JPH10143963A - ディスクチャッキング機構およびそれを備えたサーボライタ - Google Patents
ディスクチャッキング機構およびそれを備えたサーボライタInfo
- Publication number
- JPH10143963A JPH10143963A JP8299079A JP29907996A JPH10143963A JP H10143963 A JPH10143963 A JP H10143963A JP 8299079 A JP8299079 A JP 8299079A JP 29907996 A JP29907996 A JP 29907996A JP H10143963 A JPH10143963 A JP H10143963A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- disk
- hub
- magnetic
- drive
- flexible disk
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
- Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 チャッキング時に磁気ディスク媒体を精密に
水平に維持すること。 【解決手段】 スピンドルシャフト12は、棒状の嵌入
部121と円板状のハブ接触部122とテーブル保持部
123とから成る。嵌入部121は、回転駆動軸に沿っ
てディスクテーブル11より上方向へ突出しており、デ
ィスク中心孔43a内に嵌入される。ハブ接触部122
は、嵌入部121の底部で回転駆動軸と直交する方向へ
延在しており、チャッキング時に、ディスクハブ43の
中央部分と機械的に直接に面接触する接触面を持つ。ま
た、ハブ接触部122は、その外周縁部でディスクテー
ブル11の内周縁部と対向した状態でディスクテーブル
11に嵌入される。テーブル保持部123は、ハブ接触
部122の底部でディスクテーブル11の裏面と接触し
た状態でディスクテーブル11を保持する。
水平に維持すること。 【解決手段】 スピンドルシャフト12は、棒状の嵌入
部121と円板状のハブ接触部122とテーブル保持部
123とから成る。嵌入部121は、回転駆動軸に沿っ
てディスクテーブル11より上方向へ突出しており、デ
ィスク中心孔43a内に嵌入される。ハブ接触部122
は、嵌入部121の底部で回転駆動軸と直交する方向へ
延在しており、チャッキング時に、ディスクハブ43の
中央部分と機械的に直接に面接触する接触面を持つ。ま
た、ハブ接触部122は、その外周縁部でディスクテー
ブル11の内周縁部と対向した状態でディスクテーブル
11に嵌入される。テーブル保持部123は、ハブ接触
部122の底部でディスクテーブル11の裏面と接触し
た状態でディスクテーブル11を保持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフレキシブルディス
クのようなディスクを保持しつつ回転駆動するためにデ
ィスクをチャッキングするためのディスクチャッキング
機構に関し、特に、大容量フレキシブルディスクの磁気
ディスク媒体上にサーボデータを磁気ヘッドにより書き
込むためのサーボライタ用に適したディスクチャッキン
グ機構に関する。
クのようなディスクを保持しつつ回転駆動するためにデ
ィスクをチャッキングするためのディスクチャッキング
機構に関し、特に、大容量フレキシブルディスクの磁気
ディスク媒体上にサーボデータを磁気ヘッドにより書き
込むためのサーボライタ用に適したディスクチャッキン
グ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、フレキシブルディスクド
ライブは、その中に挿入されたフレキシブルディスクの
磁気ディスク媒体に対してデータの書き込み、読み出し
(記録再生)を行うためのドライブユニットである。こ
のようなデータの記録再生を行うためには、フレキシブ
ルディスクドライブを保持しつつそれを回転駆動する必
要がある。そのためには、フレキシブルディスクをチャ
ッキングする必要がある。このようにフレキシブルディ
スクのようなディスクをチャキングするための機構をデ
ィスクチャキング機構と呼ぶ。
ライブは、その中に挿入されたフレキシブルディスクの
磁気ディスク媒体に対してデータの書き込み、読み出し
(記録再生)を行うためのドライブユニットである。こ
のようなデータの記録再生を行うためには、フレキシブ
ルディスクドライブを保持しつつそれを回転駆動する必
要がある。そのためには、フレキシブルディスクをチャ
ッキングする必要がある。このようにフレキシブルディ
スクのようなディスクをチャキングするための機構をデ
ィスクチャキング機構と呼ぶ。
【0003】一方、近年、フレキシブルディスクの大容
量化が進められており、1M〜2Mバイトの記憶容量
(以下、通常容量と呼ぶ)を持つものに対して、128
Mバイトの記憶容量(以下、大容量と呼ぶ)を持つもの
が開発されている。これに伴って、フレキシブルディス
クドライブとしても、このような大容量フレキシブルデ
ィスクの磁気ディスク媒体に対してデータを記録再生可
能なものが開発されている。
量化が進められており、1M〜2Mバイトの記憶容量
(以下、通常容量と呼ぶ)を持つものに対して、128
Mバイトの記憶容量(以下、大容量と呼ぶ)を持つもの
が開発されている。これに伴って、フレキシブルディス
クドライブとしても、このような大容量フレキシブルデ
ィスクの磁気ディスク媒体に対してデータを記録再生可
能なものが開発されている。
【0004】以下においては、大容量のフレキシブルデ
ィスクの磁気ディスク媒体のみに対してデータを記録再
生可能なフレキシブルディスクドライブを高密度専用型
フレキシブルディスクドライブと呼び、通常容量のフレ
キシブルディスクの磁気ディスク媒体のみに対してデー
タを記録再生可能なフレキシブルディスクドライブを通
常密度専用型フレキシブルディスクドライブと呼ぶこと
にする。さらに、大容量および通常容量の両方のフレキ
シブルディスクの磁気ディスク媒体に対してデータを記
録再生可能なフレキシブルディスクドライブを高密度/
通常密度兼用型フレキシブルディスクドライブと呼ぶこ
とにする。なお、高密度専用型フレキシブルディスクド
ライブと高密度/通常密度兼用型フレキシブルディスク
ドライブとを区別しない場合には、単に、高密度型フレ
キシブルディスクドライブと呼ぶことにする。
ィスクの磁気ディスク媒体のみに対してデータを記録再
生可能なフレキシブルディスクドライブを高密度専用型
フレキシブルディスクドライブと呼び、通常容量のフレ
キシブルディスクの磁気ディスク媒体のみに対してデー
タを記録再生可能なフレキシブルディスクドライブを通
常密度専用型フレキシブルディスクドライブと呼ぶこと
にする。さらに、大容量および通常容量の両方のフレキ
シブルディスクの磁気ディスク媒体に対してデータを記
録再生可能なフレキシブルディスクドライブを高密度/
通常密度兼用型フレキシブルディスクドライブと呼ぶこ
とにする。なお、高密度専用型フレキシブルディスクド
ライブと高密度/通常密度兼用型フレキシブルディスク
ドライブとを区別しない場合には、単に、高密度型フレ
キシブルディスクドライブと呼ぶことにする。
【0005】さて、通常密度専用型フレキシブルディス
クドライブと高密度型フレキシブルディスクドライブと
の間の機構上の相違点の1つは、磁気ヘッドを保持する
ヘッドキャリッジを、ドライブ内に挿入されたフレキシ
ブルディスクの磁気ディスク媒体に対して所定の半径方
向(磁気ディスク媒体の径方向)に沿って移動する駆動
手段の構成にある。すなわち、通常密度専用型フレキシ
ブルディスクドライブでは駆動手段としてステッピング
モータを使用しているのに対して、高密度型フレキシブ
ルディスクドライブでは駆動手段としてボイスコイルモ
ータ(VCM)のようなリニアモータを使用している。
クドライブと高密度型フレキシブルディスクドライブと
の間の機構上の相違点の1つは、磁気ヘッドを保持する
ヘッドキャリッジを、ドライブ内に挿入されたフレキシ
ブルディスクの磁気ディスク媒体に対して所定の半径方
向(磁気ディスク媒体の径方向)に沿って移動する駆動
手段の構成にある。すなわち、通常密度専用型フレキシ
ブルディスクドライブでは駆動手段としてステッピング
モータを使用しているのに対して、高密度型フレキシブ
ルディスクドライブでは駆動手段としてボイスコイルモ
ータ(VCM)のようなリニアモータを使用している。
【0006】以下、高密度型フレキシブルディスクドラ
イブの駆動手段として使用されるボイスコイルモータに
ついて少し詳細に説明する。ボイスコイルモータは、ヘ
ッドキャリッジの後方に配置され、所定の半径方向と平
行な駆動軸の回りに巻回されたボイスコイルと、このボ
イルコイルを通して流れる電流と交叉する磁界を発生す
るための磁気回路とを有する。このような構成により、
磁気回路で発生された磁界と交叉する方向にボイルコイ
ルに電流を流すことにより、この電流と磁界との相互作
用に基づいて駆動軸の延在方向に駆動力が発生する。こ
の駆動力により、ボイスコイルモータはヘッドキャリッ
ジを所定の半径方向に沿って移動させる。本明細書中で
は、このようなリニアモータ等によって直線的に駆動さ
れるヘッドキャリッジのことを直動型ヘッドキャリッジ
と呼ぶことにする。
イブの駆動手段として使用されるボイスコイルモータに
ついて少し詳細に説明する。ボイスコイルモータは、ヘ
ッドキャリッジの後方に配置され、所定の半径方向と平
行な駆動軸の回りに巻回されたボイスコイルと、このボ
イルコイルを通して流れる電流と交叉する磁界を発生す
るための磁気回路とを有する。このような構成により、
磁気回路で発生された磁界と交叉する方向にボイルコイ
ルに電流を流すことにより、この電流と磁界との相互作
用に基づいて駆動軸の延在方向に駆動力が発生する。こ
の駆動力により、ボイスコイルモータはヘッドキャリッ
ジを所定の半径方向に沿って移動させる。本明細書中で
は、このようなリニアモータ等によって直線的に駆動さ
れるヘッドキャリッジのことを直動型ヘッドキャリッジ
と呼ぶことにする。
【0007】また、大容量フレキシブルディスクと通常
容量フレキシブルディスクとは外形上では実質的な違い
がない。周知のように、フレキシブルディスクは、上下
一対の開口部を持つケース(ディスケット)と、このケ
ース内に収容され、上下一対の開口部を介して上下一対
の磁気ヘッドでアクセスされる磁気ディスク媒体とを含
む。この磁気ディスク媒体の表面上および裏面上には、
データを記録するためのトラックと呼ばれる同心円状の
通路が、半径方向に沿って複数形成されている。トラッ
ク幅(トラックピッチ)は、当然、大容量フレキシブル
ディスクの磁気ディスク媒体の方が通常容量フレキシブ
ルディスクの磁気ディスク媒体よりも狭い。このよう
に、大容量フレキシブルディスクの磁気ディスク媒体は
通常容量フレキシブルディスクの磁気ディスク媒体より
もトラック幅(トラックピッチ)が狭いため、大容量フ
レキシブルディスクの磁気ディスク媒体上には位置検出
用のサーボデータ(サーボパターン)が書き込まれてい
る。尚、フレキシブルディスクは、フロッピーディスク
