JP3019542U - 焼却炉装置 - Google Patents
焼却炉装置Info
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- JP3019542U JP3019542U JP1995001599U JP159995U JP3019542U JP 3019542 U JP3019542 U JP 3019542U JP 1995001599 U JP1995001599 U JP 1995001599U JP 159995 U JP159995 U JP 159995U JP 3019542 U JP3019542 U JP 3019542U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 燃焼室内で発生する燃焼ガスに新鮮な外気
を、燃焼室から排煙部へ向け略直線的に下方から上方へ
通流する燃焼ガスに巻き込み状に混合させて完全燃焼さ
せ、清浄な無煙化ガスを煙突から排出して煤煙等による
公害の発生を防止できる焼却炉装置を提供することを目
的とする。 【構成】 縦仕切壁14により区画された一次及び二次
燃焼室16、18と、二次燃焼室に隣接された排煙部2
0とを有し、底壁は地面から底面空隙を形成して架設さ
れ、縦仕切壁には一次及び二次燃焼室を連通させる連通
路26が形成され、底壁には底面空隙に連通し、端部開
口を連通路内に臨ませた下部空気取入部30が設けら
れ、排煙部には下部空気取入部からの空気を二次燃焼室
を経由して排煙部に略直線的に空気を取り込み促進させ
る空気誘引部32を備えて成る。
を、燃焼室から排煙部へ向け略直線的に下方から上方へ
通流する燃焼ガスに巻き込み状に混合させて完全燃焼さ
せ、清浄な無煙化ガスを煙突から排出して煤煙等による
公害の発生を防止できる焼却炉装置を提供することを目
的とする。 【構成】 縦仕切壁14により区画された一次及び二次
燃焼室16、18と、二次燃焼室に隣接された排煙部2
0とを有し、底壁は地面から底面空隙を形成して架設さ
れ、縦仕切壁には一次及び二次燃焼室を連通させる連通
路26が形成され、底壁には底面空隙に連通し、端部開
口を連通路内に臨ませた下部空気取入部30が設けら
れ、排煙部には下部空気取入部からの空気を二次燃焼室
を経由して排煙部に略直線的に空気を取り込み促進させ
る空気誘引部32を備えて成る。
Description
【0001】
本考案は、事業所や一般家庭等から排出される各種廃棄物を焼却処理する焼却 炉装置に関するものである。
【0002】
従来、事業所等から排出される各種産業廃棄物や一般家庭から排出されるゴミ 屑類を焼却処理するために各種の焼却装置が開発され、提案されている。 例えば、プラスッチク屑や廃タイヤ等の廃棄物は燃焼速度や燃焼温度が高いた めに耐火煉瓦構造の大型で、構造も複雑な焼却装置で焼却されている。 また、塵芥類の焼却においても、種々雑多なものが混入し、水分も多量に含ん だものもあるため、炉内を乾燥室と焼却室とに分けてストーカで塵芥類を搬入す る様な大型の焼却装置が使用され、被焼却物をなるべく完全燃焼させつつ不完全 燃焼による公害の発生を防止しているものである。
【0003】
しかしながら、前記焼却装置は、設備を大型化すればするほど、設備経費が割 高となるもので、ときには不完全燃焼した黒煙が排出されて近隣居住者の反発を 受けることもあり、中小規模の事業所や一般家庭等においては、簡易な構造で被 焼却物を完全燃焼させ、しかも設備経費も安価な焼却炉装置が嘱望されている。
【0004】 本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、炉躯 体の燃焼室内で発生する燃焼ガスに新鮮な外気を動力を利用することなく、燃焼 室から排煙部へ略直線的に下方から上方へ通流する燃焼ガスに外気を巻き込み状 に誘引混合させて完全燃焼させることができ、燃焼効率が高く、清浄な無煙化ガ スを煙突から排出して煤煙等による公害の発生を防止できる焼却炉装置を提供す ることにある。
