JPH087538Y2 - 光磁気記録型記録装置の浮動ヘッド - Google Patents

光磁気記録型記録装置の浮動ヘッド

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JPH087538Y2
JPH087538Y2 JP1989103209U JP10320989U JPH087538Y2 JP H087538 Y2 JPH087538 Y2 JP H087538Y2 JP 1989103209 U JP1989103209 U JP 1989103209U JP 10320989 U JP10320989 U JP 10320989U JP H087538 Y2 JPH087538 Y2 JP H087538Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、光磁気記録型記録装置の浮動ヘッドに係
り、特に、製造が容易で、しかも高精度に製造できる浮
動ヘッドの改良に関するものである。
[従来の技術] この種の光磁気記録型記録装置における記録原理は、
第8図に示すように磁性材料により構成された記録膜
(a)へ矢印方向の磁界をかけた状態でレーザスポット
を照射し、その照射部位の磁化方向を反転させることで
その力−回転角を変化させ、この力−回転角の変化を利
用して情報の記録・再生(第9図参照)を行う一方、第
10図に示すように記録時とは磁界の方向を反転させた状
態で記録膜(a)の記録部位へレーザスポットを照射
し、その照射部位の磁化方向を記録前の状態に戻して情
報の消去を行う方式である。
ところで、この光磁気記録型記録装置において情報の
記録・再生・消去を行う光学ヘッドとしては、特開昭60
-261052号公報に記載されている浮動ヘッドが知られて
いる。
すなわち、この浮動ヘッド(b)は、第11図〜第12図
に示すように軟磁性材料により形成され光記録媒体
(c)の回転に伴う空気流により浮動するエアースライ
ダ(b1)と、このエアースライダ(b1)に取付けられ図
示外の半導体レーザからのレーザ光を光記録媒体(c)
側へ反射させるミラー(b2)と、上記エアースライダ
(b1)の光路用開口部(b3)に取付けられミラー(b2)
で反射されたレーザ光を光記録媒体(c)の収束面に収
束させる対物レンズ(b4)と、上記エアースライダ(b
1)の光記録媒体(c)側で光路用開口部(b3)に沿っ
て設けられた溝(b5)内に回捲され光記録媒体(c)の
収束面に対し略垂直方向の磁界を形成するコイル(b6)
とでその主要部が構成され、光記録媒体(c)の半径方
向へ移動操作されるバネ状のサスペンション(d)によ
り支持されて光記録媒体(c)の近傍に配設されている
ものである。
そして、この浮動ヘッド(b)においては、ミラー
(b2)、対物レンズ(b4)、コイル(b6)等最小限の部
材のみをエアースライダ(b1)に搭載する構成のため、
ヘッドが軽量化されてアクセスタイムの短縮化が図れる
利点を有しており、また、光記録媒体(c)の回転に伴
う空気流により上記エアースライダ(b1)を浮動させる
構成のため光記録媒体(c)とエアースライダ(b1)間
距離を一定に維持することが可能となり、上記対物レン
ズ(b4)のフォーカシング機構を省略できる長所を有す
るものであった。
尚、第13図〜第14図は、反射部材としての上記ミラー
(b2)に替えプリズム(e)を用いた従来の光磁気記録
型記録装置における浮動ヘッドを示している。
[考案が解決しようとする課題] ところで、この浮動ヘッド(b)においては、上述し
たように光記録媒体(c)の回転に伴う空気流を利用し
てエアースライダ(b1)を浮動させる構成のため、この
エアースライダ(b1)の底部側に光記録媒体(c)から
の浮動圧を受けるための滑走面(b7)と、この滑走面
(b7)へ必要な空気を導くための空気導入面(b8)と、
エアースライダ(b1)の浮動走行を安定化させるための
中央逃げ部(b9)等を形成する必要があった。
また、この浮動ヘッド(b)においては、磁界発生手
段であるコイル(b6)から光記録媒体(c)の収束面へ
向け略垂直方向の磁界を効率良く形成する必要があるた
め、このコイル(b6)が取付けられるエアースライダ
(b1)についてはMn-Znフェライト等硬質の軟磁性材料
により構成せざるを得なかった。
このため、加工が比較的容易な滑走面(b7)や空気導
入面(b8)等については高精度で加工ができる反面、上
記対物レンズ(b4)を取付けるための光路用開口部(b
3)やコイル(b6)を回捲させる溝(b5)等については
