JPH08177918A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JPH08177918A
JPH08177918A JP32471794A JP32471794A JPH08177918A JP H08177918 A JPH08177918 A JP H08177918A JP 32471794 A JP32471794 A JP 32471794A JP 32471794 A JP32471794 A JP 32471794A JP H08177918 A JPH08177918 A JP H08177918A
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JP
Japan
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elastic body
vibration
cylinder
bush
metal fitting
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Application number
JP32471794A
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English (en)
Inventor
Shoichi Kumakawa
正一 熊川
Takao Ushijima
孝夫 牛島
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストで高ロス低動ばねの特性を得る。 【構成】 外筒金具12内に内筒金具16が配置され、
外筒金具12と内筒金具16との間に中間筒金具14が
配置される。内筒金具16と中間筒金具14との間に弾
性体18が配置され、中間筒金具14と外筒金具12と
の間に弾性体20が配置される。弾性体18を高ロスの
ゴム材料で構成し、弾性体20を低ロスで低動ばねのゴ
ム材料で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動を発生する部材か
らの振動の伝達を防止する防振装置に関し、例えばトレ
ーリングブッシュ、テンションブッシュ、コンプレッシ
ョンロッドブッシュ、リンクブッシュ及びメンバ用ブッ
シュ等に適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、タイヤを支持する例えばトレ
ーリングアームと車両の車体との間には、このトレーリ
ングアームを弾性的に支持する為のトレーリングブッシ
ュが配置されていて、タイヤ側で発生する振動をこのト
レーリングブッシュが吸収し、車体側に伝達されるのを
阻止するような構造となっている。
【0003】このように車両に用いられて車両への乗り
心地及び騒音に影響するトレーリングブッシュ等の部品
には、一般に高ロス低動ばねの特性が要求される。
【0004】この為、トレーリングブッシュには通常、
内外筒間にゴムを配置したソリッドラバーブッシュ、或
いは流体の流動抵抗を利用した流体封入ブッシュが採用
されている。しかし、この内のソリッドラバーブッシュ
では、低周波数域での振動の減衰を意味するロスが大き
くなるのに伴って、動ばね定数が高周波数域で高くな
り、高ロス低動ばねの要求に対して十分な特性が得られ
ないという欠点を有する。一方、流体封入ブッシュは、
構造が複雑で製造コストが高いという欠点を有する。
【0005】他方、このようなトレーリングブッシュに
おいては、種々の方向より振動がトレーリングブッシュ
側に入力されるが、振動の入力方向によって異なる弾性
特性が要求されることがある。
【0006】例えば、路面上の小さな凹凸に起因した高
周波数小振幅域の振動であるロードノイズの他に、何ら
かの段差を乗り越える際に生じる低周波数大振幅の振動
であるハーシュネスのようなショック入力が、トレーリ
ングブッシュに入力されることになる。この際、ロード
ノイズに関して低動ばねが垂直方向で要求され、ハーシ
ュネスに関して高ロスが車両の前後方向である水平方向
で要求されることになる。
【0007】そして、このような要求に対応するべく、
前述のソリッドラバーブッシュや流体封入ブッシュに、
振動の入力方向に毎に異なる弾性特性を持たせること
は、構造がさらに複雑となるため、困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、低コストで高ロス低動ばねの特性を有する防振装
置を得ることを第1の目的とし、振動の入力方向に毎に
異なる弾性特性を持たせた防振装置を得ることを第2の
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る防振装置