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、炉躯体12内を縦仕切壁 14により区画されてその両側に配置され、閉鎖空間を形成するように設けられ た一次及び二次燃焼室16、18と、該二次燃焼室18に隣接配置され、この二 次燃焼室18に連通された排煙部20とを有し、前記炉躯体12の底壁22は所 要の底面空隙24を形成するように地面から所要高さ位置に架設され、前記縦仕 切壁14には一次及び二次燃焼室16、18を連通させる連通路26が形成され 、更に、前記底壁22には前記底面空隙24に連通し、端部開口28を前記連通 路26内に臨ませた下部空気取入部30が設けられ、前記排煙部20には前記下 部空気取入部30から流入する空気を前記二次燃焼室18を経由して排煙部20 に略直線的に空気を取り込み促進させる空気誘引部32を備えてなる焼却炉装置 10から構成される。
【0006】 また、請求項2に係る発明では、前記下部空気取入部30は、前記縦仕切壁1 4の両側に配置された一次燃焼室16から二次燃焼室18へ流れる燃焼ガスの通 流方向と交差する方向に配置された立ち上り管50から成ることとしてもよい。
【0007】 また、請求項3に係る発明では、前記二次燃焼室18は、前記連通路26から 通流する燃焼ガスと、前記空気取入部30から誘引された空気と、を上昇させつ つ混合させて未燃焼ガスを完全燃焼させる縦形混合室52であることとしてもよ い。
【0008】 また、請求項4に係る発明では、前記排煙部20は、前記二次燃焼室18に連 通されたサイクロン焼却部62から成ることとしてもよい。
【0009】 また、請求項5に係る発明では、前記サイクロン焼却部62は、前記二次燃焼 室18内に連通された複数のサイクロン用炉体64を備え、この複数のサイクロ ン用炉体64は、その上端に連通された集合排気部72と、この集合排気部72 に突設された煙突74とを有し、前記空気誘引部32は、前記集合排気部72内 に配置されて成ることとしてもよい。
【0010】 また、請求項6に係る発明では、前記空気誘引部32は、前記集合排気部72 内に煙突74へ向け配置されたエジェクタ76と、このエジェクタ76に連通さ れた送風機78とを備えて成ることとしてもよい。
【0011】
本考案に係る焼却炉装置においては、一次燃焼室内に被焼却物を投入して着火 燃焼させる。この一次燃焼室内の燃焼ガスは、一次燃焼室と二次燃焼室とを区画 した縦仕切壁に設けた連通路を経由して二次燃焼室内に流入し、更に排煙部を経 由して外部へ排気される。 特に、底壁の下方の底面空隙から下部空気取入部、連通路を経由して排煙部に 対し略直線的に、下方から上方への燃焼気流に沿って巻き込み誘引する様に新鮮 外気を取り込むので、未燃焼ガスを二次燃焼室内で完全燃焼でき、無煙化された 清浄な燃焼ガスを排煙部から排出し、煤煙による公害を防止できる。
【0012】 また、前記下部空気取入部は、前記縦仕切壁の両側に配置された一次燃焼室か ら二次燃焼室へ流れる燃焼ガスの通流方向と交差する方向に配置された立ち上り 管から成ることにより、連通路内に直接下方から外気を誘引させ酸素供給の実効 化を図れる。
【0013】 また、前記二次燃焼室は、前記連通路から通流する燃焼ガスと、前記空気取入 部から誘引された空気と、を上昇させつつ混合させて未燃焼ガスを完全燃焼させ る縦形混合室であることにより、連通路に給気された空気と一次燃焼室から通流 する燃焼ガスとが共に上昇しながら混合されて、下方から上への燃焼流を具体的 に生起させ、燃焼の実効を促進させ得る。
【0014】 また、前記排煙部は、前記二次燃焼室に連通されたサイクロン焼却部から成る ことにより、燃焼ガスを通流させながら燃焼を促進でき、ガス中に含有された塵 埃等を除去して清浄化し、煤煙による公害を防止できる。
【0015】 また、前記サイクロン焼却部は、前記二次燃焼室内に連通された複数のサイク ロン用炉体を備え、この複数のサイクロン用炉体は、その上端に連通された集合 排気部と、この集合排気部に突設された煙突とを有し、前記空気誘引部は、前記 集合排気部内に配置されて成ることにより、二次燃焼室からサイクロン用炉体内 へ燃焼ガスを停滞させることなく効率よく通流させて燃焼処理でき、また、空気 取入部から給気される空気量を調整しながら未燃焼ガスを完全燃焼させて清浄化 できる。
【0016】 また、前記空気誘引部は、前記集合排気部内に煙突へ向け配置されたエジェク タと、このエジェクタに連通された送風機と、を備えて成ることにより、その構 成が簡略で、燃焼ガスや空気を簡易に燃焼室内やサイクロン焼却部へ誘引できる 。
【0017】
以下、添付図面に基づき、本考案の好適な実施例を説明する。 図1ないし図6には、本考案の実施例に係る焼却炉装置10が示されている。 図より明らかな様に、前記焼却炉装置10は、炉躯体12内を縦仕切壁14に より区画されてその両側に配置され、閉鎖空間を形成するように設けられた一次 燃焼室16及び二次燃焼室18と、該二次燃焼室18に隣接配置され、この二次 燃焼室18に連通された排煙部20とを有している。
