JPH067471Y2 - 車載用音響機器のイジェクト装置 - Google Patents

車載用音響機器のイジェクト装置

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JPH067471Y2
JPH067471Y2 JP18262187U JP18262187U JPH067471Y2 JP H067471 Y2 JPH067471 Y2 JP H067471Y2 JP 18262187 U JP18262187 U JP 18262187U JP 18262187 U JP18262187 U JP 18262187U JP H067471 Y2 JPH067471 Y2 JP H067471Y2
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acc
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は車載用音響機器のイジェクト装置に係り、と
くにカーステレオでイグニッションキーのオフに連動し
てカセットをオートイジェクトさせる場合などに用いて
好適な車載用音響機器のイジェクト装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、カーステレオでは、運転者が車両の運転を終えイ
グニッションキーをオフすると、自動的にイジェクトが
掛かって、テープのPLAYが止まりカセットがカセッ
ト挿入口に排出されるようになっている。
具体的には、イグニッションキーに設けられたACC.
スイッチのオンからオフへの変化を検知するACC.ス
イッチ変化検知回路を設けたり、或いは、ACC.スイ
ッチの出力側電圧の低下を検知するACC.出力電圧低
下検知回路を設けたりし、これらの検知回路がACC.
スイッチのオフ変化或いは電圧低下を検知したときセッ
トのシステムマイコンがメカコントローラにイジェクト
指令を発し、このメカコントローラにテープ走行メカ部
とイジェクトメカ部を制御させてPLAY走行の停止と
カセットのイジェクトをなさしめている。
ところで、イグニッションキーの中にはACC.スイッ
チをオンさせたあと更にスタータスイッチをオンさせよ
うとすると、スタータスイッチが入っている間ACC.
スイッチがオフ状態になるものがある。
また、ACC.スイッチをオンさせたあと更にスタータ
スイッチをオンさせてもACC.スイッチがオフしない
ものもあるが、スタータモータの起動時に流れる大電流
でACC.スイッチ出力側の電圧が大幅に低下する。
これらの場合、単純にACC.スイッチのオフ変化やA
CC.出力電圧の低下に応動してイジェクトを行うので
は、これからテープ演奏を聞こうとしているにも拘わら
ずカセットがでてきてしまうことになり問題である。
よって、システムマイコンは、ACC.スイッチ変化検
知回路がオフ変化を検知したり、或いはACC.出力電
圧低下検知回路が電圧低下を検知したときまず、タイマ
ーをスタートさせ、所定の一定時間内にACC.スイッ
チ変化検知回路がオン変化を検知したとき、或いはAC
C.出力電圧低下検知回路が電圧低下を検知しなくなっ
たときは、エンジン始動に伴うACC.オフや電圧低下
であったとしてイジェクト指令を発せず、タイマースタ
ート後所定の一定時間経過してもACC.スイッチ変化
検知回路がオン変化を検知しないとき、或いはACC.
出力電圧低下検知回路が電圧低下を検知し続けていると
きはイグニッションキー自体のオフであるとしてイジェ
クト指令を発するようにしていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上述した従来技術では、運転を終わりイグニッ
ションキーをオフしても直ぐにはイジェクト動作がなさ
れず一定時間(例えば15秒〜20秒)経って初めてカ
セットがイジェクトされることになり、ユーザが奇異な
感じを受ける欠点が有った。
また、近年の電子制御エンジンではスタータモータをキ
ャブレター仕様より長く回すことがあり、例えキャブレ
ター仕様の通りであっても、運転途中でエンストを起こ
した時は予めエンジンルームが高温になっている上、ユ
ーザがあせってアクセルを踏み込むので加速ポンプの動
作でベンチュリー内に多量のガソリンが送り込まれて内
部で気化してしまい、エンジンが余計掛かり難くなって
スタータモータの動作時間が長くってしまう。この結
