JP6116208B2 - 金属表面洗浄方法 - Google Patents

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本発明は、金属表面洗浄方法に係り、特に、表面に油が付着された金属部材を洗浄する金属表面洗浄方法に関する。
従来から、プレス成形や溶接等の加工が行われた自動車車体などの金属製品においては、水洗処理や脱脂処理を行った後に、化成処理(処理槽内に貯留された処理液に浸漬して金属製品の表面にリン酸被膜等の化成処理被膜を形成する処理)を行い、その後、電着塗装を施す技術が広く知られている。
一般に、金属製品の表面には、防錆油等の油が塗布されているため、加工により生じた鉄粉や溶接スパッタ等の金属ゴミが金属製品の表面に接触すると、その多くは、金属製品の表面にそのまま付着する。このような金属ゴミは、水洗処理や脱脂処理を行う過程において、殆ど除去されるが、例えば、袋構造部内に溜まった一部の金属ゴミは、水洗処理や脱脂処理において除去されないまま、化成処理を行う工程に持ち込まれてしまうことが多い。
このような場合、金属製品に付着している金属ゴミが、化成処理を行う処理液(以下、「化成処理液」と称す)中に分散浮遊されることとなるため、当該金属ゴミが金属製品の表面に付着した状態で、化成処理被膜が形成され、その結果、電着塗装を行った際に、ブツの発生による塗装不良が生じていた。
そこで、化成処理において用いられる処理槽の壁面や底面に、板状の磁石を取り付ける技術が提案されている(特許文献1参照)。このような技術によれば、磁石による金属ゴミの吸着によって、化成処理液中に浮遊する金属ゴミの量を低減することできるため、上記のような塗装不良を抑制することが可能である。
特開昭60−216869号
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、比較的長い時間をかけて、化成処理液中に浮遊する金属ゴミを磁石によって吸着するものであるため、当該化成処理液中に浮遊している金属ゴミが金属製品に付着してしまう可能性が高いものである。
すなわち、特許文献1に記載の技術では、金属製品の表面に金属ゴミが付着された状態で、化成処理被膜が形成されるといった不都合を拭いきれず、塗装不良の改善が十分に行われているとは言い難いものであった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、金属製品の表面に付着しているゴミを効果的に除去することによって、塗装不良のさらなる抑制を図ることが可能な金属表面洗浄方法を提供することにある。
前記課題は、本発明の金属表面洗浄方法によれば、金属材料を加工して金属部材を生成する加工工程を行った後、前記金属部材を水によって洗浄する水洗工程を備えた金属表面洗浄方法であって、前記加工工程を行った後、前記水洗工程を行う前に、表面に油が付着された前記金属部材を吹付装置による第1洗浄用油吹き付けによって洗浄する第1油洗工程と、前記第1油洗工程を行った後、前記水洗工程を行う前に、前記金属部材を処理槽に貯留された第2洗浄用油に浸漬して洗浄する第2油洗工程と、を備え、前記第1洗浄用油及び前記第2洗浄用油は、前記金属部材の表面に付着している油の少なくとも1つの油と同種類で、かつ、同一の油が用いられ、前記第1洗浄用油の粘度は、加熱装置によって加熱されることにより前記第2洗浄用油の粘度よりも低くなるように調整されていることにより解決される。
また、前記課題は、本発明の他の金属表面洗浄方法によれば、金属材料を加工して金属部材を生成する加工工程を行った後、前記金属部材を水によって洗浄する水洗工程を備えた金属表面洗浄方法であって、前記加工工程を行った後、前記水洗工程を行う前に、表面に油が付着された前記金属部材を吹付装置による第1洗浄用油の吹き付けによって洗浄する第1油洗工程と、前記第1油洗工程を行った後、前記水洗工程を行う前に、前記金属部材を処理槽に貯留された第2洗浄用油に浸漬して洗浄する第2油洗工程と、を備え、前記第1洗浄用油及び前記第2洗浄用油は、前記金属部材の表面に付着している油の少なくとも1つの油と同類で、かつ、互いに異なる油が用いられ、前記第1洗浄用油の粘度は、前記第2洗浄用油の粘度よりも低いことによっても解決される。
上記発明では、金属部材の表面を洗浄する媒体として、金属部材の表面に付着している液体と同じ種類の液体(油)を使用している。
このため、洗浄用油が金属部材に接触した際、例えば、水のように弾かれてしまうことがなく、密着した状態で、当該金属部材の表面を洗浄することが可能である。
ここで、油(洗浄用油)は、液体の中でも比較的高い粘性を有しているものである。このため、洗浄用油が金属部材に接触した際、当該洗浄用油を金属部材の表面に長時間に亘って密着させることが可能である。
