JP2000067543A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

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JP2000067543A
JP2000067543A JP10236175A JP23617598A JP2000067543A JP 2000067543 A JP2000067543 A JP 2000067543A JP 10236175 A JP10236175 A JP 10236175A JP 23617598 A JP23617598 A JP 23617598A JP 2000067543 A JP2000067543 A JP 2000067543A
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JP
Japan
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head
floppy disk
cartridge
slide plate
arrow
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JP10236175A
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English (en)
Inventor
Hideaki Kumagai
秀昭 熊谷
Hirohiko Shimizu
裕彦 清水
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドとフロッピーディスクの貼り付きを防
止すること。 【解決手段】 ディスクカートリッジをイジェクトする
イジェクトモータ80を利用して、ヘッド昇降アーム3
32、333が搭載されたスライド板334をスライド
駆動して、ヘッド昇降アーム332、333をサスペン
ション182の内側に挿入することによって、ヘッドを
ヘッドアンロード位置へ強制的に上昇させるようにした
もの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフロッピー
ディスク等のディスク状記録媒体を記録及び/又は再生
するフロッピーディスク・ドライブに適用するのに最適
なディスクドライブ装置の技術分野であって、特に、デ
ィスク状記録媒体に対するヘッドの昇降制御に関する技
術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図81に示すように、記録容
量が1〜2MBの小容量のフロッピーディスク・ドライ
ブFDDでは、図76〜図80に示すような小容量フロ
ッピーディスク・カートリッジFDCを用いている。そ
して、その小容量フロッピーディスク・カートリッジF
DCをローディングして、そのカートリッジ5のセンタ
ーコア穴6内に相対的に挿入されたディスクテーブル2
3上にフロッピーディスク1のセンターコアをチャッキ
ングして、スピンドルモータ21によってフロッピーデ
ィスク1を200〜250rpmの低速で回転駆動す
る。そして、ローディング時に開放されたディスクカー
トリッジの一対のヘッド挿入穴7内に上下一対の磁気ヘ
ッドを挿入してフロッピーディスク1の上下両面に接触
させた状態で、これに上下一対の磁気ヘッド28、29
をヘッド移送装置によってフロッピーディスク1の中心
からの放射線であるスキャニングセンターに沿って矢印
a、b方向にシーク及びトラッキングしながら、フロッ
ピーディスク1にデータを記録及び/又は再生してい
る。
【0003】一方、本発明の出願人は、記録容量を10
0MB以上に増大した図64〜図66に示すような大容
量フロッピーディスク・カートリッジHFDCを先に開
発している。そして、この大容量フロッピーディスク・
カートリッジHFDCでは、フロッピーディスク1を3
600rpm以上の高速で回転駆動しながら、フライン
グヘッドで構成された上下一対の磁気ヘッドをエアフィ
ルムによってフロッピーディスク1の上下両面からミク
ロンオーダで浮上(フライング状態)させてデータの高
密度の記録及び/又は再生を行うようになされている。
従って、この大容量フロッピーディスク・カートリッジ
HFDCに使用するフロッピーディスク1は高回転化及
び高密度記録によるデータトラック幅の微小化のため
に、ヘッドとの当り性改善として、ヘッドの表面粗度向
上及びフロッピーディスク1の磁性層の薄膜化が必要と
なる。そして、磁性層の薄膜化を実現するためには、磁
性粉の大きさを0.1μm、塗布厚を0.2μm程度に
著しく小さく及び薄くする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヘッド及び
フロッピーディスクの表面粗度が向上すると、回転が停
止しているフロッピーディスクの上下両面にヘッドが接
触されたまま放置されると、ヘッドとフロッピーディス
クの鏡面効果によって、フロッピーディスクにヘッドが
吸着されてしまうヘッド貼り付き現象が発生し易くな
る。従来の小容量フロッピーディスク・ドライブではヘ
ッド及びフロッピーディスクの表面が粗かったために、
このようなヘッド貼り付き現象は発生しにくかったが、
前述した大容量フロッピーディスク・ドライブでは、デ
ータの記録、再生途中等にてフロッピーディスクにヘッ
ドを接触したままスピンドルモータを回転停止して放置
するようなことがあるとヘッド貼り付き現象が容易に発
生し、スピンドルモータを再起動させた瞬間等におい
て、フロッピーディスクが損傷されたり、記録済みデー
タが破壊される恐れがある。従って、この種大容量フロ
ッピーディスク・ドライブでは、フロッピーディスクの
回転が停止した時にはヘッドをフロッピーディスクから
必ず引き離す機構が必要となる。また、ヘッドがフロッ
ピーディスクに接触している状態で、停電又は故意に電
源が切断された時にも、ヘッドをフロッピーディスクか
ら引き離す機構が必要となる。更に、ヘッドがフロッピ
ーディスクに接触している状態で、ホストコンピュータ
がハングアップした場合には、手動によるイジェクト動
作でヘッドをフロッピーディスクから引き離しておかな
いと、この後に、再度大容量フロッピーディスク・カー
トリッジをローディングしようとした時に、その大容量
フロッピーディスク・カートリッジがヘッドに衝突し
て、ヘッドが損傷される恐れがあり、この手動によるイ
ジェクト動作を行う際にも、ヘッドをフロッピーディス
クから引き離す機構が必要となる。
【0005】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、ディスクカートリッジをアンロー
ディング位置とローディング位置との間で昇降駆動する
イジェクトモータを利用して、ヘッドをディスク状記録
媒体に対してヘッドロード及びヘッドアンロードするこ
とができるようにしたディスクドライブ装置を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のディスクドライブ装置は、ディスクカート
リッジをアンローディング位置とローディング位置との
間で昇降駆動する第1のスライド板と、ヘッド昇降部材
が搭載されていて、スライド動作によってそのヘッド昇
降部材をヘッドのサスペンションの内側に挿入及び排出
することによって、そのヘッドをディスク状記録媒体に
対するヘッドロード位置とヘッドアンロード位置の間で
昇降するようにし、第1のスライド板と同方向にスライ
ドされる第3のスライド板によって第2のスライド板を
方向変換手段を介してスライド駆動するようにし、イジ
ェクトモータによって第1及び第3のスライド板を駆動
機構によって選択的にスライド駆動するようにしたもの
である。
【0007】上記のように構成された本発明のディスク
ドライブ装置は、イジェクトモータによって第1のスラ
イド板を駆動機構を介して駆動してディスクカートリッ
ジをアンローディング位置とローディング位置との間で
昇降駆動する一方、そのイジェクトモータによって駆動
機構を介して第3のスライド板を選択的にスライド駆動
することによって、方向変換手段を介して第2のスライ
ド板をスライド駆動するようにし、その第2のスライド
板に搭載されたヘッド昇降部材をヘッドのサスペンショ
ンの内側に挿入及び排出することによってヘッドをディ
スク状記録媒体に対するヘッドロード位置とヘッドアン
ロード位置との間で昇降駆動することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した大容量フ
ロッピーディスク・カートリッジ及び大容量フロッピー
ディスク・ドライブの実施の形態を現行の小容量フロッ
ピーディスク・カートリッジ及び小容量フロッピーディ
スク・ドライブと比較しながら以下の順序で説明する。 (1) ・・・ 小容量フロッピーディスク・カートリ
ッジ及び小容量フロッピーディスク・ドライブ装置の説
明 (2) ・・・ 大容量フロッピーディスクカートリッ
ジの説明 (3) ・・・ 大容量フロッピーディスク・ドライブ
の概要説明 (4) ・・・ リニアアクチュエータの説明 (5) ・・・ ガイド主軸取付け装置の説明 (6) ・・・ ヘッドアッセンブリの説明 (7) ・・・ トラッキングサーボの説明 (8) ・・・ ヘッド昇降機構の説明 (9) ・・・ ラッチ機構の説明 (10) ・・ スライド機構の説明 (11) ・・ 動作モードの説明 (12) ・・ トリガーレバーの説明
【0009】(1) ・・・ 小容量フロッピーディス
ク・カートリッジ及び小容量ディスクドライブ装置の説
明 まず、図76〜図80に示すように、直径が3.5イン
チの磁気シートからなるフロッピーディスク1をステン
レス板からなる円板であるセンターコア2の外周に接着
した構造の小容量フロッピーディスクを用いる小容量フ
ロッピーディスク・カートリッジFDCは、そのフロッ
ピーディスク1の記録容量が1〜2MB(メガバイト)
の小容量に構成されている。そして、この小容量フロッ
ピーディスク・カートリッジFDCは、合成樹脂によっ
て成形された上下シェル3、4によって扁平で、ほぼ方
形状のカートリッジ5を構成し、そのカートリッジ5内
にフロッピーディスク1を回転自在に収納している。
【0010】この際、フロッピーディスク1のセンター
コア2が下シェル4の中央に形成されたセンターコア穴
6内に遊嵌されていて、矢印aで示すカートリッジ5の
後述する小容量フロッピーディスクドライブ内への挿入
方向側の端部である前端面5aとセンターコア穴6との
間で、上下シェル3、4にはカートリッジセンターP1
に沿った長穴状の上下一対のヘッド挿入穴7が形成され
ている。そして、これら上下一対のヘッド挿入穴7を開
閉するために上下一対の水平板部8a、8bと前端垂直
板部8cとによって断面形状がコ字状に形成されたシャ
ッター8がカートリッジ5の上下両面5e、5f及び前
端部5aの外側にほぼコ字状に形成されているシャッタ
ースライド用凹所18内にスライド自在に配置されてい
て、このシャッター8が前端面5aに沿って上記挿入方
向である矢印a方向に対して直角な方向である矢印c、
d方向にスライド自在に取り付けられている。なお、こ
のシャッター8は内蔵されたシャッターバネ8dによっ
て閉蓋位置まで矢印c方向にスライド付勢されている。
そして、このカートリッジ5の下シェル4で、前端面5
a側に偏位された位置には真円形状穴と長円形状穴から
なる左右一対の位置決め用の基準穴9が形成されてい
て、このカートリッジ5の左右両側面5b、5cで、下
シェル4の前端面5a側に近接された位置には左右一対
の半円形状の凹部10が形成されている。そして、この
カートリッジ5の前端面5aと一方の側面である右側面
5bとのコーナー11aには上下シェル3、4全体を4
5°にカットしたいわゆるC面である誤挿入防止用の斜
面12が形成されている。また、このカートリッジ5の
後端面5dと他方の側面である左側面5cとのコーナー
11bには誤消去防止用のライトプロテクタ−13が組
み込まれていて、その後端面5dと一方の側面である右
側面5bとのコーナー11cには容量識別穴14が形成
されている。
【0011】そして、これら上下シェル3、4の内壁面
3b、4bにはほぼ馬蹄形状に裁断された不織布である
上下一対のクリーニングシート15が接着等にて敷設さ
れていて、これら上下一対のクリーニングシート15を
フロッピーディスク1の上下両面に上下から弾性的に接
触させるためのリフター16が上下シェル3、4内の何
れか一方(又は両方)に接着等にて取り付けられてい
る。従って、このフロッピーディスク1は上下一対のク
リーニングシート15間で上下から挟まれてカートリッ
ジ5の下面5fからほぼH1 /2の高さのディスク面位
置で回転駆動されるように構成されている。そして、シ
ャッター8の上下一対の水平板部8a、8bに上下シェ
ル3、4に形成されている上下一対のヘッド挿入穴7に
対向された長穴形状の上下一対のシャッター穴8eが形
成されている。また、カートリッジ5の上下シェル3、
4の上下両面5e、5fには後端面5dを迂回する形状
のラベル貼付用凹所17が形成されている。
【0012】そして、図81に示すように、この小容量
フロッピーディスク・カートリッジFDCを記録及び/
又は再生する下位ディスクドライブである小容量フロッ
ピーディスク・ドライブFDDの内部には、スピンドル
モータ21のスピンドル22によって回転駆動されるデ
ィスクテーブル23やキャリッジ26とヘッドアーム2
7の先端の上下対向面にジンバルプレート(図示せず)
を介して取り付けられた上下一対の磁気ヘッド28、2
9等が収納されている。なお、ディスクテーブル23上
にはチャッキング用のマグネットシート24や小容量フ
ロッピーディスクFDの回転駆動ピン25等が取り付け
られていて、ヘッドアーム27はキャリッジ26のヘッ
ドアーム取付台26aの上部に板バネ30を介して上下
方向である矢印e、f方向に回転自在に取り付けられて
いる。そして、このヘッドアーム27はヘッド圧着用バ
ネ(図示せず)によって下方である矢印f方向に回転付
勢されている。そして、リニアアクチュエータによって
キャリッジ26が矢印a、b方向に水平駆動されること
によって、キャリッジ26と一体にヘッドアーム27が
同方向に水平駆動されて、上下一対の磁気ヘッド28、
29が同方向に一体に水平移動されるように構成されて
いる。
【0013】この際、下部磁気ヘッド29はメカベース
(図示せず)に対する高さ基準位置に配置されていて、
上部磁気ヘッド28は上部磁気ヘッド昇降機構(図示せ
ず)によって1点鎖線で示すように下部磁気ヘッド29
に対して所定高さだけ上昇されたアンローディング位置
と、図81に実線で示すようにフロッピーディスク1を
下部磁気ヘッド29上に圧着するローディング位置との
間で矢印e、f方向に昇降自在に構成されている。
【0014】そして、図81に示すように、この小容量
フロッピーディスク・ドライブFDD内への小容量フロ
ッピーディスク・カートリッジFDCのローディング開
始前には、上部磁気ヘッド28が1点鎖線で示すアンロ
ーディング位置まで矢印e方向に上昇されている。そこ
で、小容量フロッピーディスク・カートリッジFDCを
カートリッジローディング機構(図示せず)の内部に1
点鎖線で示すように下部磁気ヘッド29に対して高く、
かつ、上部磁気ヘッド28に対して低くしたアンローデ
ィング位置へ矢印a方向から水平に挿入した後に、その
小容量フロッピーディスク・カートリッジFDCをカー
トリッジローディング機構によって実線で示すローディ
ング位置まで平行運動によって垂直に下降する。する
