JP3023045B2 - ゼンマイ人形および該ゼンマイ人形を用いた変形玩具 - Google Patents

ゼンマイ人形および該ゼンマイ人形を用いた変形玩具

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JP3023045B2
JP3023045B2 JP6034274A JP3427494A JP3023045B2 JP 3023045 B2 JP3023045 B2 JP 3023045B2 JP 6034274 A JP6034274 A JP 6034274A JP 3427494 A JP3427494 A JP 3427494A JP 3023045 B2 JP3023045 B2 JP 3023045B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ゼンマイ人形および
ゼンマイ人形を利用した変形玩具、詳しくは、ゼンマイ
の動力で座屈姿勢から起立姿勢に姿勢変化するゼンマイ
人形と、殻体が割れると内部に収容したゼンマイ人形が
出るようにした変形玩具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のゼンマイ人形としては、ゼンマイ
動力で走行する人形や楽器を演奏する人形等、種々の人
形が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のゼンマイ人形にあっては、ゼンマイの動力で動
いている姿態も静止状態の姿勢から容易に予測できるた
め、姿態的な変化の面白みが得られず、満足すべき興趣
を得られないという問題があった。この発明は、上記問
題に鑑みて成されたもので、ゼンマイの動力で姿態が変
化し、姿態変化により面白みが得られるゼンマイ人形
と、このゼンマイ人形を用いた変形玩具を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、本体に基端が関節部で揺動自在
に取り付けられた脚部と、該脚部の先端に関節部で揺動
自在に取り付けられた足部と、前記本体に収容され、ゼ
ンマイの動力で前記脚部および前記足部をそれぞれ関節
部廻りに同時に揺動駆動可能な駆動機構とを備え、座屈
姿勢あるいは起立姿勢に姿勢変化可能なゼンマイ人形で
あって、前記駆動機構は前記脚部および前記足部をそれ
ぞれ重心が前記足部に対して略一定範囲に位置するよう
に揺動駆動するように構成した。
【0005】そして、このゼンマイ人形は、前記本体に
可動部材を前記駆動機構により駆動可能に取り付け、該
可動部材を前記脚部および前記足部の揺動に対して遅延
作動させるようにした態様(請求項2)、また、前記駆
動機構に、該ストッパ機構が前記座屈姿勢で前記ゼンマ
イを停止させ、該ゼンマイを停止状態で巻き上げられた
時に復帰させるゼンマイストッパ機構を設ける態様(請
求項3)に構成することができる。
【0006】請求項4の発明は、請求項1、請求項2ま
たは請求項3に記載のゼンマイ人形を備えた変形玩具で
あって、2つの半殻を分離可能に結合して構成され、結
合状態において前記ゼンマイ人形を座屈姿勢で収容可能
な収容空間を画成する殻体と、該殻体の外面に主導操作
可能に設けられた摘み部材と、前記殻体内に収容され、
前記摘み部材と前記収容空間内に収容されたゼンマイ人
形の駆動機構のゼンマイとを前記摘み部材の手動操作に
よるゼンマイの巻上可能に連結する操作機構と、該操作
機構により前記ゼンマイ人形のゼンマイと連結され、該
ゼンマイの動力で前記2つの半殻を分離させる駆動する
分離機構と、を備えて構成される。
【0007】そして、請求項4の変形玩具は、前記半殻
にそれぞれ、内部下側の分割面近傍に分割面に向かって
下向きに傾斜する案内面を形成する態様に構成したもの
である。
【0008】
【作用】請求項1のゼンマイ人形によれば、座屈姿勢か
ら起立姿勢へ、あるいは起立姿勢から座屈姿勢にゼンマ
イの動力で倒れることなく姿勢変化するため、姿勢変化
による面白みが得られ、興趣に富むものとなる。そし
