JP4350915B2 - ディスクドライブ用サスペンション - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばパーソナルコンピュータ等の情報処理装置に内蔵されるディスクドライブ用サスペンションに関する。
【0002】
【従来の技術】
回転する磁気ディスクあるいは光磁気ディスク等に情報を記録したり読取ったりするハードディスクドライブ(HDD)は、軸を中心に旋回可能なキャリッジを有している。このキャリッジは、ポジショニング用モータによって、前記軸を中心に旋回駆動される。キャリッジは、アーム(アクチュエータアーム)と、このアームの先端部に設けたサスペンションと、サスペンションに取付けたスライダを含むヘッド部などを備えている。
【0003】
ディスクが回転すると、スライダとディスク表面との間に入り込む空気によって、スライダがディスク表面から僅かに浮上する。このサスペンションは、前記アームのサスペンション取付面に固定されるベースプレートと、精密な薄板ばねからなるビーム部と、ビーム部に固定されるフレキシャ(flexure )などを備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ディスクドライブにおいて、ディスクに記録される情報の高密度化とディスクドライブの高速化が進み、探索時間(seek time)を短縮することが要求されている。探索時間を短縮するには、ディスクをさらに高回転化する必要がある。しかしディスクが高速回転すると、ディスクの表面付近に発生する風の影響によるサスペンションの揺れ(この明細書ではフラッタリングと呼ぶ)が大きな問題となる。
【0005】
本発明者らはサスペンションに要求される諸性能を向上させるために、ベースプレートとビーム部を薄いばね材料からなるヒンジ部材によって連結したサスペンションを開発している。例えば図1に示すサスペンション1は、ベースプレート2と、ビーム部3と、ヒンジ部材4などを備えている。ベースプレート2にはアクチュエータアーム6に固定するボス部7が形成されている。ヒンジ部材4はベースプレート2とビーム部3との間に長さL1の連結部4aを備えている。この連結部4aは、ヒンジ部材4の厚み方向に撓むことができる。ビーム部3にフレキシャ8が取付けられ、フレキシャ8にスライダ9が設けられている。
【0006】
図2に示すハードディスクドライブ10のように、サスペンション1はアクチュエータアーム6に取付けられる。アクチュエータアーム6は、図示しないポジショニング用モータによって、軸(図示せず)を中心に旋回駆動される。スライダ9は、ディスク11の表面に対向している。この明細書では、ディスク11の表面から、アクチュエータアーム6のベースプレート取付面6aまでの距離h1を、Zハイト(Z-height)と称する。
【0007】
図3に示すようにビーム部3の先端部には、スライダ9を揺動可能に支持する凸形状のピボット部15(この業界ではディンプルと称されている)が形成されている。フレキシャ8に取付けたスライダ9は、ピボット部15の先端15aを支点として揺動する。サスペンション1にフラッタリングが発生しても、ビーム部3がピボット部15の先端15aを中心に揺れるときには、スライダ9は矢印Fで示す方向には移動しない。
【0008】
しかし前記Zハイトのばらつきによって、ビーム部3がピボット部15の先端15aから離れた位置(例えば図3にR1あるいはR2で示すピボットセンタ)を中心に揺動することがある。その場合、ピボット部15が矢印F方向に変位することによって、スライダ9も矢印F方向に移動してしまい、トラックミスを生じる原因となる。
【0009】
上記サスペンション1において、ディスク11が高回転化すればするほど、フラッタリングを抑制することが重要となる。フラッタリングを抑制するには、ヒンジ部材4の連結部4aの長さL1(この明細書ではヒンジ長さと言う)をはじめとして、ベースプレート2の厚さ、ベースプレート2の幅W1、ボス部7の中心C1からベースプレート2の前端2aまでの距離L2(この明細書ではベースプレート長さと言う)等が重要なファクタとなる。
【0010】
例えばボス部7の中心C1からピボット部15までのサスペンション長さL3が11.0mmのサスペンションではフラッタリングが問題にならなくても、サスペンション長さL3が14.5mmのサスペンションでは、フラッタリングが問題となることがある。
