JPH0972523A - 無煙無臭焼却炉 - Google Patents
無煙無臭焼却炉Info
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- JPH0972523A JPH0972523A JP22528395A JP22528395A JPH0972523A JP H0972523 A JPH0972523 A JP H0972523A JP 22528395 A JP22528395 A JP 22528395A JP 22528395 A JP22528395 A JP 22528395A JP H0972523 A JPH0972523 A JP H0972523A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】紙系雑芥、油系雑芥、木材系雑芥、高分子系雑
芥等の各種の塵芥を煙や臭いを発生させることなく焼却
することができる焼却炉を提供する。 【解決手段】本体１を一次燃焼室８と二次燃焼室９に区
画し、一次燃焼室８の内部には角度の異なる２方向へ送
風する送風管10を設けて二重の渦を発生させ、未燃焼ガ
スと燃焼空気とを完全に混合させる。なお、送風管10か
らの供給空気量を、紙系雑芥、油系雑芥、木材系雑芥、
高分子系雑芥の４段階に切替え可能とすることが好まし
い。二次燃焼室９の出口にサイクロンを設け、回収した
熱風を一次燃焼室８へ循環させる。
芥等の各種の塵芥を煙や臭いを発生させることなく焼却
することができる焼却炉を提供する。 【解決手段】本体１を一次燃焼室８と二次燃焼室９に区
画し、一次燃焼室８の内部には角度の異なる２方向へ送
風する送風管10を設けて二重の渦を発生させ、未燃焼ガ
スと燃焼空気とを完全に混合させる。なお、送風管10か
らの供給空気量を、紙系雑芥、油系雑芥、木材系雑芥、
高分子系雑芥の４段階に切替え可能とすることが好まし
い。二次燃焼室９の出口にサイクロンを設け、回収した
熱風を一次燃焼室８へ循環させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙系雑芥、油系雑
芥、木材系雑芥、高分子系雑芥等の各種の塵芥を煙や臭
いを発生させることなく焼却することができる小型の無
煙無臭焼却炉に関するものである。
芥、木材系雑芥、高分子系雑芥等の各種の塵芥を煙や臭
いを発生させることなく焼却することができる小型の無
煙無臭焼却炉に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】小型焼却炉としては、単に火格子上に塵
芥をのせて焼却する型式のものが普通であるが、自然通
風式のためにある程度焼却灰が火格子上にたまると通風
が悪くなり、黒煙が発生し易いという欠点がある。そこ
で火格子を備えた炉室の両側から燃焼空気を対向状に吹
き出したり、炉室内に斜め方向に燃焼空気を吹き出して
渦を発生させるようにした型式のものも用いられてい
る。
芥をのせて焼却する型式のものが普通であるが、自然通
風式のためにある程度焼却灰が火格子上にたまると通風
が悪くなり、黒煙が発生し易いという欠点がある。そこ
で火格子を備えた炉室の両側から燃焼空気を対向状に吹
き出したり、炉室内に斜め方向に燃焼空気を吹き出して
渦を発生させるようにした型式のものも用いられてい
る。
【０００３】しかしこのような送風式の焼却炉において
も、炉室内の未燃焼ガスと燃焼空気とを完全に混合させ
ることは難しく、より均一な混合が行えるように渦を発
生させたものにおいても、渦の内部では混合が不十分で
あるため、不完全燃焼による悪臭や煙が発生するおそれ
があった。また従来は、塵芥の種類にかかわらず一定の
燃焼空気を供給する型式のものがほとんどであったた
め、紙系の雑芥は無煙状態で焼却できても、高分子系雑
芥を焼却すると黒煙を生じてしまうという問題もあっ
た。
も、炉室内の未燃焼ガスと燃焼空気とを完全に混合させ
ることは難しく、より均一な混合が行えるように渦を発
