JPH07222955A - 屑米中より玄米を取出す選別装置 - Google Patents

屑米中より玄米を取出す選別装置

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JPH07222955A
JPH07222955A JP4203994A JP4203994A JPH07222955A JP H07222955 A JPH07222955 A JP H07222955A JP 4203994 A JP4203994 A JP 4203994A JP 4203994 A JP4203994 A JP 4203994A JP H07222955 A JPH07222955 A JP H07222955A
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JP
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rice
wind
plate
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swinging
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Withdrawn
Application number
JP4203994A
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English (en)
Inventor
Soichi Yamamoto
惣一 山本
Fumio Hayakawa
文雄 早川
Masafumi Shibata
雅史 柴田
Hiromi Takeda
広美 武田
Motoyuki Suzuki
基之 鈴木
Toshiaki Kobayashi
俊明 小林
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Yamamoto Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Yamamoto Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 屑米の確実な分離。 【構成】 固定ケース1内に設けた風車3を有し上方に
風を吹上げる風胴2と、風胴2の上部に設けた揺動枠1
2と、該揺動枠12に張設した前記風が上方に吹き抜け
る選別板18と、該選別板18上に屑米を供給する供給
装置31と、前記揺動枠12を左右斜上下方向に往復揺
動させる揺動機構とからなり、前記選別板18は、前後
方向の一側を供給側19に他側を排出側20に左右方向
の一側を揺上側21に他側を揺下側22とした略四角形
状とし、前記供給側19は排出側20より高く前記揺上
側21は揺下側22より高く前後左右両方向傾斜させ、
かつ、前記排出側20の端縁上には摩擦抵抗の大なるゴ
ム状シート44等を取付けた屑米中より玄米を取出す選
別装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屑米中より玄米を取出
す選別装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、固定ケース内に設けた風車を有し上
方に風を吹上げる風胴と、風胴の上部に設けた揺動枠
と、該揺動枠に張設した前記風が上方に吹き抜ける選別
板と、該選別板上に屑米を供給する供給装置と、前記選
別板を左右斜上下方向に往復揺動させる揺動機構とから
なり、前記選別板は、前後方向の一側を供給側に他側を
排出側に左右方向の一側を揺上側に他側を揺下側とした
略四角形状とした屑米中より玄米を取出す選別装置は公
知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知の選別板は、
風が吹上げているので、層中の屑米は軽いので風で浮上
させ、選別板の揺上力の作用を受けないので揺下側に誘
導する。層中の玄米は重いので風を受けてもあまり浮上
しないから、選別板の揺動を強く受けて揺上側に揺上げ
られる。しかし、排出側では、穀物は流出して薄くなる
ので、玄米は一層揺上側に揺上げられるから、これに追
随して屑米までも揺上側に揺上げられるようになり、分
布が悪くなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、固定
