JPH0731368Y2 - 光学的記録装置の浮動ヘッド - Google Patents

光学的記録装置の浮動ヘッド

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JPH0731368Y2
JPH0731368Y2 JP1989150040U JP15004089U JPH0731368Y2 JP H0731368 Y2 JPH0731368 Y2 JP H0731368Y2 JP 1989150040 U JP1989150040 U JP 1989150040U JP 15004089 U JP15004089 U JP 15004089U JP H0731368 Y2 JPH0731368 Y2 JP H0731368Y2
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薫 安川
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、光記録媒体の回転に伴う空気流により浮動す
ると共に、光源からの集束光を上記光記録媒体の収束面
へ収束させる光学的記録装置の浮動ヘッドに係り、特
に、上記集束光を光記録媒体の収束面に対し略垂直方向
から確実に入射可能な浮動ヘッドの改良に関するもので
ある。
[従来の技術] この種の浮動ヘッドとしては、第10図に示すように矢印
方向へ回転する光記録媒体(a)の近傍に配置されこの
光記録媒体(a)の回転に伴う空気流をその滑走面で受
けて浮動するエアースライダ(b)と、このエアースラ
イダ(b)に取付けられ半導体レーザ等光源(c)から
のレーザ光を光記録媒体(a)側へ反射させるプリズム
(d)及びエアースライダ(b)の光路用開口部(b1)
に取付けられプリズム(d)で反射されたレーザ光を光
記録媒体(a)の収束面に収束させる対物レンズ(e)
等の光学部材と、駆動装置(f)により光記録媒体
(a)の半径方向に亘って移動操作され上記エアースラ
イダ(b)を浮動可能に支持するバネ状サスペンション
(g)とでその主要部が構成され、あるいは、第11図に
示すように対物レンズ(e)等光学部材が取付けられた
エアースライダ(b)と、このエアースライダ(b)を
浮動可能に支持するジンバルバネ(g)と、このジンバ
ルバネ(g)が取付けられジンバルバネ(g)を介し上
記エアースライダ(b)を光記録媒体(a)の半径方向
に亘って移動操作する駆動装置(f)とでその主要部が
構成され、光源からのレーザ光を光記録媒体(a)の収
束面へ収束させて情報の記録操作を行う一方、光記録媒
体(a)面からの反射レーザ光を図示外のフォトダイオ
ード側へ入射させて情報の再生操作を行う『穴開け型』
若しくは『相変化型』光学的記録装置に組込まれたもの
や、上記構成部材に加えてエアースライダ(b)の光路
用開口部(b1)近傍に磁界発生手段を付設し、光と磁気
により情報の記録・消去操作を行う『光磁気記録型』光
学的記録装置に組込まれたもの等が知られている。
そして、この種の浮動ヘッドにおいては、そのエアース
ライダ(b)に最小限の構成部材である対物レンズ
(e)等の光学部材や磁界発生手段等を搭載する構成の
ため、浮動ヘッドが軽量化されてアクセスタイムの短縮
化が図れる利点を有しており、かつ、光記録媒体(a)
の回転に伴う空気流によりエアースライダ(b)が浮動
して光記録媒体(a)とエアースライダ(b)間距離を
一定に維持することが可能となるため、上記対物レンズ
(e)におけるフォーカシング機構を簡略化できる利点
を有するものであった。
[考案が解決しようとする課題] ところで、従来におけるこの種の浮動ヘッドにおいて
は、第12図に示すように滑走面(b2)の光記録媒体
(a)外周側に対応する部位(b3)と内周側に対応する
部位(b4)の面積を略同一に設定し、空気流がその外周
側に対応する部位(b3)と内周側に対応する部位(b4)
に均等に作用するよう調整されており、また、底面側に
浮動走行の安定を図る凹溝(b5)を設ける場合において