生させたものにおいても、渦の内部では混合が不十分で
あるため、不完全燃焼による悪臭や煙が発生するおそれ
があった。また従来は、塵芥の種類にかかわらず一定の
燃焼空気を供給する型式のものがほとんどであったた
め、紙系の雑芥は無煙状態で焼却できても、高分子系雑
芥を焼却すると黒煙を生じてしまうという問題もあっ
た。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、各種の雑芥を煙や臭いを発生させる
ことなく焼却することができる無煙無臭焼却炉を提供す
るためになされたものである。
の問題点を解決し、各種の雑芥を煙や臭いを発生させる
ことなく焼却することができる無煙無臭焼却炉を提供す
るためになされたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、一次燃焼室と二次燃焼室とを備
え、一次燃焼室の内部には角度の異なる２方向へ送風す
ることにより二重の渦を発生させる２以上の送風管を設
けたことを特徴とするものである。なお、一次燃焼室の
送風管に、上部、中部、下部の送風量を変えることがで
きる空気量調整弁を取り付けることが好ましい。また、
一次燃焼室への送風管からの供給空気量を、紙系雑芥、
油系雑芥、木材系雑芥、高分子系雑芥の４段階に切替え
可能とすることが好ましい。また、塵芥の追加投入時
に、一次燃焼室への供給空気量を減少させ、二次燃焼室
への供給空気量を増加させる制御装置を組み込むことが
好ましい。また、二次燃焼室の出口にサイクロンを設け
るとともに、このサイクロンにより回収した熱風を一次
燃焼室内へ循環させる着火促進用の連結管を設けること
が好ましい。更に、二次燃焼室の入口に断熱兼脱煙用セ
ラミック部材を設け、二次燃焼室の出口に脱臭用セラミ
ック部材と脱煙用セラミック部材とを設けることが好ま
しい。
めになされた本発明は、一次燃焼室と二次燃焼室とを備
え、一次燃焼室の内部には角度の異なる２方向へ送風す
ることにより二重の渦を発生させる２以上の送風管を設
けたことを特徴とするものである。なお、一次燃焼室の
送風管に、上部、中部、下部の送風量を変えることがで
きる空気量調整弁を取り付けることが好ましい。また、
一次燃焼室への送風管からの供給空気量を、紙系雑芥、
油系雑芥、木材系雑芥、高分子系雑芥の４段階に切替え
可能とすることが好ましい。また、塵芥の追加投入時
に、一次燃焼室への供給空気量を減少させ、二次燃焼室
への供給空気量を増加させる制御装置を組み込むことが
好ましい。また、二次燃焼室の出口にサイクロンを設け
るとともに、このサイクロンにより回収した熱風を一次
燃焼室内へ循環させる着火促進用の連結管を設けること
が好ましい。更に、二次燃焼室の入口に断熱兼脱煙用セ
ラミック部材を設け、二次燃焼室の出口に脱臭用セラミ
ック部材と脱煙用セラミック部材とを設けることが好ま
しい。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明
の好ましい実施の形態を説明する。図１は本発明の無煙
無臭焼却炉の全体の外観を示す斜視図であり、１は耐火
物製の本体、２は扉付きの投入口、３は送風機、４はバ
ーナー、５はサイクロン、６は煙突である。図２に示す
ように、本体１の内部は隔壁７により一次燃焼室８と二
次燃焼室９とに区画されており、投入口２から投入され
た塵芥は一次燃焼室８の炉床上で焼却される。
の好ましい実施の形態を説明する。図１は本発明の無煙
無臭焼却炉の全体の外観を示す斜視図であり、１は耐火
物製の本体、２は扉付きの投入口、３は送風機、４はバ
ーナー、５はサイクロン、６は煙突である。図２に示す
ように、本体１の内部は隔壁７により一次燃焼室８と二
次燃焼室９とに区画されており、投入口２から投入され
た塵芥は一次燃焼室８の炉床上で焼却される。
【０００７】図２、図３に示すように、一次燃焼室８の
投入口２の両側のコーナー部にはそれぞれ送風管10が設
けられている。送風管10は図４、図５に示されるように
上部がつながった形状のもので、多数のノズル11を備え
