JPH09262437A - 蓄熱式排ガス浄化装置 - Google Patents
蓄熱式排ガス浄化装置Info
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- JPH09262437A JPH09262437A JP8077917A JP7791796A JPH09262437A JP H09262437 A JPH09262437 A JP H09262437A JP 8077917 A JP8077917 A JP 8077917A JP 7791796 A JP7791796 A JP 7791796A JP H09262437 A JPH09262437 A JP H09262437A
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Landscapes
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- Catalysts (AREA)
- Incineration Of Waste (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 直燃室側に触媒層を有する蓄熱室を設けた蓄
熱式排ガス浄化装置において、直燃室からの高温ガスに
よる触媒の熱劣化を防止及びガス流速均一化によるＳＶ
負荷均一化により能力低減防止を図る。 【解決手段】 バーナを備えた直燃室に、該直燃室側の
一端部に触媒層が形成された蓄熱材をもつ少なくとも２
個の蓄熱室を連通して、該各蓄熱室の他端に浄化前の排
ガスを導入する導入通路と各該蓄熱室の他端から浄化後
の排ガスを排出する排出通路とを設け、各該蓄熱室の一
方に浄化前の排ガスを導入して他方から浄化後の排ガス
を排出するようにし所定時間後に他方から浄化前の排ガ
スを導入し一方から浄化後の排ガスを排出するように切
替える通路切替え手段とをもつ蓄熱式排ガス浄化装置に
おいて、蓄熱室が直燃室側に触媒層を覆う第２蓄熱材を
設け、直燃室からの高温ガスを第２蓄熱材で蓄熱しつつ
整流して触媒層に流すようにした。
熱式排ガス浄化装置において、直燃室からの高温ガスに
よる触媒の熱劣化を防止及びガス流速均一化によるＳＶ
負荷均一化により能力低減防止を図る。 【解決手段】 バーナを備えた直燃室に、該直燃室側の
一端部に触媒層が形成された蓄熱材をもつ少なくとも２
個の蓄熱室を連通して、該各蓄熱室の他端に浄化前の排
ガスを導入する導入通路と各該蓄熱室の他端から浄化後
の排ガスを排出する排出通路とを設け、各該蓄熱室の一
方に浄化前の排ガスを導入して他方から浄化後の排ガス
を排出するようにし所定時間後に他方から浄化前の排ガ
スを導入し一方から浄化後の排ガスを排出するように切
替える通路切替え手段とをもつ蓄熱式排ガス浄化装置に
おいて、蓄熱室が直燃室側に触媒層を覆う第２蓄熱材を
設け、直燃室からの高温ガスを第２蓄熱材で蓄熱しつつ
整流して触媒層に流すようにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷工場、塗装工
場等、有機溶剤を用いた工場からの排ガスや、悪臭成分
が含まれる排ガスを直接に燃焼して無害化、無臭化する
にあたって、直熱室に蓄熱室を設けた蓄熱式排ガス処理
装置に関する。
場等、有機溶剤を用いた工場からの排ガスや、悪臭成分
が含まれる排ガスを直接に燃焼して無害化、無臭化する
にあたって、直熱室に蓄熱室を設けた蓄熱式排ガス処理
装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】塗装ブース、塗装乾燥炉、印刷用乾燥
炉、プラスチックや合板の製造設備、食品加工設備、産
業廃棄物処理設備、消化材製造設備あるいは香料製造設
備などの各種施設内においては、塗料、インキ、溶剤、
接着剤、合成樹脂或いは化学薬品等から、アルコール
