JPH07224397A - 電着塗装における回収水洗方法 - Google Patents
電着塗装における回収水洗方法Info
- Publication number
- JPH07224397A JPH07224397A JP4043194A JP4043194A JPH07224397A JP H07224397 A JPH07224397 A JP H07224397A JP 4043194 A JP4043194 A JP 4043194A JP 4043194 A JP4043194 A JP 4043194A JP H07224397 A JPH07224397 A JP H07224397A
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- JP
- Japan
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- water
- washing
- electrodeposition
- recovering
- electrodeposition coating
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- Pending
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Filtration Of Liquid (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電着塗装における塗装仕上がり状態を良好に
保持しながら電着塗料の損失を低減せしめると同時に、
電着塗装施設からの塗料の排出を低減せしめる回収水洗
方法を提供する。 【構成】 電着塗料浴液にて電着塗装された被塗物を多
段回収水洗する方法であって、電着塗料浴液をＵＦ（Ul
tra Filtration System ）濾過して得たＵＦ濾過液を含
有する水洗水で水洗する工程と、電着塗料浴液面の補正
に必要な量の純水をＵＦ濾過液を含有する最後の回収水
洗槽に補給する工程と、工水および純水により水洗を行
い、その水洗廃水を電着塗装施設外に廃棄する最終水洗
工程とを結合した回収水洗工程において、前記ＵＦ濾過
液を含有する最初の回収水洗水をＵＦ濾過し、得られた
ＵＦ濾過液を、前記ＵＦ濾過液を含有する最後の回収水
洗槽に供給することを特徴とする電着塗装における回収
水洗方法。
保持しながら電着塗料の損失を低減せしめると同時に、
電着塗装施設からの塗料の排出を低減せしめる回収水洗
方法を提供する。 【構成】 電着塗料浴液にて電着塗装された被塗物を多
段回収水洗する方法であって、電着塗料浴液をＵＦ（Ul
tra Filtration System ）濾過して得たＵＦ濾過液を含
有する水洗水で水洗する工程と、電着塗料浴液面の補正
に必要な量の純水をＵＦ濾過液を含有する最後の回収水
洗槽に補給する工程と、工水および純水により水洗を行
い、その水洗廃水を電着塗装施設外に廃棄する最終水洗
工程とを結合した回収水洗工程において、前記ＵＦ濾過
液を含有する最初の回収水洗水をＵＦ濾過し、得られた
ＵＦ濾過液を、前記ＵＦ濾過液を含有する最後の回収水
洗槽に供給することを特徴とする電着塗装における回収
水洗方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電着塗装における塗装
仕上がり状態を良好に保持しながら、電着塗料の損失を
低減せしめると同時に、工水、純水の使用量の低減、廃
水処理負荷の低減等を図ることができる電着塗装におけ
る回収水洗方法に関するものである。
仕上がり状態を良好に保持しながら、電着塗料の損失を
低減せしめると同時に、工水、純水の使用量の低減、廃
水処理負荷の低減等を図ることができる電着塗装におけ
る回収水洗方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】電着塗装においては電気化学的に水不溶
性の析出塗膜（電着塗膜）が形成された被塗物を電着浴
槽から引き出す際に、物理的に電着塗膜上に付着してい
る未電着塗料浴液が電着浴槽外に持ち出される。通常
は、この付着した未電着塗料は焼付前に水洗によって洗
い落として焼付硬化後の塗面を均一にしている。しか
し、この洗い落とされた塗料はそのまま損失となる。
性の析出塗膜（電着塗膜）が形成された被塗物を電着浴
