JPH024106A - 脱臭焼却炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 悪臭成分を始めとする公害物質を含有するガスをクリー
ンな乾燥気体として大気中へ放出する際に用いる脱臭２
焼却炉に関するものである。

〔従来の技術〕

第３図に従来の技術の系統図を示す。１６は水洗塔、１
７はプロワ、１８は熱交換器、１９は加熱室、２０は触
媒槽、矢印はガスや流体の流れを示す。悪臭成分、塵埃
、煤煙等の公害物質を含むガスは、まず水洗塔１６で水
洗されて、塵埃等の固形物やミストが洗い流される。次
にブロワ１７で加圧されて熱交換器１８を通り、加熱室
１９へ入り、そこで２５０〜３００℃程度に加熱されて
から触媒槽２０に流入する。ここで悪臭ガスは酸化分解
されて無臭となった後、熱交換器１８で加熱室へ流入す
る悪臭ガスを加熱してから外部へ排出される。

この装置は脱臭を触媒で行うものであり、触媒に塵埃や
ミストが付着すると、その機能が低下するので、塵埃や
ミストは水洗で除去するようになっている。

〔発明が解決しようとする課頂〕

従来の技術においては次のような欠点がある。

（１）触媒には白金のコーティングがなされており、か
つ１〜２年で交換しなければならないので、コスト高と
なる。

（２）水洗塔の設備費や運転費が高い。また水洗後の廃
水処理の問題があり、そのコストも考慮する必要がある
。

（３）水洗と比較的低温加熱の工程を用いているので、
ばい菌の処理に問題がある。

本発明は低コストかつコンパクトで、さらにばい菌の完
全死滅も可能な脱臭焼却炉を提案しようとするものであ
る。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は前記課題を解決したものであって、悪臭成分を
始めとする公害物質を含有するガスの排出経路上におい
て、開口部を有するセラミック多孔板で前後を区切るこ
とによって形成された燃焼室と、同燃焼室内に開口し高
温の火炎を放射するバーナとを有し、かつ前記燃焼室の
下流側の前記セラミック多孔板は開口部を交互に異る位
置に設けた複数のものからなっていることを特徴とする
脱臭焼却炉に関するものである。

〔作用〕 バーナから放射される高温の火炎によって公害成分含有
ガスの公害成分が加熱分解される。

さらに、前記バーナによる加熱によって高温となったガ
スからの熱伝達によって燃焼室下流側の複数のセラミッ
ク多孔板が高温になり、これら多孔板の間に高温場が形
成される。黙焼室下流側のセラミック多孔板の開口部は
交互に異る位置に設けであるので、ガスは複数のセラミ
ック多孔板の間の高温場を蛇行するような形で進む。高
温場を蛇行状に進むことによって、ガスはセラミック多
孔板から十分な輻射熱を受けるので、ガスが通過する時
、含有されている公害成分は一周完全に加熱分解される
。このような処理を経て排出されるガスはクリーンなも
のとなっている。

〔実施例〕

第１図に本発明の脱臭焼却炉の第１の実施例の断面図を
示す。図において、１は脱臭焼却炉本体、２は燃焼室、
３はバーナ、４は悪臭成分をはじめとする公害物質含有
ガスの入口、５は処理済みガスの出口、６は燃焼室２の
上流側に設けられたセラミック多孔板、６′は同多孔板
の開口部、７は燃焼室２の下流側に設けられたセラミッ
ク多孔板、７′は同多孔板の開口部である。

下流側のセラミック多孔板７は複数枚で構成されており
、それらの開口部は、ガスの流れがセラミック多孔板の
間を蛇行するように、交互に異る位置に千鳥状に設けで
ある。

上記の装置において、悪臭成分、塵埃、煤煙、細菌等の
公害物質を含むガスは入口４から矢印に沿って流入し、
燃焼室２に設けられているバーナ３の火炎によって９０
０〜１０００℃程度の温度まで加熱される。この時、ガ
ス中の悪臭成分や塵埃等はある程度加熱分解される。火
炎の輻射によって上流側および下流側のセラミック多孔
板も高温となっている。まず上流側のセラミック多孔板
６の孔を通過するガスに含まれる悪臭成分や塵埃等はそ
こでも若干加熱分解される。下流側のセラミック多孔板
７は、バーナ３の火炎からの輻射のほかに、加熱された
ガスが、多孔板の間の通路部分や多孔板自体の孔の中を
通過することによって一層加熱さねている。

