JPH07222873A - 可動象形体付き置物及びその象形体 - Google Patents

可動象形体付き置物及びその象形体

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JPH07222873A
JPH07222873A JP6019531A JP1953194A JPH07222873A JP H07222873 A JPH07222873 A JP H07222873A JP 6019531 A JP6019531 A JP 6019531A JP 1953194 A JP1953194 A JP 1953194A JP H07222873 A JPH07222873 A JP H07222873A
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Japan
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driven shaft
movable
pedestal
power
coin
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Application number
JP6019531A
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English (en)
Inventor
Hiroshige Inoue
浩成 井上
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YAMASAN KK
Original Assignee
YAMASAN KK
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63HTOYS, e.g. TOPS, DOLLS, HOOPS OR BUILDING BLOCKS
    • A63H13/00Toy figures with self-moving parts, with or without movement of the toy as a whole

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  • Toys (AREA)
  • Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表情豊かでいつまでも見飽きることのない動
作をする象形体を備えつつ、コストダウンを図る。 【構成】 台座部2と、台座部2に設けられた動力部3
と、台座部2に設けられた象形体4とからなる可動象形
体付き置物1において、象形体4は、台座部2に対して
着脱自在に取り付けられる固定部98と、該固定部98
に対して動くように設けられた可動部99とからなり、
動力部3には出力端18aが設けられ、該出力端18a
に係脱自在に連結される入力端20aが固定部98に設
けられ、該入力端20aからの動力により可動部99が
駆動されるよう構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、箱状等をした台座部上
部で人形等をかたどった象形体が動作するようになされ
た可動象形体付き置物、及び、その象形体に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、箱体に内蔵されたオルゴールを駆
動源として、このオルゴールが鳴動している間だけ、上
記箱体の上部で人形等を動作させるようにした置物が種
々開発されている(実開昭59−100489号、実開
昭59−183293号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の置物では、単体
又は複数体の人形等を、主として平面的に移動(例えば
円周軌道に沿って移動)させることにより、その総合的
な動きとしてこれを見る者に興味を起こさせるようにし
ており、人形等それ自体は、樹脂材等で一体形成した不
動物であった。そのため、全体としての動きに趣向があ
る場合でも、人形等が無表情であることから動きの単純
さ、機構上の貧弱さを払拭することはできなかった。
【0004】すなわち、従来の置物は、これを遠くに置
いて漫然と眺めるには適しているものの、人形等の動き
を近くで注視するようなことをすれば、比較的早期のう
ちに見飽きてしまうということがあった。また、人形と
それを取り付けている台座とが対で構成されていたた
め、各種の置物を製造する場合、その対の種類が多くな
り多種少量生産になってコスト高を招いていた。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、表情豊かで、いつまでも見飽きることのない
動作をする人形等の象形体を備えると共に、コストダウ
ンを図った可動象形体付き置物及びその象形体を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明の可動象形体付き置物の特徴とするところは、台座部
と、該台座部に設けられた動力部と、該台座部に設けら
れた象形体とからなり、前記象形体は、前記台座部に対
して着脱自在に取り付けられる固定部と、該固定部に対
して動くように設けられた可動部とからなり、前記動力
部には出力端が設けられ、該出力端に係脱自在に連結さ
れる入力端が前記固定部に設けられ、該入力端からの動
力により前記可動部が駆動されるよう構成されている点
にある。
【0007】前記出力端を回転動力を出力するものとし
て構成し、前記入力端を前記固定部に回転自在に支持さ
れた従動軸の端部に形成し、該従動軸と前記可動部とを
連動連結することができる。更に、前記台座部を箱体で
構成し、前記動力部を前記台座部内に配置されたオルゴ
ールにより構成し、前記台座部内には硬貨貯留部を設け
ると共に、前記台座部の外周面には前記硬貨貯留部へ連
通する投入口を開口形成し、該投入口から投入された硬
貨により前記動力部を駆動させる操作レバーを設けるこ
とができる。
【0008】本発明の象形体の特徴とするところは、前
記台座部に対して着脱自在に取り付けられる固定部と、
該固定部に対して動くように設けられた可動部とからな
り、固定部には入力端が設けられ、該入力端からの入力