ケース1内に設けた風車3を有し上方に風を吹上げる風
胴2と、風胴2の上部に設けた揺動枠12と、該揺動枠
12に張設した前記風が上方に吹き抜ける選別板18
と、該選別板18上に屑米を供給する供給装置31と、
前記揺動枠12を左右斜上下方向に往復揺動させる揺動
機構とからなり、前記選別板18は、前後方向の一側を
供給側19に他側を排出側20に左右方向の一側を揺上
側21に他側を揺下側22とした略四角形状とし、前記
供給側19は排出側20より高く前記揺上側21は揺下
側22より高く前後左右両方向傾斜させ、かつ、前記排
出側20の端縁上には摩擦抵抗の大なるゴム状シート4
4等を取付けた屑米中より玄米を取出す選別装置とした
ものである。また、本発明は、前記選別装置において、
前記選別板18は、風孔24を無数形成した打抜多孔板
25の上に金網23を密着重合させた2重構成とした屑
米中より玄米を取出す選別装置としたものである。
【0005】
【作用】選別板18上に供給された屑米は、揺動機構に
よる左右斜上下方向の往復揺動と風車3より吹上がる風
を受けて所望厚さに分布して選別されるが、選別板18
の低い側の排出側20より排出されるときは、厚みが薄
くなって玄米も屑米もともに揺上側に揺上げられ分離が
不良になる。しかし、本案は、排出側20の端縁上にゴ
ム状シート44が貼設してあるので抵抗を受けて幾分溜
り気味になり、最後まで所望厚さを維持し、良好に分離
する。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、
1は周囲の固定ケースであり、固定ケース1内の下部位
置には上方に吹上げる風胴2を固定状に設け、風胴2内
に風車3を軸装する。4は吸引口、5は吹出口、6は前
後方向略水平の風車軸、7は風車軸6の端部に取付けた
プーリーである。前記風胴2の上部には、風車軸6と平
行の駆動軸8を設け、駆動軸8の前後側には偏心輪9、
9を取付け、偏心輪9、9にはロッド10、10の基部
を軸装する。11は駆動軸8の端部に固定したプーリー
である。
【0007】前記風胴2の上部には風胴兼揺動枠12を
取付け、該揺動枠12の下部に設けた軸13、13に、
前記ロッド10、10の先端を軸着する。前記揺動枠1
2の軸13、13よりも上方位置には、傾斜揺動支杆1
4、14の下部を軸着し、傾斜揺動支杆14、14の上
端は固定ケース1側に軸着する。15はモーター、16
は駆動プーリーで、駆動プーリー16と前記プーリー1
1及びプーリー7との間にベルト17を掛け回す。
【0008】それゆえ、モーター15に通電すると、風
車3は回転し、風胴兼揺動枠12は約11mmの振巾で毎分
350 〜400 回位の揺動を行なう。従前公知の、玄米と籾
米とを選別する揺動選別機は、振巾略45mm、振巾数は毎
分略220 〜300 回位であるから、それに比べると、振巾
は約4分の1と小さく振動数は約1.8 倍も多い。
【0009】風胴兼揺動枠12の上部には選別板18を
張設する。選別板18は図4のように略四角であり、前
後方向の一側を供給側19、他側を排出側20、左右側
の一側を揺上側21、他側を揺下側22とし、排出側2
0よりも供給側19側は僅かに高く、揺下側22よりも
揺上側21は高く、前後左右の両方向に傾斜させてあ
る。
【0010】前記選別板18は、金網23と、方向性の
ある風孔24を無数形成した打抜多孔板25の二枚重合
構造であり、吹出口5より吹き上げた風が打抜多孔板2
5と金網23とを吹き抜けて吹送するときは、図1、2
のように、斜めに吹送するように形成する。実施例の風
の方向は、排出側20に向き、かつ揺下側22に向いて
いるが、他の方向に向けることもある。金網23は、16
メッシュ(1インチ当り16個の目がある網)が好適で
ある。
【0011】前記打抜多孔板25と金網23を吹き抜け
る風は、選別板18上に供給した屑米bを風で金網23
より僅かに浮上させ、玄米aは重いので、あまり浮上し
ない程度の風を吹くものであり、屑米bは僅かに浮上す
るから、矢印W方向に揺動する金網23とはあまり接触
せず、したがって揺上力は強く受けないので、勾配に従
って揺下側22側に流動し、かつ、排出側20側に移動
する。玄米aは重いので風を受けてもあまり浮上しない
から、矢印W方向の揺動を強く受けて揺上側21に揺上
げられ、排出側20側に移動する。
【0012】前記排出側20の外部には、左右方向に間