果、上記一定時間を越えてスタータモータが回される
と、システムマイコンはイグニッションキーオフと誤判
断し、イジェクト指令を発してカセットをイジェクトさ
せてしまい、ユーザにカセットの再挿入の手間を掛けて
しまう。
この考案は、かかる従来技術の問題に鑑み、イグニッシ
ョンキーをオフしたとき速やかにカセットのイジェクト
動作がなされ、しかもスタータモータを長く回してもオ
ートイジェクトが掛からない車載用音響機器のイジェク
ト装置を提供することを、その目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案では、イグニッションキーのオフを検出し、イ
ジェクトメカ部を制御してイジェクト動作を行うように
した車載用音響機器のイジェクト装置において、 イグニッションキーに設けられたACC.スイッチのオ
ンからオフへの変化を検出するACC.スイッチ変化検
出回路と、 エンジン始動時のバッテリ電圧の電圧低下を検出するバ
ッテリ電圧変化検出回路と、 ACC.スイッチ変化検出回路がACC.スイッチのオ
ンからオフへの変化を検出したあと、所定時間内にバッ
テリ電圧変化検出回路がバッテリ電圧の電圧低下を検出
しないときはイジェクト制御信号の出力を行い、AC
C.スイッチ変化検出回路がACC.スイッチのオンか
らオフへの変化を検出したのに続きバッテリ電圧変化検
出回路がバッテリ電圧の電圧低下を検出したときはイジ
ェクト制御信号の出力を行わないイジェクト制御回路
と、 を備えたことを特徴としている。
〔実施例〕
第1図を参照して、この考案の1つの実施例を説明す
る。
第1図には、この考案に係るカーステレオのイジェクト
装置の回路図が示されている。
バッテリ10のマイナス側はボディと接続されており、
プラス側は電源線12を介してイグニッションキー14
の可動側接点端子、+5Vの基準電源回路16、モータ
スイッチ18の一方、カーステレオセット本体20に接
続されている。
イグニッションキー14は、固定側接点としてOFF接
点,ACC.接点,スタータ接点の3つを有しており、
可動側接点とACC.接点とでACC.スイッチが構成
され、可動側接点とスタータ接点でスタータスイッチが
構成されている。
ACC.スイッチの2次側には、ACC.スイッチ変化
検出回路22が接続されており、スイッチのオン・オフ
変化が検出されるようになっている。
このACC.スイッチ変化検出回路22はトランジスタ
Tr1を含み、そのベースが抵抗R1を介してACC.
接点と接続され、コレクタが抵抗R2を介して+5Vと
接続され、エミッタがアースされて成り、コレクタから
カーステレオセット本体20のマイクロコンピュータ4
0へスイッチ変化検出信号が出力される。
よって、ACC.スイッチがオフしているときはトラン
ジスタTr1がオフしてスイッチ変化検出信号が「H」
となり、逆にACC.スイッチがオンしているときはト
ランジスタTr1がオンしてスイッチ変化検出信号が
「L」となる。
ただし、ACC.スイッチは、イグニッションキー14
をOFF接点側に切り換える場合の外、スタータ接点側
に切り換える場合にもオフとなる。
一方、イグニッションキー14のスタータ接点はモータ
スイッチ18を作動させるプルインコイル24の一方と
接続されており、このプルインコイル24の他方はボデ
ィと接続されている。
またモータスイッチ18の他方はスタータモータ26と
接続されており、エンジン始動の為イグニッションキー
14のスタータスイッチが閉じられるとプルインコイル
24の通電によりモータスイッチ18が閉じ、スタータ
モータ26が回転される。逆にスタータスイッチが開か
れるとプルインコイル24の消磁によりモータスイッチ
18が開き、スタータモータ26が停止される。
ところでスタータモータ26が通電で回転するときバッ
テリ10から大電流が流れてイグニッションキー14近
くでは電源線12の抵抗によりバッテリ電圧の低下が生
じる。通常スタータモータ26が停止中は約12Vの電
圧があるが、スタータモータ26の回転で7〜8Vまで
低下する。
バッテリ10からの電源線12には、バッテリ電圧低下
検出回路28が接続されており、上記エンジン始動によ
り7〜8V程度までのバッテリ電圧低下が起きた時これ
を検出し、バッテリ電圧低下検出信号を出力するように
なっている。
このバッテリ電圧低下検出回路28は、2つのコンパレ
ータ30,32を有し、各コンパレータ30,32の基