により前記可動部が動くように構成され、更に、前記可
動部は、前記固定部に対して動く第1可動部と、該第1
可動部に対して動く第2可動部からなる点にある。
【0009】前記固定部には従動軸を回転自在に支持
し、該従動軸の端部に前記出力端に係脱自在に連結され
る入力端を設け、そして、前記従動軸には螺旋翼部と偏
心ピンを設け、前記可動部には前記螺旋翼部に係合する
連動ピンと、前記偏心ピンに係合する長孔とを設けるこ
とができる。また、前記従動軸を、前記入力端を有する
第1従動軸と、該第1従動軸に移動可能に且つ動力伝達
可能に結合された第2従動軸とに分割構成し、該第2従
動軸を前記可動部に支持する共に、該第2従動軸にカム
面を設け、該カム面に係合するカム面を前記固定部に形
成することもできる。
【0010】
【作用】本発明の可動象形体付き置物によれば、象形体
が台座部に着脱自在に取り付けられる。従って、本発明
によれば、好みに応じて象形体を取り替えることができ
る。象形体を台座部に取り付けると、象形体の入力端と
動力部の出力端とが連結される。そして、動力部の動力
は出力端から入力端を経て象形体に伝達され、該象形体
の可動部が駆動され、該可動部が固定部に対して動く。
【0011】また、台座部を箱体で構成し、動力部をオ
ルゴールで構成した貯金箱式のものでは、投入口から硬
貨を投入することにより、該硬貨が操作レバーを押動し
てオルゴールが始動し、該オルゴールの動力により象形
体の可動部が動く。本発明の象形体によれば、固定部が
台座部に着脱自在に取り付けられ、該固定部を台座部に
取り付けることにより、出力端と入力端も連結される。
そして、動力部の動力は、出力端から入力端を経て可動
部を駆動する。そしてこの可動部は、前記固定部に対し
て動く第1可動部と、該第1可動部に対して動く第2可
動部から構成されているので、その動きが複雑になる。
【0012】また、回転自在な従動軸を設けたもので
は、該従動軸に設けられた螺旋翼部と可動部に設けられ
た連動ピントの係合により可動部が動き、また、従動軸
に設けられた偏心ピンに可動部の長孔が係合することに
より可動部が動く。更に、前記従動軸を、前記入力端を
有する第1従動軸と、該第1従動軸に移動可能に且つ動
力伝達可能に結合された第2従動軸とに分割構成し、該
第2従動軸を前記第1可動部に支持する共に、該第2従
動軸にカム面を設け、該カム面に係合するカム面を前記
固定部に形成した場合は、第2従動軸はカム面により移
動し、該移動する第2従動軸に支持されている可動部も
移動することになる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1乃至図9は本発明に係る置物1の第1実施例を
示したものである。まず、この置物1の主要な構成を説
明すると、台座部2と、この台座部2内に設けられた動
力部3と、台座部2の上部に着脱自在に設けられた象形
体4とを備えて構成されている。この象形体4は、台座
部2に対して着脱自在に取付固定された固定部98と、
この固定部98に対して動くように設けられた可動部9
9とから構成されている。動力部3には、台座2の上部
に突出して回転動力を出力する出力端18aが設けら
れ、象形体4の固定部98には、可動部99に連動する
入力端20aが設けられ、この入力端20aが動力部3
の出力端18aに係脱自在に連結されており、入力端2
0aからの動力により可動部99が駆動されるように構
成されている。
【0014】台座部2は、箱体を二分割した形状の第1
ケーシング81と第2ケーシング82とを組み合わせる
ことにより、中空状の箱体に構成されている。台座部2
の内部空間の上部及び前左部は、動力部3の収納部とさ
れており、この動力部3の収納部を除く他のスペースが
硬貨貯留部7として利用されている。動力部3の収納部
と硬貨貯留部7とは、動力部3の側方に位置し且つ台座
部2の正面側壁2aに一体に形成された側仕切壁8a
と、動力部3の下方に位置し且つ台座部2の正面側壁2
aに一体に形成された底仕切壁8bと、これら側仕切壁
8a及び底仕切壁8bに対して後方から着脱自在に取り
つけられた裏仕切壁8cとにより仕切られている。
【0015】台座部2の右側壁83と側仕切壁8aのそ
れぞれの対向面には、台座部2の前後方向略全長にわた
る案内溝84が設けられており、この案内溝84に板状
の動力部支持台85が挿脱自在に案内保持されている。
また、第1ケーシング81及び第2ケーシング82の上
部は開口されており、かかる開口部が天板86により閉
塞されている。この天板86は支持台85と一体的に連
結されている。
【0016】台座部2の正面側壁2a(第1ケーシング
81の正面側壁)には硬貨W用の投入口9が上下方向に
長尺状に形成されており、この投入口9は硬貨挿通路1
0を介して硬貨貯留部7に連通されている。硬貨挿通路
10は後側が若干下方に傾斜するスロープとされてい
る。なお、投入口9及び硬貨挿入路10は、流通硬貨の
うち最大径のものが通過し得る寸法に形成されている。
【0017】第2ケーシング82の底後部には、硬貨貯
留部7に対応する範囲内で硬貨取出口87が開口形成さ
れており、この硬貨取出口87に蓋片88が着脱自在に
取り付けられている。この蓋片88は、台座部2の後方
から硬貨取出口87に沿ってスライドさせていき、蓋片
88の一端に設けた係合片89が、第2ケーシング82
の底内面に形成した係合凹部90に係合させることによ
り、第2ケーシング82に取り付けられる。また、第2
ケーシング82に取り付けられた状態から蓋片88を後
方に押し出すと、係合片89が弾性変形して係合凹部9
0との係合が解除され、よって取り外すことができる。
【0018】動力部3は、本実施例では、回転駆動式の
オルゴールが用いられており、支持台85に取付固定さ
れている。この動力部3は、外周面に多数の打鍵突起を
突設させた回転ドラム14と、回転ドラム14を回転さ
せるゼンマイ(図示略)を収納した駆動部15(香箱)
と、該駆動部15を作動させる揺動レバー91と、駆動
部15のゼンマイ用のネジ巻きハンドル16と、回転ド
ラム14に周接するように保持された振動板92(リー
ド)と、回転ドラム14の回転を出力端18aに伝達す
るギア列93とを備えている。回転ドラム14、駆動部
15及び振動板92は支持台85の下面側に固定され、
