JPH07224743A - 車両用電子制御装置 - Google Patents

車両用電子制御装置

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JPH07224743A
JPH07224743A JP6016825A JP1682594A JPH07224743A JP H07224743 A JPH07224743 A JP H07224743A JP 6016825 A JP6016825 A JP 6016825A JP 1682594 A JP1682594 A JP 1682594A JP H07224743 A JPH07224743 A JP H07224743A
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JP
Japan
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electronic control
control unit
load
vehicle
state
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JP6016825A
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English (en)
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Mitsutoshi Moriya
充敏 守屋
Manabu Ushida
学 牛田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 負荷の駆動が開ループにて制御される簡易な
車両用電子制御装置にあって、その始動時における脱調
等の発生を簡単且つ確実に防止する。 【構成】 こうした車両用電子制御装置は通常、キース
イッチがアクセサリ(ACC)オン領域に切り替えられ
ることに基づき駆動指令のリセット状態を解除して負荷
の駆動を開始する。ただし、キースイッチはその構造
上、アクセサリ(ACC)オン領域であってもスタータ
回路が起動する領域を有するため、そのときにリセット
状態が解除されたのでは、バッテリ電圧が低下して負荷
の駆動制御に脱調を生じることがある。そこでここで
は、バッテリ電圧と相関する関係にあるエンジン回転数
を検出し、その回転数が一定値以上になることとキース
イッチがアクセサリ(ACC)オン領域にあることとの
論理積条件が満たされてはじめて、上記駆動指令のリセ
ット状態が解除されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の空調装置や
その他の装置にあって、各種ステップモータやソレノイ
ド等の駆動を電子制御する車両用電子制御装置に関し、
特に、それら負荷の駆動が開ループにて制御される簡易
な装置にあって、始動時における負荷の駆動精度を好適
に確保するための制御装置構成の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば車両用空調装置などにおい
ては、概ね図5に示される構成を通じてその各種負荷の
駆動を制御するようにしている。
【0003】すなわち、同図5に示される装置におい
て、バッテリ1は車載されたバッテリであって、その電
圧Vsがマイクロコンピュータなどからなる電子制御装
置4や負荷6の駆動電圧として用いられる。ただし、電
子制御装置4では、同バッテリ電圧Vsが定電圧回路3
を通じて一定に安定化された電圧をその駆動電源として
使用する。また、車両用空調装置の場合、負荷6として
は、温度制御に用いられるアクチュエータや空気吹き出
し口切換用のステップモータなどがあり、それら負荷
は、電子制御装置4によりオン/オフされる駆動回路5
を通じてその通電、すなわち駆動が制御される。なお、
図5においては便宜上、同電子制御装置4に接続される
操作パネル等の図示は割愛している。
【0004】また、上記バッテリ1の出力電圧Vsは、
キースイッチ2の切替操作を通じて、オーディオ回路や
点火回路、更にはスタータ回路7等に供給されるように
もなっている。
【0005】ここで、キースイッチ2は周知のように、
バッテリ1の出力端子に直接に接続された共通接点(電
極)21をはじめ、アクセサリ(ACC)用接点22、
イグニッション(IG)用接点23、及びスタータ(S
T)用接点24が概念上、同図5に示される態様で配設
されている。そして、運転者によるキー操作を通じて図
