JPH0772948B2 - 光磁気記録型記録装置の浮動ヘッド - Google Patents

光磁気記録型記録装置の浮動ヘッド

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JPH0772948B2
JPH0772948B2 JP455890A JP455890A JPH0772948B2 JP H0772948 B2 JPH0772948 B2 JP H0772948B2 JP 455890 A JP455890 A JP 455890A JP 455890 A JP455890 A JP 455890A JP H0772948 B2 JPH0772948 B2 JP H0772948B2
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昭治 山口
朱実 村上
孝 野見山
薫 安川
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野〕 本発明は、光磁気記録型記録装置の浮動ヘッドに係り、
特に、光記録媒体における集束光の収束点へ向け磁束密
度の高い垂直磁界を効率良く形成できる浮動ヘッドの改
良に関するものである。
[従来の技術] この種の光磁気記録型記録装置の記録原理を説明する
と、第13図(A)に示すように磁性材料により構成され
た記録膜(a)へ矢印方向の磁界をかけた状態でレーザ
スポットを照射し、その照射部位の磁化方向を反転させ
ることでそのカー回転角を変化させ、このカー回転角の
変化を利用して情報の記録・再生(第13図(B)参照)
を行う一方、第13図(C)に示すように記録時とは磁界
の方向を反転させた状態で記録膜(a)の記録部位へレ
ーザスポットを照射し、その照射部位の磁化方向を記録
前の状態に戻して情報の消去を行う方式である。
ところで、この光磁気記録型記録装置において情報の記
録・再生・消去を行う光学ヘッドとしては、特開昭60−
261052号公報に記載されている浮動ヘッドが知られてい
る。
すなわち、この浮動ヘッド(b)は、第14図〜第16図に
示すように軟磁性材料により形成され光記録媒体(c)
の回転に伴う空気流により浮動するエアースライダ(b
1)と、このエアースライダ(b1)に取付けられた半導
体レーザ等光源(d)からのレーザ光を光記録媒体
(c)側へ反射させるプリズム(b2)と、上記エアース
ライダ(b1)の光路用開口部(b3)に取付けられプリズ
ム(b2)で反射されたレーザ光を光記録媒体(c)の収
束面に収束させる対物レンズ(b4)と、上記エアースラ
イダ(b1)の光記録媒体(c)側で光路用開口部(b3)
に沿って設けられた溝(b5)内に回捲され光記録媒体
(c)の収束面に対し略垂直磁界を形成するコイル(b
6)とでその主要部が構成され、駆動装置(e)により
光記録媒体(c)の半径方向へ移動操作されるバネ状の
サスペンション(b7)により支持されて光記録媒体
(c)の近傍に配設されているものである。
そして、この浮動ヘッド(b)においては、プリズム
(b2)、対物レンズ(b4)、コイル(b6)等最小限の部
材のみをエアースライダ(b1)に搭載する構成のため、
ヘッドが軽量化されてアクセスタイムの短縮化が図れる
利点を有しており、また、光記録媒体(c)の回転に伴
う空気流により上記エアースライダ(b1)を浮動させる
構成のため光記録媒体(c)とエアースライダ(b1)間
距離を一定に維持することが可能となり、上記対物レン
ズ(b4)のフォーカシング機構を省略できる利点を有す
るものであった。
[発明が解決しようとする課題] ところで、この種の浮動ヘッド(b)においては、上述
したようにそのエアースライダ(b1)全体が軟磁性材料
により構成されていることから、第17図〜第18図に示す
ように上記コイル(b6)を挟んでエアースライダ(b1)
の光路用開口部(b3)側と外側領域に磁路が形成され、
しかも、軟磁性のエアースライダ(b1)においてこの磁
束が分散され、その分、磁束密度が小さくなっているた
め、光記録媒体(c)におけるレーザ光の収束点(α)
へ向けて磁束密度の高い発生磁界を集中させることが困
難となる欠点があった。
このため、光記録媒体(c)の収束面において光磁気記
録又は消去時に必要とされる200〜300Oeの磁界を形成す
るためには非常に大きな起磁力を与える必要があり、従
来においては上記コイル(b6)の巻数を増やすことで対
処していた。