ギア列93は支持台85と天板86との間に設けられて
おり、すなわち、この動力部3はユニット式とされて台
座部2に対し脱着可能である。
【0019】揺動レバー91は、図4に示すように、基
端部が駆動部15に軸支され、先端部が動力部3の収納
部から側外方に突出されており、かかる突出部分が上下
揺動自在となるように構成されている。そして、この揺
動レバー91の先端部に下方から接当する操作レバー1
7が側仕切壁8aに枢支されている。操作レバー17
は、前後方向中心部が側仕切壁8aに回動自在に支持さ
れており、前端部が揺動レバー91下面に接当してお
り、後端部は、硬貨挿通路10を通過してきた硬貨Wが
硬貨貯留部7へと落下していくときに該硬貨Wにより下
方へ揺動されるようになっている。なお、この操作レバ
ー17の重心位置は、枢支部分よりも前方に位置されて
おり、通常は前端部が下がるようになっている。
【0020】この動力部3において、駆動部15内に
は、ゼンマイによる回転ドラム14の回転を止める停止
機構が備えられており、回転ドラム14は、曲の開始位
置で停止されるようになっている。そして揺動レバー9
1を一回上下に揺動させると、停止機構による回転ドラ
ム14の停止が解除され、駆動部15のゼンマイにより
回転ドラム14が回転駆動を開始し、360°回転する
と(すなわち一曲演奏し終わると)、停止機構により回
転ドラム14は停止されるようになっている。
【0021】従って、投入口9に硬貨Wを投入すると、
該硬貨Wは硬貨挿通路10を通過して硬貨貯留部7へと
落下していくが、その際に操作レバー17の後端部を押
し下げる。すると、操作レバー17の前端部が上方へ揺
動し、これに伴って揺動レバー91の先端部が上方へ揺
動されて、動力部3が駆動される。そして、硬貨Wが通
過した後は操作レバー17及び揺動レバー91はもとの
位置に戻っているため、一曲演奏し終えると自動的に動
力部3は停止される。
【0022】上記ギア列は、図5に示すように、回転ド
ラム14の回転動力を増速させて出力端18aに伝達す
るようになっている。本実施例では、駆動軸18の出力
端18aが断面正方形状の角軸として形成され、象形体
4の入力端20aがこの出力端18aに対応する角形状
凹部を有したボス部として形成されたものとすることに
より、両者の連結・離反が簡単且つ確実に行えるように
すると共に、連結時における両者間の一体回転を実現さ
せた。勿論、入力端20aを角軸とし、出力端18aを
ボス部として形成することも可能である。
【0023】前記した台座部2の上面部2cには、出力
端18aが突出する部分の周囲に位置決め用孔95が設
けられており、この孔95に対して象形体4を嵌め合わ
せることで、当該象形体4を所定配置で(出力端18a
と入力端20aとが同軸となるように)固定することが
できるようになっている。また、本実施例においては、
駆動部15内の停止機構により回転ドラム14の回転が
停止されることを禁止するための連続演奏機構55が設
けられている。この連続演奏機構55は、台座部2の前
側壁2aに回動自在に支持された操作軸56を備えてお
り、この操作軸56の前端部は台座部2の前外方へ突出
されて、かかる突出部分につまみ部57が嵌合固定され
ている。操作軸56の後端部には、略卵形のカム片58
が設けられており、このカム片58は揺動レバー91の
先端部下面に接当するようになっている。よって、図4
に示すように、つまみ部57を約90°回動操作するこ
とによりカム片58により揺動レバー91を持ち上げる
ようになっている。このように揺動レバー91が持ち上
げられた状態では、駆動部15内の停止機構は作動せ
ず、よって回転ドラム14はゼンマイが巻かれている限
り回転し続け、連続的に演奏されることとなる。
【0024】象形体4内には、図6及び図7に示すよう
に、従動軸20が象形体4の上下方向の略全域にわたる
ように組み込まれ、回転自在に保持されており、この従
動軸20の下端部に前記入力端20aが形成されてい
る。そこで以下では、従動軸20の詳細を象形体4の構
造説明と関連させつつ説明する。象形体4は、本実施例
では着座姿勢をとった男型の人形をかたどってある。図
8に分解状態を示してあるように、この象形体4は、人
形の頭部を表現した上装部22と、人形の胴体を表現し
た中装部23と、人形の腰部乃至脚部を表現した下装部
24とから成り、中装部23には腕を表現した左右一対
の揺動子25,26が、また下装部24には足を表現し
た左右一対の上下動子27,28が取り付けられるよう
になっている。
【0025】上装部22、中装部23、下装部24はそ
れぞれ、前後に二つ割り可能な構造とされ、図7に示す
ように後部側より前方へ向けてビス29を締め込むこと
により結合されるようになっている。そして、下装部2
4の下部には、下方に突出する鉤状片96が設けられて
おり、この鉤状片96が台座2上面に設けた位置決め用
孔95に嵌入係止されることにより、象形体4の下装部
24が台座2に対して固定され、而して、本実施例の象
形体4では、下装部24が、台座部2に対し着脱自在に
取り付けられる固定部98を構成している。
【0026】このような象形体4に対して、図9に示す
ように従動軸20は、中装部23内の上部寄り(図6参
照)に収納される螺旋翼部30を有した第2従動軸31
と、下装部24内の下部寄り(図7参照)に収納される
螺旋翼部32を有した第1従動軸33とに分割されるよ
うになっている。第2従動軸31の下端部には、第1従
動軸33を同軸で嵌合させるボス部34が設けられ、こ
のボス部34には外周面の相反する位置を通り抜けるよ
うにして、上下方向に長いスリット35が形成されてい
る。一方、第1従動軸33の上端部には、外周面の相反
する位置から各々径方向外方へ突出する張出片36が設
けられている。そのため、これら上下の従動軸31,3
3は、張出片36をスリット35内へ嵌めるようにしつ
つ連結することで、互いの回転については拘束関係を有
するが、上下方向への相対移動は許容するような関係に
おかれる。
【0027】第2従動軸31には、ボス部34の少し上
部に周面リブ37が膨出形成されていると共に、第1従
動軸33には、入力端20aの少し上部に周面リブ38
が膨出形成されている。これに対して、図6及び図7に
示すように中装部23及び下装部24の内部には、それ
らの補強を兼ねた水平方向の仕切板39,40が設けら
