JPH07224322A - 連続加熱炉内での現場雰囲気発生法と、鉄金属/合金鉄、銅/銅合金と金/金合金の焼なまし法。 - Google Patents

連続加熱炉内での現場雰囲気発生法と、鉄金属/合金鉄、銅/銅合金と金/金合金の焼なまし法。

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JPH07224322A
JPH07224322A JP4202034A JP20203492A JPH07224322A JP H07224322 A JPH07224322 A JP H07224322A JP 4202034 A JP4202034 A JP 4202034A JP 20203492 A JP20203492 A JP 20203492A JP H07224322 A JPH07224322 A JP H07224322A
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Donald J Bowe
ドナルド.ジェームズ.ボー
Brian B Bonner
ブライアン.バーナード.ボナー
Diwaker Garg
ディワカー.ガーグ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄金属と合金鉄、非鉄金属と非鉄合金を非極
低温で生産された窒素と還元ガスを用いて焼なましと熱
処理に適した連続加熱の内部で低原価の雰囲気の発生法
の開発。 【構成】 1)最高5%の残留酸素を含む非極低温で生
産される窒素を還元ガスと混合する工程と;2)前記気
体混合物を、550℃以上の温度で操作される高温帯域
の備わる連続加熱炉に供給するすべての在来装置を使用
しない工程と;3)前記残留酸素を受入れられる形の混
合物に転化させる工程により適当な雰囲気を発生させる
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属、合金、セラミッ
クス、複合金属その他同種類のものの処理の制御された
炉雰囲気の合成に関する。
【0002】
【従来の技術】窒素をベースにした雰囲気は、1970
年代以来、熱処理工業で、回分加熱炉と連続加熱炉の両
炉に通常使用されてきた。低露点と二酸化炭素と酸素の
実質上の不在のため、窒素ベースの雰囲気は、酸化と脱
炭特性を示さないので、種々の熱処理作業に適してい
る。詳述すれば、窒素と水素の混合物は、低乃至高炭素
鋼や合金の焼なましだけでなく、非鉄金属や合金例えば
銅や金の焼なましにも広範囲に使用されてきた。窒素と
炭化水素の混合物例えばメタン又プロパンは、中乃至高
炭素鋼の中性焼入れと無脱炭焼なましに広く受入れてき
た。窒素とメタノールの混合物が、低乃至中炭素鋼の加
炭に開発され、又利用されてきた。最後に、窒素、水素
と水分の混合物は、金属のろう付け、金属とセラミック
粉末の焼結、及びガラスの金属に対する封着に用いられ
てきた。
【0003】熱処理工業により用いられる窒素の大部分
は、空気を大規模極低温プラントでの蒸留により生産さ
れてきた。極低温で生産される窒素は一般に非常に純粋
であるが高価でもある。窒素原価の削減には、いくつか
の非極低温空気分離技術、例えば吸着と透過が最近開発
され市場に導入された。前記非極低温で生産された窒素
の生産費は少くてすむが、しかし、残留酸素が0.2乃
至5%も含有し、極低温で生産された窒素の連続焼なま
し及び熱処理炉での直接置換を、いくつかの応用が不可
能でない場合、非常に困難にする。極低温で生産される
窒素を直接、非極低温で生産される窒素と置換させる試
みが研究者により数多く行われたが、過剰量の還元ガス
を用いても余り成功しなかった。問題点は、炉の冷却及
び加熱帯域の両域での熱処理部分の激しい表面酸化で起
こる腐食と封着がおおむね関連してきた。非極低温で生
産された窒素の使用はそれ故に、表面酸化、腐食と封着
が許容される用途に限られてきた。例えば、非極低温で
生産された窒素が、熱処理後、一般に機械加工できる炭
素鋼部品の酸化物焼なましにうまく利用されてきた。し
かし、その利用も、鱗片と錆の形成のため、完成炭素鋼
部品の制御された酸化物焼なましにはうまくゆかなかっ
た。
【0004】極低温で生産される窒素に優る非極低温で
生産される窒素により提供される原価低減の強みの活用
に、研究者は極低温で生産される窒素を非極低温で生産
される窒素に代える工程又は方法について研究してき
た。例えば、熱処理用途に適する炉雰囲気を、残留酸素
の除去か、それの受入れられる形に外部装置で転化させ
てから前記雰囲気を炉に供給することで非極低温で生産
される窒素から発生させた。このような雰囲気発生方法
は、1988年11月24日付けフランス国公告番号第
2,639,249号と2,639,251号及び19
88年11月24日付けオーストラリア国特許出願番号
第AU45561/89号とAU45562/89号に
詳細に記述されきた。外部装置の利用は、制御された炉
雰囲気用途での使用者にとって非極低温で生産される窒
素の原価をかなり増大させる。従って、工業界ではこの
ような用途には非極低温で生産される窒素を採用してこ
なかった。
【0005】研究者は更に、多数の還元ガスを非極低温
で生産される窒素と共に炉の地帯域に添加して、熱処理
鉄金属及び合金鉄と、非鉄金属及び非鉄合金に受入れ可
能の雰囲気の生産を試みる実験を行ってきた。例えば、
メタノールを非極低温で生産される窒素と回分加熱炉に
添加して、炭素鋼の加炭に適する雰囲気をうまく発生さ
せた。この方法は、1988年3月刊「ヒート.トリー
ティング(HeatTreating)」第28ー32
頁で公表されたP.マーツィン(Murzyn)とL.
フローレス(Flores)ジュニアの「カービュアラ
イズング.ウイズ.メンブレインN(Carburi
zing with Membrane N):プロ
セス.アンド.クオリティ.イシューズ(Proces
s and Quality Issues)」と;1
986年3月刊「インダストリアル.ヒーティング(I
ndustrialHeating)」第40〜46頁
で公表のH.ウオルトン(Walton)の「ニューメ
ソッド.オブ.ジエナレーティング.ナイトロジェン.
フォア.コントロールド.アトモスフェア.ヒート.ト
リートメント.アット.トリングトン.シアイロー.プ
ラント(New Method of Generat
ingNitrogen for Controlle
d Atmosphere Heat Treatme
nt at Torrington Shiloh P
lant)」と;1989年3月刊、「ヒート.トリー
トメント.オブ.メタルズ(HeatTreatmen
t of Metals)」第63〜67頁で公表の
P.F.ストラットン(Stratton)の「ザ.ユ
ース.オブ.ノンクライオジエニカリー.プロデュース
ド.ナイトロジェン.イン.ファーネス.アトモスフェ
アズ(The Use of Non−Cryogen
ically Produced Nitrogen
in Furnace Atmospheres)」
と、そして1989年11月刊、「ヒート.トリーティ
ング(Heat Treating)」第30〜33頁
に公表のD.J.ボウ(Bowe)と、D.L.フング
(Fung)の「ハウ.PSAナイトロジェン.ワーク
ス.イン.ヒート.トリーテング.ショップ(How
PSA Nitrogen Worksin a He
at Treating Shop)」と題する論文に
詳細に説明されてきた。上述のこの方法は、回分加熱炉
に限り炭素鋼の加炭に適している。それの、連続加熱炉
における部品の加炭の試みも使用も行われなかった。そ
のうえ、別の加熱及び冷却帯域を備える連続加熱炉にお
ける鉄金属及び合金鉄と、非鉄金属と非鉄合金製の部品
の焼なましと熱処理にはうまく利用されてこなかった。
【0006】他の還元ガス、例えばメタンを非極低温で
生産される窒素と連続加熱炉の熱帯域に添加して、炭素
鋼の酸化と脱炭のない焼なましもしくは焼入れに適当な
雰囲気を発生させる試みを行った。しかし、メタンの使
用は、上述説明にあるP.F.ストラットンによる論文
に述べられているように、部品の過度の酸化と脱炭のた
めうまくいかなかった。この著書は、酸化と脱炭の問題
が、酸化物と脱炭のない焼なましに用いれる連続加熱炉
での酸素とメタンの間の低温での反応の緩慢な速度と短
い滞留時間に関連していると結論づけている。論文は更
に、非極低温で生産される窒素は、極低温で生産される
窒素と、可能であったとしても、約0.2%の以下の残
留酸素レベルでのみ原価競合性があると結論づけてい
る。
【0007】水素ガスも又、連続加熱炉における炭素鋼
の酸化物のない焼なましに非極低温で生産される窒素
と、還元ガスとして試みられた。残念ながら本方法は大
量の水素を必要とし、非極低温で生産される窒素の使用
を経済的には好ましくはない。
【0008】特願昭62−144889号は、1%以下
の水素と、99.995%以下の純度の低純度窒素を2
つの別の管を通して炉の熱帯域に導入して減圧で操作さ
れる連続加熱熱処理炉で非酸化及び非脱炭雰囲気生産の
方法を開示する。この開示された方法の鍵となる特性
は、40水銀柱ミリメートル乃至100〜150水銀柱
ミリメートルの作業圧力を増圧することで達成される窒
素ガスの量の節約である。この特許出願は、炉内で低純
度窒素を用いることで生じる部品の品質に関するなんら
の情報の説明も、このような方法が大気圧乃至大気圧よ
り僅か高い圧力で操作される連続加熱炉への適応性につ
いてもなんら開示がない。
【0009】銅の連続加熱炉での熱処理に適する雰囲気
は、1990年4月刊、「ヒート.トリートメント.オ
ブ.メタルズ.(Heat Treatment of
Metals)」の第93頁〜97頁のP.F.スト
ラットン(Stratton)の「ア.コスト.イフェ
クテイブ.ナイトロジェン−ベースト.アトモスフィ
ア.フォア.カッパー.アニーリング(A Cost
Effective Nitrogen−Based
Atmosphere for CopperAnne
aling)」と題する論文で、非極低温で生産される
と窒素と水素の混合物を用いて生産されると主張されて
きた。この論文は、熱処理銅製品が、水素と非極低温で
生産される窒素の残留酸素との混合物を含むすべての気
体供給材料を開口供給材料管を用いて、前記連続加熱炉
の熱帯域に導入される時、僅かに変色して、銅の焼なま
しが、炉の内部で水素と混合された非極低温で生産され
る窒素だけを用いて発生された雰囲気を用いては不可能
であると述べている。炉内の残留酸素についての明白な
記述はないが、報告された実験結果は、炉内での残留酸
素の水分への不完全な転化を示唆している。せいぜい、
先行の研究が、前期非極低温で生産される窒素に存在す
る残留酸素を外部装置で銅の熱処理のため少量の水素と
予備反応させて発生した雰囲気の使用を示唆しているこ
とである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の詳論に基き、鉄
金属と合金鉄、非鉄金属と非鉄合金を非極低温で生産さ
れた窒素と還元ガス例えば水素、炭化水素もしくはその
混合物を用いて焼なましと熱処理に適した連続加熱炉の
内部で低原価の雰囲気を発生させる方法を開発する必要
のあることは明白である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉄金属、合金
鉄と、非鉄金属と非鉄合金の焼なまし及び熱処理と、金
属のろう付け、金属とセラミック粉末の焼結及びガラス
の金属に対する封着に適する低原価の雰囲気を連続加熱
炉において、非極低温で生産される窒素から現場発生さ
せる方法に関する。本方法によれば、適当な雰囲気を、
1)最高5%の残留酸素を含む非極低温窒素を還元ガス
例えば水素、炭化水素もしくはそれの混合物と混合する
工程と;2)前記気体混合物を、550℃以上、好まし
くは600℃以上の温度で操作される高温帯域の備わる
連続加熱炉に供給するすべての在来装置を使用しない工
程と;3)前記残留酸素を受入れられる形、例えば水
分、水分と二酸化炭素との混合物、又は水分、水素、一
酸化炭素と二酸化炭素の混合物に転化させる工程により
発生させる。本方法は、供給材料に存在する残留酸素を
受入れできる形に転化してから熱処理される部品と接触
させるに役立つガス供給装置を利用する。前記ガス供給
装置は、雰囲気成分を、供給ガス中の酸素を受入れので
きる形への転化を促進してから、前記部品と接触させる
方法で、炉に導入するよう配置できる限り、多数の形式
で具体化できる。いくつかの事例では、ガス供給装置
を、供給ガス中の酸素を受入れできる形への転化に役立
つだけでなく、供給ガスを部品上で未反応酸素と直接衝
突させないようにする方法で設計できる。
【0012】本発明の1つの実施例によれば、銅もしく
は銅合金を、600℃乃至750℃の温度で操作される
連続加熱炉で、非極低温で生産された窒素と水素の混合
物を用いて熱処理(もしくは光輝焼なまし)する。水素
の流量を、それが常に、残留酸素の水分への完全転化に
要する理論量以上となる方法で調節する。詳述すれば、
水素の流量を、残留酸素の水分への完全転化に要する理
論量の少くとも1.1倍になるよう調節する。
【0013】本発明の別の実施例によれば、金合金の酸
化物のない又光輝焼なましを、非極低温で生産される窒
素と酸素の混合物を用いて、連続加熱炉で750℃に近
い温度で実施する。水素の流量を、残留酸素の水分への
完全転化に要する理論量より常に著しく大きくなるよう
調節する。詳述すれば、水素の流量を、残留酸素の水へ
の完全転化に要する理論量の少くとも3.0倍になるよ
う調節する。
【0014】本発明の更に別の実施例では、低乃至高炭
素鋼と鋼合金の、スケーリングと腐食のない制御され、
しっかりと充填された酸化物焼なましを、非極低温で生
産される窒素と還元ガス、例えば水素、炭化水素もしく
はその混合物との混合物を用いて700℃以上の温度で
操作される連続加熱炉で実施する。還元ガスの全流量
を、酸素の水分、二酸化炭素、もしくはその混合物への
完全転化に要する理論量の1.10倍乃至1.5倍に調
節する。
【0015】本発明の又別の実施例では、低乃至5高炭
素鋼又は合金鋼の、光輝、酸化物のない且つ部分脱炭焼
なましを、非極低温で生産される窒素と水素の混合物を
用い、700℃以上の温度で操作される連続加熱炉で実
施する。使用水素の全流量は、残留酸素の水分への完全
転化に要する理論量より常にかなり大きい。詳述すれ
ば、水素の流量を、残留酸素の水分への完全転化に要す
る理論量の少くとも3倍になるよう調節する。
【0016】本発明の更に別の実施例は、低乃至高炭素
鋼と合金鋼の、光輝、酸化物のない且つ部分脱炭と、酸
化物のない且つ脱炭のない、そして酸化物のない且つ部
分加炭した3つの焼なましを、非極低温で生産される窒
素と還元ガス例えば炭化水素又は、水素と炭化水素の混
合物との混合物を用い、700℃以上の温度で操作され
る連続加熱炉で実施する。使用還元ガスの全流量を、残
留酸素の水分、二酸化炭素又はその混合物への完全転化
に要する理論量より常に大である。例えば、還元ガスと
して使用された炭化水素の量は、酸素の水分と二酸化炭
素の混合物への完全転化に要する理論量の少くとも1.
5倍である。
【0017】本発明によれば、金属のろう付け、ガラス
の金属への封着、金属とセラミック粉末の焼結、及び非
鉄合金の焼なましに適する雰囲気を発生させる非極低温
で生産される窒素に添加される還元ガスの量は、残留酸
素の水分又は水分と二酸化炭素の混合物への完全添加に
要する理論量より常に多い。これらの用途に用いられる
炉温度を約700℃乃至約1000℃の範囲で選択でき
る。
【0018】本発明によるセラミックの共焼成とセラミ
ックの金属化に適する雰囲気を発生させる非極低温で生
産される窒素に添加される還元ガスの量は、残留酸素の
水分又は水分と二酸化炭素の混合物への完全転化に要す
る理論量より常に多い。
【0019】
【作用】本発明は、鉄金属と合金鉄、非鉄金属と非鉄合
金を非極低温で生産される窒素を焼なましと熱処理に適
した低原価の雰囲気を発生させる方法に関する。本発明
の方法は、鉄金属と鉄合金、非鉄金属と非鉄金属の焼な
ましと熱処理、金属のろう付け、金属とセラミック粉末
の焼結、及びガラスの金属への封着に適した雰囲気が連
続加熱炉の内部で非極低温で生産される窒素から、それ
を還元ガスと予定の比率で混合して、その混合物を炉の
熱帯域に、非極低温で生産される窒素中に存在する残留
酸素を受入れられる形に転化させてから部品と接触させ
るか、前記部品上で供給材料ガスと直接衝突させないよ
うにする非通常装置を通して供給して発生させることが
できる。
【0020】空気の極低温蒸留で生産される窒素ガス
は、多数の焼なましと熱処理用途に広く利用されてき
た。極低温で生産される窒素は、酸素がほぼ無く(酸素
含量がほぼ10ppm以下であった)しかも非常に高価
につく。従って、特に熱処理工業で熱処理用途に窒素を
低価格で発生させる大きい需要があった。空気分離の非
極低温技術の出現で、窒素ガスの低価格での生産が今や
可能である。しかし、非極低温で生産される窒素が、数
多い熱処理用途に一般的に好ましくない残留酸素が最高
5%で汚染される。残留酸素の存在は極低温で生産され
る窒素の非極低温技術で生産される窒素との取替えを極
めて困難にした。
【0021】極低温で生産される窒素の、連続加熱炉で
非極低温で、生産される窒素との取替えの試みがいろい
ろと行われ、過剰量の還元ガスの添加を用いても余りう
まくいかなかった。非極低温で生産される窒素で処理さ
れた金属部品は、常にスケーリングし、腐食し、或いは
酷く酸化していた。これらの問題は、気体供給材料混合
物を連続加熱炉の加熱と冷却帯域の間に位置する遷移
(衝撃)帯域の開口管を通す導入でもたらされるものと
考えられる。還元ガスとプレミックスした非極低温で生
産される窒素を前記遷移もしくは冷却帯域への導入は、
供給材料ガス中に存在する残留酸素が還元ガスと反応さ
せないで、結果として冷却帯域における部品の酸化をも
たらす。これは、供給材料ガスを連続加熱炉に導入する
通常の方法で、図1に示され、10が入口端12と排出
端14を備える炉を示す。処理される部品16をエンド
レスコンベヤーにより炉を終りまで移動させる。炉10
に入口カーテンと出口カーテン20、22をそれぞれ具
備させて、炉雰囲気の維持に役立てることができる。こ
れは技術上周知である。図1に示すように、雰囲気を熱
帯域と冷却帯域の間に位置する遷移帯域に、パイプ又は
チューブ状装置24により注入する。
【0022】残留酸素と還元ガスの間の反応速度と度合
の改良に、気体供給材料混合物を連続加熱炉10の熱帯
域へ、図2に示す通常の開口供給チューブ24を用いて
直接導入する試みが行われた。炉の熱が、供給材料中に
存在する残留酸素の還元ガスとの反応で受入れられる形
への転化を容易にする必要熱エネルギーを提供すること
になる。対照的に、部品は、スケーリングを起こし、腐
食又は酷い酸化の状態にあることがわかった。供給ガス
が炉の熱帯域に前記開口チューブを通って高速度又は噴
流として流入し、十分な加熱時間がなく、残留酸素が還
元ガスと反応してから部品と接触させないで、その結
果、部品の腐食、スケーリングもしくは酸化をもたらし
たと考えられた。
【0023】本発明によれば、スケーリング、腐食及び
酸化の諸問題は、気体混合物を炉に特定方法で供給し
て、前記供給ガス中に存在する残留酸素を還元ガスと反
応させ、受入れられる形に転化してから部品と接触させ
ることで意外にも解決される。これは、気体供給材料混
合物を炉の熱帯域に非通常装置を用いて導入することで
達成された。前記装置の重要機能は、供給材料ガスを部
品に直接衝突させないか、或いは気体供給材料混合物に
存在する残留酸素を還元ガスとの反応により、受入れの
できる形に転化させてから部品に接触させるに役立つこ
とである。本装置は開口チューブ30でその流出口32
が雰囲気を炉の屋根34の方向に向き且つ、部品から離
間して位置決めするか、図3に示すように加工物を処理
するか;開口チューブ36に図4に示すようにそらせ板
38を取付けて雰囲気を偏向させて炉の屋根34に向け
ることができる。特に有効な装置を炉内、処理される部
品と炉の上部もしくは屋根の間に水平に配置し、チュー
ブが閉鎖端42を備え、その円周に約半分以上にわたっ
て多孔部又は部分44と、炉の屋根に向って配置された
前記多孔部分44に対し残り半分の全体に非多孔部分4
6と、その端部43が非極低温で生産される窒素の源に
順次に接続される非多孔気体供給材料チューブに埋まる
よう適応させた端部43が備わる複合部品である。図5
に示されたものと同様の装置が炉内の部品もしくはコン
ベヤー(ベルト、ロールなど)と炉の底部もしくは基部
の間に水平に配置でき、装置は炉の基部に向けて配置さ
れた多孔部44を備える。別の装置は、多孔デイフュー
ザー50で終るか、或いはキャップと図6に示す炉内に
配置された全長の一部の円周の回りの複数の孔で終る一
体チューブからなる。別の例として、円筒状又は半円筒
状多孔ディフューザー例えば図7と8にそれぞれ52と
55で示されたものを炉内の処理される部品と炉の屋根
の間;もしくは処理される部品(もしくはコンベヤー)
と炉の基部の間のいずれかの位置に長手方向に配置でき
る。図9又非極低温で生産される窒素を炉に導入する別
の装置で、多孔上部58を備えるより大きい同軸シリン
ダー49内に配設された多孔部分60で終る送出パイプ
59を備える。前記シリンダーの一端を非多孔気体不透
質キャップ61で封止する。前記キャップ61は更に、
多孔部分60のあるパイプ59の端を封止する。前記シ
リンダーの他端を気体不透質キャップ62で封止する。
キャップ62は更に前記送出パイプ59に封止して固定
される。本発明による気体雰囲気を炉に導入する別の装
置を図10で示す。この場合、送出チューブ63をシリ
ンダー64内に配設し、送出チューブ63とシリンダー
64のおのおのの円周の外面半分を多孔性(69、6
6)とし、他方の半面を構造アセンブリーで示すような