すなわち、本発明によれば、金属部材の表面との密着性を保持しつつ、当該表面に付着している塵埃や鉄粉等のゴミを比較的長時間に亘って捕捉することが可能である。
しかも、金属部材の表面に付着しているゴミを捕捉した場合、すなわち、洗浄用油中にゴミが取り込まれた場合、洗浄用油中でのゴミの動きは、上述したような油の有する粘性によって抑制されるため、一旦、洗浄用油中に捕捉されたゴミが、再度、金属部材の表面に付着してしまうといった事態を効果的に抑制することが可能である。
また、上記発明では、油が付着している金属部材の表面に洗浄用油を吹き付けて洗浄した後(以下、この洗浄を「第1段階目の洗浄」と称す)、さらに、処理槽に貯留された洗浄用油に金属部材を浸漬して洗浄する(以下、この洗浄を「第2段階目の洗浄」と称す)といった構成も備えている。
すなわち、第1段階目の洗浄では、吹付装置による洗浄用油の吹き付けによって、金属部材の表面のうち、外表面などの露出している部分に付着しているゴミ(例えば、金属部材の表面にこびり付いたゴミ)を除去する(吹き飛ばす)ことが可能である。
また、第1段階目の洗浄を行った後に行われる、第2段階目の洗浄では、第1段階目の洗浄によって洗浄された部分を、再度、洗浄用油によって洗浄する他、当該第1段階目の洗浄によって洗浄しきれなかった部分、すなわち、比較的形状の複雑な部分、例えば、袋構造部内に溜まっている(付着している)ゴミをも洗浄用油によって除去することが可能である。
以上のように、本発明によれば、金属部材を洗浄する洗浄液として油(洗浄用油)を使用しているうえ、第1段階目の洗浄(吹付洗浄)及び第2段階目の洗浄(浸漬洗浄)といった種類の異なる洗浄を行うように構成されているため、金属部材に付着しているゴミを効果的に除去することが可能である。
従って、第1段階目の洗浄及び第2段階目の洗浄を行った後に、金属部材に電着塗装等の塗装を施す場合、塗膜におけるブツの発生を極力低減することができ、良好な塗膜外観を提供することが可能となる。
また、本発明によれば、上述したように、第1段階目の洗浄及び第2段階目の洗浄によって、金属部材の表面に付着しているゴミが効果的に除去されるため、その後の工程にゴミが持ち込まれることを確実に抑制することが可能である。
従って、第1段階目の洗浄及び第2段階目の洗浄を行った後の工程に、金属部材を処理液に浸漬する処理(例えば、化成処理)が含まれる場合、処理液(例えば、化成処理液)へのゴミの混入が確実に低減されるため、処理液の寿命が短くなってしまうといった事態を抑制することが可能となる。
以上のように、本発明に係る金属表面洗浄方法によれば、金属部材を効果的に洗浄することが可能なため、ブツの発生による塗装不良を確実に低減することができる。
本実施形態に係る自動車車体の製造工程の一例を示すフロー図である。 自動車車体の製造工程の概略を示す概略説明図である 油洗工程において用いられる金属表面洗浄装置を説明するための概略説明図である。 第1洗浄装置のノズルの配置を説明するための正面図である。 第2洗浄装置の側部ライザー及び底部ライザーの配置を説明するための平面図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は本実施形態に係る自動車車体の製造工程を示すフロー図、図2は自動車車体の製造工程の概略を説明するための概略説明図、図3は油洗工程において用いられる金属表面洗浄装置を説明するための概略説明図、図4は第1洗浄装置のノズルの配置を説明するための正面図、図5は第2洗浄装置の側部ライザー及び底部ライザーの配置を説明するための平面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る自動車車体1の製造工程は、加工工程Aと、加工工程Aを経た後に行われる油洗工程Bと、油洗工程Bを経た後に行われる第1水洗工程Cと、第1水洗工程Cを経た後に行われる脱脂工程Dと、脱脂工程Dを経た後に行われる化成処理工程Eと、化成処理工程Eを経た後に行われる第2水洗工程Fと、第2水洗工程を経た後に行われる電着塗装工程Gとを備えている。なお、上記自動車車体1と、加工工程Aと、第1水洗工程C及び第2水洗工程Fとが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「金属部材」と、「加工工程」と、「水洗工程」とに該当する。
図2に示すように、加工工程Aは、自動車車体1の各部材を構成する金属製品(例えば、インナパネルやアウタパネル等)を鋼板等の金属板から打ち抜く処理、打ち抜かれた金属製品をプレス加工する処理、プレス加工された金属製品を溶接する処理、溶接された金属製品を組み付けて、いわゆるホワイトボデイ(自動車車体1)を得る、組み立て処理等が含まれる。なお、上記金属板が特許請求の範囲に記載の「金属材料」に該当する。
