JPH11126306A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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Publication number
JPH11126306A
JPH11126306A JP22339998A JP22339998A JPH11126306A JP H11126306 A JPH11126306 A JP H11126306A JP 22339998 A JP22339998 A JP 22339998A JP 22339998 A JP22339998 A JP 22339998A JP H11126306 A JPH11126306 A JP H11126306A
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JP
Japan
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head
magnetic
magnetic disk
disk
recording
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Withdrawn
Application number
JP22339998A
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English (en)
Inventor
Wataru Ito
伊藤  渉
Tatsuhiko Shigemoto
竜彦 繁本
Yutaka Hayata
裕 早田
Masayoshi Fujita
正儀 藤田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録密度を異にして情報信号の記録再生を行
う第1及び第2のトランスデューサの互いの影響をなく
し、いずれのトランスデューサでも磁気ディスクに対し
正確な情報信号の記録再生を行う。 【解決手段】ヘッドスライダ203と、基部208と、
第1のコア部を有し第1の記録密度で情報信号をアクセ
スする第1のトランスデューサ201と、第2のコア部
226を有し第1の記録密度より記録密度の高い第2の
記録密度で情報信号をアクセスする第2のトランスデュ
ーサ202とを備える磁気ヘッド155と、一方の面側
にヘッドスライダ203が位置し他方の面側に基部20
8が位置する状態で、ヘッド支持アーム152,153
に対して磁気ヘッド155を揺動自在に支持する平板状
の揺動部材241とを備え、第1のコア部208が基部
側に配置され、上記第2のコア部は上記ヘッドスライダ
203内に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主面に信号記録部
が形成された磁気ディスクに情報信号の記録及び/又は
再生を行うディスク装置に関し、特に、回転駆動される
磁気ディスクの信号記録部から磁気ヘッドを浮上させた
状態で情報信号の記録及び/又は再生を行う磁気ディス
ク装置に適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、可撓性を有する合成樹脂製のディ
スク基板の主面に信号記録部を形成した直径を3.5イ
ンチとなす磁気ディスクを記録媒体に用いる磁気ディス
ク装置が用いられている。
【0003】この磁気ディスク装置に用いられる磁気デ
ィスク1は、図1に示すように、中心部に薄いステンレ
ス板等の磁性板により形成されたハブ2が取り付けられ
ている。ハブ2の中心部には、磁気ディスク装置側に設
けられるディスク回転駆動機構15を構成するスピンド
ル16が挿通されるスピンドル孔3が穿設されている。
ハブ2のスピンドル孔3に対し偏心した位置には、ディ
スク回転駆動機構15の駆動ピン17が係合する駆動ピ
ン係合孔4が穿設されている。
【0004】可撓性を有するディスク基板を用いる磁気
ディスク1は、わずかの外力でも容易に損傷を受けてし
まうばかりか、塵埃の付着により正確に情報信号の記録
及び/又は再生を行うことができなくなってしまう。こ
の種の磁気ディスク1は、容易に損傷を受けてしまうこ
とを防止し、塵埃の付着を防止するため、一対の上下ハ
ーフ5,6を突き合わせ結合したカートリッジ本体7に
収納され、ディスクカートリッジ8として構成されてい
る。カートリッジ本体7に収納された磁気ディスク1
は、カートリッジ本体7に収納されたままの状態で磁気
ディスク装置に装着され、あるいは保管される。
【0005】磁気ディスク1を収納したカートリッジ本
体7の下面側の中央部には、円形の中央開口部9が形成
され、この中央開口部9を介して磁気ディスク1に中心
部に設けたハブ2が外方に臨まされている。また、カー
トリッジ本体7の上下面には、中央開口部9の近傍から
前面側に亘って相対向して一対の記録及び/又は再生用
の開口部10,11が設けられ、これら開口部10,1
1を介して磁気ディスク1の信号記録部の一部が内外周
に亘って外方に臨まされる。
【0006】なお、カートリッジ本体7には、図示しな
いが、記録及び/又は再生用の開口部10,11を開閉
するシャッタが移動可能に取り付けられている。
【0007】上述したようなディスクカートリッジが装
着される磁気ディスク装置側には、ディスクカートリッ
ジ8に収納された磁気ディスク1を回転駆動するディス
ク回転駆動機構15が設けられている。ディスク回転駆
動機構15は、図1に示すように、装置本体内に配設さ
れた図示しないベースに取り付けられたスピンドルモー
タと、スピンドルモータのスピンドル19の先端側にこ
のスピンドル19と一体に回転するように取り付けられ
たディスクテーブル20を備えている。ディスクテーブ
ル20の磁気ディスク1が載置される面側には、磁気デ
ィスク1に取り付けたハブ2を吸引するためのマグネッ
ト21が取り付けられている。また、ディスクテーブル
20の磁気ディスク1の載置面側には、スピンドル19
に対し偏心した位置にハブ2の設けた駆動ピン係合孔4
に係合する駆動ピン17が突設されている。駆動ピン1
7は、ディスクテーブル20の外周側に向かって図示し
ない引っ張りバネなどの付勢部材を介して付勢されてい
る。
【0008】ディスクカートリッジ8に収納された磁気
ディスク1は、ディスクカートリッジ8が磁気ディスク
装置内のカートリッジ装着部に位置決めされて装着され
ると、ハブ2がマグネット21に吸引されてディスクテ
ーブル20上に載置され、スピンドル19がスピンドル
孔3に挿通し、駆動ピン17が駆動ピン係合孔4に進入
する。ここで、スピンドルモータが駆動を開始すると、
駆動ピン17が駆動ピン係合孔4の外周側側縁に圧接
し、スピンドル孔3をスピンドル19に圧接し、磁気デ
ィスク1のスピンドル19に対するセンタリングが図ら
れ、磁気ディスク1がディスクテーブル20と一体にカ
ートリッジ本体7内で回転駆動される。
【0009】ところで、ディスクテーブル20上に載置
され、ディスクテーブル20と一体に回転する磁気ディ
スク1は、この磁気ディスク1を収納したディスクカー
トリッジ8が高さ方向の位置決めが図られてカートリッ
ジ装着部に装着されることから、カートリッジ本体7の
上下面の略中間に位置して回転する。すなわち、磁気デ
ィスク1は、カートリッジ本体1の上下の内面に接触し
ないように回転駆動される。
【0010】また、磁気ディスク装置側には、ディスク
回転駆動機能によって回転駆動される磁気ディスク1に
対し情報信号の記録及び/又は再生を行う磁気ヘッド装
置25が設けられている。磁気ヘッド装置25は、図1
に示すように、ディスクテーブル20上に載置された磁
気ディスク1の径方向に移動可能に図示しないベースに
取り付けられ、図示しないヘッド送り機構によって磁気
ディスク1の径方向に送り操作されるキャリッジ本体2
6を備える。キャリッジ本体26の下端側からはディス
クテーブル20上に載置された磁気ディスク1の下面側
に延長される第1のヘッド支持アーム27が突設されて
いる。キャリッジ本体26の上端面側には、ディスクテ
ーブル20上に載置された磁気ディスク1の上面側に第
1のヘッド支持アーム27と相対向するように延長する
第2のヘッド支持アーム28の基端部が板バネ29を介
して磁気ディスク1に近接離間する方向に回動可能に取
り付けられている。
【0011】なお、第2のヘッド支持アーム28は、板
バネ29の付勢力を受けて、先端側がディスクテーブル
20上の磁気ディスク1に近接する方向に回動付勢され
ている。
【0012】磁気ディスク1の上下面に延長された第1
及び第2のヘッド支持アーム27,28の先端側の相対
向する面には、第1及び第2の磁気ヘッド29,30が
それぞれ取り付けられている。第1及び第2の磁気ヘッ
ド29,30は、図1に示すように、カートリッジ装着
部に高さ方向の位置決めが図られて装着されたディスク
カートリッジ8のカートリッジ本体7内に記録及び/又
は再生用の開口部10,11を介して進入し、カートリ
ッジ本体7内で回転駆動される磁気ディスク1の両主面
に接触する足る高さH1を有するように形成されてい
る。すなわち、第1及び第2の磁気ヘッド29,30
は、カートリッジ本体7の上下面上に延長される第1及
び第2のヘッド支持アーム27,28をカートリッジ本
体7に接触させることなく、カートリッジ本体7内に進
入し、カートリッジ本体7の上下面の中間位置で回転駆
動される磁気ディスク1の両主面に接触し得る高さH1
を有するように形成されている。
【0013】なお、カートリッジ装着部に装着されたデ
ィスクカートリッジ8の上面側に延長された第2のヘッ
ド支持アーム28は、図示しないヘッド昇降機構によっ
て第1のヘッド支持アーム27から離間した図1中破線
で示す上昇位置と先端側の第2の磁気ヘッド30をディ
スクテーブル20上の装着された磁気ディスク1に接触
させる第1のヘッド支持アーム27側に近接した図1中
実線で示す位置との間に亘って昇降操作される。
【0014】ところで、第1及び第2の磁気ヘッド2
9,30は、図2に示すように、互いに直交する2軸方
向に変位可能な薄板状のジンバルバネ31を介して第1
及び第2のヘッド支持アーム27,28の先端側に取り
付けられている。ジンバルバネ31は、板バネを打ち抜
いて形成される。ジンバルバネ31は、第1及び第2の
磁気ヘッド29,30が取り付けられる面と対向する他
方の面側の中心を第1及び第2のヘッド支持アーム2
7,28に突設したピボット32により支持されてい
る。ピボット32により支持されたジンバルバネ31上
に取り付けられた第1及び第2の磁気ヘッド29,30
は、ジンバルバネ31がピボット32を中心に弾性変位
することに追随して図2中矢印A方向及び/又は矢印B
方向に回動変位する。
【0015】第1及び第2の磁気ヘッド29,30は、
磁気ディスク1に対し情報信号の記録及び/又は再生を
行う際、図1に示すように、ディスクテーブル20と一
体に回転する磁気ディスク1の両主面に摺接する。磁気
ディスク1が回転するとき、この磁気で1の主面と平行
な水平な面内を安定して回転することなく上下方向に変
位する面振れを発生することがある。磁気ディスク1が
面振れを生じた場合に、第1及び第2の磁気ヘッド2
9,30は、磁気ディスク1の変位に追随して図2中矢
印A方向及び/又は矢印B方向に回動変位し、磁気ディ
スク1に対する安定して摺接する状態を維持する。磁気
ディスク1に対する安定した摺接状態が維持されること
により、第1及び第2の磁気ヘッド29,30は、磁気
ディスク1の信号記録部に形成された記録トラックを正
確にアクセスし、正確に情報信号の記録及び/又は再生
を実現する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述した磁気ディスク
装置の第1及び第2の磁気ヘッド29,30は、カート
リッジ本体7内に進入し、カートリッジ本体7の上下面
の中間位置で回転駆動される磁気ディスク1の両主面に
接触し得る十分な高さH1を有するように形成され、基
端部側をジンバルバネ31に支持されて第1及び第2の
ヘッド支持アーム27,28に取り付けられているた
め、ジンバルバネ31への取付部である基端部を中心に
大きく回動変位可能となされている。そこで、第1及び
第2のヘッド支持アーム27,28に外乱が加えられた
ような場合に、第1及び第2の磁気ヘッド29,30が
基端部側を中心に図2中矢印A方向及び/又は矢印B方
向に大きく回動変位してしまうおそれがある。第1及び
第2の磁気ヘッド29,30が大きく回動変位すると、
アクセスすべき記録トラックから外れ、記録トラックの
トラッキングを行うことができなくなり、正確な情報信
号の記録及び/又は再生を行うことができなくなってし
まう。
【0017】ところで、磁気ディスク装置の記録媒体と
して用いられる磁気ディスクにおいては、従来の2メガ
バイトの記録容量から数10メガバイトから数100メ
ガバイトの記録容量を有するものが提案されている。こ
の種の高容量化が図られた磁気ディスクは、信号記録部
に形成される記録トラックの高密度化を図るため、トラ
ック幅を幅狭とするとともに挟ピッチ化が図られてい
る。このように、記録トラックのトラック幅が幅狭とさ
れるとともに挟ピッチ化が図られた磁気ディスクを用い
た磁気ディスク装置では、磁気ヘッドが外乱等により磁
気ディスクの変位に追随することなく僅かでも回動変位
すると、アクセスすべき記録トラックから外れ、目標と
する記録トラックに対するトラッキングを行うことがで
きなくなり、正確な情報信号の記録及び/又は再生を行
うことができなくなってしまう。
【0018】また、高容量化が図られた磁気ディスク
は、例えば3000rpm以上の回転速度で回転駆動さ
れる。このように高速で回転される磁気ディスクに磁気
ヘッドを摺接させて情報信号の記録及び/又は再生を行
うと、相対摺接する磁気ディスク及び磁気ヘッドの摩耗
が著しくなり耐久性が乏しいものとなってしまう。磁気
ヘッドが磁気ディスクから浮上して情報信号の記録及び
/又は再生を行う磁気ディスク装置にあっては、磁気ヘ
ッドを支持する支持アームに僅かの外乱が与えられるの
みでも、ジンバルバネで支持された磁気ヘッドが容易に
回動変位してしまう。このとき、上述したように大きな
高さを有し基端部側をジンバルバネに支持されてヘッド
支持アームに支持された磁気ヘッドにあっては、磁気デ