て、請求項2のゼンマイ人形は、本体に設けられた腕や
頭等の可動部材が遅延動作、例えば、起立した後に作動
するため二段階の姿勢変化を楽しむことができ、より興
趣に富むものとなる。また、請求項3のゼンマイ人形
は、座屈姿勢でゼンマイが停止されるため、座屈姿勢に
維持することが容易である。
【0009】また、請求項4の変形玩具は、殻体内に上
記ゼンマイ人形を座屈姿勢で収容し、操作機構によりゼ
ンマイ人形のゼンマイを巻き上げると、このゼンマイの
動力で殻体が半殻に分離してゼンマイ人形が出現し、こ
のゼンマイ人形が姿勢変化を生じるため、意外性を演出
でき、より面白みに優れたものとなる。特に、この変形
玩具は、座屈姿勢から起立姿勢に姿勢変化を生じるた
め、さらに面白みに優れたものとなる。そして、請求項
5の変形玩具は、各半殻に案内面が形成されるため、ゼ
ンマイ人形を倒れることなく殻外に出現させることがで
きる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1から図10はこの発明の一実施例を示し、
図1が殻体を半殻に分離した状態の斜視図、図2が同殻
体の一部の断面図、図3がゼンマイ人形の座屈姿勢の側
面図、図4が同ゼンマイ人形の起立姿勢の側面図、図5
が同ゼンマイ人形の平断面図、図6a,bが姿勢変化を
説明するための一部側面図、図7が駆動機構の主要部の
斜視図、図8a,b,cが同駆動機構の脚周りの部分の
斜視図、図9a,bが同駆動機構の腕周りの部分の斜視
図、図10が作用を説明するための模式図である。
【0011】この実施例においては、中空卵状の殻体1
0と、ゼンマイ人形50とから変形玩具を構成する。図
1に示すように、殻体10は2つの半殻20,30を分
割可能に結合して構成され、各半殻20,30の外面に
それぞれ分割面の両側にわたって座り用平面(図示せ
ず)が形成される。この殻体10は、半殻20が外殻部
材21と内殻部材22とを、同様に半殻30が外殻部材
31と内殻部材(図示せず)とを内外に接合して構成さ
れ、結合状態で内部に半殻20の内殻部材22と半殻3
0の内殻部材との間でゼンマイ人形50の収容空間Aを
画成する。そして、これら半殻20の内殻部材22と半
殻30の内殻部材にはそれぞれ、座り用平面の分割線に
向かって下向きに傾斜する案内面22a(半殻30につ
いては図示せず)が形成される。
【0012】また、図2に示すように、半殻20には、
外殻部材21と内殻部材22との間に操作機構と分離機
構(以下、操作機構40として代表する)が収容され、
この操作機構40と連結した摘み部材23が外殻部材2
1の端部に回動操作自在に設けられ、内殻部材22に係
止軸部24と当接軸部25とが収容空間Aに向かって一
体に突設されている。図中明示しないが、係止軸部24
は半殻30の内殻部材に一体形成された係止ピンが嵌合
可能な係止孔を有し、この係止孔内に押出しスプリング
が伸縮自在に挿通されている。当接軸部25は半殻30
の内殻部材に一体形成された当接軸部(図示せず)と当
接可能に配置される。
【0013】操作機構40は、摘み部材23と連結した
歯車列41、上記押出しスプリングに係合可能な係止レ
バー、内殻部材22から突出する結合部材42を有し、
これら結合部材42および係止レバーが歯車列41を介
して摘み部材23と連結する。結合部材42は、収容空
間A内に収容されたゼンマイ人形の結合部材(後述す
る)と結合し、摘み部材23の巻上方向の回動操作で回
転してゼンマイ人形50のゼンマイを巻き上げる。係止
レバーは、半殻20,30の結合状態で圧縮された押出
しスプリングに係止して押出しスプリングを圧縮状態で
保持し、摘み部材23を巻上方向に回動操作した後にゼ
ンマイ人形50のゼンマイの動力で操作機構40が駆動
されて所定時間が経過すると、押出しスプリングから離
間して押出しスプリングの伸長を許容する。この押出し
スプリングは、伸長する際の弾性力で半殻30の上述し
た係止ピンを押圧して半殻20,30を分離する。
