JPH0722142U - 円筒型防振部材 - Google Patents

円筒型防振部材

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JPH0722142U
JPH0722142U JP5276393U JP5276393U JPH0722142U JP H0722142 U JPH0722142 U JP H0722142U JP 5276393 U JP5276393 U JP 5276393U JP 5276393 U JP5276393 U JP 5276393U JP H0722142 U JPH0722142 U JP H0722142U
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JP
Japan
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soft
vibration
damping member
hard
hard portion
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Pending
Application number
JP5276393U
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English (en)
Inventor
慶太 白木
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ばね特性に異方性をもたせるに際して耐久性に
優れた円筒型防振部材を提供する。 【構成】内筒1と外筒2との間に介装される防振部材3
を、軸方向(Z方向)と直交するX方向両側に軸対称と
なるように配置された軟質部3aと、Z方向及びX方向
と直交するY方向両側に軟質部3aの間で軸対称となる
ように配置され、充填剤の配合割合の相違によって軟質
部3aよりも高硬度に形成された硬質部3bとで構成
し、軟質部3a及び硬質部3bを同種のゴム材で同時射
出成形により形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば車両におけるエンジンマウント、サスペンションブッシュ等 に用いられる円筒型防振部材に関する。
【0002】
【従来技術】
例えば、車両にエンジンを取付ける場合、エンジン側から発生する有害振動が 車体側へ伝達されるのを防止するように防振部材を備えたエンジンマウントを介 して取付けられる。このエンジンマウントは、図3及び図4に示すように、車体 側又はエンジン側に固定される内筒11と、内筒11の外側に同軸状に配設され エンジン側又は車体側に固定される外筒12と、内筒11と外筒12との間に介 在して両者を一体的に連結しゴム材で円筒状に形成された防振部材13とから構 成されている。
【0003】 このエンジンマウントは、その軸方向(Z方向)が上下方向となるように配設 される。この場合、ハンドル操作により車両が旋回するときに、エンジンが車体 の動きに少し遅れて追従すると横揺れする状態となることから操縦安定性が低下 してしまい、これを回避するためには防振部材13の車両左右方向(Y方向)の ばね特性を固く設定するのが好ましい。このため、上記防振部材13は、Y方向 両側で軸対称となる部分13bが車両前後方向(X方向)両側で軸対称となる部 分13aよりも軸方向に肉厚となるように形成されている。すなわち、上記防振 部材13は、X方向、Y方向及びZ方向におけるばね特性に異方性をもたせるよ うに静的ばね定数が設定される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記防振部材13は周方向において肉厚が異なる形状であるため、 荷重が加わったときに部分的に応力集中が生じやすく、耐久性に問題があった。 本考案は上記問題に鑑み案出されたものであり、ばね特性に異方性をもたせる に際して耐久性に優れた円筒型防振部材を提供することを解決すべき課題とする ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本考案は、同種のゴム材で円筒状に形成された円筒型 防振部材であって、軸方向と直交するX方向両側に軸対称となるように配置され た軟質部と、軸方向及びX方向と直交するY方向両側に前記軟質部の間で軸対称 となるように配置され、充填剤の配合割合の相違によって前記軟質部よりも高硬 度に形成された硬質部と、からなり、該硬質部及び前記軟質部が同時射出成形に より形成されているという構成を採用している。
【0006】
【作用】
本考案の円筒型防振部材では、同種のゴム材に充填される充填剤の配合割合の 相違によって軟質部と硬質部との硬度が異なるように形成されるため、両者を同 じ形状に形成して防振部材全体の形状が周方向に均一となるように形成すること ができる。これにより、防振部材に荷重が加わったときに発生する応力集中が低 減し、耐久性が格段と向上する。
【0007】 また、軟質部及び硬質部が同種のゴム材で同時射出成形により形成されること から、両者の接触する部分が融合状態で一体的に結合し、両者間に明瞭な界面が 形成されない。このため、軟質部と硬質部との間の高い強度が確保され、耐久性 の向上に寄与する。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の円筒型防振部材をエンジンマウントに適用した実施例を図面に 基づき説明する。 図1は本実施例に係るエンジンマウントの下面図であり、図2は図1のII−II 線矢視断面図である。
【0009】 本実施例のエンジンマウントは、金属製の内筒1と、内筒11の外側に同軸状 に配設された金属製の外筒2と、内筒1と外筒2との間に介装された防振部材3 とから構成されている。 防振部材3は、天然ゴムを主成分として円筒状に形成されている。この防振部 材3は、軸方向(Z方向)と直交するX方向両側に軸対称となるように配置され た軟質部3aと、Z方向及びX方向と直交するY方向両側に軟質部3aの間で軸 対称となるように配置された硬質部3bとからなる。各軟質部3a及び各硬質部 3bは、防振部材3の周方向において4等分された大きさで同じ形状に形成され ている。