しかしながら、コイル(b6)の巻数を増加させた場合、
自己インダクタンスも増大するため情報の記録又は消去
時において磁界の向きを高速で反転させることができな
くなり、記録又は書換え速度が低下する問題点があっ
た。
尚、特開昭61−71437号公報において光記録媒体の記録
膜の下面側に軟磁性層を設け、この軟磁性層とコイル間
に磁路を形成して垂直磁界の集中を図る改良もなされて
いるが、磁速密度の高い磁界を集中させるには未だ充分
でなかった。
[課題を解決するための手段] 本発明は以上の問題点に着目して成されたもので、その
課題とするところは、光記録媒体における集束光の収束
点へ向け磁束密度の高い垂直磁界を効率良く形成できる
浮動ヘッドを提供することにある。
すなわち本発明は、回転する光記録媒体の近傍に配置さ
れこの光記録媒体の回転に伴う空気流により浮動する浮
動本体と、この浮動本体の光路用開口部に取付けられ光
源からの集束光を光記録媒体の収束面に収束させる対物
レンズと、上記浮動本体の光路用開口部近傍に取付けら
れ光記録媒体の収束面へ向けて磁界を形成する磁界発生
手段とを備え、 この磁界発生手段により磁界を形成した状態で光記録媒
体の収束面に上記集束光を収束させて情報の記録又は消
去を行う光磁気記録型記録装置の浮動ヘッドを前提と
し、 上記浮動本体を、軟磁性材料により形成され光路用開口
部が設けられた筒状の内側本体と、非磁性材料により形
成され上記内側本体が嵌込まれる外側本体とで構成し、 かつ、光記録媒体側の内側本体との嵌合周縁部位を除き
上記外側本体外表面の少なくとも一部には、軟磁性材料
により構成された磁路形成部を設けたことを特徴とする
ものである。
この様な技術的手段において上記内側本体としては、こ
の内側本体に設けられた光路様開口部側へ磁界を集中さ
せ易くするため、Mn−Znフェライト、Ni−Znフェライ
ト、パーマロイ等の軟磁性材料でこれを構成することを
要する。尚、この内側本体の筒状形状については特に制
限は無いが、上記光路用開口部側へ均一な磁界が形成で
きるような光路用開口部の形状に合わせる方が望まし
い。
一方、この内側本体が嵌込まれる外側本体としては、こ
の外側本体側への磁路の形成を減少させて上記光路用開
口部側へ磁界を集中させ易くするため、ガラス状カーボ
ン、チタン酸バリウム、チタン酸カルシウム、セラミッ
クス等の非磁性材料にてこれを構成することを要する。
尚、チタン酸カルシウム、セラミックス等の非磁性材料
にて浮動本体を構成した場合、その加工性が良好となる
利点を有しており、また、ガラス状カーボン等の潤滑性
を有する非磁性材料にて浮動本体を構成した場合、浮動
本体と光記録媒体との接触時における両者の摩耗現象を
低減できる利点がある。
また、外側本体への内側本体の嵌込み方法については特
に制限は無く、外側本体の嵌合部へ内側本体を単に嵌合
させるだけでもよいし、あるいは、これらの嵌合面に接
着剤を介装させて嵌込んでもよく任意である。
更に、上記内側本体と外側本体とで構成される浮動本体
の底面側には、光記録媒体からの浮動圧を効率的に受け
られるようにするため、少なくとも滑走面と空気導入面
を形成することを要する。また、浮動本体の浮動走行を
安定化させる目的で浮動本体の長さ方向に沿って空気を
逃がす凹溝、すなわち、中央逃げ部を形成してもよい。
この場合、凹溝の本数、並びにその形状についてはその
目的に応じて任意に設定できる。
また、上記内側本体に設けられる光路用開口部の形状に
ついては集束光のスポット形状に合わせて略円形状に形
成するが、光路用開口部内壁面に集束光の入射方向内側
へ向かう勾配を設けた場合、この光路用開口部近傍に取
付けられる磁界発生手段と上記光記録媒体における集束
光の収束点とを近づけることができるため、光記録媒体
の収束面へ向けて磁界をより集中させることが可能とな
る利点を有している。特に、上記光路用開口部内壁面の
勾配角度を収束光の集光角度と略同一に設定した場合、
磁界発生手段と上記収束点とを最接近させることができ
るためその効果が著しい。
また、上記光路用開口部内の少なくとも光記録媒体側
に、PMMA等の樹脂あるいはコーニング7059等のガラス等
光透過性材料により構成される透明充填材を充填しても
よい。この様な充填材を充填した場合、光路用開口部の
底面側が閉塞されて浮動走行が安定する利点を有する
外、以下に示すような利点をも有する。すなわち、光磁
気記録型装置における浮動ヘッドの光学系は、一般に相
