JP4751419B2 - 電着塗装の水洗システム - Google Patents
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Description
従来例1は、電着塗料111が満たされた電着槽110内による電着塗装後に水洗いを行う第1スプレーユニット121-1および第2スプレーユニット121-2並びに第3スプレーユニット121-3を順次設け、各スプレーユニット121-1乃至121-3の下部には、対応するスプレーユニット121-1乃至121-3が水洗を行った後の洗浄液を回収し再び水洗液として循環させる第1回収槽122-1および第2回収槽122-2並びに第3回収槽122-3をそれぞれ設けている。各スプレーユニット121-1乃至121-3は、それぞれポンプ124-1乃至124-3が設けられる。
また、電着槽110には、隣接するようにサブタンク110aを設置してある。
即ち、従来例2では、従来例1の第2スプレーユニット121-2、第2回収槽122-2、ポンプ124-2を設けずに、浸漬槽202を設けて浸漬洗浄するように構成している。また、UFフィルタ123から第3スプレーユニット121-3へ濾液を供給する管路126には純水の供給を行わない。従来例2のその他の構成は、従来例1と同様である。尚図示していないが、実施例2においても、第1スプレーユニット121-1、第3スプレーユニット121-3にも実施例1同様にそれぞれポンプ124-1、ポンプ124-3を設けて第1回収槽122-1、第3回収槽122-3から洗浄液を汲み上げて第1スプレーユニット121-1、第3スプレーユニット121-3へ供給してスプレー洗浄させている。尚、従来例2のその他は従来例1と同様である。
更に、洗浄対象が自動車ボディーのような内板や袋構造を有する場合には、これらの部分に付着して持ち出される回収水洗液の量も多くなってしまい、塗料成分の持ち出しによる塗料ロスが発生してしまうという問題点を有した。
電着槽で電着塗装を施された水洗対象物に洗浄水をスプレーするスプレーユニット、および、スプレーユニットからスプレーされた後の洗浄液を回収する回収槽からなる洗浄ユニットが電着槽の後方に多段配置され、
最終段の洗浄ユニットには第1UF手段が分離した濾液が供給されて、スプレーユニットが洗浄対象に対しスプレー洗浄を施し、
他の洗浄ユニットには、回収槽内の回収液を導入して回収塗料と濾液とに分離するユニットUF手段を設け、スプレーユニットはユニットUF手段の分離した濾液が供給されてスプレー洗浄を施し、
最前段の洗浄ユニットに設ける回収槽からオーバーフローする回収液が電着槽へ供給されると共に、他段の洗浄ユニットに設ける回収槽からオーバーフローする回収液がそれぞれ前段の回収槽へ供給されることを特徴とする電着塗装の水洗システムを提供する。
図1はこの発明の実施例を表す全体説明図であり、図2は図1の部分説明図であり、図3は従来例2との回収水洗水の持ち出し量及び回収量を比較した説明図であり、図4は従来例2との余剰塗料回収を比較した説明図である。
また、水洗システム1の後工程では、焼付炉による焼付が行われるので、電着塗装が施され水洗システム1にて余剰塗料の除去が行われたワークWは、水洗システム1の後に設ける移載部Bにおいて焼付工程を行えるように移載される。
そしてワークWは、電着塗装工程および水洗工程並びに焼付炉への移載工程間を吊下搬送装置2によって吊り下げ搬送される。吊下搬送装置2は従来から自動車製造工場の生産ラインに用いられているもので良いので特に詳説しない。
同様に、焼付炉に搬送するための移載部Bも従来の電着塗装から塗装焼付工程において行われている通りであり、特に限定されない。
UF回収水洗部11は、電着槽Aで電着塗装を施した後のワークWを洗浄する第1洗浄ユニット11aと、第1洗浄ユニット11aに続けて水洗を施す第2洗浄ユニット11bと、第2洗浄ユニット11bに続けて水洗を施す第3洗浄ユニット11cとからなる。
第1シャワーユニット15aは、第1ユニットUF装置16aによって濾過された濾液が洗浄液として供給され、第1浸漬槽12aで浸漬洗浄を終了したワークWに対しシャワー洗浄を行う。従って、第1シャワーユニット15aによるシャワー洗浄は、第1浸漬槽12aによる浸漬洗浄よりも遙かに綺麗な洗浄液での洗浄となる。
第2洗浄ユニット11bは、少なくともワークWを浸漬可能な大きさの第2浸漬槽12bを設け、浸漬槽12bに洗浄液を満たす。そして、第2洗浄ユニット11bの第2浸漬槽12bへは、吊下搬送装置2がワークWを第2洗浄ユニット11b位置へ搬送した際、第2浸漬槽12b内にワークWが浸漬しながら搬送するように移動し、該移動によって第2浸漬槽12b内の洗浄液がワークWの細部に入り込み第1洗浄ユニット11aで落としきれていない余剰塗料を洗浄する。