隔を置いて左右調節自在の仕切板26、27を設け、仕
切板26よりも揺上側21を玄米取出口28に、仕切板
26と仕切板27との間を中間米取出口29に、仕切板
27よりも揺下側22を屑米取出口30に形成する。前
記選別板18の揺上側21の側部に、供給装置31を設
け、供給装置31の上部排出樋の下部に縦線兼供給樋3
2を設ける。
【0013】縦線とは、約1.70mmとか、1.75mm位の間隙
を設けて金属線を縦方向に張設し、その上に米を流して
屑米を分離する装置であり、ピアノ線を前後間隔を置い
て間隔調節自在に張設したものが普通であるが、薄鉄板
にスリットを打ち抜いたものもあり、これらを総称して
当業者は縦線と呼んでいる。
【0014】前記供給樋32は左右方向に向けて取付け
られていて、揺動枠12の上部に一体的に固定されてい
るから、揺動枠12と共に揺動するので揺動式である。
供給樋32の先端部は横を向けて開口して供給口33が
形成されており、供給口33の位置は、図4のように揺
下側22である。
【0015】前記選別板18の上面には、所定の間隔を
置いて、堰板34が配設される。堰板34はなるべく穀
物が流れないようにして広く分散させるためのものであ
り、建具のレールのようなもの、L型鋼のようなもの、
帯鋼のようなものでも利用できる。堰板34は、揺上側
21から揺下側22の方向、即ち、左右方向に向けて設
けられ、針金でしばり付けるか、小さなビスで止着する
か、スポット溶接するかして固定する。堰板34の長さ
は左右一杯ではなく、両端は少し許り間隔35を設けて
置く。間隔35より、残留米を掃き出す。前記中間米取
出口29は供給装置31の張込口36に戻す。
【0016】供給樋32は屑米選別板37と下網38と
屑米流板39の3重構造で、屑米選別板37と下網38
の間に目詰り除去ボール40を収納し、断面三角の仕切
棒41に衝突させて摺動させる。屑米流板39を流れた
屑米は取出樋42に取出される。また、43は選別板1
8の左右の傾斜を調節するネジであり、ネジ43を取付
けるときは、図2のように、揺動枠12を上下に分割し
て、その間にネジ43を取付ける。
【0017】前記選別板18の排出側20の端縁には、
摩擦抵抗の大なるゴム状シート44等を取付ける。即
ち、選別板18は、前記のように、風が吹き抜けるの
で、選別板18上に供給した屑米bを風で金網23より
僅かに浮上させ、玄米aは重いので、あまり浮上しな
い。屑米bは浮上するから、矢印W方向に揺動する金網
23とはあまり接触せず、したがって揺上力は強く受け
ないので、勾配に従って揺下側22側に流動する。玄米
aは重いので風を受けてもあまり浮上しないから、矢印
W方向の揺動を強く受けて揺上側21に揺上げられ、両
者は分離するが、排出側20では、そこに開口している
取出口28、29、30に流出するので、穀層厚みは薄
くなり、玄米も屑米もともに揺上られて再混入する。そ
こで、本案は、前記選別板18の排出側20の端縁に、
屑米取出口30を除き摩擦抵抗の大なるゴム状シート4
4等を取付ける。図6はA−A断面で、45はL型下
枠、46はL型押え枠、47は止めネジであり、ゴム状
シート44はL型押え枠46の上面に糊着される。
【0018】
【作用】次に作用を述べる。スイッチをオンにすると、
モーター15に通電し、ベルト17を介しプーリー7お
よびプーリー11を回転させて風車軸6および駆動軸8
を回転させ、風車軸6に固定の風車3を回転させて吹出
口5より風を吹き上げ、駆動軸8に設けた偏心輪9とロ
ッド10とにより揺動枠12を揺動させる。揺動枠12
は、傾斜揺動支杆14、14により固定ケース1に取付
けられているので、W方向に傾斜揺動する。
【0019】この状態で、張込口36より屑米を供給す
ると、供給装置31により揚穀されて供給樋32内の屑
米選別板37上を流下し、極めて小粒の屑米cのみは分
離されて下網38をも通り、その下の屑米流板38上を
流れて取出樋42に取出され、玄米aと屑米bの混合粒
は屑米選別板37上を流下して供給口33より選別板1
8の図4の揺下側22に供給され、揺動と風により2〜
5層の厚みに全面分布する。
【0020】選別板18は、図3のように、指向性のあ
る打抜多孔板25と金網23との2枚重ねであるから吹
き抜ける風は指向性を有し、層中の屑米bは風を受けて
金網23より僅かに浮上し、層中の玄米aは重いので、
風を受けてもあまり浮上しない。僅かに浮上した屑米b