【0011】
フラッタリングを抑制するために、サスペンション1のねじれ剛性を高くすることが有効な場合もある。このためベースプレート2の幅W1を、例えば4mmから4.5mmに広げることも考えられる。しかしながら本発明者らが鋭意研究したところ、単にベースプレート2の幅を広げただけでは、フラッタリングの発生を十分に抑制できないことがわかった。
【0012】
したがってこの発明の目的は、高速回転するディスクを備えたディスクドライブにおいても、フラッタリングの発生を抑制することができるサスペンションを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を果たすための本発明は、アクチュエータアームに固定されるボス部を有するベースプレートと、フレキシャを設けるビーム部と、前記ベースプレートと前記ビーム部とに固定されかつ前記ベースプレートとビーム部との間に厚み方向に撓むことのできる連結部を有しかつ前記ベースプレートおよび前記ビーム部よりも薄い板からなるヒンジ部材とを具備したディスクドライブ用サスペンションにおいて、前記ヒンジ部材は、前記ベースプレートの前端と前記ビーム部の後端との間の部位が前記ベースプレートの前端から前記ビーム部の後端に向って幅が小さくなる形状であり、前記ボス部と前記ベースプレートの前端との間に前記アクチュエータアームの先端が位置するように前記ベースプレートが前記アクチュエータアームに固定され、かつ、前記ベースプレートの厚さが0.175mm以上で0.25mm以下、前記ベースプレートの幅が4.0mmを越えて5.0mm以下、前記ヒンジ部材の連結部の長さが0.1mm以上で0.7mm以下、前記ボス部の中心から前記ベースプレートの前端までのベースプレート長さを4.0mm以上で5.1mm以下としたことを特徴とする。
【0014】
以下に、本発明において上記各数値に限定した理由を述べる。
図4中のA1は、ベースプレートの厚さと、サスペンションのスウェイ周波数との関係を示している。ここでスウェイ周波数とは、サスペンションのスウェイ方向(図1に矢印Sで示す方向)の共振周波数である。図4中のA2は、ベースプレートの厚さと、サスペンションのねじれ剛性との関係を示している。ベースプレートの厚さが約0.17mmよりも小さくなると、スウェイ周波数とねじれ剛性が急に低下する。ベースプレートの厚さが0.25mmを越えると、ベースプレートが重過ぎてしまうため実用に適さなくなる。このため、ベースプレートの厚さは0.17mm以上、0.25mm以下が望ましい。
【0015】
図5中のA3は、ヒンジ長さL1と、スウェイ周波数との関係を示している。図5中のA4は、ヒンジ長さL1とねじれ剛性との関係を示している。図5からわかるように、ヒンジ長さL1が0.7mmよりも大きくなると、スウェイ周波数が著しく低下するとともに、ねじれ剛性も大きく低下する。このためヒンジ長さは0.7mm以下が望ましい。スウェイ周波数とねじれ剛性に関しては、ヒンジ長さL1が短いほど良い結果が得られる。しかしヒンジ長さL1が0.1mmよりも短くなると、サスペンションの製作と性能の調整等が困難となるため、ヒンジ長さL1は0.1mmを下限とする。
【0016】
ディスクドライブを製造する際に、組付精度上の限界により、前記Zハイトがばらつくことは避けられない。Zハイトがばらついていると、ピボット部15の先端15aから離れた位置(例えば図3にR1あるいはR2で示すピボットセンタ)を中心にビーム部3が揺れるようになる。ピボット部15の先端15aからピボットセンタR1あるいはR2までの距離D1,D2が大きいほど、スライダ9の矢印F方向への移動量が大となる。このため、Zハイトのばらつきに対する感受性(距離D1,D2が増加する割合い)が小さい方が良い。
【0017】
図6中のA5とA6は、それぞれ、サスペンションのZハイトが変化したときに、ピボットセンタがピボット部15の先端15aからどの程度変位するのかを調べた結果を示している。図6の横軸はZハイトを表している。横軸の単位(1mil)は、1000分の1インチすなわち25.4μmに相当する。図6の縦軸は、Zハイト1mil当たりのピボットセンタの変位量(図2においてD1あるいはD2方向の変位量)を示している。線分A5,A6の勾配がゆるいほど、Zハイトのばらつきに対する感受性(Z-Height Sensitivity)が低く、フラッタリングを生じにくい。
