JPH07225449A - ハロゲン化銀画像形成材料 - Google Patents

ハロゲン化銀画像形成材料

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JPH07225449A
JPH07225449A JP1924694A JP1924694A JPH07225449A JP H07225449 A JPH07225449 A JP H07225449A JP 1924694 A JP1924694 A JP 1924694A JP 1924694 A JP1924694 A JP 1924694A JP H07225449 A JPH07225449 A JP H07225449A
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silver halide
silver
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Tatsuya Ishizaka
達也 石坂
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は画像形成後も実質的に全ての銀がその
まま膜中に残存する画像形成材料においてヘイズを低く
抑えることのできる画像形成材料に関する。 【構成】支持体上に少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤
層を有する画像形成材料において、画像形成後も実質的
にハロゲン化銀粒子がそのまま残存する画像形成材料で
あってハロゲン化銀粒子の大きさが0.22μm以下で
あり、かつ支持体上の塗布銀量が0.4g/m2以下であ
ることを特徴とするハロゲン化銀画像形成材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成後も実質的に全
ての銀がそのまま膜中に残存する画像形成材料において
ヘイズを低く抑えることのできる画像形成材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀画像形成材料の中で画像形
成後も実質的に全ての銀が画像形成材料中に残存するも
のとしては一般的にドライシルバーとよばれるものがあ
る。これは、画像形成においては廃液、廃材を出さない
ものであり環境保全上非常に好ましいものである。この
ドライシルバーは、感光素子としてハロゲン化銀を用い
ておりその塗布量は非常に少ないが、画像形成時に必要
となる有機銀を含有しているため全体の塗布銀量は1.
0g/m2程度となっている。本発明は膜中に存在する銀
の80%以上がハロゲン化銀粒子として存在し、画像形
成後もすべての銀が膜中に存在する画像形成材料であ
り、まったく画像形成材料に関するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は画像形成後に
感光性ハロゲン化銀粒子がそのまま残存した場合でもヘ
イズの低い画像形成材料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以下に述べる方
法で上記課題を達成した。 (1) 支持体上に少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層を
有する画像形成材料において、画像形成後も実質的にハ
ロゲン化銀粒子がそのまま残存する画像形成材料であっ
てハロゲン化銀粒子の大きさが0.22μm以下であ
り、かつ支持体上の塗布銀量が0.4g/m2以下である
ことを特徴とするハロゲン化銀画像形成材料。 (2) (1)において、膜中の銀の80%以上がハロゲン化
銀粒子として存在することを特徴とするハロゲン化銀画
像形成材料。 以下、本発明を詳細に説明する。
【0005】本発明は画像形成材料を一様にしかも均一
に加熱したときにあらかじめ与えられた光情報に従って
発色する感光材料に関するものであってその感光素子と
してハロゲン化銀粒子を用いたものであり、画像形成中
あるいは画像形成後も廃液、廃材をまったく出さないモ
ノシートの画像形成材料に関するものであり、基本的に
画像形成前の膜中に存在する銀の80%以上がハロゲン
化銀粒子として存在するものであってかかる点で有機銀
を含有したドライシルバーとは異なるものである。本発
明は、画像形成後のヘイズを低く抑える技術に関するも
のである。ここでいうヘイズとは、感光材料の素現部の
微小残留物によって光が散乱された結果、膜の素現部の
透明度が下がる現象をいう。ヘイズが高くなることによ
り、シャープネスが低下しネガ感材としては画像のボケ
が生じる。感材からの透過光を用いる医療用として使用
する場合、必要な情報のS/N比が低下して診断に支障
をきたしたりしてしまうといった弊害が生じる。本発明
の構成は、感光素子としてのハロゲン化銀粒子、還元
剤、塩基あるいは塩基発生物質、発色反応を起こす化合
物、バインダーとしてのゼラチンあるいは合成ポリマ
ー、支持体等が主なものである。
【0006】本発明に用いられる画像形成用の発色方法
(発色システム)及びその化合物としては、(1) 電子供
与性無色染料と電子受容性化合物とを組みあわせて用い
る方法、あるいは(2) ジアゾニウム塩化合物と該ジアゾ
ニウム塩化合物と熱時反応して呈色するカプラーとを組
みあわせて用いる方法が好ましい。これらの方法はいず
れも従来から感熱記録材料、感圧記録材料、ジアゾ複写
材料などに使用されており、公知のものが多い。
【0007】本発明においては前記(1) 、(2) のそれぞ
れ発色方法及びその化合物の組み合わせにおいて、それ
ぞれ化合物がマイクロカプセルの壁で隔てられているこ
とが好ましく、一方の化合物はマイクロカプセル中に存
在し、他方の化合物は乳化物として存在することが好ま
しい。本発明の構成要素として用いられる化合物及び作
成方法等については、「公知の技術」(1991.3.