【0010】 軟質部3aは、天然ゴム100重量部に対し、カーボンブラック30重量部、 オイル(軟化剤)14重量部、硫黄(加硫促進剤)5重量部が充填されて形成さ れている。この軟質部3aの硬度はHs48である。一方、硬質部3bは、天然 ゴム100重量部に対し、カーボンブラック60重量部、オイル(軟化剤)10 重量部、硫黄(加硫促進剤)5重量部が充填されて形成されている。この硬質部 3aの硬度はHs65である。なお、本実施例の防振部材3における各方向の静 的ばね定数比は、Z方向:X方向:Y方向が1:1:3となるように設定されて いる。
【0011】 この軟質部3a及び硬質部3bは、同時射出成形により次のようにして形成さ れている。すなわち、ここで使用する成形型には、形成する防振部材3の軟質部 3a及び硬質部3bの位置に対応して4個の注入孔4a、4bが設けられている (図1参照)。各注入孔4a、4bは、同一円上に位置し各軟質部3a及び各硬 質部3bのそれぞれの中央位置となるように設けられている。なお、軟質部3a に対応する注入孔4aは、硬度差に基づく抵抗差を考慮して硬質部3bに対応す る注入孔4bよりも少し小さく形成されている。
【0012】 この成形型内の所定位置に内筒1及び外筒2が配置され、上記のようにそれぞ れ配合して加熱した軟質部3a及び硬質部3bの成形材料が注入孔4a、4bよ り同時にかつ同量となるように注入される。これにより、所定時間経過後、軟質 部3a及び硬質部3bからなる防振部材3の加硫成形体が内筒1及び外筒2と一 体的に形成される。
【0013】 以上のように構成されたエンジンマウントは、エンジンを車両に取付ける際に 、そのZ方向が上下方向となり、そのX方向が車両前後方向となり、そのY方向 が車両左右方向となるように配設されて使用に供される。これにより、エンジン 側から発生する有害振動の車体側への伝達が防止される。また、ハンドル操作に より車両が旋回するとき等には、防振部材3のY方向のばね特性がX方向に対し て固く設定されているため、エンジンの横揺れ状態の発生が回避され、良好な操 縦安定性が確保される。
【0014】 そして、防振部材3に荷重が加わったときには、同種のゴム材に充填される充 填剤の配合割合の相違によって軟質部3aと硬質部3bとの硬度が異なるように して、防振部材3全体の形状が周方向に均一となるように形成されているため、 応力集中が発生しにくい。したがって耐久性が格段と向上する。 また、軟質部3a及び硬質部3bが同種のゴム材で同時射出成形により形成さ れることから、両者の接触する部分が融合状態で一体的に結合しており、両者間 に明瞭な界面が形成されていないため、軟質部3aと硬質部3bとの間の高い強 度が確保され、これによっても耐久性が良好となる。
【0015】 以上のように、本実施例の防振部材3は、同種のゴム材に充填される充填剤の 配合割合の相違によって軟質部3aと硬質部3bとの硬度が異なるようにし、か つ軟質部3a及び硬質部3bが同種のゴム材で同時射出成形により形成すること により、防振部材3のX方向及びY方向におけるばね特性に異方性をもたせるよ うにしているため、耐久性を格段に向上させることができる。
【0016】 なお、本実施例における軟質部3a及び硬質部3bは、ゴム材として天然ゴム を用いて形成されているが、天然ゴムの代わりに合成ゴムを用いることも可能で ある。さらに、ゴム材に充填される充填剤及びその配合割合は、軟質部3a及び 硬質部3bの硬度差によりばね特性を設定するに際して適宜選択することができ る。
【0017】 また、上記実施例のエンジンマウントは、防振部材3の成形時に内筒1及び外 筒2が防振部材3と一体的に設けられているが、これら内筒1及び外筒2は、防 振部材3のみを成形した後に圧入等により取付けてもよい。 また、上記実施例は本考案の防振部材をエンジンマウントに適用した例である が、X方向及びY方向のばね特性に異方性をもたせるように形成される例えばサ スペンションブッシュ等にも本考案を適用することができる。
【0018】
【考案の効果】
本考案によれば、同種のゴム材に充填される充填剤の配合割合の相違によって 軟質部と硬質部との硬度が異なるようにし、かつ軟質部及び硬質部が同種のゴム 材で同時射出成形により形成することにより、防振部材のX方向及びY方向にお けるばね特性に異方性をもたせるようにしているため、耐久性を格段に向上させ ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る円筒型防振部材を用いた
エンジンマウントの下面図である。
【図2】図1のII−II線矢視断面図である。
【図3】従来の円筒型防振部材を用いたエンジンマウン
トの下面図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視断面図である。
【符号の説明】
1…内筒 2…外筒 3…防振部材 3a…軟質
部 3b…硬質部 4a、4b…注入孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同種のゴム材で円筒状に形成された円筒
    型防振部材であって、 軸方向と直交するX方向両側に軸対称となるように配置
    された軟質部と、 軸方向及びX方向と直交するY方向両側に前記軟質部の
    間で軸対称となるように配置され、充填剤の配合割合の
    相違によって前記軟質部よりも高硬度に形成された硬質
    部と、からなり、 該硬質部及び前記軟質部が同時射出成形により形成され
    ていることを特徴とする円筒型防振部材。
JP5276393U 1993-09-29 1993-09-29 円筒型防振部材 Pending JPH0722142U (ja)

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Cited By (5)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002050450A1 (fr) * 2000-12-14 2002-06-27 The Yokohama Rubber Co.,Ltd. Amortisseurs de voiture
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