示しないスライダが図中矢印Fの如く摺動され、それに
伴って (1)共通接点21とアクセサリ(ACC)用接点22
とが電気的に接続された状態、すなわちアクセサリ(A
CC)オンの状態。 (2)共通接点21とアクセサリ(ACC)用接点22
及びイグニッション(IG)用接点23とが電気的に接
続された状態、すなわちイグニッション(IG)オンの
状態。 (3)共通接点21とイグニッション(IG)用接点2
3及びスタータ(ST)用接点24とが電気的に接続さ
れた状態、すなわちスタータ(ST)オンの状態。 に順次推移する。因みに、上記(1)の状態では車載電
気系統、すなわちオーディオ回路等が能動状態となり、
上記(2)の状態では点火回路等が能動状態となり、そ
して上記(3)の状態においてスタータ回路7が起動さ
れて、図示しないエンジンが始動される。なお通常、上
記(3)の状態は、エンジンが始動されるまで、運転者
によって保持操作され、エンジンの始動を確認した運転
者が同保持操作を開放することによって、上記(2)の
状態に自動復帰する。このことも、図中の矢印Fによっ
て模式的に示される通りであり且つ、よく知られてい
る。
【0006】また、スタータ回路7は、これも同図5に
示されるように、大きくはスタータリレー71とスター
タモータ72とを有して構成されている。そして、上記
キースイッチ2がスタータ(ST)オン、すなわち上記
(3)の状態に操作されることで、スタータリレー71
のリレーコイル71aが励磁され、同リレー71のリレ
ー接点71bが閉成されるようになる。また、こうして
リレー接点71bが閉成されることで、上記バッテリ1
の出力電圧Vsがスタータモータ72に与えられ、図示
しないエンジンが始動されるようになる。
【0007】ところで、こうした車両用電子制御装置に
あっては、負荷6の駆動をいわゆる開ループにて制御す
る都合上、電子制御装置4自身がその駆動量、移動位置
等を逐次把握している必要がある。
【0008】また通常、上記スタータ回路7の起動時に
は、スタータモータ72の始動に大電流を要することか
ら、上記バッテリ1の電圧Vsが一時的に低下し、負荷
6の最低動作電圧を確保できなくなることもある。因み
に、電子制御装置4は、その駆動電圧として5V(ボル
ト)程度の電圧が確保されていれば、その制御動作を正
常に実行することはできるが、負荷6の場合には、例え
ば9V以下の電圧では動作しないものが多い。
【0009】したがって、こうした始動時のバッテリ電
圧Vsの低下によって、同電圧Vsが例えば5〜9Vと
なった場合には、 ・電子制御装置4は正常に動作して、負荷6に何らかの
駆動指令(制御信号)を発する。またその指令値分だけ
負荷6が駆動された旨を認識する。 ・負荷6側は動作電圧が確保されない。すなわち、上記
駆動指令が発せられても何等駆動されない。 といったように、負荷6の駆動量、移動位置等について
の認識値と実状とにずれ(脱調)が生じることとなる。
【0010】そこで従来は、同図5にも示されるよう
に、キースイッチ2の上記アクセサリ(ACC)用接点
22に加わる電圧を電子制御装置4のリセット端子/R
ST(/は負論理を示すとする)に取り込み、この電圧
が論理Lレベルにあるとき、すなわち共通接点21とア
クセサリ(ACC)用接点22とが導通状態にないとき
は同電子制御装置4がリセットされるようにしている。
すなわち、上記スタータ回路7が動作中であるときには
このアクセサリ(ACC)用接点22の電圧が論理Lレ
ベルにあるとして、電子制御装置4による駆動指令の出
力を禁止するようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、スタータ
回路7が動作中であるとき、すなわちバッテリ電圧Vs
の低下が懸念されるときには、電子制御装置4による駆
動指令の出力を禁止することで、上述した脱調の発生は
確かに回避される。
【0012】しかし、キースイッチ2において、上記ア
クセサリ(ACC)用接点22と上記スタータ(ST)
用接点24の間には、その接点構造上、図5に斜線領域
にて示されるようなオーバーラップ領域OLが存在す
る。すなわち、スタータ回路7が動作するとき、上記ア
クセサリ(ACC)用接点22に加わる電圧が必ず論理
Lレベルになっているとは限らず、先の(2)の状態か
ら(3)の状態への移行時、及び同(3)の状態から
(2)の状態への移行時には、スタータ回路7が動作中
であるにも拘らず、同接点22に加わる電圧が論理Hレ
ベルとなる。
【0013】このため、たとえ一時的とはいえ、スター
タ回路7の動作中に電子制御装置4に対するリセットが