【0018】 前記炉躯体12の底壁22は、所要の底面空隙24を形成するように地面から 所要高さ位置に架設されており、一次燃焼室16と二次燃焼室18とを区画した 縦仕切壁14は底壁22に立設されている。 該縦仕切壁14の下端側に、第1燃焼室16と第2燃焼室18とを相互に連通 させた連通路26が開路されている。
【0019】 更に、底壁22には、その下方の底面空隙24に連通し、端部開口28を前記 連通路26内に臨ませた下部空気取入部30が設けられている。 前記排煙部20には前記下部空気取入部30から流入する空気を前記二次燃焼 室18を経由して排煙部20に略直線的に空気を取り込み促進させる空気誘引部 32を備えている。 これにより、底面空隙24から下部空気取入部24、連通路26を経由して排 煙部20へ向け略直線的に、下方から上方への燃焼気流に沿って新鮮な外気を取 り込みながら未燃焼ガスを完全燃焼でき、煤煙による公害を防止できる。 また、吸込フアン等の強制的な外気取り込み動力を必要とすることなく、単純 な構造で、かつ効果的に完全な焼却作用を行わしめることができる。
【0020】 図4、図5、図6に示す様に、前記炉躯体12は、耐火れんが、キャスタブル 等の耐火材を素材とし、外周面に耐熱性金属板を付設した平面視長矩形状に形成 され、該耐熱性金属板の継手部はアングル材等で補強されている。 なお、前記炉躯体12は、長矩形状に限ることなく、円形、多角形等に形成し てもよい。
【0021】 炉躯体12の底壁22は、地面より所要高さに位置する様に下面にベース枠3 4が敷設されており、これにより、底壁22の下方に所要高さの底面空隙24が 形成される。 図4、図5に示す様に、一次燃焼室16内の底壁22寄り位置には、収容した 被焼却物を下層側から燃焼させるため、縦仕切壁14に開路された連通路26と 略同一高さで、アーチ形に形成された複数のロストル36が、一次燃焼室16の 長手方向の一端から縦仕切壁14側へ向け並設されている。更に、これらのロス トル36の内で縦仕切壁14寄り位置のロストル36と対向した側壁に着火口3 8が開口されている。
【0022】 前記各ロストル36の下方の火房40と対向して一次燃焼室16の鏡面には灰 出口42が開口されて扉44が枢着され、また、一次燃焼室16の上面には、投 入口46が開口されて開閉扉48が装着されている。 前記着火口38には、図示しないバーナが設置されており、一次燃焼室16内 に投入された被焼却物に対し、着火口38のバーナから火炎を放射し、被焼却物 をロストル36に近接した下層側から逆燃式に燃焼させる。そして、着火後の略 20分程度でバーナの燃焼を停止させ、被焼却物を自然燃焼させる。
【0023】 前記炉躯体12内を一次燃焼室16と二次燃焼室18とに区画した縦仕切壁1 4は、耐火れんがやキャスタブル等の耐火材で構築され、この縦仕切壁14の下 端側に連通路26が設けられている。 図5、図6に示す様に、下部空気取入部32は、縦仕切壁14の両側に配置さ れた一次燃焼室16から二次燃焼室18へ流れる燃焼ガスの通流方向と交差する 方向に配置された複数の立ち上り管50から成る。 この立ち上り管50は、連通路26の内底面において、底壁22内に埋設され て下端が底面空隙24に連通され、かつ上端は連通路26内へ突出されている。 これにより、連通路26内に直接下方から外気を誘引でき、酸素供給の実効を 図れることとなる。
【0024】 二次燃焼室18は、連通路26から同二次燃焼室18内へ通流する燃焼ガスと 、前記空気取入部30から誘引された空気とを上昇させつつ混合させて未燃焼ガ スを完全燃焼させる縦形混合室52として構成されている。 該二次燃焼室18は、一次燃焼室16と略同一高幅で、奥行きが短い中空直方 体に形成されている。 また、この二次燃焼室18の側壁の下部位置には、灰出口54が開口されて端 部開口に開閉扉56が枢着されている。 また、この二次燃焼室18内において、縦仕切壁14と対向した排煙部20側 の内部壁58の上部位置には、図6に示す様に、2個の連通路60、60が排煙 部20へ向け開路されている。
