JPH0949618A - 焼却炉 - Google Patents
焼却炉Info
- Publication number
- JPH0949618A JPH0949618A JP20107195A JP20107195A JPH0949618A JP H0949618 A JPH0949618 A JP H0949618A JP 20107195 A JP20107195 A JP 20107195A JP 20107195 A JP20107195 A JP 20107195A JP H0949618 A JPH0949618 A JP H0949618A
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- JP
- Japan
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- combustion chamber
- gas
- waste gas
- combustion
- waste
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 焼却炉における熱エネルギーの利用効率を改
善する。 【課題手段】 ロストル上の可燃性廃棄物と共に廃ガス
をバーナーにより燃焼させて発生する燃焼ガスを旋回か
つ上昇させる一次燃焼室を下段に、燃焼ガスを交互に対
向させた遮蔽板で形成したクランク状の流路を通じて煙
突から大気中へ放出する二次燃焼室を上段に配してな
り、ロストル下に灰溜まりと共に汚水溜めを設けて、可
燃性廃棄物の燃焼により該汚水を蒸発させて、又は旋回
かつ上昇する燃焼ガスにより該汚水を巻上げて燃焼した
り、一次燃焼室へ有機又は無機廃棄物の脱水処理装置が
排出する廃ガスを送り込み、前記脱水処理装置へ二次燃
焼室から燃焼ガスを熱エネルギーとして供給する。
善する。 【課題手段】 ロストル上の可燃性廃棄物と共に廃ガス
をバーナーにより燃焼させて発生する燃焼ガスを旋回か
つ上昇させる一次燃焼室を下段に、燃焼ガスを交互に対
向させた遮蔽板で形成したクランク状の流路を通じて煙
突から大気中へ放出する二次燃焼室を上段に配してな
り、ロストル下に灰溜まりと共に汚水溜めを設けて、可
燃性廃棄物の燃焼により該汚水を蒸発させて、又は旋回
かつ上昇する燃焼ガスにより該汚水を巻上げて燃焼した
り、一次燃焼室へ有機又は無機廃棄物の脱水処理装置が
排出する廃ガスを送り込み、前記脱水処理装置へ二次燃
焼室から燃焼ガスを熱エネルギーとして供給する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可燃性廃棄物を焼
却して発生する熱を、廃ガスの異臭除去に用いたり、燃
焼ガスの回送する形態で熱エネルギー源として利用する
焼却炉に関する。
却して発生する熱を、廃ガスの異臭除去に用いたり、燃
焼ガスの回送する形態で熱エネルギー源として利用する
焼却炉に関する。
【0002】
【従来の技術】様々な装置から排出される廃ガスには、
細かな粉塵や異臭が含まれ、そのまま大気中へ放出すれ
ば大気汚染の原因となるため、法規制により、粉塵、異
臭の除去が義務づけられている。その方法として、廃ガ
スを燃焼処理することは、広く知られているところであ
り、従来の焼却炉は、前段に当たる特定の装置が発生す
る廃ガスをパイプ等を用いて回送し、その廃ガスのみを
燃焼(900℃以上)して、粉塵を取り除いたり、異臭を除
去することを主眼としていた。
細かな粉塵や異臭が含まれ、そのまま大気中へ放出すれ
ば大気汚染の原因となるため、法規制により、粉塵、異
臭の除去が義務づけられている。その方法として、廃ガ
スを燃焼処理することは、広く知られているところであ
り、従来の焼却炉は、前段に当たる特定の装置が発生す
る廃ガスをパイプ等を用いて回送し、その廃ガスのみを
燃焼(900℃以上)して、粉塵を取り除いたり、異臭を除
去することを主眼としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の焼