準側入力端子には基準電源回路16が出力する+5Vが
入力されている。また、コンパレータ30の検出側入力
端子にはバッテリ電圧を分圧抵抗R3とR4で分圧した
抵抗が入力されており、コンパレータ32の検出側入力
端子にはバッテリ電圧を分圧抵抗R5とR6で分圧した
抵抗が入力されている。
R3とR4は、バッテリ電圧が10Vに低下したとき分
圧電圧が丁度5Vとなるように設定されており、R5と
R6は、バッテリ電圧が6Vに低下したとき分圧電圧が
丁度5Vになるように設定されている。
従って、コンパレータ30はバッテリ電圧が10V以上
のとき「L」を出力し、逆に10V以下のとき「H」を
出力する。
また、コンパレータ32はバッテリ電圧が6V以上のと
き「L」を出力し、逆に6V以下のとき「H」を出力す
る。
各コンパレータ30,32の出力側間には抵抗R7を介
してホトカプラ33の発光ダイオードDが接続されてい
る。そして、ホトカプラ33のホトトランジスタTr2
のコレクタ側が抵抗R8を介して基準電源回路16の出
力側と接続されており、エミッタ側がアースと接続され
ている。
そして、ホトトランジスタTr2のコレクタ側から信号
出力される。
バッテリ電圧が10V以上のときは各コンパレータ3
0,32の出力がともに「L」となり、6V以下のとき
はともに「H」となり、発光ダイオードDが通電されず
消灯状態となり、ホトトランジスタTr2がオフし、そ
のコレクタ出力は「H」となる。バッテリ電圧が10V
〜6Vの範囲に低下したときはコンパレータ30の出力
は「H」、コンパレータ32の出力は「L」となり、発
光ダイオードDが通電されて点灯状態となり、ホトトラ
ンジスタTr2がオンし、そのコレクタ出力は「L」と
なる。
ホトトランジスタTr2のコレクタには信号処理回路3
4が接続されており、波形整形、反転、その他の信号処
理がなされてホトトランジスタTr2の出力が「H」の
とき「L」を出力し、ホトトランジスタTr2の出力が
「L」のとき「H」を出力する。
この信号処理回路34の出力はバッテリ電圧低下検出信
号としてカーステレオセット本体20のマイクロコンピ
ュータ40へ送出される。
カーステレオセット本体20は、セットの全体的な制御
処理を司るマイクロコンピュータ40と、このマイクロ
コンピュータ40から各種指令を入力して所定のメカ制
御動作を行うメカコントローラ42と、このメカコント
ローラ42の制御を受けてテープのPLAY走行,走行
停止等を行うテープ走行メカ部(図示せず)と、同じく
メカコントローラ42の制御を受けてカセットのローデ
ィング動作とイジェクト動作を行うローディング/イジ
ェクトメカ部(図示せず)と、カセット挿入検出部(図
示せず)と、イジェクト操作部(図示せず)などを有し
ている。
このカーステレオカセット本体20は、レギュレータ4
4とマイクロコンピュータ40の制御でオン・オフされ
る電源スイッチ回路46も有しており、電源スイッチ回
路46が閉じられた時、バッテリ電圧をレギュレータ4
4で所定の電圧に安定化した電圧がセット各部に供給さ
れて稼働状態となり、電源スイッチ回路46が開かれた
時、稼働が停止する。
マイクロコンピュータ40はCPU、ROM、RAMが
バス接続されて成り、ROMに格納された所定のプログ
ラムにより、ユーザによるカセット挿入操作やイジェク
ト操作,ACC.スイッチ変化検出回路22と信号処理
回路34の出力などに従った電源のオン・オフ制御、メ
カコントローラ42に対するカセットのローディング,
イジェクト,テープのPLAY走行,走行停止等の各種
指令処理、図示しない表示部に対する表示処理などを行
う。
このマイクロコンピュータ40はレギュレータ44から
直接電源の供給を受けてバックアップがなされている。
次に上記実施例の作用を、第2図のフローチャートを参
照して説明する。
初めイグニッションキー14がオフされており、カース
テレオセット本体20の電源スイッチ回路46がオフ状
態になっているものとする。
このときACC.スイッチ変化検出回路22はトランジ
スタTr1がオフして「H」レベルを出力している。ま
た、バッテリ電圧低下検出回路28のコンパレータ3
0,32の出力は「L」状態であり、発光ダイオードD
が消灯してホトトランジスタTr2がオフし、信号処理
回路34は「L」を出力している。
ユーザがカーステレオを聴くためにイグニッションキー
14を回しACC.スイッチをオンにすると、ACC.
