JP3079425U - 走行玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 玩具本体が上下方向へ振動しながら前進し、
玩具本体の外観に関連した音とメロディを出力する走行
玩具を提供することを課題とする。 【解決手段】 本考案は、走行玩具である。即ち、その
構成は、柔らかな布帛の素材を用いた本体カバーに駆動
ユニットを収納した走行玩具である。そして、本体カバ
ーの外観を所定の意匠で装飾すると共に、本体カバーの
一部を開閉可能に形成する。また、駆動ユニットの内部
には、モーターの出力軸に偏心位置で取付けた一対の重
りを備えると共に、玩具本体の外観に関連した音とメロ
ディを予め記憶した音声合成ＩＣとスピーカーを備え、
該駆動ユニットの外部には前記本体カバーの外側から電
源の開閉操作が可能なように電源スイッチを設けてあ
る。これにより、玩具本体が振動しながら前進し、玩具
本体の外観に関連した音とメロディを出力するものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、玩具本体が上下方向へ振動しながら前進し、玩具本体の外観に関連 した音とメロディを出力する走行玩具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種の従来技術として、実開平３−３６６９２号公報がある。この従来例は 、外部からの音を検知すると、所定の音を発生しながらブルブル振動するおもち ゃである。そして、振動発生装置としてモーターの出力軸に偏心した位置で重り を取付けてあるが、重りが１つであるため玩具本体は置かれて位置で振動するだ けであり、走行するものではなかった。 また、走行玩具は駆動機構に車輪を連結して走行させることが一般的であり、 玩具本体の振動を利用して走行するものは存在しなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、玩具本体が上下方向 へ振動しながら前進し、玩具本体の外観に関連した音とメロディを出力する走行 玩具に関する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１記載の考案は、柔らかな布帛の素材を用いた本体カバーに駆動ユニッ トを収納した走行玩具であって、該本体カバーの外観を所定の意匠で装飾すると 共に、本体カバーの一部を開閉可能に形成し、また、前記駆動ユニットの内部に はモーターの出力軸に偏心位置で取付けた一対の重りを備えると共に、玩具本体 の外観に関連した音とメロディを予め記憶した音声合成ＩＣとスピーカーを備え 、該駆動ユニットの外部には前記本体カバーの外側から電源の開閉操作が可能な ように電源スイッチを設けることにより、玩具本体が上下方向へ振動しながら前 進し、玩具本体の外観に関連した音とメロディを出力することを特徴とする。

【０００５】 本考案によれば、玩具本体の外側から電源スイッチをオンにすると、駆動ユニ ット内のモーターが作動し、その出力軸に取付けた一対の重りも回転するので、 玩具本体が振動しながら前進する。そして、玩具本体の外観を所定の意匠に装飾 してあり、この外観に関連した音とメロディが出力される。例えば、本体の外観 を汽車の意匠に装飾した場合には、「ポッポー、ポッポー」というような音と共 に、「××××××××××……」というようなメロディを出力する。このため 、幼児にとっては玩具本体が上下方向へ振動しながら前進する動作を視覚的に楽 しめると共に、玩具本体の外観に関連した音やメロディを聴くことにより知識の 向上にも役立つ走行玩具である。

【０００６】 請求項２記載の考案は、柔らかな布帛の素材を用いた本体カバーに駆動ユニッ トを収納した走行玩具であって、該本体カバーの外観を所定の意匠で装飾すると 共に、本体カバーの一部を開閉可能に形成し、また、前記駆動ユニットの内部に はモーターの出力軸に偏心位置で取付けた一対の重りを備えると共に、玩具本体 の外観に関連した音とメロディを予め記憶した音声合成ＩＣとスピーカーを備え 、該音声合成ＩＣには予め複数曲のメロディを記憶してあり、該駆動ユニットの 外部には前記本体カバーの外側から電源の開閉操作が可能なように電源スイッチ を設け、該電源スイッチの開閉操作をする毎にメロディが切り替り、前記複数曲 のメロディの中から好きなメロディを選択して出力することができ、玩具本体が 上下方向へ振動しながら前進し、玩具本体の外観に関連した音とメロディを出力 することを特徴とする。

【０００７】 本考案によれば、音声合成ＩＣに玩具本体の外観に関連した複数曲のメロディ が記憶されているので、幼児がスイッチ操作をする毎に異なるメロディが出力さ れ、玩具本体の動作と音楽を楽しむことができる。