ィスクの変位に追随することなく大きく回動変位してし
まい、アクセスすべき記録トラックから大きく外れ、目
標とする記録トラックに対してトラッキングを行うこと
ができなくなり、正確な情報信号の記録及び/又は再生
を行うことができなくなってしまう。
【0019】そこで、本発明の目的は、従来の磁気ディ
スク装置が有する問題点を解決する新規な磁気ディスク
装置を提供することにある。
【0020】本発明の他の目的は、回転駆動される磁気
ディスクの記録トラックを磁気ヘッドがトラックずれを
生じさせることなく目標とする記録トラックを正確にア
クセスすることができる磁気ディスク装置を提供するこ
とにある。
【0021】本発明のさらに他の目的は、記録トラック
のトラック幅が幅狭とされるとともに挟ピッチ化が図ら
れた磁気ディスクの記録トラックを正確にアクセスし、
正確に情報信号の記録及び/又は再生を行うことができ
る磁気ディスク装置を提供することにある。
【0022】本発明のさらに他の目的は、記録密度を異
にする複数種類の磁気ディスクを選択的に用いることを
ことを可能となし、高記録密度で情報信号の記録が行わ
れ、記録トラックのトラック幅が幅狭とされるとともに
挟ピッチ化が図られた磁気ディスクを用いた場合でも、
記録トラックを確実にアクセスし、正確に情報信号の記
録及び/又は再生を行うことができる磁気ディスク装置
を提供することにある。
【0023】本発明にさらに他の目的は、磁気ヘッドの
保護を図り、カートリッジ本体に収納された状態で回転
駆動する磁気ディスクを磁気ヘッドによって確実にアク
セスすることができる磁気ディスク装置を提供すること
にある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述したような目的を達
成するために提案される本発明は、主面に信号記録部が
形成された磁気ディスクを駆動する磁気ディスク装置で
あり、この磁気ディスク装置は、ベースに対し移動可能
に設けられたヘッドキャリッジ本体と、一端がヘッドキ
ャリッジ本体に支持された支持アームと、スライダと、
基部と、第1のコア部を有し第1の記録密度で情報信号
をアクセスする第1のトランスデューサと、第2のコア
部を有し上記第1の記録密度より記録密度の高い第2の
記録密度で情報信号をアクセスする第2のトランスデュ
ーサととを備え、磁気ディスクの主面に対向する面に上
記第1のトランスデューサの磁気ギャップ及び第2のト
ランスデューサの磁気ギャップが形成されてなる磁気ヘ
ッドと、一方の面側にスライダが位置し他方の面側に基
部が位置する状態で、支持アームに対して磁気ヘッドを
揺動自在に支持する平板状の揺動部材とを備える。第1
のコア部は、基部内に配置され、第2のコア部はスライ
ダ内に配置される。
【0025】この磁気ディスク装置に用いられる磁気デ
ィスクは、カートリッジに回転可能に収納され、カート
リッジに設けられた開口部から磁気ディスクの主面の一
部が外方に臨まされている。
【0026】また、揺動部の他方の面の一点を支持する
ピボットがスペーサに設けられ、揺動部がピボットを中
心にして揺動される。
【0027】磁気ヘッドの基部は、スペーサ内に配置さ
れることにより、磁気ヘッド全体の高さが抑えられる。
【0028】また、スペーサにシールド部材が設けられ
ることにより、磁気ヘッドに対する外部磁界の影響を防
止することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気ディスク
装置を説明する。
【0030】本発明に係る磁気ディスク装置は、第1の
記録密度で情報信号が記録される第1の磁気ディスクを
収納した第1のディスクカートリッジと、第1の記録密
度より記録密度が高い第2の記録密度で情報信号が記録
される第2の磁気ディスクを収納した第2のディスクカ
ートリッジのいずれか一方を選択的に用いて情報信号の
記録及び/又は再生を行うことを可能とするものであ
る。
【0031】本発明に係る磁気ディスク装置の説明に先
立って、この磁気ディスク装置に用いられる第1及び第
2のディスクカートリッジを説明する。これらディスク
カートリッジに収納される磁気ディスクは、いずれも直
径を3.5インチとして形成されている。
【0032】第1のディスクカートリッジ41は、図3
及び図4に示すように、第1の記録密度で情報信号が記
録され、2メガバイト程度の記録容量を有する第1の磁
気ディスク42を収納するものである。第1のディスク
カートリッジ41に収納される第1の磁気ディスク42
は、可撓性を有する合成樹脂製のディスク基板43を有
し、このディスク基板43の両主面に磁性層を被着して
信号記録部を形成している。ディスク基板43の中心に
は円形の中心孔が穿設され、この中心孔を閉塞するよう
にハブ44が取り付けられている。ハブ44は、ステン
レスや鉄等の磁性材料を用いて形成され、筒状に形成し
た突出部を中心孔に嵌合し、突出部の外周囲に設けたフ
ランジ部を中心孔の周縁に接着させてディスク基板43
に取り付けられている。ハブ44の中心部には、磁気デ
ィスク装置側に設けられるディスク回転駆動機構のスピ
ンドルが挿通される矩形状をなすスピンドル孔44aが
穿設され、中心部に対し偏心した位置にディスク回転駆
動機構に設けられる駆動ピンが係合する長方形状をなす
駆動ピン係合孔44bが穿設されている。
【0033】上述のように形成された第1の磁気ディス
ク42は、上下一対のハーフ45,46を突き合わせ結
合して形成したカートリッジ本体47内に回転可能に収
納される、磁気ディスク42を収納したカートリッジ本
体47の下面側の略中央部には、図4に示すように、デ
ィスク回転駆動機構を構成するディスクテーブルが進入
する円形をなす中央開口部48が設けられている。ま
た、カートリッジ本体47の上下面の相対向する位置に
は、図3及び図4に示すように、矩形状の記録及び/又
は再生用の開口部49,50が設けられている。これら
開口部49,50は、カートリッジ本体47の左右方向
の中央部に位置し、中央開口部48の近傍からカートリ
ッジ本体47の前面側に亘って形成されている。カート
リッジ本体47に収納された第1の磁気ディスク42
は、記録及び/又は再生用の開口部49,50を介して
は信号記録部の一部が内外周に亘って外方に臨まされ
る。さらに、カートリッジ本体47の背面側の一方のコ
ーナ部には、図3及び図4に示すように、収納されてい
る磁気ディスク42に情報信号の重ね記録を規制する誤
記録防止孔51が設けられている。また、カートリッジ
本体47の下面側の誤記録防止孔51が設けられた側と
は反対側の他方のコーナ部に、図4に示すように、カー
トリッジ本体47に収納された磁気ディスクの種類を示
すディスク識別孔52が設けられる。このディスク識別
孔52を検出することによって、カートリッジ本体47
に収納された磁気ディスクが2メガバイトの記録容量を
有するものであることが識別される。
【0034】また、カートリッジ本体47の下面側に
は、図4に示すように、第1のディスクカートリッジ4
1を磁気ディスク装置に装着したとき、この装置側に設
けられた装着位置を位置決めする位置決めピン係合孔5
8,59が設けられている。これら位置決めピン係合孔
58,59は、図5に示すように、記録及び/又は再生
用の開口部49,50の両側に位置するように設けられ
ている。
【0035】第1のディスクカートリッジ41には、図
3及び図4に示すように、記録及び/又は再生用の開口
部49,50を開閉するシャッタ部材53が取り付けら
れている。シャッタ部材53は、アルミニウム、ステン
レス等の金属板を用いて、あるいは合成樹脂を成形して
断面コ字状に形成され、カートリッジ本体47の前面側
から記録及び/又は再生用の開口部49,50を覆うよ
うに嵌合され、これら開口部49,50を開閉する図3
及び図4中矢印C1方向及び矢印C2方向に移動可能に
取り付けられている。シャッタ部材53のカートリッジ
本体47の上下面に延在され記録及び/又は再生用の開
口部49,50を覆うシャッタ部53a,53bには、
シャッタ部材53が図3及び図4中矢印C1方向に移動
され、開口部49,50を開放した位置に移動したとき
開口部49,50に対応してこれら開口部49,50
を開放する矩形状の切り欠き穴54,55が設けられて
いる。
【0036】なお、シャッタ部材53は、カートリッジ
本体47内に配設された図示しないバネ部材にシャッタ
部53a,53bが記録及び/又は再生用の開口部4
9,50を閉塞する図3及び図4中矢印C2方向に移動
するように付勢されている。
【0037】上述した第1の磁気ディスク42より記録
密度が高い第2の記録密度で情報信号が記録される第2
の磁気ディスク62を収納した第2のディスクカートリ
ッジ61は、図5及び図6に示すように、前述した第1
のディスクカートリッジ41と大きさ及び厚さを共通に
形成されている。
【0038】第2のディスクカートリッジ61に収納さ
れる第2の磁気ディスク62は、前述した第1の磁気デ
ィスク42と同様に、可撓性を有する合成樹脂製のディ
スク基板63を有し、このディスク基板63の両主面に
磁性層を被着して信号記録部を形成している。ディスク
基板63の中心には円形の中心孔が穿設され、この中心
孔を閉塞するようにハブ64が取り付けられている。ハ
ブ64は、ステンレスや鉄等の磁性材料を用いて形成さ
れ、筒状に形成した突出部を中心孔に嵌合し、突出部の
外周囲に設けたフランジ部を中心孔の周縁に接着させて
ディスク基板63に取り付けられている。このハブ64
の中心部には、磁気ディスク装置側に設けられるディス
ク回転駆動機構のスピンドルが挿通される円形をなすス
ピンドル孔64aが穿設され、中心部に対し偏心した位
置にディスク回転駆動機構に設けられる駆動ピンが挿通
する長方形状をなす駆動ピン挿通孔64bが穿設されて
いる。
【0039】上述のように形成された第2の磁気ディス
ク62は、100メガバイト以上の記録容量、好ましく
は200メガバイト以上の記録容量を有するように形成
される。そして、第2の磁気ディスク62は、上下一対
のハーフ65,66を突き合わせ結合して形成したカー
トリッジ本体67内に回転可能に収納される、第2の磁
気ディスク62を収納したカートリッジ本体67の下面
側の略中央部には、図5に示すように、ディスク回転駆
動機構を構成するディスクテーブルが進入する円形をな
す中央開口部68が設けられている。また、カートリッ
ジ本体67の上下面の相対向する位置には、図5及び図
6に示すように、矩形状の記録及び/又は再生用の開口
部69,70が設けられている。これら開口部69,7
0は、カートリッジ本体67の左右方向の中央部に位置
し、中央開口部68の近傍からカートリッジ本体67の
前面側に亘って形成されている。カートリッジ本体67
に収納された第2の磁気ディスク62は、記録及び/又
は再生用の開口部69,70を介しては信号記録部の一
部が内外周に亘って外方に臨まされる。
【0040】ところで、第2の磁気ディスク62は、高
容量化を実現するため、外周縁近傍まで信号記録部とし
ている。第2の磁気ディスク62の外周縁近傍まで形成
された信号記録部をカートリッジ本体67の外方のに臨
ませ、磁気ディスク装置側の磁気ヘッドによってアクセ
スし得るように、記録及び/又は再生用の開口部69,
70は、前述した第1のディスクカートリッジ41に設
けた記録及び/又は再生用の開口部49,50に比し大
きく形成されている。すなわち、第2のディスクカート
リッジ61に設けられる記録及び/又は再生用の開口部
69,70は、図5に示すように、カートリッジ本体6
7の前面近傍まで拡大して形成されている。
【0041】さらに、カートリッジ本体67の背面側の
他方のコーナ部には、図5及び図6に示すように、収納
されている第2の磁気ディスク62に情報信号の重ね記
録を規制する誤記録防止孔71が設けられている。誤記
録防止孔71は、第1のディスクカートリッジ41とは
逆の位置に設けられている。また、カートリッジ本体6
7の下面側の誤記録防止孔71が設けられた側とは反対
側の一方のコーナ部には、図6に示すように、検出孔7
2が設けられている。この検出孔72は、第1のディス
クカートリッジ41の誤記録防止穴51が設けられる位
置に設けられて、第1のディスクカートリッジ41のみ
を用いる磁気ディスク装置に装着されたとき、この磁気
ディスク装置に設けられた誤記録検出機構によって検出
され、第2の磁気ディスク62への情報信号の記録を禁
止し、第2の磁気ディスク62に高密度で記録された情
報信号が消去されてしまうことを防止するものである。
【0042】また、カートリッジ本体67の下面側に
は、図6に示すように、第2のディスクカートリッジ6
1を磁気ディスク装置に装着したとき、この装置側に設
けられた装着位置を位置決めする位置決めピン係合孔7
8,79が設けられている。これら位置決めピン係合7
8,79は、図6に示すように、記録及び/又は再生用
の開口部69,70の両側に位置するように設けられて
いる。そして、カートリッジ本体67の下面側には、図
6に示すように、一方の位置決めピン係合孔78に隣接
するようにして、カートリッジ本体67に収納された第
2の磁気ディスク62が高容量型の例えば200メガバ
イトの記録容量を有するものが収納されたことを示すデ
ィスク識別孔73が設けられている。
【0043】さらに、カートリッジ本体67の上面側
で、記録及び/又は再生用の開口部69,70が設けら
れる前面側の一方のコーナ部に位置して、磁気ディスク
装置への挿入方向を規制する誤挿入防止用の溝部80が
設けられている。
【0044】第2のディスクカートリッジ61にも、第
1のディスクカートリッジ41と同様に記録及び/又は
再生用の開口部69,70を開閉するシャッタ部材83
が取り付けられている。このシャッタ部材83も、アル
ミニウム、ステンレス等の金属板を用いて、あるいは合
成樹脂を成形して形成されている。
【0045】第2のディスクカートリッジ61に設けら
れるシャッタ部材83は、記録及び/又は再生用の開口
部69,70を閉塞するに足る大きさのシャッタ部83
a,83bを有し、これらシャッタ部83a,83bを
連結するとともに、このシャッタ部材83をカートリッ
ジ本体67に支持させるための断面コ字状をなすシャッ
タ支持部84,85がシャッタ部83a,83bの基端
部側両側に突設され、全体で略T字状をなすように形成
されている。
【0046】ところで、第2のディスクカートリッジ6
