JP2001093245A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

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JP2001093245A
JP2001093245A JP26567799A JP26567799A JP2001093245A JP 2001093245 A JP2001093245 A JP 2001093245A JP 26567799 A JP26567799 A JP 26567799A JP 26567799 A JP26567799 A JP 26567799A JP 2001093245 A JP2001093245 A JP 2001093245A
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JP
Japan
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pair
head
floppy disk
suspension
arrow
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JP26567799A
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Inventor
Hideaki Kumagai
秀昭 熊谷
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ヘッドをフロッピーディスクにソフトラ
ンディングさせるヘッド昇降機構の構造の簡素化及び省
スペース化を図ること。 【解決手段】 ほぼX型に交差させた一対のサスペンシ
ョンリフター203、204の交差点部分をシャーシ4
上の支点ピン205に回転自在に取り付け、これら一対
のサスペンションリフター203、204の他端側に形
成した一対のカム溝207、208に共通に挿通されて
スライド駆動される1本のカム軸209を有するカム機
構206で、これら一対のサスペンションリフター20
3、204の一端側に設けた上下一対のサスペンション
支持部203a、204aを上下に開閉駆動するように
して、上下一対のサスペンション182、183を介し
て上下一対の磁気ヘッド101、102をヘッドロード
及びヘッドアンロードさせるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフロッピー
ディスク等のディスク状記録媒体を記録及び/又は再生
するフロッピーディスク・ドライブに適用するのに最適
なディスクドライブ装置の技術分野であって、特に、デ
ィスク状記録媒体に対するヘッドのソフトランディング
に関する技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図51に示すように、記録容
量が1〜2MBの小容量のフロッピーディスク・ドライ
ブFDDでは、図46〜図50に示すような小容量フロ
ッピーディスク・カートリッジFDCを用いている。そ
して、その小容量フロッピーディスク・カートリッジF
DCをローディングして、そのカートリッジ5のセンタ
ーコア穴6内に相対的に挿入されたディスクテーブル2
3上にフロッピーディスク1のセンターコアをチャッキ
ングして、スピンドルモータ21によってフロッピーデ
ィスク1を200〜250rpmの低速で回転駆動す
る。そして、ローディング時に開放されたディスクカー
トリッジの一対のヘッド挿入穴7内に上下一対の磁気ヘ
ッドを挿入してフロッピーディスク1の上下両面に接触
させた状態で、これに上下一対の磁気ヘッド28、29
をヘッド移送装置によってフロッピーディスク1の中心
からの放射線であるスキャニングセンターに沿って矢印
a、b方向にシーク及びトラッキングしながら、フロッ
ピーディスク1にデータを記録及び/又は再生してい
る。
【0003】一方、本発明の出願人は、記録容量を10
0MB以上に増大した図43〜図45に示すような大容
量フロッピーディスク・カートリッジHFDCを先に開
発している。そして、この大容量フロッピーディスク・
カートリッジHFDCでは、フロッピーディスク1を3
600rpm以上の高速で回転駆動しながら、フライン
グヘッドで構成された上下一対の磁気ヘッドをエアフィ
ルムによってフロッピーディスク1の上下両面からミク
ロンオーダで浮上(フライング状態)させてデータの高
密度の記録及び/又は再生を行うようになされている。
従って、この大容量フロッピーディスク・カートリッジ
HFDCに使用するフロッピーディスク1は高回転化及
び高密度記録によるデータトラック幅の微小化のため
に、ヘッドとの当り性改善として、ヘッドの表面粗度向
上及びフロッピーディスク1の磁性層の薄膜化が必要と
なる。そして、磁性層の薄膜化を実現するためには、磁
性粉の大きさを0.1μm、塗布厚を0.2μm程度に
著しく小さく及び薄くする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、図51に示す
ように、従来の小容量フロッピーディスク・ドライブF
DDでは、小容量フロッピーディスク・カートリッジF
DCをカートリッジホルダー内に挿入して、トリガーレ
バーによるカートリッジホルダーのロックが解除された
時に、そのカートリッジホルダーによって小容量フロッ
ピーディスク・カートリッジFDCを上昇位置であるア
ンローディング位置から下降位置であるローディング位
置へ高速でローディングして、フロッピーディスク1を
ディスクテーブル23上にチャッキングすると同時に、
上下一対の磁気ヘッド28、29をフロッピーディスク
1の上下両面に衝撃的にランディング(設置)させてい
る。しかし、小容量フロッピーディスク・カートリッジ
FDCのフロッピーディスク1の磁性層は膜厚が非常に
厚くなっているために、上下一対の磁気ヘッド28、2
9がそのフロッピーディスク1の上下両面に衝撃的にラ
ンディングされても、その磁性層が大きなダメージを受
ける心配がなく、安全上の問題は特になかった。しか
し、大容量フロッピーディスク・カートリッジHFDC
の記録容量が100MB以上に増大されたフロッピーデ
ィスク1は、その磁性層の膜厚が非常に薄くなっている
ために、ローディング時に、上下一対の磁気ヘッド2
8、29がフロッピーディスク1の上下両面に衝撃的に
ランディングされるようなことがあると、その膜厚が薄
い磁性層が大きなダメージを受けてしまい、品質、耐久
性に大きな問題を招いてしまう。
【0005】そこで、本発明の発明者は、ヘッドをフロ
ッピーディスクにソフトランディングさせるためのヘッ
ド昇降機構として、図40〜図42に示すようなスライ
ド方式のヘッド昇降機構501を先に開発し、既に出願
している。このスライド方式のヘッド昇降機構501
は、まず、上下一対の磁気ヘッド28、29を板バネで
構成された上下一対のサスペンション502、503の
先端で支持して、これら上下一対のサスペンション50
2、503のバネ力によって上下一対の磁気ヘッド2
8、29をフロッピーディスク1の上下両面に接触させ
る方向である矢印f方向に移動付勢させる。次に、シャ
ーシ504上にスライド板505を配置し、そのスライ
ド板505上にアーム支持部506を垂直状に形成し
て、そのアーム支持部506に上下一対のヘッド昇降ア
ーム507、508の基端側を水平で共通の支点ピン5
09を介して上下方向である矢印A、B方向に回転自在
に取り付け、これら上下一対のヘッド昇降アーム50
7、508の先端側を上下一対のサスペンション50
2、503の長さ方向に対して直交する状態で、そのサ
スペンション502、503の内側に配置している。そ
して、シャーシ504上に水平状に取り付けた固定のガ
イド軸510を上下一対のサスペンション502、50
3の中間位置に、これらのサスペンション502、50
3の長さ方向と平行に配置し、上下一対のヘッド昇降ア
ーム507、508の先端側に設けた上下一対のカム溝
511、512をそのガイド溝510に対してほぼ直交
する方向である矢印C、D方向にスライド自在に係合さ
せたものである。
【0006】そして、このスライド方式のヘッド昇降機
構501は、まず、図41の(D)に示すように、上下
一対の磁気ヘッド28、29のヘッドロード開始前の時
点では、スライド板505をシャーシ504上で矢印C
方向にスライドして、上下一対のヘッド昇降アーム50
7、508を上下一対のサスペンション502、503
の内側へ矢印C方向から挿入させることによって、上下
一対のカム溝511、512をガイド軸510に対して
矢印C方向に挿入させるようにスライドさせて、これら
のカム溝511、512によって上下一対のヘッド昇降
アーム507、508を支点ピン509を中心に矢印A
方向に開くように回転駆動する。そして、これら上下一
対のヘッド昇降アーム507、508によって上下一対
のサスペンション502、503をそのバネ力に抗して
矢印e方向に開くようにして、上下一対の磁気ヘッド2
8、29をフロッピーディスク1の上下に矢印e方向に
離間させたヘッドアンロード位置へヘッドアンロードさ
せておく。
【0007】次に、ヘッドロード時には、図41の
(C)、(B)、(A)に示すように、スライド板50
5をシャーシ504上で矢印D方向へスライド駆動し
て、上下一対のヘッド昇降アーム507、508を上下
一対のサスペンション502、503の内側から矢印D
方向に排出させることによって、上下一対のカム溝51
1、512をガイド溝510に対して矢印D方向に排出
させるようにスライドさせて、これらのカム溝511、
512によって上下一対のヘッド昇降アーム507、5
08を支点ピン509を中心に矢印B方向に閉じるよう
にゆっくり回転駆動する。そして、最終的に、図41の
(A)に示すように、上下一対のヘッド昇降アーム50
7、508を上下一対のサスペンション502、503
の内側で、これらのサスペンション502、503と全
く干渉しない位置まで閉じることによって、これら上下
一対のサスペンション502、503のバネ力によって
上下一対の磁気ヘッド28、29をフロッピーディスク
1の上下両面1a、1bに矢印f方向から接触させるヘ
ッドロード位置へ安全速度で非衝撃的にソフトランディ
ング(軟着陸)させるように構成したものである。
【0008】このスライド方式のヘッド昇降機構501
によれば、上下一対の磁気ヘッド28、29をヘッドロ
ード時にフロッピーディスク1の上下両面1a、1bに
ソフトランディングさせることができるので、フロッピ
ーディスク1の上下両面1a、1bの磁性層の膜厚が非
常に薄いフロッピーディスク1を記録、再生するように
した記録容量が100MB以上の大容量フロッピーディ
スクドライブに適用するのに最適である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このスライド
方式のヘッド昇降機構501のように、上下一対のヘッ
ド昇降アーム507、508をスライド板505によっ
てシャーシ504上で上下一対のサスペンション50
2、503に対するほぼ直交する方向である矢印C、D
方向にスライド駆動することによって、これら上下一対
のヘッド昇降アーム507、508のカム溝511、5
12をシャーシ504上に固定されているガイド軸51
0で相対的に駆動するようにして、これら上下一対のヘ
ッド昇降アーム507、508を上下方向である矢印
A、B方向に開閉駆動して、上下一対のサスペンション
502、503を介して上下一対の磁気ヘッド28、2
9をその矢印e、f方向に開閉駆動するようにしたもの
では、上下一対のヘッド昇降アーム507、508の長
さを十分に長くしなければならない上に、構造が複雑で
あり、部品点数及び組立工数が多くなり、コスト高につ
く。また、長さが長い上下一対のヘッド昇降アーム50
7、508をスライド板505によってシャーシ504
上で矢印C、D方向にスライド駆動するための大きなス
ペースをシャーシ504上に設置しなければならないこ
とから、省スペース化が困難であり、ディスクドライブ
装置の小型化に大きな制約を受け易い。また、上下一対
のヘッド昇降アーム507、508を矢印C、D方向に
スライドさせながら、上下一対のサスペンション50
2、503を矢印A、B方向に開閉する方式では、特
に、上下一対の磁気ヘッド28、29のソフトランディ
ング速度のコントロールが難しく、上下一対の磁気ヘッ
ド28、29がフロッピーディスク1の上下両面1a、
1bに衝撃的に接触されて、双方がダメージを受ける危
険がある。
【0010】また、上下一対のヘッド昇降アーム50
7、508を上下一対のサスペンション502、503
に対して直交する方向である矢印C、D方向にスライド
させながら、これらを上下方向である矢印A、B方向に
開閉駆動して、上下一対のサスペンション502、50
3をそのバネ力を利用して矢印e、f方向に開閉する構
造では、上下一対のヘッド昇降アーム507、508の
矢印C、D方向のスライド時の摩擦力によって、上下一
対のサスペンション502、503に矢印C、D方向の
こじれが発生し易く、特に、上下一対の磁気ヘッド2
8、29をフロッピーディスク1の上下両面にソフトラ
ンディングさせる瞬間のランディング姿勢が不安定にな
り易かった。
【0011】特に、大容量ディスクドライブ装置では、
フロッピーディスク1を3600rpm以上の高速で回
転駆動しながら、上下一対の磁気ヘッド28、29をフ
ロッピーディスク1の上下両面にソフトランディングさ
せることになるため、例えば、図42に実線で示すよう
に、そのソフトランディング時に、フロッピーディスク
1の回転方向のE方向における上下一対の磁気ヘッド2
8、29の上流側の端部28a、29aが下流側の端部
28b、29bより先にフロッピーディスク1の上下両
面に接触されるようなことがあれば、その高速で回転駆
動されているフロッピーディスク1の上下両面の空気流
が上下一対の磁気ヘッド28、29の上流側の端部28
a、29aに高速で衝突することによる空気流の巻き込
み作用によって、サスペンション502、503の矢印
F方向のローリング振動(捩れとその捩れの復元によっ
て発生する振動)等を誘発して、上下一対の磁気ヘッド
28、29にスティック・スリップ(Stick Sl
ip)が発生し、フロッピーディスク1の上下両面の磁
性層及び上下一対の磁気ヘッド28、29の双方がダメ
ージを受けてしまう可能性がある。
【0012】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、ヘッドをディスク状記録媒体にソ
フトランディングさせるためのヘッド昇降機構の構造の
簡素化及び省スペース化を図ることができるようにした
ディスクドライブ装置を提供することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のディスクドライブ装置のヘッド昇降機構
は、ヘッドをサスペンションで支持し、そのサスペンシ
ョンの長さ方向に対してほぼ直交する状態に配置したサ
スペンションリフターをシャーシ上の支点ピンを中心に
上下方向に回転駆動することによって、サスペンション
を介してヘッドをヘッドロード位置とヘッドアンロード
位置との間で昇降駆動するように構成したものである。
【0014】上記のように構成された本発明のディスク
ドライブ装置のヘッド昇降機構は、サスペンションリフ
ターをシャーシ上の支点ピンを中心に上下方向に回転駆
動することによって、サスペンションを介してヘッドを
ヘッドロード位置とヘッドアンロード位置との間で昇降
駆動するようにして、ヘッドをディスク状記録媒体にソ
フトランディングさせることができるようにしたもので
あり、ヘッド昇降機構全体をシャーシ上でサスペンショ
ンとほぼ直交する方向にスライド駆動する必要がない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した大容量フ
ロッピーディスク・カートリッジ及び大容量フロッピー
ディスク・ドライブの実施の形態を現行の小容量フロッ
ピーディスク・カートリッジ及び小容量フロッピーディ
スク・ドライブと比較しながら、図1〜図51を参照し
て以下の順序で説明する。 (1) ・・・ 小容量フロッピーディスク・カートリ
ッジ及び小容量フロッピーディスク・ドライブ装置の説
明 (2) ・・・ 大容量フロッピーディスクカートリッ
ジの説明 (3) ・・・ 大容量フロッピーディスク・ドライブ
の概要説明 (4) ・・・ リニアアクチュエータの説明 (5) ・・・ ガイド主軸取付け装置の説明 (6) ・・・ ヘッドアッセンブリの説明 (7) ・・・ 回転方式のヘッド昇降機構の説明 (8) ・・・ ラッチ機構の説明 (9) ・・・ キャリッジロック機構の説明 (10) ・・ 回転方式のヘッド昇降機構の動作説明 (11) ・・ ヘッドロード時のヘッド姿勢制御機構
の説明 (12) ・・ 動作モードの説明
【0016】(1) ・・・ 小容量フロッピーディス
ク・カートリッジ及び小容量ディスクドライブ装置の説