は、矢印W方向に揺動する金網23とはあまり接触せ
ず、したがって金網23の揺上力は受けないで、勾配に
従って揺下側22側に流動し、かつ、勾配で排出側20
にも移動する。このときの揺下側22へ流動は、調節ネ
ジ43により勾配を微妙に調節して加減される。実施例
は、風が揺下側22方向と排出側20方向に指向性を持
って吹いているので、屑米の移動を補助する。
【0021】玄米aは重いので風を受けてもあまり浮上
しないから、矢印W方向の揺動を強く受けて揺上側21
に揺上げられ、かつ、排出側20側に移動する。この排
出側20への移動は、選別板18の上面に、所定の間隔
を置いて配設された堰板34により流れを阻止されるの
で遅くなり、そのため、左右方向に広く分散し、長時間
選別される。
【0022】排出側20では、そこに開口している取出
口28、29、30に流出するので穀層厚みは薄くな
り、玄米も屑米もともに揺上られて再混入する。そこ
で、本案は、選別板18の排出側20の端縁に摩擦抵抗
の大なるゴム状シート44等を取付けたので、穀層は薄
くならず、そのため、玄米はそのままそこに溜り、屑米
と混合しない。
【0023】
【発明の効果】前記公知の選別板は、風が吹上げている
ので、層中の屑米は軽いので風で浮上させ、選別板の揺
上力の作用を受けないので揺下側に誘導する。層中の玄
米は重いので風を受けてもあまり浮上しないから、選別
板の揺動を強く受けて揺上側に揺上げられる。しかし、
排出側では、穀物は流出して薄くなるので、玄米は一層
揺上側に揺上げられるから、これに追随して屑米までも
揺上側に揺上げられるようになり、分布が悪くなる。し
かるに、本発明は、固定ケース1内に設けた風車3を有
し上方に風を吹上げる風胴2と、風胴2の上部に設けた
揺動枠12と、該揺動枠12に張設した前記風が上方に
吹き抜ける選別板18と、該選別板18上に屑米を供給
する供給装置31と、前記揺動枠12を左右斜上下方向
に往復揺動させる揺動機構とからなり、前記選別板18
は、前後方向の一側を供給側19に他側を排出側20に
左右方向の一側を揺上側21に他側を揺下側22とした
略四角形状とし、前記供給側19は排出側20より高く
前記揺上側21は揺下側22より高く前後左右両方向傾
斜させ、かつ、前記排出側20の端縁上には摩擦抵抗の
大なるゴム状シート44等を取付けた屑米中より玄米を
取出す選別装置としたものであるから、選別板18上に
供給された屑米は、揺動機構による左右斜上下方向の往
復揺動と風車3より吹上がる風を受けて所望厚さに分布
して選別され、排出側20でも端縁上に貼設してあるゴ
ム状シート44の抵抗を受けて幾分溜り気味になり薄く
ならないから、最後まで所望厚さを維持し、良好に分離
する。また、本発明は、前記選別装置において、前記選
別板18は、風孔24を無数形成した打抜多孔板25の
上に金網23を密着重合させた2重構成とした屑米中よ
り玄米を取出す選別装置としたものであるから、風が均
等になり良好に選別する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体縦断側面図。
【図2】 A−A断面図。
【図3】 選別網の作用状態断面図。
【図4】 選別網の作用状態俯瞰図。
【図5】 供給樋の縦断面図。
【図6】 要部縦断面図。
【符号の説明】
1…固定ケース、2…風胴、3…風車、4…吸引口、5
…吹出口、6…風車軸、7…風車軸のプーリー、8…駆
動軸、9…偏心輪、10…ロッド、11…駆動軸のプー
リー、12…風胴兼揺動枠、13…軸、14…傾斜揺動
支杆、15…モーター、16…駆動プーリー、17…ベ
ルト、18…選別網、19…供給側、20…排出側、2
1…揺上側、22…揺下側、23…金網、24…風孔、
25…打抜多孔板、26、27…仕切板、28…玄米取
出口、29…中間米取出口、30…屑米取出口、31…
供給装置、32…供給樋、33…供給口、34…堰板、
35…間隔、36…張込口、37…屑米選別板、38…
下網、39…屑米流板、40…目詰り除去ボール、41
…仕切棒、42…取出樋、43…調節ネジ、44…ゴム
状シート、45…L型下枠、46…L型押え枠、47…
止めネジ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 屑米中より玄米を取出す選別装置
【特許請求の範囲】
請求項2】 請求項1において、前記排出側20の端
縁には縦断面L型のL型押え枠46を当接固定し、前記