22)に記載されたものを好ましく用いることができ
る。本発明の構成要素においてマイクロカプセル、乳化
物等を使用した場合、ヘイズが高くなる要因として挙げ
られるのはマイクロカプセル、ハロゲン化銀粒子であっ
て乳化物によるヘイズの上昇はほとんどない。そのう
ち、マイクロカプセルのヘイズ上昇量としては比較的小
さく本発明の構成要素としてヘイズの上昇をもたらす最
大の要因はハロゲン化銀粒子であって本発明は明瞭な画
像を得ることのできるモノシート感材においてハロゲン
化銀粒子が要因となって生じるヘイズを低く抑えること
に関する。
【0008】本発明においてヘイズを低く抑える方法と
しては、ハロゲン化銀粒子の大きさを小さくすること、
及び単位面積当りに存在するハロゲン化銀粒子の数、即
ちハロゲン化銀粒子の大きさが同じ場合の塗布銀量を少
なくすることにより解決することができる。本発明にお
けるハロゲン化銀乳剤粒子の大きさは、ヘイズを低く抑
える為に0.22μm以下が好ましい。より好ましくは
0.18μm以下、更に好ましくは0.03μm以上
0.15μm以下である。ここでいう粒子の大きさと
は、ハロゲン化銀粒子が立方体あるいは八面体のいわゆ
る正常晶である場合にはハロゲン化銀粒子の稜の長さを
いう。また、ハロゲン化銀粒子が正常晶でない場合、例
えば球状粒子や平板状粒子等の場合には、ハロゲン化銀
粒子の体積と同等な球を考えたときの直径をいう。本発
明で用いられるハロゲン化銀粒子の形状は特に制限はな
い。本発明におけるハロゲン化銀乳剤粒子のハロゲン組
成としては塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、臭化銀、沃
臭化銀等のいずれであってもよい。粒子サイズ分布は基
本的には制限はないが単分散であることが好ましい。こ
こでいう単分散とは重量もしくは粒子数で少なくともそ
の95%が平均粒子サイズの±40%以内の大きさをも
つ粒子群から構成され、より好ましくは±20%以内で
ある。
【0009】本発明のハロゲン化銀粒子内には遷移金属
を含有することが好ましい。本発明に用いられる遷移金
属として好ましいものは、遷移金属配位錯体であり、下
の一般式で表される六配体錯体である。 〔M(NY)m 6-m n (式中、Mは周期律表の第V〜VIII族の元素から選ばれ
る遷移金属である。Lは架橋配位子であり、Yは酸素又
は硫黄である。m=0、1、2であり、n=0、−1、
−2、−3である。) Lの好ましい具体例としてはハロゲン化物配位子(フッ
化物、塩化物、臭化物及びヨウ化物)、シアン化物配位
子、シアネート配位子、チオシアネート配位子、セレノ
シアネート配位子、テルロシアネート配位子、アシド配
位子及びアコ配位子が挙げられる。アコ配位子が存在す
る場合には、配位子の1つ又は2つを占めることが好ま
しい。Mの特に好ましい具体例はロジウム、ルテニウ
ム、レニウム、オスミウム、イリジウムである。
【0010】以下に遷移金属配位錯体の具体例を示す。 1.〔Rh(H2O)Cl5-2 2.〔RuCl6 -3 3.〔Ru(NO)Cl5 -2 4.〔RuCl6 -3 5.〔Rh(H2O)Cl5-2 6.〔Ru(NO)(H2O)Cl4-1 7.〔Ru(NO)Cl5 -2 8.〔Os(NO)Cl5 -2 9.〔Ir(NO)Cl5 -2 10.〔Ir(H2O)Cl5-2 11.〔Re(H2O)Cl5-2 12.〔RhBr6 -2 13.〔Os(NS)Cl(SCN)4-2 14.〔ReCl6 -3 15.〔IrCl6 -3 16.〔Re(NS)Cl4(SeCN) 〕-2 17.〔RuCl6 -2
【0011】上記金属錯体をハロゲン化銀に含有せしめ
るには、粒子調製時に添加することができる。本発明の
ハロゲン化銀粒子中の該遷移金属の含有率はハロゲン化
銀1モル当り少なくとも10-7モルであるが、好ましく
