JPH11353639A - 磁気記録媒体および磁気記録装置 - Google Patents

磁気記録媒体および磁気記録装置

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JPH11353639A
JPH11353639A JP15280698A JP15280698A JPH11353639A JP H11353639 A JPH11353639 A JP H11353639A JP 15280698 A JP15280698 A JP 15280698A JP 15280698 A JP15280698 A JP 15280698A JP H11353639 A JPH11353639 A JP H11353639A
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magnetic
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thickness
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JP15280698A
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Tsutomu Tanaka
田中  勉
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロード時にヘッドによる衝撃を受けても傷つ
き難く、かつ高密度化、大容量化し得る磁気記録媒体を
得る。 【解決手段】 少なくともロード時にヘッドの浮上高が
最も低くなる位置を含む領域の厚さが、それ以外の領域
よりも厚く形成された保護層を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
等に使われる磁気記録媒体および磁気記録装置に係り、
特に、ランプロード方式の磁気ディスク装置に使われる
磁気記録媒体およびランプロード方式の磁気記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータ等の電子機器に
おいては、大容量のメモリ装置として磁気ディスク装置
が広く用いられている。また、近年、携帯可能な小型の
パーソナルコンピュータが普及しつつあり、この種のパ
ーソナルコンピュータに搭載される磁気ディスク装置
は、携帯時における衝撃等に対する信頼性の向上が求め
られている。
【0003】そこで、磁気ディスク装置の非作動時に磁
気ヘッドを保持する機構として、ランプロード機構を備
えたものが提供されている。例えば特開平5−1208
22公報には、スピンドルモータにより回転される少な
くとも一枚の磁気ディスク媒体と、この磁気ディスク媒
体の表面に近接してデータの読み出し、書き込み(リー
ド/ライト)を行う磁気ヘッドと、この磁気ヘッドを所
望のシリンダ位置へ移動させるアクチュエータ機構と、
このアクチュエータ機構を駆動する位置制御回路と、ラ
ンプロードを使用したロードアンロード機構とを備えた
磁気ディスク装置が開示されている。
【0004】ランプロードを使用したロードアンロード
機構は、磁気ディスクの外側に設けられたランプを備
え、磁気ディスク装置の非作動時、キャリッジアッセン
ブリは磁気ディスクの外周に回動され、サスペンション
がランプに乗り上げる。それにより、磁気ヘッドは、磁
気ディスク表面から離間した位置に保持され、非作動時
に衝撃を受けても、磁気ディスクとの衝突が防止され
る。
【0005】しかしながら、このような従来の磁気ディ
スク装置では、ロード速度の浮上方向速度成分の制御が
されていなかったため、動作時、特にヘッド(スライ
ダ)がランプを脱出する際に、磁気ディスク媒体面に接
触し、磁気ディスクが傷つくことがあった。このため、
ロード速度の浮上方向速度成分を制御する機構を設ける
ことにより、磁気ディスク媒体を保護する試みがなされ
ていたが、十分ではなかった。
【0006】また、磁気ディスク装置に用いられる磁気
記録媒体の保護層は、記録、再生を行う際、磁気スペー
シングとなることから、磁気ディスク装置の高密度化、
大容量化のためには、磁気記録媒体の保護層を薄くする
傾向にあるが、保護層を薄くすると傷がつきやすくなる
という問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来
は、ランプロード機構を有する磁気ディスク装置におい
て、ランプを脱出する際に磁気ヘッドが磁気記録媒体に
接触し、磁気記録媒体が傷つくという問題があった。ま
