JPH065022A - 磁気ディスク装置のヘッドロード/アンロード調整機構 - Google Patents

磁気ディスク装置のヘッドロード/アンロード調整機構

Info

Publication number
JPH065022A
JPH065022A JP16510792A JP16510792A JPH065022A JP H065022 A JPH065022 A JP H065022A JP 16510792 A JP16510792 A JP 16510792A JP 16510792 A JP16510792 A JP 16510792A JP H065022 A JPH065022 A JP H065022A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
cam
magnetic
magnetic disk
height
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16510792A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Mukai
勝彦 向井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP16510792A priority Critical patent/JPH065022A/ja
Publication of JPH065022A publication Critical patent/JPH065022A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ディスク上への磁気ヘッドのロード位
置のバラツキを減少させ、磁気ディスク上の記憶領域を
拡大すると共にヘッド高さのバラツキを無くしたことに
より、ケースの薄型化を可能にした磁気ディスク装置の
ヘッドロード/アンロード調整機構を提供することにあ
り、しかもできるだけシンプルで信頼性の高い調整機構
を実現させることにある。 【構成】 磁気ヘッドを取り付けたジンバルバネとカム
のテーパー面とを直接的/間接的に摺動させ、磁気ヘッ
ドのシーク方向への動きに、垂直方向への動きを加える
磁気ディスク装置のヘッドロード/アンロード調整機構
において、前記カムに、ジンバルバネへ向かい傾斜する
ヘッド高さ調整用の傾斜部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッドを用いて磁
気ディスクに情報を記録、読み出しする際に、磁気ヘッ
ドを送り出して磁気ディスクの記録面に接触させ(ロー
ド)、また接触を解除して待機位置へ戻す(アンロー
ド)ように、磁気ヘッドを移動制御する磁気ディスク装
置のヘッドロード/アンロード調整機構に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスクの片面側に配設され
た磁気ヘッド、或いは磁気ディスクを挟むように配設さ
れた複数の磁気ヘッドをロード又はアンロードさせる磁
気ディスク装置が知られている。当該磁気ディスク装置
では、記録媒体として用いる磁気ディスクを高速回転し
たときに磁気ディスク表面に生じる気流を利用して、使
用に際しては磁気ヘッドを磁気ディスクの表面から一定
の高さだけ浮上させるようになっている。そして、この
ような磁気ディスク装置には、大きく分けて、記憶媒体
を交換できない媒体固定型の装置と、記憶媒体である磁
気ディスクを着脱可能な媒体交換型の装置の2種類があ
る。
【0003】所謂媒体交換型の磁気ディスク装置におい
ては、媒体を装置から取り出すに先立ち、磁気ヘッドを
磁気ディスクからアンロードし、退避させる必要があ
る。また磁気ディスクに情報を記録、読み出しする場
合、磁気ヘッドを磁気ディスクにロードさせる必要があ
る。即ち、ヘッドロード/アンロード機構が必要があ
る。
【0004】また媒体固定型の磁気ディスク装置におい
ても、磁気ヘッドと磁気ディスクとの吸着を防止するた
め、及び衝撃によって磁気ヘッドが磁気ディスクを傷つ
けることを回避するために、磁気ヘッドをアンロードし
ておくことが好ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような媒体交換型
装置や媒体固定型装置に用いられる磁気ディスクには、
磁気ヘッドの浮上性能に関して保障されている浮上保障
領域と呼ばれる領域が存在する。例えば、5.25イン
チディスクにおいては、ディスク外径がR=65mmで
あるのに対して、一般的にR=63.5mmの範囲を浮
上保障領域としている。ヘッドロードは、ディスクのR
=63.5mmよりも内周側に行われなければならな
い。そうでないと、磁気ヘッドが磁気ディスクの外周縁
からはみ出して、正常なランディングが出来ないからで
ある。
【0006】更に、ディスク上のデータ領域たるトラッ
クは、ヘッドロードが完全に終わった場合の磁気ヘッド
の位置よりも確実に内周側になければならない。そうで
ないと、磁気ヘッドが最外周トラックへアクセスした
時、既にアンロードが始まり、磁気ヘッドが、磁気ディ
スクに対して、信号の読み取り/書き込みを実行しえな
くなるからである。
【0007】これを具体的寸法例をもって説明すれば、
ヘッドロード/アンロード機構での磁気ディスク上のヘ
ッドロード/アンロード位置のバラツキが2mmあるな
らば、トラックは、上記浮上保障領域R=63.5mm
から更に内側のR=61.5mm以下の領域にしか設定
出来ないことになる。
【0008】ディスク装置の記憶容量を増すための一つ
の方法として、磁気ディスク上のより広い範囲で記憶領
域を確保することが挙げられる。
【0009】本発明の課題は、ヘッドロード/アンロー
ド機構にヘッド高さ調整機構を付加することにより、磁
気ディスク上への磁気ヘッドのロード位置のバラツキを
減少させ、磁気ディスク上の記憶領域を拡大すると共に
ヘッド高さのバラツキを無くしたことにより、ケースの
薄型化を可能にした磁気ディスク装置のヘッドロード/
アンロード調整機構を提供することにあり、しかもでき