は10-6〜10-4モル、より好ましくは3×10-6〜5
×10-5モルである。又、上記遷移金属を併用してもよ
い。ハロゲン化銀粒子中の該遷移金属の分布に特に制限
はないが粒子内部により多く存在することが好ましい。
【0012】本発明で用いるハロゲン化銀乳剤は化学増
感されていることが好ましい。ハロゲン化銀乳剤の化学
増感の方法としては硫黄増感法、セレン増感法、テルル
増感法、還元増感法、金増感法等の知られている方法を
用いることができ、単独または組合せで用いることがで
きる。特に硫黄増感法と金増感法及びセレン増感法を組
合せて用いることが好ましい。
【0013】また、本発明における塗布銀量としては、
0.4g/m2以下が好ましい。より好ましくは0.3g
/m2以下、更に好ましくは0.01g/m2以上0.2g
/m2以下がよい。ここで、ハロゲン化銀粒子を含有する
層が片面のみの場合には片面の銀量が上記範囲内にあ
り、両面にハロゲン化銀粒子を含有する層が存在する場
合には両層の合計の銀量が上記範囲内にある。さらに本
発明においては画像形成前に画像形成材料中に存在する
銀の80%以上がハロゲン化銀粒子の形で存在すること
が好ましく、更に好ましくは90%以上がハロゲン化銀
粒子の形で存在することが好ましい。
【0014】本発明においては増感色素は好ましく用い
ることができる。その増感色素としては、赤外増感色素
及び強色増感剤を含むことが好ましい。好ましくは使用
される化合物としては特願平5−188036号に記載
された化合物が挙げられる。また鮮鋭度を良くする染料
としては特願平5−18600号に記載されている化合
物が好ましく使われる。
【0015】本発明の写真感光材料に用いられる各種添
加剤等については特に制限は無く例えば、以下の該当箇
所に記載のものを用いる事が出来る。 項 目 該 当 箇 所 1)ハロゲン化銀乳剤と 特開平2−68539号公報第8頁右下欄下から6 その製法 行目から同第10頁右上欄12行目、同3−245 37号公報第2頁右下欄10行目ないし第6頁右上 欄1行目、同第10頁左上欄16行目ないし第11 頁左下欄19行目、特願平2−225637号。 2)化学増感方法 特開平2−68539号公報第10頁右上欄13行 目から同左上欄16行目、特願平3−105035 号。 3)カブリ防止剤・安定 特開平2−68539号公報第10頁左下欄17行 剤 目から同第11頁左上欄7行目及び同第3頁左下欄 2行目から同第4頁左下欄。 4)色調改良剤 特開昭62−276539号公報第2頁左下欄7行 目から同第10頁左下欄20行目、特開平3−94 249号公報第6頁左下欄15行目から第11頁右 上欄19行目。 5)分光増感色素 特開平2−68539号公報第4頁右下欄4行目か ら同第8頁右下欄。 6)界面活性剤・帯電防 特開平2−68539号公報第11頁左上欄14行 止剤 目から同第12頁左上欄9行目。 7)マット剤・滑り剤・ 特開平2−68539号公報第12頁左上欄10行 可塑剤 目から同右上欄10行目、同第14頁左下欄10行 目から同右下欄1行目。 8)親水性コロイド 特開平2−68539号公報第12頁右上欄11行 目から同左下欄16行目。 9)硬膜剤 特開平2−68539号公報第12頁左下欄17行 目から同第13頁右上欄6行目。 10) 支持体 特開平2−68539号公報第13頁右上欄7行目 から20行目。 11) クロスオーバーカッ 特開平2−264944号公報第4頁右上欄20行 ト法 目から同第14頁右上欄。 12) 染料、媒染剤 特開平2−68539号公報第13頁左下欄1行目 から同第14頁左下欄9行目。同3−24537号 公報第14頁左下欄から同第16頁右下欄。 13) ポリヒドロキシベン 特開平3−39948号公報第11頁左上欄から同 ゼン類 第12頁左下欄、EP特許第452,772A号公 報。 14) 層構成 特開平3−198041号公報。 15)凝集防止剤 特願平5−204325号、特願平5−27381 0号に記載。 以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