【０００８】 請求項３記載の考案は、請求項１又は請求項２記載の走行玩具であって、前記 本体カバーの後部に開閉部を設け、該開閉部は複数枚に裁断した布帛を前記本体 カバーの後部に縫着すると共に、該複数枚の布帛の対応する位置にマジックテー プを取付けることにより、前記駆動ユニットを取り出し可能に構成したことを特 徴とする。

【０００９】 本考案によれば、本体カバーから駆動ユニットを容易に取り出すことができる ので、バッテリーの交換を簡単に行うことができる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

本考案は、走行玩具である。即ち、その構成は、柔らかな布帛の素材を用いた 本体カバーに駆動ユニットを収納した走行玩具である。そして、本体カバーの外 観を所定の意匠で装飾すると共に、本体カバーの一部を開閉可能に形成する。ま た、駆動ユニットの内部には、モーターの出力軸に偏心位置で取付けた一対の重 りを備えると共に、玩具本体の外観に関連した音とメロディを予め記憶した音声 合成ＩＣとスピーカーを備え、該駆動ユニットの外部には前記本体カバーの外側 から電源の開閉操作が可能なように電源スイッチを設けてある。これにより、玩 具本体が上下方向へ振動しながら前進し、玩具本体の外観に関連した音とメロデ ィを出力するものである。

【００１１】

【実施例】

以下、図面に基づいて本考案の一実施例を詳細に説明する。 図１は、本考案の外観を電車に応用した場合を示し、図２は、本考案の本体カ バーの後部から駆動ユニットを収納する状態を示し、図３は図２に示す駆動ユニ ットの内部構造を示す分解斜視図である。

【００１２】 玩具本体１は、本体カバー２と駆動ユニット３とから構成され、本体カバー２ は柔らかな布帛の素材を用いている。また、本体カバーの外観は、走行するもの で、例えば新幹線、電車、汽車などの意匠を用いる。図２に示すように、本体カ バーの後部は開閉自在に形成されており、駆動ユニットを本体カバー内部に収納 したり取り出したりすることができる。本体カバーの後部には開閉部２１が形成 され、この開閉部は、蓋部２１ａ、左右袖部２１ｂ、２１ｃ、取付部２１ｄから 構成され、蓋部２１ａの左右側部に貼着されたマジックテープ２１ｅは左右袖部 に貼着されたマジックテープ２１ｅに付着するようになっており、また蓋部２１ ａの上部に貼着されたマジックテープ２１ｅは、取付部２１ｄに貼着されたマジ ックテープ２１ｅに付着するようになっている。これにより、開閉部２１の開閉 が可能であり、本体カバー内に駆動ユニット３を容易に収納したり取り出したり することができる。

【００１３】 次に、図３を参照しながら駆動ユニットの構造を詳細に説明する。 駆動ユニット３は、上部ケース３０１と下部ケース３５１とからなり、上部ケ ース３０１には蓋体３１１が上部ケースの開口部３０２に収納され、上部ケース と同一平面上に位置される。また、上部ケースにはバッテリー収納部３０３、３ ０３が形成されている。バッテリーの交換をする時は、蓋体３１１に取り付けら れたネジ（図示せず）を取り外すことによって行うことができる。

【００１４】 駆動ユニットの外部、つまり蓋体の上部には電源スイッチ３２１が配設されて おり、この電源スイッチは、押下板３２２、押下板を上方へ付勢するスプリング ３２３、押下板を固定する軸３２４及び軸の下部に取付けられた接触板３２５か ら構成されている。そして、組立て時においては、蓋体の上部中央に設けた軸受 ３２６に軸３２４を嵌通させ、ネジ３２７で押下板、スプリング、軸を固定し、 これらが一体的に動作するように組み立てる。このように一体的に組み立てられ た電源スイッチを押し下げると、接触板がスイッチ部３０４を押圧する。スイッ チ部３０４は駆動ユニット内部に設けた振動発生機構及び音出力手段とそれぞれ 電気的に接続されて、振動発生機構及び音出力手段の始動と停止を行う。

【００１５】 振動発生機構３３１は、モーター３３２と、モーターの出力軸に偏心位置で取 付けられた２つの重り３３３とから構成される。上記モーターは、下部ケース３ ５１の内部に立設された一対のリブ３５２間に配置されている。また２つの重り ３３３は、同じ形状で同じ重量である。このため、モーターが回転すると、２つ の重りも回転し、２つの重りの回転により、玩具本体を上下方向へ振動させなが ら前進させる。