るだけシンプルで信頼性の高い調整機構を実現させるこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、この課題を、
磁気ヘッドを取り付けたジンバルバネとカムのテーパー
面とを直接的/間接的に摺動させ、磁気ヘッドのシーク
方向への動きに、垂直方向への動きを加える磁気ディス
ク装置のヘッドロード/アンロード調整機構において、
前記カムに、ジンバルバネへ向かい傾斜するヘッド高さ
調整用の傾斜部を設けることによって、解決する。
【0011】カムに摺動して磁気ヘッドをロード/アン
ロードさせるための部材がカム上を摺動して描く軌跡に
沿って、カムの傾斜部の高さを一定にすれば、好適であ
る。
【0012】カムが、上下の磁気ヘッドに対応して、そ
れぞれヘッド高さ調整用の傾斜部を備える二つのカム片
からなり、ヘッド高さ調整時のズレ防止のための付勢手
段を加えてアセンブリされていれば、好都合である。
【0013】カムは、摺動性良好な樹脂又は金属からな
っていれば、好ましい。
【0014】
【実施例】以下に、本発明を、図面に基づく実施例にし
たがい、詳細に説明する。
【0015】以下、ロータリータイプヘッドアクセスタ
イプで、ジンバルバネとカムの勾配部とが部品を介して
間接的に摺動し、ロード/アンロードするタイプの調整
機構について説明する。しかし、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、リニアアクセスタイプのものや、ジ
ンバルバネとカムの勾配部とが直接摺動し、ロード/ア
ンロードするタイプのものについても適用可能である。
【0016】図1a〜cに、磁気ディスクを収納するデ
ィスクカートリッジ12の上面及び下面並びに磁気ディ
スク装置をそれぞれ例示する。当該カートリッジ12の
縁端面に、ヘッドアクセス用窓が設けられ、当該窓を塞
ぐようにシャッタ20が摺動自在に取り付けられてい
る。カートリッジ12裏面には、図1bに示されるよう
に、磁気ディスク装置の駆動装置に固定するためのアマ
チュアクランプ22やアマチュアハブ24が配置されて
いる。一方、当該カートリッジを収容して、当該カート
リッジに収納された磁気ディスクに情報を書き込み、読
み出しするための磁気ディスク装置は、図1cに示され
るように、磁気ディスクを回転するためのスピンドルモ
ータ14をほぼ中央に備え、磁気ヘッド18を磁気ディ
スクにアクセスするためのロード/アンロード調整機構
16を回動可能に図の奥側に備えている。磁気ディスク
装置の前端面には、カートリッジ挿入のためのフロント
ドア26の他、イジェクトボタンやスタート/ストップ
ボタンが配置されている。
【0017】図2に、磁気ディスク装置の磁気ヘッドの
リトラクト状態(戻り状態、退避状態)を示し、図3
に、そのロード/アンロード調整機構16の分解平面図
を示す。リトラクト状態においては、ヘッドジンバル2
は、ヘッドリフタ(係合部材)3によって、磁気ディス
ク面に対して垂直方向に持ち上げられている。
【0018】磁気ディスク10を上下から挟むように配
設された磁気ヘッド18は、それぞれ、板状のジンバル
2の先端側に取り付けられ、ジンバル2の基端側は、キ
ャリッジ7に取り付けられており、当該キャリッジ7
は、その基端側が支点34を中心に揺動可能に、図1c
に示された装置本体に支持されている。図3で理解され
るように、キャリッジ7の取付け部7aには、ヘッドリ
フタ3がピン4を介して回転自在に支持されている。当
該ヘッドリフタ3は、その前部分側(図中左側)が、キ
ャリッジ取付け部7aの回転ストッパ36に係合してそ
の回転が規制されるとともに、ヘッドロード時の位置を
安定させるために、バネ6により磁気ディスク側に向け
て付勢されている。ヘッドリフタ3の回転方向位置は、
装置本体に固定されたカム6により規定される。なお図
2において、磁気ディスク10上には、その外周縁に近
いところに境界線を有する浮上保障領域28、その領域
よりも内径の小さなデータ領域30、浮上保障領域28
であってデータ領域30でないランディング領域32が
存在している。
【0019】ヘッドロード時の磁気ディスク、磁気ヘッ
ド、ヘッドリフタ、カムの位置関係を説明すると、ヘッ
ドリフタ3は、図4a〜dに示されるように、その基端
側(図中右側)の係合部3aがカム6と係合する一方、
その先端側がジンバル2の内側に接触している。そのた
め、キャリッジが磁気ディスク側へ揺動する際には、カ
ム6のテーパー面6aによってヘッドリフタ3がピンを
中心に上下方向に揺動し、これに伴って、一対の磁気ヘ
ッド18が上下動する構成となっている。上下一対のカ
ム6は、上下のヘッドリフタ3の係合部3aをそれぞれ
案内する平行平面部にそれぞれ連なるテーパー面6aを
それぞれ備えており、これらテーパー面6aとヘッドリ
フタ3の係合部3aとの摺動により、磁気ヘッド18の
ロードが開始し(図4a)、磁気ヘッド18が磁気ディ
スク面上へランディングし(図4b)、その後、ジンバ
ル2とヘッドリフタ3とが解放されて(図4c)、デー
タの読み取り/書き込み状態になる(図4d)。アンロ
ード時には、磁気ヘッドとヘッドリフタとの位置関係
が、図4cから図4b、図4aへと移る。上下のテーパ
ー面を相互に若干ずらして、上下の磁気ヘッドのロード
/アンロードのスタートタイミングを互いに多少ずらす
ようにしてもよい。
【0020】次に、図5において磁気ディスクの動作に
ついて説明する。
【0021】図5のA位置に示される磁気ヘッド18の
リトラクト状態では、上下一対のヘッドリフタ3がジン
バル2をそれぞれ磁気ディスク10から離隔させて上下
方向に開くように係合しており(図4a)、この状態で
磁気ヘッド18のロード/アンロードを開始させると、
各ヘッドリフタ3及びジンバル2が、図5のBで示され
る位置からCで示される位置に、順次、動作する。ま
た、これと同時に、磁気ヘッド18も図4a〜dに、順
次、移動する。即ち、図5中のA位置では、各磁気ヘッ
ド18は、カム22の平行平面部とヘッドリフタ3の係
合部3aとの係合によって、磁気ディスク面から離隔し
た状態となっており、ロード開始に伴って支点34を中
心にキャリッジ7が磁気ディスク10方向へ揺動する
と、浮上保障領域28では、図4bに示されるように、
