JPH10143962A - フレキシブルディスクドライブ用ヘッド支持機構 - Google Patents

フレキシブルディスクドライブ用ヘッド支持機構

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Publication number
JPH10143962A
JPH10143962A JP8301703A JP30170396A JPH10143962A JP H10143962 A JPH10143962 A JP H10143962A JP 8301703 A JP8301703 A JP 8301703A JP 30170396 A JP30170396 A JP 30170396A JP H10143962 A JPH10143962 A JP H10143962A
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JP
Japan
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flexible disk
carriage
magnetic head
pivot
disk drive
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Withdrawn
Application number
JP8301703A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Ueyasu
恒雄 上保
Yoshihiro Okano
義▲廣▼ 岡野
Eiichi Yoneyama
栄一 米山
Yoshinori Tangi
芳則 丹木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部からの振動や衝撃を受けた場合にもヘッ
ド面と記録面との相対的対向関係を安定に保ち、これに
より高精度のヘッド出力を得ることができるフレキシブ
ルディスクドライブ用ヘッド支持機構を提供すること。 【解決手段】 上側磁気ヘッド131を上側ジンバルプ
レート141により上側キャリッジ151に上側ピボッ
ト151bを中心として揺動可能に支持する。下側磁気
へッド132は下側ジンバルプレート142により下側
キャリッジ152に下側ピボット151bを中心として
揺動可能に支持する。さらに下側ピボットを下側ピボッ
トバネ152aにより下側キャリッジに弾力的に保持さ
せる。同様に上側ピボット151aも上側ピボットバネ
により上側キャリッジに弾力的に保持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフレキシブルディス
クドライバに用いられる直動型キャリッジアセンブリに
関し、特に、フレキシブルディスクの磁気ディスク媒体
に対してデータの書込み/読出しを行うための上側磁気
ヘッドおよび下側磁気ヘッドを支持するためのフレキシ
ブルディスクドライブ用ヘッド支持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、フレキシブルディスクド
ライブは、それに挿入されたフレキシブルディスクに対
してデータの記録再生を行うための磁気記録再生装置の
一種である。近年、フレキシブルディスクの大容量化が
進められており、1M〜2Mバイトの記憶容量(以下、
通常容量と呼ぶ)を持つものに対して、128Mバイト
の記憶容量(以下、大容量と呼ぶ)を持つものが開発さ
れている。これに伴って、フレキシブルディスクドライ
ブとしても、このような大容量フレキシブルディスクに
対してデータを記録再生可能なものが開発されている。
【0003】以下においては、大容量フレキシブルディ
スクのみに対してデータを記録再生可能なフレキシブル
ディスクドライブを高密度専用型フレキシブルディスク
ドライブと呼び、通常容量フレキシブルディスクのみに
対してデータを記録再生可能なフレキシブルディスクド
ライブを通常密度専用型フレキシブルディスクドライブ
を呼ぶことにする。さらに、大容量および通常容量の両
方のフレキシブルディスクに対してデータを記録再生可
能なフレキシブルディスクドライブを高密度/通常密度
兼用型フレキシブルディスクドライブと呼ぶことにす
る。なお、高密度専用型フレキシブルディスクドライブ
と高密度/通常密度兼用型フレキシブルディスクドライ