ここで、加工工程Aが行われた自動車車体1の表面には、上記金属板に予め塗布されている油(例えば、防錆油)や、プレス加工等を行う際に塗布される油(例えば、プレス加工油)等が付着された状態となっている。
また、このような油が付着している自動車車体1の表面には、加工工程Aを行うことによって生じた鉄粉や溶接スパッタ等の金属ゴミ、及び、その他の塵埃(以下、金属ゴミ及び塵埃を総称して「ゴミ」という)が付着されている。
加工工程Aが行われた自動車車体1は、ハンガー2に吊り下げられ、このハンガー2を移動させるための天井コンベア3によって移動されるようになっている。このような移動によって、自動車車体1には、次工程である油洗工程Bによる処理がなされることとなる。なお、本実施形態では、油洗工程Bが行われた後、天井コンベア3による自動車車体1の移動によって、第1水洗工程C、脱脂工程D、化成処理工程E、第2水洗工程F、電着塗装工程Gといった各工程における処理が連続的に行われるようになっている。
次に、油洗工程Bについて図2〜図5を参照して説明する。
図2に示すように、油洗工程Bでは、第1油洗工程B−1と、第1油洗工程B−1の次工程である第2油洗工程B−2とを備えている。これら第1油洗工程B−1及び第2油洗工程B−2は、金属表面洗浄装置10を用いて行われるようになっている。なお、上記第1油洗工程B−1と、第2油洗工程B−2と、金属表面洗浄装置10とが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「第1油洗工程」と、「第2油洗工程」と、「金属表面洗浄装置」とに該当する。
図2及び図3に示すように、金属表面洗浄装置10は、第1油洗工程B−1を行う際に用いられる第1洗浄装置20と、第2油洗工程B−2を行う際に用いられる第2洗浄装置30とを備えている。
まず、第1油洗工程B−1を行う際に用いられる第1洗浄装置20について図3及び図4を参照して説明する。
図3に示すように、第1洗浄装置20は、自動車車体1に対して洗浄用油を吹き付けることが可能な複数のノズル21と、ドレンパン22と、油タンク23と、第1循環ポンプ24と、第1加熱装置25と、第1浄化装置26とを備えている。なお、上記ノズル21と、第1加熱装置25とが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「吹付装置」と、「加熱装置」とに該当する。
図4に示すように、複数のノズル21は、それぞれ、第1浄化装置26に接続される配管55に取り付けられ、この配管55は、天井コンベア3によって移動される、自動車車体1の移動スペースSを避けた位置に配設されている。
各ノズル21は、それぞれ、自動車車体1のルーフ部やフード部等の外表面1aに対して洗浄用油を吹き付けることが可能な向きで配管55に取り付けられている。
本実施形態では、洗浄用油として、加工工程Aにおけるプレス処理を行った際に塗布された油(プレス加工油)と同一種類の油が使用されている。なお、本実施形態では、第1洗浄装置20で使用される洗浄用油として、プレス加工油と同一種類の油を使用するが、その他の種類の油を使用することも可能である。この際、自動車車体1の表面に付着されている油の少なくとも1つと同一種類の油(例えば、金属板に予め塗布されている防錆油と同一種類の油)であることが好ましい。
図3及び図4に示すように、ドレンパン22は、ノズル21及び移動スペースS(図4参照)の下方で、且つ、ノズル21から吹き出された洗浄用油や自動車車体1から滴下する洗浄用油を受けることが可能な位置に配置されている。
ドレンパン22は、後述する油ディッピングタンク31の上端部のうち、自動車車体1の移動方向後側の上端部から屈曲し、当該移動方向後側へ向けて延設されている。ドレンパン22から洗浄用油が溢れた場合、この溢れた洗浄用油は、油ディッピングタンク31内に流入するようになっている。
ドレンパン22の底部には、その所定位置に排出口22aが形成されている。この排出口22aには、配管51が接続され、ドレンパン22によって回収された洗浄用油は、配管51を介して油タンク23に送られるようになっている。
油タンク23は、所定量の洗浄用油を貯留することが可能な大きさを有し、配管52を介して第1循環ポンプ24と接続されている。油タンク23に貯留された洗浄用油は、第1循環ポンプ24の起動によって吸引され、配管53を介して、第1加熱装置25へ吐出されるように構成されている。
第1加熱装置25は、例えば、公知の熱交換器や電気ヒータ等により構成され、洗浄用油を予め設定された温度となるように加熱制御するものである。