も、同様の理由から底面の略中央位置に凹溝(b5)を設
けると共に、その凹溝(b5)の深さ寸法も略均等に設定
し、滑走面(b2)の光記録媒体(a)外周側に対応する
部位(b3)と内周側に対応する部位(b4)の設定条件を
同一にしていた。
しかしながら、本考案者等のその後の研究によると、上
記エアースライダ(b)に作用する浮動圧はその滑走面
(b2)が光記録媒体(a)に近付けば近付く程大きく、
また、光記録媒体(a)が一定回転数で回転している場
合、第14図〜第15図に示すように線速度の遅い光記録媒
体(a)内周側に対応する部位(b4)より線速度の速い
光記録媒体(a)外周側に対応する部位(b3)の方がよ
り大きく作用していることが判明し、上記エアースライ
ダ(b)の光記録媒体(a)外周側に対応する部位(b
3)と内周側に対応する部位(b4)とでその滑走面(b
2)の設定条件を同一にすると、第13図に示すようにエ
アースライダ(b)の光記録媒体(a)外周側に対応す
る部位(b3)がその反対側より余分に浮いて光記録媒体
(a)に対しエアースライダ(b)が斜め状態で浮動す
るようになり、光源(c)からのレーザ光が光記録媒体
(a)の収束面に対し斜め方向から入射してしまう欠点
があった。
このため、上記レーザ光が所定の収束面に収束しなくな
ったり、収束されたレーザスポット内の照度分布がばら
ついたり、あるいは、光記録媒体(a)から反射された
レーザ光が所定のフォトダイオード側へ入射しなくなっ
て記録誤動作を引起こす問題点があった。
[課題を解決するための手段] 本考案は以上の問題点に着目してなされたもので、その
課題とするところは、光源からの集束光を光記録媒体の
収束面に対し略垂直方向から確実に入射可能な浮動ヘッ
ドを提供することにある。
すなわち請求項1に係る考案は、 回転する光記録媒体の近傍に配置されこの光記録媒体の
回転に伴う空気流をその滑走面にて受けて浮動する浮動
本体と、この浮動本体に取付けられ光源からの集束光を
光記録媒体の収束面へ収束させる光学部材を備える光学
的記録装置の浮動ヘッドとを前提とし、 上記浮動本体の光記録媒体外周側に対応する部位と内周
側に対応する部位に作用する浮動圧が略同等となるよう
にするため、浮動本体における滑走面の光記録媒体外周
側に対応する部位より内周側に対応する部位の面積を大
きく形成すると共に、上記浮動本体の光記録媒体外周側
に対応する部位と内周側に対応する部位の端縁形状を、
光記録媒体における記録領域の平均半径と略同等の曲率
半径を有する円弧形状に設定することを特徴とするもの
であり、 一方、請求項2に係る考案は、回転する光記録媒体の近
傍に配置されこの光記録媒体の回転に伴う空気流をその
滑走面にて受けて浮動する浮動本体と、この浮動本体に
取付けられ光源からの集束光を光記録媒体の収束面へ収
束させる光学部材を備える光学的記録装置の浮動ヘッド
とを前提とし、 上記浮動本体の底面に空気流の流れ方向に沿った凹溝と
滑走面を設けると共に、浮動本体の光記録媒体外周側に
対応する部位と内周側に対応する部位に作用する浮動圧
が略同等となるようにするため、上記凹溝内の凹部滑走
面に光記録媒体内周側に対応する部位からその外周側に
対応する部位へ向かってその深さが順次大きくなる勾配
を設けたことを特徴とするものであり、 更に、請求項3に係る考案は、上記請求項2に係る浮動
ヘッドにおいて、 上記浮動本体の光記録媒体外周側に対応する部位と内周
側に対応する部位の端縁形状が、光記録媒体における記
録領域の平均半径と略同等の曲率半径を有する円弧形状
に設定されていることを特徴とするとするものである。
この様な請求項1〜3に係る考案において上記浮動ヘッ
ドについては、これ等考案が『穴開け型』あるいは『相
変化型』等の光学的記録装置に適用されている場合、浮
動本体と、この浮動本体に組込まれた対物レンズ、プリ
ズム又はミラー等の光学部材とでその主要部が構成さ
れ、また、上記考案が『光磁気記録型』の光学的記録装
置に適用されている場合には、浮動本体と、この浮動本
体に組込まれた光学部材と、同じく浮動本体に組込まれ