ゴム状シート44は前記L型押え枠46の上面に糊着し
た屑米中より玄米を取出す選別装置
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屑米中より玄米を取出
す選別装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、固定ケース内に設けた風車を有し上
方に風を吹上げる風胴と、風胴の上部に設けた揺動枠
と、該揺動枠に張設した前記風が上方に吹き抜ける選別
板と、該選別板上に屑米を供給する供給装置と、前記選
別板を左右斜上下方向に往復揺動させる揺動機構とから
なり、前記選別板は、前後方向の一側を供給側に他側を
排出側に左右方向の一側を揺上側に他側を揺下側とした
略四角形状とした屑米中より玄米を取出す選別装置は公
知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知の選別板は、
風が吹上げているので、層中の屑米は軽いので風で浮上
させ、選別板の揺上力の作用を受けないので揺下側に誘
導する。層中の玄米は重いので風を受けてもあまり浮上
しないから、選別板の揺動を強く受けて揺上側に揺上げ
られる。しかし、排出側では、穀物は流出して薄くなる
ので、玄米は一層揺上側に揺上げられるから、これに追
随して屑米までも揺上側に揺上げられるようになり、分
布が悪くなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、固定
ケース1内に設けた風車3を有し上方に風を吹上げる風
胴2と、風胴2の上部に設けた揺動枠12と、該揺動枠
12に張設した前記風が上方に吹き抜ける選別板18
と、該選別板18上に屑米を供給する供給装置31と、
前記揺動枠12を左右斜上下方向に往復揺動させる揺動
機構とからなり、前記選別板18は、前後方向の一側を
供給側19に他側を排出側20に左右方向の一側を揺上
側21に他側を揺下側22とした略四角形状とし、前記
供給側19は排出側20より高く前記揺上側21は揺下
側22より高く前後左右両方向傾斜させ、かつ、前記排
出側20の端縁上には摩擦抵抗の大なるゴム状シート4
4等を取付けた屑米中より玄米を取出す選別装置とした
ものである。また、本発明は、請求項1において、前記
排出側20の端縁には縦断面L型のL型押え枠46を当
接固定し、前記ゴム状シート44は前記L型押え枠46
の上面に糊着した屑米中より玄米を取出す選別装置とし
たものである。また、本発明は、前記選別装置におい
て、前記選別板18は、風孔24を無数形成した打抜多
孔板25の上に金網23を密着重合させた2重構成とし
た屑米中より玄米を取出す選別装置としたものである。
【0005】
【作用】選別板18上に供給された屑米は、揺動機構に
よる左右斜上下方向の往復揺動と風車3より吹上がる風
を受けて所望厚さに分布して選別されるが、選別板18
の低い側の排出側20より排出されるときは、厚みが薄
くなって玄米も屑米もともに揺上側に揺上げられ分離が
不良になる。しかし、本案は、排出側20の端縁上にゴ
ム状シート44が貼設してあるので抵抗を受けて幾分溜
り気味になり、最後まで所望厚さを維持し、良好に分離
する。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、
1は周囲の固定ケースであり、固定ケース1内の下部位
置には上方に吹上げる風胴2を固定状に設け、風胴2内
に風車3を軸装する。4は吸引口、5は吹出口、6は前
後方向略水平の風車軸、7は風車軸6の端部に取付けた
プーリーである。前記風胴2の上部には、風車軸6と平
行の駆動軸8を設け、駆動軸8の前後側には偏心輪9、
9を取付け、偏心輪9、9にはロッド10、10の基部
を軸装する。11は駆動軸8の端部に固定したプーリー
である。
【0007】前記風胴2の上部には風胴兼揺動枠12を
取付け、該揺動枠12の下部に設けた軸13、13に、
前記ロッド10、10の先端を軸着する。前記揺動枠1
2の軸13、13よりも上方位置には、傾斜揺動支杆1
4、14の下部を軸着し、傾斜揺動支杆14、14の上
端は固定ケース1側に軸着する。15はモーター、16
は駆動プーリーで、駆動プーリー16と前記プーリー1
1及びプーリー7との間にベルト17を掛け回す。
【0008】それゆえ、モーター15に通電すると、風
車3は回転し、風胴兼揺動枠12は約11mmの振巾で毎分