このような加熱制御は、例えば、配管54内の洗浄用油の温度を検知する温度センサ27を設け、当該温度センサ27により検知された温度に基づいて行うことにより実現することが可能である。なお、洗浄用油の温度に基づいて、加熱制御する場合に限られず、例えば、洗浄用油の粘度を検出する粘度計(粘度センサ)の測定値に基づいて、洗浄用油を加熱制御することも可能である。
ここで、上記予め定められた温度は、例えば、35℃前後(30℃〜40℃の範囲内)となるように設定するのが好ましい。このようにすれば、洗浄用油に、ある程度の粘度が確保されるため、ノズル21から吹き出された洗浄用油を、自動車車体1に密着させることができ、その結果、自動車車体1に表面に付着しているゴミを、比較的長時間に亘って捕捉(除去)することが可能となる。
このようにして加熱された洗浄用油は、第1循環ポンプ24の起動により、配管54を介して第1浄化装置26に供給されるようになっている。
第1浄化装置26は、例えば、洗浄用油内のゴミを除去することが可能なマグネットフィルタにより構成され、第1循環ポンプ24が起動されたときに、ゴミが除去された洗浄用油を、配管55を介してノズル21に供給するものである。
このような構成を備えた第1洗浄装置20では、第1循環ポンプ24が起動されると、第1加熱装置25によって加熱され、且つ、第1浄化装置26によって浄化された洗浄用油が、複数のノズル21から勢いよく吹き出されることとなる。これにより、主に、自動車車体1の外表面1aに付着しているゴミが除去される。
このようにして除去されたゴミを含む洗浄用油は、ドレンパン22によって回収され、配管51、油タンク23、配管52、第1循環ポンプ24及び配管53を介して、第1加熱装置25に供給されるようになっている。そして、この洗浄用油は、所定の粘度となるように第1加熱装置25によって加熱され、配管54を介して、第1浄化装置26に供給されるようになっている。
第1浄化装置26に供給された洗浄用油は、当該第1浄化装置26を通過することによって、金属ゴミが除去され、配管55を介して、再び、ノズル21から吹き出されるように構成されている。
次に、第2油洗工程B−2を行う際に用いられる第2洗浄装置30について図2、図3及び図5を参照して説明する。
図3に示すように、第2洗浄装置30は、洗浄用油を貯留することが可能な油ディッピングタンク31と、第2浄化装置32と、第2加熱装置33と、第2循環ポンプ34とを備えている。なお、上記油ディッピングタンク31と、第2加熱装置33とが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「処理槽」と、「加熱装置」とに該当する。
油ディッピングタンク31には、第1洗浄装置20で使用されている洗浄用油、すなわち、加工工程Aにおけるプレス処理を行った際に塗布された油(プレス加工油)と同一種類の油が貯留されている。なお、本実施形態では、第2洗浄装置30で使用される洗浄用油として、プレス加工油と同一種類の油を使用するが、その他の種類の油を使用することも可能である。この際、自動車車体1の表面に付着されている油の少なくとも1つと同一種類の油(例えば、金属板に予め塗布されている防錆油と同一種類の油)であることが好ましい。
第2油洗工程B−2においては、自動車車体1を油ディッピングタンク31に貯留されている洗浄用油に浸漬して洗浄する処理を行う。
ここで、第2油洗工程B−2を行う区間における天井コンベア3について図2を参照して説明する。
図2に示すように、第2油洗工程B−2を行う区間における天井コンベア3は、自動車車体1の移動方向で且つ下方に傾斜して延びる下傾斜部3aと、下傾斜部3aの移動方向前側の端部から折れ曲がり、移動方向に沿って水平に延びる水平部3bと、水平部3bの移動方向前側の端部から折れ曲がり、当該移動方向で且つ上方に傾斜して延びる上傾斜部3cとを有している。
ハンガー2によって吊り下げられた自動車車体1が、下傾斜部3aを通過して水平部3bに達すると、油ディッピングタンク31に貯留されている洗浄用油に浸漬され、その後、上傾斜部3cを移動するのに伴って、洗浄用油から引き上げられるように構成されている。
次に、油ディッピングタンク31について図3及び図5を参照して説明する。
図3及び図5に示すように、油ディッピングタンク31には、洗浄用油に浸漬された自動車車体1の車幅方向両側の両側面(外表面1a、図4も参照)に向かって、それぞれ洗浄用油を噴出させることが可能な複数の側部ライザー(ノズル)36と、洗浄用油に浸漬された自動車車体1の内表面1c(図4参照)に向かって、洗浄用油を噴出させることが可能な複数の底部ライザー(ノズル)37とが設けられている。なお、上記側部ライザー36及び底部ライザー37が、特許請求の範囲に記載の「攪拌装置」に該当する。
