライダに組み込まれていることを特徴
    とする請求項4記載の磁気ヘッド。
JP11010838A 1999-01-19 1999-01-19 磁気ヘッド装置及び磁気ヘッド Withdrawn JP2000215405A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11010838A JP2000215405A (ja) 1999-01-19 1999-01-19 磁気ヘッド装置及び磁気ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11010838A JP2000215405A (ja) 1999-01-19 1999-01-19 磁気ヘッド装置及び磁気ヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000215405A true JP2000215405A (ja) 2000-08-04

Family

ID=11761504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11010838A Withdrawn JP2000215405A (ja) 1999-01-19 1999-01-19 磁気ヘッド装置及び磁気ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000215405A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04504778A (ja) 改良された磁気ディスク駆動装置及び方法
US5153792A (en) Recording and reporducing apparatus
JP2000215405A (ja) 磁気ヘッド装置及び磁気ヘッド
US6084748A (en) Magnetic disc apparatus with a magnetic space member
JP2000182207A (ja) 磁気ヘッド装置
US6388839B2 (en) Magnetic head device and recording medium drive
JP2000123316A (ja) 磁気ヘッド装置
JP2000215406A (ja) 磁気ヘッド装置
JP2000123338A (ja) 磁気ヘッド装置
JP2000123337A (ja) 磁気ヘッド装置
JP2000182231A (ja) 磁気ヘッド装置
US6166887A (en) Magnetic head unit, with coil winding arrangement to allow for specific gimbal to head surface dimensions
JP2000123341A (ja) 磁気ヘッド装置
JP2000195010A (ja) 磁気ヘッド装置及びその製造方法
JPH01162287A (ja) 情報記録装置
US6297931B2 (en) Recording disk with round spindle hole in magnetic hub and prerecorded tracking servo information
US6646833B1 (en) Head assembly capable of reading floppy discs of varying densities and floppy-disc drive incorporating the same
JPH11203602A (ja) 磁気ディスク装置
JPH11126306A (ja) 磁気ディスク装置
JPH07282485A (ja) 光磁気ディスク装置の記録ヘッド昇降装置
JP2000123342A (ja) 磁気ヘッド装置
JPH10143963A (ja) ディスクチャッキング機構およびそれを備えたサーボライタ
JPH11238292A (ja) 磁気ヘッド装置およびディスクドライブ装置
JP2000076809A (ja) 磁気ヘッド装置及びその製造方法
JP2000048512A (ja) 磁気ヘッド装置およびディスクドライブ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060404