却炉は、廃ガスの処理のためだけに高温の燃焼が必要で
あるから、エネルギーの効率的な利用という点からはあ
まり望ましいことではない。そこで、他の処理、特に熱
エネルギーを利用した処理を、廃ガスの燃焼処理と共
に、並列して実施できるようにすれば好ましい。
却炉は、廃ガスの処理のためだけに高温の燃焼が必要で
あるから、エネルギーの効率的な利用という点からはあ
まり望ましいことではない。そこで、他の処理、特に熱
エネルギーを利用した処理を、廃ガスの燃焼処理と共
に、並列して実施できるようにすれば好ましい。
【0004】また、省エネルギーの観点から、発生する
熱エネルギーを別の装置、特に熱源を必要とする装置に
利用すれば、無駄なく、より効率的なエネルギーの利用
となることはいうまでもない。そこで、こうしたエネル
ギーの効率性に視点を置き、焼却炉について、検討する
こととした。
熱エネルギーを別の装置、特に熱源を必要とする装置に
利用すれば、無駄なく、より効率的なエネルギーの利用
となることはいうまでもない。そこで、こうしたエネル
ギーの効率性に視点を置き、焼却炉について、検討する
こととした。
【0005】
【課題を解決するための手段】検討の結果、開発したも
のが、ロストル上の可燃性廃棄物と共に廃ガスをバーナ
ーにより燃焼させて発生する燃焼ガスを旋回かつ上昇さ
せる一次燃焼室を下段に、燃焼ガスを交互に対向させた
遮蔽板で形成したクランク状の流路を通じて煙突から大
気中へ放出する二次燃焼室を上段に配した焼却炉であ
る。ロストル下に灰溜まりと共に汚水溜めを設けて、可
燃性廃棄物の燃焼によりこの汚水を蒸発させて、又は旋
回かつ上昇する燃焼ガスにより該汚水を巻上げて燃焼す
るとよい。
のが、ロストル上の可燃性廃棄物と共に廃ガスをバーナ
ーにより燃焼させて発生する燃焼ガスを旋回かつ上昇さ
せる一次燃焼室を下段に、燃焼ガスを交互に対向させた
遮蔽板で形成したクランク状の流路を通じて煙突から大
気中へ放出する二次燃焼室を上段に配した焼却炉であ
る。ロストル下に灰溜まりと共に汚水溜めを設けて、可
燃性廃棄物の燃焼によりこの汚水を蒸発させて、又は旋
回かつ上昇する燃焼ガスにより該汚水を巻上げて燃焼す
るとよい。
【0006】本発明の焼却炉は、バーナーにより可燃性
廃棄物を焼却する一次燃焼室へ廃ガスを送り込み、一次
燃焼室、二次燃焼室の二段階で廃ガスを燃焼処理して異
臭の除去を図る。燃焼ガスは、一次燃焼室内を旋回しな
がら上昇することで可燃性廃棄物の焼却効率を向上さ
せ、ロストル下に設けた汚水溜めの汚水を気化させて、
同時に燃焼処理する。通常、一次燃焼室は900℃以上の
高温となるから、汚水はこの熱により蒸発するか、旋回
する燃焼ガスに巻上げられて、汚水溜めの表面から適宜
気化し、熱処理される。
廃棄物を焼却する一次燃焼室へ廃ガスを送り込み、一次
燃焼室、二次燃焼室の二段階で廃ガスを燃焼処理して異
臭の除去を図る。燃焼ガスは、一次燃焼室内を旋回しな
がら上昇することで可燃性廃棄物の焼却効率を向上さ
せ、ロストル下に設けた汚水溜めの汚水を気化させて、
同時に燃焼処理する。通常、一次燃焼室は900℃以上の
高温となるから、汚水はこの熱により蒸発するか、旋回
する燃焼ガスに巻上げられて、汚水溜めの表面から適宜
気化し、熱処理される。
【0007】この焼却炉において、一次燃焼室へ有機又
は無機廃棄物の脱水処理装置が排出する廃ガスを送り込
み、前記脱水処理装置へ二次燃焼室から燃焼ガスを熱エ
ネルギーとして供給すれば、更に効率のよいエネルギー
の利用を図ることができる。
は無機廃棄物の脱水処理装置が排出する廃ガスを送り込
み、前記脱水処理装置へ二次燃焼室から燃焼ガスを熱エ
ネルギーとして供給すれば、更に効率のよいエネルギー
の利用を図ることができる。
【0008】有機又は無機廃棄物を脱水、粉状化する脱
水処理装置では、脱水工程で発生する水蒸気に油が含ま
れ、異臭を含んだ廃ガスとして、何よりも異臭除去が必
要となる。また、前記脱水工程では、当然熱を必要とす
る。そこで、この脱水処理装置から出される廃ガスを燃