【0014】なお、上述した操作機構40は本出願人の
出願にかかる実公平4−2712号公報あるいは特願昭
61−100290号の明細書等に記載されたものを適
宜用いることができるため、本明細書では、操作機構4
0等の殻体10の内部構造に付いての詳細な説明と図示
は省略する。
【0015】ゼンマイ人形50は、本体51、頭部5
2、一対の両腕53,53および一対の両脚54,54
を有する。本体51は、2つの殻状部材を接合して中空
状に構成され、内部に後述するゼンマイ99を備える駆
動機構80が収容される。図中明示しないが、この本体
51は、上部に取付穴を有する平面状の頭取付部が、両
側部上側にそれぞれ平面状の腕取付部が、さらに、両側
部上側にそれぞれ平面状の脚取付部が形成され、頭取付
部に頭部52が回動自在に、腕取付部にそれぞれ腕53
が揺動自在に、脚取付部にそれぞれ脚54が揺動自在に
取り付けられている。
【0016】腕53,53は、図9a、bに示すよう
に、それぞれ上記腕取付部間を貫通した支持軸61に基
端が固定され、一体揺動可能に本体51に取り付けられ
る。同図bに詳示するように、支持軸61には、圧入部
材62が一体回転可能に固定され、また、係合部材63
とドリブンギア64とが回転自在に設けられる。圧入部
材62には係合部材63側の端面に腕53の延出方向と
対応した角度位置で突起62aが突設される。係合部材
63には、突起62aが遊合可能な切欠63aが所定の
角度範囲にわたって形成され、また、回動方向所定位置
に径方向に突出する凸片63bが形成されている。ドリ
ブンギア64は、係合部材63側の端面に凸片63bと
係合可能な突起64aが形成されている。
【0017】後述するように、ドリブンギア64は歯車
列を介しゼンマイ99と連結して駆動され、このドリブ
ンギア64の回転で突起64aが係合部材63の凸片6
3bと当接して係合部材63が回転する。そして、この
係合部材63の回転で切欠63aの端面が圧入部材62
の突起62aと当接し、圧入部材62と支持軸61とが
一体に回転して各腕53,53が一体に揺動する。すな
わち、腕53は、ドリブンギア64の回転に対し、突起
64aが凸片63bと係合するまでの間、また、切欠6
3aの端部が突起62aと当接するまでの間に対応した
遊び時間をもって揺動、換言すれば、遅延時間をもって
揺動する。
【0018】脚54,54はそれぞれ、中空殻状に複数
の部材を接合して構成され、基端部に取付面が形成さ
れ、また、各先端に足55が枢軸により揺動自在に取り
付けられる。図8a,bに示すように、これら脚54は
それぞれ、本体51の各脚取付部間に回動自在に架設さ
れた支持軸71の端部が取付面に固定され、支持軸71
により本体51に一体揺動可能に取り付けられる。
【0019】支持軸71には、同図bに詳示するよう
に、所定角度の扇状の係合部72aを有する係合部材7
2が一体回転可能に本体51内に位置するように固設さ
れ、また、係合部72aと後述するスライドレバー83
の当接片83aとに当接可能な突起73aを有するドリ
ブンギア73が回転自在に設けられる。ドリブンギア7
3は、歯車列を介してゼンマイ99と連結し、突起73
aを係合部材72の係合部材72の係合部72aに当接
させて支持軸71を回動、すなわち、脚54を揺動駆動
する。
【0020】また、図5、図6および図8aに示すよう
に、脚54はそれぞれ、内部にリンク部材75が上下動
可能に収容され、取付面に支持軸71を中心とした円弧
状のカム孔54aが形成される。リンク部材75は、脚
54の形状に対応した略く字状をなし、両端が略直角に
屈曲され、この屈曲した一端がカム孔54aに摺動自在
に挿通して本体51に回転自在に係止し、他端が足55
に係止する。リンク部材75は、脚54の揺動で脚54
内を上下に移動し、足55を脚54に対して揺動させ
る。
【0021】足55はそれぞれ、人間の足を模した形状
に成形され、上述したように、リンク部材75の屈曲端
が枢軸から離間した位置に係止する。なお、上述したカ
ム孔54aの支持軸71からの半径寸法および足55に