位置で気体不透過性(65、68)とし、図9のものと
同様の気体不透過末端キャップ70、71を用いる。図
11は、着想の点では図10の装置と同様の別の装置を
示す。この場合、細長い送出チューブ81を細長いシリ
ンダー72内に図10の装置と同様の方法で円軸に配設
する。送出チューブ81は半円周多孔性場所を全長のほ
ぼ3分の1の一端に有し、残部77は気体不透過性とな
っている。外側シリンダー72は、半円周多孔部74が
あり、全長の約3分の1に亘り伸び、2つの全面的に不
透過性部分73、75の間に配設されている。そらせ板
79、80を用いて前記チューブ81をシリンダー72
内にそらせ板79と同軸に位置決めして、チューブ81
の多孔部78からシリンダー72の多孔部74へ気体を
流すよう適合させる。末端キャップ76と91をそらせ
板すなわちウエブ80は気体透過性で、チューブ81と
シリンダー72の双方に封止するように固定する。矢印
は図9、10と11でおのおのの装置を通る気体の流れ
の指示に用いている。
【0024】上述詳論した装置の使用のほかに、流れ案
内板もしくは炉に存在する熱ガスの供給材料ガスとのプ
レミックスを容易にする装置も使用できる。
【0025】装置の設計と寸法は炉の大きさ、作業温度
ならびに熱処理中に用いられる供給材料ガスの全流量に
左右される。たとえば、前記そらせ板で固定される開口
チューブの内径は、0.25インチ乃至5インチと変化
できる。多孔性焼結金属もしくはセラミック末端チュー
ブの多孔度と気孔の大きさもそれぞれ5%の乃至90
%、又5ミクロン乃至1,000ミクロン以下と変化で
きる。前記多孔性金属もしくはセラミックの末端チュー
ブの長さも約0.25インチ乃至約5インチ(約0.6
3cm乃至約12.7cm)に変化できる。前記多孔性
金属末端チューブを、ステンレス鋼、モネルメタル、イ
ンコネルもしくはどのような他の耐熱性金属製であって
も差支えない。チューブの多孔質セラミック部分は、ア
ルミナ、ジリュニア、マグネシア、チタニアもしくはど
のような他の熱安定性材料であっても差支えない。複数
孔のある金属末端チューブの直径も、0.25インチ乃
至5インチの範囲を炉の大きさにより変化できる。前記
金属末端チューブをステンレス鋼、モネルメタル、イン
コネルもしくはどのような他の耐熱金属製であっても差
支えない。それの長さも約0.25インチ乃至約5イン
チ(約0.63cm乃至約12.7cm)の範囲で変化
できる。この末端チューブにある孔の大きさと数が、
0.05インチ乃至0.5インチ(約0.13cm乃至
約1.3cm)と2乃至10,000とそれぞれ変化さ
せてもよい。最後に、2つ以上の装置を使用して、気体
供給材料混合物を連続加熱炉の熱帯域に炉の大きさと、
供給材料ガスの全流量に従って導入できる。
【0026】図3乃至11で示されているように、装置
の種類と、使用炉の大きさと設計により、それを炉の熱
帯域内で、炉の上部、側部もしくは底部を通して挿入で
きる。図5、7、8、10及び11の装置を長いチュー
ブに連結させて冷却帯域の玄関に挿入できる。このよう
な装置は再度長いチューブを経由連結して熱帯域に取付
けも可能である。しかし、非常に重要なことは、どのよ
うな種類の雰囲気又はガス注入もしくは導入装置も炉の
入口又は衝撃帯域に接近して取付けないことである。こ
れは、これらの区域の温度が炉の最高温度より著しく低
く、残留酸素の受入れられる形への不完全転化と、部品
の付随酸化、腐食とスケーリングを結果としてもたらす
からである。
【0027】大気圧又は大気圧以上の圧力で操作され別
の加熱と冷却帯域をもつ連続加熱炉が本発明の方法に最
も適している。連続加熱炉は網ベルト、ローラーハー
ス、プッシャトレー、ウォーキングビーム、もしくはロ
ータリーハース型のものでよい。
【0028】非極低温で生産される窒素中の残留酸素
0.05%乃至約5%の範囲を変化させ得るが、好まし
くは約0.1%乃至約3%である。更に好ましくは、約
0.2%乃至約1.0%の範囲で変動できることであ
る。
【0029】還元ガスは、水素、炭化水素、アルコー
ル、エーテル、もしくはその混合物からなる群より選び
得る。前記炭化水素は、アルカン類例えばエチレン、プ
ロピレン及びブテンから、又アルコール類例えばメタノ
ール、エタノール及びプロパノールから、そしてエーテ
ル類は例えばジメチルエーテル、ジエチルエーテル及び
メチル、エチルエーテルから選び得る。市販の供給原料
例えば天然ガス、石油ガス、クッキングガス、コークス
炉ガス及び都市ガスも還元ガスとして使用できる。
【0030】還元ガスの選択は、炉で用いられる焼なま
しと熱処理の温度に大きく左右される。例えば、約60
0℃乃至1,250℃の範囲の温度で操作する炉では水
素ガスを使用できるが、好ましくは約600℃乃至約9
00℃の温度で操作する炉で使用することである。アル
カン類、アルケン類、エーテル類、アルコール類、市販
供給原料及びそれらの混合物を、約800℃乃至約1,
250℃の温度で操作される炉で還元ガスとして使用で
きるが、好ましくは850℃以上の温度で操作する炉で
用いることである。水素と、アルカン類、アルケン類、
エーテル類、アルコール類及び市販の供給原料から選ば
れる炭化水素との混合物を還元ガスとして、約800℃
乃至約1,250℃の温度で操作する炉で使用できる
が、好ましくは850℃乃至約1,250℃の温度で操
作する炉で使用することである。
【0031】還元ガスの量の選択は、熱処理温度と熱処
理される材料による。例えば、銅又は銅合金は約600
℃乃至750℃の温度で水素を還元ガスとして、残留酸
素の水分への完全転化に要する理論量の約1.10倍以
上の流量で用いて焼なましを行う。詳述すれば、水素の
流量は、残留酸素の水分への完全転化に要する理論量の
少くとも1.2倍を選ぶ。
【0032】低乃至高炭素鋼と鋼合金の制御された酸化
物焼なましを、700℃乃至1,250℃の温度で、水
素を還元ガスとして、残留酸素の水分への完全転化に要
する理論量の約1.10倍乃至約2.0倍の範囲の流量
で実施する。低乃至高炭素鋼と合金鋼は、800℃乃至
1,250℃の温度で炭化水素もしくは、炭化水素と水
素の混合物を用いて、残留酸素の水分、二酸化炭素又は
二酸化炭素と水分の混合物への完全転化に要する理論量
の約1.10倍乃至約1.5倍の範囲の全流量で制御さ
れた酸化物焼きなましが行える。残留酸素の水分、二酸
化炭素又は水分と二酸化炭素の混合物への完全転化に要
する理論量の約1.5倍以上の、水素、炭化水素又は、
水素と炭化水素の混合物の量は、炭素と合金鋼の制御さ
れた酸化物焼なましには一般には選ばれない。
【0033】低乃至高炭素鋼と合金鋼の光輝、無酸化物
の部分脱炭焼なましは、700℃乃至1,250℃の温
度で水素を還元ガスとして、残留酸素の水分への完全転
化に要する理論量の約3.0倍乃至約10.0倍の範囲
の流量で実施する。低乃至高炭素鋼と合金鋼も又、無酸
化物で一部脱炭、酸化物で無脱炭、そして無炭化物で一
部加炭の焼なましを、800℃乃至1,250℃の温度
で、炭化水素又は炭化水素と水素の混合物を用いて、残
留酸素の水分、二酸化炭素又は二酸化炭素と水分の混合
物への完全転化に要する理論量の約1.5倍乃至約1
0.0倍の流量で行う。残留酸素の水分、二酸化炭素、
又は水分と二酸化炭素の混合物への完全転化に要する理
論量の1.5倍以下の水素、炭化水素もしくは水素と炭
化水素の混合物の量は、酸化物と無脱炭、無酸化物と一
部脱炭、そして無酸化物と一部加炭の炭素鋼及び合金鋼
の焼なましには選ばれない。
【0034】金属のろう付け、ガラスの金属への封着、
金属とセラミック粉末の焼結、もしくは非鉄合金の焼な
ましを、700℃乃至1,250℃の温度で、水素を還
元ガスとして、残留酸素の水分への完全転化に用する理
論量の約1.2倍乃至約10.0倍に変動する流量で実
施する。金属のろう付け、ガラスの金属への封着、金属
とセラミック粉末の焼結、或いは非鉄金属合金の焼なま
しも、800℃乃至1,250℃の温度で、水素又は炭
化水素と水素の混合物を用い、残留酸素の水分、二酸化
炭素、又は水分と二酸化炭素の混合物への完全転化に要
する理論量の約1.5倍乃至約10.0倍に変動する全
流量で実施する。残留酸素の水分、二酸化炭素、もしく
は水分と二酸化炭素の混合物への完全転化に要する理論
量の1.5倍以下の水素、炭化水素、又は水素と炭化水
素の混合物の量は、金属のろう付け、ガラスの金属への
封着、金属とセラミック粉末の焼結もしくは非鉄金属合
金の焼なましには選択されない。
【0035】本発明による熱処理のできる低及び高炭素
鋼もしくは合金鋼は、アメリカン.ソサエティ.フォ
ア.メタルズ(American Society f
orMetals)刊、「メタルズハンドブック」第9
集、第4巻、「ヒート.トリーティング」に記述の群、
10XX、11XX、12XX、13XX、15XX、
40XX、41XX、43XX、44XX、46XX、
47XX、48XX、50XX、51XX、61XX、
81XX、86XX、87XX、88XX、92XX、
93XX、50XXX、51XXX又は52XXXから
選ぶことができる。群2XX、3XX、4XX、もしく
は5XXから選ばれるステンレス鋼も、開示の方法を用
いて熱処理できる。群AX、DX、OXもしくはSXか
ら選ばれる工具鋼;鉄ニッケルベース合金、例えば、イ
ンコロイ;ニッケル合金例えばインコネルとハスタロ
イ;ニッケル銅合金例えばモネル;コバルトベースの合
金例えばヘイネスとステライトがこの発明ので開示され
た方法により熱処理できる。金、銀、ニッケル、銅及
び、C1XXXX、C2XXXX、C3XXXX、C4
XXXX、C5XXXX、C6XXXX、C7XXX
X、C8XXXXもしくはC9XXXXから選ばれる銅
合金も本発明の方法を用いて焼なましできる。
【0036】本発明の実証のため、一連の焼なましと熱
処理試験を、最高1,150℃の温度で操作できるワト
キンス.ジョンソン−コンベヤ−ベルト炉で実施した。
幅8.75インチ(約22.22cm)、高さ約4.9
インチ(約12.45cm)、長さ86インチ(約21
8.43cm)のインコネル601間接加熱室からなる
炉の加熱帯域を外側から抵抗して加熱した。ステンレス
鋼製の冷却帯域は、幅8.75インチ(約22.24c
m)、高さ3.5インチ(約8.89cm)そして長さ
が90インチ(約228.59cm)で、外側から水冷
した。炉の床で支持された8.25インチ(約20.9
5cm)幅の可撓性コンベヤーベルトを用いて熱処理さ
れる試料を炉の加熱と冷却帯域に供給した。1分間当り
約6インチ(約15.24cm)の固定ベルト速度を全
実験に用いた。図12で60として略図で示した炉に物
理的カーテン62と64の双方を入口66と流出口68
部に設けて空気が炉に入らないようにした。不純窒素を
含み水素とプレミックスした気体供給材料混合物を遷移
帯域に開口チューブ導入装置70経由もしくは炉60の
加熱又は熱帯域の異なる位置に取付けられた導入装置7
2、74の1つを通して導入した。導入装置72、74
は図面の図3乃至11に示された種類のいずれかであっ
て差支えない。これら熱帯域供給材料位置72、74を
図13と6に示し、炉60に流入する350SCFHの
純粋窒素の流量で、750℃と950℃の標準炉作業温
度で得られた炉の温度分布に示された熱帯域の最も熱い
部分にうまく置かれた。温度分布は、部品が加熱帯域か
ら出て冷却帯域に入るに従って、部品の急速な冷却を示
す。部品の急速冷却は普通焼なましと熱処理に用いられ
て、部品が、炉の冷却帯域に頻繁に存在する高レベルの
水分と二酸化炭素からの酸化防止に役立つ。酸化の傾向
は、より高いpH/pHOとpCO/pCOがよ
り低温で必要とされ、HとCOがより少く還元し、C
とHOがより酸化するので、おそらく炉の冷却帯
域にある。
【0037】直径1/4インチ乃至1/2インチ(約
0.64cm乃至1.27cm)、長さ約8インチ(約
20.32cm)のチューブ、又は長さ約8インチ(約
20.32cm)、幅1インチ(約2.53cm)、厚
さ1/32インチ(約0.08cm)のタイプ102の
銅合金製ストリップを600℃乃至750℃の範囲の温
度で実施された焼なまし実験で用いられた。9−Kと1
4−Kの金の平片を750℃の温度での焼なまし実験に
用いた。700℃乃至1,100℃の熱処理温度を選択
して、厚さ0.2インチ(約0.51cm)の平低炭素
鋼試料でその長さがほぼ8インチ(約20.27cm)
幅2インチ(約5.08cm)のものの熱処理に用い
た。図12に示すように、炉60の加熱帯域に存在する
雰囲気組成物を、S1とS2で示された位置で試料を最
終して測定し、又試料をS3とS4で採集して冷却帯域
での雰囲気組成物を測定した。前記試料を残留酸素、水
分(露点)、水素、メタン、COとCOについて分析
した。
【0038】
【実施例】いくつかの実験を行い、水素と600℃乃至
750℃の範囲で変動する温度でプレミックスした非極
低温で生産する窒素を用いる銅の光輝焼なましを研究し
た。炉にガスを導入する通常の方法をシュミレートしな
がら、供給材料ガスを遷移帯域又は加熱帯域に直開口チ
ューブを通して導入した。供給材料ガスの減速と、それ
の炉への拡散に効力のある多孔性焼結金属ディフューザ
ーも炉の加熱帯域へのガスの導入に用いられた。供給材
料ガスの部品への直接衝突防止の特別設計をした別の多
孔性焼結金属ディフューザーも、炉の加熱帯域への供給
材料ガスの導入に用いた。これらの実験の結果を表1及
び表2に示す。
【0039】
【表1】 実施例1 実施例2 実施例3A 実施例3B 実施例3C ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 銅 銅 銅 銅 銅 熱処理温度℃ 700 700 750 750 750 供給材料ガスの流量 350 350 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 遷移帯域 遷移帯域 遷移帯域 遷移帯域 遷移帯域 供給装置の種類 開口 開口 開口 開口 開口 チューブ チューブ チューブ チューブ チューブ 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 0.5 0.6 供給窒素% -- 1.2 -- 1.2 10.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm 〜4,700 5-110 〜4,300 <6 <6 水素 % -- 0.1 -- 0.1 〜9.0 露点 ℃ -37 2.9to4.3 -60.0 +7.0 3.9 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm 4,200- 1,800- 4,500- 3,100- 470- 4,500 3,300 4,700 4,300 3,500 水素 % -- 0.7-0.8 -- 0.9 〜9.0 露点 ℃ -40 -5.9to-17.7 -60.0 -7.5to-18.6 3.9 熱処理試料の品質 酷く酸化 酷く酸化 酷く酸化 酷く酸化 酷く酸化 スケール スケール ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0040】
【表2】 実施例4 実施例5A 実施例5B 実施例6 実施例7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 銅 銅 銅 銅 銅 熱処理温度℃ 700 700 750 700 700 供給材料ガスの流量 350 350 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置72) (位置72) (位置72) 供給装置の種類 開口 開口 開口 多孔ディ 多孔ディ チューブ チューブ チューブ フューザ フューザ ー ー 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 供給窒素% 1.2 5.0 5.0 1.2 5.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <5 <9 <5 <5 <3 水素 % 0.1-0.2 〜4.0 4.0 0.15-0.2 4.0-4.1 露点 ℃ 〜3.5 -- 7.2 2.3 1.3 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <5 <8 <6 <9 <3 水素 % 0.1 〜4.0 4.1 0.2 4.0-4.1 露点 ℃ 〜3.5 -- 7.0 2.0 1.3 熱処理試料の品質 酸化 酸化 部分酸化 部分酸化 部分酸化 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加表1及び表2に示されたデ
ータの次の概要は本発明の1つの態様である。実施例1 先に説明の銅合金の試料を、99.5%のNと0.5
%のOを含む窒素の350SCFHを用い、ワトキン
ス.ジョンソン炉内で700℃の温度で焼なましを行っ
た。供給材料ガスを、炉の遷移帯域に位置する直径が3
/4インチ(約1.91cm)の直開口チューブを通し
て炉に導入した。このガス導入法は熱処理工業で通常実
施されている。使用の供給材料窒素は、非極低温空気分
離技術により一般に生産されているものと同様であっ
た。供給材料ガスを少くとも1時間かけて炉を通過させ
て炉をパージしてから試料の焼なましを行った。
【0041】この実施例で焼なましした銅紙料は酷く酸
化され且つスケールされていた。試料の酸化は高レベル
の酸素が表1に示すように炉の加熱と冷却の両帯域に存
在するためであった。
【0042】この試料は、残留酸素を含む非極低温で生
産される窒素が銅の光輝焼なましには使用できないこと
を示した。実施例2 実施例1で説明の銅焼なまし実験を同一の炉、温度、試
料、供給ガスの位置に、供給材料ガス装置の種類、供給
ガスの流量と組成、それに、1.2%の窒素を前記供給
材料ガスに転化することを除き同一の焼なまし手順を用
いて反復した。転化した水素の量は、供給材料窒素に存
在する残留酸素の水分への完全転化に要する理論量の
1.2倍であった。
【0043】この実施例で熱処理される銅の試料は酷く
酸化された。供給材料ガスに存在する酸素をほとんど完
全に加熱帯域で、表1のデータが示すように水分に転化
した。しかし、冷却帯域での雰囲気中に存在する酸素は
水分には完全に転化されないで、焼なまし試料の酸化の
原因となった。
【0044】実施例2により処理された部品は、水素と
プレミックス下非極低温で生産される窒素を遷移帯域に
取付けられた開口チューブを通して炉に導入することが
銅の光輝焼なましには受入れないことを示した。実施例3A 実施例1に説明の銅焼なまし実験を呼称炉温度を750
℃とする以外は、同様の手順と作業条件を用いて反復し
た。
【0045】前記処理された銅の試料は酷く酸化され且
つスケールされており、従って非極低温で生産される窒
素を遷移帯域に取付けられた直開口チューブを通して炉
に導入することが光輝焼なまし銅には受入れられないこ
とを示した。実施例3B 実施例2に説明の銅焼なまし実験を、750℃の炉温度
を用いる以外、同様のの手順と作業条件を用いて反復し
た。この水素の量は、供給材料窒素に存在する酸素の水
分への完全転化に要する理論量の1.2倍であった。
【0046】銅の試料はここでも酷く酸化されていた。
供給材料ガスに存在する酸素を加熱帯域で完全に水分に
転化したが、しかし、冷却帯域中の酸素は完全には水分
に転化しないで、試料の酸化をもたらした。
【0047】ここでも、結果は、理論量より僅かに多い
量の水素とプレミックスした非極低温で生産された水素
を、遷移帯域に取付けられた開口チューブを通して炉に
導入することが銅の光輝焼なましには受入れられないこ
とを示した。実施例3C 実施例2で説明の銅焼なまし実験を750℃の炉温度と
10%水素の使用以外、同様の手順と作業条件を反復し
た。この水素の量は、供給材料窒素に存在する酸素の水
分への完全転化に要する理論量の10倍であった。
【0048】ここでも、銅試料は酷く酸化されていた。
供給材料ガスに存在する酸素は加熱帯域で水分に完全転
化されたが、それは冷却帯域ではなく試料の酸化の原因
となった。
【0049】従って、この実施例は、過剰量の酸素とプ
レミックスした非極低温で生産された水素を遷移帯域に
取付けられた開口チューブを通して炉に導入すること
が、銅の光輝焼なましには受入れらないことを示した。実施例4 実施例4で説明の銅焼なまし実験を、炉の加熱帯域(図
12の位置72)に取付けられた開口チューブを通して
気体混合物を供給することを除き同様の手順と作業条件
を用いて反復した。直径が1/2インチ(約1.27c
m)のステンレス鋼のチューブに、下向き、すなわち試
料に面する16′開口部を有する直径3/4インチ(約
1.91cm)のエルボを嵌めて、前記冷却帯域を通し
て炉に挿入して供給材料ガスを加熱帯域に挿入した。従
って、供給材料ガスが炉の加熱帯域に流入して試料に直
接衝突した。この供給材料ガスの導入方法は供給ガスの
開口チューブを通す炉の加熱帯域への導入をシュミレー
トした。使用水素量は供給ガスの1.2%であった。従
って、それは、酸素の水分への完全転化に要する理論量
の1.2倍であった。
【0050】この実施例で焼なましされた銅試料はここ
でも酸化されていた。供給材料ガスに存在する酸素は炉
の加熱と冷却両帯域で表1に示すように水に完全に転化
された。従って、炉内の雰囲気組成は銅試料に対しては
非酸化であり、十分な光輝試料をもたらした筈であっ
た。予想に反して、試料は酸化された。流体流量と炉内
の温度分布の詳細な分析は、供給ガスが高速で導入され
て、酸素と水素が開口チューブ附近で完全に反応して、
低温窒素が未反応酸素と試料上で直接衝突してそれの酸
化をもたらすことを示した。
【0051】この実施例は、従来の開口供給材料チュー
ブが、炉の加熱帯域で水素とプレミックスされた非極低
温で生産される窒素を供給する銅の光輝焼なまし試料の
生産には使用できないことを示した。実施例5A 実施例4で説明の銅焼なまし実験を、表2に示した1.