焼処理しながら、同時に生成される燃焼ガスを熱エネル
ギーの伝達媒体として脱水処理装置へ回送し、加熱に利
用するのである。
水処理装置では、脱水工程で発生する水蒸気に油が含ま
れ、異臭を含んだ廃ガスとして、何よりも異臭除去が必
要となる。また、前記脱水工程では、当然熱を必要とす
る。そこで、この脱水処理装置から出される廃ガスを燃
焼処理しながら、同時に生成される燃焼ガスを熱エネル
ギーの伝達媒体として脱水処理装置へ回送し、加熱に利
用するのである。
【0009】二次燃焼室を通ってきた燃焼ガスは幾分温
度が低下しており、脱水処理装置への回送の過程におい
て更に熱エネルギーも減少するが、例えば有機廃棄物の
脱水処理では、蛋白成分を分解しない程度に加熱すれば
よいので、特に問題はない。より高温の熱エネルギーと
して燃焼ガスを利用したい場合には、もっと一次燃焼室
に近いところから燃焼ガスを回送するとか、回送の手間
を省くため、一次燃焼室又は二次燃焼室と、熱エネルギ
ーを要する装置とを一体化すればよい。
度が低下しており、脱水処理装置への回送の過程におい
て更に熱エネルギーも減少するが、例えば有機廃棄物の
脱水処理では、蛋白成分を分解しない程度に加熱すれば
よいので、特に問題はない。より高温の熱エネルギーと
して燃焼ガスを利用したい場合には、もっと一次燃焼室
に近いところから燃焼ガスを回送するとか、回送の手間
を省くため、一次燃焼室又は二次燃焼室と、熱エネルギ
ーを要する装置とを一体化すればよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態について、
図を参照しながら説明する。図1は本発明の焼却炉の実
施形態の断面図であり、図2は同装置の図1中A−A断
面図である。この実施形態では、ホッパ17から逐次スク
リューコンベア18で可燃性廃棄物をロストル2上へ送り
込み、バーナーにより焼却する。ロストル2は、一次燃
焼室1下部に設けた多孔円盤なので、その下方に灰溜ま
り3と汚水溜め4とを配置している。焼却した可燃性廃
棄物の灰が汚水溜め4に混入しないように、灰溜まり3
は汚水溜め4の位置とは逆方向に傾斜させておくとよ
い。
図を参照しながら説明する。図1は本発明の焼却炉の実
施形態の断面図であり、図2は同装置の図1中A−A断
面図である。この実施形態では、ホッパ17から逐次スク
リューコンベア18で可燃性廃棄物をロストル2上へ送り
込み、バーナーにより焼却する。ロストル2は、一次燃
焼室1下部に設けた多孔円盤なので、その下方に灰溜ま
り3と汚水溜め4とを配置している。焼却した可燃性廃
棄物の灰が汚水溜め4に混入しないように、灰溜まり3
は汚水溜め4の位置とは逆方向に傾斜させておくとよ
い。
【0011】一次燃焼室1は、図1又は図2に見られる
ように、円筒形をしており、廃ガス吸入口5及びバーナ
ー6を接線方向に向け、取り込んだ廃ガスが燃焼して燃
焼ガスとなり、旋回しながら上昇していくようにしてい
る。一次燃焼室1は完全な閉鎖系ではないが、廃ガスは
900度以上に加熱されるので急激に二次燃焼室7へと移
行していって負圧となり、廃ガス吸入口5から廃ガスを
吸引することになる。なお、こうした吸引により廃ガス
の吸入が十分に行われない場合には、ブロア等により強
制的に一次燃焼室へ廃ガスを供給すればよい。
ように、円筒形をしており、廃ガス吸入口5及びバーナ
ー6を接線方向に向け、取り込んだ廃ガスが燃焼して燃
焼ガスとなり、旋回しながら上昇していくようにしてい
る。一次燃焼室1は完全な閉鎖系ではないが、廃ガスは
900度以上に加熱されるので急激に二次燃焼室7へと移
行していって負圧となり、廃ガス吸入口5から廃ガスを
吸引することになる。なお、こうした吸引により廃ガス
の吸入が十分に行われない場合には、ブロア等により強
制的に一次燃焼室へ廃ガスを供給すればよい。
【0012】旋回しながら一次燃焼室1内を上昇してい
く燃焼ガスは、直線的に上昇していく廃ガスよりも長い
距離を移動することで、十分に異臭を分解、除去する時