槽から引き出す際に、物理的に電着塗膜上に付着してい
る未電着塗料浴液が電着浴槽外に持ち出される。通常
は、この付着した未電着塗料は焼付前に水洗によって洗
い落として焼付硬化後の塗面を均一にしている。しか
し、この洗い落とされた塗料はそのまま損失となる。
【０００３】そこで、最近では図２に示すような、電着
塗料浴液をＵＦ（Ultra FiltrationSystem ）濾過して
得たＵＦ濾過液を含有した水洗水で多段回収水洗して未
電着塗料を電着浴槽に回収し、最後に最終水洗水として
純水により水洗し、その水洗廃液を電着塗装施設外に廃
棄する回収水洗方法が実用化されている。
塗料浴液をＵＦ（Ultra FiltrationSystem ）濾過して
得たＵＦ濾過液を含有した水洗水で多段回収水洗して未
電着塗料を電着浴槽に回収し、最後に最終水洗水として
純水により水洗し、その水洗廃液を電着塗装施設外に廃
棄する回収水洗方法が実用化されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
回収水洗方法は、被塗物を多量に電着塗装した場合、各
回収水洗槽中の未電着塗料の濃度が上昇し、電着塗装施
設外への塗料持ち出し量が増加し、それに伴い最終水洗
工程における工水、純水の使用量が増加する、廃水処理
負担が増大する等の問題を有していた。
回収水洗方法は、被塗物を多量に電着塗装した場合、各
回収水洗槽中の未電着塗料の濃度が上昇し、電着塗装施
設外への塗料持ち出し量が増加し、それに伴い最終水洗
工程における工水、純水の使用量が増加する、廃水処理
負担が増大する等の問題を有していた。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、鋭意研究の結
果、従来の回収水洗工程における水洗水をＵＦ濾過し、
得られたＵＦ濾過液を、さらに回収水洗水として供給す
ることにより前記従来法の問題点を解消したものであ
る。
果、従来の回収水洗工程における水洗水をＵＦ濾過し、
得られたＵＦ濾過液を、さらに回収水洗水として供給す
ることにより前記従来法の問題点を解消したものであ
る。
【０００６】すなわち、本発明は、電着塗料浴液にて電
着塗装された被塗物を多段回収水洗する方法であって、
電着塗料浴液をＵＦ（Ultra Filtration System ）濾過
して得たＵＦ濾過液を含有する水洗水で水洗する工程
と、電着塗料浴液面の補正に必要な量の純水をＵＦ濾過
液を含有する最後の回収水洗槽に補給する工程と、工水
および純水により水洗を行い、その水洗廃水を電着塗装
施設外に廃棄する最終水洗工程とを結合した回収水洗工
程において、前記ＵＦ濾過液を含有する最初の回収水洗
水をＵＦ濾過し、得られたＵＦ濾過液を、前記ＵＦ濾過
液を含有する最後の回収水洗槽に供給することを特徴と
する電着塗装における回収水洗方法である。
着塗装された被塗物を多段回収水洗する方法であって、
電着塗料浴液をＵＦ（Ultra Filtration System ）濾過
して得たＵＦ濾過液を含有する水洗水で水洗する工程
と、電着塗料浴液面の補正に必要な量の純水をＵＦ濾過
液を含有する最後の回収水洗槽に補給する工程と、工水
および純水により水洗を行い、その水洗廃水を電着塗装
施設外に廃棄する最終水洗工程とを結合した回収水洗工
程において、前記ＵＦ濾過液を含有する最初の回収水洗
水をＵＦ濾過し、得られたＵＦ濾過液を、前記ＵＦ濾過
液を含有する最後の回収水洗槽に供給することを特徴と
する電着塗装における回収水洗方法である。
【０００７】以下図１により本発明を説明する。電着浴
液槽に満たされた電着塗料浴液にて電着塗装された被塗
物は、物理的に付着した未電着塗料をその表面に付着し
たままの状態で図１に示した流れ（右方向）に移動し、
多段式回収水洗工程（第１〜第ｎ回収水洗）において、
未電着塗料を洗い落とし、回収する。この多段式回収水
洗工程は、電着塗料浴液をＵＦ濾過して得られたＵＦ濾
過液を第ｎ（最後の）回収水洗槽に投入し、前段送り方
式にて前記未電着塗料を回収し、電着塗装施設外へ持ち
出される塗料損失を低減する方法である。この方法は、
第ｎ回収水洗槽に投入されたＵＦ濾過液がポンプにより
スプレーされ、被塗物表面に付着した未電着塗料を洗い
落とし、未電着塗料を回収する。ＵＦ濾過液は第ｎ回収
水洗槽から順に前段送りされ、最終的に電着浴槽へもど
される循環系路となっている。本発明は、前記の工程