2%の水素の代りに5%の水素を添加することを除き、
同様の手順と作業条件を用いて反復した。この水素の量
は、酸素の水分への完全転化に要する理論量の5倍であ
った。
【0052】この実施例で焼なましされた銅試料は、低
温窒素が、未反応酸素と試料上での直接衝突のため、こ
こでも酸化されていた。
【0053】この実施例は、通常の開口供給チューブが
過剰量の水素とプレミックスした非極低温で生産される
窒素を炉の加熱帯域に供給する銅の光輝焼なまし試料の
生産には使用できないことを示した。実施例5B 実施例5Aで説明の銅焼なまし実験を、表1で示した炉
温度700℃の代りに750℃を利用したことを除き、
同様の手順と作業条件を用いて反復した。添加された水
素の量は、酸素の水分への完全添加に要する理論量の5
倍であった。
【0054】この実施例で焼なましされた銅の試料は、
ここでも、低温窒素の未反応酸との試料上での直接衝突
のため酸化されていた。
【0055】この実施例はここでも、通常開口供給材料
チューブが、過剰量の水素と炉の加熱帯域でプレミック
スされた非極低温で生産される窒素を供給して銅の光輝
焼なまし試料の生産には使用できないことを示した。実施例6 実施例2で説明の銅焼なまし実験を、コネティカット
州、フラミングトンのモット、メタラージカル社(Mo
tt Metallurgical Corp)の供給
する直径1/2インチ(約1.27cm)、長さ6イン
チ(約15.24cm)の焼結インコネル多孔性ディフ
ューザーを通して気体混合物を供給することを除き、同
様の手順と作業条件を用いて反復した。前記ディフュー
ザーの平均気孔の大きさはほぼ20ミクロンで、それに
は40乃至50%の開口多孔度が備わり、又それを炉6
0の加熱帯域(図12の位置72)に取付けた。直径が
1/2インチ(約1.27cm)のステンレス鋼チュー
ブに固定した開口端と、全体的に気体不透過キャップで
閉鎖した他端を備える多孔性ディフューザーを排出ドア
68を通して炉60の帯域に挿入した。それが、供給材
料ガスを加熱帯域内に効果的に拡散させるだけでなく、
それの加熱にも役立つと考えられた。0.5%の酸素を
含む供給材料ガスに転化された水素の量は1.2%であ
った。それは酸素の水分への完全転化に要する理論量の
1.2倍であった。
【0056】この実施例で焼なましされた銅試料は部分
的に酸化されていた。供給ガスに存在する酸素は、表2
の雰囲気分析で示されたように、加熱帯域と冷却帯域で
水分に完全に転化された。前記ディフューザーは供給材
料ガスの炉内での拡散と、酸素の水分への転化には役立
たなかった。しかし、供給材料ガスの一部は十分な高温
に加熱されないで、未反応酸素の試料への衝突と、それ
に続く酸化をもたらした。
【0057】この実施例は、水素とプレミックスした非
極低温で生産される窒素を700℃の温度で操作される
炉の加熱帯域に供給する多孔性焼結金属ディフューザー
の使用が銅の光輝焼なまし試料を生産しないことを示し
た。実施例7 実施例6で説明の銅焼なまし実験を、酸素の水分への完
全転化に要する理論量の5倍である5%の水素を用いる
ことを除き、同様の手順、ガス供給装置及び作業条件を
用いて反復した。
【0058】この実施例で焼なましした銅試料は、部分
的に光輝で、又部分的に酸化されていた。供給材料ガス
に存在する酸素は、表2に示すように、炉の加熱帯域と
冷却帯域で水分に完全に転化された。しかし、試料は、
主として部分的に加熱された供給ガスの1部が未反応酸
素とのその上での衝突のため、過剰量の水素をもってし
ても、酸化され、水素とプレミックスした非極低温で生
産される窒素を、700℃の温度で操作される炉の加熱
帯域に供給して銅の光輝焼なまし試料の生産には、多孔
性焼結金属ディフューザーは使用できないことを示し
た。
【0059】上述の実施例は、炉の衝撃もしくは加熱帯
域に取付けられた開口供給チューブは、水素とプレミッ
クスした非極低温で生産される窒素を炉に導入して銅の
光輝焼なまし試料の生産には使用できないことを実証す
る。供給材料ガスに存在する酸素が、いくつかの事例
で、炉の加熱と冷却帯域で水分に完全に転化されたが、
供給域の近辺では水分に完全に転化されなかった。供給
材料ガスが高速で炉に流入するので、従って加熱させる
時間が十分でなくその中に存在する残留酸素と水素を反
応させることになる。これが、供給ガスを未反応酸素と
試料の上で衝突させ、その結果それの酸化をもたらす。
【0060】先述の実施例では、多孔性ディフューザー
の使用で製品品質の改善をもたらすし、その帰すべき原
因が、1)供給材料ガス速度の減速と、2)炉内の供給
ガスのより均一な拡散であることを示した。前記多孔性
ディフューザーが、気体供給材料混合物の加熱に役立つ
が、しかし、未反応酸素の試料上への直接衝突防止ので
きる十分な高さの温度でないことは明らかである。従っ
て、高温(700℃以上)と多孔性ディフューザーとの
組合せを用いて試し、残留酸素を水分に転化して光輝焼
なまし銅の生産を試みた。予備実験作業の結果として、
多孔性ディフューザーが、供給材料域近辺の全残留酸素
の転化と、供給材料ガスの未反応酸素との直接衝突の防
止と、異なる寸法を有する炉、特に高さが4インチ(約
10.16cm)以上の炉と、高温(700℃以上)で
操作される炉における銅の光輝焼なましの生産に役立つ
ものと考えられた。
【0061】更に別の一連の実験を行って本発明を具体
的に示した。この一連の実験を表3乃至表12に要約
し、これら表に従って詳論する。
【0062】
【表3】 実施例2-1 実施例2-2 実施例2-3 実施例2-4 実施例2-5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 銅 銅 銅 銅 銅 熱処理温度℃ 700 700 700 700 700 供給材料ガスの流量 350 350 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72)(位置72)(位置72)(位置72)(位置72) 供給装置の種類 改良多孔 改良多孔 改良多孔 改良多孔 改良多孔 ディフュ ディフュ ディフュ ディフュ ディフュ ーザー ーザー ーザー ーザー ーザー 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 99.5 99.75 酸素 % 0.5 0.5 0.5 0.5 0.25 水素 % 1.2 1.5 5.0 10.0 0.6 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 <5 <4 <4 <4 水素 % 0.2 0.5 4.0-4.1 -- 0.1 露点 ℃ 3.3 3.3 2.8 3.3 -7.8 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 <5 <4 <4 <9 水素 % 0.2 0.5 4.0 -- 0.1 露点 ℃ 2.5 3.9 3.3 3.3 -7.8 熱処理試料の品質 光輝 光輝 光輝 光輝 光輝 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0063】
【表4】 実施例2-6 実施例2-7 実施例2-8 実施例2-9 実施例2-10 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 銅 銅 銅 銅 銅 熱処理温度℃ 700 700 700 700 700 供給材料ガスの流量 350 350 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置72) (位置72) (位置72) 供給装置の種類 改良多孔 改良多孔 改良多孔 改良多孔 改良多孔 ディフュ ディフュ ディフュ ディフュ ディフュ ーザー ーザー ーザー ーザー ーザー 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.75 99.75 99.75 99.0 99.0 酸素 % 0.25 0.25 0.25 1.0 1.0 水素 % 1.0 5.0 10.0 2.2 4.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 <4 <4 <4 <4 水素 % 0.5 4.5 -- 0.2 0.5 露点 ℃ -8.3 -8.3 -7.2 +12.8 +11.1 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <6 <5 <4 <4 <7 水素 % 0.5 4.5 -- 0.2 0.5 露点 ℃ -8.9 -8.3 -7.8 +12.8 +12.2 熱処理試料の品質 光輝 光輝 光輝 光輝 光輝 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0064】
【表5】 実施例2-11実施例2-12実施例2-13実施例2-14実施例2-15 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 銅 銅 銅 銅 銅 熱処理温度℃ 650 650 650 600 600 供給材料ガスの流量 350 350 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置72) (位置72) (位置72) 供給装置の種類 改良多孔 改良多孔 改良多孔 改良多孔 改良多孔 ディフュ ディフュ ディフュ ディフュ ディフュ ーザー ーザー ーザー ーザー ーザー 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 水素 % 1.2 1.5 5.0 1.2 5.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <5 <2 <2 <5 <4 水素 % 0.25 〜0.6 4.0 〜0.25 4.1 露点 ℃ +5.0 +3.8 +3.9 +2.8 +3.3 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm 140-190 22-24 13 1150-1550 225-620 水素 % 0.35 0.6 4.0 〜0.5 〜4.2 露点 ℃ +4.4 +3.33 +3.9 -2.2 +1.1 熱処理試料の品質 酸化 光輝 光輝 酸化 酸化 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0065】
【表6】 実施例2-16実施例2-17実施例2-18実施例2-19実施例2-20 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 銅 銅 銅 銅 銅 熱処理温度℃ 600 600 600 750 750 供給材料ガスの流量 350 350 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置72) (位置72) (位置72) 供給装置の種類 改良多孔 改良多孔 改良多孔 改良多孔 改良多孔 ディフュ ディフュ ディフュ ディフュ ディフュ ーザー ーザー ーザー ーザー ーザー 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.75 99.75 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.25 0.25 0.5 0.5 水素 % 10.0 7.5 10.0 1.0 1.5 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <6 <6 <6 <6 <2 水素 % -- -- -- 0.0 0.5 露点 ℃ +4.4 -6.7 -6.7 +3.9 +4.4 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm 130 46 48 <5 <3 水素 % -- -- -- 0.0 0.5 露点 ℃ +2.8 -7.2 -6.7 +3.9 +1.7 熱処理試料の品質 酸化 光輝 光輝 酸化 光輝 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0066】
【表7】 実施例2-21実施例2-22実施例2-23実施例2-24実施例2-25 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 銅 銅 銅 銅 銅 熱処理温度℃ 750 750 750 750 750 供給材料ガスの流量 450 550 650 750 850 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置72) (位置72) (位置72) 供給装置の種類 改良多孔 改良多孔 改良多孔 改良多孔 改良多孔 ディフュ ディフュ ディフュ ディフュ ディフュ ーザー ーザー ーザー ーザー ーザー 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 水素 % 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 <5 <6 <4 <6 水素 % 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 露点 ℃ - +3.9 +3.9 +3.3 +3.3 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 <9 <15 <30 60-330 水素 % 0.5 0.5 〜0.6 0.5 〜0.5 露点 ℃ -- +3.3 +3.3 +3.9 +1.7 熱処理試料の品質 光輝 光輝 光輝 光輝 酸化 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0067】
【表8】 実施例2-26実施例2-27実施例2-28実施例2-29実施例2-30 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 銅 銅 銅 銅 銅 熱処理温度℃ 750 750 750 750 750 供給材料ガスの流量 350 350 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置72) (位置72) (位置72) 供給装置の種類 改良多孔 改良多孔 改良多孔 改良多孔 改良多孔 ディフュ ディフュ ディフュ ディフュ ディフュ ーザー ーザー ーザー ーザー ーザー 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 水素 % 1.2 5.0 10.0 1.2 5.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 <3 <3 <4 <4 水素 % 〜0.3 〜3.8 -- 0.2 4.0 露点 ℃ +2.8 +6.1 +4.4 +5.9 +6.4 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 <3 <4 <4 <4 水素 % 〜0.3 〜3.8 -- 0.2 4.0 露点 ℃ +3.9 +4.4 +3.3 +5.6 +6.1 熱処理試料の品質 光輝 光輝 光輝 光輝 光輝 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0068】
【表9】 実施例2-31 実施例2-32 実施例2-33A ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 銅 銅 銅 熱処理温度℃ 350 350 350 供給材料ガスの流量 750 750 750 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置74) (位置74) 供給装置の種類 炉の天井に 炉の天井に 炉の天井に 面する開口 面する開口 面する開口 チューブ チューブ チューブ 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 水素 % 1.5 1.5 5.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm 900-5800 <7 <4 水素 % 0.1 0.45 4.0 露点 ℃ +11.3-+11.9 +8.1 +7.8 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <3 <5 <3 水素 % 0.5 0.45 4.0 露点 ℃ +7.2 +7.8 +7.9 熱処理試料の品質 酷く酸化 光輝 光輝 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0069】
【表10】 実施例2-33B 実施例2-33C ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 銅 銅 熱処理温度℃ 500 850 供給材料ガスの流量 750 750 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 (位置74) (位置74) 供給装置の種類 炉の天井に 炉に天井に 面する開口 面する開口 チューブ チューブ 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 水素 % 5.0 5.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <3 <4 水素 % 4.2 4.0 露点 ℃ +7.3 +6.0 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <3 <4 水素 % 4.3 4.0 露点 ℃ +6.8 +6.0 熱処理試料の品質 光輝 光輝 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0070】
【表11】 実施例2-34 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 銅−ニッケル合金#706 銅−ニッケル合金#715 熱処理温度℃ 700 供給材料ガスの流量 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域(位置74) 供給装置の種類 改良多孔ディフューザー 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 酸素 % 0.5 水素 % 1.2 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <5 水素 % 0.2 露点 ℃ +15.5 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <6 水素 % 0.2 露点 ℃ +15.8 熱処理試料の品質 光輝 光輝 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0071】
【表12】 実施例2-35 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 銅−ニッケル合金#706 銅−ニッケル合金#715 熱処理温度℃ 700 供給材料ガスの流量 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域(位置74) 供給装置の種類 改良多孔ディフューザー 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 酸素 % 0.5 水素 % 5.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <5 水素 % 3.9 露点 ℃ +14.5 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <6 水素 % 3.9 露点 ℃ +14.6 熱処理試料の品質 光輝 光輝 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加実施例2−1 実施例6に説明の銅焼なまし実験を、炉の加熱域(図1
2の位置72)に取付けられた異なる設計の多孔性ディ
フューザーの使用を除き、同様の手順、流量と供給材料
ガス組成、及び作業条件を用いて反復した。図5に示さ
れた、直径3/4インチ(約1.91cm)、長さ6イ
ンチ(約15.24cm)の前記モット、メタラージカ
ル社が供給する焼結ステンレス鋼材料で平均気孔大きさ
が20ミクロン、開口多孔度が40乃至50%の上半分
44からなるほぼ円筒状ディフューザー40を組立て
た。ディフューザー40の下半分46は、気体不透過ス
テンレス鋼で、ディフューザー40の一端42をディフ
ューザーキャップし、他端43を、冷却末端前庭を通っ
て炉60に挿入される直径が1/2インチ(約1.27
cm)のステンレス鋼供給材料チューブに取付けられて
いる。ディフューザー40の下半分46を処理される部
品16′(プライムprime)に平行に取付け、従っ
て、供給材料ガスの流れを炉の高温天井の方向に本質的
に向くようにして、供給材料ガスの未反応酸素との試料
16′上での直接衝突を防止する。本実施例に用いられ
た窒素(99.5%のNと0.5%のO)の流量
は、350SCFHで、添加された水素の量は、1.2
%であり、表3に示すように、水素の量は、酸素の水分
への完全添加に要する理論量の1.2倍であった。
【0072】この実施例により焼なましされた銅試料
は、表3乃至表12のデータが示すように酸化のしるし
がなく輝いていた。供給材料ガスに存在する酸素は、炉
の冷却と加熱両帯域で完全に水分に転化された。
【0073】この実施例は、供給材料ガスの試料上での
未反応酸素との直接衝突の防止が、良品質の銅の焼なま
し試料の生産には助けとなった。理論量を僅かに上回る
量の水素が十分光輝性のある仕上りの銅試料の生産に必
要である。最も重大なことは、この実験の結果が、水素
とプレミックスした非極低温で生産される窒素が700
℃の温度で銅の光輝焼なましの生産に使用できることが
わかったことである。 実施例2−2 実施例2−1で説明の銅焼なまし実験を、1.5%の水
素を窒素供給材料ガスに添加することを除き、同一構
成、手順、作業条件とガス供給装置を用いて反復した。
使用された水素の量は、酸素の水分への完全添加に要す
る理論量の1.5倍であった。
【0074】焼なまし銅試料の実験は、試料がなんらの
酸化のしるしもなく輝いており、従って供給ガスの試料
上での未反応酸素との直接衝突が防止できたことと、理
論量以上の量の水素の使用が受入れられる銅の光輝焼な
まし部品の生産に不可欠であることを実証した。実施例2−3及び2−4 別の銅焼なまし試験を、5.0と10.0%の水素をそ
れぞれ添加すること(表2参照)を除き、実施例2−1
と2−2に使用した同一の構成、手順、作業条件とガス
供給装置を用いて行った。これらの水素の量は、酸素の
水分への完全転化に要する量のそれぞれ5.0倍と1
0.0倍であった。
【0075】これらの焼なまし銅の試料は、ここでもな
んらの酸化のしるしもなく光輝があり、理論量を相当上
回る量の水素が、非極低温で生産される水素と混合して
銅の光輝焼なましを700℃の温度で生産できることを
示した。
【0076】表3に示す通り、供給材料窒素に0.25
%のOと0.6%の添加水素の存在を除き、実施例2
−1と同一の構成、手順、供給ガスの流量、作業条件及
びガス供給装置を用いて別の銅焼なまし実験を完了し
た。この水素の量は、酸素の水分への完全転化に要する
理論量の1.2倍であった。
【0077】焼なまし銅の試料はなんらの酸化のしるし
もなく光輝があり、低レベルの酸素を含む非極低温で生
産される窒素が、理論量以上の量のHを使用し、供給
ガスの試料上での未反応酸素との直接衝突が避けられる
という条件で、銅の光輝焼なましを700℃の温度で生
産できることを示した。実施例2−6、2−7及び2−8 実施例2−5で説明の銅焼なまし実験を、1.0%、
5.0%、10.0%の水素をそれぞれ添加(表4参
照)する以外、同一の条件で反復した。使用された水素
の量は、酸素の水分への完全転化に要する理論量のそれ
ぞれ、2.0倍、10.0倍、そして20.0倍であっ
た。
【0078】焼なまし銅試料は、なんら酸化のしるしも
なく光輝があり、低レベルの酸素を含む非極低温で生産
される窒素が、理論量以上の量のHを添加すること
と、供給ガスの試料上での未反応酸素との直接衝突を避
ける条件で、700℃の温度で銅の光輝焼なましに使用
できることを示した。実施例2−9 実施例2−1に説明の銅焼なまし実験を、供給材料窒素
中に1.0%のOと、2.2%の添加水素が含まれる
ことを除き、表4に示されるようにこの実施例でも反復
した。
【0079】焼なましに銅試料は、なんら酸化のしるし
もなく光輝であり、高レベルの酸素を含む非極低温で生
産される窒素が、理論量以上の量のHを用い、又供給
ガスの試料上での未反応酸素との直接衝突を避けること
を条件に700℃の温度で銅の光輝焼なましに使用でき
ることを更に立証した。実施例2−10 実施例2−9に説明の銅焼なまし実験を、4%のH
供給材料ガスに転化したことを除き反復し、水素の量が
酸素の水分への完全転化に要する理論量の2.0倍であ
った。
【0080】焼なましした銅試料は、なんらの酸化のし
るしもなく光輝であり、高レベルの酸素を含む非極低温
で生産される窒素が、理論量以上の量のHを用いるこ
とと、供給材料ガスの試料上での未反応酸素との直接衝
突を避けることを条件として700℃の温度で光輝焼な
まし銅に使用できるという結論を強めた。実施例2−11 実施例2−1に説明の銅焼なまし実験を、熱帯域におけ
る呼称炉温度650℃(表4参照)を用いることを除
き、同一の構成、手順、ガス供給装置と作業条件を用い
て反復した。供給ガス中の酸素の量は0.5%、又添加
されたHの量は1.2%(水素が、酸素の水分への完
全転化に要する理論量の1.2倍に等しい)であった。
【0081】焼なましに銅試料は酸化されており、理論
量を僅かに上回る量の水素では、非極低温で生産される
窒素を用いて650℃の温度での銅の光輝焼なましには
十分でないことを示した。実施例2−12 実施例2−11で説明され、又表5で報告された銅焼な
まし実験を、1.2%の水素の1.5%の水素(水素
が、酸素の水分への完全添加に要する理論量の1.2倍
に等しい)の添加を除き同一条件で反復した。
【0082】焼なましをした銅試料は、なんら酸化のし
るしもなく光輝であり、理論量の水素の1.5倍が65
0℃の温度で、非極低温で生産される窒素を用いる銅の
光輝焼なましに用いることができることと、650℃の
温度で非極低温で生産される窒素を用い銅の光輝焼なま
しに必要とされる水素の最少量が700℃の温度で必要
とされる量より多かったことを実証する。実施例2−13 表4に詳細にした、実施例2−11に説明の銅焼なまし
実験を、1.2%のHの代りに5.0%のHを供給
材料ガス(水素が、酸素の水素への完全転化に要する理
論量の5倍という意味)に添加することを除き、同一条
件で反復した。
【0083】焼なましをした銅試料は、なんら酸化のし
るしもなく光輝で、理論量の1.2倍以上の水素を用い
る条件で、非極低温で生産される窒素を用い650℃の
温度で光輝焼なましできることを示した。実施例2−14 別の銅焼なまし実験を、600℃の呼称温度で炉を操作
することを除き、実施例2−1の手順を用いて完了し
た。供給材料ガスの量は0.5%で、転化されたH
量は1.2%(水素が、酸素の水分への完全転化に要す
る水素の理論量の1.2倍という意味)であった。
【0084】これらの試料は酸化されていて、水素の理
論量の1.2倍の添加では、非極低温で生産される窒素
を用い600℃の温度で銅の光輝焼なましには十分でな
いことを示した。
【0085】さらなる銅焼なまし実験を、1.2%H
の代りに5.0%のH(水素が、理論量の5倍を意味
する)を供給材料ガスに添加したこと以外、実施例2−
14で説明の条件を用いて完了した。
【0086】焼なましした銅試料は酸化しており、理論
量の5倍の量の水素の添加では、非極低温で生産される
窒素を用い600℃の温度で銅の光輝焼なましには十分
でないことを示した。実施例2−16 実施例2−14で説明の銅焼なまし実験を、1.2%H
の代りに10.05のH(水素が理論量の10.0
倍を意味する)を供給材料ガスに添加することを除き、
ここでも反復した。
【0087】焼なまし銅試料は冷却帯域に高レベルの酸
素が存在するため酸化されていて、理論量の10倍の水
素を非極低温で生産される窒素へ添加しても、600℃
の温度での銅の光輝焼なましには受入れられないことを
示した。実施例2−17 実施例2−14に説明の銅焼なまし実験を、供給材料窒
素に存在する0.25%のOと7.5%の添加水素を
除き、表6に示すように反復した。使用された水素の量
は理論量の15.0倍であった。
【0088】焼なましした銅試料は、なんら酸化のしる
しもなく光輝であり、従って、銅試料が、理論量の1
0.0倍以上の量の水素を焼なまし中用いる条件で、非
極低温で生産される窒素の存在において600℃の温度
で光輝焼なましできることを示した。実施例2−18 実施例2−17に説明の銅焼なまし実験を10%の水素
を添加(水素が、理論量の20.0倍になる)して反復
し、その結果、試料はなんら酸化のしるしもなく、光輝
ある焼なましが得られた。この試料も又、理論量の1
0.0%倍以上の量の水素を焼なまし中に用いる条件
で、非極低温で生産される窒素を用い600℃の温度で
光輝焼なましできることを示した。実施例2−19 炉を750℃の温度に加熱することと、理論量以上の代
りに理論量の水素を用いることを除き、表6に示された
ように、実施例2−1に説明の手順を用い銅焼なまし実
験を行った。
【0089】焼なましされた銅試料は、供給材料ガスに
存在する酸素の大部分が水分に転化されていたが酸化さ
れていて従って、理論量以上の量の水素の添加が、非極
低温で生産される窒素を用いる銅の光輝焼なましには十
分ではないことを示した。実施例2−19で説明の銅焼
なまし実験を1.5%のH(水素が理論量の1.5倍
という意味)を用いて反復し、なんら酸化のしるしもな
く、光輝焼なましされた試料をつくった。従って、この
試料は理論量以上の量の水素が、非極低温で生産される
窒素用い、750℃の温度で銅の光輝焼なましの試料に
必要であることを示した。実施例2−21乃至2−24 実施例2−19に説明の銅焼なまし実験を4回、1.5
%のHの添加と、表2に示された450SCFH乃至
750SCFHの範囲を変動する非極低温で生産される
窒素の全流量を用いて反復した。供給材料窒素中の0
の量は0.5%で、添加された水素の量は理論量の1.
5倍であった。
【0090】焼なまし銅試料は、なんら酸化のしるしも
なく光輝であって、高流量の非極低温で生産される窒素
が、理論量以上の量のHを用いる条件で銅の光輝焼な
ましに使用できることを示した。
【0091】実施例2−19の銅焼なまし実験を、1.