ブとを区別しない場合には、単に、高密度型フレキシブ
ルディスクドライブと呼ぶことにする。
【0004】さて、通常密度専用型フレキシブルディス
クドライブと高密度型フレキシブルディスクドライブと
の間の機構上の相違点の1つは、上下一対の磁気ヘッド
を支持するキャリッジを、ドライブ内に挿入されたフレ
キシブルディスクに対して所定の半径方向(フレキシブ
ルディスクの径方向)に沿って移動する駆動手段の構成
にある。すなわち、通常密度専用型フレキシブルディス
クドライブでは駆動手段としてステッピングモータを使
用しているのに対して、高密度型フレキシブルディスク
ドライブでは駆動手段としてボイスコイルモータ(VC
M)のようなリニアモータを使用している。
【0005】以下、高密度型フレキシブルディスクドラ
イブの駆動手段として使用されるボイスコイルモータに
ついて少し詳細に説明する。ボイスコイルモータは、キ
ャリッジの後方に配置され、所定の半径方向と平行な駆
動軸の回りに巻回されたボイスコイルと、このボイルコ
イルを通して流れる電流と交叉する磁界を発生するため
の磁気回路とを有する。このような構成により、磁気回
路で発生された磁界と交叉する方向にボイルコイルに電
流を流すことにより、この電流と磁界との相互作用に基
づいて駆動軸の延在方向に駆動力が発生する。この駆動
力により、ボイスコイルモータはキャリッジを所定の半
径方向に沿って移動する。
【0006】周知のように、フレキシブルディスクは、
上下一対の開口部を持つケースと、このケース内に収容
され、上下一対の開口部を介して上下一対の磁気ヘッド
でアクセスされる磁気ディスク媒体とを含み、この磁気
ディスク媒体の表面には、データを記録するための通路
としての同心円状のトラックが、半径方向に沿って複数
形成されている。トラック幅(トラックピッチ)は、当
然、大容量フレキシブルディスクの方が通常容量フレキ
シブルディスクよりも狭い。
【0007】ところで、高密度型フレキシブルディスク
ドライブでアクセスされる大容量フレキシブルディスク
の磁気ディスク媒体の回転速度は3600rpmであ
り、通用容量フレキシブルディスクの磁気ディスク媒体
の回転速度が300rpmであるのに比較して12倍と
非常に速い。このように、大容量フレキシブルディスク
では、その磁気ディスク媒体が高速回転するので、デー
タの記録再生時に、磁気ヘッドと磁気ディスク媒体との
直接接触を極力回避することが必要である。例えば、大
容量フレキシブルディスクにおいては、磁気ヘッドと磁
気ディスク媒体との間に数十nm程度の隙間を設ける必
要がある。また、大容量フレキシブルディスクの磁気デ
ィスク媒体は可撓性を呈するので、その高速回転時に、
磁気ディスク媒体は波状に上下動する。
【0008】一方、固定ディスクドライブにおいては、
周知のように、磁気ヘッドは支持ばね(ロードアーム)
によって支持されている。磁気ヘッドは固定磁気ディス
ク媒体に情報を記録するためのコアと、それを固定磁気
ディスク媒体との間に極めて狭い隙間(スペーシングと
呼ばれる)を保って浮上させるスライダより成る。この
ような磁気ヘッドはモノリシックヘッドと呼ばれてい
る。固定ディスクドライブでは、記録媒体として固定磁
気ディスク媒体を使用しているので、回転時に記録媒体
が上下動することを想定してはいない。その結果、もし
記録媒体がフレキシブルディスクの磁気ディスク媒体よ
うに可撓性を呈するものであった場合、固定ディスクド
ライブにおける上述した磁気ヘッドの支持構造では、磁
気ヘッドの位置が記録媒体上の所望のトラック位置から
ずれてしまう。
【0009】これらの点を考慮し、本出願人は既に特願
平8−125586号にて「フレキシブルディスクドラ
イバ用直動型キャリッジアセンブリ」を提案している。
そのキャリッジアセンブリについて図6を参照して簡単
に説明する。
【0010】図6において、フレキシブルディスクドラ
イブ内に挿入されたフレキシブルディスク40の上側お
よび下側ケース421および422内に収容された磁気
ディスク媒体41に対して、ケースに開けられた開口部
を介してデータの書込み/読出しを行うための上側磁気
ヘッド131´および下側磁気ヘッド132´を、それ
ぞれ上側キャリッジ151´および下側キャリッジ15
2´の先端側に支持している。さらに、上側磁気ヘッド
131´を上側キャリッジ151´に上側ピボット15
1a´を中心として揺動可能に支持する上側ジンバルプ
レート141´と、上側磁気ヘッド131´に対して所