【0018】
図7は、ベースプレート長さL2が変化したときに、Zハイトに対する前記感受性がどのように変化するのかを調べた結果である。図7の縦軸の数値は、Zハイト1mil当たりの、ピボットセンタの移動量を示している。
【0019】
図7に線分A7で示されるようにベースプレート長さが5.1mm以下では、ピボットセンタの移動量がほぼ一定の割合で緩やかに増加する。しかし、ベースプレート長さが5.1mmを越えると、ピボットセンタの移動量が急上昇する。つまり、変曲点5.1mmを境にZハイトに対する感受性が急に大きくなり、フラッタリングが顕著となる。
【0020】
上記変曲点が現われる理由を突き止めるために、本発明者らはレーザ振動計などの測定装置を用いて鋭意研究を重ねたところ、ベースプレートのヒンジ部近傍が揺れることが原因であるらしいということがわかった。ここでベースプレートの長さを5.1mm以下にすれば、ベースプレート全体が実質的に剛体として機能し、Zハイトに対する感受性を小さくすることができることもわかった。このような理由から、本発明ではベースプレート長さL2を5.1mm以下に限定する。
【0021】
図7中のA8は、ベースプレート幅W1が4.0mmのサスペンションのデータである。ベースプレート幅W1が4.0mmのサスペンションは、図7中に線分A8′で示されるように、ベースプレートが6.1mmよりも短くなっても、ピボット移動量が高いレベルで推移することが予測されるため、ベースプレート幅W1は4.0mmよりも大きくする必要がある。但しベースプレート幅W1が5mmを越えると、ベースプレートの重量が重くなり過ぎ、実用に適さなくなるため、ベースプレート幅W1の上限は5mmとする。
【0022】
図8中のA9は、ベースプレート長さと一次ねじれモードの共振周波数との関係を示している。図8中のA10は、ベースプレート長さとスウェイ周波数との関係を示している。実用上、一次ねじれ周波数は6kHz以上であることが望まれるため、本発明では、図8により、ベースプレート長さL2を4.0mm以上とする。
【0023】
本発明のサスペンションにおいて、例えばボス部の中心からピボット部(ディンプル)までの距離(サスペンション長さL3)を14.5mmとした場合、ベースプレートの厚さを0.2mm、ベースプレート幅W1を4.5mm、ヒンジ長さL1を0.6mm、ベースプレート長さL2を5.04mmにすることによって、高速回転するディスクに対しても、フラッタリングを生じにくくすることができる。ただし、製造上の公差等の変動要因を見込んで、サスペンション長さL3を14.5mm±0.5mm、ベースプレート幅W1を4.5mm±0.2mm、ヒンジ長さL1を0.6mm±0.1mm、ベースプレート長さL2を、5.04mm±0.06mmの範囲としてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施例について、図9から図11を参照して説明する。
図9に示すディスクドライブ用サスペンション1Aは、図2に示されたハードディスクドライブ10に使われるサスペンション1と同様に、アクチュエータアーム6の先端部に固定される。
【0025】
この実施例のサスペンション1Aは、ベースプレート21を含むベース部22と、ビーム部23と、ベースプレート21とビーム部23を互いにつなぐヒンジ部材24と、ビーム部23に設けたフレキシャ25などを備えている。ビーム部23の厚さは例えば100μm±20μm、ヒンジ部材24の厚さは例えば40±10μm、フレキシャ25の厚さは例えば20μm±5μmである。
【0026】
ビーム部23に固定されるフレキシャ25は、ビーム部23とヒンジ部材24よりも薄い板ばね(例えばステンレス鋼の圧延材)からなり、レーザ溶接等によってビーム部23の所定位置に固定される。このフレキシャ25に、ヘッド部31を構成するスライダ32が装着される。
【0027】
ビーム部23の先端部分には、フレキシャ25に当接するピボット部(ディンプル)33が形成されている。ピボット部33はスライダ32のほぼ中央に位置している。スライダ32は、ピボット部33を支点として、フレキシャ25と一体に揺動することができる。