1に設けられる記録及び/又は再生用の開口部69,7
0は、第2の磁気ディスク62の外周縁近傍まで形成さ
れた信号記録部をカートリッジ本体67の外方のに臨ま
せるようにするため、カートリッジ本体67の前面近傍
まで形成され、前述した第1のディスクカートリッジ4
1に設けた記録及び/又は再生用の開口部49,50に
比し大きく形成されている。このように大型化された記
録及び/又は再生用の開口部69,70を確実に開放す
るため、図5に示すように、シャッタ部材83の一方の
シャッタ支持部84には、シャッタ部材83が開口部6
9,70を開放した位置に移動されたとき、これら開口
部69,70のカートリッジ本体67の前面側を開放す
る切り欠き凹部86が形成されている。すなわち、シャ
ッタ支持部84のカートリッジ本体67の上下面に延長
される部分に切り欠き凹部86が形成されている。
【0047】上述のように形成されたシャッタ部材83
は、カートリッジ本体67の前面側からシャッタ部83
a,83bが記録及び/又は再生用の開口部69,70
上に延長されるように嵌合され、シャッタ部83a,8
3bがこれら開口部69,70を開閉する図4及び図6
中矢印C1方向及び矢印C2方向に移動可能に取り付け
られている。
【0048】なお、シャッタ部材83は、カートリッジ
本体67内に配設された図示しないバネ部材にシャッタ
部83a,83bが記録及び/又は再生用の開口部6
9,70を閉塞する図5及び図6中矢印C2方向に移動
するように付勢されている。
【0049】次に、上述したように構成された第1の記
録密度で情報信号が記録される第1の磁気ディスク42
を収納した第1のディスクカートリッジ41と、第1の
記録密度より記録密度が高い第2の記録密度で情報信号
が記録される第2の磁気ディスク62を収納した第2の
ディスクカートリッジ61のいずれか一方を選択的に用
いて情報信号の記録及び/又は再生を行うことを可能と
する本発明に係る磁気ディスク装置を図面を参照して説
明する。
【0050】本発明に係る磁気ディスク装置100は、
図7及び図8に示すように、薄い金属板を断面コ字状に
折り曲げて形成した一対の上下カバー101,102突
き合わせて形成した装置本体103を有し、この装置本
体103内に金属板やアルミダイキャスト等により形成
されたベース104を収納している。装置本体103の
前面側には、合成樹脂などによって形成されたフロント
パネル105が着脱自在に取り付けられている。フロン
トパネル105の上縁側には、第1又は第2のディスク
カートリッジ41,61がシャッタ部材53,83が取
り付けられた前面側を挿入端として水平に挿入されるに
足る大きさを有するカートリッジ挿脱口106が設けら
れている。カートリッジ挿脱口106は、ディスクカー
トリッジ41,61が装置本体103内に装着されない
状態において、装置本体103の内方に向かって回動さ
れる回動される開閉蓋107により閉塞されている。
【0051】フロントパネル104の下縁側の両側に
は、装置本体103内に装着された第1又は第2のディ
スクカートリッジ41,61を装置本体103内から排
出させるイジェクト機構を動作させるイジェクト釦10
8とこの磁気ディスク装置の動作状態を表示する発光表
示部109がそれぞれ設けられている。
【0052】装置本体103内に配設されたベース10
4には、装置本体103内に装着された第1又は第2の
ディスクカートリッジ41,61に収納された第1又は
第2の磁気ディスク42,62を回転駆動するディスク
回転駆動機構111が配設されている。このディスク回
転駆動機構111は、図8に示すように、ベース104
に取り付けられたスピンドルモータ112と、スピンド
ルモータ112のスピンドル113の先端側にこのスピ
ンドル113と一体に回転するように取り付けられたデ
ィスクテーブル114を備えている。ディスクテーブル
114の第1又は第2の磁気ディスク42,62が載置
される面側には、磁気ディスク42,62に取り付けた
ハブ44,64を吸引するためのマグネット115が取
り付けられている。また、ディスクテーブル114の磁
気ディスク42,62の載置面側には、スピンドル11
3に対し偏心した位置にハブ44,64に設けた駆動ピ
ン係合孔44b又は駆動ピン挿通孔64bに係合又は挿
通する駆動ピン116が突設されている。駆動ピン11
6は、ディスクテーブル110の外周側に向かって図示
しない引っ張りバネなどの付勢部材を介して付勢されて
いる。
【0053】そして、ベース104の下面側には、電子
回路基板120が取り付けけられている。この電子回路
基板120上には、種々の電子回路及び検出スイッチが
配設されている。
【0054】また、ベース104のディスクテーブル1
14が配設される上面側には、カートリッジ挿脱口10
6を介して装置本体103内に挿入された第1又は第2
のディスクカートリッジ41,61を保持するカートリ
ッジ保持部材を構成するカートリッジホルダ121が配
設されている。このカートリッジホルダ121は、相対
向する両側に装置本体103内に挿入された第1又は第
2のディスクカートリッジ41,61の両側を保持する
カートリッジ保持部121a,121bを有し、前方側
及び下方側が開放された薄い筐体状に形成されている。
【0055】このカートリッジホルダ121は、カート
リッジ挿脱口106を介して装置本体103内に挿入さ
れた第1又は第2のディスクカートリッジ41,61を
保持してベース104に組み込まされたカートリッジロ
ーディング機構によって、ディスク回転駆動機構111
のディスクテーブル114から離間した位置とディスク
テーブル1114側に近接した位置間に亘る上下方向に
移動操作され、このカートリッジホルダ120に保持し
た第1又は第2のディスクカートリッジ41,61に収
納された第1又は第2の磁気ディスク42,62をディ
スクテーブル114上にローディングさせ、又はディス
クテーブル114上にローディングされた磁気ディスク
42,62をアンローディングさせる。
【0056】そして、ベース104の上面側には、この
ベース104とカートリッジホルダ121間に位置し
て、カートリッジホルダ121をベース104に配設さ
れたディスク回転駆動機構111に対し近接離間する方
向に昇降操作するカートリッジローディング機構を構成
する昇降操作板122が配設されている。この昇降操作
板122に相対向する両側には、図8に示すように、傾
斜面を設けたカム片123,124が立ち上がり形成さ
れている。これらカム片123,124上には、カート
リッジホルダ121の両側に突設した支持ピン124が
載置されている。そして、昇降操作板122は、図示し
ない付勢部材により、図8中矢印X2方向に移動付勢さ
れている。また、ベース104上の後方側には、昇降操
作板122が図8中矢印X1方向の後方側に移動された
とき、昇降操作板122を後方側に移動させた位置にロ
ックするためのロックレバー127が設けられている。
【0057】また、ベース104上の後方側には、図示
しないが、昇降操作板122を付勢部材の付勢力に抗し
て図8中矢印X1方向に移動操作するイジェクト用モー
タが配設されている。
【0058】昇降操作板122は、カートリッジ挿脱口
106を介して装置本体103内に第1又は第2のディ
スクカートリッジ41,61を挿入可能な状態とすると
き、イジェクト用モータにより図8中矢印X1方向に移
動操作され、ベース104の後方側の位置に移動されて
いる。このとき、昇降操作板122は、ロックレバー1
27にロックされ、ベース104の後方側に移動された
位置に保持されている。昇降操作板122がロックレバ
ー127にロックされた状態にあるとき、カートリッジ
ホルダ121は、支持ピン124を昇降操作板122の
カム片123,124の上面側に支持され、ディスク回
転駆動機構111のディスクテーブル114から離間さ
れた上昇位置に保持されている。カートリッジホルダ1
21は、上昇位置に保持されているとき、前面側の開放
端をカートリッジ挿脱口106に対向させた状態に置か
れている。ここで、カートリッジ挿脱口106を介して
第1又は第2のディスクカートリッジ41,61をカー
トリッジホルダ121内に挿入すると、ロックレバー1
27が第1又は第2のディスクカートリッジ41,61
によって回動操作される。第1又は第2のディスクカー
トリッジ41,61が、カートリッジホルダ121内の
カートリッジ挿入位置まで挿入されると、ロックレバー
127の昇降操作板122に対するロックが解除され
る。昇降操作板122は、ロックレバー127によるロ
ックが解除されると、付勢部材の付勢力を受けて図8中
矢印X2方向に移動操作される。昇降操作板122が図
8中矢印X2方向に移動すると、支持ピン124がカム
片122,123の傾斜面に沿って移動し、カートリッ
ジホルダ121が図8中矢印L1方向のベース104側
のディスクテーブル114側に降下され、カートリッジ
ホルダ121に保持された第1又は第2のディスクカー
トリッジ41,61をベース104上に構成されたカー
トリッジ装着部125に位置決め装着させるとともに第
1又は第2のディスクカートリッジ41,61に収納さ
れた第1又は第2の磁気ディスク42,62をディスク
テーブル114上にローディングする。このとき、第1
又は第2の磁気ディスク42,62は、スピンドル11
3がハブ44,64に設けたスピンドル孔44a,64
aに挿通し、駆動ピン116が駆動ピン係合孔44b又
は駆動ピン挿通孔64bに挿通し、マグネット115に
よりハブ44,64が吸引されてディスクテーブル11
4上に載置され、ディスクテーブル114と一体に回転
可能な状態となる。
【0059】ここで、スピンドルモータ112が駆動さ
れることにより、第1又は第2の磁気ディスク42,6
2はディスクテーブル114と一体に回転駆動される。
【0060】なお、第1の磁気ディスク42は、ディス
クテーブル114と一体に回転駆動されることにより、
駆動ピン116が駆動ピン係合孔44bの外周側の一側
面に圧着することにより、矩形状に形成されたスピンド
ル孔44aのコーナ部をスピンドル113の周面に圧着
させ、スピンドル113の回転中心に回転中心を一致さ
せたセンタリングが図られる。
【0061】なお、カートリッジ装着部125には、第
1又は第2のディスクカートリッジ41,61に設けた
位置決めピン係合孔58,59又は78,79に相対係
合する位置決めピンが設けられている。これら位置決め
ピンは、位置決めピン係合孔58,59又は78,79
に係合することにより、カートリッジ装着部125に装
着される第1又は第2のディスクカートリッジ41,6
1の水平方向及び高さ方向の位置決めを図る。
【0062】第1又は第2の磁気ディスク42,62が
ディスクテーブル114上にローディングされたとき、
第1又は第2のディスクカートリッジ41,61は位置
決めピンにより水平方向及び高さ方向の位置決めが図ら
れてカートリッジ装着部に装着されることから、第1又
は第2の磁気ディスク42,62は、カートリッジ本体
47,67の上下面の略中間位置に位置してカートリッ
ジ本体47,67の上下の内面に接触しないように回転
駆動される。
【0063】また、第1又は第2のディスクカートリッ
ジ41,61に設けたシャッタ部材53,83は、カー
トリッジホルダ121に挿入されるとき、カートリッジ
ホルダ121に設けたシャッタ部材開閉機構により記録
及び/又は再生用の開口部49,50又は69,70を
開放する方向に移動され、これら開口部49,50又は
69,70を開放する。
【0064】第1又は第2の磁気ディスク42,62を
ディスクテーブル114上にローディングさせるように
カートリッジ装着部125に装着された第1又は第2の
ディスクカートリッジ41,61を装置本体103内か
らイジェクトするには、フロントパネル104に設けた
イジェクト釦108を操作する。イジェクト釦108が
操作されると、イジェクト用モータが駆動され、このモ
ータによって昇降操作板122が付勢部材の付勢力に抗
して図8中矢印X1方向に移動操作される。昇降操作板
122が図8中矢印X1方向に移動されると、支持ピン
124がカム片122,123の傾斜面に沿って移動
し、カートリッジホルダ121が図8中矢印L2方向の
ベース104から離間する方向の上昇方向に移動され、
第1又は第2のディスクカートリッジ41,61をベー
ス104上に構成されたカートリッジ装着部125から
上昇させ、第1又は第2の磁気ディスク42,62をデ
ィスクテーブル114からアンローディングする。
【0065】カートリッジホルダ121がベース104
から離間した上昇位置に移動されると、ロックレバー1
21が回動され、カートリッジホルダ121に保持され
た第1又は第2のディスクカートリッジ41,61をカ
ートリッジホルダ121から排出する方向に押圧操作
し、その一部をカートリッジ挿脱口106から突出させ
る。ロックレバー121は、第1又は第2のディスクカ
ートリッジ41,61をカートリッジホルダ121から
排出する方向に押圧操作すように回動したとき、昇降操
作板122に係合し、この昇降操作板122を付勢部材
の付勢力に抗して図8中矢印X1方向に移動させたイジ
ェクト位置に保持する。
【0066】装置本体103内に配設されるベース10
4の下面側に配設される電子回路基板120上には、図
8に示すように、操作子をベース104の上面側に突出
させるようにして、第1又は第2のディスクカートリッ
ジ41,61の装着の有無を有無を検出するディスクイ
ン検出スイッチ131と第1又は第2のディスクカート
リッジ41,61に設けた誤記録防止穴51,71の開
放の有無を検出する第1及び第2の誤記録防止検出スイ
ッチ132,133が設けられている。また、電子回路
基板120上には、図8に示すように、第2のディスク
カートリッジ61に設けたディスク容量識別孔を検出す
るディスク容量検出スイッチ134が設けられている。
このディスク容量検出スイッチ134は、カートリッジ
装着部125に装着する第2のディスクカートリッジ6
1に設けたディスク容量識別孔72に対応する位置に設
けられ、カートリッジ装着部125に装着されるディス
クカートリッジに設けたディスク容量識別孔の有無を検
出することによってディスクカートリッジに収納された
磁気ディスクの容量を検出する。
【0067】そして、ベース104上には、ディスクテ
ーブル114上にローディングされ、ディスクテーブル