ヘッドリフタ3の係合部3aがカム6のテーパー面6a
に沿って摺動し、上下双方のヘッドリフタ3が双方のジ
ンバル2を狭めるように動作してランディング状態に至
る。この場合、磁気ヘッド18に付与される発生トルク
は、図4aからbに至る間が最大となるが、カム6の双
方のテーパー面6aが寸法的に若干ずらされて設けられ
ていれば、双方の磁気ヘッド18に付与される全体の最
大トルクが略半減され、ヘッドロード速度がそれほど大
きくならずにすむ。
【0022】キャリッジ7が磁気ディスク10の内方へ
至ると、図4cに示されるように、双方のリフタ3によ
るジンバル2、即ち、磁気ヘッド18の付勢が解放さ
れ、磁気ディスク10のデータ領域30に至ると、各々
の磁気ヘッド18が確実に磁気ディスク面に接してデー
タの書き込みや読み出しが行われるのである。
【0023】ヘッドロード/アンロード機構は以上のよ
うであるが、カートリッジケース40に収納された磁気
ディスク10上での磁気ヘッド18のランディング位置
は、キャリッジ7、ジンバル2、ヘッドリフタ3、カム
6等の部品の基準位置からのずれによって、図6で理解
されるように、ディスク装置毎にバラツキが出る。即
ち、理想位置である基準位置に全ての部品が取り付けら
れていれば、磁気ヘッド18は、磁気ディスク10上の
ヘッドランディング領域32でシーク方向でのバラツキ
分を考慮した狭い所定領域幅内に常にランディングする
ことが可能である。しかしながら、各部品の取り付け状
態等によって、ディスク装置毎にバラツキが出るため、
例えば、磁気ヘッド18の高さの上下方向にわたるばら
つきを考慮して、従来、磁気ディスク10のヘッドラン
ディング領域32を、シーク方向でのバラツキ分を大幅
に上回り、広めにとっている。本発明では、従来一体成
形されていたカム部材を、上下の磁気ヘッドに対応する
別々のカム片をアセンブリすることとし、その際、それ
ぞれのカム片のヘッド高さ調整用傾斜部の位置を移動さ
せ、ヘッドリフタの高さを変化させることにより、ロー
ド/アンロードするに最小限必要な磁気ヘッド高さに調
整し、これによって、磁気ヘッドのランディング位置の
精度向上を図り、磁気ディスク上のデータ領域を拡大す
るとともに、磁気ヘッドの高さに関するバラツキの解消
で、カートリッジケースの薄型化を達成するものであ
る。
【0024】比較参照のために、図8に、高さ調整機構
のない従来のカム部材を示す。図8aは図5に対応し、
装置本体に当該カムを取り付けた場合の平面図、図8b
は図4に対応する正面図、図8cは図8aの左側から見
た端面図である。
【0025】このような従来カムに対して、本発明に係
るカム6は、図9〜11に示される部品からアセンブリ
される。図10に示された上ヘッド用カム片46及び図
11に示された下ヘッド用カム片48は、それそれヘッ
ドリフタに向いて傾斜するヘッド高さ調整用の傾斜部4
6b、48bを備えている。各図のa、b、cは、それ
ぞれ図8のa、b、cに対応する向きのものである。
【0026】そのアセンブリの状態を図12〜14に基
づき、説明する。
【0027】装置本体42に、図11に示された下ヘッ
ド用カム片48、図10に示された上ヘッド用カム片4
6、図9に示されたカム押さえバネ44を、順に、図1
2及び図13に示される状態に仮アセンブリする。その
際、下ヘッド側位置決めネジ50は、下ヘッド用カム片
48を完全固定しない状態で、装置本体42にねじ込ま
れ、カム押さえバネ44の押圧力の作用下で、下ヘッド
用カム片48及び上ヘッド用カム片46が、アンロード
状態でガタつくことなくしかも図13、14に示される
調整が可能な程度に、上ヘッド側位置決めネジ52で固
定される。装置本体には、上下ヘッドの位置決めピン5
6が嵌め込まれていて、下ヘッド用カム片48及び上ヘ
ッド用カム片46の対応長孔に摺動可能に係合してい
る。
【0028】この仮アセンブリ状態で、先ず、装置本体
の窪み部に装着された場合に各カム片のヘッドリフタに
面する側の高さに対応する位置でそれぞれ対称的に突出
部を有するヘッド高さ調整冶具54をドライバー58で
微小回動させ、図13、14で理解されるように、下ヘ
ッド用カム片48の傾斜部48bの位置を移動させ、当
該傾斜部48b上を摺動する下ヘッド用ヘッドリフタの
高さを調整して、下ヘッドの高さをロード/アンロード
するに最小限必要な高さに調整する。調整後、下ヘッド
側位置決めネジ50で下ヘッド用カム片48を完全固定
する。
【0029】次いで、ヘッド高さ調整冶具54を180
度回転させ、当該冶具54を用いて、上ヘッド用カム片
46の傾斜部46bの位置を移動させ、当該傾斜部46
b上を摺動する上ヘッド用ヘッドリフタの高さを調整し
て、上ヘッドの高さをロード/アンロードするに最小限
必要な高さに調整する。調整後、上ヘッド側位置決めネ
ジ52で上ヘッド用カム片46も完全固定する。
【0030】それぞれのカム片46、48に設けられた
ヘッド高さ調整用の傾斜部46b、48bは、キャリッ
ジ側の軌跡に沿って同一高さになっているため、カム片
調整後においては、どのシーク位置でも磁気ヘッドの高
さが一定となる。
【0031】上記調整に関する説明で理解されるよう
に、調整時に、上ヘッド用カム片46、下ヘッド用カム
片48はともに摺動し、またヘッドロード/アンロード
する際、カム6とヘッドリフタ3とが摺動するので、当
該カム材質には、摺動特性がよく、磨耗、発塵の少ない
樹脂、例えば、フッ素入り樹脂等が好ましい。発塵が少
なければ、読み書きエラーやヘッドクラッシュ等の原因
を除くことができる。或いは、当該材質をSUSの非磁
性体等の金属にすれば、摺動特性、耐磨耗性が得られ、
強度的にも向上し、カム自身から発生するバリ等の発塵
も、バレル加工や薬品処理等、容易な方法で除ける等、
樹脂と同等以上の効果が期待できる。
【0032】
【発明の効果】請求項1のヘッドロード/アンロード調
整機構においては、テーパー面を有するカムに、ジンバ
ルバネへ向かい傾斜するヘッド高さ調整用の傾斜部を設
けているので、磁気ヘッドの高さ調整が可能となり、ヘ
ッドランディング位置のバラツキを減少でき、データ領
域の拡大、カートリッジの薄型化が実現する。