類、エステル類や、有毒で特有の臭気をもつフェノール
類、アルデヒド類等の有害悪臭成分が発生する。
炉、プラスチックや合板の製造設備、食品加工設備、産
業廃棄物処理設備、消化材製造設備あるいは香料製造設
備などの各種施設内においては、塗料、インキ、溶剤、
接着剤、合成樹脂或いは化学薬品等から、アルコール
類、エステル類や、有毒で特有の臭気をもつフェノール
類、アルデヒド類等の有害悪臭成分が発生する。
【０００３】そこで、このような有害成分を含んだ排ガ
スは、公害防止の観点から直接大気中に放出することは
できないので、浄化処理を施して、無毒無臭化した状態
で放出している。また、最近では一般家庭の生ゴミを燃
焼した際に発生する排ガスも処理する傾向にある。排ガ
ス浄化処理の方法は、排ガスを６００〜９００°Ｃの高
温下で酸化分解して炭酸ガスと水に変化させる直接燃焼
方式が代表的であるが、直燃室を高温に加熱し維持して
酸化分解を安定に行わせるため、ランニングコストが嵩
むという問題がある。
スは、公害防止の観点から直接大気中に放出することは
できないので、浄化処理を施して、無毒無臭化した状態
で放出している。また、最近では一般家庭の生ゴミを燃
焼した際に発生する排ガスも処理する傾向にある。排ガ
ス浄化処理の方法は、排ガスを６００〜９００°Ｃの高
温下で酸化分解して炭酸ガスと水に変化させる直接燃焼
方式が代表的であるが、直燃室を高温に加熱し維持して
酸化分解を安定に行わせるため、ランニングコストが嵩
むという問題がある。
【０００４】直燃室を低い温度で使用するには、触媒を
用いる方式と、直燃室からの浄化後の排ガスの熱を蓄熱
し、その熱で浄化前の排ガスを予熱して直燃室に導入す
ることにより、直燃室での加熱エネルギーを省力化する
方式と、これらの方式を併用する等、種々提案されてい
る。上記蓄熱式排ガス浄化装置は具体的に、図５に示す
ように、排ガス加熱用のバーナ５１を備えた直燃室５２
が画成され、該直燃室５２に各連通するように並設した
複数（ここでは三つ）の各室を排ガスが流入流出する流
路となる蓄熱室５３（Ｈａ〜Ｈｃ）として構成すべく蓄
熱材５５が配設され、直燃室側には触媒層５４を形成し
ている。各蓄熱室５３には未浄化ガス（浄化前の排ガ
ス）の流入ダクト５６及び浄化済みガスの排出ダクト５
７と、パージダクト５８とを接続し、パージダクト５８
は、流入ダクト５６に帰還している。
用いる方式と、直燃室からの浄化後の排ガスの熱を蓄熱
し、その熱で浄化前の排ガスを予熱して直燃室に導入す
ることにより、直燃室での加熱エネルギーを省力化する
方式と、これらの方式を併用する等、種々提案されてい
る。上記蓄熱式排ガス浄化装置は具体的に、図５に示す
ように、排ガス加熱用のバーナ５１を備えた直燃室５２
が画成され、該直燃室５２に各連通するように並設した
複数（ここでは三つ）の各室を排ガスが流入流出する流
路となる蓄熱室５３（Ｈａ〜Ｈｃ）として構成すべく蓄
熱材５５が配設され、直燃室側には触媒層５４を形成し
ている。各蓄熱室５３には未浄化ガス（浄化前の排ガ
ス）の流入ダクト５６及び浄化済みガスの排出ダクト５
７と、パージダクト５８とを接続し、パージダクト５８
は、流入ダクト５６に帰還している。
【０００５】これによれば、初期において、排ガスを例
えば蓄熱室Ｈａを介して直燃室５２に流入し、直燃室５
２で加熱された高温ガスを例えば蓄熱室Ｈｂを介して排
出すると、触媒層５４により直燃式の温度とは格段と低
い温度でも酸化分解が進む。浄化後の排ガスは蓄熱室Ｈ
ｂを通過する際に蓄熱材５５を蓄熱する。次いで、流路
を切り替えて、蓄熱室Ｈｂを介して排ガスを直燃室５２
に流入させ、蓄熱室Ｈｃを介して浄化後の排ガスを流出
させれば、蓄熱室Ｈｂの蓄熱材５５の熱により排ガスが
予熱されてから直燃室５２に流入されるので、燃料消費
量の軽減となる。また、蓄熱室Ｈｃの蓄熱材５５が蓄熱
されるから、各蓄熱室５３を順次交互に使用すれば、直
燃室５２の温度を維持するための加熱エネルギーを節約