114と一体に回転操作される第1又は第2の磁気ディ
スク42,62の両主面に形成された信号記録部をアク
セスして情報信号の記録及び/又は再生を行う磁気ヘッ
ド装置151が配設されている。この磁気ヘッド装置1
51は、図8に示すように、装置本体103の内方側に
位置して、装置本体103に挿入される第1又は第2の
ディスクカートリッジ41,61と対向するように配設
されている。
【0068】そして、磁気ヘッド装置151は、図8に
示すように、ディスクテーブル114上にローディング
された第1又は第2の磁気ディスク42,62の信号記
録部が形成された両主面側にそれぞれ延長される第1及
び第2のヘッド支持アーム152,153を備え、これ
らヘッド支持アーム152,153の先端側に第1又は
第2の磁気ディスク42,62の両主面に形成された信
号記録部をそれぞれアクセスする磁気ヘッド155,1
55が取り付けられている。
【0069】本発明に係る磁気ヘッド装置151をさら
に詳細に説明すると、この磁気ヘッド装置151は、図
9及び図10に示すように、磁気ヘッド155,155
を支持した第1及び第2のヘッド支持アーム152,1
53が連結され、これらヘッド支持アーム152,15
3と一体にディスクテーブル114上にローディングさ
れた第1又は第2の磁気ディスク42,62の径方向に
移動操作されるヘッドキャリッジ本体156を備える。
【0070】ヘッドキャリッジ本体156は、合成樹脂
やアルミニウム、マグネシウム合金などの合成を有する
材料を用いて形成されている。ヘッドキャリッジ本体1
56は、ディスクテーブル114上にローディングされ
る第1又は第2の磁気ディスク42,62の径方向と平
行にベース104上に配設される主ガイド軸157及び
図示しない副ガイド軸に支持されてに支持されている。
ヘッドキャリッジ本体156の基端部側の両側には一対
のコイル支持片158,159が突設され、これらコイ
ル支持片158,159を介して、ベース104上に配
設される図示しないボイスコイルモータのヨークに挿通
される駆動用コイル160,161が取り付けられてい
る。ヘッドキャリッジ本体156は、駆動用コイル16
0,161に駆動電流が供給されることにより、ディス
クテーブル114上にローディングされた第1又は第2
の磁気ディスク42,62の径方向に移動操作される。
【0071】ヘッドキャリッジ本体156に連結される
第1及び第2のヘッド支持アーム152,153は、ヘ
ッドキャリッジ本体156への連結部となる連結板16
2と連結板162の先端側に取り付けられるヘッド支持
バネ163とから構成されている。連結板162は、合
成樹脂やアルミニウム、マグネシウム合金などの合成を
有する材料を用いて形成され、ヘッド支持バネ163
は、板バネを用いて形成されている。ヘッド支持バネ1
63は、図9に示すように、先端側に向かって先細り状
となす略三角形状に形成され、その先端側に磁気ヘッド
155を取り付けている。磁気ヘッド155が取り付け
られたヘッド支持バネ163は、基端部側を連結板16
2の先端側に固定ネジ164を用いて固定されている。
【0072】第1のヘッド支持アーム152を構成する
連結板162は、ヘッドキャリッジ本体156の下端側
一側から一体に延長されている。すなわち、第1のヘッ
ド支持アーム152は、図11に示すように、ヘッドキ
ャリッジ本体156に固定された状態で、ディスクテー
ブル114上にローディングされる第1又は第2の磁気
ディスク42,62の下方側の主面に向かって延長され
ている。
【0073】一方、第2のヘッド支持アーム153は、
先端側に取り付けた磁気ヘッド155が第1のヘッド支
持アーム152側の磁気ヘッド155に近接離間する図
11及び図12中矢印E方向及び矢印F方向に回動可能
にヘッドキャリッジ本体156に支持されている。すな
わち、第2のヘッド支持アーム153は、連結板162
の基端部側の両側に突設した一対の支軸165,165
をヘッドキャリッジ本体156の上端面側に形成した軸
係合溝166,166に係合して取り付けられることに
より、これら支軸165,165を中心にして図11及
び図12中矢印E方向及び矢印F方向に回動可能に取り
付けられている。
【0074】第2のヘッド支持アーム153は、上述し
たカートリッジホルダ121のベース104に対する昇
降操作に連動して図11及び図12中矢印E方向及び矢
印F方向に回動操作される。第2のヘッド支持アーム1
53は、連結板162の先端側の両側に突設した係止片
167,167を図7に示すようにカートリッジホルダ
121に形成した磁気ヘッド装置進入用開口部168の
両側に係止させることによりカートリッジホルダ121
の昇降に連動して図11及び図12中矢印E方向及び矢
印F方向に回動操作される。
【0075】また、第2のヘッド支持アーム153は、
図10に示すように、連結板162とヘッドキャリッジ
本体156との間に亘って配設されたねじりコイルバネ
170により、先端側の磁気ヘッド155が第1のヘッ
ド支持アーム152側の磁気ヘッド155に近接する図
11及び図12中矢印E方向及び矢印F方向に回動付勢
されている。
【0076】なお、軸係合溝166,166に係合され
た一対の支軸165,165及び第2のヘッド支持アー
ム153を回動付勢するねじりコイルバネ170は、図
10に示すように、ヘッドキャリッジ本体156の上端
面側に固定ネジ171を介して取り付けられる支持板1
72により支持されて、ヘッドキャリッジ本体156か
らの脱落が防止されている。
【0077】そして、第2のヘッド支持アーム153
は、カートリッジホルダ121がベース104から上昇
され、第1又は第2のディスクカートリッジ41,61
の挿脱を可能となすイジェクト位置に上昇されたとき、
支軸165,165を中心にして図12中矢印F方向に
回動される。このとき、第2のヘッド支持アーム153
と第1のヘッド支持アーム152との間に、第1及び第
2のヘッド支持アーム152,153の先端側に取り付
けた磁気ヘッド155,155に接触させることなく第
1又は第2のディスクカートリッジ41,61を挿入さ
れるに足る空間H2が構成される。
【0078】また、第2のヘッド支持アーム153は、
カートリッジホルダ121に第1又は第2のディスクカ
ートリッジ41,61が挿入され、カートリッジホルダ
121がベース104側に降下されると、ねじりコイル
バネ170の付勢力を受け、カートリッジホルダ121
の降下に連動して支軸165,165を中心にして図1
2中矢印E方向に回動される。第2のヘッド支持アーム
153が図12中矢印E方向に回動されると、このアー
ム153の先端側に取り付けられ磁気ヘッド155が、
図11に示すように、カートリッジホルダ121に保持
された第1又は第2のディスクカートリッジ41,61
内に開放された記録及び/又は再生用の開口部49,5
0又は69,70を介して進入し、ディスクテーブル1
14上にローディングされる第1又は第2の磁気ディス
ク42,62の上方側の主面に接触する。
【0079】なお、正確には、磁気ヘッド155は、第
2の磁気ディスク62とは接触することなく僅かの隙間
をもって浮上した状態とされる。
【0080】カートリッジホルダ121がベース104
側に降下し、このカートリッジホルダ121に保持され
た第1又は第2のディスクカートリッジ41,61がベ
ース104上に構成されたカートリッジ装着部125に
装着されると、第1のヘッド支持アーム152の先端側
に取り付けられた磁気ヘッド155が、図11に示すよ
うに、カートリッジホルダ121に保持された第1又は
第2のディスクカートリッジ41,61内に開放された
記録及び/又は再生用の開口部49,50又は69,7
0を介して進入し、ディスクテーブル114上にローデ
ィングされる第1又は第2の磁気ディスク42,62の
下方側の主面に接触する。
【0081】第1及び第2のヘッド支持アーム152,
153の先端側に取り付けた磁気ヘッド155,155
がディスクテーブル114上の第1又は第2の磁気ディ
スク42,62の両主面に接触されたとき、第1及び第
2のヘッド支持アーム152,153は、図11に示す
ように、カートリッジ装着部125に装着された第1又
は第2のディスクカートリッジ41,61に接触するこ
となく第1又は第2のディスクカートリッジ41,61
の上下面上に延在されている。したがって、これら磁気
ヘッド155,155も、前述した従来の磁気ヘッドと
同様に、第1及び第2のヘッド支持アーム152,15
3が第1又は第2のディスクカートリッジ41,61に
接触することなく第1又は第2のディスクカートリッジ
41,61の上下面上に延在された状態でカートリッジ
本体47,67内に進入し、カートリッジ本体47,6
7の上下面の中間位置で回転駆動される第1又は第2の
磁気ディスク42,62の両主面に接触し得る高さH3
を有するように形成されている。
【0082】次に、第1及び第2のヘッド支持アーム1
52,153の先端側に取り付けられる磁気ヘッド15
5を説明する。各ヘッド支持アーム152,153の先
端側に取り付けられる磁気ヘッド155は共通の構成を
有するので、以下の説明では一方のみを挙げて説明す
る。
【0083】本発明に係る磁気ディスク装置に用いられ
る磁気ヘッド155は、図13に示すように、低容量の
記録容量を有し、低記録密度型の第1の磁気ディスク4
2がディスクテーブル141にローディングされたと
き、この第1の磁気ディスク42に対し情報信号の記録
及び/又は再生を行うために用いられる第1のヘッドチ
ップ201と、高容量の記録容量を有し高記録密度型の
第2の磁気ディスク62がディスクテーブル141にロ
ーディングされたとき、この第2の磁気ディスク62に
対し情報信号の記録及び/又は再生を行う高記録密度用
の第2のトランスデューサを構成する第2のヘッドチッ
プ202が組み込まれたヘッドスライダ203を備え
る。
【0084】ヘッドスライダ203の第1又は第2の磁
気ディスク42,62と対向する面に対向する基端面側
には、図13に示すように、磁気ヘッド155の基部を
構成するコア形成部材205と、このコア形成部材20
5の両側に取り付けられる第1及び第2のコイル支持部
材206,207とからなる第1のコア部208が設け
られる。第1のコア部208を構成する第1及び第2の
コイル支持部材206,207には、図13に示すよう
に、第1及び第2のボビン209,210に巻回された
第1及び第2のコイル211,212が支持される。
【0085】ここで、第1及び第2のコイル211,2
12が支持される第1のコア部208は、第1のヘッド
チップ201とともに、第1の磁気ディスク42をアク
セスする第1のトランスデューサを構成する。
【0086】磁気ヘッド155を構成するヘッドスライ
ダ203は、第2のヘッドチップ202が組み込まれた
第1のスライダ部216と、この第1のスライダ部21
6と第1のヘッドチップ201との間に配される第2の
スライダ部217と、この第2のスライダ部217とと
もに第1のヘッドチップ201を挟み込むように配され
る第3のスライダ部218とから構成される。すなわ
ち、ヘッドスライダ203は、図13及び図14に示す
ように、中央に配設される第2のスライダ部217の両
側に第1のスライダ部216と第1のヘッドチップ20
1をそれぞれ接合し、さらに第1のヘッドチップ216
の側面に第3のスライダ部217を接合して構成されて
いる。
【0087】ヘッドスライダ203の第1又は第2の磁
気ディスク42,62と対向する面側には、このヘッド
スライダ203を用いて構成された磁気ヘッド155が
第1及び第2のヘッド支持アーム152,153に取り
付けられて磁気ディスク装置に配設されたとき、第1及
び第2の磁気ディスク42,62に形成される図13に
示す記録トラックの接線方向Rと略平行に2本のレール
部219,220が互いに平行に形成されている。これ
らレール部219,220は、第2の磁気ディスク62
が図13中矢印R方向に3000rpm以上の回転速度
で回転されたとき、この第2の磁気ディスク62に近接
されたヘッドスライダ203と第2の磁気ディスク62
との間にエアーフィルムを形成し、ヘッドスライダ20
3を第2の磁気ディスク62の主面から浮上させる機能
を有する。
【0088】ディスクテーブル114上にローディング
され、このディスクテーブル114と一体に回転駆動さ
れる磁気ディスク42,62が図13中矢印R方向に回
転するとき、レール部219,220の磁気ディスク4
2,62が進入する側に、図13に示すように、フロン
トテーパ部221,221が形成され、磁気ディスク4
2,62の退出側にリアテーパ部222,222が形成
されている。フロントテーパ部221,221は、ヘッ
ドスライダ203が磁気ディスク42,62の主面に平
行に接触した状態にあるとき、磁気ディスク42,62
の主面に対して約0.5゜の傾斜角度を有するように形
成され、リアテーパ部222,222は、磁気ディスク
42,62の主面に表面に対して約10゜の傾斜角度を
有するように形成されている。
【0089】ヘッドスライダ203を構成する第1のヘ
ッドチップ201は、その長手方向の略中心付近に記録
再生用ヘッド部223と消去用ヘッド部224が設けら
れている。消去用ヘッド部224は、磁気ディスク4
2,62が図13中矢印R方向に回転するとき、記録再
生用ヘッド部223よりも磁気ディスク42,62の回
転方向の下流側に位置して設けられている。第1のヘッ
ドチップ201は、2メガバイト以下の記録容量を有す
る低記録密度型の第1の磁気ディスク42に対し情報信
号の記録再生を行う第1のトランスデューサを構成する
ものであって、この第1のヘッドチップ201に設けら
れる記録再生用ヘッド部223は、第1の磁気ディスク
42に形成される記録トラックのトラック幅よりやや大
きな大の磁気ギャップG1を有する。また、消去用ヘッ
ド部224は、記録再生用ヘッド部223の磁気ギャッ
プG1よりも磁気ディスク42の回転方向の下流側に位
置し、この磁気ギャップG1の幅方向の両端部に位置す
る部分に磁気ギャップG2,G3を有する。
【0090】第1の磁気ディスク42に対し情報信号の
記録再生を行う第1のヘッドチップ201は、第1の磁
気ディスク42に対し情報信号の記録を行う場合には、
記録再生用ヘッド部223の磁気ギャップG1により第
1の磁気ディスク42に対し情報信号の記録を行い、消
