JP4815476B2 - 電着塗装水洗装置 - Google Patents

電着塗装水洗装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4815476B2
JP4815476B2 JP2008166793A JP2008166793A JP4815476B2 JP 4815476 B2 JP4815476 B2 JP 4815476B2 JP 2008166793 A JP2008166793 A JP 2008166793A JP 2008166793 A JP2008166793 A JP 2008166793A JP 4815476 B2 JP4815476 B2 JP 4815476B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
washing
cleaning
tank
cleaning tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008166793A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010007122A (ja
Inventor
敏男 小倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor East Japan Inc
Original Assignee
Kanto Auto Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanto Auto Works Ltd filed Critical Kanto Auto Works Ltd
Priority to JP2008166793A priority Critical patent/JP4815476B2/ja
Publication of JP2010007122A publication Critical patent/JP2010007122A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4815476B2 publication Critical patent/JP4815476B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

この発明は、電着塗装において施す水洗装置にかかり、詳細には、製品から余剰付着塗料等を除去する塗装の水洗装置に関する。
従来、電着塗装において電着槽による塗装後に電着塗装対象物から余剰付着塗料等を除去するためには、電着塗装後に水洗いを施しブツ、ゴミ等の不純物と共に余分な付着塗料を除去していた。
図9は従来の電着塗装後の水洗工程を表す。即ち、従来の電着塗装槽から焼付炉へ移動させる迄の水洗を行う水洗装置100は、電着塗装させる製品Wを電着塗料内に浸けて電着塗装を施す電着槽Aに続けて電着塗装を施した製品にスプレー洗浄を施す第1水洗槽101を設けてある。そして、第1水洗槽101でスプレー洗浄された製品Wは、続けて第2水洗槽102へと搬送される。第2水洗槽102は浸漬洗浄槽であり、洗浄液が張られている水槽内に製品Wを浸けて移動させ製品Wに付着している余分な塗料を水洗いする。
第2水洗槽102で水洗いが終了した製品Wは、続けて第3水洗槽103へ搬送移動される。第3水洗槽103は、第1水洗槽101と同様にシャワースプレーによって製品Wから余分な塗料を取り除く工程を行う。即ち、第2水洗槽102にて浸漬洗浄した際に、取り切れずに移動して未だ製品Wに付着している余分な塗料を第1水洗槽101同様に取り除く工程を行う。
第3水洗槽103によって再びシャワー水洗された製品は、第2水洗槽102同様に再び浸漬洗浄を施す第4水洗槽104によって水洗いを行う。次いで、第4水洗槽104による浸漬洗浄終了後に、再び第1水洗槽101同様に第5水洗槽105によってスプレー洗浄を施し、水洗工程を終了する。
この製品Wの搬送は、製品Wを電着槽Aから順次搬送させて第5水洗槽105による水洗工程を経て焼付炉へ移動させるために載せ替える移載部106へ移動させるための吊下搬送手段107によって吊り下げ移動される。
そして吊下搬送手段107は、自動車工場等において製品Wを搬送するための搬送手段である。
上記第1水洗槽101乃至第3水洗槽103の各水洗槽では、洗浄した際に取り除かれる余剰塗料を回収するため電着塗料の塗膜形成成分を濃縮すると共に塗膜非形成成分を電着塗料から分離するUF装置108によって分離された塗膜非形成成分が供給されて該塗膜非形成成分によって洗浄が行われる。
また、第4水洗槽104及び第5水洗槽105においては、それぞれ低圧逆浸透膜にて処理された水を用いて洗浄するRO水洗処理が行われる。
従って、従来から行われている洗浄にはシャワースプレーノズルを用いてスプレー洗浄を施すスプレー洗浄装置と、洗浄液を貯留した槽内に洗浄対象物を浸漬させて洗浄する浸漬洗浄装置とがあった。
そして、スプレー洗浄装置では、主に洗浄対象物、例えば、自動車ボディーであれば自動車ボディー外板面や内板部の一部を洗浄可能であった。この時、噴射された洗浄水がこれら部位に当接するとその衝撃により、該当箇所に付着している余剰塗料を洗い流すことが出来る。
また、浸漬洗浄装置による浸漬洗浄では、シャワースプレー洗浄で洗浄しきれない内板部の内面や袋構造内部にまで洗浄液が行き渡り洗浄することとなる。この浸漬洗浄では、入槽時にこれら内部で起こる浸漬時の洗浄水による水流と、槽内を移動されるときに生じる洗浄水の移動に伴う水流と、出槽時に内部から排出される際に起こる洗浄水の水流とにより洗浄対象物が洗浄されることとなる。
