JPH0722583Y2 - 医療廃棄物用焼却炉 - Google Patents

医療廃棄物用焼却炉

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Publication number
JPH0722583Y2
JPH0722583Y2 JP1989134077U JP13407789U JPH0722583Y2 JP H0722583 Y2 JPH0722583 Y2 JP H0722583Y2 JP 1989134077 U JP1989134077 U JP 1989134077U JP 13407789 U JP13407789 U JP 13407789U JP H0722583 Y2 JPH0722583 Y2 JP H0722583Y2
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JP
Japan
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sterilization chamber
waste
incinerator
sterilization
steam
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Application number
JP1989134077U
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JPH0379020U (ja
Inventor
善利 関口
邦夫 佐々木
英雄 下谷
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Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、滅菌処理装置を組み込んだ医療廃棄物用の焼
却炉に関する。
従来の技術 従来より、医療廃棄物を焼却処理するには、第2図に示
すような一般の廃棄物焼却炉と同じ構造の焼却炉により
処理していた。すなわち、医療系廃棄物1を炉本体2の
炉頂部上に設けたホッパ3内に投入し、炉本体2の廃棄
物投入口4からそのドア5を開いて炉底部に設けた火格
子6上に落下させ、燃焼に必要な1次空気7を火格子6
の下方から供給しながらバーナ8により焼却していた。
そして、焼却により生じた排ガス9は、2次空気10を供
給して排ガス9中の未燃分を燃焼させた後、煙道11から
排出し、また、灰12は、炉底部に接続した灰ホッパ13内
に落下させ、油圧作動式排出ダンパ14から搬出機15によ
り外部に取り出していた。
考案が解決しようとする課題 しかし、上記従来の廃棄物焼却炉においては、医療系廃
棄物1中の細かいものが火格子6の1次空気孔から未燃
のまま灰ホッパ13内に落下するものがあった。一方、医
療系廃棄物1に付着しているおそれのある細菌には耐熱
性細菌、易熱性細菌などがあり、また、これらは湿熱状
態よりも乾熱状態においてきわめて強いことが知られて
いる。したがって、従来の焼却炉によれば、炉内の燃焼
状態や温度状況等の運転状況によっては、十分な滅菌が
行なわれず、外部に排出した排ガス9や灰12の中にかな
りの細菌が残存しているおそれがあるという問題があっ
た。
本考案は、このような従来の問題点を解決して、病原微
生物が付着しているおそれのある感染性廃棄物による2
次汚染を防止できる安全な医療廃棄物用焼却炉を提供す
ることを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本考案の医療廃棄物用焼却
炉は、焼却炉本体の廃棄物投入口に、廃棄物供給用のホ
ッパーが接続された滅菌室を設けるとともに、前記廃棄
物投入口とホッパー出口に開閉装置を設けて、この滅菌
室を密閉可能に構成し、この滅菌室に、内部に高温蒸気
を充満させる滅菌処理装置を設け、前記滅菌室と炉本体
との間に接続されて開閉弁が介在され滅菌後の滅菌室内
の蒸気を排ガス中に放出可能な蒸気排出管を設けたもの
である。
作用 上記構成においては、まず、ホッパ内に投入した医療系
廃棄物をいったん滅菌室内に導入し、滅菌室を密閉す
る。この滅菌室内に滅菌処理装置から蒸気を供給して飽
和状態にし、室内を高温で高圧の蒸気が充満した湿熱状
態とすることにより医療系廃棄物中の生菌を死滅させ
る。次に、滅菌室内を減圧し、室内の医療系廃棄物を炉
本体の廃棄物投入口から炉内に供給して、従来の焼却炉
におけると同様に焼却処理するのである。したがって、
外部に排出する排ガスや灰の中に細菌が残留するおそれ
は全くない。
また、滅菌後の高温蒸気は蒸気排出管から炉本体内の排
ガス中に排出混合されることから、蒸気に含まれる臭気
成分が熱分解され、悪臭公害を発生させることもない。
実施例 以下、本考案の一実施例を第1図に基いて説明する。
本実施例の焼却炉は、廃棄物供給用のホッパ21と炉本体
22との間に滅菌室23を密閉可能に設けてなるものであ