たコイル等の磁界発生手段とでその主要部が構成される
ものである。尚、上記浮動本体についてはこれを単一の
部材で構成してもよいし、あるいは、別体の構成材料、
すなわち空気流により浮動する浮動基材と、この浮動基
材に接合され上記光学部材や磁界発生手段等を取付ける
取付け部材とで構成してもよく、その構成は任意であ
る。
また、上記浮動本体を構成する材料として請求項1〜3
に係る考案が『相変化型』等の光学的記録装置に適用さ
れている場合には、セラミックス材料、非晶質カーボ
ン、チタン酸バリウム、チタン酸カルシウム等が利用で
き、一方、上記考案が『光磁気記録型』の光学的記録装
置に適用されている場合には、この浮動本体に組込まれ
た磁界発生手段から光記録媒体の収束面へ向けて磁界の
集中が図れるようにするため、Mn-Znフェライト、Ni-Zn
フェライト、パーマロイ等の軟磁性材料でこれを構成す
るとよい。
次に、上記浮動本体の底面側には光記録媒体からの浮動
圧を効率的に受けられるようにするため、少なくとも滑
走面と空気導入面を形成することを要する。また、浮動
本体の浮動走行を安定化させる目的で浮動本体の長さ方
向(すなわち、空気流の流れ方向)に沿って空気を逃が
す凹溝を任意の数設けてもよい。尚、上記浮動本体につ
いて浮動基材と取付け部材とで構成した場合にはこの浮
動基材に滑走面等を形成することになる。
そして、請求項1に係る考案においては、先ず、浮動本
体の光記録媒体外周側に対応する部位と内周側に対応す
る部位に作用する浮動圧が略同等となるようにするた
め、浮動本体における滑走面の光記録媒体外周側に対応
する部位より内周側に対応する部位の面積を大きく設定
し、この浮動本体が光記録媒体に対し平行な姿勢状態で
浮動走行できるようにしたものである。
尚、上記滑走面の光記録媒体外周側に対応する部位より
内周側に対応する部位の面積を大きく設定する具体的方
法としては、上記浮動本体の底面形状を適宜選定するこ
とにより、すなわち、滑走面の形状を略台形状等に設定
することにより変えてもよく、あるいは、浮動本体の底
面側に設ける凹溝形状を適宜選定し底面側の凹溝を除く
滑走面についてその面積を光記録媒体外周側に対応する
部位より内周側に対応する部位が大きくなるよう設定し
てもよくその方法は任意である。
一方、請求項2に係る考案においては、上記浮動本体の
底面に空気流の流れ方向に沿った凹溝と滑走面を設ける
と共に、浮動本体の光記録媒体外周側に対応する部位と
内周側に対応する部位に作用する浮動圧が略同等となる
ようにするため、上記凹溝内の凹部滑走面に光記録媒体
内周側に対応する部位からその外周側に対応する部位へ
向かってその深さが順次大きくなる勾配を設けるもので
ある。
すなわち、浮動本体の滑走面に作用する浮動圧は、この
滑走面が光記録媒体から離れれば離れる程小さくなるこ
とから、光記録媒体外周側に対応する部位の滑走面に作
用する浮動圧を小さくして光記録媒体に対し平行な姿勢
状態での浮動走行が可能となるようにするため、凹溝内
の凹部滑走面に光記録媒体内周側に対応する部位からそ
の外周側に対応する部位へ向かってその深さが順次大き
くなる勾配を設けたものである。
また、請求項1に係る考案においては更に、また、請求
項3に係る考案においては請求項2に係る浮動ヘッドを
前提とし、 上記浮動本体の光記録媒体外周側に対応する部位と内周
側に対応する部位の端縁形状が、光記録媒体における記
録領域の平均半径と略同等の曲率半径を有する円弧形状
に設定されていることを特徴とするとするものである。
すなわち、浮動本体の滑走面に作用する浮動圧は、この
滑走面が一定数で回転している光記録媒体の中心側から
その線速度の速い外周側へ向かうに従い順次大きくなる
ことから、浮動本体の光記録媒体外周側に対応する部位
と内周側に対応する部位の端縁形状を光記録媒体におけ
る記録領域の平均半径と略同等の曲率半径を有する円弧
形状に設定することで、上記滑走面の光記録媒体外周側
に対応する部位に作用する浮動圧がその全領域に亘って
略均一になると共に、光記録媒体内周側に対応する部位