明 まず、図46〜図50に示すように、直径が3.5イン
チの磁気シートからなるフロッピーディスク1をステン
レス板からなる円板であるセンターコア2の外周に接着
した構造の小容量フロッピーディスクを用いる小容量フ
ロッピーディスク・カートリッジFDCは、そのフロッ
ピーディスク1の記録容量が1〜2MB(メガバイト)
の小容量に構成されている。そして、この小容量フロッ
ピーディスク・カートリッジFDCは、合成樹脂によっ
て成形された上下シェル3、4によって扁平で、ほぼ方
形状のカートリッジ5を構成し、そのカートリッジ5内
にフロッピーディスク1を回転自在に収納している。
【0017】この際、フロッピーディスク1のセンター
コア2が下シェル4の中央に形成されたセンターコア穴
6内に遊嵌されていて、矢印aで示すカートリッジ5の
後述する小容量フロッピーディスクドライブ内への挿入
方向側の端部である前端面5aとセンターコア穴6との
間で、上下シェル3、4にはカートリッジセンターP1
に沿った長穴状の上下一対のヘッド挿入穴7が形成され
ている。そして、これら上下一対のヘッド挿入穴7を開
閉するために上下一対の水平板部8a、8bと前端垂直
板部8cとによって断面形状がコ字状に形成されたシャ
ッター8がカートリッジ5の上下両面5e、5f及び前
端部5aの外側にほぼコ字状に形成されているシャッタ
ースライド用凹所18内にスライド自在に配置されてい
て、このシャッター8が前端面5aに沿って上記挿入方
向である矢印a方向に対して直角な方向である矢印c、
d方向にスライド自在に取り付けられている。なお、こ
のシャッター8は内蔵されたシャッターバネ8dによっ
て閉蓋位置まで矢印c方向にスライド付勢されている。
そして、このカートリッジ5の下シェル4で、前端面5
a側に偏位された位置には真円形状穴と長円形状穴から
なる左右一対の位置決め用の基準穴9が形成されてい
て、このカートリッジ5の左右両側面5b、5cで、下
シェル4の前端面5a側に近接された位置には左右一対
の半円形状の凹部10が形成されている。そして、この
カートリッジ5の前端面5aと一方の側面である右側面
5bとのコーナー11aには上下シェル3、4全体を4
5°にカットしたいわゆるC面である誤挿入防止用の斜
面12が形成されている。また、このカートリッジ5の
後端面5dと他方の側面である左側面5cとのコーナー
11bには誤消去防止用のライトプロテクタ−13が組
み込まれていて、その後端面5dと一方の側面である右
側面5bとのコーナー11cには容量識別穴14が形成
されている。
【0018】そして、これら上下シェル3、4の内壁面
3b、4bにはほぼ馬蹄形状に裁断された不織布である
上下一対のクリーニングシート15が接着等にて敷設さ
れていて、これら上下一対のクリーニングシート15を
フロッピーディスク1の上下両面に上下から弾性的に接
触させるためのリフター16が上下シェル3、4内の何
れか一方(又は両方)に接着等にて取り付けられてい
る。従って、このフロッピーディスク1は上下一対のク
リーニングシート15間で上下から挟まれてカートリッ
ジ5の下面5fからほぼH1 /2の高さのディスク面位
置で回転駆動されるように構成されている。そして、シ
ャッター8の上下一対の水平板部8a、8bに上下シェ
ル3、4に形成されている上下一対のヘッド挿入穴7に
対向された長穴形状の上下一対のシャッター穴8eが形
成されている。また、カートリッジ5の上下シェル3、
4の上下両面5e、5fには後端面5dを迂回する形状
のラベル貼付用凹所17が形成されている。
【0019】そして、図51に示すように、この小容量
フロッピーディスク・カートリッジFDCを記録及び/
又は再生する下位ディスクドライブである小容量フロッ
ピーディスク・ドライブFDDの内部には、スピンドル
モータ21のスピンドル22によって回転駆動されるデ
ィスクテーブル23やキャリッジ26とヘッドアーム2
7の先端の上下対向面にジンバルプレート(図示せず)
を介して取り付けられた上下一対の磁気ヘッド28、2
9等が収納されている。なお、ディスクテーブル23上
にはチャッキング用のマグネットシート24や小容量フ
ロッピーディスクFDの回転駆動ピン25等が取り付け
られていて、ヘッドアーム27はキャリッジ26のヘッ
ドアーム取付台26aの上部に板バネ30を介して上下
方向である矢印e、f方向に回転自在に取り付けられて
いる。そして、このヘッドアーム27はヘッド圧着用バ
ネ(図示せず)によって下方である矢印f方向に回転付
勢されている。そして、リニアアクチュエータによって
キャリッジ26が矢印a、b方向に水平駆動されること
によって、キャリッジ26と一体にヘッドアーム27が
同方向に水平駆動されて、上下一対の磁気ヘッド28、
29が同方向に一体に水平移動されるように構成されて
いる。
【0020】この際、下部磁気ヘッド29はメカベース
(図示せず)に対する高さ基準位置に配置されていて、
上部磁気ヘッド28は上部磁気ヘッド昇降機構(図示せ
ず)によって1点鎖線で示すように下部磁気ヘッド29
に対して所定高さだけ上昇されたアンローディング位置
と、図51に実線で示すようにフロッピーディスク1を
下部磁気ヘッド29上に圧着するローディング位置との
間で矢印e、f方向に昇降自在に構成されている。
【0021】そして、図51に示すように、この小容量
フロッピーディスク・ドライブFDD内への小容量フロ
ッピーディスク・カートリッジFDCのローディング開
始前には、上部磁気ヘッド28が1点鎖線で示すアンロ
ーディング位置まで矢印e方向に上昇されている。そこ
で、小容量フロッピーディスク・カートリッジFDCを
カートリッジローディング機構(図示せず)の内部に1
点鎖線で示すように下部磁気ヘッド29に対して高く、
かつ、上部磁気ヘッド28に対して低くしたアンローデ
ィング位置へ矢印a方向から水平に挿入した後に、その
小容量フロッピーディスク・カートリッジFDCをカー
トリッジローディング機構によって実線で示すローディ
ング位置まで平行運動によって垂直に下降する。する
と、そのローディング位置へ下降された小容量フロッピ
ーディスク・カートリッジFDCは小容量フロッピーデ
ィスク・ドライブFDD内に設置されている合計4つの
カートリッジ位置決めピン(図示せず)上に水平に装着
されて位置決めされる。従って、この小容量フロッピー
ディスク・カートリッジFDCは上下一対の磁気ヘッド
28、29に何等干渉されることなくローディングされ
る。
【0022】そして、この小容量フロッピーディスク・
カートリッジFDCのローディング位置への矢印a方向
の水平挿入動作中に、この小容量フロッピーディスク・
ドライブFDD内に設置されているシャッター開閉機構
(図示せず)によって、小容量フロッピーディスク・カ
ートリッジFDCのシャッター8が図48及び図49に
示す閉蓋位置から図46に示す開蓋位置までシャッター
バネ8dに抗して矢印d方向にスライドされて、このシ
ャッター8の上下一対のシャッター穴8eがカートリッ
ジ5の上下一対のヘッド挿入穴7の上下に重ねられて、
これら上下一対のヘッド挿入穴7が開蓋されると共に、
これら上下一対のシャッター穴8e及びヘッド挿入穴7
が上下に上下一対の磁気ヘッド28、29の上下の内側
に挿入される。
【0023】そして、図51に実線で示すように、小容
量フロッピーディスク・カートリッジFDCがアンロー
ディング位置からローディング位置まで矢印f方向に垂
直に下降された時に、小容量フロッピーディスクFDの
センターコア2がディスクテーブル23のマグネットシ
ート24上にチャッキングされて、スピンドル22がセ
ンターコア2の中心穴2aに下方から相対的に嵌合され
ると共に、ディスクテーブル23上の回転駆動ピン25
がセンターコア2の偏心位置に形成されている回転駆動
ピン嵌合穴2bに下方から相対的に嵌合される。そし
て、小容量フロッピーディスク・カートリッジFDCが
アンローディング位置からローディング位置まで矢印f
方向に垂直に下降された時に、ヘッドアーム27がアン
ローディング位置からローディング位置までヘッド圧着
用バネによって矢印f方向に回転されて、上部磁気ヘッ
ド28がアンローディング位置からローディング位置へ
矢印f方向に下降されて、上下一対の磁気ヘッド28、
29が上下一対のシャッター穴8e及びヘッド挿入穴7
内に矢印e、f方向に相対的に挿入されて、これら上下
一対の磁気ヘッド28、29がカートリッジ5内のフロ
ッピーディスク1の上下両面に圧着される。
【0024】以上により、小容量フロッピーディスク・
ドライブFDD内への小容量フロッピーディスク・カー
トリッジFDCのローディング動作が完了し、スピンド
ルモータ21によってディスクテーブル23が回転駆動
され、その回転駆動ピン25によってセンターコア2が
回転駆動されることによって、フロッピーディスク1が
カートリッジ5内で例えば200〜250rpmの低速
で回転駆動される。但し、この際、フロッピーディスク
1の上下両面がカートリッジ5内の上下一対のクリーニ
ングシート15に接触したままで回転駆動されて、その
上下一対のクリーニングシート15によってフロッピー
ディスク1の上下両面が自動クリーニングされる。そし
て、リニアアクチュエータ(図示せず)によってキャリ
ッジ26とヘッドアーム27が一体に矢印a、b方向に
水平駆動されることによって、上下一対の磁気ヘッド2
8、29がフロッピーディスク1を矢印a、b方向にス
キャニング(シーク及びトラッキング)して、このフロ
ッピーディスク1にデータの記録及び/又は再生が行わ
れることになる。
【0025】なお、フロッピーディスク1の記録、再生
後における小容量フロッピーディスク・カートリッジF
DCの小容量フロッピーディスク・ドライブFDD外へ
のアンローディング動作は、上述したローディング動作
の逆動作で行われ、小容量フロッピーディスク・カート
リッジFDCがカートリッジローディング機構によって
図51に実線で示すローディング位置から1点鎖線で示
すアンローディング位置まで平行運動で矢印h方向に垂
直に上昇される時に、センターコア2がディスクテーブ
ル23から上方に離脱されると共に、ヘッドアーム27
が図51に実線で示すローディング位置からアンローデ
ィング位置まで矢印e方向にヘッド圧着用バネに抗して
回転されて、上部磁気ヘッド28がローディング位置か
らアンローディング位置まで矢印e方向に上昇され、上
下一対の磁気ヘッド28、29がカートリッジ5外の上
下に相対的に離脱される。そして、小容量フロッピーデ
ィスク・カートリッジFDCがアンローディング位置に
て小容量フロッピーディスク・ドライブFDD外へ矢印
b方向に水平に押し出される時に、シャッター8が図4
6に示す開蓋位置から図48及び図49に示す閉蓋位置
までシャッターバネ8dによって矢印c方向にスライド
されて、そのシャッター8の上下一対の水平板部8a、
8bによってカートリッジ5の上下一対のヘッド挿入穴
7が閉蓋されることになる。
【0026】(2) ・・・ 大容量フロッピーディス
ク・カートリッジの説明 次に、図43〜図45に示すように、後述する大容量フ
ロッピーディスク・ドライブHFDDによって記録及び
/又は再生される大容量フロッピーディスク・カートリ
ッジHFDCは、前述した小容量フロッピーディスク・
カートリッジFDCと同様に、直径が3.5インチの磁
気シートからなるフロッピーディスク1をステンレス板
からなる円板であるセンターコア2の外周に接着した構
造の大容量フロッピーディスクHFDを合成樹脂によっ
て成形された上下シェル3、4によって構成されたカー
トリッジ5内に回転自在に収納したものである。そし
て、大容量フロッピーディスクHFDの記録容量を10
0MB以上、好ましくは300〜700MBに向上させ
るために、この大容量フロッピーディスクHFDの上下
両面における磁性膜をサブミクロンオーダまで薄くし、
かつ、この大容量フロッピーディスクHFDの回転速度
を3600rpm以上の高速回転域まで上昇させること
を可能にしている。
【0027】一方、この大容量フロッピーディスク・カ
ートリッジHFDCは、後述する大容量フロッピーディ
スク・ドライブHFDDにおいて、記録容量が1〜2M
Bである小容量フロッピーディスク・カートリッジFD
Cとの互換性を有するように、その大容量フロッピーデ
ィスク・カートリッジHFDCのカートリッジ5の外形
寸法及び厚さが小容量フロッピーディスク・カートリッ
ジFDCのカートリッジ5の外形寸法及び厚さとほぼ同
等に構成されている。そして、後述する大容量フロッピ
ーディスク・ドライブHFDDにおいて、この大容量フ
ロッピーディスク・カートリッジHFDCを小容量フロ
ッピーディスク・カートリッジFDCに対して識別する
ことができるように、この大容量フロッピーディスク・
カートリッジHFDCでは、ライトプロテクター13と
容量識別穴14との配置を反転させると共に、新たに設
けた大容量識別穴18を真円形状穴に形成されている一
方の基準穴9の近傍位置に形成している。なお、この大
容量フロッピーディスク・カートリッジHFDCではシ
ャッター8の平面形状をほぼT型形状に構成してカート
リッジ5の内部有効面積の拡大等を図ると共に、小容量
フロッピーディスク・カートリッジFDCの誤挿入防止
用の斜面12に相当する誤挿入防止用の溝20がカート
リッジ5の上面5eで前端面5aの一端側のコーナー1
1aに形成されている。なお、この大容量フロッピーデ
ィスク・カートリッジHFDCにおけるフロッピーディ
スク1のセンターコア2に形成されている回転駆動ピン
嵌合穴2bは小容量フロッピーディスク・カートリッジ
FDCにおけるフロッピーディスク1のセンターコア2
aに形成されている回転駆動ピン嵌合穴2bよりも十分
に大きい寸法の穴に形成されている。
【0028】(3) ・・・ 大容量フロッピーディス
ク・ドライブの概要説明 次に、図25〜図31に示すように、ディスクドライブ
装置の一例である大容量フロッピーディスク・ドライブ
HFDDは、板厚が厚い板金によってプレス加工された
シャーシ41の上下に板厚が薄い板金によってプレス加
工された上下カバー42、43を脱着自在に取り付け、
これらのフロント側にモールド部品(プラスチックの成
形品)で構成されたフロントパネル44を脱着自在に取
り付けて、扁平な直方体形状のドライブ本体45を構成
している。そして、フロントパネル44の上端側には横
長形状のカートリッジ挿入口46が形成されていて、そ
のカートリッジ挿入口46の内側には内開き方式の開閉
蓋47が取り付けられている。また、このフロントパネ
ル44の下部側の左右両側位置にはイジェクト釦48及
びドライブの動作状態を表示する発光表示部49が取り
付けられている。
【0029】そして、このドライブ本体45の内部で、
フロントパネル44側におけるシャーシ41の上部には
スピンドルモータ51及びその上部に搭載されているデ
ィスクテーブル53が配置されている。なお、このディ
スクテーブル53はスピンドル52のロータの上面に形
成されていて、そのディスクテーブル53の上面にはチ
ャッキング用のマグネットシート54や回転駆動ピン2
5等が取り付けられている。そして、フロントパネル4
4側におけるシャーシ41の上部には板金等で構成され
たカートリッジホルダー56と、そのカートリッジホル
ダー56をアンローディング位置とローディング位置と
の間で平行運動によって矢印g、h方向に昇降駆動する
ための板金等で構成されたスライド板57を有するカー
トリッジローディング機構58が組み込まれている。そ
して、フロントパネル44側とは反対側である後端側に
おけるシャーシ41の上部には後述するようにフライン
グヘッドに構成されている上下一対の磁気ヘッド10
1、102を移送するリニアアクチュエータ103が組
み込まれている。なお、スピンドルモータ51及び上下
一対の磁気ヘッド101、102のR/Wギャップがフ
ロッピーディスク1にデータを記録及び/又は再生する
ためのスキャニング位置(シーク及びトラッキング位
置)であるスキャニングセンターP2 上に配置されてい
る。そして、シャーシ41の下部にはモータ基板59、
メイン基板60及びスイッチ基板61等の複数の回路基
板が水平状にビス止めされていて、シャーシ41の後端
には外部インターフェース62がマウントされたインタ
ーフェース基板63が水平状にビス止めされている。そ
して、シャーシ41の上部で、カートリッジホルダー5
6の四隅の下部位置には左右各一対の位置決め用基準ピ
ン64と高さ基準ピン65が垂直状に取り付けられてい
て、基準ピン64は高さ基準ピンも兼用している。そし
て、スイッチ基板61の上部にマウントされたプッシュ
スイッチからなるカートリッジ挿入検出スイッチ66、
誤消去防止用検出スイッチ67、小容量検出スイッチ6
8及び大容量検出スイッチ69がシャーシ41及びスラ
イド板57を貫通してカートリッジホルダー56の下部
に露出されている。なお、イジェクト釦48によってO
Nされるイジェクトスイッチ70がスイッチ基板61の
前端部(フロントパネル44側の端部)の下面にマウン
トされている。
【0030】なお、シャーシ41は水平な底板部41a