またはディスケットとも呼ばれる。
容量フレキシブルディスクとは外形上では実質的な違い
がない。周知のように、フレキシブルディスクは、上下
一対の開口部を持つケース(ディスケット)と、このケ
ース内に収容され、上下一対の開口部を介して上下一対
の磁気ヘッドでアクセスされる磁気ディスク媒体とを含
む。この磁気ディスク媒体の表面上および裏面上には、
データを記録するためのトラックと呼ばれる同心円状の
通路が、半径方向に沿って複数形成されている。トラッ
ク幅(トラックピッチ)は、当然、大容量フレキシブル
ディスクの磁気ディスク媒体の方が通常容量フレキシブ
ルディスクの磁気ディスク媒体よりも狭い。このよう
に、大容量フレキシブルディスクの磁気ディスク媒体は
通常容量フレキシブルディスクの磁気ディスク媒体より
もトラック幅(トラックピッチ)が狭いため、大容量フ
レキシブルディスクの磁気ディスク媒体上には位置検出
用のサーボデータ(サーボパターン)が書き込まれてい
る。尚、フレキシブルディスクは、フロッピーディスク
またはディスケットとも呼ばれる。
【0008】周知のように、通常容量フレキシブルディ
スクは、磁気ディスク媒体が初期化(フォーマット)さ
れていない状態、すなわち、アンフォーマットディス媒
体の状態で販売されるか、又は、このアンフォーマット
ディスク媒体上にフォーマッタを使用してフォーマット
を施したフォーマット済ディスク媒体の状態で販売され
る。アンフォーマットディスク媒体の通常容量フレキシ
ブルディスクを購買したユーザは、アンフォーマットデ
ィスク媒体を初期化(フォーマット)した後に、磁気デ
ィスク媒体に対してデータの書込み及び読出しを行う。
一方、フォーマット済ディスク媒体の通常容量フレキシ
ブルディスクを購買したユーザは、初期化(フォーマッ
ト)することなく、直ちに、磁気ディスク媒体に対して
データの書込み及び読出しを行うことができる。
スクは、磁気ディスク媒体が初期化(フォーマット)さ
れていない状態、すなわち、アンフォーマットディス媒
体の状態で販売されるか、又は、このアンフォーマット
ディスク媒体上にフォーマッタを使用してフォーマット
を施したフォーマット済ディスク媒体の状態で販売され
る。アンフォーマットディスク媒体の通常容量フレキシ
ブルディスクを購買したユーザは、アンフォーマットデ
ィスク媒体を初期化(フォーマット)した後に、磁気デ
ィスク媒体に対してデータの書込み及び読出しを行う。
一方、フォーマット済ディスク媒体の通常容量フレキシ
ブルディスクを購買したユーザは、初期化(フォーマッ
ト)することなく、直ちに、磁気ディスク媒体に対して
データの書込み及び読出しを行うことができる。
【0009】これに対して、大容量フレキシブルディス
クは、アンフォーマットディスク媒体に対してサーボラ
イターによりサーボフォーマットを施して(サーボデー
タ(サーボパターン)を書き込んで)サーボフォーマッ
ト済ディスク媒体の状態で販売されるか、又は、このサ
ーボフォーマット済ディスク媒体にフォーマッタを使用
してデータフォーマットを施してデータフォーマット済
ディスク媒体の状態で販売される。サーボフォーマット
済ディスク媒体の大容量フレキシブルディスクを購買し
たユーザは、サーボフォーマット済ディスク媒体をフォ
ーマッタでデータフォーマットを施した後に、磁気ディ
スク媒体に対してデータの書込み及び読出しを行う。一
方、データフォーマット済ディスク媒体の大容量フレキ
シブルディスクを購買したユーザは、データフォーマッ
トすることなく、直ちに、磁気ディスク媒体に対してデ
ータの書込み及び読出しを行うことができる。ここで、
サーボライターによるサーボフォーマットは、約10μ
mのトラックピッチでトラックを構築し、各トラックを
80個のセクタに区分し、トラックおよびセクタの位置
情報を書込んでいる。
クは、アンフォーマットディスク媒体に対してサーボラ
イターによりサーボフォーマットを施して(サーボデー
タ(サーボパターン)を書き込んで)サーボフォーマッ
ト済ディスク媒体の状態で販売されるか、又は、このサ
ーボフォーマット済ディスク媒体にフォーマッタを使用
してデータフォーマットを施してデータフォーマット済
ディスク媒体の状態で販売される。サーボフォーマット
済ディスク媒体の大容量フレキシブルディスクを購買し
たユーザは、サーボフォーマット済ディスク媒体をフォ
ーマッタでデータフォーマットを施した後に、磁気ディ
スク媒体に対してデータの書込み及び読出しを行う。一
方、データフォーマット済ディスク媒体の大容量フレキ
シブルディスクを購買したユーザは、データフォーマッ
トすることなく、直ちに、磁気ディスク媒体に対してデ
ータの書込み及び読出しを行うことができる。ここで、
サーボライターによるサーボフォーマットは、約10μ
mのトラックピッチでトラックを構築し、各トラックを
80個のセクタに区分し、トラックおよびセクタの位置
情報を書込んでいる。
【0010】従来、大容量フレキシブルディスクのアン
フォーマットディスク媒体に対してサーボデータ(サー
ボパターン)を書き込むためのサーボライター(サーボ
トラックライター)は、駆動系に、ハードディスクドラ
イブ(HDD)に用いられているヘッドジンバルアセン
ブリ(HGA)を変更したヘッドキャリッジを使用し、
磁気ヘッドのロード/アンロード機構を外部に設けてサ
ーボデータを書き込んでいる。アンフォーマットディス
ク媒体は、エアーベアリングを介してスピンドルによっ
て回転可能に支持されている。この従来のサーボライタ
ーでは、ディスケットなしに、直接、アンフォーマット
ディスク媒体に対してサーボデータを書くことができ
る。
フォーマットディスク媒体に対してサーボデータ(サー
ボパターン)を書き込むためのサーボライター(サーボ
トラックライター)は、駆動系に、ハードディスクドラ
イブ(HDD)に用いられているヘッドジンバルアセン
ブリ(HGA)を変更したヘッドキャリッジを使用し、
磁気ヘッドのロード/アンロード機構を外部に設けてサ
ーボデータを書き込んでいる。アンフォーマットディス
ク媒体は、エアーベアリングを介してスピンドルによっ
て回転可能に支持されている。この従来のサーボライタ
ーでは、ディスケットなしに、直接、アンフォーマット
ディスク媒体に対してサーボデータを書くことができ
る。
【0011】ハードディスクドライブにおいては、その
磁気ヘッドは支持ばね(ロードアーム)によってサスペ
ンション的に支持されている。磁気ヘッドは、ハード磁
気ディスク媒体に情報を記録するためのコアと、それを
ハード磁気ディスク媒体との間に極めて狭い隙間(スペ
ーシングと呼ばれる)を保って浮上させるスライダより
成る。このような磁気ヘッドはモノリシックヘッドと呼
ばれる。ハードディスクドライブでは、記録媒体として
ハード磁気ディスク媒体を使用しているので、記録媒体
の回転時に記録媒体が上下動することを想定してはいな
い。
磁気ヘッドは支持ばね(ロードアーム)によってサスペ
ンション的に支持されている。磁気ヘッドは、ハード磁
気ディスク媒体に情報を記録するためのコアと、それを
ハード磁気ディスク媒体との間に極めて狭い隙間(スペ
ーシングと呼ばれる)を保って浮上させるスライダより
成る。このような磁気ヘッドはモノリシックヘッドと呼
ばれる。ハードディスクドライブでは、記録媒体として
ハード磁気ディスク媒体を使用しているので、記録媒体
の回転時に記録媒体が上下動することを想定してはいな
い。
【0012】その結果、もし記録媒体がフレキシブルデ
ィスクのフレキシブル磁気ディスク媒体のように可撓性
を呈するものであった場合、ハードディスクドライブに
おける上述した磁気ヘッドの支持構造(ヘッドジンバル
アセンブリ)では、上下一対の磁気ヘッドの位置が記録
媒体上の所望のトラック位置からずれてしまう。換言す
れば、サーボライター用のヘッドキャリッジとして、ハ
ードディスクドライブに用いられているヘッドジンバル
アセンブリを変更したものを使用する場合には、上下一
対の磁気ヘッドのバランスが非常に大きく影響する為、
磁気ヘッドの選択と調整が非常に困難となる。また、磁
気ヘッドの歩留まりも悪くなり、磁気ヘッドの価格も高
くなる。ヘッドジンバルアセンブリのロードバランスが
崩れた場合、フレキシブル磁気ディスク媒体が波を打っ
てモデュレーションが発生する為、フレキシブル磁気デ
ィスク媒体上にサーボデータを書き込むことが不可能と
なる。更に、ヘッドジンバルアセンブリを特殊加工して
ロード/アンロードできるようにしている為、ヘッドジ
ンバルアセンブリを取り付ける接続棒の剛性を上げなけ
ればならず、質量の問題から機械的特性が悪くなる。
ィスクのフレキシブル磁気ディスク媒体のように可撓性
を呈するものであった場合、ハードディスクドライブに
おける上述した磁気ヘッドの支持構造(ヘッドジンバル
アセンブリ)では、上下一対の磁気ヘッドの位置が記録
媒体上の所望のトラック位置からずれてしまう。換言す
れば、サーボライター用のヘッドキャリッジとして、ハ
ードディスクドライブに用いられているヘッドジンバル
アセンブリを変更したものを使用する場合には、上下一
対の磁気ヘッドのバランスが非常に大きく影響する為、
磁気ヘッドの選択と調整が非常に困難となる。また、磁
気ヘッドの歩留まりも悪くなり、磁気ヘッドの価格も高
くなる。ヘッドジンバルアセンブリのロードバランスが
崩れた場合、フレキシブル磁気ディスク媒体が波を打っ
てモデュレーションが発生する為、フレキシブル磁気デ
ィスク媒体上にサーボデータを書き込むことが不可能と
なる。更に、ヘッドジンバルアセンブリを特殊加工して
ロード/アンロードできるようにしている為、ヘッドジ
ンバルアセンブリを取り付ける接続棒の剛性を上げなけ
ればならず、質量の問題から機械的特性が悪くなる。
【0013】このような問題点を解決するために、本発
明者らは、平成8年5月27日付けの特願平8−132
189号(以下、先願と呼ぶ)において、安定してサー
ボデータの書き込みを行うことができる、大容量フレキ
シブルディスク用サーボデータ書込み方法および大容量
フレキシブルディスク用サーボライターを既に出願し
た。この先願では、大容量フレキシブルディスクの磁気
ディスク媒体上に磁気ヘッドによってサーボデータを書
き込む方法において、磁気ヘッドを保持するヘッドキャ
リッジとして、大容量フレキシブルディスクの磁気ディ
スク媒体に対してデータの記録再生を行う高密度型フレ
キシブルディスクに使用されている直動型ヘッドキャリ
ッジを用い、この直動型ヘッドキャリッジを接続棒によ
ってサーボライターのアクチュエータと一体化し、この
一体化したものを使用して磁気ディスク媒体上にサーボ
データを書き込むようにしている。
明者らは、平成8年5月27日付けの特願平8−132
189号(以下、先願と呼ぶ)において、安定してサー
ボデータの書き込みを行うことができる、大容量フレキ
シブルディスク用サーボデータ書込み方法および大容量
フレキシブルディスク用サーボライターを既に出願し
た。この先願では、大容量フレキシブルディスクの磁気
ディスク媒体上に磁気ヘッドによってサーボデータを書
き込む方法において、磁気ヘッドを保持するヘッドキャ
リッジとして、大容量フレキシブルディスクの磁気ディ
スク媒体に対してデータの記録再生を行う高密度型フレ
キシブルディスクに使用されている直動型ヘッドキャリ