油ディッピングタンク31の側壁うち、自動車車体1の移動方向と交叉する方向に位置する両側壁31a,31aには、それぞれ、水平方向(自動車車体1の移動方向)に沿って延設される一対の配管61,61が取り付けられ、これら配管61,61には、それぞれ、側部ライザー36が所定の間隔を空けて取り付けられている。
側部ライザー36が取り付けられる配管61,61は、それぞれ、配管62に接続されている。この配管62は、後述する配管63から分岐取り出しされたものである。
また、油ディッピングタンク31の底壁31bには、第2浄化装置32に接続され、自動車車体1の移動方向に沿って延設される配管63、及び、この配管63の、自動車車体1の移動方向前側の端部に接続され、自動車車体1の移動方向両側に沿って延設される配管64が取り付けられている。この配管64には、複数の底部ライザー37が所定の間隔を空けて取り付けられている。これら底部ライザー37は、それぞれ、洗浄用油が、自動車車体1の移動方向後側で、且つ、上方へ向かって噴射されるような向きで取り付けられている。
油ディッピングタンク31の側壁のうち、自動車車体1の移動方向後側に位置する側壁31cには、その所定位置に、排出口31dが形成されている。この排出口31dには、第2循環ポンプ34の吸込側に接続される配管67が取り付けられている。
また、油ディッピングタンク31に隣接した位置には、油ディッピングタンク31から溢れた洗浄用油を貯留することが可能なオーバーフロータンク38が併設されている。なお、オーバーフロータンク38の底部には、開閉弁69が取り付けられた配管68が接続されている。この開閉弁69は、原則として、閉状態となっており、オーバーフロータンク38内の洗浄用油を排出する際に開状態とされるものである。
第2循環ポンプ34の吐出側には、第2加熱装置33と接続される配管66が取り付けられている。
第2加熱装置33は、第1加熱装置25と同様に、例えば、公知の熱交換器や電気ヒータ等により構成され、洗浄用油を予め設定された温度の範囲内となるように加熱制御するものである。
このような加熱制御は、例えば、配管65に、洗浄用油の温度を検知する温度センサ35を設け、当該温度センサ35により検知された温度に基づいて行うことにより実現することが可能である。なお、洗浄用油の油を検知する場合に限られず、例えば、配管65内を流れる洗浄用油の粘度を検出する粘度計(粘度センサ)の測定値に基づいて、洗浄用油を加熱制御することも可能である。
ここで、上記予め定められた温度は、例えば、第1加熱装置25よりも高い、60℃前後(55℃〜65℃の範囲内)となるように設定するのが好ましい。このようにすれば、洗浄用油の粘度が低くなるため、油ディッピングタンク31に貯留された洗浄用油から自動車車体1が取り出された際に、当該自動車車体1に付着している、洗浄用油の油切れに要する時間を短くすることが可能となる。
このようにして加熱された洗浄用油は、第2循環ポンプ34の起動により、配管65を介して第2浄化装置32に供給されるようになっている。
第2浄化装置32は、例えば、第1浄化装置26と同様に、洗浄用油内の鉄粉等のゴミを除去することが可能なマグネットフィルタにより構成され、ゴミが除去された洗浄用油を、配管61〜配管64を介して、側部ライザー36及び底部ライザー37に供給するものである。
このような構成を備えた第2洗浄装置30では、第2循環ポンプ34が起動されると、第2加熱装置33によって加熱され、且つ、第2浄化装置32によって浄化された洗浄用油が、側部ライザー36及び底部ライザー37から噴出されるようになっている。このような、側部ライザー36及び底部ライザー37からの洗浄用油の噴出によって、油ディッピングタンク31に貯留される洗浄用油は、良好に攪拌されることとなる。
油ディッピングタンク31に貯留される洗浄用油に浸漬された自動車車体1は、攪拌される洗浄用油の流れ(攪拌流)によって、第1油洗工程B−1によって洗浄された部分(例えば、自動車車体1のルーフ部やフード部等の外表面1a)が洗浄される他、当該第1油洗工程B−1によって洗浄されなかった僅かな部分、例えば、袋構造部1b(図4参照)内もが洗浄されるようになっている。
このようにして、自動車車体1から除去されたゴミは、洗浄用油内を浮遊することとなるが、上記のような攪拌流にのって、排出口31dから油ディッピングタンク31の外部(配管67)に円滑に排出されるようになっている。
配管67から排出されたゴミは、第2循環ポンプ34及び配管66を介して第2加熱装置33に供給されるようになっている。そして、この洗浄用油は、所定の粘度となるように第2加熱装置33によって加熱され、配管65を介して、第2浄化装置32に供給されるようになっている。
第2浄化装置32に供給された洗浄用油は、当該第2浄化装置32を通過することによって、ゴミが除去され、配管61〜配管64を介して、再び、側部ライザー36及び底部ライザー37から吹き出されるように構成されている。
