JPH07223933A - 美白剤および皮膚外用剤 - Google Patents

美白剤および皮膚外用剤

Info

Publication number
JPH07223933A
JPH07223933A JP6033266A JP3326694A JPH07223933A JP H07223933 A JPH07223933 A JP H07223933A JP 6033266 A JP6033266 A JP 6033266A JP 3326694 A JP3326694 A JP 3326694A JP H07223933 A JPH07223933 A JP H07223933A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extract
skin
acid
whitening agent
taxifolin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6033266A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3226700B2 (ja
Inventor
Toshimitsu Kanbara
敏光 神原
Kenji Mizutani
健二 水谷
Kazushi Masuda
一志 升田
Yoko Ito
洋子 伊藤
Rikako Kanechika
里香子 金近
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruzen Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Maruzen Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruzen Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Maruzen Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP03326694A priority Critical patent/JP3226700B2/ja
Publication of JPH07223933A publication Critical patent/JPH07223933A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3226700B2 publication Critical patent/JP3226700B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pyrane Compounds (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全性が高い天然物由来の物質の中から、化
粧料等に配合可能な美白剤を提供する。 【構成】 黄杞から抽出されるアスチルビン、ネオイソ
アスチルビン、イソアスチルビン、ネオアスチルビン、
およびタキシフォリンが有する美白作用を利用する美白
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な美白剤および美
白作用を有する皮膚外用剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人の皮膚の荒れや好ましくない着色はホ
ルモン分泌異常、栄養障害等の内的因子により起こるこ
ともあるが、むしろ、摩擦等の刺激、乾燥、やけど、太
陽光由来の紫外線等、外的因子による場合が圧倒的に多
い。これら外的因子による肌荒れや皮膚の着色を防止、
改善する目的で、亜鉛華、ヘチマ、アロエ等の植物抽出
物、グリチルリチン、アズレン等の抗炎症剤を配合した
外用剤を塗布したり、紫外線の存在下にメラニン色素が
生成する過程に関与する酵素・チロシナーゼの活性を阻
害するビタミンC、コウジ酸、アルブチン、ハイドロキ
ノン等を配合した外用剤を塗布する方法が採用されてい
る。しかしながら、これらの薬剤は、皮膚刺激やアレル
ギー性等の安全性、熱・光に対する安定性および使用効
果の点で、十分満足できるものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、紫外線による紅斑の抑制、日焼けによる皮膚黒化の
防止やシミ、ソバカスの増加抑制等に有効で化粧品、医
薬品、医薬部外品等へ容易に配合可能な物質を安全性が
高い天然物由来の物質の中から見いだし、新規な美白剤
および美白作用を有する皮膚外用剤として提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すること
に成功した本発明の美白剤および皮膚外用剤は、アスチ
ルビン、ネオイソアスチルビン、イソアスチルビン、ネ
オアスチルビンおよびタキシフォリンからなる群から選
ばれた化合物の1種または2種以上を有効成分として含
有することをことを特徴とする。
【0005】アスチルビン、ネオイソアスチルビン、イ
ソアスチルビンおよびネオアスチルビンは、後述するよ
うに黄杞の葉を低級アルコール、中間極性を有する有機
溶媒、水またはこれらの混合物を抽出溶媒に用いて抽出
処理して得られた抽出物中に高率で含有されており、し