に、さらに、最初の（第１）回収水洗水をＵＦ濾過し
て、新たにＵＦ濾過液を得て、これを最後の（第３）回
収水洗槽に投込する工程を加えたものである。これによ
り第ｎ回収水洗槽に投入されるＵＦ濾過液は、電着浴液
のＵＦ濾過液に加えて、前記の水洗水のＵＦ濾過液が追
加されることになり、第２〜第ｎ回収水洗工程における
ＵＦ濾過液中の未電着塗料の濃度を低減することがで
き、これにより前記の効果が得られる。
液槽に満たされた電着塗料浴液にて電着塗装された被塗
物は、物理的に付着した未電着塗料をその表面に付着し
たままの状態で図１に示した流れ（右方向）に移動し、
多段式回収水洗工程（第１〜第ｎ回収水洗）において、
未電着塗料を洗い落とし、回収する。この多段式回収水
洗工程は、電着塗料浴液をＵＦ濾過して得られたＵＦ濾
過液を第ｎ（最後の）回収水洗槽に投入し、前段送り方
式にて前記未電着塗料を回収し、電着塗装施設外へ持ち
出される塗料損失を低減する方法である。この方法は、
第ｎ回収水洗槽に投入されたＵＦ濾過液がポンプにより
スプレーされ、被塗物表面に付着した未電着塗料を洗い
落とし、未電着塗料を回収する。ＵＦ濾過液は第ｎ回収
水洗槽から順に前段送りされ、最終的に電着浴槽へもど
される循環系路となっている。本発明は、前記の工程
に、さらに、最初の（第１）回収水洗水をＵＦ濾過し
て、新たにＵＦ濾過液を得て、これを最後の（第３）回
収水洗槽に投込する工程を加えたものである。これによ
り第ｎ回収水洗槽に投入されるＵＦ濾過液は、電着浴液
のＵＦ濾過液に加えて、前記の水洗水のＵＦ濾過液が追
加されることになり、第２〜第ｎ回収水洗工程における
ＵＦ濾過液中の未電着塗料の濃度を低減することがで
き、これにより前記の効果が得られる。
【０００８】
【実施例】次に、本発明の回収水洗方法について、従来
の回収水洗方法と実際に比較して優位性を示す。図２は
従来の電着塗装における多段式回収水洗工程を示すもの
で、電着塗料浴液をＵＦ濾過し、保持液を電着浴槽（サ
ブタンク）に返すとともに、濾過液（透過液）を第３回
収水洗槽における水洗水として用い、順次多段回収水洗
する方法である。
の回収水洗方法と実際に比較して優位性を示す。図２は
従来の電着塗装における多段式回収水洗工程を示すもの
で、電着塗料浴液をＵＦ濾過し、保持液を電着浴槽（サ
ブタンク）に返すとともに、濾過液（透過液）を第３回
収水洗槽における水洗水として用い、順次多段回収水洗
する方法である。
【０００９】図１は、本発明の一実施態様を示すもので
あり、第１回収水洗槽より水洗液をＵＦ濾過し、保持液
を第１回収水洗槽に返すとともに、濾過液（透過液）を
第３回収水洗槽へ新たに投入し、水洗水として用いるこ
とにより、従来法と比較して第３回収水洗槽へ投入され
る濾過液量を増やし、各回収水洗槽内の水洗水中の未電
着塗料の固形分濃度を低下させ未電着塗料の回収効率を
高めることができる。本発明の方法（図１）と従来の方
法（図２）を表１に示す条件にて電着塗装した被塗物を
多段回収水洗し、各回収水洗槽の固形分濃度、最終水洗
水の電着塗装施設外廃棄量、未電着塗料回収効率及び塗
装仕上がり性について比較し、結果を表２に示した。
あり、第１回収水洗槽より水洗液をＵＦ濾過し、保持液
を第１回収水洗槽に返すとともに、濾過液（透過液）を
第３回収水洗槽へ新たに投入し、水洗水として用いるこ
とにより、従来法と比較して第３回収水洗槽へ投入され
る濾過液量を増やし、各回収水洗槽内の水洗水中の未電
着塗料の固形分濃度を低下させ未電着塗料の回収効率を
高めることができる。本発明の方法（図１）と従来の方
法（図２）を表１に示す条件にて電着塗装した被塗物を
多段回収水洗し、各回収水洗槽の固形分濃度、最終水洗
水の電着塗装施設外廃棄量、未電着塗料回収効率及び塗
装仕上がり性について比較し、結果を表２に示した。
【００１０】
【表１】
【００１１】
【表２】
【００１２】
【発明の効果】本発明の電着塗装における回収水洗方法
は以上のように構成されているので塗装仕上がり状態を
良好に保持しながら電着塗料の損失を低減させると同時
に電着塗装施設からの廃水における塗料濃度を低減でき
る電着塗装方法が可能になった。
は以上のように構成されているので塗装仕上がり状態を
良好に保持しながら電着塗料の損失を低減させると同時
に電着塗装施設からの廃水における塗料濃度を低減でき
る電着塗装方法が可能になった。
【図１】本発明の電着塗装方法における回収水洗方法の
工程を示す図である。