【0033】請求項2のヘッドロード/アンロード調整
機構においては、カムに摺動して磁気ヘッドをロード/
アンロードさせるための部材がカム上を摺動して描く軌
跡に沿って、カムの傾斜部の高さを一定にしているの
で、カム調整後の磁気ヘッドの高さがどのシーク位置に
おいてもアンロード状態で常に一定となり、ヘッド高さ
のバツツキが出ることがなく、カートリッジの薄型化を
確実なものとする。
【0034】請求項3のヘッドロード/アンロード調整
機構においては、カムが、上下の磁気ヘッドに対応し
て、それぞれヘッド高さ調整用の傾斜部を備える二つの
カム片からなり、ヘッド高さ調整時のズレ防止のための
付勢手段を加えてアセンブリされているので、請求項1
の効果に加えて、アセンブリ状態での作業性を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】カートリッジ及び磁気ディスク装置の斜視図
で、図1aはカートリッジ上面、図1bはカートリッジ
下面、図1cは磁気ディスク装置をそれぞれ示す。
【図2】磁気ディスク装置の磁気ヘッドのリトラクト状
態を示す図である。
【図3】図2のロード/アンロード調整機構の分解平面
図を示す。
【図4】ヘッドロード時の磁気ディスク、磁気ヘッド、
ヘッドリフタ、カムの位置関係を示す図である。図4a
からdに進むに従い、磁気ヘッドが磁気ディスクにロー
ドする。
【図5】磁気ディスクの動作を示す図で、磁気ヘッドの
リトラクト状態からロード状態の変化を表している。
【図6】従来装置でのヘッドランディング位置のバラツ
キを示す図である。
【図7】本発明でのヘッドランディング位置の安定化を
示す図である。
【図8】従来のカムの構造を示す図で、図8aは装置本
体に当該カムを取り付けた場合の平面図、図8bは正面
図、図8cは図8aの左側から見た端面図である。
【図9】本発明に係るカムを構成するバネ構造を示す図
で、そのa、b、cは、それぞれ図8のa〜cに対応す
る向きのものである。
【図10】本発明に係るカムを構成するヘッド高さ調整
用傾斜部を備えた上ヘッド用カム片を示す図で、その
a、b、cは、それぞれ図8のa〜cに対応する向きの
ものである。
【図11】本発明に係るカムを構成するヘッド高さ調整
用傾斜部を備えた下ヘッド用カム片を示す図で、その
a、b、cは、それぞれ図8のa〜cに対応する向きの
ものである。
【図12】本発明に係るカムをアセンブリする様子を示
す概略断面図である。
【図13】本発明に係るカムをアセンブリする様子を示
す平面図である。
【図14】本発明に係るカムを調整する様子を示す平面
図である。
【符号の説明】
6 カム 42 装置本体 44 カム押さえバネ 46 上ヘッド用カム片 48 下ヘッド用カム片 54 ヘッド高さ調整冶具
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッドを用いて磁
気ディスクに情報を記録、読み出しする際に、磁気ヘッ
ドを送り出して磁気ディスクの記録面に接触させ(ロー
ド)、また接触を解除して待機位置へ戻す(アンロー
ド)ように、磁気ヘッドを移動制御する磁気ディスク装
置のヘッドロード/アンロード調整機構に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスクの片面側に配設され
た磁気ヘッド、或いは磁気ディスクを挟むように配設さ
れた複数の磁気ヘッドをロード又はアンロードさせる磁
気ディスク装置が知られている。当該磁気ディスク装置
では、記録媒体として用いる磁気ディスクを高速回転し
たときに磁気ディスク表面に生じる気流を利用して、使
用に際しては磁気ヘッドを磁気ディスクの表面から一定
の高さだけ浮上させるようになっている。そして、この
ような磁気ディスク装置には、大きく分けて、記憶媒体
を交換できない媒体固定型の装置と、記憶媒体である磁
気ディスクを着脱可能な媒体交換型の装置の2種類があ
る。
【0003】所謂媒体交換型の磁気ディスク装置におい
ては、媒体を装置から取り出すに先立ち、磁気ヘッドを
磁気ディスクからアンロードし、退避させる必要があ
る。また磁気ディスクに情報を記録、読み出しする場
合、磁気ヘッドを磁気ディスクにロードさせる必要があ
る。即ち、ヘッドロード/アンロード機構が必要があ
る。
【0004】また媒体固定型の磁気ディスク装置におい
ても、磁気ヘッドと磁気ディスクとの吸着を防止するた
め、及び衝撃によって磁気ヘッドが磁気ディスクを傷つ
けることを回避するために、磁気ヘッドをアンロードし
ておくことが好ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような媒体交換型
装置や媒体固定型装置に用いられる磁気ディスクには、
磁気ヘッドの浮上性能に関して保障されている浮上保障
領域と呼ばれる領域が存在する。例えば、5.25イン
チディスクにおいては、ディスク外径がR=65mmで
あるのに対して、一般的にR=63.5mmの範囲を浮
上保障領域としている。ヘッドロードは、ディスクのR
=63.5mmよりも内周側に行われなければならな
い。そうでないと、磁気ヘッドが磁気ディスクの外周縁
からはみ出して、正常なランディングが出来ないからで
ある。
【0006】更に、ディスク上のデータ領域たるトラッ
クは、ヘッドロードが完全に終わった場合の磁気ヘッド
の位置よりも確実に内周側になければならない。そうで
ないと、磁気ヘッドが最外周トラックへアクセスした
時、既にアンロードが始まり、磁気ヘッドが、磁気ディ
スクに対して、信号の読み取り/書き込みを実行しえな
くなるからである。
【0007】これを具体的寸法例をもって説明すれば、
ヘッドロード/アンロード機構での磁気ディスク上のヘ
ッドロード/アンロード位置のバラツキが2mmあるな
らば、トラックは、上記浮上保障領域R=63.5mm
から更に内側のR=61.5mm以下の領域にしか設定
出来ないことになる。
【0008】ディスク装置の記憶容量を増すための一つ
の方法として、磁気ディスク上のより広い範囲で記憶領
域を確保することが挙げられる。
【0009】本発明の課題は、ヘッドロード/アンロー
ド機構にヘッド高さ調整機構を付加することにより、磁