することになる。
えば蓄熱室Ｈａを介して直燃室５２に流入し、直燃室５
２で加熱された高温ガスを例えば蓄熱室Ｈｂを介して排
出すると、触媒層５４により直燃式の温度とは格段と低
い温度でも酸化分解が進む。浄化後の排ガスは蓄熱室Ｈ
ｂを通過する際に蓄熱材５５を蓄熱する。次いで、流路
を切り替えて、蓄熱室Ｈｂを介して排ガスを直燃室５２
に流入させ、蓄熱室Ｈｃを介して浄化後の排ガスを流出
させれば、蓄熱室Ｈｂの蓄熱材５５の熱により排ガスが
予熱されてから直燃室５２に流入されるので、燃料消費
量の軽減となる。また、蓄熱室Ｈｃの蓄熱材５５が蓄熱
されるから、各蓄熱室５３を順次交互に使用すれば、直
燃室５２の温度を維持するための加熱エネルギーを節約
することになる。
【０００６】また、浄化前の排ガスが流入した蓄熱室５
３は、同排ガスによって放熱されるが、この放熱された
蓄熱室５３には、未浄化ガスが残り、次に浄化後の排ガ
スを流出させるとき、未浄化ガスが混入されてしまう。
そこで、上記蓄熱式排ガス浄化装置では、次に蓄熱され
る蓄熱室５３に浄化後の排ガスの一部が還流するよう
に、パージダクト５８を介して流入ダクト５６に戻すパ
ージ操作を行っている。
３は、同排ガスによって放熱されるが、この放熱された
蓄熱室５３には、未浄化ガスが残り、次に浄化後の排ガ
スを流出させるとき、未浄化ガスが混入されてしまう。
そこで、上記蓄熱式排ガス浄化装置では、次に蓄熱され
る蓄熱室５３に浄化後の排ガスの一部が還流するよう
に、パージダクト５８を介して流入ダクト５６に戻すパ
ージ操作を行っている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の蓄熱式排ガ
ス浄化装置は、加熱手段として例えばＬＰＧガスを燃焼
させるバーナを用いているが、バーナは、電熱ヒータ等
に比べ、低コストで高温度が得られる反面、局部加熱を
起こしやすく、直燃室内の高温ガスを均一温度に流すこ
とには適さない。また触媒層へ吹き下すガスの流速もば
らつきやすい。
ス浄化装置は、加熱手段として例えばＬＰＧガスを燃焼
させるバーナを用いているが、バーナは、電熱ヒータ等
に比べ、低コストで高温度が得られる反面、局部加熱を
起こしやすく、直燃室内の高温ガスを均一温度に流すこ
とには適さない。また触媒層へ吹き下すガスの流速もば
らつきやすい。
【０００８】このため、触媒層が直燃室側に面して設け
られている従来の蓄熱式排ガス浄化装置では、高温ガス
が蓄熱室へ吹き出す流れの所で、ガス温度分布にばらつ
きを生じたり、バーナの熱が触媒層に局所的に強く輻射
したり、バーナの火炎が強い場合には、触媒層を直接に
加熱して触媒層に異常高温を与え、触媒の劣化を早めて
しまう。また、触媒層へのガス流速が不均一となり、触
媒へのＳＶが部分的に異なることによる触媒への負荷の
バラツキを生じ浄化能力を低下させる。
られている従来の蓄熱式排ガス浄化装置では、高温ガス
が蓄熱室へ吹き出す流れの所で、ガス温度分布にばらつ
きを生じたり、バーナの熱が触媒層に局所的に強く輻射
したり、バーナの火炎が強い場合には、触媒層を直接に
加熱して触媒層に異常高温を与え、触媒の劣化を早めて
しまう。また、触媒層へのガス流速が不均一となり、触
媒へのＳＶが部分的に異なることによる触媒への負荷の
バラツキを生じ浄化能力を低下させる。
【０００９】そこで、従来装置では、頻繁にバーナの加
熱強度をコントロール操作しているが、加熱強度は装置
の浄化性能に大きく関係するので、複雑さが要求されて
いる。本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、触媒に
流れる排ガスの温度および流速の均一化を図り、触媒の
異常加熱による熱劣化の防止及び触媒への負荷を均一化
し浄化能力の低減の防止を図るようにした蓄熱式排ガス
浄化装置を提供することを目的とする。
熱強度をコントロール操作しているが、加熱強度は装置