ている。送風管10はこれらのノズル11の先端が一次燃焼
室８の内壁に開口するように本体１のキャスタブル耐火
物製のパネル12に埋設されている。送風管10のノズル11
は角度の異なる２種類があり、送風機３から供給される
圧縮空気を図２、図３に示すように角度の異なる２方向
へ送風することにより一次燃焼室８の内部に内外二重の
渦を発生させるようになっている。これによって一次燃
焼室８の内部は均一に攪拌され、未燃焼ガスと燃焼空気
とを完全に混合させることができるので、二次燃焼室９
で煙や臭いを発生させることなく焼却することができ
る。
投入口２の両側のコーナー部にはそれぞれ送風管10が設
けられている。送風管10は図４、図５に示されるように
上部がつながった形状のもので、多数のノズル11を備え
ている。送風管10はこれらのノズル11の先端が一次燃焼
室８の内壁に開口するように本体１のキャスタブル耐火
物製のパネル12に埋設されている。送風管10のノズル11
は角度の異なる２種類があり、送風機３から供給される
圧縮空気を図２、図３に示すように角度の異なる２方向
へ送風することにより一次燃焼室８の内部に内外二重の
渦を発生させるようになっている。これによって一次燃
焼室８の内部は均一に攪拌され、未燃焼ガスと燃焼空気
とを完全に混合させることができるので、二次燃焼室９
で煙や臭いを発生させることなく焼却することができ
る。
【０００８】なお、図４に示すように送風管10の途中に
は空気量調整弁13、14が取り付けられており、これらの
空気量調整弁13、14により、上部、中部、下部の送風量
を変えることができるようになっている。このため、一
次燃焼室８の上部に比較的多量の燃焼空気を供給するこ
とにより、塵芥を完全燃焼させることができる。
は空気量調整弁13、14が取り付けられており、これらの
空気量調整弁13、14により、上部、中部、下部の送風量
を変えることができるようになっている。このため、一
次燃焼室８の上部に比較的多量の燃焼空気を供給するこ
とにより、塵芥を完全燃焼させることができる。
【０００９】図２に示すように、一次燃焼室８の燃焼ガ
スは隔壁７の片側上端の切欠部から二次燃焼室９に流入
し、バーナー４により二次燃焼される。しかし、一次燃
焼室８で焼却される塵芥の種類により燃焼速度が異なり
未燃ガスの発生量も異なるため、常に一定量の燃焼空気
を一次燃焼室８へ供給した場合には塵芥の種類によって
は二次燃焼室９が酸欠状態となり、煙が生ずることがあ
る。
スは隔壁７の片側上端の切欠部から二次燃焼室９に流入
し、バーナー４により二次燃焼される。しかし、一次燃
焼室８で焼却される塵芥の種類により燃焼速度が異なり
未燃ガスの発生量も異なるため、常に一定量の燃焼空気
を一次燃焼室８へ供給した場合には塵芥の種類によって
は二次燃焼室９が酸欠状態となり、煙が生ずることがあ
る。
【００１０】そこで本発明では、一次燃焼室の送風管10
からの一次燃焼室８への供給空気量を、紙系雑芥、油系
雑芥、木材系雑芥、高分子系雑芥の４段階に切替え可能
とした。この切替えは、図１に示される操作ボックス15
により送風機を制御して行われる。図６と図７は一次燃
焼室８への供給空気量と未燃焼ガス発生量との関係を示
すグラフであり、図６は単位時間当たりの供給空気量を
一定としてＡの紙系雑芥、Ｂの油系雑芥、Ｃの木材系雑
芥、Ｄの高分子系雑芥を焼却した場合を示している。こ
のグラフに示されるように、Ｃの木材系雑芥、Ｄの高分
子系雑芥はＡの紙系雑芥よりも、多量の未燃焼ガスを発
生する。
からの一次燃焼室８への供給空気量を、紙系雑芥、油系
雑芥、木材系雑芥、高分子系雑芥の４段階に切替え可能
とした。この切替えは、図１に示される操作ボックス15
により送風機を制御して行われる。図６と図７は一次燃
焼室８への供給空気量と未燃焼ガス発生量との関係を示
すグラフであり、図６は単位時間当たりの供給空気量を
一定としてＡの紙系雑芥、Ｂの油系雑芥、Ｃの木材系雑
芥、Ｄの高分子系雑芥を焼却した場合を示している。こ
