JPH0722424U - 表示切換式プッシュスイッチ - Google Patents

表示切換式プッシュスイッチ

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JPH0722424U
JPH0722424U JP5217393U JP5217393U JPH0722424U JP H0722424 U JPH0722424 U JP H0722424U JP 5217393 U JP5217393 U JP 5217393U JP 5217393 U JP5217393 U JP 5217393U JP H0722424 U JPH0722424 U JP H0722424U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プッシュスイッチにおいて、プッシュスイッ
チ自体にオンオフ表示の切換え機能を具備させることに
より、表示切換装置としての別部品を用いる必要性を無
くする。コンパクトで安価な表示切換式プッシュスイッ
チを提供する。 【構成】 ボディ1に組み付けたスライダ3の台座部3
4を、ボディ1に装着したカバー体6の開口部65から
突出させる。カバー体6の門形部66に表示面69を形
成し、表示面69に対して開閉するシャッター7をカバ
ー体6のブラケットで支持する。シャッター7を閉動す
るときにシャッター本体部73の端辺77を押し上げる
係合面35を台座部34に設け、シャッター7を開動す
るときに突起76を押し下げる係合部85をキートップ
8に設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プッシュスイッチ、詳しくはキャップ形のキートップが押し込まれ たときと押込み位置から元位置に復帰したときとで、キートップの覗き窓から異 なる表示が見えるようになされた表示切換式プッシュスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
プッシュスイッチに表示切換機能を付与することのできる表示装置が実開平5 4−166586号公報に記載されている。この表示装置を図6に示してあり、 同図の表示装置200は、プッシュスイッチ100のケース110と、そのケー ス110から突出されたアクチュエータ120とを利用してそのプッシュスイッ チ100に取り付けられる。すなわち、この表示装置200は、門形部材210 と、キャップ形のキートップ220と、シャッター230とを備えている。そし て、門形部材210が上記アクチュエータ120を跨ぐ状態で配設されてその一 対の脚部211,211の下端部212,212が上記ケース110に固定され ている。また、キャップ形のキートップ220が上記門形部材210にスライド 自在に嵌合されていると共に、そのキートップ220に一体に設けられた内体部 221が上記アクチュエータ120に結合されている。シャッター230はシャ ッター本体部231とその両側の一対のアーム部232,232とを有すると共 に、アーム部232,232のそれぞれに外方に向けて突設された支軸233, 233と支軸233,233に対する偏心位置に突設された突起234,234 とを備えており、上記支軸233,233が門形部材210に具備された嵌合孔 部213,213に遊嵌され、上記突起234,234がキートップ220に具 備された係合溝222,222に嵌合されている。130はアクチュエータ12 0を復帰方向に常時付勢するためのコイルばねである。
【0003】 この表示装置200を取り付けたプッシュスイッチ100において、キートッ プ220をアクチュエータ120と共にコイルばね130の力に抗して押し込む と、シャッター230の突起234,234が係合溝222,222の上側の溝 壁面により押し下げられるので、支軸233を中心としてシャッター本体部23 1が開動し、キートップ220の覗き窓223を通して門形部材210の横架部 214の表面すなわち表示面215が視認される。また、押し込まれたキートッ プ220がアクチュエータ120と共にコイルばね130の力で元位置に復帰さ れると、今まで開いていたシャッター230の突起234が係合溝222,22 2の下側の溝壁面により押し上げられるので、支軸233を中心としてシャッタ ー本体部231が閉動し、そのシャッター本体部231によって門形部材210 の表示面215が上方から覆い隠される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記表示装置200は、プッシュスイッチ100に装着して用いられることに より、プッシュスイッチ100に表示切換機能を付与することができるのである けれども、このように表示装置200がプッシュスイッチ100と別体になって いると、プッシュスイッチ100に表示装置200を装着したときの全体の外観 形状が大型化しやすくなり、多数のプッシュスイッチ100を並べて設置するこ とが要求されるような機器類に対してはそれらのスイッチ群の設置に要するスペ ースを機器類に確保することが困難になることがある。