350 〜400 回位の揺動を行なう。従前公知の、玄米と籾
米とを選別する揺動選別機は、振巾略45mm、振巾数は毎
分略220 〜300 回位であるから、それに比べると、振巾
は約4分の1と小さく振動数は約1.8 倍も多い。
【0009】風胴兼揺動枠12の上部には選別板18を
張設する。選別板18は図4のように略四角であり、前
後方向の一側を供給側19、他側を排出側20、左右側
の一側を揺上側21、他側を揺下側22とし、排出側2
0よりも供給側19側は僅かに高く、揺下側22よりも
揺上側21は高く、前後左右の両方向に傾斜させてあ
る。
【0010】前記選別板18は、金網23と、方向性の
ある風孔24を無数形成した打抜多孔板25の二枚重合
構造であり、吹出口5より吹き上げた風が打抜多孔板2
5と金網23とを吹き抜けて吹送するときは、図1、2
のように、斜めに吹送するように形成する。実施例の風
の方向は、排出側20に向き、かつ揺下側22に向いて
いるが、他の方向に向けることもある。金網23は、16
メッシュ(1インチ当り16個の目がある網)が好適で
ある。
【0011】前記打抜多孔板25と金網23を吹き抜け
る風は、選別板18上に供給した屑米bを風で金網23
より僅かに浮上させ、玄米aは重いので、あまり浮上し
ない程度の風を吹くものであり、屑米bは僅かに浮上す
るから、矢印W方向に揺動する金網23とはあまり接触
せず、したがって揺上力は強く受けないので、勾配に従
って揺下側22側に流動し、かつ、排出側20側に移動
する。玄米aは重いので風を受けてもあまり浮上しない
から、矢印W方向の揺動を強く受けて揺上側21に揺上
げられ、排出側20側に移動する。
【0012】前記排出側20の外部には、左右方向に間
隔を置いて左右調節自在の仕切板26、27を設け、仕
切板26よりも揺上側21を玄米取出口28に、仕切板
26と仕切板27との間を中間米取出口29に、仕切板
27よりも揺下側22を屑米取出口30に形成する。前
記選別板18の揺上側21の側部に、供給装置31を設
け、供給装置31の上部排出樋の下部に縦線兼供給樋3
2を設ける。
【0013】縦線とは、約1.70mmとか、1.75mm位の間隙
を設けて金属線を縦方向に張設し、その上に米を流して
屑米を分離する装置であり、ピアノ線を前後間隔を置い
て間隔調節自在に張設したものが普通であるが、薄鉄板
にスリットを打ち抜いたものもあり、これらを総称して
当業者は縦線と呼んでいる。
【0014】前記供給樋32は左右方向に向けて取付け
られていて、揺動枠12の上部に一体的に固定されてい
るから、揺動枠12と共に揺動するので揺動式である。
供給樋32の先端部は横を向けて開口して供給口33が
形成されており、供給口33の位置は、図4のように揺
下側22である。
【0015】前記選別板18の上面には、所定の間隔を
置いて、堰板34が配設される。堰板34はなるべく穀
物が流れないようにして広く分散させるためのものであ
り、建具のレールのようなもの、L型鋼のようなもの、
帯鋼のようなものでも利用できる。堰板34は、揺上側
21から揺下側22の方向、即ち、左右方向に向けて設
けられ、針金でしばり付けるか、小さなビスで止着する
か、スポット溶接するかして固定する。堰板34の長さ
は左右一杯ではなく、両端は少し許り間隔35を設けて
置く。間隔35より、残留米を掃き出す。前記中間米取
出口29は供給装置31の張込口36に戻す。
【0016】供給樋32は屑米選別板37と下網38と
屑米流板39の3重構造で、屑米選別板37と下網38
の間に目詰り除去ボール40を収納し、断面三角の仕切
棒41に衝突させて摺動させる。屑米流板39を流れた
屑米は取出樋42に取出される。また、43は選別板1
8の左右の傾斜を調節するネジであり、ネジ43を取付
けるときは、図2のように、揺動枠12を上下に分割し
て、その間にネジ43を取付ける。
【0017】前記選別板18の排出側20の端縁には、
摩擦抵抗の大なるゴム状シート44等を取付ける。即
ち、選別板18は、前記のように、風が吹き抜けるの
で、選別板18上に供給した屑米bを風で金網23より
僅かに浮上させ、玄米aは重いので、あまり浮上しな
い。屑米bは浮上するから、矢印W方向に揺動する金網
23とはあまり接触せず、したがって揺上力は強く受け
ないので、勾配に従って揺下側22側に流動する。玄米
aは重いので風を受けてもあまり浮上しないから、矢印
W方向の揺動を強く受けて揺上側21に揺上げられ、両