に作用する浮動圧もその全領域に亘って略均一になるた
め、浮動本体の浮動走行をより安定化させることが可能
となる。
尚、上記円弧形状の曲率半径を光記録媒体における記録
領域の平均半径と略同等に設定する理由は以下の通りで
ある。すなわち、光記録媒体の内周側から外周側に亘っ
て浮動ヘッドを移動操作した場合、上記光記録媒体の走
行面における曲率半径は浮動ヘッドの移動に伴い連続的
に変化するため浮動本体の端縁形状の曲率と光記録媒体
の走行面における曲率に差異が生ずることになるが、上
記のように設定することで浮動本体の端縁形状の曲率と
光記録媒体の走行面における曲率の差異を最小にできる
ためである。
また、請求項1〜3に係る考案を組合わせてその浮動圧
の調整を行う方法を採っても当然のことながらよい。
[作用] 請求項1に係る考案によれば、先ず、 上記浮動本体の光記録媒体外周側に対応する部位と内周
側に対応する部位に作用する浮動圧が略同等となるよう
に浮動本体における滑走面の光記録媒体外周側に対応す
る部位より内周側に対応する部位の面積を大きくしてい
るため、 上記浮動本体が光記録媒体に対し平行な姿勢状態で浮動
するようになって光源からの集束光を光記録媒体の収束
面に対し略垂直方向から確実に入射せることが可能とな
り、 一方、請求項2に係る考案によれば、 上記浮動本体の底面に空気流の流れ方向に沿った凹溝と
滑走面を設けると共に、浮動本体の光記録媒体外周側に
対応する部位と内周側に対応する部位に作用する浮動圧
が略同等となるように上記凹溝内の凹部滑走面に光記録
媒体内周側に対応する部位からその外周側に対応する部
位へ向かってその深さが順次大きくなる勾配を設けてい
るため、 上記浮動本体が光記録媒体に対し平行な姿勢状態で浮動
するようになって光源からの集束光を光記録媒体の収束
面に対し略垂直方向から確実に入射させることが可能と
なり、 更に、請求項1又は3に係る考案によれば、 上記浮動本体の光記録媒体外周側に対応する部位と内周
側に対応する部位の端縁形状が、光記録媒体における記
録領域の平均半径と略同等の曲率半径を有する円弧形状
に設定されているため、 上記滑走面の光記録媒体外周側に対応する部位に作用す
る浮動圧がその全領域に亘って略均一になると共に、光
記録媒体内周側に対応する部位に作用する浮動圧もその
全領域に亘って均一になり、上記浮動本体の浮動走行を
より安定化させることが可能となる。
[実施例] 以下、本考案の実施例について図面を参照して詳細に説
明する。
◎第一実施例 この実施例は、請求項1に係る考案を『相変化型』等の
光学的記録装置に適用したものである。
すなわち、この実施例に係る光学的記録装置は、第1図
〜第5図に示すように光ディスク(1)の近傍に配置さ
れた浮動ヘッド(2)と、この浮動ヘッド(2)を光デ
ィスク(1)のトラック方向へ移動操作する駆動部
(3)とでその主要部が構成されているものである。
まず、上記浮動ヘッド(2)は、光ディスク(1)の回
転に伴う空気流により浮動すると共に光源(図示せず)
からのレーザ光を光ディスク(1)側へ導入する光路用
開口部(21)が開設された浮動本体(22)と、この浮動
本体(22)の光路用開口部(21)に取付けられ光源から
のレーザ光を光ディスク(1)の収束面へ収束させるプ
ラスチック製の対物レンズ(23)とで構成されており、
かつ、浮動本体(22)の光ディスク(1)と対向する面
の空気流入端(2a)と空気流出端(2b)側には空気の流
入と流出をスムーズにさせる空気導入面としてのテーパ
(24)(25)が設けられている。また、この浮動本体
(22)は、上記光ディスク(1)の内周側に対応する部
位(2c)よりその外周側に対応する部位(2d)の長さ寸
法の方を小さく設定した略台形状のアルミナセラミック
ス材にて構成され、かつ、その光ディスク(1)の外周
側に対応する部位(2d)と内周側に対応する部位(2c)
の端縁形状を光ディスク(1)における記録領域の平均
半径と略同一の曲率半径を有する円弧形状に設定してい
ると共に、その底面側の中央部には上記端縁に沿って帯