ッジを用い、この直動型ヘッドキャリッジを接続棒によ
ってサーボライターのアクチュエータと一体化し、この
一体化したものを使用して磁気ディスク媒体上にサーボ
データを書き込むようにしている。
【0014】そして、大容量フレキシブルディスクをチ
ャッキングするためのディスクチャッキング機構として
も、高密度型フレキシブルディスクに既に使用されてい
るものを使用している。
ャッキングするためのディスクチャッキング機構として
も、高密度型フレキシブルディスクに既に使用されてい
るものを使用している。
【0015】ディスクチャッキング機構について説明す
る前に、図3を参照して、フレキシブルディスクについ
て説明する。図3は、ディスクチャッキング機構によっ
てチャッキングされるフレキシブルディスク40を裏面
側から見た平面図である。図示のフレキシブルディスク
40は、3.5インチの大きさのもので、磁気記録媒体
として円板形状の磁気ディスク媒体41と、この磁気デ
ィスク媒体41を覆うケース42とを有する。ケース4
2はプラスチック製で、四角い形状をしている。ケース
42の裏面側にはその中心部に円形開口42aが空けら
れている。この円形開口42a内に、磁気ディスク媒体
41を保持するディスクハブ43が遊貫されている。デ
ィスクハブ43は、その中心部にディスク中心孔43a
と、このディスク中心孔43aから偏心した位置に駆動
用長孔43bとを持つ。ディスク中心孔43aは四角い
形状をしており、ディスク中心孔43aには後述するス
ピンドルシャフトが嵌入される。駆動用長孔43bには
後述する駆動ピンが遊貫される。駆動用長孔43bはチ
ャッキング穴とも呼ばれ、駆動ピンはチャッキングピン
とも呼ばれる。
る前に、図3を参照して、フレキシブルディスクについ
て説明する。図3は、ディスクチャッキング機構によっ
てチャッキングされるフレキシブルディスク40を裏面
側から見た平面図である。図示のフレキシブルディスク
40は、3.5インチの大きさのもので、磁気記録媒体
として円板形状の磁気ディスク媒体41と、この磁気デ
ィスク媒体41を覆うケース42とを有する。ケース4
2はプラスチック製で、四角い形状をしている。ケース
42の裏面側にはその中心部に円形開口42aが空けら
れている。この円形開口42a内に、磁気ディスク媒体
41を保持するディスクハブ43が遊貫されている。デ
ィスクハブ43は、その中心部にディスク中心孔43a
と、このディスク中心孔43aから偏心した位置に駆動
用長孔43bとを持つ。ディスク中心孔43aは四角い
形状をしており、ディスク中心孔43aには後述するス
ピンドルシャフトが嵌入される。駆動用長孔43bには
後述する駆動ピンが遊貫される。駆動用長孔43bはチ
ャッキング穴とも呼ばれ、駆動ピンはチャッキングピン
とも呼ばれる。
【0016】尚、余談となるが、フレキシブルディスク
40のケース42には、それを裏面側からみた場合に、
図3の矢印Aで示す挿入方向後端の右側角部(表面側か
ら見た場合には左側角部)に書込み保護用穴(図示せ
ず)が穿設されている。図3では、この書込み保護用穴
が書込み保護用タブ44で閉じられている状態を示して
いる。この書込み保護用タブ44は挿入方向Aに沿って
摺動可能であり、これを手動操作することによって書込
み保護用穴の開閉を行うことができる。書込み保護用タ
ブ44によって書込み保護用穴を閉じると、記録可の状
態となり、書込み保護用穴を空けると、記録不可の状態
となる。また、図示はしないが、フレキシブルディスク
40が大容量フレキシブルディスクの場合、ケース42
の所定箇所に、大容量フレキシブルディスクとそれ以外
のフレキシブルディスクとを識別するための少なくとも
1個の識別手段(孔や切欠)が形成されている。
40のケース42には、それを裏面側からみた場合に、
図3の矢印Aで示す挿入方向後端の右側角部(表面側か
ら見た場合には左側角部)に書込み保護用穴(図示せ
ず)が穿設されている。図3では、この書込み保護用穴
が書込み保護用タブ44で閉じられている状態を示して
いる。この書込み保護用タブ44は挿入方向Aに沿って
摺動可能であり、これを手動操作することによって書込
み保護用穴の開閉を行うことができる。書込み保護用タ
ブ44によって書込み保護用穴を閉じると、記録可の状
態となり、書込み保護用穴を空けると、記録不可の状態
となる。また、図示はしないが、フレキシブルディスク
40が大容量フレキシブルディスクの場合、ケース42
の所定箇所に、大容量フレキシブルディスクとそれ以外
のフレキシブルディスクとを識別するための少なくとも
1個の識別手段(孔や切欠)が形成されている。
【0017】後で明らかになるように、フレキシブルデ
ィスク40のチャッキング時、ディスクチャッキング機
構の駆動ピンは、ディスクハブ43の駆動用長孔43b
の半径方向外側の角部43b−1に当接する。
ィスク40のチャッキング時、ディスクチャッキング機
構の駆動ピンは、ディスクハブ43の駆動用長孔43b
の半径方向外側の角部43b−1に当接する。
【0018】次に、図4を参照して、従来のディスクチ
ャッキング機構10′について説明する。図4におい
て、(a)は表面(上面)側から見た平面図、(b)は
(a)のIV−IV線で切断して見た断面図である。
ャッキング機構10′について説明する。図4におい
て、(a)は表面(上面)側から見た平面図、(b)は
(a)のIV−IV線で切断して見た断面図である。
【0019】図示のディスクチャッキング機構10′
は、ディスクハブ43(図3)を保持するディスクテー
ブル11′を有する。ディスクテーブル11′はディス
クハブ43の直径にほぼ等しい直径をもつ円板形状をし
ており、ディスクハブ43の磁気的に吸引するためにプ
ラスチックマグネットから成っている。ディスクテーブ
ル11′の中央部から、スピンドルモータ(図示せず)
のスピンドルシャフト12′が回転駆動軸に沿って立設
しており、このスピンドルシャフト12′はディスク中
心孔43a(図3)に嵌入される。スピンドルシャフト
12′の嵌入部121′の直径は約4mmである。ディ
スクテーブル11′はこのスピンドルシャフト12′と
インサート形成により一体に形成されている。ここで、
ディスクテーブル11′の主面は回転駆動軸の方向と実
質的に直交する面内に延在している。また、ディスクテ
ーブル11′はその中心から偏心した位置に開孔11a
をもつ。この開孔11aを介して、駆動ローラ14が支
持ピン15に支持された状態で駆動用長孔43b(図
3)内に遊貫される。この駆動ローラ14と支持ピン1
5によって駆動ピンが構成され、駆動ピンはディスクテ
ーブル11′の下面に備えたられた保持手段(図示せ
ず)によって保持され、付勢手段(図示せず)により上
方に付勢された状態で回転自在に取り付けられている。
したがって、駆動ピンに対して上から荷重を加えると、
駆動ピンは下方に動く。
は、ディスクハブ43(図3)を保持するディスクテー
ブル11′を有する。ディスクテーブル11′はディス
クハブ43の直径にほぼ等しい直径をもつ円板形状をし
ており、ディスクハブ43の磁気的に吸引するためにプ
ラスチックマグネットから成っている。ディスクテーブ
ル11′の中央部から、スピンドルモータ(図示せず)
のスピンドルシャフト12′が回転駆動軸に沿って立設
しており、このスピンドルシャフト12′はディスク中
心孔43a(図3)に嵌入される。スピンドルシャフト
12′の嵌入部121′の直径は約4mmである。ディ
スクテーブル11′はこのスピンドルシャフト12′と
インサート形成により一体に形成されている。ここで、
ディスクテーブル11′の主面は回転駆動軸の方向と実
質的に直交する面内に延在している。また、ディスクテ
ーブル11′はその中心から偏心した位置に開孔11a
をもつ。この開孔11aを介して、駆動ローラ14が支
持ピン15に支持された状態で駆動用長孔43b(図
3)内に遊貫される。この駆動ローラ14と支持ピン1
5によって駆動ピンが構成され、駆動ピンはディスクテ
ーブル11′の下面に備えたられた保持手段(図示せ
ず)によって保持され、付勢手段(図示せず)により上
方に付勢された状態で回転自在に取り付けられている。
したがって、駆動ピンに対して上から荷重を加えると、
駆動ピンは下方に動く。
【0020】また、ディスクテーブル11′の上面側の
中心部には、環状のテフロンテープ17がスピンドルシ
ャフト12′の外周を囲むように載置されている。この
テフロンテープ17は、図3に示すフレキシブルディス
ク40に組み付けられた強磁性金属製のディスクハブ4
3とのすべりを良くするためのものである。テフロンテ
ープ17の直径は8〜10mmの範囲である。チャッキ
ング時、フレキシブルディスク40のディスクハブ43
とテフロンテープ17とは図4(b)に示されるよう
に、物理的および機械的に直接に接触する。すなわち、
テフロンテープ17はディスク受面として作用する。し
かしながら、ディスクテーブル11′はディスクハブ4
3を磁気的に吸引するが、ディスクテーブル11′とデ
ィスクハブ43とは、それらの間にテフロンテープ17
の厚みに相当する隙間を空けて互いに対向することにな
る。
中心部には、環状のテフロンテープ17がスピンドルシ
ャフト12′の外周を囲むように載置されている。この
テフロンテープ17は、図3に示すフレキシブルディス
ク40に組み付けられた強磁性金属製のディスクハブ4
3とのすべりを良くするためのものである。テフロンテ
ープ17の直径は8〜10mmの範囲である。チャッキ
ング時、フレキシブルディスク40のディスクハブ43
とテフロンテープ17とは図4(b)に示されるよう
に、物理的および機械的に直接に接触する。すなわち、
テフロンテープ17はディスク受面として作用する。し
かしながら、ディスクテーブル11′はディスクハブ4
3を磁気的に吸引するが、ディスクテーブル11′とデ
ィスクハブ43とは、それらの間にテフロンテープ17
の厚みに相当する隙間を空けて互いに対向することにな
る。
【0021】次に、図4に加えて図5をも参照して、デ
ィスクチャッキング機構10′によるフレキシブルディ
スク40(図3)のディスクハブ43に対するチャッキ
ング時の動作について説明する。図5はチャッキング時
のフレキシブルディスク40のディスクハブ43と、デ
ィスクチャッキング機構10′のスピンドルシャフト1
2′および駆動ローラ14との関係を、ディスクテーブ
ル11′の裏面側から見て示す平面図である。フレキシ
ブルディスク40がフレキシブルディスクドライブに挿
入されると、フレキシブルディスク40のディスクハブ
43がディスクテーブル11′によって磁気的に吸引さ
れる。このとき、スピンドルシャフト12′がディスク
中心孔43aに嵌入され、テフロンテープ17上にディ
スクハブ43が物理的および機械的に直接に接触した状
態で載置される。一方、駆動ローラ14は、図5の実線
で示されるように、駆動用長孔43b内に遊貫されるか
もしれないし、遊貫されないかもしれない。ディスクハ
ブ43における駆動用長孔43bの占める面積の割合は
狭いので、ほんどの場合、駆動ローラ14は駆動用長孔
43b内に遊貫されずにディスクハブ43に当接される
だろう。たとえ駆動ローラ14がディスクハブ43に当
接されたとしても、ディスクテーブル11′がスピンド