は、振動発生部及び振動受部の一方へ連結され且つ筒状
に形成される外筒と、前記外筒の内側に配置され且つ筒
状に形成される中間筒と、前記中間筒の内側に配置され
且つ振動発生部及び振動受部の他方へ連結される内筒
と、前記内筒と前記中間筒との間に介在されて配置され
且つ弾性変形し得る第1の弾性体と、前記中間筒と前記
外筒との間に介在されて配置され且つ前記第1の弾性体
と異なる弾性特性で弾性変形し得る第2の弾性体と、を
有することを特徴とする。
【0010】請求項2に係る防振装置は、振動発生部及
び振動受部の一方へ連結され且つ筒状に形成される外筒
と、前記外筒の内側に配置され且つ筒状に形成される中
間筒と、前記中間筒の内側に配置され且つ振動発生部及
び振動受部の他方へ連結される内筒と、前記内筒と前記
中間筒との間に介在されて配置され且つ弾性変形し得る
第1の弾性体と、前記中間筒と前記外筒との間に介在さ
れて配置され且つ一部が切り欠かれて形成されると共に
前記第1の弾性体と異なる弾性特性で弾性変形し得る第
2の弾性体と、を有することを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1に係る防振装置の作用を以下に説明す
る。
【0012】振動発生部が振動を発生させた場合、外筒
あるいは内筒を介して振動が第1の弾性体及び第2の弾
性体に伝達され、第1の弾性体及び第2の弾性体の変形
により振動が吸収されて内筒あるいは外筒に連結された
振動受部側に振動が伝達され難くなる。
【0013】この際、異なる弾性特性の第1の弾性体と
第2の弾性体を中間筒を介して設置しているので、例え
ば、第1の弾性体を高ロスとなる弾性材料で構成し、第
2の弾性体を低ロスで低動ばねとなる弾性材料で構成す
ることが可能となる。
【0014】この為、流体封入ブッシュのように流体を
封入することもなく、ばねを仮想的に直列に配置するこ
とと同等の構成が得られ、高ロスの第1の弾性体が低周
波数大振幅域の振動に対して有効に働き、低ロスで低動
ばねの第2の弾性体が高周波数小振幅域の振動に対して
有効に働くようになる。
【0015】従って、一対の弾性体を単に中間筒を介し
て配置するという簡易な構成により高ロス低動ばねの特
性を有する防振装置を得ることができる。そして、簡易
な構成である為、防振装置の製造に際して、製造コスト
を低減することができる。
【0016】請求項2に係る防振装置の作用を以下に説
明する。請求項1とほぼ同様な構成を有するので、本請
求項も請求項1と同様な作用を奏するが、さらに以下の
ような作用を有する。
【0017】外筒と中間筒との間に介在される第2の弾
性体の一部が、切り欠かれて形成されているので、入力
方向が相互に異なる複数種類の振動が振動発生部側から
伝達された場合に、振動の入力方向によって異なった特
性で第2の弾性体が弾性変形し得る。
【0018】例えば、第2の弾性体の切り欠き部分を第
2の弾性体の上下方向に配置した場合、垂直方向に沿っ
た高周波数小振幅域の振動の入力に際して、剪断方向に
沿った大きな変形となり、第2の弾性体により低動ばね
が得られる。従って、このような第2の弾性体の他に第
1の弾性体を有しているものの、全体として低動ばねが
得られる。
【0019】また、このような構造の場合、低周波数大
振幅の振動が水平方向に沿って入力されると、第2の弾
性体は圧縮及び引っ張り変形し、垂直方向に比較して動
ばね定数は高くなるが、第1の弾性体の変形により高ロ
スを得ることが可能となる。
【0020】
【実施例】本発明に係る防振装置をトレーリングアーム
の支点部分に配置したトレーリングブッシュとして採用
した第1実施例を図1及び図2に示し、これらの図に基
づき本実施例を説明する。
【0021】これらの図に示すように、本実施例に係る
防振装置であるトレーリングブッシュ(以下ブッシュと
省略する)10の外周側には、トレーリングアーム24
の基端側を構成するリンク部24Aに圧入されてリンク
部24Aに連結される円筒状に形成された外筒金具12
が備えられている。そして、このトレーリングアーム2
4は振動発生部である図示しないタイヤを先端側で支持
している。
【0022】また、外筒金具12の内側であって外筒金
具12と同軸状の位置には、円管状に形成される内筒金
具16が配置されており、この内筒金具16が、振動受
部である車体26の一部にボルト28により連結される
構造となっている。そして、これら外筒金具12と内筒
金具16との間には、外筒金具12より小径であって内
筒金具16より大径の円筒状に形成された中間筒金具1
4が配置されている。
【0023】さらに、内筒金具16と中間筒金具14と
の間には、内筒金具16の外周面及び中間筒金具14の
内周面にそれぞれ加硫接着されたゴム製の第1の弾性体