のグラフに示されるように、Ｃの木材系雑芥、Ｄの高分
子系雑芥はＡの紙系雑芥よりも、多量の未燃焼ガスを発
生する。
【００１１】しかし図７に鎖線で示すように雑芥の種類
に応じて一次燃焼室８への供給空気量を切り替えると、
実線で示すようにＡ〜Ｄのどの雑芥を焼却した場合にも
未燃焼ガスの発生量をほぼ一定とすることができ、二次
燃焼室９において完全に再燃焼させることが可能となる
ので、各種の雑芥を煙や臭いを発生させることなく焼却
することができる。
に応じて一次燃焼室８への供給空気量を切り替えると、
実線で示すようにＡ〜Ｄのどの雑芥を焼却した場合にも
未燃焼ガスの発生量をほぼ一定とすることができ、二次
燃焼室９において完全に再燃焼させることが可能となる
ので、各種の雑芥を煙や臭いを発生させることなく焼却
することができる。
【００１２】上記のように送風管10からの一次燃焼室８
への供給空気量を制御することにより、定常燃焼の際に
はうまく焼却が行えるが、焼却の途中で塵芥を追加投入
すると、追加投入された塵芥は全体が同時に燃え始める
ために二次燃焼室９が一時的に酸欠状態となり、煙が生
ずることがある。そこで本発明においては操作ボックス
15により追加投入運転に切替え、追加投入後は一次燃焼
室８への供給空気量を減少させる。これにより追加投入
された塵芥の燃焼を抑制する。
への供給空気量を制御することにより、定常燃焼の際に
はうまく焼却が行えるが、焼却の途中で塵芥を追加投入
すると、追加投入された塵芥は全体が同時に燃え始める
ために二次燃焼室９が一時的に酸欠状態となり、煙が生
ずることがある。そこで本発明においては操作ボックス
15により追加投入運転に切替え、追加投入後は一次燃焼
室８への供給空気量を減少させる。これにより追加投入
された塵芥の燃焼を抑制する。
【００１３】またこれと同時に、二次燃焼室９への供給
空気量を塵芥の種類に応じて所定時間増加させる。図８
はこの状態を示したもので、Ａの紙系雑芥の場合には供
給空気量の増加時間は短いが、Ｄの高分子系雑芥の場合
には供給空気量の増加時間は長く、またその量も多くな
る。これにより一次燃焼室８における未燃焼ガスの発生
量と二次燃焼室９への供給空気量をバランスさせ、追加
投入の場合にも煙突６から煙が出ないようにした。
空気量を塵芥の種類に応じて所定時間増加させる。図８
はこの状態を示したもので、Ａの紙系雑芥の場合には供
給空気量の増加時間は短いが、Ｄの高分子系雑芥の場合
には供給空気量の増加時間は長く、またその量も多くな
る。これにより一次燃焼室８における未燃焼ガスの発生
量と二次燃焼室９への供給空気量をバランスさせ、追加
投入の場合にも煙突６から煙が出ないようにした。
【００１４】図９〜図11は二次燃焼室９の構造を示す図
である。これらの図に示されるように、二次燃焼室９の
内部は上方から垂下する隔壁16によって入口側と出口側
とに区画されている。一次燃焼室８からの排ガスは二次
燃焼室９の入口側から入り、隔壁16の下をくぐって出口
側に入り、通路21を通ってサイクロン５へ送られる。そ
してこの間にバーナー４により二次燃焼される。
である。これらの図に示されるように、二次燃焼室９の
内部は上方から垂下する隔壁16によって入口側と出口側
とに区画されている。一次燃焼室８からの排ガスは二次
燃焼室９の入口側から入り、隔壁16の下をくぐって出口
側に入り、通路21を通ってサイクロン５へ送られる。そ
してこの間にバーナー４により二次燃焼される。
【００１５】この二次燃焼室９は雑芥を焼却させる場
合、800 〜850 ℃程度の一定温度に保つことが望ましい
が、焼却開始時等はバーナー４を焚いても速やかに昇温
させることができず、所期の作用を発揮することができ
ない。そこで本発明では二次燃焼室９の入口に断熱兼脱
煙用セラミック部材17を設けた。この断熱兼脱煙用セラ
ミック部材17は棒状のもので、外部から交換自在に挿入
されている。これにより二次燃焼室９の内部が断熱効果
により蓄熱され、速やかな昇温が可能となる。