【0005】 また、表示装置200を装着したプッシュスイッチ100については、その両 者を含めた全体の部品点数が非常に多くなってそれだけ組立工程が複雑になるば かりでなく、価格も高くつくといった問題があった。
【0006】 本考案は以上の事情や問題に鑑みてなされたものであり、プッシュスイッチ自 体に表示切換機能を具備させることによって表示装置としての別部品を用いる必 要性を無くすると同時に、表示切換機能を備えていながら外観形状がコンパクト で小型化しやすく、しかも必要な部品点数が少なくなって価格が安くつく表示切 換式プッシュスイッチを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した表示切換式プッシュスイッチは、中空のボディと、このボ ディの内部で往復経路をスライドされるスライダと、ボディとスライダとに振り 分けて設けられた相対応する固定接片部材および可動接片部材と、ボディとボデ ィに組み付けられたスライダとの間に介在されてスライダを復帰方向に常時付勢 する弾発部材と、ボディに装着されたカバー体と、カバー体に開設された開口部 と、開口部を跨ぐ形でカバー体に一体に設けられた門形部と、門形部に具備され た横架部の表面により形成された表示面と、スライダに一体に具備されていてス ライダの復帰時にはボディに装着されたカバー体の開口部を通して上記門形部に おける一対の脚部の間の空間に突出される台座部と、上記門形部の一対の脚部を 挾む両側においてカバー体から突設された一対のブラケットと、上記門形部の表 示面を覆い隠すためのシャッター本体部とシャッター本体部の両端部に設けられ た一対のアーム部とを備えておりシャッター本体部が上記門形部の表示面を覆い 隠す閉位置とその表示面を開放する開位置との間で揺動可能になるように一対の 上記アーム部のそれぞれが一対の上記ブラケットに各別に支持されたシャッター と、シャッターの揺動中心に対し偏心した位置でこのシャッターのアーム部から 突設された突起と、上記門形部に被さる状態で上記台座部に取り付けられたキャ ップ形のキートップと、キートップに開設された上記表示面の覗き窓と、キート ップの内面に設けられキートップの押込みに伴う上記スライダの往動時に上記突 起に係合して上記シャッター本体部を閉位置から開位置に揺動させる係合部と、 上記台座部に設けられ上記スライダの復動時に上記シャッター本体部における一 対のアーム部相互間の端辺に係合してシャッター本体部を閉位置から開位置に揺 動させる係合面と、を備えるものである。
【0008】 請求項2に記載した表示切換式プッシュスイッチは、請求項1に記載したもの において、スライダとボディとの間に、スライダを往動終点または往動終点近傍 箇所でロックして位置決めするロック機構と、ロック機構によるロック状態を解 除する機構が介在されているものである。
【0009】
【作用】
請求項1に記載の考案によれば、カバー体が、ボディと共働してスライダや固 定接片部材および可動接片部材、復帰用の弾発部材などを収容する。そして、そ のようなカバー体に一体に設けられている門形部の横架部の表面が表示面として 形成されており、その表示面が、カバー体から突設されたブラケットに揺動自在 に支持されたシャッターの開閉動により覆い隠されたり開放されたりする。
【0010】 また、スライダの台座部に取り付けられたキャップ形のキートップに設けられ ている係合部がシャッターの突起を押してシャッターを開動させることに役立ち 、上記台座部に設けられた係合面がシャッターにおけるシャッター本体部の端辺 を押してシャッターを閉動させることに役立つので、シャッターを開動させるた めの機構が上記係合部と突起とにより構成され、シャッターを閉動させるための 機構とが、上記係合面とシャッター本体部の端辺とにより構成される。このよう にシャッターを開動させる機構とシャッターを閉動させる機構とを別々の部分で 形成したことにより、スライダの台座部の奥行き寸法をカバー体の開口部に嵌め 込むことのできる奥行き寸法D1に定め、台座部の奥行き寸法D1をシャッター の全奥行き寸法D2よりも短く形成することができるようになるので、カバー体 ひいてはボディの奥行き寸法Dが短くて済むようになり、当該表示切換式プッシ ュスイッチの外観形状をコンパクトに小型化しやすくなる。