第2洗浄ユニット11bは、第1シャワーユニット15a同様であり、第2ユニットUF装置16bから濾過後の洗浄液の供給を受けてワークWをシャワー洗浄する。
第2ユニットUF装置16bも、第1ユニットUF装置16aと同様であり、第2浸漬槽12bに貯留された貯留液の供給を受けて濾過作業を行い、回収塗料は再び第2浸漬槽12bへ戻し、濾過後の濾液は第2シャワーユニット15bへ供給してシャワー洗浄液として利用される。
第3洗浄ユニット11cは、第2洗浄ユニット11bの後の洗浄工程として設けられており、これまでの洗浄ユニットとことなり第3シャワーユニット15cによるシャワー洗浄のみが行われる。第3シャワーユニット15cは、第1UF装置3の濾過した濾液を洗浄液として供給され、他のシャワーユニット同様に洗浄液をワークWに噴射されてワークWから余剰塗料を洗い落とす。そして、洗浄後の洗浄液は第3貯留槽12cによって回収される。また、第3貯留槽12cでオーバーフローした洗浄後の洗浄液は、前段の洗浄工程である第2洗浄ユニット11bの第2浸漬槽12bへと供給される。
尚、第3洗浄ユニット11cは、UF回収水洗部11による最終洗浄工程であり、最も綺麗と思われる第1UF装置3で濾過されたばかりの濾液が第1UF装置3から直接供給されてシャワー洗浄を施すこととなる。
洗浄液の供給や排出には、第1洗浄ユニット11aおよび第2洗浄ユニット11b同様に配管やポンプ等の洗浄液供給および排出に必要な給排水配管は、配管としての表示のみを図に示したが、それぞれ給排水に必要なポンプ等の装置等も含んでいるものとする。
そしてワークWはUF回収水洗部11に続けてRO水洗部14による洗浄工程が行われる。RO水洗部14は、UF回収水洗部11で取り切れていないワークWの細かな隙間等にまだ残っている余剰塗料等を更に洗浄する洗浄部である。
洗浄槽14bに満たされた洗浄液であるRO水は、順次新たなRO水を供給されるが、一方で供給量に見合う量が排出され、常に洗浄槽14b内にはRO水が満たされた状態を維持可能であるが、RO水の供給や排水については、従来同様であるので図示を省略すると共に詳説を略す。
また図4は、図3に表す条件で採取した濾液をそれぞれの洗浄ユニット毎に分析した結果を表しており、図4(a)は従来例2のデータを表し、図4(b)は本実施例のデータを表している。
図3によって従来のデータと本実施例との比較を行うと、外板、内板、袋部共に同じ持ち出し量であり、且つUF濾液NVは、全て同じデータとなるが、本実施例では、水洗水回収量が従来例2より多い。
A1 サブタンク
B 移載部
1 水洗システム
11 UF回収水洗部
11a 第1洗浄ユニット
12a 第1浸漬槽
15a 第1シャワーユニット
16a 第1ユニットUF装置
11b 第2洗浄ユニット
12b 第2浸漬槽
15b 第2シャワーユニット
16b 第2ユニットUF装置
11c 第3洗浄ユニット
12c 第3貯留槽
15c 第3シャワーユニット
14 RO水洗部
14a 第4洗浄ユニット
14b 洗浄槽
14c 第5洗浄ユニット
14d 第5シャワーユニット
2 吊下搬送装置
21 アップダウン部
3 第1UF装置(第1限外濾過装置)
Claims (3)
- 電着槽内の塗料を導入して濃縮塗料と濾液とに分離し濃縮塗料を電着槽に戻す第1UF手段を設け、
電着槽で電着塗装を施された水洗対象物に洗浄水をスプレーするスプレーユニット、および、スプレーユニットからスプレーされた後の回収液を回収する回収槽からなる洗浄ユニットが電着槽の後方に多段配置され、
最終段の洗浄ユニットは第1UF手段が分離した濾液を供給されて、スプレーユニットが洗浄対象に対しスプレー洗浄を施し、
他の洗浄ユニットには、回収槽内の回収液を導入して回収塗料と濾液とに分離するユニットUF手段を設け、スプレーユニットはユニットUF手段の分離した濾液を供給されてスプレー洗浄を施し、
最前段の洗浄ユニットに設ける回収槽からオーバーフローする回収液が電着槽へ供給されると共に、他段の洗浄ユニットに設ける回収槽からオーバーフローする回収液がそれぞれ前段の回収槽へ供給されることを特徴とする電着塗装の水洗システム。 - 前記システムにおいて、最終段以外の洗浄ユニットに設ける回収槽の全てまたは何れか1あるいは複数が、洗浄対象を浸漬して洗浄する浸漬洗浄槽である請求項1に記載の電着塗装の水洗システム。
- 前記洗浄ユニットの上部には、水洗対象物を支持して搬送可能な搬送装置を設け、搬送装置が水洗対象物を電着槽から順次各回収槽へ浸漬させ、且つ、最終段の洗浄ユニット通過後に水洗対象物を傾けて水切りが可能な請求項1または請求項2の何れかに記載の電着塗装の水洗システム。
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