5%のHと、0.5%のOを含む非極低温で生産さ
れる窒素の全流量850SCFHを用いて反復した。添
加された窒素は理論量の1.5倍で、表7に示すよう
に、冷却帯域における酸の水分への転化が不完全なため
結果として焼なまし銅試料をもたらした。供給材料ガス
が加熱する十分な時間がなく、酸素が水素と高流量で反
応する原因となったものと考えられる。実施例2−26 実施例2−1に説明の銅焼なまし実験を、ディフューザ
ーの長さを6インチ(約15.24cm)の代りに4イ
ンチ(約10.16cm)にする以外、同一設計のディ
フューザーを用い750℃の炉温度で反復した。窒素
(99.5%のNと0.5%のO)の流量は350
SCFHで、添加水素の量は表8に示すように1.2%
(水素が理論量の1.2倍に等しい)であった。
【0092】この手順により焼なましを行った銅試料は
なんら酸化のしるしもなく光輝で、供給材料ガスに存在
する酸素が炉の加熱と冷却の両帯域で水分に完全に転化
されたことを示した。
【0093】従って、小型改良多孔ディフューザーが、
理論量以上の量の水素を用いる限り、すなわち供給材料
ガスが加熱に十分の時間があり、供給ガスの試料での直
接衝突が避けられる限り、非極低温で生産される窒素を
用いて銅の光輝焼なましに使用できる。実施例2−27及び2−28 実施例2−26に述べられた銅焼なまし実験を、5.0
%と10.0%の水素(水素の量が、理論上の5倍と1
0倍に等しい)をそれぞれ添加して反復した。
【0094】試料はなんら酸化のしるしもなく光輝焼な
ましされ、小型多孔性ディフューザーが、理論量以上の
量の水素を用い、供給ガスの試料上での未反応酸素との
直接衝突が避けられる限り非極低温で生産する窒素を用
いる銅の光輝焼なましに使用できることを示した。実施
例2−29750℃の炉温度と、長さが2インチ(約
5.08cm)のディフューザーを用いることを除き、
実施例2−1で説明の条件で銅焼なまし実験を行った。
窒素(99.5%のNと0.5%のO)の流量は3
50SCFHであり、又添加された水素の量は表8で示
されたように1.2%(水素が理論量の1.2倍を意味
する)であった。
【0095】この手順により焼なましされた試料は、な
んらの酸化のしるしもなく光輝であり、供給ガスに存在
する酸素が冷却と加熱の両帯域で完全に水分に転化され
たことを示した。
【0096】このようにして、小型ディフューザーが、
理論量以上の量の水素を用い、又供給ガスの試料での未
反応酸素との直接衝突が避けられる限り、非極低温で生
産される窒素を用いる光輝焼なましに使用できる。実施例2−30 実施例2−29に説明の銅焼なまし実験を5%のH
(水素が理論量の5.0倍を意味する)を添加して反
復し、その結果、なんら酸化のしるしのない光輝焼なま
しされた試料が得られた。
【0097】ここでも、試験の結果は、小型ディフュー
ザーが、理論量以上の量の水素を用い、又供給材料ガス
の試料上での未反応酸素との直接衝突が避けられる限
り、非極低温で生産される窒素を用いる銅の光輝焼なま
しに使用できることを示す。 実施例2−31 図3に示されたものと同様の供給材料チューブ30を加
熱(高温)帯域(図12の位置72)に取付けたことを
除き、実施例4に説明の条件で銅焼なまし実験を反復し
た。チューブ30を直径3/4インチ(約1.91c
m)の管材料に、炉60の天井34に面する排出端32
を備えるエルボをつけたものを組立てた。従って、供給
材料ガスは試料には直接衝突せず、炉の天井で加熱され
て、酸素を水素と反応させてから、試料と接触させた。
供給材料窒素中の酸素の濃度は0.5%で、添加された
水素の量は1.5%(水素が理論量の1.5倍に等し
い)であった。
【0098】この実施例で焼なましされた銅試料は、表
9に示されているように、高濃度の酸素が加熱帯域に存
在するため、酷く酸化されていた。炉の慎重な分析で
は、この供給材料ガス導入の方法が、大量の空気の外側
から加熱帯域への吸込みを可能にし、その結果、試料の
激しい酸化をもたらした。実施例2−32 実施例2−31に説明の銅焼なまし実験を、前記エルボ
の開口端を図12に示すように、炉60の位置72の代
りに位置74に配置することを除き、炉の天井34に面
するエルボ部分の開口端32が備わる供給材料チューブ
30を用いて反復した。供給材料ガスを位置Bに導入す
ると、外側から加熱帯域への空気の吸込が不可能になる
ことが明らかである。供給材料窒素中の酸素の濃度は
0.5%で、又添加された水素の量は1.5%(水素が
理論量の1.5倍に等しい)であった。
【0099】この方法により焼なましされた銅試料は、
なんら酸化のしるしもなく光輝であり、理論量以上の量
の水素を用い、供給材料ガスの試料上での直接衝突が避
けられ、さらに前記供給チューブが適当な形状で、炉の
加熱帯域の適当な区域に配置されることを条件で、非極
低温で生産される窒素を用いて光輝焼なましができる。実施例2−33A 実施例2−32に説明の銅焼なまし実験を5%の水素
(水素が理論量の5倍に等しい)使用を除き反復した。
【0100】この方法により焼なましした銅試料は、な
んらの酸化のしるしもなく光輝であり、炉の天井に面す
る流出口の備わる開口チューブが、理論量以上の量の水
素が用いられる条件で、非極低温で生産される窒素を用
いて銅の光輝焼なましに使用できることを確認した。実施例2−33B 窒素の流量500SCFHを用いることを除き、実施例
2−33Aに述べられた銅焼なまし実験を反復した(水
素の量は理論量の5.0倍)。
【0101】この実施例で焼なましされた銅試料は、な
んら酸化のしるしもなく光輝で、炉の天井に面する流出
口が備わる開口チューブが、理論量以上の量の水素を用
いることを条件で、非極低温で生産される窒素を用いる
銅の光輝焼なましに使用できることを更に確認した。
【0102】窒素流量850SCFHを用いることを除
き、実施例33Aに説明の銅焼なまし実験を反復した
(水素の量は理論量の5倍)。
【0103】この実施例で焼なましされた銅試料は、酸
化のしるしもなく光輝であって、炉の天井に面する出口
が備わる開口チューブが、理論量以上の量の水素を用い
ることを条件にして、非極低温で生産される窒素を用い
る銅の光輝焼なましに使用できることを示した。
【0104】表3乃至表10に要約した上記のデータか
らの結果は、供給材料ガスの加熱と拡散と同様、供給ガ
スの部品上での直接衝突を避けるに役立つ改良多孔性デ
ィフューザーが、理論量以上の量の水素を気体供給材料
混合物に添加しながら、非極低温で生産される窒素で焼
なましを行う限り、銅の光輝焼なましに使用できること
を明白に示している。そのうえ、試料は、光輝焼なまし
銅に要する推量の量が炉の温度で変動することを示した
ことは意外であった。非極低温で生産される窒素の全流
量を350SCFHとした表3乃至表10のデータを作
表し図15に示す。図15から、非極低温で生産される
窒素を用いる光輝焼なまし銅の受入れできる作業域と受
入れできない作業域が確められる。光輝焼なまし銅の受
入れできる作業域は、供給材料ガスの全流量と炉の設計
で変化する。
【0105】実験は、700℃の定常炉温度で水素とプ
レミックスした非極低温で生産される窒素を用いる銅合
金の光輝焼なましの方法の実証のため行われた。これら
の実験で焼なましされた銅合金は銅とニッケルの合金で
あった。これらは合金#706と#715として分類さ
れ、それぞれ10%と30%のニッケルを含有した。 実施例2−34 銅ニッケル合金#706と#715の試料を、99.5
%のNと0.5%のOを含む非極低温で生産される
窒素の流量350SCFHを用い、ワトキンス.ジョン
ソン炉で700℃の温度で焼なましした。これらの試料
を直径3/4インチ(約1.91cm)、長さ7インチ
(約17.78cm)のチューブの形にした。窒素ガス
を、酸素の水分への完全転化に要する理論量を僅かに上
回る量の1.2%の水素とプレミックスした。
【0106】供給材料ガスを、長さが6インチ(約1
5.24cm)の改良多孔ディフューザー、例えば図5
の40で示され、又実施例2−1に関連して説明の、冷
却帯域を通して炉に挿入されたようなものを用いて炉の
加熱帯域に導入した。
【0107】この手順により焼なましをした銅ニッケル
合金試料は、なんら酸化のしるしもなく光輝であって、
供給材料ガスに存在する酸素が、冷却と加熱両帯域で水
分に完全に転化されたことを示した。
【0108】供給材料ガスの試料上での未反応酸素との
直接衝突を防ぐことは良品質の焼なまし銅ニッケル合金
試料の生産の助けとなった。又、理論量を僅かに上回る
量の水素が、非極低温で生産される窒素を用いる時、十
分光輝のある仕上りの銅ニッケル合金試料を焼なましす
る必要があることを示している。実施例2−35 5.0%の水素の添加を除き、実施例2−34に説明の
焼なまし実験を反復した。使用水素の量は、酸素の水分
への完全添加に要する理論量の5倍であった。
【0109】焼なましした銅ニッケル合金試料は、なん
ら酸化のしるしもなく光輝で、供給材料ガスの試料上で
の未反応酸素との直接衝突が防止でき、理論量以上の量
の水素の使用が、十分に光輝のある仕上りの銅ニッケル
合金の焼なましに不可欠であることを示した。
【0110】銅と銅ニッケル合金の作業のほかに、水素
とプレミックスした非極低温で生産される窒素と、65
0℃乃至1,100℃に変動する温度を用いる炭素鋼の
制御された酸化物と光輝焼なましの研究のため、多数の
実験を行った。供給材料ガスを遷移帯域もしくは加熱帯
域のいずれかに開口チューブを通し、ガスを炉に導入す
る従来の方法をシュミレートしながら導入した。供給材
料ガス速度の減速とそれの炉への拡散に有効な多孔性焼
結金属ディフューザーも、供給材料ガスの炉加熱帯域へ
の導入に用いた。そのうえ、供給材料ガスの部品上での
直接衝突を防ぐ特別設計の多孔性金属ディフューザーを
用いて、供給材料ガスを炉の加熱帯域に導入した。
【0111】表13乃至表19に作表したものは、先行
技術と本発明による方法を用い炭素鋼の焼なまし雰囲気
に関する一連の実験の結果である。
【0112】水素とプレミックスした非極低温で生産さ
れる窒素を用いて焼なましした炭素鋼の試料の脱炭を検
査した。到来材料の検査では、脱炭はないが、水素とプ
レミックスした非極低温で生産される窒素雰囲気で加熱
された炭素鋼が、0.003乃至0.010インチ(約
0.0076cm乃至0.0254cm)の範囲の深さ
に表面脱炭をつくっていたことを示した。
【0113】
【表13】 実施例3-8 実施例3-9 実施例3-10 実施例3-11 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 750 750 750 750 供給材料ガスの流量 350 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 遷移帯域 遷移帯域 遷移帯域 遷移帯域 供給装置の種類 開口 開口 開口 開口 チューブ チューブ チューブ チューブ 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 0.5 水素 % -- 1.2 5.0 10.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm 4,300 <6 <4 <6 水素 % -- 〜0.25 4.0 -- 露点 ℃ -60.0 +7.0 +7.2 +7.0 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm 4,700 3,100to4,300 4,300 4,300 水素 % -- 0.9 4.6 -- 露点 ℃ -60.0 -7.5to-18.6 -12.2 -10.8 熱処理試料の品質 酷く酸化 均一にしっ 均一にしっ 均一にしっ スケール かりと充填 かりと充填 かりと充填 した酸化物 した酸化物 した酸化物 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0114】
【表14】 実施例3-12A 実施例3-12B 実施例3-12C ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 850 850 850 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 遷移帯域 遷移帯域 遷移帯域 供給装置の種類 開口 開口 開口 チューブ チューブ チューブ 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 水素 % 1.2 3.0 5.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 <3 <2 水素 % 〜0.4 〜2.0 〜4.0 露点 ℃ +6.5 +7.0 +7.0 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm 3,500 3,300 3,100 水素 % 1.0 2.7 4.0 露点 ℃ -8.4 -7.7 -5.4 熱処理試料の品質 均一にしっ 均一にしっ 均一にしっ かりと充填 かりと充填 かりと充填 した酸化物 した酸化物 した酸化物 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0115】
【表15】 実施例3-12D 実施例3-13A 実施例3-13B ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 850 950 950 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 遷移帯域 遷移帯域 遷移帯域 供給装置の種類 開口 開口 開口 チューブ チューブ チューブ 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 水素 % 10.0 1.2 3.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <3 <2 <4 水素 % -- 〜0.3 2.0 露点 ℃ +6.1 +6.5 +6.6 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm 2,700 3,300 3,000 水素 % -- 0.9 2.6 露点 ℃ -4.0 -6.8 -6.2 熱処理試料の品質 均一にしっ 均一にしっ 均一にしっ かりと充填 かりと充填 かりと充填 した酸化物 した酸化物 した酸化物 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0116】
【表16】 実施例3-13C 実施例3-13D 実施例3-14A ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 950 950 1,100 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 遷移帯域 遷移帯域 遷移帯域 供給装置の種類 開口 開口 開口 チューブ チューブ チューブ 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 水素 % 5.0 10.0 1.2 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 <5 <2 水素 % 〜4.1 -- 〜0.3 露点 ℃ +6.6 +6.4 +2.6 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm 2,900 2,400 2,800 水素 % -- -- 0.8 露点 ℃ -6.1 -3.8 -4.9 熱処理試料の品質 不均一酸化物 不均一酸化物 不均一酸化物 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0117】
【表17】 実施例3-14B 実施例3-14C 実施例3-14D ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 1,100 1,100 1,100 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 遷移帯域 遷移帯域 遷移帯域 供給装置の種類 開口 開口 開口 チューブ チューブ チューブ 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 水素 % 3.0 5.0 10.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <2 <2 <4 水素 % 2.2 4.2 -- 露点 ℃ +3.5 +3.7 +3.2 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm 2,400 2,100 2,000 水素 % 2.5 4.5 -- 露点 ℃ -3.3 -1.1 -1.5 熱処理試料の品質 不均一酸化物 不均一酸化物 不均一酸化物 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0118】
【表18】 実施例3-15 実施例3-16 実施例3-17 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 750 750 750 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置72) 供給装置の種類 下向き開口 下向き開口 下向き開口 チューブ チューブ チューブ 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 水素 % 1.2 5.0 10.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <6 <5 <5 水素 % 〜0.2 4.0 -- 露点 ℃ +7.0 +7.2 +6.7 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <6 <6 <3 水素 % 〜0.2 4.1 -- 露点 ℃ +7.1 +7.0 +6.1 熱処理試料の品質 不均一酸化物 不均一酸化物 不均一酸化物 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0119】
【表19】 実施例3-18 実施例3-19 実施例3-20 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 1,100 1,100 1,100 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置72) 供給装置の種類 下向き開口 下向き開口 下向き開口 チューブ チューブ チューブ 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 水素 % 1.2 5.0 5.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <5 <4 <4 水素 % 〜0.1 〜4.0 〜4.0 露点 ℃ -- -- -- 冷却帯域雰囲気組成 酸素 pp <3 <2 <2 水素 % 〜0.1 4.0 4.0 露点 ℃ -- -- -- 熱処理試料の品質 不均一酸化物 一部光輝 一部光輝 一部酸化 一部酸化 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加実施例3−8 先述の炭素鋼の試料をワトキンス.ジョンソン炉に入
れ、99.5%のNと0.5%のOを含む窒素の流
量350SCFHを用い750℃の温度で焼なましを行
った。供給材料ガスを炉に、熱処理工業で通常実施され
ている通り、炉の遷移帯域に配置された直径が3/4イ
ンチ(約1.91cm)のチューブを通して導入した。
非極低温空気分離技術で一般に生産される組成と同様の
組成の気体供給材料窒素を少くとも1時間炉を通過させ
て、炉をパージしてから前記試料を加熱処理した。
【0120】その後、鋼試料を焼なましすると、炉の加
熱と冷却両帯域での高レベルの酸素の存在のため、酷く
酸化され且つスケールがついていて、残存酸素を含む非
極低温で生産される窒素が鋼の焼なましは使用できない
ことを示した。実施例3−9 供給材料ガスに1.2%の水素を転化し、その転化量
が、供給材料窒素に存在する残留酸素の水分への完全転
化に要する理論量の1.2倍であることを除き、実施例
3−8に説明の同一炉、温度、試料、供給材料ガスの位
置、供給ガスの装置の種類、供給材料ガスの流量と組
成、及び焼なまし手順で炭素鋼焼なまし実験を反復し
た。
【0121】この手順により焼なましした鋼試料は、表
面に均一にしっかりと充填された酸化物の層が付着して
いることがわかった。供給材料ガスに存在する酸素は表
13に示されるように加熱帯域で水分に完全に転化され
たが、冷却帯域では水分に完全に転化されなっかたが、
試料に表面スケールも腐食も形成しないで均一に酸化さ
せ方法としては受入れられるものである。
【0122】このようにして、理論量以上の量の水素と
プレミックスした非極低温で生産される窒素を、遷移帯
域に配置された開口チューブを通して熱処理炉に導入す
ると、結果として750℃の温度での酸化物焼なましに
は受入れられる方法となった。実施例3−10及び3−11 5%と10%の水素(水素の量が供給材料窒素に存在す
る酸素の水分への完全転化に要する理論量の5倍と10
倍に等しい)をそれぞれ添加することを除き、実施例3
−9に説明の同一装置と作業条件を用いて炭素鋼熱処理
法を反復した。
【0123】この方法で処理された試料は、その表面に
なんらスケールと腐食の存在がなく、しっかりと充填さ
れた均一酸化物層が結果として付着していた。供給材料
ガスに存在する酸素は、加熱帯域では完全に水分に添加
されていたが、冷却帯域では完全には添加されておら
ず、結果として、750℃の温度での鋼の酸化物焼なま
しには受入れられる方法となった。
【0124】処理試料は、遷移帯域に配置された開口供
給材料チューブが、大量の過剰水素の存在においてさえ
も、非極低温で生産される窒素を用いる光輝焼なまし製
品の生産に使用できないことを示した。実施例3−12A 850℃の炉温度と、表14に示すように理論量の1.
2倍の量の水素を使用することを除き、実施例3−9に
用いられた方法に従う炭素鋼焼なましを反復した。
【0125】このように処理された鋼試料の表面には、
なんらスケールと腐食の存在なしに、しっかり充填され
た均一酸化物が層をなしていた。表14のデータの通
り、供給材料ガスに存在する酸素が加熱帯域では完全に
水分に転化されたが、しかし冷却帯域では完全には水分
に転化されず、ここでも結果として850℃の温度での
鋼の酸化物焼なましに、受入れられる方法となった。実施例3−12B、3−12C及び3−12D 別の組の炭素鋼の試料を、3%、5%と10%の水素
(水素が、酸素の水分への完全転化に要する量の3.
0、5.0と10.0倍に等しい)をそれぞれ用いるこ
とを除き、実施例3−12Aで使用の方法による熱処理
にかけた。
【0126】熱処理された鋼試料は、その表面になんら
スケールと腐食の存在なしに、しっかりと充填された酸
化物の層を均一につくって酸化していた。表13乃至表
19のデータによれば、供給ガスに存在する酸素は加熱
帯域では完全に水分に転化されたが、冷却帯域では完全
には水分に転化されないで、ここでも、結果として遷移
帯域に配置された開口チューブを通して炉に導入された
過剰量の水素とプレミックスされた非極低温で生産され
る窒素を用いる850℃の温度での鋼の酸化物焼なまし
には受入れられる方法となった。実施例3−13A 別の炭素鋼焼なまし実験を、炉温度が950℃であった
ことを除き、実施例3−9と同様手順と作業条件を用い
て完成させた(水素は理論量の1.2倍に等しい)。
【0127】これらの試料は、その表面になんらスケー
ルと腐食の存在もなく、しっかりと充填された酸化物の
層がついていて均一に酸化されていた。
【0128】ここでもこの試料は、遷移帯域に配置され
た開口チューブを通して炉に、理論量以上の量の水素と
プレミックスした非極低温で生産される窒素を導入する
ことが、950℃の温度での酸化物焼なまし鋼には受入
れられる方法であることを示した。実施例3−13B 3%の水素(水素が、酸素の水分への完全転化に要する
理論量の3倍)を使用することを除き、実施例3−13
Aで用いられた方法により炭素鋼の焼なましを行った。
【0129】試料は、表面になんらのスケールと腐食の
存在なしに、均一に酸化され、且つしっかりと充填され
た酸化物の層をつくっていた。ここでも、データは、供
給材料ガスに存在する酸素が、加熱帯域では完全に水分
に転化されたが、冷却帯域では完全ではなかった。
【0130】従って、遷移帯域に配置された開口チュー
ブを通して炉に、理論量以上の量の水分とプレミックス
した非極低温で生産される窒素を導入することは、95
0℃の温度で酸化物焼なまし鋼には受入れられる方法で
あると結論し得る。実施例3−13C及び3−13D 5%と10%の水素をそれぞれ使用することを除き、実
施例3−13Aで用いた方法に従い、更に多くの炭素鋼
の試料を熱処理し、その結果、水素が、酸素の水分への
完全転化に要する理論量の5.0倍と10.0倍で存在
することとなった。
【0131】これらの試料は、不均一に酸化され、5%
と10%の水素を非極低温で生産される窒素への添加
が、結果として酸化物と同様、950℃の温度での光輝
焼なまし鋼には受入れられない方法となった。実施例3−14A 炉の操作を1,100℃の温度にしたことを除き、実施
例3−9に説明の炭素鋼焼なまし実験を反復した(水素
は理論量の1.2倍)。
【0132】これらの試料は、不均一に酸化され、ここ
でも、理論量以上の水素とプレミックスされた非極低温
で生産される窒素を遷移帯域に配置された開口チューブ
を通す炉への導入が、1,100℃の温度での鋼の酸化
物焼なましには受入れられないことを示した。実施例3−14B、3−14C及び3−14D 更に多数の炭素鋼焼なまし実験を実施例14Aの方法に
従い、3%、5%、10%の水素(水素は、酸素の水分
への完全転化に要する理論量の3.0、5.0及び1
0.0倍に等しい)を用いて行った。
【0133】このように処理された試料は、炭素鋼が、
1,100℃の温度では、水素とプレミックスされた非
極低温で生産される窒素を炉の遷移帯域へ導入すること
で酸化物なましの不可能であることを示した。
【0134】表17に示され、又上述詳論したデータ
は、遷移帯域に取付けられた直開口チューブを通して炉
に注入された非極低温で生産される窒素を用いる鋼試料
の焼なましから得られたものである。このガスを炉へ導
入して熱処理する従来の方法は、残留酸素を含む非極低
温で生産される窒素が、データの示す通り、製品の酷い
スケールと腐食をもたらすため、光輝の、或いは制御さ
れた鋼の酸化物焼なましには使用不可能であることを示
した。非極低温で生産される窒素が、酸素の水蒸気もし
くは水分への完全転化に要する理論量以上の量の水素と
混合される条件で、750℃乃至950℃の範囲の温度
で炭素鋼の酸化物焼なましに使用できる。加熱帯域での
高温のため、供給材料ガスに添加された水素が残留酸素
と反応して、それを完全に水分に添加し、加熱帯域の基
本遊離酸素によって部品の酸化を防止するに役立つ。冷
却帯域の温度は全残留酸素を水分に転化して遊離酸素、
窒素、水分と水素の混合物からなる雰囲気をつくるだけ
の高さではない。冷却帯域に水分と水素が存在して部品
を急激に冷却することが制御された表面酸化を容易にす
る原因と考えられている。異常な炉作業条件(例えば、
ベルト速度、炉充填、1,100℃以上の温度)が部品
の制御できない酸化をもたらすことになる。
【0135】実施例3−9乃至3−13Bは、炭素鋼
が、炉の遷移帯域に通常の供給材料ガス導入装置を用い
る非極低温で生産される窒素と水素の混合物を用いて酸
化物焼なましができることと、非極低温で生産される窒
素が、過剰量の水素を添加してもなお、炭素鋼の光輝、
酸化物のない焼なましには使用できないことを実証す
る。実施例3−15 気体混合物を、下向きの開口部、すなわち試料に面する
直径が3/4インチ(約1.91cm)のエルボで取付
けた直径が1/2インチ(約1.27cm)のステンレ
ス鋼チューブと炉に冷却帯域を通って挿入された前記開
口供給材料チューブを通して供給して供給ガスを図12
の位置72で炉60の加熱帯域に導入することを除い
て、実施例3−9の方法で炭素鋼を処理した。炉の加熱
帯域に流入する供給ガスは、炉の加熱帯域に開口チュー
ブを通す導入をシュミレートしながら試料上で直接衝突
した。使用された水素の量は供給材料ガスの1.2%で
あった。従って、それは酸素の水分への完全転化に要す
る理論量の1.2倍であった。この実験は結果として不
均一酸化表面を有する試料をもたらした。
【0136】供給材料ガスに存在する酸素は、炉の加熱
と冷却両帯域で、制御され、均一酸化した試料をもたら
した筈の表18のデータに示された通り水分に完全に転
化された。液体流れと炉内の温度分布の詳細な分析で
は、供給材料ガスが高速で導入され、酸素と水素が前記
開口供給ガスチューブの近辺で完全に反応させるだけの
温度には加熱されないで、結果として低温窒素の試料上
での直接衝突と、それに付随して制御できない酸化をも
たらした。
【0137】このようにして、通常の開口供給材料チュ
ーブは、水素とプレミックスされた非極低温で生産され
る窒素を炉の加熱帯域に導入して、制御された酸化鋼試
料の生産には使用できない。実施例3−16及び3−17 実施例3−15の方法による熱処理実験を、1.2%の
水素の代りに、5%と10%の水をそれぞれ用いて実施
した。従って、表18に示す通り、水素の量は、酸素の
水分への完全転化に要する理論量の5.0倍と10.0
倍であった。
【0138】処理された試料は、不均一酸化され、通常
の開口供給材料チューブが、過剰量の水素とプレミック
スされた非極低温で生産される窒素を炉の加熱帯域に供
給して、制御された酸化又は(及び)光輝焼なまし鋼試
料の生産には使用できない。 実施例3−18 炉の温度を1,100℃に昇温させることを除き、実施
例3−15の方法と作業条件を用いてほかの熱処理実験
を行った。使用した水素の量は表19に示されたよう
に、理論量の1.2倍で、結果としてできた試料は不均
一に酸化されていた。
【0139】ここでも、通常の開口供給材料チューブ
が、理論量以上の量の水素とプレミックスされた非極低
温で生産され窒素を炉の加熱帯域に供給して、1,10
0℃の温度でも制御された酸化試料の生産には使用でき
ないことを実証した。実施例3−19及び3−20 実施例3−18で使用された熱処理方を、5%の水素を
窒素に添加することを除き、2回反復し、水素の量は、
酸素の水分への完全転化に要する理論量の1.5倍であ
った。
【0140】これらの実施例において処理された試料
は、不均一に酸化され、通常の開口供給材料チューブ
が、過剰量の水素とプレミックスされた非極低温で生産
される窒素を炉の加熱帯域に供給して、制御された酸化
又は(及び)光輝焼なましした鋼試料の生産には使用で
きないことを示した。
【0141】上述の実施例に関連する表13乃至表19
のデータの分析では、炉の加熱帯域に取付けられた直開
口チューブが、水素とプレミックスされた非極低温で生
産される窒素を炉に導入して、制御された酸化又は(及
び)光輝、酸化物のない焼なましした炭素鋼試料を75
0℃乃至1,100℃の範囲の温度での生産には使用で
きないことを示した。供給材料ガスに存在する酸素が炉
の加熱と冷却帯域で水分に転化されたが、供給材料域付
近では水分に完全には転化されなかった。これは、供給
材料ガスが、高速で炉に流入し、従って加熱の猶予を与
えないで、その中に存在する残留酸素と水素の反応をも
たらすためである。これは供給ガスの試料上での未反応
酸素との衝突と、それに付随してそれらの制御できない
酸化をもたらす結果となる。
【0142】製造家の大部分が一般に酸化物焼なましと
光輝(酸化物のない)焼なましとの間を行きつ戻りつし
ているので、酸化物焼なましと、光輝、酸化物のない焼
なまし炭素鋼の方法を同一の炉を用い、大きい工程変更
なしに開発することが好ましい。このような技術又は方
法を、以下表20乃至表40で処理して報告される試料
の結果で示される炉の加熱帯域に気体供給材料混合物を
導入することで開発された。
【0143】
【表20】 実施例4-38 実施例4-39 実施例4-40 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 1,100 1,100 1,100 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置72) 供給装置の種類 多孔ディフュ 多孔ディフュ 多孔ディフュ ーザー(図7) ーザー(図7) ーザー(図7) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 水素 % 1.2 3.0 5.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <3 <3 <3 水素 % 0.2 〜2.2 4.0 露点 ℃ -- -- -- 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 <3 <3 水素 % 0.2 〜2.1 4.0 露点 ℃ -- -- -- 熱処理試料の品質 均一にしっかりと 均一光輝 均一光輝 充填した酸化物 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0144】
【表21】 実施例4-41 実施例4-42 実施例4-43 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 950 950 950 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置72) 供給装置の種類 多孔ディフュ 多孔ディフュ 多孔ディフュ ーザー(図7) ーザー(図7) ーザー(図7) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 水素 % 1.2 1.2 3.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 <2 <3 水素 % 〜0.3 〜0.2 〜2.1 露点 ℃ -- +7.0 +7.0 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm 42-62 <3 <3 水素 % 0.2 0.2 〜2.1 露点 ℃ -- +7.0 +6.9 熱処理試料の品質 均一にしっかりと 均一にしっかりと 不均一光輝 充填した酸化物 充填した酸化物 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0145】
【表22】 実施例4-44 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 熱処理温度℃ 950 供給材料ガスの流量 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 (位置72) 供給装置の種類 多孔ディフュ ーザー(図7) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 酸素 % 0.5 水素 % 5.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <2 水素 % 〜4.1 露点 ℃ +6.6 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <3 水素 % 〜4.1 露点 ℃ +6.6 熱処理試料の品質 均一光輝 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0146】