状の凹溝(26)が設けられ、この凹溝(26)を挟んで浮
動本体(22)の底面側には光ディスク(1)の外周側に
対応する部位(2d)よりその内周側に対応する部位(2
c)の面積が大きい滑走面(27)が形成されている。
一方、上記駆動部(3)は、巻回したコイルをエポキシ
系の接着剤にて接合しかつ一体的に成形したボビンレス
の駆動用コイル(40)により形成された可動体(4)
と、この可動体(4)の底面側に取付けられたアルミニ
ウム製のキャリッジ(51)並びに直線軸受(52)と、上
記可動体(4)の挿通部(41)に挿通され光ディスク
(1)とトラック方向に亘って配設された一対の純鉄製
磁気ヨーク(61)(2)と、これ等磁気ヨーク(61)
(62)の長さ方向に沿って配設され希土類鉄系永久磁石
で形成された円弧形状の磁石(71)(72)と、これ等磁
石(71)(72)を保持する純鉄製の磁性保持体(73)
と、上記キャリッジ(51)、直線軸受(52)等の構成部
材全体を支持する純鉄製の磁性固定台(74)とでその主
要部が構成されている。
また、上記可動体(4)は、第2図〜第3図に示すよう
に、楕円筒状に成形されたコイル本体(42)と、このコ
イル本体(42)の上記光ディスク(1)と対向する側面
に設けられた略正方形状の開口部(43)と、上記コイル
本体(42)内の開口部(43)形成部位に設けられコイル
本体(42)の内側壁(44)との間で上記磁気ヨーク(6
1)(62)の挿通部(41)を形成する一対の補強コイル
壁(45)(46)から成っており、かつ、コイル本体(4
2)の底面上には光源からのレーザ光を光ディスク
(1)側へ導入するプリズム(47)が配置されていると
共に、コイル本体(42)の開口部(43)には、略リング
形状のリン青銅製バネ材(8)を介し上記浮動ヘッド
(2)が取付けられている。
この様に構成された光学的記録装置においては、上記駆
動用コイル(40)への通電に伴う電磁力により可動体
(4)が光ディスク(1)の半径方向(すなわち、光デ
ィスク1のトラック方向)へ移動し、これに伴って浮動
ヘッド(2)も移動操作されてトラック制御がなされる
一方、光ディスク(1)の回転に伴う空気流を上記浮動
本体(22)の滑走面(27)にて受けて浮動ヘッド(2)
が浮動し、この浮動ヘッド(2)の浮動現象によりフォ
ーカス制御がなされるものである。
そして、この実施例に係る光学的記録装置においては、
上記浮動ヘッド(2)が略リング形状のバネ材(8)を
介し均等に支持されている一方、その浮動本体(22)の
底面側に設けられた滑走面(27)については、その光デ
ィスク(1)の外周側に対応する部位(2d)よりその内
周側に対応する部位(2c)の面積を大きく設定し、第4
図〜第5図に示すように滑走面(27)の光ディスク
(1)外周側に対応する部位(2d)に作用する浮動圧と
光ディスク(1)の内周側に対応する部位(2c)に作用
する浮動圧とが略同等になるよう調整されているため、
光ディスク(1)に対しこの浮動ヘッド(2)が平行な
姿勢状態で浮動し、光源からのレーザ光を光ディスク
(1)の収束面へ略垂直な方向から確実に入射させるこ
とが可能となる。
従って、収束されたレーザスポット内の照度分布がばら
つかず、かつ、光ディスク(1)から反射されるレーザ
光も同一光路を通って所定の受光部側へ確実に入射され
るため、記録、再生時における誤動作を防止できる利点
を有している。
尚、この実施例においては、略台形状でその光ディスク
(1)の外周側に対応する部位(2d)と内周側に対応す
る部位(2c)の端縁形状が円弧形状に設定された浮動本
体(22)が使用されているが、第6図に示すように上記
端縁形状が円弧形状に設定されてないものでこれを構成
してもよく、あるいは、第7図に示すように矩形状で、
かつ、凹溝(26)の形成部位を光ディスクの外周側に若
干ずらしその外周側に対応する部位(2d)の滑走面(2
7)面積が小さく設定されたものでもって上記浮動本体
(22)を構成してもよい。
◎第二実施例 この実施例は、請求項2に係る考案を『相変化型』等の