た、このことは、磁気記録装置の高密度化、大容量化を
図るべく磁気記録媒体の保護層を薄く設定する上で問題
となっていた。
【0008】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
で、ロード時にヘッドによる衝撃を受けても傷つき難
く、エラーの少ない良好な磁気記録再生を行なうことが
可能であり、かつ高密度化、大容量化し得る磁気記録媒
体を得ることを目的とする。
【0009】本発明はまた、その磁気記録媒体が、ロー
ド時にヘッドによる衝撃を受けても傷つき難く、エラー
の少ない良好な磁気記録再生を行なうことが可能であ
り、かつ高密度化、大容量化し得る磁気記録装置を得る
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気記録媒体
は、基板と、該基板の少なくとも一方の面に形成された
磁気記録層と、該磁気記録層上に形成され、少なくとも
ロード時にヘッドの浮上高が最も低くなる位置を含む第
1の領域の厚さが、それ以外の第2の領域よりも厚く形
成された保護層とを具備することを特徴とする。
【0011】本発明の磁気記録装置は、基板、該基板の
少なくとも一方の面に形成された磁気記録層、及び該磁
気記録層上に形成され、少なくともロード時にヘッドの
浮上高が最も低くなる位置を含む第1の領域の厚さが、
それ以外の第2の領域よりも厚く形成された保護層を含
む磁気記録媒体と、該磁気記録媒体を支持および回転駆
動する駆動手段と、該磁気記録媒体に対して情報の記録
再生を行う磁気ヘッドと、該磁気記録媒体に対して該磁
気ヘッドを移動自在に支持したキャリッジアッセンブリ
と、該キャリッジアッセンブリが非作動位置に移動した
際、該キャリッジアッセンブリと係合して磁気ヘッドを
該磁気記録媒体から離間した位置に支持するランプロー
ド機構とを具備することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の磁気記録媒体は、基板
と、基板の少なくとも一方の面に形成された磁気記録層
と、磁気記録層上に形成された保護層とを有し、この保
護層は、その厚さの厚い領域と、厚さの薄い領域とを有
し、厚い領域には、ヘッドをロードする時にヘッドの浮
上高が最も低くなる位置が含まれている。
【0013】また、本発明の磁気記録装置は、上記磁気
記録媒体と、磁気記録媒体を支持および回転駆動する駆
動手段と、磁気記録媒体に対して情報の記録再生を行う
磁気ヘッドと、磁気記録媒体に対して磁気ヘッドを移動
自在に支持したキャリッジアッセンブリと、キャリッジ
アッセンブリが非作動位置に移動した際、該キャリッジ
アッセンブリと係合して磁気ヘッドを磁気記録媒体から
離間した位置に支持するランプロード機構とを具備す
る。
【0014】ランプロード磁気記録装置に使用される磁
気記録媒体は、ロード時、ヘッドの浮上高が最も低くな
るところで、ヘッドが磁気記録媒体に最も接触しやす
く、傷がつきやすい。このため、本発明では、少なくと
もヘッドの浮上高が最も低くなる位置では、その保護層
の厚さが厚く形成されている。これにより、磁気記録媒
体が傷つくことを防止することができる。
【0015】一方、ヘッドの浮上高が最も低くなる位置
以外の領域は、その保護層をできるだけ薄く形成するこ
とが可能である。このように保護層を薄く形成すること
により、磁気記録媒体の高密度、大容量化を実現するこ
とが可能となる。
【0016】本発明によれば、このような保護層を用い
ることにより、本発明によれば、エラーのない良好な磁
気記録再生を行なうことができる。本発明の磁気記録媒
体に使用される磁気記録層材料としては、CoCr、C
oCrPt、CoCrTa、CoCrPtTa,CoN
i,CoNiCr、CoNiCrTa、CoNiCrT
aPt、CoCrPtTaNb、CoCrPtTaB、
CoPt、及びCoPt−1Sio2 等があげられる。
【0017】保護層材料としては、カーボン、窒化カー
ボン、水素化カーボン、水素化窒化カーボン、及びSi
2 等を使用することができる。また、例えば基板が
0.584〜0.635mm、磁気記録層が5〜50n
mの厚さを有する場合、保護層は、薄い領域の厚さは、
2〜12nm、厚い領域の厚さは4〜20nmであるこ
とが好ましい。また、保護層の薄い領域の厚さと厚い領
域の厚さの差は、2〜8nmであることが好ましい。
【0018】保護層の薄い領域の厚さは、2nm未満で
あると、コロージョン特性が悪化し、すなわち高温高湿
環境下でCoの表面への析出が表れる傾向があり、12
nmを越えると、電磁変換特性を損なう傾向がある。