去用ヘッド部224の磁気ギャップG2,G3により、
記録再生用ヘッド部223により情報信号が記録される
ことにより形成される記録トラックの幅方向の両側を一
定幅に亘って消去することにより、互いに隣接する記録
トラック間にガードバンドを形成している。
【0091】また、ヘッドスライダ203を構成する第
1のスライダ部216に組み込まれた高記録密度用の第
2のトランスデューサを構成する第2のヘッドチップ2
02は、上述した記録再生用ヘッド部223よりも幅狭
な記録トラックを形成することができる磁気ギャップを
有し、例えば、MIG(Metal in Gap)ヘッドが用いられ
る。この第1のスライダ部216は、この第2のヘッド
チップ202がセラミック等を用いて形成されたヘッド
スライダ203に埋め込まれることにより形成される。
【0092】第2のヘッドチップ202が組み込まれた
第1のスライダ部216には、図13に示すように、第
2のヘッドチップ202の一部を外方へ露出させる切欠
き凹部225が形成されてなる。この切欠き凹部225
内において、第2のヘッドチップ202の磁気コアであ
る第2のコア部を構成する部分の一部が外方へ臨まされ
る。切欠き凹部225内には、図15に示すように、第
2のヘッドチップ202用のコイル226が配設され
る。このコイル226は、小型の第2のヘッドチップ2
02に対応して小型に形成されている。小型のコイル2
26を小型の第2のヘッドチップ202に近接して配設
し、第2のヘッドチップ202と確実に磁気的結合を図
るため、第1のスライダ部216に切欠き凹部225を
設け、この凹部225内にコイル226を配設してい
る。
【0093】ここで、第2のヘッドチップ202、この
ヘッドチップ202の切欠き凹部225内に臨まされた
第2のコアを構成する部分及びコイル226により、第
2の磁気ディスク62に対し情報信号の記録再生を行う
第2のトランスデューサを構成している。
【0094】上述したヘッドスライダ203に取り付け
られるコア形成部材205は、図13に示すように、磁
性体からなる略コ字状に形成された連結部227と、連
結部227の開放側の端部に略垂直に植立された非磁性
体からなる第1及び第2の脚部229,230と、連結
部227の一側に略垂直に植立された磁性体からなる第
3、第4及び第5の脚部231,232及び233とを
備える。ここで、第3及び第5の脚部231,235
は、連結部227のコーナ部に位置して植立され、第4
の脚部232は、第3の脚部231と第5の脚部233
との間に植立されている。第4の脚部232のヘッドス
ライダ203と対向する上端面側には、溝部234が形
成され、この溝部234の両側に第1及び第2の突部2
35,236が形成されている。
【0095】そして、コア形成部材205に取り付けら
れて第1のコア部208を構成する第1のコイル支持部
材206の先端側には、図13に示すように、筒状に形
成され、両端にフランジ部209a,209bが形成さ
れた第1のボビン209が設けられ、このボビン209
の周面に第1のコイル211が巻回されている。第1の
ボビン209は、中心部に、第3の脚部231に挿通し
得るように、第3の脚部231に対応する貫通孔209
cが形成されている。また、第2のコイル支持部材20
7は、第1のコイル支持部材206と同様に、先端側
に、図13に示すように、筒状に形成され、両端にフラ
ンジ部210a,210bが形成された第2のボビン2
10が設けられ、このボビン210の周面に第2のコイ
ル212が巻回されている。第2のボビン210は、中
心部に、第5の脚部233に挿通し得るように、第5の
脚部233に対応する貫通孔210cが形成されてい
る。
【0096】そして、第1のコイル支持部材206及び
第2のコイル支持部材207は、それぞれ第1のボビン
209及び第2のボビン210に第1及び第2のコイル
211,212を巻回した状態で、第1及び第2のボビ
ン209,210の貫通孔209c,210cを第3及
び第5の脚部231,233に挿通し、図16に示すよ
うに、コア形成部材205の両側に相対向して取り付け
られて第1のコア部208を構成する。
【0097】コア部208は、図15及び図17に示す
ように、コア形成部材205に設けた第1〜第5の脚部
229〜233の先端面をヘッドスライダ203の第1
又は第2の磁気ディスク42,62対向する面とは反対
側の下面側に当接させ、エポキシ系樹脂などからなる接
着剤を用いてヘッドスライダ203に接合されて一体化
される。このとき、第1及び第2の脚部229,230
は、図15に示すように、ヘッドスライダ203を構成
する第1のスライダ部216の両端部付近に当接され
る。また、第3の脚部231は、先端面を第1のヘッド
チップ201を構成する記録再生用ヘッド部223と磁
気的に結合するようにヘッドスライダ203の下面側に
当接され、第5の脚部233は、先端面を第1のヘッド
チップ201を構成する消去用ヘッド部224と磁気的
に結合するようにヘッドスライダ203の下面側に当接
される。さらにまた、第4の脚部232は、記録再生用
ヘッド部223と消去用ヘッド部224との間に位置
し、第1の突部235の先端面が記録再生用ヘッド部2
23と磁気的に結合され、第2の突部236の先端面が
消去用ヘッド部224と磁気的に結合されるようにヘッ
ドスライダ203の下面側に当接される。
【0098】このようにコア部208とヘッドスライダ
203とが当接されることにより、第3の脚部231と
第4の脚部232とが記録再生用ヘッド部223の磁気
コアを構成する。すなわち、記録再生用ヘッド部223
は、第1のコイル211が取り付けられた第3の脚部2
31と第4の脚部232の第1の突部235との間に磁
路が形成される。また、コア部208とヘッドスライダ
203とが当接されることにより、第5の脚部233と
第4の脚部232とが消去用ヘッド部224の磁気コア
を構成する。すなわち、消去用ヘッド部224は、第2
のコイル212が取り付けられた第5の脚部233と第
4の脚部232に設けられた第2の突部236との間に
磁路が形成される。
【0099】本発明に係る磁気ディスク装置を構成する
磁気ヘッド装置151は、上述のように構成された磁気
ヘッド155を第1及び第2のヘッド支持アーム15
2,153の先端側に、揺動可能に支持するための揺動
部材を備えている。ここで、磁気ヘッド155を揺動可
能に支持するための部材としてジンバルバネ241が用
いられる。このジンバルバネ241は、ステンレス板や
リン青銅などの薄い金属板を打ち抜いて形成されなるも
のであって、図18に示すように、平板な矩形状に形成
され、中央部に磁気ヘッド155を構成するヘッドスラ
イダ203が取り付けられるヘッド取付部242が設け
られている。
【0100】ここで、ヘッドスライダ203は、揺動部
材として用いられるジンバルバネ241への取付部とな
される。
【0101】ジンバルバネ241には、図18に示すよ
うに、ヘッド取付部242の外周囲を囲むように第1の
環状枠部243が形成されている。ヘッド取付部242
は、短辺方向の相対向する両側から突設された一対の第
1の連結部244,245を介して第1の環状枠部24
3に連結されている。ヘッド取付部242は、第1の連
結部244,245を回動軸として回動変位可能となさ
れている。
【0102】さらに、ジンバルバネ241には、図18
に示すように、第1の環状枠部243の外周囲を囲むよ
うに第2の環状枠部246が形成されている。第1の環
状枠部243は、一対の第1の連結部244,245が
設けられた短辺方向と直交する長辺方向の相対向する両
側から突設された一対の第2の連結部247,248を
介して第2の環状枠部246に連結されている。第1の
環状枠部243は、ヘッド取付部242とともに第2の
連結部247,248を回動軸として回動変位可能とな
されている。
【0103】このジンバルバネ241は、図18に示す
ように、磁気ヘッド155に組み込まれて磁気ディスク
装置に取り付けられるとき、第1の連結部244,24
5の連結方向が第1又は第2の磁気ディスク42,62
に形成される記録トラックの接線方向Rと平行となされ
る。
【0104】また、ジンバルバネ241に形成されたヘ
ッド取付部242には、第1又は第2の磁気ディスク4
2,62に形成される記録トラックの接線方向Rと平行
となされる第1の連結部244,245の連結方向と平
行に一対の第1及び第2の開口部249,250が形成
されている。
【0105】上述のように形成されたジンバルバネ24
1は、ヘッドスライダ203とコア部208を備えた磁
気ヘッド155に取り付けられる。具体的には、ジンバ
ルバネ241は、ヘッドスライダ203とコア部208
との間に取り付けられる。このとき、ヘッドスライダ2
03は、第1のスライダ部216を第1の開口部249
に位置させ、第1のヘッドチップ201を第2の開口部
250に位置させ、ジンバルバネ241のヘッド取付部
242上に取り付けられる。そして、コア形成部材20
5は、第1の開口部249に第1及び第2の脚部22
9,230を挿通し、これら脚部229,230の先端
面を第1のスライダ部216の下面側に当接させ、第2
の開口部250に第3〜第5の脚部231,232,2
33を挿通し、これ脚部231,232,233の先端
面を第1のヘッドチップ201の下面側に当接させてヘ
ッドスライダ203に一体化される。この場合にも、コ
ア形成部材205は、エポキシ系樹脂等の接着剤を用い
てヘッドスライダ203に接合されて一体化される。
【0106】このように、本発明に用いられる磁気ヘッ
ド155は、ジンバルバネ241の一方の面側にヘッド
スライダ203を取り付け、ジンバルバネ241の他方
の面側からコア形成部材205をヘッドスライダ203
に突き当て一体化して形成されてなるので、ジンバルバ
ネ241は、ヘッドスライダ203とコア形成部材20
5との間である磁気ヘッド155の高さ方向の中間に位
置して配設されている。
【0107】そして、磁気ヘッド155は、第1及び第
2のヘッド支持アーム152,153を構成するヘッド
支持バネ163の先端側に取り付けられるスペーサ25
1の先端面側にジンバルバネ241の最外周部を構成す
る第2の環状枠部246を接合して第1及び第2のヘッ
ド支持アーム152,153に支持される。ここで、第
2の環状枠部246は、ジンバルバネ241のスペーサ
251への被取付部として機能する。
【0108】磁気ヘッド155をヘッド支持バネ163
の先端側に取り付けるためのスペーサ251は、図19
乃至図21に示すように、矩形状をなす筒状に形成され
たスペーサ本体252を有し、このスペーサ本体252
の基端部側の一側からスペーサ本体252の中心に向か
って突設された突出部253の先端部に略半球状をなす
ピボット254を突設している。
【0109】スペーサ251を構成するスペーサ本体2
52は、磁気ヘッド155のコア部208を収納するに
足る大きさの筒状に形成され、ジンバルバネ241の第
2の環状枠部246と略等しい大きさに形成されてい
る。このスペーサ本体252には、図20に示すよう
に、透磁率の高い磁性材料からなる磁気シールド部材2
55が埋設されている。また、突出部253の先端部に
形成されたピボット254は、図20に示すように、先
端がスペーサ本体252の先端側のシンバルバネ241
が取り付けられるバネ取り付け面252aから僅かに突
出する高さを有する。
【0110】このように構成されたスペーサ251は合
成樹脂により形成され、スペーサ本体252、突出部2
53及びピボット254が一体に成形される。磁気シー
ルド部材255は、インサート成形されてスペーサ本体
252に埋設される。
【0111】そして、スペーサ251には、図23乃至
図26に示すように、磁気ヘッド155を支持したジン
バルバネ241が取り付けられる。ジンバルバネ241
は、一方の面側に取り付けたヘッドスライダ203を上
方に向け、第2の環状枠部246の他方の面側をスペー
サ本体252の先端側のバネ取り付け面252aに接合
し、ヘッド取付部242をピボット254上に載置させ
てスペーサ251の先端側に取り付けられる。このよう
にジンバルバネ241をスペーサ251に取り付けるこ
とにより、ヘッド取付部242の略中心部がバネ取り付
け面252aから僅かに突出する高さを有するピボット
254により支持される。ヘッド取付部242は、略中
心部をピボット254により一点で支持されるため、ピ
ボット254を支点にして、一対の第1の連結部24
4,245及び一対の第2の連結部247,248を回
動軸として互いに直交する2軸方向に回動変位される。
【0112】上述のようにジンバルバネ241が取り付
けられたスペーサ251は、図27に示すように、ジン
バルバネ241が取り付けられた先端面とは反対側の基
端面を第1及び第2のヘッド支持アーム152,153
を構成するヘッド支持バネ163の先端部に取り付けら
れる。このとき、第1及び第2のヘッド支持アーム15
2,153には、スペーサ251,251が互いに対向
するように配される。
【0113】ところで、スペーサ251は、図11に示
すように、第1及び第2のヘッド支持アーム152,1
53の先端側に取り付けた磁気ヘッド155,155が
ディスクテーブル114上の第1又は第2の磁気ディス
ク42,62の両主面に接触されたとき、第1及び第2
のヘッド支持アーム152,153がカートリッジ装着
部125に装着された第1又は第2のディスクカートリ
ッジ41,61に接触することなく第1又は第2のディ
スクカートリッジ41,61の上下面上に延在させるに
足る高さH4を有するように形成されている。
【0114】本発明に係る磁気ディスク装置は、上述し
たように、第1の記録密度で情報信号が記録される第1
の磁気ディスク42と、第1の記録密度より記録密度が
高い第2の記録密度で情報信号が記録される第2の磁気
ディスク62のいずれか一方を選択的に用いて情報信号
の記録及び/又は再生を行うことを可能とするものであ
る。
【0115】第1の磁気ディスク42をディスク回転駆
動機構111のディスクテーブル114にローディング
して情報信号の記録再生を行う場合には、第1及び第2
のヘッド支持アーム152,153の先端側に取り付け
た磁気ヘッド155,155を第1の磁気ディスク42
の信号記録部に接触させた状態で第1の磁気ディスク4
2を回転駆動する。このとき、磁気ディスク42は、約