ルモータ(図示せず)によって、図5においてスピンド
ルシャフト12′の回りに反時計回方向に回転すること
によって、駆動ローラ14はついには駆動用長孔43b
に遊貫される。駆動用長孔43b内に遊貫された後、ス
ピンドルモータによるディスクテーブル11′のスピン
ドルシャフト12′の回りの反時計方向の回転によっ
て、図5の点線で示されるように、駆動ローラ14は駆
動用長孔43bの半径方向外側の角部43b−1に当接
される。これにより、駆動ローラ14には、ディスクハ
ブ43から駆動用長孔43bの角部43b−1で、図5
の矢印Pで示す時計回りの回転力が作用する。このよう
にして、フレキシブルディスク40のディスクハブ43
はディスクテーブル11′上へチャッキングされる。
ィスクチャッキング機構10′によるフレキシブルディ
スク40(図3)のディスクハブ43に対するチャッキ
ング時の動作について説明する。図5はチャッキング時
のフレキシブルディスク40のディスクハブ43と、デ
ィスクチャッキング機構10′のスピンドルシャフト1
2′および駆動ローラ14との関係を、ディスクテーブ
ル11′の裏面側から見て示す平面図である。フレキシ
ブルディスク40がフレキシブルディスクドライブに挿
入されると、フレキシブルディスク40のディスクハブ
43がディスクテーブル11′によって磁気的に吸引さ
れる。このとき、スピンドルシャフト12′がディスク
中心孔43aに嵌入され、テフロンテープ17上にディ
スクハブ43が物理的および機械的に直接に接触した状
態で載置される。一方、駆動ローラ14は、図5の実線
で示されるように、駆動用長孔43b内に遊貫されるか
もしれないし、遊貫されないかもしれない。ディスクハ
ブ43における駆動用長孔43bの占める面積の割合は
狭いので、ほんどの場合、駆動ローラ14は駆動用長孔
43b内に遊貫されずにディスクハブ43に当接される
だろう。たとえ駆動ローラ14がディスクハブ43に当
接されたとしても、ディスクテーブル11′がスピンド
ルモータ(図示せず)によって、図5においてスピンド
ルシャフト12′の回りに反時計回方向に回転すること
によって、駆動ローラ14はついには駆動用長孔43b
に遊貫される。駆動用長孔43b内に遊貫された後、ス
ピンドルモータによるディスクテーブル11′のスピン
ドルシャフト12′の回りの反時計方向の回転によっ
て、図5の点線で示されるように、駆動ローラ14は駆
動用長孔43bの半径方向外側の角部43b−1に当接
される。これにより、駆動ローラ14には、ディスクハ
ブ43から駆動用長孔43bの角部43b−1で、図5
の矢印Pで示す時計回りの回転力が作用する。このよう
にして、フレキシブルディスク40のディスクハブ43
はディスクテーブル11′上へチャッキングされる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、ディ
スクテーブル11′はスピンドルシャフト12′とイン
サート形成により一体に形成されている。このとき、デ
ィスクテーブル11′の主面を回転駆動軸の方向と実質
的に直交する面内に延在させる必要がある。何故なら
ば、フレキシブルディスク40のディスクハブ43がデ
ィスクテーブル11′上へチャッキングされた後、フレ
キシブルディスク40の磁気ディスク媒体41を回転駆
動軸の方向と直交する面内で回転させる必要があるから
である。1M〜2Mの記憶容量をもつ通常容量フレキシ
ブルディスクを駆動するフレキシブルディスクドライブ
は、記録再生時に通常容量フレキシブルディスクを30
0rpmの低速度で回転する。一方、128Mの記憶容
量をもつ大容量フレキシブルディスクを駆動するフレキ
シブルディスクドライブは、記録再生時に大容量フレキ
シブルディスクを3600rpmの高速度で回転しなけ
ればならない。
スクテーブル11′はスピンドルシャフト12′とイン
サート形成により一体に形成されている。このとき、デ
ィスクテーブル11′の主面を回転駆動軸の方向と実質
的に直交する面内に延在させる必要がある。何故なら
ば、フレキシブルディスク40のディスクハブ43がデ
ィスクテーブル11′上へチャッキングされた後、フレ
キシブルディスク40の磁気ディスク媒体41を回転駆
動軸の方向と直交する面内で回転させる必要があるから
である。1M〜2Mの記憶容量をもつ通常容量フレキシ
ブルディスクを駆動するフレキシブルディスクドライブ
は、記録再生時に通常容量フレキシブルディスクを30
0rpmの低速度で回転する。一方、128Mの記憶容
量をもつ大容量フレキシブルディスクを駆動するフレキ
シブルディスクドライブは、記録再生時に大容量フレキ
シブルディスクを3600rpmの高速度で回転しなけ
ればならない。
【0023】フレキシブルディスク40の磁気ディスク
媒体41は可撓性を有するので、フレキシブルディスク
40の回転時に磁気ディスク媒体41は上下方向に振れ
(揺れ)る。通常容量フレキシブルディスクは低速度で
回転され、また、その回転時に上下一対の磁気ヘッドが
磁気ディスク媒体41をその両面から押さえるので、た
とえ通常容量フレキシブルディスクの磁気ディスク媒体
41が上下方向に振れたとしても、磁気ヘッドによって
誤りなく磁気ディスク媒体41に対してデータの書き込
みおよび読み出しを行うことができる。
媒体41は可撓性を有するので、フレキシブルディスク
40の回転時に磁気ディスク媒体41は上下方向に振れ
(揺れ)る。通常容量フレキシブルディスクは低速度で
回転され、また、その回転時に上下一対の磁気ヘッドが
磁気ディスク媒体41をその両面から押さえるので、た
とえ通常容量フレキシブルディスクの磁気ディスク媒体
41が上下方向に振れたとしても、磁気ヘッドによって
誤りなく磁気ディスク媒体41に対してデータの書き込
みおよび読み出しを行うことができる。
【0024】しかしながら、大容量フレキシブルディス
クは高速度で回転されるので、その回転時に上下一対の
磁気ヘッドが磁気ディスク媒体41をその両面から押さ
えることはできず、磁気ヘッドと磁気ディスク媒体41
との間にはギャップができる。また、大容量フレキシブ
ルディスクは、その磁気ディスク媒体41上に形成ささ
える同心円上のトラック幅(トラックピッチ)が狭い。
そのため、回転時に磁気ディスク媒体41が上下方向に
振れると、磁気ヘッドがあるトラックからその隣のトラ
ックへとスキップする虞がある。
クは高速度で回転されるので、その回転時に上下一対の
磁気ヘッドが磁気ディスク媒体41をその両面から押さ
えることはできず、磁気ヘッドと磁気ディスク媒体41
との間にはギャップができる。また、大容量フレキシブ
ルディスクは、その磁気ディスク媒体41上に形成ささ
える同心円上のトラック幅(トラックピッチ)が狭い。
そのため、回転時に磁気ディスク媒体41が上下方向に
振れると、磁気ヘッドがあるトラックからその隣のトラ
ックへとスキップする虞がある。
【0025】したがって、大容量フレキシブルディスク
では、その回転時に磁気ディスク媒体41の上下方向の
振れ(揺れ)をできるだけ少なくする必要がある。その
ためには、チャッキング時に、磁気ディスク媒体41を
精密に水平(すなわち、回転駆動軸に対して直交する面
内)に維持すればよい。磁気ディスク媒体41はディス
クハブ43で保持されているので、磁気ディスク媒体4
1を水平に維持するには、ディスクハブ43を保持する
(磁気的に吸引する)ディスクテーブル11′の主面
(正確には、ディスク受面)が、回転駆動軸に対して正
確に直交する面内にあれば良い。しかしながら、従来の
ディスクチャッキング機構10′は、ディスクテーブル
11′がスピンドルシャフト12′とインサート形成に
より一体に形成されているので、ディスクテーブル1
1′の主面を回転駆動軸の方向と正確に直交する面内に
延在させることは困難である。
では、その回転時に磁気ディスク媒体41の上下方向の
振れ(揺れ)をできるだけ少なくする必要がある。その
ためには、チャッキング時に、磁気ディスク媒体41を
精密に水平(すなわち、回転駆動軸に対して直交する面
内)に維持すればよい。磁気ディスク媒体41はディス
クハブ43で保持されているので、磁気ディスク媒体4
1を水平に維持するには、ディスクハブ43を保持する
(磁気的に吸引する)ディスクテーブル11′の主面
(正確には、ディスク受面)が、回転駆動軸に対して正
確に直交する面内にあれば良い。しかしながら、従来の
ディスクチャッキング機構10′は、ディスクテーブル
11′がスピンドルシャフト12′とインサート形成に
より一体に形成されているので、ディスクテーブル1
1′の主面を回転駆動軸の方向と正確に直交する面内に
延在させることは困難である。
【0026】また、前述したように、大容量フレキシブ
ルディスクでは、その磁気ディスク媒体41上にサーボ
ライタによって位置検出用のサーボデータ(サーボパタ
ーン)を書き込む必要がある。このサーボデータはトラ
ック位置検出の基準となる信号なので、誤りなく所望の
トラック上に書き込まなければならない。そのため、サ
ーボライタ用として使用されるディスクチャッキング機
構としては、通常のフレキシブルディスクドライブより
も、チャッキング時に、磁気ディスク媒体41をさらに
精密に水平に維持することが望まれている。
ルディスクでは、その磁気ディスク媒体41上にサーボ
ライタによって位置検出用のサーボデータ(サーボパタ
ーン)を書き込む必要がある。このサーボデータはトラ
ック位置検出の基準となる信号なので、誤りなく所望の
トラック上に書き込まなければならない。そのため、サ
ーボライタ用として使用されるディスクチャッキング機
構としては、通常のフレキシブルディスクドライブより
も、チャッキング時に、磁気ディスク媒体41をさらに
精密に水平に維持することが望まれている。
【0027】さらに、大容量フレキシブルディスクは、
記録再生時に高速に回転させられるので、回転時に駆動
ピンが折れるなどして破損することが起こる場合があ
る。駆動ピンはディスクテーブル11′に組み付けられ
ているので、駆動ピン(14,15)が破損すると、駆
動ピン(14,15)ばかりでなくディスクテーブル1
1′を交換する必要がある。チャッキング時における磁
気ディスク媒体41の水平度は、スピンドルシャフト1
2′に対して吸着ディスクテーブル11′の主面(ディ
スク受面)をいかにして回転駆動軸の方向と正確に直交
する面内に延在させることができるかにかかっている。
しかしながら、その水平度の調整に非常に手間がかか
る。また、もともと、吸着ディスクテーブル11がスピ
ンドルシャフト12とインサート形成により一体に形成
されているので、駆動ピン(14,15)の破損時に、
吸着ディスクテーブル11のみを交換するよりは、ディ
スクチャッキング機構10′全体を交換する方が上記調
整の手間を省くことができるため、好ましい。とにか
く、従来のディスクチャッキング機構10′はメンテナ
ンスが難しい。
記録再生時に高速に回転させられるので、回転時に駆動
ピンが折れるなどして破損することが起こる場合があ
る。駆動ピンはディスクテーブル11′に組み付けられ
ているので、駆動ピン(14,15)が破損すると、駆
動ピン(14,15)ばかりでなくディスクテーブル1
1′を交換する必要がある。チャッキング時における磁