者は分離するが、排出側20では、そこに開口している
取出口28、29、30に流出するので、穀層厚みは薄
くなり、玄米も屑米もともに揺上られて再混入する。そ
こで、本案は、前記選別板18の排出側20の端縁に、
屑米取出口30を除き摩擦抵抗の大なるゴム状シート4
4等を取付ける。図6はA−A断面で、45はL型下
枠、46はL型押え枠、47は止めネジであり、ゴム状
シート44はL型押え枠46の上面に糊着され、前記L
型押え枠46は、切離した金網23、打抜多孔板25の
端面を包囲して、ぼろ隠しをさせる
【0018】
【作用】次に作用を述べる。スイッチをオンにすると、
モーター15に通電し、ベルト17を介しプーリー7お
よびプーリー11を回転させて風車軸6および駆動軸8
を回転させ、風車軸6に固定の風車3を回転させて吹出
口5より風を吹き上げ、駆動軸8に設けた偏心輪9とロ
ッド10とにより揺動枠12を揺動させる。揺動枠12
は、傾斜揺動支杆14、14により固定ケース1に取付
けられているので、W方向に傾斜揺動する。
【0019】この状態で、張込口36より屑米を供給す
ると、供給装置31により揚穀されて供給樋32内の屑
米選別板37上を流下し、極めて小粒の屑米cのみは分
離されて下網38をも通り、その下の屑米流板38上を
流れて取出樋42に取出され、玄米aと屑米bの混合粒
は屑米選別板37上を流下して供給口33より選別板1
8の図4の揺下側22に供給され、揺動と風により2〜
5層の厚みに全面分布する。
【0020】選別板18は、図3のように、指向性のあ
る打抜多孔板25と金網23との2枚重ねであるから吹
き抜ける風は指向性を有し、層中の屑米bは風を受けて
金網23より僅かに浮上し、層中の玄米aは重いので、
風を受けてもあまり浮上しない。僅かに浮上した屑米b
は、矢印W方向に揺動する金網23とはあまり接触せ
ず、したがって金網23の揺上力は受けないで、勾配に
従って揺下側22側に流動し、かつ、勾配で排出側20
にも移動する。このときの揺下側22へ流動は、調節ネ
ジ43により勾配を微妙に調節して加減される。実施例
は、風が揺下側22方向と排出側20方向に指向性を持
って吹いているので、屑米の移動を補助する。
【0021】玄米aは重いので風を受けてもあまり浮上
しないから、矢印W方向の揺動を強く受けて揺上側21
に揺上げられ、かつ、排出側20側に移動する。この排
出側20への移動は、選別板18の上面に、所定の間隔
を置いて配設された堰板34により流れを阻止されるの
で遅くなり、そのため、左右方向に広く分散し、長時間
選別される。
【0022】排出側20では、そこに開口している取出
口28、29、30に流出するので穀層厚みは薄くな
り、玄米も屑米もともに揺上られて再混入する。そこ
で、本案は、選別板18の排出側20の端縁に摩擦抵抗
の大なるゴム状シート44等を取付けたので、穀層は薄
くならず、そのため、玄米はそのままそこに溜り、屑米
と混合しない。であり、ゴム状シート44はL型押え枠
46の上面に糊着され、前記L型押え枠46は、切離し
た金網23、打抜多孔板25の端面を包囲して、ぼろ隠
しをさせる
【0023】
【発明の効果】前記公知の選別板は、風が吹上げている
ので、層中の屑米は軽いので風で浮上させ、選別板の揺
上力の作用を受けないので揺下側に誘導する。層中の玄
米は重いので風を受けてもあまり浮上しないから、選別
板の揺動を強く受けて揺上側に揺上げられる。しかし、
排出側では、穀物は流出して薄くなるので、玄米は一層
揺上側に揺上げられるから、これに追随して屑米までも
揺上側に揺上げられるようになり、分布が悪くなる。し
かるに、本発明は、固定ケース1内に設けた風車3を有
し上方に風を吹上げる風胴2と、風胴2の上部に設けた
揺動枠12と、該揺動枠12に張設した前記風が上方に
吹き抜ける選別板18と、該選別板18上に屑米を供給
する供給装置31と、前記揺動枠12を左右斜上下方向
に往復揺動させる揺動機構とからなり、前記選別板18
は、前後方向の一側を供給側19に他側を排出側20に
左右方向の一側を揺上側21に他側を揺下側22とした
略四角形状とし、前記供給側19は排出側20より高く
前記揺上側21は揺下側22より高く前後左右両方向傾
斜させ、かつ、前記排出側20の端縁上には摩擦抵抗の
大なるゴム状シート44等を取付けた屑米中より玄米を
取出す選別装置としたものであるから、選別板18上に
供給された屑米は、揺動機構による左右斜上下方向の往
