JPS6317517Y2

JPS6317517Y2 -

Info

Publication number: JPS6317517Y2
Application number: JP1982167090U
Authority: JP
Priority date: 1982-11-04
Filing date: 1982-11-04
Publication date: 1988-05-18
Also published as: JPS5971693U; US4600399A

Description

【考案の詳細な説明】本考案は知育玩具に係り、美麗な色調と愛くる
しさを具備することは勿論、玩具本体と連係した
作動部がゆつくりと、かつ大きく作動するととも
に、複数曲を組込んだ発音装置より適宜楽曲を選
曲して演奏することができるもので乳幼児の視聴
覚の発達に寄与することができる乳幼児のための
知育玩具に関する。

以下本考案の一実施例を図面により詳細に説明
する。

第１図、第２図は本考案に係る乳幼児用の知育
玩具１の一実施例を示すもので、本体２に内蔵し
た駆動機構１０と、該駆動機構１０により本体２
の両側に突設させたシーソー部材３を作動する第
１の作動機構４ならびに本体前面にゆつくり回る
回転板５、正逆可能の回転板６及び出没自在の可
動板７を作動する第２の作動機構８および数曲を
組入れ所望曲を演奏可能にした発音装置９を具備
しており、この玩具をベビーベツドの枠に固定す
るか又は適宜台上に載置して使用するものであ
る。

前記構成につき第２図を参照して逐次詳細に説
明する。

前記本体２は偏平な底部枠と花弁状に形成した
上部外殻体からなり、内部は中空であつて、前部
枠体２ａと後部枠体２ｂに分割されている。

前記後部枠体２ｂには駆動機構１０及びこれに
より作動する第１、第２の作動機構４，８と、発
音装置９の大部分が収容されている。

まず、後部枠体２ｂに設けた駆動機構１０及び
第１の作動機構４について説明する。

前記後部枠体２ｂ内の下部に設けられたバツテ
リケース１２には図示を省略したバツテリが収納
され、バツテリケース１２とモータ１３はリード
線にて接続されている。前記モータ１３の軸には
ウオーム１４を軸着し、該ウオーム１４はウオー
ムホイール１５と噛合し、ウオームホイール１５
は中間歯車１６を介して中央部の大歯車１７に回
転駆動力を伝達している。該大歯車１７の側面に
は偏心リング１９が突設されていて、この大歯車
１７と偏心リング１９でカム機構を構成してい
る。また、カム軸１８は後部枠体２ｂに設けた軸
受部材１１と後述する固定枠４０の軸孔４１に両
端部を軸承されて回転自在である。

第１の作動機構４を構成するシーソー部材３の
両端部は、後部枠体２ｂの両側部２ｃ，２ｃから
外方に突設している。また、前記カム機構を構成
する偏心リング１９はシーソー部材３の中央部に
立設した係合杆２０，２０の間に嵌合している。
該係合杆２０，２０はシーソー部材３の背面にそ
れぞれの基端を軸２１，２１に回転可能に遊嵌し
ており、前記シーソー部材３の中央凹所２２上に
立設し、かつ、係合杆２０，２０相互の基部間に
張設したスプリング２３により前記偏心リング１
９の外周面に圧接されている。さらに、シーソー
部材３の中央下部に開設した軸孔２４に後部枠体
２ｂ内に設けた支軸２５を嵌挿してシーソー部材
３を支持しており、前記偏心リング１９の回転に
伴いシーソー部材３の両端が支軸２５を支点とし
て上下に揺動する（第３図参照）。

このシーソー部材３の両端部には角形の凹陥部
２６，２６が穿設されており、この凹陥部２６，
２６には先端側に揺動体２７，２７を配設した揺
動部材２８，２８の基端の突出部２９，２９が嵌
着できるように形成されている。