スイッチのオンがACC.スイッチ変化検出回路22で
検出されて「L」レベルの検出信号がマイクロコンピュ
ータ40に入力される。
マイクロコンピュータ40は、初めACC.スイッチ変
化検出回路22からの検出信号入力をチェックしAC
C.スイッチが閉じられたか否かを判別しており(ステ
ップ60)、「L」レベルを入力するとYESと判断し
電源スイッチ回路46をオン制御してセットを稼働状態
とする(ステップ62)。
続いてユーザがセット本体20のカセット挿入口にカセ
ットを挿入し押圧すると、カセット挿入検出部がカセッ
ト挿入検出信号をマイクロコンピュータ40へ出力す
る。
マイクロコンピュータ40は電源オン後、カセット挿入
検出部からの入力をチェックしており(ステップ6
4)、マイクロコンピュータ40はカセット挿入検出信
号の入力でカセット挿入有りと判断するとローディング
指令をメカコントロール42へ出力し、ローディング/
イジェクト部を制御させてカセットを走行メカ部にセッ
ティングせしめる(ステップ66)。
続いて、マイクロコンピュータ40はPLAY走行指令
をメカコントロール42へ出力し、テープ走行メカ部を
制御させてテープのPLAY走行を開始させる(ステッ
プ68)。
これにより、テープ演奏が開始される。
その後、カセットを交換するためユーザがイジェクトボ
タンを押すと、イジェクト操作検出部がこれを検出しイ
ジェクト操作検出信号をマイクロコンピュータ40へ出
力する。
マイクロコンピュータ40は、テープ走行中イジェクト
操作検出部とACC.スイッチ変化検出回路22からの
入力をチェックしており(ステップ70、72)、イジ
ェクト操作検出部からのイジェクト操作検出信号入力で
イジェクト操作有りと判断するとテープ走行停止指令と
イジェクト指令をメカコントロール42へ出力し、テー
プ走行メカ部を制御させてテープの走行を停止させると
ともに(ステップ74)、イジェクト/ローディングメ
カ部を制御させてカセットをイジェクトさせカセット挿
入口に戻させる(ステップ76)。
そして、ユーザがカセットを抜き別のカセットをカセッ
ト挿入口に挿入して押圧すると、前述と同様にしてカセ
ットのローディングがなされたあと、PLAY走行が開
始される(ステップ64〜68)。
その後、テープの聴取を止めるため、ユーザがイグニッ
ションキーをオフすると、ACC.スイッチ変化検出回
路22がACC.スイッチのオフを検出し「H」レベル
のACC.スイッチオフ検出信号を出力する。
マイクロコンピュータ40はこのACC.スイッチオフ
検出信号を入力すると、次に所定の短い一定時間t内に
信号処理回路34から「H」レベルの電圧低下検出信号
が入力されるか否かチェックする(ステップ78〜8
2)。
今の場合、信号処理回路34の出力状態は変化しないの
で、マイクロコンピュータ40はイグニッションキー1
4がオフされたと判断し、走行停止指令とイジェクト指
令をメカコントロール42へ出力する(ステップ84、
86)。
ここでtは例えば1.5秒程度の極く短時間に設定され
ている。これはイグニッションキー14がACC.接点
からスタータ接点へ回された時、ACC.スイッチがオ
フしたあと直ぐにスタータモータ26の起動でバッテリ
電圧が低下するので、1.5秒程度の短時間の設定で十
分、イグニッションキー14の操作方向を区別できるか
らである。
メカコントロール42はマイクロコンピュータ40から
入力した走行停止指令とイジェクト指令に従い、テープ
走行メカ部を制御してテープ走行を停止させるとともに
ローディング/イジェクトメカ部を制御してカセットの
イジェクトを行わしめる。
これによりイグニッションキー14のオフ後直ぐにカセ
ットのテープ走行が止まり、カセット挿入口へカセット
が出されることになる。
最後にマイクロコンピュータ40は、電源スッチ回路4
6を制御し電源をオフさせる(ステップ88)。
これとは別に、イグニッションキー14を回してAC
C.スイッチをオンにしテープ演奏を楽しんでいる状態
で、エンジンを始動するためイグニッションキー14を
回しスタータスイッチをオンにすると、まずACC.ス