【0025】 図3、図4、図5に示す様に、排煙部20は、二次燃焼室18に連通されたサ イクロン焼却部62から形成されている。 該サイクロン焼却部62は、二次燃焼室18内に連通された複数のサイクロン 用炉体64を備えている。 実施例において、二次燃焼室18に対して2個のサイクロン用炉体64、64 が並設され、二次燃焼室18の内部壁58の上部位置から2個のサイクロン用炉 体64、64の中央位置より平面視偏心した位置へ向けて2個の連通路60、6 0が連通されている。 また、2個のサイクロン用炉体64、64の下端部に塵埃溜り部66が設置さ れ、サイクロン焼却部62の一方側壁に塵埃溜り部66に連通した排出口68が 開口されて開閉扉70が枢着されている。
【0026】 これにより、二次燃焼室18の縦形混合室52内を下方から上昇しつつ新鮮な 外気が混合されて完全燃焼した燃焼ガスは、前記連通路60、60から2個のサ イクロン用炉体64、64内に流入し、該サイクロン用炉体内で高速で旋回しな がら燃焼ガス中に混入している塵埃類が除去され、清浄に無煙化された燃焼ガス が上方へと排気される。
【0027】 この2個のサイクロン用炉体64、64は、その上端に連通された集合排気部 72と、この集合排気部72の上部に連通された煙突74とを有している。 前記空気誘引部32は、集合排気部72内に配置され、該集合排気部72内で 端部開口を上方へ向けて配置されたエジェクタ76と、このエジェクタ76に連 通された送風機78とを備えている。
【0028】 このエジェクタ76から排出される排気圧が一次燃焼室16から二次燃焼室1 8、サイクロン用炉体64へ通流中の燃焼ガスへ作用し、燃焼ガスが途中で滞留 することなく、燃焼ガスを煙突74へ効率的に排出できる。 また、エジェクタ76からの排気圧が、一次燃焼室16と二次燃焼室18との 連通路26に設けた下部空気取入部30の立ち上り管50に作用し、底壁22の 下方の底面空隙24から新鮮な外気が連通路26内を二次燃焼室18へ通流中の 燃焼ガス中へ取り込まれ、未燃焼ガスに取り込んだ新鮮な外気ガを混合されなが ら完全燃焼され、無煙化された清浄な燃焼ガスを煙突74から排出できる。
【0029】 また、エジェクタ76からの排気圧は、送風機78からエジェクタ76ヘ送風 される風圧によって変化し、エジェクタ76による排気圧を調整しながら燃焼ガ ス中に混合される新鮮外気の取り込み量を調整しながら燃焼ガスを完全燃焼でき る。 なお、排煙部20としてサイクロン焼却部62を示しているが、必ずしもサイ クロン焼却部に限ることなく、例えば、前記二次燃焼室18に煙道を連通し、こ の煙道内に空気誘引部を配置してもよい。
【0030】 次に本考案に係る焼却炉装置10の作用を説明する。 本考案に係る焼却炉装置10においては、一次燃焼室16内に被焼却物を投入 した後で、一次燃焼室16の側壁に設けた着火口38からバーナ等で被焼却物に 着火して燃焼させる。そして、着火後の20分程度でバーナの燃焼を停止させ、 被焼却物を自然燃焼させる。
【0031】 一次燃焼室16内の燃焼ガスは、縦仕切壁14の下端側の連通路26から二次 燃焼室18内へ流入する。この時に連通路26内に設けた下部空気取入部30の 立ち上り管50から外部の新鮮な空気が誘引される。 この誘引された新鮮な空気は、二次燃焼室18の縦形混合室52内を下方から 上方へ向う燃焼ガスの気流内へ取り込まれながら混合され、燃焼ガス内の未燃焼 ガスを完全燃焼させる。
【0032】 二次燃焼室18内の燃焼ガスは、排煙部20側の2個の連通路60、60から サイクロン用炉体64、64内へ流入し、このサイクロン用炉体64、64内で 高速に旋回しながら内部に含有された塵埃類が遠心分離により下方へと除去され 、完全燃焼した後の清浄な無煙化ガスが煙突74から排出されることとなる。
【0033】 該煙突74から排出されるガスが黒色で煤煙を含み、燃焼状態が十分でない場 合には、空気誘引部32の送風機78を駆動し、サイクロン焼却部62の集合排 気部72内に配置されたエジェクタ76から煙突74方向に向けて空気を噴射さ せる。 前記エジェクタ76の排圧作用により、一次燃焼室と二次燃焼室との連通路2 6に設けた下部空気取入部30から取り込まれる空気量が増加し、二次燃焼室1 8内を通流する燃焼ガスに対する空気量が増大され、未燃焼ガスは完全燃焼され ることとなる。
【0034】 従って、底面空隙24から下部空気取入部30、連通路26等を経由して排煙 部20へ略直線的に、燃焼ガスの気流に沿って新鮮な外気を取り込みながら未燃 焼ガスを完全燃焼でき、清浄な無煙ガスを外部へ排出できて煤煙による公害を防 止できる。 また、一次燃焼室16と二次燃焼室18とは、炉躯体12内で縦仕切壁14に より区画され、更にサイクロン焼却部62が接続された簡略な構造であり、空気 吸い込みのための動力設備を備えることもなく効果的に完全な焼却作用を行うこ とができ、またコストも安価に設備できることとなる。