300rpmの回転速度で回転され、第1のヘッドチッ
プ201を用いて情報信号の記録再生が行われる。第1
のヘッドチップ201は、第3の脚部231に取り付け
られた第1のコイル支持部材206から発生する磁界に
より、第3の脚部231、第4の脚部232及び記録再
生用ヘッド部223の間に磁路が形成される。そして、
ディスクテーブル114と一体に回転駆動される第1の
磁気ディスク42に対して、記録再生用ヘッド部223
により情報信号の記録再生が行われる。なお、第1のヘ
ッドチップ201を用いて第1の磁気ディスク42に情
報信号の記録を行うときには、第5の脚部に取り付けら
れた第2のコイル支持部材207から発生する磁界によ
り、第5の脚部、第4の脚部232及び消去用ヘッド部
224の間に形成される磁界により、記録再生用ヘッド
部223により形成された記録トラックのトラック幅方
向の両側付近のみを消去し、情報信号の記録を行うこと
によって形成される記録トラック間にガードバンドを形
成している。
【0116】一方、第2の記録密度で情報信号が記録さ
れる第2の磁気ディスク62がディスクテーブル114
にローディングされて情報信号の記録再生を行う場合に
は、第2の磁気ディスク62の信号記録部が形成された
主面から磁気ヘッド155を僅かに浮上させる。すなわ
ち、第2の磁気ディスク62がディスクテーブル114
にローディングされたことが検出されると、ディスク回
転駆動機構111は第2の磁気ディスク62を約360
0rpmの回転速度で回転駆動する。このように、第2
の磁気ディスク62が高速で回転されると、ヘッドスラ
イダ203の磁気ディスクと対向する面側に形成された
レール部219,220と第2の磁気ディスク62との
間に空気の対流が発生し、いわゆるエアーフィルムが形
成され、このエアーフィルムの作用により、磁気ヘッド
155が第2の磁気ディスク62の主面から一定量浮上
される。磁気ヘッド155は、第2の磁気ディスク62
の主面から50nm程度浮上される。
【0117】磁気ヘッド155の第2の磁気ディスク6
2の主面からの浮上量は、ヘッドスライダに形成したレ
ール部219,220の幅及び高さを可変することによ
って調整される。具体的に、磁気ヘッド155の浮上量
を約50nmとするためには、レール部219,220
の長さを3mmとし、その幅を0.3mmとし、高さを
0.1mmとすればよい。
【0118】第2の磁気ディスク62に対し情報信号の
記録再生を行う際には、磁気ヘッド155の第2のヘッ
ドチップ202が用いられる。
【0119】ところで、第1又は第2の磁気ディスク4
2,62は、ディスク自体の平坦性の不均一性などによ
り、ディスクテーブル114にローディングされて回転
駆動されるときに面振れが発生してしまう。本発明に用
いられる磁気ヘッド155は、ジンバルバネ241を介
してスペーサ251に取り付けられているので、第1又
は第2の磁気ディスク42,62の面振れに追随するよ
うに変位する。すなわち、ジンバルバネ241は、ヘッ
ド取付部242がピボット254を支点にして、一対の
第1の連結部244,245及び一対の第2の連結部2
47,248を回動軸として互いに直交する2軸方向に
回動変位可能であるので、このヘッド取付部242にヘ
ッドスライダ203を固定した磁気ヘッド155は、ヘ
ッド取付部242と一体に回動変位して第1又は第2の
磁気ディスク42,62の振動や面振れに追随するよう
に第1又は第2の磁気ディスク42,62に対する姿勢
を変位させる。
【0120】ところで、磁気ヘッド155は、ヘッドス
ライダ203とコア部208との間に配設されたジンバ
ルバネ241を介してスペーサ251に取り付けられい
るので、磁気ディスク装置の外部から振動が与えられた
ような場合や、回転駆動される第1又は第2の磁気ディ
スク42,62に振動が発生したような場合にもこれら
振動が磁気ヘッド155に伝達され、ジンバルバネ24
1のピボット254により支持された部分を支点として
回動変位されるおそれがある。
【0121】この磁気ヘッド155は、回動変位点とな
るジンバルバネ241のピボット254により支持され
る点が磁気ヘッド155全体の高さ方向の中途部に位置
するため、基端部に回動支点を有する従来の磁気ヘッド
に比し振動による回転変位量が小さいものとなる。すな
わち、この磁気ヘッド155は、一定の振動に起因する
回動変位量を小さくすることができ、回転駆動される第
1又は第2の磁気ディスク42,62の面振れ等に対し
て正確に追随して回動変位することができる。
【0122】また、本発明の磁気ディスク装置に用いら
れる磁気ヘッド155は、ジンバルバネ241の他方の
面にコア部208を取り付けている。このコア部208
は、第1及び第2の脚部229,230によりヘッドス
ライダ203の第1のスライダ部216側を支持すると
ともに第3〜第5の脚部231,232,233により
第3のスライダ部218側を支持しているので、ヘッド
スライダ203は、重量のバランスが取れた状態でコア
部208上に支持される。したがって、ジンバルバネ2
41を介してスペーサ252に支持される磁気ヘッド1
55は、重量のバランスが取れた状態でスペーサ252
に支持されるので、重量のバランスが取れた状態で第1
磁気ディスク42に摺接し第2の磁気ディスク62に対
向する。
【0123】磁気ヘッド155をジンバルバネ241を
介して支持するスペーサ251は、スペーサ本体255
内に磁気シールド部材255を埋設しているので、スペ
ーサ251内が磁気的に遮蔽されている。すなわち、こ
の磁気シールド部材255は、スペーサ251の内方に
配設された第1のコイル211及び第2のコイル212
から発生する磁界が外部に漏洩しないように遮蔽し、ス
ペーサ251の外部からの磁界が内部に入射しないよう
に遮蔽している。このように磁気シールド部材255を
スペーサ本体255内に設けることにより、第1のコイ
ル211及び第2のコイル212に外部からの磁界が進
入することが防止できので、第1のヘッドチップ201
に搭載された記録再生用ヘッド部223及び消去用ヘッ
ド部224を外部磁界の影響を受けることなく動作させ
ることができ、第1の磁気ディスク42に対し正確な情
報信号の記録再生を行うことができる。また、この磁気
ヘッド155は、第1のヘッドチップ201用の第1の
コイル211及び第2のコイル212から発生する磁界
が第2のヘッドチップ202に入射することを防止で
き、第2のヘッドチップ202を第1のコイル211及
び第2のコイル212からの磁界の影響を受けることな
く動作させることができ、第1の磁気ディスク62に対
し正確な情報信号の記録再生を行うことができる。
【0124】ところで、磁気ヘッド155に用いられる
ジンバルバネは、上述したものに限定されるものではな
く、図28に示すように形成されたものであってもよ
い。図28に示すジンバルバネ260は、矩形状に形成
された環状枠部261を有し、この環状枠部261の一
側から環状枠部261の内方に向かってヘッド取付部2
63を突設している。すなわち、このジンバルバネ26
0は、ヘッド取付部263の一端部が環状枠部261の
一側に支持され、他端部側が自由端とされてなる。ま
た、このジンバルバネ260は、磁気ヘッド装置151
を支持して磁気ディスク装置に取り付けられるとき、ヘ
ッド取付部263の環状枠部261の一側からの突設方
向が第1又は第2の磁気ディスク42,62に形成され
る記録トラックの接線方向Rと平行となされる。さら
に、このジンバルバネ260は、環状枠部261とヘッ
ド取付部263との間に、上述したコア部208の第1
〜第5の脚部229,230,231,232,233
が挿入されるに足る大きさを有する開口部264が形成
されている。なお、環状枠部261は、ヘッドスライダ
203の外形よりも大きく形成されている。
【0125】上述のように形成されたジンバルバネ26
0のヘッド取付部263の一方の面側には、ヘッドスラ
イダ203がレール部219,220を形成した面側を
上方に向けて取り付けられ、ジンバルバネ260の他方
の面側からコア部208がヘッドスライダ203に突き
当て一体化される。このとき、コア部208は、開口部
264のヘッド取付部263の一方の側に位置する部分
に第1及び第2の脚部229,230を挿通し、これら
脚部229,230の先端面を第1のスライダ部216
の下面側に当接させ、開口部264のヘッド取付部13
の他方の側に位置する部分に第3〜第5の脚部231,
232,233を挿通し、これ脚部231,232,2
33の先端面を第1のヘッドチップ201の下面側に当
接接合させてヘッドスライダ203に一体化される。
【0126】このようにコア部208が一体化されたヘ
ッドスライダ203が取り付けられたジンバルバネ26
0は、一方の面側に取り付けたヘッドスライダ203を
上方に向け、被取付部となる環状枠部261の他方の面
側をスペーサ本体252の先端側のバネ取り付け面25
2aに接合し、ヘッド取付部263をピボット254上
に載置させてスペーサ251の先端側に取り付けられ
る。
【0127】上述のように形成されたジンバルバネ26
0に設けられたヘッド取付部263は、一端部を環状枠
部261の一側に連結され他端部側を自由端としている
の、で環状枠部261に対しねじれ方向に回動変位可能
となされている。そして、ヘッド取付部263は、ジン
バルバネ260がスペーサ251に取り付けられたと
き、自由端となされた他端部の下面がピボット254の
先端で支持されてなるので、環状枠部261に対しねじ
れ方向に回動変位可能となされている。このヘッド取付
部263上にヘッドスライダ203を固定した磁気ヘッ
ド155は、ヘッド取付部263の環状枠部261への
連結部側から自由端側に向かう方向を中心軸として回動
変位される。
【0128】また、ヘッド取付部263は、一端部側の
みが環状枠部261に連結され、自由端側がピボット2
54により支持されているのであるので、連結部側を支
点にして、ジンバルバネ260の平面と直交する方向に
変位可能である。したがって、このヘッド取付部263
上にヘッドスライダ203を固定した磁気ヘッド155
は、ディスクテーブル114上にローディングされた第
1又は第2の磁気ディスク42,62の主面に対して垂
直方向に変位される。
【0129】上述したジンバルバネ260に設けられる
ヘッド取付部263は、ねじれ方向及び第1又は第2の
磁気ディスク42,62の主面に対し垂直な方向の変位
を容易となし且つ大きくするため、全体をジンバルバネ
260の他の部分より薄くし、あるいは環状枠部261
への連結部側を肉厚にすることが好ましい。
【0130】また、ジンバルバネ260は、図29に示
すように、ヘッド取付部263の環状枠部261への連
結部側の両側に略円形の切り欠き部265,265を設
けることによって、ヘッド取付部263の一端側を環状
枠部261への連結部側を幅狭にすることにより、ヘッ
ド取付部263のねじれ方向への変位を大きくすること
ができる。このジンバルバネ260を用いた磁気ヘッド
155は、ねじれ方向により大きく変位可能となるの
で、第1又は第2の磁気ディスク42,62の面振れ等
に対する追随性が一層良好なものとなる。
【0131】さらに、ジンバルバネの他の例として、図
30に示すように形成したものを用いることができる。
図30に示すジンバルバネ270は、最外周側に形成さ
れた環状枠部271の内周側にU字状枠部272を形成
し、このU字状枠部272の内周側にヘッド取付部27
3を形成したものである。このジンバルバネ270は、
磁気ヘッド155に組み込まれて磁気ディスク装置に取
り付けられるとき、U字状枠部272を環状枠部271
の内周側に連結するU字状枠部272の両端部側の連結
部274,274の連結方向が第1又は第2の磁気ディ
スク42,62に形成される記録トラックの接線方向R
と平行となるように形成されている。
【0132】また、ヘッド取付部273は、一端側をU
字状枠部272の内周側に連結し他端側を自由端とし
て、第1又は第2の磁気ディスク42,62に形成され
る記録トラックの接線方向Rと平行な方向に延長される
ように形成されている。すなわち、このジンバルバネ2
70は、U字状枠部272の両端部側の連結部274,
274の連結方向及びヘッド取付部273の延長方向が
第1又は第2の磁気ディスク42,62に形成される記
録トラックの接線方向Rと平行となされる。
【0133】図30に示すジンバルバネ270は、U字
状枠部272の内周側に形成されるヘッド取付部273
の一側とU字状枠部272との間にコア部208の第1
〜第5の脚部229〜233が挿通される開口部275
が形成されている。このジンバルバネ270は、最外周
側に形成された環状枠部271をスペーサ本体252の
先端側のバネ取り付け面252aに接合してスペーサ2
51に取り付けたとき、U字状枠部272が筒状に形成
されたスペーサ本体252の内周側に位置するように形
成されている。
【0134】このように構成されたジンバルバネ270
も、前述した各ジンバルバネ241,260と同様に、
ヘッド取付部273の一方の面にヘッドスライダ203
が取り付けられ、他方の面側にコア部208が配置され
る。すなわち、コア部208の第1〜第5の脚部229
〜233は、前述した各ジンバルバネ241,260と
同様に開口部55に挿入されヘッドスライダ203に一
体化される。
【0135】図30に示すように形成されたジンバルバ
ネ270は、U字状枠部272の両端部側の連結部27
4,274を支点としてU字状枠部272及びヘッド取
付部273が第1又は第2の磁気ディスク42,62の
主面と直交する略垂直方向に変位することができる。ま
た、このジンバルバネ270は、ヘッド取付部273の
一端側のU字状枠部272への連結部を支点としてヘッ
ド取付部273が第1又は第2の磁気ディスク42,6
2の主面と直交する略垂直方向に変位可能となされてい
る。さらに、このジンバルバネ270は、U字状枠部2
72の両端部側の連結部274,274及びヘッド取付
部273の一端側のU字状枠部272への連結部を中心
として、U字状枠部272及びヘッド取付部273がジ
ンバルバネ270の平面に直交する方向のねじれ方向に
変位可能となされている。
【0136】このように形成されたジンバルバネ270
を用いて磁気ヘッド155を第1及び第2のヘッド支持
アーム152,153の先端側に取り付けたとき、磁気