【表23】 実施例4-45 実施例4-46 実施例4-47A ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 850 850 850 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置72) 供給装置の種類 多孔ディフュ 多孔ディフュ 多孔ディフュ ーザー(図7) ーザー(図7) ーザー(図7) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 水素 % 1.2 3.0 5.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <3 <3 <2 水素 % 0.2 1.8 4.1 露点 ℃ +7.0 +7.5 +7.0 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm 5-35 <3 <2 水素 % 0.1 1.8 〜4.1 露点 ℃ +6.9 +7.0 +7.0 熱処理試料の品質 均一にしっかりと 均一にしっかりと 不均一光輝 充填した酸化物 充填した酸化物 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0147】
【表24】 実施例4-47B 実施例4-48 実施例4-49 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 850 750 750 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置72) 供給装置の種類 多孔ディフュ 多孔ディフュ 多孔ディフュ ーザー(図7) ーザー(図7) ーザー(図7) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 水素 % 10.0 1.2 3.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <3 <3 <4 水素 % -- 〜0.3 2.0 露点 ℃ +6.1 +6.8 +7.1 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <3 150 35-40 水素 % -- 0.4 〜2.1 露点 ℃ +6.1 6.0 +6.9 熱処理試料の品質 不均一光輝 均一にしっかりと 不均一酸化物 充填した酸化物 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0148】
【表25】 実施例4-50A 実施例4-50B ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 750 750 供給材料ガスの流量 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) 供給装置の種類 多孔ディフュ 多孔ディフュ ーザー(図7) ーザー(図7) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 水素 % 5.0 10.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <2 <2 水素 % 4.1 -- 露点 ℃ +7.0 +6.2 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm 53 45 水素 % 4.1 -- 露点 ℃ +6.3 6.2 熱処理試料の品質 不均一酸化物 不均一酸化物 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0149】
【表26】 実施例4-51 実施例4-52 実施例4-53 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 1,100 1,100 1,100 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置72) 供給装置の種類 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ ーザー(図7) ーザー(図7) ーザー(図7) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 水素 % 1.2 3.0 5.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <3 <3 <2 水素 % 〜0.3 2.0 4.0 露点 ℃ +2.8 +4.3 +5.1 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 <2 <3 水素 % 0.2 2.0 4.0 露点 ℃ +2.5 +6.3 +6.4 熱処理試料の品質 均一にしっかりと 均一光輝 均一光輝 充填した酸化物 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0150】
【表27】 実施例4-54 実施例4-55 実施例4-56 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 950 950 950 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置72) 供給装置の種類 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ ーザー(図7) ーザー(図7) ーザー(図7) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 水素 % 1.2 3.0 5.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <3 <1 <1 水素 % 0.2 〜2.1 〜4.1 露点 ℃ +8.6 +8.8 +6.8 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <3 <3 <1 水素 % 0.2 2.0 〜4.1 露点 ℃ +9.1 +8.6 +7.1 熱処理試料の品質 均一にしっかりと 均一光輝 均一光輝 充填した酸化物 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0151】
【表28】 実施例4-57 実施例4-58 実施例4-59 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 850 850 850 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置72) 供給装置の種類 改良多孔ディ 改良多孔ディ 改良多孔ディ フューザー フューザー フューザー 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 1.0 水素 % 1.2 3.0 6.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <2 <2 <3 水素 % 0.2 2.0 4.0 露点 ℃ +4.4 +5.6 +10.6 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <3 <2 <3 水素 % 0.2 2.0 4.0 露点 ℃ +3.9 +4.4 +10.6 熱処理試料の品質 均一にしっかりと 均一光輝 均一光輝 充填した酸化物 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0152】
【表29】 実施例4-60 実施例4-61 実施例4-62 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 750 750 750 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置72) 供給装置の種類 改良多孔ディ 改良多孔ディ 改良多孔ディ フューザー フューザー フューザー 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 水素 % 1.0 1.2 5.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <6 <3 <2 水素 % 0 0.2 4.0 露点 ℃ +3.9 +4.4 +5.0 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <5 <3 <2 水素 % 0 0.2 〜4.0 露点 ℃ +3.3 +2.8 +3.9 熱処理試料の品質 酷く酸化 均一にしっかりと 均一光輝 スケール 充填した酸化物 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0153】
【表30】 実施例4-63 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 熱処理温度℃ 750 供給材料ガスの流量 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 (位置72) 供給装置の種類 改良多孔ディフューザー 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 酸素 % 0.5 水素 % 10.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <2 窒素 % -- 露点 ℃ +5.0 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <2 水素 % -- 露点 ℃ 5.0 熱処理試料の品質 均一光輝 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0154】
【表31】 実施例4-64 実施例4-65 実施例4-66 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 750 750 750 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置72) 供給装置の種類 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ ーザー(図5) ーザー(図5) ザー(図5) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.75 99.75 99.75 酸素 % 0.25 0.25 0.25 水素 % 0.6 1.00 2.75 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <5 <5 <4 水素 % 0.1 0.5 〜2.3 露点 ℃ -7.2 -7.2 -6.7 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 <6 <4 水素 % 0.1 0.5 〜2.2 露点 ℃ -6.7 -7.2 -5.0 熱処理試料の品質 均一にしっかりと 光輝と酸化物の 均一光輝 充填した酸化物 混合 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0155】
【表32】 実施例4-67 実施例4-68 実施例4-69 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 750 750 750 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置72) 供給装置の種類 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ ーザー(図5) ーザー(図5) ザー(図5) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.75 99.75 99.0 酸素 % 0.25 0.25 1.0 水素 % 3.25 5.00 2.20 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <3 <2 <2 水素 % 〜2.7 4.5 〜0.1 露点 ℃ -5.0 -5.0 +11.7 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <3 <2 <2 水素 % 〜2.7 4.5 〜0.1 露点 ℃ -7.2 -6.7 +11.2 熱処理試料の品質 均一光輝 均一光輝 均一にしっかりと 充填した酸化物 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0156】
【表33】 実施例4-70 実施例4-71 実施例4-72 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 750 750 750 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置72) 供給装置の種類 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ ーザー(図5) ーザー(図5) ザー(図5) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.0 99.0 99.5 酸素 % 1.0 1.0 0.5 水素 % 2.50 4.00 1.5 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <2 <2 <5 水素 % 〜0.6 〜2.1 0.5 露点 ℃ +9.4 +11.7 -- 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <3 <3 <2 水素 % 0.5 〜2.1 0.5 露点 ℃ +9.4 +11.1 -- 熱処理試料の品質 均一にしっかりと 光輝と酸化物の 均一にしっかりと 充填した酸化物 混合 充填した酸化物 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0157】
【表34】 実施例4-73 実施例4-74 実施例4-75 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 750 750 750 供給材料ガスの流量 550 650 850 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置72) 供給装置の種類 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ ーザー(図5) ーザー(図5) ザー(図5) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 水素 % 1.5 1.5 1.5 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <9 〜35 〜60 水素 % 0.5 0.5 0.5 露点 ℃ +3.9 +3.9 +3.3 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <9 〜70 〜330 水素 % 0.5 〜0.6 〜0.6 露点 ℃ +3.3 +2.8 +1.7 熱処理試料の品質 均一にしっかりと 不均一酸化物 酷く酸化 充填した酸化物 スケール ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0158】
【表35】 実施例4-76 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 熱処理温度℃ 750 供給材料ガスの流量 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 (位置72) 供給装置の種類 改良多孔ディフューザー(図5) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 酸素 % 0.5 水素 % 1.5 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 水素 % 0.5 露点 ℃ +6.6 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 水素 % 0.5 露点 ℃ +5.9 熱処理試料の品質 均一にしっかりと充填した酸化物 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0159】
【表36】 実施例4-77 実施例4-78 実施例4-79 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 750 750 750 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置74) (位置74) 供給装置の種類 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ ーザー(図5) ーザー(図5) ザー(図5) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 水素 % 1.20 1.5 3.00 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 <3 <3 水素 % 0.2 0.5 2.0 露点 ℃ +5.9 +6.2 +6.2 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 <3 <4 水素 % 0.2 0.5 2.0 露点 ℃ +5.6 +6.3 +6.1 熱処理試料の品質 均一にしっかりと 均一にしっかりと 均一光輝 充填した酸化物 充填した酸化物 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0160】
【表37】 実施例4-80 実施例4-81 実施例4-82 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 750 700 700 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置74) (位置72) (位置72) 供給装置の種類 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ ーザー(図5) ーザー(図5) ザー(図5) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 水素 % 5.0 1.2 1.5 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <3 <2 <5 水素 % 4.0 0.2 0.5 露点 ℃ +6.0 +3.3 +3.9 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <2 <4 <5 水素 % 4.0 0.2 0.5 露点 ℃ +5.5 +2.8 +3.9 熱処理試料の品質 均一光輝 均一にしっかりと 均一にしっかりと 充填した酸化物 充填した酸化物 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0161】
【表38】 実施例4-83 実施例4-84 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 700 700 供給材料ガスの流量 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) 供給装置の種類 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ ーザー(図5) ーザー(図5) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 水素 % 5.0 10.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 <4 水素 % 4.0 -- 露点 ℃ +3.3 +3.3 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 <4 水素 % 4.0 -- 露点 ℃ +3.3 +3.9 熱処理試料の品質 酸化物と光輝が 酸化物と光輝が 混合 混合 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0162】
【表39】 実施例4-85 実施例4-86 実施例4-87 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 700 650 650 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置72) 供給装置の種類 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ ーザー(図5) ーザー(図5) ザー(図5) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.75 99.5 99.5 酸素 % 0.25 0.5 0.5 水素 % 10.0 1.2 5.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 〜620 〜62 水素 % -- 〜0.25 〜4.0 露点 ℃ -7.2 +5.0 +3.9 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 〜190 〜80 水素 % -- 〜0.4 〜4.0 露点 ℃ -7.8 +5.0 +3.9 熱処理試料の品質 均一光輝 酸化とスケール 光輝と酸化の混合 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0163】
【表40】 実施例4-88 実施例4-89 実施例4-90 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 炭素鋼 炭素鋼 炭素鋼 熱処理温度℃ 750 750 750 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置74) (位置74) 供給装置の種類 炉天井に面する 炉天井に面する 炉に面する 開口チューブ 開口チューブ 開口チューブ 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 水素 % 1.5 1.5 5.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm 〜5800 <6 <4 水素 % 〜0.1 0.45 4.0 露点 ℃ +11.9 +8.1 +7.9 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <3 <5 <3 水素 % 0.5 〜0.5 4.0 露点 ℃ +7.2 +7.9 +7.9 熱処理試料の品質 酸化とスケール 均一にしっかりと 均一光輝 充填した酸化物 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加実施例4−38 気体混合物を、直径1/2インチ(約1.27cm)、
長さが6インチ(約15.24cm)の図7に示された
種類で、加熱帯域(図12の位置72)に配置された焼
結インコネル多孔性ディフューザーを通して供給するこ
とを除き、実施例3−18で説明の炭素鋼熱処理法を反
復した。0.5%の酸素を含む供給材料ガスに添加され
た水素の量は1.2%、すなわち酸素の水分への完全添
加に要する理論量の1.2倍であった。
【0164】処理された試料は、不均一に酸化され且
つ、その表面にしっかりと充填された酸化物の層を付着
していた。供給材料ガスに存在する酸素は明らかに、加
熱と冷却帯域で水分に完全に転化された。ディフューザ
ーが炉内での供給材料ガスの加熱と拡散に役立つだけで
なく、供給材料ガスの速度の減速、従って全残留酸素の
水分への転化の後、試料に衝突させるのに役立った。炉
内での水分の水素に対する理論比が文献に報告されてい
る通り試料を酸化させるだけの高さ(5.0)であっ
た。
【0165】この実施例は、多孔性焼結ディフューザー
が、理論量を僅か上回る量の水素とプレミックスされた
非極低温で生産される窒素を1,100℃の温度で操作
される炉の加熱帯域に供給して、制御された酸化物層の
ある焼なましした試料の生産に使用できることを示し
た。実施例4−39 3%の水素、例えば酸素の水分への完全転化に要する理
論量の3倍の水素を用いることを除き、実施例4−38
で説明の熱処理方法を反復した。
【0166】この方法で熱処理した鋼試料は光輝のもの
であった。それは、供給材料ガスに存在する全酸素が、
表20で示されるように、炉の加熱と冷却帯域で水分に
完全に転化され、多孔性焼結金属ディフューザーが、理
論量の3倍の量の水素とプレミックスされた非極低温で
生産される窒素を1,100℃の温度で操作される炉の
加熱帯域に供給して、光輝焼なまし鋼の試料の生産には
使用できるものと考えられるからである。炉内の水分の
水素に対する理論比は0.5で、文献通り光輝製品をも
たらしたと考えられる。
【0167】実施例4−39で焼なましされた鋼試料の
脱炭を検査した。到来材料の検査ではなんら脱炭はない
が、水素とプレミックスされた非極低温で生産される窒
素雰囲気で加熱された鋼試料は、ほぼ0.007インチ
(約0.018cm)の脱炭を生成したことを示した。実施例4−40 5%の水素、例えば酸素の水分への完全転化に要する理
論量の5倍を使用することを除き、実施例4−38に述
べた熱処理法を反復した。
【0168】この方法で、熱処理した鋼試料は光輝であ
った。それは、ここでも供給材料ガスに存在する酸素
が、表20に示されたように、炉の加熱と冷却帯域で水
分へ完全に転化されたと考えられるからである。
【0169】ここでも、多孔性焼結金属ディフューザー
が、1,100℃の温度で操作される炉の加熱帯域に、
理論量の5倍の量の水素とプレミックスされた非極低温
で生産される窒素を供給して光輝焼なました鋼試料の生
産に使用できることを実証した。
【0170】実施例4−40で焼なましをした鋼試料の
脱炭を検査した。到来材料の検査では、なんらの脱炭を
示さなかったが、水素とプレミックスされた非極低温で
生産される窒素雰囲気で加熱された鋼試料は、ほぼ0.
008インチ(約0.02cm)の脱炭ができていた。実施例4−41及び4−42 炉の加熱帯域を950℃の温度に加熱操作することを除
き、実施例4−38に説明の熱操作法を、同一の構成、
手順、供給ガス流量、作業条件及びガス供給装置を用い
て鋼試料で2回反復した。使用水素の量は酸素の水分へ
の完全転化に要する理論量の1.2倍であった。
【0171】焼なましされた鋼試料は均一に酸化され、
表面にしっかりと充填された酸化物の層ができていた。
それは、多孔質ディフューザーが、炉内の供給ガスの拡
散と酸素の水分への転化と、供給ガス速度の減速、従っ
て残留酸素の水への転化に役立ったと考えられる。
【0172】ここでも多孔性焼結金属ディフューザーを
使用して、950℃で操作される炉の加熱帯域に理論量
を僅かに上回る量の水素とプレミックスされた非極低温
で生産される窒素を供給すると制御された酸化物焼なま
し鋼試料を生産できる。実施例4−43 炭素鋼試料を実施例4−41の方法に3.0%の水素を
添加して熱処理した。使用水素の量は酸素の水分への完
全転化に要する理論量の3.0倍で、その他の作業条件
(例えば構成、ガス供給装置その他)は実施例4−41
と同一であった。
【0173】焼なましした試料は不均一に光輝であっ
た。試料の一部は光輝で、残部は酸化されて、理論量の
3倍の量の水素を添加しても950℃の温度での光輝焼
なまし鋼には十分ではないことを示した。
【0174】残留酸素の非極低温で生産される窒素中で
の反応後の、この試験のpHのpHOに対する比は
ほぼ2.0であった。このpH体pHOの比で、炉
の保護雰囲気は950℃の温度で炉の加熱帯域内では還
元するが、しかし、炉が冷却帯域ではpH体pH
の値が2の場合、酸化する。この反応がどちらに向うか
は炉の冷却帯域に置ける鋼の冷却速度による。冷却速度
が緩慢であると酸化を起こす一方、冷却速度が急速であ
ると無酸化表面になるようである。実施例4−44 実施例4−41の炭素鋼熱処理法を、5%の水素(水素
が、酸素の水分への完全転化に要する理論量の5.0倍
に等しい)を転化して反復した。
【0175】焼なまし鋼の試料はなんら酸化のしるしも
なく光輝であり、供給材料ガスに存在する全残量酸素を
過剰水素と反応させてから部品に衝突させた。この実施
例は極低温で生産された窒素が、理論量の3倍以上の量
の水素を添加することと、気体混合物を加熱帯域に多孔
性ディフューザーを使用して導入することを条件にして
鋼の光輝焼なましに使用できることを示した。
【0176】実施例4−44で焼なましした鋼の試料の
脱炭を検査した。到来材料の検査では脱炭を示さなかっ
たが、水素とプレミックスされた非極低温で生産される
窒素雰囲気は、ほぼ0.004インチ(約O.01c
m)の脱炭ができていた。実施例4−45 実施例4−38の炭素鋼熱処理法を、温度1,100℃
の代りに850℃の高温帯域炉温度を使用して反復、水
素は、酸素の水分への完全転化に要する理論量の1.2
倍の量で存在していた。
【0177】焼なましした鋼試料は均一に酸化され、そ
の表面にはしっかりと充填された酸化物の層ができてい
て、供給材料ガスに存在する酸素が、表23に示された
ように、炉の加熱と冷却の両帯域において水分に完全に
転化され、ディフューザーが炉内の供給材料ガスの拡散
と水素の水分への転化に役立っていることを示した。
【0178】この試料は、多孔性焼結金属ディフューザ
ーが、850℃の温度で操作される炉の加熱帯域に、理
論量を僅かに上回る量の水素とプレミックスされた非極
低温で生産される窒素を供給して、制御された酸化物焼
なまし鋼試料の生産に使用できることを示した。実施例4−46 実施例4−45の炭素鋼熱処理法を、3%の水素、例え
ば酸素の水分への完全転化に要する理論量の3倍の量の
水素を添加して反復した。
【0179】焼なましした鋼試料は、均一に酸化され、
非極低温で生産される窒素が、理論量の3倍の量のH
を添加することと、気体混合物を多孔性ディフューザー
を使用して加熱帯域に導入することを条件として、85
0℃の温度での鋼の酸化物焼なましに使用できることを
示した。実施例4−47A及び4−47B 実施例4−45で説明の炭素鋼熱処理法を5%と10%
の水素をそれぞれ添加して反復した。使用水素の量は酸
素の水分への完全転化に要する理論量の5.0倍と1
0.0倍であった。
【0180】焼なましした試料は、不均一に光輝、過剰
量の水素とプレミックスされた非極低温で生産される窒
素が850℃の温度での光輝焼なまし鋼に使用できるこ
とを示した。実施例4−48 実施例4−38で述べられた熱処理法を、750℃の炉
高温帯域温度で炭素鋼を用い反復した。使用水素量は、
酸素の水分への完全転化にようする理論量の1.2倍で
あった。
【0181】焼なましした試料は均一に酸化され、供給
材料ガスに存在する酸素が、表24に示された炉の加熱
と冷却の両帯域でほぼ転化されたことを示し、又、多孔
性金属ディフューザーが、理論量を僅かに上回る量の水
素とプレミックスされた非極低温で生産される窒素を7
50℃の温度で操作される炉の過熱帯域に供給して、制
御された焼なまし鋼試料の生産に使用できることを更に
示した。実施例4−49、4−50A及び4−50B 実施例4−48の炭素鋼熱処理法を、3.0%、5.0
%及び10.0%の水素をそれぞれ添加して反復した
(表24乃至表25参照)。使用水素量は、酸素の水分
への完全添加に要する理論量の3.0倍、5.0倍及び
10.0倍であった。
【0182】焼なましした鋼試料は部分的に酸化され又
部分的に光輝であった。これらの実施例は、非極低温で
生産される窒素が、750℃の温度で、しかも過剰量の
水素を用いても、鋼の光輝焼なましには使用できないこ
とを示した。
【0183】多孔性ディフューザーを用いる焼なましに
関する上記に詳述した実験は、炭素鋼が、理論量以上の
量の水素を供給材料ガスに添加することを条件にして、
750℃乃至1,100℃の範囲の温度で、非極低温で
生産される水素を用いて酸化物焼なましできないことを
示した。実験はさらに、炭素鋼が酸素の水分への完全転
化に要するほぼ3倍以上の量の水素とプレミックスされ
た非極低温で生産される窒素を用い、950℃以上の温
度ではじめて光輝焼なましができることも示した。多孔
性ディフューザーを用いて、炉に非極低温で生産される
窒素を分布させる炭素鋼の酸化物と光輝焼なましの作業
域は図16に示すように非常に狭い。これらの作業域
は、炉の大きさ、設計及び焼なまし中に用いられる供給
材料ガスの充填と同様流量でおそらく変化することにな
る。
【0184】次の詳論が、独特の多孔性ディフューザー
を使用する本発明による焼なましの実験的結果を詳述す
るものである。実施例4−51 実施例4−38の炭素鋼熱処理法を、図5の40で示さ
れた種類で、炉の加熱帯域(図12の位置72)に配置
され、冷却帯域を通って炉に挿入された長さが9.5″
(約24.13cm)の改良型多孔性ディフューザーを
用いて反復した。この実施例で用いられた窒素(99.
5%のNと0.5%のO)の流量は350SCFH
で、添加された水素の量は表26に示すように1.2%
であった。使用水素量は、酸素の水分への完全添加に要
する理論量の1.2倍であった。この実施例で熱処理さ
れた鋼試料は、均一に酸化され、その表面にはしっかり
と充填された酸化物の層を付着させて、本発明により設
計されて、供給材料ガスの試料上での直接接触を防止す
る多孔性ディフューザーが、理論量を僅かに上回る量の
水素とプレミックスされた非極低温で生産される窒素を
1,100℃の温度で操作される炉の加熱帯域に供給し
て、制御された酸化物焼なまし試料の生産に使用できる
ことを示した。実施例4−52 実施例4−51の炭素鋼熱処理法を、表26に示すよう
に、3%の水素を転化することを除き、反復した。使用
した水素の量は、酸素の水分への完全転化に要する理論
量の3倍の量であった。焼なましした試料は、なんら酸
化のしるしもなく光輝で、図5の多孔性ディフィーザー
が理論量の3倍の量の水素とプレミックスされた非極低
温で生産される窒素をl,100℃の温度で操作される
炉の加熱帯域に供給して、鋼の光輝焼なましの生産に使
用できることを示した。
【0185】実施例4−52で焼なましをした鋼試料の
脱炭を検査した。到来材料の検査では、脱炭を示さなか
ったが、水素とプレミックスされた非極低温で生産され
る窒素雰囲気中で加熱された鋼試料はほぼ0.008イ
ンチ(約0.02cm)の脱炭ができていた。実施例4−53 実施例4−51の炭素鋼熱処理法を、5.0%の水素の
添加を除き反復した(表26参照)。この水素の量は、
酸素の水分への完全添加に要する理論量の5倍であっ
た。
【0186】焼なましをした鋼試料は、なんら酸化のし
るしもなく光輝で、非極低温で生産される窒素とプレミ
ックスされた理論量を相当上回る量の水素が、気体混合
物を改良型多孔性ディフューザーを用いて、1,100
℃の温度で加熱帯域に供給することで光輝焼なまし試料
に使用できることを示した。実施例4−54 950℃の高温帯域炉温度を1,100℃の代わりに用
いることを除き、実施例4−51の炭素鋼熱処理法を、
表27に示される通り、酸素の水分への完全転化に要す
る理論量の1.2倍の料の水素を用いて反復した。
【0187】焼なましした鋼試料は均一に酸化され、そ
の表面にしっかり充填された酸化物の層を付け、改良型
ディフューザーが、供給材料ガスの拡散と、未反応酸素
の試料上での直接衝突の防止に役立ったことを示した。
【0188】この実施例は、改良型ディフューザーが、
理論量をわずかに上回る量の水素とプレミックスされた
非極低温で生産される窒素を950℃の温度で操作され
る炉の加熱帯域に供給して制御された酸化物焼なまし鋼
試料の生産に使用できることを示した。実施例4−55及び4−56 実施例4−54の炭素鋼熱処理法を、3.0%と5.0
%のHをそれぞれ用いて反復した。使用水素量は、酸
素の水分への完全転化に要する理論量の3.0倍と5.