定の下向きの押圧力を加える付勢バネ(ヘッドロードバ
ネ)18と、下側磁気へッド132´を下側キャリッジ
152´に下側ピボット152a´を中心として揺動可
能に支持する下側ジンバルプレート142´とを設けて
いる。
【0011】これによると、磁気ディスク媒体41が回
転時に波状の上下動を起こしたとしても、上側磁気ヘッ
ド131´および下側磁気ヘッド132´が上側ピボッ
ト151a´および下側ピボット152a´を中心とし
て揺動することで、それに追従する。また大容量フレキ
シブルディスクのようにその磁気ディスク媒体41が高
速回転するフレキシブルディスク40の場合、高速回転
時に、上側磁気ヘッド131´および下側磁気ヘッド1
32´と磁気ディスク媒体41との間に所定の隙間を保
つことができる。さらに、回転時に、磁気ディスク媒体
41が上下動しても、上側磁気ヘッド131´および下
側磁気ヘッド132´を磁気ディスク媒体41上の所望
のトラック位置に維持することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上側キ
ャリッジをヘッドロードバネを介して下側キャリッジに
支持した構造では、外部からの振動や衝撃を受けた場合
に、下側磁気ヘッドは実質上静止しているのに対し上側
磁気ヘッドは振動する現象を起こしやすい。その場合、
上側磁気ヘッドおよび下側磁気ヘッドの少なくとも一方
のヘッド面と磁気ディスク媒体の記録面との相対的対向
関係が不安定になるため、ヘッド出力の精度を向上させ
ることが難しい。
【0013】それ故に本発明の課題は、外部からの振動
や衝撃を受けた場合にもヘッド面と記録面との相対的対
向関係を安定に保ち、これにより高精度のヘッド出力を
得ることができるフレキシブルディスクドライブ用ヘッ
ド支持機構を提供することにある。
【0014】本発明の他の課題は、大容量フレキシブル
ディスクのようにその磁気ディスク媒体が高速回転する
フレキシブルディスクを使用する場合でも、高速回転時
に、上側磁気ヘッドおよび下側磁気ヘッドと磁気ディス
ク媒体との間に所定の隙間を保つことができるフレキシ
ブルディスクドライブ用ヘッド支持機構を提供すること
にある。
【0015】本発明のもっと他の課題は、回転時に磁気
ディスク媒体が上下動しても、上側磁気ヘッドおよび下
側磁気ヘッドが磁気ディスク媒体上の所望のトラック位
置からずれるのを防止できるフレキシブルディスクドラ
イブ用ヘッド支持機構を提供することにある。
【0016】本発明のさらに他の課題は、上述のフレキ
シブルディスクドライブ用ヘッド支持機構を用いたフレ
キシブルディスクドライブを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、フレキ
シブルディスクの磁気ディスク媒体に対してデータの書
込み/読出しを行うための上側磁気ヘッドおよび下側磁
気ヘッドを、それぞれ上側キャリッジおよび下側キャリ
ッジの先端側に支持するフレキシブルディスクドライブ
用ヘッド支持機構において、前記上側磁気ヘッドを前記
上側キャリッジに上側ピボットを中心として揺動可能に
支持する上側ジンバルプレートと、前記下側磁気へッド
を前記下側キャリッジに下側ピボットを中心として揺動
可能に支持する下側ジンバルプレートと、前記下側ピボ
ットを前記下側キャリッジに弾力的に保持させた下側ピ
ボットバネとを有することを特徴とするフレキシブルデ
ィスクドライブ用ヘッド支持機構が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0019】図3および図4を参照して、本発明の一実
施形態によるフレキシブルディスクドライブ用ヘッド支
持機構を備えた高密度型フレキシブルディスクドライブ
について説明する。図4は本実施の形態に係るフレキシ
ブルディスクドライブ用ヘッド支持機構を示す図で、
(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は背面図で
ある。
【0020】図示の高密度型フレキシブルディスクドラ
イブ(FDD)はフレキシブルディスク40に対してデ
ータの記録再生を行う装置である。フレキシブルディス
ク40は図3中の矢印Aで示す方向からフレキシブルデ
ィスクドライブ中に挿入される。
【0021】挿入されたフレキシブルディスク40は、
メインフレーム11の表面上で回転可能に支持されたデ