【００１６】 音出力手段３４１は、音声合成ＩＣ３４２（図示せず）を取付けた基板３４３ とスピーカー３４４とから構成されている。音声合成ＩＣには、玩具本体の外観 に関連した音とメロディが予め記憶されている。例えば、玩具の外観が電車を模 して形成される場合には、電車の走行音や警笛音と、電車をテーマにしたメロデ ィが音声合成ＩＣに記憶されている。また、玩具の外観が自動車を模して形成さ れる場合には、自動車の走行音や警笛音と、自動車をテーマにしたメロディが音 声合成ＩＣに記憶されている。そして、音声合成ＩＣに記憶されているメロディ は複数曲であり、電源スイッチ３２１が押されると再生され、スピーカー３４４ からメロディが出力される。電源スイッチを押す毎にオン・オフが繰り返される ように構成されているので、１回目に電源スイッチを押した場合にはメロディＡ が再生され、２回目に電源スイッチを押した場合にはメロディＡの再生が停止し 、３回目に電源スイッチを押した場合にはメロディＢが再生され、同様に５回目 に電源スイッチを押した場合にはメロディＣが再生されるようになっている。ま た、１回目に電源スイッチを押したまま放置すると、メロディの切り替えは行わ れず、メロディＡが繰り返し再生される。

【００１７】 以上実施例では、玩具本体の外観を列車に模した意匠で説明したが、本考案は これに限定されるものではなく、汽車、自動車、船、飛行機などの他の意匠で構 成してもよい。 また、前記音声合成ＩＣに記憶されているメロディは３曲に限定されず、２曲 又は４曲以上であっても構わない。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したような形態で実施され、次のような効果を有する。

【００１９】 本考案は、玩具本体の外側から電源スイッチをオンにすると、駆動ユニット内 のモーターが作動し、その出力軸に取付けた一対の重りも回転するので、玩具本 体が上下方向へ振動しながら前進する。そして、玩具本体の外観を所定の意匠に 装飾してあり、この外観に関連した音とメロディが出力される。このため、幼児 にとっては、玩具本体の動作を視覚的に楽しめると共に、玩具本体の外観に関連 した音やメロディを聴くことにより知識の向上にも役立つ走行玩具である。

【００２０】 また本考案によれば、音声合成ＩＣに玩具本体の外観に関連した複数曲のメロ ディが記憶されているので、幼児がスイッチ操作をすると異なるメロディが出力 され、玩具本体の動作と複数の異なるメロディを楽しむことができる。

【００２１】 そして本考案によれば、本体カバーから駆動ユニットを容易に取り出すことが できるので、バッテリーの交換を簡単に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の外観を電車に応用した場合を示す図で
ある。

【図２】本考案の本体カバーの後部から駆動ユニットを
収納する状態を示すである。

【図３】図２に示す駆動ユニットの内部構造を示す分解
斜視図である。

【符号の説明】

１ 玩具本体 ２ 本体カバー ３ 駆動ユニット ２１ 開閉部 ２１ｅ マジックテープ ３０１ 上部ケース ３２１ 電源スイッチ ３３１ 振動発生機構 ３３２ モーター ３３３ 重り ３４１ 音発生手段 ３４４ スピーカー ３５１ 下部ケース

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】柔らかな布帛の素材を用いた本体カバーに
   駆動ユニットを収納した走行玩具であって、該本体カバ
   ーの外観を所定の意匠で装飾すると共に、本体カバーの
   一部を開閉可能に形成し、また、前記駆動ユニットの内
   部にはモーターの出力軸に偏心位置で取付けた一対の重
   りを備えると共に、玩具本体の外観に関連した音とメロ
   ディを予め記憶した音声合成ＩＣとスピーカーを備え、
   該駆動ユニットの外部には前記本体カバーの外側から電
   源の開閉操作が可能なように電源スイッチを設けること
   により、玩具本体が上下方向へ振動しながら前進し、玩
   具本体の外観に関連した音とメロディを出力することを
   特徴とする走行玩具。
2. 【請求項２】前記音声合成ＩＣには予め複数曲のメロデ
   ィを記憶してあり、前記電源スイッチの開閉操作をする
   毎に前記複数曲のメロディの中から好きなメロディを選
   択し出力することができることを特徴とする請求項１記
   載の走行玩具。
3. 【請求項３】前記本体カバーの後部に開閉部を設け、該
   開閉部は複数枚に裁断した布帛を前記本体カバーの後部
   に縫着すると共に、該複数枚の布帛の対応する位置にマ
   ジックテープ（登録商標）を取付けることにより、前記
   駆動ユニットを取り出し可能に構成したことを特徴とす
   る請求項１又は請求項２記載の走行玩具。