解除され、もしそのとき、バッテリ電圧Vsが負荷6の
最低動作電圧に達していなければ、結局は上記同様に脱
調が生じることとなる。
【0014】なお、こうした事態を防ぐためには、上記
スタータ(ST)用接点24の電圧を電子制御装置4に
直接取り込み、その電圧が能動レベルにある間、同電子
制御装置4をリセットする構成なども考えられるが、実
用上はあまり望ましい構成とはいえない。
【0015】すなわち、このスタータ(ST)用接点2
4の電圧は、スタータ回路7の起動に伴う変動が大き
く、また電磁的なノイズ等も乗り易いことから、そのレ
ベルを正確に判定することが困難である。また、このよ
うな電圧を直接電子制御装置4に取り込むことは、その
制御動作を害する恐れがあり、危険でもある。
【0016】一方、同事態を防ぐために、バッテリ電圧
Vsが負荷6の最低動作電圧に達しているか否かを監視
する回路を別途設ける構成なども講じられはしたが、コ
ストアップや装置サイズの増大を招くなど、採用するに
は尚問題を残す。
【0017】なお、上述した空調装置に限らず、各種ア
クチュエータからなる負荷の駆動量や移動位置を開ルー
プにて制御する車両用電子制御装置においては、上記実
情も概ね共通する。
【0018】この発明は、これらの実情に鑑みてなされ
たものであり、こうした負荷の駆動が開ループにて制御
される簡易な装置にあって、その始動時における脱調等
の発生を簡単且つ確実に防止することのできる車両用電
子制御装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】こうした目的を達成する
ため、この発明では、キースイッチが車載電気系統の能
動領域に切り替えられることに基づき制御信号のリセッ
ト状態を解除して負荷の駆動を開ループ制御する車両用
電子制御装置において、エンジンの回転数若しくはその
相当値を検出する回転数検出手段と、この検出されるエ
ンジンの回転数若しくはその相当値が一定値以上となる
まで前記リセット状態の解除を禁止するリセット解除タ
イミング制御手段と、を具えるようにする。
【0020】
【作用】上記エンジンの回転数とは、例えばその点火回
路等において通常に検出されるパラメータであり、これ
を流用すること自体はコストアップや装置サイズの増大
等には何等つながらない。また、このエンジン回転数
は、前述したバッテリ電圧とも相関があり、同回転数が
ある一定値(例えば500rpm)以上になれば、バッ
テリ電圧も略安定する。なお、このエンジン回転数の相
当値とは、例えば同エンジンの回転が伝達されるコンプ
レッサなどの回転数を指す。このコンプレッサなどの回
転数は、上記エンジンの回転数と必ずしも等しい値には
ならないにしろ、ある一定の比率で増減される関係にあ
り、バッテリ電圧との相関という意味では十分に利用価
値のある値となっている。
【0021】したがって上記構成によるように、この検
出されるエンジンの回転数若しくはその相当値が一定値
以上となるまで、リセット状態の解除を禁止するように
すれば、たとえキースイッチが車載電気系統の能動領域
にあっても、バッテリ電圧が安定するまでは、同電子制
御装置から負荷に対して駆動指令が出力されることはな
くなる。そしてこのため、前述した脱調等の発生も確実
に防止されるようになる。
【0022】なお、車両用電子制御装置としてのこうし
たリセット解除タイミングの制御機能は、(a)エンジ
ンの回転数若しくはその相当値を検出する回転数検出手
段と、(b)この検出されるエンジンの回転数若しくは
その相当値が一定値以上にあること及びキースイッチが
車載電気系統の能動領域にあることの論理積が満たされ
ることを条件に、制御手段による負荷の制御を能動とす
る論理回路と、を具えることでも、同様に実現すること
ができる。因みにこのような論理回路は、前述したバッ
テリ電圧を監視する回路等に比べれば、はるかに簡単且
つ小規模な回路として実現することができる。
【0023】
【実施例】図1に、この発明にかかる車両用電子制御装
置の一実施例を示す。はじめに、同図1を参照して、こ
の実施例の装置の構成を説明する。ただし、図1に示す
同実施例の装置において、先の図5に例示した装置と同
一の要素にはそれぞれ同一の符号を付して示しており、
それら要素についての重複する説明は割愛する。
【0024】さてこの実施例の装置において、図示しな
いエンジンのクランク軸近傍には、該クランク軸に同期
して回転するシグナルロータ8aと、該シグナルロータ
8aに対設されてエンジンの回転に同期した角度信号を
出力するピックアップ8bとがそれぞれ配設されてい