気ディスク上への磁気ヘッドのロード位置のバラツキを
減少させ、磁気ディスク上の記憶領域を拡大すると共に
ヘッド高さのバラツキを無くしたことにより、ケースの
薄型化を可能にした磁気ディスク装置のヘッドロード/
アンロード調整機構を提供することにあり、しかもでき
るだけシンプルで信頼性の高い調整機構を実現させるこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、この課題を、
磁気ヘッドを取り付けたジンバルバネとカムのテーパー
面とを直接的/間接的に摺動させ、磁気ヘッドのシーク
方向への動きに、垂直方向への動きを加える磁気ディス
ク装置のヘッドロード/アンロード調整機構において、
前記カムに、ジンバルバネへ向かい傾斜するヘッド高さ
調整用の傾斜部を設けることによって、解決する。
【0011】カムに摺動して磁気ヘッドをロード/アン
ロードさせるための部材がカム上を摺動して描く軌跡に
沿って、カムの傾斜部の高さを一定にすれば、好適であ
る。
【0012】カムが、上下の磁気ヘッドに対応して、そ
れぞれヘッド高さ調整用の傾斜部を備える二つのカム片
からなり、ヘッド高さ調整時のズレ防止のための付勢手
段を加えてアセンブリされていれば、好都合である。
【0013】カムは、摺動性良好な樹脂又は金属からな
っていれば、好ましい。
【0014】
【実施例】以下に、本発明を、図面に基づく実施例にし
たがい、詳細に説明する。
【0015】以下、ロータリータイプヘッドアクセスタ
イプで、ジンバルバネとカムの勾配部とが部品を介して
間接的に摺動し、ロード/アンロードするタイプの調整
機構について説明する。しかし、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、リニアアクセスタイプのものや、ジ
ンバルバネとカムの勾配部とが直接摺動し、ロード/ア
ンロードするタイプのものについても適用可能である。
【0016】図1〜図3に、磁気ディスクを収納するデ
ィスクカートリッジ12の上面及び下面並びに磁気ディ
スク装置をそれぞれ例示する。当該カートリッジ12の
縁端面に、ヘッドアクセス用窓が設けられ、当該窓を塞
ぐようにシャッタ20が摺動自在に取り付けられてい
る。カートリッジ12裏面には、図2に示されるよう
に、磁気ディスク装置の駆動装置に固定するためのアマ
チュアクランプ22やアマチュアハブ24が配置されて
いる。一方、当該カートリッジを収容して、当該カート
リッジに収納された磁気ディスクに情報を書き込み、読
み出しするための磁気ディスク装置は、図3に示される
ように、磁気ディスクを回転するためのスピンドルモー
タ14をほぼ中央に備え、磁気ヘッド18を磁気ディス
クにアクセスするためのロード/アンロード調整機構1
6を回動可能に図の奥側に備えている。磁気ディスク装
置の前端面には、カートリッジ挿入のためのフロントド
ア26の他、イジェクトボタンやスタート/ストップボ
タンが配置されている。
【0017】図4に、磁気ディスク装置の磁気ヘッドの
リトラクト状態(戻り状態、退避状態)を示し、図5
に、そのロード/アンロード調整機構16の分解平面図
を示す。リトラクト状態においては、ヘッドジンバル2
は、ヘッドリフタ(係合部材)3によって、磁気ディス
ク面に対して垂直方向に持ち上げられている。
【0018】磁気ディスク10を上下から挟むように配
設された磁気ヘッド18は、それぞれ、板状のジンバル
2の先端側に取り付けられ、ジンバル2の基端側は、キ
ャリッジ7に取り付けられており、当該キャリッジ7
は、その基端側が支点34を中心に揺動可能に、図3
示された装置本体に支持されている。図5で理解される
ように、キャリッジ7の取付け部7aには、ヘッドリフ
タ3がピン4を介して回転自在に支持されている。当該
ヘッドリフタ3は、その前部分側(図中左側)が、キャ
リッジ取付け部7aの回転ストッパ36に係合してその
回転が規制されるとともに、ヘッドロード時の位置を安
定させるために、バネ6により磁気ディスク側に向けて
付勢されている。ヘッドリフタ3の回転方向位置は、装
置本体に固定されたカム6により規定される。なお図4
において、磁気ディスク10上には、その外周縁に近い
ところに境界線を有する浮上保障領域28、その領域よ
りも内径の小さなデータ領域30、浮上保障領域28で
あってデータ領域30でないランディング領域32が存
在している。
【0019】ヘッドロード時の磁気ディスク、磁気ヘッ
ド、ヘッドリフタ、カムの位置関係を説明すると、ヘッ
ドリフタ3は、図6a〜dに示されるように、その基端
側(図中右側)の係合部3aがカム6と係合する一方、
その先端側がジンバル2の内側に接触している。そのた
め、キャリッジが磁気ディスク側へ揺動する際には、カ
ム6のテーパー面6aによってヘッドリフタ3がピンを
中心に上下方向に揺動し、これに伴って、一対の磁気ヘ
ッド18が上下動する構成となっている。上下一対のカ
ム6は、上下のヘッドリフタ3の係合部3aをそれぞれ
案内する平行平面部にそれぞれ連なるテーパー面6aを
それぞれ備えており、これらテーパー面6aとヘッドリ
フタ3の係合部3aとの摺動により、磁気ヘッド18の
ロードが開始し(図6a)、磁気ヘッド18が磁気ディ
スク面上へランディングし(図6b)、その後、ジンバ
ル2とヘッドリフタ3とが解放されて(図6c)、デー
タの読み取り/書き込み状態になる(図6d)。アンロ
ード時には、磁気ヘッドとヘッドリフタとの位置関係
が、図6cから図6b、図6aへと移る。上下のテーパ
ー面を相互に若干ずらして、上下の磁気ヘッドのロード
/アンロードのスタートタイミングを互いに多少ずらす
ようにしてもよい。
【0020】次に、図7において磁気ディスクの動作に
ついて説明する。
【0021】図7のA位置に示される磁気ヘッド18の
リトラクト状態では、上下一対のヘッドリフタ3がジン
バル2をそれぞれ磁気ディスク10から離隔させて上下
方向に開くように係合しており(図6a)、この状態で
磁気ヘッド18のロード/アンロードを開始させると、
各ヘッドリフタ3及びジンバル2が、図7のBで示され
る位置からCで示される位置に、順次、動作する。ま