気ディスク媒体41の水平度は、スピンドルシャフト1
2′に対して吸着ディスクテーブル11′の主面(ディ
スク受面)をいかにして回転駆動軸の方向と正確に直交
する面内に延在させることができるかにかかっている。
しかしながら、その水平度の調整に非常に手間がかか
る。また、もともと、吸着ディスクテーブル11がスピ
ンドルシャフト12とインサート形成により一体に形成
されているので、駆動ピン(14,15)の破損時に、
吸着ディスクテーブル11のみを交換するよりは、ディ
スクチャッキング機構10′全体を交換する方が上記調
整の手間を省くことができるため、好ましい。とにか
く、従来のディスクチャッキング機構10′はメンテナ
ンスが難しい。
【0028】したがって、本発明の課題は、チャッキン
グ時に磁気ディスク媒体を精密に水平に維持することが
できる、ディスクチャッキング機構を提供することにあ
る。
グ時に磁気ディスク媒体を精密に水平に維持することが
できる、ディスクチャッキング機構を提供することにあ
る。
【0029】本発明の他の課題は、磁気ディスク媒体に
対してサーボ位置検出用のサーボデータ(サーボパター
ン)を正しい位置に書き込むことができる、サーボライ
ターを提供することにある。
対してサーボ位置検出用のサーボデータ(サーボパター
ン)を正しい位置に書き込むことができる、サーボライ
ターを提供することにある。
【0030】本発明のさらに他の課題は、駆動ピンの破
損時にディスクテーブルのみを容易に交換でき、しかも
ディスク受面の水平度の精度に変動がない、ディスクチ
ャッキング機構を提供することにある。
損時にディスクテーブルのみを容易に交換でき、しかも
ディスク受面の水平度の精度に変動がない、ディスクチ
ャッキング機構を提供することにある。
【0031】本発明のもっと他の課題は、メンテナンス
が容易なディスクチャッキング機構を提供することにあ
る。
が容易なディスクチャッキング機構を提供することにあ
る。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ディス
ク装置によって回転駆動されるディスクの中央部に設け
られた強磁性金属製のディスクハブをチャッキングする
ためのディスクチャッキング機構であって、前記ディス
クハブは中心部にディスク中心孔と該ディスク中心孔か
ら偏心した位置に駆動用長孔とを持ち、前記ディスクチ
ャッキング機構は、前記ディスクハブを磁気的に吸引し
た状態で前記ディスクハブを保持するディスクテーブル
と、該ディスクテーブルの中央部から回転駆動軸に沿っ
て立設して前記ディスク中心孔内に嵌入されるスピンド
ルシャフトと、前記ディスクテーブルの前記中央部から
偏心した位置で設立して前記駆動用長孔内に遊貫される
駆動ピンと有し、前記スピンドルシャフトは、前記回転
駆動軸に沿って前記ディスクテーブルより上方向へ突出
して前記ディスク中心孔内に嵌入される棒状の嵌入部
と;該嵌入部の底部で前記回転駆動軸と直交する方向へ
延在し、かつチャッキング時に前記ディスクハブの中央
部分と機械的に直接に面接触する接触面を持つと共に、
外周縁部で前記吸着ディスクテーブルの内周縁部と対向
した状態で前記ディスクテーブルに嵌入される円板状の
ハブ接触部と;該ハブ接触部の底部で前記ディスクテー
ブルの裏面と接触した状態で前記ディスクテーブルを保
持するテーブル保持部とを有し、前記ディスクテーブル
は、前記ディスクハブを、前記ディスクテーブルと前記
ディスクハブとの間に所定距離を保った状態で保持する
ことを特徴とするディスクチャッキング機構が得られ
る。
ク装置によって回転駆動されるディスクの中央部に設け
られた強磁性金属製のディスクハブをチャッキングする
ためのディスクチャッキング機構であって、前記ディス
クハブは中心部にディスク中心孔と該ディスク中心孔か
ら偏心した位置に駆動用長孔とを持ち、前記ディスクチ
ャッキング機構は、前記ディスクハブを磁気的に吸引し
た状態で前記ディスクハブを保持するディスクテーブル
と、該ディスクテーブルの中央部から回転駆動軸に沿っ
て立設して前記ディスク中心孔内に嵌入されるスピンド
ルシャフトと、前記ディスクテーブルの前記中央部から
偏心した位置で設立して前記駆動用長孔内に遊貫される
駆動ピンと有し、前記スピンドルシャフトは、前記回転
駆動軸に沿って前記ディスクテーブルより上方向へ突出
して前記ディスク中心孔内に嵌入される棒状の嵌入部
と;該嵌入部の底部で前記回転駆動軸と直交する方向へ
延在し、かつチャッキング時に前記ディスクハブの中央
部分と機械的に直接に面接触する接触面を持つと共に、
外周縁部で前記吸着ディスクテーブルの内周縁部と対向
した状態で前記ディスクテーブルに嵌入される円板状の
ハブ接触部と;該ハブ接触部の底部で前記ディスクテー
ブルの裏面と接触した状態で前記ディスクテーブルを保
持するテーブル保持部とを有し、前記ディスクテーブル
は、前記ディスクハブを、前記ディスクテーブルと前記
ディスクハブとの間に所定距離を保った状態で保持する
ことを特徴とするディスクチャッキング機構が得られ
る。
【0033】また、本発明によれば、大容量フレキシブ
ルディスクの磁気ディスク媒体上に磁気ヘッドによって
サーボデータを書き込むためのサーボライタに、上記デ
ィスクチャッキング機構を備えてなるサーボライタが得
られる。
ルディスクの磁気ディスク媒体上に磁気ヘッドによって
サーボデータを書き込むためのサーボライタに、上記デ
ィスクチャッキング機構を備えてなるサーボライタが得
られる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
実施の形態について詳細に説明する。
【0035】図2を参照して、本発明に係るディスクチ
ャッキング機構が適用されるフレキシブルディスクドラ
イブについて説明する。図示のフレキシブルディスクド
ライブ(FDD)はフレキシブルディスク40(図3)
の磁気ディスク媒体41に対してデータの記録再生を行
う装置である。フレキシブルディスク40は図2中の矢
印Aで示す方向からフレキシブルディスクドライブ中に
挿入される。図2はフレキシブルディスク40がフレキ
シブルディスクドライブ中に挿入された状態を示してい
る。
ャッキング機構が適用されるフレキシブルディスクドラ
イブについて説明する。図示のフレキシブルディスクド
ライブ(FDD)はフレキシブルディスク40(図3)
の磁気ディスク媒体41に対してデータの記録再生を行
う装置である。フレキシブルディスク40は図2中の矢
印Aで示す方向からフレキシブルディスクドライブ中に
挿入される。図2はフレキシブルディスク40がフレキ
シブルディスクドライブ中に挿入された状態を示してい
る。
【0036】挿入されたフレキシブルディスク40は、
メインフレーム21の表面上で回転可能に支持されたデ
ィスクテーブル11上に、互いの中心軸が一致した状態
で保持される。ディスクテーブル11はメインフレーム
21に設けられたスピンドルモータ(後述する)によっ
て回転駆動され、これによってフレキシブルディスク4
0中の磁気ディスク媒体41が回転する。また、メイン
フレーム21の裏面には、多数の電子部品を搭載したプ
リント配線基板(図示せず)が取り付けられている。
メインフレーム21の表面上で回転可能に支持されたデ
ィスクテーブル11上に、互いの中心軸が一致した状態
で保持される。ディスクテーブル11はメインフレーム
21に設けられたスピンドルモータ(後述する)によっ
て回転駆動され、これによってフレキシブルディスク4
0中の磁気ディスク媒体41が回転する。また、メイン
フレーム21の裏面には、多数の電子部品を搭載したプ
リント配線基板(図示せず)が取り付けられている。
【0037】フレキシブルディスクドライブは、フレキ
シブルディスク40中の磁気ディスク媒体41に対して
データの読出し/書込みを行うための磁気ヘッド(図示
せず)を備えている。磁気ヘッドはジンバル24を介し
てヘッドキャリッジ25によって保持されている。磁気
ヘッドとジンバル24とヘッドキャリッジ25とFPC
(フレキシブル・プリンテッド・サーキット)とスケー
ルとスプリングホルダとバネとの組み合わせをキャリッ
ジアセンブリと呼ぶ。ヘッドキャリッジ25はメインフ
レーム21の表面上でメインフレーム21から離間して
配置されており、磁気ヘッドをフレキシブルディスク4
0に対して所定の半径方向(図2の矢印Bで示す方向)
に沿って移動可能に保持している。したがって、このよ
うにヘッドキャリッジ25は所定の半径方向に沿って直
線的に移動するので、ヘッドキャリッジ25は直動型ヘ
ッドキャリッジと呼ばれる。
シブルディスク40中の磁気ディスク媒体41に対して
データの読出し/書込みを行うための磁気ヘッド(図示
せず)を備えている。磁気ヘッドはジンバル24を介し
てヘッドキャリッジ25によって保持されている。磁気
ヘッドとジンバル24とヘッドキャリッジ25とFPC
(フレキシブル・プリンテッド・サーキット)とスケー
ルとスプリングホルダとバネとの組み合わせをキャリッ
ジアセンブリと呼ぶ。ヘッドキャリッジ25はメインフ
レーム21の表面上でメインフレーム21から離間して
配置されており、磁気ヘッドをフレキシブルディスク4
0に対して所定の半径方向(図2の矢印Bで示す方向)
に沿って移動可能に保持している。したがって、このよ
うにヘッドキャリッジ25は所定の半径方向に沿って直
線的に移動するので、ヘッドキャリッジ25は直動型ヘ
ッドキャリッジと呼ばれる。
【0038】直動型ヘッドキャリッジ25は、その両側
下端で、所定の半径方向Bに対して平行に延在する一対
のガイドバー26によって支持及び案内される。
下端で、所定の半径方向Bに対して平行に延在する一対
のガイドバー26によって支持及び案内される。
【0039】この直動型ヘッドキャリッジ25は、以下
に述べるようなボイスコイルモータによって所定の半径
方向Bに沿って駆動される。詳細に説明すると、ボイス
コイルモータは直動型ヘッドキャリッジ25の後方に配
置され、所定の半径方向Bと平行な駆動軸の回りに巻回
された一対のボイスコイル27と、このボイルコイル2
7を通して流れる電流と交叉する磁界を発生するための
磁気回路30とを有する。このような構成のボイスコイ
ルモータにおいて、磁気回路30で発生された磁界と交
叉する方向にボイルコイル27に電流を流すことによ
り、この電流と磁界との相互作用に基づいて駆動軸の延
在方向に駆動力が発生する。この駆動力により、ボイス
コイルモータは直動型ヘッドキャリッジ25を所定の半
径方向Bに沿って移動させる。
に述べるようなボイスコイルモータによって所定の半径
方向Bに沿って駆動される。詳細に説明すると、ボイス
コイルモータは直動型ヘッドキャリッジ25の後方に配
置され、所定の半径方向Bと平行な駆動軸の回りに巻回
された一対のボイスコイル27と、このボイルコイル2
7を通して流れる電流と交叉する磁界を発生するための
磁気回路30とを有する。このような構成のボイスコイ
ルモータにおいて、磁気回路30で発生された磁界と交
叉する方向にボイルコイル27に電流を流すことによ
り、この電流と磁界との相互作用に基づいて駆動軸の延
在方向に駆動力が発生する。この駆動力により、ボイス
コイルモータは直動型ヘッドキャリッジ25を所定の半