と、そのローディング位置へ下降された小容量フロッピ
ーディスク・カートリッジFDCは小容量フロッピーデ
ィスク・ドライブFDD内に設置されている合計4つの
カートリッジ位置決めピン(図示せず)上に水平に装着
されて位置決めされる。従って、この小容量フロッピー
ディスク・カートリッジFDCは上下一対の磁気ヘッド
28、29に何等干渉されることなくローディングされ
る。
【0015】そして、この小容量フロッピーディスク・
カートリッジFDCのローディング位置への矢印a方向
の水平挿入動作中に、この小容量フロッピーディスク・
ドライブFDD内に設置されているシャッター開閉機構
(図示せず)によって、小容量フロッピーディスク・カ
ートリッジFDCのシャッター8が図78及び図79に
示す閉蓋位置から図80に示す開蓋位置までシャッター
バネ8dに抗して矢印d方向にスライドされて、このシ
ャッター8の上下一対のシャッター穴8eがカートリッ
ジ5の上下一対のヘッド挿入穴7の上下に重ねられて、
これら上下一対のヘッド挿入穴7が開蓋されると共に、
これら上下一対のシャッター穴8e及びヘッド挿入穴7
が上下に上下一対の磁気ヘッド28、29の上下の内側
に挿入される。
【0016】そして、図81に実線で示すように、小容
量フロッピーディスク・カートリッジFDCがアンロー
ディング位置からローディング位置まで矢印f方向に垂
直に下降された時に、小容量フロッピーディスクFDの
センターコア2がディスクテーブル23のマグネットシ
ート24上にチャッキングされて、スピンドル22がセ
ンターコア2の中心穴2aに下方から相対的に嵌合され
ると共に、ディスクテーブル23上の回転駆動ピン25
がセンターコア2の偏心位置に形成されている回転駆動
ピン嵌合穴2bに下方から相対的に嵌合される。そし
て、小容量フロッピーディスク・カートリッジFDCが
アンローディング位置からローディング位置まで矢印f
方向に垂直に下降された時に、ヘッドアーム27がアン
ローディング位置からローディング位置までヘッド圧着
用バネによって矢印f方向に回転されて、上部磁気ヘッ
ド28がアンローディング位置からローディング位置へ
矢印f方向に下降されて、上下一対の磁気ヘッド28、
29が上下一対のシャッター穴8e及びヘッド挿入穴7
内に矢印e、f方向に相対的に挿入されて、これら上下
一対の磁気ヘッド28、29がカートリッジ5内のフロ
ッピーディスク1の上下両面に圧着される。
【0017】以上により、小容量フロッピーディスク・
ドライブFDD内への小容量フロッピーディスク・カー
トリッジFDCのローディング動作が完了し、スピンド
ルモータ21によってディスクテーブル23が回転駆動
され、その回転駆動ピン25によってセンターコア2が
回転駆動されることによって、フロッピーディスク1が
カートリッジ5内で例えば200〜250rpmの低速
で回転駆動される。但し、この際、フロッピーディスク
1の上下両面がカートリッジ5内の上下一対のクリーニ
ングシート15に接触したままで回転駆動されて、その
上下一対のクリーニングシート15によってフロッピー
ディスク1の上下両面が自動クリーニングされる。そし
て、リニアアクチュエータ(図示せず)によってキャリ
ッジ26とヘッドアーム27が一体に矢印a、b方向に
水平駆動されることによって、上下一対の磁気ヘッド2
8、29がフロッピーディスク1を矢印a、b方向にス
キャニング(シーク及びトラッキング)して、このフロ
ッピーディスク1にデータの記録及び/又は再生が行わ
れることになる。
【0018】なお、フロッピーディスク1の記録、再生
後における小容量フロッピーディスク・カートリッジF
DCの小容量フロッピーディスク・ドライブFDD外へ
のアンローディング動作は、上述したローディング動作
の逆動作で行われ、小容量フロッピーディスク・カート
リッジFDCがカートリッジローディング機構によって
図71に実線で示すローディング位置から1点鎖線で示
すアンローディング位置まで平行運動で矢印h方向に垂
直に上昇される時に、センターコア2がディスクテーブ
ル23から上方に離脱されると共に、ヘッドアーム27
が図81に実線で示すローディング位置からアンローデ
ィング位置まで矢印e方向にヘッド圧着用バネに抗して
回転されて、上部磁気ヘッド28がローディング位置か
らアンローディング位置まで矢印e方向に上昇され、上
下一対の磁気ヘッド28、29がカートリッジ5外の上
下に相対的に離脱される。そして、小容量フロッピーデ
ィスク・カートリッジFDCがアンローディング位置に
て小容量フロッピーディスク・ドライブFDD外へ矢印
b方向に水平に押し出される時に、シャッター8が図8
0に示す開蓋位置から図78及び図79に示す閉蓋位置
までシャッターバネ8dによって矢印c方向にスライド
されて、そのシャッター8の上下一対の水平板部8a、
8bによってカートリッジ5の上下一対のヘッド挿入穴
7が閉蓋されることになる。
【0019】(2) ・・・ 大容量フロッピーディス
ク・カートリッジの説明 次に、図73〜図75に示すように、後述する大容量フ
ロッピーディスク・ドライブHFDDによって記録及び
/又は再生される大容量フロッピーディスク・カートリ
ッジHFDCは、前述した小容量フロッピーディスク・
カートリッジFDCと同様に、直径が3.5インチの磁
気シートからなるフロッピーディスク1をステンレス板
からなる円板であるセンターコア2の外周に接着した構
造の大容量フロッピーディスクHFDを合成樹脂によっ
て成形された上下シェル3、4によって構成されたカー
トリッジ5内に回転自在に収納したものである。そし
て、大容量フロッピーディスクHFDの記録容量を10
0MB以上、好ましくは300〜700MBに向上させ
るために、この大容量フロッピーディスクHFDの上下
両面における磁性膜をサブミクロンオーダまで薄くし、
かつ、この大容量フロッピーディスクHFDの回転速度
を3600rpm以上の高速回転域まで上昇させること
を可能にしている。
【0020】一方、この大容量フロッピーディスク・カ
ートリッジHFDCは、後述する大容量フロッピーディ
スク・ドライブHFDDにおいて、記録容量が1〜2M
Bである小容量フロッピーディスク・カートリッジFD
Cとの互換性を有するように、その大容量フロッピーデ
ィスク・カートリッジHFDCのカートリッジ5の外形
寸法及び厚さが小容量フロッピーディスク・カートリッ
ジFDCのカートリッジ5の外形寸法及び厚さとほぼ同
等に構成されている。そして、後述する大容量フロッピ
ーディスク・ドライブHFDDにおいて、この大容量フ
ロッピーディスク・カートリッジHFDCを小容量フロ
ッピーディスク・カートリッジFDCに対して識別する
ことができるように、この大容量フロッピーディスク・
カートリッジHFDCでは、ライトプロテクター13と
容量識別穴14との配置を反転させると共に、新たに設
けた大容量識別穴18を真円形状穴に形成されている一
方の基準穴9の近傍位置に形成している。なお、この大
容量フロッピーディスク・カートリッジHFDCではシ
ャッター8の平面形状をほぼT型形状に構成してカート
リッジ5の内部有効面積の拡大等を図ると共に、小容量
フロッピーディスク・カートリッジFDCの誤挿入防止
用の斜面12に相当する誤挿入防止用の溝20がカート
リッジ5の上面5eで前端面5aの一端側のコーナー1
1aに形成されている。なお、この大容量フロッピーデ
ィスク・カートリッジHFDCにおけるフロッピーディ
スク1のセンターコア2に形成されている回転駆動ピン
嵌合穴2bは小容量フロッピーディスク・カートリッジ
FDCにおけるフロッピーディスク1のセンターコア2
aに形成されている回転駆動ピン嵌合穴2bよりも十分
に大きい寸法の穴に形成されている。
【0021】(3) ・・・ 大容量フロッピーディス
ク・ドライブの概要説明 次に、図47〜図54に示すように、ディスクドライブ
装置の一例である大容量フロッピーディスク・ドライブ
HFDDは、板厚が厚い板金によってプレス加工された
シャーシ41の上下に板厚が薄い板金によってプレス加
工された上下カバー42、43を脱着自在に取り付け、
これらのフロント側にモールド部品(プラスチックの成
形品)で構成されたフロントパネル44を脱着自在に取
り付けて、扁平な直方体形状のドライブ本体45を構成
している。そして、フロントパネル44の上端側には横
長形状のカートリッジ挿入口46が形成されていて、そ
のカートリッジ挿入口46の内側には内開き方式の開閉
蓋47が取り付けられている。また、このフロントパネ
ル44の下部側の左右両側位置にはイジェクト釦48及
びドライブの動作状態を表示する発光表示部49が取り
付けられている。
【0022】そして、このドライブ本体45の内部で、
フロントパネル44側におけるシャーシ41の上部には
スピンドルモータ51及びその上部に搭載されているデ
ィスクテーブル53が配置されている。なお、このディ
スクテーブル53はスピンドル52のロータの上面に形
成されていて、そのディスクテーブル53の上面にはチ
ャッキング用のマグネットシート54や回転駆動ピン2
5等が取り付けられている。そして、フロントパネル4
4側におけるシャーシ41の上部には板金等で構成され
たカートリッジホルダー56と、そのカートリッジホル
ダー56をアンローディング位置とローディング位置と
の間で平行運動によって矢印g、h方向に昇降駆動する
ための板金等で構成されたスライド板57を有するカー
トリッジローディング機構58が組み込まれている。そ
して、フロントパネル44側とは反対側である後端側に
おけるシャーシ41の上部には後述するようにフライン
グヘッドに構成されている上下一対の磁気ヘッド10
1、102を移送するリニアアクチュエータ103が組
み込まれている。なお、スピンドルモータ51及び上下
一対の磁気ヘッド101、102のR/Wギャップがフ
ロッピーディスク1にデータを記録及び/又は再生する
ためのスキャニング位置(シーク及びトラッキング位
置)であるスキャニングセンターP2 上に配置されてい
る。そして、シャーシ41の下部にはモータ基板59、
メイン基板60及びスイッチ基板61等の複数の回路基
板が水平状にビス止めされていて、シャーシ41の後端
には外部インターフェース62がマウントされたインタ
ーフェース基板63が水平状にビス止めされている。そ
して、シャーシ41の上部で、カートリッジホルダー5
6の四隅の下部位置には左右各一対の位置決め用基準ピ
ン64と高さ基準ピン65が垂直状に取り付けられてい
て、基準ピン64は高さ基準ピンも兼用している。そし
て、スイッチ基板61の上部にマウントされたプッシュ
スイッチからなるカートリッジ挿入検出スイッチ66、
誤消去防止用検出スイッチ67、小容量検出スイッチ6
8及び大容量検出スイッチ69がシャーシ41及びスラ
イド板57を貫通してカートリッジホルダー56の下部
に露出されている。なお、イジェクト釦48によってO
Nされるイジェクトスイッチ70がスイッチ基板61の
前端部(フロントパネル44側の端部)の下面にマウン
トされている。
【0023】なお、シャーシ41は水平な底板部41a
と、その左右両側から上方に垂直状に立ち上げられた左
右両側板部41bを有しており、スピンドルモータ51
はモータ基板59によってシャーシ41の底板部41a
の下部に合計3つのスペーサを介してビス止めされてい
る。そして、このスピンドルモータ51の上部に搭載さ
れているディスクテーブル53が底板部41aに形成さ
れた開口72を挿通してその底板部41aの上方に突出
されている。また、カートリッジホルダー56は水平な
天板部56aと、その左右両側から下方に垂直に立ち下
げられた左右両側板部56bと、その左右両側板部56
bの下端から内側に水平状に折り返された左右一対の底
板部56cとによって全体として扁平なほぼコ字状に形
成されていて、大容量フロッピーディスク・カートリッ
ジHFDC又は小容量フロッピーディスク・カートリッ
ジFDCがこのカートリッジホルダー56内に矢印a、
b方向から選択的で水平に出し入れされるように構成さ
れている。そして、このカートリッジホルダー56の天
板部56aのフロントパネル44側とは反対側である後
端側の中央部にはヘッド挿入用開口73が切り欠かれて
いる。また、スライド板57もシャーシ41と同様に水
平な底板部57aと、その底板部57aの左右両側から
垂直状に立ち上げられた左右両側板部57bを有してい
る。そして、このスライド板57はその底板部57bに
形成された合計4つのガイド溝74によって合計4つの
基準ピン64及び高さ基準ピン65にスライド自在に係
合されていて、このスライド板57はシャーシ41の底
板部41a上にてアンローディング位置P11とローディ
ング位置P12との間に矢印a、b方向にスライド自在に
構成されている。
【0024】そして、カートリッジローディング機構5
8は、カートリッジホルダー56の左右両側板部56b
の前後両端に絞り加工等によって形成された合計4つの
ガイドピン75と、スライド板57の左右両側板部57
bに形成されて、合計4つのガイドピン75がスライド
自在に係合された合計4つの傾斜ガイド溝76と、カー
トリッジホルダー56の左右両側板56bの前後方向の
ほぼ中央部に一体に形成した左右一対のガイド突起77
と、シャーシ41の左右両側板部41bに形成されて、
左右一対のガイド突起77が上下方向である矢印g、h
方向にスライド自在に係合された左右一対の垂直ガイド
溝78とによって構成されている。なお、スライド板5
7はシャーシ41との間に取り付けられたスライド付勢
手段である引張りコイルバネ79によって前方である矢
印b方向にスライド付勢されていて、シャーシ41の後
端側(フロントパネル44の反対側)で、その底板部4
1a上の一側部はギアードモータで構成されたイジェク
トモータ80が取り付けられている。そして、このイジ
ェクトモータ80にはイジェクト駆動ピン81が偏心位
置に形成されているイジェクト用カム82が取り付けら
れていて、スライド板57の一方の側板部57bの後端
から後方に延出されたイジェクト用アーム部83をイジ
ェクト用駆動ピン81が駆動するように構成されてい
る。そして、シャーシ41の底板部41a上でイジェク
トモータ80の前側位置(フロントパネル44側の位
置)にはシャッター開閉レバーを兼用しているトリガー
レバー84が支点ピン85を中心に図8に実線で示すロ
ック位置と1点鎖線で示すロック解除位置との間で矢印
i、j方向に回転自在に取り付けられていて、回転付勢
手段(図示せず)によってロック位置まで矢印i方向に
回転付勢されている。そして、このトリガーレバー84
がスライド板57に形成された被ロック部86をロック
及びロック解除するように構成されている。
【0025】そして、このカートリッジローディング機
構58によれば、図50及び図53に示すように、スラ
イド板57が引張りコイルバネ79に抗して後方のアン
ローディング位置P11まで矢印a方向にスライドされた
状態で、その被ロック部86に係合されたトリガーレバ
ー84によってロックされていて、そのスライド板57
の合計4つの傾斜ガイド溝78によってカートリッジホ
ルダー56の合計4つのガイドピン75が上方である矢
印h方向に押し上げられて、左右一対のガイド突起77
を左右一対の垂直ガイド溝78で案内しながら、カート
リッジホルダー56をカートリッジ挿入口46と同一高
さの上昇位置であるアンローディング位置P13まで平行
運動によって上昇駆動している。そして、トリガーレバ
ー84が図50に実線で示すロック位置から1点鎖線で
示すロック解除位置へ矢印j方向に回転されると、その
トリガーレバー84によるスライド板57のロックが解
除されて、このスライド板57が図53に示すアンロー