の浄化性能に大きく関係するので、複雑さが要求されて
いる。本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、触媒に
流れる排ガスの温度および流速の均一化を図り、触媒の
異常加熱による熱劣化の防止及び触媒への負荷を均一化
し浄化能力の低減の防止を図るようにした蓄熱式排ガス
浄化装置を提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した請求
項１の発明の要旨は、加熱用のバーナを備えた直燃室
と、該直燃室に連通し該直燃室側の各一端部に触媒層が
形成された蓄熱材をもつ少なくとも２個の蓄熱室と、各
該蓄熱室の他端に浄化前の排ガスを導入する導入通路
と、各該蓄熱室の他端から浄化後の排ガスを排出する排
出通路と、各該蓄熱層室の一方に浄化前の排ガスを導入
し他方から浄化後の排ガスを排出するようにし所定時間
後に他方から浄化前の排ガスを導入し一方から浄化後の
排ガスを排出するように切替える通路切替手段とをもつ
蓄熱式排ガス処理装置において、該蓄熱室が該直燃室側
に該触媒層を覆う第２蓄熱材をもち、該直燃室からの高
温ガスを該第２蓄熱材で蓄熱しつつ整流して該触媒層が
形成された該蓄熱材に流すようにしたことにある。
項１の発明の要旨は、加熱用のバーナを備えた直燃室
と、該直燃室に連通し該直燃室側の各一端部に触媒層が
形成された蓄熱材をもつ少なくとも２個の蓄熱室と、各
該蓄熱室の他端に浄化前の排ガスを導入する導入通路
と、各該蓄熱室の他端から浄化後の排ガスを排出する排
出通路と、各該蓄熱層室の一方に浄化前の排ガスを導入
し他方から浄化後の排ガスを排出するようにし所定時間
後に他方から浄化前の排ガスを導入し一方から浄化後の
排ガスを排出するように切替える通路切替手段とをもつ
蓄熱式排ガス処理装置において、該蓄熱室が該直燃室側
に該触媒層を覆う第２蓄熱材をもち、該直燃室からの高
温ガスを該第２蓄熱材で蓄熱しつつ整流して該触媒層が
形成された該蓄熱材に流すようにしたことにある。
【００１１】請求項１に従属する請求項２の発明の要旨
は、該蓄熱材が該直燃室側に一端開口を有する多数の連
通孔をもつハニカム材で形成され、該触媒層が該ハニカ
ム材の該直燃室側の端部とこの端部に担持された触媒と
からなり、該第２蓄熱材が板状のセラミックハニカム材
あるいはセラミック三次元網状体で形成されることにあ
る。
は、該蓄熱材が該直燃室側に一端開口を有する多数の連
通孔をもつハニカム材で形成され、該触媒層が該ハニカ
ム材の該直燃室側の端部とこの端部に担持された触媒と
からなり、該第２蓄熱材が板状のセラミックハニカム材
あるいはセラミック三次元網状体で形成されることにあ
る。
【００１２】上記構成の蓄熱式排ガス浄化装置におい
て、蓄熱室が直燃室側に触媒層を覆う第２蓄熱材をもつ
ことにより、蓄熱室へ吹き出す高温ガスが第２蓄熱材を
流れるとき、その流れが第２蓄熱材によって整流され、
その結果、触媒に至る高温ガスの流れの温度分布及びガ
ス流速が均一化される。従って、直燃室の温度管理によ
り、触媒層へは常に触媒の有効動作域での高温ガスが流
れ熱劣化を防止し、触媒ＳＶの均一化による浄化性能の
向上、触媒量の低減及び触媒寿命を長くする等の効果を
生じる。
て、蓄熱室が直燃室側に触媒層を覆う第２蓄熱材をもつ
ことにより、蓄熱室へ吹き出す高温ガスが第２蓄熱材を
流れるとき、その流れが第２蓄熱材によって整流され、
その結果、触媒に至る高温ガスの流れの温度分布及びガ
ス流速が均一化される。従って、直燃室の温度管理によ
り、触媒層へは常に触媒の有効動作域での高温ガスが流
れ熱劣化を防止し、触媒ＳＶの均一化による浄化性能の
向上、触媒量の低減及び触媒寿命を長くする等の効果を
生じる。
【００１３】また、第２蓄熱材が板状のセラミックハニ
カム材あるいはセラミック三次元網状で形成されること
により、一般的なパンチプレートやルーバープレートよ