【0019】また、保護層の厚い領域の厚さは、4nm
未満であると、ヘッドロード時にメディアが傷つく可能
性があり、20nmを越えると、付着力が弱くなる傾向
がある。
【0020】さらに、保護層の薄い領域の厚さと厚い領
域の厚さの差は、2nm未満であると、ランプロード時
のメディアの傷つき性改善と電磁変換特性確保の両立が
困難であり、8nmを越えると、段差のために、シーク
時に異常動作を示す傾向がある。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照し、本発明を具体的に説明
する。 実施例1〜3 基板材料としてとして2.5インチガラス基板、磁性薄
膜材料として、CoCrTaPtターゲット、保護層材
料として炭素ターゲットをそれぞれ用意した。
【0022】これらの材料を用いて、DCマグネトロン
・スパッタ装置によって、種々の厚さの保護層を有する
ハードディスクタイプの磁気記録媒体を作製した。ただ
し、保護層は、通常の成膜方法と異なり、保護層スパッ
タを2度行うことで形成した。はじめに、通常の方法で
磁気記録層全面をスパッタした。その後、データ領域を
覆うシャッタでマスクして同様にスパッタを行なった。
このことによりデータ領域のロード領域の保護層の厚さ
を厚くさせた。また、保護層の厚さの制御は、スパッタ
時間を変化させることで行なった。
【0023】磁性膜の下地(図示せず)には、Cr合金
膜を用いた。得られた磁気記録媒体について、その磁気
特性を、振動試料型磁力計VSMを用いて測定した。磁
性膜の保磁力は、2500Oeであった。
【0024】図1に本発明の磁気記録媒体の第1の構成
例を表す概略断面図を示す。図示するように、この磁気
記録媒体は、約65mm径、厚さ約0.635mmの円
形基板101と、その両面に設けられた厚さ約20nm
の磁性膜102と、磁性膜102上に各々設けられ、そ
の周縁領域に厚さ約12nmの領域、その周縁領域より
も内側にそれよりも薄い厚さ約8nmの領域を有する保
護層103とから基本的になる。磁気記録媒体110
は、図示するように、その機能に応じて、記録が行なわ
れるデータ領域104、ヘッドがロードされるロード領
域105とに分けられており、厚さの厚い領域は、ロー
ド領域105に、厚さの薄い領域は、ロード領域104
に対応して設けられている。データ領域104は、半径
14mm〜30mmであり、ロード領域は、半径30m
m〜31.5mmである。この例では、ロード領域に特
に記録を行なっていないが、ロード領域をロード領域兼
データ領域として記録を行なうこともできる。
【0025】電磁変換特性の測定は、記録トラック幅
1.2μm、再生トラック幅0.8μmのトラック幅を
もつGMRヘッドを用いて、4200rpmで浮上量2
5nmで行い、5Gbpsiの面記録密度でエラーレー
ト測定を行った。
【0026】エラーレートの表示でたとえば9は10の
9乗を意味し、8は10の8乗を意味する。なお、装置
のエラーレートは最低でも7乗が必要である。また、ロ
ード領域で、磁気ヘッドのロードアンロード試験を5万
回行った。試験後の、磁気ディスクの状態を表面を顕微
鏡で観察し、その傷つき性を調べた。このとき、まった
く傷がみられない場合を○、肉眼ではみられないが、1
00倍の倍率の顕微鏡でかすかに傷がみられる場合を
△、肉眼で傷が見られる場合を×として評価した。結果
を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】エラーレートは、磁気ディスク装置を成立
させるためには、10-7以下であることが必要である。
ここでは、エラーレート5乗以下を×、6乗を△、7乗
以上を○とした。この表の結果より、実施例1ないし3
に係る記録媒体のように、データ領域の保護層厚さに比
べて、ロード領域の保護層の厚さが厚い場合、エラーレ
ートと傷つき性のどちらも良好となることがわかる。
【0029】実施例4,5 基板材料として、2.5インチガラス基板、磁性薄膜材
料として、CoCrTaPtターゲット、保護層材料と
してとして炭素ターゲットをそれぞれ用意した。
【0030】これらの材料を用いて、保護層の形成工程
以外は実施例1ないし3と同様にして種々の厚さの保護
層を有する磁気記録媒体を作製した。保護層は、通常の
成膜方法と同等の方法で行った。ただし、この場合、ス
パッタの膜厚分布を利用した。例えばスパッタ装置にお
けるカーボン保護層ターゲット裏面の磁石を位置を制御
することにより、基板上の膜厚分布を変化させ、データ
領域に対してロード領域のカーボン保護層の厚さを厚く