したがって多孔板７に挾まれた空間は、相対する多孔板
７かもの輻射熱によって高温場が保たれ、熱のとじ込め
現象が生じているので、ここを通過するガス中の悪臭成
分や塵埃は一層完全に加熱分解される。このようにして
ガス中に含まれていた公害物質は完全て焼却されてし２
まい、またガスが有していた熱はセラミック多孔板を加
熱するために有効利用されるので、排出ガスはクリーン
な乾燥気体となって排出される。なお前述のようにセラ
ミック多孔板は高温ガスから熱伝達によって得た熱を輻
射熱として放射して高温場を作るので、輻射変換体とも
呼ばれる。

第２図は本発明の第２の実施例の断面図である。本実施
例は、ごみ焼却炉Ａの排気流出部に脱臭焼却炉Ｂを設け
たものである。図において、符号１〜７を付した部分は
第１図によって説明した部分に対応しているので説明を
省略する。

ただし本実施例においては、セラミック多孔板は、燃焼
室２の下流側だけでなく、上流側においても複数個設け
てあり、また開口部も互に異る位置に設けであるので、
ガスの流れは蛇行するようになっている。８はごみ焼却
炉本体、９はピンホールストーカ、１０は助燃バーナ、
１１はピンホールストーカ９の下部から焼却炉本体８の
中へ吹き込まれる一次空気、１２は焼却炉本体８の上部
から吹き込まれる二次空気、１３はごみ投入口、１４は
灰貯留部、１５は灰取出口である。

本装置において、ごみ投入口１３を経て焼却炉内に投入
されたごみは助燃バーナ１０の火炎、−次空気１１、お
よび二次空気１２によってピンホールストーカ９上で燃
焼し、灰分は灰貯留部１４に落ち灰取出口１５から取出
されて廃棄される。ごみの燃焼過程で、悪臭成分、煤煙
、塵埃等の公害物質を含むガスが発生する。このガスは
ごみ焼却炉Ａの上部に設けられた脱臭焼却炉Ｂの方へ流
れ、セラミック多孔板６に衝突して再び焼却炉８へ戻さ
れるものもあれば、蛇行流路内で焼失するものもある。

また捕捉されて焼失してしまうものもある。ガスが燃焼
室へ入ってからはバーナ３の火炎で高温となって加熱分
解される。また下流側のセラミック多孔板７に挾まれた
空間内で一層高温となって加熱分解されたり、多孔板の
孔を通過する時に加熱分解される。このようにしてごみ
焼却炉から出たガスは、脱臭焼却炉において含有１〜で
いた公害物質を完全に分解処理された後、クリーンなガ
スとなって処理済みガス出口５から排出される。

〔発明の効果〕

本発明の脱臭焼却炉においてはセラミック多孔板で区切
られた燃焼室と、同燃焼室内へ火炎を放射するバーナと
、燃焼室下流側に特に複数のセラミック多孔板を設けた
ことによって、悪臭成分を始めとする公害成分を完全に
加熱分解して焼却してしまうことができる。また本装置
は水洗塔や触媒を用いていないので、低コストかつコン
パクトであり、高熱によってばい菌も死滅させることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例の断面図、第２図は本発
明の第２の実施例の断面図、第３図は従来技術の系統図
である。 １・・・脱臭焼却炉本体、　２・・・燃焼室、３・・・
バーナ、　４・・・公害物質含有ガスの入口、５・・・
処理済みガスの出口、 ６・・・燃焼室２の上流側のセラミック多孔板、６′・
・・セラミック多孔板６の開口部、７・・・燃焼室２の
下流側のセラミック多孔板、７′・・・セラミック多孔
板７の開口部８・・・ごみ焼却炉本体 ９・・・ピンホールストーカ、　　１０−・助燃バーナ
、１１・・・−次空気、　　１２・・・二次空気、１３
・・・ごみ投入口、　　１４・・・灰貯留部、１５・・
・灰取出口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 悪臭成分を始めとする公害物質を含有するガスの排出経
   路上において、開口部を有するセラミック多孔板で前後
   を区切ることによつて形成された燃焼室と、同燃焼室内
   に開口し高温の火炎を放射するバーナとを有し、かつ前
   記燃焼室の下流側の前記セラミック多孔板は開口部を交
   互に異る位置に設けた複数のものからなつていることを
   特徴とする脱臭焼却炉。