り確実に整流作用が得られる。また、第２蓄熱材そのも
のが蓄熱効果を持ったものであり重複効果が得られる。
カム材あるいはセラミック三次元網状で形成されること
により、一般的なパンチプレートやルーバープレートよ
り確実に整流作用が得られる。また、第２蓄熱材そのも
のが蓄熱効果を持ったものであり重複効果が得られる。
【００１４】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態に係る蓄熱式
排ガス処理装置は、図１に示すように、加熱手段として
排ガス加熱用のバーナ１を備えた直燃室２と、該直燃室
２に各連通し中間部分にそれぞれ第１蓄熱材４をもつ３
個の蓄熱室３（Ｈａ〜Ｈｃ）と、上記直燃室側に配設さ
れた触媒層５を基本構造とする。
排ガス処理装置は、図１に示すように、加熱手段として
排ガス加熱用のバーナ１を備えた直燃室２と、該直燃室
２に各連通し中間部分にそれぞれ第１蓄熱材４をもつ３
個の蓄熱室３（Ｈａ〜Ｈｃ）と、上記直燃室側に配設さ
れた触媒層５を基本構造とする。
【００１５】各蓄熱室３には、該各蓄熱室３にそれぞれ
対応（各蓄熱室３毎に排ガス導入の切替えあるいは排ガ
ス遮断を行うように）したバルブ６Ａ〜６Ｃを有する導
入ダクト７及び、同様に各蓄熱室３に対応したバルブ８
Ａ〜８Ｃを有する排出ダクト９が接続されるとともに、
ここでは排出ダクト９から浄化後の排ガスを選択的に各
蓄熱室３に導くパージダクト１０が接続される。このパ
ージダクト１０にも各蓄熱室３に対応したバルブ１１Ａ
〜１１Ｃが介装されている。
対応（各蓄熱室３毎に排ガス導入の切替えあるいは排ガ
ス遮断を行うように）したバルブ６Ａ〜６Ｃを有する導
入ダクト７及び、同様に各蓄熱室３に対応したバルブ８
Ａ〜８Ｃを有する排出ダクト９が接続されるとともに、
ここでは排出ダクト９から浄化後の排ガスを選択的に各
蓄熱室３に導くパージダクト１０が接続される。このパ
ージダクト１０にも各蓄熱室３に対応したバルブ１１Ａ
〜１１Ｃが介装されている。
【００１６】しかして、本実施形態の特徴は、上記直燃
室２と触媒層５との間に第２蓄熱材１２をそれぞれ介在
させたことにある。即ち、第２蓄熱材１２は、蓄熱室３
へ吹き出す高温ガスの流れの不均一な温度分布及び流速
に対し触媒層５を保護し、ＳＶ負荷を均一化するもので
ある。第２蓄熱材１２は、板状のセラミックハニカム材
あるいはセラミック三次元網状体で形成されている。
室２と触媒層５との間に第２蓄熱材１２をそれぞれ介在
させたことにある。即ち、第２蓄熱材１２は、蓄熱室３
へ吹き出す高温ガスの流れの不均一な温度分布及び流速
に対し触媒層５を保護し、ＳＶ負荷を均一化するもので
ある。第２蓄熱材１２は、板状のセラミックハニカム材
あるいはセラミック三次元網状体で形成されている。
【００１７】第１蓄熱材４は、直燃室側に一端開口を有
する多数の連通孔をもつセラミックのハニカム材、セラ
ミック三次元網状体で形成される。触媒層５は、上記第
１蓄熱材４と一体で直燃室側の端部におけるハニカム材
又は三次元網状体にプラチナ等の貴金属を担持させたも
のである。次に上記構成よりなる蓄熱式排ガス処理装置
の動作を以下に簡単に説明する。
する多数の連通孔をもつセラミックのハニカム材、セラ
ミック三次元網状体で形成される。触媒層５は、上記第
１蓄熱材４と一体で直燃室側の端部におけるハニカム材
又は三次元網状体にプラチナ等の貴金属を担持させたも
のである。次に上記構成よりなる蓄熱式排ガス処理装置
の動作を以下に簡単に説明する。
【００１８】本装置の浄化工程における排ガスの流れも
基本的には従来と同じである。浄化されるべき排ガス
は、導入ダクト７から導かれる。浄化工程は、各バルブ
の操作により、蓄熱室Ｈａ〜Ｈｃが浄化前の排ガスが導
入される放熱動作と、浄化後の排ガスが直燃室２から導
入される蓄熱動作と、放熱動作のとき残留する浄化前の
排ガスを除去するパージ動作とのすべての動作を順次択
一的にとるように切替えられる。例えば、蓄熱室Ｈａに