【0011】 さらに、シャッターを開動させる機構とシャッターを閉動させる機構とを別々 の部分で形成したことにより、キートップの構造が簡素化され、そのことがキー トップ用金型製作コストの削減に役立ち、ひいては当該表示切換式プッシュスイ ッチを安価に製作することに役立つ。
【0012】 請求項2に記載の考案によれば、ロック機構の作用によりスライダを往動終点 または往動終点近傍箇所に位置決めすることが可能であり、ロック状態を解除す る機構によりその位置決め状態を解除することが可能である。
【0013】
【実施例】
図1は本考案の実施例による表示切換え式プッシュスイッチに用いられるキー トップと透明板とを一部破断して示す分解斜視図、図2は同プッシュスイッチに 用いられるスイッチとカバー体シャッターなどを示す分解斜視図、図3と図4は 上記表示切換え式プッシュスイッチの異なる作動状態での縦断正面図、図5は上 記表示切換え式プッシュスイッチの側面図である。
【0014】 図3〜図5に示したボディ1は中空箱形で合成樹脂性であり、左右の内壁面1 1,11に沿う所定位置に所要数ずつの固定接片部材2…,2…が配備され、こ れらの固定接片部材2…,2…に延出された端子21…,21…がボディ1の底 壁12の下方へ突出されている。なお、ボディ1の底壁12には、図外の配線基 板に対する位置決め用の突起や固定用の突起などが設けられているけれども、こ れらは図示省略してある。
【0015】 ボディ1には合成樹脂製のスライダ3が組み付けられている。図2のようにス ライダ3は横長直方体形状に形成されており、このスライダ3は上半部と下半部 とに区別されていて、上半部が後述する台座部34となされている。
【0016】 スライダ3の下半部で左右に具備された幅広板部32,32が上記ボディ1に 具備されたガイド用段付部(不図示)によって案内されるようになっており、そ の段付部のガイド作用によってスライダ3がボディ1の内部で上下方向の往復経 路をスライドできるようになっている。また、上記幅広板部32,32には上記 の固定接片部材2…,2…に対応して可動接片部材4…,4…が保持されており 、スライダ3のスライドを通じて相対応する固定接片部材2と可動接片部材4と が接離されるようになっている。さらに、スライダ3にはばね収容孔33が形成 されており、コイルばね5が上記ばね収容孔33に収容された状態でボディ1の 底壁12とスライダ3との間に介在されている。したがって、コイルばね5の力 によりスライダ3が上方(復帰方向)に常時付勢されている。
【0017】 スライダ3の上記台座部34の上面は平坦な係合面35となされていると共に 、この台座部34の左右両端部から上方に向けて突片部36,36が延出されて おり、これらの突片部36,36の外面側に係合溝部37,37が具備されてい る。
【0018】 図2において、6は合成樹脂製のカバー体であり、このカバー体6はボディ1 に対する嵌着部61を有し、嵌着部61は嵌合部62と係合片部63とでなる。 嵌着部61に具備されている蓋板部64には左右に長い矩形の開口部65が開設 されている。この開口部65の形状および大きさと上記したスライダ3の平面視 形状および大きさは相互に合わされている。すなわち、開口部65の奥行き寸法 D3と突片部36を含むスライダ3の奥行き寸法D1、開口部65の横幅寸法W 3とスライダ3の横幅寸法W1はそれぞれ略同一である。また、上記蓋板部64 には、上記開口部65を前後に跨ぐ形で門形部66が一体に設けられている。こ の門形部66は、前後一対の脚部67,67とそれらの脚部67,67間に亘る 横架部68とを備えており、横架部68の表面が表示面69として形成されてい る。さらに、上記蓋板部64には、上記門形部66の前後一対の脚部67,67 を挾む両側から前後一対のブラケット71,71が突設されており、これらのブ ラケット71,71に左右に長い長孔状の軸受孔72,72が具備されている。
【0019】 上記構成のカバー体6は、図3および図4のように嵌合部62をボディ1の開 放口縁部14に被せて係合片部63をボディ1の外面に具備された係合爪(不図 示)に係合させることによりカバー体6がボディ1に装着される。その際、カバ ー体6の開口部65にスライダ3の台座部34が嵌合され、この台座部34が門 形部66の一対の脚部67,67の相互間の空間に突き出される。こうしてカバ ー体6をボディ1に装着すると、カバー体6の開口部65はスライダ3の台座部 34により塞がれてボディ1の内部への塵芥の侵入などが防止され、同時にスラ イダ3は台座部34がカバー体6の開放口縁部14に摺動案内されてがたつきな く上下方向にスライドできるようになる。