た、これと同時に、磁気ヘッド18も図6a〜dに、順
次、移動する。即ち、図7中のA位置では、各磁気ヘッ
ド18は、カム22の平行平面部とヘッドリフタ3の係
合部3aとの係合によって、磁気ディスク面から離隔し
た状態となっており、ロード開始に伴って支点34を中
心にキャリッジ7が磁気ディスク10方向へ揺動する
と、浮上保障領域28では、図6bに示されるように、
ヘッドリフタ3の係合部3aがカム6のテーパー面6a
に沿って摺動し、上下双方のヘッドリフタ3が双方のジ
ンバル2を狭めるように動作してランディング状態に至
る。この場合、磁気ヘッド18に付与される発生トルク
は、図6aからbに至る間が最大となるが、カム6の双
方のテーパー面6aが寸法的に若干ずらされて設けられ
ていれば、双方の磁気ヘッド18に付与される全体の最
大トルクが略半減され、ヘッドロード速度がそれほど大
きくならずにすむ。
【0022】キャリッジ7が磁気ディスク10の内方へ
至ると、図6cに示されるように、双方のリフタ3によ
るジンバル2、即ち、磁気ヘッド18の付勢が解放さ
れ、磁気ディスク10のデータ領域30に至ると、各々
の磁気ヘッド18が確実に磁気ディスク面に接してデー
タの書き込みや読み出しが行われるのである。
【0023】ヘッドロード/アンロード機構は以上のよ
うであるが、カートリッジケース40に収納された磁気
ディスク10上での磁気ヘッド18のランディング位置
は、キャリッジ7、ジンバル2、ヘッドリフタ3、カム
6等の部品の基準位置からのずれによって、図8で理解
されるように、ディスク装置毎にバラツキが出る。即
ち、理想位置である基準位置に全ての部品が取り付けら
れていれば、磁気ヘッド18は、磁気ディスク10上の
ヘッドランディング領域32でシーク方向でのバラツキ
分を考慮した狭い所定領域幅内に常にランディングする
ことが可能である。しかしながら、各部品の取り付け状
態等によって、ディスク装置毎にバラツキが出るため、
例えば、磁気ヘッド18の高さの上下方向にわたるばら
つきを考慮して、従来、磁気ディスク10のヘッドラン
ディング領域32を、シーク方向でのバラツキ分を大幅
に上回り、広めにとっている。本発明では、従来一体成
形されていたカム部材を、上下の磁気ヘッドに対応する
別々のカム片をアセンブリすることとし、その際、それ
ぞれのカム片のヘッド高さ調整用傾斜部の位置を移動さ
せ、ヘッドリフタの高さを変化させることにより、ロー
ド/アンロードするに最小限必要な磁気ヘッド高さに調
整し、これによって、磁気ヘッドのランディング位置の
精度向上を図り、磁気ディスク上のデータ領域を拡大す
るとともに、磁気ヘッドの高さに関するバラツキの解消
で、カートリッジケースの薄型化を達成するものであ
る。
【0024】比較参照のために、図10に、高さ調整機
構のない従来のカム部材を示す。図10aは図7に対応
し、装置本体に当該カムを取り付けた場合の平面図、
10bは図6に対応する正面図、図10cは図10aの
左側から見た端面図である。
【0025】このような従来カムに対して、本発明に係
るカム6は、図11〜13に示される部品からアセンブ
リされる。図12に示された上ヘッド用カム片46及び
図13に示された下ヘッド用カム片48は、それそれヘ
ッドリフタに向いて傾斜するヘッド高さ調整用の傾斜部
46b、48bを備えている。各図のa、b、cは、そ
れぞれ図10のa、b、cに対応する向きのものであ
る。
【0026】そのアセンブリの状態を図14〜16に基
づき、説明する。
【0027】装置本体42に、図13に示された下ヘッ
ド用カム片48、図12に示された上ヘッド用カム片4
6、図11に示されたカム押さえバネ44を、順に、
14及び図15に示される状態に仮アセンブリする。そ
の際、下ヘッド側位置決めネジ50は、下ヘッド用カム
片48を完全固定しない状態で、装置本体42にねじ込
まれ、カム押さえバネ44の押圧力の作用下で、下ヘッ
ド用カム片48及び上ヘッド用カム片46が、アンロー
ド状態でガタつくことなくしかも図15、16に示され
る調整が可能な程度に、上ヘッド側位置決めネジ52で
固定される。装置本体には、上下ヘッドの位置決めピン
56が嵌め込まれていて、下ヘッド用カム片48及び上
ヘッド用カム片46の対応長孔に摺動可能に係合してい
る。
【0028】この仮アセンブリ状態で、先ず、装置本体
の窪み部に装着された場合に各カム片のヘッドリフタに
面する側の高さに対応する位置でそれぞれ対称的に突出
部を有するヘッド高さ調整冶具54をドライバー58で
微小回動させ、図15、16で理解されるように、下ヘ
ッド用カム片48の傾斜部48bの位置を移動させ、当
該傾斜部48b上を摺動する下ヘッド用ヘッドリフタの
高さを調整して、下ヘッドの高さをロード/アンロード
するに最小限必要な高さに調整する。調整後、下ヘッド
側位置決めネジ50で下ヘッド用カム片48を完全固定
する。
【0029】次いで、ヘッド高さ調整冶具54を180
度回転させ、当該冶具54を用いて、上ヘッド用カム片
46の傾斜部46bの位置を移動させ、当該傾斜部46
b上を摺動する上ヘッド用ヘッドリフタの高さを調整し
て、上ヘッドの高さをロード/アンロードするに最小限
必要な高さに調整する。調整後、上ヘッド側位置決めネ
ジ52で上ヘッド用カム片46も完全固定する。
【0030】それぞれのカム片46、48に設けられた
ヘッド高さ調整用の傾斜部46b、48bは、キャリッ
ジ側の軌跡に沿って同一高さになっているため、カム片
調整後においては、どのシーク位置でも磁気ヘッドの高
さが一定となる。
【0031】上記調整に関する説明で理解されるよう
に、調整時に、上ヘッド用カム片46、下ヘッド用カム
片48はともに摺動し、またヘッドロード/アンロード
する際、カム6とヘッドリフタ3とが摺動するので、当
該カム材質には、摺動特性がよく、磨耗、発塵の少ない
樹脂、例えば、フッ素入り樹脂等が好ましい。発塵が少
なければ、読み書きエラーやヘッドクラッシュ等の原因
を除くことができる。或いは、当該材質をSUSの非磁
性体等の金属にすれば、摺動特性、耐磨耗性が得られ、
強度的にも向上し、カム自身から発生するバリ等の発塵
も、バレル加工や薬品処理等、容易な方法で除ける等、