ディング位置P11から前方のローディング位置P12まで
引張りコイルバネ79によって矢印b方向にスライドさ
れて、そのスライド板57の合計4つの傾斜ガイド溝7
8によってカートリッジホルダー56の合計4つのガイ
ドピン75が下方である矢印g方向に押し下げられて、
左右一対のガイド突起77を左右一対の垂直ガイド溝7
8で案内しながら、カートリッジホルダー56をアンロ
ーディング位置P13の下方に設定された下降位置である
図54の(A)に実線で示すローディング位置P14まで
矢印g方向に平行運動によって下降駆動する。なお、こ
の時、図50に示すように、シャーシ41の底板部41
a上に取り付けられてスライド板57に形成されている
ラック87に係合されているダンパー88のダンピング
作用によってスライド板57は低速で矢印b方向にスラ
イドされ、カートリッジホルダー56がアンローディン
グ位置からローディング位置まで静かに下降駆動される
ように構成されている。そして、イジェクトモータ80
によってイジェクト用カム82が図54の(A)に示す
位置から1回転駆動されると、そのイジェクト用駆動ピ
ン81が図54の(B)及び(C)に示すようにスライ
ド板57のイジェクト用アーム部83を引っ掛けて、そ
のスライド板57を引張りコイルバネ79に抗してアン
ローディング位置P12から後方のローディング位置P11
まで矢印a方向にスライド駆動されて、カートリッジホ
ルダー56が図54の(A)に示すローディング位置P
14から図53に示すアンローディング位置P13へ平行運
動によって矢印h方向に上昇駆動され、トリガーレバー
84が図50に1点鎖線で示すロック解除位置から実線
で示すロック位置84へ矢印i方向に自動復帰されるト
リガーレバー84によってスライド板57がそのアンロ
ーディング位置P13で再び自動ロックされるように構成
されている。なお、図49に示すように、カートリッジ
ホルダー56の天板部56aの後端側の一側部にはカー
トリッジ誤挿入防止レバー89が支点ピン90を中心に
矢印k、m方向に回転自在に取り付けられていて、この
カートリッジ誤挿入防止レバー89が天板部56aとの
間に取り付けられた回転付勢手段である引張りコイルバ
ネ91によって矢印k方向に回転付勢されている。ま
た、カートリッジホルダー56の天板部56aの左右両
側位置には板バネ等で構成された左右一対のカートリッ
ジ圧着用バネ92が取り付けられている。そして、以上
のように構成されたこの大容量フロッピーディスク・ド
ライブHFDDは下カバー43によってコンピューター
機器等の内部シャーシに取り付けられるように構成され
ていて、シャーシ41全体が合計4つのインシュレータ
ー93によってその下カバー43の上部に弾性的に支持
されて、外部振動等に対する大容量フロッピーディスク
・ドライブHFDDの耐振性が実行されている。
【0026】この大容量フロッピーディスク・ドライブ
HFDDは以上のように構成されていて、大容量フロッ
ピーディスク・カートリッジHFDCと、小容量フロッ
ピーディスク・カートリッジFDCをカートリッジ挿入
口46から選択的に挿入してローディングし、これらの
大容量フロッピーディスクHFD及び小容量FDにデー
タを選択的に記録及び/又は再生することができるよう
に構成されている。
【0027】即ち、図49、図50及び図53に1点鎖
線で示すように、大容量フロッピーディスク・カートリ
ッジHFDC又は小容量フロッピーディスク・カートリ
ッジFDCをカートリッジ挿入口46からアンローディ
ング位置P13に上昇されているカートリッジホルダー5
6内に矢印a方向に水平に挿入すると、これらのカート
リッジ5の前端面5aでトリガーレバー84がロック位
置からロック解除位置まで矢印j方向に回転され、この
間に、このトリガーレバー84によってこれらのシャッ
ターがシャッターバネに抗して開蓋される。そして、ト
リガーレバー84がロック解除位置まで矢印j方向に回
転された瞬間に、カートリッジホルダー56によってこ
れらの大容量フロッピーディスク・カートリッジHFD
C又は小容量フロッピーディスク・カートリッジFDC
がアンローディング位置P13から図54に示すローディ
ング位置P14へ矢印g方向に下降駆動されて、これらの
大容量フロッピーディスク・カートリッジHFDC又は
小容量フロッピーディスク・カートリッジFDCがその
ローディング位置P14に水平にローディングされる。
【0028】なお、大容量フロッピーディスク・カート
リッジHFDC又は小容量フロッピーディスク・カート
リッジFDCをカートリッジ挿入口46から正しく挿入
した時には、カートリッジ誤挿入防止レバー89がこれ
らの誤挿入防止用溝20内に相対的に挿入されたり、斜
面12によって矢印m方向に回転して逃げることによっ
て、これら大容量フロッピーディスク・カートリッジH
FDCや小容量フロッピーディスク・カートリッジFD
Cの挿入を可能にしている。一方、これら大容量フロッ
ピーディスク・カートリッジHFDC又は小容量フロッ
ピーディスク・カートリッジFDCがカートリッジ挿入
口46から誤挿入(上下や前後に反転された誤った向き
で挿入されること)された時には、そのカートリッジ誤
挿入防止レバー89がこれら大容量フロッピーディスク
・カートリッジHFDC又は小容量フロッピーディスク
・カートリッジFDCの挿入を禁止することができる。
【0029】そして、ローディング位置P14にローディ
ングされた大容量フロッピーディスク・カートリッジH
FDC又は小容量フロッピーディスク・カートリッジF
DCは合計4つの基準ピン64及び高さ基準ピン65上
に左右一対のカートリッジ圧着用バネ93によって水平
に圧着されて位置決めされ、カートリッジ挿入検出スイ
ッチ66によってこれらのローディング完了状態が検出
されると共に、これら大容量フロッピーディスク・カー
トリッジHFDC又は小容量フロッピーディスク・カー
トリッジFDCの誤消去防止の有無やこれらのフロッピ
ーディスク1の記録容量が誤消去検出スイッチ67や大
容量検出スイッチ69又は小容量検出スイッチ68によ
って検出される。そして、これらの大容量フロッピーデ
ィスクHFD又は小容量フロッピーディスクFDのセン
ターコア2がカートリッジ5のセンターコア穴6内に下
方から相対的に挿入されたディスクテーブル53上にマ
グネットシート24によってチャッキングされて、その
センターコア2の中心穴2aがスピンドル52に嵌合さ
れると共に、これらの回転駆動ピン嵌合穴2bが回転駆
動ピン25に嵌合される。そして、これらの大容量フロ
ッピーディスクHFD又は小容量フロッピーディスクF
Dがスピンドルモータ51によってそれぞれ所定の回転
速度で回転駆動されると共に、リニアアクチュエータ1
03によって上下一対の磁気ヘッド101、102がス
キャニングセンターP2 に沿って矢印a、b方向に移送
しながら、これらの大容量フロッピーディスクHFD又
は小容量フロッピーディスクFDにデータを選択的に記
録及び/又は再生することになる。
【0030】なお、この際、小容量フロッピーディスク
・カートリッジFDCの小容量フロッピーディスクFD
については、回転駆動ピン25とセンターコア2の回転
駆動ピン嵌合穴2bとの係合関係による位置出し機能に
よって上下一対の磁気ヘッド101、102に対する小
容量フロッピーディスクFDの円周上の位置出し(セン
ターリング)を行い、スピンドルモータ51によってそ
の小容量フロッピーディスクFDを200〜250rp
mの低速度で回転駆動することによって、上下一対の磁
気ヘッド101、102をその小容量フロッピーディス
クFDの上下両面に接触させた状態で、データの記録及
び/又は再生を行う。一方、大容量フロッピーディスク
・カートリッジHFDCの大容量フロッピーディスクH
FDについては、そのセンターコア2の回転駆動ピン嵌
合穴2bが大型穴に形成されていて、回転駆動ピン25
はその回転駆動ピン嵌合穴2b内に遊嵌される。従っ
て、この大容量フロッピーディスク・カートリッジHF
DCの大容量フロッピーディスクHFDについては、小
容量フロッピーディスク・カートリッジFDCのような
回転駆動ピン25による円周上の位置出しを行わず、後
述するトラッキングサーボ方式によって円周上の位置出
し(センターリング)のためのトラッキングを行いなが
ら、その大容量フロッピーディスクHFDをスピンドル
モータ51によって3600rpm以上の高速度で回転
駆動することによって、上下一対の磁気ヘッド101、
102をその大容量フロッピーディスクHFDの上下両
面に発生するエアフィルムによってサブミクロンオーダ
ーで浮上(フライング現象)させた非接触状態で、10
0MB以上の大容量(高密度)で、データの記録及び/
又は再生を行う。
【0031】そして、このようにして、大容量フロッピ
ーディスクHFD又は小容量フロッピーディスクFDに
データを記録及び/又は再生した後に、イジェクト釦4
8を押すと、イジェクトスイッチ70がONされて、イ
ジェクトモータ80によってイジェクト用カム82が1
回転駆動され、大容量フロッピーディスク・カートリッ
ジHFDC又は小容量フロッピーディスク・カートリッ
ジFDCが図12の(A)に示すローディング位置P14
から図53に示すアンローディング位置P12までカート
リッジホルダー56によって矢印h方向に上昇駆動され
ると共に、図50に1点鎖線で示すロック解除位置から
実線で示すロック位置まで矢印i方向に回転されるトリ
ガーレバー84によって大容量フロッピーディスク・カ
ートリッジHFDC又は小容量フロッピーディスク・カ
ートリッジFDCがカートリッジ挿入口46から図53
に1点鎖線で示すように矢印b方向に押し出されると共
に、シャッターがシャッターバネによって閉蓋される。
【0032】(4) ・・・ リニアアクチュエータの
説明 次に、図55〜図58に示すように、フライングヘッド
に構成されている上下一対の磁気ヘッド101、102
をスキャニングセンターP2 に沿って矢印a、b方向に
移送する磁気ヘッド移送機構であるリニアアクチュエー
タ103は、左右一対のコイル104と、左右一対のマ
グネット板105及びヨーク106、107で閉磁路を
形成した磁気回路108とを備えたボイスコイルモータ
109に構成されている。この際、上下一対の磁気ヘッ
ド101、102は後述するように、合成樹脂等で成形
されたキャリッジ111に上下一対のヘッドアーム11
2、113を介して支持されている。そして、このキャ
リッジ111はシャーシ41の底板部41a上にスキャ
ニングセンターP2 と平行状に取り付けられたガイド主
軸114及びガイド副軸115で案内されながらスキャ
ニングセンターP2に沿って矢印a、b方向にスライド
自在に構成されている。そして、このキャリッジ111
の左右両側に一体成形されたコイル受台116の上部に
左右一対のコイル104が水平状に搭載されて接着剤1
17によって接着されている。一方、左右一対の磁気回
路108は水平状で、上下に間隔を隔てて水平状に配置
された上下一対のヨーク106、107の前後長さ方向
の両端を上下から突き合せて角型の閉磁路を形成し、上
側ヨーク106の下面(又は下側ヨークの上面)にマグ
ネット板105を自身の磁力によって密着結合させたも
のである。そして、これら左右一対の磁気回路108が
シャーシ41の底板部41a上にスキャニングセンター
2 と平行な水平状に取り付けられ、そのスキャニング
センターP2 に対して直角状に配置された左右一対のコ
イル104が左右一対の磁気回路108の下側ヨーク1
07の外周(又は上側ヨーク106)の外周に非接触状
態で挿入されている。そして、左右一対のコイル104
は図4に示すフレキシブルプリント基板118を介して
メイン基板60に電気的に接続されていて、これら左右
一対のコイル104に制御電流を印加することによっ
て、左右一対の磁気回路108で左右一対のコイル10
4に推進力を発生して、キャリッジ111をガイド主軸
114及びガイド副軸115に沿って矢印a、b方向に
移送(シーク及びトラッキング)するものである。
【0033】(5) ・・・ ガイド主軸の取付け装置
の説明 次に、図55及び図59及び図60に示すように、ガイ
ド主軸114をシャーシ41上に取り付けるためのガイ
ド主軸取付け装置121は、まず、ガイド主軸114の
一端である前端114aに小径のテーパー軸部122を
同一軸心状態に形成し、他端である後端114bの外周
には面取り部123を形成している。そして、このガイ
ド主軸114の前端固定位置にはシャーシ41の底板部
41aから上方に垂直状に切り起こされてスキャニング
センターP2 に対して直角状に配置された切り起し片1
24が形成されていて、その切り起し片124にガイド
主軸114のテーパー軸部122が挿入されるガイド主
軸受け穴125が形成されている。なお、このガイド主
軸受け穴125はテーパー軸部122の最小径と最大径
の中間の直径に形成されている。そして、このガイド主
軸114の後端固定位置にはシャーシ41の底板部41
aの後端から上方に垂直状に立ち上げられてスキャニン
グセンターヘP2 に対して直角状に配置された側壁であ
る後側板部41cが配置されていて、この後側板部41
cにはその上端から下方に垂直状に切り欠かれたガイド
主軸受け溝126が形成され、かつ、そのガイド主軸受
け溝127の下端にはV型のテーパー面127が形成さ
れている。そして、その後側板部41cの背面(フロン
トパネル44側とは反対側の面)に板バネ128が左右
一対の位置決め用ダボ130と1本又は複数本のビス1
31によって後方から脱着可能に取り付けられていて、
その板バネ128の中央上部にはガイド主軸114のセ
ンターP114 に対して角度θ1 に傾斜された押圧片12
9が一体に形成されている。
【0034】そして、ガイド主軸114をシャーシ41
上にスキャニングセンターP2 と平行な水平状態に取り
付ける時には、図59に示すように、ガイド主軸114
のテーパー軸部122をガイド主軸受け穴125内に矢
印n方向から挿入し、そのガイド主軸114の後端11
4bをガイド主軸受け溝126内に矢印o方向から挿入
した後に、板バネ128を左右一対の位置決め用ダボ穴
132によってシャーシ41の後側板部41cの左右一
対のダボ130に背面側から嵌合して位置決めし、その
板バネ128の左右一対のビス挿通穴133に後方から
挿通した左右一対のビス131を後側板部41cに形成
されている左右一対のビス止め穴134に取り付けるよ
うにして、その板バネ128を後側板部41cの背面に
矢印n方向からビス止めする。すると、その板バネ12
8の押圧片129がガイド主軸114の後端114aの
面取り部123に軸心P114 に対して傾斜された方向で
ある矢印p方向から弾性に抗して押圧されて、ガイド主
軸114の面取り部123に押圧片129により矢印p
方向の押圧力Fp が加えられる。そして、その押圧力F
p の水平方向の分力Fn によってガイド主軸114が軸
方向である矢印n方向に押圧されて、そのガイド主軸1
14のテーパー軸部122がガイド主軸受け穴125に
クサビ作用によって圧入されると共に、その押圧力Fp
の垂直方向の分力Fo によってガイド主軸114が軸方
向に対して垂直な方向である矢印o方向に押圧されて、
そのガイド主軸114の後端114bがガイド主軸受け
溝126のテーパー面127にクサビ作用によって圧入
されて、ガイド主軸114がシャーシ41上に固定され
る。そして、テーパー軸部122とテーパー面127に
よる自動調芯作用によってスキャニングセンターP2
対するガイド主軸114の平行度が高精度に設定される
ことになる。
【0035】以上のように構成されたガイド主軸取付け