ィスクテーブルアセンブリ(図示せず)上に、互いの中
心軸が一致した状態で保持される。
【0022】フレキシブルディスク40は、円板状の磁
気ディスク媒体41と、この磁気ディスク媒体41を覆
う上側ケース421および下側ケース(後述する)と、
矢印C方向に摺動可能な上側シャッタ431および下側
シャッタ(図示せず)とを有し、上側シャッタ431お
よび下側シャッタにはそれぞれ上窓431aおよび下窓
(図示せず)が開けられている。上側シャッタ431お
よび下側シャッタは矢印C方向とは逆方向に図示しない
バネによって付勢されている。上側シャッタ431およ
び下側シャッタが矢印C方向に摺動すると、図1に示す
ように、上側シャッタ431の上窓431aおよび下側
シャッタの下窓が上側ケース421および下側ケースに
それぞれ設けられた上開口部421aおよび下開口部
(図示せず)のところに位置し、これら上開口部421
aおよび下開口部を介して磁気ディスク媒体41を上側
および下側磁気ヘッド(後述する)がアクセスすること
が可能となる。
【0023】ディスクテーブルアセンブリはメインフレ
ーム11の裏面に設けられたドライブモータ(図示せ
ず)によって回転駆動され、これによってフレキシブル
ディスク40の磁気ディスク媒体41が回転する。ま
た、メインフレームの裏面には、多数の電子部品を搭載
したプリント配線基板(図示せず)が取り付けられてい
る。
【0024】図4に示すように、上側磁気ヘッド131
および下側磁気ヘッド132は、それぞれ、上側ジンバ
ルプレート141および下側ジンバルプレート142に
よって揺動可能に、上側キャリッジ151および下側キ
ャリッジ152の先端側で保持されている。また、上側
磁気ヘッド131には、上側キャリッジ151に取り付
けられた付勢バネ(ヘッドロードバネ)18によって、
下向きの押圧力が加えられている。付勢バネ18と、上
側キャリッジ151および下側キャリッジ152と、こ
れらに上側磁気ヘッド131および下側磁気ヘッド13
2を支持するための機構との組み合わせをここでは直動
型キャリッジアセンブリと呼ぶ。直動型キャリッジアセ
ンブリはメインフレーム11の表面上でメインフレーム
11から離間して配置されており、上側磁気ヘッド13
1および下側磁気ヘッド132をフレキシブルディスク
40に対して所定の半径方向(図3の矢印Bで示す方
向)に沿って移動可能に保持している。
【0025】下側キャリッジ152は、その両側下端
で、所定の半径方向Bに対して平行に延在する一対のガ
イドバー16によって支持及び案内される。
【0026】上側キャリッジ151および下側キャリッ
ジ152は、以下に述べるようなボイスコイルモータに
よって所定の半径方向Bに沿って駆動される。詳細に説
明すると、ボイスコイルモータは直動型キャリッジアセ
ンブリの後方に配置され、所定の半径方向Bと平行な駆
動軸の回りに巻回された一対のボイスコイル17と、こ
のボイルコイル17を通して流れる電流と交叉する磁界
を発生するための磁気回路20とを有する。このような
構成のボイスコイルモータにおいて、磁気回路20で発
生された磁界と交叉する方向にボイルコイル17に電流
を流すことにより、この電流と磁界との相互作用に基づ
いて駆動軸の延在方向に駆動力が発生する。この駆動力
により、ボイスコイルモータはキャリッジアセンブリを
所定の半径方向Bに沿って移動させる。
【0027】高密度型フレキシブルディスクドライブ
は、フレキシブルディスク40に備えられたシャッタ4
31を開閉するシャッタ駆動機構と、フレキシブルディ
スク40を排出するためのイジェクタ機構と、イジェク
ト後にキャリッジアセンブリをロックするためのキャリ
ッジロック機構とを含む。
【0028】図示しないレバーユニットはイジェクトレ
バーとロックレバーとを有する。イジェクトレバーは、
シャッタ431を開閉するシャッタ駆動機構の要素と、
フレキシブルディスク40をフレキシブルディスクドラ
イブから排出するためのイジェクタ機構の要素とを兼用
している。ロックレバーはキャリッジアセンブリの近傍
に配置され、イジェクト時にキャリッジアセンブリをロ
ックするためのものである。
【0029】イジェクタ機構は、高密度型フレキシブル
ディスクドライブのフロントベゼル(図示せず)の外面
に突き出しているイジェクトボタン54と、このフロン
トベゼルの受入れ口(図示せず)から挿入されたフレキ
シブルディスク40をその一面が対向するように位置づ