そして、電着塗装直後には自動車ボディー表面に付着した電着Wet塗膜が形成されるが、この電着Wet塗膜上には電着塗料の濃縮層が形成されることとなる。この濃縮層の濃度は、電着槽内塗料より約1%高濃度となっており、上記従来例の通り洗浄水が当接したときの物理的な外力である衝撃で洗浄していた。
一方、浸漬洗浄装置では、図10乃至図12に表すように、浸漬洗浄槽内の表面側に水流を発生させる表面流ライザー109を備えると共に、浸漬洗浄槽底部には底部攪拌ライザー110を備えて槽全体に洗浄水の水流を発生させて、袋構造等の内部にまで洗浄水が到達すると共に水流による衝撃で濃縮塗料層の洗浄を行っていた。図9は、従来例の全体を表す説明図であり、図10は、図9の部分拡大説明図であり、図11は図10の平面説明図であり、図12は図10の中央縦断面説明図である。
尚、上記従来例では、洗浄対象物である製品Wは自動車ボディーであり、従って電着塗装工程及び洗浄工程は自動車製造工場内のラインの一部として説明した。また、上記表面流ライザー109および底部攪拌ライザー110は、それぞれ浸漬洗浄槽内の洗浄液を送るポンプ111および洗浄液用のフィルター112に接続されて浸漬洗浄槽内の洗浄液を噴射可能に設けてあるが、単に浸漬洗浄槽内の洗浄液が供給されて排出することで水流を発生するだけなので、詳説は省略する。
しかしながら、上記従来例では、製品Wが自動車ボディーなどのように鋼板に合わせ目や袋構造部分が存在する場合、スプレーによるボディ追従洗浄や、洗浄液の入った槽へ浸漬するだけでは、鋼板の合わせ目や袋構造内面に存在する付着塗料を充分に除去できず、残留塗料が搬送中や焼き付け工程中に製品Wの他の部分へ垂れ落ちて固化してしまい、外観不良を起こして不良製品が発生してしまうという問題点を有した。
即ち、シャワースプレー洗浄による衝撃で上記濃縮塗料層を洗浄しようとしても、シャワースプレーによる洗浄液が袋構造内部のほんの一部にしか到達できず、シャワースプレーの衝撃による洗浄では、これら部位が効果的に洗浄できていなかった。
また、浸漬洗浄槽においても、表面流ライザー109や底部攪拌ライザー110では、槽全体に洗浄水の水流が発生するものの、袋構造内部にまで効果的に強い水流を発生させるには至らなかった。
そこでこの発明は、上記問題点に鑑み、鋼板の合わせ目や、折曲あるいは湾曲されて袋構造にされた内部を有するような構造を持つ製品をも物理的に洗浄可能な洗浄装置を提供することを課題とする。
この発明では、電着塗装を施した後の製品に付着している余剰塗料となる濃縮塗料層を効果的に洗浄するために、浸漬洗浄槽及びシャワー洗浄槽を設け、電着塗装を施した後の洗浄対象物を浸漬洗浄槽及びシャワー洗浄槽を通過させて交互に洗浄する装置において、浸漬洗浄槽には、移動される洗浄対象物の内部に向けて洗浄水流を発生可能なウォータージェットノズルと、浸漬洗浄槽内の洗浄液をウォータージェットノズルへ供給しウォータージェットノズルから水流を発生させるジェットポンプとを備え、ウォータージェットノズルは浸漬洗浄槽内を移動する洗浄対象物の進行方向と交差方向に向けて水流を発生させることを特徴とする電着塗装水洗装置を提供する。
従って、ウォータージェットノズルが洗浄対象物の内部に向けて水流を発生させる。すると該水流は、洗浄対象物の内部で被洗浄物表面に付着している電着塗装の余剰塗料となる濃縮塗料層に物理的な力を作用させることとなり濃縮塗料層を洗浄する。
またこの発明では、ウォータージェットノズルによる洗浄を更に効果的に行える装置として、浸漬洗浄槽及びシャワー洗浄槽を設け、電着塗装を施した後の洗浄対象物を浸漬洗浄槽及びシャワー洗浄槽を通過させて交互に洗浄する装置において、浸漬洗浄槽には、浸漬洗浄槽内を移動される洗浄対象物の両側に設置されて洗浄対象内部に向けて洗浄水流を発生可能なウォータージェットノズルと、浸漬洗浄槽内の洗浄液をウォータージェットノズルへ供給しウォータージェットノズルから水流を発生させるジェットポンプとを備え、ウォータージェットノズルは浸漬洗浄槽内を移動する洗浄対象物の進行方向と交差方向に向けて水流を発生させることを特徴とする電着塗装水洗装置を提供する。
従って、ウォータージェットノズルは、浸漬洗浄槽内を進行する洗浄対象物の両側、即ち進行方向を前後方向とすると左右側に設けられている。このウォータージェットノズルから水流が発生されると、洗浄対象物が例えば自動車ボディーの場合などには、左右方向の窓から水流が入り込み、それぞれ対向する側のドアに到達することとなる。
洗浄対象物である自動車ボディーでは、ドアの内側には部品取付け用(スピーカー等)の開口が設けられているので、対向側に到達する水流は、この開口から更に袋状に形成されたドアの内部へと入り込み、袋状であるドアの内部で内部表面に付着している電着塗装の余剰塗料となる濃縮塗料層に物理的な力を作用させることとなり濃縮塗料層を洗浄する。
そして更にこの発明では、浸漬洗浄槽及びシャワー洗浄槽を設け、電着塗装を施した後の洗浄対象物を浸漬洗浄槽及びシャワー洗浄槽を通過させて交互に洗浄する装置において、浸漬洗浄槽には、浸漬洗浄槽内を移動される洗浄対象物の両側に設置されて洗浄対象内部に向けて洗浄水流を発生可能なウォータージェットノズルと、浸漬洗浄槽内の洗浄液をウォータージェットノズルへ供給しウォータージェットノズルから水流を発生させるジェットポンプとを備え、ウォータージェットノズルは、洗浄対象物両側で進行方向にそれぞれずらして設置し、浸漬洗浄槽内を移動する洗浄対象物の進行方向と交差方向に向けて水流を発生させ、浸漬洗浄槽内を通過する洗浄対象物が一方の側に設置されたウォータージェットノズルによる洗浄を施されてから後に他方の側に設置されたウォータージェットノズルによる洗浄を施されることを特徴とする電着塗装水洗装置を提供する。