光学的記録装置に適用したもので、上記浮動本体(22)
の底面形状が第8図〜第9図に示すように相違する点を
除き、第一実施例に係る光学的記録装置とその構成は略
同一である。
すなわち、この光学的記録装置における浮動本体(22)
は、上記光ディスクの内周側に対応する部位(2c)とそ
の外周側に対応する部位(2d)の長さ寸法を略同一に設
定した矩形状のアルミナセラミックス材にて構成され、
その光ディスク(1)の外周側に対応する部位(2d)と
内周側に対応する部位(2c)の端縁形状を光ディスクに
おける記録領域の平均半径と略同一の曲率半径を有する
円弧形状に設定していると共に、その底面側の中央部に
は上記端縁に沿って帯状の凹溝(26)が設けられ、この
凹溝(26)を挟んで浮動本体(22)の底面側には光ディ
スク(1)の外周側に対応する部位(2d)とその内周側
に対応する部位(2c)の面積が略等しい滑走面(27)が
形成されており、かつ、この凹溝(26)内の凹部滑走面
(28)に光ディスク(1)の内周側に対応する部位(2
c)からその外周側に対応する部位(2d)へ向かってそ
の深さが順次大きくなる勾配を設けているものである。
そして、この実施例に係る光学的記録装置においても、
上記浮動ヘッド(2)が略リング形状のバネ材(8)を
介し均等に支持されている一方、その浮動本体(22)の
底面側に設けられた凹部滑走面(28)については光ディ
スク(1)の内周側に対応する部位(2c)からその外周
側に対応する部位(2d)へ向かってその深さが順次大き
くなる勾配が形成され、第9図に示すように滑走面(2
7)の光ディスク(1)外周側に対応する部位(2d)に
作用する浮動圧と光ディスク(1)の内周側に対応する
部位(2c)に作用する浮動圧とが略同等になるよう調整
されているため、光ディスクに対しこの浮動ヘッド
(2)が平行な姿勢状態で浮動し、光源からのレーザ光
を光ディスクの収束面へ略垂直な方向から確実に入射さ
せることが可能となる。
従って、収束されたレーザスポット内の照度分布がばら
つかず、かつ、光ディスクから反射されるレーザ光も同
一光路を通って所定の受光部側へ確実に入射されるた
め、この光学的記録装置においても、記録、再生時にお
ける誤動作を防止できる利点を有している。
[考案の効果] 請求項1に係る考案によれば、 上記浮動本体の光記録媒体外周側に対応する部位と内周
側に対応する部位に作用する浮動圧が略同等となるよう
に浮動本体における滑走面の光記録媒体外周側に対応す
る部位より内周側に対応する部位の面積を大きくしてい
るため、 上記浮動本体が光記録媒体に対し平行な姿勢状態で浮動
するようになり、 一方、請求項2に係る考案によれば、 上記浮動本体の底面に空気流の流れ方向に沿った凹溝と
滑走面を設けると共に、浮動本体の光記録媒体外周側に
対応する部位と内周側に対応する部位に作用する浮動圧
が略同等となるように上記凹溝内の凹部滑走面に光記録
媒体内周側に対応する部位からその外周側に対応する部
位へ向かってその深さが順次大きくなる勾配を設けてい
るため、 上記浮動本体が光記録媒体に対し平行な姿勢状態で浮動
するようになり、 光源からの集束光を光記録媒体の収束面に対し略垂直方
向から確実に入射させることが可能となる。
従って、収束された光スポット内の照度分布がばらつか
ないと共に、光記録媒体からの反射光も同一光路を通っ
て受光部側へ確実に入射されるため、記録、再生時にお
ける誤動作を防止できる効果を有している。
更に、請求項1又は3に係る考案によれば、 上記浮動本体の光記録媒体外周側に対応する部位と内周
側に対応する部位の端縁形状が、光記録媒体における記
録領域の平均半径と略同等の曲率半径を有する円弧形状
に設定されているため、 上記滑走面の光記録媒体外周側に対応する部位に作用す
る浮動圧がその全領域に亘って略均一になると共に、光
記録媒体内周側に対応する部位に作用する浮動圧もその
全領域に亘って均一になり、上記浮動本体の浮動走行を
より安定化させることが可能となる。
従って、記録、再生時における誤動作をより確実に防止