おけるリンク部材75の係止位置と枢軸との間の寸法等
は人形が座屈姿勢から起立姿勢、あるいは起立姿勢から
座屈姿勢に姿勢変化する際に人形の重心が足55上に位
置する状態で脚54と足55が関連して揺動するように
設定される。
【0022】駆動機構80は、図5および図7に示すよ
うに、ゼンマイ99のケース99aの一側に隣接して3
つのギア81a,81b,81cからなる歯車列81を
設け、ゼンマイ99のケース99aの図中下方にストッ
パレバー82とスライドレバー83とを設けて構成され
る。ゼンマイ99は、ケース99aを貫通する回転軸の
一側にドライブギア98が、この回転軸の他側に前述し
た結合部材97が突設され、また図中明示しないが、ケ
ース99aの他の一面(図7中、下面)に開口が形成さ
れ、この開口にストッパ部材が臨む。このゼンマイ99
は、結合部材97が前述した操作機構40の結合部材4
2と結合して摘み部材23の巻上げ操作で巻上げられて
動力を蓄積し、また、ストッパ部材にストッパレバー8
2が係合していない状態で蓄積動力をドライブギア98
の回転で出力する。すなわち、このゼンマイ99は、ス
トッパ部材にストッパレバー82が係合すると出力を停
止する。
【0023】歯車列81は、ギア81aが前述した脚5
4の支持軸71のドリブンギア73とドライブギア98
とに噛合してゼンマイ99の出力をドリブンギア73に
伝達し、また、ギア81bがドライブギア98に、ギア
81cが前述した腕53の支持軸61のドリブンギア6
3と噛合してゼンマイ99の出力をドリブンギア63に
伝達する。ストッパレバー82は、弾性を有する樹脂等
で板状に成形してなり、一端がねじ89により本体51
内面に固定され、他端にゼンマイ99のストッパ部材と
係合可能な凸片82aを、中間部分上部に押圧部82b
を有する。このストッパレバー82は、自身の弾性で凸
片82aをゼンマイ99のストッパ部材と常時係合さ
せ、押圧部82bをスライドレバー83により押圧され
ると凸片82aをゼンマイ99のストッパ部材から離間
させる。
【0024】スライドレバー83は、上記歯車列81の
ギア配列方向に摺動自在に設けられ、脚54の支持軸7
1側に当接片83aがドリブンギア73の突起73aと
回転方向両側から当接可能に一体に突設され、他方の端
部に上記ストッパレバー82の押圧部82bを押圧可能
な押圧片83bが一体に形成される。このスライドレバ
ー83は、ドリブンギア73が一方向に所定角度を超え
て回転されると(脚54を本体51に対して完全に屈折
するまで)当接片83aが突起73aと当接して押圧片
83bがストッパレバー82の押圧部82bから外れる
ように移動し、また、ドリブンギア73がゼンマイ99
の巻上げ操作で回転されると当接片83aが突起73a
と当接して押圧片83bがストッパレバー82の押圧部
82bを押圧するように移動する。
【0025】この実施例にあっては、先ず、殻体10を
半殻20,30に分離し、また、ゼンマイ人形50を座
屈姿勢(図3参照)に折り曲げる。そして、この座屈姿
勢に折り曲げたゼンマイ人形50をいずれか一方の半殻
20,30の収容空間A内に収容し、続いて、半殻2
0,30を接合する。ここで、ゼンマイ人形50は、座
屈姿勢に折り曲げられると、ドリブンギア73が係合部
材72により回転され(図8c参照)、スライドレバー
83が押圧片83bをストッパレバー82の押圧部82
bから外れるように移動し、ストッパレバー82の凸片
82aがゼンマイ99のストッパ部材に係合する。この
ため、ゼンマイ99が作動することがなく、ゼンマイ人
形50の殻体10内への収納を容易に行える。また、こ
のゼンマイ人形50が収容空間A内に収容された状態で
は、ゼンマイ人形50のゼンマイ99の結合部材97と
操作機構40の結合部材42とが連結する。
【0026】次に、殻体10の摘み部材23を操作して
ゼンマイ人形50のゼンマイ99を巻上げ操作する。こ
こで、この巻上げ操作により、ゼンマイ99は巻上げ操
作によりドライブギア98が結合部材97と一体に回転