装置121によれば、押圧片129を有する単品部品で
ある1枚の板バネ128をシャーシ41の後側板部41
cの背面に1本又は複数本のビス131によってビス止
めするだけの小部品点数及び小組立工数によってガイド
主軸114をシャーシ41上に高精度に、かつ、極めて
簡単に取り付けることができて、低コスト化及び生産性
を著しく向上することができる。
【0036】(6) ・・・ ヘッドアッセンブリの説
明 次に、図61〜図70に示すように、ヘッドアッセンブ
リ110のキャリッジ111は合成樹脂やアルミニウ
ム、マグネシウム等の軽金属からなる剛性部材で成形さ
れていて、フライングヘッドによって構成された上下一
対の磁気ヘッド101、102は上下一対のヘッドアー
ム112、113を介してキャリッジ111の前端に取
り付けられている。そして、上下一対のヘッドアーム1
12、113はモールド部品である合成樹脂やアルミニ
ウム、マグネシウム等の軽金属からなる剛性部材で構成
されたアームベース181と、板バネ等の弾性部材で構
成されたサスペンション182とによって構成されてい
る。即ち、アームベース181の先端にサスペンション
182がビス183を用いたビス止め方法やアウトサー
ト成形による一体成形等によって一体に結合されてい
る。そして、上下一対のヘッドアーム112、113の
サスペンション182の先端の上下対向面に上下一対の
ヘッドベース184が接着されていて、これら上下一対
のヘッドベース184の上下対向面にチップ形状の上下
一対の磁気ヘッド101、102がジンバルプレート
(図示せず)を介して接着されている。そして、これら
上下一対のヘッドアーム112、113におけるアーム
ベース181の長さL11がヘッドアーム112、113
の全長L12の1/3以上の長さに設定されている。そし
て、図7及び図8で説明したように、大容量フロッピー
ディスク・カートリッジHFDCや小容量フロッピーデ
ィスク・カートリッジFDCをこの大容量フロッピーデ
ィスク・ドライブHFDDに矢印u、g方向及び矢印
h、b方向にローディング及びアンローディングする際
に、下側磁気ヘッド102を上下動させる必要が殆んど
ないことから、その下側磁気ヘッド102を支持してい
る下側ヘッドアーム113のアームベース181をキャ
リッジ111に一体成形したり、ビス止め等にて固定し
ておくことができる。しかし、大容量フロッピーディス
ク・カートリッジHFDCや小容量フロッピーディスク
・カートリッジFDCをこの大容量フロッピーディスク
・ドライブHFDDに矢印a、g方向及び矢印h、b方
向にローディング及びアンローディングする際に、上側
磁気ヘッド101はこれらのカートリッジHFDCやF
DCと干渉しないように上下動させる必要があることか
ら、その上側磁気ヘッド101を支持しているヘッドア
ーム112のアームベース181をキャリッジ111に
一体成形した上側磁気ヘッド取付台185上に回転支持
機構186によって上下方向である矢印e、f方向に回
転自在に取り付けている。
【0037】そして、この回転支持機構186は、上側
ヘッドアーム112のアームベース181の後端の左右
両側で、スキャニングセンターP2 に対して直角な回転
中心線P21上に左右一対の円柱軸からなる支点ピン18
5を一体成形し、これらの支点ピン185を上側磁気ヘ
ッド取付台185の左右両側に一体成形した支点ピン嵌
合溝である左右一対のV溝188内に上方から嵌合させ
ている。そして、板金や合成樹脂等によって構成された
バネ受け189の水平状に形成されたバネ支持用アーム
部190に回転付勢手段である捩りコイルバネ191の
コイル部191aを水平状に挿入し、そのバネ受け18
9及び捩りコイルバネ191をアームベース181に形
成された開口192内に挿入して、そのバネ受け189
をビス193によって上側磁気ヘッド取付台185の上
部に上方からからビス止めし、捩りコイルバネ191を
左右一対の支点ピン187間に近接させた状態に取り付
けている。そして、アームベース181には開口192
のほぼ中央部において捩りコイルバネ191の下方を横
切るように配置されたバネ当接用リブ194が一体成形
されていて、捩りコイルバネ191の可動端191bを
バネ力に抗してそのバネ当接用リブ194に上方から圧
着させると共に、その捩りコイルバネ191の固定端1
91cをバネ受け189に下方から圧着させている。
【0038】以上のように構成されたこの回転支持機構
186によれば、捩りコイルバネ191によってアーム
ベース181全体が下方である矢印r方向に移動付勢さ
れるために、左右一対の支点ピン187が左右一対のV
溝188に矢印r方向から圧着される。そして、アーム
ベース181に左右一対の支点ピン187を中心とした
下方である矢印f方向の回転付勢力が与えられて、この
アームベース181が上側磁気ヘッド取付台185の前
端(磁気ヘッド101側)の上端に一体成形された左右
一対の水平基準面195上に矢印f方向から圧着されて
安定されるように構成されている。
【0039】従って、左右一対の支点ピン187を左右
一対のV溝188の2つの接触点P22に常時安定良く接
触させた状態で、上側ヘッドアーム112を左右一対の
支点ピン187を中心に上下方向である矢印e、f方向
に回転することができ、アームベース181が捩りコイ
ルバネ191によって矢印f方向に戻されて左右一対の
水平基準面195上に当接されても、左右一対の支点ピ
ン187が左右一対のV溝188の2つの接触点P22
ら上方に浮き上るような不都合は全く発生しない。つま
り、左右一対の支点ピン187の支持部にはガタツキ等
が全く発生せず、アームベース181を支点ピン187
の周りに矢印e、f方向に高精度に回転することができ
る。しかも、キャリッジ111と上側ヘッドアーム11
2との間には板バネ等の捩れやこじりに対する不安定要
素が全く介在されていないために、捩りコイルバネ19
1のバネ力を超えるような過大な外力を上方である矢印
v方向に加えない限り、原則的に捩れやこじりに対する
自由度が発生されない。従って、上側磁気ヘッド101
のローリングの悪影響を極力なくすことができ、しか
も、キャリッジ111に対する上側ヘッドアーム112
のサスペンション182の取付け精度を確保することが
できる。なお、過大な外力によって、左右一対の支点ピ
ン187が左右一対のV溝188から上方に離脱される
ことを防止する安全対策として、左右一対の支点ピン1
87を上方から押えておく左右一対の支点ピン押え板2
06がビス207によって上側磁気ヘッド取付台185
の左右両側にビス止めされている。
【0040】しかも、この回転支持機構186には上側
磁気ヘッド取付台185の前端側の一側部に形成したバ
ネ嵌合溝196内に片寄せ手段である板バネ等からなる
片寄せ用バネ197の前端を差し込んで固定し、その片
寄せ用バネ197の後端でアームベース181全体を一
側方である矢印w方向にスライド付勢して、一方の支点
ピン187の端面(又は一方のV溝188の側面)に一
体成形したピボット198を一方のV溝188の側面
(又は一方の支点ピン187の端面)に弾性的に押圧さ
せている。従って、上側ヘッドアーム112の矢印e、
f方向の回転をスムーズに行えるにも拘らず、上側ヘッ
ドアーム112のサスペンション182の前端で支持さ
れている上側磁気ヘッド101のフロッピーディスク1
の円周方向の位置精度も確保できる。即ち、フロッピー
ディスク1に対する上側磁気ヘッド101の位置精度を
繰り返し確保することができる。しかも、ヘッドアーム
112、113に剛性部材で構成したアームベース18
1を用いたことによって、サスペンション182の長さ
を短くすることができるので、トラッキングサーボに悪
影響を及ぼすサスペション182の振動共振点を高い位
置に持っていくことができ、磁気ヘッド101、102
の共振を極力防止できる。また、長いサスペンション1
82をキャリッジ111に直接取り付けるタイプのヘッ
ドアームでは、サスペンション182のバネ定数が緩く
なって、ドライブHFDDの姿勢を変えた場合に、サス
ペンション182の自重の影響で磁気ヘッド101、1
02のフロッピーディスク1に対する高さが代わった
り、外部からの振動に弱くなるが、サスペンション18
2を短くできたことによってこのような問題も大幅に改
善される。
【0041】そして、上側ヘッドアーム112のアーム
ベース181の前端(上側磁気ヘッド101側)の左右
両側に左右一対のスライドアーム199が一体成形され
ていて、図61及び図62に示すように、これら左右一
対のスライドアーム199がカートリッジホルダー56
の天板部56aの後端側の中央部にスキャニングセンタ
ーP2 に沿って切り欠かれたヘッド挿入用開口73の左
右両側縁の上部に矢印a、b方向にスライド自在に載置
されている。
【0042】従って、この大容量フロッピーディスク・
ドライブHFDDによれば、大容量フロッピーディスク
・カートリッジHFDCや小容量フロッピーディスク・
カートリッジFDCのアンローディング状態では、カー
トリッジホルダー56が図7に示したアンローディング
位置P13まで矢印h方向に上昇された時に、そのカート
リッジホルダー56によって上側ヘッドアーム112の
左右一対のスライドアーム199が矢印h方向に押し上
げられるために、図66及び図69に示すように上側ヘ
ッドアーム112のアームベース181が左右一対の支
点ピン187を中心に捩りコイルバネ191に抗して矢
印e方向に回転上昇されて、サスペンション182及び
上側磁気ヘッド101が矢印a、b方向に出し入れされ
る大容量フロッピーディスク・カートリッジHFDCや
小容量フロッピーディスク・カートリッジFDCと干渉
されない高い位置まで矢印f方向に退避される。また、
下側磁気ヘッド102は当初から大容量フロッピーディ
スク・カートリッジHFDCや小容量フロッピーディス
ク・カートリッジFDCと干渉されることのない低い位
置に設定されている。
【0043】次に、大容量フロッピーディスク・カート
リッジHFDCや小容量フロッピーディスク・カートリ
ッジFDCがローディング完了状態では、カートリッジ
ホルダー56が図50に示したローディング位置P14
で矢印g方向に下降されて、まず、図63及び図70に
示すように、下側磁気ヘッド102が大容量フロッピー
ディスク・カートリッジHFDCや小容量フロッピーデ
ィスク・カートリッジFDCの下側ヘッド挿入穴7内に
下方から挿入されて、これらのフロッピーディスク1の
下面に接触(コンタクト)される。そして、この時、カ
ートリッジホルダー56が上側ヘッドアームの左右一対
のスライドアーム199の最下降位置よりも低い位置ま
で矢印g方向に下降されて、図65、図67及び図70
に示すように、上側ヘッドアーム112のアームベース
181が左右一対の支点ピン187を中心にして捩りコ
イルバネ191により矢印f方向に下降回転されて左右
一対の水平基準面195上に当接されて安定される。そ
して、上側ヘッドアーム112のサスペンション182
によって上側磁気ヘッド101が大容量フロッピーディ
スク・カートリッジHFDCや小容量フロッピーディス
ク・カートリッジFDCの上側ヘッド挿入穴7内に上方
から挿入されて、これらのフロッピーディスク1の上面
に接触(コンタクト)されるように構成されている。
【0044】そして、このように上下一対の磁気ヘッド
101、102がフロッピーディスク1の上下両面に接
触された時の上下一対のサスペンション182のフロッ
ピーディスク1に対する高さ、平行度、平面度が精度良
く管理されていることが最も重要になるが、上記した回
転支持機構186によれば、上記上下一対のサスペンシ
ョン182のフロッピーディスク1に対する高さ、平行
度、平面度を高精度に管理することができる。しかも、
上下一対のサスペンション181に捩れやこじり等の不
安定要素が全く発生しないので、特に、大容量フロッピ
ーディスク・カートリッジHFDCのフロッピーディス
ク1を3600rpm以上の高速度で回転駆動して、上
下一対の磁気ヘッド101、102をフロッピーディス
ク1の上下両面からエアフィルムによって浮上させて、
100MB以上の大容量のデータを高密度で記録及び/
又は再生する際に、上下一対のサスペンション181の
荷重の釣り合いによって上下一対の磁気ヘッド101、
102をフロッピーディスク1の上下両面に対して安定
した高さで浮上させることができて、これらの磁気ヘッ
ド101、102に不規則なローリング現象は全く発生
しない。それでいて、フロッピーディスク1の僅かな面
振れに対しても上下一対の磁気ヘッド101、102を
スムーズに追従させることができるので、データの高密
度の記録及び/又は再生を常時安定して行うことができ
る。なお、下側ヘッドアーム113も上側ヘッドアーム
112と同様に回転支持機構186によってキャリッジ
111に上下方向(矢印e、f方向)に回転自在に取り
付けることも可能である。
【0045】(7) ・・・ トラッキングサーボの説
明 次に、図71及び図72に示すように、この大容量フロ
ッピーディスク・ドライブHFDDでは、大容量フロッ
ピーディスク・カートリッジHFDC内の大容量(上
位)フロッピーディスク1に対してトラッキングサーボ
を実行している。即ち、図71に示すように、このトラ
ッキングサーボには、サーボフレーム単位でサーボを行
う埋め込みサーボ方式が採用されていて、サーボ領域内
にフォーマット情報を書き込んでいる。例えば、このフ
ォーマット情報は、大容量のフロッピーディスク1のフ
ォーマット或いはバージョンの違いを大容量のフロッピ
ーディスク・ドライブHFDDに知らせるための情報で
あって、サーボ領域SA 内に記録されている。
【0046】そして、図72に示すように、上記大容量
のフロッピーディスク1には、ユーザデータ記録再生領
域内に形成されるトラックTRUi、TRUi-1、・・・、
TRUk、・・・TRUm-1、TRumと、このユーザデータ
記録再生領域の範囲外の外周位置に形成されるエンプテ
ィ−トラックTRE0、TRE2、・・・、TREi-1と、ユ
ーザデータ記録再生領域の範囲外の内周位置に形成され
るエンプティ−トラックTREm+1、・・・、TREn-1
TREnとが半径方向に形成される。
【0047】また、大容量のフロッピーディスク1の内
周方向には、複数hに分割されてなるサーボフレームS
1 、SF2 、・・・、SF8 、・・・、SFn が形成
されている。例えば、サーボフレームの数hは約100
である。従って、大容量のフロッピーディスク1の記録
及び/又は再生時に、サーボフレームSF1 、SF2
・・・、SF8 、・・・、SFn を読み取って高精度な
トラッキングを行うことができる。
【0048】(8) ・・・ ヘッド昇降機構の説明 次に、図1〜図17に示すように、この大容量フロッピ
ーディスク・ドライブHFDDには、キャリッジ111
に上下一対のサスペンション182を介して支持されて
いて、フライングヘッドに構成されている上下一対の磁
気ヘッド101、102をディスク状記録媒体であるフ
ロッピーディスク1の上下両面に接触させたヘッドロー
ド位置と、その上下両面から上下両方に離間させたヘッ
ドアンロード位置との間で昇降制御するためのヘッド昇
降機構331が組み込まれている。そして、このヘッド
昇降機構331は、図5〜図11に示すように、シャー
シ41上のローディング位置に選択的で、水平状にロー
ディングされる大容量フロッピーディスク・カートリッ
ジHFDC及び小容量フロッピーディスク・カートリッ
ジFDCのカートリッジ5の外周である前端面5aより
後方位置(矢印a方向の位置)でシャーシ41上に配置
されている。
【0049】そして、このヘッド昇降機構331は、前