径方向Bに沿って移動させる。
【0040】フレキシブルディスクドライブは、フレキ
シブルディスク40に備えられたシャッタ44を開閉す
るシャッタ駆動機構と、フレキシブルディスク40を排
出するためのイジェクタ機構と、イジェクト後に直動型
ヘッドキャリッジ25をロックするためのキャリッジロ
ック機構とを含む。
シブルディスク40に備えられたシャッタ44を開閉す
るシャッタ駆動機構と、フレキシブルディスク40を排
出するためのイジェクタ機構と、イジェクト後に直動型
ヘッドキャリッジ25をロックするためのキャリッジロ
ック機構とを含む。
【0041】レバーユニット50はイジェクトレバー5
1とロックレバー52とを有する。イジェクトレバー5
1は、シャッタを開閉するシャッタ駆動機構の要素と、
フレキシブルディスク40をフレキシブルディスクドラ
イブから排出するためのイジェクタ機構の要素とを兼用
している。ロックレバー52は直動型ヘッドキャリッジ
25の近傍に配置され、イジェクト時にキャリッジ25
をロックするためのものである。
1とロックレバー52とを有する。イジェクトレバー5
1は、シャッタを開閉するシャッタ駆動機構の要素と、
フレキシブルディスク40をフレキシブルディスクドラ
イブから排出するためのイジェクタ機構の要素とを兼用
している。ロックレバー52は直動型ヘッドキャリッジ
25の近傍に配置され、イジェクト時にキャリッジ25
をロックするためのものである。
【0042】イジェクタ機構は、フレキシブルディスク
ドライブのフロントベゼル(図示せず)の外面に突き出
しているイジェクトボタン54と、このフロントベゼル
の受入れ口(図示せず)から挿入されたフレキシブルデ
ィスク40をその一面が対向するように位置づけるイジ
ェクトプレート55と、一端がイジェクトプレート55
に係合し、他端がディスクホルダユニット(図示せず)
に係合したイジェクトバネ56とを有する。なお、イジ
ェクトプレート55は奥行き方向の先端にラック55a
を備え、このラック55aはメインフレーム21の表面
上で回転可能に支持されたピニオン(図示せず)と係合
する。レバーユニット50はばね機構57により反時計
方向に付勢されている。
ドライブのフロントベゼル(図示せず)の外面に突き出
しているイジェクトボタン54と、このフロントベゼル
の受入れ口(図示せず)から挿入されたフレキシブルデ
ィスク40をその一面が対向するように位置づけるイジ
ェクトプレート55と、一端がイジェクトプレート55
に係合し、他端がディスクホルダユニット(図示せず)
に係合したイジェクトバネ56とを有する。なお、イジ
ェクトプレート55は奥行き方向の先端にラック55a
を備え、このラック55aはメインフレーム21の表面
上で回転可能に支持されたピニオン(図示せず)と係合
する。レバーユニット50はばね機構57により反時計
方向に付勢されている。
【0043】フレキシブルディスク40をフレキシブル
ディスクドライブに挿入したとする。すなわち、フレキ
シブルディスク40を図2の矢印Aで示す方向に押し込
むと、シャッタ44の右側縁上端にイジェクトレバー5
1の先端51aが係合し、フレキシブルディスク40の
移動に伴って、レバーユニット50は時計方向に回動す
る。これに伴って、シャッタ44はイジェクトレバー5
1の先端51aにより開く方向に摺動する。
ディスクドライブに挿入したとする。すなわち、フレキ
シブルディスク40を図2の矢印Aで示す方向に押し込
むと、シャッタ44の右側縁上端にイジェクトレバー5
1の先端51aが係合し、フレキシブルディスク40の
移動に伴って、レバーユニット50は時計方向に回動す
る。これに伴って、シャッタ44はイジェクトレバー5
1の先端51aにより開く方向に摺動する。
【0044】フレキシブルディスク40がフレキシブル
ディスクドライブ中に完全に収納されると、フレキシブ
ルディスク40は図示しないディスクロック機構により
この状態でディスクホルダユニットに保持される。
ディスクドライブ中に完全に収納されると、フレキシブ
ルディスク40は図示しないディスクロック機構により
この状態でディスクホルダユニットに保持される。
【0045】スピンドルモータ(図示せず)は、メイン
フレーム21の表面側の凹部(図示せず)に埋め込まれ
た状態で取り付けられる。スピンドルモータは、メイン
フレーム21の主面に対して実質的に直角な状態で立設
するスピンドルシャフト12を有し、このスピンドルシ
ャフト12は、ボールベアリング(図示せず)を介して
メインフレーム21に対して回転自在に支持されてい
る。このスピンドルシャフト12は、フレキシブルディ
スクドライブに挿入されたフレキシブルディスク40の
回転軸として働く。スピンドルシャフト12の上端側に
上記ディスクテーブル11が嵌合されている。
フレーム21の表面側の凹部(図示せず)に埋め込まれ
た状態で取り付けられる。スピンドルモータは、メイン
フレーム21の主面に対して実質的に直角な状態で立設
するスピンドルシャフト12を有し、このスピンドルシ
ャフト12は、ボールベアリング(図示せず)を介して
メインフレーム21に対して回転自在に支持されてい
る。このスピンドルシャフト12は、フレキシブルディ
スクドライブに挿入されたフレキシブルディスク40の
回転軸として働く。スピンドルシャフト12の上端側に
上記ディスクテーブル11が嵌合されている。
【0046】図3に示すように、フレキシブルディスク
40は、ケース42の裏面側の中心部に円形開口42a
が開けられており、この円形開口42a内に、磁気ディ
スク媒体41を保持するディスクハブ43が遊貫されて
いる。このディスクハブ43には、その中心部に上記ス
ピンドルシャフト12が遊貫されるディスク中心孔43
aと、このディスク中心孔43aから偏心した位置に後
述する駆動ピン(チャッキングピン)(14,15)が
遊貫される駆動用長孔(チャッキング穴)43bとが穿
設されている。
40は、ケース42の裏面側の中心部に円形開口42a
が開けられており、この円形開口42a内に、磁気ディ
スク媒体41を保持するディスクハブ43が遊貫されて
いる。このディスクハブ43には、その中心部に上記ス
ピンドルシャフト12が遊貫されるディスク中心孔43
aと、このディスク中心孔43aから偏心した位置に後
述する駆動ピン(チャッキングピン)(14,15)が
遊貫される駆動用長孔(チャッキング穴)43bとが穿
設されている。
【0047】ディスクテーブル11には、チャッキング
穴43bの対応位置に開孔11aが穿設されている。ス
ピンドルモータは、この開孔11aを通してチャッキン
グ穴43a内に遊貫するチャッキングピン(14,1
5)を有する。このチャッキングピン(14,15)
は、ディスクテーブル11下面に取り付けられたマグネ
ットケース18に、上下動可能かつ回転自在に取り付け
られている。
穴43bの対応位置に開孔11aが穿設されている。ス
ピンドルモータは、この開孔11aを通してチャッキン
グ穴43a内に遊貫するチャッキングピン(14,1
5)を有する。このチャッキングピン(14,15)
は、ディスクテーブル11下面に取り付けられたマグネ
ットケース18に、上下動可能かつ回転自在に取り付け
られている。
【0048】図2に示したフレキシブルディスクドライ
ブを次に述べるように一部加工して、サーボライタとし
て使用することができる。すなわち、サーボライタのア
クチュエータ(後述する)と直動型ヘッドキャリッジ2
5とを接続棒(図示せず)を介して一体化するために、
図2の点線Cで囲んだ部分を加工し、直動型ヘッドキャ
リッジ25をアクチュエータで駆動するので、ボイスコ
イルモータは不要であり、さらに、スピンドルモータを
エアースピンドル(後述する)に変更する。
ブを次に述べるように一部加工して、サーボライタとし
て使用することができる。すなわち、サーボライタのア
クチュエータ(後述する)と直動型ヘッドキャリッジ2
5とを接続棒(図示せず)を介して一体化するために、
図2の点線Cで囲んだ部分を加工し、直動型ヘッドキャ
リッジ25をアクチュエータで駆動するので、ボイスコ
イルモータは不要であり、さらに、スピンドルモータを
エアースピンドル(後述する)に変更する。
【0049】次に、図1を参照して、本発明の一実施の
形態に係るディスクチャッキング機構10について説明
する。図1において、(a)は表面(上面)側から見た
平面図、(b)は(a)のI−I線で切断して見た断面
図である。
形態に係るディスクチャッキング機構10について説明
する。図1において、(a)は表面(上面)側から見た
平面図、(b)は(a)のI−I線で切断して見た断面
図である。
【0050】図示のディスクチャッキング機構10は、
ディスクハブ43(図3)を保持するディスクテーブル
11を有する。ディスクテーブル11はディスクハブ4
3の直径にほぼ等しい直径をもつ円板形状をしており、
ディスクハブ43を磁気的に吸引するためにプラスチッ
クマグネットから成っている。ディスクテーブル11の
中央部から、スピンドルモータ(図示せず)のスピンド
ルシャフト12が回転駆動軸に沿って立設しており、こ
のスピンドルシャフト12はディスク中心孔43a(図
3)に嵌入される。スピンドルシャフト12の嵌入部1
21の直径は約4mmである。ディスクテーブル11は
このスピンドルシャフト12とインサート形成により一
体に形成されている。ここで、ディスクテーブル11の
主面は回転駆動軸の方向と実質的に直交する面内に延在
している。また、ディスクテーブル11はその中心から
偏心した位置に開孔11aをもつ。この開孔11aを介
して、駆動ローラ14が支持ピン15に支持された状態
で駆動用長孔43b(図3)内に遊貫される。この駆動
ローラ14と支持ピン15によって駆動ピンが構成さ
れ、駆動ピンはディスクテーブル11の下面に備えたら
れた保持手段(図示せず)によって保持され、付勢手段
(図示せず)により上方に付勢された状態で回転自在に
取り付けられている。したがって、駆動ピンに対して上
から荷重を加えると、駆動ピンは下方に動く。
ディスクハブ43(図3)を保持するディスクテーブル
11を有する。ディスクテーブル11はディスクハブ4
3の直径にほぼ等しい直径をもつ円板形状をしており、
ディスクハブ43を磁気的に吸引するためにプラスチッ
クマグネットから成っている。ディスクテーブル11の
中央部から、スピンドルモータ(図示せず)のスピンド
ルシャフト12が回転駆動軸に沿って立設しており、こ
のスピンドルシャフト12はディスク中心孔43a(図
3)に嵌入される。スピンドルシャフト12の嵌入部1
21の直径は約4mmである。ディスクテーブル11は
このスピンドルシャフト12とインサート形成により一
体に形成されている。ここで、ディスクテーブル11の
主面は回転駆動軸の方向と実質的に直交する面内に延在
している。また、ディスクテーブル11はその中心から
偏心した位置に開孔11aをもつ。この開孔11aを介
して、駆動ローラ14が支持ピン15に支持された状態
で駆動用長孔43b(図3)内に遊貫される。この駆動
ローラ14と支持ピン15によって駆動ピンが構成さ
れ、駆動ピンはディスクテーブル11の下面に備えたら
れた保持手段(図示せず)によって保持され、付勢手段
(図示せず)により上方に付勢された状態で回転自在に