【0035】
請求項1に係る焼却炉装置によれば、炉躯体内を縦仕切壁により区画されてそ の両側に配置され、閉鎖空間を形成するように設けられた一次及び二次燃焼室と 、該二次燃焼室に隣接配置され、この二次燃焼室に連通された排煙部と、を有し 、前記炉躯体の底壁は所要の底面空隙を形成するように地面から所要高さ位置に 架設され、前記縦仕切壁には一次及び二次燃焼室を連通させる連通路が形成され 、更に、前記底壁には前記底面空隙に連通し、端部開口を前記連通路内に臨ませ た下部空気取入部が設けられ、更に、前記排煙部には前記下部空気取入部から流 入する空気を前記二次燃焼室を経由して排煙部に略直線的に空気を取り込み促進 させる空気誘引部を備えて成ることにより、底面空隙から下部空気取入部、連通 路を経由して排煙部に対し略直線的に、即ち、下方から上方への燃焼気流に沿っ て巻き込み誘引する様に新鮮外気を取り込むので、未燃焼ガスを二次燃焼室内で 完全燃焼させ、無煙化された清浄な燃焼ガスを排煙部から排出し、煤煙による公 害を防止できると共に、吸込フアン等の強制的な外気取り込み動力を必要とする ことなく、単純な構造でかつ効果的に完全な焼却作用を行なわしめることができ る。またコストも安価に設備できる。
【0036】 また、請求項2によれば、前記下部空気取入部は、前記縦仕切壁の両側に配置 された一次燃焼室から二次燃焼室へ流れる燃焼ガスの通流方向と交差する方向に 配置された立ち上り管から成ることにより、連通路内に直接下方から外気を誘引 させて酸素供給の実効化を図れる。
【0037】 また、請求項3によれば、前記二次燃焼室は、前記連通路から通流する燃焼ガ スと、前記空気取入部から誘引された空気と、を上昇させつつ混合させて未燃焼 ガスを完全燃焼させる縦形混合室であることにより、連通路に給気された空気と 一次燃焼室から通流する燃焼ガスとが共に上昇しながら混合されて、下方から上 方への燃焼流を具体的に生起させ、燃焼の実効を促進させ得る。
【0038】 また、請求項4によれば、前記排煙部は、前記二次燃焼室に連通されたサイク ロン焼却部から成ることにより、燃焼ガスを通流させつつながら燃焼を促進でき 、更に、ガス中に含有された塵埃等を除去して清浄化し、煤煙による公害を防止 できる。
【0039】 また、請求項5によれば、前記サイクロン焼却部は、前記二次燃焼室内に連通 された複数のサイクロン用炉体を備え、この複数のサイクロン用炉体は、その上 端に連通された集合排気部と、この集合排気部の上部に連設された煙突と、を有 し、前記空気誘引部は、前記集合排気部内に配置されて成ることにより、二次燃 焼室からサイクロン用炉体内へ燃焼ガスを停滞させることなく効率よく通流させ て燃焼処理でき、また、空気取入部から給気される空気量を調整しながら未燃焼 ガスを完全燃焼させて清浄化できる。
【0040】 また、請求項6によれば、前記空気誘引部は、前記集合排気部内に端部開口を 上方に向けて配置されたエジェクタと、このエジェクタに連通された送風機と、 を備えて成ることにより、その構成が簡略で、燃焼ガスや空気を簡易に燃焼室内 やサイクロン焼却部へ誘引させ燃焼効率を更に向上させることが可能であるとい う効果を奏する。
【図1】本考案の実施例に係る焼却炉装置の正面図であ
る。
る。
【図2】焼却炉装置の平面図である。
【図3】焼却炉装置の左側面図である。
【図4】図2のA−A線拡大断面図である。
【図5】図3のB−B線拡大断面図である。
【図6】図3のC−C線拡大断面図である。
【図7】焼却炉装置の燃焼ガスの通流状態を示した横断
説明図である。
説明図である。
10 焼却炉装置 12 炉躯体 14 縦仕切壁 16 一次燃焼室 18 二次燃焼室 20 排煙部 22 底壁 24 底面空隙 26 連通路 28 端部開口 30 下部空気取入部 32 空気誘引部 50 立ち上り管 52 縦形混合室 62 サイクロン焼却部 64 サイクロン用炉体 72 集合排気部 76 エジェクタ 78 送風機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年7月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