その加工操作が難しく、これ等を精度良く形成できない
問題点があった。
また、上記エアースライダ(b1)には半導体レーザか
らのレーザ光を光記録媒体(c)側へ反射させるミラー
(b2)や対物レンズ(b4)等が取付けられているため、
これ等ミラー(b2)等に邪魔されて上記バネ状サスペン
ション(d)の取付け操作が難しくなる欠点があり、こ
のバネ状サスペンション(d)を上記エアースライダ
(b1)の上面側へ精度良く取付けることができない問題
点があった。
[課題を解決するための手段] 本考案は以上の問題点に着目してなされたもので、そ
の課題とするところは、製造が容易で、しかも高精度に
製造できる浮動ヘッドを提供することにある。
すなわち本考案は、回転する光記録媒体の近傍に配置
されこの光記録媒体の回転に伴う空気流により浮動する
浮動本体と、この浮動本体に取付けられ光源からの集束
光を光記録媒体側へ反射させる反射部材と、上記浮動本
体の光路用開口部に取付けられ反射部材で反射された集
束光を光記録媒体の収束面に収束させる対物レンズと、
上記浮動本体に取付けられ光記録媒体の集束面に対し略
垂直方向の磁界を形成する垂直磁界発生手段と、上記浮
動本体を浮動可能に支持する支持部材とを備え、 上記垂直磁界発生手段により略垂直方向の磁界を形成
した状態で上記収束面に光源からの集束光を収束させて
情報の記録又は消去を行う光磁気記録型記録装置の浮動
ヘッドにおいて、 上記浮動本体を、空気流により浮動する浮動基材と、
非軟磁性材料により形成され浮動基材に接合される取付
け部材とに分割し、かつ、上記浮動基材を支持部材によ
り光記録媒体に対し略平行な状態で浮動可能に支持する
と共に、 上記垂直磁界発生手段を、軟磁性材料により形成され
たボビンと、このボビンに設けられたコイルとで構成
し、 反射部材、対物レンズ、並びに、垂直磁界発生手段の
ボビンを上記取付け部材に取付けた光磁気記録型記録装
置の浮動ヘッドである。
このような技術的手段において、上記浮動基材は光記
録媒体の回転に伴う空気流を受けて浮動するもので、光
記録媒体からの浮動圧を効率的に受けられるようにする
ため、その底部側に少なくとも滑走面と空気導入面が形
成されているものである。また、浮動基材の浮動走行を
安定化させる目的で浮動基材の長さ方向に沿って空気を
逃がす凹溝、すなわち中央逃げ部を形成してもよい。こ
の場合、凹溝の本数、並びにその形状についてはその目
的に応じて任意に設定できる。
また、この浮動基材の構成材料としては、軽量で加工
精度がよく、しかも傷の付き難い硬質の材料が好まし
く、具体的には、セラミックス材料、非晶質カーボン、
チタン酸バリウム、チタン酸カリウム等が使用できる。
一方、上記取付け部材は、ミラー、プリズム等の反射
部材、対物レンズ、並びに、垂直磁界発生手段等を搭載
し、かつ、上記浮動基材に接合されて配設されるもので
ある。そして、この取付け部材を構成する材料として
は、対物レンズを取付けるための光路用開口部を形成し
たり、上記プリズム、コイル等を所定位置に配設する関
係上、比較的加工が容易な軽量の非軟磁性材料が好まし
く、具体的には、アルミニウム、アルミニウム合金、ス
テンレス鋼、及び樹脂等が利用できる。
上記垂直磁界発生手段については軟磁性材料により形
成されたボビンと、このボビンの外周面に巻回され又は
ボビンの内周面に嵌合されたコイルとで構成し、かつ、
これ等を上記光路用開口部内に嵌合配置するか、光路用
開口部下端部に取付けて配設することが望ましい。
尚、上記ボビンを構成する軟磁性材料としては、Mn-Z
nフェライト、パーマロイ、及び、Ni-Znフェライト等が
適用できる。
次に、上記浮動基材への取付け部材の接合方法につい
ては特に制限はなく、例えば、浮動基材と取付け部材の
接合側に各々嵌合部を形成しこれ等を嵌合させて接合さ
せたり、あるいは、接着剤を介して接合させてもよくそ
の方法は任意である。また、浮動基材と取付け部材との
接合位置については、通常、浮動基材における光記録媒
体の回転方向側端部に取付け部材を接合させるが、必ず
しもこの位置に限られるものではく、例えば、光記録媒
体の回転方向とは反対側の端部に接合させてもよく、あ
るいは、浮動基材の側部側に接合させてもよい。
尚、上記取付け部材を浮動基材における光記録媒体の
回転方向側端部又はその反対側端部に接合させた場合、
上記浮動基材を光記録媒体に対し平行な状態で保持する
ことが難しくなり、光記録媒体の収束面に対し光源から
の集収束光が斜め方向から入射されてその照度分布がば
らつくことがある。この様な場合、浮動基材とこれに接