また、本実施形態では、図3に示すように、自動車車体1が、天井コンベア3の移動によって油ディッピングタンク31内に貯留される洗浄用油から引き上げられると、複数のノズル41から吹き出される洗浄用油によって洗浄されるように構成されている。
ノズル41は、第1洗浄装置20のノズル21と同様に、天井コンベア3によって移動される、自動車車体1の移動スペースを避けた位置に設けられ、各ノズル41の吹出口は、自動車車体1のルーフ部やフード部等の外表面に対して洗浄用油を吹き付けることが可能な向きに指向している。また、自動車車体1に吹き付けられた洗浄用油や自動車車体1から滴下する洗浄用油は、油ディッピングタンク31やオーバーフロータンク38によって回収されるようになっている。
ノズル41は、配管63から分岐された配管70に接続され、第2浄化装置32の側部ライザー36及び底部ライザー37と同様に、第2加熱装置33によって加熱され、且つ、第2浄化装置32によって浄化された洗浄用油を噴射させることが可能なように構成されている。
本実施形態では、第1油洗工程B−1及び第2油洗工程B−2を行うことにより、自動車車体1に付着している、殆どのゴミが除去されることとなるが、第2油洗工程B−2の後、さらに、ノズル41による吹付洗浄を行うようにしているため、自動車車体1に付着しているゴミをより確実に低減することが可能となる。また、ノズル41から吹き出される洗浄用油は、第2段階面の油洗工程B−2で用いられる、比較的粘度の低い洗浄用油であるため、自動車車体1に付着した洗浄用油を効率よく滴下させることが可能となっている。
以上のような、油洗工程Bが行われた後、天井コンベア3による自動車車体1の移動によって、第1水洗工程C、脱脂工程D、化成処理工程E、第2水洗工程F、電着塗装工程Gといった各工程における処理が行われることとなる(図1参照)。
以下、第1水洗工程C、脱脂工程D、化成処理工程E、第2水洗工程F、電着塗装工程Gについて説明するが、これら各工程は公知であるため、その説明は簡略化して行う。
先ず、第1水洗工程Cについて説明する。
図1に示すように、第1水洗工程Cは、油洗工程Bの次工程である予備水洗工程C−1と、予備水洗工程C−1の次工程である本水洗工程C−2とを備えている。
図2に示すように、予備水洗工程C−1においては、ポンプ等の加圧装置によって加圧された温水をノズル71から噴射して、主に、自動車車体1のルーフ部やフード部等の外表面1a(図4参照)に付着しているゴミを除去する処理を行う。
本水洗工程C−2においては、自動車車体1を処理槽72に貯留されている温水等に浸漬して、予備水洗工程C−1によって洗浄された部分に加え、当該予備水洗工程C−1によって洗浄されなかった部分、例えば、袋構造部1b(図4参照)内を洗浄する処理を行う。
図1及び図2に示すように、脱脂工程Dは、第1水洗工程Cの次工程である予備脱脂工程D−1と、予備脱脂工程D−1の次工程である本脱脂工程D−2とを備えている。
図2に示すように、予備脱脂工程D−1においては、ポンプ等の加圧装置によって加圧されたアルカリの脱脂液をノズル73から噴射して、主に、自動車車体1のルーフ部やフード部等の外表面1a(図4参照)に付着している洗浄用油を含む油を除去する処理を行う。
本脱脂工程D−2においては、自動車車体1を処理槽74に貯留されているアルカリの脱脂液に浸漬して、自動車車体1のルーフ部やフード部等の外表面の他、予備脱脂工程D−1によって脱脂されなかった部分、例えば、袋構造部1b(図4参照)内の表面を脱脂する処理を行う。
図1に示すように、脱脂工程Dの次工程である化成処理工程Eにおいては、自動車車体1を処理液(化成処理液)に浸漬することによって、当該自動車車体1の表面にリン酸塩等の化成処理被膜を形成する処理を行う。
化成処理工程Eの次工程である第2水洗工程Fにおいては、自動車車体1の表面を温水等で洗浄する処理を行う。
第2水洗工程Fの次工程である電着塗装工程Gにおいては、自動車車体1を電着塗料に浸漬等することによって、当該自動車車体1の表面に塗装を施す処理を行う。
このように、本実施形態によれば、油洗工程Bにおいて、自動車車体1の表面を洗浄する媒体として、自動車車体1の表面に付着している液体(プレス加工油)と同じ種類の液体(油)を使用している。
このため、洗浄用油が自動車車体1に接触した際、例えば、水のように弾かれてしまうことがなく、密着した状態で、自動車車体1の表面を洗浄することが可能である。
また、油(洗浄用油)は、液体の中でも比較的高い粘性を有するものであるため、自動車車体1の表面に接触した際、当該洗浄用油を自動車車体1の表面に長時間に亘って密着させることが可能である。
すなわち、本実施形態によれば、自動車車体1の表面との密着性を保持しつつ、自動車車体1の表面に付着しているゴミを比較的長時間に亘って捕捉することが可能である。