と、その左右両側から上方に垂直状に立ち上げられた左
右両側板部41bを有しており、スピンドルモータ51
はモータ基板59によってシャーシ41の底板部41a
の下部に合計3つのスペーサを介してビス止めされてい
る。そして、このスピンドルモータ51の上部に搭載さ
れているディスクテーブル53が底板部41aに形成さ
れた開口72を挿通してその底板部41aの上方に突出
されている。また、カートリッジホルダー56は水平な
天板部56aと、その左右両側から下方に垂直に立ち下
げられた左右両側板部56bと、その左右両側板部56
bの下端から内側に水平状に折り返された左右一対の底
板部56cとによって全体として扁平なほぼコ字状に形
成されていて、大容量フロッピーディスク・カートリッ
ジHFDC又は小容量フロッピーディスク・カートリッ
ジFDCがこのカートリッジホルダー56内に矢印a、
b方向から選択的で水平に出し入れされるように構成さ
れている。そして、このカートリッジホルダー56の天
板部56aのフロントパネル44側とは反対側である後
端側の中央部にはヘッド挿入用開口73が切り欠かれて
いる。また、スライド板57もシャーシ41と同様に水
平な底板部57aと、その底板部57aの左右両側から
垂直状に立ち上げられた左右両側板部57bを有してい
る。そして、このスライド板57はその底板部57bに
形成された合計4つのガイド溝74によって合計4つの
基準ピン64及び高さ基準ピン65にスライド自在に係
合されていて、このスライド板57はシャーシ41の底
板部41a上にてアンローディング位置P11とローディ
ング位置P12との間に矢印a、b方向にスライド自在に
構成されている。
【0031】そして、カートリッジローディング機構5
8は、カートリッジホルダー56の左右両側板部56b
の前後両端に絞り加工等によって形成された合計4つの
ガイドピン75と、スライド板57の左右両側板部57
bに形成されて、合計4つのガイドピン75がスライド
自在に係合された合計4つの傾斜ガイド溝76と、カー
トリッジホルダー56の左右両側板56bの前後方向の
ほぼ中央部に一体に形成した左右一対のガイド突起77
と、シャーシ41の左右両側板部41bに形成されて、
左右一対のガイド突起77が上下方向である矢印g、h
方向にスライド自在に係合された左右一対の垂直ガイド
溝78とによって構成されている。なお、スライド板5
7はシャーシ41との間に取り付けられたスライド付勢
手段である引張りコイルバネ79によって前方である矢
印b方向にスライド付勢されていて、シャーシ41の後
端側(フロントパネル44の反対側)で、その底板部4
1a上の一側部はギアードモータで構成されたイジェク
トモータ80が取り付けられている。そして、このイジ
ェクトモータ80にはイジェクト駆動ピン81が偏心位
置に形成されているイジェクト用カム円板82が取り付
けられていて、スライド板57の一方の側板部57bの
後端から後方に延出されたイジェクト用アーム部83を
イジェクト駆動ピン81が駆動するように構成されてい
る。そして、シャーシ41の底板部41a上でイジェク
トモータ80の前側位置(フロントパネル44側の位
置)にはシャッター開閉レバーを兼用しているトリガー
レバー84が支点ピン85を中心に図28に実線で示す
ロック位置と1点鎖線で示すロック解除位置との間で矢
印i、j方向に回転自在に取り付けられていて、回転付
勢手段(図示せず)によってロック位置まで矢印i方向
に回転付勢されている。そして、このトリガーレバー8
4がスライド板57に形成された被ロック部86をロッ
ク及びロック解除するように構成されている。
【0032】そして、このカートリッジローディング機
構58によれば、アンローディング状態では、図28及
び図30に示すように、スライド板57が引張りコイル
バネ79に抗して後方のアンローディング位置P11まで
矢印a方向にスライドされた状態で、その被ロック部8
6に係合されたトリガーレバー84によってロックされ
ていて、そのスライド板57の合計4つの傾斜ガイド溝
78によってカートリッジホルダー56の合計4つのガ
イドピン75が上方である矢印h方向に押し上げられ
て、左右一対のガイド突起77を左右一対の垂直ガイド
溝78で案内しながら、カートリッジホルダー56をカ
ートリッジ挿入口46と同一高さの上昇位置であるアン
ローディング位置P13まで平行運動によって上昇駆動し
ている。そして、トリガーレバー84が図28に実線で
示すロック位置から1点鎖線で示すロック解除位置へ矢
印j方向に回転されると、そのトリガーレバー84によ
るスライド板57のロックが解除されて、このスライド
板57が図30に示すアンローディング位置P11から前
方のローディング位置P12まで引張りコイルバネ79に
よって矢印b方向にスライドされて、そのスライド板5
7の合計4つの傾斜ガイド溝78によってカートリッジ
ホルダー56の合計4つのガイドピン75が下方である
矢印g方向に押し下げられて、左右一対のガイド突起7
7を左右一対の垂直ガイド溝78で案内しながら、カー
トリッジホルダー56をアンローディング位置P13の下
方に設定された下降位置である図31の(A)に実線で
示すローディング位置P14まで矢印g方向に平行運動に
よって下降駆動する。なお、この時、図28に示すよう
に、シャーシ41の底板部41a上に取り付けられてス
ライド板57に形成されているラック87に係合されて
いるダンパー88のダンピング作用によってスライド板
57は低速で矢印b方向にスライドされ、カートリッジ
ホルダー56がアンローディング位置からローディング
位置まで静かに下降駆動されるように構成されている。
【0033】そして、イジェクト時には、イジェクトモ
ータ80のイジェクト用カム円板82によってイジェク
ト駆動ピン81が図31の(A)に示す位置で矢印O方
向に1回転駆動される。すると、そのイジェクト駆動ピ
ン81が図31の(B)及び(C)に示すようにスライ
ド板57のイジェクト用アーム部83を引っ掛けて、そ
のスライド板57を引張りコイルバネ79に抗してアン
ローディング位置P12から後方のローディング位置P11
まで矢印a方向にスライド駆動されて、カートリッジホ
ルダー56が図31の(A)に示すローディング位置P
14から図30に示すアンローディング位置P13へ平行運
動によって矢印h方向に上昇駆動され、トリガーレバー
84が図28に1点鎖線で示すロック解除位置から実線
で示すロック位置84へ矢印i方向に自動復帰されるト
リガーレバー84によってスライド板57がそのアンロ
ーディング位置P13で再び自動ロックされるように構成
されている。なお、図27に示すように、カートリッジ
ホルダー56の天板部56aの後端側の一側部にはカー
トリッジ誤挿入防止レバー89が支点ピン90を中心に
矢印k、m方向に回転自在に取り付けられていて、この
カートリッジ誤挿入防止レバー89が天板部56aとの
間に取り付けられた回転付勢手段である引張りコイルバ
ネ91によって矢印k方向に回転付勢されている。ま
た、カートリッジホルダー56の天板部56aの左右両
側位置には板バネ等で構成された左右一対のカートリッ
ジ圧着用バネ92が取り付けられている。そして、以上
のように構成されたこの大容量フロッピーディスク・ド
ライブHFDDは下カバー43によってコンピューター
機器等の内部シャーシに取り付けられるように構成され
ていて、シャーシ41全体が合計4つのインシュレータ
ー93によってその下カバー43の上部に弾性的に支持
されて、外部振動等に対する大容量フロッピーディスク
・ドライブHFDDの耐振性が実行されている。
【0034】この大容量フロッピーディスク・ドライブ
HFDDは以上のように構成されていて、大容量フロッ
ピーディスク・カートリッジHFDCと、小容量フロッ
ピーディスク・カートリッジFDCをカートリッジ挿入
口46から選択的に挿入してローディングし、これらの
大容量フロッピーディスクHFD及び小容量FDにデー
タを選択的に記録及び/又は再生することができるよう
に構成されている。即ち、図27、図28及び図30に
1点鎖線で示すように、大容量フロッピーディスク・カ
ートリッジHFDC又は小容量フロッピーディスク・カ
ートリッジFDCをカートリッジ挿入口46からアンロ
ーディング位置P13に上昇されているカートリッジホル
ダー56内に矢印a方向に水平に挿入すると、これらの
カートリッジ5の前端面5aでトリガーレバー84がロ
ック位置からロック解除位置まで矢印j方向に回転さ
れ、この間に、このトリガーレバー84によってこれら
のシャッターがシャッターバネに抗して開蓋される。そ
して、トリガーレバー84がロック解除位置まで矢印j
方向に回転された瞬間に、カートリッジホルダー56に
よってこれらの大容量フロッピーディスク・カートリッ
ジHFDC又は小容量フロッピーディスク・カートリッ
ジFDCがアンローディング位置P13から図31に示す
ローディング位置P14へ矢印g方向に下降駆動されて、
これらの大容量フロッピーディスク・カートリッジHF
DC又は小容量フロッピーディスク・カートリッジFD
Cがそのローディング位置P14に水平にローディングさ
れる。
【0035】なお、大容量フロッピーディスク・カート
リッジHFDC又は小容量フロッピーディスク・カート
リッジFDCをカートリッジ挿入口46から正しく挿入
した時には、カートリッジ誤挿入防止レバー89がこれ
らの誤挿入防止用溝20内に相対的に挿入されたり、斜
面12によって矢印m方向に回転して逃げることによっ
て、これら大容量フロッピーディスク・カートリッジH
FDCや小容量フロッピーディスク・カートリッジFD
Cの挿入を可能にしている。一方、これら大容量フロッ
ピーディスク・カートリッジHFDC又は小容量フロッ
ピーディスク・カートリッジFDCがカートリッジ挿入
口46から誤挿入(上下や前後に反転された誤った向き
で挿入されること)された時には、そのカートリッジ誤
挿入防止レバー89がこれら大容量フロッピーディスク
・カートリッジHFDC又は小容量フロッピーディスク
・カートリッジFDCの挿入を禁止することができる。
【0036】そして、ローディング位置P14にローディ
ングされた大容量フロッピーディスク・カートリッジH
FDC又は小容量フロッピーディスク・カートリッジF
DCは合計4つの基準ピン64及び高さ基準ピン65上
に左右一対のカートリッジ圧着用バネ93によって水平
に圧着されて位置決めされ、カートリッジ挿入検出スイ
ッチ66によってこれらのローディング完了状態が検出
されると共に、これら大容量フロッピーディスク・カー
トリッジHFDC又は小容量フロッピーディスク・カー
トリッジFDCの誤消去防止の有無やこれらの大容量フ
ロッピーディスクHFD又は小容量フロッピーディスク
FDの記録容量が誤消去検出スイッチ67や大容量検出
スイッチ69又は小容量検出スイッチ68によって検出
される。そして、カートリッジ挿入検出スイッチ66の
ONによってスピンドルモータ51が一度3600rp
m以上等の高速で回転駆動されて、これらの大容量フロ
ッピーディスクHFD又は小容量フロッピーディスクF
Dのセンターコア2がカートリッジ5のセンターコア穴
6内に下方から相対的に挿入されたそのスピンドルモー
タ51のディスクテーブル53上にマグネットシート2
4によってチャッキングされて、そのセンターコア2の
中心穴2aがスピンドル52に嵌合されると共に、これ
らの回転駆動ピン嵌合穴2bが回転駆動ピン25に嵌合
される。そして、大容量フロッピーディスク・カートリ
ッジHFDCがローディングされた時には、大容量検出
スイッチ69によって検出されてスピンドルモータ51
がそのまま3600rpm以上の高速度で大容量フロッ
ピーディスクHFDを回転駆動し、小容量フロッピーデ
ィスク・カートリッジFDCがローディングされた時に
は、小容量検出スイッチ68によって検出されてスピン
ドルモータ51の回転速度が200〜250rpmの低
速度に落として小容量フロッピーディスクFDを駆動す
る。そして、リニアアクチュエータ103によって上下
一対の磁気ヘッド101、102をスキャニングセンタ
ーP2 に沿って矢印a、b方向にシークしながら、これ
らの大容量フロッピーディスクHFD又は小容量フロッ
ピーディスクFDにデータを選択的に記録及び/又は再
生することになる。
【0037】なお、この際、小容量フロッピーディスク
・カートリッジFDCの小容量フロッピーディスクFD
については、回転駆動ピン25とセンターコア2の回転
駆動ピン嵌合穴2bとの係合関係による位置出し機能に
よって上下一対の磁気ヘッド101、102に対する小
容量フロッピーディスクFDの円周上の位置出し(セン
ターリング)を行い、スピンドルモータ51によってそ
の小容量フロッピーディスクFDを200〜250rp
mの低速度で回転駆動することによって、上下一対の磁
気ヘッド101、102をその小容量フロッピーディス
クFDの上下両面に接触させた状態で、データの記録及
び/又は再生を行う。一方、大容量フロッピーディスク
・カートリッジHFDCの大容量フロッピーディスクH
FDについては、そのセンターコア2の回転駆動ピン嵌
合穴2bが大型穴に形成されていて、回転駆動ピン25
はその回転駆動ピン嵌合穴2b内に遊嵌される。従っ
て、この大容量フロッピーディスク・カートリッジHF
DCの大容量フロッピーディスクHFDについては、小
容量フロッピーディスク・カートリッジFDCのような
回転駆動ピン25による円周上の位置出しを行わず、ト
ラッキングサーボ方式によって円周上の位置出し(セン
ターリング)のためのトラッキングを行いながら、その
大容量フロッピーディスクHFDをスピンドルモータ5
1によって3600rpm以上の高速度で回転駆動する
ことによって、上下一対の磁気ヘッド101、102を
その大容量フロッピーディスクHFDの上下両面に発生
するエアフィルムによってサブミクロンオーダーで浮上
(フライング現象)させた非接触状態で、100MB以
上の大容量(高密度)のデータの記録及び/又は再生を
行う。
【0038】そして、このようにして、大容量フロッピ
ーディスクHFD又は小容量フロッピーディスクFDに
データを記録及び/又は再生した後に、イジェクト釦4
8を押すと、イジェクトスイッチ70がONされて、イ
ジェクトモータ80のイジェクト用カム円板82によっ
てイジェクト駆動ピン81が前述したように回転駆動さ
れ、大容量フロッピーディスク・カートリッジHFDC
又は小容量フロッピーディスク・カートリッジFDCが
図31の(A)に示すローディング位置P14から図30
に示すアンローディング位置P12までカートリッジホル
ダー56によって矢印h方向に上昇駆動されると共に、
図28に1点鎖線で示すロック解除位置から実線で示す
ロック位置まで矢印i方向に回転されるトリガーレバー
84によって大容量フロッピーディスク・カートリッジ
HFDC又は小容量フロッピーディスク・カートリッジ
FDCがカートリッジ挿入口46から図30に1点鎖線
で示すように矢印b方向に押し出されると共に、シャッ
ターがシャッターバネによって閉蓋される。
【0039】(4) ・・・ リニアアクチュエータの
説明 次に、図32〜図35に示すように、フライングヘッド
に構成されている上下一対の磁気ヘッド101、102
をスキャニングセンターP2 に沿って矢印a、b方向に
移送する磁気ヘッド移送機構であるリニアアクチュエー
タ103は、左右一対のコイル104と、左右一対のマ
グネット板105及びヨーク106、107で閉磁路を
形成した磁気回路108とを備えたボイスコイルモータ
109に構成されている。この際、上下一対の磁気ヘッ
ド101、102は後述するように、合成樹脂等で成形
されたキャリッジ111に上下一対のヘッドアーム11
2、113を介して支持されている。そして、このキャ
リッジ111はシャーシ41の底板部41a上にスキャ
ニングセンターP2 と平行状に取り付けられたガイド主
軸114及びガイド副軸115にそれぞれスラスト軸受
172、173によって矢印a、b方向にスライド自在
に係合されていて、キャリッジ111はこれらのガイド
主軸114及びガイド副軸115で案内されながらスキ
ャニングセンターP2 に沿って矢印a、b方向にスライ
ド自在に構成されている。そして、このキャリッジ11
1の左右両側に直角状に一体成形されたコイル受台11
6の上部に左右一対のコイル104が水平状に搭載され
て接着剤117によって接着されている。一方、左右一
対の磁気回路108は水平状で、上下に間隔を隔てて水
平状に配置された上下一対のヨーク106、107の前
後長さ方向の両端を上下から突き合せて角型の閉磁路を
形成し、上側ヨーク106の下面(又は下側ヨークの上
面)にマグネット板105を自身の磁力によって密着結
合させたものである。そして、これら左右一対の磁気回
路108がシャーシ41の底板部41a上にスキャニン
グセンターP2 と平行な水平状に取り付けられ、そのス
キャニングセンターP2 に対して直角状に配置された左
右一対のコイル104が左右一対の磁気回路108の下
側ヨーク107の外周(又は上側ヨーク106)の外周
に非接触状態で挿入されている。そして、左右一対のコ