れている。そして、中装部23の仕切板39に対し、第
2従動軸31におけるボス部34と周面リブ37との間
が嵌め込まれ、また下装部24の仕切板40に対し、第
1従動軸33における入力端20aと周面リブ38との
間が嵌め込まれるようになっているので、第2従動軸3
1と中装部23、及び第1従動軸33と下装部24と
が、各々上下の位置ズレを起こすことはない。即ち、第
1従動軸33に対して第2従動軸31が上下動すると
き、これと一体となって、下装部24に対して中装部2
3も上下動するようになっている。
【0028】下装部24の上面には、図7に示すように
前後への張出片41を有する係合基部42が設けられて
おり、中装部23の下部内面には、この係合基部42の
張出片41と係合して中装部23の上下動範囲を制限す
る上下の受係片43,44が設けられている。この下装
部24の係合基部42に対して、第2従動軸31のボス
部34がその下面を当接させるように組み合わされる
が、図6に示すようにボス部34下面は水平面に対して
傾斜するカム面34Aに形成されていると共に、係合基
部42の上面には、ボス部34のカム面34Aに対応さ
せたカム面45Aを有するカム片45が設けられてい
る。そのため、第2従動軸31が回転するとき、当該第
2従動軸31は、カム片45の上面傾斜に応じて上下動
するようになるので、恰も、人形(象形体4)が腰(下
装部24)の上で肩乃至腹、即ち胴体(中装部23)
を、繰り返し上下に揺するようなユーモラスで且つリズ
ミカルが動きが得られる。
【0029】中装部23には、上方へ突出する首部23
aが設けられ、この首部23aには、前後双方へ向けて
同軸で水平突出する枢支ピン46が設けられている。こ
れに対し、上装部22の内部には、図7に示すようにこ
れら枢支ピン46を嵌めるボス部47が形成されてい
る。従って上装部22は、中装部23の上部で枢支ピン
46を中心として左右揺動自在に保持される。また、上
装部22内には、ボス部47より上方側に水平仕切板4
8が設けられており、この水平仕切板48には前後方向
に長い長孔49が形成されている。
【0030】このような上装部22に対して、第2従動
軸31の上端部には、長孔49内に嵌まる偏心ピン50
が突設されている。そのため、第2従動軸31が回転す
るとき、偏心ピン50の円周移動に対して長孔49が左
右方向へのみ押圧されるようになるので、恰も、人形
(象形体4)が頭(上装部22)を、繰り返し左右へか
しげるようなユーモラスで且つリズミカルな動きが得ら
れる。
【0031】中装部23に取り付けられる揺動子25,
26は、それらの根元寄りに丸棒状くびれ部25a,2
6a(図6及び図8参照)が形成されており、これらく
びれ部25a,26aが、中装部23の内部に設けられ
る前後一対の挟持片51により挟持されるようになって
いる。従って揺動子25,26は、中装部23の左右各
側方でくびれ部25a,26aを中心として回転自在に
保持される。また、これら揺動子25,26の根元部に
は、くびれ部25a,26aの回転軸心から偏心した位
置で互いに対向する方向へ向けて突出する連動ピン52
が設けられている。
【0032】このような揺動子25,26に対して、第
2従動軸31の螺旋翼部30が各連動ピン52にそれら
の下から当接するように位置付けられている。この螺旋
翼部30は、半周だけのリード(螺旋)を有する傾斜面
部分が周方向において階段状を呈するように結合された
形体を成す(図9参照)。そのため、第2従動軸31が
回転するとき、その上面傾斜に沿って各連動ピン52が
上下動されるようになるので、恰も、人形(象形体4)
が前方へ突き出した左右の腕(揺動子25,26)を交
互に、繰り返し上下方向に振り動かすようなユーモラス
で且つリズミカルな動きが得られる。
【0033】また、下装部24に取り付けられる上下動
子27,28は、図7に示すように下装部24の前部下
部に設けられた、軸心を水平方向に向けた枢支ピン53
に係合保持される支点部27a,28aを有している。
従って上下動子27,28は、下装部24の前部下部で
枢支ピン53を中心として上下揺動自在に保持される。
また、これら支点部27a,28aから後方へ向けて斜
め上方へ突出するレバー部54が設けられている。
【0034】このような上下動子27,28に対して、
第1従動軸33の螺旋翼部32が各レバー部54にそれ
らの上から当接するように位置付けられている。この螺
旋翼部32は、その傾斜方向を逆とする点を除き第2従
動軸31の螺旋翼部30と略同形状をしたものである
(図9参照)。そのため、第1従動軸33が回転すると
き、その下面傾斜に沿って各レバー部54が上下動され
るようになるので、恰も、人形(象形体4)が左右の爪
先部(上下動子27,28)を交互に、繰り返し踏みな
らすようなユーモラスで且つリズミカルな動きが得られ
る。
【0035】以上の説明から明らかなように、この第1
実施例の象形体4は、中装部23の上下動(胴体を上下
に揺する動作)、上装部22の左右揺動(頭部を左右に
かしげる動作)、揺動子25,26の上下揺動(腕を上
下に振り動かす動作)、上下動子27,28の上下動
(爪先部を踏みならす動作)という、それぞれについて
ユーモラスで且つリズミカルな合計四つの動作箇所にお
ける繰り返し動作を並行して行うように構成されたもの
である。而して、本実施例においては、これら中装部2
3、上装部22、揺動子25,26、上下動子27,2
8が、動力部3により駆動される可動部99を構成して
おり、下装部24が固定部98を構成している。さら
に、中装部23及び上下動子27,28が固定部98
(下装部24)に対して動く第1可動部99aとされ、
上装部22及び揺動子25,26が第1可動部99a
(中装部23)に対して動く第2可動部99bとされて
いる。
【0036】これら一連の動作は、台座部2の投入口9
へ硬貨Wを入れた際、即ち、貯金したときに開始され、
以後、一曲演奏するまで継続して行われるものであり、
この動作が行われている間は、動力部3(オルゴール)
により奏でられるメロディが加わるため、これを見る者
を飽きさせることはない。なお、このようなことを換言
すれば、貯金しなければ一連の動作を見、またオルゴー
ルを聞くことができないため、結果的に、貯金を促すと
いう利点が得られる、ということになる。