合された取付け部材全体の重心に近いところに支持部材
の取付け位置を設定したり、支持部材の弾性力を適宜調
整したり、あるいは浮動基材の底面側に設ける中央逃げ
部の形状を適宜調整して上記光記録媒体に対し略平行な
状態で浮動基材を保持できるようにすることが望まし
い。
[作用] 上述したように本願考案の光磁気記録型記録装置の浮
動ヘッドは、軟磁性材料からなるボビンを浮動本体と取
付け部材とは別体に設け、上記ボビンを介してコイルを
取付け部材に取り付けるようにしたので、従来のように
垂直磁界発生手段を直接配設するための溝を浮動本体に
形成する必要が無いだげでなく、取付け部材を非軟磁性
材料で形成することができるので、その加工が容易にな
る。
また、上記光磁気記録型記録装置の浮動ヘッドは、コ
イルを軟磁性材料からなるボビンと共に取付け部材に取
り付けるようにしたので、光記録媒体の収束面の光の収
束位置に近接させてコイルと軟磁性材料とを配設するこ
とができ、光記録媒体の収束面へ向け磁界を効率的に形
成することができる。
次に、上記光磁気記録型記録装置の浮動ヘッドでは、
浮動本体を空気流により浮動する浮動基材とそれに接合
される取付け部材とに分割し、且つ、取付け部材を非軟
磁性材料で形成したので、滑走面、空気導入面、中央逃
げ部等とは異なる位置に光路用開口部を形成することが
でき、従来の浮動本体に比べて薄くなった取付け部材に
短い光路用開口部を形成すればよく、しかも、非軟磁性
材料で形成された取付け部材に光路用開口部を形成する
ことができるようになり、光路用開口部を従来よりも容
易に加工することができる。
更に、上記光磁気記録型記録装置の浮動ヘッドは、浮
動本体を空気流により浮動する浮動基材とそれに接合さ
れる取付け部材とに分割し、且つ、上記取付け部材に反
射部材、対物レンズ等を取り付けるようにしたので、浮
動基材をバネ状サスペンションに取り付ける際に反射部
材や対物レンズ等により邪魔されることもなく、浮動基
材をバネ状サスペンションに精度良く取り付けることが
できる。
[実施例] 以下、本考案の実施例について図面を参照して詳細に
説明する。
すなわち、この実施例に係る浮動ヘッド(1)は、第
1図〜第4図に示すようにバネ状サスペンション(2)
により支持された浮動基材(3)と、この浮動基材
(3)に接合された取付け部材(4)とでその主要部が
構成されるものである。
まず、上記浮動基材(3)はアルミナセラミックスに
より形成され、第3図及び第6図に示すようにその底部
側の空気流入端と空気流出端に、空気の流入と流出をス
ムーズにさせるテーパ(31)(32)が精密加工により設
けられていると共に、空気流出側の浮動圧を空気流入側
より高くするため、空気流入側から流出側へ向かってそ
の溝幅が小さく設定された中央逃げ部(33)が精密加工
により設けられている。また、浮動基材(3)の空気流
出側上面には取付け部材(4)と嵌合する嵌合溝(34)
が形成されていると共に、浮動基材(3)の上面側で浮
動ヘッド(1)の重心に近い部位に上記バネ状サスペン
ション(2)を取付けるための取付け溝(35)が形成さ
れている。
一方、上記取付け部材(4)は矩形状のアルミニウム
板により形成され、その浮動基材(3)との接合部位に
は浮動基材(3)の嵌合溝(34)に嵌合する凸條(41)
が形成されていると共に、その略中央部位には光路用開
口部(42)が開設されこの光路用開口部(42)に第3図
〜第4図に示すように対物レンズ(5)が嵌合されて取
付けられている。また、この取付け部材(4)の上面側
にはBk7等のガラス材にて形成され半導体レーザからの
レーザ光を光磁気ディスク(6)側へ反射させるプリズ
ム(7)が取付けられている一方、その反対側の対物レ
ンズ(5)の下面側には、第7図に示すようなMn-Znフ
ェライト製のボビン(81)とこの外周面に巻回された磁
界印加用のコイル(82)とで構成された垂直磁界発生手
段(8)が嵌合配置されている。尚、このコイルについ
ては、上記ボビン(81)の内周面側にレーザ光を邪魔し
ないように嵌合させて配設してもよい。
そして、第5図に示すように浮動基材(3)の嵌合溝
(34)と取付け部材(4)の凸條(41)とを嵌合させて
浮動基材(3)と取付け部材(4)を接合すると共に、
基端側が駆動装置(9)に取付けられたバネ状サスペン
ション(2)の先端側を上記浮動基材(3)の取付け溝
(35)に取付けてこの浮動ヘッド(1)は所定位置に配
設されるものである。尚、上記駆動装置(9)はボイス
コイルモータ等で構成されており、この駆動装置(9)
に入力されるトラッキングエラー信号等の制御信号に基