述したカートリッジローディング機構58のスライド板
57を第1のスライド板(以下、第1のスライド板と記
載する)に構成し、上下一対のヘッド昇降アーム33
2、333を第2のスライド板334上に搭載してい
る。そして、上下一対のヘッド昇降アーム332、33
3は上下一対のサスペンション182の長さ方向である
スキャニングセンターP2に対して直交する状態で、こ
れら上下一対のサスペンション82の内側(上下間)に
垂直状に挿入されている。そして、上下一対のサスペン
ション182間にはスキャニングセンタ位置P2と平行
な固定のガイド軸335が水平状に架設されていて、そ
のガイド軸335の一側部位置で、第2のスライド板3
34上にはそのガイド軸335と平行で水平な支点軸3
36が架設されている。なお、ガイド軸335は図59
及び図60に示すように、キャリッジ111のガイド主
軸114の先端に同心状に一体に形成されていて、支点
軸336は第2のスライド板334から切り起しされた
支持部334aに架設されている。そして、上下一対の
ヘッド昇降アーム332、333の一端332a、33
3aに形成された軸挿入穴337、338が支点軸33
6に挿入されて、これら上下一対のヘッド昇降アーム3
32、333が支点軸336を中心に上下方向である矢
印A、B方向に対称状に回転されるように構成されてい
る。そして、これら上下一対のヘッド昇降アーム33
2、333の他端332b、333b側には、これらの
長さ方向に沿ったカム溝339、340が水平状に形成
されていて、これら上下一対のカム溝339、340が
ガイド軸335にその軸方向から直交する状態にスライ
ド自在に挿入されている。そして、上下一対のヘッド昇
降アーム331、332を矢印A、B方向に回転駆動す
るための上下一対のカム作用部339a、340aがこ
れら上下一対のカム溝339、340の支点軸336側
の端部に上下に対称状に屈曲された形状に形成されてい
る。
【0050】そして、これら上下一対のヘッド昇降アー
ム332、333の長さ方向の中間部では、これらの上
下縁から上下一対の磁気ヘッド101、102側に直角
状で、水平に屈曲されたサスペンション受板332c、
333cが一体に形成されている。そして、上側磁気ヘ
ッド101を昇降駆動する一方のヘッド昇降アーム33
2はガイド軸335及び支点軸336に沿って前後方向
である矢印C、D方向にスライド自在に構成されてい
て、下側磁気ヘッド102を昇降駆動する他方のヘッド
昇降アーム333が一方のヘッド昇降アーム332より
前側(矢印a方向側)に配置されていて、この他方のヘ
ッド昇降アーム332の矢印C、D方向のスライドは禁
止されている。即ち、この他方のヘッド昇降アーム33
3の下端縁に形成されたスリット341が第2のスライ
ド板334の支持部334aの一部に形成された垂直状
のガイド片342に矢印A、B方向にスライド自在に係
合されて、この他方のヘッド昇降アーム333の矢印
C、D方向のスライドを禁止している。そして、一方の
ヘッド昇降アーム332の下端縁に曲げ加工された水平
状のバネ係止部343と第2のスライド板334上に切
り起されたバネ係止部345との間にスライド付勢手段
である引張りコイルバネ345が架け渡されていて、こ
の引張りコイルバネ345によって一方のヘッド昇降ア
ーム332はガイド軸335及び支点軸336に沿って
矢印C方向にスライド付勢されている。図14、図30
及び図31に示すように、第2のスライド板334上に
取り付けた回転付勢手段である捩りコイルバネ346に
よって一方のヘッド昇降アーム332を上方である矢印
A方向に積極的に回転付勢することが好ましいが、この
捩りコイルバネ346は必ずしも必要ではない。そし
て、第2のスライド板334はシャーシ241上で一対
のガイドピン347及びガイド溝348によって案内さ
れてスキャニングセンターP2に対して傾斜された斜め
方向であるスライドセンターP334に沿って矢印E、F
方向に構成されていて、この第2のスライド板334の
スライドによって上下一対のヘッド昇降アーム332、
333が上下一対のサスペンション182の内側(上下
間)に矢印E、F方向から挿入、排出されるように構成
されている。
【0051】そして、図9〜図21に示すように、第1
のスライド板57と同方向である矢印a、b方向にスラ
イド自在に構成された第3のスライド板351が第1の
スライド板57と第2のスライド板334との間に配置
されている。そして、この第3のスライド板351と第
2のスライド板334は2組のギアであるラック352
とピニオン353、ピニオン354とラック355によ
って構成された方向変換手段356によって連動されて
いて、第3のスライド板351の矢印a、b方向のスラ
イドに同期して、第2のスライド板334が矢印E、F
方向にスライド駆動されるように構成されている。な
お、この第3のスライド板351はシャーシ41上に取
り付けられているトリガーレバー84のボス部84aと
高さ基準ピン65の基部に一対のガイド溝357によっ
てスライド自在に係合されている。
【0052】そして、図9〜図21に示すように、ギア
ードモータで構成されているイジェクトモータ80によ
って第1及び第3のスライド板57及び351を選択的
に駆動することができるようにした駆動機構361がイ
ジェクト用カム82のイジェクト駆動ピン81と、第1
のスライド板57のイジェクト用アーム部83と、第3
のスライド板351に取り付けられたモールド部品であ
る伝達アーム362とによって構成されている。そし
て、この伝達アーム362は第3のスライド板351の
後端(矢印a方向側の端部)上に形成されたアーム支持
部351aに矢印a、b方向に対して直角状で水平に組
み込まれて矢印G、H方向に回転自在に構成されてい
る。そして、この伝達アーム362の外側端から後方側
(矢印a方向側)に突出されたアーム部363にイジェ
クト駆動ピン81が矢印b方向から選択的に当接される
ように構成されている。そして、このアーム部363の
外側に直角状に一体成形されたピン364が第1のスラ
イド板57のイジェクト用アーム部83に矢印d方向か
ら当接可能に構成されている。そして、このアーム部3
63の内側に直角状に一体成形されたバネ係止部365
と、それより後方(矢印a方向側)に十分距離を隔てた
位置で、シャーシ41上に形成されたバネ係止部366
との間にストロークの長い引張りコイルバネ367が架
け渡されていて、この引張りコイルバネ367は伝達ア
ーム362を介して第3のスライド板351を矢印a方
向にスライド付勢すると共に、伝達アーム362を上方
である矢印G方向に回転付勢している。そして、この引
張りコイルバネ367によってヘッド昇降機構331全
体を矢印E方向にスライド付勢する付勢手段が構成され
ている。なお、第1のスライド板57のイジェクト用ア
ーム部83の内側で、矢印b方向にその先端83aから
矢印b方向に間隔を隔てた位置に連動手段である突起3
68が形成されていて、この突起368が伝達アーム3
62の当接部369に矢印a方向から当接可能に構成さ
れている。
【0053】以上のように構成されたヘッド昇降機構3
31の動作を大容量フロッピーディスク・カートリッジ
HFDCについて説明すると、まず、カートリッジアン
ローディング状態では、前述したように、アンローディ
ング位置へ上昇復帰されているカートリッジホルダー5
6によってキャリッジ111の上側ヘッドアーム112
が図69に示す上昇退避位置まで矢印e方向に上昇され
ていて、上側磁気ヘッド101及びサスペンション18
2がその弾性復帰力に抗して図2に示す上昇退避位置ま
で矢印A方向に押し上げられている。そして、このカー
トリッジアンローディング状態では、図9に示すよう
に、引張りコイルバネ367によって第3のスライド板
351が矢印a方向にスライドされ、方向変換手段35
6を介して第2のスライド板324が矢印E方向にスラ
イドされて、図1の(D)に示すように、ヘッド昇降機
構331の上下一対のヘッド昇降アーム332、333
が上下一対のサスペンション182間の最深部まで矢印
E方向に挿入されている。そして、これら一対のヘッド
昇降アーム332、333の一対のカム溝339、34
0がガイド軸335に矢印E方向に挿入されている。そ
して、これらのカム溝339、340の最深部に形成さ
れている一対のカム作用部339a、340aがガイド
軸335の上下に係合されることによって、これら上下
一対のヘッド昇降アーム332、333が支点軸336
を中心に外側である矢印A方向に上下対称状に回転され
ている。なお、この時、下側ヘッド昇降アーム333の
サスペンション受板333cで下側サスペンション18
2が下方である矢印A方向に少し押し下げられている。
【0054】そして、前述したように、大容量フロッピ
ーディスク・カートリッジHFDCが図53に示すカー
トリッジホルダー56内に矢印a方向から挿入されて、
第1のスライド板57がアンローディング位置P11から
ローディング位置P12まで矢印b方向にスライドされ
て、カートリッジホルダー56によって大容量フロッピ
ーディスク・カートリッジHFDCがアンローディング
位置P13から図54に示すローディング位置P14まで矢
印g方向に下降されたカートリッジローディング状態に
なると、図3に示すように、サスペンション182が上
側ヘッド昇降アーム332のサスペンション受板332
c上に接触され、この状態で上下一対の磁気ヘッド10
1、102はフロッピーディスク1の上下両面から上下
に離間されたヘッドアンロード位置に保持される。従っ
て、カートリッジローディング動作によって、上下一対
の磁気ヘッド101、102がフロッピーディスク1の
上下両面に衝撃的に接触するような危険は全くない。
【0055】そして、この後、後述するように、ホスト
コンピュータからのデータ記録、再生の指令信号が入る
と、後述するように、イジェクトモータ80によって第
3のスライド板351が図10に示すように矢印b方向
にスライド駆動されて、方向変換手段356を介して第
2のスライド板334が矢印F方向に安全速度でスライ
ドされて、図1の(C)(B)(A)に示すように、上
下一対のヘッド昇降アーム332、333が上下一対の
サスペンション182の内側から矢印F方向に安全速度
で排出される。そして、この時、これら上下一対のヘッ
ド昇降アーム332、333の一対のカム溝339、3
40がガイド軸335から矢印F方向に引き抜かれるこ
とになって、これらのカム作用部339a、340aに
よるガイド軸335に対するカム作用によって、上下一
対のヘッド昇降アーム332、333が支点軸336を
中心に内側である矢印B方向に上下対称状に閉じるよう
に回転される。
【0056】すると、これら上下一対のヘッド昇降アー
ム332、333に同期して、上下一対のサスペンショ
ン182がこれらの弾性復帰力によって内側である矢印
B方向に安全速度で閉じて、上下一対の磁気ヘッド10
1、102がフロッピーディスク1の上下両面に矢印B
方向から上下対称状に安全速度で近づくことになる。そ
して、図1の(A)に示すように、上下一対のヘッド昇
降アーム332、333の上下一対のサスペンション受
板332c、333cが上下一対のサスペンション18
2から矢印F方向に完全に排出された時に、図1の
(A)及び図4に示すように、上下一対の磁気ヘッド1
01、102がフロッピーディスク1の上下両面に接触
されたヘッドロード位置へ安全速度で矢印B方向から閉
じるヘッドロード動作が行われて、そのヘッドロード動
作はいわゆるソフトランディング(軟着陸)動作とな
る。
【0057】そして、このソフトランディング動作の終
了後に、ホストコンピュータからの指令信号によって、
後述するように、フロッピーディスク1へのデータの記
録及び/又は再生が行われる。そして、そのデータの記
録及び/又は再生後のカートリッジイジェクト時に、前
述したように、第1のスライド板57が図54に示すロ
ーディング位置から図53に示すアンローディング位置
まで矢印a方向にスライド復帰される際に、その第1の
スライド板57のイジェクト用アーム部83の内側に形
成されている突起368が図20の(A)(B)に示す
ように伝達アーム362の当接部369に矢印a方向か
ら当接して、これを同方向に押す。すると、図9に示す
ように、この伝達アーム362と一体に第3のスライド
板351が矢印a方向にスライドされて、方向変換手段
356を介して第2のスライド板334が矢印E方向に
スライド駆動される。この結果、図1の(A)(B)
(C)(D)及び図3に示すように、ヘッド昇降機構3
31の上下一対のヘッド昇降アーム332、333が上
下一対のサスペンション182の内側に再び矢印E方向
から挿入されて、上下一対のサスペンション182がこ
れらの弾性復帰力に抗して矢印A方向に再び押し広げら
れて、上下一対の磁気ヘッド101、102が再びヘッ
ドアンロード位置までヘッドアンロードされることにな
る。
【0058】(9) ・・・ ラッチ機構の説明 次に、図9〜図17、図23及び図24に示すように、
この大容量フロッピーディスク・ドライブHFDDに
は、フロッピーディスク1へのデータの記録及び/又は
再生中に、前述したヘッド昇降機構331の上下一対の
ヘッド昇降アーム132、133が上下一対の磁気ヘッ
ド101、102に不測に接触することがないように、
前述したヘッドロード状態では、ヘッド昇降機構331
の上下一対のヘッド昇降アーム332、333を上下一
対のサスペンション182の内側から矢印F方向に完全
に排出した状態で、これらを機械的に保持するためのラ
ッチ機構381が組み込まれている。
【0059】そして、このラッチ機構381は、前述し
たリニアアクチュエータ103の最上部に取り付けられ
たヨーク押え板147の前端側の一側部に一体に形成さ
れるカートリッジホルダー382上に横向きで水平状に
取り付けられたプランジャーソレノイドであるプランジ
ャー383と、そのホルダー382上に支点軸384を
介して矢印I、J方向にほぼ90°の回転角で回転自在
に取り付けられたほぼC型の回転アーム385と、その
回転アーム385の先端にピン386を介して一定角度
内で回転自在に取り付けられた吸着片387を有してい
る。そして、必要に応じて、回転アーム385を矢印J
方向に回転付勢する捩りコイルバネ388等の回転付勢
手段が支点軸384の外周等に取り付けられている。そ
して、その回転アーム385によってラッチされるヘッ
ド昇降機構331の被ラッチ部材390は第2のスライ
ド板334上等に設けることも可能であるが、ここでは
スペース的な関係から、その第2のスライド板334に
2組のギア352、353、354、355からなる方
向変換手段によって機械的に連結されている第3のスラ
イド板351上に曲げ下降している。
【0060】このラッチ機構381は以上のように構成
されていて、まず、図9に示すように、上下一対の磁気
ヘッド101、102のヘッドアンロード状態では、前
述したように、第3のスライド板351が矢印a方向に
スライドされて、第2のスライド板334が矢印E方向
にスライド駆動されることによって、上下一対のヘッド
昇降アーム332、333が上下一対のサスペンション
182の内側に矢印E方向から挿入されている。そし
て、この時には、図16に示すように、被ラッチ部材3
90がラッチ機構381の回転アーム385を捩りコイ
ルバネ388に抗してラッチ解除位置まで矢印I方向に
逃がしている。
【0061】この大容量フロッピーディスク・ドライブ
HFDDにプランジャー383のコイル383aが通電
される。電源が供給される。そして、前述したように、
第3のスライド板351が図10に示すように、矢印b