することができる。このようにして、この例では、デー
タ領域の内外周の膜厚分布を10%以内に制御した。ま
た、保護層の厚さは、スパッタ時間を変化させることで
行った。得られた磁気記録媒体の構成を図2に示す。
【0031】図2は、本発明の磁気記録媒体の第2の構
成例を表す概略断面図である。図示するように、この磁
気記録媒体は、その保護膜113の膜厚が磁気記録媒体
のデータ領域からロード領域にかけて、図1と比較して
なだらかに増加している以外は、図1と同様の構造を有
する。
【0032】なお、磁性膜の下地(図示せず)には、C
r合金膜を用いた。また、磁性膜は20nmの厚さと
し、保磁力は、2500Oeであった。得られた磁気記
録媒体の構成は、実施例1と同様であった。得られた磁
気記録媒体について、実施例1と同様にして電磁変換特
性の測定を行なった。また、磁気ヘッドのロードアンロ
ード試験を同様にして行ない、傷つき性を測定、評価し
た。得られた結果を表2に示す。
【0033】
【表2】 この表の結果より、実施例4及び5のように、データ領
域の保護層厚さに比べて、ロード領域の保護層の厚さが
厚い場合、エラーレートと傷つき性のどちらも良好とな
ることがわかる。
【0034】以上図1及び図2を用いて、ディスクの周
縁に保護膜の厚い領域その内側に保護膜の薄い領域を有
する磁気記録媒体について説明したが、本発明は、これ
に限るものではない。
【0035】以下、上述の磁気記録媒体の変形例につい
て説明する。 その他の変形例 図3は、本発明の磁気記録媒体の第3の構成例を表す概
略断面図である。
【0036】この磁気記録媒体は、ロード領域が媒体の
中心部付近にあり、その周辺にデータ領域があり、これ
に相応して、媒体の中心部付近の膜厚が厚く、その周辺
の膜厚がそれより薄い保護膜123が設けられる以外
は、実施例1と同様にして得られる。
【0037】図4は、本発明の磁気記録媒体の第4の構
成例を表す概略断面図である。この磁気記録媒体は、媒
体の中心部付近の膜厚が厚く、図3に比べてその周辺の
膜厚がそれよりなだらかに薄くなった保護膜133が設
けられる以外は、実施例4と同様にして得られる。
【0038】図5は、本発明の記録媒体の第5の構成例
を表す該略断面図を示す。この磁気記録媒体は、媒体の
中心部と周縁部とのほぼ中間付近の同心円上の膜厚が厚
く、その周辺の膜厚がそれより薄くなった保護膜143
が設けられる以外は、実施例1と同様にして得られる。
【0039】図6は、本発明の記録媒体の第6の構成例
を表す該略断面図を示す。この磁気記録媒体は、媒体の
中心部と周縁部とのほぼ中間付近の同心円上の膜厚が厚
く、その周辺の膜厚がそれより薄く形成されている以外
は、実施例4と同様にして得られる。この媒体は、膜厚
が厚い領域と薄い領域との差が、図5に比べてなだらか
である。
【0040】図7は、本発明の記録媒体の第7の構成例
を表す概略断面図である。この磁気記録媒体は、媒体の
中心部と周縁部とのほぼ中間付近のごく一部分の膜厚が
他の領域の膜厚よりも厚く形成され、同心円方向に均一
の高さを持たない保護膜163を設ける以外は、実施例
4と同様にして得られる。
【0041】この磁気記録媒体の場合は、ロード領域が
同心円方向全体ではなく、そのごく一部に形成されてい
るため、そのため、ヘッドロードする場合、以下のよう
に制御することが必要である。
【0042】すなわち、ヘッドロード死にヘッドがロー
ドされる領域を、保護層の厚い領域にすることが必要で
ある。このため、回転一周に対し、保護層の厚い領域に
対応してパルス1回を発生させる(インデックスパル
ス)。そして、このインデックスパルスに同期した形
で、保護層の厚い領域にヘッドがロードされるようヘッ
ドロードの制御を行なう。
【0043】また、保護膜が薄い領域は、データを記録
再生することが可能である。この場合、1周の間で保護
層が厚い領域と薄い領域とが存在するため、特に膜厚の
制御をきびしくする必要がある。
【0044】図7に示す構成を有する磁気記録媒体を用
いると、その保護膜を最大限に薄く設計することができ
る。次に、上述の種々の磁気記録媒体を適応し得る本発
明の磁気記録装置の例について説明する。
【0045】図8は、本発明の磁気記録装置の一例を表
す分解斜視図を示す。また、図9は、図8に示すキャリ
ッジアッセンブリの斜視図である。図10は、磁気ヘッ
ドが磁気記録装置の最外周に移動した状態を表す磁気記
録装置平面図を示す。
【0046】図8に示すように、HDDは、上面の開口
した矩形箱状のケース12と、複数のねじ11によりケ
ースにねじ止めされてケースの上端開口を閉塞するトッ
プカバー14とを有している。