【0028】
ヒンジ部材24は、ベースプレート21よりも薄くかつビーム部23よりも薄い板状のばね部材、例えばステンレス鋼圧延板からなる。ヒンジ部材24に開口部40が形成されている。開口部40の両側が連結部24aである。この連結部24aはヒンジ部材24の厚み方向に撓むことができる。連結部24aの長さ、すなわちヒンジ長さL1は、ベースプレート21の前端21aとビーム部23の後端23aとの間の距離に相当する。
【0029】
ヒンジ部材24の基部24bは、ベースプレート21に重ねられた状態で、レーザ溶接等によってベースプレート21に固定される。図9において符号45はその溶接箇所を示している。ヒンジ部材24の前端部24cは、ビーム部23にレーザ溶接等によって固定されている。図9において符号47はその溶接箇所の一例を示している。なお、レーザ溶接の代りに接着剤その他の適宜の固定手段が採用されてもよい。
【0030】
ヒンジ部材24は、ベースプレート21およびビーム部23とは別体に構成されているため、ヒンジ部材24の要求特性に応じた材質と厚さのばね部材を、ベースプレート21およびビーム部23とは無関係に選定できる。このため、ベースプレート21およびビーム部23に要求される性能(例えば高剛性)と、ヒンジ部材24に要求される性能(例えば低ばね定数)を両立させることが容易となる。
【0031】
ベースプレート21に、ボス部50と、孔51が形成されている。ボス部50は、アクチュエータアーム6に形成された孔に挿入される。ボス部50を塑性変形させるか、あるいは接着剤によって、ベースプレート21がアクチュエータアーム6に固定される。図9においてアクチュエータアーム6の先端6bは、ボス部50とベースプレート21の前端21aとの間に位置している。
【0032】
上記サスペンション1Aの各部の寸法は下記の通りである。
ボス部50の中心C1からピボット部33までの距離L3(サスペンション長さ)が14.5mm、ベースプレート21の厚さが0.2mm、ヒンジ長さL1が0.6mm、ベースプレート長さL2が5.04mm、ベースプレート21の幅W1が4.5mmである。このサスペンション1Aは、15000rpm前後の高速回転ディスクに対してもフラッタリングを実用上問題のないレベルに抑えることができた。
【0033】
[比較例1]
比較例1のサスペンションは、サスペンション長さL3が14.5mm、ベースプレートの厚さが0.2mm、ヒンジ長さL1が0.6mm、ベースプレート長さL2が6.04mm、ベースプレート幅W1が4.0mm、ヒンジ部材の厚さが40μmである。このサスペンションは、ベースプレート長さL2と、ベースプレート幅W1が前記実施例のサスペンション1Aとは異なっている。
【0034】
[比較例2]
比較例2のサスペンションは、サスペンション長さL3が14.5mm、ベースプレートの厚さが0.2mm、ヒンジ長さL1が0.6mm、ベースプレート長さL2が6.04mm、ベースプレート幅W1が4.5mm、ヒンジ部材の厚さが40μmである。このサスペンションは、ベースプレート長さL2のみが前記実施例のサスペンション1Aとは異なっている。
【0035】
図10は、前記実施例のサスペンション1Aと、前記比較例1,2の各サスペンションについて、Zハイトが変化したときにピボットセンタの位置がどのように変化するのかを、有限要素法(Finite Element Method)によって解析した結果を示している。図10の縦軸の数値は、ピボット部33の先端からピボットセンタまでの距離を示している。
【0036】
この図10において、A11は、前記実施例のサスペンション1AのZハイトに対する感受性(Z-Height Sensitivity)を示している。図10中のA12は、比較例1のZハイトに対する感受性、A13は、比較例2のサスペンションのZハイトに対する感受性を示している。前記実施例のサスペンション1Aは、比較例1,2と比較してZハイトに対する感受性が低く、Zハイトがばらついてもフラッタリングを生じにくいことがわかる。
【0037】