しかも、自動車車体1の表面に付着しているゴミを捕捉した場合、すなわち、洗浄用油中にゴミが取り込まれた場合、洗浄用油中での金属ゴミの動きは、上述したような油の有する粘性によって抑制されるため、一旦、洗浄用油中に捕捉されたゴミが、再度、自動車車体1の表面に付着してしまうといった事態を効果的に抑制することが可能である。
また、本実施形態では、油が塗布されている自動車車体1の表面に上記洗浄用油を吹き付けて洗浄する第1油洗工程B−1を行った後、さらに、油ディッピングタンク31に貯留された上記洗浄用油に自動車車体1を浸漬して洗浄する第2油洗工程B−2を行うように構成されている。
すなわち、第1油洗工程B−1では、自動車車体1に対して吹き付けられる洗浄用油によって、例えば、自動車車体1のルーフ部やフード部といった外表面1aにこびり付いたゴミをも除去することが可能である。
また、第2油洗工程B−2では、第1油洗工程B−1を行うことにより洗浄された部分(外表面1a)を、再度、洗浄用油によって洗浄する他、第1油洗工程B−1による洗浄によって除去しきれなかった、袋構造部1b内に溜まっているゴミ等を洗浄用油によって除去することが可能である。
以上のように、本実施形態によれば、自動車車体1を洗浄する洗浄液として油(洗浄用油)を使用しているうえ、第1油洗工程B−1による洗浄(吹付洗浄)及び第2油洗工程B−2による洗浄(浸漬洗浄)といった種類の異なる洗浄を行うように構成されているため、自動車車体1に付着しているゴミを効果的に除去することが可能である。
従って、油洗工程B(第1油洗工程B−1及び第2油洗工程B−2)を行った後に行われる電着塗装工程Gにおいて、塗膜におけるブツの発生を極力低減することができ、良好な塗膜外観を提供することが可能となる。
また、本実施形態によれば、上述したように、油洗工程Bを行うことによって、自動車車体1に付着しているゴミが効果的に除去されるため、油洗工程Bの後工程(第1水洗工程C〜電着塗装工程G)にゴミが持ち込まれることを確実に抑制することが可能である。
従って、化成処理工程Eや電着塗装工程G等において用いられる、処理液(化成処理液や電着塗料)中へのゴミの混入が低減されるため、当該ゴミの影響によって、処理液の寿命が短くなってしまうといった事態を確実に抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、第1油洗工程B−1において用いられる洗浄用油(ノズル21から噴出される洗浄用油)の粘度が、第2油洗工程B−2において用いられる洗浄用油の粘度よりも高くなるように構成されている。
このような構成によれば、第1油洗工程B−1で使用される洗浄用油に、ある程度の粘度が確保されるため、ノズル21から吹き出される洗浄用油が、自動車車体1に密着しやすくなり、その結果、自動車車体に付着している多くのゴミを捕捉(除去)することが可能となる。
一方、第2油洗工程B−2においては、使用される洗浄用油の粘度を低くすることが可能なため、油ディッピングタンク31に貯留された洗浄用油から自動車車体1が取り出された際に、当該自動車車体1に付着している、洗浄用油の油切れに要する時間を短くすることが可能となる。その結果、次工程に、洗浄用油の持ち込まれる量が低減されるため、例えば、脱脂工程Dにおいて用いられる脱脂液の使用量を低減することが可能となる。
なお、本実施形態では、第1油洗工程B−1において用いられる洗浄用油(ノズル21によって吹き出される洗浄用油)の粘度を、第2油洗工程B−2において用いられる洗浄用油(油ディッピングタンク31に貯留される洗浄用油)の粘度よりも高くなるように構成したが、これに限られず、低くなるように構成することも可能である。
このように構成した場合、第1油洗工程B−1で使用される洗浄用油の粘度を比較的低くすることが可能なため、第1循環ポンプ24の回転数を増やすことなく、ノズル21から洗浄用油をより勢いよく噴射させることもでき、斯かる場合、自動車車体1にこびり付いているゴミをより吹き飛ばすことも可能となる。
一方、第2油洗工程B−2で使用される洗浄用油に、ある程度の粘度が確保されるため、油ディッピングタンク31に貯留される洗浄用油に自動車車体1を浸漬した際、洗浄用油が、自動車車体1に密着しやすくなり、その結果、自動車車体に付着している多くの金属ゴミを捕捉(除去)することが可能となる。
さらに、本実施形態では、第1油洗工程B−1において用いられる洗浄用油と、第2油洗工程B−2において用いられる洗浄用油とが、それぞれ、第1加熱装置25と、第2加熱装置33とによって加熱されることにより、粘度が調整されるように構成されている。すなわち、このような構成によれば、簡単な構成で、第1油洗工程B−1において用いられる洗浄用油の粘度、及び、第2油洗工程B−2において用いられる洗浄用油の粘度を所望の値とすることが可能である。