【0037】図10乃至図15は象形体4の別態様を示
すものである。図1乃至図9に示した象形体4(以下、
「第1象形体」と言う)が男型であり着座姿勢であった
のに対し、図10乃至図15に示す象形体4(以下、
「第2象形体」と言う)は女型でありしかも立ち姿勢を
とった人間を象どった人形である。なお、第2象形体4
において、第1象形体4と同一作用を奏する部分には同
一符号を付してある。
【0038】この第2象形体4の動きを先に説明する
と、上装部22(頭部を表現したもの)の左右揺動、揺
動子25,26(腕部を表現したもの)の左右揺動、下
装部24(スカートを表現したもの)の左右揺動と、更
に上装部22における上下動子60(図15に示すよう
に下唇を表現したもの)の上下動との、合計四つの動作
箇所の繰り返し動作を並行して行うようになっている。
【0039】なお、この第2象形体4では、中装部23
が上下動するようにはなっていないため、従動軸20は
上端部の偏心ピン50から下端部の入力端20aに至る
まで、上下にわたって一体化されたものとなっている。
そして、この従動軸20に対し、その所定高さ位置に設
けられた周面リブ37に、中装部23の内部に水平に設
けられた仕切板39が支承されることにより、第2象形
体4における全体としての立ち姿勢が保持されるように
なっている。
【0040】また、この第2象形体4では、第1象形体
4における足を表現する上下動子27,28(図4参
照)に相当する構成部材を有していないため、従動軸2
0に設けられる螺旋翼部としては、揺動子25,26を
動作させるための上方側のもの(符号30)のみが設け
られている。上装部22の左右揺動については、第1象
形体4と同一原理、同一構造によるものであるため、こ
こでの詳細説明は省略する。
【0041】揺動子25,26を揺動させる点について
も、第1象形体4と略同様な原理に基づくもの(螺旋翼
部30と連動ピン52との当接によるもの)であるが、
この第2象形体4では、揺動子25,26が、前後方向
を向いて水平に設けられた枢支ピン61を揺動支点とし
て中装部23に揺動自在に保持されるようになってい
る。そのため揺動子25,26は、上下方向への揺動と
していた第1象形体4の場合とは異なり、揺動方向が左
右方向となっているものである。
【0042】下装部24を左右揺動させるための原理及
び構造は、次のようになっている。すなわち、この下装
部24の上端部は、図11に示すように中装部23の内
部へ嵌め入れることが可能なほどに、その前後方向に沿
った肉厚寸法が薄く、また左右方向に沿った幅寸法も狭
く形成されている。そしてこの上端部には、前後双方へ
向けて同軸で水平突出する枢支ピン62が設けられてい
る。これに対し、中装部23の内部には、これら枢支ピ
ン62を嵌めるボス部63が形成されている。従って下
装部24は、中装部23に対して枢支ピン62を介して
吊り下げられ、しかもこの枢支ピン62を中心として左
右揺動自在に保持されている。
【0043】ところで、この第2象形体4は、図10に
示すように下装部24の内部に、中空四角柱状をした起
立脚体64が収納され、この起立脚体64を介して台座
部2(図1参照)上に取り付けられるようになってお
り、而して、この起立脚体64が台座部2に対して着脱
自在に取りつけられる固定部98とされている。この起
立脚体64は、図12に示すように前面部及び後面部が
下装部24の前後内面に当接するようになっているの
で、これにより下装部24(第2象形体4の全体)が従
動軸20と一緒に共回りすることを防止しつつ、当該下
装部24の左右揺動を円滑に案内するようになってい
る。
【0044】そして、この下装部24の内部に設けられ
た水平な仕切板40には、図13に示すように前後方向
に長い楕円状の長孔65が形成されており、従動軸20
には、この長孔65内を通過する対応部分に、その径方
向へ向けて突出するカム板66が設けられている。その
ため、従動軸20が回転するとき、カム板66の突端部
が円周移動するのに対して長孔65が左右方向へのみ押
圧されるようになるので、恰も、人形(第2象形体4)
が腰(下装部24)を、繰り返し左右へ振るようなユー
モラスで且つリズミカルな動きが得られる。
【0045】次に、上装部22に設けられる上下動子6
0につき、それが上下動する原理及び構造を図14及び
図15に基づいて説明する。上下動子60は、左右両側
方へ突出する枢支ピン67と前方へ突出する舌片部68
とでY字状を呈するように形成されたものである。舌片
部68の前端部には下唇を表現した露出片69が設けら
れている。これに対し、上装部22の内部には、上下動
子60の枢支ピン67を嵌めるボス部70が形成されて
いる。また、上装部22の前面部には、上下動子60の
露出片69を前方へ貫通突出させる開口部71が形成さ
れていると共に、この開口部71における上側の開口縁
部に沿って、上唇を表現した膨出部72が形成されてい
る。従って上下動子60は、枢支ピン67を中心として
上下揺動自在に保持されるようになり、その上下動によ
り、膨出部72に対して露出片69を近接させたり、離
反させたりする。
【0046】一方、従動軸20の上端部に設けられた偏
心ピン50は、その円周軌道の一部が上下動子60にお
ける枢支ピン67の相互間をつなぐ彎曲端縁60aと干
渉するように位置付けられている。そのため、従動軸2
0が回転するとき、偏心ピン50が上下動子60の彎曲
端縁60aと干渉する(当接する)時点で当該上下動子
60を前方へ押し出そうとするので、この作用によって
上下動子60が上方へと揺動させられるようになり、ま
た偏心ピン50が彎曲端縁60aと干渉しなくなった時
点で上下動子60が下方へと揺動するようになる。その
結果として、恰も、人形(第2象形体4)が口(上唇を
表現した膨出部72と下唇を表現した露出片69)を周
期的に開閉し、歌や言葉を口ずさんでいるようなユーモ
ラスで且つリズミカルな動きが得られる。
【0047】すなわち、この第2象形体にあっては、上
装部22、揺動子25,26、下装部24及び上下動子
60が、駆動部3により駆動される可動部99を構成し
ている。また、起立脚体64が台座部2に対し着脱自在
に取り付けられる固定部98を構成している。さらに、
上装部22、下装部24及び揺動子25,26が固定部
98(起立脚体64)に対して動く第1可動部99aと