たがって、上記黄杞抽出物もまた本発明の美白剤および
皮膚外用剤の有効成分となり得るものである。
【0006】本発明の美白剤を構成する上記化合物群は
化1に示した化学構造を有し、アスチルビン、ネオアス
チルビン、イソアスチルビンおよびネオイソアスチルビ
ンは互いに立体異性体の関係にあるジヒドロフラボノー
ル配糖体である(以下、これらの立体異性体群をアスチ
ルビン類という)。タキシフォリンは、アスチルビン類
を配糖体加水分解の常法に従い酸や酵素で加水分解する
と得られるアグリコン部分であるが、黄杞等からアスチ
ルビン類を抽出したとき得られる抽出物中に少量含まれ
ていることもある。
【0007】
【化1】
【0008】アスチルビン類およびタキシフォリンは、
後記実施例3等に示したとおり、B16メラノーマ細胞に
働きかけてメラニン生成を抑制することが確認されてお
り、すぐれた美白作用を示す。この美白作用にはアスチ
ルビン類およびタキシフォリンの紫外線吸収能、抗炎症
作用等、化学的性質の幾つかが複合して関与しているよ
うに思われ、タキシフォリンに関してはさらにメラニン
色素を生成させる酵素・チロシナーゼの活性阻害作用が
関係あることも確認されているが、美白作用の機構は完
全には解明されていない。
【0009】アスチルビン類は、クルミ科に属する常緑
高木・黄杞(オウキ;Engelhardtiachrysolepis HANCE
=E.roxburgiana LINDL.=E.formosana HAYATA)の葉の
部分に含まれているほか、ネジキ(Lyonia ovalifoli
a)、センリョウ(Chloranthusglber)、ケナシサルトリ
イバラ(Smilax glabra)、チダケサシ(Astilbe micro-p
hylla)、トリアシショウマ(Astilbe odontophylla)等
にも含まれていることが確認されており、これらの植物
体を、低級アルコール、中間極性を有する有機溶媒、水
等で抽出処理すると溶出して来る。
【0010】黄杞葉は特にアスチルビン類の含有率が高
い抽出物を与えるので、その抽出物はそのままでも本発
明の美白剤として使うことができる。黄杞葉は中国南部
で古くから甘茶の一種として利用されたり普通の茶に配
合されたりしており、安全性に問題がない点でも本発明
の美白剤製造原料として有利なものである。
【0011】以下、黄杞葉を原料にして本発明の美白剤
を製造する方法につき詳述する。黄杞葉からアスチルビ
ン類を抽出するのに使用可能な溶媒の例としては、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール
等、炭素原子数1〜4の低級アルコール;塩化メチレ
ン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素;酢酸エチル
等の低級脂肪酸エステル;プロピレングリコール、1,3-
ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール;
水等があり、これらの混合物を用いることもできる。
【0012】重量比で5〜15倍程度の抽出溶媒に乾燥
した黄杞葉を浸漬し、常温ないし還流加熱下に可溶性成
分を溶出させると、アスチルビン類を含有する抽出液が
得られる。溶媒を留去して得られる抽出物は、そのま
ま、あるいは簡単な脱臭処理、脱色処理等を施すだけで
も、美白剤として使用することができる。
【0013】この抽出物に、液液分配抽出、クロマトグ
ラフィー、イオン交換樹脂処理等、任意の精製処理を施
してアスチルビン類の含有率を高めれば、美白作用にお
いて一層すぐれ、且つ使い易いものを得ることができ
る。また、塩酸、硫酸等の鉱酸、あるいはヘスペリジナ
ーゼ、ナリンギナーゼ、アントシアナーゼ等の加水分解
酵素を用いて上記抽出物または精製物を加水分解処理す
ると、アスチルビン類が加水分解されて、タキシフォリ
ン含有率の高い美白剤が得られる。
【0014】本発明の美白剤は、各種皮膚外用剤に含有
させて、皮膚の黒化防止、紅斑防止等のための利用に供
することができる。ここで皮膚外用剤とは、塗布、散
布、その他これらに類似する任意の方法で皮膚に適用さ
れる医薬品、医薬部外品、化粧料等を意味し、その剤形
に制限はない。すなわち、液剤、軟膏剤、乳液剤、パッ
ク剤、ハップ剤、散布剤、石鹸、クリーム、リンス、浴
剤等、任意の剤形のものが可能である。
【0015】本発明の美白剤には、それが固形剤の場
合、セルロース、デキストリン等の糖類;ソルビトー
ル、マンニトール等の糖アルコール;その他無水硫酸ナ
トリウム、炭酸水素ナトリウム、カオリン、白土等の無
機化合物を賦形剤として、また液剤の場合は、エタノー
ル、プロパノール、1,3-ブチレングリコール等のアルコ
ール類;各種植物性油脂、鉱物油、ワックス等の油脂類
を溶剤として、適宜配合することにより、製剤化作業が
容易になると共に製剤も使いやすいものとなる。また、
本発明の美白剤を含有させる皮膚外用剤には、必要に応
じて他の美白剤その他任意の薬効成分、生理活性物質等
を併せて含有させることができる。
【0016】本発明の美白剤と併用して皮膚外用剤に含
有させることができる生理活性成分の例としては、プロ
ゲステロン、コルチコステロン、ハイドロコーチゾン、
17β-エストラジオール、エチニルエストラジオール、