上記揺動体２７を含む各揺動部材２８は、本体
２の両側に突設されていて、その長手方向の側面
には長孔３０を穿設されている。該長孔３０には
長孔３０内を転動自在な軸３１が嵌挿され、軸３
１の両端に円板３２，３２が止着されていて、前
方の円板３２の表面には花模様３３が表示されて
いる。さらに、前記揺動部材２８の上面端部に固
着した座３５には突片３６を立設し、この突片３
６の中央部に凹所が形成されている。そして、揺
動体２７は、前面側に人形の図柄２７ａを表示し
た２枚の平板を接合して形成されており、その底
部に溝孔３７を穿設してあり、この溝孔３７に前
記突片３６が嵌合している。そして、揺動体２７
の内部には軸３８が架設されており、この軸３８
は前記突片３６の中央部の凹所に嵌合している。
従つて、前記カム機構を構成する偏心リング１９
が回転すると、係合杆２０，２０を介してシーソ
ー部材３が揺動し、その両側部に連結した揺動部
材２８，２８が左、右交互に大きく揺動するもの
であり、転動体３４，３４は長孔３０，３０内を
左右に転動し花模様３３を表示した円板３２がク
ルクルと正逆方向に回転する。また、揺動部材２
８，２８の端部に設けた揺動体２７も軸３８を支
点として転動体３４の転動する方向に同調して回
動するものであつて、乳幼児の視覚的注目を引く
大きな動きを構成するものである。

つぎに、前部枠体２ａに設けた回転板５，６と
昇降板７を作動させる第２の作動機構８につき説
明する。ほぼ長方形によりなる固定枠４０の前面
には左右にそれぞれ垂直枠４２，４３が摺動可能
に取付けられ、各垂直枠４２，４３には上下方向
に長孔４４，４５を開設してあり、この長孔４
４，４５には固定枠４０に突設した上下２本のピ
ン４６…が嵌合しており、各垂直枠４２，４３を
固定枠４０に対して上下に摺動できるようにして
いる。

また、垂直枠４２は一側縁にラツク４７を刻設
してあり、このラツク４７には小型の回転板６を
軸着した軸４８の軸端に軸着したピニオン４９が
噛合している。また、垂直枠４２の下端には押上
突起５０を設けている。一方、垂直枠４３には、
該垂直枠４３と固定枠４０との間に引きバネ５１
を張設するとともに、下端に前記押上突起５０と
対向位置に押下突起５２を設けている。さらに、
この垂直枠４３の上部には前記昇降板７を突設し
ている。

上記のように構成した固定枠４０は、後部枠体
２ｂ側に固定されている。そして、固定枠４０の
筒軸４１に嵌合し、固定枠４０の前面に突出して
いるカム軸１８には、回転板５の中心部が軸着さ
れ、この回転板５の裏面に突出された偏心ピン５
３は、回転板５が第２図示の時計方向に回転する
と、前記垂直枠４２の押上突起５０を押上げるこ
とになる。押上突起５０によつて上動する垂直枠
４２はラツク４７と噛合するピニオン４９を介
し、前部枠体２ａに開設した孔６ａに嵌合した小
回転板６を反時計方向に緩やかに回転させる。

偏心ピン５３が押上突起５０から外れると垂直
枠４２は自重により垂直に落下するので小回転板
６が前回と反対に時計方向へ急旋回する。

ついで、偏心ピン５３は右側の押下突起５２を
押下げ、垂直枠４３を引きバネ５１に抗して下動
させ、これにより昇降板７を前部枠体２ａに開設
した溝孔７ａ内に退没させる。

偏心ピン５３が押し下げ突起５２を充分に引き
下げたのちこれから外れると、垂直枠４３は引き
バネ５１の弾性により復帰し、前記孔部７ａから
可動板７が勢いよく飛び出す。

前記回転板５は正面方向に突出した円周縁５８
を設け、該円周縁５８は中心を通る円周縁上の２
点を切欠いて端縁とした凹部５９，５９を設けて
半円形からなる円周溝５８，５８を形成してい
る。前記凹部５９，５９には別に設けた半円形状
の反転板６０の角軸６１を軸支するものである。
すなわち、該反転板６０は表裏両面に色彩模様を
施した絵板６１を貼着した半円形の平板で、両端
に角軸６２，６２が突設している。該角軸６１の
各両端を前記回転板５の凹部５９，５９に嵌合さ
せて前記反転板６０の円周縁５８，５８より外方
に突出させるとともに、角軸６１の両先端に円周
縁５８に沿つてそれぞれ相反する方向に折曲がつ
た折曲部６２，６２を設けている。そして、前部
枠体２ａには円孔５ａを開設して、前記反転板６
０を係合した回転板５を嵌合し、回転板５の軸孔
５ｂを前記固定枠４０より前方に突出した軸１８
に軸着している。