【0016】
【実施例】
1.ハロゲン化銀乳剤Aの調製 水1リットル中にゼラチン15gと凝集防止剤(混合
物)1mgを溶解し40℃に加温した容器に塩化ナトリウ
ム1.35gと10%リン酸50mlを加えた後、75g
の硝酸銀を含む水溶液150mlと塩化ナトリウム27g
およびK2RuCl6 4.0mgを含む水溶液150mlを3分3
0秒かけてダブルジェット法で添加し、その後75gの
硝酸銀を含む水溶液150mlと塩化ナトリウム27gを
含む水溶液150mlを7分かけてダブルジェット法で添
加した後4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,
7−テトラザインデン1gを添加しNaOHでpH4に
調整して平均粒子サイズ0.13μm、投影直径面積の
変動係数8%の立方体塩化銀粒子を得た。この乳剤にゼ
ラチン凝集剤を用いて凝集沈降させ脱塩処理後ゼラチン
7g、フェノキシエタノール1.75gを加え、pH
5.65、pAg7.5に調整した。その後60℃に昇
温してチオ硫酸ナトリウム3mgとセレン化合物Iを1.
5mgと塩化金酸5.5mg、チオシアン酸カリウム55mg
添加し、100分間熟成した後に35℃に急冷して化学
増感を終了した。
【0017】
【化1】
【0018】2.ハロゲン化銀乳剤B〜Fの調製 ハロゲン化銀乳剤Aの調製において、硝酸銀水溶液と塩
化ナトリウムを含む水溶液を添加するときのゼラチンを
溶解した水溶液の温度を変化させ、それ以外はハロゲン
化銀乳剤Aとまったく同様にして以下の乳剤を得た。 ハロゲン化銀乳剤 平均粒子サイズ 投影直径面積の変動係数 B 0.09μm 6% C 0.17μm 8% D 0.22μm 8% E 0.27μm 9% F 0.31μm 10%
【0019】3.ハロゲン化銀乳剤Gの調製 水1リットル中にゼラチン15gと前記凝集防止剤(混
合物)1mgを溶解し30℃に加温した容器に塩化ナトリ
ウム0.2gを加えた後、75gの硝酸銀を含む水溶液
150mlと塩化ナトリウム27gおよび K2RuCl6を含む
水溶液150mlを15秒硝酸銀水溶液が先行する形で3
分30秒かけてダブルジェット法で添加し、その後75
gの硝酸銀を含む水溶液150mlと塩化ナトリウム27
gを含む水溶液150mlを10秒硝酸銀水溶液が先行す
る形で8分間かけてダブルジェット法で添加した。その
後4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7テト
ラザインデン1gを添加して平均粒子サイズ0.08μ
m、投影面積直径面積の変動係数8%の立方体塩化銀粒
子を得た。脱塩と化学増感はハロゲン化銀乳剤Aとまっ
たく同様にして行ない、ハロゲン化銀乳剤Gを得た。
【0020】4.ハロゲン化銀乳剤Hの調製 水1リットル中にポリビニルアルコール10gと前記凝
集防止剤(混合物)1mgを溶解し40℃に加温した容器
に塩化ナトリウム1.35gと10%のリン酸50mlを
加えた後、75gの硝酸銀を含む水溶液150mlと塩化
ナトリウム27gおよびK2RuCl6 4.0mgを含む水溶液
150mlを3分30秒かけてタブルジェット法で添加
し、その後75gの硝酸銀を含む水溶液150mlと塩化
ナトリウム27gを含む水溶液150mlを7分間かけて
ダブルジェット法で添加した。その後4−ヒドロキシ−
6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン1g
を添加し、ゼラチン5gを添加して平均粒子サイズ0.