変化型記録装置における浮動ヘッドの光学系が利用され
ている。しかし、この相変化型記録装置においては、通
常、光記録媒体の透明基板側から集束光を照射し、その
記録膜面へ集束光を収束させて記録・消去を行う方法が
採られているため、透明基板の屈折率を考慮した焦点距
離を有する対物レンズが使用されている。これに対し
て、光磁気記録型記録装置においては光記録媒体の記録
膜面へ強い磁界を形成させる必要上、基板側から集束光
を照射させる方法を採らずに記録膜面上へ集束光を直接
収束させる方法を採っているため、上記対物レンズをそ
のまま光磁気記録型記録装置の浮動ヘッドに適用した場
合、上記膜面上に集束光が適切に収束されないことがあ
る。この様な場合、上記光路様開口部内に透明基板と略
同一の屈折率を有する光透過性材料にて構成される透明
充填材を充填することにより、光記録媒体の記録膜面上
へ集束光を適切に収束させることが可能となる。
次に、上記非磁性の外側本体外表面に設けられる磁路形
成部については、上記Mn−Znフェライト、Ni−Znフェラ
イト、パーマロイ等の軟磁性材料でこれを構成すること
を要する。尚、上記内側本体の構成材料と同一の軟磁性
材料でこれを構成しても、あるいは、異なる軟磁性材料
で構成してもよく任意である。
また、この磁路形成部の形成部位は上記外側本体外表面
なら任意であり、例えば、外側本体の上部表面(すなわ
ち、光記録媒体の対向面と反対側の外側本体外表面)、
外側本体の下部表面(すなわち、光記録媒体と対向する
側の外側本体外表面)、及び、外側本体の側部表面のい
ずれの面に設けてよく、また、これ等外表面全体に設け
ても、あるいは、その一部分にのみ設けてもよく任意で
ある。但し、上記外側本体の下部表面についてはその内
側本体との嵌合周縁部位を除いて形成する必要がある。
すなわち、この嵌合周縁部位についても上記磁路形成部
を設けた場合、浮動本体全体が軟磁性材料にて構成され
ている従来例と構造的に差異がなく浮動本体外側への磁
界の形成を減少させることができなくなるため、従来同
様、光記録媒体の収束面へ向けて磁界集中を図ることが
難しくなるためである。
更に、外側本体表面に設けられる磁路形成部の厚さ寸法
については、この磁路形成部中において磁束分散が起こ
らないようその磁束密度を考慮しながら適宜厚さに設定
される。
次に、この技術的手段においてコイル等磁界発生手段の
取付け位置については上記光路用開口部近傍なら任意で
あり、例えば、内側本体の外側本体と隣接する側に設け
てもよいし、あるいは内側本体の光路用開口部内壁面に
取付けてもよい。但し、上記光記録媒体の収束面へ向け
磁界をより効率的に集中させるためには、光路用開口部
内壁面に取付ける方が望ましい。尚、磁界発生手段を光
路用開口部内壁面に取付ける場合、この光路用開口部か
らの磁界発生手段の落下を防止するため上記光路用開口
部下端側に適宜ストッパを取付けてもよい。
更に、上記内側本体の光路用開口部内壁面と外側本体と
隣接する側の外周面の両者に、夫々、磁界発生手段を取
付けてもよい。この様な構成を採った場合、光路用開口
部内壁面に取付けられた磁界発生手段より生ずる磁界
と、外側本体と隣接する側の外周面に取付けられた磁界
発生手段より生ずる磁界とが互いに干渉し合うことによ
り、光記録媒体の収束面、並びにその周辺領域に強度の
均一な磁界を一様に形成することが可能になる。従っ
て、光記録媒体の面振れ等により集束光の収束点が若干
ずれた場合にも、情報の記録または消去操作に支障を来
さない利点を有している。
尚、光源からの集束光を光記録媒体側へ反射させる反射
部位については、従来同様、プリズム、反射ミラー等が
利用できる。
[作用] 上述したような技術的手段によれば、 浮動本体を、軟磁性材料により形成された光路用開口部
が設けられた筒状の内側本体と、非磁性材料により形成
され上記内側本体が嵌込まれる外側本体とで構成し、 かつ、光記録媒体側の内側本体との嵌合周縁部位を除き
上記外側本体表面の少なくとも一部には、軟磁性材料に
より構成された磁路形成部を設けているため、 非磁性材料により構成された外側本体側への磁路の形成
を減少させることができると共に、上記磁路形成部中に
おいてその磁束密度の向上が図れ、光記録媒体における
収束光の収束点へ向け磁束密度の高い磁界を集中させる
ことが可能となる。
[実施例] 以下、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説
明する。
◎第一実施例 この実施例に係る浮動ヘッド(1)は、第1図〜第3図
に示すようにバネ状サスペンション(2)により支持さ
れた外側本体(3)と、この外側本体(3)に嵌込まれ
た筒状の内側本体(4)と、上記外側本体(3)の上部
表面に設けられた磁路形成部(41)とでその主要部が構
成されているものである。
まず、上記外側本体(3)はガラス状カーボンにより構
成され、第3図に示すようにその底面側の空気流入端と
空気流出端に空気の流入と流出をスムーズにさせるテー
パ(31)(32)が設けられていると共に、底面側中央部
には浮動ヘッド(1)の浮動走行を安定化させる中央逃
げ部(33)が設けられている。また、外側本体(3)の
空気流出側中央部には、第3図に示すように内側本体
(4)を取付けるための取付開口部(34)が開設されて
いると共に、その内周面には内側本体(4)の外形形状
に対応させた勾配が形成されており、かつ、上記取付開
口部(34)内周面の下方部位には、第2図に示すように
磁界発生手段であるコイル(5)を組込むための取付け
溝(36)が上記内周面に沿って設けられている。
一方、上記内側本体(4)は筒状のMn−Znフェライトに
より形成され、上記外側本体(3)の取付開口部(34)
に接着剤を介して嵌合配置されていると共に、その筒状
の内部がレーザ光(λ)の集光角度と略同一の勾配を有
する光路用開口部(6)として構成されており、かつ、
外側本体(3)の上部全表面には、上記Mn−Znフェライ
トにて構成された板状の磁路形成部(41)が積層されて
設けられている。
また、上記外側本体(3)の取付け溝(36)にはコイル
(5)が回捲されて配設されており、かつ、内側本体
(4)の上面側には、BK7等のガラス材にて構成され半
導体レーザ(7)からのレーザ光(λ)を光磁気ディス
ク(8)側へ反射させるプリズム(11)が取付けられて
いる一方、上記内側本体(4)の光路用開口部(6)内
のプリズム(11)と隣接する側に対物レンズ(12)が嵌
合されて取付けられている。
そして、その基端側が駆動装置(9)に取付けられたバ
ネ状サスペンション(2)の先端側を上記浮動本体(1
0)の取付け凹部(19)に取付けて、この実施例に係る
浮動ヘッド(1)は所定位置に配設されているものであ
る。尚、上記駆動装置(9)はボイスコイルモータ等で
構成されており、この駆動装置(9)に入力されるトラ
ツキングエラー信号等の制御信号に基づいてバネ状サス
ペンション(2)に取付けられた浮動ヘッド(1)を光
磁気ディスク(8)の所定トラック上へ移動制御するよ
うになっている。
この様に構成された浮動ヘッド(1)は、光磁気ディス
ク(8)の回転に伴って外側本体(3)と内側本体
(4)とで構成される浮動本体(10)が1μm程度浮上
し、かつ、浮動ヘッド(1)のプリズム(11)面へ半導
体レーザ(7)からのレーザ光(λ)が入射され対物レ
ンズ(12)を介して光磁気ディスク(8)の収束面へ収
束される一方、上記対物レンズ(12)の下方側で外側本
体(3)の取付け溝(36)に回捲されたコイル(5)へ
の通電に伴い、このコイル(5)から光磁気ディスク
(8)の収束面へ向けて200〜300Oeの垂直磁界が印加さ
れて記録操作がなされ、あるいは、光磁気ディスク
(8)面からの反射レーザ光(λ)が同一光路を通って
フォトダイオード側へ入射されて再生操作がなされるも
のである。
そして、この実施例に係る浮動ヘッド(1)において
は、その浮動本体(10)をMn−Znフェライトにより形成
された光路用開口部(6)が設けられた内側本体(4)
と、ガラス状カーボンにより形成され上記内側本体
(4)が嵌込まれる外側本体(3)とで構成しているた
め、非磁性材料により構成される外側本体(3)側への
磁路を形成を減少させることができ、その分、第4図
(A)に示すように光磁気ディスク(8)の収束面へ向
けて磁界を集中させることが可能となり、更に、上記外
側本体(3)の上部全表面にはMn−Znフェライト製の磁
路形成部(41)を具備しているため、第4図(B)に示
すようにこの磁路形成部(41)中において上記光磁気デ
ィスク(8)側へ向かう帰磁路の磁束密度を高めること
ができ、光磁気ディスク(8)におけるレーザ光の収束
点(α)へ向け磁束密度の高い発生磁界を集中させるこ
とが可能となる。
従って、従来のように大きな起磁力を与えなくとも光磁
気ディスク(8)の収束面において光磁気記録又は消去
時に必要とされる200〜300Oeの磁界を形成することがで