【0020】 上記した一対のブラケット71,71には左右一対のシャッター7,7が取り 付けられる。シャッター7は、上記表示面69を覆い隠すためのシャッター本体 部73と、シャッター本体部73の前後方向の両端部に設けられた一対のアーム 部74,74とを備えており、アーム部74,74にはシャッター7の揺動中心 を形成するための突起状の揺動軸75,75と、この揺動軸75,75に対し偏 心した位置で突出された突起76,76とが設けられている。そして、この左右 一対のシャッター7,7が作用に並べられた状態で上記門形部66に被さるよう に配置され、かつ、それぞれのシャッター7の揺動軸75,75が図3および図 4のように上記ブラケット71の軸受孔72に回転自在に嵌合状に支持される。 この構成により、各シャッター7,7のシャッター本体部73,73は、それぞ れの揺動軸75,75を中心として図3に示した閉位置(表示面69を覆い隠す 位置)と開位置(表示面69を開放する位置)との間で揺動可能となる。
【0021】 上記のようにして取り付けられたシャッター7において、シャッター本体部7 3の一対のアーム部74,74の相互間に位置する外側の端辺77は、カバー体 6の開口部65から突き出ているスライダ3の台座部34の上記係合面35に対 向する。
【0022】 図1において、8はキャップ形をなす合成樹脂製のキートップである。このキ ートップ8は、その覆板部81の中央に覗き窓82が開設されていると共に、そ の内部には突条84を備えた左右一対の取付片83,83が一体に設けられてい ると共に、それらの取付片83,83のそれぞれの両側に段付状に係合部85が 設けられている。
【0023】 上記構成のキートップ8は、図3および図4のようにシャッター7,7が付設 された上記門形部66に被さる状態で配備され、上記取付片83,83の突条8 4,84とカバー体6の開口部65から突き出ているスライダ3の突片部36, 36に設けられた係合溝部37,37とを係合させることによってスライダ3の 台座部34に取り付けられる。そして、このような取付状態では、キートップ8 の係合部85,85が図3および図4のようにシャッター7,7の突起76,7 6に上方から対向する。なお、図1において86は透明板であり、キートップ8 の覗き窓82に装着される。
【0024】 上記したスライダ3とボディ1との間にはハートカム装置9が介在されている 。このハートカム装置9は、スライダ3側に設けられた係合突起91およびこの 係合突起91の周りのガイド溝92や、ボディ1側に設けられる弾性を備えた係 合ピン93などを有しており、係合突起91と係合ピン93とが共働してロック 機構が構成され、ガイド溝92によってロック解除機構が構成されている。すな わち、このハートカム装置9は、スライダ3がコイルばね5の力に抗して押し下 げられたときに、係合ピン93が係合突起91に図4のように係合してスライダ 3を往動終点近傍箇所にロックして位置決めする。また、この状態からスライダ 3が少し押し下げられると、ガイド溝92の作用により係合ピン93が係合突起 91から逃がされてガイド溝92に嵌まり、押下げ力を解除するのに伴ってスラ イダ3が元位置まで復帰する。このようなハートカム装置9は周知であるので、 これ以上の詳しい説明は省略する。
【0025】 次に上記表示切換式プッシュスイッチの作用を説明する。
【0026】 このプッシュスイッチにおいて、図3や図5のようにコイルばね5の力によっ てスライダ3が往動始点(復動終点)に位置しているときには、台座部34の係 合面35により、シャッター本体部73,73の端辺77,77が押し上げられ ている。したがって、左右一対のシャッター7,7は閉じ、表示面69はシャッ ター本体部73,73により覆い隠されている。