この電着塗装水洗装置では、ウォータージェットノズルは浸漬洗浄槽内を進行する洗浄対象物の両側、即ち進行方向を前後方向とすると左右側に設置されるが、浸漬洗浄槽内を進行する洗浄対象物の例えば左側に設けたウォータージェットノズルが先に洗浄対象物に対して水流を発生させる。そして、この左側のウォータージェットノズルからの水流が対向する反対側の右側内部を洗浄することとなる。そして、これに続けてこれとは反対の右側に設けたウォータージェットノズルが洗浄対象物に対して水流を発生させる。この右側のウォータージェットノズルから発生された水流は対向する反対側の左側内部を洗浄することとなる。
従って、浸漬洗浄槽内を進行する洗浄対象物の左右両側のうち、何れか一方の側からのみ先にウォータージェットノズルにより発生された水流が洗浄対象物に対し洗浄を施し、この洗浄を通過して後、反対側である他方の側のウォータージェットノズルが発生する水流が洗浄対象物に対し洗浄を施すこととなる。
従ってこの発明によれば、ウォータージェットノズルが洗浄対象物に設けられた開口から内部へ向けて水流を発生し、洗浄対象物の内部表面にある余剰塗料となる濃縮塗料層を洗浄できるので、従来浸漬洗浄槽内を通過させるだけであった洗浄に比し、洗浄対象物の内部にまで強制的に発生させた水流による物理的な力を作用させられるので、効率的に余剰塗料となる濃縮塗料層の洗浄が行えるという効果を有する。
また、浸漬洗浄槽内を進行する洗浄対象物の左右両側にウォータージェットノズルを設ける構成では、ウォータージェットノズルが、例えば自動車ボディーのように左右側に窓開口のような開口を有している場合には、ウォータージェットノズルが発生した水流を更に効率的に洗浄対象物の内部に当てることが出来るので、上記にまして更に効率的によりよい洗浄を施すことが可能であるという効果を有する。
更にまた、浸漬洗浄槽内を進行する洗浄対象物の左右両側に設けるウォータージェットノズルのうち、進行する洗浄対象物に先に水流を発生するウォータージェットノズルを左右何れかの一方側にのみ設け、洗浄対象物がこのウォータージェットノズルによる水流を通過した後に他方側にウォータージェットノズルを設けてウォータージェットノズルによる水流を洗浄対象物が受けるようにした構成では、一方側からの洗浄のみが先に行われるので、洗浄対象物内では一方からの水流のみとなるので、水流同士が衝突してしまう現象の発生の発生が少なく、前記にまして更に効率的に洗浄を施すことが可能となる。
第1水洗部11a、第2水洗部11b、第3水洗部11cはそれぞれUF回収水洗部11であり、第4水洗部14aおよび第5水洗部14cはRO水洗部14である。
第2水洗部11bおよび第4水洗部14aには、洗浄対象物であるワークWを浸漬洗浄可能なように第2浸漬洗浄槽12bおよびRO浸漬洗浄槽14bを設ける。第2浸漬洗浄槽12bおよび浸漬洗浄槽14bは、吊下搬送装置2によって搬送されそれぞれの槽12b,13内に浸漬するように移動されるワークWが各槽12b,13内を所定距離移動可能な大きさからなる。この所定距離は、ワークWの洗浄された状態等から適宜定めれば足りる。
第2浸漬洗浄槽12b内には、ウォータージェットノズル5を設置する。ウォータージェットノズル5は、第2浸漬洗浄槽12b内を移動するワークWの左右両側、即ち、吊下搬送装置2によって搬送される搬送方向Xに対して平面視で交差する側にそれぞれ設ける。そして、ウォータージェットノズル5は、搬送されてくるワークWに対して先ず最初に、進行方向平面視右側の右ノズル5Rがその先端から水流を発生させ、続けて進行方向平面視左側の左ノズル5Lがその先端から水流を発生させる。
ウォータージェットノズル5には、ウォータージェットノズル5へ洗浄液を供給しノズル先端から第2浸漬洗浄槽12b内に高速に洗浄液を噴射させるジェットポンプシステム6を備える。ジェットポンプシステム6は、ジェットポンプ63が、一次側である洗浄液採取側が第2浸漬洗浄槽12b内に配管接続され、二次側である洗浄液供給側がウォータージェットノズル5と配管62により配管接続されている。
そして、ウォータージェットノズル5の発生する水流は、ウォータージェットノズル5が第2浸漬洗浄槽12b内の上方に位置されて左右それぞれから対向する側の下方へ向け、ジェットポンプシステム6から供給される洗浄水を噴射させる。即ち、ウォータージェットノズル5の噴射は、進行方向正面視では、第2浸漬洗浄槽12b内で対角線状に噴射することとなる。
このウォータージェットノズル5の噴射方向は、洗浄対象物であるワークWに有る開口からワークW内部に入り込む方向であり、ウォータージェットノズル5は予め開口に向けて設置されている。
ワークWの種類が複数ある場合には、それぞれの側に複数あるワークWに合わせてウォータージェットノズル5を複数設置し、ワークWに合わせてウォータージェットノズル5から選択的に噴射することでワークWを洗浄する。
尚、RO水洗部14に設けるRO浸漬洗浄槽14bにも、第2浸漬洗浄槽12b同様にウォータージェットノズル5を設ける。
以下に、この発明の実施例を図面に基づき説明する。図1はこの発明の実施例を表す全体側面視説明図であり、図2は図1の部分拡大説明図であり、図3は図2の平面説明図であり、図4は図2の中央縦断面説明図であり、図5は塗装対象物を表す部分説明図であり、図6は図5の中央部縦断面を表す説明図であり、図7は電着塗装面を表す説明図であり、図8は制御方法の説明図である。