【0047】ケース12内には、磁気記録媒体としての
磁気ディスク16、この磁気ディスクを支持および回転
させる駆動手段としてのスピンドルモータ18、磁気デ
ィスクに対して情報の書き込み、読み出しを行なう複数
の磁気ヘッド40、これらの磁気ヘッドを磁気ディスク
16に対して移動自在に支持したキャリッジアッセンブ
リ22、キャリッジアッセンブリを回動および位置決め
するボイスコイルモータ(以下VCMと称する)24、
非作動時に磁気ヘッドが磁気ディスクの最外周に移動し
た際、磁気ヘッドを磁気ディスクから離間した位置に保
持するランプロード機構25、およびヘッドIC等を有
する基板ユニット21が収納されている。
【0048】また、ケース12の底壁外面には、基板ユ
ニット21を介してスピンドルモータ18、VCM2
4、および磁気ヘッドの動作を制御する図示しないプリ
ント回路基板がねじ止めされている。
【0049】磁気ディスク16は、例えば直径65mm
(2.5インチ)に形成され、例えば図8に示す構成を
有し、上面および下面に磁気記録層、及び各磁気記録層
上に少なくともロード時にヘッドの浮上高が最も低くな
る位置を含む領域が厚く、それ以外の領域が薄く形成さ
れた保護膜を有している。磁気ディスク16は、スピン
ドルモータ18の図示しないハブに同軸的に嵌合されて
いるとともにクランプばね17により保持されている。
そして、スピンドルモータ18を駆動することにより、
磁気ディスク16は所定の速度で回転駆動される。
【0050】図8ないし図10に示すように、キャリッ
ジアッセンブリ22は、ケース12の底壁上に固定され
た軸受組立体26を備えている。軸受組立体26は、ケ
ース12の底壁に対して垂直に立設された枢軸27と、
枢軸に一対の軸受を介して回転自在に支持された図示し
ない円筒形状のハブと、を有している。また、キャリッ
ジアッセンブリ22は、軸受組立体のハブに取り付けら
れた2本のアーム32a、32bと、各アームに支持さ
れた2つの磁気ヘッド組立体36と、を備えている。
【0051】各磁気ヘッド組立体36は、弾性変形可能
な細長い板状のサスペンション38と、サスペンション
の先端に固定された磁気ヘッド40と、を備えている。
サスペンション38は、板ばねにより構成され、その基
端がスポット溶接あるいは接着によりアーム32a、3
2bの先端に固定され、アームから延出している。
【0052】各磁気ヘッド40は、ほぼ矩形状のスライ
ダとこのスライダに形成された記録再生用のMR(磁気
抵抗)ヘッド、もしくはGMR(巨大磁気抵抗効果形)
ヘッドを有し、磁気ディスク16に対して情報の書き込
み、読み出しを行う。
【0053】磁気ヘッド組立体36が固定されたアーム
32aおよび32bは、軸受組立体26に取り付けら
れ、互いに平行に延出している。また、積層された状態
でハブの外周に嵌合されている。アーム32a、32b
に取り付けられた磁気ヘッド組立体36の磁気ヘッド4
0は互いに向かい合って位置し、アームと一体的に回動
可能となっている。
【0054】各サスペンション38は、その先端部から
延出したタブ50を一体に備えている。タブ50は、後
述するランプロード機構25の一部を構成するもので、
サスペンション38の長手軸Aとほぼ直交する方向に延
出しているとともに、磁気ディスク16に対して外周方
向に向かって延出している。
【0055】また、キャリッジアッセンブリ22は、軸
受組立体26から、アーム32a、32bと反対方向へ
延出した二股状の支持フレーム43を有し、これらの支
持フレームにはVCM16の一部を構成するボイスコイ
ル44が固定されている。支持フレーム43の一方の延
出端には、後述するラッチ機構と係合可能な係合凹所4
5が形成されている。
【0056】図8からよくわかるように、上記のように
構成されたキャリッジアッセンブリ22をケース12に
組み込んだ状態において、磁気ディスク16はアーム3
2a、32b間に位置している。そして、アーム32
a、32bから延びるサスペンション38に取り付けら
れた磁気ヘッド40は、磁気ディスク16の上面および
下面にそれぞれ対向し、磁気ディスク16を両面側から
挟持している。各磁気ヘッド40は、サスペンション3
8のばね力により所定のヘッド荷重が印加され、磁気デ
ィスク表面側に付勢されている。
【0057】一方、図8および図10に示すように、キ
ャリッジアッセンブリ22をケース12に組み込んだ状
態において、支持フレーム43に固定されたボイスコイ
ル44は、ケース12上に固定された一対のヨーク48
間に位置し、これらのヨークおよび一方のヨークに固定