できる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第9図は本考案の実施例を示しており、第1図
は第一実施例に係る光学的記録装置の概略斜視図、第2
図は第1図のII-II面断面図、第3図は浮動ヘッドとバ
ネ材を省略した光学的記録装置の概略斜視図、第4図は
光ディスクと浮動ヘッドの位置関係を示した説明図、第
5図は第4図の部分拡大図、第6図と第7図は第一実施
例の変形例に係る浮動本体の底面図を示し、また、第8
図は第二実施例に係る光学的記録装置の概略斜視図、第
9図は第8図のIX-IX面断面図を夫々示しており、ま
た、第10図〜第15図は従来例を示し、第10図〜第11図は
従来の光学的記録装置の概略斜視図、第12図はこれ等装
置に組込まれた浮動ヘッドの斜視図、第13図は第10図の
XIII-XIII面断面図、第14図は光ディスクと浮動ヘッド
の位置関係を示した説明図、第15図は第14図の部分拡大
図である。 [符号説明] (1)……光ディスク (2)……浮動ヘッド (22)……浮動本体 (27)……滑走面 (28)……凹部滑走面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 井口 大介 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)考案者 野見山 孝 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (56)参考文献 特開 昭61−253680(JP,A)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転する光記録媒体の近傍に配置されこの
    光記録媒体の回転に伴う空気流をその滑走面にて受けて
    浮動する浮動本体と、この浮動本体に取付けられ光源か
    らの集束光を光記録媒体の収束面へ収束させる光学部材
    とを備える光学的記録装置の浮動ヘッドにおいて、 上記浮動本体の光記録媒体外周側に対応する部位と内周
    側に対応する部位に作用する浮動圧が略同等となるよう
    にするため、浮動本体における滑走面の光記録媒体外周
    側に対応する部位より内周側に対応する部位の面積を大
    きく形成すると共に、上記浮動本体の光記録媒体外周側
    に対応する部位と内周側に対応する部位の端縁形状を、
    光記録媒体における記録領域の平均半径と略同等の曲率
    半径を有する円弧形状に設定することを特徴とする光学
    的記録装置の浮動ヘッド。
  2. 【請求項2】回転する光記録媒体の近傍に配置されこの
    光記録媒体の回転に伴う空気流をその滑走面にて受けて
    浮動する浮動本体と、この浮動本体に取付けられ光源か
    らの集束光を光記録媒体の収束面へ収束させる光学部材
    とを備える光学的記録装置の浮動ヘッドにおいて、 上記浮動本体の底面に空気流の流れ方向に沿った凹溝と
    滑走面を設けると共に、浮動本体の光記録媒体外周側に
    対応する部位と内周側に対応する部位に作用する浮動圧
    が略同等となるようにするため、上記凹溝内の凹部滑走
    面に光記録媒体内周側に対応する部位からその外周側に
    対応する部位へ向かってその深さが順次大きくなる勾配
    を設けたことを特徴とする光学的記録装置の浮動ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】上記浮動本体の光記録媒体外周側に対応す
    る部位と内周側に対応する部位の端縁形状が、光記録媒
    体における記録領域の平均半径と略同等の曲率半径を有
    する円弧形状に設定されていることを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第2項記載の光学記録装置の浮動ヘッ
    ド。
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