してドリブンギア73が回転し、スライドレバー83は
当接片83aがドリブンギア73の突起73aと当接す
る(図8c参照)。このため、スライドレバー83は押
圧片83bがストッパレバー82の押圧部82aを押圧
し、ストッパレバー82の凸片82aがゼンマイ99の
ストッパ部材から離間する。したがって、ゼンマイ人形
50は動作可能な状態に移行するが、殻体10の収容部
内壁で当接されて姿勢変化が禁止されるため、座屈姿勢
を維持する。
【0027】この後、殻体10の操作機構40がゼンマ
イ人形50のゼンマイ99の動力で作動し、所定時間が
経過すると、殻体10が2つの半殻20,30に分離
し、収容空間Aからゼンマイ人形50が出る。この時、
各半殻20,30には案内面22aが形成されているた
め、ゼンマイ人形50は足55を接地させた座屈姿勢で
収容空間Aから出ることができる。
【0028】そして、ゼンマイ人形50は、座屈姿勢
(図3および図6a参照)からゼンマイ99の動力で足
55が脚54に対して揺動し、また同時に、脚54が本
体51に対し揺動して起立姿勢(図4および図6b参
照)に姿勢変化する。この時、これら脚54と足55と
は、図10に模式的に示すように、重心Gが足55の接
地部分に対して所定範囲に位置するように揺動するた
め、姿勢変化の途中で倒れることがなく、興趣が殺がれ
ることもない。なお、図10においては、実線が座屈姿
勢、二点鎖線が起立姿勢を示す。
【0029】続いて、ゼンマイ人形50は、起立姿勢に
完全に移行すると、腕53が揺動し、腕53を上方に延
ばす。すなわち、腕53は脚54や足55の揺動に対し
遅延して揺動する。このため、2段階の姿勢変化を楽し
むことができ、高い興趣を得られる。
【0030】なお、上述した実施例では、腕53を脚5
4等の揺動が終了した後に揺動させるが、脚54の揺動
と同時に腕53を揺動させることも、また、脚54等の
揺動の途中から腕53の揺動を開始させるように構成す
ることも可能である。
【0031】さらに、この発明は、人の形の人形のみな
らず、熊等の動物、また、花等の植物を模した人形にも
適用することが可能である。またさらに、上述した実施
例では、動力源としてゼンマイ99を示すが、モータ等
の動力源と電池とをゼンマイ人形50に内蔵し、殻体1
0の摘み部材23でモータをオンオフ制御し、また、モ
ータの出力動力で殻体10の分離を行うように構成して
もよい。
【0032】請求項4の発明は、ゼンマイを内蔵しゼン
マイ動力で姿勢変化するゼンマイ人形を殻体10と組み
合わせることで達成できたものである。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
かかるゼンマイ玩具によれば、座屈姿勢から起立姿勢
へ、あるいは起立姿勢から座屈姿勢にゼンマイの動力で
倒れることなく姿勢変化するため、姿勢変化による面白
みが得られ、興趣に富むものとなる。そして、請求項2
のゼンマイ人形は、本体に設けられた腕や頭等の可動部
材が遅延動作、例えば、起立した後に作動するため二段
階の姿勢変化を楽しむことができ、より興趣に富むもの
となる。また、請求項3のゼンマイ人形は、座屈姿勢で
ゼンマイが停止されるため、座屈姿勢に維持することが
容易である。
【0034】また、請求項4の変形玩具は、殻体内に上
記ゼンマイ人形を座屈姿勢で収容し、操作機構によりゼ
ンマイ人形のゼンマイを巻き上げると、このゼンマイの
動力で殻体が半殻に分離してゼンマイ人形が出現し、こ
のゼンマイ人形が姿勢変化を生じるため、意外性を演出
でき、より面白みに優れたものとなる。特に、この変形
玩具は、座屈姿勢から起立姿勢に姿勢変化を生じるた
め、さらなる面白みを得られる。そして、請求項5の変
形玩具は、各半殻に案内面が形成されるため、ゼンマイ
人形を倒れることなく、すなわち、足が接地した状態
で、殻外に出現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる変形玩具に用いら
れる殻体の分解斜視図である。