0倍であった。
【0189】焼なましをした鋼試料は、なんらの酸化の
しるしもなく光輝で、非極低温で生産される窒素が、理
論量以上の量の水素を用いることと、未反応酸素の試料
上での供給材料ガスとの直接衝突を避けることを条件と
して、950℃の温度での鋼の光輝焼なましに使用でき
ることを示した。
【0190】実施例4−45ならびに4−56で焼なま
しした鋼の試料の脱炭を検査した。到来材料の検査では
脱炭を示さなかったが、水素とプレミックスされた非極
低温で生産される窒素雰囲気中で加熱された鋼試料は、
ほぼ0.0065乃至0.007インチ(約0.017
乃至0.018cm)の脱炭ができていた。実施例4−57 図5の40で示された種類で、850℃の温度で維持さ
れた炉の加熱帯域に配置(図12の位置72)され、冷
却帯域を通って炉に挿入された長さが6インチ(約1
5.24cm)の改良型ディフィーザーを用いることを
除き、実施例4−38の炭素鋼熱処理法を反復した。こ
の実施例で使用された窒素(99.5%のNと0.5
%のO)の流量は350SCFHで、添加水素の量は
表28に示された通り1.2%で、使用水素の量は、酸
素の水分はへの完全添加に要する理論量の1.2倍であ
った。
【0191】この実施例で熱処理された鋼試料は均一に
酸化され、その表面にしっかりと充填された酸化物の層
が付着し、供給材料ガスに存在する酸素が、表28に示
す通り冷却と加熱両帯域で水分に完全に転化されたこと
を示した。
【0192】この実施例は、供給材料ガスの試料上での
未反応酸素との直接衝突を防止した本発明による改良型
多孔性ディフューザーが、理論量を僅かに上回る量の水
素とプレミックスされた非極低温で生産される窒素を8
50℃の温度で操作される炉の加熱帯域に供給して、制
御された酸化物焼なまし試料の生産に使用できることを
示した。実施例4−58 3%の水素を添加することを除き、表28に示す通り、
実施例4−57の炭素鋼熱処理法を反復し、水素の量
は、酸素の水分への完全添加に要する理論量の3倍であ
った。
【0193】焼なましされた鋼試料は、なんら酸化のし
るしもなく、光輝であり、多孔性ディフューザーが、理
論量の3倍の量の水素とプレミックスされた非極低温で
生産される窒素を850℃の温度で操作される。炉の加
熱帯域に供給して、未反応酸素の試料上での衝突を防止
することにより光輝焼なまし鋼試料の生産に使用できる
ことを示した。
【0194】実施例4−58で焼なましされた鋼試料の
脱炭を検査した。到来材料の検査では脱炭を示さなかっ
たが、水素とプレミックスされた非極低温で生産された
窒素雰囲気中で加熱された鋼試料は、ほぼ0.005イ
ンチ(約0.013cm)の脱炭ができていた。実施例4−59 1.0%の水素を供給材料に用いることと、6.0%の
水素の添加(表28参照)を除いて、実施例4−57の
炭素鋼熱処理法を反復し、水素の量は、酸素の水分への
完全添加に要する理論量の3倍であった。
【0195】焼なましした鋼試料は、なんら酸化のしる
しもなく光輝であって、非極低温で生産される窒素と混
合された理論量をかなり上回る量の水素が、気体混合物
を加熱帯域に未反応酸素が試料と直接衝突しないよう供
給することで850℃の温度での光輝焼なまし鋼試料の
生産に使用できることを示した。
【0196】実施例4−59で焼なましをした鋼試料の
脱炭を検査した。到来材料の検査では脱炭を示さなかっ
たが、水素とプレミックスされた非極低温で生産される
窒素雰囲気中で加熱された鋼試料は、ほぼ0.005イ
ンチ(約0.013cm)脱炭ができていた。実施例4−60 850℃の代わりに炉の高温帯域温度を750℃を用い
ることを除いて、実施例4−51の炭素鋼熱処理法を反
復した。この実施例に用いた窒素(99.5%のN
0.5%のO)の流量は350SCFHで、又添加水
素量は表29に示したように1.0%で、水素の量は酸
素の水分への完全転化に要する理論量に等しいものであ
った。
【0197】このように処理された鋼試料は、酷く酸化
され且つスケールができており、本発明の多孔性ディフ
ューザーが、理論量の水素とプレミックスされた非極低
温で生産される窒素を750℃の温度で操作される炉の
加熱帯域に供給して、制御された酸化物焼なましした試
料の生産に使用できないことを示した。実施例4−61 1.2%の水素を表29に示されたように添加すること
を除き、実施例4−60の炭素鋼熱処理法を反復し、水
素の量は、酸素の水分への完全転化に要する理論量の
1.2倍であった。
【0198】焼なましされた鋼試料は、均一に酸化さ
れ、その表面にしっかりと充填された酸化物の層ががで
きていて、本発明の多孔性ディフューザーが、理論量の
1.2倍の量の水素とプレミックスされた非極低温で生
産される窒素を750℃の温度で操作される炉の、加熱
帯域に供給して、制御された焼なまし鋼試料を生産する
本発明の方法に使用できることを示した。実施例4−62及び4−63 5.0%と10.0%の水素をそれぞれ用いて実施例4
−60の炭素鋼熱処理法を反復し、使用水素量は、酸素
の水分への完全転化に要する理論量の5.0倍と10.
0倍であった。
【0199】焼なましをされた鋼の試料はなんら酸化の
しるしもなく光輝であった。従って、これらの試料は、
理論量をかなり上回る量のHを用いることと、供給材
料ガスの試料上で未反応酸素との直接衝突を避けること
を条件に、非極低温で生産される水素が750℃の温度
で鋼の光輝焼なましに使用できることを示した。
【0200】実施例4−62と4−63で焼なましされ
鋼試料の脱炭を検査した。到来材料の検査では脱炭を示
さなかったが、水素とプレミックスされた非極低温で生
産される窒素は、両試料ではほぼ0.005インチ(約
0.013cm)の脱炭ができていた。実施例4−64 供給材料ガスに0.25%の酸素を使用することと、
0.6%の水素を添加する(表31参照)ことを除き、
実施例4−60の炭素鋼熱処理法を反復して、水素の量
は、酸素の水分への完全添加に要する理論量の1.2倍
であった。
【0201】焼なましされた鋼の試料は、均一に酸化さ
れ、その表面にしっかりと充填された酸化物の層が付着
し、0.25%の酸素を含む非極低温で生産される窒素
が750℃の温度で、気体混合物を本発明の方法による
加熱帯域への供給により制御された酸化物の焼なまし鋼
に使用できることを示した。実施例4−65 実施例4−64の炭素鋼熱処理法を1.0%のHを使
用して反復した。使用水素の量は酸素の水分への完全転
化に要する理論量の2.0倍であった。
【0202】焼なまし鋼の試料は光輝と酸化の仕上りが
交錯していた。この種の表面仕上りは一般的に受入れら
れない。従ってこの実施例は、0.25%の酸素を含む
非極低温で生産される窒素が750℃の温度で、理論量
の2.0倍の量のHを、供給材料ガスの試料上での未
反応酸素との直接衝突が避けられた時でも鋼の光輝又は
(及び)酸化物焼なましに使用できることを示した。実施例4−66、4−67及び4−68 2.75%、3.25%と5.0%のHをそれぞれ用
いて実施例6−64の炭素鋼熱処理法を反復した。使用
水素の量は、酸素の水分への完全転化に要する理論量の
5.5、6.5及び10.0倍であった。
【0203】焼なましした鋼試料はなんら酸化のしるし
もなく光輝のものであった。従って、これらの実施例
は、0.25%の酸素を含む非極低温で生産される窒素
が、理論量の5倍以上の量のHを用いることと、供給
材料ガスの試料上での未反応酸素との直接衝突を避ける
ことを条件にして、750℃の温度で鋼の光輝焼なまし
に使用できることを示した。
【0204】実施例4−66、4−67と4−68で焼
なましをした鋼試料脱炭を検査した。到来材料の検査で
は脱炭を示さなかったが、非極低温で加熱された鋼試料
は、水素とプレミックスされた非極低温で生産される窒
素雰囲気で加熱された鋼試料が、ほぼ0.0035イン
チ(約0.0089cm)の脱炭ができていた。実施例4−69 供給材料ガスに1.0%の酸素を用いることと、2.2
0%の水素を添加することを除き、実施例4−60の炭
素鋼熱処理法を反復し(表32参照)、使用水素量は、
酸素の水分への完全添加に要する理論量の1.1倍であ
った。
【0205】この実施例で熱処理された鋼試料は、均一
に酸化され、しっかりと充填された酸化物の層をその表
面につけており、表32に示す通り、供給材料ガス中に
存在する酸素が冷却と加熱両帯域で完全に水分に添加さ
れたことを示した。
【0206】この実施例は、本発明による、供給材料ガ
スの試料上での未反応酸素との直接衝突を防止する方法
が、1.0%の酸素を含み、酸素の理論量を僅かに上回
る量の水素とプレミックスした非極低温で生産される窒
素を、750℃の温度で操作される炉の加熱帯域に供給
して、制御された酸化物焼なまし試料の生産に使用でき
ることを示した。実施例4−70 2.5%の水素の転化を除き、実施例4−69の炭素鋼
熱処理法を、表33に示すように反復し、使用水素量
は、酸素の水分への転化に要する理論量の1.25倍で
あった。
【0207】焼なまし鋼の試料は均一に酸化され、且つ
その表面にはしっかり充填された酸化物層が付着してい
た。この実施例は、図5にあるように改良型多孔性ディ
フューザーが本発明の方法を実施して、理論量の1.2
5倍の量の水素とプレミックスされた非極低温で生産さ
れた窒素を、750℃の温度で操作される炉の加熱帯域
に供給して、制御された酸化物焼なましされた鋼試料の
生産ができることを示した。実施例4−71 4%の水素の添加を除き、実施例4−69の炭素鋼熱処
理を反復(表33参照)し、水素の量は酸素の水分への
完全添加に要する理論量の2.0倍であった。
【0208】焼なましされた鋼試料は、不均一に酸化さ
れ、1%の酸素を含む非極低温で生産される窒素と混合
した理論量の2.0倍の量の水素が、気体混合物を本発
明の方法により加熱帯域に供給することで、750℃の
温度での光輝又は(及び)酸化物焼なまし鋼試料に使用
できないことを示した。実施例4−72と4−73 実施例4−61の炭素鋼熱処理法を、450及び550
SCFHそれぞれの全流量で反復した。使用水素量は酸
素の水分への完全転化に要する理論量の1.5倍であっ
た。
【0209】焼なましされた鋼試料は均一に酸化され、
且つその表面にしっかり充填された酸化物の層が付着し
ていた。従ってこれらの実施例は、非極低温で生産され
る窒素が、理論量以上のHを使用することと、供給材
料ガスの試料上での未反応酸素とその直接衝突を避ける
ことを条件として、最高550SCFHに変動する全流
量で、750℃の温度での鋼の酸化物の焼なましに使用
できることを示した。 実施例4−74 表34に示された650SCFHの全流量を用いること
を除き、実施例4−72の炭素鋼熱処理法を反復し、使
用水素量は、酸素の水分への完全転化に要する理論量の
1.5倍であった。
【0210】焼なましした鋼試料は不均一に酸化され、
試料の品質は受入れないものであった。供給材料ガスに
存在する残留酸素は、試料との衝突の前に、650SC
FHの全流量で水素と完全には反応しないで、試料は不
均一に酸化したものと考えられる。この実施例は、本発
明の方法が、理論量の1.5倍の酸素とプレミックスさ
れた非極低温で生産される窒素を750℃の温度で操作
される炉の加熱帯域において図5のディフューザーを用
い、550SCFH以上の流量では使用できず、酸化物
焼なましした鋼の試料の生産はできない。この実施例
は、非極低温で生産される窒素の高い流量は、それを複
流に分割し、その流れを、本発明の方法により、加熱帯
域の異なる位置に供給することで使用できる。実施例4−75 850SCFHの全流量を用いることを除き、実施例4
−72の炭素鋼熱処理方法を反復した(表34参照)。
添加された水素の量は酸素の水分への完全添加に要する
理論量の1.5倍であった。
【0211】焼なましされた鋼試料は、酷く酸化且つス
ケールが起こった。ここでもこの実施例は、理論量以上
の量の水素とプレミックスされた非極低温で生産される
窒素の550SCFH以上の流量は、750℃の温度で
気体混合物を図5の多孔性ディフューザーを用いて加熱
帯域に供給することで酸化物焼なまし鋼試料に使用でき
ないことを示した。実施例4−76 750℃の温度に維持された炉の加熱帯域(図12の位
置72)に取付けられた長さが4インチ(約10.16
cm)の改良型多孔性ディフューザーの使用を除き、実
施例4−60の炭素鋼熱処理法を反復した。この実施例
で使用された窒素(99.5%のNと0.5%の
)の流量は350SCFHで、添加された水素の量
は1.5%、又前記使用された窒素の量は、酸素の水分
への完全転化に要する量の1.5倍であった。
【0212】この実施例で熱処理された鋼試料は均一に
酸化されて、その表面にしっかり充填された酸化物の層
をつくった。供給ガス中に存在する酸素は、冷却と加熱
の両帯域で、表35に示されるように完全に水分に転化
された。
【0213】この実施例は、供給材料ガスの試料上での
未反応酸素との直接衝突を防止した改良型多孔性ディフ
ューザー設計が、理論量を僅かに上回る量の水素とプレ
ミックスされた非極低温で生産される窒素を750℃の
温度で操作される炉の加熱帯域に供給して、制御された
酸化物の焼なまし試料の生産に使用できることを示し
た。実施例4−77 750℃の温度で維持された炉の加熱帯域(図12の位
置72)に取付けられた長さ2インチ(約5.08c
m)の改良多孔性ディフューザーの使用を除き、実施例
4−60の炭素鋼熱処理法を反復した。この実施例で用
いられた窒素(99.5%のNと0.5%のO)の
流量は350SCFHで、添加した水素の量は表36に
示すように1.2%で、前記使用水素量は、酸素の水分
への完全添加に要する理論量の1.2倍であった。
【0214】この実施例で熱処理された鋼試料は均一に
酸化され、且つ表19のデータで示されたようにその表
面上にしっかりと充填された酸化物をつくった。供給材
料ガスに存在する酸素は冷却と加熱量帯域で水分に完全
に転化され、供給材料ガスの試料上での未反応酸素との
直接衝突を防止した短縮改良多孔性ディフューザーが、
理論量を僅かに上回る量の水素とプレミックスした非極
低温で生産される窒素を750℃の温度で操作される炉
の加熱帯域に供給して、制御された酸化物焼なまし試料
の生産には使用できることを示した。実施例4−78 前記改良ディフューザーを炉60の位置74(図12参
照)に配置し、1.5%の水素を添加することを除き、
実施例4−77の炭素鋼熱処理法を反復した。表36に
示すように、使用水素の量は酸素の水分への完全添加に
要する理論量の1.5倍の量であった。
【0215】焼なましした鋼の試料は均一に酸化され、
且つその表面にしっかりと充填された酸化物の層をつく
り、非極低温で生産される窒素と混合された理論量を僅
かに上回る量の水素が、気体混合物を加熱帯域に、処理
される部品上に衝突することなく供給することで酸化物
焼なまし鋼試料に使用できることを示した。実施例4−79 3%の水素の添加(表36参照)を除き、実施例4−7
8の炭素鋼熱処理法を反復した。この水素の量は、酸素
の水分への完全転化に要する理論量の3.0倍であっ
た。
【0216】焼なましをした鋼の試料は、なんら酸化の
しるしもなく光輝のもので、理論量の3倍の量の水素と
プレミックスされた非極低温で生産される窒素を、本発
明による750℃の温度で操作される炉の加熱帯域へ供
給すると光輝焼なまし鋼試料の生産ができることを示し
た。実施例4−80 酸素の水分への完全転化に要する理論量の5倍である5
%の水素を添加(表37参照)することを除き、実施例
4−78の炭素鋼熱処理法を反復した。
【0217】焼なましをした鋼試料は、なんら酸化のし
るしもなく光輝であり、非極低温で生産される窒素と混
合された理論量をかなり上回る量の水素が、気体混合物
を本発明の方法により加熱帯域に供給して、750℃の
温度で光輝焼なまし鋼試料に使用できることを示した。実施例4−81 700℃の炉の高温帯域温度で操作される炉の加熱帯域
(図12の位置72)に配置された図5の40で示され
るような、直径が3/4インチ(約1.91cm)、長
さが6インチ(約15.24cm)の改良型多孔性ディ
フューザーの使用を除き、実施例4−60の炭素鋼熱処
理法を反復した。このディフューザーを冷却帯域を通し
て炉に挿入する。この試験に用いられる窒素(99.5
%のNと0.5%のO)の流量は350SCFHで
添加された水素の量は酸素の水分への完全転化に要する
理論量の1.2倍(例えば1.2%)であった。
【0218】処理された試料は均一に酸化され、且つそ
の表面にしっかりと充填された酸化物の層がつくられ
て、供給材料ガスに存在する酸素が表4にに示すよう
に、冷却と加熱量帯域で完全に水分に転化されたことを
示した。
【0219】ここでも、この結果は、供給ガスの試料上
での未反応酸素との直接衝突の防止を基本にする方法
が、理論量を僅かに上回る量の水素とプレミックスされ
た非極低温で生産される窒素を700℃の温度で操作さ
れる炉の加熱帯域に供給して、制御された酸化物焼なま
し試料の生産に使用できることを証明した。実施例4−82 1.5%の水素又は酸素の水分への完全転化に要する理
論量の1.5倍の量の水素を添加することを除き、実施
例4−81の炭素鋼熱処理法を反復した。
【0220】焼なましした鋼試料は均一に酸化されて、
本発明の方法が、理論量の1.5倍の量の水素とプレミ
ックスされた非極低温で生産される窒素を700℃の温
度で操作される炉の加熱帯域に供給して、酸化物焼なま
し鋼試料の生産に使用できるものであった。実施例4−83 5%の水素又は、酸素の水分への完全転化に要する理論
量の5倍の量の水素の添加を除き、実施例4−81の炭
素鋼熱処理法を反復した。
【0221】焼なましをした鋼試料は部分的に光輝、部
分的に酸化されて、非極低温で生産される窒素と混合さ
れた理論量の5倍の量の水素が、気体混合物を、本発明
の方法を用い、700℃の温度で操作される炉の加熱帯
域に供給されることで、光輝又は(及び)酸化物焼なま
し鋼試料に使用できることを示した。実施例4−84 10.0%水素の転化(表38参照)を除き実施例4−
81の炭素鋼熱処理法を反復した。この水素の量は酸素
の水分への完全転化に要する理論量の10.0倍の量で
あった。
【0222】焼なましした鋼試料を部分的に酸化され、
又部分的に光輝であって、非極低温で生産される窒素と
混合される理論量の10倍の量の水素が、本発明の方法
による700℃の温度で操作される炉の加熱帯域への気
体混合物の供給による光輝又は酸化物焼なまし鋼試料に
使用できることを示した。実施例4−85 供給材料ガスに0.25%の酸素を使用することと、1
0%の水素を添加すること(表39参照)を除き、実施
例4−81の炭素鋼熱処理法を反復した。この水素の量
は酸素の水分への完全添加に要する理論量の20.0倍
の量であった。
【0223】焼なましされた試料はなんら酸化のしるし
もなく光輝であって、非極低温で生産される窒素と混合
される理論量をかなり上回る量の水素が、Hが理論量
の10倍であることを条件として本発明の方法によって
700℃の温度で操作される炉の加熱帯域に気体混合物
を供給することで光輝焼なまし鋼試料に使用できること
を示した。
【0224】650℃の炉高温帯域温度の使用を除き、
実施例4−81に説明の炭素鋼熱処理法を反復した。こ
の実施例に用いた窒素(99.5%Nと0.5%のO
)の流量は350SCFHで、添加水素の量は1.2
%であった。使用水素の量は、酸素の水分への完全転化
に要する理論量の1.2倍であった。
【0225】この実施例で熱処理された鋼試料は酸化の
うえスケールされていて、供給材料ガスに存在する酸素
が、冷却と加熱両帯域で水分に完全には転化されない
で、本発明の方法が、理論量を僅かに上回る量の水素と
プレミックスされた非極低温で生産される窒素を、65
0℃の温度で操作される炉の加熱帯域に供給して制御さ
れた酸化物焼なまし面の生産に使用できることを示し
た。実施例4−87 5.0%の水素又は、酸素の水分への完全転化に要する
理論量の5倍の量の水素の添加を除き、実施例4−86
の炭素鋼熱処理法を反復した。
【0226】焼なまし鋼試料は、一部は酸化、一部は光
輝であって、本発明の方法が、理論量の5倍の量の水素
とプレミックスされた非極低温で生産される窒素を65
0℃の温度で操作する炉の加熱帯域で用いて光輝又は
(及び)酸化物焼なまし鋼試料の生産に使用できないこ
とを示した。実施例4−88 同様の手順、作業条件と、図3の30で示され、加熱帯
域(図12の位置72)に取付けられ、炉の天井もしく
は屋根34に面する開口端32を備える供給チューブを
熱処理炭素鋼処理に使用して反復した。従って、供給材
料ガスは試料に直接に衝突する事なく、炉の天井により
加熱されて、酸素の水素との反応をもたらしてから試料
と接触するようになった。供給材料窒素中の酸素濃度は
0.5%であり、添加された水素の量は1.5%(添加
された水素は理論量の1.5倍であった)。
【0227】処理された試料は、表40に示されるよう
に加熱帯域の濃度の高い酸素のため酸化とスケールが酷
かった。炉の慎重な分析で、供給ガス導入のこの方法
が、大量の空気を外側から加熱帯域に吸引させる炉の内
部に大量の乱流を発生させて、その結果、試料の酷い酸
化をもたらしたことを示した。従って、炉の天井に面す
る開口チューブを炉60の位置72に配置することは好
ましくない。実施例4−89 炉60の位置72の代りに位置74にチューブ30の開
口端32を配置することを除き、実施例4−88の炭素
鋼熱処理を反復した。従って、供給材料ガスは試料には
直接衝突しないで、空気の外側から加熱帯域への明らか
な吸入がなかった。供給材料窒素中の酸素の濃度は0.