05μm、投影直径面積の変動係数10%の立方体塩化
銀粒子を得た。脱塩と化学増感はハロゲン化銀乳剤Aと
まったく同様にして行ない、ハロゲン化銀乳剤Hを得
た。
【0021】(ジアゾ化合物のカプセル液(CB−1)
の調製)「部」は全て重量部を示す。酢酸エチル19部
に下記(E−1)2.8部、下記(E−2)0.56部
を溶解した後、トリクレジルフォスフェート5.9部、
下記(C−3)2.5部を添加して均一に混合した。次
いでこの混合液に壁剤として下記(C−1)7.6部を
加えて均一に混合し、I液を得た。
【0022】
【化2】
【0023】次にフタル化ゼラチンの8重量%水溶液4
6.1部、水17.5部、ドデシルベンゼンスルホン酸
ソーダの10%水溶液2部と前記凝集防止剤(混合物)
0.01部を40℃で均一に混合した中にI液を添加
し、ホモジナイザーを用いて40℃、1500r.p.m.で
10分間乳化分散した。得られた乳化物に水20部を加
えて均一化した後、攪拌しながら45℃で3時間カプセ
ル反応を行なわせた後、酢酸エチルの脱溶媒(減圧)と
イオン交換樹脂によるカプセル外のジアゾ化合物の除去
を行なってカプセル液(CB−1)を得た。カプセルの
粒径は0.15μmであった。
【0024】(カプラー乳化物(CN−1)の調液)酢
酸エチル11.2部に下記カプラー(C−11)3部、
下記(C−12)3部、下記(C−13)6部、下記
(C−14)6部、下記(C−15)3部、トリクレジ
ルフォスフェート0.48部、マレイン酸ジエチル0.
24部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムの70
%メタノール溶液0.53部を溶かし、II液を得た。次
に石灰処理ゼラチンの15重量%水溶液41.7部、水
33.9部、と前記凝集防止剤(混合物)0.01部を
40℃で均一に混合した中にII液を添加し、ホモジナイ
ザーを用いて40℃で15000r.p.m.で10分間乳化
分散した。得られた乳化物から酢酸エチルを脱溶媒した
後、揮散した酢酸エチルと水の重量を加水により補い、
カプラー乳化物(CN−1)を得た。
【0025】
【化3】
【0026】(乳剤塗布液の調製)それぞれの乳剤のハ
ロゲン化銀1モルあたり、下記の薬品を添加して乳剤塗
布液とした。 (1) 分光増感色素〔I〕 138mg (2) 分光増感色素〔II〕 42.5mg (3) ポリビニルアルコール 567g (4) 化合物−1 0.6g (5) 化合物−2 0.6g (6) 化合物−3 1.0g (7) 化合物−4 162g (8) 化合物−5 27g (9) CN−1(カプラー乳化物) 6210g (10) KBr 6.8g
【0027】
【化4】
【0028】
【化5】
【0029】(乳剤層の表面保護層塗布液の調製)容器
を40℃に加温し、下記に示す薬品を加えて塗布液とし
た。 (1) ポリビニルアルコール 100g (2) 化合物−6 12.5g (3) 化合物−5 1g (4) CB−1(カプセル液) 380g
【0030】
【化6】
【0031】(バック層塗布液の調製)容器を40℃に
加温し、下記に示す薬品を加えてバック層塗布液とし
た。 イ.ゼラチン量 100g ロ.染料〔I〕 2.39g
【0032】
【化7】
【0033】 ハ.ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 1.1g ニ.リン酸 0.55g ホ.ポリ(エチルアクリレート/メタクリル酸)ラテックス 2.9g ヘ.化合物〔II〕 46mg ト.染料〔II〕の特開昭61−285445記載のオイル分散物 染料自身として 246mg 染料〔II〕
【0034】
【化8】
【0035】 チ.染料〔III 〕の特開昭61−285445記載のオイル分散物 染料自身として 46mg 染料〔III 〕
【0036】
【化9】
【0037】(バックの表面保護層塗布液の調製)容器
を40℃に加温し、下記に示す薬品を加えて塗布液とし
た。
【0038】 イ.ゼラチン 100g ロ.ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 0.3g ハ.ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒子サイズ3.5μm) 4.3g ニ.t−オクチルフェノキシエトキシエタンスルホン酸ナトリウム 1.8g ホ.ポリアクリル酸ナトリウム 1.7g ヘ.C16H33O-(CH2CH2O)10-H 3.6g ト.C8H17SO3K 268mg チ.C8F17SO2N(C3H7)(CH2CH2O)4(CH2)4-SO3Na 45mg リ.NaOH 0.3g ヌ.メタノール 131ml ル.1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン バック層と表面保護層の総 ゼラチン量に対して、2.2 重量%になるように調整 ヲ.化合物〔II〕 45mg
【0039】
【化10】
【0040】(塗布試料の作製)前述のバック層塗布液
をバック層の表面保護層塗布液とともに青色着色された
ポリエチレンテレフタレートの支持体の一方側に、バッ
ク層のゼラチン塗布量が、2.69g/m2、バック層の