【図2】同殻体の一部破断断面図である。
【図3】この発明の一実施例にかかるゼンマイ人形の座
屈姿勢の側面図である。
【図4】同ゼンマイ人形の起立姿勢の側面図である。
【図5】同ゼンマイ人形の内部機構を示す平面図であ
る。
【図6】同ゼンマイ人形の脚部を示す側面図であり、a
が座屈姿勢、bが起立姿勢における状態を表す。
【図7】同ゼンマイ人形の駆動機構を示す分解斜視図で
ある。
【図8】同ゼンマイ人形の脚を示し、aが脚全体の斜視
図、bが駆動機構に係わる部分を示す斜視図、cが同部
分の側面図である。
【図9】同ゼンマイ人形の腕を示し、aが腕全体の斜視
図、bが駆動機構に係わる部分の斜視図である。
【図10】同ゼンマイ人形の姿勢変化の状態を模式的に
示す作用説明図である。
【符号の説明】
10 殻体 20 半殻 22 内殻部材 22a 案内面 23 摘み部材 30 半殻 40 操作機構,分離機構 41 歯車列 42 結合部材 50 ゼンマイ人形 51 本体 52 頭部 53 腕 54 脚 54a カム孔 55 足 61 支持軸 62 圧入部材 63 係合部材 64 ドリブンギア 71 支持軸 72 係合部材 73 ドリブンギア 75 リンク部材 80 駆動機構 81 歯車列 82 ストッパレバー 83 スライドレバー 97 結合部材 98 ドライブギア 99 ゼンマイ A 収容空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63H 13/16 A63H 3/04 A63H 3/46 A63H 13/04 A63H 29/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に基端が関節部で揺動自在に取り付
    けられた脚部と、該脚部の先端に関節部で揺動自在に取
    り付けられた足部と、前記本体に収容され、ゼンマイの
    動力で前記脚部および前記足部をそれぞれ関節部廻りに
    同時に揺動駆動可能な駆動機構とを備え、座屈姿勢ある
    いは起立姿勢に姿勢変化可能なゼンマイ人形であって、
    前記駆動機構は前記脚部および前記足部をそれぞれ重心
    が前記足部に対して略一定範囲に位置するように揺動駆
    動することを特徴とするゼンマイ人形。
  2. 【請求項2】 前記本体に可動部材を前記駆動機構によ
    り駆動可能に取り付け、該可動部材を前記脚部および前
    記足部の揺動に対して遅延作動させるようにした請求項
    1記載のゼンマイ人形。
  3. 【請求項3】 前記駆動機構に、前記座屈姿勢で前記ゼ
    ンマイを停止させ、該ゼンマイを停止状態で巻き上げら
    れた時に復帰させるゼンマイストッパ機構を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載のゼンマイ人形。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3に記
    載のゼンマイ人形を用いた変形玩具であって、 2つの半殻を分離可能に結合して構成され、結合状態に
    おいて前記ゼンマイ人形を座屈姿勢で収容可能な収容空
    間を画成する殻体と、 該殻体の外面に手動操作可能に設けられた摘み部材と、 前記殻体内に収容され、前記摘み部材と前記収容空間内
    に収容された前記ゼンマイ人形の駆動機構のゼンマイと
    を前記摘み部材の手動操作によるゼンマイの巻上可能に
    連結する操作機構と、 該操作機構により前記ゼンマイ人形のゼンマイと連結さ
    れ、該ゼンマイの動力で前記2つの半殻を分離するよう
    に駆動する分離機構と、を備えたことを特徴とするゼン
    マイ人形を用いた変形玩具。
  5. 【請求項5】 前記半殻は、前記収容空間内部下側の分
    割面近傍に分割面に向かって下向きに傾斜する案内面を
    備えた請求項4記載の変形玩具。
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