エストロン等のホルモン類;ヒアルロン酸、デルマタン
硫酸、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ヘパリン、コン
ドロイチン硫酸類、キチン、キトサン等のムコ多糖類;
グリセロリン脂質、スフィンゴリン脂質、グリセロ糖脂
質、スフィンゴ糖脂質等の複合脂質;スーパーオキサイ
ドディスムターゼ、カタラーゼ、β−カロチン、油溶性
甘草抽出物、グラブリジン、リコカルコンA、バイカリ
ン、バイカレイン、イチョウ抽出物、ソウハクヒ抽出
物、クジン抽出物、ハマメリス抽出物その他の活性酸素
消去作用を有する物質;アラントイン、グアイヤアズレ
ン、カマアズレン、ステアリルイプシロンアミノカプロ
ン酸、インドメタシン、酸化亜鉛;アルニカ抽出物、イ
ンチンコウ抽出物、オウゴン抽出物、オウバク抽出物、
カミツレ抽出物、カンゾウ抽出物(水抽出物)、サンシ
シ抽出物、シコン抽出物、シャクヤク抽出物、ボタンピ
抽出物、ジュウヤク抽出物、シラカバ抽出物、西洋トチ
ノキ種子抽出物、トウキンセンカ抽出物、ムクロジ抽出
物、ローズマリー抽出物、セイヨウノコギリ草抽出物、
ヨモギ抽出物、ヨクイニン抽出物、アロエ抽出物、ジオ
ウ抽出物、センキュウ抽出物、サイコ抽出物、ボウフウ
抽出物、ヨクイニン抽出物、ヘチマ抽出物等の抗炎症・
抗アレルギー作用を有する植物抽出物;コラーゲン、加
水分解コラーゲン、エラスチン、ビトロネクチン、フィ
ブロネクチン、プラセンターエキス、ロヤルゼリー、コ
ンキオリン加水分解物等の動物性抽出物;レチノール、
レチナール、レチノイックアシッド、パントテン酸、パ
ンテノール、リボフラビン、ピリドキシン、トコフェロ
ール、アスコルビン酸、葉酸、ニコチン酸等のビタミン
類;核酸およびその塩基類;アミノ酸類;コレステロー
ル類;植物ステロール類;リポプロテイン類;ビフィズ
ス菌発酵物、乳酸菌発酵物、酵母抽出物、レイシ抽出
物、レイシ菌糸体抽出物等の微生物由来のもの;グリチ
ルリチン酸、グリチルレチン酸、ステアリルグリチルレ
チン酸等のグリチルレチン酸誘導体;等がある。
【0017】また、本発明の皮膚外用剤に含有させるこ
とができる助剤の例としては、各種動植物性油脂、ワッ
クス、高級脂肪酸、鉱物油、エタノール、グリセリン、
1,3-ブチレングリコール等のアルコール類、界面活性
剤、増粘剤、酸化防止剤、防腐剤、香料、着色剤等があ
る。
【0018】
【実施例】
実施例1 黄杞葉の乾燥粉砕物1kgを10リットルのエタノール
(90容積%エタノール;以下同じ)に浸漬し、2時間
還流下に加熱した。その後、濾過して残渣を再び10リ
ットルのエタノールに浸漬し、同様に処理した。上記2
回の処理により得られた抽出液を合わせて減圧下に濃縮
し、177gの抽出物を得た(以下、この抽出物を抽出
物Aという)。
【0019】抽出物A35gを200mlの水に懸濁さ
せ、200mlのクロロホルムで3回抽出し、残った水層
をさらに酢酸エチルで3回抽出して、酢酸エチル層を減
圧下に濃縮乾固して、抽出物7.9gを得た(以下、こ
の抽出物を抽出物Bという)。抽出物Aおよび抽出物B
について、高速液体クロマトグラフィーによりアスチル
ビン類を定量した結果を表1に示す。
【0020】
【表1】 化合物 抽出物A中の含有率(%) 抽出物B中の含有率(%) ネオアスチルビン 0.94 3.67 アスチルビン 14.31 51.28 ネオイソアスチルビン 1.14 3.99 イソアスチルビン 1.02 3.81
【0021】実施例2 実施例1の抽出物B5gを水500mlに溶解し、滅菌
後、粗ヘスペリジナーゼ(起源:アスペルギルス・ニガ
ー)1gを加えて37℃で24時間インキュベートし、
アスチルビン類を加水分解した。加水分解液をエチルエ
ーテル200mlで3回抽出し、エーテル層を濃縮して抽
出物2.2gを得た。抽出物をメタノール20mlに溶解
し、水5mlを加えて5℃で静置すると、タキシフォリン
の結晶が析出した。得られた結晶を濾過で集め、上記と
同様にしてメタノールから結晶化させる再結晶精製を2
回施すことにより、精製タキシフォリン0.9gを得
た。得られたタキシフォリンについて、下記の試験法で
チロシナーゼに対する阻害活性を調べた結果は表2のと
おりであった。
【0022】チロシナーゼ阻害活性試験法:タキシフォ
リンを少量のメタノールに溶解し、1/15M-リン酸カリ
ウム緩衝液(pH6.8)で希釈して、濃度20〜100
ppmの試験液4種類を調製する。各試験液1mlに、同じ
緩衝液で調製したチロシナーゼ溶液(30unit/ml)を
1ml添加し、37℃で10分間、プレインキュベートす
る。その後、同じ緩衝液で調製した0.003% L-チロ
シン溶液1mlを添加し、37℃で15分間インキュベー
トし、その後ただちに475nmにおける吸光度Aを測定
する。吸光度Aは、チロシンから生成したメラニン等一
連の着色成分の濃度に比例する。チロシナーゼ阻害活性
物質無添加の場合についても同様に操作して475nmに
おける吸光度A0を測定し、下記の式からチロシナーゼ
活性阻害率を算出する。 チロシナーゼ活性阻害率(%)=〔(1−A)/A0
×100
【0023】
【表2】 タキシフォリン濃度(ppm) チロシナーゼ活性阻害率(%) 20 27 40 41 60 62 80 88
【0024】実施例3 抽出物A、抽出物B、およびアスチルビン純品につい