され、上下動子60が第1可動部99a(上装部22)
に対して動く99bとされている。
【0048】図16及び図17は、上装部22において
上下動子60の上下揺動を別の機構により行うようにし
た象形体(以下、「第3象形体」と言う)を示したもの
である。この第3象形体において用いられる上下動子6
0は、第2象形体4で説明したものと略同様な形状をし
たものであるが、この第3象形体では、上下動子60が
揺動範囲の下位置にあるときに、従動軸20の上端部に
設けられた円盤部73が上下動子60の下面に当接する
ようになっている。そして、この円盤部73には、上面
外周部の一箇所に回転方向に沿って徐々に高くなるよう
な傾斜面を有したカム山74が設けられている。
【0049】そのため、従動軸20が回転するとき、カ
ム山74が上下動子60の下面に当接した時点で、この
上下動子60を上方へ押し上げるようになると共に、カ
ム山74が上下動子60の下面を通過した後には上下動
子60が自然落下して、下方へと揺動するようになる。
これが繰り返されるため、結果として第2象形体4の場
合と同様の動きが得られる。
【0050】なお、従動軸20の上端部に偏心ピン50
(図15参照)があると、これが上下動子60と干渉す
るおそれが生じるので、この第3象形体では、偏心ピン
50を省略したものとしてあり、従って上装部22は左
右揺動をしない構成となっている。次に、図10乃至図
15に示す象形体4(以下、「第4象形体」と言う)に
ついて説明するが、上記第1象形体4と同様の構成には
同符号を付して詳細説明を省略するとともに、異なる構
成、作用効果について説明する。
【0051】この第4象形体4は、立ち姿勢をとった男
型の人形であり、動作を先に説明すると、上装部22
(頭部を表現したもの)の左右揺動、中装部23(胴部
を表現したもの)の前後揺動、揺動子26(右腕部を表
現したもの)の左右揺動、上下動子27,28(足部を
表現したもの)の上下揺動との、合計四つの動作箇所の
繰り返し動作を平行して行うようになっている。
【0052】この第4象形体4においては、中装部23
は下装部24に対して前後揺動自在に支持されている。
すなわち、下装部24の上部には、上方突出状の受持片
100が左右一対設けられており、該受持片100には
左右方向外方に突出する支持ピン101が設けられてい
る。そして、この支持ピン101が、中装部23内部に
形成された係合孔102に挿通されている。
【0053】また、第1従動軸33の上端部に設けた張
出片36は、図19に示すように上端側が円弧状に形成
されている。また、第1従動軸33には、張出片36と
直交状に径方向外方へ突出する枢支ピン29が設けられ
ており、この枢支ピン29が、第2従動軸31のボス部
34に形成した軸受溝34aに嵌められており、この枢
支ピン29により第2従動軸31は第1従動軸33に支
持されている。
【0054】したがって、第2従動軸31が回転すると
き、図20に示すように、ボス部34のカム面34Aと
カム片45のカム面45Aとが面接するように、第1従
動軸33に対して第2従動軸31が屈曲するようになる
ので、人形(象形体4)が胴体(中装部23)を腰から
前後に繰り返し揺するようなユーモラスで且つリズミカ
ルな動きが得られる。
【0055】左腕を表現した揺動子25は、この第4象
形体4では、中装部23に固着されている。右腕を表現
した揺動子26は、図18に示すように、上下に突出さ
れた枢支ピン26aを介して中装部23に左右揺動自在
に設けられており、左右方向に長い長孔78が形成され
た揺動片79を一体に有している。この揺動片79は中
装部23の内部空間に位置している。そして、第2従動
軸31には、略コ字状に屈曲されてなる偏心軸部80が
形成され、該偏心軸部80が揺動片79の長孔78に挿
通されている。したがって、第2従動軸31が回転する
と、揺動片79は前後に揺動され、これに伴って揺動子
26は左右に揺動されるようになり、人形(象形体4)
が右腕(揺動子26)を左右に揺するようなユーモラス
で且つリズミカルな動きが得られる。
【0056】上下動子27,28は、上記第1象形体4
では、枢支ピン53に上方から嵌着しているが、第4象
形体4では、図18に示すように、枢支ピン53に下方
から嵌着している。なお、象形体4は、図19に示すよ
うに、円板状等の支持台97を介して台座部2に取り付
けるようにしてもよい。
【0057】この第4象形体4においては、上装部2
2、中装部23、揺動子26及び上下動子27,28が
駆動部3により駆動される可動部99を構成しており、
下装部24が台座部2に対し着脱自在に取り付けられる
固定部98を構成している。さらに、中装部23及び上
下動子27,28が固定部に対して動く第1可動部99
aとされ、上装部22及び揺動子26が第1可動部99
a(中装部23)に対して動く第2可動部99bとされ
ている。
【0058】図21は本発明に係る置物1の第2実施例
を示したものであり、上記第1実施例と同様の構成につ
いては同符号を付して説明する。本第2実施例の置物1
は、台座部2と、この台座部2に内蔵された動力部3
と、この動力部3の上部に設けられた少なくとも1個の
象形体4と、台座部2乃至象形体4の内部を通じて設け
られ、上記動力部3からの駆動力を象形体4へ伝えるよ
うになされた回転軸5とを備えて構成されている。
【0059】台座部2は、木材、樹脂、金属等の板材を
結合又は折曲することによって箱状に組み立てられてい
る。6はゴム脚であって、振動吸収作用と共に台座部2
を所定高さに保持する(台座部2の下部に所定隙間を形
成させる)作用を営む。台座部2の内部空間は、動力部
3の収納に用いられていると共に、動力部3の収納部を
除いたスペースが硬貨貯留部7として利用されている。
なお、この硬貨貯留部7は設けなくともよい。
【0060】台座部2の内部には、動力部3の収納部と
硬貨貯留部7との間にこれらを隔てる仕切壁8が設けら
れている。また、台座部2の側壁2aには硬貨W用の投
入口9が形成され、この投入口9から硬貨貯留部7にわ
たり硬貨挿入路10が形成されている。台座部2の底部
2bには、硬貨貯留部7に対応する範囲で裏蓋11が開
閉可能に取り付けられている。12は裏蓋11用のヒン
ジ具であり、13は裏蓋11用のフック具である。な