【0027】 次に、キートップ8を押し込むことによりコイルばね5の力に抗してスライダ 3を押し下げる(往動させる)と、その往動過程で係合部85がシャッター本体 部73の突起76,76を押し下げるので、シャッター本体部73,73が揺動 軸75,75を中心として閉位置から開位置に向けて開動する。そして、スライ ダ3が往動終点に達した後、押下げ力が解除されると、コイルばね5の力でスラ イダ3が少し復帰したところでハートカム装置9の係合ピン93が係合突起91 に係合してスライダ3をロックし、図4のように往動終点近傍箇所で位置決めす る。こうしてシャッター本体7,7が開くと、表示面69がキートップ8の覗き 窓82を通して視認できるようになる。したがって、表示面69にシャッター本 体部73,73の表面色と異なる着色を施しておけば、その表示面69の色を見 分けることによりオンオフのスイッチング状態を区別することができる。
【0028】 この状態から、再びキートップ8を押し込んでスライダ3を少し往動終点まで 押し下げると、ハートカム装置9の係合ピン93が係合突起91から逃がされて ガイド溝92に嵌まることによりロック状態が解除され、押下げ力を解除するの に伴ってスライダ3が元位置まで復帰する。このときには、台座部34の係合面 35がシャッター本体部73,73の端辺77,77を押し上げるので、シャッ ター7,7が閉位置まで閉動し、図3のように表示面69がシャッター本体部7 3,73により覆い隠される。
【0029】 この実施例の表示切換式プッシュスイッチの組立工程には、ボディ1へのコイ ルばね5やスライダ3の挿入組付工程と、カバー体6のボディ1への装着工程と 、カバー体6の開口部65へのスライダ3の台座部34の挿入工程と、シャッタ ー7,7のブラケット71,71への取付工程と、キートップ8の台座部34へ の取付工程などが含まれる。
【0030】 これらの工程の中で、カバー体6の開口部65へのスライダ3の台座部34の 挿入工程を無理なく行うためには、上述したように、開口部65の奥行き寸法D 3と突片部36を含むスライダ3の奥行き寸法D1、開口部65の横幅寸法W3 とスライダ3の横幅寸法W1がそれぞれ略同一になっていることが要求される。 言い換えると、開口部65の奥行き寸法D3が突片部36を含むスライダ3の奥 行き寸法D1よりも小さいと、台座部34を開口部65に挿入することができな くなってこの挿入工程を行いことが不可能になる。
【0031】 この点を考慮し、この考案の実施例においては、シャッター7を閉動させる機 構として、シャッター本体部73の端辺77を台座部34の係合面35で押し上 げる構成を採用することによって、台座部34の奥行き寸法(すなわちスライダ 3の奥行き寸法D1)を開口部65の奥行き寸法D3と略同一にすることを可能 にしたのである。言い換えると、シャッター7,7を開動させる機構(キートッ プ8に設けられた係合部85,85)とシャッター7,7を閉動させる機構(上 記のシャッター本体部73の端辺77を台座部34の係合面35で押し上げる構 成)とをキートップ8側とスライダ3側とに分けて別々の部分で形成したことに より、カバー体6の開口部65へのスライダ3の台座部34の挿入工程を無理な く行い得るようにしたのである。
【0032】 ここで、たとえばシャッター7,7の突起76をシャッター7,7の開動と閉 動の両方に役立つようにするため(すなわち図5で説明した突起233と同様の 機能を持つようにする場合)には、スライダ3の台座部34に前後方向に突出し た形で係合部を設けてその係合部を上記突起76に下方から対向するようにして おけばよいけれども、そのようにした場合には、カバー体6の開口部65の奥行 き寸法D3を台座部34の係合部を嵌合できるように長くすることが必要になっ てそれだけカバー体6の奥行き寸法(すなわちボディの奥行き寸法D)を拡げる ことを余儀なくされる。本考案の実施例では、上記のように構成したことにより 、カバー体6ひいてはボディ1の奥行き寸法Dの短縮化を達成し、表示切換式プ ッシュスイッチの外観形状をコンパクトに小型化できたのである。また、これと 同時に、キートップ8にはシャッター7,7を開動させるときにだけ機能する係 合部85,85だけを設けたことにより、キートップ製作用金型の構造が簡単に なり、それだけ製作コストを低減することが可能になった。
【0033】 上記の実施例においては、ハートカム装置9により構成されているロック機構 が、スライダ3を往動終点近傍箇所でロックして位置決めする機能を有している けれども、ロック機構は実施例にものに限定されず、たとえばスライダ3を往動 終点でロックして位置決めする機能を有するようなものでもよく、そのようなロ ック機構は公知である。
【0034】
【考案の効果】
本考案による表示切換式プッシュスイッチは、表示装置とプッシュスイッチと が別体でないにもかかわらず、従来例で説明した表示装置の持つ機能とプッシュ スイッチの持つ機能とをすべて備えており、しかも表示装置とプッシュスイッチ とを別体とした場合に比べて必要な部品点数が削減されるために、それだけ安価 に製作することができるものである。