て、B16メラノーマ細胞の色素産生を抑制する作用を下
記の試験法で調べた。B16メラノーマ細胞の色素産生抑
制活性試験法:B16メラノーマF−1細胞を25cm2
ラスコに1×106個播種し、5%CO2下の10%FBS
(Fetal bovineSerum)添加 Dulbecco's -MEMで、3
7℃で3日間培養する。その後、トリプシン処理して遠
心分離し(1000rpm、3分間)、細胞を集める。得
られた細胞1×105個を、直径60cmのシャーレに播種
し、試料を溶解した1mMテオフィリン添加培養液で3
日間培養する。培養後、トリプシン処理して遠心分離に
より細胞を集め、血球計算盤を用いて色素の産生状況を
観察すると共に細胞数を測定する。
【0025】試験結果は表3に示したとおりであって、
すべての試料が、細胞増殖に事実上悪影響を及ぼすこと
なしにメラニン色素の産生を抑制した。なお、表中に示
した「色素産生」は次の判定基準により判定した。 +3:対照の着色 +2:着色しているが対照より薄い +1:僅かに着色している 0:ほとんど無色
【0026】
【表3】 試 料 試料濃度(ppm) 色素産生 細胞数(×105 対照 0 +3 5.7±0.30 抽出物A 100 +2 5.2±0.21 〃 200 +1 5.0±0.10 抽出物B 10 +2 5.7±0.15 〃 20 +1 5.8±0.27 〃 50 0 5.7±0.18 アスチルビン 5 +2 5.7±0.13 〃 10 +1 5.7±0.22 〃 20 0 5.6±0.29
【0027】実施例4 実施例1で得られた抽出物A、抽出物B、およびアスチ
ルビンをそれぞれエタノール溶液とし、エタノールを対
照液として、波長200〜500nmの吸光度を測定し
た。その結果を図1に示す。また、メラニン生成および
紅斑生成の原因となる波長300nmおよび波長350nm
の紫外線の吸光係数E(液相厚さ1cm、濃度1重量%)
を求めた。その結果を表4に示す。
【0028】
【表4】 試料 E(300nm) E(350nm) 抽出物A 147.9 44.3 抽出物B 347.4 90.4 アスチルビン 386.5 44.7
【0029】実施例5 美白剤として抽出物Bを用いた下記処方のクリーム3種
を常法により製造した(数値は重量%)。 C(対照) 界面活性剤A(※1) 3.5 3.5 3.5 界面活性剤B(※2) 1.5 1.5 1.5 流動パラフィン 25.0 25.0 25.0 鯨ロウ 5.0 5.0 5.0 ラノリン 5.0 5.0 5.0 セタノール 2.0 2.0 2.0 パラオキシ安息香酸エステル 0.1 0.1 0.1 グリセリン 3.0 3.0 3.0 カルボキシビニルポリマー(※3) 5.0 5.0 5.0 アスチルビン 0.1 − − 抽出物B − 0.2 − 精製水 残量 残量 残量 ※1:自己乳化型モノステアリン酸グリセリン ※2:モノステアリン酸ソルビタン ※3:1%水溶液
【0030】次に、上記クリームについて下記の方法に
より美白作用の試験を行なった。試験法:褐色モルモッ
トの背部を除毛し、そこに0.1%のオクソラレンを塗
布し、30分後にPUVAを1J/cm2照射する。PUV
Aを照射した領域の一部を2cm×2cmの4区画に区切
り、3区画には上記クリームA,B,Cのいずれか1種
をPUVA照射直後と12時間後に塗布する。1区画に
は何も塗布しない。照射24時間後、生じた紅斑の濃度
を肉眼観察により判定する。さらに、上記PUVA照射
領域のうち上記紅斑抑制効果確認試験に用いなかった部
分で1週間後に色素の沈着が認められた部位を2cm×2
cmの4区画に区切り、3区画には上記クリームA,B,
Cのいずれか1種を朝夕各1回、7日間連続で塗布し、
1区画には何も塗布せず、7日後に色素沈着による着色
の強弱を肉眼観察により判定する。判定は、PUVA処
理しない皮膚の色を基準色とする。
【0031】その結果は下記のとおりであった。 紅斑抑制効果:無塗布≦クリームC≪クリームB≦クリ
ームA(=PUVA処理しない皮膚) 色素沈着抑制効果:無塗布≦クリームC≪クリームB=
クリームA(=PUVA処理しない皮膚)
【0032】実施例6 美白剤としてアスチルビンを用いた下記処方の乳液を常
法により製造した(数値は重量%)。 ステアリン酸 2.5 セタノール 1.5 ワセリン 5.0 流動パラフィン 10.0 界面活性剤(※) 2.0 ポリエチレングリコール1500 3.0 トリエタノールアミン 1.0 パラオキシ安息香酸エステル 0.1 アスチルビン 0.1 グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 香料 微量 精製水 残量 ※ モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(6
E.O.)
【0033】実施例7 美白剤としてタキシフォリンを用いた下記処方の化粧水
を常法により製造した(数値は重量%)。 界面活性剤(※) 1.0 1.3-ブチレングリコール 3 グリセリン 3 オレイルアルコール 0.2 エチルアルコール 7 タキシフォリン 0.05 コンキオリン加水分解物 0.2 プラセンターエキス 1.0 ソウハク皮抽出物 0.1 パラオキシ安息香酸エステル 0.1 香料 微量 精製水 残量 ※ モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(2