表面保護層のゼラチン塗布量が1.3g/m2となるよう
に塗布した。これに続いて、支持体の反対側に前述の乳
剤塗布液と表面保護層塗布液とを、乳剤塗布液の塗布A
g量が表1の値となるように、および表面保護層のバイ
ンダー量が4.4g/m2となるようにワイヤーバーで順
に塗布し、塗布試料1〜13を得た。更にハロゲン化銀
乳剤のみ、ハロゲン化銀乳剤とジアゾ化合物のカプセル
液(CB−1)を除いて塗布した試料14、15を得
た。更に支持体上にバインダーのみを塗布した試料を1
6とした。
【0041】(センシトメトリーの方法)こうして作製
した塗布試料(1〜13)を以下の方法でセンシトメト
リーを行い、画像形成を行なった。塗布試料を25℃、
60%温湿度に保って、塗布後7日間放置し、富士写真
フイルム(株)社製AC−1の633nmHe−Neレ
ーザー露光部を用いて露光した。また、富士写真フイル
ム(株)社製FCR−7000の780nm半導体レー
ザーでの露光と露光部を改造し、日本電気(株)社製A
lGaInP5mW、678nm半導体レーザー発光部
をつけたものを用いても露光した。熱現像発色は125
℃で60秒間均一加熱することにより行ない、明瞭な像
が得られた。
【0042】ヘイズの測定 塗布試料1〜16をNIPPON DENSHOKU
(株)社製ヘイズ測定装置 MODEL 1001DP を用いてヘイ
ズを測定した。また、基準試料として富士写真フイルム
(株)社製直医オルソ感材 Super HRSを富士写真フイル
ム(株)社製自動現像機FPM−4000の標準処理モ
ードを用いて素現処理を行ない、上記塗布試料と同様に
してヘイズを測定した。結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】表1の塗布試料15と16のヘイズを比較
すると、ハロゲン化銀粒子とマイクロカプセル以外の化
合物等の添加物によるヘイズの増加はほとんどない。ま
た、塗布試料14と15の比較において、マイクロカプ
セルによるヘイズの上昇幅は5程度であるが塗布試料1
4のヘイズ値は十分許容域の範囲内にある。塗布試料1
4に対して塗布試料1〜13と比べると粒子サイズを大
きくしていくにつれて、また塗布銀量を多くすることに
よってヘイズが上昇していくことがわかる。塗布銀量が
0.3g/m2の場合、ハロゲン化銀粒子の大きさが0.
22μm以下である場合に、形成した画像の素現部のヘ
イズ値が商品として許容される。さらに塗布銀量が0.
4g/m2以下の場合にのみ大きさ0.22μmのハロゲ
ン化銀粒子を塗布した場合のヘイズ値が許容されること
がわかる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも一層のハロゲン化
    銀乳剤層を有する画像形成材料において、画像形成後も
    実質的にハロゲン化銀粒子がそのまま残存する画像形成
    材料であってハロゲン化銀粒子の大きさが0.22μm
    以下であり、かつ支持体上の塗布銀量が0.4g/m2
    下であることを特徴とするハロゲン化銀画像形成材料。
  2. 【請求項2】 請求項1において画像形成前の膜中の銀
    の80%以上がハロゲン化銀粒子として存在することを
    特徴とするハロゲン化銀画像形成材料。
JP1924694A 1994-02-16 1994-02-16 ハロゲン化銀画像形成材料 Pending JPH07225449A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1582919A1 (en) 2004-03-23 2005-10-05 Fuji Photo Film Co. Ltd. Silver halide photosensitive material and photothermographic material
EP1635216A1 (en) 2004-09-14 2006-03-15 Fuji Photo Film Co., Ltd. Photothermographic material
US9383663B2 (en) 2012-11-30 2016-07-05 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic photosensitive member, method of producing electrophotographic photosensitive member, process cartridge, and electrophotographic apparatus
US9494880B2 (en) 2012-11-30 2016-11-15 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic photosensitive member, method of producing electrophotographic photosensitive member, process cartridge, and electrophotographic apparatus

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