取り付けられている。したがって、駆動ピンに対して上
から荷重を加えると、駆動ピンは下方に動く。
【0051】スピンドルシャフト12は、棒状の嵌入部
121と円板状のハブ接触部122とテーブル保持部1
23とから成る。嵌入部121は、回転駆動軸に沿って
ディスクテーブル11より上方向へ突出しており、ディ
スク中心孔43a内に嵌入される。ハブ接触部122
は、嵌入部121の底部で回転駆動軸と直交する方向へ
延在しており、チャッキング時に、ディスクハブ43の
中央部分と機械的に直接に面接触する接触面を持つ。ま
た、ハブ接触部122は、その外周縁部でディスクテー
ブル11の内周縁部と対向した状態でディスクテーブル
11に嵌入される。テーブル保持部123は、ハブ接触
部122の底部でディスクテーブル11の裏面と接触し
た状態でディスクテーブル11を保持する。ハブ接触部
122の直径は8〜10mmの範囲である。
121と円板状のハブ接触部122とテーブル保持部1
23とから成る。嵌入部121は、回転駆動軸に沿って
ディスクテーブル11より上方向へ突出しており、ディ
スク中心孔43a内に嵌入される。ハブ接触部122
は、嵌入部121の底部で回転駆動軸と直交する方向へ
延在しており、チャッキング時に、ディスクハブ43の
中央部分と機械的に直接に面接触する接触面を持つ。ま
た、ハブ接触部122は、その外周縁部でディスクテー
ブル11の内周縁部と対向した状態でディスクテーブル
11に嵌入される。テーブル保持部123は、ハブ接触
部122の底部でディスクテーブル11の裏面と接触し
た状態でディスクテーブル11を保持する。ハブ接触部
122の直径は8〜10mmの範囲である。
【0052】図1(b)に示されるように、ディスクテ
ーブル11は、ディスクハブ43を、ディスクテーブル
11とディスクハブ43との間に所定距離を保った状態
で保持する。
ーブル11は、ディスクハブ43を、ディスクテーブル
11とディスクハブ43との間に所定距離を保った状態
で保持する。
【0053】本発明では、スピンドルシャフト12のハ
ブ接触部122が、ディスクハブ43を載置するディス
ク受面として作用する。換言すれば、ディスク受面がス
ピンドルシャフト12の構成要素であるハブ接触部12
2によって形成されている。ハブ接触部122のディス
ク受面は、回転駆動軸の延在方向に対して精密に直角と
なるように形成される。
ブ接触部122が、ディスクハブ43を載置するディス
ク受面として作用する。換言すれば、ディスク受面がス
ピンドルシャフト12の構成要素であるハブ接触部12
2によって形成されている。ハブ接触部122のディス
ク受面は、回転駆動軸の延在方向に対して精密に直角と
なるように形成される。
【0054】次に、図1に加えて図5をも参照して、デ
ィスクチャッキング機構10によるフレキシブルディス
ク40(図3)のディスクハブ43に対するチャッキン
グ時の動作について説明する。
ィスクチャッキング機構10によるフレキシブルディス
ク40(図3)のディスクハブ43に対するチャッキン
グ時の動作について説明する。
【0055】フレキシブルディスク40がフレキシブル
ディスクドライブに挿入されると、フレキシブルディス
ク40のディスクハブ43がディスクテーブル11によ
って磁気的に吸引される。このとき、スピンドルシャフ
ト12の嵌入部121がディスク中心孔43aに嵌入さ
れ、ハブ接触部122上にディスクハブ43が物理的お
よび機械的に直接に接触した状態で載置される。一方、
駆動ローラ14は、図5の実線で示されるように、駆動
用長孔43b内に遊貫されるかもしれないし、遊貫され
ないかもしれない。ディスクハブ43における駆動用長
孔43bの占める面積の割合は狭いので、ほんどの場
合、駆動ローラ14は駆動用長孔43b内に遊貫されず
にディスクハブ43に当接されるだろう。たとえ駆動ロ
ーラ14がディスクハブ43に当接されたとしても、デ
ィスクテーブル11がスピンドルモータ(図示せず)に
よって、図5においてスピンドルシャフト12の回りに
反時計回方向に回転することによって、駆動ローラ14
はついには駆動用長孔43bに遊貫される。駆動用長孔
43b内に遊貫された後、スピンドルモータによるディ
スクテーブル11のスピンドルシャフト12の回りの反
時計方向の回転によって、図5の点線で示されるよう
に、駆動ローラ14は駆動用長孔43bの半径方向外側
の角部43b−1に当接される。これにより、駆動ロー
ラ14には、ディスクハブ43から駆動用長孔43bの
角部43b−1で、図5の矢印Pで示す時計回りの回転
力が作用する。このようにして、フレキシブルディスク
40のディスクハブ43はディスクテーブル11上へチ
ャッキングされる。
ディスクドライブに挿入されると、フレキシブルディス
ク40のディスクハブ43がディスクテーブル11によ
って磁気的に吸引される。このとき、スピンドルシャフ
ト12の嵌入部121がディスク中心孔43aに嵌入さ
れ、ハブ接触部122上にディスクハブ43が物理的お
よび機械的に直接に接触した状態で載置される。一方、
駆動ローラ14は、図5の実線で示されるように、駆動
用長孔43b内に遊貫されるかもしれないし、遊貫され
ないかもしれない。ディスクハブ43における駆動用長
孔43bの占める面積の割合は狭いので、ほんどの場
合、駆動ローラ14は駆動用長孔43b内に遊貫されず
にディスクハブ43に当接されるだろう。たとえ駆動ロ
ーラ14がディスクハブ43に当接されたとしても、デ
ィスクテーブル11がスピンドルモータ(図示せず)に
よって、図5においてスピンドルシャフト12の回りに
反時計回方向に回転することによって、駆動ローラ14
はついには駆動用長孔43bに遊貫される。駆動用長孔
43b内に遊貫された後、スピンドルモータによるディ
スクテーブル11のスピンドルシャフト12の回りの反
時計方向の回転によって、図5の点線で示されるよう
に、駆動ローラ14は駆動用長孔43bの半径方向外側
の角部43b−1に当接される。これにより、駆動ロー
ラ14には、ディスクハブ43から駆動用長孔43bの
角部43b−1で、図5の矢印Pで示す時計回りの回転
力が作用する。このようにして、フレキシブルディスク
40のディスクハブ43はディスクテーブル11上へチ
ャッキングされる。
【0056】前述したように、スピンドルシャフト12
のハブ接触部122のディスク受面は、回転駆動軸の延
在方向に対して精密に直角となるように形成されてい
る。これにより、フレキシブルディスク40のディスク
ハブ43がディスクテーブル11上へチャッキングされ
た後、フレキシブルディスク40の磁気ディスク媒体4
1を回転駆動軸の方向と直交する面内で回転させること
ができる。
のハブ接触部122のディスク受面は、回転駆動軸の延
在方向に対して精密に直角となるように形成されてい
る。これにより、フレキシブルディスク40のディスク
ハブ43がディスクテーブル11上へチャッキングされ
た後、フレキシブルディスク40の磁気ディスク媒体4
1を回転駆動軸の方向と直交する面内で回転させること
ができる。
【0057】フレキシブルディスク40の磁気ディスク
媒体41は可撓性を有するので、フレキシブルディスク
40の回転時に磁気ディスク媒体41は上下方向に振れ
(揺れ)る。通常容量フレキシブルディスクは低速度
(300rmp)で回転され、また、その回転時に上下
一対の磁気ヘッド(図示せず)が磁気ディスク媒体41
をその両面から押さえるので、たとえ通常容量フレキシ
ブルディスクの磁気ディスク媒体41が上下方向に振れ
たとしても、磁気ヘッドによって誤りなく磁気ディスク
媒体41に対してデータの書き込みおよび読み出しを行
うことができる。
媒体41は可撓性を有するので、フレキシブルディスク
40の回転時に磁気ディスク媒体41は上下方向に振れ
(揺れ)る。通常容量フレキシブルディスクは低速度
(300rmp)で回転され、また、その回転時に上下
一対の磁気ヘッド(図示せず)が磁気ディスク媒体41
をその両面から押さえるので、たとえ通常容量フレキシ
ブルディスクの磁気ディスク媒体41が上下方向に振れ
たとしても、磁気ヘッドによって誤りなく磁気ディスク
媒体41に対してデータの書き込みおよび読み出しを行
うことができる。
【0058】これに対して、大容量フレキシブルディス
クは高速度(3600rmp)で回転されるので、その
回転時に上下一対の磁気ヘッドが磁気ディスク媒体41
をその両面から押さえることはできず、磁気ヘッドと磁
気ディスク媒体41との間にはギャップができる。ま
た、大容量フレキシブルディスクは、その磁気ディスク
媒体41上に形成される同心円上のトラック幅(トラッ
クピッチ)が狭い。そのため、回転時に磁気ディスク媒
体41が上下方向に振れると、磁気ヘッドがあるトラッ
クからその隣のトラックへとスキップする虞がある。
クは高速度(3600rmp)で回転されるので、その
回転時に上下一対の磁気ヘッドが磁気ディスク媒体41
をその両面から押さえることはできず、磁気ヘッドと磁
気ディスク媒体41との間にはギャップができる。ま
た、大容量フレキシブルディスクは、その磁気ディスク
媒体41上に形成される同心円上のトラック幅(トラッ
クピッチ)が狭い。そのため、回転時に磁気ディスク媒
体41が上下方向に振れると、磁気ヘッドがあるトラッ
クからその隣のトラックへとスキップする虞がある。
【0059】本発明では、磁気ディスク媒体41を保持
するディスクハブ43が、チャッキング時に、回転駆動
軸の延在方向に対して精密に直角となるように形成され
たハブ接触部122のディスク受面上に載置される。こ
れにより、チャッキング時に、磁気ディスク媒体41を
精密に水平(すなわち、回転駆動軸に対して直交する面
内)に維持することができるので、大容量フレキシブル
ディスクのの回転時に磁気ディスク媒体41の上下方向
の振れ(揺れ)をできるだけ少なくすることができる。
これにより、上述したようなトラック間をスキップを防
止することができる。
するディスクハブ43が、チャッキング時に、回転駆動
軸の延在方向に対して精密に直角となるように形成され
たハブ接触部122のディスク受面上に載置される。こ
れにより、チャッキング時に、磁気ディスク媒体41を
精密に水平(すなわち、回転駆動軸に対して直交する面
内)に維持することができるので、大容量フレキシブル
ディスクのの回転時に磁気ディスク媒体41の上下方向
の振れ(揺れ)をできるだけ少なくすることができる。
これにより、上述したようなトラック間をスキップを防
止することができる。
【0060】また、図1に示すディスクチャッキング機
構10を、磁気ディスク媒体41上に位置検出用のサー
ボデータ(サーボパターン)を書き込むためのサーボラ
イタのそれとして使用した場合、トラック位置検出の基
準となるサーボデータを、誤りなく所望のトラック上に
書き込むことが可能である。何故ならば、ディスクチャ
ッキング機構10は、チャッキング時に、従来のディス
クチャッキング機構10′に比較して、磁気ディスク媒
体41を極めて精密に水平に維持することができるから
である。
構10を、磁気ディスク媒体41上に位置検出用のサー
ボデータ(サーボパターン)を書き込むためのサーボラ
イタのそれとして使用した場合、トラック位置検出の基
準となるサーボデータを、誤りなく所望のトラック上に