づいてバネ状サスペンション(2)を光磁気ディスク
(6)の半径方向へ移動させ、このバネ状サスペンショ
ン(2)に取付けられた浮動ヘッド(1)を光磁気ディ
スク(6)の所定トラック上へ移動制御するものであ
る。
このように構成された浮動ヘッド(1)は、光磁気デ
ィスク(6)の回転に伴って浮動基材(3)が1μm程
度浮動し、かつ、、第4図に示すようにこの浮動ヘッド
(1)のプリズム(7)面へ上記駆動装置(9)の移動
方向と平行に照射されたレーザ光(λ)が入射され、対
物レンズ(5)を介して光磁気ディスク(6)の収束面
へ収束される一方、上記対物レンズ(5)の下面側に配
設されたコイル(82)への通電に伴いこのコイル(82)
から光磁気ディスク(6)の収束面へ向けて200〜300 O
e垂直磁界が印加されて記録操作がなされたり、あるい
は、光磁気ディスク(6)面からの反射レーザ光(λ)
が同一光路を通って図示外のフォトダイオード側へ入射
されて再生操作がなされるものである。
そして、この浮動ヘッド(1)においては、加工精度
が優れた硬質のアルミナセラミックス製の浮動基材
(3)と加工が容易なアルミニウム製の取付け部材
(4)とで構成され、かつ、プリズム(7)、対物レン
ズ(5)、垂直磁界発生手段(8)が取付け部材(4)
に搭載されていると共に、浮動基材(3)の底面側に空
気流入側より流出側の浮動圧を高くするための中央逃げ
部(33)を設け、更に、浮動ヘッド(1)の重心に近い
部位にバネ状サスペンション(2)を取付けているため
以下のような利点を有している。
すなわち、 アルミナセラミックスで構成される浮動基材(3)に
対物レンズ(5)取付け用の光路用開口部を設ける必要
がなく、この光路用開口部(42)については加工が容易
なアルミニウムにより構成された取付け部材(4)に設
ければよいため、その加工操作が簡略化される利点があ
る。
また、アルミニウムの加工が容易なことから取付け部
材(4)へのプリズム(7)、対物レンズ(5)、垂直
磁界発生手段(8)の取付け精度が高くなるため、ヘッ
ドの加工精度が上がって光磁気ディスク(6)への書込
み、若しくは読取り誤動作が起こり難くなる利点があ
る。
更に、ヘッドを浮動させる浮動基材(3)については
加工精度の優れたアルミナセラミックスにより構成され
ているため、浮動基材(3)の底面側に高い精度でテー
パ(31)(32)や中央逃げ部(33)等を形成することが
可能となり浮動走行が安定する利点がある。
また、浮動基材(3)には、プリズム(7)、対物レ
ンズ(5)、垂直磁界発生手段(8)等が搭載されない
ため、浮動基材(3)へのバネ状サスペンション(2)
の取付け操作が簡便化されると共に、浮動基材(3)と
取付け部材(4)には嵌合溝(34)と凸條(41)を有し
ているため、これ等を嵌合させるだけで浮動基材(3)
と取付け部材(4)との接合が可能となり浮動ヘッドの
製造が容易になる利点がある。
また、従来同様、光磁気ディスク(6)の回転に伴う
空気流により浮動基材(3)を浮動させる構成のため、
光磁気ディスク(6)の上下方向の振動に対し浮動基材
(3)も追随して光磁気ディスク(6)と浮動ヘッド
(1)間距離を略一定に保持でき、フォーカシング量の
低減、具体的には±5μm程度の低減が図れる利点があ
る。
また、浮動基材(3)の底面側に、空気流入側より流
出側の浮動圧を高くするための中央逃げ部(33)を設
け、かつ、浮動ヘッド(1)の重心に近い部位にバネ状
サスペンション(2)を取付けているため、光磁気ディ
スク(6)に対し浮動ヘッド(1)を略平行な状態で支
持することが可能となる。従って、光磁気ディスク
(6)の収束面へレーザ光を略垂直な方向から入射させ
ることができるためその照度分布の均一化が図れる利点
がある。
[考案の効果] 本考案の光磁気記録型記録装置の浮動ヘッドでは、軟
磁性材料からなるボビンを浮動本体と取付け部材とは別
体に設け、上記ボビンを介してコイルを取付け部材に取
り付けるようにすると共に、取付け部材を非軟磁性材料
で形成することができてその加工が容易になり、しか
も、光記録媒体の収束面の光の収束位置に近接させてコ
イルと軟磁性材料と配設することができて、光記録媒体
の収束面へ向け磁界を効率的に形成することができる。
また、上記光磁気記録型記録装置の浮動ヘッドでは、
滑走面、空気導入面、中央逃げ部等が形成されて空気流
により浮動する浮動基材と、光路用開口部が形成されて
浮動基材に接合される取付け部材とを別体に形成し、且
つ、上記取付け部材を非軟磁性材料で形成したので、光
路用開口部を従来よりも容易に加工することができる。