5%で、添加された水素の量は、1.5%もしくは理論
量の1.5倍であった。
【0228】この方法で熱処理された鋼試料は、均一に
酸化され且つ、その表面にはしっかりと充填された酸化
物の層ができていて、鋼試料が、理論量以上の酸素を、
供給ガスが炉に適当な位置で導入されることと、供給ガ
スの試料での未反応酸素との直接衝突が避けられること
を想定して使用される条件で、非極低温で生産される窒
素を用いて750℃の温度で酸化物焼なましできること
を示した。実施例4−90 5%の水素又は理論量の5倍の水素を使用することを除
き、実施例4−89の炭素鋼熱処理法を反復した。
【0229】この方法で熱処理された鋼試料は、なんら
の酸化をしるしもなく光輝であって、炉の天井に面する
開口チューブが、理論量以上の量の水素を用いることを
条件として非極低温で生産される窒素を用い750℃の
温度で光輝焼なまし鋼に使用できることを確認した。
【0230】実施例4−51乃至4−90は、改良多孔
性ディフューザーもしくは改良ガス供給装置を用いる焼
なましに関するもので、炭素鋼が、理論量以上の水素を
供給材料ガスに添加する条件で、700℃乃至1,10
0℃の温度で非極低温で生産される窒素を用いて焼なま
しできる。供給材料ガスを炉に導入する方法を用いる本
発明の方法(例えば、改良多孔性ディフューザー)は、
使用者に図17に示されるように、炭素鋼の酸化物焼な
ましと無酸化物(光輝焼なまし)の実施を可能にさせ
る。図17に示された作業範囲が、本発明の方法を用い
て図16と17を比較して明白なように、通常のガス供
給装置で用いた場合に注目されるものよりかなり広範で
ある。従って、上述の実験では、供給ガスの部品上での
未反応酸素との衝突防止の重要性を実証する。
【0231】表41乃至表46と、それに関する詳論
は、9−Kと14−Kの金、金の合金、銀、亜鉛及び銅
を非極低温で生産される窒素を750℃の恒温で光輝焼
なましする研究を行った。幅が0.5インチ(約1.2
7cm)、長さが2.5インチ(約6.35cm)、厚
さが0.04インチ(約0.1cm)の寸法の9−Kと
14−Kの金片を下記に述べる全焼なまし実験に用い
た。
【0232】
【表41】 実施例5-21 実施例5-22 実施例5-23 実施例5-24 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 14-K 金 9-K 金 9-K 金 9-K 金 熱処理温度℃ 750 750 750 700 供給材料ガスの流量 350 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 遷移帯域 遷移帯域 遷移帯域 遷移帯域 供給装置の種類 開口 開口 開口 開口 チューブ チューブ チューブ チューブ 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.0 99.5 99.5 99.5 酸素 % 1.0 0.5 0.5 0.5 水素 % -- 5.0 10.0 10.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm 9,500 <4 <5 <4 水素* % -- 4.0 -- -- 露点 ℃ -- +6.8 +7.1 +4.2 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm 9,900 3,000 3,200 2,800 水素 % -- 4.1 -- -- 露点 ℃ -- -6.9 -2.2 +4.3 熱処理試料の品質 酷く酸化 酸化 酸化 酸化 スケール ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0233】
【表42】 実施例5-25 実施例5-26 実施例5-27 実施例5-28 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 14-K 金 14-K金 9-K 金 9-K 金 熱処理温度℃ 750 750 750 750 供給材料ガスの流量 350 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置74) (位置74) 供給装置の種類 多孔ディフュ 多孔ディフュ 多孔ディフュ 多孔ディ ーザー ーザー ーザー フューザー (図7) (図7) (図7) (図7) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.0 99.5 99.5 99.5 酸素 % 1.0 0.5 0.5 0.5 水素 % 2.5 5.0 5.0 10.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 <2 <6 <4 水素 % 〜0.5 〜4.1 4.0 -- 露点 ℃ +5.9 +7.0 +7.0 +5.4 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <3 <5 <4 <4 水素 % 〜0.5 〜4.1 4.0 -- 露点 ℃ +5.7 +6.4 +7.2 +6.5 熱処理試料の品質 酸化 一部酸化 酸化・酸化物 一部酸化 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0234】
【表43】 実施例5-29 実施例5-30 実施例5-31 実施例5-32 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 14-K 金 14-K 金 14-K 金 14-K 金 熱処理温度℃ 750 750 750 750 供給材料ガスの流量 350 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置72) (位置72) (位置72) (位置74) 供給装置の種類 改良多孔ディ 改良多孔ディ 改良多孔ディ 改良多孔デ フューザー フューザー フューザー ィフューザ (図5) (図5) (図5) ー(図5) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.0 99.5 99.5 99.5 酸素 % 1.0 0.5 0.5 0.5 水素 % 4.0 5.0 5.0 5.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <3 <3 <2 <4 水素 % 〜2.1 〜4.0 4.0 4.0 露点 ℃ +11.4 +5.9 +8.8 +6.1 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <3 <3 <2 <4 水素 % 〜2.1 〜4.1 4.0 4.0 露点 ℃ +11.6 +5.6 +8.3 +6.1 熱処理試料の品質 一部酸化 光輝 光輝 光輝 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0235】
【表44】 実施例5-33 実施例5-34 実施例5-35 実施例5-36 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 9-K 金 9-K 金 9-K 金 9-K 金 熱処理温度℃ 750 750 750 750 供給材料ガスの流量 350 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置74) (位置74) (位置74) (位置74) 供給装置の種類 改良多孔ディ 改良多孔ディ 改良多孔ディ 改良多孔デ フューザー フューザー フューザー ィフューザ (図5) (図5) (図5) ー(図5) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.0 99.0 99.0 99.0 酸素 % 1.0 1.0 1.0 1.0 水素 % 3.0 5.0 7.5 10.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 <3 <3 <4 水素 % 1.2 3.3 -- -- 露点 ℃ +6.2 +6.3 4.3 +4.3 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 <4 <4 <4 水素 % 1.2 3.4 -- -- 露点 ℃ +6.2 6.2 +4.6 4.2 熱処理試料の品質 酸化 酸化 光輝 光輝 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0236】
【表45】 実施例5-37 実施例5-38 実施例5-39 実施例5-40 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 9-K 金 9-K 金 9-K 金 9-K 金 熱処理温度℃ 750 750 750 750 供給材料ガスの流量 350 350 450 550 SCHF 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置74) (位置74) (位置74) (位置74) 供給装置の種類 改良多孔ディ 改良多孔ディ 改良多孔ディ 改良多孔デ フューザー フューザー フューザー ィフューザ (図5) (図5) (図5) ー(図5) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 0.5 水素 % 3.0 5.0 5.0 10.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <7 <5 <5 <4 水素 % 2.1 4.0 4.0 -- 露点 ℃ +4.6 +5.6 +3.6 +3.5 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <7 <5 <4 <5 水素 % 2.1 4.2 4.1 -- 露点 ℃ +4.8 +5.6 +3.8 +3.3 熱処理試料の品質 酸化 光輝 光輝 光輝 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0237】
【表46】 実施例5-41 実施例5-42 実施例5-43 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試料の種類 9-K 金 9-K 金 9-K 金 熱処理温度℃ 700 700 700 供給材料ガスの流量 650 850 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置74) (位置74) (位置74) 供給装置の種類 改良多孔ディ 改良多孔ディ 改良多孔ディ フューザー フューザー フューザー (図5) (図5) (図5) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.5 99.5 99.5 酸素 % 0.5 0.5 0.5 水素 % 3.0 5.0 10.0 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <3 <3 <3 水素 % 2.1 4.1 -- 露点 ℃ +2.1 +1.1 +6.5 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <4 <3 <4 水素 % 2.2 4.2 -- 露点 ℃ +1.8 +1.1 +6.3 熱処理試料の品質 酸化 酸化 酸化 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加実施例5−21 14−K金の試料を、99.0%のNと1.0%の残
留酸素を含む窒素の流量350SCFHを用いワトキン
ス.ジョンソン炉で750℃の温度で焼なましをした。
供給材料ガスを、炉60の70に配置された直径が3/
4インチ(約1.91cm)のチューブを通して炉に導
入した。このガス導入法は、熱処理工業で従来通り実施
される。非極低温空気分離技術で一般に生産されるもの
と同様の供給材料窒素の組成物を少くとも1時間の間炉
を通してそれをパージしてから前記金試料を焼なましし
た。
【0238】この方法で焼なましした試料に酸化とスケ
ールは酷いものであった。試料の酸化は高レベルの酸化
が炉の加熱と冷却両帯域に存在するためで、それは表4
1のデータで示される通りで、残留酸素を含有する非極
低温で生産される窒素が金合金の焼なましには使用でき
ないことを示した。実施例5−22 9K金片と、99.5%のNと0.5%の残留酸素を
含む非極低温で生産される窒素と、5%の添加水素を表
5に示されるように使用することを除き、実施例5−2
1に説明の焼なまし実施例を、同様の炉、構成及び作業
温度と手順を用いて反復した。水素の量は、酸素の水分
へ完全転化に要する理論量の5倍であった。
【0239】この方法で焼なましされた試料は酸化され
ていた。試料の酸化は、表41に示されたように、炉の
冷却帯域での高レベルの酸化が存在するためであり、理
論量の5倍の量とプレミックスされた非極低温で生産さ
れる窒素が、通常の装置を通して炉に導入できないこと
と、金合金の光輝焼なましには使用できないことを示し
た。実施例5−23 理論量の10倍の量である10%の水素の使用を除き、
実施例5−22で説明の焼なまし実施例を、同様の金片
と、炉と、構成と、作業温度と手順を用いて反復した。
【0240】この実施例で焼なましされた試料は、炉の
冷却帯域に高レベルの残留酸素が存在(表41参照)の
ため酸化されていて、ここでも、理論量の10倍の量と
プレミックスされた非極低温で生産される窒素が従来の
装置を通して炉に導入できないことと、750℃の温度
での金の光輝焼なましには使用できないことを示した。
【0241】700℃の炉温度の使用を除き、実施例5
−23で説明の焼なまし実験を、同様の金片、炉、構
成、作業条件、非極低温で生産される窒素と、転化水素
の量を用い反復した。
【0242】この実施例で焼なましされた試料は、炉の
冷却帯域の高レベルの残留酸素が存在(表41参照)の
ため酸化されていて、過剰量の水素とプレミックスされ
た非極低温で生産される窒素が通常の装置を通して炉に
導入できないことと、700℃の温度での金の光輝焼な
ましには使用できないことを示した。実施例5−25 14−Kの金試料を、99%のNと1%のOを含む
窒素の流量350SCFHを用いて750℃の温度で焼
なましした。供給材料ガスを、酸素の水分への完全転化
に要する理論量の1.25倍の量である2.5%のH
と混合した。炉60の加熱帯域(図12の位置72)に
配置された直径1/2インチ(約1.27cm)、長さ
が6インチ(約15.24cm)の焼結インコネル多孔
性ディフューザー(図7の52)を通して炉に導入され
た。前記多孔性ディフューザーの一端を封止、他端を、
冷却帯域を通して炉に挿入された直径が1/2インチ
(約1.27cm)のステンレス鋼チューブに接続し
た。
【0243】熱処理された試料は酸化されていた。表4
2に示すように、供給ガスに存在する酸素は、加熱帯域
と冷却帯域で水分に完全に転化された。ディフューザー
は、炉では供給ガスの拡散に、又酸素の水分への転化に
役立っていると考えられる一方、供給材料ガスの一部が
十分に高い温度に加熱されないで、その結果、未反応酸
素の試料上の衝突と、続いてその酸化をもたらした。炉
内の流体流量と温度分布は、部分加熱された供給ガスの
試料上での直接衝突が確認された。このようにして、未
反応酸素の、処理される部品上での衝突が行われない限
り、理論量の1.25倍の量の水素とプレミックスされ
た非極低温で生産される窒素を750℃の温度で操作さ
れる炉の加熱帯域での使用が光輝焼なまし金合金をもた
らし得ない。実施例5−26 99.5%のNと0.5%のOを含む窒素を用いる
ことと、酸素の水分への完全転化に要する理論量の5倍
の量であった5%の水素を添加することを除き、実施例
5−25の14K金焼なまし法を反復した。
【0244】この方法で処理された試料は、一部が光
輝、一部が酸化していた。供給材料ガスに存在する酸素
は炉の加熱と冷却帯域で水分に完全に転化された。しか
し、試料は、過剰量の水素が存在していても、主として
供給材料ガスの試料上での未反応酸素との衝突のため部
分的酸化され、ここでも方法の制御が必要であることを
示した。実施例5−27 9−Kの金試料を、99.5%のNと0.5%のO
を含む窒素の流量350SCFHを使用して750℃の
温度で焼なましをした。供給材料ガスを、酸素の水分へ
の完全転化に要する理論量の5倍の量である。5%のH
と混合した。前記供給材料ガスは、炉60の加熱帯域
(図12の位置74)に配置された直径1/2インチ
(約1.27cm)、長さが6インチ(約15.24c
m)の焼結インコネル多孔性ディフューザー(図7の5
2)を通して炉に導入された。多孔ディフューザーの一
端を封止、他端を冷却帯域を通って炉に挿入された直径
1/2インチのステンレス鋼チューブに接続された。
【0245】熱処理された試料は酸化されていた。供給
材料ガスに存在する酸素は、表42の雰囲気分析により
示されているように、加熱と冷却帯域で水分に完全に転
化された。
【0246】試料は、主として供給材料ガスの未反応酸
素との衝突のため酸化しており、ここでも方法の制御が
必要であることを示した。実施例5−28 酸素の水分への完全添加に要する理論量の10倍にあた
る10%の水素の添加を除き、実施例5−27で述べた
9−Kの金焼なまし実験を、同様の手順、ガス供給装
置、作業条件及び99.5%のNと0.5%のO
含む非極低温で生産される窒素とを用いて反復した。
【0247】この実施例で焼なましされた試料は、一部
は光輝、一部は酸化されていた。供給ガスに存在する酸
素は、表42に示すように炉の加熱と冷却帯域で水分に
完全に転化された。しかし、過剰量の水分が存在してい
ても、主として供給材料ガスの試料上での未反応酸素と
の衝突のため、試料は部分的に酸化していた。
【0248】実施例5−21乃至5−24は、非極低温
で生産された窒素を炉の遷移帯域に導入する先行技術方
法が、光輝焼なまし9−Kと14−Kの金試料には使用
できないことを示す。実施例5−24乃至5−28は、
無制御ディフューザーの種類では、供給材料ガスの速度
の減速と、それの有効な炉内への拡散と、気体供給材料
混合物の加熱に役立つと考えられるが、未反応酸素の試
料上での衝突の排除になるとは考えられない。実施例5−29 図5の40に示された種類のもので、炉の加熱帯域(図
12の位置72)に配置された直径が3/4インチ(約
1.91cm)、長さが6インチ(約15.24cm)
の多孔ディフューザーを冷却帯域を通して炉に挿入して
使用し、供給材料流れを炉の高温帯域に向け、更に供給
材料ガスの試料上での未反応酸素との直接衝突を防止す
ることを除き、実施例5−26の14−K金の焼なまし
法を反復した。この実施例で使用された窒素(99.5
%のNと0.5%のO)の流量は350SCFH
で、添加された水素の量は表43に示された4.0%で
あった。使用された前記水素の量は、酸素の水分への完
全転化に要する理論量の2倍であった。
【0249】この方法で焼なましされた試料は、供給ガ
スに存在する酸素が冷却と加熱の両帯域で水分に完全に
転化されたが、試料は高レベルの酸素が炉内に存在する
ため、酸化していたものと考えられる。
【0250】この実施例は、供給材料ガスの試料上での
未反応酸素との直接衝突の防止が未転化酸素によるそれ
の酸化の助けとなったが、理論量の2.0倍の量の水素
の使用が光輝焼なまし金合金には不十分であることを示
した。
【0251】実施例5−29の14K金焼なまし法を、
99.5%のNと0.5%のOを含む窒素を用いる
ことと、5.0%の水素を添加することを除き、反復し
た。前記使用した水素の量は、酸素の水分への完全転化
に要する理論量の5.0倍であった。
【0252】焼なましした14K金試料は、なんらの酸
化のしるしもなく光輝であり、供給材料ガスの試料上で
の未反応酸素との直接衝突の防止と、理論量の2.0倍
以上の量の水素の使用が金合金の光輝焼なましに不可欠
であることを示した。実施例5−31 使用された水素の量が、酸素の水分への完全転化に要す
る理論量の5.0倍であることを除き、実施例5−30
の14K金の焼なまし法を反復した。
【0253】焼なましした試料は、酸化のしるしもなく
光輝で、供給材料ガスの試料上での未反応酸素との直接
衝突を防止することと、理論量の2.0倍以上の水素の
使用が金合金の光輝焼なましに不可欠でることを示し
た。実施例5−32 改良多孔ディフューザーを位置72(図12)の代りに
位置74に配置することを例外とし、実施例5−30の
14K金焼なまし方法を反復した。
【0254】焼なましをした14K金試料は、酸化のし
るしもなく光輝で、供給材料ガスの試料上での未反応酸
素との直接衝突と、理論量の2.0倍以上の量の水素の
使用が、金合金の光輝焼なましには不可欠であることを
示した。実施例5−33 改良多孔性ディフューザーを位置72(図12参照)の
代りに位置74に配置し、9−Kの金試料の使用と、3
%の水素の添加を除き、実施例5−29の14K焼なま
し法を反復した。使用の水素量は、酸素の水分への完全
添加に要する理論量の1.5倍であった。
【0255】この方法で焼なましされた9−Kの金試料
は酸化されていた。供給材料ガスに存在する酸素は、表
44に示されたように、冷却と加熱の両帯域において水
分に完全に転化された。しかし、試料は、高レベルの水
分が炉内に存在するため、酸化しており、理論量の1.
5倍の量の水素の使用が、金合金の光輝焼なましには十
分でないことを示した。
【0256】表44に示した5.0%の水素の添加を除
き、実施例5−33と同一の構成、手順、作業条件とガ
ス供給装置を用い、9K金焼なまし法を反復した。使用
水素の量は、酸素の水分への完全転化に要する理論量の
2.5倍であった。
【0257】焼なましした9K金試料は、高レベルの水
分が炉に存在するため、酸化していた。この実施例は、
理論量の2.5倍の水素の使用が金合金の光輝焼なまし
には十分でないことを示した。実施例5−35 表44に示す通り7.5%の添加を除き、実施例5−3
3と同様の構成、手順、作業条件、ガス供給装置ならび
に供給材料ガス組成を用いて9−Kの金焼なまし法を反
復した。
【0258】使用水素の量は、酸の水分への完全転化に
要する理論量の3.75倍であった。
【0259】焼なましした試料は酸化のしるしもなく光
輝していた。この実施例は、供給材料ガスの試料上での
未反応酸素との直接衝突の防止と理論量の3倍以上の量
の使用が金合金の光輝焼なましには不可欠であることを
示した。実施例5−36 表44に示した通り、10%の水素の添加を除き、実施
例5−33と同一の構成、手順、作業条件、ガス供給装
置と供給材料ガス組成物を用いて9−K金焼なまし方法
を反復した。使用水素の量は、酸素の水分への完全添加
に要する理論量の5倍であった。
【0260】焼なましされた9−K金試料はなんら酸化
のしるしもなく光輝していた。この実施例は供給材料ガ
スの試料上での未反応酸素との直接衝突の防止と、理論
量の3.0倍で以上の水素の使用が金合金の光輝焼なま
しには不可欠であることを示した。実施例5−37 99.5%のNと0.5%のOを含む窒素の流量3
50SCFHの使用を除き、実施例5−29と同様の手
順、流量と作業条件を用いて、9−K金焼なまし法を反
復した。転化された水素の量は表45に示す通り3.0
%であった。前記使用水素の量は、酸素の水分への完全
転化に要する理論量の3.0倍であった。
【0261】焼なましした9−K金試料は酸化されてい
た。供給材料ガスに存在する酸素は、表45に示される
ように冷却と加熱両帯域にある水分を完全に転化され
た。しかし、試料は高レベルの水分が炉に存在するため
酸化されていて理論量の3倍の水素の使用が光輝焼なま
し金合金には十分でないことを示した。実施例5−38 表45に示されたように、5%の水素添加を除き、実施
例5−37と同一の構成、手順、作業条件と、ガス供給
装置を用いて9K−金焼なまし法を反復した。使用水素
の量は、酸素の水分への完全添加に要する理論量の5倍
であった。
【0262】焼なましされた9−K金試料はなんら酸化
のしるしもなく光輝していた。この実施例は、供給ガス
の試料上での未反応ガスとの直接衝突の防止と、理論量
の3.0倍以上の水素の使用は、金合金の光輝焼なまし
には不可欠であることを示した。実施例5−39 実施例5−38と同一の構成、手順、作業条件、ガス供
給装置と、供給材料ガス組成を用いて、表45に示す通
り、9K−金焼なまし方法を反復した。使用水素量は、
酸素の水分への完全転化に要する理論量の5.0倍であ
った。
【0263】焼なましされた試料は、なんら酸化のしる
しもなく、光輝であった。この実施例は、供給材料ガス
の試料上での未反応ガスとの直接衝突防止と、理論量の
3倍以上の量の水素の使用は金合金の光輝焼なましには
不可欠であることを示した。 実施例5−40 10.0%の水素の添加を除き、実施例5−37と同一
の構成、手順、作業条件、ガス供給装置と、供給ガス組
成を用いて9−K金焼なまし法を反復した。使用された
水素の量は、酸素の水分への完全転化に要する理論量の
10.0倍であった。
【0264】焼なましされた9−K金試料は、なんらの
変化のしるしもなく光輝であった。この実施例は、供給
材料ガスの試料上での未反応酸素との直接衝突の防止
と、理論量の3.0倍以上の量の水素の使用が金合金の
光輝焼なましには不可欠であることを示した。実施例5−41 700℃の炉温度を用いることを除き、実施例5−37
と同様の手順、流量と作業条件を用いて9K金焼なまし
法を反復した。この実施例に用いられた窒素(99.5
%のNと0.5%のO)の流量は350SCFH
で、添加した水素の量は表46に示されたように3.0
%であった。使用された前記水素の量は、酸素の水分へ
の完全添加に要する理論量の3.0倍であった。
【0265】この実施例で焼なましされた9−K金試料
は酸化されていた。供給材料ガスに存在する酸素は冷却
と加熱量帯域で表46に示されたように水分に完全に転
化された。しかし、試料は、高レベルの水分が炉に存在
するため、酸化されていて、理論量の3倍の水素の使用
が700℃の温度での光輝焼なまし金合金には十分では
ないことを示した。実施例5−42 表46に示されるように、5%水素の添加を除き、実施
例5−41と同一の構成、手順、作業条件とガス供給装
置を用いて9−K金焼なまし法を反復した。
【0266】焼なましされた試料は酸化していた。この
実施例は、供給材料ガスの試料上での未反応酸素との直
接衝突の防止と、たとえ理論量の5倍の水素を使用して
も、700℃の温度での金合金の光輝焼なましには十分
でないことを示した。実施例5−43 表46に示されるように、酸素の水分への完全転化に要
する理論量の10倍の量を用いることを除き、実施例5
−41と同一の構成、手順、作業条件とガス供給装置を
用いて9−K金焼なまし法を反復した。
【0267】焼なましされた試料は酸化していた。この
実施例は、供給材料ガスの試料上での未反応酸素との直
接衝突の防止と、たとえ理論量の10倍の水素を使用し
ても、700℃の温度での金合金の光輝焼なましには十
分でないことを示した。
【0268】実施例5−30乃至5−32、5−35乃
至5−36と、5−38乃至5−40は、供給材料ガス
の加熱と拡散だけでなく、供給ガスの部品上での未反応
酸素との直接衝突の回避に役立つ改良多孔ディフューザ
ーを用いる本発明による方法が、理論量の3.0以上の
量の水素を気体供給材料混合物に添加する一方、非極低
温で生産される窒素で焼なましする限り、金合金の光輝
焼なましに使用できることを明白に示した。
【0269】処理された金合金試料は意外にも、光輝焼
なまし金合金に要する水素の量が、光輝焼なまし銅に要
する量よりかなり高いことを示したことであった。この
時点で述べる価値のあることは、光輝焼なまし金合金に
要する水素の量が、その組成、供給材料ガスの全流量と
炉の設計に著しく左右されることである。
【0270】表47乃至表48に総括された実験を行っ
て、非極低温で生産される窒素を用いて、部品のガラス
金属封じを研究した。部品の金属素子と、これらの実験
に用いられたガラスの組成を選択して、冷却とそれに続
く熱循環中発生される熱膨脹と応力係数の間の差の極少
化を行った。この種のガラス金属封じは、マッチドシー
ル(Matchedseal)と一般に言われているも
のである。
【0271】