浄化前の排ガスを導入し、蓄熱室Ｈｂより浄化後の排ガ
スを排出する工程では、蓄熱室Ｈｃをパージするように
排出ダクト９を流れる浄化後の排ガスの一部をパージダ
クト１０を通して蓄熱室Ｈｃに導入する。そして、浄化
後の排ガスの排出を停止された蓄熱状態の蓄熱室が次に
浄化前の排ガスが導入されて放熱動作に切替えられ、同
時にパージ動作を停止された蓄熱室が次に浄化後の排ガ
スを排出する蓄熱動作に移る。
基本的には従来と同じである。浄化されるべき排ガス
は、導入ダクト７から導かれる。浄化工程は、各バルブ
の操作により、蓄熱室Ｈａ〜Ｈｃが浄化前の排ガスが導
入される放熱動作と、浄化後の排ガスが直燃室２から導
入される蓄熱動作と、放熱動作のとき残留する浄化前の
排ガスを除去するパージ動作とのすべての動作を順次択
一的にとるように切替えられる。例えば、蓄熱室Ｈａに
浄化前の排ガスを導入し、蓄熱室Ｈｂより浄化後の排ガ
スを排出する工程では、蓄熱室Ｈｃをパージするように
排出ダクト９を流れる浄化後の排ガスの一部をパージダ
クト１０を通して蓄熱室Ｈｃに導入する。そして、浄化
後の排ガスの排出を停止された蓄熱状態の蓄熱室が次に
浄化前の排ガスが導入されて放熱動作に切替えられ、同
時にパージ動作を停止された蓄熱室が次に浄化後の排ガ
スを排出する蓄熱動作に移る。
【００１９】しかして、本装置においては、バーナ１の
火炎下に晒される蓄熱室端部に、直燃室２に対し触媒層
５を覆う第２蓄熱材１２が設けられているため、触媒層
５は、蓄熱室３へ吹き出す高温ガスの流れを、第２蓄熱
材１２のハニカム材又は三次元網状体による無数の通気
孔によって整流された状態で受ける。従って、触媒層５
を流れる高温ガスは、その温度分布が触媒の有効動作域
で均一にでき、触媒を異常加熱することがなくなり、触
媒の熱劣化が防止される。及びガス流速均一化により触
媒浄化能力低減防止が図られる。
火炎下に晒される蓄熱室端部に、直燃室２に対し触媒層
５を覆う第２蓄熱材１２が設けられているため、触媒層
５は、蓄熱室３へ吹き出す高温ガスの流れを、第２蓄熱
材１２のハニカム材又は三次元網状体による無数の通気
孔によって整流された状態で受ける。従って、触媒層５
を流れる高温ガスは、その温度分布が触媒の有効動作域
で均一にでき、触媒を異常加熱することがなくなり、触
媒の熱劣化が防止される。及びガス流速均一化により触
媒浄化能力低減防止が図られる。
【００２０】かくしてバーナ１の加熱強度コントロール
操作が簡単になるとともに、触媒による浄化性能が向上
し、更には触媒寿命の長期化、触媒量の低減を達成する
ことができる。そして、特に本装置では、第２蓄熱材１
２が板状のセラミックハニカム材あるいはセラミック三
次元網状体で形成されることにより、バーナ１の周囲を
パンチプレートやルーバープレートで囲う場合より確実
に高温ガスに対する整流作用が得られるものである。
操作が簡単になるとともに、触媒による浄化性能が向上
し、更には触媒寿命の長期化、触媒量の低減を達成する
ことができる。そして、特に本装置では、第２蓄熱材１
２が板状のセラミックハニカム材あるいはセラミック三
次元網状体で形成されることにより、バーナ１の周囲を
パンチプレートやルーバープレートで囲う場合より確実
に高温ガスに対する整流作用が得られるものである。
【００２１】また、本装置のように、直燃室２に対し触
媒層５を覆う第２蓄熱材１２を設けることにより、バー
ナ１と蓄熱室端部との距離を小さくできて直燃室２の容
積を狭める得ることになり、装置のコンパクト化にも寄
与する。なお、上記実施形態では、３個の蓄熱室で各動
作を切替えているが、蓄熱室を２個としてもよい。この
場合は、直燃室の高温ガスを直接に第２排出ダクトや、
直燃室に直接に浄化前の排ガスを導入する第２導入ダク
トを設け、第２排出ダクトの高温ガスの一部をパージに
使用したり、第２導入ダクトから導入され、直燃室で高
温化された排ガスをパージに使用する。