けるイジェクトプレート55と、一端がイジェクトプレ
ート55に係合し、他端がディスクホルダユニット56
に係合したイジェクトバネ(図示せず)とを有する。な
お、イジェクトプレート55は奥行き方向の先端にラッ
ク55aを備え、このラック55aはメインフレームの
表面上で回転可能に支持されたピニオン58と係合す
る。レバーユニットはばね機構(図示せず)により反時
計方向に付勢されている。
【0030】図3に示すように、フレキシブルディスク
40を高密度型フレキシブルディスクドライブのディス
クホルダユニット56中に挿入したとする。すなわち、
フレキシブルディスク40を図3の矢印Aで示す方向に
押し込むと、上側シャッタ431および下側シャッタの
右側縁上端にイジェクトレバーの先端が係合し、フレキ
シブルディスク40の移動に伴って、レバーユニットは
時計方向に回動する。これに伴って、上側シャッタ43
1および下側シャッタはイジェクトレバーの先端により
矢印Cで示す方向に摺動する。
【0031】フレキシブルディスク40が高密度型フレ
キシブルディスクドライブのディスクホルダユニット5
6中に完全に収納されると、高密度型フレキシブルディ
スクは図示しないディスクロック機構によりこの状態で
ディスクホルダユニット56に保持される。この状態で
は、図3に示すように、上側シャッタ431に設けられ
た上窓431aが、上側ケース421に設けられた上開
口部421aの真上に、また、下側シャッタに設けられ
た下窓が、下側ケースに設けられた下開口部の真下に位
置している。なお、上側シャッタ431および下側シャ
ッタは、図3に一点鎖線で示す位置にあるようにばね部
材(図示せず)で付勢されている。
【0032】図4に示すように、直動型キャリッジアセ
ンブリは、図3に示す高密度型フレキシブルディスクド
ライブのディスクホルダユニット56内に挿入されたフ
レキシブルディスク40の上側ケース421および下側
ケース内に収容された磁気ディスク媒体41に対して、
上側ケース421および下側ケースに開けられた上開口
部421aおよび下開口部を介してデータの書込み/読
出しを行うための上側磁気ヘッド131および下側磁気
ヘッド132を、上側キャリッジ151および下側キャ
リッジ152の先端側に、以下に詳述するフレキシブル
ディスクドライブ用ヘッド支持機構により支持する。こ
のとき、上側磁気ヘッド131には、上側キャリッジ1
51の先端側で付勢バネ18によって下向きの押圧力が
加えられる。
【0033】図1を参照して、本発明の一実施形態によ
るフレキシブルディスクドライブ用ヘッド支持機構を備
えた直動型キャリッジアセンブリについて詳細に説明す
る。この直動型キャリッジアセンブリは図4に示したも
のとは少し異なるが、実質的にはそれと同等なものであ
る。直動型キャリッジアセンブリの剛性の高い上側キャ
リッジ151および下側キャリッジ152には上側ピボ
ットバネ151aおよび下側ピボットバネ152aがそ
れぞれ一端を固定されている。上側ピボットバネ151
aおよび下側ピボットバネ152aの各々の他端近傍に
はフレキシブルディスク40側に突出した上側ピボット
151bおよび下側ピボット152bを有している。上
側ピボット151bおよび下側ピボット152bの各々
は、上側ピボットバネ151aおよび下側ピボットバネ
152aの一部を変形させた一体のものである。こうし
て、上側ピボット151bおよび下側ピボット152b
は上側ピボットバネ151aおよび下側ピボットバネ1
52aによって上側キャリッジ151および下側キャリ
ッジ152にそれぞれ弾力的に保持されている。なお上
側ピボット151bおよび下側ピボット152bの位置
は、上側磁気ヘッド131および下側磁気ヘッド132
にそれぞれ対応するように選定されている。
【0034】上側ピボットバネ151aおよび下側ピボ
ットバネ152aとしては、金属若しくはプラスチック
又はそれらの結合による板バネや線状バネを用い得る。
設計に際しては、上側ピボット151bおよび下側ピボ
ット152bが最大0.3mm程度だけ弾力的に変位可
能にすることが好ましい。
【0035】また、付勢バネ18によって上側磁気ヘッ
ド131に対して下向きの押圧力W(図2参照)が加え
られた状態で、上側ジンバルプレート141および下側
ジンバルプレート142は、それぞれ、上側キャリッジ
151および下側キャリッジ152の先端部に取り付け
られて、上側磁気ヘッド131および下側磁気ヘッド1