である弾性体18が配置されており、中間筒金具14と
外筒金具12との間には、中間筒金具14の外周面及び
外筒金具12の内周面にそれぞれ加硫接着され且つ弾性
体18と異なる弾性特性を有するゴム製の第2の弾性体
である弾性体20が配置されている。
【0024】ここで、弾性体18の特性、及び弾性体2
0の特性としては、以下の表1に示されるようなものが
考えられる。つまり弾性体18を、以下のような特性を
有する高ロスのゴム材料で構成し、弾性体20を、以下
のような特性を有する低ロスで低動ばねのゴム材料で構
成する。
【0025】
【表1】
【0026】そして、弾性体18の静ばね定数をK1sと
し、弾性体20の静ばね定数をK2sとして、K1sに比較
してK2sが十分大きくなるように弾性特性を設定する。
ここでは、静ばね定数に3倍以上の比率があればよい
が、例えばK2s=6K1sと設定する。
【0027】従って、ブッシュ10の静ばね定数Ks
は、以下の数1の式より求まる。
【0028】
【数1】
【0029】また、弾性体18の10Hzの振動時におけ
る動ばね定数をK1d10とし、同じく100Hzの振動時に
おける動ばね定数をK1d100 とすると、表1よりそれぞ
れ以下の数2の式に示す値となる。
【0030】
【数2】
【0031】同じく、弾性体20の10Hzの振動時にお
ける動ばね定数をK2d10とし、同じく100Hzの振動時
における動ばね定数をK2d100 とすると、表1よりそれ
ぞれ以下の数3の式に示す値となる。
【0032】
【数3】
【0033】一方、ブッシュ10のロスファクタtan
δは、以下の数4の式より求まる。尚、ここでブッシュ
10のロスファクタtanδをLとし、弾性体18のロ
スファクタtanδをL1 とし、弾性体20のロスファ
クタtanδをL2 とする。また、表1に示すように、
ロスファクタの値は10Hzの振動時と100Hzの振動時
とで、同一となる。
【0034】
【数4】
【0035】さらに、ブッシュ10の動ばね定数Kd
は、以下の数5の式より求まる。
【0036】
【数5】
【0037】従って、10Hzの振動時におけるブッシュ
10のロスファクタL10及び動ばね定数Kd10 の値は、
上記の数4及び数5の式に数値をそれぞれ代入すること
により、求めることができる。すなわち、L1 を0.5
5とし、L2 を0.07とし、K1dをK1d10とし、K2d
をK2d10とする。
【0038】この結果、ブッシュ10のロスファクタL
10は0.381であり、動ばね定数Kd10 は、2.21
K1sとなる。
【0039】一方、100Hzの振動時におけるブッシュ
10のロスファクタL100 及び動ばね定数Kd100の値
は、上記の数4及び数5の式に数値をそれぞれ代入する
ことにより、求めることができる。但し、K1dをK1d10
0 とし、K2dをK2d100 とする。
【0040】この結果、ブッシュ10のロスファクタL
100 は0.221であり、動ばね定数Kd100は、5.8
7K1sとなる。
【0041】以上より、振動数が高周波数域である10
0Hzの振動時のブッシュ10の動ばね定数Kd100は、静
ばね定数Ks の6.85倍の値となる。この結果、一体
構造のゴム材料を使用してロスファクタの値を合致させ
た場合と比較して、静ばね定数に対する動ばね定数の比
率である動倍率で、約35%の改良が得られることがわ
かる。
【0042】ここで弾性体18の材質には、イソブチレ
ンイソプレンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、或いは
スチレンブタジエンゴムを乳化、重合させたようなもの
等が考えられる。また、弾性体20の材質には、天然ゴ
ム、或いはスチレンブタジエンゴム等が考えられる。
【0043】但し、これらの内でスチレンブタジエンゴ
ムは、弾性体内に配合されるカーボン量を変えるとによ
り、高ロス材としても、或いは低ロス材としても採用す
ることができるものである。さらに、低周波数域の振動
の減衰特性は、ゴムの架橋構造の相違から、弾性体の内
部摩擦が変化することによって変化する。
【0044】以下に本実施例の作用を説明する。車両の
走行に伴って、トレーリングアーム24の先端側のタイ
ヤが路面の凹凸により振動を拾うと、この振動がトレー
リングアーム24からブッシュ10に伝達される。
【0045】そして、外筒金具12を介して弾性体1
8、20にこの振動が伝達される。弾性体18、20は
吸振主体として作用し、弾性体18、20の内部摩擦に
基づく制振機能によって振動を吸収することができる。
【0046】また、弾性体18を高ロスとなる弾性材料
で構成し、弾性体20を低ロスで低動ばねとなる弾性材
料で構成しているので、流体封入ブッシュのように流体