媒層５を覆う第２蓄熱材１２を設けることにより、バー
ナ１と蓄熱室端部との距離を小さくできて直燃室２の容
積を狭める得ることになり、装置のコンパクト化にも寄
与する。なお、上記実施形態では、３個の蓄熱室で各動
作を切替えているが、蓄熱室を２個としてもよい。この
場合は、直燃室の高温ガスを直接に第２排出ダクトや、
直燃室に直接に浄化前の排ガスを導入する第２導入ダク
トを設け、第２排出ダクトの高温ガスの一部をパージに
使用したり、第２導入ダクトから導入され、直燃室で高
温化された排ガスをパージに使用する。
【００２２】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、直燃
室に対し触媒層を覆う第２蓄熱材を設けたことにより、
触媒層を流れる高温ガスの温度分布が触媒の有効動作域
で均一にでき、触媒が異常加熱されることがなくなり、
触媒の熱劣化を防止し、更には加熱強度コントロール操
作の簡潔性が得られるとともに、ガス流速均一化により
触媒浄化能力低減防止が図られ、浄化性能の向上、触媒
寿命の長期化、触媒量の低減等、数々の効果を醸す。
室に対し触媒層を覆う第２蓄熱材を設けたことにより、
触媒層を流れる高温ガスの温度分布が触媒の有効動作域
で均一にでき、触媒が異常加熱されることがなくなり、
触媒の熱劣化を防止し、更には加熱強度コントロール操
作の簡潔性が得られるとともに、ガス流速均一化により
触媒浄化能力低減防止が図られ、浄化性能の向上、触媒
寿命の長期化、触媒量の低減等、数々の効果を醸す。
【図１】 本発明の一実施形態に係る蓄熱式排ガス浄化
装置を示す構成図である。
装置を示す構成図である。
【図２】 従来の蓄熱式排ガス浄化装置を示す構成図で
ある。
ある。
１はバーナ、２は直燃室、３は蓄熱室、４は第１蓄熱
材、５は触媒層、６Ａ〜６Ｃ、８Ａ〜８Ｃ、１１Ａ〜１
１Ｃはそれぞれバルブ、７は導入ダクト（通路）は、９
は排出ダクト（通路）、１２は第２蓄熱材である。
材、５は触媒層、６Ａ〜６Ｃ、８Ａ〜８Ｃ、１１Ａ〜１
１Ｃはそれぞれバルブ、７は導入ダクト（通路）は、９
は排出ダクト（通路）、１２は第２蓄熱材である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ２３Ｇ 7/06 １０３ Ｆ２３Ｇ 7/06 １０３ (72)発明者 隅田 健二 静岡県小笠郡大東町千浜7800番地 キャタ ラー工業株式会社内 (72)発明者 中所 英明 愛知県豊田市柿本町１丁目９番地 トリニ ティ工業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】加熱用のバーナを備えた直燃室と、該直燃
室に連通し該直燃室側の各一端部に触媒層が形成された
蓄熱材をもつ少なくとも２個の蓄熱室と、各該蓄熱室の
他端に浄化前の排ガスを導入する導入通路と、各該蓄熱
室の他端から浄化後の排ガスを排出する排出通路と、各
該蓄熱層室の一方に浄化前の排ガスを導入し他方から浄
化後の排ガスを排出するようにし所定時間後に他方から
浄化前の排ガスを導入し一方から浄化後の排ガスを排出
するように切替える通路切替手段とをもつ蓄熱式排ガス
処理装置において、 該蓄熱室は該直燃室側に該触媒層を覆う第２蓄熱材をも
ち、該直燃室からの高温ガスを該第２蓄熱材で蓄熱しつ
つ整流して該触媒層が形成された該蓄熱材に流すように
したことを特徴とする蓄熱式排ガス浄化装置。 - 【請求項２】該蓄熱材は該直燃室側に一端開口を有する
多数の連通孔をもつハニカム材で形成され、該触媒層は
該ハニカム材の該直燃室側の端部とこの端部に担持され
た触媒とからなり、該第２蓄熱材は板状のセラミックハ
ニカム材あるいはセラミック３次元網状体で形成されて