1は、この発明にかかる電着塗装の水洗装置である。電着塗装水洗装置1(以後、単に水洗装置1という。)は、この実施例では、自動車製造工場の生産ライン中に設けられる電着塗装工程の次に行われる電着塗装後の水洗工程に設けられ、電着塗装を施す塗装対象物であるワークWは、自動車ボディーでありセンターピラーや左右ドア等の袋形状を成す塗装部分を有する鋼板を加工したものを例に説明する。尚、この実施例では自動車製造工場内の生産ラインを例に挙げたが、自動車製造工場に限らず家電製品製造工場やその他の機械製造工場等であっても良く、またワークWも自動車ボディーに限らず、鋼板を加工した後電着塗装が行われ、電着塗装後に水洗工程を行う場合であればよい。
水洗装置1の前工程では、電着塗装工程が行われるので、水洗装置1の前には電着槽Aが設けられており、ワークWを電着槽A内に浸漬通過させ電着塗装が施される。
また、水洗装置1の後工程では、焼付炉による焼付が行われるので、電着塗装が施され水洗装置1にて余剰塗料の除去が行われたワークWは、水洗装置1の後に設ける移載部Bにおいて焼付工程を行えるように移載される。
そしてワークWは、電着塗装工程および水洗工程並びに焼付炉への移載工程間を吊下搬送装置2によって吊り下げ搬送される。吊下搬送装置2は従来から自動車製造工場の生産ラインに用いられているもので良いので特に詳説しない。
電着槽Aは、従来から行われている電着塗装用の電着槽Aであり、電着塗装の方法等は特に限定されない。
同様に、焼付炉に搬送するための移載部Bも従来の電着塗装から塗装焼付工程において行われている通りであり、特に限定されない。
3は限外濾過装置である。限外濾過装置3(以下、UF装置3という。)は、従来から使用されている装置であり、電着塗料を濾過して、洗浄水を水洗工程に供給し、水洗によって取り除かれた余剰塗料による水洗水濃度の上昇を抑えるための装置である。UF装置3は従来から用いられているものであり、特に限定されるものではない。また、この実施例では、UF装置3は、1台用意され、電着槽AおよびUF回収水洗部11にこの1台で対応するように形成するが、電着槽Aおよび第1水洗部11a乃至第3水洗部11cに設ける槽毎に設ける、あるいは、特定の槽毎に設ける等しても良く、どの様に設けても良い。
11は、限外濾過装置3(以下、UF装置3という。)で濾過した洗浄水によって水洗を施すUF回収水洗部である。UF回収水洗部11は、UF装置3によって濾過された濾液を使用して水洗を施す装置であり、水洗工程の前半に行われる水洗部である。
UF回収水洗部11は、電着槽Aで電着塗装を施した後の製品Wを洗浄する第1水洗部11aと、第1水洗部11aに続けて水洗を施す第2水洗部11bと、第2水洗部11bに続けて水洗を施す第3水洗部11cとからなる。
第1水洗部11aは、シャワースプレーによって製品Wの洗浄を行う工程であり、図2に表すように、シャワースプレー装置によって製品Wに洗浄水をスプレーして製品W表面に付着している余剰塗料を洗い落とす装置である。シャワースプレー装置は、搬送移動される製品Wの側方、上方、下方から洗浄水を噴射し、製品Wに付着した余剰塗料を流れ落とす。流れ落とされた余剰塗料を含む洗浄水は下方に設けた受水槽12aに回収され、受水槽12aから電着槽Aに戻される。
第1シャワースプレー装置13aに供給される洗浄水は、第1水洗部11aが製品Wに最も余剰塗料が付着している状態で製品Wを洗浄するので、第1水洗部11a以降に洗浄部11b、11cで順次使用された比較的きれいな洗浄水を第2水洗部11bから供給し洗浄を施す。以降に洗浄を施すUF回収水洗部11では、第3水洗部11cにUF装置3からの濾液が直接供給され、第3水洗部11cで回収された洗浄水が前の洗浄工程である第2水洗部11bへ供給され、更に第2水洗部11bから第1水洗部11aへ洗浄水が供給されることとなる。そして、第1水洗部11aで洗浄を終了し回収された洗浄水は、電着槽Aへと供給されることとなる。
尚、図面への詳細な記載は省略したが、第1シャワースプレー装置13aはUF装置3と洗浄水の供給が可能に接続され、第1水洗部11aの受水槽12aは余剰塗料を含む洗浄後の洗浄水をUF装置3へ回収可能に接続されており、洗浄水の回収や供給に必要なポンプやバルブ等の装置も適宜設けられており、従来から行われている水洗装置と同様で良く、特に限定されない。
第2水洗部11bは、第1水洗部11aの次の工程として位置されており、第1水洗部11aの第1シャワースプレー装置13aによる洗浄後に浸漬洗浄を施す水洗部である。
第2水洗部11bには、少なくともワークWを浸漬した状態で移動可能な大きさの第2浸漬洗浄槽12bを設け、第2浸漬洗浄槽12bに洗浄水を満たす。そして、第2水洗部11bの第2浸漬洗浄槽12bへは、吊下搬送装置2が製品Wを第2水洗部11b位置へ搬送した際、第2浸漬洗浄槽12b内に製品Wが浸漬しながら搬送するように移動し、該移動によって第2浸漬洗浄槽12b内の洗浄液が、製品Wに付着し第1水洗部11aで落としきれていない余剰塗料を洗浄する。第2水洗部11bの第2浸漬洗浄槽12bに満たされる洗浄水は、第3水洗部11cで回収された洗浄水が順次供給され、第2浸漬洗浄槽12bが常に洗浄水で満たされる状態を維持できるように余剰の洗浄水が第1水洗部11aへ排出供給される。第2水洗部11bでも、第1水洗部11a同様洗浄水を供給あるいは排出するための配管やポンプ等の必要部材を備えるが、従来と同様の装置であるので、特に詳説しない。
また、第2水洗部11bの第2浸漬洗浄槽12bには、図2等に図示するように、ウォータージェットノズル5を設ける。