イル104は図23に示すフレキシブルプリント基板1
18を介してメイン基板60に電気的に接続されてい
て、これら左右一対のコイル104に制御電流を印加す
ることによって、左右一対の磁気回路108で左右一対
のコイル104に推進力を発生して、キャリッジ111
をガイド主軸114及びガイド副軸115に沿って矢印
a、b方向に移送(シーク及びトラッキング)するもの
である。なお、左右一対の磁気回路108の上下一対の
ヨーク106、107はシャーシ41の底板部41a上
に一枚のヨーク押え板147及び合計4本のビス154
aによってビス止めされた左右一対のヨーク取付台14
2上に固着されている。
【0040】(5) ・・・ ガイド主軸の取付け装置
の説明 次に、図32〜図36に示すように、ガイド主軸114
をシャーシ41上に取り付けるためのガイド主軸取付け
装置121は、まず、ガイド主軸114の一端である前
端114aに小径のテーパー軸部122を同一軸心状態
に形成し、他端である後端114bの外周には面取り部
123を形成している。そして、このガイド主軸114
の前端固定位置にはシャーシ41の底板部41aから上
方に垂直状に切り起こされてスキャニングセンターP2
に対して直角状に配置された切り起し片124が形成さ
れていて、その切り起し片124にガイド主軸114の
テーパー軸部122が挿入されるガイド主軸受け穴12
5が形成されている。なお、このガイド主軸受け穴12
5はテーパー軸部122の最小径と最大径の中間の直径
に形成されている。そして、このガイド主軸114の後
端固定位置にはシャーシ41の底板部41aの後端から
上方に垂直状に立ち上げられてスキャニングセンターヘ
2 に対して直角状に配置された側壁である後側板部4
1cが配置されていて、この後側板部41cにはその上
端から下方に垂直状に切り欠かれたガイド主軸受け溝1
26が形成され、かつ、そのガイド主軸受け溝127の
下端にはV型のテーパー面127が形成されている。そ
して、その後側板部41cの背面(フロントパネル44
側とは反対側の面)に板バネ128が左右一対の位置決
め用ダボ130と1本又は複数本のビス131によって
後方から脱着可能に取り付けられていて、その板バネ1
28の中央上部にはガイド主軸114のセンターP114
に対して角度θ1 に傾斜された押圧片129が一体に形
成されている。
【0041】そして、ガイド主軸114をシャーシ41
上にスキャニングセンターP2 と平行な水平状態に取り
付ける時には、図36に示すように、ガイド主軸114
のテーパー軸部122をガイド主軸受け穴125内に矢
印n方向から挿入し、そのガイド主軸114の後端11
4bをガイド主軸受け溝126内に矢印o方向から挿入
した後に、板バネ128を左右一対の位置決め用ダボ穴
132によってシャーシ41の後側板部41cの左右一
対のダボ130に背面側から嵌合して位置決めし、その
板バネ128の左右一対のビス挿通穴133に後方から
挿通した左右一対のビス131を後側板部41cに形成
されている左右一対のビス止め穴134に取り付けるよ
うにして、その板バネ128を後側板部41cの背面に
矢印n方向からビス止めする。すると、その板バネ12
8の押圧片129がガイド主軸114の後端114aの
面取り部123に軸心P114 に対して傾斜された方向で
ある矢印p方向から弾性に抗して押圧されて、ガイド主
軸114の面取り部123に押圧片129により矢印p
方向の押圧力Fp が加えられる。そして、その押圧力F
p の水平方向の分力Fn によってガイド主軸114が軸
方向である矢印n方向に押圧されて、そのガイド主軸1
14のテーパー軸部122がガイド主軸受け穴125に
クサビ作用によって圧入されると共に、その押圧力Fp
の垂直方向の分力Fo によってガイド主軸114が軸方
向に対して垂直な方向である矢印o方向に押圧されて、
そのガイド主軸114の後端114bがガイド主軸受け
溝126のテーパー面127にクサビ作用によって圧入
されて、ガイド主軸114がシャーシ41上に固定され
る。そして、テーパー軸部122とテーパー面127に
よる自動調芯作用によってスキャニングセンターP2
対するガイド主軸114の平行度が高精度に設定される
ことになる。
【0042】以上のように構成されたガイド主軸取付け
装置121によれば、押圧片129を有する単品部品で
ある1枚の板バネ128をシャーシ41の後側板部41
cの背面に1本又は複数本のビス131によってビス止
めするだけの小部品点数及び小組立工数によってガイド
主軸114をシャーシ41上に高精度に、かつ、極めて
簡単に取り付けることができて、低コスト化及び生産性
を著しく向上することができる。なお、ガイド副軸11
5は一方のヨーク取付台142の下端部間に水平状に架
設されている。
【0043】(6) ・・・ ヘッドアッセンブリの説
明 次に、図9、図10、図37〜図39にに示すように、
ヘッドアッセンブリ110のキャリッジ111は合成樹
脂やアルミニウム、マグネシウム等の軽金属からなる剛
性部材で成形されていて、フライングヘッドによって構
成された上下一対の磁気ヘッド101、102は上下一
対のヘッドアーム112、113を介してキャリッジ1
11の前端に取り付けられている。そして、上下一対の
ヘッドアーム112、113はモールド部品である合成
樹脂やアルミニウム、マグネシウム等の軽金属からなる
剛性部材で構成されたアームベース180、181と、
板バネ等の弾性部材で構成されたサスペンション18
2、183とによって構成されている。即ち、アームベ
ース180、181の先端にサスペンション182、1
83がビス止め方法やアウトサート成形による一体成形
等によって一体に結合されている。そして、上下一対の
ヘッドアーム112、113のサスペンション182、
183の先端の上下対向面に上下一対のヘッドベース1
84、185が接着されていて、これら上下一対のヘッ
ドベース184、185の上下対向面にチップ形状の上
下一対の磁気ヘッド101、102がジンバルプレート
(図示せず)を介して接着されている。そして、これら
上下一対のヘッドアーム112、113におけるアーム
ベース180、181の長さがヘッドアーム112、1
13の全長の1/3以上の長さに設定されている。そし
て、図30及び図31で説明したように、大容量フロッ
ピーディスク・カートリッジHFDCや小容量フロッピ
ーディスク・カートリッジFDCをこの大容量フロッピ
ーディスク・ドライブHFDDに矢印u、g方向及び矢
印h、b方向にローディング及びアンローディングする
際に、下側磁気ヘッド102を上下動させる必要が殆ん
どないことから、その下側磁気ヘッド102を支持して
いる下側ヘッドアーム113のアームベース181をキ
ャリッジ111に一体成形したり、ビス止め等にて固定
しておくことができる。しかし、大容量フロッピーディ
スク・カートリッジHFDCや小容量フロッピーディス
ク・カートリッジFDCをこの大容量フロッピーディス
ク・ドライブHFDDに矢印a、g方向及び矢印h、b
方向にローディング及びアンローディングする際に、上
側磁気ヘッド101はこれらの大容量フロッピーディス
ク・カートリッジHFDCや小容量フロッピーディスク
・カートリッジFDCと干渉しないように上下動させる
必要があることから、その上側磁気ヘッド101を支持
している上側ヘッドアーム112のアームベース18
0、181をキャリッジ111に一体成形した上側磁気
ヘッド取付台186上に水平な左右一対の支点ピン18
7によって上下方向である矢印e、f方向に回転自在に
取り付けている。
【0044】そして、上側磁気ヘッド取付台186の上
部にバネ取付板188を介して取り付けられた回転付勢
手段である捩りコイルバネ189によって上側ヘッドア
ーム112のアームベース180が左右一対の支点ピン
187を中心に上側磁気ヘッド取付台186に対して下
方側である矢印f方向に回転付勢されている。この際、
その上側ヘッドアーム112のアームベース180は上
側磁気ヘッド取付台186に一体成形されている水平基
準台190上に当接される水平基準位置まで矢印f方向
に回転付勢されるように構成されている。。
【0045】そして、上側ヘッドアーム112のアーム
ベース181の前端(上側磁気ヘッド101側)の左右
両側に左右一対のスライドアーム191が一体成形され
ていて、図27に示すように、これら左右一対のスライ
ドアーム191がカートリッジホルダー56の天板部5
6aの後端側の中央部にスキャニングセンターP2 に沿
って切り欠かれたヘッド挿入用開口73の左右両側縁の
上部に矢印a、b方向にスライド自在に載置されてい
る。
【0046】従って、この大容量フロッピーディスク・
ドライブHFDDによれば、大容量フロッピーディスク
・カートリッジHFDCや小容量フロッピーディスク・
カートリッジFDCのアンローディング状態では、カー
トリッジホルダー56が図26示したアンローディング
位置P13まで矢印h方向に上昇された時に、そのカート
リッジホルダー56によって上側ヘッドアーム112の
左右一対のスライドアーム191が矢印h方向に押し上
げられるために、図38に示すように上側ヘッドアーム
112のアームベース180が左右一対の支点ピン18
7を中心に捩りコイルバネ189に抗して矢印e方向に
回転上昇されて、上側サスペンション182及び上側磁
気ヘッド101が矢印a、b方向に出し入れされる大容
量フロッピーディスク・カートリッジHFDCや小容量
フロッピーディスク・カートリッジFDCと干渉されな
い高い位置である上方退避位置まで矢印f方向に上昇さ
れる。また、下側磁気ヘッド102は当初から大容量フ
ロッピーディスク・カートリッジHFDCや小容量フロ
ッピーディスク・カートリッジFDCと干渉されること
のない低い位置に設定されている。
【0047】次に、大容量フロッピーディスク・カート
リッジHFDCや小容量フロッピーディスク・カートリ
ッジFDCがローディング完了状態では、カートリッジ
ホルダー56が図30に示したローディング位置P14
で矢印g方向に下降されて、まず、図39に示すよう
に、下側磁気ヘッド102が大容量フロッピーディスク
・カートリッジHFDCや小容量フロッピーディスク・
カートリッジFDCの下側ヘッド挿入穴7内に下方から
挿入されて、これらのフロッピーディスク1の下面に接
触(コンタクト)される。そして、カートリッジホルダ
ー56がローディング位置P14まで矢印g方向に下降さ
れた時、そのカートリッジホルダー56が上側ヘッドア
ーム112の左右一対のスライドアーム191の最下降
位置よりも低い位置まで矢印g方向に下降される。する
と、図39に示すように、上側ヘッドアーム112のア
ームベース180が左右一対の支点ピン187を中心に
して捩りコイルバネ189により矢印f方向に下降回転
されて上側磁気ヘッド取付台186の水平基準台190
上に当接されて安定される。即ち、この時に、上側サス
ペンション182及び上側磁気ヘッド101が図38に
示す上方退避位置から図35に示す下降位置まで矢印f
方向に下降される。そして、上側ヘッドアーム112の
上側サスペンション182によって上側磁気ヘッド10
1が大容量フロッピーディスク・カートリッジHFDC
や小容量フロッピーディスク・カートリッジFDCの上
側ヘッド挿入穴7内に上方から挿入されて、これらのフ
ロッピーディスク1の上面に接触(コンタクト)される
ように構成されている。
【0048】そして、このように構成されたヘッドアッ
センブリ110によれば、上下一対の磁気ヘッド10
1、102がフロッピーディスク1の上下両面に接触さ
れた時の上下一対のサスペンション182、183のフ
ロッピーディスク1に対する高さ、平行度、平面度を高
精度に管理することにより、上下一対のサスペンション
182、183に捩れやこじれ等の不安定要素が殆んど
発生しないようにすることができる。従って、特に、大
容量フロッピーディスク・カートリッジHFDCのフロ
ッピーディスク1を3600rpm以上の高速度で回転
駆動して、上下一対の磁気ヘッド101、102をフロ
ッピーディスク1の上下両面からエアフィルムによって
浮上させて、100MB以上の大容量のデータを高密度
で記録及び/又は再生する際に、上下一対のサスペンシ
ョン182、183の荷重の釣り合いによって上下一対
の磁気ヘッド101、102をフロッピーディスク1の
上下両面に対して安定した高さで浮上させることができ
て、これらの磁気ヘッド101、102に不規則なロー
リング現象は全く発生しない。それでいて、フロッピー
ディスク1の僅かな面振れに対しても上下一対の磁気ヘ
ッド101、102をスムーズに追従させることができ
るので、データの高密度の記録及び/又は再生を常時安
定して行うことができる。なお、下側ヘッドアーム11
3も上側ヘッドアーム112と同様にキャリッジ111
に上下方向(矢印e、f方向)に回転自在に取り付ける
ことも可能である。
【0049】(7) ・・・ 回転方式のヘッド昇降機
構の説明 次に、図1〜図22に示すように、この大容量フロッピ
ーディスク・ドライブHFDDには、キャリッジ111
に上下一対のサスペンション182、183を介して支
持されていて、フライングヘッドに構成されている上下
一対の磁気ヘッド101、102をディスク状記録媒体
であるフロッピーディスク1の上下両面に接触させたヘ
ッドロード位置と、その上下両面から上下両方に離間さ
せたヘッドアンロード位置との間で昇降制御するための
回転方式のヘッド昇降機構201が組み込まれている。
そして、この回転方式のヘッド昇降機構201は、図2
4及び図25に示すように、シャーシ41上のローディ
ング位置に選択的で、水平状にローディングされる大容
量フロッピーディスク・カートリッジHFDC及び小容
量フロッピーディスク・カートリッジFDCのカートリ
ッジ5の外周である前端面5aより後方位置(矢印a方
向の位置)でシャーシ41の底板部41a上に配置され
ている。
【0050】そして、この回転方式のヘッド昇降機構2
01は、板金部品等で構成され、シャーシ41の底板部
41a上に水平状に固着されたベースプレート202上
に搭載されていて、前述したヘッドアッセンブリ110
における上下一対のヘッドアーム112、113の上下
一対のサスペンション182、183を上下方向である
矢印e、f方向に開閉するための板金部品等で構成され
た上下一対のサスペンションリフター203、204を
有している。そして、これら一対のサスペンションリフ
ター203、204は上下一対のサスペンション18
2、183の長さ方向であるスキャニングセンターP2
に対して直交する状態で、前後方向である矢印a、b方
向から互いに平行状に重ねられて配置されていて、これ
ら一対のサスペンションリフター203、204はその
長さ方向のほぼ中間部をベースプレート202上に切り
起された垂直状の取付部202aに取り付けられてい
て、スキャニングセンターP2 と平行に構成されている
水平状の支点ピン205の周りに互いに上下逆方向であ
る矢印A、B方向に回転自在に取り付けられている。そ
して、これら一対のサスペンションリフター203、2
04は支点ピン205を中心にほぼX型に交差されてい
て、これら一対のサスペンションリフター203、20
4の一端側に上下逆向きに形成された上下一対のサスペ
ンション支持部203a、204aが一体に形成されて
いる。そして、これら上下一対のサスペンション支持部
203a、204aが上下一対のヘッドアーム112、
113の上下一対のサスペンション182、183の上
下間である内側に矢印C方向から直角状に挿入されてい
る。従って、一方のサスペンションリフター203がそ
の上向きのサスペンション支持部203aで上側サスペ
ンション182を開閉駆動する上側サスペンションリフ
ター203に構成され、他方のサスペンションリフター
204がその下向きのサスペンション支持部204aで
下側サスペンション183を開閉駆動する下側サスペン
ションリフター204に構成されている。なお、これら
一対のサスペンションリフター203、204は取付部
202aとその反対側に一体に形成されたガイド部20
2bとの間で両側から挟み込まれて、矢印A、B方向に
安定良く回転できるように構成されている。
【0051】そして、これら一対のサスペンションリフ
ター203、204の他端である遊端部203b、20
4b側は上下一対のサスペンション182、183の一
側方であって、図27及び図28に示すイジェクトモー
タ80側に突出されていて、その遊端部203b、20
4b側にこれら一対のサスペンションリフター203、
204を支点ピン205を中心にして上下逆方向である
矢印A、B方向に可逆的に回転駆動するためのカム機構
206が配置されている。そして、そのカム機構206
は一対のサスペンションリフター203、204の遊端
部203b、204bのほぼ中央部に沿って形成された
一対のカム溝207、208と、これら一対のカム溝2
07、208内に共通に挿通された1本のカム軸209
とによって構成されている。この際、一対のカム溝20
7、208は一対のサスペンションリフター203、2