合、800 〜850 ℃程度の一定温度に保つことが望ましい
が、焼却開始時等はバーナー４を焚いても速やかに昇温
させることができず、所期の作用を発揮することができ
ない。そこで本発明では二次燃焼室９の入口に断熱兼脱
煙用セラミック部材17を設けた。この断熱兼脱煙用セラ
ミック部材17は棒状のもので、外部から交換自在に挿入
されている。これにより二次燃焼室９の内部が断熱効果
により蓄熱され、速やかな昇温が可能となる。
【００１６】また、二次燃焼室９の出口側の部分には脱
煙用セラミック部材18と、脱臭用セラミック部材19とが
設けられている。これらのセラミック部材18、19も棒状
のもので、外部から交換自在に挿入されている。これに
より二次燃焼室９からの排ガスの脱煙、脱臭がより確実
に行われる。なお、バーナー４のフレームが直接これら
のセラミック部材17、18、19に接触すると熱ショックに
よる変形や割れを生じるおそれがあるため、図示のよう
に各セラミック部材17、18、19はバーナー４から離れた
位置に設けられている。これにより各セラミック部材1
7、18、19の寿命の延長化を図ることができる。また各
セラミック部材17、18、19は容易に交換できる構造とし
てあり、メンテナンスを容易としている。
煙用セラミック部材18と、脱臭用セラミック部材19とが
設けられている。これらのセラミック部材18、19も棒状
のもので、外部から交換自在に挿入されている。これに
より二次燃焼室９からの排ガスの脱煙、脱臭がより確実
に行われる。なお、バーナー４のフレームが直接これら
のセラミック部材17、18、19に接触すると熱ショックに
よる変形や割れを生じるおそれがあるため、図示のよう
に各セラミック部材17、18、19はバーナー４から離れた
位置に設けられている。これにより各セラミック部材1
7、18、19の寿命の延長化を図ることができる。また各
セラミック部材17、18、19は容易に交換できる構造とし
てあり、メンテナンスを容易としている。
【００１７】二次燃焼室９から出た排ガスは、脱煙用セ
ラミック部材18と脱臭用セラミック部材19とを通過して
図１のサイクロン５へ入る。そしてサイクロン５の内部
で遠心力を利用して排ガス中のダストが除去され、クリ
ーンな排ガスのみが煙突６から排出される。このサイク
ロン５は廃熱回収装置としても機能し、回収された200
〜300 ℃の熱風を連結管20を介して一次燃焼室８へ循環
させる。これにより一次燃焼室８における塵芥の着火が
促進されるとともに、塵芥を乾燥させて完全燃焼させる
ことができる。
ラミック部材18と脱臭用セラミック部材19とを通過して
図１のサイクロン５へ入る。そしてサイクロン５の内部
で遠心力を利用して排ガス中のダストが除去され、クリ
ーンな排ガスのみが煙突６から排出される。このサイク
ロン５は廃熱回収装置としても機能し、回収された200
〜300 ℃の熱風を連結管20を介して一次燃焼室８へ循環
させる。これにより一次燃焼室８における塵芥の着火が
促進されるとともに、塵芥を乾燥させて完全燃焼させる
ことができる。
【００１８】なお、図12はサイクロン５の内部構造を示
すもので、通常のサイクロン室22の外周にアイドル室23
が設けられている。そしてこれらの間に、多数枚のリブ
24、25が交互に設けられている。リブ24は下部にガス流
路を備え、リブ25は上部にガス流路を備えたものであ
る。図示しない入口から流入した空気（冷風）はこれら
のリブ24、25の間を上下ジグザグに進行する間に加熱さ
れてアイドル室23から取り出され、前記の連結管20を介
して一次燃焼室８へ送られる。また排ガスは中央の流路
27から煙突６に排出される。
すもので、通常のサイクロン室22の外周にアイドル室23
が設けられている。そしてこれらの間に、多数枚のリブ
24、25が交互に設けられている。リブ24は下部にガス流
路を備え、リブ25は上部にガス流路を備えたものであ
る。図示しない入口から流入した空気（冷風）はこれら
のリブ24、25の間を上下ジグザグに進行する間に加熱さ