Claims (6)
- 【請求項1】 炉躯体内を縦仕切壁により区画されてそ
の両側に配置され、閉鎖空間を形成するように設けられ
た一次及び二次燃焼室と、 該二次燃焼室に隣接配置され、この二次燃焼室に連通さ
れた排煙部と、 を有し、 前記炉躯体の底壁は所要の底面空隙を形成するように地
面から所要高さ位置に架設され、 前記縦仕切壁には一次及び二次燃焼室を連通させる連通
路が形成され、 更に、前記底壁には前記底面空隙に連通し、端部開口を
前記連通路内に臨ませた下部空気取入部が設けられ、 更に、前記排煙部には前記下部空気取入部から流入する
空気を前記二次燃焼室を経由して排煙部に略直線的に空
気を取り込み促進させる空気誘引部を備えて成る焼却炉
装置。 - 【請求項2】 前記下部空気取入部は、前記縦仕切壁の
両側に配置された一次燃焼室から二次燃焼室へ流れる燃
焼ガスの通流方向と交差する方向に配置された立ち上り
管から成る請求項1記載の焼却炉装置。 - 【請求項3】 前記二次燃焼室は、前記連通路から通流
する燃焼ガスと、前記空気取入部から誘引された空気
と、を上昇させつつ混合させて未燃焼ガスを完全燃焼さ
せる縦形混合室である請求項1または2記載の焼却炉装
置。 - 【請求項4】 前記排煙部は、前記二次燃焼室に連通さ
れたサイクロン焼却部から成る請求項1記載の焼却炉装
置。 - 【請求項5】 前記サイクロン焼却部は、前記二次燃焼
室内に連通された複数のサイクロン用炉体を備え、 この複数のサイクロン用炉体は、その上端に連通された
集合排気部と、この集合排気部の上部に連設された煙突
と、を有し、 前記空気誘引部は、前記集合排気部内に配置されて成る
請求項1または4記載の焼却炉装置。 - 【請求項6】 前記空気誘引部は、前記集合排気部内に
端部開口を上方に向けて配置されたエジェクタと、この
エジェクタに連通された送風機と、を備えて成る請求項
5記載の焼却炉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995001599U JP3019542U (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | 焼却炉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995001599U JP3019542U (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | 焼却炉装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3019542U true JP3019542U (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=43154953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995001599U Expired - Lifetime JP3019542U (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | 焼却炉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3019542U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04114442U (ja) * | 1991-03-15 | 1992-10-08 | 三機工業株式会社 | 厨芥粉砕処理装置 |
CN111271720A (zh) * | 2020-03-13 | 2020-06-12 | 中山百得厨卫有限公司 | 排烟装置以及燃气热水器 |
-
1995
- 1995-02-13 JP JP1995001599U patent/JP3019542U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04114442U (ja) * | 1991-03-15 | 1992-10-08 | 三機工業株式会社 | 厨芥粉砕処理装置 |
CN111271720A (zh) * | 2020-03-13 | 2020-06-12 | 中山百得厨卫有限公司 | 排烟装置以及燃气热水器 |
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