ウォータジェットノズル5は、別途設けるジェットポンプシステム6から供給される洗浄液をワークWに向けて噴射することで第2浸漬洗浄槽12b内にワークWへ向けての水流を発生させる装置である。ウォータジェットノズル5は、吊下搬送装置2に搬送されるワークWの進行方向Xに対し、ワークW両サイドの上方にウォータージェットノズル5が位置するように設置させる。そして、ウォータージェットノズル5は、図4に破線Zで表すように、対向する側の下方へ向けて水流を発生するように噴射可能に設置し、ワークWの内部へ水流を作用させる。
ジェットポンプ63は、ウォータジェットノズル5へ洗浄液を供給するポンプであり、ジェットポンプ63の一次側は第2浸漬洗浄槽12bに一次側管路61によって接続される。また、ジェットポンプ63の二次側は、二次側管路62によってウォータジェットノズル5へ接続される。そして、ジェットポンプ63の二次側にはフィルター64が設けられており、ウォータジェットノズル5へ供給する洗浄液を濾過可能である。上記のように形成するジェットポンプ63は、所定の勢いでウォータジェットノズル5から洗浄液を噴射可能な性能を有し、ウォータジェットノズル5からはワークWの表面に付着した余剰塗料を含む濃縮塗料層を洗浄可能な勢いで洗浄液が噴出されることとなる。
ウォータジェットノズル5の説明に先立ち、ワークWの詳細を説明する。ワークWは、この実施例では、自動車ボディーであり、図4に表すように第2浸漬洗浄槽12b内を吊下搬送装置2によって搬送される。図4では図中奥側から手前側へ搬送移動される。そして、ワークWには、搬送方向の両側、即ち図4中のワークWの左右には、自動車ボディーを構成するドアW1がある。そしてドアW1には、ワークWが未だ窓ガラスが嵌め込まれていない未完成な状態なので、窓開口W2が開口された状態である。そして、ドアW1の車両内側には、ドアW1への部品の取付や重量を抑える等のためにドア内側開口W3が開口されている。勿論ドアW1の外側は、自動車完成品の外側となるので開口等はなく、単に薄板状の金属板である外板に覆われているだけであり、ドアW1は袋状の構造をしている。
この発明においては、上記のように、袋状等内部にも塗装が施されていながら、内部に洗浄液の水流等による物理的な力が届き難いワークWに実施することでより効果的に洗浄可能となる。
そして、電着槽Aにて電着塗装を施されたワークWは、図7に表すように、ワークWの塗装対象である塗装鋼板W4の塗装面に電着wet膜P1が形成され、更に、電着wet膜P1の上には電着槽内塗料よりも塗料濃度の濃い濃縮塗料層P2が形成される。この電着wet膜P1は後の焼付工程で製品となった時の塗装面を形成する層である。また、電着wet膜P1の上に形成される濃縮塗料層P2は、焼付工程にて焼付処理等が行われると塗装斑となったり塗装面の凹凸となってしまうので、洗浄工程において取り除かなければならない余剰塗料の層である。
以下にウォータジェットノズル5による洗浄の詳細を説明する。
ウォータジェットノズル5は、第2浸漬洗浄槽12b内部の上方に洗浄液を噴射する左ノズル5Lおよび右ノズル5Rが位置される。また、ウォータジェットノズル5は、左ノズル5Lおよび右ノズル5Rに、洗浄液を供給させるジェットポンプシステム6の二次側管路62が接続される。そして、左右ノズル5L、5Rは、ワークWの搬送方向Xの手前側にはワークWの左側にウォータジェットノズル5の噴射口である左ノズル5Lが位置されるようにウォータジェットノズル5を設置し、搬送方向X後側にはワークWの右側にウォータジェットノズル5の噴射口である右ノズル5Rが位置されるようにウォータジェットノズル5を設置する。
従って、ウォータジェットノズル5は、搬送方向Xに搬送されるワークWに先ず左ノズル5Lから洗浄液が噴射されて左側から右側のドアW1のドア内側開口W3内部へ進入し、ドアW1の袋状内部に該噴射による水流が作用して、ドアW1の袋状内部表面に形成された余剰塗料の層である濃縮塗料層を洗浄可能となる。
ワークWの洗浄状況は、図4に表すように、ウォータジェットノズル5の左右ノズル5L、5Rから破線Zで表す方向に洗浄液が噴射されることで、ワークWの窓開口W2からワークWの内部に入り込み、対向する側に有るドア内側開口W3からドアW1の袋状内部へ入り込むこととなる。すると、ドアW1の袋状内部では、図6に表すように、ウォータジェットノズル5が発生させた噴射水流が開口から袋状内部へ広がり、ドアW1の内部表面に、ワークWが第2浸漬洗浄槽12b内部を搬送される時に発生される水流よりも遙かに強い水流が、該水流による物理的な力、具体的には当接したときの衝撃力や塗装面表面に沿って移動する際の摩擦力等の力で濃縮塗料層P2を洗浄する。
更に、第2浸漬洗浄槽12bの底部には、底部攪拌ライザー7を設ける。底部攪拌ライザー7は、ジェットポンプシステム6の二次側管路62と接続され、第2浸漬洗浄槽12bの底部に水流を発生させる装置である。底部攪拌ライザー7は、ウォータジェットノズル5同様に複数の噴出口(図示せず)を設けてあり、底部からワークWの底面方向やその他の方向へ水流を発生させる装置であり、発生される水流はワークWの底面に付着した濃縮塗料層P2等の余剰塗料を取り除くために寄与し洗浄する。また、底部攪拌ライザー7による水流は、ワークWの側面等から上方への水流をも発生させるので、ワークWの底面同様に側面等に付着した余剰塗料の洗浄にも寄与する。
底部攪拌ライザー7は、適宜箇所に複数設けられる。尚、底部攪拌ライザー7は、従来同様なので、詳説は省略する。