れてアイドル室23から取り出され、前記の連結管20を介
して一次燃焼室８へ送られる。また排ガスは中央の流路
27から煙突６に排出される。
【００１９】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の無煙無
臭焼却炉によれば、一次燃焼室の内部で二重の渦を発生
させて未燃焼ガスと燃焼空気とを完全に混合させるとと
もに、一次燃焼室と二次燃焼室とをバランス良く機能さ
せ、紙系雑芥、油系雑芥、木材系雑芥、高分子系雑芥等
の各種の雑芥を煙や悪臭を発生させることなく焼却する
ことができる。また本発明においては、一次燃焼室にお
ける着火や二次燃焼室の昇温を容易に行わせることがで
き、しかもメンテナンスが容易な構造となっている。よ
って本発明は従来の問題点を解決した無煙無臭焼却炉と
して、価値の高いものである。
臭焼却炉によれば、一次燃焼室の内部で二重の渦を発生
させて未燃焼ガスと燃焼空気とを完全に混合させるとと
もに、一次燃焼室と二次燃焼室とをバランス良く機能さ
せ、紙系雑芥、油系雑芥、木材系雑芥、高分子系雑芥等
の各種の雑芥を煙や悪臭を発生させることなく焼却する
ことができる。また本発明においては、一次燃焼室にお
ける着火や二次燃焼室の昇温を容易に行わせることがで
き、しかもメンテナンスが容易な構造となっている。よ
って本発明は従来の問題点を解決した無煙無臭焼却炉と
して、価値の高いものである。
【図１】本発明の無煙無臭焼却炉の全体の外観を示す斜
視図である。
視図である。
【図２】一次燃焼室における燃焼空気の旋回状態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図３】一次燃焼室における燃焼空気の旋回状態を示す
平面図である。
平面図である。
【図４】送風管の斜視図である。
【図５】送風管の平面図である。
【図６】単位時間当たりの供給空気量を一定とした場合
の、一次燃焼室への供給空気量と未燃焼ガス発生量との
関係を示すグラフである。
の、一次燃焼室への供給空気量と未燃焼ガス発生量との
関係を示すグラフである。
【図７】雑芥の種類に応じて供給空気量を切替えた場合
の、一次燃焼室への供給空気量と未燃焼ガス発生量との
関係を示すグラフである。
の、一次燃焼室への供給空気量と未燃焼ガス発生量との
関係を示すグラフである。
【図８】二次燃焼室への供給空気量を塵芥の種類に応じ
て所定時間増加させた場合の、供給空気量と未燃焼ガス
発生量との関係を示すグラフである。
て所定時間増加させた場合の、供給空気量と未燃焼ガス
発生量との関係を示すグラフである。
【図９】二次燃焼室の構造を示す斜視図である。
【図１０】二次燃焼室の縦断面図である。
【図１１】二次燃焼室の平面図である。
【図１２】サイクロンの内部構造を示す斜視図である。
１ 本体 ２ 投入口 ３ 送風機 ４ バーナー ５ サイクロン ６ 煙突 ７ 隔壁 ８ 一次燃焼室 ９ 二次燃焼室 10 送風管 11 ノズル 12 パネル 13 空気量調整弁 14 空気量調整弁 15 操作ボックス 16 隔壁 17 断熱兼脱煙用セラミック部材 18 脱煙用セラミック部材 19 脱臭用セラミック部材 20 連結管 21 通路 22 サイクロン室 23 アイドル室 24 リブ 25 リブ 27 中央の流路
Claims (6)
- 【請求項１】 一次燃焼室と二次燃焼室とを備え、一次
燃焼室の内部には角度の異なる２方向へ送風することに
より二重の渦を発生させる２以上の送風管を設けたこと
を特徴とする無煙無臭焼却炉。 - 【請求項２】 一次燃焼室の送風管に、上部、中部、下
部の送風量を変えることができる空気量調整弁を取り付
けた請求項１記載の無煙無臭焼却炉。 - 【請求項３】 一次燃焼室への送風管からの供給空気量
を、紙系雑芥、油系雑芥、木材系雑芥、高分子系雑芥の
４段階に切替え可能とした請求項１記載の無煙無臭焼却
炉。 - 【請求項４】 塵芥の追加投入時に、一次燃焼室への供
給空気量を減少させ、二次燃焼室への供給空気量を増加