る。これらシグナルロータ8aとピックアップ8bとに
よって、当該エンジンの回転数センサ8が構成される。
【0025】もっとも、こうした回転数センサ8自体
は、例えば点火装置等をはじめとする車両用電子制御装
置にあって当該エンジンの運転状態をモニタするための
センサとして周知のものである。そして、この回転数セ
ンサ8から出力される信号は、波形整形回路9によって
矩形波等に波形整形され、エンジン回転数信号Neとし
て図示しない点火回路等に取り込まれるとともに、電子
制御装置40に取り込まれる。
【0026】電子制御装置40は、基本的には先の図5
に示される電子制御装置4と同様、定電圧回路3を通じ
て定電圧化されたバッテリ電圧Vsを駆動電圧として負
荷6の駆動を開ループ制御する装置である。この電子制
御装置40は図1に示されるように、入力ポート41、
CPU42、メモリ43、及び出力ポート44を具える
マイクロコンピュータによって構成されている。
【0027】ここで、入力ポート41は、キースイッチ
2のアクセサリ(ACC)用接点22に加わる電圧、及
びイグニッション(IG)用接点23に加わる電圧に加
えて、上記エンジン回転数信号Neを電子制御装置40
内に取り込む部分である。そして該入力ポート41で
は、この取り込んだエンジン回転数信号Neとともに、
上記各接点22及び23に加わる電圧に基づくそれら接
点のオン/オフ情報をCPU42に対して伝達する。な
お、この図1においても便宜上、同電子制御装置40に
接続される操作パネル等の図示は割愛するが、それら操
作パネル等を通じたユーザ指令、すなわち運転者等によ
る同パネルの操作内容等も、この入力ポート41を介し
てCPU42に伝達されるようになる。
【0028】また、CPU42は、メモリ43に登録さ
れている所定の制御手続きを実行しつつ、その制御内容
や上記伝達される情報に応じて、負荷6(駆動回路5)
に対する駆動指令(駆動パルス、制御信号)を生成する
部分である。この生成される駆動指令は出力ポート44
を介して駆動回路5に出力される。駆動回路5では、同
駆動指令に応じてオン/オフされて、負荷6への通電の
有無を決定することとなる。
【0029】なお、こうした車両用電子制御装置にあっ
て、 ・負荷6の駆動をいわゆる開ループにて制御する都合
上、電子制御装置40自身がその駆動量、移動位置等を
逐次把握している必要があること。 ・スタータ回路7の起動時には、スタータモータ72の
始動に大電流を要することから、バッテリ1の電圧Vs
が一時的に低下し、負荷6の最低動作電圧を確保できな
くなることもあること。 ・したがって、エンジンの始動時、バッテリ電圧Vsが
電子制御装置40の動作可能電圧〜負荷6の最低動作電
圧未満に低下する場合には、脱調が生じることがあるこ
と。 ・そして、キースイッチ2の接点構造上、アクセサリ
(ACC)用接点22に加わる電圧を監視して、同電圧
が能動レベル(アクセサリ(ACC)オン)となるまで
電子制御装置40の動作をリセットしても、こうした脱
調は完全には回避できないこと。 等々、は前述した通りである。
【0030】そこでこの実施例の装置では、電子制御装
置40自身が具える以下に説明する機能を通じて、同車
両用電子制御装置としてのこうした不都合を回避するよ
うにしている。
【0031】図2は、同電子制御装置40を通じて実行
される上記リセットの解除にかかる処理手順を示したも
のである。以下、同図2を併せ参照して、この実施例の
装置による上記不都合の回避手法について説明する。な
お同実施例の装置において、この図2に示される処理手
続きは、CPU42が実行する制御プログラムの一部と
して、上記メモリ43に予め格納されているものとす
る。
【0032】さて、電子制御装置40は(正確にはCP
U42は)はじめ、キースイッチ2がオフ状態にある
間、すなわち上記入力ポート41を介してアクセサリ
(ACC)オフ及びイグニッション(IG)オフが認識
されている間リセット状態におかれる(ステップ10
0)。この状態にあっては、負荷6に対する駆動指令
(駆動パルス)の生成が禁止され、且つ、出力ポート4
4も非能動状態におかれる。
【0033】その後、キースイッチ2が運転者によって
操作され、入力ポート41を介してアクセサリ(AC
C)オンが認識されると(ステップ110)、同電子制
御装置40では、入力ポート41を介して次にイグニッ
ション(IG)オンが認識されること(ステップ12
0)を条件に上記回転数信号Neを取り込む(ステップ
130)。ただしこの間、これらアクセサリ(ACC)