を封入することもなく、ばねを仮想的に直列に配置する
このと同等の構成が得られる。つまり、高ロスの弾性体
18が低周波数大振幅域の振動に対して有効に働き、低
ロスで低動ばねの弾性体20が高周波数小振幅域の振動
に対して有効に働くようになる。
【0047】従って、一対の弾性体18、20を単に中
間筒金具14を介して配置するという簡易な構成で、高
ロス低動ばねの特性を有するブッシュ10を得ることが
できる。そして、上記のような簡易な構成である為、ブ
ッシュ10の製造に際して、製造コストを低減すること
ができる。
【0048】尚、本実施例の変形例として、中間筒金具
14の替わりに樹脂材料製の中間筒を用いることが考え
られる。
【0049】すなわち、耐久性の向上の為、ブッシュ1
0には一般に絞り加工が加えられるが、中間筒が内外筒
間に入った場合は、内側のゴム材である弾性体18を絞
り加工することが困難となる。しかし、樹脂材料製の中
間筒を用い、加硫成形時に与えられた熱が下がる際の樹
脂材料の収縮を利用すれば、弾性体18に絞り効果を与
えることができる。
【0050】一方、外側のゴム材である弾性体20に対
しては、通常の絞り加工を加えることで、中間筒がない
ものと同様の絞り効果を与えることが可能となる。
【0051】本発明に係る防振装置の第2実施例を図3
に示し、この図に基づき本実施例を説明する。尚、第1
実施例で説明した部材と同一の部材には、同一の符号を
付し、重複した説明を省略する。
【0052】図3(a)に示すように、本実施例は、円
筒状の第1中間筒42の内側に、内筒金具16及び弾性
体18が配置されている。また、図3(b)に示すよう
に、円筒状の第2中間筒44の外側に、外筒金具12及
び弾性体20が配置されている。
【0053】そして、第1中間筒42の外周面に第2中
間筒44の内周面を嵌合することにより、図3(c)に
示すような構造のブッシュ40が完成される。
【0054】以上より、本実施例に係るブッシュ40
は、第1実施例のブッシュ10と同様の作用及び効果を
奏することになる。さらに、弾性体18と弾性体20と
がそれぞれ別個に加硫接着された後に、第1中間筒42
と第2中間筒44とを嵌合することで、ブッシュ40が
製造される為、第1実施例と比較してより一層製造が容
易となる。
【0055】本発明に係る防振装置の第3実施例を図4
に示し、この図に基づき本実施例を説明する。尚、第1
実施例で説明した部材と同一の部材には、同一の符号を
付し、重複した説明を省略する。
【0056】図4に示すように、第1実施例の弾性体2
0が円筒状に形成されているのに対して、本実施例のブ
ッシュ50は、上下に一対の切り欠き部52を有してい
る。この為、弾性体20は、それぞれ円弧状に形成され
た一対の弧状弾性部20Aにより構成されることにな
る。
【0057】以下に本実施例の作用を説明する。第1実
施例とほぼ同様な構成を有するので、本実施例も第1実
施例と同様な作用を奏するが、さらに以下のような作用
を有する。
【0058】弾性体20の一部が、切り欠かれて形成さ
れているので、入力方向が相互に異なる複数種類の振動
がトレーリングアーム24側から伝達された場合に、振
動の入力方向によって異なった特性で弾性体20が弾性
変形し得る。
【0059】つまり、高周波数小振幅域の振動であるロ
ードノイズが垂直方向であるY方向に沿って入力される
が、この時の弾性体18は、動ばねが高い為、硬いばね
となる。しかし、弾性体20の上下部分には、一対の切
り欠き部52が形成されていて、Y方向に沿った振動の
入力に際して、剪断方向に沿った変形となると共に、低
ロス低動ばねのゴム材料で構成されているので、弾性体
20により低動ばねが得られる。
【0060】従って、弾性体18及び弾性体20を有す
るブッシュ50は、仮想的に直列に配置されたばねと同
様に作用し、ブッシュ50全体の動ばね定数は、低い値
の動ばね定数にならう形となって、全体として低動ばね
が得られる。
【0061】一方、低周波数大振幅域の振動であるハー
シュネスが水平方向であるX方向に沿って入力されるこ
とになる。この方向の入力に対し、弾性体20は圧縮及
び引っ張り変形し、垂直方向に比較して動ばね定数は高
くなる。そして、この動ばね定数を弾性体18が有効に
変形し得る程高く設定することで、弾性体18の変形に
よる高ロスを得ることが可能となる。
【0062】本発明に係る防振装置の第4実施例を図5
に示し、この図に基づき本実施例を説明する。尚、第1
実施例及び第3実施例で説明した部材と同一の部材に
は、同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0063】図5に示すように、本実施例のブッシュ6
0は、第3実施例とほぼ同様の構造を有するが、断面が