0E.O.)
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例4による吸光度測定結果を示すグラフ
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/35 ADA 31/70 ADS 35/78 C 8217−4C C07D 311/38 C07H 17/07 // C07D 311/40 (72)発明者 伊藤 洋子 広島県尾道市向東町14703−10丸善製薬株 式会社内 (72)発明者 金近 里香子 広島県尾道市向東町14703−10丸善製薬株 式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスチルビン、ネオイソアスチルビン、
    イソアスチルビン、ネオアスチルビンおよびタキシフォ
    リンからなる群から選ばれた化合物の1種または2種以
    上を有効成分として含有することを特徴とする美白剤。
  2. 【請求項2】 アスチルビン、ネオイソアスチルビン、
    イソアスチルビン、ネオアスチルビンおよびタキシフォ
    リンからなる群から選ばれた化合物の1種または2種以
    上を含有する黄杞葉抽出物を有効成分として含有するこ
    とを特徴とする美白剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の美白剤または請求項2記
    載の美白剤を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
JP03326694A 1994-02-07 1994-02-07 美白剤および皮膚外用剤 Expired - Lifetime JP3226700B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03326694A JP3226700B2 (ja) 1994-02-07 1994-02-07 美白剤および皮膚外用剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03326694A JP3226700B2 (ja) 1994-02-07 1994-02-07 美白剤および皮膚外用剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07223933A true JPH07223933A (ja) 1995-08-22
JP3226700B2 JP3226700B2 (ja) 2001-11-05

Family

ID=12381727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03326694A Expired - Lifetime JP3226700B2 (ja) 1994-02-07 1994-02-07 美白剤および皮膚外用剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3226700B2 (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000109417A (ja) * 1998-10-05 2000-04-18 Pola Chem Ind Inc くすみ改善用の化粧料
JP2002179523A (ja) * 2000-12-15 2002-06-26 Ichimaru Pharcos Co Ltd ブタ胎盤抽出物を含有する化粧料組成物
JP2002187812A (ja) * 2000-12-20 2002-07-05 Ichimaru Pharcos Co Ltd ウマ胎盤抽出物を含有する化粧料組成物
WO2004075867A3 (de) * 2003-02-28 2004-10-28 Cognis France Sa Zubereitungen eines extraktes von eperua falcata und/oder dessen inhaltstoffe enthaltend
JP2006069954A (ja) * 2004-09-01 2006-03-16 Maruzen Pharmaceut Co Ltd チロシナーゼ活性阻害剤、美白剤及び皮膚化粧料
KR100710657B1 (ko) * 2005-11-24 2007-04-24 코스맥스 주식회사 디하이드로퀘세틴을 함유하는 미백 화장료 조성물
CN100348606C (zh) * 2005-07-08 2007-11-14 南京大学 一种落新妇苷的制备方法
JP2008088076A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Kose Corp テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害剤、アンドロゲンレセプター拮抗剤、その用途、及びアンドロゲン活性発現の抑制方法