04のX型の交差方向に沿って互いに上下逆方向に緩や
かに傾斜されていて、カム軸209はスキャニングセン
ターP2 と平行な水平状に配置されている。そして、カ
ム軸209を図1に示す開位置P21と図2に示す閉位置
22との間で左右方向である矢印C、D方向にスライド
駆動することによって、一対のカム溝207、208に
より一対のサスペンションリフター203、204を支
点ピン205を中心に矢印A、B方向に可逆的に回転駆
動して、一対のサスペンションリフター203、204
の上下一対のサスペンション支持部203a、204a
が一対のサスペンション182、183をこれらのバネ
力に抗して、これらの内側から矢印A、B方向に開閉駆
動するように構成されている。
【0052】そして、ベースプレート202の上部で、
一対のサスペンションリフター203、204を挟んで
上下一対のサスペンション182、183側とは反対側
の位置に板金部品等で構成された第1のスライダー21
1が水平状に配置されていて、この第1のスライダー2
11に形成された一対の長穴212がベースプレート2
02上に打出し加工された一対のスライドガイド213
にスライド自在に係合されていて、この第1のスライダ
ー211がスキャニングセンターP2 と平行な方向であ
る矢印G、H方向にスライド自在に構成されている。そ
して、ベースプレート202の上部で、一対のサスペン
ションリフター203、204の遊端部203b、20
4b側の下部位置に板金部品等で構成された第2のスラ
イダー215が水平状に配置されていて、この第2のス
ライダー215に形成された一対の長穴216がベース
プレート202上に打出し加工された一対のスライドガ
イド217にスライド自在に係合されていて、この第2
のスライダー215が矢印C、D方向にスライド自在に
構成されている。そして、この第2のスライダー215
上に切り起された垂直状の取付部215aにカム機構2
06のカム軸209が片持ち支持にて水平状に取り付け
られている。そして、ベースプレート202の上部で、
第1、第2のスライダー211、215の直交部の内側
位置に方向変換手段219を構成しているモールド部品
等からなる上下2段ギア220、221が1本の支軸2
22を介して回転自在に取り付けられていて、第1、第
2のスライダー211、215の直交部に形成された2
つのラック223、224がその上下2段ギア220、
221に噛合されている。そして、この方向変換手段2
19は第1のスライダー211が矢印G方向へスライド
される時に、ラック223、2段ギア220、221及
びラック224を介して第2のスライダー215を矢印
C方向へスライド駆動する。また、第1のスライダー2
11が矢印H方向へスライドされる時に、ラック22
3、2段ギア220、221及びラック224を介して
第2のスライダー215を矢印D方向へスライド駆動す
るように、これら第1、第2のスライダー211、21
5のスライド方向を直角状に変換するように構成されて
いる。
【0053】そして、ギアードモータで構成されている
イジェクトモータ80のイジェクト用カム円板82のイ
ジェクト駆動ピン81によって前述したカートリッジロ
ーディング機構58のスライド板57と、この回転方式
のヘッド昇降機構201の第1のスライダー211とを
選択的に駆動するための選択的駆動機構225が配置さ
れている。そして、この選択的駆動機構225における
スライド板57の駆動系は、図28、図30及び図31
で説明したイジェクト駆動ピン81とスライド板57の
イジェクト用アーム部83とによって構成されていて、
第1のスライダー211の駆動系は、イジェクト駆動ピ
ン81と、第1のスライダー211の矢印H方向側の端
部に回転自在に取り付けられた伝達アーム226とによ
って構成されている。
【0054】そして、この伝達アーム226はモールド
部品等で構成されていて、この伝達アーム226は矢印
G、H方向に配置されていて、この伝達アーム226の
矢印H方向側の端部の内側に直角状に一体成形された支
点ピン227が第1のスライダー211の矢印G方向側
の端部の両側に折り曲げ加工された左右一対の伝達アー
ム支持部228間に矢印A、B方向と平行な状態で回転
自在に取り付けられていて、この伝達アーム226はそ
の支点ピン227を中心に上下方向である矢印I、J方
向に回転自在に取り付けられている。そして、この伝達
アーム226の矢印H方向側の先端226aがイジェク
ト駆動ピン81の回転軌跡内に矢印G、H方向に出入り
自在に構成されている。なお、その伝達アーム226の
上面226bはイジェクト駆動ピン81の回転軌跡にほ
ぼ沿った円弧状に形成されている。
【0055】そして、イジェクトモータ80は、後述す
るように、この選択的駆動機構225を介して回転方式
のヘッド昇降機構201の一対のサスペンションリフタ
ー203、204を矢印A方向に開駆動するように構成
されていて、これら一対のサスペンションリフター20
3、204を矢印B方向へ閉じるように回転駆動するた
めの回転付勢手段である引張りコイルバネ229の両端
が伝達アーム226の先端226aの内側に一体成形さ
れたバネ係止部230と、それより矢印G方向側でシャ
ーシ41の底板部41a上に取り付けられたバネ係止部
231とに係止されて矢印G、H方向に沿って配置され
ている。そして、図15に示すように、この引張りコイ
ルバネ224の引張り力によって伝達アーム226がそ
の支点ピン227を中心に矢印I方向に回転付勢され
て、その伝達アーム226の支点ピン227側の端部に
一体成形された小突起232を第1のスライダー211
に形成されたストッパー部233に矢印I方向から当接
されて停止され、この時、この伝達アーム226の先端
面226aがほぼ垂直状に位置規制されるように構成さ
れている。
【0056】(8) ・・・ ラッチ機構の説明 次に、図9〜図13に示すように、この回転方式のヘッ
ド昇降機構201には、一対のサスペンションリフター
203、204の上下一対のサスペンション支持部20
3a、204aを図2に示す閉状態に閉じた状態にラッ
チするラッチ機構235が設けられている。そして、こ
のラッチ機構235はベースプレート202の矢印G方
向側の端部の上部位置で、第1のスライダー211の内
側位置に回転自在に取り付けられた板金部品等からなる
回転アーム236と、そのベースプレート202上に固
着された電磁手段を構成している上向き状のプランジャ
ーソレノイドであるプランジャー237と、第1のスラ
イダー211の矢印G方向側の端部の内側に矢印C、D
方向に向ってほぼ直角状に突出された回転アーム制御部
238とによって構成されている。なお、回転アーム2
36はベースプレート202上に切り起された垂直状の
取付部202cに矢印C、D方向と平行な支点ピン23
9によってベースプレート202上に矢印H、G方向に
沿った上下方向である矢印K、L方向に回転自在に取り
付けられていて、この回転アーム236は回転付勢手段
である捩りコイルバネ240によってプランジャー23
7への吸着方向である矢印L方向に回転付勢されてい
る。そして、この回転アーム36の先端にはプランジャ
ー237で磁気吸着するための可動鉄片241が支点ピ
ン242を介して一定角度範囲内で回転自在に取り付け
られている。また、第1のスライダー211の回転アー
ム制御部238は、この第1のスライダー211が矢印
G方向にスライド駆動される際に、回転アーム236を
プランジャー237からの吸着解除方向である矢印K方
向に回転制御するように構成されている。
【0057】(9) ・・・ キャリッジロック機構の
説明 次に、図9、図10〜図14に示すように、この回転方
式のヘッド昇降機構201には、上下一対の磁気ヘッド
101、102のヘッドアンロード時には、これら上下
一対の磁気ヘッド101、102をフロッピーディスク
1の最外周位置まで矢印a方向に退避させた状態でキャ
リッジ111をロックし、上下一対の磁気ヘッド10
1、102のヘッドロード完了と同時にそのキャリッジ
111のロックを解除して、これら上下一対の磁気ヘッ
ド101、102によるフロッピーディスク1の矢印
a、b方向のシークを可能にするキャリッジロック機構
245が取り付けられている。このキャリッジロック機
構245にはモールド部品等で構成された水平なロック
アーム252が使用されていて、そのロックアーム25
2の一端252aがキャリッジ制御部に構成されてい
て、その他端252bの下面に支点ピン253が垂直状
に一体成形され、更に、中間部の上面に連動ピン254
が垂直状に一体成形されている。そして、このロックア
ーム252がイジェクトモータ80の下部で、第1のス
ライダー211側である矢印H方向側へ偏位された位置
に水平状に配置されて、シャーシ41の底板部41a上
に支点ピン253を介して矢印M、N方向に水平面内で
回転自在に取り付けられている。そして、そのロックア
ーム252の中間部の上面の連動ピン254が第1のス
ライダー211の矢印G方向側の端部に形成されたカム
溝255内に回転及びスライド自在に係合されている。
そして、そのロックアーム252の一端252aがキャ
リッジ111の一側方に直角状で、水平状に突出されて
いる一方のコイル受台116の下面から横外方に突出さ
れたロックアーム当接部256に矢印M方向から当接す
ることができるように構成されている。
【0058】(10) ・・・ 回転方式のヘッド昇降
機構の動作説明 次に、以上のように構成され、選択的駆動機構225、
ラッチ機構235及びキャリッジロック機構251を備
えた回転方式のヘッド昇降機構201の動作を大容量フ
ロッピーディスク・カートリッジHFDCについて説明
すると、まず、カートリッジアンローディング状態で
は、前述したように、図30に示すアンローディング位
置へ上昇復帰されているカートリッジホルダー56によ
ってキャリッジ111の上側ヘッドアーム112が図3
8に示す上昇退避位置まで矢印e方向に上昇されてい
て、上側磁気ヘッド101及びサスペンション182が
その弾性復帰力に抗して図6に示す上昇退避位置まで矢
印A方向に押し上げられている。そして、このカートリ
ッジアンローディング状態では、図10に示すように、
ベースプレート202上の第1のスライダー211が初
期位置P23まで引張りコイルバネ229によって矢印G
方向にスライド駆動されている。
【0059】この際、図10に示すように、第1のスラ
イダー211が引張りコイルバネ229によって初期位
置P23まで矢印G方向にスライド駆動されると、キャリ
ッジロック機構251のロックアーム252の連動ピン
254がその第1のスライダー211のカム溝255に
よって矢印G方向に駆動され、そのロックアーム252
がシャーシ41上で支点ピン253を中心にキャリッジ
ロック位置まで矢印M方向に回転駆動される。すると、
そのロックアーム252の一端(先端)252aがヘッ
ドアッセンブリ110のキャリッジ111のロックアー
ム当接部256に矢印M方向から当接されて、そのロッ
クアーム252がキャリッジ111を図10に示す大容
量フロッピーディスクHFDの最外周相当位置P27まで
矢印a方向にスライド駆動し、上下一対の磁気ヘッド1
01、102が図7及び図8に示す大容量フロッピーデ
ィスクHFDの最外周位置P28まで矢印a方向にスライ
ドされて、キャリッジ111がその最外周相当位置P27
にそのままロックされる。
【0060】次に、図10に示すように、ベースプレー
ト202上で、第1のスライダー211が引張りコイル
バネ229によって初期位置P23まで矢印G方向にスラ
イド駆動されると、方向変換手段219を介して第2の
スライダー215が図10及び図1に示す開位置P25
で矢印C方向にスライド駆動される。すると、図1に示
すように、カム機構206のカム軸209がその第2の
スライダー215によって開位置P21まで矢印C方向に
スライド駆動され、このカム軸209によって一対のサ
スペンションリフター203、204の遊端部203
b、204bのカム溝207、208が上下逆の開方向
である矢印A方向に開駆動されるので、これら一対のサ
スペンションリフター203、204の上下一対のサス
ペンション支持部203a、204aがベースプレート
202上の支点ピン205を中心に開位置P29まで矢印
A方向に開駆動されている。
【0061】従って、図6に示すように、キャリッジ1
11と一体に上下一対のヘッドアーム112、113が
一対のサスペンションリフター203、204に対して
矢印a方向側へスライド偏位された状態で、その一対の
サスペンションリフター203、204の上下一対のサ
スペンション支持部203a、204aが開位置P29
で矢印A方向に開かれている。しかし、この時には、図
38に示すように、上側ヘッドアーム112の上側サス
ペンション182が上方退避位置まで矢印e方向に上昇
されているので、図6に示すように、その上側サスペン
ション182を開閉駆動する上側サスペンションリフタ
ー203の上側サスペンション支持部203aが開位置
29まで矢印A方向に上昇されても、その上側サスペン
ション支持部203aが上側サスペンション182に接
触されることはない。しかし、下側サスペンション18
3を開閉駆動する下側サスペンションリフター204の
下側サスペンション支持部204aは開位置P29まで矢
印A方向に下降された時に、その下側サスペンション1
83をそのバネ力に抗して矢印e方向に少し押し下げる
ことになり、下側磁気ヘッド102が図8に示す大容量
フロッピーディスクHFDの下面に接触されるヘッドロ
ード位置よりも少し下方である矢印e方向に押し下げら
れた状態となる。
【0062】そして、このカートリッジアンローディン
グ状態で、前述したように、大容量フロッピーディスク
・カートリッジHFDCが図30に示すカートリッジホ
ルダー56内に矢印a方向から挿入されて、カートリッ
ジローディング機構58によってスライド板57がアン
ローディング位置P11からローディング位置P12まで矢
印b方向にスライドされて、カートリッジホルダー56
によって大容量フロッピーディスク・カートリッジHF
DCがアンローディング位置P13から図31に示すロー
ディング位置P14まで矢印g方向にローディング完了さ
れると、スピンドルモータ51がONとなり、大容量フ
ロッピーディスクHFDが3600rpmの高速度で回
転駆動されると共に、上側ヘッドアーム112の上側サ
スペンション182及び上側磁気ヘッド101が図38
に示した上方退避位置から図39に示した下降位置まで
矢印f方向に下降される。すると、図7に示すように、
上側サスペンション182がそのバネ力によって矢印f
方向に下降して上側サスペンションリフター203の上
側サスペンション支持部203a上に当接される。従っ
て、この状態で上下一対の磁気ヘッド101、102は
フロッピーディスク1の上下両面から上下に離間された
ヘッドアンロード位置に保持されることになり、カート
リッジローディング動作によって、上下一対の磁気ヘッ
ド101、102がフロッピーディスク1の上下両面に
衝撃的に接触するような危険は全くない。
【0063】そして、この後、後述するように、ホスト
コンピュータからのデータ記録、再生の指令信号が入る
と、図20に示すように、イジェクトモータ80のイジ
ェクト駆動ピン81が回転中心軸82aによって回転さ
れるイジェクト用カム円板82によって実線で示す初期
位置P31から点線で示すヘッドロード位置P32まで矢印
O方向にほぼ120°等に回転駆動される。なお、イジ
ェクト駆動ピン81がヘッドロード位置P32に到達した
時点でイジェクトモータ80は自動停止する。すると、
図15及び図16に示すように、そのイジェクト駆動ピ
ン81が選択的駆動機構225の伝達アーム226の先
端226aに矢印O方向から当接して、その伝達アーム
226を引張りコイルバネ229に抗して矢印H方向に
押す。この時、伝達アーム226には矢印I方向の回転
分力が発生するが、この伝達アーム226の小突起23
2が第1のスライダー211のストッパー部233に矢
印I方向から当接して、その伝達アーム226の第1の
スライダー211に対する矢印I方向の回転が防止され
ているので、伝達アーム226は矢印O方向に回転され
るイジェクト駆動ピン81の駆動力を安定良く受け止め
ることができ、そのイジェクト駆動ピン81の矢印O方
向の駆動力がこの伝達アーム226の支点ピン227を
介して第1のスライダー211に正確に伝達される。従
って、その第1のスライダー211が引張りコイルバネ
229に抗して図10に示す初期位置P23から図9に示
すスライド位置P24まで矢印H方向にスライド駆動され
る。そして、その第1のスライダー211がスライド位
置P24まで矢印H方向にスライド駆動されると、方向変
換手段219を介して第2のスライダー215が図10
及び図1に示す開位置P25から図9に示す閉位置P26
で矢印D方向にスライド駆動される。
【0064】すると、一対のサスペンションリフター2
03、204のカム機構206におけるカム軸209が
第2のスライダー215によって図1に示す開位置P21
から図2に示す閉位置P22まで矢印D方向にスライド駆