それぞれ四角形の筒状に形成された外筒金具62及び中
間筒金具64が採用されて、弾性体20が上下方向に延
びる形となっている。
【0064】以上より、第1実施例及び第3実施例とほ
ぼ同様な構成を有するので、本実施例も第1実施例及び
第3実施例と同様な作用を奏するが、さらに、入力方向
が相互に異なる複数種類の振動が伝達された場合、弾性
体20が上下方向に延びる形となっているので、圧縮及
び引っ張り変形と、剪断変形とが、より一層明確に区別
されつつ生じるようになる。
【0065】本発明に係る防振装置の第5実施例を図6
に示し、この図に基づき本実施例を説明する。尚、第1
実施例及び第3実施例で説明した部材と同一の部材に
は、同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0066】図6に示すように、本実施例のブッシュ7
0は、第3実施例とほぼ同様の構造を有するが、断面が
円弧状のインナリーフ72が弾性体20に加硫接着され
て、この弾性体20を内周側と外周側に仕切った積層構
造とされている。
【0067】以上より、第1実施例及び第3実施例とほ
ぼ同様な構成を有するので、本実施例も第1実施例及び
第3実施例と同様な作用を奏するが、さらに、入力方向
が相互に異なる複数種類の振動が伝達された場合、弾性
体20が積層構造とされている為、圧縮及び引っ張り変
形の際の動ばね定数と、剪断変形の際の動ばね定数との
差が、より一層大きくなる。そして、この積層構造は、
前述の第4実施例のような四角形状のブッシュ60にも
採用することができる。
【0068】さらに、上記実施例において、内筒を車体
側に連結し、外筒をタイヤ側に連結するような構造とし
たが、この逆としてもよい。一方、上記実施例におい
て、車両のトレーリングアーム用のブッシュの防振を目
的としたが、本発明の防振装置は他の用途にも用いられ
ることはいうまでもなく、また、形状等も実施例のもの
に限定されるものではない。
【0069】
【発明の効果】本発明に係る防振装置は、上記の如く構
成したので、低コストで高ロス低動ばねの特性を有する
ことができるという優れた効果を有し、また、振動の入
力方向に毎に異なる弾性特性を持たせることができると
いう優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るブッシュの縦断面
図である。
【図2】図1の2−2矢視線断面図であってトレーリン
グアームを省略した図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係るブッシュの製造を
説明する断面図である。
【図4】本発明の第3の実施例に係るブッシュの断面図
である。
【図5】本発明の第4の実施例に係るブッシュの断面図
である。
【図6】本発明の第5の実施例に係るブッシュの断面図
である。
【符号の説明】
10 ブッシュ 12 外筒金具 14 中間筒金具 16 内筒金具 18 弾性体(第1の弾性体) 20 弾性体(第2の弾性体)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部及び振動受部の一方へ連結さ
    れ且つ筒状に形成される外筒と、 前記外筒の内側に配置され且つ筒状に形成される中間筒
    と、 前記中間筒の内側に配置され且つ振動発生部及び振動受
    部の他方へ連結される内筒と、 前記内筒と前記中間筒との間に介在されて配置され且つ
    弾性変形し得る第1の弾性体と、 前記中間筒と前記外筒との間に介在されて配置され且つ
    前記第1の弾性体と異なる弾性特性で弾性変形し得る第
    2の弾性体と、 を有することを特徴とする防振装置。
  2. 【請求項2】 振動発生部及び振動受部の一方へ連結さ
    れ且つ筒状に形成される外筒と、 前記外筒の内側に配置され且つ筒状に形成される中間筒
    と、 前記中間筒の内側に配置され且つ振動発生部及び振動受
    部の他方へ連結される内筒と、 前記内筒と前記中間筒との間に介在されて配置され且つ
    弾性変形し得る第1の弾性体と、 前記中間筒と前記外筒との間に介在されて配置され且つ
    一部が切り欠かれて形成されると共に前記第1の弾性体
    と異なる弾性特性で弾性変形し得る第2の弾性体と、 を有することを特徴とする防振装置。
JP32471794A 1994-12-27 1994-12-27 防振装置 Pending JPH08177918A (ja)

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JP (1) JPH08177918A (ja)

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