第3水洗部11cは、第2水洗部11bの後の洗浄工程として設けられており、第1水洗部11a同様に第3シャワースプレー装置13cによって第2水洗部11bによる洗浄を終了した製品Wを洗浄する。第3水洗部11cは第1水洗部11aと同様であり、第1シャワースプレー装置13aによって製品Wに噴射されて製品Wから余剰塗料を洗い落とした洗浄水が受水槽12cによって回収され、前の工程である第2水洗部11bへ供給される。尚、第3水洗部11cは、UF回収水洗部11による最終洗浄工程であるので、最もきれいな洗浄水であるUF装置3で濾過されたばかりの濾液がUF装置3から供給されることとなる。また、第3水洗部11cで回収された洗浄水は第2水洗部11bへ供給される。
尚、洗浄水の供給や排出には、第1水洗部11aおよび第2水洗部11b同様に配管やポンプ等の洗浄水供給および排出に必要な給排水配管は、配管としての表示のみを図に示したが、それぞれ給排水に必要なポンプ等の装置等も含んでいるものとする。
上記の通り製品Wは、UF回収水洗部11では、第1水洗部11a乃至第3水洗部11cにより順次水洗される。この時、第2浸漬洗浄槽12bでは、ウォータジェットノズル5によりワークWの内部にまでウォータジェットが行き渡り、更にドア内側開口W3から袋状のドアW1内部にまで到達して従来洗浄が充分に行えなかった袋状内部をも洗浄する。
そして製品WはUF回収水洗部11に続けてRO水洗部14による洗浄工程が行われる。RO水洗部14は、UF回収水洗部11で取り切れていない製品Wの細かな隙間等にまだ残っている余剰塗料等を更に洗浄する洗浄部である。
RO水洗部14は、低圧逆浸透膜にて処理されたRO水を用いて洗浄する工程であり、UF回収水洗部11同様に、浸漬洗浄およびシャワースプレーによる洗浄を施す。尚、洗浄に用いるRO水は従来用いているRO水と同様であり、特に詳説しない。
14aは、第2水洗部11b同様に浸漬洗浄を施す第4水洗部である。第4水洗部14aは、RO浸漬洗浄槽14bに満たされたRO水中を製品Wが吊下搬送装置2によって浸漬移動されて浸漬洗浄を施す。
RO浸漬洗浄槽14bに満たされた洗浄水であるRO水は、順次新たなRO水を供給されるが、一方で供給量に見合う量が排出され、常にRO浸漬洗浄槽14b内にはRO水が満たされた状態を維持可能であるが、RO水の供給や排水については、従来同様であるので図示を省略すると共に詳説を略す。
第4水洗部14aによる洗浄に続けてシャワースプレー洗浄が可能なように、第5水洗部14cを設ける。第5水洗部14cは、第1水洗部11aおよび第3水洗部11c同様にスプレー洗浄を行う洗浄部であり、図1に表すような第1シャワースプレー装置13aを設けてなる。第5水洗部14cにおいて用いられる洗浄水は、RO水であり、別途設けるRO装置(図示せず)によって生成されたRO水が供給されて洗浄に供される。その他は、第1水洗部11aおよび第3水洗部11cと同様である。
上記のように構成する水洗装置1では、電着塗装を終了した製品Wに対し、まずUF回収水洗部11に設けた第1水洗部11aでシャワースプレー装置によるシャワースプレー洗浄を行い、シャワースプレー洗浄終了後に第2水洗部11bの第2浸漬洗浄槽12bに浸漬して洗浄する。次いで第2水洗部11bから上がってきた製品Wは更に第3水洗部11cによってシャワースプレー洗浄を施される。第1水洗部11a乃至第3水洗部11cでは、順に洗浄水であるUF装置で濾過された濾液が、第3水洗部11c、第2水洗部11b、第1水洗部11aというように電着槽Aに近いほど塗料成分を多く含んだ洗浄水となっている。
そして、第2浸漬洗浄槽12bでは、浸漬洗浄の際にウォータジェットノズル5から発生した噴流により袋状構造を有するワークWでもその内部にまで該噴流が到達し、袋状内部の余剰塗料をも洗浄することとなる。
そして、製品WはUF回収水洗部11を通過した後にRO水洗部14によってRO洗浄水による洗浄が行われる。
更に第4水洗部14aを通過した製品Wは、洗浄最終段階である第5水洗部14cによってきれいなRO洗浄水によるシャワースプレー洗浄が行われ、洗浄を完了する。
これら各洗浄槽における洗浄を順次行う製品Wは、吊下搬送装置2によって順次吊下搬送されて移動される。
第5水洗部14cにおいて洗浄を終了した製品Wは、更に吊下搬送装置2によって次の焼付工程に移動するために移載部Bへ移動される。
尚、自動車工場などの電着槽Aでは、順次異なる車種の電着塗装を行えるように自動塗装・焼付工程が構成されている。このように複数の車種の自動車ボディーであるワークWが順次流れてきて電着槽Aによる電着塗装の後、水洗装置1による水洗工程を行う際には、ウォータジェットノズル5によるドアW1の袋状内部への洗浄噴流の発生を効率的に行わなければならない。即ち、車種毎に異なるドアが採用される関係から、ドアW1の窓開口W2の位置(高さ)やドア内側開口W3の位置が車種毎に異なるので、ウォータジェットノズル5の左ノズル5Lや右ノズル5Rの洗浄液噴流方向も異ならせなければならない。
そこで、上記のような複数の異なるドアW1全てを洗浄可能にするために、ウォータジェットノズル5は、以下のように設ける必要がある。
即ち、図2や図9に表すように、ウォータジェットノズル5を複数設け、噴出口である左ノズル5Lおよび右ノズル5Rを車種に対応する分だけ設ける。以下、車種が車種a乃至車種cの3車種の場合を例に説明する。
車種が3車種の場合には、それぞれの車種毎に、左ノズル5La乃至左ノズル5Lcを設け、右ノズル5Rも右ノズル5Ra乃至右ノズル5Rc設け、左右それぞれ3車種分設ける。そして、各右ノズル5Ra乃至5Rc、および、左ノズル5La乃至5Lcには、それぞれ別途に二次側管路62がジェットポンプ63との間で接続され、それぞれの二次側管路62には、外部からの指示で洗浄液を各ノズルへ流すあるいは止めるの切換えが可能な電磁弁9を設ける。各右ノズル5Ra乃至5Rcは、それぞれ車種a乃至車種cのドアW1開口からドア内側開口W3へ到達する噴流がドア内側開口W3から袋状のドアW1内へ入り込めるように予め設置しておく。同様に各左ノズル5La乃至5Lcは、それぞれ車種a乃至車種cのドアW1開口からドア内側開口W3へ到達する噴流がドア内側開口W3から袋状のドアW1内へ入り込めるように予め設置しておく。