動されて、一対のサスペンションリフター203、20
4の遊端部203b、204bのカム溝207、208
が上下逆の閉方向である矢印B方向に上下逆方向に回転
駆動されて、これら一対のサスペンションリフター20
3、204の上下一対のサスペンション支持部203
a、204aがベースプレート202上の支点ピン20
5を中心に図1及び図7に示す開位置P29から図2及び
図8に示す閉位置P30まで上下逆方向である矢印B方向
に閉駆動される。
【0065】すると、図8に示すように、上下一対のサ
スペンション支持部203a、204aの閉位置P30
の閉動作に追従するようにして、上下一対のヘッドアー
ム112、113の上下一対のサスペンション182、
183がこれらのバネ力によって上下逆方向である矢印
f方向に自然に閉じて、上下一対の磁気ヘッド101、
102が図7に示すヘッドアンロード位置から図8に示
すヘッドロード位置へ矢印f方向からソフトランディン
グ(軟着陸)される。即ち、この際、カム機構206の
カム軸209が図1に示す開位置P21から図2に示す閉
位置P22まで矢印D方向にスライド駆動される際に、一
対のカム溝207、208によって一対のサスペンショ
ンリフター203、204が支点ピン205を中心に矢
印B方向に安全速度で回転駆動されるため、これら一対
のサスペンションリフター203、204の上下一対の
サスペンション支持部203a、204aが図7に示す
開位置P24から図8に示す閉位置P30まで矢印B方向に
安全速度で閉駆動されて、上下一対の磁気ヘッド10
1、102がフロッピーディスク1の上下両面に安全速
度で非衝撃的にソフトランディングされることになる。
【0066】この際、図8に示すように、上下一対のサ
スペンション支持部203a、204aが閉位置P30
矢印B方向へ閉じられる途中で、上下一対の磁気ヘッド
101、102がヘッドロード位置にヘッドロードされ
て、そのヘッドロード後に、上下一対のサスペンション
支持部203a、204aが閉位置P30に到達する。従
って、ヘッドロード完了状態では、上下一対のサスペン
ション支持部203a、204aが上下一対のサスペン
ション182、183の内側へ矢印B方向に完全に離間
された状態となり、後述するフロッピーディスク1の記
録及び/又は再生時に、上下一対の磁気ヘッド101、
102が矢印a、b方向にシークされる際に、上下一対
のサスペンション182、183が上下一対のサスペン
ション支持部203a、204aに干渉される危険は全
く発生しない。
【0067】そして、第1のスライダー211が図10
に示す初期位置P23から図9に示すスライド位置P24
で矢印H方向にスライド駆動されると、キャリッジロッ
ク機構241のロックアーム242の連動ピン244が
第1のスライダー211のカム溝245によって矢印H
方向に駆動される。すると、このロックアーム242が
支点ピン243を中心に図10に示すキャリッジロック
位置から図9に示すキャリッジロック解除位置まで矢印
N方向に回転駆動されて、そのロックアーム242の一
端242aがキャリッジ111の一側部に設けられてい
るロックアーム当接部246の矢印a、b方向の移動軌
跡外へ逃がされる。そして、このキャリッジロック解除
により、キャリッジ111をリニアアクチュエータ10
3によって矢印a、b方向にシークすることが可能にな
る。
【0068】一方、前述したスピンドルモータ51のO
Nとほぼ同時に、ラッチ機構235のプランジャー23
7のコイルが通電されている。そして、第1のスライダ
ー211が図10に示す初期位置P23から図9に示すス
ライド位置P24まで矢印H方向にスライド駆動される
と、その第1のスライダー211の回転アーム制御部2
38も矢印H方向にスライドされる。すると、ラッチ機
構235の回転アーム236が捩りコイルバネ240に
よって支点ピン239を中心に図11に示すラッチ解除
位置から図12に示すラッチ位置まで矢印L方向に回転
されて、その回転アーム236の先端の可動鉄片241
がプランジャー237の上面上に磁気吸引力によって自
動吸着される。この結果、その回転アーム236がラッ
チ位置にそのままラッチされ、その回転アーム236が
回転アーム制御部238を介して第1のスライダー21
1を図9に示すスライド位置P24にそのままラッチする
ことになる。
【0069】即ち、前述したように、イジェクト駆動ピ
ン81によって伝達アーム226を介して矢印H方向へ
スライド駆動された第1のスライダー211は、依然と
して、引張りコイルバネ229によって矢印G方向への
スライド復帰力が付勢されているが、プランジャー23
7に自動吸着された回転アーム236でその第1のスラ
イダー211の回転アーム制御部238を矢印H方向側
へ押え込むことによって、第1のスライダー211が引
張りコイルバネ229によって矢印G方向にスライド復
帰されることを禁止して、その第1のスライダー211
を図9に示すスライド位置P24にそのままラッチするこ
とができるように構成されている。
【0070】そして、第1のスライダー211が図9に
示すスライド位置P24でラッチされれば、上下2段ギア
220、221及び一対のラック223、224によっ
て構成されているノンスリップ構造の方向変換手段21
9を介して第2のスライダー215も図9及び図2に示
す矢印D方向の閉位置P26にそのままラッチされること
になり、ヘッド昇降機構201におけるカム機構206
のカム軸209が図2に示す閉位置P22にそのままラッ
チされて、一対のサスペンションリフター203、20
4の上下一対のサスペンション支持部203a、204
aが上下一対のサスペンション182、183に接触さ
れることがない閉位置P30にそのまま安全にラッチされ
ることになる。
【0071】以上により、大容量フロッピーディスク・
カートリッジHFDCのローディング位置へのローディ
ング動作に伴い、上下一対の磁気ヘッド101、102
を大容量フロッピーディスクHFDの上下両面に接触さ
せるヘッドロード位置へのソフトランディング動作の一
連の動作が終了する。そして、このソフトランディング
動作の終了後に、ホストコンピュータからの指令信号に
よって、リニアアクチュエータ103のボイスコイルモ
ータ109に電流が印加され、キャリッジ111が図9
及び図8で矢印a、b方向にシーク駆動される。そし
て、この時、大容量フロッピーディスク・カートリッジ
HFDC内の大容量フロッピーディスクHFDはスピン
ドルモータ51によって3600rpm以上の高速度で
回転駆動されているために、その大容量フロッピーディ
スクHFDの上下両面に発生するエアフィルムによって
上下一対の磁気ヘッド101、102が上下一対のヘッ
ドアーム112、113の上下一対のサスペンション1
82、183のバネ力に抗してその大容量フロッピーデ
ィスクHFDの上下両面からサブミクロンオーダで浮上
(フライング現象)される。そして、この浮上による非
接触状態で、上下一対の磁気ヘッド101、102が大
容量フロッピーディスクHFDを矢印a、b方向にシー
クして、その大容量フロッピーディスクHFDに100
MB以上の大容量(高密度)のデータが記録及び/又は
再生されることになる。
【0072】この際、図8に示すように、ヘッド昇降機
構201の一対のサスペンションリフター203、20
4の上下一対のサスペンション支持部203a、204
aが閉位置P30に安全にラッチされているので、矢印
a、b方向にシーク駆動される上下一対のヘッドアーム
112、113の上下一対のサスペンションがこれら一
対のサスペンション支持部203a、204aに干渉さ
れることが全くなく、そのシーク駆動を安全に行うこと
ができる。
【0073】次に、大容量フロッピーディスクHFDへ
のデータの記録及び/又は再生後に、大容量フロッピー
ディスク・カートリッジHFDCを図31に示すローデ
ィング位置P14から図30に示すアンローディング位置
13へイジェクトする時には、前述したように、図28
及び図29に示したイジェクト釦48を押してイジェク
トスイッチ70をONすると、最初に、リニアアクチュ
エータ103のボイスコイルモータ109に電流が印加
されて、ヘッドアッセンブリ101のキャリッジ111
が図10及び図8に示す最外周相当位置P27まで矢印a
方向に移動復帰されて、上下一対の磁気ヘッド101、
102が大容量フロッピーディスクHFDの最外周位置
まで矢印a方向へ移動される。そして、この後に、ラッ
チ機構235のプランジャー237のコイル237aへ
の通電が切断されて、ヘッド昇降機構211におけるそ
のプランジャー237による回転アーム236の先端の
可動鉄片241の磁気吸着が解除される。すると、この
回転アーム236による第1のスライダー211のラッ
チが解除され、引張りコイルバネ229によって第1の
スライダー211が伝達アーム236を介して図9に示
すスライド位置P24から図10に示す初期位置P23まで
矢印G方向にスライド復帰される。なお、この時、第1
のスライダー211と一体に矢印G方向へ移動される回
転アーム制御部238によって回転アーム236が図1
2に示すラッチ位置から図11に示すラッチ解除位置ま
で捩りコイルバネ240に抗して矢印K方向に回転復帰
される。そして、キャリッジロック機構24におけるそ
の第1のスライダー211のカム溝245がロックアー
ム242の連動ピン244を矢印G方向にスライド駆動
するため、そのロックアーム242が支点ピン243を
中心に図9に示すキャリッジロック解除位置から図10
に示すキャリッジロック位置まで矢印M方向に回転駆動
されて、そのロックアーム242の一端242aがリニ
アアクチュエータ103のキャリッジ111のロックア
ーム当接部246に矢印M方向から当接して、そのキャ
リッジ111を図10及び図8に示す最外周相当位置P
27にロックする。
【0074】一方、第1のスライダー211が図9に示
すスライド位置P24から図10に示す初期位置P23まで
矢印G方向にスライド復帰されると、方向変換手段21
9を介して第2のスライダー215が図9及び図2に示
す閉位置P26から図10及び図1に示す開位置P25まで
矢印C方向にスライド復帰される。すると、カム機構2
06のカム軸209が図2に示すサスペンション閉位置
24から図1に示すサスペンション開位置P23へ矢印C
方向にスライド復帰されて、一対のカム溝207、20
8を介して一対のサスペンションリフター203、20
4の遊端部203b、204bが支点ピン205を中心
に上下逆の開方向である矢印A方向に開駆動されて、こ
れら一対のサスペンションリフター203、204の上
下一対のサスペンション支持部203a、204aが支
点ピン205を中心に図2及び図8に示す閉位置P30
ら図1及び図7に示す開位置P29まで上下逆の開方向で
ある矢印A方向に開駆動される。すると、図7に示すよ
うに、これら一対のサスペンションリフター203、2
04のサスペンション支持部203a、204aによっ
てヘッドアッセンブリ110の上下一対のヘッドアーム
112、113の上下一対のサスペンション182、1
83が上下逆方向である矢印e方向にこれらのバネ力に
抗して押し広げられて、上下一対の磁気ヘッド101、
102が図8に示すように、大容量フロッピーディスク
HFDの上下両面に接触されていたヘッドロード位置か
ら図7に示すように大容量フロッピーディスクの上下両
面から上下両方向に離間されたヘッドロード位置へ押し
広げられるようにヘッドアンロードされる。
【0075】そして、この後に、図20に示すように、
ギアードモータ80のイジェクト用カム円板82のイジ
ェクト駆動ピン81が初期位置P31から矢印O方向に1
回転駆動される。すると、図31及び図30で説明した
ように、そのイジェクト駆動ピン81によってカートリ
ッジローディング機構58のスライド板57がローディ
ング位置P12からアンローディング位置P11までスライ
ド駆動されて、カートリッジホルダー57がローディン
グ位置P14からアンローディング位置P13まで矢印h方
向に上昇復帰されることによって、大容量フロッピーデ
ィスク・カートリッジHFDCがそのローディング位置
14からアンローディング位置P13まで矢印h方向に上
昇された後、カートリッジホルダー57内からカートリ
ッジ挿入口46外へ矢印b方向に排出される。
【0076】ここで、図15〜図20によって、イジェ
クトモータ80により選択的駆動機構225を介して、
スライド板57と第1のスライダー211を選択的に駆
動する動作について説明すると、まず、図20に示すよ
うに、イジェクトモータ80のイジェクト用カム円板8
2の出力ピンであるイジェクト駆動ピン81は初期位置
31にイニシャライズされていて、前述したように、デ
ィスクカートリッジのイジェクト時には、この初期位置
31から時計回り方向である矢印O方向に360°回転
されて再び初期位置P31で停止される。そして、前述し
たヘッドロード時には、このイジェクト駆動ピン81は
初期位置P31からヘッドロード位置P32まで矢印O方向
にほぼ120°等に回転されて、その位置で停止され
る。そして、後述するスリープモードでは、ヘッドロー
ド位置P32から初期位置P31まで矢印P方向に一度復帰
した後に、再びヘッドロード位置P32まで矢印O方向に
回転されるような正逆回転動作を行うように構成されて
いる。
【0077】次に、図15に示すように、前述したよう
に、大容量フロッピーディスク・カートリッジHFDC
がローディング位置へローディングされて、図28に示
すカートリッジ挿入検出スイッチ(ディスクインスイッ
チ)66がディスクインを検出し、スピンドルモータ5
2を回転して、ヘッドロードする時には、イジェクト駆
動ピン81が図15に示す初期位置P31から図16に示
すヘッドロード位置P32まで矢印O方向に回転される際
に、このイジェクト駆動ピン81が伝達アーム226の
先端226aを矢印O方向に押す。すると、その伝達ア
ーム226を介して第1のスライダー211が図9に示
すように矢印H方向にスライドされて、前述したヘッド
ロードが行われる。なお、この際、図16に示すよう
に、伝達アーム226の小突起226cが第1のスライ
ダー211のストッパー部232に矢印I方向から当接
されているために、この伝達アーム226は矢印J方向
に逃げることができず、イジェクト駆動ピン81で第1
のスライダー211を矢印H方向に確実にスライドする
ことができる。
【0078】次に、後述するスリープモードでは、図1
8に示すヘッドロード完了状態で、第1のスライダー2
11が矢印G方向にスライドされて、前述したアンロー
ドが行われ、伝達アーム226の先端226aが図18
に1点鎖線で示すようにイジェクト駆動ピン81の下側
に矢印G方向から入り込む。そこで、このスリープモー
ド(ヘッドアンロード状態)からヘッドロード状態へ復
帰させる時には、図17に示すように、イジェクト駆動
ピン81をヘッドロード位置P32から初期位置P31まで
一度矢印P方向に逆回転するが、この時、イジェクト駆
動ピン81が伝達アーム226の上面226bを矢印J
方向に押しながら矢印P方向に回転するために、この伝
達アーム226を引張りコイルバネ229の回転付勢力
に抗して矢印J方向に回転して逃がしながら初期位置P
31へ戻り、図15に示すように、イジェクト駆動ピン8
1が矢印P方向を通過して初期位置P31へ戻る直前に、
伝達アーム226が引張りコイルバネ229の回転付勢
力によって矢印J方向に回転復帰する。そこで、この後
に、イジェクト駆動ピン81を初期位置P31からヘッド
ロード位置P32まで矢印O方向に再び回転すると、図1
6に示すように、イジェクト駆動ピン81によって伝達
アーム226の先端226aが矢印H方向に押されて、
第1のスライダー211が矢印H方向にスライドされ、
ヘッドロードが行われることになる。
【0079】(11) ・・ ヘッドロード時のヘッ
ド姿勢制御機構の説明 次に、図1〜図8によって、ヘッドロード時のヘッド姿
勢制御手段であるヘッド姿勢制御機構261について説
明すると、このヘッド姿勢制御機構261は、前述した
ように、ヘッド昇降機構201における一対のサスペン
ションリフター203、204の上下一対のサスペンシ
ョン支持部203a、204aを図1及び図7に示す開
位置P29から図2及び図8に示す閉位置P30まで矢印B
方向に閉駆動して、上下一対の磁気ヘッド101、10
2を上下一対のサスペンション182、183のバネ力
を利用して図7に示すヘッドロード位置から図8に示す
ヘッドロード位置へ矢印f方向に閉じて、図5に示すよ
うに、これら上下一対の磁気ヘッド101、102を矢
印E方向に3600rpm以上等の高速度で回転駆動さ
れている大容量フロッピーディスクHFD等のフロッピ
ーディスク1の上下両面1a、1bに矢印f方向から接
触(コンタクト)させる際に、フロッピーディスク1の
回転方向である矢印E方向における上下一対の磁気ヘッ
ド101、102の下流側(矢印E方向のこと)の端部
101a、102aと上流側(矢印Eの反対方向のこ
と)の端部101b、102bのうち、常に、下流側の