及びイグニッション(IG)の何れかがオフである旨認
識される場合には、上記リセット状態が維持される(ス
テップ100)。また、図2においては便宜上図示を割
愛したが、電子制御装置40では、イグニッション(I
G)オンが認識されることで動作が開始され、上記駆動
指令の生成は禁止されるものの、内部処理の可能な状態
となる。
【0034】こうして回転数信号Neを取り込んだ電子
制御装置40は次に、この信号Neが、エンジン回転数
「500rpm」以上を示しているか否かを判断する
(ステップ140)。そして、たとえアクセサリ(AC
C)及びイグニッション(IG)が共にオンであったと
しても、この回転数信号Neが同条件を満たさなけれ
ば、電子制御装置40では上記リセット状態を維持する
(ステップ100)。
【0035】上記取り込まれる回転数信号Neが該ステ
ップ140の条件を満たすまでは、こうしてリセット状
態が維持されたまま、同処理が繰り返し実行される。そ
してその後、 ・アクセサリ(ACC)オンであること(ステップ11
0)、 ・イグニッション(IG)オンであること(ステップ1
20)、及び ・回転数信号Neがエンジン回転数「500rpm」以
上を示していること(ステップ140)、が同時に満足
されるとき、同電子制御装置40ははじめて、上記リセ
ット状態を解除する(ステップ150)。すなわちこれ
によって、負荷6に対する駆動指令(駆動パルス)の生
成が開始され、且つ、出力ポート44が能動状態におか
れることとなる。
【0036】因みに、電子制御装置40のこうした処理
手続きにおいて、ステップ100、ステップ110、ス
テップ120、及びステップ140の手続きは、互いに
協働してリセット解除タイミング制御手段を構成し、ま
たステップ130及びステップ140は、これも協働し
て回転数検出手段を構成する。
【0037】図3は、こうした電子制御装置40による
処理をも含めて、該実施例の装置としての動作態様をタ
イミングチャートとして示したものであり、次に、この
図3を併せ参照して、同実施例の装置全体としての動作
を更に詳述する。
【0038】すなわちいま、運転者によってキースイッ
チ2が操作されたとすると、同キースイッチ2はその接
点構造上、図3(a)〜(c)に示される態様で、アク
セサリ(ACC)、イグニッション(IG)、及びスタ
ータ(ST)が順次オンとなる。ここでは、時刻t1に
アクセサリ(ACC)がオンになり、時刻t2にイグニ
ッション(IG)がオンになり、時刻t3にスタータ
(ST)がオンになったものとしている。
【0039】この間、上記電子制御装置40は、図3
(f)に示されるように、イグニッション(IG)がオ
ンになった時刻t2にその内部動作が開始されるが、負
荷6への駆動指令出力が非能動におかれる上記リセット
状態は維持されている。
【0040】さて、上記時刻t3にスタータ(ST)が
オンになってスタータ回路7が起動されると、エンジン
が回転をはじめ、その回転数Neは、例えば図3(d)
に示される態様で変化する。またその間、バッテリ電圧
Vsは、図3(e)に示される態様で大きく変動する。
【0041】なお、スタータ回路7が起動されて直後の
時刻t4には、上記時刻t1にオンとなったアクセサリ
(ACC)が一旦オフとなる。因みに図3(a)及び
(c)において、上記時刻t3からこのアクセサリ(A
CC)が一旦オフとなる時刻t4にかけての斜線領域の
時間TOL1は、上記キー操作に対応してアクセサリ(A
CC)とスタータ(ST)とが同時にオンとなる時間帯
を示している。すなわち、アクセサリ(ACC)用接点
22とスタータ(ST)用接点24との前述したオーバ
ーラップ領域OLに対応した移動時間になる。
【0042】そしてその後、例えば時刻t5に、エンジ
ン回転数Neが「500rpm」以上の安定した値とな
り、その旨確認した運転者が同時刻t5をもって上記キ
ー操作を開放したとすると、キースイッチ2は前述した
ように、イグニッション(IG)オンの位置に自動復帰
される。すなわちその間、上記一旦オフとなったアクセ
サリ(ACC)が、時刻t6に再びオンとなり、上記オ
ーバーラップ領域OLに対応した移動時間TOL2を経過
した時刻t7には、スタータ(ST)もオフとなる。そ
して、上記アクセサリ(ACC)が時刻t6に再びオン
となったときには、上述した3つの条件、すなわち ・アクセサリ(ACC)オンであること、 ・イグニッション(IG)オンであること、及び ・回転数信号Neがエンジン回転数「500rpm」以
上を示していること、が同時に満足されることとなり、
電子制御装置40では、該時刻t6をもって、上記リセ