8は制御装置である。制御装置8は、それぞれの電磁弁9と電気的に接続される。また、ジェットポンプ63とも電気的に接続され、少なくとも各電磁弁9の開閉を可能にしている。また、制御装置8は、車種検知装置81とも電気的に接続されている。車種検知装置81は、吊下搬送装置2によって第2浸漬洗浄槽12bに搬送されて浸漬されるワークWの車種を検知可能であり、検知した車種の情報が制御装置8に送信される。尚、車種検知装置81は、この実施例では検知装置として設置したが、製造ラインを総合的に管理している管理装置から制御装置8に車種情報が入力されるようにしても良く、制御装置8に車種の情報が入力できればどの様に形成されていても良く、適宜定めれば足りる。
このように形成する制御装置8では、第2浸漬洗浄槽12bに浸漬される車種が制御装置8に入力されると、車種に見合った右ノズル5Rおよび左ノズル5Lが接続される二次側管路62に設けた電磁弁9にON信号を出力し、電磁弁9を開状態とさせてジェットポンプ63からの洗浄液を対応する右ノズル5Rおよび左ノズル5Lへ通水させる。
即ち、制御装置8が次の車種を車種aだと判断した場合には、右ノズル5Raおよび左ノズル5Laと接続された電磁弁9にON信号を出力する。同様に車種bであると判断した場合には、右ノズル5Rbと左ノズル5Lbとに接続される電磁弁9にON信号を出力して通水状態とさせ、車種cであると判断した場合には、右ノズル5Rcと左ノズル5Lcとに接続される電磁弁9にON信号を出力して通水状態とさせる。この時、各車種の自動車ボディーであるワークWが先に通過する右ノズル5Rへ先に通水させ、続けて左ノズル5Lに通水させる等の制御は適宜行えば足りる。
このように、搬送されて浸漬されるワークWに対応させてウォータジェットノズル5を設置し、それぞれ対応した右ノズル5Rおよび左ノズル5Lへジェットポンプシステム6からの洗浄液が供給されるように形成することで、複数車種にも対応可能となる。
尚、ジェットポンプシステム6の供給する洗浄液の供給量は、ウォータジェットノズル5からの噴流の強さが洗浄に適する強さとなるように予め設定すれば足りる。更には、ウォータジェットノズル5からの噴流の強さは、それぞれの電磁弁9の開度を予め調節しておくことでも可能であり、適宜選択して行われればよい。
尚、この実施例では、ウォータジェットノズル5は第2浸漬洗浄槽12bに設置した例を説明したが、浸漬洗浄槽を設けた水洗部であればそれ以外の浸漬洗浄槽に設けても良く、洗浄効果や洗浄効率を考えて適宜実施すればよい。
この発明は、電着塗装を施すライン生産工場において利用可能であり、特に自動車ボディー等の鋼板を袋状に加工した製品を電着塗装した後の洗浄に用いると有効である。
この発明の実施例を表す全体側面視説明図 図1の部分拡大説明図 図2の平面説明図 図2の中央縦断面説明図 洗浄対象物を表す部分説明図 図5の中央部縦断面を表す説明図 電着塗装面を表す説明図 制御方法の説明図 従来例を表す説明図 従来例を表す説明図 従来例を表す説明図 従来例を表す説明図
符号の説明
A 電着槽
B 移載部
W ワーク
W1 ドア
W2 窓開口
W3 ドア内側開口
W4 塗装鋼板
1 水洗装置
11 UF回収水洗部
11a 第1水洗部
12a 受水槽
13a 第1シャワースプレー装置
11b 第2水洗部
12b 第2浸漬洗浄槽
11c 第3水洗部
12c 受水槽
13c 第3シャワースプレー装置
14 RO水洗部
14a 第4水洗部
14b RO浸漬洗浄槽
14c 第5 水洗部
15c 第5シャワースプレー装置
2 吊下搬送装置
3 UF装置(限外濾過装置)
5 ウォータージェットノズル
5L 左ノズル
5R 右ノズル
6 ジェットポンプシステム
61 一次配管
62 二次配管
63 ジェットポンプ
64 フィルター
7 底部攪拌ライザー
8 制御装置
9 電磁弁

Claims (3)

  1. 浸漬洗浄槽及びシャワー洗浄槽を設け、電着塗装を施した後の洗浄対象物を浸漬洗浄槽及びシャワー洗浄槽を通過させて交互に洗浄する装置において、
    浸漬洗浄槽には、移動される洗浄対象物の内部に向けて洗浄水流を発生可能なウォータージェットノズルと、浸漬洗浄槽内の洗浄液をウォータージェットノズルへ供給しウォータージェットノズルから水流を発生させるジェットポンプとを備え、
    ウォータージェットノズルは浸漬洗浄槽内を移動する洗浄対象物の進行方向と交差方向に向けて水流を発生させることを特徴とする電着塗装水洗装置。
  2. 浸漬洗浄槽及びシャワー洗浄槽を設け、電着塗装を施した後の洗浄対象物を浸漬洗浄槽及びシャワー洗浄槽を通過させて交互に洗浄する装置において、
    浸漬洗浄槽には、浸漬洗浄槽内を移動される洗浄対象物の両側に設置されて洗浄対象内部に向けて洗浄水流を発生可能なウォータージェットノズルと、浸漬洗浄槽内の洗浄液をウォータージェットノズルへ供給しウォータージェットノズルから水流を発生させるジェットポンプとを備え、
    ウォータージェットノズルは浸漬洗浄槽内を移動する洗浄対象物の進行方向と交差方向に向けて水流を発生させることを特徴とする電着塗装水洗装置。
  3. 浸漬洗浄槽及びシャワー洗浄槽を設け、電着塗装を施した後の洗浄対象物を浸漬洗浄槽及びシャワー洗浄槽を通過させて交互に洗浄する装置において、