イッチがオフとなりACC.スイッチ変化検出回路22
が「H」レベルのACC.スイッチオフ検出信号を出力
する。
マイクロコンピュータ40は、ACC.スイッチオフ検
出信号を入力すると次に信号処理回路34からの入力を
チェックする(ステップ72〜82)。
スタータスイッチのオンでスタータモータ26が起動し
ようとするとバッテリ10から大電流が流れて電源線1
2の電圧がイグニッションキー14近くで例えば8Vに
低下する。するとバッテリ電圧低下検出回路28がこれ
を検出し、ホトトランジスタTr2のコレクタ出力を
「L」とする。
よって、ACC.スイッチオフ後、直ちに信号処理回路
34から「H」レベルへのバッテリ電圧低下検出信号が
出力される。
マイクロコンピュータ40は、先にACC.スイッチ変
化検出回路22から「H」レベルのバッテリ電圧低下検
出信号を入力したあと、1.5秒以内に「H」レベルの
バッテリ電圧低下検出信号を入力するので、この場合
は、メカコントロール42に対するテープ走行停止指令
やイジェクト指令の出力を行わず、テープのPLAY走
行状態を継続させる。
よって、ACC.スイッチのオフで誤ってカセットがイ
ジェクトされたり、セットの電源がオフされたりするこ
とがなく、テープ演奏が継続される。
その後、エンジンを始動したあとイグニッションキー1
4がACC.接点に戻されれば、信号処理回路34の出
力が「L」に戻り、ACC.スイッチ変化検出回路22
の出力も「L」にもどる。
この実施例によれば、ACC.スイッチ変化検出回路2
2とバッテリ電圧低下検出回路28を設け、ACC.ス
イッチ変化検出回路22がスイッチのオフを検出したと
き、続く所定の短い一定時間t内にバッテリ電圧低下検
出回路28がバッテリ電圧低下を検出しないときは、イ
グニッションキー14がオフされたとしてマイクロコン
ピュータ40からテープ走行停止指令とイジェクト指令
をメカコントロール42へ出力し、テープの走行停止制
御とイジェクト制御を行わしめてカセットをカセット挿
入口へ出させ、ACC.スイッチ変化検出回路22がス
イッチのオフを検出したが、続く所定の短い一定時間t
内にバッテリ電圧低下検出回路28がバッテリ電圧低下
を検出したときは、エンジンの始動であるとしてテープ
の走行停止制御とイジェクト制御を行わないようにした
ことにより、エンジンの始動でACC.スイッチがオフ
してもカセットが誤ってイジェクトされることがなく、
また、テープ演奏中にイグニッションキー14をオフし
たときは直ちにカセットがイジェクトされるので奇異感
を持たない。更に、エンジンの掛かりが悪くイグニッシ
ョンキー14を長くスタータ側に回しても、誤ってカセ
ットがイジェクトされることがない。
なお、上記実施例では、ACC.スイッチ変化検出回路
22がスイッチのオフを検出したとき、続く所定の短い
一定時間t内にバッテリ電圧低下検出回路28がバッテ
リ電圧低下を検出したか否かを、ソフト的に判断するよ
うにしたが、第3図に示す如くハード的に判断させてマ
イクロコンピュータのプログラムの負担を軽減するよう
にしてもよい。即ち、ACC.スイッチ変化検出回路2
2のトランジスタTr1のコレクタとアース間に2秒程
度の遅延用のコンデンサCを設け、信号処理回路34の
出力側にスイッチング用のトランジスタ回路50を設
け、このトランジスタ回路50のトランジスタTr3の
コレクタ側をACC.スイッチ変化検出回路22のトラ
ンジスタTr1のコレクタ側と接続し、このトランジス
タTr1のコレクタ側からマイクロコンピュータヘイグ
ニッションキー変化検出信号出力を行うことにより、イ
グニッションキー14がACC.接点からOFF接点へ
まわされるときは、初めACC.スイッチがオンの状態
のときトランジスタTr1がオン,トランジスタTr3
がオフでトランジスタTr1のコレクタは「L」レベル
となっており、イグニッションキー14がオフされると
直ちにトランジスタTr1がオフしてコンデンサCの充
電が開始され、2秒経過したところでマイクロコンピュ
ータ側に「H」のイグニッションキーオフ検出信号が出
力される。