【0035】 また、シャッターを開動させる機構とシャッターを閉動させる機構とを別々の 部分で形成したことにより、当該表示切換式プッシュスイッチの外観形状をコン パクトで小型化しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による表示切換え式プッシュス
イッチに用いられるキートップと透明板とを一部破断し
て示す分解斜視図である。
【図2】本考案の実施例による表示切換え式プッシュス
イッチのスライダとカバー体とシャッターとを示す分解
斜視図である。
【図3】シャッター閉時での表示切換え式プッシュスイ
ッチの縦断正面図である。
【図4】シャッター開時での表示切換え式プッシュスイ
ッチの縦断正面図である。
【図5】表示切換え式プッシュスイッチの側面図であ
る。
【図6】従来のプッシュスイッチに装着された表示装置
を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1 ボディ 2 固定接片部材 3 スライダ 4 可動接片部材 5 コイルばね(弾発部材) 6 カバー体 8 キートップ 7 シャッター 9 ハートカム装置(ロック機構およびロック解除機
構) 34 台座部 35 係合面 65 開口部 66 門形部 67 脚部 68 横架部 69 表示面 71 ブラケット 73 シャッター本体部 74 アーム部 76 突起 82 覗き窓 85 係合部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空のボディと、このボディの内部で往
    復経路をスライドされるスライダと、ボディとスライダ
    とに振り分けて設けられた相対応する固定接片部材およ
    び可動接片部材と、ボディとボディに組み付けられたス
    ライダとの間に介在されてスライダを復帰方向に常時付
    勢する弾発部材と、ボディに装着されたカバー体と、カ
    バー体に開設された開口部と、開口部を跨ぐ形でカバー
    体に一体に設けられた門形部と、門形部に具備された横
    架部の表面により形成された表示面と、スライダに一体
    に具備されていてスライダの復帰時にはボディに装着さ
    れたカバー体の開口部を通して上記門形部における一対
    の脚部の間の空間に突出される台座部と、上記門形部の
    一対の脚部を挾む両側においてカバー体から突設された
    一対のブラケットと、上記門形部の表示面を覆い隠すた
    めのシャッター本体部とシャッター本体部の両端部に設
    けられた一対のアーム部とを備えておりシャッター本体
    部が上記門形部の表示面を覆い隠す閉位置とその表示面
    を開放する開位置との間で揺動可能になるように一対の
    上記アーム部のそれぞれが一対の上記ブラケットに各別
    に支持されたシャッターと、シャッターの揺動中心に対
    し偏心した位置でこのシャッターのアーム部から突設さ
    れた突起と、上記門形部に被さる状態で上記台座部に取
    り付けられたキャップ形のキートップと、キートップに
    開設された上記表示面の覗き窓と、キートップの内面に
    設けられキートップの押込みに伴う上記スライダの往動
    時に上記突起に係合して上記シャッター本体部を閉位置
    から開位置に揺動させる係合部と、上記台座部に設けら
    れ上記スライダの復動時に上記シャッター本体部におけ
    る一対のアーム部相互間の端辺に係合してシャッター本
    体部を閉位置から開位置に揺動させる係合面と、を備え
    ることを特徴とする表示切換式プッシュスイッチ。
  2. 【請求項2】 スライダとボディとの間に、スライダを
    往動終点または往動終点近傍箇所でロックして位置決め
    するロック機構と、ロック機構によるロック状態を解除
    する機構が介在されている請求項1に記載の表示切換式
    プッシュスイッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024084944A1 (ja) * 2022-10-21 2024-04-25 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 入力デバイス

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