    浸漬洗浄槽には、浸漬洗浄槽内を移動される洗浄対象物の両側に設置されて洗浄対象内部に向けて洗浄水流を発生可能なウォータージェットノズルと、浸漬洗浄槽内の洗浄液をウォータージェットノズルへ供給しウォータージェットノズルから水流を発生させるジェットポンプとを備え、
    ウォータージェットノズルは、洗浄対象物両側で進行方向にそれぞれずらして設置し、浸漬洗浄槽内を移動する洗浄対象物の進行方向と交差方向に向けて水流を発生させ、浸漬洗浄槽内を通過する洗浄対象物が一方の側に設置されたウォータージェットノズルによる洗浄を施されてから後に他方の側に設置されたウォータージェットノズルによる洗浄を施されることを特徴とする電着塗装水洗装置。
JP2008166793A 2008-06-26 2008-06-26 電着塗装水洗装置 Expired - Fee Related JP4815476B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008166793A JP4815476B2 (ja) 2008-06-26 2008-06-26 電着塗装水洗装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008166793A JP4815476B2 (ja) 2008-06-26 2008-06-26 電着塗装水洗装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010007122A JP2010007122A (ja) 2010-01-14
JP4815476B2 true JP4815476B2 (ja) 2011-11-16

Family

ID=41587932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008166793A Expired - Fee Related JP4815476B2 (ja) 2008-06-26 2008-06-26 電着塗装水洗装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4815476B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50151233A (ja) * 1974-05-29 1975-12-04
JPS532546A (en) * 1976-06-30 1978-01-11 Mitsubishi Motors Corp Method of dip washing after electrodeposition painting
JPS5799366A (en) * 1980-12-11 1982-06-21 Daihatsu Motor Co Ltd Prevention of floating of object being treated in dip treatment process
JPS6365099A (ja) * 1986-09-08 1988-03-23 Honda Motor Co Ltd 電着塗装ラインにおける洗浄装置
JPH03106475A (ja) * 1989-09-19 1991-05-07 Mazda Motor Corp 車体の洗浄方法
JPH05171497A (ja) * 1991-12-17 1993-07-09 Honda Motor Co Ltd 電着塗膜表面の細孔整形方法及び装置
JPH09143796A (ja) * 1995-11-21 1997-06-03 Honda Motor Co Ltd 浸漬水洗装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010007122A (ja) 2010-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104640491A (zh) 器皿清洗机和用于操作器皿清洗机的方法
CN207646312U (zh) 电泳喷涂装置
JP2011219844A (ja) 電着塗装装置
JP4815476B2 (ja) 電着塗装水洗装置
JP2009167496A (ja) 電着塗装の前処理水洗装置
JP4751419B2 (ja) 電着塗装の水洗システム
JP3330288B2 (ja) 水溶性塗料の塗装装置
JP3309699B2 (ja) 電着塗装用洗浄装置
WO2017010504A1 (ja) 電着塗装システム、及び、電着塗装方法
JP4820298B2 (ja) 表面処理方法
JP2007029846A (ja) 処理液回収装置及び処理液回収方法
JP2009167495A (ja) 電着塗装の水洗装置
JP3037748U (ja) 塗装前処理用洗浄装置
JP3969796B2 (ja) 塗装の前処理洗浄装置
JP2012201907A (ja) 電着塗装装置
JP6116210B2 (ja) 金属表面洗浄方法
WO2018003279A1 (ja) 塗装前処理設備
JP6116208B2 (ja) 金属表面洗浄方法
JP2013112868A (ja) 電着塗装装置
JP3165521B2 (ja) 電着塗装の水洗方法
JP2830642B2 (ja) 自動車車体塗装用の前処理装置
JPH11197584A (ja) 塗装洗浄装置および自動車ボディの洗浄方法
JPS632436Y2 (ja)
KR200489454Y1 (ko) 전착도장장치
JPH057243Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110809

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees