JPH072258Y2 - 内気センサー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案は、自動車のエアコン制御に用いる内気センサー
に関するものである。

【従来の技術】

従来例を第６図〜第８図に示す。図中、21は管状のケー
スで、その一方の開口端を空気入口、他方の開口端を空
気出口としている。このケース21の側面には開口部が形
成され、そこにプリント配線板22が取付けられている。
プリント配線板22には前記ケース21内の中央部に位置す
るよう、サーミスタ23が実装されている。また、前記ケ
ース21の開口端（空気入口側）にはプロテクターワイヤ
ー24が張り渡され、両面接着テープ付きのウレタン25に
より固定されている。 上記構造の内気センサーには、その入口側から車室内の
空気が流入し、出口を経てエアコンに戻る。この流動時
にサーミスタ23により空気の温度が検出され、エアコン
による車室内空気の温度制御に用いられる。

【考案が解決しようとする課題】

しかし、このような構造では、プロテクターワイヤー24
が両面接着テープ付きのウレタン25により固定されてい
るため、センサーを自動車に装着する際、作業者の指で
押圧されてワイヤー24が曲がったり、外れたりして、サ
ーミスタ23に触れる恐れがある。 本考案の目的は、簡単な構造で指入りを確実に防止でき
る内気センサーを提供することにある。

【課題を解決するための手段】

本考案は、一方の開口端を空気入口、他方の開口端を空
気出口とする管状のケースの側面に、ケース内中央に位
置するようにサーミスタが実装されたプリント配線板の
装着部を一体に形成する一方、プリント配線板装着部の
カバーにその嵌着時にケース内に突出して前記サーミス
タの空気入口側に位置するリブを一体に形成したことを
特徴とするものであり、簡単な構造で指入りを確実に防
止することができる。

【実施例】

以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。 第１図〜第５図は本考案の一実施例を示すもので、１は
大半が方形で後方の一部が円形となる管状のケース、２
はプリント配線板、３は前記ケース１の中央に位置する
ように、このプリント配線板２に実装したサーミスタで
ある。 前記ケース１の方形管部の一組の対向側面には、取付け
部4A,4Bを一体に形成し、その一方（例えば、取付け部4
A）にプリント配線板装着部を設けている。この装着部
には前記プリント配線板２を前記ケース１と直角となる
ように挿入し、カバー５の嵌着によって固定している。
カバー５には前記ケース１内に突出する三角形状のリブ
６を一体に形成している。また、前記プリント配線装着
部の背面にはコネクター７を形成し、前記プリント配線
板２と接続している。 なお、前記ケース１の空気入口（方形管開口端）の周囲
には、両面接着テープ付きのウレタン（クッション）８
を張付けている。 このような構造とすると、カバー５の嵌着によってリブ
６がケース１内に突出し、サーミスタ３の空気入口側に
位置するようになり、センサーを自動車に装着する際に
作業者の指がケース１内に入ることが防止される。

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、プリント配線板装着部の
カバーに三角形状のリブを一体に形成し、カバー嵌着時
にこのリブをケース内に突出させるようにしたので、セ
ンサー装着作業時に指入りを確実に防止することができ
る。しかも、簡単な構造で実現できるといった利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る内気センサーの一実施例を示す正
面図、第２図は同側面図、第３図は同背面図、第４図は
第１図のIV-IV線断面図、第５図は第１図のＶ−Ｖ線断
面図、第６図及び第７図は従来例を示す正面図及び側面
図、第８図は第７図のVIII−VIII線断面図である。 １……ケース、２……プリント配線板、３……サーミス
タ、4A,4B……取付け部、５……カバー、６……リブ、
７……コネクター、８……両面接着テープ付きのウレタ
ン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一方の開口端を空気入口、他方の開口端を
   空気出口とする管状のケースの側面に、ケース内中央に
   位置するようにサーミスタが実装されたプリント配線板
   の装着部を一体に形成する一方、プリント配線板装着部
   のカバーにその嵌着時に前記ケース内に突出して前記サ
   ーミスタの空気入口側に位置するリブを一体に形成した
   ことを特徴とする内気センサー。