樹脂と同等以上の効果が期待できる。
【0032】
【発明の効果】請求項1のヘッドロード/アンロード調
整機構においては、テーパー面を有するカムに、ジンバ
ルバネへ向かい傾斜するヘッド高さ調整用の傾斜部を設
けているので、磁気ヘッドの高さ調整が可能となり、ヘ
ッドランディング位置のバラツキを減少でき、データ領
域の拡大、カートリッジの薄型化が実現する。
【0033】請求項2のヘッドロード/アンロード調整
機構においては、カムに摺動して磁気ヘッドをロード/
アンロードさせるための部材がカム上を摺動して描く軌
跡に沿って、カムの傾斜部の高さを一定にしているの
で、カム調整後の磁気ヘッドの高さがどのシーク位置に
おいてもアンロード状態で常に一定となり、ヘッド高さ
のバツツキが出ることがなく、カートリッジの薄型化を
確実なものとする。
【0034】請求項3のヘッドロード/アンロード調整
機構においては、カムが、上下の磁気ヘッドに対応し
て、それぞれヘッド高さ調整用の傾斜部を備える二つの
カム片からなり、ヘッド高さ調整時のズレ防止のための
付勢手段を加えてアセンブリされているので、請求項1
の効果に加えて、アセンブリ状態での作業性を向上でき
る。
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】カートリッジ上面の斜視図である。
【図2】カートリッジ下面の斜視図である。
【図3】磁気ディスク装置の斜視図である。
【図4】磁気ディスク装置の磁気ヘッドのリトラクト状
態を示す図である。
【図5】図4のロード/アンロード調整機構の分解平面
図を示す。
【図6】ヘッドロード時の磁気ディスク、磁気ヘッド、
ヘッドリフタ、カムの位置関係を示す図である。図6a
からdに進むに従い、磁気ヘッドが磁気ディスクにロー
ドする。
【図7】磁気ディスクの動作を示す図で、磁気ヘッドの
リトラクト状態からロード状態の変化を表している。
【図8】従来装置でのヘッドランディング位置のバラツ
キを示す図である。
【図9】本発明でのヘッドランディング位置の安定化を
示す図である。
【図10】従来のカムの構造を示す図で、図10aは装
置本体に当該カムを取り付けた場合の平面図、図10b
は正面図、図10cは図10aの左側から見た端面図で
ある。
【図11】本発明に係るカムを構成するバネ構造を示す
図で、そのa、b、cは、それぞれ図10のa〜cに対
応する向きのものである。
【図12】本発明に係るカムを構成するヘッド高さ調整
用傾斜部を備えた上ヘッド用カム片を示す図で、その
a、b、cは、それぞれ図10のa〜cに対応する向き
のものである。
【図13】本発明に係るカムを構成するヘッド高さ調整
用傾斜部を備えた下ヘッド用カム片を示す図で、その
a、b、cは、それぞれ図10のa〜cに対応する向き
のものである。
【図14】本発明に係るカムをアセンブリする様子を示
す概略断面図である。
【図15】本発明に係るカムをアセンブリする様子を示
す平面図である。
【図16】本発明に係るカムを調整する様子を示す平面
図である。
【符号の説明】 6 カム 42 装置本体 44 カム押さえバネ 46 上ヘッド用カム片 48 下ヘッド用カム片 54 ヘッド高さ調整冶具
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図9】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図15】
【図14】
【図16】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドを取り付けたジンバルバネと
    カムのテーパー面とを直接的/間接的に摺動させ、磁気
    ヘッドのシーク方向への動きに、垂直方向への動きを加
    える磁気ディスク装置のヘッドロード/アンロード調整
    機構において、前記カムに、ジンバルバネへ向かい傾斜
    するヘッド高さ調整用の傾斜部を設けることを特徴とす
    るヘッドロード/アンロード調整機構。
  2. 【請求項2】 前記カムに摺動して磁気ヘッドをロード
    /アンロードさせるための部材がカム上を摺動して描く
    軌跡に沿って、前記傾斜部の高さが一定になるようにす
    ることを特徴とする請求項1に記載のヘッドロード/ア
    ンロード調整機構。
  3. 【請求項3】 前記カムが、上下の磁気ヘッドに対応し
    て、それぞれヘッド高さ調整用の傾斜部を備える二つの
    カム片からなり、ヘッド高さ調整時のズレ防止のための
    付勢手段が加えられてアセンブリされていることを特徴
    とする請求項1に記載のヘッドロード/アンロード調整
    機構。
  4. 【請求項4】 前記カムが、摺動性良好な樹脂からなる
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドロード/アン
    ロード調整機構。
  5. 【請求項5】 前記カムが、金属からなることを特徴と
    する請求項1に記載のヘッドロード/アンロード調整機
    構。
JP16510792A 1992-06-23 1992-06-23 磁気ディスク装置のヘッドロード/アンロード調整機構 Pending JPH065022A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16510792A JPH065022A (ja) 1992-06-23 1992-06-23 磁気ディスク装置のヘッドロード/アンロード調整機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16510792A JPH065022A (ja) 1992-06-23 1992-06-23 磁気ディスク装置のヘッドロード/アンロード調整機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH065022A true JPH065022A (ja) 1994-01-14

Family