ヘッド155は、ディスクテーブル144上にローディ
ングされディスクテーブル144と一体に回転する第1
又は第2の磁気ディスク42,62の面振れに追随する
ように揺動変位される。
【0137】なお、このジンバルバネ270において、
磁気ヘッド155の一層容易な揺動変位を可能となすた
め、U字状枠部272の両端部側の連結部274,27
4やヘッド取付部273の一端側のU字状枠部272へ
の連結部に切り欠き凹部等を設けて幅狭とするようにし
てもよい。
【0138】また、上述したいずれのジンバルバネ24
1,260,270も、ヘッドスライダ203とコア部
208との間に配され、且つ、ヘッド取付部242,2
63,273のヘッドスライダ203が取り付けられる
面と対向する他方の面がスペーサ251に設けたピボッ
ト254により支持されているので、磁気ディスク装置
の外部から加えられる振動や回転駆動される第1又は第
2の磁気ディスク42,62から伝達される振動によっ
て揺動変位されるとき、磁気ヘッド155の高さ方向の
中途部を中心に揺動変位することになり、磁気ヘッド1
55全体での回転力が小さくなるとともに、揺動変位量
を小さくすることができる。したがって、磁気ディスク
装置の外部から加えられる振動や回転駆動される第1又
は第2の磁気ディスク42,62から伝達される振動が
なくなったとき、直ちに第1又は第2の磁気ディスク4
2,62の面振れに追随した揺動変位が可能となり、第
1又は第2の磁気ディスク42,62の記録トラックを
正確にアクセスすることができる。
【0139】ところで、具体的に、上述した各ジンバル
バネ241,260,270のバネ定数を測定した。こ
のとき、各バネ定数は、ジンバルバネ241,260,
270の厚さを0.3mmとして、磁気ヘッド155に
所定のモーメント(1mNmm)を加え、磁気ヘッド1
55の基準面からの高さ方向の変位量を測定することに
より比較した。その結果、図18に示したジンバルバネ
241では、磁気ヘッド155の基準面からの高さ方向
の変位量が2×10−3mmとなっており、図28及び
図30に示したジンバルバネ260,270では、磁気
ヘッド155の基準面からの高さ方向の変位量が1.3
×10−2mmとなっている。この結果から明らかなよ
うに、図28及び図30に示したジンバルバネ260,
270は、磁気ヘッド155が基準面から高さ方向に大
きく変位しており、バネ定数が小さくなっている。
【0140】一方、磁気ヘッド155を支持するスペー
サ251は、上述したように、磁気シールド部材255
をスペーサ本体252にインサート成形したものに限定
されず、図31に示すように、スペーサ281とは独立
に形成した磁気シールド板282を用いたものであって
もよい。この磁気シールド板282は、スペーサ本体2
52の内周面に沿って嵌合されるに大きさを有する矩形
状の筒状に形成されている。また、磁気シールド板28
2は、透磁率の高い磁性材料から形成される。この磁気
シールド板282は、スペーサ本体252の内周面に形
成した突出部253が取り付けられた部分に対応して切
り欠き部283が形成されている。このように、切り欠
き部283を形成することにより、磁気シールド板28
2は、スペーサ本体252の内周面の略全面を覆うこと
ができる。
【0141】このスペーサ281においても、スペーサ
本体282内にコイルを有するコア部208が収納され
る。このようなスペーサ57を用いる磁気ヘッド装置1
51では、コア部208と磁気シールド板282とが比
較的に近接して配されることとなり、コア部208の外
部磁界に対する磁気遮蔽性が良好なものとなる。
【0142】さらに、スペーサ291は、図32に示す
ような板材を用いて形成されたものであってもよい。図
32に示すスペーサ291は、磁気ヘッド装置151を
構成する第1及び第2のヘッド支持アーム152,15
3を構成するヘッド支持バネ163に固定される一対の
固定片292,292と、これら固定片292,292
からそれぞれ略垂直に立ち上がり形成された側面片29
3,293と、これら側面片293,293上に形成さ
れ、略中心部にピボット294が形成されたジンバルバ
ネ取付片295とを備える。このスペーサ291は、薄
い金属板を用いて形成され、この金属板を打ち抜き折り
曲げることによって、固定片292,292、側面片2
93,293、ピボット294及びジンバルバネ取付片
295を一体に形成される。このスペーサ291のジン
バルバネ取付片295には、スペーサ291がヘッド支
持バネ163に取り付けられて磁気ヘッド装置151を
構成して磁気ディスク装置に配設されたとき、第1又は
第2の磁気ディスク42,62に形成される記録トラッ
クの接線方向Rに平行に一対の第1及び第2の開口部2
96,297が形成されている。第1の開口部296に
は、コア部208の第1及び第2の脚部229,230
が挿通されるに足る大きさに形成され、第2の開口部2
97は、コア部208の第3〜第5のの脚部231,2
32,233が挿通されるに足る大きさに形成されてい
る。
【0143】このように形成されたスペーサ291は、
ネジ等の固定部材を用いて一対の固定片192,192
をヘッド支持バネ163に固定して取り付けられる。
【0144】このスペーサ291にジンバルバネ260
を介して支持される磁気ヘッド155は、図33乃至図
35に示すように、スペーサ291の第1の開口部29
6に第1及び第2の脚部229,230を挿通するとと
もに第2の開口部297に第3〜第5の脚部231,2
32,233を挿通してコア形成部材205が配置され
ている。コア形成部材205には、前述した磁気ヘッド
155と同様に、第1及び第2のコイル支持部材20
6,207が取り付けられ、第1のコア部208を構成
している。コア部208の第1〜第5の脚部229〜2
33の先端側には、図33に示すように、ジンバルバネ
260のヘッド取付部263に取り付けられたヘッドス
ライダ203が一体的に取り付けられる。ヘッドスライ
ダ203が取り付けられたジンバルバネ263は、環状
枠部261がスペーサ291のジンバルバネ取付片29
5上に固定されてスペーサ291に取り付けられる。こ
のとき、ヘッド取付部263の自由端側の下面がピボッ
ト294により支持される。
【0145】なお、図33及び図35に示す状態では、
ジンバルバネ263がジンバルバネ取付片295から離
間された状態にあるが、スペーサ291に取り付けられ
た状態では、上述したようには、環状枠部261がジン
バルバネ取付片295上に固定される。
【0146】スペーサ291は、磁気ヘッド155が第
1又は第2の磁気ディスク42,62に対して情報信号
の記録再生をする位置にあるとき、第1及び第2のヘッ
ド支持アーム152,153がカートリッジ装着部10
4に装着された第1又は第2のディスクカートリッジ4
1,61に接触しないようにする高さをもって形成され
ている。
【0147】図32に示すように形成されたスペーサ2
91を用いてヘッド支持バネ163の先端側に支持され
た磁気ヘッド155も、図33及び図35に示すよう
に、ヘッド取付部263がピボット63によって支持さ
れた点を中心にして回動変位されるので、第1又は第2
の磁気ディスク42,62の面振れに追随するように回
動変位される。
【0148】ここに示す磁気ヘッド155も、図33及
び図35に示すように、ジンバルバネ260が、ヘッド
スライダ203とコア部208との間に配されているの
で、磁気ヘッド155の高さ方向の中途部を中心に揺動
変位することになり、磁気ヘッド155全体での回転力
が小さくなるとともに、揺動変位量を小さくすることが
できる。したがって、磁気ディスク装置の外部から加え
られる振動や回転駆動される第1又は第2の磁気ディス
ク42,62から伝達される振動がなくなったとき、直
ちに第1又は第2の磁気ディスク42,62の面振れに
追随した揺動変位が可能となり、第1又は第2の磁気デ
ィスク42,62の記録トラックを正確にアクセスする
ことができる。
【0149】図32に示すスペーサ291は、薄い金属
板を折り曲げて形成しているので、全体を合成樹脂にに
より形成したものに比し軽量化することができるので、
このスペーサ291を用いた磁気ヘッド装置151は、
第1及び第2のヘッド支持アーム152,153の先端
側の軽量化を図ることができるので、磁気ヘッド155
が第1又は第2の磁気ディスク42,62をアクセスす
るときの移動特性や浮上特性を良好なものとすることが
できる。
【0150】本発明に係る磁気ヘッド155を構成する
コア部は、図36に示すように、ヘッドスライダ203
と一体に形成したものであってもよい。図36に示す磁
気ヘッド155は、記録再生用ヘッド部223及び消去
用ヘッド部224の下方からそれぞれコア部298が突
設されている。このコア部298をジンバルバネ241
に形成された第1の開口部249に挿通し、ヘッドスラ
イダ203をヘッド取付部242に取り付ける。この状
態で、コア部298は、ジンバルバネ241のヘッド取
付部242のヘッドスライダ203が取り付けられる面
とは反対側の面から突出され、この突出された部分に第
1のコイル支持部材206及び第2のコイル支持部材2
07が取り付けられる。
【0151】第1のコイル支持部材206及び第2のコ
イル支持部材207が取り付けられたコア部298に対
してバックコア299が取付部材300を介して取り付
けられる。そして、ジンバルバネ241は、コア部29
8を一体に設けたヘッドスライダ203がヘッド取付部
242に取り付けられた状態でスペーサ251に取り付
けられる。
【0152】このように構成された磁気ヘッド155で
も、ジンバルバネ241が、ヘッドスライダ203とコ
ア部298との間に配されているので、磁気ヘッド15
5の高さ方向の中途部を中心に揺動変位することにな
り、磁気ヘッド155全体での回転力が小さくなるとと
もに、揺動変位量を小さくすることができる。したがっ
て、磁気ディスク装置の外部から加えられる振動や回転
駆動される第1又は第2の磁気ディスク42,62から
伝達される振動がなくなったとき、直ちに第1又は第2
の磁気ディスク42,62の面振れに追随した揺動変位
が可能となり、第1又は第2の磁気ディスク42,62
の記録トラックを正確にアクセスすることができる。
【0153】次に、上述のように構成された磁気ヘッド
155を第1及び第2のヘッド支持アーム152,15
3の先端側に取り付けた磁気ヘッド装置151を用いた
本発明に係る磁気ディスク装置に第1の磁気ディスク4
2又は第2の磁気ディスク62がローディングされて情
報信号の記録再生を行う状態を説明する。
【0154】本発明に係る磁気ディスク装置100は、
図37に示すように、装置全体の制御を行うコントロー
ラとしてのDSP(digital signal processor)301
を有している。DSP301によって、ディスクテーブ
ル114上のローディングされて回転駆動される第1又
は第2の磁気ディスク42,62の回転制御、磁気ヘッ
ド装置151の移動制御、情報信号が高記録密度される
第2の磁気ディスク62用の記録再生系の制御などが行
われる。DSP301はバス302に接続されている。
DSP301は、バス302に接続されているフラッシ
ュメモリ303に記憶されているプログラムをフェッチ
し、そのプログラムに従って制御動作を実行する。
【0155】また、磁気ディスク装置100は、ディス
クテーブル114にローディングされた磁気ディスクが
第1の記録密度で情報信号が記録される第1の磁気ディ
スク42であるか、第1の記録密度より記録密度が高い
第2の記録密度で情報信号が記録される第2の磁気ディ
スク62であるかをカートリッジ本体47,67に設け
た検出孔52,73等を利用して検出するディスク種類
検出部304を有している。このディスク種類検出部3
04の出力信号は、モード信号SMDとしてDSP30
1に供給される。DSP301は、このモード信号SM
Dに応じて、ディスク回転駆動機構111のディスクテ
ーブル114にローディングされる第1又は第2の磁気
ディスク42,62の回転速度を切換制御をする。
【0156】また、本発明に係る磁気ディスク装置10
0は、第1又は第2の磁気ディスク42,62を回転駆
動するディスク回転駆動機構111のフロッピーディス
ク11を回転させるためのスピンドルモータ112と、
このモータ112を駆動するためのモータ駆動回路30
6とを有している。スピンドルモータ112より得られ
るその回転速度に対応した周波数の周波数信号SFGは
モータ駆動回路306を介してDSP301に供給され
る。DSP301は、周波数信号SFGを参照し、ディ
スクテーブル114にローディングにされた第1又は第
2の磁気ディスク42,62の回転速度が所定値となる
ようにモータ駆動回路306を制御する。
【0157】また、磁気ディスク装置100は、磁気ヘ
ッド装置151を構成する磁気ヘッド155,155を
それぞれ支持する第1及び第2のヘッド支持アーム15
2,153が連結された接続されるヘッドキャリッジ本
体156をディスクテーブル114にローディングにさ
れた第1又は第2の磁気ディスク42,62の半径方向
に移動させるVCM(ボイスコイルモータ)308と、
このVCM308を駆動するためのVCMドライバ30
9とを有している。DSP301は、後述するR/Wチ
ャネルIC313より出力される磁気ヘッド装置151
のトラッキング情報などに基づき、磁気ヘッド装置15
1が第1又は第2の磁気ディスク42,62の目標トラ
ックに正しく位置するようにVCMドライバ309を制
御する。
【0158】また、磁気ディスク装置100は、第2の
磁気ディスク62を用いた高記録密度用の記録再生系
と、第1の磁気ディスク42を用いた標準記録密度用の
記録再生系とを有する。高記録密度(上位モード)用の
記録再生系は、ホストコンピュータ側とデータ、ステー
タス、コマンドのやり取りを行うためのディスクコント
ローラ311と、データバッファとしてのDRAM(Dy
namic random access memory)312と、記録信号処理
および再生信号処理を行うR/WチャネルIC313
と、R/WチャネルIC313より出力される記録信号
を増幅して磁気ヘッド155,155のヘッドスライダ
203に設けられた高記録密度(上位モード)用の第2
のヘッドチップ202に供給する記録アンプ及び第2の