32を上側ピボット151bおよび下側ピボット152
bを中心として揺動可能に支持している。
【0036】今、高密度型フレキシブルディスクドライ
ブ中に挿入されたフレキシブルディスク40の磁気ディ
スク媒体41が回転すると、磁気ディスク媒体41が波
状に上下に動くことが想定される。その場合にも、図2
に示されるように、この磁気ディスク媒体41の動きに
沿わせて、上側磁気ヘッド131および下側磁気ヘッド
132が上側ピボット151bおよび下側ピボット15
2bを中心として揺動する。また、挿入されたフレキシ
ブルディスク40が大容量フレキシブルディスクであっ
て、その磁気ディスク媒体41が高速に回転する場合で
も、図2に示されるように、上側磁気ヘッド131およ
び下側磁気ヘッド132と磁気ディスク媒体41との間
に所定の隙間Gを保つことができる。さらに、磁気ディ
スク媒体41が回転時に波状に上下動しても、上側磁気
ヘッド131および下側磁気ヘッド132を磁気ディス
ク媒体41上の所望のトラック位置に維持することがで
きる。換言すれば、上側磁気ヘッド131および下側磁
気ヘッド132を磁気ディスク媒体41上の所望のトラ
ック位置からずれるのを防止することができる。
【0037】さらに外部からの振動や衝撃を受けた場合
には、主に上側ピボットバネ151aおよび下側ピボッ
トバネ152aの弾力的な変形を伴って上側ピボット1
51bおよび下側ピボット152bが変位することによ
り、下側磁気ヘッド132と上側磁気ヘッド131の一
緒の振動を許すことになるため、これらのヘッド面と磁
気ディスク媒体の記録面との相対的対向関係は比較的安
定に保たれる。したがって、ヘッド出力の精度を向上さ
せることは容易である。
【0038】図5を参照して、本発明の他の実施形態に
よるフレキシブルディスクドライブ用ヘッド支持機構を
備えた直動型キャリッジアセンブリについて説明する。
この直動型キャリッジアセンブリにおいては、上側ピボ
ット151bは上側キャリッジ151に直接に、一体成
形若しくは別体部品の固着により、備えられている。そ
の他の構造については、図1の直動型キャリッジアセン
ブリと同様である。
【0039】図5の直動型キャリッジアセンブリによる
と、外部からの振動や衝撃を受けた場合には、付勢バネ
18と下側ピボットバネ152aの弾力的な変形を伴っ
て上側ピボット151bおよび下側ピボット152bが
変位することにより、下側磁気ヘッド132と上側磁気
ヘッド131との一緒の振動を許すことになるため、こ
れらのヘッド面と磁気ディスク媒体の記録面との相対的
対向関係は比較的安定に保たれる。その他の作用につい
ては、図1の直動型キャリッジアセンブリと同様であ
る。
【0040】本発明は上述した実施形態に限定せず、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更・変形が可
能なのは勿論である。例えば、本発明による直動型キャ
リッジアセンブリは、高密度型フレキシブルディスクド
ライブにのみ適用される訳ではなく、通常密度型フレキ
シブルディスクドライブにも適用可能であるのは勿論で
ある。また、上側磁気ヘッド131に対して所定の下向
きの押圧力を加える押圧としては、上述した付勢バネ1
8に限定せず、種々のものを使用することができる。ま
た上側ピボット151bおよび下側ピボット152bの
一方若しくは両方は、上側ピボットバネ151aおよび
下側ピボットバネ152aに別体の部品を固着したもの
であってもよい。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、外部からの振動や衝撃を受けた場合にもヘッ
ド面と記録面都の相対的対向関係を安定に保ち、これに
より高精度のヘッド出力を得ることができるようにな
る。また、磁気ディスク媒体が高速に回転する時に、上
側磁気ヘッドおよび下側磁気へッドと磁気ディスク媒体
との間に所定の隙間を保つことができる。さらに、磁気
ディスク媒体が回転時に上下動しても、上側磁気ヘッド
および下側磁気ヘッドを磁気ディスク媒体上の所望のト
ラック位置に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるフレキシブルディス
クドライブ用ヘッド支持機構を備えた直動型キャリッジ
アセンブリの要部をフレキシブルディスクとの関係で示
す断面図である。
【図2】図1に示した直動型キャリッジアセンブリの作