された図示しない磁石とともにVCM24を構成してい
る。そして、ボイスコイル44に通電することにより、
キャリッジアッセンブリ22が回動し、磁気ヘッド40
は磁気ディスク16の所望のトラック上に移動および位
置決めされる。
【0058】基板ユニット21は、ケース12の底壁上
に固定された矩形状の基板本体51を有し、この基板本
体上には、複数の電子部品およびコネクタ等が実装され
ている。また、基板ユニット21は、基板本体51から
延出した帯状のメインフレキシブルプリント回路基板
(以下メインFPCと称する)54を一体に有してい
る。メインFPC54の延出端部54aは、キャリッジ
アッセンブリ22に固定されている。このメインFPC
54は、磁気ヘッド40と基板ユニット21とを接続す
るための信号線や、VCM24のボイスコイル44を駆
動するためのケーブル等の配線パターンから構成されて
いる。
【0059】図8ないし図10に示すように、ランプロ
ード機構25は、ケース12の底壁に設けられていると
ともに磁気ディスク16の外側に位置した一対のランプ
52a、52bを備えている。これらのランプ52a、
52bは、ケース12の底壁に立設された支軸55に固
定され、それぞれ磁気ディスク16表面とほぼ平行に延
びている。
【0060】一対のランプ52a、52bは、磁気ディ
スク16の半径方向に沿って、磁気ディスクの外周縁近
傍まで延びているとともに、サスペンション38に設け
られたタブ50の移動経路上に配置されている。また、
ランプ52aは、磁気ディスク16の上面とほぼ面一に
設けられ、ランプ52bは、磁気ディスク16の下面と
ほぼ面一に設けられている。更に、各ランプの延出端に
は、磁気ディスクから離間する方向に傾斜したスロープ
53が形成されている。
【0061】図11には、磁気記録装置の動作状態と非
動作状態における磁気ヘッド及びサスペンションとラン
プとの配置関係を概略的に表す側面図を示す。図8およ
び図11(a)に示すように、HDDの通常の動作状態
において、VCM24によりキャリッジアッセンブリ2
2を回動すると、磁気ヘッド40は磁気ディスク16の
所望のトラック上に移動され、磁気ディスクに対して情
報の記録あるいは再生を行う。
【0062】また、HDDの非動作時、図10および図
11(b)に示すように、VCM24によってキャリッ
ジアッセンブリ22は非作動位置まで回動され、磁気ヘ
ッド40は磁気ディスク16の最外周の停止位置まで移
動される。すると、サスペンション38から延出したタ
ブ50が磁気ディスク16の外周縁から外方へ突出し、
それぞれスロープ53を介して対応するランプ52a、
52b上に乗り上げる。これにより、各サスペンション
38はその長手軸Aに沿って弾性変形し、一対の磁気ヘ
ッド40は、それぞれ磁気ディスク16の上面および下
面から所定距離離間した状態に保持される。
【0063】HDDを再び作動した場合、磁気ディスク
16が回転した状態でキャリッジアッセンブリ22が磁
気ディスクの内周側に回動される。すると、各サスペン
ション38のタブ50はスロープ53上を通って対応す
るランプ52a、52bから離間する。これにより、磁
気ヘッド40は磁気ディスク16の表面に対して、情報
の記録、再生が可能な位置まで接近し、この状態で、キ
ャリッジアッセンブリ22により所望のトラック上に移
動される。
【0064】
【発明の効果】本発明の磁気記録媒体を用いると、ロー
ド時にヘッドによる衝撃を受けても傷つき難く、エラー
の少ない良好な磁気記録再生を行なうことができる。本
発明の磁気記録媒体はまた、保護膜をできるだけ薄く形
成することにより、その高密度化、大容量化が可能とな
る。
【0065】本発明の磁気記録装置を用いると、ロード
時にヘッドによる衝撃を受けても傷つき難く、エラーの
少ない良好な磁気記録再生を行なうことができる。ま
た、本発明の磁気記録装置は、その磁気記録媒体に用い
られる保護膜を薄く形成することができるので、高密度
で大容量の記録が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の磁気記録媒体の第1の構成例を表す
概略断面図
【図2】 本発明の磁気記録媒体の第2の構成例を表す
概略断面図
【図3】 本発明の磁気記録媒体の第3の構成例を表す
概略断面図
【図4】 本発明の磁気記録媒体の第4の構成例を表す
概略断面図
【図5】 本発明の磁気記録媒体の第5の構成例を表す
概略断面図
【図6】 本発明の磁気記録媒体の第6の構成例を表す
概略断面図
【図7】 本発明の磁気記録媒体の第7の構成例を表す
概略断面図