きるため、浮動ヘッド(1)に搭載されるコイル(5)
の巻数や供給電流を低減させることが可能となる。
このため、浮動ヘッド(1)に搭載されたコイル(5)
の自己インダクタンスが低減し、情報の記録又は消去時
において磁界の向きを高速で反転させることが可能とな
り、記録又は書換え速度が上昇する利点を有している。
第5図は浮動ヘッドに搭載されるコイルの起磁力と、光
磁気ディスクの収束面に形成される相対磁界強度との関
係を示したグラフ図であるが、実線で示された実施例に
係る浮動ヘッドは、破線で示された従来の浮動ヘッドと
較べて目的の磁界強度を得るのに約1/2の起磁力でよ
く、200〜300Oeの磁界強度を維持したままでその磁界方
向を高速反転できることが確認できる。
尚、この実施例においては、上記光路用開口部(6)に
レーザ光(λ)の集光角度と略同一の勾配が設けられて
いるが、第6図に示すように勾配が設けられていない浮
動ヘッドに適用しても当然のことながらよく、また、第
7図に示すように外側本体(3)の上部表面に加え、そ
の側部外表面並びに下部外表面に磁路形成部(41)を形
成してもよい。但し、上記外側本体(3)側への磁路の
形成を減少させるため下部外表面の内側本体(4)との
嵌合周縁部位には磁路形成部(41)を設けてはならな
い。
◎第二実施例 この実施例に係る浮動ヘッドは、第8図に示すように内
側本体(4)の光路用開口部(6)内壁面の下方部位に
磁界発生手段としてのコイル(5)を設けた点と、外側
本体(3)の側部外表面にも磁路形成部(41)を設けた
点を除き第一実施例に係る浮動ヘッドと略同一である。
尚、上記光路用開口部(6)の下端部にはその周縁部に
沿って上記コイル(5)の落下を防止するリング状スト
ッパ(図示せず)が取付けられている。
そして、この実施例に係る浮動ヘッド(1)においても
非磁性材料により構成される外側本体(3)側への磁路
の形成を減少させることができ、その分、第9図(A)
に示すように光磁気ディスク(8)の収束面へ向けて磁
界を集中させることが可能となり、また、上記外側本体
(3)の上部全表面、並びに側部外表面にはMn−Znフェ
ライト製の磁路形成部(41)を具備しているため、第9
図(B)に示すようにこの磁路形成部(41)中において
上記光磁気ディスク(8)側へ向かう帰磁路の磁束密度
を高めることができると共に、上記コイル(5)が光路
用開口部(6)内に設けられてレーザ光(λ)の光軸へ
更に接近しているため、光磁気ディスク(8)における
レーザ光の収束点(α)へ向け磁束密度の高い発生磁界
をより集中させることが可能となる利点を有している。
◎第三実施例 この実施例に係る浮動ヘッドは、第10図に示すように内
側本体(4)の光路用開口部(6)内下方部位に、PMMA
製の透明充填材(60)を充填した点を除き第一実施例に
おける変形例の浮動ヘッドと略同一である。
そして、この実施例に係る浮動ヘッドにおいても第一実
施例と同様の利点を有している他、光路用開口部(6)
の光磁気ディスク(8)側が透明充填材(60)により閉
塞されているため、浮動ヘッド(1)の浮上走行が安定
すると共に以下のような利点をも有している。すなわ
ち、この種の光磁気記録型装置における浮動ヘッドの光
学系は一般に相変化型記録装置における浮動ヘッドの光
学系が利用されている。しかし、この相変化型記録装置
においては第12図に示すように、通常、光ディスク(8
1)の透明基板(82)側からレーザ光(λ)を照射し、
その記録膜(83)面へレーザ光(λ)を収束させて記録
・消去を行う方法が採られているため、透明基板(82)
の屈折率を考慮した焦点距離を有する対物レンズが使用
されている。従って、この対物レンズをそのまま光磁気
記録型記録装置の浮動ヘッドに適用した場合、記録膜面
上にレーザ光(λ)が適切に収束されないことがある。
そこで、光路用開口部(6)内に上記透明基板(82)と
同一の屈折率を有する透明充填材(60)を充填すること
により、レーザ光(λ)はこの透明充填材(60)を介し
て光磁気ディスク(8)の記録膜(83)面上に収束され
ることとなるため上記弊害を解消できる利点を有してい
る。
尚、第11図に示すように光路用開口部(6)にレーザ光
(λ)の集光角度と略同一の勾配が設けられている第一
実施例に係る浮動ヘッドについて、上記透明充填材(6
0)を充填する構成を採っても当然のことながらよい。
[発明の効果] 本発明によれば、 浮動本体を、軟磁性材料により形成され光路用開口部が