ット状態が解除され、負荷6の駆動制御を開始するよう
になる。
【0043】なお、エンジン回転数Neが安定する上記
時刻t5には通常、図3(e)にも示されるように、バ
ッテリ電圧Vsも略安定した電圧となる。したがって、
上記時刻t6に負荷6の駆動制御が開始されたとして
も、前述した脱調を生じるようなことはない。
【0044】以上のように、この実施例の装置によれ
ば、エンジンの回転数Neが一定値(上記の例では「5
00rpm」)以上となるまでは、電子制御装置40の
リセット状態が保持されるようになる。そして、このエ
ンジン回転数Neは、バッテリ電圧Vsとも相関があ
り、この回転数Neが一定値以上になれば、バッテリ電
圧Vsも略安定する。したがって、たとえキースイッチ
2がアクセサリ(ACC)オン領域にあっても、バッテ
リ電圧Vsが安定するまでは、負荷6への駆動指令の出
力が禁止され、ひいては始動時における脱調等の発生も
確実に防止されるようになる。
【0045】また、この実施例の装置では、例えば点火
回路等において通常に利用されるパラメータであるエン
ジン回転数Neを流用してリセット解除タイミングを制
御するようにしている。このため、バッテリ電圧Vsの
監視回路等を設けたりする構成に比べてより簡単に、し
かもより経済的に、同機能を有する車両用電子制御装置
を実現することができる。
【0046】なお、同実施例の装置では、上記リセット
状態が解除されるための条件としてイグニッション(I
G)がオンであることも含めているが、このイグニッシ
ョン(IG)がオンであることは、該リセット状態の解
除条件として必ずしも必要な条件ではない。すなわち、 ・アクセサリ(ACC)オンであること、及び ・回転数信号Neがエンジン回転数「500rpm」以
上を示していること、が同時に満足されることで、同リ
セット状態の解除条件は満たされる。
【0047】また、同実施例の装置では、電子制御装置
40自身の機能として、上記リセット解除タイミングを
制御する機能を実現したが、他に、図4に示すような構
成を採用すれば、いわゆるハードウェア的に同機能を実
現することもできる。
【0048】そこで次に、この発明にかかる車両用電子
制御装置の他の実施例として、この図4に示す装置につ
いてその構成並びに機能を説明する。なお、この図4に
示す装置においても、先の図5に示した装置、或いは図
1に示した装置と同一の要素にはそれぞれ同一の符号を
付して示しており、それら要素についての重複する説明
は割愛する。
【0049】さて、この図4に示す装置において、回転
数検出回路10は、上記エンジン回転数信号Neを受入
して、これが例えばエンジン回転数「500rpm」以
上を示す値となるとき論理Hレベルとなる信号出力する
回路である。
【0050】また同装置において、ナンド回路からなる
リセット信号生成回路11は、キースイッチ2のアクセ
サリ(ACC)用接点22の電圧、イグニッション(I
G)用接点23の電圧、及び上記回転数検出回路10の
出力に基づいて電子制御装置4に対するリセット信号R
STを生成出力する回路である。すなわち同回路11で
は、 ・上記接点22の電圧、上記接点23の電圧、及び回転
数検出回路10の出力の何れかが論理Lレベルにあると
き、その出力信号RSTを論理Hとして電子制御装置4
をリセットする。 ・上記接点22の電圧、上記接点23の電圧、及び回転
数検出回路10の出力が全て論理Hレベルとなるとき、
その出力信号RSTを論理Lとして電子制御装置4に対
するリセットを解除する。 といった、上記実施例の装置と実質的に同一条件のリセ
ット解除タイミング制御を実行する。
【0051】このため、こうした構成によっても、上記
実施例の装置と実質的に同等の機能を実現することはで
きる。また、この図4に示す装置においては、上記回転
数検出回路10及びリセット信号生成回路11を付加す
る必要はあるものの、電子制御装置4としては、図5に
示した従来の電子制御装置をそのまま使用することがで
きる。しかも、これら付加する回路は、前述したバッテ
リ電圧Vsの監視回路等に比べれば、はるかに小規模な
回路で済む。
【0052】なお、この図4に示す装置においても、リ
セット信号生成回路11への入力として、イグニッショ
ン(IG)用接点23の電圧は必ずしも必要とされな
い。ところで、上述した実施例では何れも、エンジン回
転数Neをリセットの解除タイミングを判断するための
パラメータとして採用したが、これは他に、同エンジン
の回転が伝達されるコンプレッサなどの回転数であって
もよい。このコンプレッサなどの回転数は、上記エンジ