JP2008088073A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Kose Corp エンドセリン−1産生抑制剤、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制剤、抗炎症用/美白用皮膚外用剤、エンドセリン−1の産生抑制方法及びヘキソサミニダーゼの遊離抑制方法
JP2009155235A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Pola Chem Ind Inc フラボノイド類縁体又は生理的に許容されるその塩からなるメラニン産生抑制剤及び美白皮膚外用剤
JP2010260818A (ja) * 2009-05-07 2010-11-18 Picaso Cosmetic Laboratory Ltd チロシナーゼ阻害剤
JP2012041276A (ja) * 2010-08-12 2012-03-01 Maruzen Pharmaceut Co Ltd タンパク質のカルボニル化抑制剤及び肌の透明感向上剤
JP2014097952A (ja) * 2012-11-14 2014-05-29 Nippon Menaade Keshohin Kk メラノサイト分化誘導抑制剤及びその使用方法
JP2015525803A (ja) * 2012-08-20 2015-09-07 バイオヌークス スイス エスエー コンパニオン美容組成物
WO2016093461A1 (ko) * 2014-12-11 2016-06-16 주식회사 코스메카코리아 황기 펩타이드를 포함하는 피부 노화 방지를 위한 화장료 조성물
US9956200B2 (en) 2014-02-18 2018-05-01 Bionoox Suisse Sa Compositions comprising dihydroquercetin for use in methods for treating the effects associated with skin inflammatory disorders
WO2019088727A1 (ko) * 2017-11-01 2019-05-09 포항공과대학교 산학협력단 8-메톡시부틴을 포함하는 피부 미백 또는 열노화 개선용 조성물
US11077087B2 (en) 2015-03-18 2021-08-03 Bionoox Suisse Sa Compositions comprising dihydroquercetin for use in methods for treating herpes

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000109417A (ja) * 1998-10-05 2000-04-18 Pola Chem Ind Inc くすみ改善用の化粧料
JP2002179523A (ja) * 2000-12-15 2002-06-26 Ichimaru Pharcos Co Ltd ブタ胎盤抽出物を含有する化粧料組成物
JP2002187812A (ja) * 2000-12-20 2002-07-05 Ichimaru Pharcos Co Ltd ウマ胎盤抽出物を含有する化粧料組成物
WO2004075867A3 (de) * 2003-02-28 2004-10-28 Cognis France Sa Zubereitungen eines extraktes von eperua falcata und/oder dessen inhaltstoffe enthaltend
JP2006069954A (ja) * 2004-09-01 2006-03-16 Maruzen Pharmaceut Co Ltd チロシナーゼ活性阻害剤、美白剤及び皮膚化粧料
CN100348606C (zh) * 2005-07-08 2007-11-14 南京大学 一种落新妇苷的制备方法
KR100710657B1 (ko) * 2005-11-24 2007-04-24 코스맥스 주식회사 디하이드로퀘세틴을 함유하는 미백 화장료 조성물
JP2008088073A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Kose Corp エンドセリン−1産生抑制剤、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制剤、抗炎症用/美白用皮膚外用剤、エンドセリン−1の産生抑制方法及びヘキソサミニダーゼの遊離抑制方法
JP2008088076A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Kose Corp テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害剤、アンドロゲンレセプター拮抗剤、その用途、及びアンドロゲン活性発現の抑制方法
JP2009155235A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Pola Chem Ind Inc フラボノイド類縁体又は生理的に許容されるその塩からなるメラニン産生抑制剤及び美白皮膚外用剤
JP2010260818A (ja) * 2009-05-07 2010-11-18 Picaso Cosmetic Laboratory Ltd チロシナーゼ阻害剤