逆にイグニッションキー14がACC.接点からスター
タ接点へまわされるときは、初めACC.スイッチがオ
ンの状態のときトランジスタTr1がオン,トランジス
タTr3がオフでトランジスタTr1のコレクタは
「L」レベルとなっており、ACC.スイッチがオフさ
れるとトランジスタTr1がオフしてコンデンサCの充
電が開始されるが、スタータモータの起動でバッテリ電
圧が低下して信号処理回路34から「H」が出力され、
トランジスタTr3がオンしコンデンサCを放電させる
ので、イグニッションキー変化検出信号出力は「L」レ
ベルを持続する。よって、マイクロコンピュータは、イ
グニッションキー変化検出信号出力が「L」から「H」
に変わった時だけテープ走行停止指令とイジェクト指令
を出力すればよい。
〔考案の効果〕
この考案に係る車載用音響機器のイジェクト装置によれ
ば、イグニッションキーに設けられたACC.スイッチ
のオンからオフへの変化を検出するACC.スイッチ変
化検出回路と、エンジン始動時のバッテリ電圧の電圧低
下を検出するバッテリ電圧変化検出回路と、ACC.ス
イッチ変化検出回路がACC.スイッチのオンからオフ
への変化を検出したあと,所定時間内にバッテリ電圧変
化検出回路がバッテリ電圧の電圧低下を検出しないとき
はイジェクト制御信号の出力を行い、ACC.スイッチ
変化検出回路がACC.スイッチのオンからオフへの変
化を検出したのに続きバッテリ電圧変化検出回路がバッ
テリ電圧の電圧低下を検出したときはイジェクト制御信
号の出力を行わないイジェクト制御回路と、を備えたこ
とにより、エンジンを始動させるためACC.スイッチ
がオフしたり、長くスタータモータを回してもカセット
が誤ってイジェクトされることがなく、また、テープ演
奏中にイグニッションキーをオフしたときは直ちにカセ
ットがイジェクトされるのでユーザに奇異感を持たせな
いという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係るカーステレオシステ
ムの構成を示す回路図、第2図は第1図中のマイクロコ
ンピュータの動作を示すフローチャート、第3図は第1
図の変形例を示す回路図である。 10:バッテリ、 14:イグニッションキー、 20:カーステレオセット本体、 22:ACC.スイッチ変化検出回路、 28:バッテリ電圧低下検出回路、 34:信号処理装置、 40:マイクロコンピュータ、 42:メカコントローラ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】イグニッションキーのオフを検出し、イジ
    ェクトメカ部を制御してイジェクト動作を行うようにし
    た車載用音響機器のイジェクト装置において、 イグニッションキーに設けられたACC.スイッチのオ
    ンからオフへの変化を検出するACC.スイッチ変化検
    出回路と、 エンジン始動時のバッテリ電圧の電圧低下を検出するバ
    ッテリ電圧変化検出回路と、 ACC.スイッチ変化検出回路がACC.スイッチのオ
    ンからオフへの変化を検出したあと,所定時間内にバッ
    テリ電圧変化検出回路がバッテリ電圧の電圧低下を検出
    しないときはイジェクト制御信号の出力を行い、AC
    C.スイッチ変化検出回路がACC.スイッチのオンか
    らオフへの変化を検出したのに続きバッテリ電圧変化検
    出回路がバッテリ電圧の電圧低下を検出したときはイジ
    ェクト制御信号の出力を行わないイジェクト制御回路
    と、 を備えたことを特徴とする車載用音響機器のイジェクト
    装置。
JP18262187U 1987-11-30 1987-11-30 車載用音響機器のイジェクト装置 Expired - Lifetime JPH067471Y2 (ja)

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JPH0185942U (ja) 1989-06-07

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