る。
ホッパ21は、出口24が滅菌室23内に開口し、出口24に滅
菌室23を密閉しうる油圧作動式密閉ダンパ25を備えてい
る。
炉本体22は、胴部に廃棄物投入口26および煙道27が形成
されるとともに、バーナ28を設け、2次空気管29を接続
している。また、炉底部には、火格子30を設け、火格子
30の下方に1次空気管31を接続し、下端に灰ホッパ32を
接続している。廃棄物投入口26は、滅菌室23内に連通
し、滅菌室23を密閉しうる油圧作動式ドア(開閉装置)
33を備えている。灰ホッパ32は、出口に油圧作動式排出
ダンパ(開閉装置)34を備え、下端に搬出機35を接続し
ている。
滅菌室23は、室内に滅菌処理装置36および油圧作動式プ
ッシャ37を設け、室内が中間に弁(開閉弁)38を有する
蒸気管(蒸気排出管)39を介して炉本体22の炉頂部内に
連通している。滅菌処理装置36は、水槽40の下方にヒー
タ41を組み付けてなるものである。
次に、上記構成における作用について説明する。まず、
ホッパ21内に投入した医療系廃棄物42をいったん滅菌室
23内に導入し、密閉ダンパ25およびドア33を閉じて滅菌
室23を密閉する。ヒータ41により水槽40内の水を蒸発さ
せて滅菌室23内を飽和状態にし、滅菌室23内を高温蒸気
43が充満した湿熱状態とすることにより医療系廃棄物42
内の生菌を死滅させる。このときの飽和蒸気圧は、大気
圧以上(たとえば10kg/cm2)にして蒸気温度を高温(た
とえば180℃)に保つが、医療系廃棄物42の種類や量な
どによっては、大気圧程度としてもよい。次に、弁38を
開き、滅菌室23内を減圧するとともに、滅菌処理後の臭
気成分を含んだ高温蒸気43を炉本体22の炉頂部内に導入
し、後述する排ガス45により臭気成分を分解処理して脱
臭した後、排ガス45とともに煙道27から外部に排出す
る。次に、ドア33を開き、滅菌処理した医療系廃棄物42
をプッシャ37により廃棄物投入口26から火格子30上に落
下させた後、ドア33を閉じる。次に、燃焼に必要な1次
空気44を1次空気管31から供給しながら、バーナ28によ
り火格子30上の医療系廃棄物42を焼却する。そして、焼
却により生じた排ガス45は、2次空気管29から2次空気
46を供給して排ガス45中の未燃分の燃焼させた後、煙道
27から外部に排出し、また、灰47は、灰ホッパ32内に落
下させ、排出ダンパ34を開いて搬出機35により外部に取
り出す。以後は、上記操作を繰り返すのである。
かくして、本実施例においては、外部に排出する排ガス
45や灰47の中に細菌が残留するおそれは皆無であり、ま
た、排ガス45による悪臭公害も防止される。
考案の効果 以上述べたように本考案によれば、密閉した滅菌室内で
高温蒸気により滅菌処理するので、耐熱性菌の滅菌が可
能となり、医療廃棄物を安全に焼却処理することができ
る。また、焼却処理の直前に滅菌処理を行なうので、未
燃灰中に細菌の残存するおそれがなくなり、したがって
焼却管理、温度管理等の運転管理上の問題による2次汚
染のおそれもない。さらに、臭気成分を含む滅菌後の高
温蒸気は、蒸気排出管から炉本体内の排ガス中に排出混
合されることにより、蒸気中の臭気成分を熱分解するこ
とができ、悪臭公害を発生させることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す医療廃棄物用焼却炉の
構成説明図、第2図は従来の廃棄物焼却炉の一例を示す
構成説明図である。 21……ホッパ、22……炉本体、23……滅菌室、24……出
口(ホッパ)、25……密閉ダンパ、26……廃棄物投入
口、33……ドア(開閉装置)、34……排出ダンパ(開閉
装置)、36……滅菌処理装置、38……弁(開閉弁)、39
……蒸気管(蒸気排出管)、40……水槽、41……ヒー
タ、43……高温蒸気。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】焼却炉本体の廃棄物投入口に、廃棄物供給
    用のホッパーが接続された滅菌室を設けるとともに、 前記廃棄物投入口とホッパー出口に開閉装置を設けて、
    この滅菌室を密閉可能に構成し、 この滅菌室に、内部に高温蒸気を充満させる滅菌処理装
    置を設け、 前記滅菌室と炉本体との間に接続されて開閉弁が介在さ
    れ滅菌後の滅菌室内の蒸気を排ガス中に放出可能な蒸気
    排出管を設けた ことを特徴とする医療廃棄物用焼却炉。
JP1989134077U 1989-11-17 1989-11-17 医療廃棄物用焼却炉 Expired - Lifetime JPH0722583Y2 (ja)

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JPH0379020U JPH0379020U (ja) 1991-08-12
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