お、このフック具13は、施錠構造を有したものにして
おくのが好ましい。
【0061】動力部3には回転駆動式のオルゴールが用
いられている。すなわち、14は外周面に多数の打鍵突
起を突設させた回転ドラムであり、15は回転ドラム1
4を回転させるゼンマイ(図示略)を収納した駆動部
(香箱)であり、16はゼンマイ用のネジ巻きハンドル
である。また、図示は省略するが回転ドラム14に周接
するように振動板(リード)が保持されている。なお、
オルゴールの音色を台座部2の外部への漏出させる音出
孔を、台座部2の側壁2a又は底部2b等に形成しても
よい。
【0062】この動力部3において、回転ドラム14は
駆動部15によって常に回転駆動を受けるようになって
いるが、常態にあっては、この回転ドラム14の回転
は、操作レバー17によって直接的又は間接的に停止保
持されるようになっている。操作レバー17は、その一
端部を硬貨挿入路10へ突出させる状態で、且つこの突
出端が上下方向に揺動自在となるように設けられてい
る。従って、硬貨挿入路10を硬貨Wが硬貨貯留部7へ
向けて通過するとき、この硬貨Wが操作レバー17の突
出端に接触してこれを押し下げるようになっている。そ
してこのような操作レバー17の下向き揺動により、回
転ドラム14の停止状態が解除、即ち動力部3の駆動ス
イッチが入れられることとなり、オルゴールとしての鳴
動が開始される。
【0063】また、この動力部3は、操作レバー17が
一旦下向き揺動した後、(操作レバー17の下向き揺動
後の姿勢が保持されたまま)又は(操作レバー17が上
向きに復動した後)、回転ドラム14の回転が(所定時
間だけ)又は(所定回転数だけ)持続されるようになっ
て、その後自動的に動作を停止するように構成されてい
る。
【0064】上記回転軸5は、台座部2内に収納される
駆動軸18と、象形体4内に収納される従動軸20とか
ら成る。駆動軸18は、回転ドラム14における上側の
中心軸14aに対して、これと一体回転すべく延長短軸
19が接続されて成るものである。この延長短軸19の
上端部は台座部2の上面を貫通して少し突出するような
状態で保持されており、この突出部分が、駆動軸18と
しての出力端18aとされている。
【0065】従動軸20の下端部には、上記駆動軸18
の出力端18aと一体回転すべく連結可能となる入力端
20aが形成されている。駆動軸18の出力端18aは
断面正方形状の角軸として形成されており、従動軸20
の入力端20aがこの出力端18aに対応する角形状凹
部を有したボス部として形成されたものとすることによ
り、両者の連結・離反が簡単且つ確実に行えるようにす
ると共に、連結時における両者間の一体回転を実現させ
た。
【0066】なお、前記した台座部2の上面部2cに
は、駆動軸18の出力端18aが突出する部分の周囲に
位置決め用突起21が設けられており、この突起21に
対して象形体4を嵌め合わせることで、当該象形体4を
所定配置で(駆動軸18と従動軸20とを同軸とするよ
うに)設けることができるようになっている。象形体4
としては、上記した第1〜第4象形体を本実施例の置物
1にも採用できる。
【0067】図22は本発明に係る置物1の第3実施例
を示したもので、動力部3の駆動軸18(延長短軸1
9)に、歯車列75を介して複数本(図面では2本)の
副駆動軸76,77が連動するようになされている。そ
して、台座部2上には、左右両脇の配置となる駆動軸1
8と副駆動軸77に対して、前記した第1象形体4が取
り付けられ、中央配置となる副駆動軸76に対して、前
記した第2象形体4(又は第3象形体)が取り付けられ
ている。
【0068】なお、図示は省略したが、例えば一方の第
1象形体4の前部にピアノ等を模したオブジェを配し、
他方の第1象形体4の前部にドラム等を模したオブジェ
を配し、更に第2象形体4の前部に立マイク等を模した
オブジェを配するようにすることで、全体が、恰も、歌
手を中心に構成された楽団のような様相を呈するものと
なり、一層、味わいが出る。
【0069】本発明は、上記実施例に限定されることな
く、適宜設計変更できる。例えば、台座部2は、その内
部が、動力部3等の収納可能な空洞であれば、その材質
や構造等は何等限定されるものではない。例えば天然石
を削り出したり、樹脂や粘土により一体成形したり、金
属板を深絞り加工したりして形成することが可能であ
る。
【0070】また台座部2の外形状としても、立方体
状、各種柱体状、各種錐体状、球体状等の幾何学的なも
のはもとより、台座部2自体が人形や動物又は造形物等
を模した形状にすることが可能である。また、台座部2
を貯金箱として機能させる場合に、硬貨貯留部7を引出
し式に構成させておくことも可能である。勿論、貯金箱
としての機能が限定されるものではない。
【0071】動力部3としては、上記実施例ではゼンマ
イ式のオルゴールを採用したが、電動式のオルゴールを
採用することもでき、また、オルゴール以外にも電動モ
ータ等を用いることが可能である。回転軸5において、
駆動軸18は、その出力端18aが台座部2の上面から
突出するように保持されることが限定されるものではな
く、台座部2の内部に設けられていてもよく、従って延
長短軸19は必須不可欠とされない。即ち、例えば動力
部3がオルゴールである場合について言えば、回転ドラ
ム14の中心軸14aに直接的に出力端18aを形成さ
せることが可能となる。この場合、中心軸14a自体が
駆動軸18となるわけである。
【0072】また、駆動軸18を省略することも可能で
あって、上記と同様に、動力部3がオルゴールである場
合を例示すれば、回転ドラム14の回転をその下部側の
みで保持させるようにして、当該回転ドラム14の上端
面に直接的に出力端18aを形成させるようにすること
が可能である。回転軸5は、駆動軸18及び従動軸20
を含めて一体化することも可能である。
【0073】象形体4の形状としては、人間以外にも動
物、乗り物、建造物をはじめその他の空想上の創作物
等、少なくとも一つの可動部99を有するものであれ
ば、何等限定されるものではない。
【0074】
【発明の効果】本発明の可動象形体付き置物によれば、
象形体が台座部に着脱自在に取り付けられるので、台座
部を共通として、象形体を各種制作することにより、コ
ストダウンが図られる。また、好みに応じて象形体を取
り替えることができるので、商品選択の自由度が増し、