図11は、前記実施例のサスペンション1Aと、比較例2のサスペンションについて、それぞれのZハイトが変化したときのフラッタリングの発生状況をレーザ振動計を用いて実測した結果を示している。図11の縦軸はスライダの変位量を示している。図11中のA14は、前記実施例のサスペンション1AのZハイトのばらつきに対する感受性を示し、A15は比較例2のサスペンションのZハイトのばらつきに対する感受性を示している。前記実施例のサスペンション1Aによる線分A14は、比較例2の線分A15よりも勾配がゆるやかであり、Zハイトのばらつきに対する感受性が低いことが実験により確認された。
【0038】
以上述べた実施例をはじめとして、この発明を実施するに当たって、ベースプレートやビーム部、ヒンジ部材など、この発明の構成要素をこの発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更して実施できることは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】
請求項1に記載したサスペンションによれば、ディスクが高回転する場合でもフラッタリングの発生が抑制されるため、ディスクの高回転化に対応することができる。
請求項2に記載した発明によれば、サスペンション長さが14.5mmのサスペンションにおいて、高速回転するディスクに対してフラッタリングの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ベースプレートとビーム部とヒンジ部材を備えたディスクドライブ用サスペンションを模式的に示す平面図。
【図2】 図1に示されたサスペンションを備えたディスクドライブの一部の断面図。
【図3】 図1に示されたサスペンションの先端部の正面図。
【図4】 ベースプレートの厚さと、サスペンションのスウェイ周波数およびねじれ剛性との関係を示す図。
【図5】 ヒンジ長さと、サスペンションのスウェイ周波数およびねじれ剛性の関係を示す図。
【図6】 図1に示されたサスペンションのZハイトとピボットセンタの変位との関係を示す図。
【図7】 ベースプレート長さとピボット移動量との関係を示す図。
【図8】 ベースプレート長さと、一次ねじれ周波数およびスウェイ周波数との関係を示す図。
【図9】 本発明の一実施例を示すディスクドライブ用サスペンションの平面図。
【図10】 図9に示されたサスペンションと比較例1,2の各サスペンションについて、Zハイトとピボットセンタ位置との関係を解析した結果を示す図。
【図11】 図9に示されたサスペンションと比較例2について、Zハイトとフラッタリング量との関係を実測によって求めた結果を示す図。
【符号の説明】
1,1A…ディスクドライブ用サスペンション
2,21…ベースプレート
3,23…ビーム部
4,24…ヒンジ部材
7,50…ボス部
8,25…フレキシャ
Claims (2)
- アクチュエータアームに固定されるボス部を有するベースプレートと、
フレキシャを設けるビーム部と、
前記ベースプレートと前記ビーム部とに固定されかつ前記ベースプレートとビーム部との間に厚み方向に撓むことのできる連結部を有しかつ前記ベースプレートおよび前記ビーム部よりも薄い板からなるヒンジ部材と、
を具備したディスクドライブ用サスペンションにおいて、
前記ヒンジ部材は、前記ベースプレートの前端と前記ビーム部の後端との間の部位が、前記ベースプレートの前端から前記ビーム部の後端に向って幅が小さくなる形状であり、
前記ボス部と前記ベースプレートの前端との間に前記アクチュエータアームの先端が位置するように前記ベースプレートが前記アクチュエータアームに固定され、かつ、
前記ベースプレートの厚さが0.175mm以上で0.25mm以下、
前記ベースプレートの幅が4.0mmを越えて5.0mm以下、
前記ヒンジ部材の連結部の長さが0.1mm以上で0.7mm以下、
前記ボス部の中心から前記ベースプレートの前端までのベースプレート長さを4.0mm以上で5.1mm以下としたことを特徴とするディスクドライブ用サスペンション。 - 前記ビーム部の先端部に設けられたピボット部から前記ボス部の中心までのサスペンション長さが14.5mm±0.5mm、前記ベースプレート幅が4.5mm±0.2mm、前記ヒンジ部材の連結部の長さが0.6mm±0.1mm、前記ベースプレート長さが5.04mm±0.06mmであることを特徴とする請求項1記載のディスクドライブ用サスペンション。
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