工程を示す図である。
【図２】従来の電着塗装における回収水洗方法の工程を
示す図である。
示す図である。
Claims (1)
- 【請求項１】 電着塗料浴液にて電着塗装された被塗物
を多段回収水洗する方法であって、電着塗料浴液をＵＦ
（Ultra Filtration System ）濾過して得たＵＦ濾過液
を含有する水洗水で水洗する工程と、電着塗料浴液面の
補正に必要な量の純水をＵＦ濾過液を含有する最後の回
収水洗槽に補給する工程と、工水および純水により水洗
を行い、その水洗廃水を電着塗装施設外に廃棄する最終
水洗工程とを結合した回収水洗工程において、前記ＵＦ
濾過液を含有する最初の回収水洗水をＵＦ濾過し、得ら
れたＵＦ濾過液を、前記ＵＦ濾過液を含有する最後の回
収水洗槽に供給することを特徴とする電着塗装における
回収水洗方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4043194A JPH07224397A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 電着塗装における回収水洗方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4043194A JPH07224397A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 電着塗装における回収水洗方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07224397A true JPH07224397A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=12580465
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4043194A Pending JPH07224397A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 電着塗装における回収水洗方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07224397A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104532325A (zh) * | 2014-12-31 | 2015-04-22 | 天津市天玉名涂料科技有限公司 | 一种自动清理电泳浮漆的电泳涂料装置 |
| WO2016103732A1 (ja) * | 2014-12-26 | 2016-06-30 | 旭化成株式会社 | 電着塗料回収システムおよび方法 |
-
1994
- 1994-02-14 JP JP4043194A patent/JPH07224397A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2016103732A1 (ja) * | 2014-12-26 | 2016-06-30 | 旭化成株式会社 | 電着塗料回収システムおよび方法 |
| JPWO2016103732A1 (ja) * | 2014-12-26 | 2017-04-27 | 旭化成株式会社 | 電着塗料回収システムおよび方法 |
| CN107109680A (zh) * | 2014-12-26 | 2017-08-29 | 旭化成株式会社 | 电沉积涂料回收系统及方法 |
| US10718061B2 (en) | 2014-12-26 | 2020-07-21 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Electrodeposition paint recovery system and method |
| CN104532325A (zh) * | 2014-12-31 | 2015-04-22 | 天津市天玉名涂料科技有限公司 | 一种自动清理电泳浮漆的电泳涂料装置 |
| CN104532325B (zh) * | 2014-12-31 | 2017-08-29 | 天津市天玉名涂料科技有限公司 | 一种自动清理电泳浮漆的电泳涂料装置 |
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