更に、上記光磁気記録型記録装置の浮動ヘッドは、浮
動本体を空気流により浮動する浮動基材とそれに接合さ
れる取付け部材とに分割し、且つ、上記取付け部材に反
射部材、対物レンズ等を取り付けるようにしたので、浮
動基材をバネ状サスペンションに取り付ける際に反射部
材や対物レンズ等により邪魔されることもなく、浮動基
材をバネ状サスペンションに精度良く取り付けることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本考案の実施例を示しており、第1図
はこの実施例に係る浮動ヘッドの斜視図、第2図はその
平面図、第3図は浮動ヘッドの部分底面斜視図、第4図
は第1図のIV-IV面断面図、第5図は浮動ヘッドの組立
て工程を示す斜視図、第6図は浮動基材の底面斜視図、
第7図はボビンとコイルとで構成される垂直磁界発生手
段の斜視図を示し、また、第8図〜第10図は光磁気記録
型記録装置における記録原理の説明図、第11図〜第14図
は従来の浮動ヘッドを示し、第11図及び第13図はその構
成斜視図、第12図は第11図のXII-XII面断面図、第14図
は第13図のXIV-XIV面断面図を夫々示す。 [符号説明] (1)……浮動ヘッド (2)……バネ状サスペンション (3)……浮動基材 (4)……取付け部材 (5)……対物レンズ (6)……光磁気ディスク (7)……プリズム (8)……垂直磁界発生手段 (42)……光路用開口部 (81)……ボビン (82)……コイル
フロントページの続き (72)考案者 野見山 孝 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)考案者 井口 大介 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転する光記録媒体の近傍に配置されこの
    光記録媒体の回転に伴う空気流により浮動する浮動本体
    と、この浮動本体に取付けられ光源からの集束光を光記
    録媒体側へ反射させる反射部材と、上記浮動本体の光路
    用開口部に取付けられ反射部材で反射された集束光を光
    記録媒体の収束面に収束させる対物レンズと、上記浮動
    本体に取付けられ光記録媒体の集束面に対し略垂直方向
    の磁界を形成する垂直磁界発生手段と、上記浮動本体を
    浮動可能に支持する支持部材とを備え、 上記垂直磁界発生手段により略垂直方向の磁界を形成し
    た状態で上記収束面に光源からの集束光を収束させて情
    報の記録又は消去を行う光磁気記録型記録装置の浮動ヘ
    ッドにおいて、 上記浮動本体を、空気流により浮動する浮動基材と、非
    軟磁性材料により形成され浮動基材に接合される取付け
    部材とに分割し、かつ、上記浮動基材を支持部材により
    光記録媒体に対し略平行な状態で浮動可能に支持すると
    共に、 上記垂直磁界発生手段を、軟磁性材料により形成された
    ボビンと、このボビンに設けられたコイルとで構成し、 反射部材、対物レンズ、並びに、垂直磁界発生手段のボ
    ビンを上記取付け部材に取付けたことを特徴とする光磁
    気記録型記録装置の浮動ヘッド。
  2. 【請求項2】取付け部材を浮動基材における光記録媒体
    の回転方向側端部又はその反対側端部に接合させると共
    に、上記取付け部材が接合された側の浮動基材の底面側
    に浮動圧を高くするための中央逃げ部を設け、更に、浮
    動基材とこれに接合された取付け部材全体の重心に近い
    ところでその全体が支持されていることを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の浮動ヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63102053A (ja) * 1986-10-20 1988-05-06 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光磁気ヘツド

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JPS63102053A (ja) * 1986-10-20 1988-05-06 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光磁気ヘツド

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