設けられた筒状の内側本体と、非磁性材料により形成さ
れ上記内側本体が嵌込まれる外側本体で構成し、 かつ、光記録媒体側の内側本体との嵌合周縁部位を除き
上記外側本体外表面の少なくとも一部には、軟磁性材料
により構成された磁路形成部を設けているため、 非磁性材料により構成された外側本体側への磁路の形成
を減少させることができると共に、上記磁路形成部中に
おいてその磁束密度の向上が図れ、光記録媒体における
集束光の収束点へ向け磁束密度の高い磁界を集中させる
ことが可能となる。
従って、従来のように大きな起磁力を与えなくとも、光
記録媒体の収束面において光磁気記録又は消去時に必要
とされる強度の磁界を形成することができるため、浮動
ヘッドに搭載されるコイル等の巻数や供給電流を低減さ
せることが可能となり、記録又は書換え速度を速められ
る効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第11図は本発明の実施例を示しており、第1図
は第一実施例に係る浮動ヘッドの斜視図、第2図はその
II−II面断面図、第3図はこの浮動ヘッドの一部の構成
を省略した部分斜視図、第4図(A)はこの浮動ヘッド
の作用説明図、第4図(B)はその部分拡大図、第5図
は浮動ヘッドに搭載されるコイルの起磁力と、光磁気デ
ィスクの収束面に形成される相対磁界強度との関係を示
したグラフ図、第6図〜第7図は第一実施例の変形例に
係る浮動ヘッドの断面図であり、また、第8図は第二実
施例に係る浮動ヘッドの断面図、第9図(A)はこの浮
動ヘッドの作用説明図、第9図(B)はその部分拡大図
であり、また、第10図は第三実施例に係る浮動ヘッドの
断面図、第11図はその変形例に係る浮動ヘッドの断面
図、第12図は相変化型記録装置に適用される光ディスク
の概略底面斜視図を示しており、また、第13図(A)〜
(C)は光磁気記録型記録装置における記録原理の説明
図、第14図は従来の光磁気記録型記録装置における浮動
ヘッドの斜視図、第15図はその一部拡大斜視図、第16図
は第15図のX VI−X VI面断面図、第17図はこの従来にお
ける浮動ヘッドの作用説明図、第18図はこの部分拡大図
である。 [符号説明] (1)……浮動ヘッド (3)……外側本体 (4)……内側本体 (5)……コイル (6)……光路用開口部 (7)……半導体レーザ (8)……光磁気ディスク (10)……浮動本体 (11)……プリズム (12)……対物レンズ (41)……磁路形成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安川 薫 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 井口 大介 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (56)参考文献 特開 昭60−261052(JP,A) 特開 昭62−204456(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転する光記録媒体の近傍に配置されこの
    光記録媒体の回転に伴う空気流により浮動する浮動本体
    と、この浮動本体の光路開口部に取付けられ光源からの
    集束光を光記録媒体の収束面に収束させる対物レンズ
    と、上記浮動本体の光路用開口部近傍に取付けられ光記
    録媒体の収束面へ向けて磁界を形成する磁界発生手段と
    を備え、 この磁界発生手段により磁界を形成した状態で光記録媒
    体の収束面に上記集束光を収束させて情報の記録又は消
    去を行う光磁気記録型記録装置の浮動ヘッドにおいて、 上記浮動本体を、軟磁性材料により形成され光路用開口
    部が設けられた筒状の内側本体と、非磁性材料により形
    成され上記内側本体が嵌込まれる外側本体とで構成し、 かつ、光記録媒体側の内側本体との嵌合周縁部位を除き
    上記外側本体外表面の少なくとも一部には、軟磁性材料
    により構成された磁路形成部を設けたことを特徴とする
    光磁気記録型記録装置の浮動ヘッド。
JP455890A 1989-12-28 1990-01-16 光磁気記録型記録装置の浮動ヘッド Expired - Lifetime JPH0772948B2 (ja)

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