ヘッドチップ202で再生された再生信号を増幅してR
/WチャネルIC313に供給する再生アンプを備える
アンプ部314とを有している。
【0159】ディスクコントローラ311はバス302
に接続されている。ディスクコントローラ311及びR
/WチャネルIC313の動作は、それぞれDSP30
1によって制御される。ディスクコントローラ311
は、図示しないホストコンピュータとEIDE(Extend
ed Intelligent Drive Electronics)インタフェースで
接続されている。
【0160】また、本発明に係る磁気ディスク装置10
0は、第1の記録密度の第1の磁気ディスク42に対し
情報信号の記録再生を行う標準記録密度用の記録再生系
として、FDDコントローラ315を有している。この
FDDコントローラ315はホストコンピュータ(図示
せず)とFDD(Floppy Disk Drive)インタフェース
で接続されている。このFDDコントローラ315は、
情報信号の記録時にホストコンピュータより送られてく
るMFM(Modified Frequency Moduration)データ
より記録信号を生成して磁気へ155,155の第1の
ヘッドチップ201の記録再生用ヘッド部223に供給
すると共に、再生時に記録再生用ヘッド部223からの
再生信号よりMFMデータを得てホストコンピュータに
供給する機能等を備えている。
【0161】次に、本発明に係る磁気ディスク装置10
0の動作を説明する。
【0162】標準記録密度の第1の磁気ディスク42を
収納した第1のディスクカートリッジ42が装着される
と、ディスク種類検出部304よりDSP301に供給
されるモード信号SMDは下位モードを示すものとな
る。そのため、ディスク回転駆動機構111のスピンド
ルモータ112からの周波数信号SFGに基づき、DS
P301によってモータ駆動回路306が制御され、第
1の磁気ディスク42が標準速度の例えば300rpm
で回転駆動される。また、DSP301の制御によって
第1の記録密度である標準記録密度用の記録再生系が使
用される状態とされる。磁気ヘッド155,155が第
1の磁気ディスク42の両主面に接触した状態で、ホス
トコンピュータよりFDDインタフェースを介してFD
Dコントローラ315に書き込みデータとしてのMFM
データが供給され、このFDDコントローラ315より
MFMデータに対応する記録信号が出力されて第1のヘ
ッドチップ201の記録再生用ヘッド部223に供給さ
れ、第1の磁気ディスク42の目標トラックの所定セク
タに記録される。一方、第1の磁気ディスク42に記録
された情報を再生するときには、第1の磁気ディスク4
2の目標トラックの所定セクタより第1のヘッドチップ
201の記録再生用ヘッド部223で再生された信号が
FDDコントローラ315に供給され、このFDDコン
トローラ315より再生信号に対応するMFMデータが
出力されてホストコンピュータに供給される。
【0163】次に、第1の記録密度より記録密度が高い
第2の記録密度で情報信号が記録される第2の磁気ディ
スク62を収納した第2のディスクカートリッジ61が
磁気ディスク装置100に装着されたときの動作を説明
する。
【0164】第2のディスクカートリッジ62が装着さ
れると、ディスク種類検出部304よりDSP301に
供給されるモード信号SMDは上位モードを示すものと
なる。そのため、スピンドルモータ112からの周波数
信号SFGに基づき、DSP301によってモータ駆動
回路306が制御され、ディスクテーブル114にロー
ディングされた第2の磁気ディスク62が高速度で、例
えば3600rpmで回転するようにされる。また、D
SP301の制御によって高記録密度(上位モード)用
の記録再生系が使用される状態とされる。
【0165】磁気ヘッド155,155が第2の磁気デ
ィスク62の両主面に近接された状態にある情報信号の
記録可能状態にあるとき、ホストコンピュータよりEI
DEインタフェースを使用してディスクコントローラ3
11に書き込み用のデータが供給され、この書き込み用
のデータはDRAM312に一時的に格納される。そし
て、この書き込み用のデータに対して、ディスクコント
ローラ311で誤り訂正符号の付加処理やインターリー
ブ処理が施されて書き込みデータWDが生成される。
【0166】そして、第2の磁気ディスク62の目標ト
ラックの所定セクタに記録する場合は、ディスクコント
ローラ311よりR/WチャネルIC313に書き込み
データWDが供給され、このR/WチャネルIC313
より書き込みデータWDに対応して記録信号SRが出力
されてアンプ部314の記録アンプを介して磁気ヘッド
155,155のヘッドスライダ203に設けられた第
2のヘッドチップ202に供給され、第2の磁気ディス
ク62の目標トラックの所定セクタに記録される。
【0167】一方、第2の磁気ディスク62に記録され
た情報信号を再生する場合には、第2の磁気ディスク6
2の目標トラックの所定セクタより第2のヘッドチップ
202で再生された信号がアンプ部314の再生アンプ
で増幅されてR/WチャネルIC313に供給される。
そして、このR/WチャネルIC313で波形等化処
理、データ識別処理や16/17符号の復号化処理等が
行われて読み出しデータRDが得られる。この読み出し
データRDがディスクコントローラ311に供給されて
デインターリーブ処理や誤り訂正処理が行われて最終的
な読み出しデータが得られ、この読み出しデータがDR
AM312に一方的に格納された後にホストコンピュー
タに供給される。
【0168】以上説明したように本発明に係る磁気ディ
スク装置100は、標準記録密度(下位モード)用の第
1の記録密度の第1の磁気ディスク42装着される場
合、磁気ヘッド155,155の第1のヘッドチップ2
01の記録再生用ヘッド部223が第1の磁気ディスク
42の主面に形成した信号記録部に接触した状態で情報
信号の記録再生が行われる。一方、第1のキロ組度より
記録密度が高い第2の記録密度の高記録密度(上位モー
ド)用の第2の磁気ディスク62が装着される場合、磁
気ヘッド155,155を構成するヘッドスライダ20
3が第2の磁気ディスク62の信号記録部が形成された
両主面から浮上した状態で情報信号の記録再生が行われ
る。
【0169】このように、本発明に係る磁気ディスク装
置100は、高記録密度の第2のディスク62の他に標
準記録密度の第1の磁気ディスク42に対しても情報信
号の記録再生を行うことが可能となり、下位互換性を有
するものとなる。
【0170】
【発明の効果】上述したように、本発明に係る磁気ディ
スク装置は、ヘッド支持アームの先端側に支持される磁
気ヘッドが、平板状の揺動部材を介して支持されている
ので、磁気ディスクが回転駆動されるときに発生する面
振れに追随して揺動変位し、磁気ディスクの信号記録部
が形成された主面に対し一定の接触状態若しくは一定の
浮上状態を維持してアクセスでき、記録トラックずれな
どを発生させることなく正確に情報信号の記録再生を行
うことができる。
【0171】特に、スライダと基部からなる磁気ヘッド
は、第1のコア部を磁気ヘッドの基部側に配置し、第2
のコア部をスライダ内に配置したことにより、第1及び
第2のトランスデューサの影響を防止し、それぞれのト
ランスデューサに対応した磁気ディスクに対し正確に情
報信号の記録再生を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の磁気ディスク装置にディスクカートリッ
ジを装着して情報信号の記録再生を行う状態を示す要部
断面図である。
【図2】従来の磁気ディスク装置に設けられた磁気ヘッ
ド装置の磁気ヘッドの取り付け状態を示す側面図であ
る。
【図3】第1の記録密度の第1の磁気ディスクを収納し
た第1のディスクカートリッジを示す斜視図である。
【図4】上記第1のディスクカートリッジの下面側を示
す底面図である。
【図5】第2の記録密度の第2の磁気ディスクを収納し
た第2のディスクカートリッジを示す斜視図である。
【図6】上記第2のディスクカートリッジの下面側を示
す底面図である。
【図7】本発明に係る磁気ディスク装置の外観を示す斜
視図である。
【図8】本発明に係る磁気ディスク装置を示す分解斜視
図である。
【図9】本発明に係る磁気ディスク装置に用いられる磁
気ヘッド装置を示す斜視図である。
【図10】上記磁気ヘッド装置の平面図である。
【図11】磁気ヘッドを取り付けた第1及び第2のヘッ
ド支持アームがディスクカートリッジ内に進入して情報
信号の記録再生を行う状態を示す磁気ヘッド装置の側面
図である。
【図12】磁気ヘッドを取り付けた第2のヘッド支持ア
ームが第1のヘッド支持アームから離間する方向に回動
され、ディスクカートリッジをイジェクトする状態を示
す側面図である。
【図13】本発明に係る磁気ディスク装置に用いられる
磁気ヘッドを示す分解斜視図である。
【図14】上記磁気ヘッドの平面図である。
【図15】上記磁気ヘッドの背面図である。
【図16】上記磁気ヘッドの底面図である。
【図17】上記磁気ヘッドの側面図である。
【図18】磁気ヘッドをヘッド支持アームに揺動可能に
支持するジンバルバネを示す平面図である。
【図19】磁気ヘッドに組み込まれたジンバルバネが取
り付けられるスペーサを示す平面図である。
【図20】上記スペーサの縦断面図である。
【図21】上記スペーサの底面図である。
【図22】上記スペーサの縦断面図である。
【図23】磁気ヘッドに組み込まれたジンバルバネをス
ペーサに取り付けた状態を示す平面図である。
【図24】磁気ヘッドに組み込まれたジンバルバネをス
ペーサに取り付けた状態を示す部分断面図である。
【図25】磁気ヘッドに組み込まれたジンバルバネをス
ペーサに取り付けた状態を示す底面図である。
【図26】磁気ヘッドに組み込まれたジンバルバネをス
ペーサに取り付けた状態を示す側面図である。
【図27】磁気ヘッドをジンバルバネを介して支持した
スペーサをヘッド支持アームに取り付けた状態を示す部
分断面斜視図である。
【図28】ジンバルバネの他の例を示す平面図である。
【図29】ジンバルバネのさらに他の例を示す平面図で
ある。
【図30】ジンバルバネのさらに他の例を示す平面図で
ある。
【図31】スペーサの他の例を示す分解斜視図である。
【図32】スペーサのさらに他の例を示す分解斜視図で
ある。
【図33】図32に示すスペーサを用いた磁気ヘッドの
側面図である。
【図34】図32に示したスペーサを用いた磁気ヘッド
の平面図である。
【図35】図32に示したスペーサを用いた磁気ヘッド
の正面図である。
【図36】コア部が一体的に設けられたヘッドスライダ
を示す分解斜視図である。
【図37】本発明に係る磁気ディスク装置の記録再生系
を示すブロック回路図である。
【符号の説明】
41 第1のディスクカートリッジ、 42 第1の磁
気ディスク、 61第2のディスクカートリッジ、 6
2 第2の磁気ディスク、 100 磁気ディスク装
置、 111 ディスク回転駆動機構、 121 カー
トリッジホルダ、 152 第1のヘッド支持アーム、
153 第2のヘッド支持アーム、156 ヘッドキ
ャリッジ本体、 155 磁気ヘッド、 203 ヘッ
ドスライダ、 205 コア形成部材、 208 第1
のコア部、 241 ジンバルバネ、 242 ジンバ
ルバネに設けたヘッド取付部、 251 スペーサ、2
52 スペーサ本体、 254 ピボット。
フロントページの続き (72)発明者 藤田 正儀 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主面に信号記録部が形成された磁気ディ
    スクを駆動する磁気ディスク装置において、 ベースと、 上記ベースに対し移動可能に設けられたヘッドキャリッ
    ジ本体と、 一端が上記ヘッドキャリッジ本体に支持された支持アー
    ムと、 スライダと、基部と、第1のコア部を有し第1の記録密
    度で情報信号をアクセスする第1のトランスデューサ
    と、第2のコア部を有し上記第1の記録密度より記録密
    度の高い第2の記録密度で情報信号をアクセスする第2
    のトランスデューサとを備え、上記磁気ディスクの主面
    に対向する面に上記第1のトランスデューサの磁気ギャ
    ップ及び上記第2のトランスデューサの磁気ギャップが
    形成されてなる磁気ヘッドと、 一方の面側に上記スライダが位置し他方の面側に上記基
    部が位置する状態で、上記支持アームに対して上記磁気
    ヘッドを揺動自在に支持する平板状の揺動部材とを備
    え、 上記第1のコア部は上記基部側に配置され、上記第2の
    コア部は上記スライダ内に配置されたことを特徴とする
    磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 上記磁気ディスクは、カートリッジに回
    転可能に収納され、上記カートリッジに設けられた開口
    部から上記磁気ディスクの主面の一部が外方に臨まされ
    ていることを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装
    置。
  3. 【請求項3】 上記装置は、さらに上記支持アームの他
    端側にスペーサを備え、上記揺動部材は、他方の面側の
    一点を上記スペーサに設けたピボットにより支持された
    特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 上記基部は、上記スペーサ内に配置され
    ていることを特徴とする請求項3記載の磁気ディスク装
    置。
  5. 【請求項5】 上記スペーサは、シールド部材を備える
    ことを特徴とする請求項3記載の磁気ディスク装置。
  6. 【請求項6】 上記スペーサは、上記支持アームとは別
    体で構成されていることを特徴とする請求項3記載の磁
    気ディスク装置。
JP22339998A 1997-08-18 1998-08-06 磁気ディスク装置 Withdrawn JPH11126306A (ja)

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JP9-221819 1997-08-18
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