用を説明するための概略断面図である。
【図3】図1に示した直動型キャリッジアセンブリに類
似の直動型キャリッジアセンブリを備えた高密度型フレ
キシブルディスクドライブを示す平面図である。
【図4】図3で使用した直動型キャリッジアセンブリを
示す図で、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)
は背面図である。
【図5】本発明の他の一実施形態によるフレキシブルデ
ィスクドライブ用ヘッド支持機構を備えた直動型キャリ
ッジアセンブリの要部をフレキシブルディスクとの関係
で示す断面図である。
【図6】磁気ヘッドを保持する従来の直動型キャリッジ
アセンブリの構造をフレキシブルディスクとの関係で示
す断面図である。
【符号の説明】
131 上側磁気ヘッド 132 下側磁気ヘッド 141 上側ジンバルプレート 142 下側ジンバルプレート 151 上側キャリッジ 151a 上側ピボットバネ 151b 上側ピボット 152 下側キャリッジ 152a 下側ピボットバネ 152b 下側ピボット 18 付勢バネ(ヘッドロードバネ) 40 フレキシブルディスク 41 磁気ディスク媒体 421 上側ケース 421a 上開口部 422 下側ケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹木 芳則 神奈川県厚木市酒井1601 ミツミ電機株式 会社厚木事業所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレキシブルディスクの磁気ディスク媒
    体に対してデータの書込み/読出しを行うための上側磁
    気ヘッドおよび下側磁気ヘッドを、それぞれ上側キャリ
    ッジおよび下側キャリッジの先端側に支持するフレキシ
    ブルディスクドライブ用ヘッド支持機構において、 前記上側磁気ヘッドを前記上側キャリッジに上側ピボッ
    トを中心として揺動可能に支持する上側ジンバルプレー
    トと、前記下側磁気へッドを前記下側キャリッジに下側
    ピボットを中心として揺動可能に支持する下側ジンバル
    プレートと、前記下側ピボットを前記下側キャリッジに
    弾力的に保持させた下側ピボットバネとを有することを
    特徴とするフレキシブルディスクドライブ用ヘッド支持
    機構。
  2. 【請求項2】 さらに前記上側ピボットを前記上側キャ
    リッジに弾力的に保持させた上側ピボットバネを有する
    請求項1記載のフレキシブルディスクドライブ用ヘッド
    支持機構。
  3. 【請求項3】 前記上側ピボットは前記上側キャリッジ
    に直接に備えたものである請求項1記載のフレキシブル
    ディスクドライブ用ヘッド支持機構。
  4. 【請求項4】 さらに前記上側磁気ヘッドに下向きの押
    圧力を加えるように前記上側キャリッジを付勢した付勢
    手段を備えた請求項1〜3のいずれかに記載のフレキシ
    ブルディスクドライブ用ヘッド支持機構。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のフレキ
    シブルディスクドライブ用ヘッド支持機構により前記上
    側磁気ヘッドおよび前記下側磁気ヘッドを支持している
    ことを特徴とするフレキシブルディスクドライブ。
JP8301703A 1996-11-13 1996-11-13 フレキシブルディスクドライブ用ヘッド支持機構 Withdrawn JPH10143962A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5987733A (en) * 1993-12-23 1999-11-23 Hutchinson Technology, Inc. Method of making a flexure vertical motion stop

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5987733A (en) * 1993-12-23 1999-11-23 Hutchinson Technology, Inc. Method of making a flexure vertical motion stop

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