JP2012041276A (ja) * 2010-08-12 2012-03-01 Maruzen Pharmaceut Co Ltd タンパク質のカルボニル化抑制剤及び肌の透明感向上剤
JP2015525803A (ja) * 2012-08-20 2015-09-07 バイオヌークス スイス エスエー コンパニオン美容組成物
JP2014097952A (ja) * 2012-11-14 2014-05-29 Nippon Menaade Keshohin Kk メラノサイト分化誘導抑制剤及びその使用方法
US9956200B2 (en) 2014-02-18 2018-05-01 Bionoox Suisse Sa Compositions comprising dihydroquercetin for use in methods for treating the effects associated with skin inflammatory disorders
WO2016093461A1 (ko) * 2014-12-11 2016-06-16 주식회사 코스메카코리아 황기 펩타이드를 포함하는 피부 노화 방지를 위한 화장료 조성물
US11077087B2 (en) 2015-03-18 2021-08-03 Bionoox Suisse Sa Compositions comprising dihydroquercetin for use in methods for treating herpes
WO2019088727A1 (ko) * 2017-11-01 2019-05-09 포항공과대학교 산학협력단 8-메톡시부틴을 포함하는 피부 미백 또는 열노화 개선용 조성물

Also Published As

Publication number Publication date
JP3226700B2 (ja) 2001-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3226700B2 (ja) 美白剤および皮膚外用剤
JPH08119825A (ja) ヒドロキシチロソール、皮膚外用剤又は浴用剤への応用
EP1343465A2 (de) Verwendung von dna-reparatur-enzymen als mmp-1-inhibitoren
KR101642660B1 (ko) 칠엽담으로부터 분리된 지페노사이드를 포함하는 주름개선용 화장료 조성물
JP4425163B2 (ja) 抗老化化粧料
JP2003300858A (ja) 皮膚外用剤
JP2003300860A (ja) 皮膚外用剤
JP3900388B2 (ja) 美白剤および美白化粧料
EP1252888B1 (en) Biologically active labdane or labdene derivatives from Cistus
JP2012001467A (ja) 皮膚外用剤
JPH0930946A (ja) 美白用皮膚外用剤
JPH11322630A (ja) 抗菌剤、並びにそれを含む皮膚外用剤及び皮膚洗浄剤
JP2003221315A (ja) 育毛用の皮膚外用剤
JP2001114636A (ja) ヒアルロン酸産生及びカタラーゼ産生促進剤、線維芽細胞賦活剤、並びに皮膚外用剤
JP3432175B2 (ja) 細胞増殖促進化粧料
CN115844939A (zh) 具有trpv1蛋白抑制作用的青蒿提取物
JP2005008548A (ja) 皮膚外用剤
JP2003012532A (ja) ヒアルロニダーゼ阻害剤、ヘキソサミニダーゼ遊離阻害剤、サイクリックampホスホジエステラーゼ阻害剤及び肌荒れ改善化粧料
JP5000964B2 (ja) テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害剤、アンドロゲンレセプター拮抗剤、その用途、及びアンドロゲン活性発現の抑制方法
JP5366358B2 (ja) 皮膚の老化機構に作用する剤、抗老化用皮膚外用剤、及び抗老化方法
KR101273027B1 (ko) 캄페롤을 유효성분으로 함유하는 피지 분비 억제용 및항비만용 조성물
JPH07258063A (ja) 皮膚外用剤
JP2004307437A (ja) 老化防止用皮膚外用剤
JP5155543B2 (ja) エンドセリン−1産生抑制剤、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制剤、抗炎症用/美白用皮膚外用剤、エンドセリン−1の産生抑制方法及びヘキソサミニダーゼの遊離抑制方法
JP2003238429A (ja) 線維芽細胞賦活剤及びこれを含む皮膚外用剤

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110831

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110831

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140831

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term