端部101a、102aが上流側の端部101b、10
2bより先にフロッピーディスク1の上下両面1a、1
bに矢印f方向から接触、即ち、ソフトランディングさ
せるような安定したランディング姿勢をとることができ
るようにするためのヘッド姿勢制御手段を備えたもので
ある。
【0080】そして、図5に示すように、ヘッドロード
時に、高速度で回転駆動されているフロッピーディスク
1の上下両面1a、1bに、上下一対の磁気ヘッド10
1、102の下流側の端部101a、102aを上流側
の端部101b、102bより先に矢印f方向からソフ
トランディングさせるような安定したランディング姿勢
をとることができれば、そのランディングの瞬間には、
上下一対の磁気ヘッド101、102の上流側の端部1
01b、102b側にフロッピーディスク1の上下両面
1a、1bに対して開き角度となる上下一対の隙間26
6が形成されるために、高速度で回転駆動されているそ
のフロッピーディスク1の上下両面1a、1bに沿って
矢印E方向に高速度で流れている空気流がその上下一対
の隙間2266内にスムーズに流入することができる。
そして、この空気流は上下一対の磁気ヘッド101、1
02の下流側の端部101a、102aを上下一対のサ
スペンション182、183のバネ力に抗して矢印e方
向にスムーズに押し上げて、これら上下一対の磁気ヘッ
ド101、102がフロッピーディスク1の上下両面1
a、1bに対してサブミクロンオーダでほぼ平行状に浮
上させて安定することができる。
【0081】この結果、上下一対の磁気ヘッド101、
102をフロッピーディスク1の上下両面1a、1bに
矢印f方向からソフトランディングさせる瞬間のランデ
ィング姿勢が乱れて、上下一対の磁気ヘッド101、1
02の上流側の端部101b、102bが下流側の端部
101a、102aより先にフロッピーディスク1の上
下両面1a、1bに接触されてしまい、図42で説明し
たような、空気の巻き込み作用によるローリング振動等
を上下一対のサスペンション182、183に誘発し
て、上下一対の磁気ヘッド101、102にスティック
・スリップが発生する結果、フロッピーディスク1の上
下両面1a、1bの膜厚が薄い磁性層及び上下一対の磁
気ヘッド101、102の双方がダメージを受けてしま
うような危険を未然に防止することができる。
【0082】そして、図1及び図2は、このヘッド姿勢
制御機構261の第1の実施形態を示したものであっ
て、この場合は、一対のサスペンションリフター20
3、204の上下一対のサスペンション支持部203
a、204aの上下面に小突起である上下一対のサスペ
ンションオフセット支持部262、263を一体に形成
したものである。そして、これら上下一対のサスペンシ
ョンオフセット支持部262、263は上下一対のサス
ペンション支持部203a、204aの上下面に打ち出
し加工等によって一体に形成された例えば、上下対称形
状のほぼ半球状の凸部等で構成されている。
【0083】そして、このヘッド姿勢制御機構261の
第1の実施形態によれば、図1及び図7に示すように、
ヘッドアンロード時に、一対のサスペンションリフター
203、204の上下一対のサスペンション支持部20
3a、204aが開位置P29まで矢印A方向に回転駆動
されて、上下一対のサスペンション182、183をそ
のバネ力に抗して開位置P29まで矢印e方向に開駆動す
る時に、図1に示すように、上下一対のサスペンション
オフセット支持部262、263が上下一対のサスペン
ション182、183の幅方向(この幅方向は図5に示
すフロッピーディスク1の回転方向である矢印E方向の
下流側方向に相当する図2の矢印D方向と上流側方向に
相当する図1の矢印C方向を指している)のセンターP
11に対してフロッピーディスク1の回転方向である矢印
E方向(以下、単に、回転方向Eと記載する)の上流側
である矢印C方向に所定寸法のオフセット量OSにオフ
セットされたオフセット位置P42を矢印A方向に開駆動
する。
【0084】この結果、図1に示すと共に、図5に1点
鎖線で示すように、上下一対のサスペンション182、
183にそのバネ力に抗した幅方向における矢印A方向
の捩れが発生して、これら上下一対のサスペンション1
82、183の幅方向の両端部182a、182b及び
183a、183bのうち、フロッピーディスク1の回
転方向Eの上流側の端部182b、183bが下流側の
端部182a、183aに比べてフロッピーディスク1
の上下両面1a、1bが上下に遠く離間されて、これら
上下一対のサスペンション182、183がフロッピー
ディスク1と平行な水平基準WLに対してそのフロッピ
ーディスク1の回転方向Eの上流側に向って開き角度θ
41に傾斜された上下対称形状のほぼハの字状の傾斜姿勢
ILとなる。
【0085】そして、図2及び図8に示すように、ヘッ
ドロード時に、一対のサスペンションリフター203、
204の上下一対のサスペンション支持部203a、2
04aが図1に示す開位置P29から図2に示す閉位置P
30まで矢印B方向に閉駆動されて、上下一対のサスペン
ション182、183をそのバネ力によって閉位置P30
まで矢印f方向に閉駆動して、図5に実線で示すよう
に、上下一対の磁気ヘッド101、102をヘッドロー
ド位置へ矢印f方向からソフトランディングさせる際
に、上下一対のサスペンション182、183がそのバ
ネ力によって幅方向における矢印B方向に捩り戻される
ことになり、これら上下一対のサスペンション182、
183の水平基準WLに対する傾斜姿勢ILの開き角度
がθ41からθ42に小さくなった時点で、前述したよう
に、上下一対の磁気ヘッド101、102の下流側の端
部101a、102aを上流側の端部101b、102
bより先にフロッピーディスク1の上下両面1a、1b
に矢印f方向からソフトランディングさせることができ
る。
【0086】次に、図3及び図4は、このヘッド姿勢制
御機構261の第2の実施形態を示したものであって、
この場合は、一対のサスペンションリフター203、2
04の上下一対のサスペンション支持部203a、20
4aの上下両面に上下一対のサスペンション傾斜支持部
264、265を一体に形成したものである。そして、
このヘッド姿勢制御機構261の第2の実施形態によれ
ば、図1及び図7に示すように、ヘッドアンロード時
に、一対のサスペンションリフター203、204の上
下一対のサスペンション支持部203a、204aが開
位置P29まで矢印A方向に回転駆動されて、上下一対の
サスペンション182、183のバネ力に抗して開位置
29まで矢印e方向に開駆動する時に、図3に示すと共
に、図5に1点鎖線で示すように、上下一対のサスペン
ション傾斜支持部264、265によって上下一対のサ
スペンション182、183をそのバネ力に抗して前述
した開き角度θ41の傾斜姿勢ILに高安定状態に支持す
ることができる。
【0087】そして、図8に示すように、ヘッドロード
時に、一対のサスペンションリフター203、204の
上下一対のサスペンション支持部203a、204aが
図1に示す開位置P29から図2に示す閉位置P30まで矢
印B方向に閉駆動されて、上下一対のサスペンション1
82、183をそのバネ力によって閉位置P30まで矢印
f方向に閉駆動して、図5に実線で示すように、上下一
対の磁気ヘッド101、102をヘッドロード位置へ矢
印f方向からソフトランディングさせる際に、上下一対
のサスペンション182、183がそのバネ力によって
幅方向における矢印B方向に捩り戻されることになり、
これら上下一対のサスペンション182、183の水平
基準WLに対する傾斜姿勢ILの開き角度がθ41からθ
42に小さくなった時点で、前述したように、上下一対の
磁気ヘッド101、102の下流側の端部101a、1
02aを上流側の端部101b、102bより先にフロ
ッピーディスク1の上下両面1a、1bに矢印f方向か
らソフトランディングさせることができる。
【0088】この際、特に、このヘッド姿勢制御機構2
61の第2の実施形態によれば、図5に示すように、上
下一対の磁気ヘッド101、102をフロッピーディス
ク1の上下両面1a、1bにソフトランディングさせる
際に、その上下一対の磁気ヘッド101、102の下端
側の端部101a、102aがフロッピーディスク1の
上下両面1a、1bに接触される直前まで、図4に示す
ように、上下一対のサスペンション傾斜支持部264、
265が上下一対のサスペンション182、183を開
き角度θ42の傾斜姿勢ILに高安定状態に支持しておく
ことができる。従って、図5に実線で示すように、上下
一対の磁気ヘッド101、102の下流側の端部101
a、102aを上流側の端部101b、102bより先
にフロッピーディスク1の上下両面1a、1bに矢印f
方向からソフトランディングさせる動作を常に高精度に
行うことができる。
【0089】以上、本発明の回転方式のヘッド昇降機構
201について説明したが、このヘッド昇降機構201
は一対のサスペンションリフター203、204を上下
一対のサスペンション182、183に対して直角方向
である矢印C、D方向にスライドさせることなく、これ
ら一対のサスペンションリフター203、204をシャ
ーシ41上の支点ピン205を中心に上下方向である矢
印A、B方向に単に回転駆動(開閉駆動)することによ
って、上下一対のサスペンション182、183を矢印
A、B方向に開閉して、上下一対の磁気ヘッド101、
102をヘッドロード位置とヘッドアンロード位置との
間で昇降駆動するように構成したものである。
【0090】従って、図40〜図42に示したスライド
方式のヘッド昇降機構501に比べて、この回転方式の
ヘッド昇降機構201は、構造が簡単であり、部品点数
及び組立工数の削減による低コスト化や軽量化を図るこ
とができる。そして、この回転方式のヘッド昇降機構2
01は、スライド方式のヘッド昇降機構501のように
一対のサスペンションリフター203、204を上下一
対のサスペンション182、183に対して直角方向に
スライドさせる必要がない上に、これら一対のサスペン
ションリフター203、204の長さもスライド方式の
ヘッド昇降機構501のそれに比べて十分に短くするこ
とができる等、省スペース化による大容量フロッピーデ
ィスク・カートリッジHFDC全体の小型、軽量化を大
幅に促進することができる。
【0091】また、この回転方式のヘッド昇降機構20
1では、一対のサスペンションリフター203、204
をシャーシ41上の支点ピン205を中心に矢印A、B
方向に開閉駆動して、上下一対のサスペンション支持部
203a、204aで上下一対のサスペンション18
2、183を矢印e、f方向に開閉駆動する際、スライ
ド方式のヘッド昇降機構501と異なり、上下一対のサ
スペンション182、183に対する上下一対のサスペ
ンション支持部203a、204aの矢印C、D方向の
相対位置関係が殆んど変化しない(変化しても極く微量
である)ことから、これら上下一対のサスペンション1
82、183が矢印e、f方向に開閉される際に、これ
ら上下一対のサスペンション182、183が矢印C、
D方向にこじれる等の不都合が全く発生しない。従っ
て、上下一対の磁気ヘッド101、102をヘッドアン
ロード位置からヘッドロード位置へ安定良くソフトラン
ディングさせることができる。
【0092】また、一対のサスペンションリフター20
3、204を矢印C、D方向に何等スライドさせること
なく、シャーシ41上の支点ピン205を中心に単に矢
印A、B方向に回転して、上下一対の磁気ヘッド10
1、102をヘッドアンロード位置からヘッドロード位
置へ矢印f方向にソフトランディングさせるこの回転方
式のヘッド昇降機構201は、スライド方式のヘッド昇
降機構501と異なり、上下一対の磁気ヘッド101、
102のソフトランディング速度のコントロールを容易
に行える。従って、上下一対の磁気ヘッド101、10
2がフロッピーディスク1の上下両面1a、1bに矢印
f方向からソフトランディングされる際に衝撃や振動等
が発生しないように、上下一対の磁気ヘッド101、1
02を非常にゆっくりした安全速度で、極めて安全に、
かつ、安定良くソフトランディングさせることができ
る。
【0093】(11) ・・ 動作モードの説明 次に、この大容量フロッピーディスク・ドライブHFD
Dにおける動作モードについて説明する。。
【0094】まず、図9において、大容量フロッピーデ
ィスク・カートリッジHFDCがローディング完了さ
れ、スピンドルモータ51がONとなると、イジェクト
モータ80によって伝達アーム226を介して第1のス
ライダー211が矢印H方向にスライド駆動され、方向
変換手段219を介して第2のスライダー215が矢印
D方向にスライド駆動されて、ヘッド昇降機構201の
一対のサスペンションリフター203、204が矢印B
方向に閉駆動され、上下一対のサスペンション182、
183によって上下一対の磁気ヘッド101、102が
フロッピーディスク1上にソフトランディングされる。
そして、これと同時に、ラッチ機構235によって第1
のスライダー211がラッチされて、そのヘッドロード
状態がラッチされる。
【0095】次に、図10において、フロッピーディス
ク1へのデータの記録及び/又は再生が終了した後にヘ
ッドアンロードが行われる時には、リニアアクチュエー
タ103のボイスコイルモータ109に電流が流れ、キ
ャリッジ111がフロッピーディスク1の最外周相当位
置P27へ矢印a方向にスライドされる。そして、ラッチ
機構235のプランジャー237への通電がOFFとな
り、引張りコイルバネ229によって第1のスライダー
211が矢印G方向にスライドされて、ヘッド昇降機構
201の一対のサスペンションリフター203、204
が開駆動され、上下一対のサスペンション182、18
3を介して上下一対の磁気ヘッド101、102がフロ
ッピーディスク1の上下にヘッドアンロードされる。ま
た、ロックアーム252によってキャリッジ111をフ
ロッピーディスク1の最外周相当位置P27へスライドし
てロックする。
【0096】次に、図9に示すヘッドロード状態で電源
が切れると、図10に示すように、ラッチ機構235の
プランジャー237への通電がOFFとなり、引張りコ
イルバネ229によって第1のスライダー211が矢印
G方向にスライド駆動されて、ロックアーム252によ
ってキャリッジ111がフロッピーディスク1の最外周
側相当位置P27へ矢印a方向にスライドされる。そし
て、キャリッジ111が矢印a方向にスライドされるタ
イミングで、一対のサスペンションリフター203、2
04が開駆動されて、上下一対のサスペンション18
2、183を介して上下一対の磁気ヘッド102、10
3がヘッドアンロード位置へヘッドアンロードされる。
【0097】最後に、図9に示すヘッドロード状態で、
ホストコンピュータ(パーソナルコンピュータ)がハン
グアップした場合について説明すると、このヘッドロー
ド状態で、ホストコンピュータがハングアップするとイ
ジェクトスイッチが効かなくなるため、イジェクトモー
タ80による大容量フロッピーディスク・カートリッジ
HFDCのイジェクトを行えなくなる。そこで、図18
及び図19に示すように、カートリッジローディング機
構58のスライド板57を手動によって矢印a方向に押
す強制イジェクト操作を行う。すると、図18に示すよ
うに、スライド板57の突起233が伝達アーム226
の当接部226aに当接されて、これを矢印a方向に押
す。この時、図19に示すように、伝達アーム228は
矢印J方向に回転するが、その伝達アーム226の先端
226aがシャーシ41の底面部41a上に当接して、
それ以上回転できなくなるために、その伝達アーム22
6と一体に第1のスライダー211が矢印a及びG方向
にスライドされる。そして、ラッチ機構235の回転ア
ーム236が第1のスライダー211の回転アーム制御
部238によって図11で矢印K方向に強制的に回転さ
れて、可動鉄片241がプランジャー237から強制的
に剥離される。すると、引張りコイルバネ229によっ
て第1のスライダー211が矢印G方向にスライドされ
て、上下一対の磁気ヘッド101、102がヘッドアン
ロードされる。
【0098】次に、この大容量フロッピーディスク・ド
ライブHFDDでは、消費電流の抑制、フロッピーディ
スク1及び上下一対の磁気ヘッド101、102のヘッ
ドチップの双方の摩耗抑制を図るために、データの記録
及び/又は再生時以外では、ヘッドロード状態を解除し
て、ヘッドアンロード状態を保持することができるよう
に構成されている。そこで、この動作を図21〜図24
のフローチャートを参照して説明する。なお、図21に
示すフローチャートは、前述した大容量フロッピーディ
スク・カートリッジHFDCのローディングから大容量
フロッピーディスクHFDソフトランディングの記録及
び/又は再生までの工程を示したものである。
【0099】まず、図22に示すフローチャートは、デ
ータの記録及び/又は再生後のヘッドアンロード動作を
説明するものであって、そのデータの記録及び/又は再
生が終了すると上下一対の磁気ヘッド101、102は