ンの回転数と必ずしも等しい値にはならないにしろ、あ
る一定の比率で増減される関係にあり、バッテリ電圧と
の相関という意味では十分に利用価値のある値である。
したがって要は、エンジン回転数Neとある一定の比率
で増減される関係にあるパラメータであれば、このリセ
ットの解除タイミングを判断するためのパラメータとし
て利用することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、負荷の駆動が開ループにて制御される簡易な車両用
電子制御装置にあって、エンジンの回転数若しくはその
相当値が一定値以上となるまでは、制御装置のリセット
状態を保持するようにする。このため、たとえキースイ
ッチが車載電気系統の能動領域にあっても、バッテリ電
圧が安定するまでは、負荷への駆動指令の出力が禁止さ
れ、ひいては始動時における脱調等の発生も確実に防止
されるようになる。
【0054】またこの発明によれば、キースイッチのス
タータ用接点と電子制御装置との間に新たなワイヤリン
グを施したり、バッテリ電圧の監視回路等を設けたりす
ることなく、同制御装置の最小限の変更によって上記機
能が実現されるようになる。このため、経済性或いは実
用性においても優れた車両用電子制御装置を提供するこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる車両用電子制御装置について
その一実施例構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示される電子制御装置のリセット解除に
かかる処理手順を示すフローチャートである。
【図3】同実施例の装置の動作例を示すタイミングチャ
ートである。
【図4】この発明にかかる車両用電子制御装置の他の実
施例を示すブロック図である。
【図5】車両用電子制御装置として従来一般に採用され
ている装置構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…バッテリ、2…キースイッチ、3…定電圧回路、
4、40…電子制御装置、41…入力ポート、42…C
PU、43…メモリ、44…出力ポート、5…駆動回
路、6…負荷、7…スタータ回路、71…スタータリレ
ー、72…スタータモータ、8…回転数センサ、9…波
形整形回路、10…回転数検出回路、11…リセット信
号生成回路。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 15/02 H02J 1/00 306 B 7429−5G 309 D 7429−5G

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キースイッチが車載電気系統の能動領域に
    切り替えられることに基づき制御信号のリセット状態を
    解除して負荷の駆動を開ループ制御する車両用電子制御
    装置において、 エンジンの回転数若しくはその相当値を検出する回転数
    検出手段と、 この検出されるエンジンの回転数若しくはその相当値が
    一定値以上となるまで前記リセット状態の解除を禁止す
    るリセット解除タイミング制御手段と、 を具えることを特徴とする車両用電子制御装置。
  2. 【請求項2】バッテリ電圧に基づき動作する負荷の駆動
    を同一のバッテリ電圧に基づいて開ループ制御する制御
    手段と、 エンジンの回転数若しくはその相当値を検出する回転数
    検出手段と、 この検出されるエンジンの回転数若しくはその相当値が
    一定値以上にあること及びキースイッチが車載電気系統
    の能動領域にあることの論理積が満たされることを条件
    に、前記制御手段による負荷の制御を能動とする論理回
    路と、 を具えることを特徴とする車両用電子制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010051054A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Yazaki Corp 表示システム
CN110645131A (zh) * 2019-09-25 2020-01-03 潍柴动力股份有限公司 车辆控制方法、车辆开关识别方法及设备
CN114810386A (zh) * 2022-04-07 2022-07-29 潍柴动力股份有限公司 一种考虑负载输出的发动机启动控制方法及系统

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