させる制御装置を組み込んだ請求項１記載の無煙無臭焼
却炉。 - 【請求項５】 二次燃焼室の出口にサイクロンを設ける
とともに、このサイクロンにより回収した熱風を一次燃
焼室内へ循環させる着火促進用の連結管を設けた請求項
１記載の無煙無臭焼却炉。 - 【請求項６】 二次燃焼室の入口に断熱兼脱煙用セラミ
ック部材を設け、二次燃焼室の出口に脱臭用セラミック
部材と脱煙用セラミック部材とを設けた請求項１記載の
無煙無臭焼却炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7225283A JP2779145B2 (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 無煙無臭焼却炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7225283A JP2779145B2 (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 無煙無臭焼却炉 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0972523A true JPH0972523A (ja) | 1997-03-18 |
| JP2779145B2 JP2779145B2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
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Citations (7)
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|---|---|---|---|---|
| JPS50127472A (ja) * | 1974-03-25 | 1975-10-07 | ||
| JPH024106A (ja) * | 1988-06-22 | 1990-01-09 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 脱臭焼却炉 |
| JPH02157511A (ja) * | 1988-12-12 | 1990-06-18 | Iwao Kuwabara | 焼却装置 |
| JPH04260710A (ja) * | 1991-02-15 | 1992-09-16 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 廃棄物焼却炉の燃焼制御方法 |
| JPH05340521A (ja) * | 1992-06-11 | 1993-12-21 | Iwaki Kikai Sekkei Jimusho:Kk | 焼却炉の燃焼室構造 |
| JPH06341625A (ja) * | 1993-05-31 | 1994-12-13 | Mochise Denki Kk | ゴミ焼却炉 |
| JPH07198122A (ja) * | 1994-01-06 | 1995-08-01 | Daiwa Plant Kensetsu Kk | 焼却炉の消煙消臭方法とその装置 |
-
1995
- 1995-09-01 JP JP7225283A patent/JP2779145B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
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| Publication number | Publication date |
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| JP2779145B2 (ja) | 1998-07-23 |
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