【図8】 本発明の磁気記録装置の一例を表す分解斜視
【図9】 図8に示すキャリッジアッセンブリの斜視図
【図10】 磁気ヘッドが磁気記録装置の再外周に移動
した状態を表す磁気記録装置平面図
【図11】 磁気記録装置の動作状態と非動作状態にお
ける磁気ヘッド及びサスペンションとランプとの配置関
係を概略的に表す側面図
【符号の説明】
12…ケース 16…磁気ディスク 21…基板ユニット 22…キャリッジアッセンブリ 24…ボイスコイルモータ 25…ランプロード機構 26…軸受組立体 38…サスペンション 40…磁気ヘッド 101…基板 102…磁気記録層 103,113,123,133,143,153,1
63…保護層 104…データ領域 105…ロード領域

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、該基板の少なくとも一方の面に
    形成された磁気記録層と、該磁気記録層上に形成され、
    少なくともロード時にヘッドの浮上高が最も低くなる位
    置を含む第1の領域の厚さが、それ以外の第2の領域よ
    りも厚く形成された保護層とを具備することを特徴とす
    る磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記第1の領域と第2の領域との差が2
    nm〜6nmである請求項1に記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記保護膜は、スパッタを2回行なうこ
    とにより形成され、前記第2の領域の厚さは、1回目の
    スパッタの後、前記第1の領域をマスクして、2回目の
    スパッタを行なうことにより、第1の領域の厚さよりも
    厚く形成されることを特徴とする請求項1に記載の磁気
    記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記保護膜は、スパッタを行なうことに
    より形成され、前記第1の領域の厚さ及び第2の領域の
    厚さは、スパッタターゲットの裏面に設けられる磁石の
    位置を制御することにより変化される請求項1に記載の
    磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 基板、該基板の少なくとも一方の面に形
    成された磁気記録層、及び該磁気記録層上に形成され、
    少なくともロード時にヘッドの浮上高が最も低くなる位
    置を含む第1の領域の厚さが、それ以外の第2の領域よ
    りも厚く形成された保護層を含む磁気記録媒体と、 該磁気記録媒体を支持および回転駆動する駆動手段と、 該磁気記録媒体に対して情報の記録再生を行う磁気ヘッ
    ドと、 該磁気記録媒体に対して該磁気ヘッドを移動自在に支持
    したキャリッジアッセンブリと、 該キャリッジアッセンブリが非作動位置に移動した際、
    該キャリッジアッセンブリと係合して磁気ヘッドを該磁
    気記録媒体から離間した位置に支持するランプロード機
    構とを具備することを特徴とする磁気記録装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の領域と第2の領域との差が2
    nm〜6である請求項5に記載の磁気記録装置。
  7. 【請求項7】 前記保護膜は、スパッタを2回行なうこ
    とにより形成され、前記第2の領域の厚さは、1回目の
    スパッタの後、前記第1の領域をマスクして、2回目の
    スパッタを行なうことにより、第1の領域の厚さよりも
    厚く形成されることを特徴とする請求項5に記載の磁気
    記録装置。
  8. 【請求項8】 前記保護膜は、スパッタを行なうことに
    より形成され、前記第1の領域の厚さ及び第2の領域の
    厚さは、スパッタターゲットの裏面に設けられる磁石の
    位置を制御することにより変化される請求項5に記載の
    磁気記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001243620A (ja) * 2000-03-01 2001-09-07 Asahi Komagu Kk 磁気記録媒体
JP2007265549A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Hoya Corp 磁気記録ディスクおよびその製造方法

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