パトロールシークを行う(パトロールシークとは、1分
間毎に数トラック移動する動作である)。そして、3分
経過後に、ホストコンピュータからのコマンド(アイド
ルコマンド、スタンバイコマンド、スリープコマンド)
が送られると、上下一対の磁気ヘッド101、102は
フロッピーディスク1の最外周に移動し、ラッチ機構2
35のプランジャー237への通電が一度OFFとな
り、ヘッド昇降機構201のヘッドロード状態の保持が
解除(ラッチ解除)される。そして、そのヘッド昇降機
構201によって上下一対の磁気ヘッド101、102
がヘッドアンロードされる。
【0100】この時のフローチャートを図23に示して
いる。ちなみに、ヘッド昇降機構331のヘッドロード
状態の保持を解除するためにホストコンピュータから送
られてくるコマンドとしては、上記したアイドルコマン
ド、スタンバイコマンド、スリープコマンドの3種類で
あり、それぞれのコマンドによってドライブのモードも
次の3種類に分かれる。 アイドルコマンド・・・ ヘッドアンロードはされる
が、スピンドルモータ51は回転しており、また、回路
には電流が供給されていて、次に送られてくるコマンド
により動作可能となるモード。 スタンバイコマンド・・・ ヘッドアンロードされ、ス
ピンドルモータ51も停止されている状態、但し、回路
には電流が供給されていて、やはり、次に送られてくる
コマンドにより動作可能となるモード。 スリープモード・・・ ヘッドアンロードされ、スピン
ドルモータ51も停止し、回路への電流の供給もOFF
となっている状態であり、リセットコマンドしか効かな
くなるモード。 そして、上記のどのコマンドが送られてくるかは、ホス
トコンピュータによって異なるが、全てのコマンドの場
合、ヘッドロードは解除される。
【0101】次に、図24に示すフローチャートはデー
タの記録及び/又は再生後、3分間のパトロールシーク
を行わずに、ホストコンピュータからコマンドが送られ
てきたら、すぐ、ヘッド昇降機構201のヘッドロード
状態の保持を解除するようにしたものであり、このモー
ドによれば、フロッピーディスク1及び上下一対の磁気
ヘッド101、102の摩耗抑制に更に有利となる。但
し、再度データの記録及び/又は再生を行うタイミング
によってはアクセスが遅くなる場合もある。
【0102】次に、図24に示すフローチャートは、デ
ータの記録及び/又は再生後に、上下一対の磁気ヘッド
101、102をヘッドアンロードした時に、ディスク
イン状態のまま、再度データの記録及び/又は再生を行
う場合、データの記録及び/又は再生の指令コマンドが
送られると、図20に示すように、イジェクトモータ8
0が矢印P方向に逆回転して、イジェクト駆動ピン81
がヘッドロード位置P32から初期位置P31へ矢印P方向
に戻る。そして、この後に、イジェクトモータ80が矢
印O方向に正回転して、イジェクト駆動ピン81が図2
0に示す初期位置P31からヘッドロード位置P32へ矢印
O方向に回転される際に、伝達アーム226を介して第
1のスライダー211が矢印H方向にスライド駆動され
て、ヘッド昇降機構201がヘッドロード動作を行い、
ラッチ機構235によってその状態が保持される。
【0103】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。例えば、本発明はフロッピーディスク・カートリ
ッジ及びフロッピーディスク・ドライブに限定されるこ
となく、各種のディスク状記録媒体を記録及び/又は再
生する各種のディスクドライブ装置に適用することがで
きる。
【0104】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のディス
クドライブ装置は、次のような効果を奏することができ
る。
【0105】請求項1のヘッド昇降機構は、サスペンシ
ョンリフターをシャーシ上の支点ピンを中心に上下方向
に回転駆動することによって、サスペンションを介して
ヘッドをヘッドロード位置とヘッドアンロード位置との
間で昇降駆動するようにして、ヘッドをディスク状記録
媒体にソフトランディングさせることができるようにし
たものであり、ヘッド昇降機構全体をシャーシ上でサス
ペンションとほぼ直交する方向にスライド駆動する必要
がないようにしたので、ヘッド昇降機構全体をシャーシ
上でスライド駆動するための機構やスライドスペースを
省略することができる。従って、構造が簡単であり、部
品点数及び組立工数の削減による低コスト化を実現でき
ると共に、省スペース化等によるディスクドライブ装置
の小型、軽量化を実現できる。しかも、サスペンション
リフターをシャーシ上の支点ピンを中心に定位置で上下
方向に回転駆動することによりヘッドのソフトランディ
ングを行う回転方式のヘッド昇降機構は、サスペンショ
ンリフター全体をサスペンションと直交する方向にスラ
イド駆動しながら、上下方向に回転駆動してヘッドのソ
フトランディングを行うスライド方式のヘッド昇降機構
に比べて、ヘッドのソフトランディング時の姿勢の安定
性やソフトランディング速度のコントロールを行い易
く、ヘッドのソフトランディングをゆっくりとした速度
で、極めて安定良く行える。従って、そのヘッドのソフ
トランディング時に発生するヘッド及びディスク状記録
媒体の双方が受けるダメージを極力受け難く、高耐久性
で、高信頼性の高品質のディスクドライブ装置を実現で
きる。
【0106】請求項2は、サスペンションリフターの一
端側に設けたサスペンション支持部をその他端側に配置
したカム機構でシーソー方式で上下方向に回転駆動する
ようにしたので、そのサスペンション支持部を間隔が狭
いサスペンションの内側に無理なく挿入することができ
て、サスペンションの開閉駆動を安全、かつ、スムーズ
に行うことができる上に、サスペンションに対するカム
機構の配置を左右何れの位置にも、全く同条件で自由に
選択することができて、ディスクドライブ装置の設計、
製作の高い自由度が得られる。
【0107】請求項3は、一対のサスペンションリフタ
ーを1つの支点ピンを中心に互いに逆方向に回転駆動す
るようにして、上下一対のヘッドをディスク状記録媒体
に同時にヘッドロード及びヘッドアンロードさせること
ができるようにしたので、この回転方式のヘッド昇降機
構全体をコンパクトに構成することができると共に、上
下一対のヘッドのヘッドロード及びヘッドアンロードの
完全同期を実行できる。
【0108】請求項4は、一対のサスペンションリフタ
ーを回転駆動するカム機構を、これらのサスペンション
リフターの他端側に形成した一対のカム溝と、これら一
対のカム溝に共通に挿通されてスライドされる1本のカ
ム軸とによって構成したので、1本のカム軸でサスペン
ションを同時に回転駆動することができ、カム機構の構
造が簡単であり、部品点数及び組立工数の削減による低
コスト化や軽量化が可能である上に、一対のサスペンシ
ョンリフターを1本のカム軸で完全同期させて回転する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した大容量フロッピーディスク・
ドライブの実施の形態における回転方式のヘッド昇降機
構を説明する正面図であって、特に、ヘッド姿勢制御機
構の第1の実施形態を説明するサスペンション開状態の
正面図である。
【図2】図1の回転方式のヘッド昇降機構を説明するサ
スペンション閉状態の正面図である。
【図3】同上の回転方式のヘッド昇降機構を説明する正
面図であって、特に、ヘッド姿勢制御機構の第2の実施
形態を説明するサスペンション開状態の正面図である。
【図4】図3の回転方式のヘッド昇降機構を説明するサ
スペンション閉駆動途中を示した正面図である。
【図5】同上の回転方式のヘッド昇降機構におけるヘッ
ド姿勢制御機構による上下一対のヘッドのソフトランデ
ィング動作を説明する要部の拡大正面図である。
【図6】同上の回転方式のヘッド昇降機構の動作を説明
するヘッド退避状態の一部切欠き側面図である。
【図7】同上の回転方式のヘッド昇降機構の動作を説明
するヘッドアンロード状態の一部切欠き側面図である。
【図8】同上の回転方式のヘッド昇降機構の動作を説明
するヘッドロード状態の一部切欠き側面図である。
【図9】同上の回転方式のヘッド昇降機構全体を説明す
るヘッドロード状態の平面図である。
【図10】同上の回転方式のヘッド昇降機構全体を説明
するヘッドアンロード状態の平面図である。
【図11】同上の回転方式のヘッド昇降機構のラッチ機
構を説明するラッチ解除状態の側面図である。
【図12】同上のラッチ機構を説明するラッチ状態の側
面図である。
【図13】同上の回転方式のヘッド昇降機構の第1のス
ライダーを示した平面図及び側面図である。
【図14】同上の回転方式のヘッド昇降機構のロックア
ームを示した平面図及び側面図である。
【図15】同上の回転方式のヘッド昇降機構の選択的駆
動機構を説明するヘッドアンロード時の側面図である。
【図16】同上の選択的駆動機構を説明するヘッドロー
ド動作を説明する側面図である。
【図17】同上の選択的駆動機構を説明するヘッドアン
ロード動作を説明する側面図である。
【図18】同上の選択的駆動機構とカートリッジローデ
ィング機構のイジェクト開始前の状態を説明する側面図
である。
【図19】同上の選択的駆動機構とカートリッジローデ
ィング機構のイジェクト動作を説明する側面図である。
【図20】同上の選択的駆動機構のイジェクトモータの
イジェクト駆動ピンの動作位置を説明する側面図であ
る。
【図21】この大容量フロッピーディスク・ドライブの
初回ディスク挿入時のヘッドロードを説明するフローチ
ャートである。
【図22】データ記録及び/又は再生後に3分間のパト
ロールシークを行った後に、ヘッドアンロード動作を行
うフローチャートである。
【図23】データ記録及び/又は再生後に3分間のパト
ロールシークを行わずに、ヘッドアンロードを行うフロ
ーチャートである。
【図24】ディスクイン状態で待機時にデータの記録及
び/又は再生する際の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図25】本発明を適用した大容量フロッピーディスク
・ドライブの外観斜視図である。
【図26】同上のドライブの上下カバー及びフロントパ
ネルを分解した状態の斜視図である。
【図27】同上のドライブの上カバーを外した状態の平
面図である。
【図28】同上のドライブのカートリッジホルダーを外
した状態の平面図である。
【図29】同上のドライブの下カバーを外した状態の下
面図である。
【図30】同上のドライブのカートリッジローディング
機構におけるアンローディング状態を示した側面図であ
る。
【図31】同上のドライブのカートリッジローディング
機構におけるローディング状態を示した側面図である。
【図32】同上のドライブのリニアアクチュエータを説
明する平面図である。
【図33】図32のA−A矢視での断面図である。
【図34】図33のB−B矢視での平面図である。
【図35】図34のC−C矢視での断面図である。
【図36】ガイド主軸取付け装置の分解斜視図である。
【図37】ヘッドアッセンブリを説明する斜視図であ
る。
【図38】上下磁気ヘッド間へのカートリッジの出し入
れを説明する側面図である。
【図39】上下磁気ヘッド間へ挿入されたカートリッジ
の記録、再生を説明する側面図である。
【図40】本発明の発明者が開発したスライド方式のヘ
ッド昇降機構を説明する正面図である。
【図41】同上のスライド方式のヘッド昇降機構の動作
を説明する正面図である。
【図42】同上のスライド方式のヘッド昇降機構による
ヘッドのソフトランディング時における問題点を説明す
る拡大正面図である。
【図43】大容量フロッピーディスク・カートリッジの
斜視図である。
【図44】図43の平面図である。
【図45】図44の下面図である。
【図46】従来の小容量フロッピーディスク・カートリ
ッジの斜視図である。
【図47】図46の分解斜視図である。
【図48】図46の平面図である。
【図49】図46の下面図である。
【図50】図46の断面図である。
【図51】従来の小容量フロッピーディスク・ドライブ
を説明する断面図である。
【符号の説明】
1はディスク状記録媒体であるフロッピーディスク、4
1はシャーシ、101、102はヘッドである磁気ヘッ
ド、182、183はサスペンション、201は回転方
式のヘッド昇降機構、203、204はサスペンション
リフター、203a、204aはサスペンション支持
部、203b、204bはサスペンションリフターの他
端、206はカム機構、207、208はカム溝、20
9はカム軸である。
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月6日(2000.3.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】そこで、図51に示すように、従来の小容
量フロッピーディスク・ドライブFDDでは、小容量フ
ロッピーディスク・カートリッジFDCをカートリッジ
ホルダー内に挿入して、トリガーレバーによるカートリ
ッジホルダーのロックが解除された時に、そのカートリ
ッジホルダーによって小容量フロッピーディスク・カー
トリッジFDCを上昇位置であるアンローディング位置
から下降位置であるローディング位置へ高速でローディ
ングして、フロッピーディスク1をディスクテーブル2
3上にチャッキングすると同時に、上下一対の磁気ヘッ
ド28、29をフロッピーディスク1の上下両面に衝撃
的にランディング(設置)させている。しかし、小容量
フロッピーディスク・カートリッジFDCのフロッピー
ディスク1の磁性層は膜厚が非常に厚くなっているため
に、上下一対の磁気ヘッド28、29がそのフロッピー
ディスク1の上下両面に衝撃的にランディングされて
も、その磁性層が大きなダメージを受ける心配がなく、
安全上の問題は特になかった。しかし、大容量フロッピ
ーディスク・カートリッジHFDCの記録容量が100
MB以上に増大されたフロッピーディスク1は、その磁
性層の膜厚が非常に薄くなっているために、ローディン
グ時に、上下一対の磁気ヘッド28、29がフロッピー
ディスク1の上下両面に衝撃的にランディングされるよ
うなことがあると、その膜厚が薄い磁性層が大きなダメ
ージを受けてしまい、品質、耐久性に大きな問題を招い
てしまう。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャリッジにサスペンションを介して支持
    されたヘッドをディスク状記録媒体へのデータ記録、再
    生が可能なヘッドロード位置と、データ記録、再生が不
    能となるヘッドアンロード位置との間で昇降するヘッド
    昇降機構を備えたディスクドライブ装置において、 上記サスペンションの長さ方向に対してほぼ直交する状
    態に配置されて、シャーシ上の支点ピンを中心に開閉方
    向に回転駆動されることによって、上記サスペンション
    を介してヘッドをヘッドロード位置とヘッドアンロード
    位置との間で開閉駆動するサスペンションリフターを備
    えたことを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】上記サスペンションリフターの一端側に上
    記サスペンションを支持するサスペンション支持部を設
    け、 上記サスペンションリフターの他端側に、そのサスペン
    ションリフターを上記支点ピンを中心に開閉方向に回転
    駆動するカム機構を配置したことを特徴とする請求項1
    に記載のディスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】上記支点ピンを中心に互いに逆方向に開閉
    駆動される一対のサスペンションリフターを備え、 これら一対のサスペンションリフターで上下一対のヘッ
    ドを上下一対のサスペンションを介してヘッドロード位
    置とヘッドアンロード位置との間で開閉駆動するように
    構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    のディスクドライブ装置。
  4. 【請求項4】上記一対のサスペンションリフターの一端
    側に上記上下一対のサスペンションをそれぞれ支持する
    一対のサスペンション支持部を設け、 これら一対のサスペンションリフターの他端側にそれぞ
    れ形成された2本のカム溝と、これらのカム溝にスライ
    ド自在に共通に挿通されて、スライダーによって上記シ
    ャーシ上でスライドされる1本のカム軸とによってこれ
    ら2本のサスペンションリフターを互いに逆方向に開閉
    駆動するカム機構を構成したことを特徴とする請求項3
    に記載のディスクドライブ装置。
JP26567799A 1999-09-20 1999-09-20 ディスクドライブ装置 Withdrawn JP2001093245A (ja)

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