ID=15806035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16510792A Pending JPH065022A (ja) 1992-06-23 1992-06-23 磁気ディスク装置のヘッドロード/アンロード調整機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH065022A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5973886A (en) * 1997-11-14 1999-10-26 Castlewood Systems Adjustable head load ramp for digital video disk drive system
US6057988A (en) * 1997-07-02 2000-05-02 International Business Machines Corporation Adjustable head suspension load/unload lift cam assembly
US6134076A (en) * 1997-12-08 2000-10-17 Seagate Technology, Inc. Adjustment feature for load/unload alignment of multiple disk stack ramp assembly
US6181528B1 (en) * 1999-04-26 2001-01-30 International Business Machines Corporation Magnetic disk drive with load/unload structure including a base, a body, ramps, and a H/L ratio of 2 or greater

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6057988A (en) * 1997-07-02 2000-05-02 International Business Machines Corporation Adjustable head suspension load/unload lift cam assembly
US6141858A (en) * 1997-07-02 2000-11-07 International Business Machines Corporation Head suspension lift cam adjustment
US6321442B1 (en) 1997-07-02 2001-11-27 International Business Machines Corporation Head suspension lift cam adjustment apparatus
US5973886A (en) * 1997-11-14 1999-10-26 Castlewood Systems Adjustable head load ramp for digital video disk drive system
US6134076A (en) * 1997-12-08 2000-10-17 Seagate Technology, Inc. Adjustment feature for load/unload alignment of multiple disk stack ramp assembly
US6181528B1 (en) * 1999-04-26 2001-01-30 International Business Machines Corporation Magnetic disk drive with load/unload structure including a base, a body, ramps, and a H/L ratio of 2 or greater

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3539498B2 (ja) 記録媒体駆動装置及びこれを備えた電子機器
JP2000163899A (ja) 記録ディスク駆動装置
JPH065022A (ja) 磁気ディスク装置のヘッドロード/アンロード調整機構
JP3885377B2 (ja) ディスクドライブ装置
JPH065021A (ja) 磁気ディスク装置のヘッドロード/アンロード調整機構
JPH11273268A (ja) ディスクドライブ装置
US20090290258A1 (en) Storage device equipped with ramp mechanism
US6556373B1 (en) Disk apparatus, method of accessing head thereof to disk-like recording medium, and method of retracting the same
US7421722B2 (en) Optical disc apparatus
JP2000067544A (ja) ディスクドライブ装置
JP2000067542A (ja) ディスクドライブ装置
JP2000067502A (ja) ディスクドライブ装置
JP2000067543A (ja) ディスクドライブ装置
JP2000067503A (ja) ディスクドライブ装置
JP2000100033A (ja) ディスクチャッキング装置と大容量ディスクドライブ装置
JP2001093246A (ja) ディスクドライブ装置
JP2001093245A (ja) ディスクドライブ装置
JP2000067541A (ja) ディスクドライブ装置
JP2001118351A (ja) 大容量フロッピーディスク・ドライブ
JPH11273267A (ja) ディスクドライブ装置
JP2001093244A (ja) ディスクドライブ装置
JP2000113619A (ja) 磁気ヘッド装置及びディスクドライブ装置
JPH11273272A (ja) ディスクドライブ装置
JPH0482064A (ja) ディスク装置
JP2001118352A (ja) 大容量フロッピーディスク・ドライブ