前部枠体２ａの内面には前記円孔５ａの近傍に
突起６３を固設し、前記回転板５の回転に伴つて
反転板６０の折曲部６２が前部枠体２ａに設けた
突起６３に係合すると、反転板６０が角軸６１を
支点として180度回転するので、反転板６０の表
面の絵板６０ａが裏面の絵板６０ｂに変化するこ
とになる。さらに、回転板５が回転し、反転板６
０の他方の折曲部６２が前記突起６３に係合し、
反転板６０を再度回転させるので裏面の絵板が表
面の絵板に変化する。このように回転板５を一方
向に回転させる間に、反転板６０は表裏面を交互
に反転させるので、例えば、表裏各面に異なる絵
を画いてあることにより、あたかも回転板５が回
転に伴つて半分づつめくられているように見える
ものである。なお、透明な材質で形成したドーム
体６４は回転板５の前面に嵌め込まれており、反
転板６０の回転作動を許容している。

つぎに、本体２に収容した駆動機構１０の駆動
と同時に機能する発音装置９につき説明する。

該発音装置９は、複数の楽曲が再生可能なメロ
デイICをプリント基板７０に取付けて形成され
ている。このメロデイICにはスピーカー７１が
接続されており、前記プリント基板７０には摺動
子７２を設けてこれを移動することにより、所望
の曲を任意に選曲できるようにしている。上記摺
動子７２に一体形成した摘み７３は後部枠体２ｂ
の裏面に設けた開口７４より突出させ、図示して
ない開口縁の数字に合わせて選曲できるものであ
る。

さらに、モータ１３近傍には、電導接触片８
０，８０を設け、該電導接触片８０，８０には摘
み８１に形成したハート型カム８２が係合して、
電導接触片８０，８０を接離させてモータ１３を
オン・オフさせると共に、モータ１３の駆動時、
前記ハート型カム８２と連係して回動する係合子
８３の端部が音量調節機構（図示しない）と係合
してスピーカー７１から発せられるメロデイの音
量を調節している。

なお、バツテリケース１２の上部内方に突設し
た筒軸９０には、先端にネジ山９３ａを設け、挾
持板９２の通孔９２ａを貫通して螺合するボルト
９３が嵌合自在であり、挾持板９２と後部枠体２
ｂでベツド枠を挾持して支持できるようにしてい
る。

本体１に回動自在に設けられた各作動部すなわ
ち、回転板５、反転板６０、小回転板６、円板３
２には鮮明な色彩の絵模様などが画かれ、またペ
ツトの顔形に形成した昇降板７および揺動体２７
には可愛いいペツトの表情などを施すようにして
乳幼児としての適性を備えている。

以上説明したように、本考案に係る知育玩具に
よれば、駆動機構と連係したシーソー部材に揺動
部材を連結して緩やかにかつ、大きく揺動させる
とともに、回転板を回転させる等各作動部材にそ
れぞれ異なる作動を行わしめて、それらの作動に
同調してメロデイを発音する発音装置が所望の曲
を選曲可能に具備されており、ゆりかごのように
動く回動部材に美しい音色が調和し、視覚を通じ
動きの変化に対して興味を覚えさせることができ
る。また、カム機構を介して全ての作動部を動作
させるので、構造的にシンプルで、組付製造上に
便利であり、作動不良や故障を生じ難い。更に、
各作動部を正面の一方向から看取できるように配
設したので、幼児が観察する知育玩具として適す
る、等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す全体斜視図、
第２図は分解斜視図、第３図はシーソー部材の作
動機能を示す正面拡大図である。１……本体、２ｃ……両側部、３……シーソー
部材、５，６……回転板、９……発音装置、１０
……駆動機構。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

本体の両側部に突設したシーソー部材の両端部
には所望の形状に形成した揺動体を揺動自在に軸
支し、該シーソー部材の中央部は本体の支軸に枢
支し駆動機構によつて回転するカム機構と連係し
て揺動可能に設け、本体正面に開設した円孔には
正面に絵模様を表示し前記カム機構のカム軸に中
心部を軸着した回転板を嵌着し、本体に穿設した
溝孔内に出没自在に設けた昇降板は正面に所望の
図柄を表示し前記回転板の裏面に突設した偏心ピ
ンと係脱して昇降可能に設けると共に、本体内に
はメロデイ音を発する発音機構を備えたことを特
徴とする作動機構を備えた知育玩具。