間がある。つまり、従来よりも小さな一次燃焼室でより
効率のよい燃焼が可能となるので、焼却炉としての小型
化を図ることができる。また、燃焼ガスは旋回すること
で一次燃焼室1の内壁にぶつかり、粉塵の運動エネルギ
ーを奪い、落下させることで純然たる気体としての燃焼
ガスから分離を図ることもできる。
く燃焼ガスは、直線的に上昇していく廃ガスよりも長い
距離を移動することで、十分に異臭を分解、除去する時
間がある。つまり、従来よりも小さな一次燃焼室でより
効率のよい燃焼が可能となるので、焼却炉としての小型
化を図ることができる。また、燃焼ガスは旋回すること
で一次燃焼室1の内壁にぶつかり、粉塵の運動エネルギ
ーを奪い、落下させることで純然たる気体としての燃焼
ガスから分離を図ることもできる。
【0013】更に、汚水溜め4の汚水を熱エネルギーに
より直接、又は上記旋回する燃焼ガスにより巻上げてか
ら気化させて、送り込んだ廃ガス同様に熱処理すること
ができる。汚水は、少しずつ蒸発して旋回することで広
く一次燃焼室1内に拡散し、ほとんど瞬時に加熱されて
しまうので、例えば汚水溜めに向けて熱エネルギーを与
えて気化させる場合に比べて、一次燃焼室1内の熱エネ
ルギーをほとんど損失させない利点がある。
より直接、又は上記旋回する燃焼ガスにより巻上げてか
ら気化させて、送り込んだ廃ガス同様に熱処理すること
ができる。汚水は、少しずつ蒸発して旋回することで広
く一次燃焼室1内に拡散し、ほとんど瞬時に加熱されて
しまうので、例えば汚水溜めに向けて熱エネルギーを与
えて気化させる場合に比べて、一次燃焼室1内の熱エネ
ルギーをほとんど損失させない利点がある。
【0014】二次燃焼室7は、格子状で気体が通過可能
な遮蔽板8を交互に2枚突き出してクランク状の流路9
を構成し、一次燃焼室1から上昇してきた燃焼ガスは、
遮蔽板8を突き抜けるか、流路9に沿って折れ曲がりな
がら移動するかして、煙突10に辿り着く。燃焼ガスが遮
蔽板8を通過する場合には、格子によって粉塵等が除去
されるし、燃焼ガスが流路9に沿って流れていく場合に
は、その折り返しの箇所で粉塵等は移動方向の変化に追
随できず、同じく燃焼ガスから分離していく。こうし
て、熱処理によって異臭が取り除かれ、旋回運動やクラ
ンク状の流路に沿った移動によって粉塵等が除去された
燃焼ガスが、無害な成分のみを含有する廃ガスとして、
煙突10から大気中へ放出されていくのである。
な遮蔽板8を交互に2枚突き出してクランク状の流路9
を構成し、一次燃焼室1から上昇してきた燃焼ガスは、
遮蔽板8を突き抜けるか、流路9に沿って折れ曲がりな
がら移動するかして、煙突10に辿り着く。燃焼ガスが遮
蔽板8を通過する場合には、格子によって粉塵等が除去
されるし、燃焼ガスが流路9に沿って流れていく場合に
は、その折り返しの箇所で粉塵等は移動方向の変化に追
随できず、同じく燃焼ガスから分離していく。こうし
て、熱処理によって異臭が取り除かれ、旋回運動やクラ
ンク状の流路に沿った移動によって粉塵等が除去された
燃焼ガスが、無害な成分のみを含有する廃ガスとして、
煙突10から大気中へ放出されていくのである。
【0015】図3は、先の実施形態の焼却炉11を有機廃
棄物の脱水処理装置12に連結し、熱エネルギーの効率的
な用法を示した装置構成図である。この例における脱水
処理装置12は、図3中、左方向の原料投入口13から、食
品工場の残渣や汚泥、生ごみ等の有機廃棄物を原料とし
て投入し、円筒本体14内で撹拌しながら油による炒め処
理を施して脱水及び微粉化した後、右の製品排出口15か
ら粉状化した製品として排出するものである。円筒本体
14のほとんどが、断熱ジャケット16で覆われ、従来はそ
の内部にスチームを通して加熱していたが、この例では
焼却炉11の燃焼ガスを供給して、スチームの代わりに利
用している。
棄物の脱水処理装置12に連結し、熱エネルギーの効率的
な用法を示した装置構成図である。この例における脱水
処理装置12は、図3中、左方向の原料投入口13から、食
品工場の残渣や汚泥、生ごみ等の有機廃棄物を原料とし
て投入し、円筒本体14内で撹拌しながら油による炒め処
理を施して脱水及び微粉化した後、右の製品排出口15か
ら粉状化した製品として排出するものである。円筒本体
14のほとんどが、断熱ジャケット16で覆われ、従来はそ
の内部にスチームを通して加熱していたが、この例では
焼却炉11の燃焼ガスを供給して、スチームの代わりに利
用している。
【0016】脱水処理装置12から出される廃ガス(実際
には主として油を含んだ水蒸気)を、吸引するままに任
せて、又はブロア等により強制的に焼却炉11へ送り、粉
塵、異臭等を取り除く。熱処理の過程で高い熱エネルギ
ーを廃ガスに加えた態様の燃焼ガスは、二次燃焼室7
(図1又は図2参照)から、脱水処理装置12の断熱ジャケ
ット16へ送られ、加熱の用に供される。熱エネルギーを
放出した燃焼ガスは、再び焼却炉11へ回送して、煙突10
から大気中へ放出する。
には主として油を含んだ水蒸気)を、吸引するままに任
せて、又はブロア等により強制的に焼却炉11へ送り、粉
塵、異臭等を取り除く。熱処理の過程で高い熱エネルギ
ーを廃ガスに加えた態様の燃焼ガスは、二次燃焼室7
(図1又は図2参照)から、脱水処理装置12の断熱ジャケ
ット16へ送られ、加熱の用に供される。熱エネルギーを
放出した燃焼ガスは、再び焼却炉11へ回送して、煙突10
から大気中へ放出する。
【0017】なお、脱水処理装置12へ供給する燃焼ガス
は、単なる熱エネルギーの伝達媒体であるから、粉塵等
は混入していないほうが好ましい。そこで、上記例で
は、燃焼ガスの供給経路途上にガスフィルタ19を設け
て、純然たる燃焼ガスのみを供給するようにしている。
は、単なる熱エネルギーの伝達媒体であるから、粉塵等
は混入していないほうが好ましい。そこで、上記例で
は、燃焼ガスの供給経路途上にガスフィルタ19を設け
て、純然たる燃焼ガスのみを供給するようにしている。
【0018】図4は、焼却炉11の二次燃焼室7に有機廃
棄物の脱水処理装置12を貫設し、焼却炉11を直接脱水処
理装置12の熱源として利用した装置構成図である。先の
例に挙げた焼却炉11の熱利用の装置構成では、廃ガスを
送る経路が必要となり、経路途中で、少なからず熱損失
を免れない。そこで、焼却炉11と脱水処理装置12とを一
体にし、熱損失の低減を図るのである。脱水処理装置12
に必要な熱は、それほど高くないため(100〜200℃)、本
例では、廃ガスが比較的低温となる二次燃焼室7に脱水
処理装置12を結合した形態をとっているが、必要に応じ
て、一次燃焼室1に熱を利用する装置を結合するように
してもよい。
棄物の脱水処理装置12を貫設し、焼却炉11を直接脱水処
理装置12の熱源として利用した装置構成図である。先の
例に挙げた焼却炉11の熱利用の装置構成では、廃ガスを
送る経路が必要となり、経路途中で、少なからず熱損失
を免れない。そこで、焼却炉11と脱水処理装置12とを一
体にし、熱損失の低減を図るのである。脱水処理装置12
に必要な熱は、それほど高くないため(100〜200℃)、本
例では、廃ガスが比較的低温となる二次燃焼室7に脱水
処理装置12を結合した形態をとっているが、必要に応じ
て、一次燃焼室1に熱を利用する装置を結合するように
してもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明の焼却炉は、可燃性廃棄物を焼却
することで発生する熱エネルギーで、まず廃ガスを燃焼
処分して異臭を取り除き、更に燃焼ガスを供給する形態
をもって熱エネルギーの有効利用を図り、総じて、エネ
ルギーの効率的利用を実現している。
することで発生する熱エネルギーで、まず廃ガスを燃焼
処分して異臭を取り除き、更に燃焼ガスを供給する形態
をもって熱エネルギーの有効利用を図り、総じて、エネ
ルギーの効率的利用を実現している。
【図1】本発明の焼却炉の実施形態の断面図である。
【図2】同焼却炉の図1中A−A断面図である。
【図3】同焼却炉を有機廃棄物の脱水処理装置に連結し
た装置構成図である。
た装置構成図である。