在庫管理が容易になる。
【0075】動力部としてオルゴールを用いれば、象形
体の動作をリズミカルに見せかけることができると共
に、駆動源の兼用によって構造の簡潔化が図れる。台座
部において、動力部の収納部を除く空間を貯金箱として
活用すれば、デッドスペースの有効利用と共に、置物と
しての実用性を高めることができる。また、貯金される
硬貨の動きを利用して動力部の駆動スイッチを操作させ
るようにすることも可能であり、このようにした場合に
は、貯金意欲を促すことにもつながる。
【0076】本発明の象形体によれば、構造が簡単でか
つ複雑な動きが可能になる。即ち、象形体に豊かな表情
を持たせることができる。また、機構的に奇抜さを出す
ことができるため、動きの単純さ、構造上の貧弱さを払
拭できる。すなわち、玩具としての感覚よりも高級感を
持たせることができるため、贈答品等として活用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る置物の第1実施例を示す一部破断
正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】第1実施例の台座の第2ケーシングを取り外し
た状態での一部破断背面図である。
【図5】同台座の一部破断平面図である。
【図6】第1象形体の正面断面図である。
【図7】第1象形体の側断面図である。
【図8】第1象形体の分解斜視図である。
【図9】従動軸の分解斜視図である。
【図10】第2象形体の正面断面図である。
【図11】第2象形体における中装部と下装部との接続
構造を示す側断面図である。
【図12】図10のC−C線断面図である。
【図13】図10のD−D線断面図である。
【図14】図10のE−E線に相当した上装部の平面断
面図である。
【図15】第2象形体における上装部の側断面図であ
る。
【図16】第3象形体における上装部の側断面図であ
る。
【図17】第3象形体に用いられる従動軸の上端部を示
す斜視図である。
【図18】第4象形体の正面断面図である。
【図19】第4象形体の側断面図である。
【図20】第4象形体の作用状態を示す側断面図であ
る。
【図21】本発明に係る置物の第2実施例を示す正面断
面図である。
【図22】本発明に係る置物の第3実施例を示す正面断
面図である。
【符号の説明】
1 置物 2 台座部 3 動力部 4 象形体 7 硬貨貯留部 9 投入口 17 操作レバー 18a 出力端 20 従動軸 20a 入力端 30 螺旋翼部 31 第2従動軸 33 第1従動軸 34A カム面 45A カム面 49 長孔 50 偏心ピン 52 連動ピン 98 固定部 99 可動部 99a 第1可動部 99b 第2可動部 W 硬貨
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A63H 33/00 301 Z G10F 1/06 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台座部(2)と、該台座部(2)に設け
    られた動力部(3)と、該台座部(2)に設けられた象
    形体(4)とからなる可動象形体付き置物において、 前記象形体(4)は、前記台座部(2)に対して着脱自
    在に取り付けられる固定部(98)と、該固定部(9
    8)に対して動くように設けられた可動部(99)とか
    らなり、 前記動力部(3)には出力端(18a)が設けられ、該
    出力端(18a)に係脱自在に連結される入力端(20
    a)が前記固定部(98)に設けられ、該入力端(20
    a)からの動力により前記可動部(99)が駆動される
    よう構成されていることを特徴とする可動象形体付き置
    物。
  2. 【請求項2】 前記出力端(18a)は回転動力を出力
    するものであり、前記入力端(20a)は前記固定部
    (98)に回転自在に支持された従動軸(20)の端部
    に形成され、該従動軸(20)と前記可動部(99)と
    が連動連結されていることを特徴とする請求項1記載の
    可動象形体付き置物。
  3. 【請求項3】 前記台座部(2)は箱体で構成され、前
    記動力部(3)は前記台座部(2)内に配置されたオル
    ゴールにより構成され、前記台座部(2)内には硬貨貯
    留部(7)が設けられていると共に、前記台座部(2)
    の外周面には前記硬貨貯留部(7)へ連通する投入口
    (9)が開口形成され、該投入口(9)から投入された
    硬貨(W)により前記動力部(3)を駆動させる操作レ
    バー(17)が設けられていることを特徴とする請求項
    1に記載の可動象形体付き置物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の象形体において、 前記可動部(99)は、前記固定部(98)に対して動
    く第1可動部(99a)と、該第1可動部(99a)に
    対して動く第2可動部(99b)からなることを特徴と
    する象形体。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の象形体において、 前記従動軸(20)には螺旋翼部(30)と偏心ピン
    (50)が設けられ、前記可動部(99)には前記螺旋
    翼部(30)に係合する連動ピン(52)と、前記偏心
    ピン(50)に係合する長孔(49)が設けられている
    ことを特徴とする象形体。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の象形体において、 前記従動軸(20)は、前記入力端(20a)を有する
    第1従動軸(33)と、該第1従動軸(33)に移動可
    能に且つ動力伝達可能に結合された第2従動軸(31)
    とからなり、該第2従動軸(31)は前記可動部(9
    9)に支持されると共に、該第2従動軸(31)にカム
    面(34A)が設けられ、該カム面(34A)に係合す
    るカム面(45A)が前記固定部(98)に形成されて
    いることを特徴とする象形体。
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