いる請求項１記載の蓄熱式排ガス浄化装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8077917A JPH09262437A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 蓄熱式排ガス浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8077917A JPH09262437A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 蓄熱式排ガス浄化装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09262437A true JPH09262437A (ja) | 1997-10-07 |
Family
ID=13647438
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8077917A Pending JPH09262437A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 蓄熱式排ガス浄化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09262437A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102705841A (zh) * | 2011-03-28 | 2012-10-03 | 江苏绿景环保设备有限公司 | 一种蓄热炉 |
| CN106352358A (zh) * | 2016-08-30 | 2017-01-25 | 苏州云白环境设备股份有限公司 | 可逆式催化燃烧器的使用方法 |
| CN106582262A (zh) * | 2015-10-19 | 2017-04-26 | 江苏中科睿赛污染控制工程有限公司 | 一种蓄热式VOCs催化氧化装置及工艺 |
| CN106705076A (zh) * | 2016-12-30 | 2017-05-24 | 天津燃洁斯工业设备有限公司 | 蓄热式焚烧炉 |
| CN110425553A (zh) * | 2019-08-27 | 2019-11-08 | 南通乐尔环保科技有限公司 | 一种复合型有机废气燃烧装置 |
-
1996
- 1996-03-29 JP JP8077917A patent/JPH09262437A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102705841A (zh) * | 2011-03-28 | 2012-10-03 | 江苏绿景环保设备有限公司 | 一种蓄热炉 |
| CN106582262A (zh) * | 2015-10-19 | 2017-04-26 | 江苏中科睿赛污染控制工程有限公司 | 一种蓄热式VOCs催化氧化装置及工艺 |
| CN106352358A (zh) * | 2016-08-30 | 2017-01-25 | 苏州云白环境设备股份有限公司 | 可逆式催化燃烧器的使用方法 |
| CN106705076A (zh) * | 2016-12-30 | 2017-05-24 | 天津燃洁斯工业设备有限公司 | 蓄热式焚烧炉 |
| CN106705076B (zh) * | 2016-12-30 | 2019-10-18 | 天津燃洁斯工业设备有限公司 | 蓄热式焚烧炉 |
| CN110425553A (zh) * | 2019-08-27 | 2019-11-08 | 南通乐尔环保科技有限公司 | 一种复合型有机废气燃烧装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040624 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040702 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041126 |