また、本実施形態では、第1油洗工程B−1において用いられる洗浄用油及び第2油洗工程B−2において用いられる洗浄用油は、自動車車体1の表面に付着している油(プレス加工油)と同一種類の油である。すなわち、これらの洗浄用油が、自動車車体1の表面に接触した際、当該表面に付着している油に無理なく溶け込ませる(中和させる)ことができるため、自動車車体1の表面に付着しているゴミをより捕捉(除去)することが可能となる。
なお、本実施形態では、金属板等の金属材料を加工することにより得られる、金属部材として、自動車車体1を示したが、表面に油が付着している、その他の金属部材に本発明を適用することが可能である。
また、本実施形態では、第1油洗工程B−1において用いられる洗浄用油、及び、第2油洗工程B−2において用いられる洗浄用油は、同じ種類のもの(プレス加工油)を使用したが、例えば、第1油洗工程B−1において用いられる洗浄用油を防錆油(プレス加工油)、第2油洗工程B−2において用いられる洗浄用油をプレス加工油(防錆油)といったように、異なる種類の油を使用することも可能である。この際、これらの油の粘度がそれぞれ異なるようであれば、第1加熱装置25及び第2加熱装置33といったような加熱装置を省略することも可能である。
さらに、本実施形態では、第1油洗工程B−1において用いられる洗浄用油の粘度、及び、第2油洗工程B−2において用いられる洗浄用油の粘度を、それぞれ、異なるようにしたが、同一とすることも可能である。
また、本実施形態では、第1油洗工程B−1において用いられる洗浄用油、及び、第2油洗工程B−2において用いられる洗浄用油は、それぞれ異なる加熱装置(第1加熱装置25及び第2加熱装置33)によって加熱されるように構成したが、同一の加熱装置によって加熱されるように構成することも可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により、本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本考案の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
1 自動車車体
10 金属表面洗浄装置
20 第1洗浄装置
21 ノズル
22 ドレンパン
23 油タンク
24 第1循環ポンプ
25 第1加熱装置
26 第1浄化装置
30 第2洗浄装置
31 油ディッピングタンク
32 第2浄化装置
33 第2加熱装置
34 第2循環ポンプ
36 側部ライザー
37 底部ライザー
A 加工工程
B 油洗工程
B−1 第1油洗工程
B−2 第2油浄工程
C 第1水洗工程
F 第2水洗工程
G 電着塗装工程

Claims (3)

  1. 金属材料を加工して金属部材を生成する加工工程を行った後、前記金属部材を水によって洗浄する水洗工程を備えた金属表面洗浄方法であって、
    前記加工工程を行った後、前記水洗工程を行う前に、表面に油が付着された前記金属部材を吹付装置による第1洗浄用油の吹き付けによって洗浄する第1油洗工程と、
    前記第1油洗工程を行った後、前記水洗工程を行う前に、前記金属部材を処理槽に貯留された第2洗浄用油に浸漬して洗浄する第2油洗工程と、を備え、
    前記第1洗浄用油及び前記第2洗浄用油は、前記金属部材の表面に付着している油の少なくとも1つの油と同種類で、かつ、同一の油が用いられ
    前記第1洗浄用油の粘度は、加熱装置によって加熱されることにより前記第2洗浄用油の粘度よりも低くなるように調整されていることを特徴とする金属表面洗浄方法。
  2. 金属材料を加工して金属部材を生成する加工工程を行った後、前記金属部材を水によって洗浄する水洗工程を備えた金属表面洗浄方法であって、
    前記加工工程を行った後、前記水洗工程を行う前に、表面に油が付着された前記金属部材を吹付装置による第1洗浄用油の吹き付けによって洗浄する第1油洗工程と、
    前記第1油洗工程を行った後、前記水洗工程を行う前に、前記金属部材を処理槽に貯留された第2洗浄用油に浸漬して洗浄する第2油洗工程と、を備え、
    前記第1洗浄用油及び前記第2洗浄用油は、前記金属部材の表面に付着している油の少なくとも1つの油と同じ種類で、かつ、互いに異なる油が用いられ、
    前記第1洗浄用油の粘度は、前記第2洗浄用油の粘度よりも低いことを特徴とする金属表面洗浄方法。
  3. 前記処理槽に貯留されている洗浄用油は、攪拌装置によって攪拌されていることを特徴とする請求項又は請求項に記載の金属表面洗浄方法。
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