方向にスライドされて、第2のスライド板334が矢印
F方向にスライド駆動されることによって、上下一対の
ヘッド昇降アーム332、333が樹サスペンション1
82の内側から矢印F方向に排出されて、上下一対の磁
気ヘッド101、102のヘッドロード状態が実行され
る。すると、この時、図15に示すように、第3のスラ
イド板351によって矢印b方向へ移動され、それと同
時に、回転アーム385が捩りコイルバネ345によっ
てラッチ位置まで矢印J方向に回転されて、吸着片38
7がプランジャー383に吸着されて、回転アーム38
5がそのラッチ位置でそのままロックされる。すると、
被ラッチ部材390の矢印a方向への移動が禁止され
て、第3のスライド板351に機械的に連結されている
第2のスライド板334が矢印F方向のスライド位置で
そのままロックされることになって、上下一対の磁気ヘ
ッド101、102のヘッドロード状態が安全に確保さ
れることになる。そして、プランジャー383のコイル
383aへの通電を切断されると、上記したヘッドロー
ド状態のラッチを解除することができる。
【0062】ここで、回転アーム385を用いたラッチ
機構381の優位性を説明すると、ヘッドロード状態を
保持する構造としては、図26及び図27に示すよう
に、吸着片387を第3のスライド板351に直接取り
付けてもラッチ機構381は成立する。しかし、その場
合には、第3のスライド板351にかかるローディング
用の引張りコイルバネ367のバネ反発力がプランジャ
ー383に直接かかることになるために、そのプランジ
ャー383の吸着力を大きくしなければならない。
【0063】しかし、図23及び図24に示すように、
ほぼC型の回転アーム385をほぼ90°に回転してプ
ランジャー383て吸着する方式であ有れば、その回転
アーム385が吸着される方向と、第3のスライド板3
51にかかる引張りコイルバネ367のバネ力の方向と
に角度を持たせることができる。この結果、図25に示
すように、プランジャー383に吸着片387が吸着さ
れる吸着力Fと、引張りコイルバネ367によってその
プランジャー383から吸着片387を剥離する剥離力
F′の関係が成立し、吸着力Fを剥離力F′より小さく
すること(F<F′)が可能になる。そして、吸着力F
を小さくできれば、プランジャー383のコイル383
aへ通電するのに必要な電流を少なくすることができ
て、省電力効果が得られる上に、プランジャー383の
発熱も抑えられ、更には、プランジャー383の小型化
による省スペース化も図ることができる。
【0064】なお、図25の間形式は、F=吸着力、F
1=吸着片387にかかる回転半径R1のモーメント、
F2=被ラッチ部材390が回転アーム385を押す回
転半径R2のモーメント、F′=引張りコイルバネ36
7のバネ力による剥離力である。そして、これらのモー
メントの釣り合いにより、 R1×F1=R2×F2 また、F1=F/sin θ、F2=F′×sinθ′ であるから、 F′=(R1/R2)×(1/sinθ×cosθ′)×F となる。従って、θが90°→0°に近くなるにつれ
て、F>F′の関係は回転アーム385の回転中心から
の回転半径R1、R2の半径で決まることになる。
【0065】なお、図23及び図24に示したラッチ機
構381では回転アーム385を捩りコイルバネ388
でプランジャー383への吸着方向に回転付勢したが、
図28及び図29に示すように、被ラッチ部材390を
回転アーム385に形成した連結用穴391内に遊びを
有する状態に嵌合させて、その被ラッチ部材390と回
転アーム385を遊びを有する状態に機械的に結合させ
ても、第3のスライド板351の矢印a、b方向のスラ
イドによって、被ラッチ部材390により回転アーム3
85を矢印I、J方向に回転制御することができる。そ
して、このように構成すれば、図23及び図24に示し
た捩りコイルバネ388を省略できて、部品点数及び組
立工数の削減を図ることができる。
【0066】(10) ・・・ スライド機構の説明 次に、この大容量フロッピーディスク・ドライブHFD
Dには、カートリッジローディング及びイジェクト時
に、大容量フロッピーディスク・カートリッジHFDC
がヘッド昇降機構331の上側ヘッド昇降アーム332
と干渉して、これら双方が破損されることがないように
するために、図5〜図7、図30及び図31に示すよう
なスライド機構401が組み込まれている。そして、こ
のスライド機構401は、第1のスライド板57に形成
されたラック402によって回転駆動するカムギア40
3をシャーシ41上に回転自在に取り付け、シャーシ4
1上に設けられた円筒状部材嵌合部404の外周に板バ
ネ405の一端の円筒状部405aを回転自在に嵌合さ
せ、その板バネ405aの中間部をカムギア403上に
一体成形したほぼ半月状のカム403aの矢印b方向か
ら係合し、その板バネ405の先端405b側を上側ヘ
ッド昇降アーム332に一体に形成した板バネ係合部4
06に矢印a方向から係合させたものである。そして、
前述したように、上側ヘッド昇降アーム332は引張り
コイルバネ345によって矢印C方向にスライド付勢さ
れている。
【0067】そして、このスライド機構401によれ
ば、図5に示すカートリッジローディング状態では、図
30に示すように、第1のスライド板57が矢印b方向
にスライドされたことによって、ラック402によって
カムギア403が矢印K方向に回転復帰されて、板バネ
405が円筒状部材嵌合部404の周りに或る角度内で
回転自由度が持たされている。そして、上側ヘッド昇降
アーム332は引張りコイルバネ345によってガイド
軸335及び支点軸336に沿って矢印b方向にスライ
ドされて、そのサスペンション受板333cが大容量フ
ロッピーディスク・カートリッジHFDCの前端5aの
上部にオーバーラップする位置まで矢印b方向に移動さ
れている。
【0068】そして、図6、図7及び図31に示すよう
に、大容量フロッピーディスク・カートリッジHFDC
のイジェクト時には、第1のスライド板57が矢印a方
向にスライドされると、そのラック402がカムギア4
03を矢印M方向に回転駆動する。すると、そのカム4
03aが板バネ405を矢印a方向に押圧し、この板バ
ネ405を円筒状部405aを中心に矢印N方向に回転
駆動する。そして、その板バネ405が上側ヘッド昇降
アーム332の板バネ係合部406を矢印a方向に弾性
的に押し、その上側ヘッド昇降アーム332が引張りコ
イルバネ345に抗してガイド軸335及び支点軸33
5に沿って矢印a方向にスライド駆動される。すると、
その上側ヘッド昇降アーム332のサスペンション受板
333cが大容量フロッピーディスク・カートリッジH
FDCの前端5aから矢印a方向に引き離される。従っ
て、このスライド駆動後に、大容量フロッピーディスク
・カートリッジHFDCがローディング位置からアンロ
ーディング位置へイジェクトされる際に、その大容量フ
ロッピーディスク・カートリッジHFDCを上側ヘッド
昇降アーム332に干渉することなく安全にイジェクト
することができる。
【0069】なお、前述したように、上下一対のヘッド
昇降アーム332、333を第2のスライド板334に
よってトラッキングセンターP2に対して傾斜されたス
ライドセンターP334に沿って矢印E、F方向に斜めに
スライドする方式は、これら上下一対のヘッド昇降アー
ム332、333を上下一対のサスペンション182の
内側に矢印E方向から挿入することによって、これらの
サスペンション受板332c、333cを上下一対の磁
気ヘッド101、102に近づけることができて、これ
ら上下一対のヘッド昇降アーム332、333によって
上下一対のサスペンション182の磁気ヘッド近傍位置
を矢印A、B方向に昇降駆動操作することができること
になる。そして、上下一対の磁気ヘッド101、102
のヘッドロード位置とヘッドアンロード位置との間の昇
降駆動を正確に行うことができて非常に有効である。
【0070】ここで、図18〜図20によって、イジェ
クトモータ80により駆動機構361を介して、第1及
び第3のスライド板57、351を選択的に駆動する動
作について説明すると、まず、図18に示すように、イ
ジェクトモータ80のイジェクト用カム82の出力ピン
であるイジェクト駆動ピン81は初期位置PPにイニシ
ャライズされていて、前述したように、ディスクカート
リッジのイジェクト時には、この初期位置PPから時計
方向である矢印O方向に360°回転されて初期位置P
Pで停止される。そして、前述したヘッドロード時に
は、このイジェクト駆動ピン81は初期位置PPからヘ
ッドロード完了位置PHまで矢印O方向に回転されて、
その位置で停止される。そして、後述するスリープモー
ドでは、ヘッドロード完了位置PHから初期位置PPま
で矢印P方向に一度復帰した後に、再び、ヘッドロード
完了位置PHまで矢印O方向に回転されるような正逆回
転動作を行うように構成されている。
【0071】次に、図19に示すように、前述したよう
に、大容量フロッピーディスク・カートリッジHFDC
がローディング位置へローディングされて、図50に示
すカートリッジ挿入検出スイッチ(ディスクインスイッ
チ)66がディスクインを検出し、スピンドルモータ5
2を回転して、ヘッドロードする時には、イジェクト駆
動ピン81が図19の(A)に示す初期位置PPから図
19の(C)に示すヘッドロード完了位置PHまで矢印
O方向に回転される際に、図19の(B)に示すよう
に、このイジェクト駆動ピン81が伝達アーム362の
アーム部363の先端を矢印O方向に押す。すると、そ
の伝達アーム362を介して第3のスライド板351が
図10及び図15に示すように矢印b方向にスライドさ
れて、前述したヘッドロードが行われる。なお、この
際、図20に示すように伝達アーム362のピン364
が第1のスライド板57のイジェクト用アーム部83の
下面83bに矢印G方向から当接されているために、ア
ーム部363はその矢印G方向に逃げることができず、
イジェクト駆動ピン81で第3のスライド板351を矢
印b方向に確実にスライドすることができる。
【0072】次に、後述するスリープモードでは、図2
0(A)に示すヘッドロード完了状態で、第3のスライ
ド板351が矢印a方向にスライドされて、前述したヘ
ッドアンロードが行われ、伝達アーム362のアーム部
363が図20に1点鎖線で示すようにイジェクト駆動
ピン81の下側に矢印a方向から入り込む。そこで、こ
のスリープモード(ヘッドアンロード状態)からヘッド
ロード状態へ復帰させる時には、図19の(C)に示す
ように、イジェクト駆動ピン81をヘッドロード完了位
置PHから初期位置PPまで一度矢印P方向に逆回転す
るが、この時、イジェクト駆動ピン81が伝達アーム3
62のアーム部363を引張りコイルバネ367の回転
付勢力に抗して矢印H方向に回転して逃がしながら初期
位置PPへ戻り、図19の(A)に示すように、イジェ
クト駆動ピン81が矢印P方向に通過して初期位置PP
へ戻る直前に、伝達アーム362のアーム部363が引
張りコイルバネ367の回転付勢力によって図19の
(A)に示すように矢印G方向に回転復帰する。そこ
で、この後に、イジェクト駆動ピン81を初期位置PP
からヘッド完了位置PHまで矢印O方向に再び回転する
と、図19の(B)に示すように、イジェクト駆動ピン
81によって伝達アーム362のアーム部363が矢印
b方向に押されて、第3のスライド板351が矢印b方
向にスライドされ、ヘッドロードが行われることにな
る。
【0073】なお、この大容量フロッピーディスク・ド
ライブHFDDでは、図16、図22に示すように、ヘ
ッドアンロード時に、上下一対の磁気ヘッド101、1
02をフロッピーディスク1の最外周位置でロックし、
ヘッドロード完了と同時にそのロックを解除するロック
アーム411が使用されている。このロックアーム41
1はモールド部品で構成されていて、その一端411a
の下面に一体成形された支点ピン412でシャーシ41
上に矢印Q、R方向に回転自在に取り付けられ、その中
間部の上面に一体成形された連結ピン413を第3のス
ライド板351の先端(矢印a方向の端部)に形成した
矢印a、b方向に対して直角状の連結溝414内にスラ
イド自在に係合し、そのロックアーム414の他端41
1bをリニアアクチュエータ103の一方のコイル受台
116に矢印Q、R方向に当接、離間自在に構成してい
る。
【0074】そして、図17に示すように、ヘッドロー
ド状態で電源が切れると、プランジャー383がOFF
となり、引張りコイルバネ367によって第3のスライ
ド板351が矢印a方向にスライドされる、すると、連
結溝414及び連結ピン413を介してロックアーム4
11が支点ピン412を中心に矢印Q方向に大きな角度
に回転駆動されて、その他端411bが一方のコイル受
台116を矢印a方向に押す。すると、キャリッジ11
1が矢印a方向にスライドされて、上下一対の磁気ヘッ
ド101、102がフロッピーディスク1の最外周位置
まで矢印a方向にスライドされて、そのままロックアー
ム411でロックされる。
【0075】なお、ヘッドロード時には、図15に示す
ように、第3のスライド板351が矢印b方向にスライ
ドされる際に、連結ピン413及び連結溝414を介し
てロックアーム411が支点ピン413を中心に矢印R
方向に大きな角度に回転駆動されて、その他端411b
が一方のコイル受台116から矢印b方向に大きく逃げ
る。従って、キャリッジ111のロックが解除されて、
上下一対の磁気ヘッド101、102によるフロッピー
ディスク1のシーク動作が可能になる。
【0076】(11) ・・・ 動作モードの説明 次に、この大容量フロッピーディスク・ドライブHFD
Dにおける動作モードについて説明する。
【0077】まず、図15において、大容量フロッピー
ディスク・カートリッジHFDCがローディング完了さ
れ、スピンドルモータ51がONとなると、イジェクト
モータ80によって駆動機構361を介して第3のスラ
イド板351が矢印b方向にスライド駆動され、方向変
換手段356を介して第2のスライド板334が矢印F
方向にスライド駆動されて、ヘッド昇降機構の一対のヘ
ッド昇降アーム332、333が上下一対のサスペンシ
ョン182の内側から矢印F方向に排出されて、上下一
対の磁気ヘッド101、102がフロッピーディスク1
上にヘッドロードされる。そして、これと同時に、ラッ
チ機構381の回転アーム385が矢印J方向に回転さ
れてプランジャー383に吸着されてヘッドロード状態
がラッチされる。
【0078】次に、図16において、フロッピーディス
ク1へのデータの記録及び/又は再生が終了した後にヘ
ッドアンロードが行われる時には、リニアアクチュエー
タ103のボイスコイルモータ109に電流が流れ、キ
ャリッジ111がフロッピーディスク1の最外周側へ矢
印a方向にスライドされる。そして、ラッチ機構381
のプランジャー383への通電がOFFとなり、引張り
コイルバネ367によって第3のスライド板351が矢
印a方向にスライドされて、ヘッド昇降機構331の一
対のヘッド昇降アーム332、333が上下一対のサス
ペンション182の内側に矢印E方向から挿入されて、
上下一対の磁気ヘッド101、102がフロッピーディ
スク1の上下にヘッドアンロードされる。また、ロック
アーム411によってキャリッジ111をフロッピーデ
ィスク1の最外周位置側へスライドしてロックする。
【0079】次に、図17において、ヘッドロード状態
で電源が切れると、ラッチ機構381のプランジャー3
83への通電がOFFとなり、引張りコイルバネ367
によって第3のスライド板351が矢印a方向にスライ
ドされて、ロックアーム411によってキャリッジ11
1がフロッピーディスク1の最外周側へ矢印a方向にス
ライドされる。そして、キャリッジ111が矢印a方向
にスライドするタイミングで、一対のヘッド昇降アーム
332、333が上下一対のサスペンション182の内
側に矢印E方向から挿入されるために、これら一対のヘ
ッド昇降アーム332、333によって上下一対の磁気
ヘッド102、103をヘッドアンロード位置に確実に
押し広げることができる。
【0080】最後に、図17及び図20において、ヘッ
ドロード状態で、ホストコンピュータ(パーソナルコン
ピュータ)がハングアップした場合について説明する
と、ヘッドロード状態で、ホストコンピュータがハング
アップするとイジェクトスイッチが効かなくなるため、
イジェクトモータ80による大容量フロッピーディスク
・カートリッジHFDCのイジェクトを行えなくなる。
そこで、手動によって第1のスライド板57を矢印a方
向に押す強制イジェクト操作を行う。すると、図20の
(A)に示すように、第3のスライド板351の突起3
68が伝達アーム362の当接部369に当接されて、
これを矢印a方向に押す。この時、図20の(B)に示
すように、伝達アーム362は矢印H方向に回転する
が、アーム部363がシャーシ41に当接して、それ以
上回転できなくなるために、その伝達アーム362が矢
印a方向にスライドされて、第3のスライド板351が
矢印a方向にスライドされる。そして、ラッチ機構38
1の回転アーム385が矢印I方向に強制的に回転され
て、吸着片387がプランジャー383から強制的に剥
離される。すると、引張りコイルバネ367によって第
3のスライド板351が矢印a方向にスライドされて、
上下一対の磁気ヘッド101、102がヘッドアンロー
ドされる。
【0081】次に、この大容量フロッピーディスク・ド
ライブHFDDでは、消費電流の抑制、フロッピーディ
スク1及び上下一対の磁気ヘッド101、102のヘッ
ドチップの双方の摩耗抑制を図るために、データの記録
及び/又は再生時以外では、ヘッドロード状態を解除し
て、ヘッドアンロード状態を保持することができるよう
に構成されている。そこで、この動作を図33〜図36
のフローチャートを参照して説明する。
【0082】まず、図34に示すフローチャートは、デ
ータの記録及び/又は再生後のヘッドアンロード動作を
説明するものであって、そのデータの記録及び/又は再
生が終了すると上下一対の磁気ヘッド101、102は
パトロールシークを行う(パトロールシークとは、1分
間毎に数トラック移動する動作である)。そして、3分
経過後に、ホストコンピュータからのコマンド(アイド
ルコマンド、スタンバイコマンド、スリープコマンド)
が送られると、上下一対の磁気ヘッド101、102は
フロッピーディスク1の最外周に移動し、ラッチ機構3
81のプランジャー383への通電が一度OFFとな
り、ヘッド昇降機構331のヘッドロード状態の保持が
解除(ラッチ解除)される。そして、そのヘッド昇降機
構331によって上下一対の磁気ヘッド101、102
がヘッドアンロードされる。
【0083】この時のフローチャートを図35に示して
いる。ちなみに、ヘッド昇降機構331のヘッドロード
状態の保持を解除するためにホストコンピュータから送
られてくるコマンドとしては、上記したアイドルコマン
ド、スタンバイコマンド、スリープコマンドの3種類で
あり、それぞれのコマンドによってドライブのモードも
次の3種類に分かれる。アイドルコマンド・・・ ヘッ
ドアンロードはされるが、スピンドルモータ51は回転
しており、また、回路には電流が供給されていて、次に
送られてくるコマンドにより動作可能となるモード。ス
タンバイコマンド・・・ ヘッドアンロードされ、スピ
ンドルモータ51も停止されている状態、但し、回路に
は電流が供給されていて、やはり、次に送られてくるコ
マンドにより動作可能となるモード。スリープモード・
・・ ヘッドアンロードされ、スピンドルモータ51も
停止し、回路への電流の供給もOFFとなっている状態
であり、リセットコマンドしか効かなくなるモード。そ
して、上記のどのコマンドが送られてくるかは、ホスト
コンピュータによって異なるが、全てのコマンドの場
合、ヘッドロードは解除される。
【0084】次に、図36に示すフローチャートはデー
タの記録及び/又は再生後、3分間のパトロールシーク
を行わずに、ホストコンピュータからコマンドが送られ
てきたら、すぐ、ヘッド昇降機構331のヘッドロード
状態の保持を解除するようにしたものであり、このモー
ドによれば、フロッピーディスク1及び上下一対の磁気
ヘッド101、102の摩耗抑制に更に有利となる。但
し、再度データの記録及び/又は再生を行うタイミング
によってはアクセスが遅くなる場合もある。
【0085】次に、図36に示すフローチャートは、デ
ータの記録及び/又は再生後に、上下一対の磁気ヘッド
101、102をヘッドアンロードした時に、ディスク
イン状態のまま、再度データの記録及び/又は再生を行
う場合、データの記録及び/又は再生の指令コマンドが
送られると、図20に示したように、イジェクトモータ
80が矢印P方向に逆回転し、イジェクト駆動ピン81
が初期位置PPへ戻る。そして、イジェクトモータ80
が正回転し、イジェクト駆動ピン81によってヘッド昇
降機構331がヘッドロード動作を行い、ラッチ機構2
81によってその状態が保持される。
【0086】(12) ・・・ トリガーレバーの説明 次に、図37〜図45によって、トリガーレバー84に
ついて説明すると、図37〜図42に示すように、トリ
ガーレバー84はモールド部品で構成されていて、この
トリガーレバー84の基部には円筒状のボス部84aが
一体成形され、アーム部84bの中間部の一方の側面に
はそのボス部84aを中心とした円弧状のロック片84
cが一体成形され、アーム部84bの先端部84dがデ
ィスクカートリッジのシャッター開閉操作部に構成され
ている。
【0087】そして、図45に示すように、従来のトリ
ガーレバー84は、ボス部84aの外周に捩りコイルバ
ネで構成されたトリガーレバー戻しバネ421のコイル
部421aを挿入し、その一端421bをアーム部84
bに一体成形したバネ係止部422に係止した状態で、
そのボス部84aをシャーシ41上の支点ピン(支点
軸)85にトリガーレバー戻しバネ421と一緒に挿入
して組み込み、支点ピン85の上端に抜け止めワッシャ
ー423を取り付けると共に、トリガーレバー戻しバネ
421の他端421bをシャーシ41のバネ係止部42
4に係止していた。しかし、この構成では、トリガーレ
バー84のシャーシ41上への組立て時に、トリガーレ
バー戻しバネ421が脱落し易く、これらの組立ての作
業性が悪く、生産性が低かった。
【0088】そこで、この大容量フロッピーディスク・
ドライブHFDDでは、図40〜図44に示すように、
円筒状のボス部84aの外径寸法を従来よりも大きくし
て、そのボス部84aの内周にリング状溝で構成された
コイル嵌合部425を同心状に形成し、そのコイル嵌合
部425の一部にバネ押え部426を一体成形すると共
に、そのコイル嵌合部425の外周の2箇所に一対のバ
ネ係合部427、428を一体成形して、これらによっ
てトリガーレバー戻しバネ421の仮止め嵌合部429
を構成したものである。
【0089】従って、トリガーレバー84をシャーシ4
1上に組み立てる際には、図42〜図44に示すよう
に、トリガーレバー戻しバネ421のコイル部421a
をコイル嵌合部425内に嵌合してバネ押え部426で
押え込み、トリガーレバー戻しバネ421の両端421
b、421cを一対のバネ係合部427、428に係合
させることによって、そのトリガーレバー戻しバネ42
1を、このトリガーレバー84に安定良く仮止めするこ
とができる。そして、このトリガーレバー戻しバネ42
1と一緒にトリガーレバー84をシャーシ41の支点ピ
ン85に簡単、かつ、容易に挿入して、支点ピン85の
上端に抜け止め用ワッシャー423を取り付け、トリガ
ーレバー戻しバネ421の他端421cを一方のバネ係
止部428から外してシャーシ41のバネ係止部424
に係合すれば組立て完了となるので、これらトリガーレ
バー84及びトリガーレバー戻しバネ421のシャーシ
41に対する組立、分解の作業性を著しく向上して、生
産性を向上することが可能になる。なお、ボス部84a
の外周が円筒状部材嵌合部404に形成されていて、図
30及び図31に示すように、円筒状部材嵌合部430
に前述した板バネ405の円筒状部405aが嵌合され
ている。
【0090】ところで、従来は、図46に示すように、
トリガーレバー84のロック片84cをシャーシ41と
第1のスライド板57との間のスペース431内に組み
込んでいた。しかし、図39に示すように、大容量フロ
ッピーディスク・ドライブHFDDでは、記録容量の大
容量化に伴い、シャーシ41の下部に形成された回路基
板収納スペース内に組み込まれる回路基板の回路密度及
び基板全体の厚みが現行より必然的に増大してしまう。
従って、大容量フロッピーディスク・ドライブHFDD
では、シャーシ41の下部の回路基板の収納スペース4
32の厚みH1が、現行のフロッピーディスク・ドライ
ブの収納スペース432の厚みH2に比べて必然的に厚
くなってしまい、トリガーレバー84のロック片84c
を現行のフロッピーディスク・ドライブと同じように、
シャーシ41と第1のスライド板57との間に設けたス
ペース431内に配置したのでは、シャーシ41の下部
の回路基板の収納スペース432の厚みH1が増大した
寸法(H1−H2=X)だけ、ドライブ本体の厚みが増大
してしまい、ドライブ本体の1インチハイトの厚みを達
成できなくなる。また、トリガーレバー84のロック片
84cをシャーシ41と第1のスライド板57との間の
スペース431内に組み込む作業が面倒である等の問題
があった。
【0091】そこで、この大容量フロッピーディスク・
ドライブHFDDでは、図39に示すように、トリガー
レバー84のロック片84cを第1のスライド板57の
上部に平行状に配置した。このように構成することによ
って、大容量フロッピーディスク・ドライブHFDDに
おいて、シャーシ41の下部の基板収納スペース432
の厚みが増大しても、シャーシ41と第1のスライド板
57との間のスペース431を除去又は著しく小さくす
ることによって、ドライブ本体の厚みの増大を防いで、
1インチハイトの厚みを達成できる。そして、トリガー
レバー84のロック片84cを第1のスライド板57の
上部に配置するので、トリガーレバー84の組立、分解
を容易に行え、生産性の向上による低コスト化を実現す
ることができた。
【0092】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。例えば、本発明はフロッピーディスク・カートリ
ッジ及びフロッピーディスク・ドライブに限定されるこ
となく、各種のディスク状記録媒体を記録及び/又は再
生する各種のディスクドライブ装置に適用することがで
きる。
【0093】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のディス
クドライブ装置は、次のような効果を奏することができ
る。
【0094】請求項1は、イジェクトモータによって第
1のスライド板を駆動機構を介して駆動してディスクカ
ートリッジをアンローディング位置とローディング位置
との間で昇降駆動する一方、そのイジェクトモータによ
って駆動機構を介して第3のスライド板を選択的にスラ
イド駆動することによって、方向変換手段を介して第2
のスライド板をスライド駆動するようにし、その第2の
スライド板に搭載されたヘッド昇降部材をヘッドのサス
ペンションの内側に挿入及び排出することによってヘッ
ドをディスク状記録媒体に対するヘッドロード位置とヘ
ッドアンロード位置との間で昇降駆動することができる
ようにしたので、ディスクカートリッジのローディング
状態でも、イジェクトモータを利用して、ヘッドをディ
スク状記録媒体に対するヘッドロード位置からヘッドア
ンロード位置へ強制的に上昇させることができる。従っ
て、ヘッドロード状態でディスク状記録媒体の回転が停
止した時には、イジェクトモータによってヘッドをディ
スク状記録媒体から強制的に引き離すことが可能にな
り、ディスク状記録媒体とヘッドが貼り付くことを未然
に防止することができる。そして、1つのイジェクトモ
ータでディスクカートリッジのイジェクト動作と、ヘッ
ド昇降動作との2つの動作を行うことができることか
ら、部品点数及び組立工数の削減による小型、軽量化及
び低コスト化を実現できる。また、ヘッド昇降部材はヘ
ッドのサスペンションの内側に挿入されて、ヘッドをヘ
ッドアンロード位置へ上昇するので、ヘッドがディスク
状記録媒体のどの位置にあっても、或いは、停電時等に
おいてヘッドをディスク状記録媒体から確実に引き離す
ことができる。また、ホストコンピュータがハングアッ
プした場合でも、ヘッドをディスク状記録媒体から確実
に引き離すことができる。
【0095】請求項2は、第1のスライド板によってデ
ィスクカートリッジをローディング位置からアンローデ
ィング位置へイジェクトする時に、連動部を介して第3
のスライド板を強制的にスライド駆動して、ヘッド昇降
部材をサスペンションの内側に強制的に挿入させるよう
にしたので、ディスクカートリッジのローディング及び
アンローディング時に、ディスクカートリッジがヘッド
に干渉して、これら双方が破損されるようなことを未然
に防止することができる。
【0096】請求項3は、カートリッジホルダーのトリ
ガーレバーのボスとディスクカートリッジの位置決めピ
ンの1つで第3のスライド板をガイドするようにしたの
で、部品点数及び組立工数の削減による低コスト化を実
現できる。
【0097】請求項4は、第2及び第3のスライド板間
の方向変換手段を2組のギアで構成したので、第3のス
ライド板で第2のスライド板を異なる方向にスムーズに
スライド駆動することができて、動作の信頼性を確保で
きる。
【0098】請求項5は、ヘッドがヘッドロード位置へ
下降された状態で、第3のスライド板をラッチ機構によ
ってラッチするので、データの記録及び/又は再生中
に、ヘッド昇降部材がヘッドのサスペンションに接触さ
れるような事故を未然に防止することができる。
【0099】請求項6は、ヘッドロード状態で停電等に
て電源供給が断たれた時に、ヘッドをヘッドアンロード
位置へ上昇させることができるので、停電時等のヘッド
とディスク状記録媒体の貼り付きを未然に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した大容量フロッピーディスク・
ドライブの実施の形態におけるヘッド昇降機構の動作を
説明する正面図である。
【図2】同上のヘッド昇降機構の動作を説明するヘッド
退避状態の一部切欠き側面図である。
【図3】同上のヘッド昇降機構の動作を説明するヘッド
アンロード状態の一部切欠き側面図である。
【図4】同上のヘッド昇降機構の動作を説明するヘッド
ロード状態の側面図である。
【図5】同上のヘッド昇降機構の動作を説明するディス
クイン状態の概略正面図である。
【図6】同上のヘッド昇降機構の動作を説明するイジェ
クト初期の概略平面図である。
【図7】同上のヘッド昇降機構の動作を説明するイジェ
クト中期の概略平面図である。
【図8】同上のヘッド昇降機構の動作を説明するイジェ
クト完了状態の平面図である。
【図9】同上のヘッド昇降機構のヘッドアンロード状態
の平面図及び側面図である。
【図10】同上のヘッド昇降機構のデータ記録、再生の
平面図及び側面図である。
【図11】同上のヘッド昇降機構全体の平面図である。
【図12】図11のイジェクトモータを除去した状態の
平面図である。
【図13】同上のヘッド昇降機構の要部の分解斜視図で
ある。
【図14】同上のヘッド昇降機構の別の例を示した要部
の分解斜視図である。
【図15】同上のヘッド昇降機構のヘッドロード時の動
作を説明する平面図である。
【図16】同上のヘッド昇降機構のヘッドアンロード時
の動作を説明する平面図である。
【図17】同上のヘッド昇降機構のヘッドアンロード時
のキャリッジのロック動作を説明する平面図である。
【図18】イジェクトモータの側面図である。
【図19】同上のイジェクトモータの動作を説明する側
面図である。
【図20】同上のイジェクトモータの強制マニアルイジ
ェクト時の動作を説明する側面図である。
【図21】同上のヘッド昇降機構の第3のスライド板の
平面図及び側面図である。
【図22】同上のヘッド昇降機構に付属されるロックア
ームの平面図及び側面図である。
【図23】同上のヘッド昇降機構のラッチ機構のラッチ
解除動作を説明する平面図である。
【図24】同上のラッチ機構のラツチ動作を説明する平
面図である。
【図25】同上のラッチ機構の吸着力と剥離力の関係を
説明する図面である。
【図26】同上のラッチ機構の他の例のラッチ解除動作
を説明する平面図である。
【図27】図26のラッチ機構のラッチ動作を説明する
平面図である。
【図28】同上のラッチ機構のもう1つの他の例のラッ
チ解除動作を説明する平面図である。
【図29】図28のラッチ機構のラッチ動作を説明する
平面図である。
【図30】同上のヘッド昇降機構に付属されるスライド
機構を説明する平面図である。
【図31】同上のスライド機構によるヘッド昇降機構の
スライド状態を説明する平面図である。
【図32】同上のヘッド昇降機構に付属されるカムギア
と板バネを説明する平面図である。
【図33】この大容量フロッピーディスク・ドライブの
初回ディスク挿入時のヘッドロードを説明するフローチ
ャートである。
【図34】データ記録及び/又は再生後のヘッドアンロ
ード動作を説明するフローチャートである。
【図35】データ記録及び/又は再生後のヘッドアンロ
ード動作を説明するフローチャートである。
【図36】ディスクイン状態で待機時にデータの記録及
び/又は再生する際の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図37】トリガーレバーと第1のスライド板の関係を
説明する平面図である。
【図38】図37の要部の平面図である。
【図39】この大容量フロッピーディスク・ドライブの
トリガーレバーのロック片の配置を説明する断面側面図
である。
【図40】同上のトリガーレバーの平面図である。
【図41】同上のトリガーレバーの底面図である。
【図42】同上のトリガーレバーのトリガーレバー戻し
バネの仮止め嵌合部を説明する斜視図である。
【図43】同上の仮止め嵌合部へのバネの仮止めの初期
を説明する平面図である。
【図44】同上のバネの仮止め終了を説明する平面図で
ある。
【図45】現行のトリガーレバーを説明する平面図であ
る。
【図46】現行のトリガーレバーのロック片の配置を説
明する断面側面図である。
【図47】本発明を適用した大容量フロッピーディスク
・ドライブの外観斜視図である。
【図48】上記ドライブの上下カバー及びフロントパネ
ルを分解した状態の斜視図である。
【図49】上記ドライブの上カバーを外した状態の一部
切欠き平面図である。
【図50】上記ドライブのカートリッジホルダーを外し
た状態の平面図である。
【図51】上記ドライブの下面図である。
【図52】上記ドライブの下カバーを外した状態の下面
図である。
【図53】上記ドライブのカートリッジローディング機
構におけるアンローディング状態を示した側面図であ
る。
【図54】上記ドライブのカートリッジローディング機
構におけるローディング状態を示した側面図である。
【図55】上記ドライブのリニアアクチュエータを説明
する平面図である。
【図56】図58のA−A矢視での断面図である。
【図57】図56のB−B矢視での平面図である。
【図58】図57のC−C矢視での断面図である。
【図59】ガイド主軸取付け装置の一部切欠き平面図で
ある。
【図60】ガイド主軸取付け装置の分解斜視図である。
【図61】ヘッドアッセンブリを説明する斜視図であ
る。
【図62】図61の平面図である。
【図63】図62の側面図である。
【図64】ヘッドアッセンブリの回転支持機構を示す一
部切欠き平面図である。
【図65】図64の一部切欠き側面図である。
【図66】図64の上側ヘッドアームを上方に回転させ
た時の断面図である。
【図67】図64の上側ヘッドアームを定位置に戻した
時の断面図である。
【図68】図64の分解斜視図である。
【図69】上下磁気ヘッド間へのカートリッジの出し入
れを説明する側面図である。
【図70】上下磁気ヘッド間へ挿入されたカートリッジ
の記録、再生を説明する側面図である。
【図71】トラッキングサーボを説明する図面である。
【図72】トラッキングサーボを説明するフロッピーデ
ィスクの説明図である。
【図73】大容量フロッピーディスク・カートリッジの
斜視図である。
【図74】図73の平面図である。
【図75】図74の下面図である。
【図76】従来の小容量フロッピーディスク・カートリ
ッジの斜視図である。
【図77】図76の分解斜視図である。
【図78】図76の平面図である。
【図79】図76の下面図である。
【図80】図76の断面図である。
【図81】従来の小容量フロッピーディスク・ドライブ
を説明する断面図である。
【符号の説明】
1はディスク状記録媒体であるフロッピーディスク、5
7は第1のスライド板、80はイジェクトモータ、84
はトリガーレバー、101、102はヘッドである磁気
ヘッド、332、333はヘッド昇降部材であるヘッド
昇降アーム、334は第2のスライド板、351は第3
のスライド板、356は方向変換手段、368は連動部
である突起、381はラッチ機構である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月19日(1999.11.
19)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
【手続補正17】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】
【手続補正21】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】
【手続補正22】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】
【手続補正23】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図23
【補正方法】変更
【補正内容】
【図23】
【手続補正24】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図24
【補正方法】変更
【補正内容】
【図24】
【手続補正25】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図25
【補正方法】変更
【補正内容】
【図25】
【手続補正26】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図26
【補正方法】変更
【補正内容】
【図26】
【手続補正27】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図27
【補正方法】変更
【補正内容】
【図27】
【手続補正28】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図28
【補正方法】変更
【補正内容】
【図28】
【手続補正29】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図29
【補正方法】変更
【補正内容】
【図29】
【手続補正30】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図30
【補正方法】変更
【補正内容】
【図30】
【手続補正31】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図31
【補正方法】変更
【補正内容】
【図31】
【手続補正32】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図32
【補正方法】変更
【補正内容】
【図32】
【手続補正33】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図33
【補正方法】変更
【補正内容】
【図33】
【手続補正34】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図34
【補正方法】変更
【補正内容】
【図34】
【手続補正35】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図35
【補正方法】変更
【補正内容】
【図35】
【手続補正36】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図36
【補正方法】変更
【補正内容】
【図36】
【手続補正37】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図37
【補正方法】変更
【補正内容】
【図37】
【手続補正38】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図38
【補正方法】変更
【補正内容】
【図38】
【手続補正39】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図39
【補正方法】変更
【補正内容】
【図39】
【手続補正40】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図40
【補正方法】変更
【補正内容】
【図40】
【手続補正41】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図41
【補正方法】変更
【補正内容】
【図41】
【手続補正42】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図42
【補正方法】変更
【補正内容】
【図42】
【手続補正43】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図43
【補正方法】変更
【補正内容】
【図43】
【手続補正44】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図44
【補正方法】変更
【補正内容】
【図44】
【手続補正45】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図45
【補正方法】変更
【補正内容】
【図45】
【手続補正46】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図46
【補正方法】変更
【補正内容】
【図46】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク状記録媒体が内部に収納されたデ
    ィスクカートリッジをアンローディング位置とローディ
    ング位置との間で昇降駆動する第1のスライド板と、 キャリッジにサスペンションを介して支持され、上記デ
    ィスクカートリッジがアンローディング位置からローデ
    ィング位置へローディングされることによって上記ディ
    スク状記録媒体へのデータ記録、再生が可能なヘッドロ
    ード位置へ下降されるヘッドと、 上記ディスクカートリッジのローディング状態で上記サ
    スペンションの内側へ挿入されることによって上記ヘッ
    ドを上記ディスク状記録媒体のデータ記録、再生が可能
    なヘッドロード位置からデータ記録、再生が不能となる
    ヘッドアンロード位置へ上昇し、上記サスペンションの
    内側から排出されることによって上記ヘッドを上記ヘッ
    ドアンロード位置から上記ヘッドロード位置へ下降する
    ヘッド昇降部材と、 上記ヘッド昇降部材が搭載された第2のスライド板と、 上記第1のスライド板と同方向にスライド自在に構成さ
    れて、上記第2のスライド板を方向変換手段を介してス
    ライド駆動する第3のスライド板と、 上記ディスクカートリッジをローディング位置からアン
    ローディング位置へイジェクトすイジェクトモータによ
    って上記第1及び第3のスライド板を選択的にスライド
    駆動する駆動機構を備えたことを特徴とするディスクド
    ライブ装置。
  2. 【請求項2】上記第1のスライド板が上記ディスクカー
    トリッジをローディング位置からアンローディング位置
    へイジェクトする方向にスライドされる時に、上記第3
    のスライド板を同方向にスライド駆動して、上記第2の
    スライド板により上記ヘッド昇降部材を上記サスペンシ
    ョンの内側へ挿入させるための連動部をこれら第1及び
    第3のスライド板間に設けたことを特徴とする請求項1
    に記載のディスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】上記ディスクカートリッジが挿入され、上
    記第1のスライド板によって駆動されて上記ディスクカ
    ートリッジをアンローディング位置からローディング位
    置へ駆動するカートリッジホルダーと、 上記カートリッジホルダー内へ挿入される上記カートリ
    ッジホルダーによって回転され、そのディスクカートリ
    ッジの挿入完了時点で上記第1のスライド板をスライド
    開始するトリガーレバーと、 上記ローディング位置へローディングされた上記ディス
    クカートリッジを位置決めする位置決めピンを備え、 上記第3のスライド板を上記トリガーレバーのボスと上
    記位置決めピンの1つをガイドにしてスライドさせるよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1に記載のディス
    クドライブ装置。
  4. 【請求項4】上記方向変換手段は2組のギアで構成され
    たことを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ
    装置。
  5. 【請求項5】上記第3のスライド板は上記ヘッドがヘッ
    ドロード位置に下降されたヘッドロード状態でラッチ機
    構でラッチされるように構成されたことを特徴とする請
    求項1に記載のディスクドライブ装置。
  6. 【請求項6】上記ヘッドがヘッドロード位置へ下降され
    たヘッドロード状態で停電等にて電源供給が断たれた時
    に、上記ヘッド昇降部材を上記サスペンションの内側に
    挿入して、上記ヘッドをヘッドアンロード位置へ上昇さ
    せる手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のデ
    ィスクドライブ装置。
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