書き込むことが可能である。何故ならば、ディスクチャ
ッキング機構10は、チャッキング時に、従来のディス
クチャッキング機構10′に比較して、磁気ディスク媒
体41を極めて精密に水平に維持することができるから
である。
【0061】尚、大容量フレキシブルディスクの磁気デ
ィスク媒体41に対して、サーボライタによってサーボ
データをディスケットの状態で書き込む際、大容量フレ
キシブルディスク40のケース42の固定は、図2に示
したフレシキシブルディスクドライブに用いられている
ディスクロック機構(図示せず)によってなされるの
で、磁気ディスク媒体41を安定して回転させることが
できる。また、磁気ディスク媒体41に対してサーボデ
ータを書き込むための磁気ヘッドを保持するヘッドキャ
リッジとして、図2に示したフレシキシブルディスクド
ライブに使用されている直動型ヘッドキャリッジ25を
使用するので、使用する磁気ヘッドを選択する際に特別
の制約がない。さらに、図2に示したフレシキシブルデ
ィスクドライブのスピンドルモータに使用されているチ
ャッキングピン14,15をエアースピンドルハブとし
て使用して埋め込むんでエアースピンドルのハブチャッ
ク部(図示せず)を構成することにより、フレキシブル
ディスク40の磁気ディスク媒体41がスリップするこ
となく、正確にフレキシブルディスク40のディスクハ
ブ43をチャッキングすることができる。
ィスク媒体41に対して、サーボライタによってサーボ
データをディスケットの状態で書き込む際、大容量フレ
キシブルディスク40のケース42の固定は、図2に示
したフレシキシブルディスクドライブに用いられている
ディスクロック機構(図示せず)によってなされるの
で、磁気ディスク媒体41を安定して回転させることが
できる。また、磁気ディスク媒体41に対してサーボデ
ータを書き込むための磁気ヘッドを保持するヘッドキャ
リッジとして、図2に示したフレシキシブルディスクド
ライブに使用されている直動型ヘッドキャリッジ25を
使用するので、使用する磁気ヘッドを選択する際に特別
の制約がない。さらに、図2に示したフレシキシブルデ
ィスクドライブのスピンドルモータに使用されているチ
ャッキングピン14,15をエアースピンドルハブとし
て使用して埋め込むんでエアースピンドルのハブチャッ
ク部(図示せず)を構成することにより、フレキシブル
ディスク40の磁気ディスク媒体41がスリップするこ
となく、正確にフレキシブルディスク40のディスクハ
ブ43をチャッキングすることができる。
【0062】さて、記録再生時に、大容量フレキシブル
ディスクが高速に回転させられることによって駆動ピン
が折れるなどして破損したとしよう。このような場合で
も、ディスクチャッキング機構10では、駆動ピンを組
み付けたディスクテーブル11を交換するだけ良い。こ
の交換の後でも、チャッキング時における磁気ディスク
媒体41の水平度を精度良く保つことができる。何故な
らば、ディスクテーブル11を交換しても、スピンドル
シャフト12のハブ接触部122のディスク受面は、回
転駆動軸の延在方向と正確に直交する面内に延在された
ままであるからである。換言すれば、ディスクチャッキ
ング機構10では、駆動ピンを交換してもディスク受面
に変化はない。したがって、従来のディスクチャッキン
グ機構10′(図4)に比較して、本発明のディスクチ
ャッキング機構10はメンテナンスが非常に容易であ
る。
ディスクが高速に回転させられることによって駆動ピン
が折れるなどして破損したとしよう。このような場合で
も、ディスクチャッキング機構10では、駆動ピンを組
み付けたディスクテーブル11を交換するだけ良い。こ
の交換の後でも、チャッキング時における磁気ディスク
媒体41の水平度を精度良く保つことができる。何故な
らば、ディスクテーブル11を交換しても、スピンドル
シャフト12のハブ接触部122のディスク受面は、回
転駆動軸の延在方向と正確に直交する面内に延在された
ままであるからである。換言すれば、ディスクチャッキ
ング機構10では、駆動ピンを交換してもディスク受面
に変化はない。したがって、従来のディスクチャッキン
グ機構10′(図4)に比較して、本発明のディスクチ
ャッキング機構10はメンテナンスが非常に容易であ
る。
【0063】本発明は上述した実施形態に限定せず、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更・変形が可
能なのは勿論である。
発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更・変形が可
能なのは勿論である。
【0064】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ディスクハブを受けるディスク受面を、スピ
ンドルシャフトを構成するハブ接触部によって形成して
いるので、チャッキング時に磁気ディスク媒体を精密に
水平に維持することができる。また、本発明に係るディ
スクチャッキング機構をサーボライタのそれとして利用
することにより、磁気ディスク媒体に対してサーボ位置
検出用のサーボデータ(サーボパターン)を正しい位置
に書き込むことができる。さらに、駆動ピンの破損時に
は、ディスクテーブルのみを容易に交換すれば良く、そ
の際、ディスク受面の水平度に変動がない。したがっ
て、メンテナンスが容易なディスクチャッキング機構を
提供することができる。
によれば、ディスクハブを受けるディスク受面を、スピ
ンドルシャフトを構成するハブ接触部によって形成して
いるので、チャッキング時に磁気ディスク媒体を精密に
水平に維持することができる。また、本発明に係るディ
スクチャッキング機構をサーボライタのそれとして利用
することにより、磁気ディスク媒体に対してサーボ位置
検出用のサーボデータ(サーボパターン)を正しい位置
に書き込むことができる。さらに、駆動ピンの破損時に
は、ディスクテーブルのみを容易に交換すれば良く、そ
の際、ディスク受面の水平度に変動がない。したがっ
て、メンテナンスが容易なディスクチャッキング機構を
提供することができる。
【図1】本発明の一実施の形態によるディスクチャッキ
ング機構を示す図で、(a)は表面(上面)側から見た
平面図、(b)は(a)のI−I線で切断して見た断面
図である。
ング機構を示す図で、(a)は表面(上面)側から見た
平面図、(b)は(a)のI−I線で切断して見た断面
図である。
【図2】図1に示したディスクチャッキング機構が適用
されるフレキシブルディスクドライブを示す平面図であ
る。
されるフレキシブルディスクドライブを示す平面図であ
る。
【図3】ディスクチャッキング機構によってチャッキン
グされるフレキシブルディスクを裏面側から見た平面図
である。
グされるフレキシブルディスクを裏面側から見た平面図
である。
【図4】従来のディスクチャッキング機構を示す図で、
(a)は表面(上面)側から見た平面図、(b)は
(a)のIV−IV線で切断して見た断面図である。
(a)は表面(上面)側から見た平面図、(b)は
(a)のIV−IV線で切断して見た断面図である。
【図5】ディスクチャッキング機構のチャッキング時の
動作を説明するための平面図である。
動作を説明するための平面図である。
10 ディスクチャッキング機構 11 ディスクテーブル 12 スピンドルシャフト 121 嵌入部 122 ハブ接触部 123 テーブル保持部 14 駆動ローラ 15 支持ピン 43 ディスクハブ 43a ディスク中心孔 43b 駆動用長孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹木 芳則 神奈川県厚木市酒井1601 ミツミ電機株式 会社厚木事業所内
Claims (2)
- 【請求項1】 ディスク装置によって回転駆動されるデ
ィスクの中央部に設けられた強磁性金属製のディスクハ
ブをチャッキングするためのディスクチャッキング機構
であって、前記ディスクハブは中心部にディスク中心孔
と該ディスク中心孔から偏心した位置に駆動用長孔とを
持ち、前記ディスクチャッキング機構は、 前記ディスクハブを磁気的に吸引した状態で前記ディス
クハブを保持するディスクテーブルと、該ディスクテー
ブルの中央部から回転駆動軸に沿って立設して前記ディ
スク中心孔内に嵌入されるスピンドルシャフトと、前記
ディスクテーブルの前記中央部から偏心した位置で設立
して前記駆動用長孔内に遊貫される駆動ピンと有し、 前記スピンドルシャフトは、前記回転駆動軸に沿って上
方向へ突出して前記ディスク中心孔内に嵌入される棒状
の嵌入部と;該嵌入部の底部で前記回転駆動軸と直交す
る方向へ延在し、かつチャッキング時に前記ディスクハ
ブの中央部分と物理的および機械的に直接に面接触する
接触面を持つと共に、外周縁部が前記ディスクテーブル
の内周縁部と対向した状態で前記ディスクテーブルに嵌
入される円板状のハブ接触部と;該ハブ接触部の底部で
前記ディスクテーブルの裏面と接触した状態で前記ディ
スクテーブルを保持するテーブル保持部とを有し、 前記ディスクテーブルは、前記ディスクハブを、前記デ
ィスクテーブルと前記ディスクハブとの間に所定距離を
保った状態で保持することを特徴とするディスクチャッ
キング機構。 - 【請求項2】 大容量フレキシブルディスクの磁気ディ
スク媒体上に磁気ヘッドによってサーボデータを書き込
むためのサーボライターに、請求項1に記載のディスク
チャッキング機構を備えてなるサーボライタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8299079A JPH10143963A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | ディスクチャッキング機構およびそれを備えたサーボライタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8299079A JPH10143963A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | ディスクチャッキング機構およびそれを備えたサーボライタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10143963A true JPH10143963A (ja) | 1998-05-29 |
Family
ID=17867922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8299079A Withdrawn JPH10143963A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | ディスクチャッキング機構およびそれを備えたサーボライタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10143963A (ja) |
-
1996
- 1996-11-11 JP JP8299079A patent/JPH10143963A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20040330 |