【図4】同焼却炉を脱水処理装置の熱源として利用した
装置構成図である。
装置構成図である。
1 一次燃焼室 2 ロストル 3 灰溜まり 4 汚水溜め 7 二次燃焼室 8 遮蔽板 9 流路 10 煙突 11 焼却炉 12 脱水処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F23G 5/32 F23G 5/32 5/46 ZAB 5/46 ZABZ 7/06 7/06 E
Claims (3)
- 【請求項1】 ロストル上の可燃性廃棄物と共に廃ガス
をバーナーにより燃焼させて発生する燃焼ガスを旋回か
つ上昇させる一次燃焼室を下段に、燃焼ガスを交互に対
向させた遮蔽板で形成したクランク状の流路を通じて煙
突から大気中へ放出する二次燃焼室を上段に配してなる
焼却炉。 - 【請求項2】 請求項1記載のロストル下に灰溜まりと
共に汚水溜めを設けて、可燃性廃棄物の燃焼により該汚
水を蒸発させて、又は旋回かつ上昇する燃焼ガスにより
該汚水を巻上げて燃焼することを特徴とする焼却炉。 - 【請求項3】 請求項1記載の一次燃焼室へ有機又は無
機廃棄物の脱水処理装置が排出する廃ガスを送り込み、
前記脱水処理装置へ二次燃焼室から燃焼ガスを熱エネル
ギーとして供給してなることを特徴とする焼却炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20107195A JPH0949618A (ja) | 1995-08-07 | 1995-08-07 | 焼却炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20107195A JPH0949618A (ja) | 1995-08-07 | 1995-08-07 | 焼却炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0949618A true JPH0949618A (ja) | 1997-02-18 |
Family
ID=16434915
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20107195A Pending JPH0949618A (ja) | 1995-08-07 | 1995-08-07 | 焼却炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0949618A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009041897A (ja) * | 2007-07-19 | 2009-02-26 | Mhi Environment Engineering Co Ltd | 焼却炉と併設された焙焼設備 |
JP2012017872A (ja) * | 2010-07-06 | 2012-01-26 | Sakae Murata | 焼却装置 |
WO2015122462A1 (ja) * | 2014-02-12 | 2015-08-20 | 株式会社博石館 | 焼却炉 |
-
1995
- 1995-08-07 JP JP20107195A patent/JPH0949618A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009041897A (ja) * | 2007-07-19 | 2009-02-26 | Mhi Environment Engineering Co Ltd | 焼却炉と併設された焙焼設備 |
JP2012017872A (ja) * | 2010-07-06 | 2012-01-26 | Sakae Murata | 焼却装置 |
WO2015122462A1 (ja) * | 2014-02-12 | 2015-08-20 | 株式会社博石館 | 焼却炉 |
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