復揺動と風車3より吹上がる風を受けて所望厚さに分布
して選別され、排出側20でも端縁上に貼設してあるゴ
ム状シート44の抵抗を受けて幾分溜り気味になり薄く
ならないから、最後まで所望厚さを維持し、良好に分離
する。また、本発明は、請求項1において、前記排出側
20の端縁には縦断面L型のL型押え枠46を当接固定
し、前記ゴム状シート44は前記L型押え枠46の上面
に糊着した屑米中より玄米を取出す選別装置としたもの
であるから、前記L型押え枠46は、切離した金網2
3、打抜多孔板25の端面を包囲して、ぼろ隠しをす
。また、本発明は、前記選別装置において、前記選別
板18は、風孔24を無数形成した打抜多孔板25の上
に金網23を密着重合させた2重構成とした屑米中より
玄米を取出す選別装置としたものであるから、風が均等
になり良好に選別する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体縦断側面図。
【図2】 A−A断面図。
【図3】 選別網の作用状態断面図。
【図4】 選別網の作用状態俯瞰図。
【図5】 供給樋の縦断面図。
【図6】 要部縦断面図。
【符号の説明】 1…固定ケース、2…風胴、3…風車、4…吸引口、5
…吹出口、6…風車軸、7…風車軸のプーリー、8…駆
動軸、9…偏心輪、10…ロッド、11…駆動軸のプー
リー、12…風胴兼揺動枠、13…軸、14…傾斜揺動
支杆、15…モーター、16…駆動プーリー、17…ベ
ルト、18…選別網、19…供給側、20…排出側、2
1…揺上側、22…揺下側、23…上網、24…風孔、
25…打抜多孔板、26、27…仕切板、28…玄米取
出口、29…中間米取出口、30…屑米取出口、31…
供給装置、32…供給樋、33…供給口、34…堰板、
35…間隔、36…張込口、37…屑米選別板、38…
下網、39…屑米流板、40…目詰り除去ボール、41
…仕切棒、42…取出樋、43…調節ネジ、44…ゴム
状シート、45…L型下枠、46…L型押え枠、47…
止めネジ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 広美 山形県天童市大字老野森404番地 株式会 社山本製作所内 (72)発明者 鈴木 基之 山形県天童市大字老野森404番地 株式会 社山本製作所内 (72)発明者 小林 俊明 山形県天童市大字老野森404番地 株式会 社山本製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ケース1内に設けた風車3を有し上
    方に風を吹上げる風胴2と、風胴2の上部に設けた揺動
    枠12と、該揺動枠12に張設した前記風が上方に吹き
    抜ける選別板18と、該選別板18上に屑米を供給する
    供給装置31と、前記揺動枠12を左右斜上下方向に往
    復揺動させる揺動機構とからなり、前記選別板18は、
    前後方向の一側を供給側19に他側を排出側20に左右
    方向の一側を揺上側21に他側を揺下側22とした略四
    角形状とし、前記供給側19は排出側20より高く前記
    揺上側21は揺下側22より高く前後左右両方向傾斜さ
    せ、かつ、前記排出側20の端縁上には摩擦抵抗の大な
    るゴム状シート44等を取付けた屑米中より玄米を取出
    す選別装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記選別板18は、
    風孔24を無数形成した打抜多孔板25の上に金網23
    を密着重合させた2重構成とした屑米中より玄米を取出
    す選別装置。
JP4203994A 1994-02-16 1994-02-16 屑米中より玄米を取出す選別装置 Withdrawn JPH07222955A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016168556A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 Jfeスチール株式会社 粉粒体の乾式密度分離装置および粉粒体の乾式密度分離方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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