【表47】 実施例6-1 工程1 工程2 工程3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 最高加熱温度℃ 990 980 980 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 650 850 350 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置74) (位置74) (位置74) 供給装置の種類 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ ーザー(図5) ーザー(図5) ーザー(図5) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.63 99.16 99.60 酸素 % 0.37 0.84 0.40 水素 % 10.0 3.2 1.30 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <5 <4 <4 水素 % -- 1.0 0.50 露点 ℃ 〜1.0 12.0 〜5.0 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <5 <4 <4 水素 % -- 1.0 0.5 露点 ℃ 1.0 11.7 4.0 部品の品質 --------------> 十分なガラス金属封じ <------------- ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加
【0272】
【表48】 実施例6-2 工程1 工程2 工程3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 最高加熱温度℃ 990 980 980 供給材料ガスの流量 350 350 350 SCFH 供給材料ガスの位置 加熱帯域 加熱帯域 加熱帯域 (位置74) (位置74) (位置74) 供給装置の種類 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ 改良多孔ディフュ ーザー(図5) ーザー(図5) ーザー(図5) 供給材料ガスの組成 窒素 % 99.63 99.16 99.60 酸素 % 0.37 0.84 0.40 水素 % 10.0 3.2 1.30 加熱帯域雰囲気組成 酸素 ppm <5 <4 <5 水素 % -- 1.0 0.45 露点 ℃ 〜1.0 12.0 3.3 冷却帯域雰囲気組成 酸素 ppm <5 <4 <5 水素 % -- 1.0 0.5 露点 ℃ 1.0 1.7 3.3 部品の品質 --------------> 十分なガラス金属封じ <------------- ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *水素ガスを窒素と混合、非極低温で生産される全供給
材料窒素の百分比として添加実施例6−1 3工程ガラス金属封じ実験を非極低温で生産される窒素
を用い、ワトキンス.ジョンソン炉で実施した。この実
施例で用いられたガラス金属封じ部品は、コバール(K
ovar)電極が鉛硼珪酸ガラスで封着されている12
のフィードを備えるコバール(Kovar)母材のヘッ
ダからなる一般にトランジスタアウトラインと呼ばれ、
メリーランド州キャンブリッジのAIRPAX社の供給
になるものであった。前記母材コバールと鉛硼珪酸ガラ
スは、それらの熱膨脹係数の間の差の極少化のため選ば
れる。この実施例で使用される残留酸素を含む窒素の全
流量は350SCFHで、それを水素と混合して、残留
酸素の水分への転化だけではなく、炉内での水素の水分
に対する比率を調節した。供給材料ガスは、それが部品
上に直接衝突しないよう配置された冷却帯域を通して炉
の高温帯域(図12の位置74)に挿入された直径が1
/2インチ(約1.27cm)のステンレス鋼チューブ
に取付けられた図5に示された種類の、直径から3/4
インチ(約1.91cm)、長さが2インチ(約5.0
8cm)のインコネル多孔性ディフューザーを通して導
入された。
【0273】前記3工程ガラス金属封じ実験の第1の工
程では、表47に総括された供給材料ガスの組成を用い
て最高990℃の温度で、部品のガス抜き・脱炭を行っ
た。使用された水素の量は、酸素の水分への完全転化に
要する理論量をかなり上回る量で、部品の脱炭を確実に
した。それは、酸素の水分への完全転化に要する理論量
のほぼ13.5倍であった。第2工程では、供給材料ガ
ス中の残留酸素の量が増加、水素の量が減少して、表4
7に示されるように、露点が12℃、水素の水分に対す
る比率が炉内で0.9に等値であった。使用された水素
の量は、酸素の水分への完全転化に要する理論量の2倍
によりやや下回っていた。これらの条件は、金属元素の
表面酸化と、ガラスの金属素子に対する接着を確実にす
るため選ばれた。第3工程(封着工程)では、残留酸素
と水素の量を、表47に示すようにここでも調整して、
十分なガラス流量と、一定水準のガラス金属封じを確実
にした。使用された水素の量は、酸素の水分への完全転
化に要する理論量の1.6倍の等値量であった。非極低
温で生産された窒素中に存在する残留酸素は、表47に
示されるように、炉の加熱と冷却帯域で水分に完全に転
化された。
【0274】封着部品の目視検査では、十分なガラス流
量、ガラスの金属元素に対する十分な接着と、ガラスに
亀裂のないことを示した。
【0275】従ってこの実施例は、非極低温で生産され
る窒素が、残留酸素の水分への完全転化に要する理論量
以上の水素を使用することと、供給材料ガスの部品上で
の未反応酸素との直接衝突を避けることを条件にして、
十分なガラス金属封じの提供に使用できることを示し
た。実施例6−2 実施例6−1の説明と同一の構成、部品、供給ガス組成
に作業条件と、ガス供給装置を表48に示された通り使
用して、ガラス金属封じ実験を反復した。
【0276】封着部品の目視検査では、十分なガラス流
量、ガラス中に亀裂と気泡のないことと、十分なガラス
金属封じを示した。部品は、熱衝撃後であっても、1秒
当り1.0×10−8気圧−cc以下のヘリウム漏出速
度で気密封止されていることがわかった。
【0277】従って、この実施例は、非極低温で生産さ
れる窒素が、理論量以上の量の水素を用いることと、供
給材料ガスの部品上での未反応酸素との直接衝突を回避
することを条件として、十分なガラス金属封じの提供に
使用できることを示した。
【0278】実施例6−1と6−2に用いられた作業条
件、例えば炉の温度、露点と水素の含量は鉛硼珪酸ガラ
スのコバールへの十分な封着を付与するため選ばれた物
である。これらの条件は多少とも変化させて、コバール
と鉛硼珪酸ガラスの間の十分な封着を提供できる。しか
し、これらの作業条件は、金属素子の種類と、ガラス金
属封じ中に用いられるガラスの組成により変化させる必
要がある。
【0279】
【発明の効果】本発明の方法は:1)非極低温で生産さ
れる窒素中に存在する残留酸素を受入れられる形に転化
してから部品と接触させるに役立つ内部に取付けたガス
供給装置と;2)残留酸素の、水分又は水分と二酸化炭
素の混合物いずれかへの完全転化に要する理論量以上の
還元ガス;との使用により、連続焼なましと、600℃
以上の温度で操作される熱処理炉に用いる雰囲気の発生
に特に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御された雰囲気熱処理炉の略図で、炉の遷移
又は冷却帯域への雰囲気の導入を示す図である。
【図2】制御された雰囲気熱処理炉の略図で、炉の高温
帯域への雰囲気の導入を示す図である。
【図3】熱処理装置に雰囲気を導入する本発明による開
口チューブ装置の略図である。
【図4】熱処理炉に雰囲気を導入する本発明による開口
チューブをそらせ板の略図である。
【図5】熱処理炉に雰囲気を導入する本発明による半多
孔性装置の略図である。
【図6】炉に雰囲気を導入する本発明による半多孔性装
置の別の構成の略図である。
【図7】熱処理炉に雰囲気を導入する本発明による別の
多孔性装置の略図である。
【図8】図7の他の例の多孔性装置の略図である。
【図9】熱処理炉に雰囲気を導入する本発明による多孔
性装置内部の同軸多孔性装置の略図である。
【図10】熱処理炉に雰囲気を導入する本発明による同
軸多孔性装置の略図である。
【図11】図10の他の例の同軸多孔性装置の略図であ
る。
【図12】本発明による熱処理方法の試験に用いる炉の
略図である。
【図13】750℃の熱処理温度の実験炉分布を示す炉
長に対する温度のプロットを示す図である。
【図14】950℃の熱処理温度の実験炉分布を示す図
13と同様のプロットを示す図である。
【図15】本発明による銅の光輝焼なましの水素必要量
に対する焼なまし温度のプロットを示す図である。
【図16】本発明による炭素鋼の焼なましの水素必要量
にたいする焼なまし温度のプロットを示す図である。
【図17】本発明による炭素鋼の焼なましの水素必要量
に対する焼なまし温度のプロットを示す図である。
【図18】本発明による金合金の焼なましの水素必要量
に対する焼なまし温度のプロットを示す図である。
【符号の説明】
10 炉 12 入口端 14 排出端 16 部品 18 エンドレスコンベヤー 20 入口カーテン 22 出口カーテン 24 チューブ状装置 30 開口チューブ 32 流出口 34 屋根 36 開口チューブ 38 そらせ板 42 閉鎖端 43 端部 44 多孔性部分 46 非多孔部分 49 同軸シリンダ 50 多孔ディフューザー 52 円筒状又は半円筒状シリンダー 55 円筒状又は半円筒状シリンダー 58 多孔上部部分 59 送出チューブ 60 多孔部分 61 非多孔気体不透質キャップ 62 ガス不透質キャップ 64 シリンダー 65 半ガス透過 66 円周外面多孔質 68 ガス不透質 69 円周外面多孔質 70 ガス不透質末端キャップ 71 ガス不透質末端キャップ 72 細長いシリンダー 73 不透質部分 74 多孔性部分 75 不透質部分 76 末端キャップ 77 残部(ガス不透質) 78 半円周多孔 79 そらせ板 80 ウエブ 81 送出チューブ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図12】
【図9】
【図10】
【図11】
【図13】
【図14】
【図18】
【図15】
【図16】
【図17】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ドナルド.ジェームズ.ボー アメリカ合衆国.18062.ペンシルバニア 州.マッケンジー.ストーンウォール.ド ライヴ.2320 (72)発明者 ブライアン.バーナード.ボナー アメリカ合衆国.18240.ペンシルバニア 州.ネスケホーニング.ホワイト.オー ク.ロード.ボックス.21ビー.ロード. ナンバ1 (72)発明者 ディワカー.ガーグ アメリカ合衆国.18062.ペンシルバニア 州.マッケンジー.ホワイトマーシュ.プ レイス.2815

Claims (65)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続加熱炉内で現場雰囲気を発生させて
    前記雰囲気に暴露される部品の表面特性を維持もしくは
    生育させる方法で;前記炉を550℃以上の温度に加熱
    する工程と;前記炉に、容量比で最高5%の酸素を含む
    気体窒素を還元ガスと共に注入する工程で、前記還元ガ
    スを前記炉に、前記酸素と前記還元ガスとをほとんど完
    全に反応させてから、前記混合物が前記炉で加熱された
    部品と接触できるような方法で注入することを特徴とす
    る工程と;前記部品を前記炉を通して、所望の熱処理と
    表面条件を育成するだけの時間をかけて移動させる工程
    と;からなる現場雰囲気発生法。
  2. 【請求項2】 前記窒素を非極低温装置で発生させるこ
    とを特徴とする請求項1の発生法。
  3. 【請求項3】 前記炉を少くとも600℃の温度に加熱
    することを特徴とする請求項1の発生法。
  4. 【請求項4】 前記還元ガスが水素であることを特徴と
    する請求項1の発生法。
  5. 【請求項5】 前記還元ガスが炭化水素であることを特
    徴とする請求項1の発生法。
  6. 【請求項6】 前記還元ガスが水素と炭化水素の混合物
    であることを特徴とする請求項1の発生法。
  7. 【請求項7】 前記還元ガスが、メタン、エタン、プロ
    パン、ブタン、エチレン、プロピレン、ブテン、メタノ
    ール、エタノール、プロパノール、ジメチルエーテル、
    ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、天然ガス、
    石油ガス、クッキングガス。コークス炉ガス、都市ガ
    ス、発熱/吸熱発生ガス、解離アンモニアとこれらの混
    合物からなる群より選ばれる炭化水素であることを特徴
    とする請求項5の発生法。
  8. 【請求項8】 前記炭化水素が、メタン、エタン、プロ
    パン、ブタン、エチレン、プロピレン、ブテン、メタノ
    ール、エタノール、プロパノール、ジメチルエーテル、
    ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、天然ガス、
    石油ガス、クッキングガス、コークス炉ガス、都市ガ
    ス、発熱/吸熱発生ガス、解離アンモニアとこれらの混
    合物からなる群より選ばれることを特徴とする請求項6
    の発生法。
  9. 【請求項9】 前記還元剤が、残留酸素の水分又は水分
    と二酸化炭素の混合物への完全転化に要する理論量以上
    の量で存在することを特徴とする請求項1の発生法。
  10. 【請求項10】 水素が前記還元ガスであり、それが前
    記窒素中の残留酸素の水分への完全転化に要する理論量
    の少くとも1.10倍の量で存在することを特徴とする
    請求項1の発生法。
  11. 【請求項11】 鉄金属と合金を制御された酸化物焼な
    まし法であって;前記金属を少くとも700℃の温度で
    維持した高熱帯域を備える炉で加熱する工程と;前記炉
    に、容量比で最高5%の酸素を含む気体窒素を還元ガス
    と共に、注入する工程で、前記還元ガスを前記炉に残留
    酸素の完全転化に要する理論量の約1.10倍乃至約
    1.5倍で変動する流量で、前記酸素と前記還元ガスと
    の反応をほとんど完全に反応させてから前記混合物が前
    記炉内で加熱された部品に接触できるような方法で注入
    されることを特徴とする工程と;前記部品を前記炉を通
    して、前記金属の表面のコーチングと前記部品の所望熱
    処理された特性の達成に十分な時間移動させる工程と;
    からなる制御された酸化焼なまし法。
  12. 【請求項12】 前記残留酸素を水分に転化することを
    特徴とする焼なまし法。
  13. 【請求項13】 前記残留酸素を水分、二酸化炭素、一
    酸化炭素とそれの混合物に転化することを特徴とする請
    求項11の焼なまし法。
  14. 【請求項14】 前記還元ガスが、水素と炭化水素の混
    合物であり、前記残留酸素を二酸化炭素、水分、一酸化
    炭素もしくはそれらの混合物に転化することを特徴とす
    る請求項1の焼なまし法。
  15. 【請求項15】 前記窒素を非極低温装置で発生させる
    ことを特徴とする請求項11の焼なまし法。
  16. 【請求項16】 前記炉を700℃乃至1、250℃の
    温度に加熱することを特徴とする請求項11の焼なまし
    法。
  17. 【請求項17】 前記還元ガスが水素であることを特徴
    とする請求項11の焼なまし法。
  18. 【請求項18】 前記還元ガスが炭化水素であることを
    特徴とする請求項11の焼なまし法。
  19. 【請求項19】 前記還元ガスが水素と炭化水素との混
    合物であることを特徴とする請求項11の焼なまし法。
  20. 【請求項20】 前記炭化水素は、メタン、エタン、プ
    ロパン、ブタン、エチレン、プロピレン、ブテン、メタ
    ノール、エタノール、プロパノール、ジメチルエーテ
    ル、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、天然ガ
    ス、石油ガス、クッキングガス、コークス炉ガス、都市
    ガス、発熱/吸熱発生ガス、解離アンモニアとそれらの
    混合物からなる群より選ばれることを特徴とする請求項
    18の焼なまし法。
  21. 【請求項21】 前記炭化水素は、メタン、エタン、プ
    ロパン、ブタン、エチレン、プロピレン、ブテン、メタ
    ノール、エタノール、クロパノール、ジメチルエーテ
    ル、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、天然ガ
    ス、石油ガス、クッキングガス、コークス炉ガス、都市
    ガス、発熱/吸熱発生ガス、解離アンモニアとそれらの
    混合物からなる群より選ばれることを特徴とする請求項
    19の焼なまし法。
  22. 【請求項22】 鉄金属と合金の光輝、無酸化物と部分
    脱炭、酸化物と無脱炭、そして無酸化物と部分加炭焼な
    ましの方法で;前記金属を少くとも700℃の温度で維
    持された高温帯域を備える炉で加熱する工程と;前記炉
    に、容量比で最高5%の酸素を含む気体窒素を還元ガス
    と共に注入する工程で、前記還元ガスを前記炉に、残留
    酸素の完全転化に要する理論量の約1.5倍乃至約15
    倍で変動する流量で、前記酸素と前記還元ガスとの反応
    をほとんど完全に反応させてから前記混合物が前記部品
    に接触できるような方法で注入されることを特徴とする
    工程と;前記部品を前記炉を通して、前記部品の所望熱
    処理された特性の達成するに十分な時間移動させる工程
    と;からなる焼なまし法。
  23. 【請求項23】 前記残留酸素を水分に転化することを
    特徴とする請求項22の焼なまし法。
  24. 【請求項24】 前記残留酸素を二酸化炭素、水分、一
    酸化炭素もしくはそれの混合物に転化することを特徴と
    する請求項22の焼なまし法。
  25. 【請求項25】 前記還元ガスが水素と炭化水素の混合
    物であり、前記残留酸素を二酸化炭素、水分、一酸化炭
    素又はそれらの混合物に転化させることを特徴とする請
    求項22の焼なまし法。
  26. 【請求項26】 前記窒素を非極低温装置で発生させる
    ことを特徴とする請求項22の焼なまし法。
  27. 【請求項27】 前記炉を800℃乃至1,250℃の
    温度に加熱することを特徴とする請求項22の焼なまし
    法。
  28. 【請求項28】 前記還元ガスが水素であることを特徴
    とする請求項22の焼なまし法。
  29. 【請求項29】 前記還元ガスが炭素水素であることを
    特徴とする請求項22の焼なまし法。
  30. 【請求項30】 前記還元ガスが炭化水素と水素との混
    合物であることを特徴とする請求項22の焼なまし法。
  31. 【請求項31】 前記炭化水素が、メタン、エタン、プ
    ロパン、ブタン、エチレン、プロピレン、ブテン、メタ
    ノール、エタノール、プロパノール、ジメチルエーテ
    ル、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、天然ガ
    ス、石油ガス、クッキングガス、コークス炉ガス、都市
    ガス、発熱/吸熱発生ガス、解離アンモニアとそれらの
    混合物からなる群より選ばれることを特徴とする請求項
    29の焼なまし法。
  32. 【請求項32】 前記炭化水素が、メタン、エタン、プ
    ロパン、ブタン、エチレン、プロピレン、ブテン、メタ
    ノール、エタノール、プロパノール、ジメチルエーテ
    ル、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、天然ガ
    ス、石油ガス、クッキングガス、コークス炉ガス、都市
    ガス、発熱/吸熱発生ガス、解離アンモニアとそれらの
    混合物からなる群より選ばれることを特徴とする請求項
    30の焼なまし法。
  33. 【請求項33】 同又は同合金部品の焼なまし法で;前
    記部品を600℃以上の温度で維持された高温帯域を備
    える炉で加熱する工程と;前記炉に、容量比で最高5%
    の酸素を含む気体窒素を還元ガスと共に挿入する工程
    で、前記還元ガスを前記炉に残留酸素の完全転化に要す
    る理論量の約1.10倍以上の流量で、前記酸素と前記
    還元ガスをほとんど完全に反応させてから、前記混合物
    が前記部品と接触できるような方法で注入することを特
    徴とする工程と;前記部品を前記炉に通して、前記部品
    の所望熱処理された特性の達成に十分な時間移動させる
    工程と;からなる焼なまし法。
  34. 【請求項34】 前記残留酸素を水分に転化することを
    特徴とする請求項33の焼なまし法。
  35. 【請求項35】 前記残留酸素を二酸化炭素、水分、一
    酸化炭素もしくはそれの混合物に転化することを特徴と
    する請求項33の焼なまし法。
  36. 【請求項36】 前記還元ガスが、水素と炭化水素の混
    合物で、前記残留酸素を二酸化炭素、水分、一酸化炭素
    もしくはそれらの混合物に転化することを特徴とする請
    求項33の焼なまし法。
  37. 【請求項37】 前記窒素を非極低温装置により発生さ
    せることを特徴とする請求項33の焼なまし法。
  38. 【請求項38】 前記炉を600℃乃至800℃の温度
    に加熱することを特徴とする請求項33の焼なまし法。
  39. 【請求項39】 前記還元ガスが水素であることを特徴
    とする請求項33の焼なまし法。
  40. 【請求項40】 前記還元ガスが炭化水素であることを
    特徴とする請求項33の焼なまし法。
  41. 【請求項41】 前記還元ガスが水素と炭化水素の混合
    物であることを特徴とする請求項33の焼なまし法。
  42. 【請求項42】 前記還元ガスが、メタン、エタン、プ
    ロパン、ブタン、エチレン、プロピレン、メタノール、
    エタノール、プロパノール、ジメチルエーテル、ジエチ
    ルエーテル、メチルエチルエーテル、天然ガス、石油ガ
    ス、クッキングガス、コークス炉ガス、発熱/吸熱発生
    ガス、解離アンモニアとそれらの混合物からなる群から
    選ばれることを特徴とする請求項33の焼なまし法。
  43. 【請求項43】 前記還元ガスが、メタン、エタン、プ
    ロパン、ブタン、エチレン、プロピレン、ブテン、メタ
    ノール、エタノール、プロパノール、ジメチルエーテ
    ル、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、天然ガ
    ス、石油ガス、クッキングガス、コークス炉ガス、都市
    ガス、発熱/吸熱発生ガス、解離アンモニアとそれらの
    混合物からなる群より選ばれることを特徴とする請求項
    41の焼なまし法。
  44. 【請求項44】 ろう付け、ガラスの金属への封着、金
    属とセラミック粉末の焼結、もしくは非鉄金属と合金焼
    なまし法に用いられる現場雰囲気の炉内における発生法
    で;前記炉を600℃以上の温度で加熱する工程と;前
    記炉に、容量比で最高5%の酸素を含む気体窒素を還元
    ガスと共に挿入する工程で、前記還元ガスを前記炉に、
    酸素の完全転化に要する理論量の約1.2倍乃至15.
    0倍で変動する流量で、前記酸素と前記還元ガスをほと
    んど完全に反応させてから、前記混合物が所定の工程に
    かけられる部品と接触できるような方法で注入すること
    を特徴とする工程と;前記部品を前記温度と前記雰囲気
    に、前記工程を完了させるに十分な時間暴露する工程
    と;からなる発生法。
  45. 【請求項45】 前記残留酸素を水分に転化することを
    特徴とする請求項44の発生法。
  46. 【請求項46】 前記残留酸素を二酸化炭素、水分、一
    酸化炭素もしくはそれの混合物に転化することを特徴と
    する請求項44の発生法。
  47. 【請求項47】 前記還元ガスは水素と炭化水素の混合
    物であり、又前記残留酸素を二酸化炭素、水分、一酸化
    炭素もしくはそれらの混合物に転化することを特徴とす
    る請求項44の発生法。
  48. 【請求項48】 前記窒素を非極低温装置により発生さ
    せることを特徴とする請求項44の発生法。
  49. 【請求項49】 前記炉を700℃乃至1,250℃の
    温度に加熱することを特徴とする請求項44の発生法。
  50. 【請求項50】 前記還元ガスは水素であることを特徴
    とする請求項44の発生法。
  51. 【請求項51】 前記還元ガスが炭化水素であることを
    特徴とする請求項44の発生法。
  52. 【請求項52】 前記還元ガスが水素と炭化水素の混合
    物であることを特徴とする請求項44の発生法。
  53. 【請求項53】 前記還元ガスが、メタン、エタン、プ
    ロパン、ブタン、エチレン、プロピレン、ブテン、メタ
    ノール、エタノール、プロパノール、ジメチエルエーテ
    ル、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、天然ガ
    ス、石油ガス、クッキングガス、コークス炉ガス、発熱
    /吸熱発生ガス、解離アンモニアとそれらの混合物から
    なる群より選ばれることを特徴とする請求項44の発生
    法。
  54. 【請求項54】 前記炭化水素をメタン、エタン、プロ
    パン、ブタン、エチレン、プロピレン、ブテン、メタノ
    ール、エタノール、プロパノール、ジメチルエーテル、
    ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、天然ガス、
    石油ガス、クッキングガス、コークス炉ガス、都市ガ
    ス、発熱/吸熱発生ガス、解離アンモニアとそれらの混
    合物からなる群より選ばれることを特徴とする請求項5
    2の発生法。
  55. 【請求項55】 金又は金合金部品の焼なまし法で;前
    記部品を600℃以上の温度で維持される高温帯域を備
    える炉で加熱する工程と;前記炉に、容量比で最高5%
    の酸素を含む気体窒素を還元ガスと共に挿入する工程
    で、前記還元ガスを前記炉に、残留酸素の完全転化に要
    する理論量の約3.0倍以上の流量で、前記酸素と前記
    還元ガスをほとんど完全に反応させてから前記混合物を
    前記部品と接触できるような方法で注入することを特徴
    とする工程と;前記部品を前記炉に通して、前記部品の
    所望の熱処理した特性の達成するに十分な時間移動させ
    る工程と;からなる焼なまし法。
  56. 【請求項56】 前記残留酸素を水分に転化することを
    特徴とする請求項55の焼なまし法。
  57. 【請求項57】 前記残留酸素を水素、二酸化炭素、水
    分、一酸化炭素もしくはそれらの混合物に転化すること
    を特徴とする請求項55の焼なまし法。
  58. 【請求項58】 前記還元ガスが水素と炭化水素の混合
    物であって、前記残留酸素を水素、二酸化炭素、水分、
    一酸化炭素もしくはそれらの混合物に転化することを特
    徴とする請求項55の焼なまし法。
  59. 【請求項59】 前記窒素を非極低温装置により発生さ
    せることを特徴とする請求項55の焼なまし法。
  60. 【請求項60】 前記炉を600℃乃至800℃の温度
    に加熱することを特徴とする請求項55の焼なまし法。
  61. 【請求項61】 前記還元ガスが水素であることを特徴
    とする請求項55の焼なまし法。
  62. 【請求項62】 前記還元ガスが炭化水素であることを
    特徴とする請求項55の焼なまし法。
  63. 【請求項63】 前記還元ガスが水素と、炭化水素の混
    合物であることを特徴とする請求項55の焼なまし法。
  64. 【請求項64】 前記還元ガスが、メタン、エタン、プ
    ロパン、ブタン、エチレン、プロピレン、ブテン、メタ
    ノール、エタノール、プロパノール、ジメチルエーテ
    ル、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、天然ガ
    ス、石油ガス、クッキングガス、コークス炉ガス、都市
    ガス、発熱/吸熱発生ガス、解離アンモニアとそれらの
    混合物からなる群より選ばれることを特徴とする請求項
    55の焼なまし法。
  65. 【請求項65】 前記炭化水素が、メタン、エタン、プ
    ロパン、ブタン、エチレン、プロピレン、ブテン、メタ
    ノール、エタノール、プロパノール、ジメチルエーテ
    ル、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、天然ガ
    ス、石油ガス、クッキングガス、コークス炉ガス、都市
    ガス、発熱/吸熱発生ガス、解離アンモニアとそれらの
    混合物からなる群より選ばれることを特徴とする請求項
    62の焼なまし法。
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